JP2001199867A5 - - Google Patents
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【0006】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常に対して有効な予防或いは改善手段を求めて、鋭意研究を重ねた結果、バラ科モモのエッセンスに優れたメラノサイトのデンドライトの伸長抑制作用を見出し、かかる作用を有する物質を皮膚外用剤に含有させることにより、この様な皮膚外用剤により、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常の予防・改善に有用であることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は次に示す技術に関するものである。
(1)バラ科モモのエッセンスからなる、メラノサイトの伸長抑制剤。
(2)エッセンスが花弁の極性溶媒による抽出物であることを特徴とする、(1)に記載のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤。
(3)デンドライトの伸長抑制が、マクロファージ由来のデンドライト伸長促進因子の抑制作用に起因することを特徴とする、(1)又は(2)に記載のメラノサイトの伸長抑制剤。
(4)(1)〜(3)何れか1項に記載のメラノサイトの伸長抑制剤を含有することを特徴とする、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(5)化粧料であることを特徴とする、(4)に記載のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(6)メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象が、光による炎症を伴った、皮膚の黒化現象或いはソバカスである、(4)又は(5)に記載のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(7)バラ科モモのエッセンスを含有することを特徴とする、美白用の化粧料。
(8)エッセンスが、花弁の抽出物及び/又は抽出物の溶媒除去物であることを特徴とする、(7)に記載の美白用の化粧料。
以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常に対して有効な予防或いは改善手段を求めて、鋭意研究を重ねた結果、バラ科モモのエッセンスに優れたメラノサイトのデンドライトの伸長抑制作用を見出し、かかる作用を有する物質を皮膚外用剤に含有させることにより、この様な皮膚外用剤により、炎症を伴った色素異常やソバカスなどの色素異常の予防・改善に有用であることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は次に示す技術に関するものである。
(1)バラ科モモのエッセンスからなる、メラノサイトの伸長抑制剤。
(2)エッセンスが花弁の極性溶媒による抽出物であることを特徴とする、(1)に記載のメラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤。
(3)デンドライトの伸長抑制が、マクロファージ由来のデンドライト伸長促進因子の抑制作用に起因することを特徴とする、(1)又は(2)に記載のメラノサイトの伸長抑制剤。
(4)(1)〜(3)何れか1項に記載のメラノサイトの伸長抑制剤を含有することを特徴とする、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(5)化粧料であることを特徴とする、(4)に記載のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(6)メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象が、光による炎症を伴った、皮膚の黒化現象或いはソバカスである、(4)又は(5)に記載のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤。
(7)バラ科モモのエッセンスを含有することを特徴とする、美白用の化粧料。
(8)エッセンスが、花弁の抽出物及び/又は抽出物の溶媒除去物であることを特徴とする、(7)に記載の美白用の化粧料。
以下、本発明について、実施の形態を中心に詳細に説明を加える。
(2)本発明のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤
本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は、マクロファージが放出するメラノサイトのデンドライトの伸長因子がメラノサイトに働きかけるのを阻害することを機序としているので、メラノサイトとマクロファージとが協調的に働く生命現象を抑制することが出来、この様なメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を、皮膚外用剤に含有させることにより、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象へ対応する事が出来る。即ち、本発明の皮膚外用剤は、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用であって、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を含有することを特徴とする。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚に外用で適用される組成物の総称であって、貼付剤を含む皮膚外用医薬や洗浄剤を含む化粧料が好ましく例示でき、これらの内では、化粧料であることが特に好ましい。これは、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤の安全性が高く、作用が穏やかであるためである。メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象としては、特に好ましくは前述の光照射による炎症を伴った黒化やソバカスなどの色素異常がまず一番重要な課題として挙げられるが、その他炎症反応なども含まれる。本発明のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤に於ける、メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、0.001重量%〜10重量%であり、更に好ましくは0.01重量%〜5重量%である。これは、少なすぎるとデンドライトの伸長抑制作用が発揮されない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり他の処方成分の自由度を損なうことがあるからである。
本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤は、マクロファージが放出するメラノサイトのデンドライトの伸長因子がメラノサイトに働きかけるのを阻害することを機序としているので、メラノサイトとマクロファージとが協調的に働く生命現象を抑制することが出来、この様なメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を、皮膚外用剤に含有させることにより、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象へ対応する事が出来る。即ち、本発明の皮膚外用剤は、メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用であって、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤を含有することを特徴とする。ここで、本発明で言う皮膚外用剤とは、皮膚に外用で適用される組成物の総称であって、貼付剤を含む皮膚外用医薬や洗浄剤を含む化粧料が好ましく例示でき、これらの内では、化粧料であることが特に好ましい。これは、本発明のメラノサイトのデンドライト伸長抑制剤の安全性が高く、作用が穏やかであるためである。メラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象としては、特に好ましくは前述の光照射による炎症を伴った黒化やソバカスなどの色素異常がまず一番重要な課題として挙げられるが、その他炎症反応なども含まれる。本発明のメラノサイトとマクロファージが関与する皮膚現象対応用の皮膚外用剤に於ける、メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、0.001重量%〜10重量%であり、更に好ましくは0.01重量%〜5重量%である。これは、少なすぎるとデンドライトの伸長抑制作用が発揮されない場合があり、多すぎても効果が頭打ちになり他の処方成分の自由度を損なうことがあるからである。
<実施例6>下記に示す処方に従って乳液を作成した。即ち、処方成分イ、ロ、ハを80℃で加熱、溶解させ、イにロを徐々に加え乳化した後、ハを徐々に加え中和し、ホモジナイザーで乳化粒子を整え、攪拌冷却して、乳液を得た。このものはソバカスの抑制作用に優れていた。
イ)
スクワラン 10 重量部
セタノール 1.5重量部
イソステアリン酸トリグリセライド 5 重量部
ステアリン酸 1 重量部
ソルビタンセスキステアレート 1.5重量部
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 1 重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
ロ)
メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤1 0.5重量部
硫酸化トレハロースナトリウム 0.1重量部
ヘパリン類似物質 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.1重量部
カルボキシビニルポリマー 0.3重量部
水 40 重量部
ハ)
水酸化カリウム 0.2重量部
水 33.6重量部
イ)
スクワラン 10 重量部
セタノール 1.5重量部
イソステアリン酸トリグリセライド 5 重量部
ステアリン酸 1 重量部
ソルビタンセスキステアレート 1.5重量部
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル 1 重量部
ブチルパラベン 0.1重量部
ロ)
メラノサイトのデンドライト伸長抑制剤1 0.5重量部
硫酸化トレハロースナトリウム 0.1重量部
ヘパリン類似物質 0.1重量部
1,3−ブタンジオール 5 重量部
メチルパラベン 0.1重量部
カルボキシビニルポリマー 0.3重量部
水 40 重量部
ハ)
水酸化カリウム 0.2重量部
水 33.6重量部
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JP2000013608A JP4290841B2 (ja) | 2000-01-24 | 2000-01-24 | メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 |
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JP2001199867A JP2001199867A (ja) | 2001-07-24 |
JP2001199867A5 true JP2001199867A5 (ja) | 2007-03-08 |
JP4290841B2 JP4290841B2 (ja) | 2009-07-08 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP4290841B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7096285B2 (ja) | 2009-01-09 | 2022-07-05 | ロート製薬株式会社 | ジフェンヒドラミン又はその塩並びにアスコルビン酸又はその塩を含有する外用組成物の変色抑制方法 |
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JP2003081748A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Pola Chem Ind Inc | メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 |
JP2003081807A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Pola Chem Ind Inc | メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 |
JP2003081747A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Pola Chem Ind Inc | メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 |
JP2003081746A (ja) * | 2001-09-12 | 2003-03-19 | Pola Chem Ind Inc | メラノサイトのデンドライトの伸長抑制剤及びそれを含有する化粧料 |
EP1570837B1 (en) * | 2002-12-02 | 2013-09-11 | Pola Chemical Industries, Inc. | Dendrite elongation inhibitor for melanocyte and skin preparation for external use containing the same |
JP2005015450A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-20 | Kanebo Cosmetics Inc | 皮膚化粧料 |
JP2006056845A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Teikoku Seiyaku Co Ltd | バラ科植物抽出物を含有する貼布剤 |
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2000
- 2000-01-24 JP JP2000013608A patent/JP4290841B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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