JP2001197779A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

Info

Publication number
JP2001197779A
JP2001197779A JP2000004000A JP2000004000A JP2001197779A JP 2001197779 A JP2001197779 A JP 2001197779A JP 2000004000 A JP2000004000 A JP 2000004000A JP 2000004000 A JP2000004000 A JP 2000004000A JP 2001197779 A JP2001197779 A JP 2001197779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
inverter
sets
circuit
bridge circuits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000004000A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Okujima
敬司 奥嶋
Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
Shinichiro Kitada
真一郎 北田
Toshio Kikuchi
俊雄 菊池
Yutaro Kaneko
雄太郎 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000004000A priority Critical patent/JP2001197779A/ja
Publication of JP2001197779A publication Critical patent/JP2001197779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ装置の容積を小さくして、小型、
軽量のモータ駆動装置を実現する。 【解決手段】 この発明のモータ駆動装置では、交流モ
ータ3のステータのUVW各相のスロットに2組の巻線
A,Bが並設されている。そして直流電源の直流電力を
懲り電力に変換するインバータ2には、2組のスイッチ
ング素子のブリッジ回路2A,2Bを並列に設け、2組
のブリッジ回路の各相の交流出力それぞれを各相の2組
の巻線それぞれに接続し、インバータ2に対する制御回
路10が2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチ
ング素子を両者間のリップル成分の発生を抑えるタイミ
ングで開閉制御するようにしている。これによってイン
バータ2の直流母線上にリップル電流が流れるのを抑制
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電源をインバ
ータによって交流電力に変換して交流モータに供給し、
交流モータを回転駆動するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な電気自動車や複合電気自動車の
モータ駆動装置は図10に示す構成であり、バッテリ1
を直流電源とし、これをインバータ2に供給して、イン
バータ2をパルス幅変調制御(PWM制御)することに
よって交流電力に変換し、この交流電力で交流モータ3
を回転駆動する方式を採用している。
【0003】図10に示したモータ駆動装置により、直
流電源を使用した交流モータのU相1相分の電流の挙動
について説明する。モータ電流iuの極性とアッパーI
GBT(スイッチング素子SW1)とロアーIGBT
(スイッチング素子SW2)のどちらがONするかによ
って、電流は(i)〜(iv)の経路に流れる。
【0004】(i)電流iu>0かつSW1:ON(SW
2:OFF)の場合 (ii)電流iu>0かつSW2:ON(SW1:OFF)
の場合 (iii)電流iu<0かつSW1:ON(SW2:OF
F)の場合 (iv)電流iu<0かつSW2:ON(SW1:OFF)
の場合 これらの瞬時電流の大きさは、瞬時モータ電流と同じで
ある。したがって、1相分についてのみ考えれば、モー
タ3の極性とスイッチング素子のオン/オフに応じて電
流はパルス状に流れる。そしてこのパルス状の電流をU
VW3相分合計したものがインバータ2の直流母線に流
れる電流になる。図11は、この3相分を合計した直流
母線上の電流波形を示している。この瞬時電流の変動は
リップル電流であり、PWM制御のインバータの場合、
直流側に大きなリップル電流が流れることが分かる。
【0005】このリップル電流の大きさを定量的に表す
手段として実効値が用いられる。またリップル電流の形
状と大きさは、スイッチング素子のパルスのオン/オフ
比を示す変調率と交流電圧と電流の位相差を示す力率の
影響を強く受けることが知られている。
【0006】一般に交流モータを駆動させるインバータ
においては、IGBTのようなスイッチング素子のスイ
ッチングを10〜20kHzの高周波で行うので、直流
母線上にパルス状のリップル電流が発生するのに加え
て、その急峻な電流変動による高周波電気ノイズが発生
する。
【0007】これらは近接する電装品にノイズ障害を与
えたり、スイッチング素子の破損を招いたりするため、
それを防止するために、従来から、図12に示すよう
に、インバータ3の直流入力回路にリアクトルであるノ
イズ低減用フィルタ5やリップル耐量の大きい電解コン
デンサ6を挿入している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ノイズ低減用フィルタや電解コンデンサをインバータの
直流入力側に挿入した従来のモータ駆動装置では、これ
らに用いるリアクトルやコンデンサの容積が大きいため
に、車載用として採用するにはインバータ装置全体を収
容するためのケース容積が大きく、また重量も大きい問
題点があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、インバータ装置の容積を小さくできる
モータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、直流
電源を交流電力に変換するインバータと、当該インバー
タの交流出力によって回転駆動される交流モータとを備
えたモータ駆動装置において、前記交流モータのステー
タの各相のスロットに、2組の巻線を並設し、前記イン
バータに、前記直流電源に対して2組のスイッチング素
子のブリッジ回路を並列に設け、前記2組のブリッジ回
路の各相の交流出力それぞれを前記各相の2組の巻線そ
れぞれに接続し、前記インバータに対する制御回路が、
2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチング素子
を両者間のリップル成分の発生を抑えるタイミングで開
閉制御するようにしたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のモータ駆動
装置において、前記制御回路が前記2組のブリッジ回路
の対応する各相のスイッチング素子の開閉制御のタイミ
ングを自在に変化させるものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2のモー
タ駆動装置において、前記制御回路が前記2組のブリッ
ジ回路の対応する各相のスイッチング素子の開閉タイミ
ングに、キャリア信号のパルス幅の1/5〜1/2周期
の位相差を与えるものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項3のモータ駆動
装置において、前記制御回路が前記2組のブリッジ回路
の対応する各相のスイッチング素子のパルスの位相差
を、電圧指令値を共通にして、キャリア信号の位相差に
より行うものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のモータ
駆動装置において、前記制御回路が、前記キャリア信号
の位相差をマップデータとして内蔵し、これを参照しな
がら前記2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチ
ング素子の開閉タイミングに位相差を与えるものであ
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明のモータ駆動装置では、
交流モータのステータの各相のスロットに2組の巻線を
並設し、インバータに直流電源に対して2組のスイッチ
ング素子のブリッジ回路を並列に設け、2組のブリッジ
回路の各相の交流出力それぞれを各相の2組の巻線それ
ぞれに接続し、インバータに対する制御回路が2組のブ
リッジ回路の対応する各相のスイッチング素子を両者間
のリップル成分の発生を抑えるタイミングで開閉制御す
るので、インバータの直流母線上にリップル電流が流れ
るのを抑制することができ、従来のリップル低減用フィ
ルタや大容量の電解コンデンサの必要性を小さくし、装
置の小形・軽量化が図れる。
【0016】請求項2の発明のモータ駆動装置では、請
求項1の発明の効果に加えて、制御回路が2組のブリッ
ジ回路の対応する各相のスイッチング素子の開閉制御の
タイミングを自在に変化させるので、各相のスイッチン
グ素子を両者間のリップル成分の発生を抑える適切なタ
イミングで開閉制御することができ、リップル成分を効
果的に抑制することができる。
【0017】請求項3の発明のモータ駆動装置では、請
求項1又は2の発明の効果に加えて、インバータの制御
回路が2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチン
グ素子の開閉タイミングに、キャリア信号のパルス幅の
1/5〜1/2周期の位相差を与えるので、インバータ
の直流母線上のリップル電流を効果的に低減することが
できる。
【0018】請求項4の発明のモータ駆動装置では、請
求項3の発明の効果に加えて、インバータの制御回路が
2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチング素子
のパルスの位相差を、電圧指令値を共通にして、キャリ
ア信号の位相差により行うので、リップル電流抑制のた
めに厳密な位相調整が行える。
【0019】請求項5の発明のモータ駆動装置では、請
求項1〜4の発明の効果に加えて、インバータの制御回
路がキャリア信号の位相差をマップデータとして内蔵
し、これを参照しながら2組のブリッジ回路の対応する
各相のスイッチング素子の開閉タイミングに位相差を与
えるので高速応答性があり、常に最適なタイミングで制
御できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
モータ駆動装置の構成を示しており、直流電源であるバ
ッテリ1と、バッテリ1からの直流電力を交流電力に変
換するPWMインバータ2と、UVW3相交流モータ3
と、PWMインバータ2のスイッチング制御を行うコン
トロールユニット10から構成されている。
【0021】第1の実施の形態の場合、3相交流モータ
3のステータにUVW各相ごとに並列に巻線Aと巻線B
が設けられていて、この巻線A,Bごとにスイッチング
素子のブリッジ回路2A,2Bが用意されている。すな
わち、巻線AのUVW各相に対して、ブリッジ回路2A
側のスイッチング素子SW1,SW2:SW3,SW
4;SW5,SW6が接続されている。そして巻線Bの
UVW各相に対して、ブリッジ回路2B側のスイッチン
グ素子SW7,SW8;SW9,SW10;SW11,
SW12が接続されている。交流モータ3は、これら2
組の巻線A,Bに与えられる電気エネルギを合わせた軸
トルクが発生するように巻線A,Bの極性を調整されて
いる。
【0022】コントロールユニット10は、原理的にア
ッパー側スイッチング素子とロアー側スイッチング素子
とを交互にオン/オフさせると共に、UVW各相のスイ
ッチング素子SW1,SW3,SW5に120度ずつ位
相差を持たせたタイミングでオン/オフさせ、またスイ
ッチング素子SW7,SW9,SW11に対して同様の
位相差を持たせたタイミングでオン/オフさせ、インバ
ータ2のブリッジ回路2A,2Bそれぞれから巻線A,
Bそれぞれに交流電力を供給させる。
【0023】このコントロールユニット10は、図2に
示した構成であり、外部からの出力指令に基づき決定さ
れるd軸電流指令とq軸電流指令を入力し、また3相/
dq変換回路100で変換したモータd軸電流とモータ
q軸電流を入力し、これらの偏差に基づいてd軸電圧指
令とq軸電圧指令を求めて出力する電流制御回路101
と、この電流制御回路101からの電圧指令に基づきU
VW3相の電圧指令Vu,Vv,Vwに変換するdq/
3相変換回路102、バッテリ1の電圧と電流制御回路
101からのd,q軸電圧指令とに基づいて変調率を演
算する変調率演算回路103、d,q軸電流指令とd,
q軸電圧指令とから力率を演算する力率演算回路104
を備えている。
【0024】コントロールユニット10はまた、変調率
演算回路103の求めた変調率と力率演算回路104の
求めた力率に対して内蔵するマップデータを参照して三
角波位相差を決定する三角波位相差決定回路105、こ
の三角波位相差決定回路105が決定した位相差を持つ
2つの三角波(1)及び三角波(2)を作成する三角波
作成回路106、dq/3相変換回路102の出力する
UVW各相電圧指令Vu,Vv,Vwと三角波作成回路
106の出力する三角波(1),(2)とから並列のブ
リッジ回路2A,2Bそれぞれに対するUVW各相のP
WMゲート信号を作成し、インバータ2のスイッチング
素子SW1〜SW12をスイッチング制御するPWM信
号作成回路107を備えている。
【0025】次に、上記構成のモータ駆動装置の動作に
ついて説明する。図1に示した回路においてモータ3の
巻線A側には、インバータ2のブリッジ回路2Aにおけ
るスイッチング素子SW1〜SW6のスイッチングによ
り生成されたリップル電流がブリッジ回路2Aの直前の
直流母線上に図3(a)に示す形状で発生する。同じよ
うに巻線B側にも、インバータ2のブリッジ回路2Bの
スイッチング素子SW7〜SW12のスイッチングによ
り同図(b)に示す形状のリップル電流が発生する。し
たがってこの2組の巻線A,Bが合流して、バッテリ1
側の直流母線上にこれらのリップル電流の合計した同図
(c)に示す形状のリップル電流が現れる。このため、
2組のブリッジ回路2A,2Bのスイッチングの位相が
同期していれば、直流母線上には従来と同様に大きなリ
ップル電流が流れることになる。
【0026】これがリップル電流の発生原理であるが、
本発明では、このリップル電流の発生原理から、リップ
ル電流波形はパルス形状であることを利用して、2組の
巻線A,B各々のパルスに位相差を付け、合計した電流
波形を可能な限り平滑波形に近づけることでリップル電
流の低減を図る。
【0027】それにはまず、図4(a),(b)に示す
ように、ブリッジ回路2Aとブリッジ回路2Bとの間で
スイッチング素子のスイッチングのタイミングに位相差
を付ける。これにより、合計電流は同図(c)に示すよ
うになり、直流母線上の電流が0Aであった部分が減
じ、平滑波形に近づく。
【0028】この減少分を定量的に見ることができるよ
うに、リップル電流の実効値を算出して、従来の回路と
比較すると、本発明により同じ電力及び出力条件下で、
リップル電流が低減することがシミュレーションにより
確認できた。
【0029】この原理を図2に示したコントロールユニ
ット10における三角波作成回路106が実行し、上述
した位相差をブリッジ回路2A,2Bのスイッチングタ
イミングを決定する三角波(1),(2)に持たせ、P
WM信号作成回路107に与える。そしてPWM信号作
成回路107は、ブリッジ回路2A,2B内の、例えば
スイッチング素子SW1,SW7について図4(a),
(b)の位相差が付くようなPWMゲート信号GuA,
GuBを作成し、これらのスイッチング素子をオン/オ
フ制御する。
【0030】これにより、上述したように合計電流は図
4(c)に示すようになり、直流母線上の電流が0Aで
あった部分が減じて平滑波形に近づき、リップル電流を
低減することができる。このため、インバータ2の直流
側にノイズ低減用フィルタとしてのリアクトルや電解コ
ンデンサに大容量のものを採用する必要性が小さくな
り、インバータ装置全体の容積を小形化し、また軽量化
することができて車載用にふさわしいモータ駆動装置を
実現することができる。
【0031】ここで、キャリア信号である三角波
(1),(2)に位相差を付けるための位相差決定回路
105について説明する。位相差決定回路105は、あ
らかじめ登録したマップデータを参照して位相差を決定
する。例えば、バッテリ電圧が330V、モータ電流が
198V、基本周波数が180Hz、キャリア周波数が
10kHzの条件で、シミュレーションにより従来のイ
ンバータと本発明のインバータによりリップル電流の実
効値の比較を行ったが、その結果のリップル低減率は図
5に示すものであり、従来のインバータに対して本発明
のインバータの場合、最大で60%、平均でも40%の
リップル低減率が得られる。
【0032】しかしながら、このようなリップル低減率
を実現するためには、図6に示すように力率と変調率の
各組合せ点ごとに最適位相差を与える必要がある。しか
しながら、このような力率と変調率とを横軸、縦軸と
し、この2次元平面で最適な位相差を与えるような関数
式を決定することはできず、また出来たとしてもきわめ
て高次にして複雑な関数式となるため、演算時間がかか
り、μ秒オーダーの高速応答性を期待することができ
ず、採用することはできない。
【0033】そこで本発明では、図6に示したマップデ
ータを位相差決定回路105にあらかじめ登録してお
き、瞬時瞬時に入力される力率と変調率とに対して、こ
のマップデータを参照して各交点に与えられている位相
差を割り出し、三角波作成回路106に出力するように
しているのである。このようなマップデータに基づいて
位相差を決定することにより、上述したようにリップル
電流を効果的に低減することができ、しかも高速応答が
可能となるのである。
【0034】なお、このマップデータに与える位相差
は、キャリア信号である三角波のパルス幅の50%〜2
0%(1/2〜1/5)に設定している。これにより、
上述したようにリップル電流が従来のものに比べて最大
で60%、平均でも40%低減できるのである。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図7及び図8に基づいて説明する。図7に示すよう
に、リップル電流の低減効果をより大きなものとするた
めには、上述した巻線A,B間でのスイッチングタイミ
ングの位相差はμ(マイクロ)秒単位の精度で合わせる
必要がある。そのためには、図2に示したコントロール
ユニット10の回路構成のうち、三角波位相差決定回路
105、三角波作成回路106及びPWM信号作成回路
107の部分を図8に示す構成にする。
【0036】この図8の回路構成は、dq/3相変換回
路102からの各相電圧指令Vu,Vv,Vwを三角波
比較回路110A,110Bそれぞれに入力する。一
方、所定の周波数の三角波は、一方では三角波比較回路
110Aに直接に(つまり、位相差を付けずに)三角波
(1)として入力する。そして三角波の他方は、マップ
データを有する位相差演算回路111を通して所定の位
相差を付けて三角波比較回路110Bに三角波(2)と
して入力する。なお、位相差演算回路111は、上述し
た第1の実施の形態における三角波位相差決定回路10
5と同様のマップデータを内蔵している。
【0037】三角波比較回路110Aでは電圧指令V
u,Vv,Vwと入力される三角波(1)と比較し、P
WM演算によって各相のPWM信号GuA,GvA,G
wAを作成してインバータ2のブリッジ回路2Aの各ス
イッチング素子SW1〜SW6のドライバに与え、ゲー
ト制御を行う。同様に三角波比較回路110Bでは、電
圧指令Vu,Vv,Vwを入力される三角波(2)と比
較し、PWM演算によって各相のPWM信号GuB,G
vB,GwBを作成してインバータ2のブリッジ回路2
Bの各スイッチング素子SW7〜SW12のドライバに
与え、ゲート制御を行う。
【0038】これによって、2組の回路に対して共通の
電圧指令値Vu,Vv,Vwを用い、キャリア信号(三
角波信号)に位相差調整機能を与えることにより電圧指
令値とキャリア信号の2度の位相合わせを1度で行い、
巻線A,B間で直流リップル電流に所定の位相差を付け
ることができ、簡単に、かつ正確に必要な位相差を確保
することができる。
【0039】なお、上記の各実施の形態においては、交
流モータ3の2組の巻線A,Bは各相のスロットに同じ
向きに巻かれた状態で収容し、両巻線に与える電気エネ
ルギを合わせた軸トルクをモータ軸に発生させるように
したが、これに限らず、図9に示す回路構成に適用する
こともできる。
【0040】この図9の主回路構成は、交流モータ3の
2組のステータ巻線A,Bをそれらの中性点を逆向きに
配置した構成である。そしてこの場合、インバータ2に
おけるブリッジ回路2A,2Bにおいて、一方のスイッ
チング素子SW1〜SW6と他方のスイッチング素子S
W7〜SW12とのオン/オフのスイッチング動作が逆
になるようにコントロールユニット10がそれぞれのス
イッチング素子のゲート信号をドライバに与える制御を
する。この場合にも、モータ軸には図1に示した第1の
実施の形態の主回路と同等の軸トルクが得られる。そし
てこのような主回路構成に対しても、第1及び第2の実
施の形態と同様の制御により、リップル電流の低減が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の主回路構成のブロ
ック図。
【図2】上記の実施の形態におけるコントロールユニッ
トの構成を示すブロック図。
【図3】インバータ内に並列に組まれたブリッジ回路
A,Bそれぞれによるリップル電流及びその合計電流の
挙動を示すグラフ。
【図4】上記の実施の形態によるインバータのブリッジ
回路2A,2Bそれぞれによるリップル電流及びその合
計電流の挙動を示すグラフ。
【図5】上記の実施の形態によるリップル電流の低減効
果を示すグラフ。
【図6】上記の実施の形態において三角波位相差決定回
路が搭載するマップデータの説明図。
【図7】インバータのブリッジ回路2A,2Bのスイッ
チングタイミングの位相差がリップル電流実効値に与え
る影響を示すグラフ。
【図8】本発明の第2の実施の形態で採用するコントロ
ールユニットの位相差演算回路及び三角波比較回路の部
分を示すブロック図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の主回路構成を示す
ブロック図。
【図10】従来の主回路構成を示すブロック図。
【図11】上記の従来回路による直流母線上のリップル
電流波形を示すグラフ。
【図12】従来のリップル電流低減機能を備えた主回路
構成のブロック図。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 インバータ 2A ブリッジ回路 2B ブリッジ回路 3 交流モータ 6 電解コンデンサ 10 コントロールユニット 100 3相/dq変換回路 101 電流制御回路 102 dq/3相変換回路 103 変調率演算回路 104 力率演算回路 105 三角波位相差決定回路 106 三角波作成回路 107 PWM信号作成回路 110A 三角波比較回路 110B 三角波比較回路 111 位相差演算回路 A 巻線 B 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 真一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 菊池 俊雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 金子 雄太郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H576 AA15 BB03 BB05 BB09 CC04 DD04 DD05 EE01 EE11 GG04 HA04 HB02 HB05 JJ29 KK06 LL22 LL24 LL27

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の直流電力を交流電力に変換す
    るインバータと、当該インバータの交流出力によって回
    転駆動される交流モータとを備えたモータ駆動装置にお
    いて、 前記交流モータのステータの各相のスロットに、2組の
    巻線を並設し、 前記インバータに、前記直流電源に対して2組のスイッ
    チング素子のブリッジ回路を並列に設け、 前記2組のブリッジ回路の各相の交流出力それぞれを前
    記各相の2組の巻線それぞれに接続し、 前記インバータに対する制御回路が、2組のブリッジ回
    路の対応する各相のスイッチング素子を両者間のリップ
    ル成分の発生を抑えるタイミングで開閉制御することを
    特徴とするモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記2組のブリッジ回
    路の対応する各相のスイッチング素子の開閉制御のタイ
    ミングを自在に変化させることを特徴とする請求項1に
    記載のモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記2組のブリッジ回
    路の対応する各相のスイッチング素子の開閉タイミング
    に、キャリア信号のパルス幅の1/5〜1/2周期の位
    相差を与えることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    モータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、前記2組のブリッジ回
    路の対応する各相のスイッチング素子のパルスの位相差
    を、電圧指令値を共通にして、キャリア信号の位相差に
    より行うことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、前記キャリア信号の位
    相差をマップデータとして内蔵し、これを参照しながら
    前記2組のブリッジ回路の対応する各相のスイッチング
    素子の開閉タイミングに位相差を与えることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載のモータ駆動装置。
JP2000004000A 2000-01-12 2000-01-12 モータ駆動装置 Pending JP2001197779A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004000A JP2001197779A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 モータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000004000A JP2001197779A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 モータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001197779A true JP2001197779A (ja) 2001-07-19

Family

ID=18532846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000004000A Pending JP2001197779A (ja) 2000-01-12 2000-01-12 モータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001197779A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054992A (ja) * 2004-07-15 2006-02-23 Honda Motor Co Ltd モータ制御装置、コンバータの制御装置及びインバータとコンバータの制御装置
JP2007244009A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Meidensha Corp 電力変換システム
JP2008043046A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Aida Eng Ltd サーボモータの制御方法
JP2009147993A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Mitsubishi Electric Corp インバータ制御装置並びに電動機駆動装置並びに空気調和装置
JP2010288320A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Daikin Ind Ltd 負荷駆動装置
JP2011010117A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp Pwm半導体電力変換装置システムおよびpwm半導体電力変換装置
JP2011061950A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Denso Corp 電力変換装置
JP2011151916A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Mitsubishi Electric Corp 交流回転機の制御装置
JP2011188674A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Denso Corp 電力変換装置
DE102011052920A1 (de) 2010-08-27 2012-03-01 Denso Corporation Elektrischer Leistungswandler, Antriebsvorrichtung und elektrische Lenkhilfevorrichtung
US8436573B2 (en) 2011-01-31 2013-05-07 Denso Corporation Power conversion device
JP2013090504A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Toyota Motor Corp モータ駆動装置及びそれを備える制御システム
JP2014003783A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp 電力変換器制御装置および多重巻線型電動機駆動装置
WO2014162101A1 (fr) * 2013-04-05 2014-10-09 Valeo Equipements Electriques Moteur Dispositif de commande d'un onduleur polyphase
JP2014201198A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置
DE102016217493A1 (de) 2016-09-14 2018-03-15 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur Wechselrichtung einer Gleichspannung zur Erzeugung von pulsweitenmodulierten Signalen in einem Fahrzeugbordnetz
CN107834931A (zh) * 2017-12-12 2018-03-23 重庆长安汽车股份有限公司 一种电动汽车及其电机谐波抑制系统
WO2018087892A1 (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2019008637A1 (ja) * 2017-07-03 2019-01-10 三菱電機株式会社 電力変換装置、電動パワーステアリング装置
CN111313777A (zh) * 2018-11-23 2020-06-19 上海理工大学 永磁式直流电机驱动装置

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054992A (ja) * 2004-07-15 2006-02-23 Honda Motor Co Ltd モータ制御装置、コンバータの制御装置及びインバータとコンバータの制御装置
JP4727248B2 (ja) * 2004-07-15 2011-07-20 本田技研工業株式会社 インバータとコンバータの制御装置
JP2007244009A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Meidensha Corp 電力変換システム
JP2008043046A (ja) * 2006-08-07 2008-02-21 Aida Eng Ltd サーボモータの制御方法
JP2009147993A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Mitsubishi Electric Corp インバータ制御装置並びに電動機駆動装置並びに空気調和装置
JP2010288320A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Daikin Ind Ltd 負荷駆動装置
JP2011010117A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp Pwm半導体電力変換装置システムおよびpwm半導体電力変換装置
JP2011061950A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Denso Corp 電力変換装置
JP2011151916A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Mitsubishi Electric Corp 交流回転機の制御装置
JP2011188674A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Denso Corp 電力変換装置
DE102011001171A1 (de) 2010-03-10 2011-12-08 Denso Corporation Leistungswandler
US8339089B2 (en) 2010-03-10 2012-12-25 Denso Corporation Power converter
DE102011001171B4 (de) 2010-03-10 2021-07-08 Denso Corporation Leistungswandler
DE102011052920A1 (de) 2010-08-27 2012-03-01 Denso Corporation Elektrischer Leistungswandler, Antriebsvorrichtung und elektrische Lenkhilfevorrichtung
CN102386843A (zh) * 2010-08-27 2012-03-21 株式会社电装 电力转换器、驱动设备以及电力转向设备
US8604730B2 (en) 2010-08-27 2013-12-10 Denso Corporation Electric power converter, driving apparatus and electric power steering apparatus
US8436573B2 (en) 2011-01-31 2013-05-07 Denso Corporation Power conversion device
JP2013090504A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Toyota Motor Corp モータ駆動装置及びそれを備える制御システム
JP2014003783A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Mitsubishi Electric Corp 電力変換器制御装置および多重巻線型電動機駆動装置
JP2014201198A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 トヨタ自動車株式会社 電動パワーステアリング装置
WO2014162101A1 (fr) * 2013-04-05 2014-10-09 Valeo Equipements Electriques Moteur Dispositif de commande d'un onduleur polyphase
CN105264763A (zh) * 2013-04-05 2016-01-20 法雷奥电机设备公司 用于控制多相变流器的装置
JP2016514945A (ja) * 2013-04-05 2016-05-23 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール 多相インバータを制御するための装置
US9647600B2 (en) 2013-04-05 2017-05-09 Valeo Equipement Electriques Moteur Device for controlling a polyphase inverter
DE102016217493A1 (de) 2016-09-14 2018-03-15 Continental Automotive Gmbh Verfahren zur Wechselrichtung einer Gleichspannung zur Erzeugung von pulsweitenmodulierten Signalen in einem Fahrzeugbordnetz
WO2018087892A1 (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 三菱電機株式会社 電力変換装置
WO2019008637A1 (ja) * 2017-07-03 2019-01-10 三菱電機株式会社 電力変換装置、電動パワーステアリング装置
CN110832769A (zh) * 2017-07-03 2020-02-21 三菱电机株式会社 功率转换装置、电动助力转向装置
CN110832769B (zh) * 2017-07-03 2022-10-04 三菱电机株式会社 功率转换装置、电动助力转向装置
CN107834931A (zh) * 2017-12-12 2018-03-23 重庆长安汽车股份有限公司 一种电动汽车及其电机谐波抑制系统
CN111313777A (zh) * 2018-11-23 2020-06-19 上海理工大学 永磁式直流电机驱动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001197779A (ja) モータ駆動装置
RU2466040C1 (ru) Силовое преобразовательное устройство
JP7016249B2 (ja) モータ駆動システム
JP2002084790A (ja) 回転電機の制御装置
JP6390489B2 (ja) インバータの制御装置
JP6893946B2 (ja) 電力変換装置、発電電動機の制御装置、および、電動パワーステアリング装置
US9543868B2 (en) Apparatus for controlling rotary electric machine
JP3395815B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
CN110112979B (zh) 基于标幺化的永磁同步电机无权重系数预测转矩控制方法
JP4839844B2 (ja) 電力変換器の制御方法およびそれを用いたハイブリッド電力変換システム
CN110120763B (zh) 一种永磁同步电机无权重系数预测转矩控制方法
JP5986595B2 (ja) 電力変換器制御装置及びそれを備えたモータシステム
JP2018506253A (ja) 電流変換方法及びデバイス並びにそのようなデバイスを備える車両
CN110022103A (zh) 一种直流偏置正弦电流电机的直接转矩控制装置和方法
CN114731116A (zh) 马达控制装置、马达控制方法、混合动力系统、升压变换器系统、电动助力转向系统
EP2713501B1 (en) A motor driving system and a motor vehicle
JP2006121877A (ja) モータ制御装置
JP2002300800A (ja) 電力変換装置
KR101878090B1 (ko) 모터 제어 시스템 및 방법
JP7413171B2 (ja) モータ制御装置、機電一体ユニット、発電機システム、昇圧コンバータシステム、および電動車両システム
JP6896173B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH0728536B2 (ja) 周波数変換装置
WO2023053490A1 (ja) インバータ制御装置、ハイブリッドシステム、機電一体ユニット、電動車両システム、インバータ制御方法
WO2023195172A1 (ja) モータ制御装置、モータ制御方法
WO2022130731A1 (ja) モータ制御装置、機電一体ユニット、昇圧コンバータシステム、電動車両システム、およびモータ制御方法