JP2001191910A - ブレーキマスタシリンダ - Google Patents
ブレーキマスタシリンダInfo
- Publication number
- JP2001191910A JP2001191910A JP2000006821A JP2000006821A JP2001191910A JP 2001191910 A JP2001191910 A JP 2001191910A JP 2000006821 A JP2000006821 A JP 2000006821A JP 2000006821 A JP2000006821 A JP 2000006821A JP 2001191910 A JP2001191910 A JP 2001191910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- reservoir
- sleeve
- seal cup
- brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T11/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
- B60T11/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
- B60T11/16—Master control, e.g. master cylinders
- B60T11/20—Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T11/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
- B60T11/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
- B60T11/16—Master control, e.g. master cylinders
- B60T11/236—Piston sealing arrangements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エア抜き作業やブレーキシステムの加圧装置
の作動により、ピストンが急激に後退する場合に、スプ
リングリテーナの突出部とスリーブのストッパ部との衝
接を防止し、スプリングリテーナ及びスリーブの変形、
破損がない信頼性の高いブレーキマスタシリンダを提供
する。 【解決手段】 スリーブ23に軸方向に延びる溝23c
を設け、溝23cの後方端面23c1とブレーキ非作動
時の第1スプリングリテーナ35の半径方向突出部35
aとの距離を、第2ピストン32がブレーキ非作動時の
静止位置からピストンポート32aとリザーバ連通路2
3aの開口23a1とが重合する位置まで後退した距離
に所定追加距離を加えた距離とした。
の作動により、ピストンが急激に後退する場合に、スプ
リングリテーナの突出部とスリーブのストッパ部との衝
接を防止し、スプリングリテーナ及びスリーブの変形、
破損がない信頼性の高いブレーキマスタシリンダを提供
する。 【解決手段】 スリーブ23に軸方向に延びる溝23c
を設け、溝23cの後方端面23c1とブレーキ非作動
時の第1スプリングリテーナ35の半径方向突出部35
aとの距離を、第2ピストン32がブレーキ非作動時の
静止位置からピストンポート32aとリザーバ連通路2
3aの開口23a1とが重合する位置まで後退した距離
に所定追加距離を加えた距離とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ装
置に使用されるマスタシリンダすなわちブレーキマスタ
シリンダに関する。
置に使用されるマスタシリンダすなわちブレーキマスタ
シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレーキマスタシリンダとして
は、特公平4−27060号公報に示されたものがあ
る。
は、特公平4−27060号公報に示されたものがあ
る。
【0003】このブレーキマスタシリンダは、ボディ本
体の開口部にキャップを結合することによってシリンダ
ハウジングが構成されていて、シリンダハウジング内に
は、第1ピストンと第2ピストンとがキャップを嵌挿す
るとともにピストンガイドを介して摺動自在に配設され
ている。また、シリンダハウジング内には、第1ピスト
ンの位置決め用の樹脂製スリーブが嵌装されるとともに
第1ピストンと摺動自在に装着されている。
体の開口部にキャップを結合することによってシリンダ
ハウジングが構成されていて、シリンダハウジング内に
は、第1ピストンと第2ピストンとがキャップを嵌挿す
るとともにピストンガイドを介して摺動自在に配設され
ている。また、シリンダハウジング内には、第1ピスト
ンの位置決め用の樹脂製スリーブが嵌装されるとともに
第1ピストンと摺動自在に装着されている。
【0004】また、シリンダハウジングの内部には、第
1ピストンと第2ピストンとスリーブとによって第1圧
力室が形成され、第2ピストンとボディ本体の内壁面と
によって第2圧力室が形成されている。そして、第1圧
力室及び第2圧力室には、それぞればね機構が配設され
ており、第1ピストン及び第2ピストンを後退方向へそ
れぞれ付勢している。
1ピストンと第2ピストンとスリーブとによって第1圧
力室が形成され、第2ピストンとボディ本体の内壁面と
によって第2圧力室が形成されている。そして、第1圧
力室及び第2圧力室には、それぞればね機構が配設され
ており、第1ピストン及び第2ピストンを後退方向へそ
れぞれ付勢している。
【0005】このようなブレーキマスタシリンダは、第
1ピストン及び第2ピストンがそれぞれ第1圧力室及び
第2圧力室方向に押し込まれると、圧力室内の液圧が上
昇して、ブレーキ液は、送出口からブレーキ系統に圧送
されるように構成されている。
1ピストン及び第2ピストンがそれぞれ第1圧力室及び
第2圧力室方向に押し込まれると、圧力室内の液圧が上
昇して、ブレーキ液は、送出口からブレーキ系統に圧送
されるように構成されている。
【0006】また、ばね機構は、戻しばねと、ガイドね
じと、ばねリテーナとからなり、第1ピストンに、その
前方方向に突出するように、大頭部を有するガイドねじ
を螺合し、ばねリテーナをこのガイドねじ上を摺動さ
せ、且つその大頭部に当接し得るようにしている。さら
に、ばねリテーナと第1ピストンとの間に、ばねを縮設
している。
じと、ばねリテーナとからなり、第1ピストンに、その
前方方向に突出するように、大頭部を有するガイドねじ
を螺合し、ばねリテーナをこのガイドねじ上を摺動さ
せ、且つその大頭部に当接し得るようにしている。さら
に、ばねリテーナと第1ピストンとの間に、ばねを縮設
している。
【0007】ばねリテーナには、半径方向外方へ突出す
る突端部を形成し、スリーブには、突端部が摺動自在に
係合するように、軸方向に延びるガイド溝と突端部を受
け止めてその後退を規制するストッパ部を設けている。
このような構造により、マスタシリンダをコンパクト化
するとともに第1ピストンと第2ピストンの後退限を規
制している。
る突端部を形成し、スリーブには、突端部が摺動自在に
係合するように、軸方向に延びるガイド溝と突端部を受
け止めてその後退を規制するストッパ部を設けている。
このような構造により、マスタシリンダをコンパクト化
するとともに第1ピストンと第2ピストンの後退限を規
制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、ブレーキ装置に
おいては、ブレーキ液中に含まれる空気を抜く、いわゆ
るエア抜き作業が行なわれる。この作業は、マスタシリ
ンダリザーバにブレーキ液を注入しつつブレーキペダル
を所要回強く踏み込んでは解放し、ブレーキ液中に含ま
れる気泡状の空気をマスタシリンダリザーバから大気に
放出させる、いわゆるポンピングと呼ばれる動作を行な
うものである。この作業途中において空気が完全に抜け
きらない間は、ブレーキペダルの踏込み動作によって収
縮させられた気泡が、ブレーキペダルの解放と同時に膨
張し、マスタシリンダピストンを必要以上に強い力で後
方に押し戻すことになる。
おいては、ブレーキ液中に含まれる空気を抜く、いわゆ
るエア抜き作業が行なわれる。この作業は、マスタシリ
ンダリザーバにブレーキ液を注入しつつブレーキペダル
を所要回強く踏み込んでは解放し、ブレーキ液中に含ま
れる気泡状の空気をマスタシリンダリザーバから大気に
放出させる、いわゆるポンピングと呼ばれる動作を行な
うものである。この作業途中において空気が完全に抜け
きらない間は、ブレーキペダルの踏込み動作によって収
縮させられた気泡が、ブレーキペダルの解放と同時に膨
張し、マスタシリンダピストンを必要以上に強い力で後
方に押し戻すことになる。
【0009】しかしながら、従来のブレーキマスタシリ
ンダの構成では、ブレーキ非作動時の第2ピストンの位
置は、ばねリテーナの突端部がスリーブのストッパ部に
当接することによって決められており、上記のようなエ
ア抜きが行なわれた場合には、ばねリテーナの突端部と
スリーブのストッパ部との激しい衝接によって、ばねリ
テーナの突端部とスリーブのストッパ部の変形、破損を
引き起こす虞がある。また、ブレーキペダルが解放され
た場合の第2ピストンの最終的な後退位置は、第2ピス
トンに設けられたピストンポートの開口がシールカップ
の背面とオーバラップしたブレーキ非作動時の位置に戻
るだけであり、ブレーキ液中の気泡が確実にマスタシリ
ンダリザーバに放出されない虞がある。
ンダの構成では、ブレーキ非作動時の第2ピストンの位
置は、ばねリテーナの突端部がスリーブのストッパ部に
当接することによって決められており、上記のようなエ
ア抜きが行なわれた場合には、ばねリテーナの突端部と
スリーブのストッパ部との激しい衝接によって、ばねリ
テーナの突端部とスリーブのストッパ部の変形、破損を
引き起こす虞がある。また、ブレーキペダルが解放され
た場合の第2ピストンの最終的な後退位置は、第2ピス
トンに設けられたピストンポートの開口がシールカップ
の背面とオーバラップしたブレーキ非作動時の位置に戻
るだけであり、ブレーキ液中の気泡が確実にマスタシリ
ンダリザーバに放出されない虞がある。
【0010】さらに、最近の電子制御式ブレーキシステ
ムにおいては、ブレーキ配管系に接続されたポンプによ
って、ブレーキ液がマスタシリンダの各圧力室に逆流す
る場合があり、特に第2圧力室にブレーキ液が逆流した
場合には、第2ピストンが静止位置から強制的に後方に
押し戻されることになり、ばねリテーナの突端部とスリ
ーブのストッパ部の変形、破損を引き起こす虞がある。
ムにおいては、ブレーキ配管系に接続されたポンプによ
って、ブレーキ液がマスタシリンダの各圧力室に逆流す
る場合があり、特に第2圧力室にブレーキ液が逆流した
場合には、第2ピストンが静止位置から強制的に後方に
押し戻されることになり、ばねリテーナの突端部とスリ
ーブのストッパ部の変形、破損を引き起こす虞がある。
【0011】本発明は、エア抜き作業やブレーキシステ
ムの加圧装置の作動などにより、第2ピストンが急激に
後退する場合にも、ばねリテーナの突端部とスリーブの
ストッパ部の衝接による変形、破損がない信頼性の高い
ブレーキマスタシリンダを提供することをその技術的課
題とするものである。
ムの加圧装置の作動などにより、第2ピストンが急激に
後退する場合にも、ばねリテーナの突端部とスリーブの
ストッパ部の衝接による変形、破損がない信頼性の高い
ブレーキマスタシリンダを提供することをその技術的課
題とするものである。
【0012】
【課題を解決する手段】上記技術的課題を解決するため
に、請求項1に記載のように、一端にて開口する内孔を
有するボディと前記ボディの内孔開口部に組付けられる
キャップとによって形成されるシリンダハウジングと、
前記シリンダハウジング内に嵌挿されるとともに軸方向
に摺動可能な第1ピストンと、前記第1ピストンの前方
に配置されるとともに前記シリンダハウジング内にて軸
方向に摺動可能な第2ピストンと、前記シリンダハウジ
ング内に嵌装されて前記第1ピストンと前記第2ピスト
ンとを摺動可能に支持するスリーブとを有するブレーキ
マスタシリンダにおいて、前記第2ピストンは、ブレー
キ非作動時の静止位置から所定距離後退可能であること
を特徴とするブレーキマスタシリンダを構成した。
に、請求項1に記載のように、一端にて開口する内孔を
有するボディと前記ボディの内孔開口部に組付けられる
キャップとによって形成されるシリンダハウジングと、
前記シリンダハウジング内に嵌挿されるとともに軸方向
に摺動可能な第1ピストンと、前記第1ピストンの前方
に配置されるとともに前記シリンダハウジング内にて軸
方向に摺動可能な第2ピストンと、前記シリンダハウジ
ング内に嵌装されて前記第1ピストンと前記第2ピスト
ンとを摺動可能に支持するスリーブとを有するブレーキ
マスタシリンダにおいて、前記第2ピストンは、ブレー
キ非作動時の静止位置から所定距離後退可能であること
を特徴とするブレーキマスタシリンダを構成した。
【0013】請求項1にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から所定距離後退
可能であるため、第2ピストンと一体となって前進また
は後退する部材がエア抜き作業中に他の静止部材に衝接
することがなく、部材の変形、破損が防止される。
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から所定距離後退
可能であるため、第2ピストンと一体となって前進また
は後退する部材がエア抜き作業中に他の静止部材に衝接
することがなく、部材の変形、破損が防止される。
【0014】次に、請求項2に記載のように、前記第2
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて前記第1シールカップの後方に位置すると
ともに前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前
記圧力室とを連通するピストンポートとを備えており、
前記所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時
の静止位置から、前記ピストンポートの開口と前記リザ
ーバ連通路の開口とが重合する位置まで後退した距離と
所定追加距離との和であることを特徴とするブレーキマ
スタシリンダとするのが好ましい。
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて前記第1シールカップの後方に位置すると
ともに前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前
記圧力室とを連通するピストンポートとを備えており、
前記所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時
の静止位置から、前記ピストンポートの開口と前記リザ
ーバ連通路の開口とが重合する位置まで後退した距離と
所定追加距離との和であることを特徴とするブレーキマ
スタシリンダとするのが好ましい。
【0015】請求項2にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、ピストンポ
ートの開口とリザーバ連通路の開口とが重合する位置ま
で後退し、さらに所定追加距離だけ後退可能となる。し
たがって、請求項1の効果に加えて、圧力室とリザーバ
連通路との連通が常に確保され、マスタシリンダリザー
バを通してブレーキ液中の気泡が確実に大気に放出され
る。
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、ピストンポ
ートの開口とリザーバ連通路の開口とが重合する位置ま
で後退し、さらに所定追加距離だけ後退可能となる。し
たがって、請求項1の効果に加えて、圧力室とリザーバ
連通路との連通が常に確保され、マスタシリンダリザー
バを通してブレーキ液中の気泡が確実に大気に放出され
る。
【0016】次に、請求項3に記載のように、前記第2
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて前記第1シールカップの後方に位置すると
ともに前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前
記圧力室とを連通するピストンポートとを備えており、
前記所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時
の静止位置から、前記ピストンポートの開口が前記第2
シールカップのリップと重合する位置まで後退した距離
であることを特徴とするブレーキマスタシリンダとする
のが好ましい。
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて前記第1シールカップの後方に位置すると
ともに前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前
記圧力室とを連通するピストンポートとを備えており、
前記所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時
の静止位置から、前記ピストンポートの開口が前記第2
シールカップのリップと重合する位置まで後退した距離
であることを特徴とするブレーキマスタシリンダとする
のが好ましい。
【0017】請求項3にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、ピストンポ
ートの開口と第1シールカップの後方に位置する第2シ
ールカップのリップとが重合する位置まで後退すること
が可能となる。すなわち、第2ピストンの後退量を相当
に大きく設定でき、圧力室に大量のブレーキ液が逆流す
るような場合でも、第2ピストンと一体となって前進ま
たは後退する部材が他の静止部材に衝接することがな
く、部材の変形、破損が防止される。
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、ピストンポ
ートの開口と第1シールカップの後方に位置する第2シ
ールカップのリップとが重合する位置まで後退すること
が可能となる。すなわち、第2ピストンの後退量を相当
に大きく設定でき、圧力室に大量のブレーキ液が逆流す
るような場合でも、第2ピストンと一体となって前進ま
たは後退する部材が他の静止部材に衝接することがな
く、部材の変形、破損が防止される。
【0018】次に、請求項4に記載のように、前記第2
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて第1シールカップの後方に位置するととも
に前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前記圧
力室とを連通するピストンポートとを備えており、前記
所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時の静
止位置から、前記第2ピストンの前方端面と前記リザー
バ連通路の開口とが重合する位置まで後退した距離と所
定追加距離との和であることを特徴とするブレーキマス
タシリンダとするのが好ましい。
ピストンと前記シリンダハウジングとの間に形成される
圧力室と、前記ボディに形成されリザーバが接続される
リザーバ接続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形
成されて前記第2ピストン外径面に向けて開口するとと
もに前記リザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通する
リザーバ連通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの
間に介装されるとともに前記スリーブの前方に配置され
た第1シールカップと、前記スリーブと前記第2ピスト
ンとの間に介装されるとともに前記リザーバ連通路の後
方に配置された第2シールカップと、前記第2ピストン
に設けられて第1シールカップの後方に位置するととも
に前記ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前記圧
力室とを連通するピストンポートとを備えており、前記
所定距離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時の静
止位置から、前記第2ピストンの前方端面と前記リザー
バ連通路の開口とが重合する位置まで後退した距離と所
定追加距離との和であることを特徴とするブレーキマス
タシリンダとするのが好ましい。
【0019】請求項4にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、第2ピスト
ンの前方端面とリザーバ連通路の開口とが重合する位置
まで後退し、さらに所定追加距離だけ後退可能となる。
したがって、第2ピストンの後退可能距離が相当に大き
く、第2ピストンと一体となって前進または後退する部
材がエア抜き作業中に他の静止部材に衝接することがな
く、部材の変形、破損が防止される。
トンは、ブレーキ非作動時の静止位置から、第2ピスト
ンの前方端面とリザーバ連通路の開口とが重合する位置
まで後退し、さらに所定追加距離だけ後退可能となる。
したがって、第2ピストンの後退可能距離が相当に大き
く、第2ピストンと一体となって前進または後退する部
材がエア抜き作業中に他の静止部材に衝接することがな
く、部材の変形、破損が防止される。
【0020】次に、請求項5に記載のように、前方端部
にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピストン
後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプリ
ングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテー
ナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に開
口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの他
端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリテ
ーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリン
グとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設けら
れた半径方向突出部が、前記スリーブに設けられて軸方
向に延在する溝の後方端面に当接するまでの移動距離に
等しいことを特徴とするブレーキマスタシリンダとする
のが好ましい。
にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピストン
後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプリ
ングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテー
ナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に開
口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの他
端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリテ
ーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリン
グとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設けら
れた半径方向突出部が、前記スリーブに設けられて軸方
向に延在する溝の後方端面に当接するまでの移動距離に
等しいことを特徴とするブレーキマスタシリンダとする
のが好ましい。
【0021】請求項5にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動位置から所定距離後退可能であ
り、その所定距離は、スプリングリテーナのフランジ部
に設けられた半径方向突出部が、スリーブに設けられて
軸方向に延在する溝の後方端面に当接するまでの移動距
離で規定される。軸方向に延在する溝は、スリーブを樹
脂成形する際に簡単に形成でき、コストアップなしに第
2ピストンの後退距離を規定する機構を設けることが可
能となる。また、この第2ピストンの後退距離を規定す
る機構は、ブレーキマスタシリンダの搬送中に第1ピス
トン及び第2ピストンがシリンダハウジングから脱落す
ることを防止できる。
トンは、ブレーキ非作動位置から所定距離後退可能であ
り、その所定距離は、スプリングリテーナのフランジ部
に設けられた半径方向突出部が、スリーブに設けられて
軸方向に延在する溝の後方端面に当接するまでの移動距
離で規定される。軸方向に延在する溝は、スリーブを樹
脂成形する際に簡単に形成でき、コストアップなしに第
2ピストンの後退距離を規定する機構を設けることが可
能となる。また、この第2ピストンの後退距離を規定す
る機構は、ブレーキマスタシリンダの搬送中に第1ピス
トン及び第2ピストンがシリンダハウジングから脱落す
ることを防止できる。
【0022】次に、請求項6に記載のように、前方端部
にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピストン
後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプリ
ングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテー
ナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に開
口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの他
端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリテ
ーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリン
グとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設けら
れた半径方向突出部が、前記シリンダハウジングの段付
内孔に設けられた大径部の後方段部に当接するまでの移
動距離に等しいことを特徴とするブレーキマスタシリン
ダとするのが好ましい。
にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピストン
後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプリ
ングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテー
ナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に開
口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの他
端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリテ
ーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリン
グとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設けら
れた半径方向突出部が、前記シリンダハウジングの段付
内孔に設けられた大径部の後方段部に当接するまでの移
動距離に等しいことを特徴とするブレーキマスタシリン
ダとするのが好ましい。
【0023】請求項6にかかる発明によれば、第2ピス
トンは、ブレーキ非作動位置から所定距離後退可能であ
り、その所定距離は、スプリングリテーナのフランジ部
に設けられた半径方向突出部が、シリンダハウジングの
段付内孔に設けられた大径部の後方段部に当接するまで
の移動距離で規定される。大径部の後方段部は、シリン
ダハウジングを鋳造する際に簡単に形成でき、コストア
ップなしに第2ピストンの後退距離を規定する機構を設
けることが可能となる。また、この第2ピストンの後退
距離を規定する機構は、ブレーキマスタシリンダの搬送
中に第1ピストン及び第2ピストンがシリンダハウジン
グから脱落することを防止できる。
トンは、ブレーキ非作動位置から所定距離後退可能であ
り、その所定距離は、スプリングリテーナのフランジ部
に設けられた半径方向突出部が、シリンダハウジングの
段付内孔に設けられた大径部の後方段部に当接するまで
の移動距離で規定される。大径部の後方段部は、シリン
ダハウジングを鋳造する際に簡単に形成でき、コストア
ップなしに第2ピストンの後退距離を規定する機構を設
けることが可能となる。また、この第2ピストンの後退
距離を規定する機構は、ブレーキマスタシリンダの搬送
中に第1ピストン及び第2ピストンがシリンダハウジン
グから脱落することを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基いて説明する。図1に示される本発明にかかるブレ
ーキマスタシリンダは、ボディ11とキャップ12(カ
バーということもある)によって構成されるシリンダハ
ウジング10と、このシリンダハウジング10に組付け
られたシールカップ21、スペーサ22、スリーブ2
3、シールカップ24、スペーサ25、ガイド26と、
第1ピストン31、第2ピストン32とを備えている。
に基いて説明する。図1に示される本発明にかかるブレ
ーキマスタシリンダは、ボディ11とキャップ12(カ
バーということもある)によって構成されるシリンダハ
ウジング10と、このシリンダハウジング10に組付け
られたシールカップ21、スペーサ22、スリーブ2
3、シールカップ24、スペーサ25、ガイド26と、
第1ピストン31、第2ピストン32とを備えている。
【0025】ボディ11は、金属製で一端(図1におい
て右端)にて開口する段付の内孔11aを有するととも
に、リザーバ(図示せず)にコネクタ19を介して接続
されるリザーバ接続ポート11b、11cと、ブレーキ
配管(図示せず)を介してホイールシリンダ(図示せ
ず)に接続される送出ポート11d、11eを有してい
て、内孔11aの開口端部にはめねじ部11fが形成さ
れている。また、ボディ11の内孔11aには、ボディ
11と第2ピストン32との間に形成されて送出ポート
11eが連通する第2圧力室R2を液密的にシールする
シールカップ21がスペーサ22とともに組付けられて
いる。スペーサ22は、環状に形成されていて、シール
カップ21とスリーブ23との間に介装されており、内
外周にて軸方向の液流通を許容するとともに、第2圧力
室R2に圧力が発生した時にシールカップ21の一部が
後述するスリーブ23のリザーバ連通路23aに食い込
むことを抑制する。
て右端)にて開口する段付の内孔11aを有するととも
に、リザーバ(図示せず)にコネクタ19を介して接続
されるリザーバ接続ポート11b、11cと、ブレーキ
配管(図示せず)を介してホイールシリンダ(図示せ
ず)に接続される送出ポート11d、11eを有してい
て、内孔11aの開口端部にはめねじ部11fが形成さ
れている。また、ボディ11の内孔11aには、ボディ
11と第2ピストン32との間に形成されて送出ポート
11eが連通する第2圧力室R2を液密的にシールする
シールカップ21がスペーサ22とともに組付けられて
いる。スペーサ22は、環状に形成されていて、シール
カップ21とスリーブ23との間に介装されており、内
外周にて軸方向の液流通を許容するとともに、第2圧力
室R2に圧力が発生した時にシールカップ21の一部が
後述するスリーブ23のリザーバ連通路23aに食い込
むことを抑制する。
【0026】キャップ12は、金属製でボディ11のめ
ねじ部11fに螺合するおねじ部12aを中間部外周に
有するとともに、ボディ11の内孔11aに嵌合してス
リーブ23の小径部を収容する筒部12bを有してい
る。また、キャップ12は、Oリング13、14を介し
てボディ11に液密的に組付けられていて、シールカッ
プ21、スペーサ22及びスリーブ23を筒部12bの
端面にて抜け止めするとともに、シールカップ24、ス
ペーサ25及びガイド26を段付内孔12cの右端段部
12c1にて抜け止めしている。スペーサ25は、環状
に形成されていて、シールカップ24とガイド26との
間に介装されており、内外周にて軸方向の液流通を許容
するとともに、第1圧力室R1に圧力が発生したときに
シールカップ24の一部がガイド26の連通溝26aに
食い込むことを抑制する。
ねじ部11fに螺合するおねじ部12aを中間部外周に
有するとともに、ボディ11の内孔11aに嵌合してス
リーブ23の小径部を収容する筒部12bを有してい
る。また、キャップ12は、Oリング13、14を介し
てボディ11に液密的に組付けられていて、シールカッ
プ21、スペーサ22及びスリーブ23を筒部12bの
端面にて抜け止めするとともに、シールカップ24、ス
ペーサ25及びガイド26を段付内孔12cの右端段部
12c1にて抜け止めしている。スペーサ25は、環状
に形成されていて、シールカップ24とガイド26との
間に介装されており、内外周にて軸方向の液流通を許容
するとともに、第1圧力室R1に圧力が発生したときに
シールカップ24の一部がガイド26の連通溝26aに
食い込むことを抑制する。
【0027】また、キャップ12の右端部内周にはシー
ルカップ15が組付けられ、キャップ12の右端部外周
にはOリング16が組付けられている。Oリング13
は、キャップ12の左端部外周に組付けられてボディ1
1とキャップ12との間を液密的にシールしており、O
リング14は、Oリング13より右方にてボディ11の
内周に組付けられてボディ11とキャップ12との間を
液密的にシールしている。シールカップ15は、キャッ
プ12と第1ピストン31との間を液密的にシールして
おり、Oリング16は、ブレーキブースタ(図示せず)
とキャップ12との間を気密的にシールするものであ
る。なお、キャップ12の右端外周は、六角形状に形成
されていて、この部位を工具にて回転させることによ
り、キャップ12がボディ11に脱着される。
ルカップ15が組付けられ、キャップ12の右端部外周
にはOリング16が組付けられている。Oリング13
は、キャップ12の左端部外周に組付けられてボディ1
1とキャップ12との間を液密的にシールしており、O
リング14は、Oリング13より右方にてボディ11の
内周に組付けられてボディ11とキャップ12との間を
液密的にシールしている。シールカップ15は、キャッ
プ12と第1ピストン31との間を液密的にシールして
おり、Oリング16は、ブレーキブースタ(図示せず)
とキャップ12との間を気密的にシールするものであ
る。なお、キャップ12の右端外周は、六角形状に形成
されていて、この部位を工具にて回転させることによ
り、キャップ12がボディ11に脱着される。
【0028】スリーブ23は、外周に段部を有する円筒
状の樹脂成形品であって、左端部内周にはシールカップ
27が組付けられ、左端部外周にはOリング28が組付
けられており、ボディ11の内孔段部とキャップ12の
筒部12bの端面によって挟持されている。シールカッ
プ27は、スリーブ23と第2ピストン32との間を液
密的にシールしており、Oリング28は、スリーブ23
とボディ11との間を液密的にシールしている。
状の樹脂成形品であって、左端部内周にはシールカップ
27が組付けられ、左端部外周にはOリング28が組付
けられており、ボディ11の内孔段部とキャップ12の
筒部12bの端面によって挟持されている。シールカッ
プ27は、スリーブ23と第2ピストン32との間を液
密的にシールしており、Oリング28は、スリーブ23
とボディ11との間を液密的にシールしている。
【0029】また、スリーブ23には、リザーバ連通路
23a、連通溝23bが設けられるとともに、溝23c
と突起23dが設けられている。リザーバ連通路23a
は、スリーブ23の大径左端部に傾斜して形成されてい
て、周方向にて所定の間隔で複数個設けられており、ボ
ディ11とスリーブ23との間に形成される環状通路P
1を通してリザーバ接続ポート11cに常に連通すると
ともに、スペーサ22と第2ピストン32との間の隙間
を通して第2ピストン32に設けられたピストンポート
32aに連通している。
23a、連通溝23bが設けられるとともに、溝23c
と突起23dが設けられている。リザーバ連通路23a
は、スリーブ23の大径左端部に傾斜して形成されてい
て、周方向にて所定の間隔で複数個設けられており、ボ
ディ11とスリーブ23との間に形成される環状通路P
1を通してリザーバ接続ポート11cに常に連通すると
ともに、スペーサ22と第2ピストン32との間の隙間
を通して第2ピストン32に設けられたピストンポート
32aに連通している。
【0030】連通溝23bは、スリーブ23の内周に軸
方向に沿って直線状に設けられていて、周方向にて所定
の間隔で複数個設けられており、第1ピストン31と第
2ピストン32との間に形成される第1圧力室R1とシ
ールカップ24、27のカップ凹部を常に連通させてい
る。
方向に沿って直線状に設けられていて、周方向にて所定
の間隔で複数個設けられており、第1ピストン31と第
2ピストン32との間に形成される第1圧力室R1とシ
ールカップ24、27のカップ凹部を常に連通させてい
る。
【0031】溝23cは、スリーブ23の小径部と大径
部にわたって形成されていて、軸方向に延びており、径
方向にて開口して第1圧力室R1を送出ポート11dに
常に連通させる。また、溝23cの後方端面23c1
は、後述するばねリテーナ35のフランジ部に設けられ
た半径方向突出部35aが当接すると、第1ピストン3
1及び第2ピストン32の後退距離を規定するストッパ
の機能を有する。
部にわたって形成されていて、軸方向に延びており、径
方向にて開口して第1圧力室R1を送出ポート11dに
常に連通させる。また、溝23cの後方端面23c1
は、後述するばねリテーナ35のフランジ部に設けられ
た半径方向突出部35aが当接すると、第1ピストン3
1及び第2ピストン32の後退距離を規定するストッパ
の機能を有する。
【0032】突起23dは、スリーブの小径右端部に形
成されていて、軸方向に突出しており、シールカップ2
4のカップ凹部に突入している。
成されていて、軸方向に突出しており、シールカップ2
4のカップ凹部に突入している。
【0033】ガイド26は、樹脂製で円筒状に形成され
ていて、キャップ12の内孔12cに組付けられてお
り、外周から両端にまで延びる連通溝26aが設けられ
ている。連通溝26aは、ガイド26の外周に軸方向に
沿って形成されるとともにガイド26の両端部に径方向
に沿って形成されてコ字状となっていて、周方向にて所
定の間隔で複数個設けられており、シールカップ24の
背面に近接してスペーサ25とにより第1連通路を形成
している。
ていて、キャップ12の内孔12cに組付けられてお
り、外周から両端にまで延びる連通溝26aが設けられ
ている。連通溝26aは、ガイド26の外周に軸方向に
沿って形成されるとともにガイド26の両端部に径方向
に沿って形成されてコ字状となっていて、周方向にて所
定の間隔で複数個設けられており、シールカップ24の
背面に近接してスペーサ25とにより第1連通路を形成
している。
【0034】また、連通溝26aは、前端部分にてキャ
ップ12に設けられた環状みぞ12d及び連通孔12e
(周方向にて所定の間隔で複数個設けられている)から
なる第2連通路と、ボディ11とキャップ12との間に
形成される環状通路P3とを通して、リザーバ接続ポー
ト11bに常に連通するとともに、スペーサ25と第1
ピストン31との間の隙間を通して、第1ピストン31
に設けたピストンポート31aに連通し、ガイド26の
後端部にてキャップ12と第1ピストン31との間を通
してシールカップ15のカップ凹部に常に連通してい
る。
ップ12に設けられた環状みぞ12d及び連通孔12e
(周方向にて所定の間隔で複数個設けられている)から
なる第2連通路と、ボディ11とキャップ12との間に
形成される環状通路P3とを通して、リザーバ接続ポー
ト11bに常に連通するとともに、スペーサ25と第1
ピストン31との間の隙間を通して、第1ピストン31
に設けたピストンポート31aに連通し、ガイド26の
後端部にてキャップ12と第1ピストン31との間を通
してシールカップ15のカップ凹部に常に連通してい
る。
【0035】キャップ12に設けた環状溝12dは、シ
ールカップ24の外径より大径で、シールカップ24の
背面に近接して形成されていて、その外周壁が前方に向
けて大径となるテーパ形状に形成されており、キャップ
12の内周に向けて開口してガイド26の連通溝26a
に連通している。また、連通孔12eは、キャップ12
の外周から環状溝12dの前方外周部位に向けて穿設さ
れていて、環状溝12dと環状通路P3とを連通させて
おり、環状通路P3に向けて上方に傾斜している。な
お、連通孔12eは、リザーバ接続ポート11bをガイ
ド26より前方に配置させるために有効な構成であり、
かかる構成によれば当該ブレーキマスタシリンダの車両
への搭載性が良好となる。
ールカップ24の外径より大径で、シールカップ24の
背面に近接して形成されていて、その外周壁が前方に向
けて大径となるテーパ形状に形成されており、キャップ
12の内周に向けて開口してガイド26の連通溝26a
に連通している。また、連通孔12eは、キャップ12
の外周から環状溝12dの前方外周部位に向けて穿設さ
れていて、環状溝12dと環状通路P3とを連通させて
おり、環状通路P3に向けて上方に傾斜している。な
お、連通孔12eは、リザーバ接続ポート11bをガイ
ド26より前方に配置させるために有効な構成であり、
かかる構成によれば当該ブレーキマスタシリンダの車両
への搭載性が良好となる。
【0036】第1ピストン31は、金属製でキャップ1
2を通してシリンダハウジング10内に嵌挿されてい
て、スリーブ23とガイド26とによって軸方向へ摺動
可能に支持されている。
2を通してシリンダハウジング10内に嵌挿されてい
て、スリーブ23とガイド26とによって軸方向へ摺動
可能に支持されている。
【0037】第1ロッド33は、金属製で右端部にて第
1リテーナ34を介して第1ピストン31に一体的に組
付けられていて、第1ピストン31と一体的に軸方向へ
移動する。第1リテーナ34は、金属製で第1スプリン
グS1のスプリングリテーナをかねていて、第1ロッド
33の右端部に嵌着固定されるとともに、第1ピストン
31の内孔31bに圧入によって嵌合固定されている。
1リテーナ34を介して第1ピストン31に一体的に組
付けられていて、第1ピストン31と一体的に軸方向へ
移動する。第1リテーナ34は、金属製で第1スプリン
グS1のスプリングリテーナをかねていて、第1ロッド
33の右端部に嵌着固定されるとともに、第1ピストン
31の内孔31bに圧入によって嵌合固定されている。
【0038】第1スプリングリテーナ35は、金属製で
第1スプリングS1と第2ピストン32との間に介装さ
れていて、右端部にて第1ロッド33の頭部33aと左
方に向けて離脱可能に係合しており、左端に径外方に向
けて延びる半径方向突出部35aを有している。半径方
向突出部35aは、スリーブ23に設けられた溝23c
を通してキャップ12の段付内孔12cの大径部12c
2にまで延びている。
第1スプリングS1と第2ピストン32との間に介装さ
れていて、右端部にて第1ロッド33の頭部33aと左
方に向けて離脱可能に係合しており、左端に径外方に向
けて延びる半径方向突出部35aを有している。半径方
向突出部35aは、スリーブ23に設けられた溝23c
を通してキャップ12の段付内孔12cの大径部12c
2にまで延びている。
【0039】第1スプリングS1は,第1ピストン31
に嵌合固定された第1リテーナ34と第1リテーナ34
に嵌着固定された第1ロッド33と第1ロッド33に係
合された第1スプリングリテーナ35とによって、所定
の取付け高さになるように縮設されている。
に嵌合固定された第1リテーナ34と第1リテーナ34
に嵌着固定された第1ロッド33と第1ロッド33に係
合された第1スプリングリテーナ35とによって、所定
の取付け高さになるように縮設されている。
【0040】第2ピストン32は、金属製で第1ピスト
ン31に対して同軸的に配置されていて、シリンダハウ
ジング10内にてスリーブ23によって軸方向へ摺動可
能に支持されている。
ン31に対して同軸的に配置されていて、シリンダハウ
ジング10内にてスリーブ23によって軸方向へ摺動可
能に支持されている。
【0041】第2ロッド36は、金属製で右端部にて第
2リテーナ37を介して第2ピストン32に一体的に組
付けられていて、第2ピストン32と一体的に軸方向へ
移動する。第2リテーナ37は、金属製で第2スプリン
グS2のスプリングリテーナを兼ねていて、第2ロッド
36の右端部に嵌着固定されるとともに、第2ピストン
32の内孔32bに圧入によって嵌合固定されている。
2リテーナ37を介して第2ピストン32に一体的に組
付けられていて、第2ピストン32と一体的に軸方向へ
移動する。第2リテーナ37は、金属製で第2スプリン
グS2のスプリングリテーナを兼ねていて、第2ロッド
36の右端部に嵌着固定されるとともに、第2ピストン
32の内孔32bに圧入によって嵌合固定されている。
【0042】第2スプリングリテーナ38は、金属製で
第2スプリングS2とボディ11との間に介装されてい
て、右端部にて第2ロッド36の頭部36aと左方に向
けて離脱可能に係合している。
第2スプリングS2とボディ11との間に介装されてい
て、右端部にて第2ロッド36の頭部36aと左方に向
けて離脱可能に係合している。
【0043】上記のようにに構成した本実施形態におい
ては、当該ブレーキマスタシリンダが車両に組付けら
れ、シリンダハウジング10内にブレーキ液が充填され
た状態にて、第1ピストン31が図1の左方に押し込ま
れて軸方向移動すると、第1ピストン31のピストンポ
ート31aがシールカップ24を通過することにより、
第1圧力室R1とリザーバ接続ポート11bとの連通が
遮断されて第1圧力室R1内に圧力が生じる。
ては、当該ブレーキマスタシリンダが車両に組付けら
れ、シリンダハウジング10内にブレーキ液が充填され
た状態にて、第1ピストン31が図1の左方に押し込ま
れて軸方向移動すると、第1ピストン31のピストンポ
ート31aがシールカップ24を通過することにより、
第1圧力室R1とリザーバ接続ポート11bとの連通が
遮断されて第1圧力室R1内に圧力が生じる。
【0044】また、このときには、第2ピストン32が
図1の左方に押し込まれて軸方向移動し、第2ピストン
32のピストンポート32aがシールカップ21を通過
することにより、第2圧力室R2とリザーバ接続ポート
11cとの連通が遮断されて第2圧力室R2内に圧力が
生じる。このため、第1圧力室R1から送出ポート11
d(ホイールシリンダに接続されるポート)に向けて圧
液が押し出されるとともに、第2圧力室R2から送出ポ
ート11e(ホイールシリンダに接続されるポート)に
向けて圧液が押し出されて制動作用がえられる。
図1の左方に押し込まれて軸方向移動し、第2ピストン
32のピストンポート32aがシールカップ21を通過
することにより、第2圧力室R2とリザーバ接続ポート
11cとの連通が遮断されて第2圧力室R2内に圧力が
生じる。このため、第1圧力室R1から送出ポート11
d(ホイールシリンダに接続されるポート)に向けて圧
液が押し出されるとともに、第2圧力室R2から送出ポ
ート11e(ホイールシリンダに接続されるポート)に
向けて圧液が押し出されて制動作用がえられる。
【0045】ところで、ブレーキマスタシリンダが車両
に組付けられ、シリンダハウジング10内にブレーキ液
が充填される前に、通常はブレーキ液中に含まれる空気
を抜く、いわゆるエア抜き作業が行なわれる。この作業
は、マスタシリンダリザーバにブレーキ液を注入しつつ
ブレーキペダルを所要回強く踏み込んでは解放し、ブレ
ーキ液中に含まれる気泡状の空気をマスタシリンダリザ
ーバから大気に放出させる、いわゆるポンピングと呼ば
れる動作を行なうものである。この作業途中において空
気が完全に抜けきらない間は、ブレーキペダルの踏込み
動作によって収縮させられた気泡が、ブレーキペダルの
解放と同時に膨張し、マスタシリンダピストンを必要以
上に強い力で後方に押し戻すことになる。
に組付けられ、シリンダハウジング10内にブレーキ液
が充填される前に、通常はブレーキ液中に含まれる空気
を抜く、いわゆるエア抜き作業が行なわれる。この作業
は、マスタシリンダリザーバにブレーキ液を注入しつつ
ブレーキペダルを所要回強く踏み込んでは解放し、ブレ
ーキ液中に含まれる気泡状の空気をマスタシリンダリザ
ーバから大気に放出させる、いわゆるポンピングと呼ば
れる動作を行なうものである。この作業途中において空
気が完全に抜けきらない間は、ブレーキペダルの踏込み
動作によって収縮させられた気泡が、ブレーキペダルの
解放と同時に膨張し、マスタシリンダピストンを必要以
上に強い力で後方に押し戻すことになる。
【0046】しかしながら、図1に示される本実施形態
によれば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突出
部35aとスリーブ23の溝23cの後方端面23c1
との間隔(図1における寸法A)を適宜設定することに
より、たとえば第2ピストンが気泡の膨張による大きな
力で後方に押し戻されても、第1スプリングリテーナ3
5の半径方向突出部35aとスリーブ23の溝23cの
後方端面23c1とが衝接することがなく、第1スプリ
ングリテーナ35、スリーブ23等の変形、破損が発生
しない。
によれば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突出
部35aとスリーブ23の溝23cの後方端面23c1
との間隔(図1における寸法A)を適宜設定することに
より、たとえば第2ピストンが気泡の膨張による大きな
力で後方に押し戻されても、第1スプリングリテーナ3
5の半径方向突出部35aとスリーブ23の溝23cの
後方端面23c1とが衝接することがなく、第1スプリ
ングリテーナ35、スリーブ23等の変形、破損が発生
しない。
【0047】また、ブレーキ非作動時の静止状態におけ
る第2ピストン32のピストンポート32aの位置と、
第2ピストン32のピストンポート32aがシールカッ
プ21の背面を通過してさらにリザーバ連通路23aの
開口23a1と重合する位置よりも所定距離後方に移動
した位置との距離を、上記間隔とすれば、気泡がリザー
バに抜ける通過経路を十分確保しつつ、第1スプリング
リテーナ35の半径方向突出部35aとスリーブ23の
溝23cの後方端面23c1との衝接を防止できる。
る第2ピストン32のピストンポート32aの位置と、
第2ピストン32のピストンポート32aがシールカッ
プ21の背面を通過してさらにリザーバ連通路23aの
開口23a1と重合する位置よりも所定距離後方に移動
した位置との距離を、上記間隔とすれば、気泡がリザー
バに抜ける通過経路を十分確保しつつ、第1スプリング
リテーナ35の半径方向突出部35aとスリーブ23の
溝23cの後方端面23c1との衝接を防止できる。
【0048】さらに、ブレーキ非作動時の静止状態にお
ける第2ピストン32のピストンポート32aの位置
と、第2ピストン32のピストンポート32aがシール
カップ27のリップと重合した位置との距離を、上記間
隔とすれば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突
出部35aとスリーブ23の溝23cの後方端面23c
1との衝接を防止できる。
ける第2ピストン32のピストンポート32aの位置
と、第2ピストン32のピストンポート32aがシール
カップ27のリップと重合した位置との距離を、上記間
隔とすれば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突
出部35aとスリーブ23の溝23cの後方端面23c
1との衝接を防止できる。
【0049】さらに、ブレーキ非作動時の静止状態にお
ける第2ピストン32の前方端面32bと、第2ピスト
ン32の前方端面32bがシールカップ21の背面を通
過してさらにリザーバ連通路23aの開口23a1と重
合する位置よりも所定距離後方に移動した位置との距離
を、上記間隔としてやれば、第1スプリングリテーナ3
5の半径方向突出部35aとスリーブ23の溝23cの
後方端面23c1との衝接を防止できるとともに、ブレ
ーキフィーリング向上や設計自由度向上のためにピスト
ンポート32aの孔径を小さく設定しても、気泡がリザ
ーバに抜ける通過経路を十分確保することができる。
ける第2ピストン32の前方端面32bと、第2ピスト
ン32の前方端面32bがシールカップ21の背面を通
過してさらにリザーバ連通路23aの開口23a1と重
合する位置よりも所定距離後方に移動した位置との距離
を、上記間隔としてやれば、第1スプリングリテーナ3
5の半径方向突出部35aとスリーブ23の溝23cの
後方端面23c1との衝接を防止できるとともに、ブレ
ーキフィーリング向上や設計自由度向上のためにピスト
ンポート32aの孔径を小さく設定しても、気泡がリザ
ーバに抜ける通過経路を十分確保することができる。
【0050】また、図2に示される第2の実施例によれ
ば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突出部35
aとキャップ12の段付内孔12cに設けられた大径部
12c2の段部12c3との間隔(図2における寸法
B)を適宜設定することにより、第1の実施例と同様な
効果が得られる。すなわち、上記間隔は、第1スプリン
グリテーナ35の半径方向突出部35aとスリーブ23
の溝23cの後方端面23c1とで段部12c3とで設
定でき、また第1スプリングリテーナ35の半径方向突
出部35aとキャップ12の段付内孔12cに設けられ
た大径部12c2の段部12c3とでも設定でき、ブレ
ーキマスタシリンダの設計自由度が向上する。
ば、第1スプリングリテーナ35の半径方向突出部35
aとキャップ12の段付内孔12cに設けられた大径部
12c2の段部12c3との間隔(図2における寸法
B)を適宜設定することにより、第1の実施例と同様な
効果が得られる。すなわち、上記間隔は、第1スプリン
グリテーナ35の半径方向突出部35aとスリーブ23
の溝23cの後方端面23c1とで段部12c3とで設
定でき、また第1スプリングリテーナ35の半径方向突
出部35aとキャップ12の段付内孔12cに設けられ
た大径部12c2の段部12c3とでも設定でき、ブレ
ーキマスタシリンダの設計自由度が向上する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、エア抜き作業やブレー
キシステムの加圧装置の作動などにより、ピストンが急
激に後退する場合にも、第1スプリングリテーナの突出
部とスリーブまたはキャップとの衝接による変形、破損
がなく、またエア抜き性の良好な信頼性の高いブレーキ
マスタシリンダを提供することが可能となる。
キシステムの加圧装置の作動などにより、ピストンが急
激に後退する場合にも、第1スプリングリテーナの突出
部とスリーブまたはキャップとの衝接による変形、破損
がなく、またエア抜き性の良好な信頼性の高いブレーキ
マスタシリンダを提供することが可能となる。
【図1】本発明の第1の実施形態の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の断面図である。
10 シリンダハウジング 11 ボディ 11a 内孔 11b、11c リザーバ接続ポート 12 キャップ 12c 段付内孔 12c2 段付内孔の大径部 12c3 大径部の後方段部 21 第1シールカップ 23 スリーブ 23a リザーバ連通路 23a1 リザーバ連通路の開口 23c 溝 23c1 溝の後方端面 27 第2シールカップ 31 第1ピストン 31a ピストンポート 32 第2ピストン 32a 第2ピストンのピストンポート 32b 第2ピストンの前方端面 33 第1ロッド(ロッド) 34 第1リテーナ(ロッド係着部材) 35 第1スプリングリテーナ(スプリン
グリテーナ) 35a 半径方向突出部 36 第2ロッド 37 第2リテーナ 38 第2スプリングリテーナ R1 第1圧力室 R2 第2圧力室(圧力室) S1 第1スプリング(スプリング) S2 第2スプリング
グリテーナ) 35a 半径方向突出部 36 第2ロッド 37 第2リテーナ 38 第2スプリングリテーナ R1 第1圧力室 R2 第2圧力室(圧力室) S1 第1スプリング(スプリング) S2 第2スプリング
Claims (6)
- 【請求項1】 一端にて開口する内孔を有するボディと
前記ボディの内孔開口部に組付けられるキャップとによ
って形成されるシリンダハウジングと、前記シリンダハ
ウジング内に嵌挿されるとともに軸方向に摺動可能な第
1ピストンと、前記第1ピストンの前方に配置されると
ともに前記シリンダハウジング内にて軸方向に摺動可能
な第2ピストンと、前記シリンダハウジング内に嵌装さ
れて前記第1ピストンと前記第2ピストンとを摺動可能
に支持するスリーブとを有するブレーキマスタシリンダ
において、前記第2ピストンは、ブレーキ非作動時の静
止位置から所定距離後退可能であることを特徴とするブ
レーキマスタシリンダ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記第2ピストンと
前記シリンダハウジングとの間に形成される圧力室と、
前記ボディに形成されリザーバが接続されるリザーバ接
続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形成されて前
記第2ピストン外径面に向けて開口するとともに前記リ
ザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通するリザーバ連
通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの間に介装さ
れるとともに前記スリーブの前方に配置された第1シー
ルカップと、前記スリーブと前記第2ピストンとの間に
介装されるとともに前記リザーバ連通路の後方に配置さ
れた第2シールカップと、前記第2ピストンに設けられ
て前記第1シールカップの後方に位置するとともに前記
ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前記圧力室と
を連通するピストンポートとを備えており、前記所定距
離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時の静止位置
から、前記ピストンポートの開口と前記リザーバ連通路
の開口とが重合する位置まで後退した距離と所定追加距
離との和であることを特徴とするブレーキマスタシリン
ダ。 - 【請求項3】 請求項1において、前記第2ピストンと
前記シリンダハウジングとの間に形成される圧力室と、
前記ボディに形成されリザーバが接続されるリザーバ接
続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形成されて前
記第2ピストン外径面に向けて開口するとともに前記リ
ザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通するリザーバ連
通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの間に介装さ
れるとともに前記スリーブの前方に配置された第1シー
ルカップと、前記スリーブと前記第2ピストンとの間に
介装されるとともに前記リザーバ連通路の後方に配置さ
れた第2シールカップと、前記第2ピストンに設けられ
て前記第1シールカップの後方に位置するとともに前記
ブレーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前記圧力室と
を連通するピストンポートとを備えており、前記所定距
離は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時の静止位置
から、前記ピストンポートの開口が前記第2シールカッ
プのリップと重合する位置まで後退した距離であること
を特徴とするブレーキマスタシリンダ。 - 【請求項4】 請求項1において、前記第2ピストンと
前記シリンダハウジングとの間に形成される圧力室と、
前記ボディに形成されリザーバが接続されるリザーバ接
続ポートと、前記スリーブに略半径方向に形成されて前
記第2ピストン外径面に向けて開口するとともに前記リ
ザーバ接続ポートと前記圧力室とを連通するリザーバ連
通路と、前記第2ピストンと前記ボディとの間に介装さ
れるとともに前記スリーブの前方に配置された第1シー
ルカップと、前記スリーブと前記第2ピストンとの間に
介装されるとともに前記リザーバ連通路の後方に配置さ
れた第2シールカップと、前記第2ピストンに設けられ
て第1シールカップの後方に位置するとともに前記ブレ
ーキ非作動時に前記リザーバ連通路と前記圧力室とを連
通するピストンポートとを備えており、前記所定距離
は、前記第2ピストンがブレーキ非作動時の静止位置か
ら、前記第2ピストンの前方端面と前記リザーバ連通路
の開口とが重合する位置まで後退した距離と所定追加距
離との和であることを特徴とするブレーキマスタシリン
ダ。 - 【請求項5】 請求項2乃至請求項4において、前方端
部にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピスト
ン後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプ
リングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテ
ーナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に
開口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの
他端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリ
テーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリ
ングとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設け
られた半径方向突出部が、前記スリーブに設けられて軸
方向に延在する溝の後方端面に当接するまでの移動距離
に等しいことを特徴とするブレーキマスタシリンダ。 - 【請求項6】 請求項2乃至請求項4において、前方端
部にフランジ部を有し前記フランジ部が前記第2ピスト
ン後方端面に当接するスプリングリテーナと、前記スプ
リングリテーナ内に挿通され一端が前記スプリングリテ
ーナに係止されるロッドと、前記第1ピストンの前方に
開口する内孔の底部に固設されるとともに前記ロッドの
他端が係着されるロッド係着部材と、前記スプリングリ
テーナと前記ロッド係着部材との間に縮設されるスプリ
ングとを備え、前記所定距離は、前記フランジ部に設け
られた半径方向突出部が、前記シリンダハウジングの段
付内孔に設けられた大径部の後方段部に当接するまでの
移動距離に等しいことを特徴とするブレーキマスタシリ
ンダ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000006821A JP2001191910A (ja) | 2000-01-14 | 2000-01-14 | ブレーキマスタシリンダ |
US09/756,658 US6467268B2 (en) | 2000-01-14 | 2001-01-10 | Brake master cylinder |
DE10101254A DE10101254A1 (de) | 2000-01-14 | 2001-01-12 | Hauptbremszylinder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000006821A JP2001191910A (ja) | 2000-01-14 | 2000-01-14 | ブレーキマスタシリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001191910A true JP2001191910A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18535295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000006821A Pending JP2001191910A (ja) | 2000-01-14 | 2000-01-14 | ブレーキマスタシリンダ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6467268B2 (ja) |
JP (1) | JP2001191910A (ja) |
DE (1) | DE10101254A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176276A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Hitachi Ltd | タンデム型マスタシリンダ装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2841519B1 (fr) * | 2002-06-28 | 2004-08-27 | Bosch Gmbh Robert | Maitre-cylindre d'un vehicule muni d'un dispositif de retenue et procede de montage associe |
JP2005041367A (ja) * | 2003-07-23 | 2005-02-17 | Advics:Kk | マスタシリンダ |
DE102004013662B4 (de) * | 2004-03-19 | 2006-01-26 | Lucas Automotive Gmbh | Hauptbremszylinder mit integrierter Transportsicherung |
US20090013685A1 (en) * | 2007-07-11 | 2009-01-15 | Molenaar Kelly J | Master cylinder for vehicle brake system |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2889321B2 (ja) | 1990-05-22 | 1999-05-10 | 田島ルーフィング株式会社 | シングル類屋根仕上材 |
JP3612384B2 (ja) | 1996-07-17 | 2005-01-19 | 株式会社ボッシュオートモーティブシステム | マスタシリンダ |
JP3612399B2 (ja) * | 1996-12-25 | 2005-01-19 | 株式会社ボッシュオートモーティブシステム | マスタシリンダ |
JP2001138893A (ja) | 1999-11-17 | 2001-05-22 | Aisin Seiki Co Ltd | ブレーキマスタシリンダ |
-
2000
- 2000-01-14 JP JP2000006821A patent/JP2001191910A/ja active Pending
-
2001
- 2001-01-10 US US09/756,658 patent/US6467268B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-01-12 DE DE10101254A patent/DE10101254A1/de not_active Ceased
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007176276A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Hitachi Ltd | タンデム型マスタシリンダ装置 |
JP4563931B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2010-10-20 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | タンデム型マスタシリンダ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE10101254A1 (de) | 2001-07-26 |
US20010025490A1 (en) | 2001-10-04 |
US6467268B2 (en) | 2002-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2576998B2 (ja) | 自動車のスリップ制御型ブレ−キ装置 | |
JPH0356439Y2 (ja) | ||
JP2001191910A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
US10053182B2 (en) | Hydraulic pressure master cylinder for bar-handle vehicle | |
US6796125B2 (en) | Master cylinder | |
US4887517A (en) | Master cylinder with piston retainer | |
JP2001138893A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
US8539766B2 (en) | Master cylinder with flow groove | |
JP2001301603A (ja) | マスタシリンダ | |
US5544485A (en) | Master cylinder having restriction means with piston | |
JP2002104162A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
US7530227B2 (en) | Brake apply master cylinder | |
JP2002002475A (ja) | マスタシリンダ | |
JP2003220941A (ja) | マスタシリンダ | |
JP2001199324A (ja) | ブレーキ増圧マスタシリンダ | |
JP2002037049A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
JP2001138890A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
JP2003341504A (ja) | マスタシリンダ | |
JP2002079930A (ja) | マスタシリンダ | |
JPS6114978B2 (ja) | ||
JPH11180288A (ja) | マスタシリンダのセンタバルブ装置 | |
JPH11192936A (ja) | 液圧倍力装置 | |
JP2001138891A (ja) | ブレーキマスタシリンダ | |
JP2020019332A (ja) | マスタシリンダ | |
JPH04231260A (ja) | 液圧ブレーキブースタ |