JP2002104162A - ブレーキマスタシリンダ - Google Patents

ブレーキマスタシリンダ

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JP2002104162A
JP2002104162A JP2000297687A JP2000297687A JP2002104162A JP 2002104162 A JP2002104162 A JP 2002104162A JP 2000297687 A JP2000297687 A JP 2000297687A JP 2000297687 A JP2000297687 A JP 2000297687A JP 2002104162 A JP2002104162 A JP 2002104162A
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Japan
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piston
pressure chamber
seal cup
communication
reservoir
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Toshihiro Nakano
利博 中野
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品の増加及び信頼性の低下を招くこと
なく、配管からの吸い込み時に通路の抵抗を低減し、リ
ザーバからの圧力室へのブレーキ液の充填が応答性良く
良好になされるブレーキマスタシリンダを提供するこ
と。 【解決手段】 ピストン31の初期状態にてピストンポ
ート31aを介して圧力室R1とリザーバ13とを連通
すると共に前記ピストン31の前方への移動に応じてシ
ールカップ102が前記ピストンポート31aを閉塞す
ることで連通が遮断される連通路を備えたブレーキマス
タシリンダにおいて、前記ピストンポート31a及び前
記連通路から成る前記圧力室R1と前記リザーバ13間
の通路が前記圧力室R1の圧力に応じて拡大されるよう
に前記シールカップ102を前記ピストンの軸方向に移
動可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ装
置に使用されるマスタシリンダすなわちブレーキマスタ
シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキマスタシリンダとして
は、例えば、特開2000−71969号公報に記載さ
れているように、後端にて開口するハウジングと、前記
ハウジングに嵌挿されると共にその前方側に圧力室を形
成する少なくとも1個のピストンと、前記ハウジングと
前記ピストンとの間に介装されたシールカップと、前記
ピストンの外径部と前記ピストンの前端にて開口した内
孔とを連通するピストンポートと、前記ピストンの初期
状態にて前記圧力室とブレーキ液リザーバとを連通する
と共に前記ピストンが前方に移動することにより前記シ
ールカップが前記ピストンポートを閉塞することで連通
が遮断される連通路とを備えるものがある。
【0003】この従来のブレーキマスタシリンダにおい
ては、ピストンの初期状態にて圧力室がピストンポー
ト、連通路を介してブレーキ液リザーバに連通される。
この初期状態からピストンが前方に移動されると、ピス
トンポートがシールカップにより閉塞されることによ
り、圧力室とリザーバとの連通が遮断され、その結果、
圧力室の圧力が上昇されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にかかるブレーキマスタシリンダの構成で
は、リザーバから配管や圧力室に十分なブレーキ液を充
填する場合、ピストンポート及び連通路から成るリザー
バと圧力室間の通路の抵抗により急速に供給できないと
いう問題があった。また、トラクションコントロールや
車両安定性制御等のインライン吸い込みを伴うブレーキ
制御の作動時に、ブレーキ液の吸い込み抵抗が大きいこ
とによりブレーキ制御に必要な応答性が確保できない恐
れがあるという問題があった。尚、これらの問題は、ピ
ストン初期状態にて連通路へのピストンポートの開口面
積を大きくし抵抗を軽減すれば解消することは可能であ
るが、これによると初期状態からピストンが前進されて
ピストンポートがシールカップにより閉塞されるまでの
時間が長くなり、ピストンの前進と同時に圧力室の圧力
を上昇させることができず、ブレーキ操作のフィーリン
グ向上の妨げになる恐れがあった。
【0005】そこで、例えば特開平11−268629
号公報に示されているように、圧力室とリザーバとをピ
ストンポートを介して連通する連通路とは別に圧力室と
リザーバとを連通するもう一つの連通路を設け、その連
通路に圧力室内の圧力がリザーバ内の圧力よりも低い時
に連通路を開放するチェック弁を配したブレーキマスタ
シリンダが提案されているが、この場合、ハウジングの
加工が複雑になると共に別に設けた連通路にチェック弁
が必要になるため、コスト増加と信頼性の低下を招く恐
れがあった。
【0006】それゆえ、本発明は、以上の事情を背景に
為されたものであり、構成部品の増加及び信頼性の低下
を招くことなく、配管からの吸い込み時に通路の抵抗を
低減し、リザーバからの圧力室へのブレーキ液の充填が
応答性良く良好になされるブレーキマスタシリンダを提
供することを、その技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために講じた本発明の手段は、後端にて開口するハウ
ジングと、前記ハウジングに嵌挿されると共にその前方
側に圧力室を形成する少なくとも1個のピストンと、前
記ハウジングと前記ピストンとの間に介装されたシール
カップと、前記ピストンの外径部と前記ピストンの前端
にて開口した内孔とを連通するピストンポートと、前記
ピストンの初期状態にて前記ピストンポートを介して前
記圧力室とブレーキ液リザーバとを連通すると共に前記
ピストンの前方への移動に応じて前記シールカップが前
記ピストンポートを閉塞することで連通が遮断される連
通路とを備えたブレーキマスタシリンダにおいて、前記
ピストンポート及び前記連通路から成る前記圧力室と前
記リザーバ間の通路が前記圧力室の圧力に応じて拡大さ
れるように前記シールカップを前記ピストンの軸方向に
移動可能としたことである。
【0008】好ましくは、前記シールカップが、前記ピ
ストンの初期状態にて前記ピストンポートの一部を閉塞
していることが望ましい。
【0009】上記した手段によれば、圧力室内の圧力が
低下すると、シールカップが前方に移動しリザーバと圧
力室内の通路が拡大される。これにより、構成部品の増
加及び信頼性の低下を招くことなく、配管からの吸い込
み時に通路の抵抗が低減され、圧力室へのブレーキ液の
充填を応答性良く良好に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施形態にかかるブレ
ーキマスタシリンダのブレーキ非作動時の断面図であ
り、図2は、図1のA部拡大図である。
【0012】図1に示したブレーキマスタシリンダは、
ボデー11とキャップ12(カバーということもある)
によって構成されるシリンダハウジング10と、シリン
ダハウジング10に組付けられたシールカップ101、
ガイド21、スペーサ91、シールカップ102、スリ
ーブ22、シールカップ103、スペーサ92、シール
カップ104、第1ピストン31、第2ピストン32を
主な構成部品とする。
【0013】ボデー11は、鋳鉄・アルミニウム合金等
の金属製であり、後方(図1中右側)に開口する内孔1
1aを有するとともに、リザーバ13に接続されるリザ
ーバ接続ポートP1、P2と、ブレーキ配管及びブレー
キ制御用アクチュエータを介して車輪ブレーキ(図示せ
ず)に接続される送出ポートP7、P8を有していて、
内孔11aの開口端部には、めねじ部11bが形成され
ている。
【0014】また、ボデー11の内孔11aには、第2
圧力室R2を液密的にシールするための環状のシールカ
ップ104がスペーサ92とともに同軸的に嵌合してい
る。
【0015】スペーサ92は、環状に形成されていて、
シールカップ104とスリーブ22との間に介装されて
おり、内外周にて軸方向のブレーキ液の流通を許容する
とともに、第2圧力室R2に圧力が発生したときにシー
ルカップ92の一部がスリーブ22の連通溝22cに食
い込むことを防止する。
【0016】キャップ12は、鋳鉄・アルミニウム合金
等の金属製であり、ボデー11のめねじ部11bに螺合
するおねじ部12bを中間部外周に有するとともに、ボ
デー11の内孔11aに嵌合してスリーブ22の小径筒
部22dを収容する筒部12cを有している。
【0017】また、キャップ12は、Oリング112、
113を介してボデー11に液密的に組付けられてい
て、ボデー11の内孔11aに同軸的に嵌合したシール
カップ104、スペーサ92及びスリーブ22を筒部1
2cの端面にて抜け止めするとともに、キャップ12の
内孔12dに同軸的に嵌合したシールカップ102、ス
ペーサ91及びガイド21を内孔12dの右端段部にて
抜け止めしている。
【0018】スペーサ91は、環状に形成されていて、
シールカップ102とガイド21との間に介装されてお
り、内外周にて軸方向のブレーキ液の流通を許容すると
ともに、第1圧力室R1に圧力が発生したときにシール
カップ102の一部がガイド21の連通溝21cに食い
込むことを防止する。
【0019】なお、図2に示すように、シールカップ1
02とスリーブ22の右端部との間に所定の隙間Lが形
成されており、シールカップ102が軸方向に移動可能
となっている。同様に、シールカップ104とシールカ
ップ104の前方に位置するボデー11の内孔段部との
間に所定の隙間が形成されており、シールカップ104
が軸方向に移動可能となっている。ここで、具体的に
は、隙間Lは、0.3〜1mmに設定される。
【0020】キャップ12の右端部内周には、環状のシ
ールカップ101が組付けられ、キャップ12と第1ピ
ストン31との間を気密且つ液密的にシールしている。
【0021】キャップ12の右端部外周には、Oリング
111が組付けられていて、キャップ12とブレーキブ
ースタのハウジング(図示せず)との間を気密的にシー
ルしている。
【0022】キャップ12の左端部外周には、Oリング
113が組付けられていて、ボデー11とキャップ12
との間を液密的にシールしている。
【0023】ボデー11の内孔11aの環状溝には、O
リング112が組付けられていて、ボデー11とキャッ
プ12との間を液密的にシールしている。
【0024】なお、キャップ12の右端外周には平面部
が形成されていて、この部位を工具で挟持してキャップ
12を回転させることにより、キャップ12がボデー1
1に対して着脱される。
【0025】スリーブ22は、中間部外周に段部を有す
る円筒状の樹脂成形品であって、後方に小径筒部22d
を有し、前方に大径筒部22eを有しており、小径筒部
22dにてキャップ12の内孔12dに同軸的に嵌合さ
れ、大径筒部22eがボデー11の内孔段部とキャップ
12の筒部12cの端面とによって挟持されている。
【0026】スリーブ22の大径筒部22eの内周に
は、環状のシールカップ103が組付けられていて、ス
リーブ22と第2ピストン32との間を液密的にシール
している。また、スリーブ22の大径筒部22eの外周
には、Oリング114が組付けられていて、スリーブ2
2とボデー11との間を液密的にシールしている。
【0027】スリーブ22の大径筒部22eの左端部に
設けられた連通溝22cは、大径筒部22eの左端部に
傾斜して成形されていて、周方向に所定の間隔で複数個
設けられており、ボデー11に形成された通路P4を介
してリザーバ接続ポートP2に常に連通するとともに、
スペーサ92と第2ピストン32とのクリアランスを介
して第2ピストン32に設けられたピストンポート32
aに連通している。
【0028】スリーブ22の大径筒部22eから小径筒
部22dにかけて、軸方向に案内溝22aが設けられて
いる。この案内溝22aは、第1スプリングリテーナ3
7の突出部37aが第2ピストンと一体的に前後方向移
動する際の案内通路として機能する。
【0029】ガイド21は、円筒状の樹脂成形品であ
り、キャップ12の内孔12dに嵌合している。ガイド
21には、外周から両端面にまで延在するコ字状の連通
溝21cが形成されている。連通溝21cの前方溝部2
1c1は、キャップ12に形成された環状溝12a、通
路P5及び通路P3を介してリザーバ接続ポートP1に
常に連通するとともに、スペーサ91と第1ピストン3
1とのクリアランスを介して第1ピストン31に設けら
れたピストンポート31aに連通している。
【0030】第1ピストン31は、キャップ12を通し
てシリンダハウジング10内に嵌挿されていて、スリー
ブ22とガイド21とによって前後方向へ摺動可能に支
持されている。また、第1ピストン31は、第2ピスト
ン32との間に介装された第1スプリングS1によって
後方に付勢されているとともに、第1ロッド35、第1
リテーナ33及び第1スプリングリテーナ37によって
第2ピストン32に対する後退量(第1スプリングS1
の取付長でもある)が規定されている。
【0031】第1ロッド35は、後方端部にて第1リテ
ーナ33を介して第1ピストン31に一体的に組付けら
れていて、第1ピストン31と一体的に前後方向へ移動
する。第1リテーナ33は、第1スプリングS1のスプ
リングリテーナを兼ねていて、第1ロッド35の後方端
部に嵌着固定されるとともに、第1ピストン31の内孔
31bの底部に圧入固定されている。
【0032】第1スプリングリテーナ37は、第1スプ
リングS1と第2ピストン32との間に介装されてい
て、後方端部にて第1ロッド35の頭部35aと係合
し、第1ロッド35の頭部35aに対して後方に移動可
能である。また、第1スプリングリテーナ37の前方
(図1中左側)端部には、半径方向外側に向けて延在す
る突出部37aを有している。
【0033】第2ピストン32は、第1ピストン31に
対して同軸的に配置されていて、シリンダハウジング1
0内にてスリーブ22によって前後方向へ摺動可能に支
持されている。また、第2ピストン32は、ボデー11
との間に介装された第2スプリングS2によって後方に
付勢されているとともに、第2ロッド36、第2リテー
ナ34及び第2スプリングリテーナ38によって後方へ
の後退量(第2スプリングS2の取付長でもある)が規
定されている。
【0034】第2ロッド36は、後方端部にて第2リテ
ーナ34を介して第2ピストン32に一体的に組付けら
れていて、第2ピストン32と一体的に前後方向へ移動
する。第2リテーナ34は、第2スプリングS2のスプ
リングリテーナを兼ねていて、第2ロッド36の後方端
部に嵌着固定されるとともに、第2ピストン32の内孔
32bの底部に圧入固定されている。
【0035】第2スプリングリテーナ38は、第2スプ
リングS2とボデー11との間に介装されていて、後方
端部にて第2ロッド36の頭部36aと係合し、第2ロ
ッド36の頭部36a対して後方に移動可能である。
【0036】上記のように構成した実施例において、ブ
レーキ操作時の作用を説明する。
【0037】ブレーキマスタシリンダが車両に取付けら
れ、シリンダハウジング10内にブレーキ液が充填され
た状態でブレーキペダル(図示せず)が踏まれると、第
1ピストン31が前方(図1、図2中左側)に押込まれ
て移動し、第1ピストン31のピストンポート31aが
シールカップ102によって閉塞され、第1圧力室R1
とリザーバ接続ポートP1との連通が遮断される。その
結果、第1圧力室R1内に圧力が発生する。
【0038】また、このときに、第2ピストン32が前
方(図1中左側)に押込まれて移動し、第2ピストン3
2のピストンポート32aがシールカップ104によっ
て閉塞され、第2圧力室R2とリザーバ接続ポートP2
との連通が遮断される。その結果、第2圧力室R2内に
圧力が発生する。
【0039】このため、第1圧力室R1から送出ポート
P7に向けてブレーキ液が押し出されるとともに、第2
圧力室R2から送出ポートP8に向けてブレーキ液が押
し出されてブレーキ作用が得られる。
【0040】本実施形態においては、シールカップ10
2、104は、初期状態にてそれぞれピストンポート3
1a、32aの一部を閉塞している(ピストンポート3
1a、32aの連通溝21c、22cへの開口面積が絞
られている)。これにより、第1ピストン31、第2ピ
ストン32の前進に際してピストンポート31a、32
aがシールカップ102、104により即座に閉塞可能
となることから、第1ピストン31、第2ピストン32
の前進の伴って第1圧力室R1、第2圧力室R2内の圧
力が速やかに昇圧可能となり、ブレーキ操作のフィーリ
ング向上が図られる。
【0041】ブレーキ操作の終了に伴いブレーキペダル
が戻されると、第1ピストン31及び第2ピストン32
は、第1スプリングS1及び第2スプリングS2の復元
力によって後方へ押し戻され、第1ピストン31、第2
ピストン32が後退限位置に復帰する。
【0042】第1ピストン31、第2ピストン32が後
退限位置すなわち初期状態に復帰すると、シールカップ
102、104によるピストンポート31a、32aの
閉塞がなくなり、第1圧力室R1、第2圧力室R2は、
それぞれリザーバ接続ポートP1、P2を介してリザー
バと連結されて大気圧となる。
【0043】この初期状態では、図2で示すように、シ
ールカップ102とスリーブ22の右端部との間に所定
の隙間Lが形成され、シールカップ102はスペーサ9
1に更にスペーサ91はガイド21に当接された状態に
なっているため、トラクションコントロールや車両安定
性制御等のインライン吸い込みを伴うブレーキ制御が作
動すると、ピストンポート31aからスペーサ91と第
1ピストン31とのクリアランス及び連通溝21cを介
し環状溝12aまでの連通路でのブレーキ液の吸い込み
抵抗が大きいことにより第1圧力室R1内が負圧とな
り、シールカップ102とスペーサ91は軸方向前方に
移動し、図3に示すように、スペーサ91がシールカッ
プ102の右端部に当接もしくは近接した状態でシール
カップ102はスリーブ22の右端部に当接された状態
となる。
【0044】このとき同様に、ピストンポート32aか
らスペーサ92と第2ピストン32とのクリアランス及
び連通溝22cを介し通路P4までの連通路でのブレー
キ液の吸い込み抵抗が大きいことにより第2圧力室R2
内が負圧となり、シールカップ104とスペーサ92は
軸方向前方に移動し、スペーサ92がシールカップ10
4の右端部に当接もしくは近接した状態でシールカップ
104はボデー11の内孔段部に当接した状態となる。
【0045】その結果、ピストンポート31a、32a
の連通溝21c、22cへの夫々の開口面積が拡大する
と共に、連通溝21c、22cがスペーサ91、92と
第1及び第2ピストン31、32との間の夫々のクリア
ランスを介することなくピストンポート31a、32a
に連通させるため、上記連通路でのブレーキ液の吸い込
み抵抗が低減され、リザーバ13から各圧力室R1、R
2へブレーキ液を吸い込みやすくなり、ブレーキ制御の
応答性向上を図ることができる。
【0046】また、配管にブレーキ液を充填するとき
も、リザーバ13から第1圧力室R1、第2圧力室R2
にブレーキ液が圧送されると、シールカップ102、1
04は夫々スペーサ91、92と共に軸方向前方に移動
することにより上述したように連通路の抵抗が低減さ
れ、ブレーキ液を急速に供給することができる。
【0047】上記した実施形態では、スペーサ91、9
2及び連通溝21c、22cが形成されているガイド2
1、スリーブ22を備えたブレーキマスタシリンダに本
発明を実施した例を示したが、特にこの構成に限定され
るものではなく、本発明は、例えば図4に示すように、
スペーサを廃止し環状溝121a及び連通孔121bが
形成されているガイド121を備えたブレーキマスタシ
リンダに実施することもできる。
【0048】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、構成部品
の増加及び信頼性の低下を招くことなく、配管からの吸
い込み時の連通路の抵抗が低減され、更に圧力室へのブ
レーキ液の充填を容易にできるブレーキマスタシリンダ
を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ったブレーキマスタシリンダの一実
施形態を示す断面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図2に示す実施形態の作用後を示す断面図であ
る。
【図4】図3に示す実施形態の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シリンダハウジング(ハウジング) 13 リザーバ 21 ガイド 22 スリーブ 21c、22c 連通溝(連通路) 31 第1ピストン(ピストン) 32 第2ピストン(ピストン) 31a、32a ピストンポート 31b、32b 内孔 91、92 スペーサ 102、104 シールカップ L 隙間 R1 第1圧力室(圧力室) R2 第2圧力室(圧力室)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端にて開口するハウジングと、前記ハ
    ウジングに嵌挿されると共にその前方側に圧力室を形成
    する少なくとも1個のピストンと、前記ハウジングと前
    記ピストンとの間に介装されたシールカップと、前記ピ
    ストンの外径部と前記ピストンの前端にて開口した内孔
    とを連通するピストンポートと、前記ピストンの初期状
    態にて前記ピストンポートを介して前記圧力室とブレー
    キ液リザーバとを連通すると共に前記ピストンの前方へ
    の移動に応じて前記シールカップが前記ピストンポート
    を閉塞することで連通が遮断される連通路とを備えたブ
    レーキマスタシリンダにおいて、前記ピストンポート及
    び前記連通路から成る前記圧力室と前記リザーバ間の通
    路が前記圧力室の圧力に応じて拡大されるように前記シ
    ールカップを前記ピストンの軸方向に移動可能としたこ
    とを特徴とするブレーキマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記シールカップが、前記ピストンの初
    期状態にて前記ピストンポートの一部を閉塞しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のブレーキマスタシリン
    ダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7032380B2 (en) 2003-07-23 2006-04-25 Advics Co., Ltd. Master cylinder
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