JP2002037049A - ブレーキマスタシリンダ - Google Patents
ブレーキマスタシリンダInfo
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- JP2002037049A JP2002037049A JP2000225709A JP2000225709A JP2002037049A JP 2002037049 A JP2002037049 A JP 2002037049A JP 2000225709 A JP2000225709 A JP 2000225709A JP 2000225709 A JP2000225709 A JP 2000225709A JP 2002037049 A JP2002037049 A JP 2002037049A
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- spring
- inner hole
- master cylinder
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
アを確実に外部に放出可能なエア抜き性の高いブレーキ
マスタシリンダを提供すること。 【解決手段】 一端に外向フランジ35a、38aを有
し他端に内向フランジ35c、38cを有するばね保持
スリーブ35、38と、内向フランジ35c、38cに
よって形成された挿通孔35d、38dに挿通された中
央円筒部33b、36bと中央円筒部33b、36bの
一端に設けられてばね保持スリーブ35、38の内径部
35e、38e内に挿通されたフランジ33a、36a
と中央円筒部33b、36bの他端に設けられたプレー
ト34、37とを有するロッド33、36とから、ばね
取付け高さセット機構を構成し、内径部35e、38e
とフランジ33a、36aとの半径方向隙間は、挿通孔
35d、38dと中央円筒部33b、36bとの半径方
向隙間より小さくした。
Description
置に使用されるマスタシリンダすなわちブレーキマスタ
シリンダに関する。
も1個のピストンと、ピストンの内孔に配設されたばね
と、ばねが内孔内に配設される際の取付け長さを所定値
に保つとともに内孔内に配設されたばね取付け高さセッ
ト機構とを備えたブレーキマスタシリンダが既に知られ
ており、例えば特許登録第2898378号公報(第1
の従来技術)に記載されている。
ンダにおいては、ばね保持スリーブとロッドとによって
ばね取付け高さセット機構が構成され、ブレーキマスタ
シリンダを傾斜させて車体に取り付けることによって、
ばね保持スリーブ内のエア抜きが行われている。さら
に、ばね保持スリーブの内径部内をロッドが移動するこ
とによるばね保持スリーブの内径部内の容積変化によっ
て、ばね保持スリーブ内のエア抜きが行われている。す
なわち、ロッドによって押し出されたブレーキ液中のエ
アが、ばね保持スリーブの外向フランジに設けられた溝
を介して圧力室およびブレーキ配管に向けて抜けていく
ものである。
くとも1個のピストンと、ピストンを摺動自在に支持す
るシリンダハウジングと、ピストンの内孔に配設された
ばねとを備えたブレーキマスタシリンダが既に知られて
おり、例えば特開平8−113129号公報(第2の従
来技術)に記載されている。
ンダにおいては、ブレーキマスタシリンダを傾斜させて
車体に取り付けることによって、ピストンの内孔内のエ
ア抜きが行われている。
従来技術にかかるブレーキマスタシリンダの構成では、
ばね保持スリーブの外向フランジに設けられた溝の開口
方向が、常に上方を向くとは限らず、たとえブレーキマ
スタシリンダを傾斜させて車体に取り付けたとしても、
ばね保持スリーブ内にエアが残留する可能性が大きい。
また、ばね保持スリーブの内径部とロッドとの半径方向
隙間が大きく、ロッドによるブレーキ液の押し出しが十
分に行なわれずばね保持スリーブ内にエアが残留する可
能性が大きい。そして、ばね保持スリーブ内ひいては圧
力室内でのエアの残留は、エアの圧縮によるブレーキペ
ダルストロークの増大や制動力不足につながる。
スタシリンダの構成では、ブレーキ液の流動がほとんど
発生しないピストンの内孔内にエアが残留する可能性が
大きい。
のであり、ばね保持スリーブ内やピストンの内孔内のエ
アを確実に外部に放出可能なエア抜き性の高いブレーキ
マスタシリンダを提供することをその技術的課題とする
ものである。
に、請求項1に記載のように、一端にて開口する内孔を
有する少なくとも1個のピストンと、前記ピストンの内
孔に配設されたばねと、前記ばねが前記内孔内に配設さ
れる際の取付け長さを所定値に保つとともに前記内孔内
に配設されたばね取付け高さセット機構とを備えたブレ
ーキマスタシリンダにおいて、前記ばね取付け高さセッ
ト機構は、一端に外向フランジを有し他端に内向フラン
ジを有するばね保持スリーブと、前記内向フランジによ
って形成された挿通孔に挿通された中央円筒部と前記中
央円筒部の一端に設けられて前記ばね保持スリーブの内
径部内に挿通されたフランジと前記中央円筒部の他端に
設けられたプレートとを有するロッドとからなり、前記
ばね保持スリーブは、前記外向フランジ側にブレーキ液
の出入り口を有するとともに、前記ばね保持スリーブの
内径部と前記フランジとの半径方向隙間は、前記挿通孔
と前記中央円筒部との半径方向隙間より小さいことを特
徴とするブレーキマスタシリンダを構成した。
スリーブの内径部とフランジとの半径方向隙間が、挿通
孔と中央円筒部との半径方向隙間より小さいため、中央
円筒部が進入することによるばね保持スリーブの内径部
内の容積減少と、フランジによるブレーキ液の押出しと
によって、エアを含むブレーキ液が出入り口を介して確
実にばね保持スリーブの内径部内から排出され、ばね保
持スリーブの内径部内でのエアの残留が防止される。ま
た、ブレーキマスタシリンダを傾斜させて車体に取り付
ける必要がなく、ブレーキマスタシリンダおよび車体の
設計自由度が向上する。
開口する内孔を有する少なくとも1個のピストンと、前
記ピストンを摺動自在に支持するシリンダハウジング
と、前記ピストンの内孔に配設されたばねとを備えたブ
レーキマスタシリンダにおいて、前記シリンダハウジン
グ内に、前記ピストンのストロークに伴って前記ピスト
ンの前記内孔内に進入し、前記ピストンの前記内孔内の
容積を減少させる中実部材が設けられていることを特徴
とするブレーキマスタシリンダを構成した。
ハウジング内に、ピストンのストロークに伴ってピスト
ンの内孔内に進入し、ピストンの内孔の容積を減少させ
る中実部材が設けられているため、ピストンの前進に伴
ってエアを含むブレーキ液が確実に内孔内から排出さ
れ、内孔内でのエアの残留が防止される。また、ブレー
キマスタシリンダを傾斜させて車体に取り付ける必要が
なく、ブレーキマスタシリンダおよび車体の設計自由度
が向上する。
部材は、前記シリンダハウジング内または前記ピストン
の底部の後方において前記内孔に向かって設けられると
ともに、前記ピストンのストローク量を所定値に規制す
るストッパであることを特徴とするブレーキマスタシリ
ンダを構成した。
の内孔の底部とストッパたる中実部材とが当接してピス
トンストロークを規制する構成のため、ピストンの筒状
部分に必要以上の強度が要求されず、ピストンの筒状部
分の肉厚を薄くすることが可能となって軽量化につなが
る。なお、上記においては、シリンダハウジング内に設
けられたストッパが、前方(車両の前方向)に位置する
第2ピストンの内孔内に進入する場合であるが、第2ピ
ストンの底部に第1ピストンに向かってストッパを設け
ることも可能である。
いて説明する。
実施例にかかるブレーキマスタシリンダの断面図であ
り、図3は、第1の実施例にかかるばね保持スリーブの
断面図である。
キャップ12(カバーということもある)によって構成
されるシリンダハウジング10と、このシリンダハウジ
ング10に組付けられたシールカップ21、スペーサ2
2、ピストンスリーブ23、シールカップ24、スペー
サ25、ガイド26と、第1ピストン31、第2ピスト
ン32とを備えている。
て右端)にて開口する段付の内孔11aを有するととも
に、リザーバ(図示せず)にコネクタ19を介して接続
されるリザーバ接続ポート11b、11cと、ブレーキ
配管(図示せず)を介してホイールシリンダ(図示せ
ず)に接続される送出ポート11d、11eを有してい
て、内孔11aの開口端部にはめねじ部11fが形成さ
れている。また、ボディ11の内孔11aには、ボディ
11と第2ピストン32との間に形成されて送出ポート
11eが連通する第2圧力室R2を液密的にシールする
シールカップ21がスペーサ22とともに組付けられて
いる。スペーサ22は、環状に形成されていて、シール
カップ21とピストンスリーブ23との間に介装されて
おり、内外周にて軸方向の液流通を許容するとともに、
第2圧力室R2に圧力が発生した時にシールカップ21
の一部が後述するピストンスリーブ23のリザーバ連通
路23aに食い込むことを抑制する。
ねじ部11fに螺合するおねじ部12aを中間部外周に
有するとともに、ボディ11の内孔11aに嵌合してピ
ストンスリーブ23の小径部を収容する筒部12bを有
している。また、キャップ12は、Oリング13、14
を介してボディ11に液密的に組付けられていて、シー
ルカップ21、スペーサ22及びピストンスリーブ23
を筒部12bの端面にて抜け止めするとともに、シール
カップ24、スペーサ25及びガイド26を段付内孔1
2cの右端段部12c1にて抜け止めしている。
シールカップ24とガイド26との間に介装されてお
り、内外周にて軸方向の液流通を許容するとともに、第
1圧力室R1に圧力が発生したときにシールカップ24
の一部がガイド26の連通溝26aに食い込むことを抑
制する。
ルカップ15が組付けられ、キャップ12の右端部外周
にはOリング16が組付けられている。Oリング13
は、キャップ12の左端部外周に組付けられてボディ1
1とキャップ12との間を液密的にシールしており、O
リング14は、Oリング13より右方にてボディ11の
内周に組付けられてボディ11とキャップ12との間を
液密的にシールしている。シールカップ15は、キャッ
プ12と第1ピストン31との間を液密的にシールして
おり、Oリング16は、ブレーキブースタ(図示せず)
とキャップ12との間を気密的にシールするものであ
る。なお、キャップ12の右端外周は、六角形状に形成
されていて、この部位を工具にて回転させることによ
り、キャップ12がボディ11に脱着される。
する円筒状の樹脂成形品であって、左端部内周にはシー
ルカップ27が組付けられ、左端部外周にはOリング2
8が組付けられており、ボディ11の内孔段部とキャッ
プ12の筒部12bの端面によって挟持されている。シ
ールカップ27は、ピストンスリーブ23と第2ピスト
ン32との間を液密的にシールしており、Oリング28
は、ピストンスリーブ23とボディ11との間を液密的
にシールしている。
バ連通路23a、連通溝23bが設けられるとともに、
溝23cと突起23dが設けられている。リザーバ連通
路23aは、ピストンスリーブ23の大径左端部に傾斜
して形成されていて、周方向にて所定の間隔で複数個設
けられており、ボディ11とピストンスリーブ23との
間に形成される環状通路P1を通してリザーバ接続ポー
ト11cに常に連通するとともに、スペーサ22と第2
ピストン32との間の隙間を通して第2ピストン32に
設けられたピストンポート32aに連通している。
内周に軸方向に沿って直線状に設けられていて、周方向
にて所定の間隔で複数個設けられており、第1ピストン
31と第2ピストン32との間に形成される第1圧力室
R1とシールカップ24、27のカップ凹部を常に連通
させている。
部と大径部にわたって形成されていて、軸方向に延びて
おり、径方向にて開口して第1圧力室R1を送出ポート
11dに常に連通させる。
径右端部に形成されていて、軸方向に突出しており、シ
ールカップ24のカップ凹部に突入している。
ていて、キャップ12の内孔12cに組付けられてお
り、外周から両端にまで延びる連通溝26aが設けられ
ている。連通溝26aは、ガイド26の外周に軸方向に
沿って形成されるとともにガイド26の両端部に径方向
に沿って形成されてコ字状となっていて、周方向にて所
定の間隔で複数個設けられており、シールカップ24の
背面に近接してスペーサ25とにより第1連通路を形成
している。
ップ12に設けられた環状みぞ12d及び連通孔12e
からなる第2連通路と、ボディ11とキャップ12との
間に形成される環状通路P3とを通して、リザーバ接続
ポート11bに常に連通するとともに、スペーサ25と
第1ピストン31との間の隙間を通して、第1ピストン
31に設けたピストンポート31aに連通し、ガイド2
6の後端部にてキャップ12と第1ピストン31との間
を通してシールカップ15のカップ凹部に常に連通して
いる。
ールカップ24の外径より大径で、シールカップ24の
背面に近接して形成されていて、その外周壁が前方に向
けて大径となるテーパ形状に形成されており、キャップ
12の内周に向けて開口してガイド26の連通溝26a
に連通している。また、連通孔12eは、キャップ12
の外周から環状溝12dの前方外周部位に向けて穿設さ
れていて、環状溝12dと環状通路P3とを連通させて
おり、環状通路P3に向けて上方に傾斜している。な
お、連通孔12eは、リザーバ接続ポート11bをガイ
ド26より前方に配置させるために有効な構成であり、
かかる構成によれば当該ブレーキマスタシリンダの車両
への搭載性が良好となる。
プ12を通してシリンダハウジング10内に嵌挿されて
いて、スリーブ23とガイド26とによって軸方向へ摺
動可能に支持されている。第1ピストン31の内孔31
b内には、後述する第1スプリングS1(ばね)、第1
ばね保持スリーブ35(ばね保持スリーブ)、第1ロッ
ド33(ロッド)が収容されている。
33bと左端部に設けられたフランジ33aと右端部に
設けられた第1リテーナ34(プレート)から構成さ
れ、第1リテーナ34を介して第1ピストン31に一体
的に組付けられていて、第1ピストン31と一体的に軸
方向へ移動する。第1リテーナ34は、第1スプリング
S1のスプリングリテーナをかねていて、第1ロッド3
3の右端部に嵌着固定されるとともに、第1ピストン3
1の内孔31bの底部31cに圧入によって嵌合固定さ
れている。
ングS1と第2ピストン32(ピストン)との間に介装
されていて、右端部の内向フランジ35cにて第1ロッ
ド33のフランジ33aと左方に向けて離脱可能に係合
している。また、第1ばね保持スリーブ35は、左端に
外向フランジ35aが設けられていて、外向フランジ3
5aには半径方向外方に向けて延びる半径方向突出部3
5aを有している。さらに、外向フランジ35aには、
第1ばね保持スリーブ35の内径部35eと第1圧力室
R1とを連通する連通溝35fが設けられている。
に嵌合固定された第1リテーナ34と第1リテーナ34
に嵌着固定された第1ロッド33と第1ロッド33に係
合された第1ばね保持スリーブ35とによって、所定の
取付け高さになるように縮設されている。
ストン31に対して同軸的に配置されていて、シリンダ
ハウジング10内にてスリーブ23によって軸方向へ摺
動可能に支持されている。第2ピストン32の内孔32
b内には、後述する第2スプリングS2(ばね)、第2
ばね保持スリーブ38(ばね保持スリーブ)、第2ロッ
ド36(ロッド)が収容されている。
36bと左端部に設けられたフランジ36aと右端部に
設けられた第2リテーナ37(プレート)から構成さ
れ、第2リテーナ37を介して第2ピストン32に一体
的に組付けられていて、第2ピストン32と一体的に軸
方向へ移動する。第2リテーナ37は、第2スプリング
S2のスプリングリテーナをかねていて、第2ロッド3
6の右端部に嵌着固定されるとともに、第2ピストン3
2の内孔32bの底部32cに圧入によって嵌合固定さ
れている。
ウジング10と第2ピストン32との間に介装されてい
て、右端部の内向フランジ38cにて第2ロッド36の
フランジ36aと左方に向けて離脱可能に係合してい
る。また、第2ばね保持スリーブ38は、左端に外向フ
ランジ38aが設けられていて、この外向フランジ38
aには、第2ばね保持スリーブ38の内径部38eと第
2圧力室R2とを連通する連通溝38fが設けられてい
る。
部38eと第2ロッド36のフランジ36aとの半径方
向の隙間Aは、第2ばね保持スリーブ38の挿通孔38
dと第2ロッド36の中央円筒部36bとの半径方向の
隙間Bよりも小さく設定されている。なお、第1ピスト
ン31側においても、上記と同様な寸法関係となってい
る。
に嵌合固定された第2リテーナ37と第2リテーナ37
に嵌着固定された第2ロッド36と第2ロッド36に係
合された第2ばね保持スリーブ38とによって、所定の
取付け高さになるように縮設されている。
いては、当該ブレーキマスタシリンダが車両に組付けら
れ、シリンダハウジング10内にブレーキ液が充填され
た状態にて、第1ピストン31が図1の左方に押し込ま
れて軸方向移動すると、第1ピストン31のピストンポ
ート31aがシールカップ24を通過することにより、
第1圧力室R1とリザーバ接続ポート11bとの連通が
遮断されて第1圧力室R1内に圧力が生じる。
図1の左方に押し込まれて軸方向移動し、第2ピストン
32のピストンポート32aがシールカップ21を通過
することにより、第2圧力室R2とリザーバ接続ポート
11cとの連通が遮断されて第2圧力室R2内に圧力が
生じる。このため、第1圧力室R1から送出ポート11
d(ホイールシリンダに接続されるポート)に向けて圧
液が押し出されるとともに、第2圧力室R2から送出ポ
ート11e(ホイールシリンダに接続されるポート)に
向けて圧液が押し出されて制動作用が得られる。
に組付けられ、シリンダハウジング10内にブレーキ液
が充填される際に、通常はブレーキ液中に含まれるエア
を抜くいわゆるエア抜き作業が行なわれる。この作業
は、マスタシリンダリザーバにブレーキ液を注入しつつ
ブレーキペダルを所要回強く踏み込んでは解放し、ブレ
ーキ液中に含まれる気泡状のエアを、送出ポート、ホイ
ールシリンダ、ホイールシリンダに設けられたブリーダ
を介して大気に放出させる、いわゆるポンピングと呼ば
れる動作を行なうものである。この作業においてエアが
完全に抜けきらないと、ブレーキペダルの踏込み動作に
よって気泡状のエアが収縮させられ、レーキペダルスト
ロークの増大や制動力不足につながる虞があった。特
に、スプリングの取付けをばね保持スリーブとロッドと
による挟込みで行なうタイプのブレーキマスタシリンダ
においては、ばね保持スリーブ内のエアが圧力室に抜け
難いという問題があった。
れる第1の実施例によれば、第2ばね保持スリーブ38
の内径部38eと第2ロッド36のフランジ36aとの
半径方向の隙間Aは、第2ばね保持スリーブ38の挿通
孔38dと第2ロッド36の中央円筒部36bとの半径
方向の隙間Bよりも小さく設定されているため、中央円
筒部36bが進入することによる第2ばね保持スリーブ
38の内径部38e内の容積減少と、フランジ36aに
よるブレーキ液の押出しとによって、エアを含むブレー
キ液が出入り口38fを介して確実に第2ばね保持スリ
ーブ38の内径部38e内から排出され、第2ばね保持
スリーブ38の内径部38e内でのエアの残留が防止さ
れる。また、ブレーキマスタシリンダを傾斜させて車体
に取り付ける必要がなく、ブレーキマスタシリンダおよ
び車体の設計自由度が向上することになる。
レーキマスタシリンダの断面図である。
施例に対して、第2ばね保持スリーブ38と第2ロッド
36の取付け方向を逆転させたものであり、シリンダハ
ウジング10の内部形状等にあわせて、適宜第2の実施
例の構成をとることが可能であり、ブレーキマスタシリ
ンダの設計自由度の向上につながる。
レーキマスタシリンダの断面図である。
2スプリングS2双方の取付け高さをばね保持スリーブ
とロッドとによる挟込みで行なう第1および第2の実施
例とは異なり、第1ピストン31の後退量をシリンダハ
ウジン10に設けられた後退量制限機構によって規制
し、その結果としてシリンダハウジン10と第2ピスト
ン32のみによって第2スプリングS2を所定の取付け
高さとするものである。
ン10と第2ピストン32との間に、第2スプリングS
2とストッパ138(中実部材)が配設され、ストッパ
138の端面138cと第2ピストン32の底面32d
との当接によって、第2ピストン32のストロークを所
定値Cに規制するものである。
トン32の内孔32b内にストッパ138が進入し、内
孔32b内の容積が減少することによって、エアを含む
ブレーキ液が確実に内孔32b内から排出され、内孔3
2b内でのエアの残留が防止される。また、ストッパ1
38の端面138cと第2ピストン32の底面32dと
の当接によって第2ピストン32のストロークを規制す
る構成のため、第2ピストン32の筒状部分38eに必
要以上の強度が要求されず、第2ピストン32の筒状部
分38eの肉厚を薄くすることが可能となって軽量化に
つながる。
レーキマスタシリンダに用いられる第2ピストンの断面
図である。
スプリングS1と第2スプリングS2双方の取付け高さ
をばね保持スリーブとロッドとによる挟込みで行なう第
1および第2の実施例とは異なり、第1ピストン31の
後退量をシリンダハウジン10に設けられた後退量制限
機構によって規制し、その結果としてシリンダハウジン
10と第2ピストン201のみによって第2スプリング
S2を所定の取付け高さとするものである。
2の底部に第1ピストン31の内孔に向かって一体的に
ストッパ部238(中実部材)を設けたものであり、部
品点数が削減されて低コスト化が図られる。なお、製造
上あるいは組付け上の都合により、ピストン部232と
ストッパ部238とを別体としてもよい。
ピストンの内孔内のエアを確実に外部に放出可能なエア
抜き性の高いブレーキマスタシリンダを提供することが
可能となる。
シリンダの断面図である。
図である。
シリンダの要部拡大断面図である。
シリンダの要部拡大断面図である。
シリンダの要部拡大断面図である。
リーブ) 35a 外向フランジ 35c 内向フランジ 35d 挿通孔 35e 内径部 36 第2ロッド(ロッド) 36a フランジ 36b 中央円筒部 37 第2リテーナ(プレート) 38 第2ばね保持スリーブ(ばね保持ス
リーブ) 38a 外向フランジ 38c 内向フランジ 38d 挿通孔 38e 内径部 38f 出入り口 138、238 ストッパ(中実部材) S1 第1スプリング(ばね) S2 第2スプリング(ばね)
Claims (3)
- 【請求項1】 一端にて開口する内孔を有する少なくと
も1個のピストンと、前記ピストンの内孔に配設された
ばねと、前記ばねが前記内孔内に配設される際の取付け
長さを所定値に保つとともに前記内孔内に配設されたば
ね取付け高さセット機構とを備えたブレーキマスタシリ
ンダにおいて、前記ばね取付け高さセット機構は、一端
に外向フランジを有し他端に内向フランジを有するばね
保持スリーブと、前記内向フランジによって形成された
挿通孔に挿通された中央円筒部と前記中央円筒部の一端
に設けられて前記ばね保持スリーブの内径部内に挿通さ
れたフランジと前記中央円筒部の他端に設けられたプレ
ートとを有するロッドとからなり、前記ばね保持スリー
ブは、前記外向フランジ側にブレーキ液の出入り口を有
するとともに、前記ばね保持スリーブの内径部と前記フ
ランジとの半径方向隙間は、前記挿通孔と前記中央円筒
部との半径方向隙間より小さいことを特徴とするブレー
キマスタシリンダ。 - 【請求項2】 一端にて開口する内孔を有する少なくと
も1個のピストンと、前記ピストンを摺動自在に支持す
るシリンダハウジングと、前記ピストンの内孔に配設さ
れたばねとを備えたブレーキマスタシリンダにおいて、
前記シリンダハウジング内に、前記ピストンのストロー
クに伴って前記ピストンの前記内孔内に進入し、前記ピ
ストンの前記内孔内の容積を減少させる中実部材が設け
られていることを特徴とするブレーキマスタシリンダ。 - 【請求項3】 請求項2において、前記中実部材は、前
記シリンダハウジング内または前記ピストンの底部の後
方において前記内孔に向かって設けられるとともに、前
記ピストンのストローク量を所定値に規制するストッパ
であることを特徴とするブレーキマスタシリンダ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000225709A JP2002037049A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | ブレーキマスタシリンダ |
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JP2000225709A JP2002037049A (ja) | 2000-07-26 | 2000-07-26 | ブレーキマスタシリンダ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010052496A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Honda Motor Co Ltd | タンデム式マスタシリンダ |
JP2010143469A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Hitachi Automotive Systems Ltd | マスタシリンダ |
-
2000
- 2000-07-26 JP JP2000225709A patent/JP2002037049A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007320395A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Hitachi Ltd | マスタシリンダ |
JP4563343B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2010-10-13 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | マスタシリンダ |
JP2010052496A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Honda Motor Co Ltd | タンデム式マスタシリンダ |
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