JP2003220941A - マスタシリンダ - Google Patents
マスタシリンダInfo
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- JP2003220941A JP2003220941A JP2002021500A JP2002021500A JP2003220941A JP 2003220941 A JP2003220941 A JP 2003220941A JP 2002021500 A JP2002021500 A JP 2002021500A JP 2002021500 A JP2002021500 A JP 2002021500A JP 2003220941 A JP2003220941 A JP 2003220941A
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- JP
- Japan
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- piston
- communication
- pressure chamber
- small diameter
- passage
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ピストンへの加工を容易としてコスト低減を
図るとともに、圧力室にエアー溜りが形成され難くして
エアー抜き性を向上させること。 【解決手段】 シリンダハウジング10内に形成された
圧力室R1がピストン31に形成したリターン通路とシ
リンダハウジング10に形成した連通路(連通溝27
a)を通してリザーバに連通するように構成したマスタ
シリンダにおいて、前記リターン通路を、ピストン31
の軸心より径方向に所定量変位した部位に形成されてピ
ストン軸方向に延びピストン31の軸方向内端面に開口
して圧力室R1に常時連通する連通小径穴31bと、ピ
ストン31に形成されてピストン径方向に延び径方向内
端にて連通小径穴31bに常時連通し径方向外端にてピ
ストン31の外周面に開口して連通路(連通溝27a)
に連通可能なリターンポート31aにより構成した。
図るとともに、圧力室にエアー溜りが形成され難くして
エアー抜き性を向上させること。 【解決手段】 シリンダハウジング10内に形成された
圧力室R1がピストン31に形成したリターン通路とシ
リンダハウジング10に形成した連通路(連通溝27
a)を通してリザーバに連通するように構成したマスタ
シリンダにおいて、前記リターン通路を、ピストン31
の軸心より径方向に所定量変位した部位に形成されてピ
ストン軸方向に延びピストン31の軸方向内端面に開口
して圧力室R1に常時連通する連通小径穴31bと、ピ
ストン31に形成されてピストン径方向に延び径方向内
端にて連通小径穴31bに常時連通し径方向外端にてピ
ストン31の外周面に開口して連通路(連通溝27a)
に連通可能なリターンポート31aにより構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のブレ
ーキ装置に使用されるマスタシリンダに関する。
ーキ装置に使用されるマスタシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】マスタシリンダの一つとして、シリンダ
ハウジングのシリンダ内孔にシールカップが固定配置さ
れるとともに、同シールカップを通して前記シリンダハ
ウジング内にピストンがピストン軸方向に摺動可能に嵌
挿されていて、同ピストンが原位置にある状態では、前
記シリンダハウジング、前記シールカップおよび前記ピ
ストンによって形成された圧力室が前記ピストンに形成
したリターン通路と前記シリンダハウジングに形成した
連通路を通してリザーバに連通するように構成したもの
があり、例えば、実開平2−81268号公報に示され
ている。
ハウジングのシリンダ内孔にシールカップが固定配置さ
れるとともに、同シールカップを通して前記シリンダハ
ウジング内にピストンがピストン軸方向に摺動可能に嵌
挿されていて、同ピストンが原位置にある状態では、前
記シリンダハウジング、前記シールカップおよび前記ピ
ストンによって形成された圧力室が前記ピストンに形成
したリターン通路と前記シリンダハウジングに形成した
連通路を通してリザーバに連通するように構成したもの
があり、例えば、実開平2−81268号公報に示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報に示され
ているマスタシリンダにおいては、前記リターン通路
が、前記ピストンの軸心に対して同軸的に形成されてピ
ストン軸方向に延び前記ピストンの軸方向内端面に開口
して前記圧力室に常時連通する大径凹所と、前記ピスト
ンに形成されてピストン径方向に延び径方向内端にて前
記大径凹所に常時連通し径方向外端にて前記ピストンの
外周面に開口して前記連通路に連通可能なリターンポー
トにより構成されている。このため、前記ピストンの軸
方向内端部(先端部)に、ピストン軸方向に延びる大径
凹所を形成するための大掛かりな加工が必要である。ま
た、前記大径凹所は、前記リターンポートが形成されて
いる部位よりピストン軸方向に長く(深く)形成されて
いて、その底部付近にエアー溜りが形成されやすくて、
エアー抜き性が害されるおそれがある。
ているマスタシリンダにおいては、前記リターン通路
が、前記ピストンの軸心に対して同軸的に形成されてピ
ストン軸方向に延び前記ピストンの軸方向内端面に開口
して前記圧力室に常時連通する大径凹所と、前記ピスト
ンに形成されてピストン径方向に延び径方向内端にて前
記大径凹所に常時連通し径方向外端にて前記ピストンの
外周面に開口して前記連通路に連通可能なリターンポー
トにより構成されている。このため、前記ピストンの軸
方向内端部(先端部)に、ピストン軸方向に延びる大径
凹所を形成するための大掛かりな加工が必要である。ま
た、前記大径凹所は、前記リターンポートが形成されて
いる部位よりピストン軸方向に長く(深く)形成されて
いて、その底部付近にエアー溜りが形成されやすくて、
エアー抜き性が害されるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、上記した形式のマス
タシリンダにおいて、前記リターン通路が、前記ピスト
ンの軸心より径方向に所定量変位した部位に形成されて
ピストン軸方向に延び前記ピストンの軸方向内端面に開
口して前記圧力室に常時連通する連通小径穴と、前記ピ
ストンに形成されてピストン径方向に延び径方向内端に
て前記連通小径穴に常時連通し径方向外端にて前記ピス
トンの外周面に開口して前記連通路に連通可能なリター
ンポートにより構成されていること(請求項1に係る発
明)に特徴がある。この場合において、前記連通小径穴
または前記リターンポートに絞りを形成すること(請求
項2に係る発明)、または前記連通小径穴または前記リ
ターンポートに絞り形成部材を嵌合すること(請求項2
に係る発明)が望ましい。
に対処すべくなされたものであり、上記した形式のマス
タシリンダにおいて、前記リターン通路が、前記ピスト
ンの軸心より径方向に所定量変位した部位に形成されて
ピストン軸方向に延び前記ピストンの軸方向内端面に開
口して前記圧力室に常時連通する連通小径穴と、前記ピ
ストンに形成されてピストン径方向に延び径方向内端に
て前記連通小径穴に常時連通し径方向外端にて前記ピス
トンの外周面に開口して前記連通路に連通可能なリター
ンポートにより構成されていること(請求項1に係る発
明)に特徴がある。この場合において、前記連通小径穴
または前記リターンポートに絞りを形成すること(請求
項2に係る発明)、または前記連通小径穴または前記リ
ターンポートに絞り形成部材を嵌合すること(請求項2
に係る発明)が望ましい。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明によるマスタシリンダ(請
求項1に係る発明)においては、リターン通路が、ピス
トンに形成された連通小径穴とリターンポートにより構
成されていて、連通小径穴とリターンポートは、圧力室
とリザーバ間にて作動油を的確に流動させるのに十分な
径と長さがあればよくて、不必要な穴加工は不要であ
る。このため、ピストンへの加工は容易であり、コスト
低減を図ることができるとともに、連通小径穴の底部付
近にエアー溜りが形成され難くすることができて、エア
ー抜き性が向上する。
求項1に係る発明)においては、リターン通路が、ピス
トンに形成された連通小径穴とリターンポートにより構
成されていて、連通小径穴とリターンポートは、圧力室
とリザーバ間にて作動油を的確に流動させるのに十分な
径と長さがあればよくて、不必要な穴加工は不要であ
る。このため、ピストンへの加工は容易であり、コスト
低減を図ることができるとともに、連通小径穴の底部付
近にエアー溜りが形成され難くすることができて、エア
ー抜き性が向上する。
【0006】また、本発明の実施に際して、ピストンの
連通小径穴またはリターンポートに絞りを形成した場合
(請求項2に係る発明)、またはピストンの連通小径穴
またはリターンポートに絞り形成部材を嵌合した場合
(請求項3に係る発明)においては、ピストンが圧力室
に向けて押動される操作時において、圧力室からリザー
バへの作動油の流れを上記した絞りによって制御するこ
とができて、ピストンのリターンポートがシリンダハウ
ジングの連通路との連通を遮断されるまでのピストンス
トローク中の操作フィーリングを調整することが可能で
ある。また、ピストンの連通小径穴またはリターンポー
トに絞り形成部材を嵌合した場合(請求項3に係る発
明)においては、絞り形成部材を交換することで、絞り
による絞り量を変更することができて、上記したピスト
ンストローク中の操作フィーリングを容易に調整するこ
とが可能である。
連通小径穴またはリターンポートに絞りを形成した場合
(請求項2に係る発明)、またはピストンの連通小径穴
またはリターンポートに絞り形成部材を嵌合した場合
(請求項3に係る発明)においては、ピストンが圧力室
に向けて押動される操作時において、圧力室からリザー
バへの作動油の流れを上記した絞りによって制御するこ
とができて、ピストンのリターンポートがシリンダハウ
ジングの連通路との連通を遮断されるまでのピストンス
トローク中の操作フィーリングを調整することが可能で
ある。また、ピストンの連通小径穴またはリターンポー
トに絞り形成部材を嵌合した場合(請求項3に係る発
明)においては、絞り形成部材を交換することで、絞り
による絞り量を変更することができて、上記したピスト
ンストローク中の操作フィーリングを容易に調整するこ
とが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明によるマスタシリ
ンダを示していて、このマスタシリンダは、ボディ11
とキャップ12(カバーと言うこともある)によって構
成されるシリンダハウジング10と、このシリンダハウ
ジング10に組付けたシールカップ21、スペーサ2
2、ガイド23、スリーブ24、シールカップ25、ス
ペーサ26、ガイド27と、第1ピストン31、第2ピ
ストン32とを備えている。
面に基づいて説明する。図1は本発明によるマスタシリ
ンダを示していて、このマスタシリンダは、ボディ11
とキャップ12(カバーと言うこともある)によって構
成されるシリンダハウジング10と、このシリンダハウ
ジング10に組付けたシールカップ21、スペーサ2
2、ガイド23、スリーブ24、シールカップ25、ス
ペーサ26、ガイド27と、第1ピストン31、第2ピ
ストン32とを備えている。
【0008】ボディ11は、後端(図1の右端)にて開
口する段付の内孔11aを有するとともに、リザーバ
(図示省略)にコネクタ19を介して接続されるリザー
バ接続ポート11b,11cと、ブレーキ配管を介して
ホイールシリンダ(共に図示省略)に接続される送出ポ
ート11d,11eを有していて、内孔11aの開口端
部にはめねじ部11fが形成されている。また、ボディ
11の内孔11aには、ボディ11と第2ピストン32
間に形成されて送出ポート11eが連通する第2圧力室
R2を液密的にシールする環状のシールカップ21がス
ペーサ22とともに同軸的に嵌合して組付けられてい
る。
口する段付の内孔11aを有するとともに、リザーバ
(図示省略)にコネクタ19を介して接続されるリザー
バ接続ポート11b,11cと、ブレーキ配管を介して
ホイールシリンダ(共に図示省略)に接続される送出ポ
ート11d,11eを有していて、内孔11aの開口端
部にはめねじ部11fが形成されている。また、ボディ
11の内孔11aには、ボディ11と第2ピストン32
間に形成されて送出ポート11eが連通する第2圧力室
R2を液密的にシールする環状のシールカップ21がス
ペーサ22とともに同軸的に嵌合して組付けられてい
る。
【0009】シールカップ21は、前方に向けて開口す
るカップ凹部を有していて、ボディ11の内周と第2ピ
ストン32の外周間を液密的にシールしている。スペー
サ22は、環状に形成されていて、シールカップ21と
ガイド23間に介装されており、内外周にて軸方向の液
流通を許容するとともに、第2圧力室R2に圧力が発生
したときにシールカップ21の一部が後述するガイド2
3の連通溝23aに食い込むことを抑制する。
るカップ凹部を有していて、ボディ11の内周と第2ピ
ストン32の外周間を液密的にシールしている。スペー
サ22は、環状に形成されていて、シールカップ21と
ガイド23間に介装されており、内外周にて軸方向の液
流通を許容するとともに、第2圧力室R2に圧力が発生
したときにシールカップ21の一部が後述するガイド2
3の連通溝23aに食い込むことを抑制する。
【0010】キャップ12は、ボディ11のめねじ部1
1fに螺合するおねじ部12aを中間部外周に有すると
ともに、ボディ11の内孔11aに嵌合してスリーブ2
4の後方小径筒部24aを収容する筒部12bを有して
いる。また、キャップ12は、Oリング13,14を介
してボディ11に液密的に組付けられていて、ボディ1
1の内孔11aに同軸的に嵌合したシールカップ21,
スペーサ22,ガイド23及びスリーブ24等を筒部1
2bの端面にて抜け止めするとともに、キャップ12の
段付内孔12cに同軸的に嵌合した環状のシールカップ
25,スペーサ26及ガイド27等を段付内孔12cの
段部にて抜け止めしている。
1fに螺合するおねじ部12aを中間部外周に有すると
ともに、ボディ11の内孔11aに嵌合してスリーブ2
4の後方小径筒部24aを収容する筒部12bを有して
いる。また、キャップ12は、Oリング13,14を介
してボディ11に液密的に組付けられていて、ボディ1
1の内孔11aに同軸的に嵌合したシールカップ21,
スペーサ22,ガイド23及びスリーブ24等を筒部1
2bの端面にて抜け止めするとともに、キャップ12の
段付内孔12cに同軸的に嵌合した環状のシールカップ
25,スペーサ26及ガイド27等を段付内孔12cの
段部にて抜け止めしている。
【0011】シールカップ25は、前方に向けて開口す
るカップ凹部を有していて、キャップ12の内周と第1
ピストン31の外周間を液密的にシールしている。スペ
ーサ26は、環状に形成されていて、シールカップ25
とガイド27間に介装されており、内外周にて軸方向の
液流通を許容するとともに、シリンダハウジング10内
にて両ピストン31,32間に形成される第1圧力室R
1に圧力が発生したときにシールカップ25の一部が後
述するガイド27の連通溝27aに食い込むことを抑制
する。
るカップ凹部を有していて、キャップ12の内周と第1
ピストン31の外周間を液密的にシールしている。スペ
ーサ26は、環状に形成されていて、シールカップ25
とガイド27間に介装されており、内外周にて軸方向の
液流通を許容するとともに、シリンダハウジング10内
にて両ピストン31,32間に形成される第1圧力室R
1に圧力が発生したときにシールカップ25の一部が後
述するガイド27の連通溝27aに食い込むことを抑制
する。
【0012】また、キャップ12の後端部内周には環状
のシールカップ15が組付けられ、キャップ12の後端
部外周にはOリング16が組付けられている。Oリング
13は、キャップ12の前端部外周に設けた環状溝に組
付けられていて、ボディ11の内周とキャップ12の外
周間を液密的にシールしている。Oリング14は、Oリ
ング13より後方にてボディ11の内孔11aに設けた
環状溝に組付けられていて、ボディ11の内周とキャッ
プ12の外周間を気密かつ液密的にシールしている。
のシールカップ15が組付けられ、キャップ12の後端
部外周にはOリング16が組付けられている。Oリング
13は、キャップ12の前端部外周に設けた環状溝に組
付けられていて、ボディ11の内周とキャップ12の外
周間を液密的にシールしている。Oリング14は、Oリ
ング13より後方にてボディ11の内孔11aに設けた
環状溝に組付けられていて、ボディ11の内周とキャッ
プ12の外周間を気密かつ液密的にシールしている。
【0013】シールカップ15は、ガイド27の後方に
てキャップ12に設けた環状溝に組付けられていて、前
方に向けて開口するカップ凹部を有しており、キャップ
12の内周と第1ピストン31の外周間を気密かつ液密
的にシールしている。Oリング16は、キャップ12の
後方外周に設けた環状溝に組付けられていて、ブレーキ
ブースタのハウジング(図示省略)とキャップ12間を
気密的にシールするようになっている。なお、キャップ
12の後端外周は六角形状に形成されていて、この部位
を工具にて回転することにより、キャップ12がボディ
11に組付けられている。
てキャップ12に設けた環状溝に組付けられていて、前
方に向けて開口するカップ凹部を有しており、キャップ
12の内周と第1ピストン31の外周間を気密かつ液密
的にシールしている。Oリング16は、キャップ12の
後方外周に設けた環状溝に組付けられていて、ブレーキ
ブースタのハウジング(図示省略)とキャップ12間を
気密的にシールするようになっている。なお、キャップ
12の後端外周は六角形状に形成されていて、この部位
を工具にて回転することにより、キャップ12がボディ
11に組付けられている。
【0014】前方のガイド23は、円筒状に形成されて
いて、連通溝23aと段付内孔23bと環状溝23cを
有しており、ボディ11の内孔11aに嵌合によって組
付けられている。連通溝23aは、ガイド23の前端に
形成されていて、周方向にて所定の間隔で複数個設けら
れており、ボディ11とガイド23間に形成される環状
通路P1を通してリザーバ接続ポート11cに常に連通
するとともに、スペーサ22と第2ピストン32間の隙
間を通して原位置(図1に示した復帰位置)にある第2
ピストン32のリターンポート32a(周方向にて所定
の間隔で複数個設けられている)に連通可能である。
いて、連通溝23aと段付内孔23bと環状溝23cを
有しており、ボディ11の内孔11aに嵌合によって組
付けられている。連通溝23aは、ガイド23の前端に
形成されていて、周方向にて所定の間隔で複数個設けら
れており、ボディ11とガイド23間に形成される環状
通路P1を通してリザーバ接続ポート11cに常に連通
するとともに、スペーサ22と第2ピストン32間の隙
間を通して原位置(図1に示した復帰位置)にある第2
ピストン32のリターンポート32a(周方向にて所定
の間隔で複数個設けられている)に連通可能である。
【0015】段付内孔23bは、ガイド23の内周に形
成されていて、小径部にて第2ピストン32を軸方向へ
摺動可能に支持しており、大径部には、環状のシールカ
ップ28とスリーブ24の前方小径筒部24bが組付け
られている。シールカップ28は、後方に向けて開口す
るカップ凹部を有していて、スリーブ24の前端にて後
方への移動を規制されており、ガイド23の内周と第2
ピストン32の外周間を液密的にシールしている。環状
溝23cは、ガイド23の中間部外周に形成されてい
て、Oリング29が組付けられている。Oリング29
は、ガイド23の外周とボディ11の内周間を液密的に
シールしていて、Oリング13及び両シールカップ2
5,28等とにより第1圧力室R1を画成している。
成されていて、小径部にて第2ピストン32を軸方向へ
摺動可能に支持しており、大径部には、環状のシールカ
ップ28とスリーブ24の前方小径筒部24bが組付け
られている。シールカップ28は、後方に向けて開口す
るカップ凹部を有していて、スリーブ24の前端にて後
方への移動を規制されており、ガイド23の内周と第2
ピストン32の外周間を液密的にシールしている。環状
溝23cは、ガイド23の中間部外周に形成されてい
て、Oリング29が組付けられている。Oリング29
は、ガイド23の外周とボディ11の内周間を液密的に
シールしていて、Oリング13及び両シールカップ2
5,28等とにより第1圧力室R1を画成している。
【0016】スリーブ24は、後方小径筒部24aと前
方小径筒部24bと中間大径筒部24cを有した円筒状
の樹脂成形品であり、後方小径筒部24aにてキャップ
12の段付内孔12cに同軸的に嵌合され、前方小径筒
部24bにてガイド23の段付内孔23b大径部に同軸
的に嵌合され、中間大径筒部24cにてガイド23とキ
ャップ12によって軸方向に挟持されている。
方小径筒部24bと中間大径筒部24cを有した円筒状
の樹脂成形品であり、後方小径筒部24aにてキャップ
12の段付内孔12cに同軸的に嵌合され、前方小径筒
部24bにてガイド23の段付内孔23b大径部に同軸
的に嵌合され、中間大径筒部24cにてガイド23とキ
ャップ12によって軸方向に挟持されている。
【0017】また、スリーブ24は、段付内孔24dと
連通部24eを有していて、段付内孔24dの後方小径
部位にて後方のガイド27の内孔27bとにより第1ピ
ストン31を軸方向へ摺動可能に支持し、段付内孔24
dの前方大径部位にて前方のガイド23の段付内孔23
b小径部とにより第2ピストン32を軸方向へ摺動可能
に支持している。
連通部24eを有していて、段付内孔24dの後方小径
部位にて後方のガイド27の内孔27bとにより第1ピ
ストン31を軸方向へ摺動可能に支持し、段付内孔24
dの前方大径部位にて前方のガイド23の段付内孔23
b小径部とにより第2ピストン32を軸方向へ摺動可能
に支持している。
【0018】連通部24eは、スリーブ24に軸方向に
沿って直線状に設けられていて、両ピストン31,32
間に形成された第1圧力室R1と両シールカップ25,
28のカップ凹部を常に連通させるとともに、第1圧力
室R1をボディ11とキャップ12とガイド23とスリ
ーブ24によって形成される環状通路P2を通して送出
ポート11dに常に連通させている。
沿って直線状に設けられていて、両ピストン31,32
間に形成された第1圧力室R1と両シールカップ25,
28のカップ凹部を常に連通させるとともに、第1圧力
室R1をボディ11とキャップ12とガイド23とスリ
ーブ24によって形成される環状通路P2を通して送出
ポート11dに常に連通させている。
【0019】後方のガイド27は、フェノール樹脂製で
円筒状に形成されていて、キャップ12の段付内孔12
cに同軸的で密に嵌合されて組付けられており、シール
カップ15との間に設けた環状のフランジ部12gとの
当接によって後退移動が規制されている。フランジ部1
2gは、キャップ12に一体的に形成されていて、シー
ルカップ15の外径よりも内径方向に延びており、その
内径はガイド27の内径より僅かに大きくされている。
また、フランジ部12gには、フランジ部12gの後方
にてシールカップ15によって形成される液室Roの上
部に後端にて連通する切欠12g1が設けられている。
円筒状に形成されていて、キャップ12の段付内孔12
cに同軸的で密に嵌合されて組付けられており、シール
カップ15との間に設けた環状のフランジ部12gとの
当接によって後退移動が規制されている。フランジ部1
2gは、キャップ12に一体的に形成されていて、シー
ルカップ15の外径よりも内径方向に延びており、その
内径はガイド27の内径より僅かに大きくされている。
また、フランジ部12gには、フランジ部12gの後方
にてシールカップ15によって形成される液室Roの上
部に後端にて連通する切欠12g1が設けられている。
【0020】また、ガイド27には、外周から両端面に
まで延びるコ字状の連通溝27aが型成形によって形成
されている。連通溝27aは、ガイド27の前端面に径
方向に沿って形成した前方溝部と、ガイド27の外周に
軸方向に沿って形成した外周溝部と、ガイド27の後端
面に径方向に沿って形成した後方溝部によって構成され
ていて、周方向にて所定の間隔で複数個設けられてい
る。
まで延びるコ字状の連通溝27aが型成形によって形成
されている。連通溝27aは、ガイド27の前端面に径
方向に沿って形成した前方溝部と、ガイド27の外周に
軸方向に沿って形成した外周溝部と、ガイド27の後端
面に径方向に沿って形成した後方溝部によって構成され
ていて、周方向にて所定の間隔で複数個設けられてい
る。
【0021】また、連通溝27aは、キャップ12に設
けた環状溝12d及び連通孔12e(周方向にて所定の
間隔で複数個設けられている)と、ボディ11とキャッ
プ12間に形成される環状通路P3とを通して、リザー
バ接続ポート11bに常に連通するとともに、フランジ
部12gの切欠12g1を通して、シールカップ15に
よって形成される液室Roに常に連通し、スペーサ26
と第1ピストン31間の隙間を通して、原位置(図1に
示した復帰位置)にある第1ピストン31のリターンポ
ート31a(周方向にて所定の間隔で複数個設けられて
いる)に連通可能である。
けた環状溝12d及び連通孔12e(周方向にて所定の
間隔で複数個設けられている)と、ボディ11とキャッ
プ12間に形成される環状通路P3とを通して、リザー
バ接続ポート11bに常に連通するとともに、フランジ
部12gの切欠12g1を通して、シールカップ15に
よって形成される液室Roに常に連通し、スペーサ26
と第1ピストン31間の隙間を通して、原位置(図1に
示した復帰位置)にある第1ピストン31のリターンポ
ート31a(周方向にて所定の間隔で複数個設けられて
いる)に連通可能である。
【0022】環状通路P3は、その前方にてキャップ1
2に組付けたOリング13によってボディ11とキャッ
プ12間を液密的にシールされて、第1圧力室R1との
連通を遮断され、その後方にてボディ11に組付けたO
リング14(Oリング13より大径である)によってボ
ディ11とキャップ12間を気密かつ液密的にシールさ
れて、大気との連通を遮断されている。
2に組付けたOリング13によってボディ11とキャッ
プ12間を液密的にシールされて、第1圧力室R1との
連通を遮断され、その後方にてボディ11に組付けたO
リング14(Oリング13より大径である)によってボ
ディ11とキャップ12間を気密かつ液密的にシールさ
れて、大気との連通を遮断されている。
【0023】第1ピストン31は、キャップ12を通し
てシリンダハウジング10内に嵌挿されていて、スリー
ブ24の段付内孔24d小径部とガイド27の内孔27
bによって軸方向へ摺動可能に支持されている。また、
第1ピストン31は、第2ピストン32との間に介装し
た第1スプリングS1によって図1の右方に向けて付勢
されていて、ロッド(ボルト)33とリテーナ34によ
って第2ピストン32に対する後退量(第1スプリング
S1の取付長でもある)が規定されている。
てシリンダハウジング10内に嵌挿されていて、スリー
ブ24の段付内孔24d小径部とガイド27の内孔27
bによって軸方向へ摺動可能に支持されている。また、
第1ピストン31は、第2ピストン32との間に介装し
た第1スプリングS1によって図1の右方に向けて付勢
されていて、ロッド(ボルト)33とリテーナ34によ
って第2ピストン32に対する後退量(第1スプリング
S1の取付長でもある)が規定されている。
【0024】ロッド33は、後端部にて第1ピストン3
1の前端部軸心に螺合されて一体的に組付けられてお
り、第1ピストン31と一体的に軸方向へ移動する。リ
テーナ34は、第1スプリングS1と第2ピストン32
間に介装されていて、第1スプリングS1のスプリング
リテーナを兼ねている。また、リテーナ34は、第2ピ
ストン32の凹部32bに挿入されていて、後端部には
第1ロッド33の頭部33aが前方に向けて離脱可能に
係合している。
1の前端部軸心に螺合されて一体的に組付けられてお
り、第1ピストン31と一体的に軸方向へ移動する。リ
テーナ34は、第1スプリングS1と第2ピストン32
間に介装されていて、第1スプリングS1のスプリング
リテーナを兼ねている。また、リテーナ34は、第2ピ
ストン32の凹部32bに挿入されていて、後端部には
第1ロッド33の頭部33aが前方に向けて離脱可能に
係合している。
【0025】第2ピストン32は、第1ピストン31に
対して同軸的に配置されていて、シリンダハウジング1
0内にてスリーブ24の段付内孔24dとガイド23の
段付内孔23b小径部によって軸方向へ摺動可能に支持
されている。また、第2ピストン32は、ボディ11と
の間に介装した第2スプリングS2によって図1の右方
に向けて付勢されていて、スリーブ24の段付内孔24
d段部によって図1右方への後退量(第2スプリングS
2の取付長でもある)が規定されている。
対して同軸的に配置されていて、シリンダハウジング1
0内にてスリーブ24の段付内孔24dとガイド23の
段付内孔23b小径部によって軸方向へ摺動可能に支持
されている。また、第2ピストン32は、ボディ11と
の間に介装した第2スプリングS2によって図1の右方
に向けて付勢されていて、スリーブ24の段付内孔24
d段部によって図1右方への後退量(第2スプリングS
2の取付長でもある)が規定されている。
【0026】ところで、この実施形態においては、第2
ピストン32のリターンポート32aが、第2ピストン
32の軸方向所定位置に形成されていて、ピストン径方
向に延びており、径方向内端にて第2ピストン32に形
成した大径凹所32c(第2ピストン32の軸方向前端
面に開口して第2圧力室R2に常時連通している)に常
時連通し、径方向外端にて第2ピストン32の外周面に
開口してガイド23の連通溝23a(リザーバに常時連
通している)に連通可能である。
ピストン32のリターンポート32aが、第2ピストン
32の軸方向所定位置に形成されていて、ピストン径方
向に延びており、径方向内端にて第2ピストン32に形
成した大径凹所32c(第2ピストン32の軸方向前端
面に開口して第2圧力室R2に常時連通している)に常
時連通し、径方向外端にて第2ピストン32の外周面に
開口してガイド23の連通溝23a(リザーバに常時連
通している)に連通可能である。
【0027】これに対して、第1ピストン31のリター
ンポート31aは、図1および図2に示したように、第
1ピストン31の軸方向所定位置に形成されていて、ピ
ストン径方向に延びており、径方向内端にて第1ピスト
ン31に形成した連通小径穴31bに常時連通し、径方
向外端にて第1ピストン31の外周面に開口してガイド
27の連通溝27a(リザーバに常時連通している)に
連通可能である。
ンポート31aは、図1および図2に示したように、第
1ピストン31の軸方向所定位置に形成されていて、ピ
ストン径方向に延びており、径方向内端にて第1ピスト
ン31に形成した連通小径穴31bに常時連通し、径方
向外端にて第1ピストン31の外周面に開口してガイド
27の連通溝27a(リザーバに常時連通している)に
連通可能である。
【0028】第1ピストン31の連通小径穴31bは、
第1ピストン31のリターンポート31aとによりリタ
ーン通路(第1圧力室R1をリザーバに連通させる通
路)を構成していて、図1および図2に示したように、
第1ピストン31の軸心より径方向に所定量変位した部
位に形成されている。また、連通小径穴31bは、ピス
トン軸方向に延びており、第1ピストン31の軸方向前
端面(内端面)に開口して第1圧力室R1に常時連通し
ている。
第1ピストン31のリターンポート31aとによりリタ
ーン通路(第1圧力室R1をリザーバに連通させる通
路)を構成していて、図1および図2に示したように、
第1ピストン31の軸心より径方向に所定量変位した部
位に形成されている。また、連通小径穴31bは、ピス
トン軸方向に延びており、第1ピストン31の軸方向前
端面(内端面)に開口して第1圧力室R1に常時連通し
ている。
【0029】上記のように構成したこの実施形態におい
ては、当該マスタシリンダが車両に組付けられ、シリン
ダハウジング10内にブレーキ液が充填された状態に
て、第1ピストン31が図1の左方(前方)に押し込まれ
て軸方向移動すると、第1ピストン31のリターンポー
ト31aがシールカップ25を通過することにより、第
1圧力室R1とリザーバ接続ポート11bとの連通が遮
断されて第1圧力室R1内に圧力が生じる。
ては、当該マスタシリンダが車両に組付けられ、シリン
ダハウジング10内にブレーキ液が充填された状態に
て、第1ピストン31が図1の左方(前方)に押し込まれ
て軸方向移動すると、第1ピストン31のリターンポー
ト31aがシールカップ25を通過することにより、第
1圧力室R1とリザーバ接続ポート11bとの連通が遮
断されて第1圧力室R1内に圧力が生じる。
【0030】また、このときには、第2ピストン32が
図1の左方に押し込まれて軸方向移動し、第2ピストン
32のリターンポート32aがシールカップ21を通過
することにより、第2圧力室R2とリザーバ接続ポート
11cとの連通が遮断されて第2圧力室R2内に圧力が
生じる。このため、第1圧力室R1から送出ポート11
d(ホイールシリンダに接続されるポート)に向けて圧液
が押し出されるとともに、第2圧力室R2から送出ポー
ト11e(ホイールシリンダに接続されるポート)に向け
て圧液が押し出されて制動作用が得られる。
図1の左方に押し込まれて軸方向移動し、第2ピストン
32のリターンポート32aがシールカップ21を通過
することにより、第2圧力室R2とリザーバ接続ポート
11cとの連通が遮断されて第2圧力室R2内に圧力が
生じる。このため、第1圧力室R1から送出ポート11
d(ホイールシリンダに接続されるポート)に向けて圧液
が押し出されるとともに、第2圧力室R2から送出ポー
ト11e(ホイールシリンダに接続されるポート)に向け
て圧液が押し出されて制動作用が得られる。
【0031】ところで、この実施形態においては、第1
圧力室R1をリザーバに連通させるリターン通路が、第
1ピストン31に形成された連通小径穴31bとリター
ンポート31aにより構成されていて、連通小径穴31
bとリターンポート31aは、第1圧力室R1とリザー
バ間にて作動油を的確に流動させるのに十分な径と長さ
があればよくて、不必要な穴加工は不要である。このた
め、第1ピストン31への加工は容易であり、コスト低
減を図ることができるとともに、連通小径穴31bの底
部付近にエアー溜りが形成され難くすることができて、
シリンダハウジング10内にブレーキ液を充填する際の
エアー抜き性が向上する。
圧力室R1をリザーバに連通させるリターン通路が、第
1ピストン31に形成された連通小径穴31bとリター
ンポート31aにより構成されていて、連通小径穴31
bとリターンポート31aは、第1圧力室R1とリザー
バ間にて作動油を的確に流動させるのに十分な径と長さ
があればよくて、不必要な穴加工は不要である。このた
め、第1ピストン31への加工は容易であり、コスト低
減を図ることができるとともに、連通小径穴31bの底
部付近にエアー溜りが形成され難くすることができて、
シリンダハウジング10内にブレーキ液を充填する際の
エアー抜き性が向上する。
【0032】上記実施形態においては、図1および図2
に示したように、第1圧力室R1をリザーバに連通させ
るリターン通路を、第1ピストン31に形成された連通
小径穴31bとリターンポート31aにより構成して実
施したが、図3に示したように、連通小径穴31bに絞
り31b1を形成して実施する、または図4に示したよ
うに、リターンポート31aに絞り31a1を形成して
実施することが可能である。また、図5に示したよう
に、連通小径穴31bに絞り形成部材31cを嵌合して
実施する、または図6に示したように、リターンポート
31aに絞り形成部材31dを嵌合して実施することが
可能である。
に示したように、第1圧力室R1をリザーバに連通させ
るリターン通路を、第1ピストン31に形成された連通
小径穴31bとリターンポート31aにより構成して実
施したが、図3に示したように、連通小径穴31bに絞
り31b1を形成して実施する、または図4に示したよ
うに、リターンポート31aに絞り31a1を形成して
実施することが可能である。また、図5に示したよう
に、連通小径穴31bに絞り形成部材31cを嵌合して
実施する、または図6に示したように、リターンポート
31aに絞り形成部材31dを嵌合して実施することが
可能である。
【0033】図3〜図6に示した各実施形態において
は、上記実施形態と同様の作用効果が得られることは勿
論のこと、第1ピストン31が前方(第1圧力室R1)
に向けて押動される操作時において、第1圧力室R1か
らリザーバへの作動油の流れを上記した絞り31a1,
31b1または絞り形成部材31c,31dにより形成
される絞りによって制御することができて、第1ピスト
ン31のリターンポート31aが後方のガイド27の連
通溝27a(シリンダハウジング10の連通路)との連
通を遮断されるまでのピストンストローク中の操作フィ
ーリングを調整することが可能である。また、図5と図
6に示した各実施形態においては、絞り形成部材31c
または31dを交換することで、絞り形成部材31cま
たは31dによって形成される絞りによる絞り量を変更
することができて、上記したピストンストローク中の操
作フィーリングを容易に調整することが可能である。
は、上記実施形態と同様の作用効果が得られることは勿
論のこと、第1ピストン31が前方(第1圧力室R1)
に向けて押動される操作時において、第1圧力室R1か
らリザーバへの作動油の流れを上記した絞り31a1,
31b1または絞り形成部材31c,31dにより形成
される絞りによって制御することができて、第1ピスト
ン31のリターンポート31aが後方のガイド27の連
通溝27a(シリンダハウジング10の連通路)との連
通を遮断されるまでのピストンストローク中の操作フィ
ーリングを調整することが可能である。また、図5と図
6に示した各実施形態においては、絞り形成部材31c
または31dを交換することで、絞り形成部材31cま
たは31dによって形成される絞りによる絞り量を変更
することができて、上記したピストンストローク中の操
作フィーリングを容易に調整することが可能である。
【0034】また、上記実施形態においては、ブレーキ
用でタンデム型のマスタシリンダに本発明を実施した
が、本発明は他の種々なマスタシリンダ(例えば、シン
グル型のマスタシリンダや、クラッチ用のマスタシリン
ダ等)にも同様にまたは適宜変更して実施することが可
能である。
用でタンデム型のマスタシリンダに本発明を実施した
が、本発明は他の種々なマスタシリンダ(例えば、シン
グル型のマスタシリンダや、クラッチ用のマスタシリン
ダ等)にも同様にまたは適宜変更して実施することが可
能である。
【図1】 本発明によるマスタシリンダの一実施形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】 図1の要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態(第1変形実施形態)
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
【図4】 本発明の他の実施形態(第2変形実施形態)
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態(第3変形実施形態)
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
【図6】 本発明の他の実施形態(第4変形実施形態)
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
を示す図2相当の要部拡大断面図である。
10…シリンダハウジング、11…ボディ、11a…内
孔、12…キャップ、12c…段付内孔(内孔)、21
…シールカップ、22…スペーサ、23…ガイド、24
…スリーブ、25…シールカップ、26…スペーサ、2
7…ガイド、27a…連通溝(シリンダハウジングに形
成した連通路)、31…第1ピストン、31a…リター
ンポート、31a1…絞り、31b…連通小径穴、31
b1…絞り、31c,31d…絞り形成部材、32…第
2ピストン、32a…リターンポート、R1…、第1圧
力室、R2…第2圧力室。
孔、12…キャップ、12c…段付内孔(内孔)、21
…シールカップ、22…スペーサ、23…ガイド、24
…スリーブ、25…シールカップ、26…スペーサ、2
7…ガイド、27a…連通溝(シリンダハウジングに形
成した連通路)、31…第1ピストン、31a…リター
ンポート、31a1…絞り、31b…連通小径穴、31
b1…絞り、31c,31d…絞り形成部材、32…第
2ピストン、32a…リターンポート、R1…、第1圧
力室、R2…第2圧力室。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 川角 智
愛知県刈谷市朝日町二丁目1番地 株式会
社アドヴィックス内
Fターム(参考) 3D047 BB36 CC11 CC13 CC19 CC30
Claims (3)
- 【請求項1】 シリンダハウジングのシリンダ内孔にシ
ールカップが固定配置されるとともに、同シールカップ
を通して前記シリンダハウジング内にピストンがピスト
ン軸方向に摺動可能に嵌挿されていて、同ピストンが原
位置にある状態では、前記シリンダハウジング、前記シ
ールカップおよび前記ピストンによって形成された圧力
室が前記ピストンに形成したリターン通路と前記シリン
ダハウジングに形成した連通路を通してリザーバに連通
するように構成したマスタシリンダにおいて、前記リタ
ーン通路が、前記ピストンの軸心より径方向に所定量変
位した部位に形成されてピストン軸方向に延び前記ピス
トンの軸方向内端面に開口して前記圧力室に常時連通す
る連通小径穴と、前記ピストンに形成されてピストン径
方向に延び径方向内端にて前記連通小径穴に常時連通し
径方向外端にて前記ピストンの外周面に開口して前記連
通路に連通可能なリターンポートにより構成されている
ことを特徴とするマスタシリンダ。 - 【請求項2】 前記連通小径穴または前記リターンポー
トに絞りが形成されていることを特徴とする請求項1に
記載のマスタシリンダ。 - 【請求項3】 前記連通小径穴または前記リターンポー
トに絞り形成部材が嵌合されていることを特徴とする請
求項1に記載のマスタシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002021500A JP2003220941A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | マスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002021500A JP2003220941A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | マスタシリンダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003220941A true JP2003220941A (ja) | 2003-08-05 |
Family
ID=27744729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002021500A Pending JP2003220941A (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | マスタシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003220941A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105339223A (zh) * | 2013-07-02 | 2016-02-17 | 罗伯特·博世有限公司 | 主缸的主活塞 |
JP2016068856A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 日信工業株式会社 | シリンダ装置および車両用ブレーキシステム |
-
2002
- 2002-01-30 JP JP2002021500A patent/JP2003220941A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105339223A (zh) * | 2013-07-02 | 2016-02-17 | 罗伯特·博世有限公司 | 主缸的主活塞 |
JP2016068856A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 日信工業株式会社 | シリンダ装置および車両用ブレーキシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070119 |
|
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070613 |