JP2002104163A - ブレーキマスタシリンダ及びブレーキマスタシリンダの製造方法 - Google Patents

ブレーキマスタシリンダ及びブレーキマスタシリンダの製造方法

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JP2002104163A
JP2002104163A JP2000300015A JP2000300015A JP2002104163A JP 2002104163 A JP2002104163 A JP 2002104163A JP 2000300015 A JP2000300015 A JP 2000300015A JP 2000300015 A JP2000300015 A JP 2000300015A JP 2002104163 A JP2002104163 A JP 2002104163A
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Japan
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piston
inner hole
brake master
spring device
communication hole
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JP2000300015A
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English (en)
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Naoyasu Enomoto
直泰 榎本
Toshihiro Nakano
利博 中野
Akisuke Okada
亜希資 岡田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車種が異なることによりブレーキマスタシリ
ンダの仕様が異なっても、部品の変更を必要最小限に抑
制することが可能なブレーキマスタシリンダの製造方法
を提供すること。 【解決手段】 第1ピストン31のストローク量と第2
ピスト32ンのストローク量との合計量が同一であると
ともに第2ピストン32のストローク量が異なる2種類
以上のブレーキマスタシリンダを製造する際に、第2連
通孔32aの第2ピストン32の前方端面からの距離と
第2内孔32aの底部の第2ピストンの前方端面からの
距離とのうちの一方または両方を変更し、ボディ11、
キャップ12及び第1ピストンを変更することなく共通
使用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ装
置に使用されるマスタシリンダすなわちブレーキマスタ
シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】圧力室を2個有するタンデム型のブレー
キマスタシリンダは、FF車用の前後X配管式に用いら
れるタイプと、FR車用の前後分割配管式に用いられる
タイプとに分類される。
【0003】X配管式においては、右前輪と左後輪とが
ブレーキマスタシリンダの一方の圧力室に連通され、左
前輪と右後輪とがブレーキマスタシリンダの他方の圧力
室に連通されている。このため、ブレーキ操作によって
圧力室から押し出されるブレーキ液の量が、前輪側と後
輪側とで異ならないように、第1ピストンのストローク
量と第2ピストンのストローク量とが同じになるように
設定されている。
【0004】一方、前後分割配管式においては、ブレー
キ操作によって圧力室から押し出されるブレーキ液の量
が、前輪側が後輪側より多く、第1ピストンのストロー
ク量が第2ピストンのストローク量より大きくなるよう
に設定されている。
【0005】近年、自動車生産における省資源化、低コ
スト化の要求が高まるなか、ブレーキマスタシリンダ等
の自動車部品においても省資源化、低コスト化が要求さ
れている。
【0006】このような背景において、部品の共通化
は、省資源化、低コスト化に対する有効な手段であり、
ブレーキマスタシリンダにおいても同様である。そし
て、高い加工精度が要求されるとともにブレーキマスタ
シリンダ全体重量に占める重量割合の大きいボディや高
い加工精度が要求されるキャップ、ピストンを共通使用
することが、ブレーキマスタシリンダの省資源化、低コ
スト化につながるものである。
【0007】具体的には、近年生産数が増大しているF
F車用のボディ、キャップ、ピストンをFR車用と共通
使用することが考えられる。さらに、同じFF車用であ
っても、ボディ、キャップ、ピストンを共通使用するこ
とが望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブレーキマスタシリンダにおいては、車種毎に第1ピス
トンのストローク量と第2ピストンのストローク量との
合計ストローク量(全ストローク量)が異なり、全長の
異なるハウジングを車種毎に用意したり、全長の異なる
第1ピストンおよび第2ピストンを用意したりする必要
があった。
【0009】また、全ストローク量が同じであっても、
第1ピストンのストローク量と第2ピストンのストロー
ク量とが異なるため、全長の異なる第1ピストンおよび
第2ピストンを用意する必要が有った。
【0010】本発明は、以上の事情を背景に為されたも
のであり、車種が異なることによりブレーキマスタシリ
ンダの仕様が異なっても、部品の変更を必要最小限に抑
制することが可能なブレーキマスタシリンダを提供する
ことをその技術的課題とするものである。
【0011】
【課題を解決する手段】上記技術的課題を解決するため
に、請求項1に記載のように、一端にて開口する内孔を
有するボディと前記ボディの内孔開口部に組付けられる
キャップとによって形成されるシリンダハウジングと、
前記シリンダハウジングにブレーキ液を供給するリザー
バと、前記シリンダハウジング内に嵌挿されて軸方向に
摺動可能であるとともに前方に開口する第1内孔と前記
第1内孔を前記リザーバに連通する第1連通孔とを有す
る第1ピストンと、前記第1ピストンの前方に配置され
て前記シリンダハウジング内にて軸方向に摺動可能であ
るとともに前方に開口する第2内孔と前記第2内孔を前
記リザーバに連通する第2連通孔とを有する第2ピスト
ンと、前記第1内孔に配設された第1ばね装置と、前記
第2内孔に配設された第2ばね装置とを備えたブレーキ
マスタシリンダの製造方法であって、前記第1ピストン
のストローク量と前記第2ピストンのストローク量との
合計量が同一であるとともに前記第2ピストンのストロ
ーク量が異なる2種類以上のブレーキマスタシリンダを
製造する際に、前記第2ピストンの軸方向長さを変更す
ることなく、前記第2連通孔の前記第2ピストンの前方
端面からの距離と前記第2内孔の底部の前記第2ピスト
ンの前方端面からの距離とのうちの一方または両方を変
更し、前記ボディ、前記キャップ及び前記第1ピストン
を共通使用することを特徴とするブレーキマスタシリン
ダの製造方法とした。
【0012】請求項1にかかる発明によれば、ブレーキ
マスタシリンダの仕様が異なることによって第2ピスト
ンのストローク量が異なる場合でも、第2連通孔の第2
ピストンの前方端面からの距離と第2内孔の底部の第2
ピストンの前方端面からの距離とのうちの一方または両
方を変更することによって対応可能となり、高価なボデ
ィ、キャップ、第1ピストンを変更する必要がなく、省
資源化、低コスト化が図られる。
【0013】次に、請求項2に記載のように、一端にて
開口する内孔を有するボディと前記ボディの内孔開口部
に組付けられるキャップとによって形成されるシリンダ
ハウジングと、前記シリンダハウジングにブレーキ液を
供給するリザーバと、前記シリンダハウジング内に嵌挿
されて軸方向に摺動可能であるとともに前方に開口する
第1内孔と前記第1内孔を前記リザーバに連通する第1
連通孔とを有する第1ピストンと、前記第1ピストンの
前方に配置されて前記シリンダハウジング内にて軸方向
に摺動可能であるとともに前方に開口する第2内孔と前
記第2内孔を前記リザーバに連通する第2連通孔とを有
する第2ピストンと、前記第1内孔に配設された第1ば
ね装置と、前記第2内孔に配設された第2ばね装置とを
備えたブレーキマスタシリンダであって、前記第1ピス
トンのストローク量と前記第2ピストンのストローク量
との合計量が同一であるとともに前記第2ピストンのス
トローク量が異なる2種類以上のブレーキマスタシリン
ダを製造する際に、前記第2ピストンの軸方向長さを変
更することなく、前記第2連通孔の前記第2ピストンの
前方端面からの距離と前記第2内孔の底部の前記第2ピ
ストンの前方端面からの距離とのうちの一方または両方
を変更し、前記ボディ、前記キャップ及び前記第1ピス
トンを共通使用する製造方法によって製造されたブレー
キマスタシリンダを構成した。
【0014】請求項2にかかる発明によれば、ブレーキ
マスタシリンダの仕様が異なることによって第2ピスト
ンのストローク量が異なる場合でも、第2連通孔の第2
ピストンの前方端面からの距離と第2内孔の底部の第2
ピストンの前方端面からの距離とのうちの一方または両
方を変更することによって対応可能となり、高価なボデ
イ、キャップ、第1ピストンを変更する必要がなく、省
資源化、低コスト化が図られる。
【0015】次に、請求項3に記載のように、前記第1
ばね装置と前記第2ばね装置のうち少なくとも一方は、
ばね取付け高さを所定値に保持するばね取付け高さセッ
ト機構を備えることを特徴とするブレーキマスタシリン
ダが好ましい。
【0016】請求項3にかかる発明によれば、第1ばね
装置と第2ばね装置のうち少なくとも一方は、ばね取付
け高さを所定値に保持するばね取付け高さセット機構を
備えるため、組付け時のピストン位置決定が速やかに実
施される。
【0017】次に、請求項4に記載のように、一端にて
開口する内孔を有するボディと前記ボディの内孔開口部
に組付けられるキャップとによって形成されるシリンダ
ハウジングと、前記シリンダハウジングにブレーキ液を
供給するリザーバと、前記シリンダハウジング内に嵌挿
されて軸方向に摺動可能であるとともに前方に開口する
第1内孔と前記第1内孔を前記リザーバに連通する第1
連通孔とを有する第1ピストンと、前記第1ピストンの
前方に配置されて前記シリンダハウジング内にて軸方向
に摺動可能であるとともに前方に開口する第2内孔と前
記第2内孔を前記リザーバに連通する第2連通孔とを有
する第2ピストンと、前記第1内孔に配設された第1ば
ね装置と、前記第2内孔に配設された第2ばね装置とを
備えたブレーキマスタシリンダの製造方法であって、前
記第1ピストンのストローク量と前記第2ピストンのス
トローク量との合計量が異なる2種類以上のブレーキマ
スタシリンダを製造する際に、前記第1ピストンの軸方
向長さ及び前記第1連通孔の前記第1ピストンの前方端
面からの距離を変更する第1の変更と、前記第2ピスト
ンの軸方向長さと前記第2連通孔の前記第2ピストンの
前方端面からの距離と前記第2連通孔の前記第2ピスト
ンの前方端面からの距離とのうちの一部または全部を変
更する第2の変更の一方または両方の変更により、前記
ボディ及び前記キャップを共通使用することを特徴とす
るブレーキマスタシリンダの製造方法とした。
【0018】請求項4にかかる発明によれば、ブレーキ
マスタシリンダの仕様が異なることによって第1ピスト
ンのストローク量と第2ピストンのストローク量との合
計量が異なる場合でも、第1ピストンの軸方向長さ及び
第1連通孔の第1ピストンの前方端面からの距離を変更
する第1の変更と、第2ピストンの軸方向長さと第2連
通孔の第2ピストンの前方端面からの距離と第2連通孔
の前記第2ピストンの前方端面からの距離とのうちの一
部または全部を変更する第2の変更の一方または両方を
変更することによって対応可能となり、高価なボディ及
びキャップを変更する必要がなく、省資源化、低コスト
化が図られる。
【0019】次に、請求項5に記載のように、一端にて
開口する内孔を有するボディと前記ボディの内孔開口部
に組付けられるキャップとによって形成されるシリンダ
ハウジングと、前記シリンダハウジングにブレーキ液を
供給するリザーバと、前記シリンダハウジング内に嵌挿
されて軸方向に摺動可能であるとともに前方に開口する
第1内孔と前記第1内孔を前記リザーバに連通する第1
連通孔とを有する第1ピストンと、前記第1ピストンの
前方に配置されて前記シリンダハウジング内にて軸方向
に摺動可能であるとともに前方に開口する第2内孔と前
記第2内孔を前記リザーバに連通する第2連通孔とを有
する第2ピストンと、前記第1内孔に配設された第1ば
ね装置と、前記第2内孔に配設された第2ばね装置とを
備えたブレーキマスタシリンダであって、前記第1ピス
トンのストローク量と前記第2ピストンのストローク量
との合計量が異なる2種類以上のブレーキマスタシリン
ダを製造する際に、前記第1ピストンの軸方向長さ及び
前記第1連通孔の前記第1ピストンの前方端面からの距
離を変更する第1の変更と、前記第2ピストンの軸方向
長さと前記第2連通孔の前記第2ピストンの前方端面か
らの距離と前記第2連通孔の前記第2ピストンの前方端
面からの距離とのうちの一部または全部を変更する第2
の変更の一方または両方の変更により、前記ボディ及び
前記キャップを共通使用するブレーキマスタシリンダの
製造方法によって製造されたブレーキマスタシリンダを
構成した。
【0020】請求項5にかかる発明によれば、ブレーキ
マスタシリンダの仕様が異なることによって第1ピスト
ンのストローク量と第2ピストンのストローク量との合
計量が異なる場合でも、第1ピストンの軸方向長さ及び
第1連通孔の第1ピストンの前方端面からの距離を変更
する第1の変更と、第2ピストンの軸方向長さと第2連
通孔の第2ピストンの前方端面からの距離と第2連通孔
の前記第2ピストンの前方端面からの距離とのうちの一
部または全部を変更する第2の変更の一方または両方を
変更することによって対応可能となり、高価なボディ及
びキャップを変更する必要がなく、省資源化、低コスト
化が図られる。
【0021】次に請求項6に記載のように、前記第1ば
ね装置と前記第2ばね装置のうち少なくとも一方は、ば
ね取付け高さを所定値に保持するばね取付け高さセット
機構を備えることを特徴とするブレーキマスタシリンダ
が好ましい。
【0022】請求項6にかかる発明によれば、第1ばね
装置と第2ばね装置のうち少なくとも一方は、を備える
ため、組付け時のピストン位置決定が速やかに実施され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
いて説明する。
【0024】図1は、本発明の実施例にかかるブレーキ
マスタシリンダのブレーキ非作動時の断面図である。
【0025】図1に示したブレーキマスタシリンダは、
ボディ11とキャップ12(カバーということもある)
によって構成されるシリンダハウジング10と、シリン
ダハウジング10に組付けられたシールカップ101、
ガイド21、スペーサ91、シールカップ102(第1
シールカップ)、スリーブ22、シールカップ103、
スペーサ92、シールカップ104(第2シールカッ
プ)、第1ピストン31、第2ピストン32を主な構成
部品とする。
【0026】ボディ11は、鋳鉄、アルミニューム合金
等の金属製であり、後方(図1中右側)に開口する内孔
11aを有するとともに、リザーバ13に接続されるリ
ザーバ接続ポートP1、P2と、ブレーキ配管を介して
車輪ブレーキ(図示せず)に接続される送出ポートP
7、P8を有していて、内孔11aの開口端部には、め
ねじ部11bが形成されている。
【0027】また、ボディ11の内孔11aには、第2
圧力室R2を液密的にシールするための環状のシールカ
ップ104がスペーサ92とともに同軸的に嵌合してい
る。
【0028】スペーサ92は、環状に形成されていて、
シールカップ104とスリーブ22との間に介装されて
おり、内外周にて軸方向のブレーキ液の流通を許容する
とともに、第2圧力室R2に圧力が発生したときにシー
ルカップ92の一部がスリーブ22の連通溝22cに食
い込むことを防止する。
【0029】キャップ12は、鋳鉄、アルミニューム合
金等の金属製であり、ボディ11のめねじ部11bに螺
合するおねじ部12bを中間部外周に有するとともに、
ボディ11の内孔11aに嵌合してスリーブ22の小径
筒部22dを収容する筒部12cを有している。
【0030】また、キャップ12は、Oリング112、
113を介してボディ11に液密的に組付けられてい
て、ボディ11の内孔11aに同軸的に嵌合したシール
カップ104、スペーサ92及びスリーブ22を筒部1
2cの端面にて抜け止めするとともに、キャップ12の
内孔12dに同軸的に嵌合したシールカップ102、ス
ペーサ91及びガイド21を内孔12dの右端段部にて
抜け止めしている。
【0031】スペーサ91は、環状に形成されていて、
シールカップ102とガイド21との間に介装されてお
り、内外周にて軸方向のブレーキ液の流通を許容すると
ともに、第1圧力室R1に圧力が発生したときにシール
カップ102の一部がガイド21の連通溝21cに食い
込むことを防止する。
【0032】キャップ12の右端部内周には、環状のシ
ールカップ101が組付けられ、キャップ12と第1ピ
ストン31との間を気密且つ液密的にシールしている。
【0033】キャップ12の右端部外周には、Oリング
111が組付けられていて、キャップ12とブレーキブ
ースタのハウジング(図示せず)との間を気密的にシー
ルしている。
【0034】キャップ12の左端部外周には、Oリング
113が組付けられていて、ボディ11とキャップ12
との間を液密的にシールしている。
【0035】ボディ11の内孔11aの環状溝には、O
リング112が組付けられていて、ボディ11とキャッ
プ12との間を液密的にシールしている。
【0036】なお、キャップ12の右端外周には平面部
が形成されていて、この部位を工具で挟持してキャップ
12を回転させることにより、キャップ12がボディ1
1に対して着脱される。
【0037】スリーブ22は、中間部外周に段部を有す
る円筒状の樹脂成形品であって、後方に小径筒部22d
を有し、前方に大径筒部22eを有しており、小径筒部
22dにてキャップ12の内孔12dに同軸的に嵌合さ
れ、大径筒部22eがボディ11の内孔段部とキャップ
12の筒部12cの端面とによって挟持されている。
【0038】スリーブ22の大径筒部22eの内周に
は、環状のシールカップ103が組付けられていて、ス
リーブ22と第2ピストン32との間を液密的にシール
している。また、スリーブ22の大径筒部22eの外周
には、Oリング114が組付けられていて、スリーブ2
2とボディ11との間を液密的にシールしている。
【0039】スリーブ22の大径筒部22eの左端部に
設けられた連通溝22cは、大径筒部22eの左端部に
傾斜して成形されていて、周方向に所定の間隔で複数個
設けられており、ボディに形成された通路P4を介して
リザーバ接続ポートP2に常に連通するとともに、スペ
ーサ92と第2ピストン32との間の隙間を介して第2
ピストン32に設けられた第1連通孔32aに連通して
いる。
【0040】スリーブ22の大径筒部22eから小径筒
部22dにかけて、軸方向に案内溝22aが設けられて
いる。この案内溝22aは、第1スプリングリテーナ3
7の突出部37aが第2ピストンと一体的に前後方向移
動する際の案内通路として機能する。
【0041】ガイド21は、円筒状の樹脂成形品であ
り、キャップ12の内孔12dに嵌合している。ガイド
21には、外周から両端面にまで延在するコ字状の連通
溝21cが形成されている。連通溝21cの前方溝部2
1c1は、キャップ12に形成された環状溝12a、通
路P5及び通路P3を介してリザーバ接続ポートP1に
常に連通するとともに、スペーサ91と第1ピストン3
1との間の隙間を介して第1ピストン31に設けられた
第1連通孔31aに連通している。
【0042】第1ピストン31は、キャップ12を通し
てシリンダハウジング10内に嵌挿されていて、スリー
ブ22とガイド21とによって前後方向へ摺動可能に支
持されている。また、第1ピストン31は、第2ピスト
ン32との間に介装された第1スプリングS1によって
後方に付勢されている。
【0043】第1スプリングS1は、両端部の小径部S
1bの外径より大きい最大外径部S1aを中央部に有す
るとともに、最大外径部S1aは、ブレーキ非作動状態
において、第1ピストン31の前方端面31cより第1
内孔31bの内部側に配置されている。
【0044】第1ロッド35は、後方端部にて第1リテ
ーナ33を介して第1ピストン31に一体的に組付けら
れていて、第1ピストン31と一体的に前後方向へ移動
する。第1リテーナ33は、第1スプリングS1のスプ
リングリテーナを兼ねていて、第1ロッド35の後方端
部に嵌着固定されるとともに、第1ピストン31の第1
内孔31bの底部に圧入固定されている。
【0045】第1スプリングリテーナ37は、第1スプ
リングS1と第2ピストン32との間に介装されてい
て、後方端部にて第1ロッド35の頭部35aと係合
し、第1ロッド35の頭部35aに対して後方に移動可
能である。また、第1スプリングリテーナ37の前方
(図1中左側)端部には、半径方向外側に向けて延在す
る突出部37aを有している。
【0046】第1スプリングS1、第1ロッド35、第
1リテーナ33および第1スプリングリテーナ37によ
って第1ばね装置が構成され、これらによって、第1ス
プイングの取付け高さが規定されている。
【0047】第2ピストン32は、第1ピストン31に
対して同軸的に配置されていて、シリンダハウジング1
0内にてスリーブ22によって前後方向へ摺動可能に支
持されている。また、第2ピストン32は、ボディ11
との間に介装された第2スプリングS2によって後方に
付勢されているとともに、第2ロッド36、第2リテー
ナ34及び第2スプリングリテーナ38によって後方へ
の後退量(第2スプリングS2の取付長でもある)が規
定されている。
【0048】第2スプリングS2は、両端部の小径部S
2bの外径より大きい最大外径部S2aを中央部に有す
るとともに、最大外径部S2aは、ブレーキ非作動状態
において、第2ピストン32の前方端面32cより第2
内孔32bの内部側に配置されている。
【0049】第2ロッド36は、後方端部にて第2リテ
ーナ34を介して第2ピストン32に一体的に組付けら
れていて、第2ピストン32と一体的に前後方向へ移動
する。第2リテーナ34は、第2スプリングS2のスプ
リングリテーナを兼ねていて、第2ロッド36の後方端
部に嵌着固定されるとともに、第2ピストン32の第2
内孔32bの底部に圧入固定されている。
【0050】第2スプリングリテーナ38は、第2スプ
リングS2とボディ11との間に介装されていて、後方
端部にて第2ロッド36の頭部36aに所定の隙間で対
向している。
【0051】第2スプリングS2、第2ロッド36、第
2リテーナ34および第2スプリングリテーナ38によ
って第2ばね装置が構成され、これらによって、第1ス
プイングの取付け高さが規定されている。。
【0052】なお、上記の第1スプリングS1および第
2スプリングS2は、それぞれ最大外径部S1a、S2
aを有するいわゆる鼓型スプリングであるが、これに限
定されるものではなく、スプリング外径が長さ方向に均
一な通常一般の圧縮コイルスプリングであってもよい。
【0053】さらに、本実施例においては、第1ばね装
置と第2ばね装置が、ともにロッド、リテーナ及びスプ
リングリテーナによってスプリングの取付け高さを予め
所定の高さに規定するいわゆる吊りばね方式のばね取付
け高さセット機構となっているが、一方のばね装置がば
ね取付け高さセット機構を有さずにスプリングのみから
なる構成であってもよい。この場合であっても、第1ば
ね装置と第2ばね装置がともに吊りばね方式のばね取付
け高さセット機構となっている場合と同様、組付け時に
ピストンを所定の位置に精度よく組付けることが可能で
ある。
【0054】上記のように構成した実施例において、ブ
レーキ操作時の作用を説明する。
【0055】ブレーキマスタシリンダが車両に取付けら
れ、シリンダハウジング10内にブレーキ液が充填され
た状態でブレーキペダル(図示せず)が踏まれると、第
1ピストン31が前方(図1中左側)に押込まれて移動
し、第1ピストン31の第1連通孔31aがシールカッ
プ102によって閉塞され、第1圧力室R1とリザーバ
接続ポートP1との連通が遮断される。その結果、第1
圧力室R1内に圧力が発生する。
【0056】また、このときに、第2ピストン32が前
方(図1中左側)に押込まれて移動し、第2ピストン3
2の第2連通孔32aがシールカップ104によって閉
塞され、第2圧力室R2とリザーバ接続ポートP2との
連通が遮断される。その結果、第2圧力室R2内に圧力
が発生する。
【0057】このため、第1圧力室R1から送出ポート
P7に向けてブレーキ液が押し出されるとともに、第2
圧力室R2から送出ポートP8に向けてブレーキ液が押
し出されてブレーキ作用が得られる。
【0058】ブレーキ操作の終了に伴いブレーキペダル
が戻されると、第1ピストン31及び第2ピストン32
は、第1スプリングS1及び第2スプリングS2の復元
力によって後方へ押し戻され、第1ピストン31、第2
ピストン32が後退限位置に復帰する。
【0059】第1ピストン31、第2ピストン32が後
退限位置に復帰すると、シールカップ102、104に
よる第1連通孔31a、第2連通孔32aの閉塞がなく
なり、第1圧力室R1、第2圧力室R2は、それぞれリ
ザーバ接続ポートP1、P2を介してリザーバと連結さ
れて大気圧となる。
【0060】上記のように構成したブレーキマスタシリ
ンダにおいて、車種が異なることにより仕様が異なった
場合の部品の変更方法について、図2乃至図4に基いて
以下に述べる。図2は、FF車用のブレーキマスタシリ
ンダを示すとともに、各部品寸法に対応する記号を示す
図でもある。
【0061】従来、FF車用のブレーキマスタシリンダ
部品を共通使用して、異なった仕様に対応する方法の一
つが、図4の「従来方法」の列に示すものである。
【0062】この例においては、ピストンの全ストロー
ク量Fは、FF車用のものと同じXmm(一例として
は、X=約50mm)であるが、第1ピストン31のス
トロークAが第2ピストン32のストロークaより14
mm大きい。この場合には、第2ピストン32の軸方向
長さb、第2内孔32bの深さc(第2内孔32bの底
部の前方端面32cからの距離)、第2ばね装置の取付
け高さe、第1ばね装置の取付け高さE、シールカップ
102(第1シールカップ)の位置J、シールカップ1
04(第2シールカップ)の位置j、ボディ11の長さ
Mおよびシリンダハウジング10の全長Nを変更してい
た。
【0063】したがって、上記「従来方法」の場合にお
いては、高い加工精度を要するボディ11、第2ピスト
ン32を大幅に変更する必要があり、コストアップにつ
ながっていた。
【0064】なお、ブレーキマスタシリンダとブレーキ
ブースタ(図示せず)とが一体化される際には、第1ピ
ストン31がブレーキブースタのロッド150によって
押圧されながらシリンダハウジング内に若干入り込んで
固定される。このため、第1ばね装置の自由長は、ブレ
ーキマスタシリンダとブレーキブースタ(図示せず)と
が一体化された後のばね装置の取付け高さより大きいの
が普通である。したがって、図4において、第2ばね装
置の取付け高さがFF車用と「従来方法」とで異なっては
いるが、第2ばね装置の取付け高さがFF車用よりより
小さい「従来方法」の場合は、第2ばね装置をFF車用と
共通使用できる。このことは、第2ばね装置においても
適用される。
【0065】次に、図4の「1」乃至「4」の列に示す
ような部品の変更によって、車種が異なることにより仕
様が異なった場合に対応する。
【0066】まず、「1」の列の場合について述べる。
【0067】この場合は、FF車用部品に対して、第2
内孔32bの深さc(第2内孔32bの底部の前方端面
32cからの距離)、第2連通孔32aの位置d(第2
連通孔32aの前方端面32cからの距離)、第1ばね
装置の取付け高さE及び第2ばね装置の取付け高さeを
変更することにより、第1ピストン31のストロークA
=X/2+7、第2ピストン32のストロークa=X/
2−7を実現している。
【0068】すなわち、第2ピストン32及び第1ばね
装置を変更するだけで、他の部品をFF車用部品と共通
使用することができ、同一部品の生産数が増加すること
によって低コスト化が可能となる。なお、第2ばね装置
の変更が不要である理由は、FF車用と「従来方法」との
関係で前述した通りである。
【0069】次に、「2」の列の場合について述べる。
【0070】この場合は、FF車用部品に対して、第2
連通孔32aの位置d(第2連通孔32aの前方端面3
2cからの距離)、第1ばね装置の取付け高さE及び第
2ばね装置の取付け高さeのみを変更することにより、
第1ピストン31のストロークA=X/2+5、第2ピ
ストン32のストロークa=X/2−5を実現してい
る。このとき、「1」に対しては、第2内孔32bの深さ
c、第2連通孔32cの位置d及び第1ばね装置の取付
け高さEのみが異なる。
【0071】すなわち、FF車用部品に対しては、第2
ピストン32及び第1ばね装置を変更するだけで、また
「1」に対しては、第2ピストン32を変更するだけで、
他の部品はをFF車用部品と共通使用することができ、
同一部品の生産数が増加することによって低コスト化が
可能となる。
【0072】次に、「3」の列の場合について述べる。
【0073】この場合は、図3に示されるように、第2
内孔32bの底部にスペーサ160を配設している。そ
して、FF車用部品に対して、第2内孔32bの深さ
c、第2連通孔32aの位置d、第2ばね装置の取付け
高さe及び第1ばね装置の取付け高さEを変更すること
により、第1ピストン31のストロークA=X/2+
5、第2ピストン32のストロークa=X/2−5を実
現している。
【0074】このとき、スペーサ160を用いることに
より、「1」に対して第2内孔32bの深さcが同一とな
る。このため、第2連通孔32aの位置dを変更するだ
けで「1」と部品の共通使用ができる。
【0075】すなわち、FF車用部品に対しては、第2
ピストン32及び第1ばね装置を変更するだけで、また
「1」に対しては、第2ピストン32を変更するだけで、
他の部品は、FF車用部品と共通使用することができ、
同一部品の生産数が増加することによって低コスト化が
可能となる。
【0076】次に、「4」の列の場合について述べる。
【0077】この場合は、「1」乃至「3」の列とは異
なり、FF車用のブレーキマスタシリンダに対してピス
トンの全ストロークZが異なるものであるが、この場合
においても、FF車用部品に対して、第2ピストン32
の軸方向長さb、第2内孔32bの深さc、第2連通孔
32aの位置d、第2ばね装置の取付け高さeおよび第
1ばね装置だけを変更することにより、第1ピストン3
1のストロークA=X/2+5、第2ピストン32のス
トロークa=X/2−10を実現し、全ストロークF=
X−5を実現している。このとき、「1」に対しては、第
2ピストン32の軸方向長さb、第2内孔32bの深さ
c、第2連通孔32cの位置d及び第1ばね装置の取付
け高さEのみが異なる。
【0078】すなわち、FF車用部品に対しては、第2
ピストン32及び第1ばね装置を変更するだけで、また
「1」に対しては、第2ピストン32を変更するだけで、
他の部品をFF車用部品と共通使用することができ、同
一部品の生産数が増加することによって低コスト化が可
能となる。
【0079】次に、「5」の列の場合について述べる。
【0080】この場合も、「1」乃至「3」の列とは異
なり、FF車用のブレーキマスタシリンダに対してピス
トンの全ストロークZが異なるものである。この場合に
おいては、FF車用部品に対して、第1ピストン31の
軸方向長さB、第1内孔31bの深さC、第1連通孔3
1aの位置D、第1ばね装置の取付け高さE、第2連通
孔32aの位置d及び第2ばね装置の取付け高さeのみ
を変更することにより、第1ピストン31のストローク
A=X/2、第2ピストン32のストロークa=X/2
−15を実現し、全ストロークF=X−5を実現してい
る。このとき、「1」に対しては、第1ピストン31の軸
方向長さB、第1内孔31bの深さC、第1連通孔31
aの位置D、第1ばね装置の取付け高さE、第2内孔3
2bの深さc及び第2連通孔32cの位置dだけが異な
る。
【0081】すなわち、FF車用部品に対しては、第1
ピストン31、第2ピストン32及び第1ばね装置を変
更するだけで、また「1」に対しては、第1ピストン31
及び第2ピストン32を変更するだけで、他の部品をF
F車用部品と共通使用することができ、同一部品の生産
数が増加することによって低コスト化が可能となる。
【0082】なお、「5」の場合のように、第1ピスト
ン31の軸方向長さBを延長して対応する場合には、第
1連通孔31aの位置Dの変更が必要となる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、車種が異なることによ
りブレーキマスタシリンダの仕様が異なっても、部品の
変更を必要最小限に抑制することが可能なブレーキマス
タシリンダを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるブレーキマスタシリン
ダのブレーキ非作動時の断面図である。
【図2】本発明の実施例にかかるブレーキマスタシリン
ダがFF車に適用された場合の断面図である。
【図3】本発明の実施例にかかるブレーキマスタシリン
ダがFR車に適用された場合の一形態を示す断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例にかかるブレーキマスタシリン
ダの各部品寸法を示す表である。
【符号の説明】
10 シリンダハウジング 11 ボディ 12 キャップ 13 リザーバ 31 第1ピストン 31a 第1連通孔 31b 第1内孔 32 第2ピストン 32a 第2連通孔 32b 第2内孔 32c 前方端面 33 第1リテーナ(第1ばね装置) 34 第2リテーナ(第2ばね装置) 35 第1ロッド(第1ばね装置) 36 第2ロッド(第2ばね装置) 37 第1スプリングリテーナ(第1ばね
装置) 38 第2スプリングリテーナ(第2ばね
装置) S1 第1スプリング(第1ばね装置) S2 第2スプリング(第2ばね装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にて開口する内孔を有するボディと
    前記ボディの内孔開口部に組付けられるキャップとによ
    って形成されるシリンダハウジングと、前記シリンダハ
    ウジングにブレーキ液を供給するリザーバと、前記シリ
    ンダハウジング内に嵌挿されて軸方向に摺動可能である
    とともに前方に開口する第1内孔と前記第1内孔を前記
    リザーバに連通する第1連通孔とを有する第1ピストン
    と、前記第1ピストンの前方に配置されて前記シリンダ
    ハウジング内にて軸方向に摺動可能であるとともに前方
    に開口する第2内孔と前記第2内孔を前記リザーバに連
    通する第2連通孔とを有する第2ピストンと、前記第1
    内孔に配設された第1ばね装置と、前記第2内孔に配設
    された第2ばね装置とを備えたブレーキマスタシリンダ
    の製造方法であって、前記第1ピストンのストローク量
    と前記第2ピストンのストローク量との合計量が同一で
    あるとともに前記第2ピストンのストローク量が異なる
    2種類以上のブレーキマスタシリンダを製造する際に、
    前記第2ピストンの軸方向長さを変更することなく、前
    記第2連通孔の前記第2ピストンの前方端面からの距離
    と前記第2内孔の底部の前記第2ピストンの前方端面か
    らの距離とのうちの一方または両方を変更し、前記ボデ
    ィ、前記キャップ及び前記第1ピストンを共通使用する
    ことを特徴とするブレーキマスタシリンダの製造方法。
  2. 【請求項2】 一端にて開口する内孔を有するボディと
    前記ボディの内孔開口部に組付けられるキャップとによ
    って形成されるシリンダハウジングと、前記シリンダハ
    ウジングにブレーキ液を供給するリザーバと、前記シリ
    ンダハウジング内に嵌挿されて軸方向に摺動可能である
    とともに前方に開口する第1内孔と前記第1内孔を前記
    リザーバに連通する第1連通孔とを有する第1ピストン
    と、前記第1ピストンの前方に配置されて前記シリンダ
    ハウジング内にて軸方向に摺動可能であるとともに前方
    に開口する第2内孔と前記第2内孔を前記リザーバに連
    通する第2連通孔とを有する第2ピストンと、前記第1
    内孔に配設された第1ばね装置と、前記第2内孔に配設
    された第2ばね装置とを備えたブレーキマスタシリンダ
    であって、前記第1ピストンのストローク量と前記第2
    ピストンのストローク量との合計量が同一であるととも
    に前記第2ピストンのストローク量が異なる2種類以上
    のブレーキマスタシリンダを製造する際に、前記第2ピ
    ストンの軸方向長さを変更することなく、前記第2連通
    孔の前記第2ピストンの前方端面からの距離と前記第2
    内孔の底部の前記第2ピストンの前方端面からの距離と
    のうちの一方または両方を変更し、前記ボディ、前記キ
    ャップ及び前記第1ピストンを共通使用する製造方法に
    よって製造されたブレーキマスタシリンダ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1ばね装置と
    前記第2ばね装置のうち少なくとも一方は、ばね取付け
    高さを所定値に保持するばね取付け高さセット機構を備
    えることを特徴とするブレーキマスタシリンダ。
  4. 【請求項4】 一端にて開口する内孔を有するボディと
    前記ボディの内孔開口部に組付けられるキャップとによ
    って形成されるシリンダハウジングと、前記シリンダハ
    ウジングにブレーキ液を供給するリザーバと、前記シリ
    ンダハウジング内に嵌挿されて軸方向に摺動可能である
    とともに前方に開口する第1内孔と前記第1内孔を前記
    リザーバに連通する第1連通孔とを有する第1ピストン
    と、前記第1ピストンの前方に配置されて前記シリンダ
    ハウジング内にて軸方向に摺動可能であるとともに前方
    に開口する第2内孔と前記第2内孔を前記リザーバに連
    通する第2連通孔とを有する第2ピストンと、前記第1
    内孔に配設された第1ばね装置と、前記第2内孔に配設
    された第2ばね装置とを備えたブレーキマスタシリンダ
    の製造方法であって、前記第1ピストンのストローク量
    と前記第2ピストンのストローク量との合計量が異なる
    2種類以上のブレーキマスタシリンダを製造する際に、
    前記第1ピストンの軸方向長さ及び前記第1連通孔の前
    記第1ピストンの前方端面からの距離を変更する第1の
    変更と、前記第2ピストンの軸方向長さと前記第2連通
    孔の前記第2ピストンの前方端面からの距離と前記第2
    連通孔の前記第2ピストンの前方端面からの距離とのう
    ちの一部または全部を変更する第2の変更の一方または
    両方の変更により、前記ボディ及び前記キャップを共通
    使用することを特徴とするブレーキマスタシリンダの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 一端にて開口する内孔を有するボディと
    前記ボディの内孔開口部に組付けられるキャップとによ
    って形成されるシリンダハウジングと、前記シリンダハ
    ウジングにブレーキ液を供給するリザーバと、前記シリ
    ンダハウジング内に嵌挿されて軸方向に摺動可能である
    とともに前方に開口する第1内孔と前記第1内孔を前記
    リザーバに連通する第1連通孔とを有する第1ピストン
    と、前記第1ピストンの前方に配置されて前記シリンダ
    ハウジング内にて軸方向に摺動可能であるとともに前方
    に開口する第2内孔と前記第2内孔を前記リザーバに連
    通する第2連通孔とを有する第2ピストンと、前記第1
    内孔に配設された第1ばね装置と、前記第2内孔に配設
    された第2ばね装置とを備えたブレーキマスタシリンダ
    であって、前記第1ピストンのストローク量と前記第2
    ピストンのストローク量との合計量が異なる2種類以上
    のブレーキマスタシリンダを製造する際に、前記第1ピ
    ストンの軸方向長さ及び前記第1連通孔の前記第1ピス
    トンの前方端面からの距離を変更する第1の変更と、前
    記第2ピストンの軸方向長さと前記第2連通孔の前記第
    2ピストンの前方端面からの距離と前記第2連通孔の前
    記第2ピストンの前方端面からの距離とのうちの一部ま
    たは全部を変更する第2の変更の一方または両方の変更
    により、前記ボディ及び前記キャップを共通使用するブ
    レーキマスタシリンダの製造方法によって製造されたブ
    レーキマスタシリンダ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1ばね装置と
    前記第2ばね装置のうち少なくとも一方は、ばね取付け
    高さを所定値に保持するばね取付け高さセット機構を備
    えることを特徴とするブレーキマスタシリンダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005145279A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Advics:Kk ストロークシミュレータ内蔵マスタシリンダ
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