JP2889321B2 - シングル類屋根仕上材 - Google Patents
シングル類屋根仕上材Info
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- JP2889321B2 JP2889321B2 JP13238690A JP13238690A JP2889321B2 JP 2889321 B2 JP2889321 B2 JP 2889321B2 JP 13238690 A JP13238690 A JP 13238690A JP 13238690 A JP13238690 A JP 13238690A JP 2889321 B2 JP2889321 B2 JP 2889321B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof finishing
- agent
- finishing materials
- algae
- kneading
- Prior art date
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Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建造物等の屋上、屋根等の表面に貼付さ
れるいわゆる屋根仕上材に関するものである。
れるいわゆる屋根仕上材に関するものである。
従来のシングル類屋根仕上材にあっては、次のような
問題が発生する。
問題が発生する。
(イ)シングル類屋根仕上材自体が変退色しなくとも、
数年も経過すると、屋根仕上材の上にカビ等の微生物や
藻類が発生し、微生物の色による変色が目立つようにな
り、さらに環境が微生物の発生に適していれば、1ない
し2年のうちに微生物による変色が目立つようになるこ
ともあり美感を著しく損ねている。
数年も経過すると、屋根仕上材の上にカビ等の微生物や
藻類が発生し、微生物の色による変色が目立つようにな
り、さらに環境が微生物の発生に適していれば、1ない
し2年のうちに微生物による変色が目立つようになるこ
ともあり美感を著しく損ねている。
(ロ)シングル類屋根仕上材の材質によっては微生物等
の繁殖により、耐久性を損ねるものもある。
の繁殖により、耐久性を損ねるものもある。
(ハ)植物等が生えることにより、シングル類屋根仕上
材の破壊が発生し、美感の損失ひいては漏水を起こす原
因にもなる。
材の破壊が発生し、美感の損失ひいては漏水を起こす原
因にもなる。
本発明者等の研究によれば、これらの汚染の原因のほ
とんどが藻類によるものであることが判明した。
とんどが藻類によるものであることが判明した。
ところが従来、既に発生した箇所に塩素酸塩剤などの
防カビ剤や除草剤を塗布したり、機械的に除去したりし
ている程度であった。
防カビ剤や除草剤を塗布したり、機械的に除去したりし
ている程度であった。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので合成
高分子やアスファルトなどの有機材料に防藻剤をブレン
ドして成形したシングル類屋根仕上材の提供を目的とす
るものである。
高分子やアスファルトなどの有機材料に防藻剤をブレン
ドして成形したシングル類屋根仕上材の提供を目的とす
るものである。
すなわち、この発明は、混練、成形時の熱履歴に堪え
うる防藻剤をシングル類屋根仕上材製造用有機材料に配
合して混練した後、シート状に成形することにより得ら
れた防藻剤含有シングル類屋根仕上材に関する。
うる防藻剤をシングル類屋根仕上材製造用有機材料に配
合して混練した後、シート状に成形することにより得ら
れた防藻剤含有シングル類屋根仕上材に関する。
防藻剤としては、表−1に示すようなものを例示する
ことができる。
ことができる。
前記化合物群のうち、とくにNo.1〜6の化合物が好ま
しい。
しい。
また、この発明においては防カビ剤を併用することが
好ましいが、防カビ剤としては表−2のような化合物を
例示することができる。
好ましいが、防カビ剤としては表−2のような化合物を
例示することができる。
以上に挙げたような薬剤をシングル類屋根仕上材の製
造工程、薬剤の効果、毒性及びシングル類屋根仕上材と
して用いた場合の環境上の問題等を考え合わせて適切な
薬剤を選択する。
造工程、薬剤の効果、毒性及びシングル類屋根仕上材と
して用いた場合の環境上の問題等を考え合わせて適切な
薬剤を選択する。
これらの薬剤をシングル類屋根仕上材構成層中に薬剤
の効能に応じて、10ppm〜30%、好ましくは、100ppm〜1
0%添加する。100ppm以下では薬剤の効果及び耐久性に
難点があり、10%以上では薬剤の流出によるシングル類
屋根仕上材の肉痩せおよび周囲の環境への影響が懸念さ
れる。
の効能に応じて、10ppm〜30%、好ましくは、100ppm〜1
0%添加する。100ppm以下では薬剤の効果及び耐久性に
難点があり、10%以上では薬剤の流出によるシングル類
屋根仕上材の肉痩せおよび周囲の環境への影響が懸念さ
れる。
この発明は、合成高分子やアスファルトなどの有機材
料の混練、成形工程における熱履歴に堪えうる防藻剤を
選択したので、防藻剤が混練時や成形工程での高熱に堪
え、変質や分解をおこさないため、藻が繁殖しにくくな
り、初期の美感を長期にわたり保つ上、植物の根等によ
る破壊も起こりにくくなり、防水・美感双方の耐久性に
富んだシングル類屋根仕上材を実現しうる。
料の混練、成形工程における熱履歴に堪えうる防藻剤を
選択したので、防藻剤が混練時や成形工程での高熱に堪
え、変質や分解をおこさないため、藻が繁殖しにくくな
り、初期の美感を長期にわたり保つ上、植物の根等によ
る破壊も起こりにくくなり、防水・美感双方の耐久性に
富んだシングル類屋根仕上材を実現しうる。
シングル類は第1図および第2図に示すように通常ア
スファルトもしくは合成樹脂等のバインダーとフィラー
類、紙またはガラス繊維等の基材および表層としての彩
色砂から構成されている。またシングル類屋根仕上材は
屋外に曝露されることから耐水・耐光・耐薬品性が要求
される。シングル類の製造時、熱がかかることから前記
条件に加えて耐熱性のある防藻剤、例えばN−(4−ク
ロロフェニル)−1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
キシド(表−3.No.4)または3−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−1,1−ジメチルウレア(表−3.No.1)等を選ん
だ。
スファルトもしくは合成樹脂等のバインダーとフィラー
類、紙またはガラス繊維等の基材および表層としての彩
色砂から構成されている。またシングル類屋根仕上材は
屋外に曝露されることから耐水・耐光・耐薬品性が要求
される。シングル類の製造時、熱がかかることから前記
条件に加えて耐熱性のある防藻剤、例えばN−(4−ク
ロロフェニル)−1−シクロヘキセン−1,2−ジカルボ
キシド(表−3.No.4)または3−(3,4−ジクロロフェ
ニル)−1,1−ジメチルウレア(表−3.No.1)等を選ん
だ。
実施例1 170℃で融解したアスファルト100部に防藻剤としてN
−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキセン−1,2
−ジカルボキシドを4部、フィラーを100部混入・混練
したものをガラス繊維不織布に含浸・塗布し、彩色砂を
撤着した。
−(4−クロロフェニル)−1−シクロヘキセン−1,2
−ジカルボキシドを4部、フィラーを100部混入・混練
したものをガラス繊維不織布に含浸・塗布し、彩色砂を
撤着した。
実施例2 合成樹脂エマルジョン100部に防藻剤として3−(3,4
−ジクロロフェニル)−1、1−ジメチルウレアを4
部、フィラーを200部混入・混練したものをガラス繊維
不織布に含浸塗布し、彩色砂を撤着した。これを150℃
オーヴン中で20分間乾燥した。
−ジクロロフェニル)−1、1−ジメチルウレアを4
部、フィラーを200部混入・混練したものをガラス繊維
不織布に含浸塗布し、彩色砂を撤着した。これを150℃
オーヴン中で20分間乾燥した。
防藻試験として藻に対する抵抗力を調べるため、上記
実施例1,2と比較例として市販されているシングル材を
寒天培地上で藻の懸濁液に浸漬し温度20℃湿度60%の恒
温恒湿室内で1000lXの光を常時照射し、6ケ月間静置し
たところ、市販品のシングル材が1〜3週間で藻が発生
したのに対し実施例1,2には藻の発生が見られなかっ
た。試験に用いた藻類は本発明者等の調査により従来の
シングル類屋根仕上材に発生する藻類の代表的な種類を
用いた。例えば、クロレラ、ホルミディウム、アナバエ
ナ等である。これらを単独もしくは混合して用いた。
実施例1,2と比較例として市販されているシングル材を
寒天培地上で藻の懸濁液に浸漬し温度20℃湿度60%の恒
温恒湿室内で1000lXの光を常時照射し、6ケ月間静置し
たところ、市販品のシングル材が1〜3週間で藻が発生
したのに対し実施例1,2には藻の発生が見られなかっ
た。試験に用いた藻類は本発明者等の調査により従来の
シングル類屋根仕上材に発生する藻類の代表的な種類を
用いた。例えば、クロレラ、ホルミディウム、アナバエ
ナ等である。これらを単独もしくは混合して用いた。
実施例1および2を屋外で北向きに静置してあるが、
これまで5年間藻の発生は見られない。
これまで5年間藻の発生は見られない。
本発明は防藻効果を持つ屋根仕上剤として従来の屋根
仕上材よりも長期間に渡り美感・防水性を保つ効果を有
し、また防藻効果を持つ薬剤が表面のみならず屋根仕上
材内部で保持されているため薬効の耐久性が良い。さら
に、本発明品は防草、防カビ性を併せもつことが確認さ
れた。
仕上材よりも長期間に渡り美感・防水性を保つ効果を有
し、また防藻効果を持つ薬剤が表面のみならず屋根仕上
材内部で保持されているため薬効の耐久性が良い。さら
に、本発明品は防草、防カビ性を併せもつことが確認さ
れた。
第1図および第2図は、本発明の実施例におけるシング
ル類の例を示す断面図である。 1……アスファルト、1′……合成樹脂 2……基材+アスファルト 2′……基材+合成樹脂、3……アスファルト 3′……合成樹脂、4……彩色砂
ル類の例を示す断面図である。 1……アスファルト、1′……合成樹脂 2……基材+アスファルト 2′……基材+合成樹脂、3……アスファルト 3′……合成樹脂、4……彩色砂
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−223874(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 1/28
Claims (1)
- 【請求項1】混練、成形時の熱履歴に堪えうる防藻剤を
シングル類屋根仕上材製造用有機材料に配合して混練し
た後、シート状に成形することにより得られた防藻剤含
有シングル類屋根仕上材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13238690A JP2889321B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | シングル類屋根仕上材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13238690A JP2889321B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | シングル類屋根仕上材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427060A JPH0427060A (ja) | 1992-01-30 |
JP2889321B2 true JP2889321B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=15080177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13238690A Expired - Fee Related JP2889321B2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | シングル類屋根仕上材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2889321B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180045453A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 석민건설(주) | 슁글 마감을 위한 보강시트를 포함하는 후레싱 구조 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068553U (ja) * | 1992-04-20 | 1994-02-04 | 宮脇グレイズ工業株式会社 | 防水瓦 |
JP2001191910A (ja) | 2000-01-14 | 2001-07-17 | Aisin Seiki Co Ltd | ブレーキマスタシリンダ |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP13238690A patent/JP2889321B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180045453A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 석민건설(주) | 슁글 마감을 위한 보강시트를 포함하는 후레싱 구조 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0427060A (ja) | 1992-01-30 |
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