JPH0427060A - シングル類屋根仕上材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、建造物等の屋上、屋根等の表面に貼付され
るいわゆる屋根仕上材に関するものである。

〔従来の技術〕

建造物等の屋上、屋根等の表面に貼付される屋根仕上材
としては、従来屋根材料として表−１のようなものがあ
り、またルーフイング材としては表−２のようなものが
ある。

（以下余白） 表−１ 表−２ これらの屋根仕上材は、様々な色、形状を持ち建造物の
意匠性の上で最も重要な箇所の一つであり、近年住宅の
高意匠化と共に色の耐久性が向上してきている。

しかしながら、従来の屋根仕上材にあっては、次のよう
な問題が発生する。

（イ）屋根仕上材自体が変退色しなくとも、数年も経過
すると、屋根仕上材の上にカビ等の微生物や藻類が発生
し、微生物の色による変色が目立つようになり、さらに
環境が微生物の発生に適していれば、１ないし２年のう
ちに微生物による変色が目立つようになることもあり美
感を著しく損ねている。

（ロ）屋根仕上材の材質によっては微生物等の繁殖によ
り、耐久性を損ねるものもある。

（ハ）植物等が生えることにより、屋根仕上材の破壊が
発生し、美感の損失ひいては漏水を起こす原因にもなる
。

本発明者等の研究によれば、これらの汚染の原因のほと
んどが藻類によるものであることが判明した。

ところが従来、既に発生した箇所に塩素酸塩剤などの防
カビ剤や除草剤を塗布したり１機械的に除去したりして
いる程度であった。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、前述
の表−１および表−２で例示されているような有機質ま
たは無機質またはその双方からなる屋根仕上材中に防藻
剤を混入させた屋根仕上材の提供を目的とするものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち、この発明は、防藻剤を含有することを特徴と
する屋根仕上材に関する。

防藻剤としては、表−３に示すようなものを例示するこ
とができる。

（以下余白） 表−３ 前記化合物群のうち、とくにＮ０１１〜６の化合物が好
ましい。

また、この発明においては防カビ剤を併用することが好
ましいが、防カビ剤としては表−４のような化合物を例
示することができる。

表−４ 以上に挙げたような薬剤を屋根仕上材の製造工程、薬剤
の効果、毒性及び屋根仕上材として用いた場合の環境上
の問題等を考え合わせて適切な薬剤を選択する。

これらの薬剤を屋根仕上材構成層中に薬剤の効能に応じ
て、１０ｐｐ■〜３０％、好ましくは、１１００ｐｐ〜
１０％添加する。１１００ｐｐ以下では薬剤の効果及び
耐久性に難点があり、１０％以上では薬剤の流出による
屋根仕上材の肉痩せおよび周囲の環境への影響が懸念さ
れる。

〔作　　用〕

この発明に関わる屋根仕上材は、構成層中に藻の繁殖を
制御する効果のある防藻剤を添加したため、藻が繁殖し
にくくなり、初期の美感を長期にわたり保つ上、植物の
根等による破壊も起こりにくくなり、防水・美感双方の
耐久性に富んだ屋根仕上材を実現しうる。

〔発明の実施例〕

シングル　に　いた場合 シングル類は第１図および第２図に示すように通常アス
ファルトもしくは合成樹脂等のバインダーとフィラー類
、紙またはガラス繊維等の基材および表層としての彩色
砂から構成されている。また屋根仕上材は屋外に曝露さ
れることから耐水・耐光・耐薬品性が要求される。シン
グル類の製造時、熱がかかることから前記条件に加えて
耐熱性のある防藻剤、例えばＮ−（４−クロロフェニル
）−１−シクロヘキセン−１，２−ジカルボキシド（表
−３，Ｎｏ、４）または３−（３，４−ジクロロフェニ
ル）−１，１−ジメチルウレア（表−３゜Ｎｏ、１）等
を選んだ。

実施例１ １７０℃で融解したアスファルト１００部に防藻剤とし
てＮ−（４−クロロフェニル）−１−シクロヘキセン−
１，２−ジカルボキシドを４部、フィラーを１００部混
入・混練したものをガラス繊維不織布に含浸・塗布し、
彩色砂を撤着した。

実施例２ 合成樹脂エマルジョン１００部に防藻剤として３−（３
，４−ジクロロフェニル）−１，１−ジメチルウレアを
４部、フィラーを２００部混入・混練したものをガラス
繊維不織布に含浸塗布し、彩色砂を撤着した。これを１
５０℃オーヴン中で２０分間乾燥した。

防藻試験として藻に対する抵抗力を調べるため、上記実
施例１，２と比較例として市販されているシングル材を
寒天培地上で藻の懸濁液に浸漬し温度２０℃湿度６０％
の恒温恒温室内で１０００Ｑｘの光を常時照射し、６ケ
月間静置したところ。

市販品のシングル材が１〜３週間で藻が発生したのに対
し実施例１，２には藻の発生が見られなかった。試験に
用いた藻類は本発明者等の調査により従来の屋根仕上材
上に発生する藻類の代表的な種類を用いた。例えば、ク
ロレラ、ホルミディウム、アナバエナ等である。これら
を単独もしくは混合して用いた。

セメント　に　いた　Ａ セメント瓦は通常製造時に水を用いるため混線の容易さ
から防藻剤として水利剤タイプを用いた。例えば、２−
クロロ−４−エチルアミノ−６−イツロピルアミノーＳ
−トリアジン（表−３，Ｎｏ。

５）または５−ｔｅｒｔ−ブチル−３−（２，４−ジク
ロロ−５＝インプロポキシフエニル）−１，３，４−オ
キサジアゾリン−２−オン（表−３，Ｎｏ、６）の水和
剤である。

実施例３ 上記防藻剤を固形分の質量比で、ポルトランドセメント
２５％、硬質細骨材７２％、防藻剤として２−クロロ−
４−エチルアミノ−６−イツプロビルアミノー５−）−
リアジン３％となるようにし、適量の水を加えてよくこ
ねたモルタルを平型セメントがわらの形に型結成形した
。成形したものを温度５０℃湿度９０％の恒温恒湿槽内
で１週間養生した後、布で覆い２週間湿潤状態に保ち、
さらに１週間室温にて放置してセメントがわらのサンプ
ルを作成した。

シングル類と同様に上記セメントがられと市販されてい
るセメントがわらに対して防藻試験を行った。２ケ月間
静置したところ市販のセメントがわらが１〜３週間で藻
が発生したのに対して上記セメントがわらには藻の発生
は見られなかった。

実施例１，２．３を屋外で北向きに静置しであるが、こ
れまで５年間藻の発生は見られない。

〔発明の効果〕

本発明は防藻効果を持つ屋根仕上剤として従来の屋根仕
上材よりも長期間に渡り美感・防水性を保つ効果を有し
、また防藻効果を持つ薬剤が表面のみならず屋根仕上材
内部で保持されているため薬効の耐久性が良い。さらに
、本発明品は防草、防カビ性を併せもつことが確認され
た。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は１本発明の実施例におけるシング
ル類の例を示す断面図である。 １・・・アスファルト　　１′・・・合成樹脂２・・・
基材＋アスファルト ２′・・・基材＋合成樹脂　３・・・アスファルト３′
・・・合成樹脂　　　　４・・・彩色砂゛　　−ラ ゛（−二一つ・′ に４ｑ− 弔 図 第２ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、防藻剤を含有することを特徴とする屋根仕上材。