JP2001191563A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001191563A
JP2001191563A JP2000004867A JP2000004867A JP2001191563A JP 2001191563 A JP2001191563 A JP 2001191563A JP 2000004867 A JP2000004867 A JP 2000004867A JP 2000004867 A JP2000004867 A JP 2000004867A JP 2001191563 A JP2001191563 A JP 2001191563A
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JP2000004867A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ドラムの表面にゴミ等のゴミが付着して
も、ゴミ欠陥のない美しい画像が記録できるようにす
る。 【解決手段】 弾性率の高いクッション層を記録ドラム
の表面に厚さ50μm〜2mmで設け、さらにその上に
厚さ3μm以下のポリビニールブチラール製表面層を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーシートおよ
び受像シートを重ねて記録ドラム上に固定して転写によ
り受像シート上にカラー画像を記録する画像記録装置に
関するもので、特に転写時にゴミ等の異物の付着による
転写不良が発生しにくいようにした画像記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】本発明が対象としている転写装置は、記
録用回転ドラム(以後、「記録ドラム」という。)又は
記録平面の上に、記録媒体(すなわち、受像シートを記
録ドラム上に固定し、その上にこの受像シートを覆うよ
うにトナーシートを固定して成る受像シートとトナーシ
ートの総称)を固定し、これに光ヘッドからのレーザビ
ーム等を照射して画像記録を行なうものである。本発明
が対象とする転写装置の全体の概念図が図4に示されて
いる。同図において、30がこの転写装置で、転写装置
30はフルカラー画像を得るため、記録媒体供給部32
と、記録ドラム34と、この記録ドラム34上に設けら
れる記録媒体固定/解除機構36と、記録ドラム34の
外周に沿って配置されるスクイージング部38と、露光
ヘッド40と、剥離機構42と、給紙部44と、ラミネ
ート部46と、定着部48と、剥離部50と、トレイ部
52と制御部54と、切断部55とを有する。
【0003】この転写装置30は、記録媒体供給部32
から記録ドラム34上に受像シートRおよびトナーシー
トTとを供給し、まず、記録ドラム34上に受像シート
Rを記録媒体固定/解除機構36によって固定し、次い
で、スクイージング部38によって加圧加熱押圧して受
像シートR上にトナーシートTを粘着して積層する。次
いで制御部54によって画像信号に応じて制御された露
光ヘッド40によって像様にヒートモードレーザ露光し
て潜像として画像を記録する。続いて剥離機構42によ
ってトナーシートTを記録ドラム34上に固定されてい
る受像シートRから剥離して、潜像として記録されたト
ナーシートTの画像を受像シートRに転写して現像し
て、受像シートR上に画像を形成する。これを3〜4色
について繰り返し、受像シートR上にカラー画像を形成
した後、この受像シートRと給紙部44から供給された
本紙Hとをラミネート部で積層・密着し、定着部48で
受像シートRの受像層(「熱接着層」とも言う。)16
を光硬化させた後、剥離部50で剥離し、フルカラー画
像が形成された本紙Hはプルーフトレイ52aに、使用
済受像シートRは廃材スタッカ52bに排出される。こ
うして、フルカラー画像をハードコピーとして得ること
ができる。
【0004】記録媒体供給部32は、記録媒体(すなわ
ち、ロール状の受像シートR、および複数のトナーシー
トT、例えばK(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)
およびY(イエロー)の標準ドナーシートや印刷分野で
用いられる金、銀等の特色シートなどのロール状感熱材
料)が保持されている記録媒体ステーション53と、1
つの記録媒体を引き出す1対の引出ローラ54と、引出
ローラ54によって記録媒体ステーション53から所定
の長さに引き出された記録媒体をシート状に切断するカ
ッタ55と、シート状記録媒体を挟持搬送する1対のロ
ーラ56と、シート状記録媒体を記録ドラム34上に案
内し、記録媒体の先端を記録ドラム34上の取り付けら
れた記録媒体固定/解除機構36に固定位置まで案内す
るガイド57とからなる。
【0005】記録ドラム34には、まず受像シートRが
供給されるが、その先端が機構36にクランプ等により
固定され、記録ドラム34の図中矢印方向の回転によっ
て記録ドラム34の外周上に巻き付けられ、後端も記録
媒体固定/解除機構36により固定される。ここで、記
録媒体固定/解除手段36の先端固定部と後端固定部の
少なくとも一方は、色々な長さの記録媒体シートの記録
ドラム34上への固定が可能なように、記録ドラム34
の外周上を移動可能であるのが好ましい。次いで、記録
ドラム34の外周上に巻き付けられた受像シートR上
に、全く同様にして記録媒体供給部32から搬送されて
きたトナーシートTが積層して巻き付けられる。このト
ナーシートTの受像シートR上への積層は、内部に図示
しないヒータを内蔵するラミネートローラ58と、ラミ
ネートローラ58を支点59aを中心に回動し、記録ド
ラム34の外周に接離させるアーム59と、ラミネート
ローラ58を所定押圧力で記録ドラム外周に押圧する押
圧手段60からなるスクイージング部38によって行わ
れる。押圧手段60は、ばね等の付勢手段であってもエ
アシリンダのマニュピレータであってもよい。受像シー
トRの最表層の受像層は粘着性を有しているため、ラミ
ネートローラ58によって所定押圧力により押圧しなが
らトナーシートを巻き付けてラミネートできるので、ト
ナーシートTにしわなどを発生させないことはもちろ
ん、均一な粘着力で受像シートRの受像層とトナーシー
トTのトナー層とを接着することができる。ここで、受
像シートRへのトナーシートTのラミネートは、均一に
強く接着させるため、加圧ラミネートローラ58によっ
て行われるが、粘着力の向上を図るためラミネートロー
ラ58を加圧と同時に加熱しながらラミネートするのも
好ましい。加熱条件は130℃以下好ましくは100℃
以下とするのがよい。
【0006】また、記録ドラム34への受像シートRの
巻き付けの際に、その先端を記録媒体固定/解除機構3
6によって固定し、搬送ローラ対56またはラミネート
ローラ58もしくはその他の手段で受像シートRの他の
部分を保持し、受像シートRに所定の張力をかけて記録
ドラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。この時、
後述するように記録ドラム34の外周に吸入孔を設けて
おき、受像シートRを吸着手段を用いて吸着するように
してもよい(図4参照)。この吸着手段と記録媒体固定
/解除機構36とは併用するのが好ましいが、いずれか
一方のみとしてもよい。こうすることにより、しわ等を
発生させず、また位置ずれを生じさせることなく、受像
シートRを記録ドラム34の外周に固定することができ
る。さらに、トナーシートTの受像シートRへの積層時
にも、トナーシートTに張力をかけておくのが好まし
い。この時受像シートRの巻き付けと同様に記録媒体固
定/解除機構36を用いて、トナーシートTの先端およ
び/または後端を固定するようにしてもよいし、上述の
吸着手段を併用するようにしてもよい。なお、積層時に
トナーシートTにかける張力は記録ドラム34への巻き
付け時に受像シートRにかける張力より小さくしておく
のが好ましい。
【0007】露光ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源と
レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ等か
らなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24を記録ド
ラム34の軸方向(図1の紙面に垂直な方向)に移動し
て副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レー
ザ光によるトナーシートTの主走査は、記録ドラム34
の回転によって行う。ここで、露光ヘッド40に副走査
移動手段61を設けず、記録ドラム34に軸方向の移動
手段を設け、記録ドラム34を回転主走査しつつ軸方向
に移動させて副走査させてもよい。レーザ光源として
は、ヒートモード露光が可能な高密度エネルギ光を射出
できればよく、例えば、アルゴンイオンレーザ、ヘリウ
ムネオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ等のガスレ
ーザ、YAGレーザなどの固体レーザ、半導体レーザな
どの他に、色素レーザ、エキシマーレーザなどを用いる
ことができる。画像信号によるレーザ光の変調は、例え
ばアルゴンイオンレーザの場合には外部変調器にビーム
を通し、また半導体レーザの場合には、レーザーに注入
する電流を信号により制御(直接変調)する等、公知の
方法により行なわれる。光熱変換層上で集光されるレー
ザスポットの大きさ、および走査速度は、画像に必要と
される解像力、材料の記録感度等に応じて設定される。
印刷用途の場合、一般に高い解像力が必要であり、ビー
ムスポットは小さい方が画質的に好ましいが、一方で焦
点深度が小さくなり、機械的な制御が困難になる。ま
た、走査速度が小さすぎると、トナーシート支持体等へ
の熱伝導による熱損失が大きくなり、エネルギ効率が低
下すると共に、記録時間が長くなり好ましくない。以上
から、本発明での記録条件は、光熱変換層上のビーム径
が5〜50μm、特に好ましくは6〜30μm、走査速
度1m/秒以上、好ましくは3m/秒以上である。
【0008】画像信号は、本発明の転写装置30の外部
の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持つワー
クステーション(W/S)、電子出版システムや各種の
記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハードデ
ィスク、RAMカード等々)から、インターフェース等
を介してディジタル信号として、制御部54に伝送さ
れ、必要な処理が施された後、露光ヘッド40に伝送さ
れ、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行わ
れる。制御部54は、露光ヘッド40の副走査手段61
による副走査および記録ドラム34の回転主走査の制御
を始めとして、本発明の転写装置30の各部の制御およ
び全体シーケンスの制御などを行う。
【0009】剥離機構42は、露光ヘッド40によるヒ
ートモード露光によって潜像として画像が形成されたト
ナーシートTを受像シートRから剥離すると同時にトナ
ーシートTの潜像を受像シートRに剥離転写して現像す
るためのもので、剥離ローラ62と、剥離ローラ62に
当接する2個の分割ローラ63,64と、剥離ローラ6
2に沿って分割ローラ63,64の分割ローラ片間に設
けられる櫛刃ガイド板65、これらを一体として取り付
けるブラケット(図示しない)とを有する。剥離ローラ
62はアーム67に軸支され、支点67aを中心に回動
し、記録ドラム36上を接離可能に構成される。またア
ーム67を介して剥離ローラ62を記録ドラム34上の
受像シートRとトナーシートTとの積層体を押圧するた
めの押圧手段68が設けられる。
【0010】ヒートモード露光によって熱エネルギが像
様に印加され、トナー層22の接着力が低下することで
潜像として画像が形成されトナーシートTと、これが接
着された受像層16を持つ受像シートRとの積層体に対
し、支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動し
て、ブラケットを近づけ、積層体の受像シートRの受像
層16とトナーシートTのトナー層22との間に櫛刃ガ
イド板65を挿入するとともに積層体をトナーシートT
側から剥離ローラ62によって押圧する。ここで、トナ
ーシートTと受像シートRのいずれかの接合長さを変え
ておけば櫛刃ガイド板65を両者間に容易に挿入でき
る。この後記録ドラム34を回転するとともに剥離ロー
ラ62、分割ローラ63、64を回転させ、トナーシー
トTの先端を櫛刃ガイド65に沿って移動させ剥離ロー
ラ62と分割ローラ63の間に挟持させる。こうして、
トナーシートTを剥離ローラ62で押圧しながら、剥離
ローラ62と分割ローラ63、64との間で挟持搬送し
て、受像シートRから剥離する。こうして、トナーシー
トTは剥離ローラ62で押圧した部分で、一定の剥離速
度で剥離することができるので、剥離力も一定とするこ
とができ、スティックスリップなど振動現象が発生する
ことがなく、剥離ムラを生じることがない。また剥離の
際に、受像シートRに加わる剥離力が変動しないので、
受像シートRの記録ドラム34上の固定位置がずれるこ
ともない。従って、見当精度の低下を招くこともない。
こうして、剥離ムラや見当ズレ等のない1色の高画質、
高解像度、高階調網点画像を得ることができる。このよ
うにしてC,M,YおよびKの4色の画像が正確に見当
合わせされて剥離・転写・現像された受像シートRは、
ガイド部材70,70に案内されつつ、搬送ローラ対7
1によって搬送されて、ラミネート部46に搬送され
る。ラミネート部46においては、受像シートRの搬送
にタイミングを合わせて、本紙供給ロール72が本紙カ
セット73から本紙Hを送り出し、ガイド部材70によ
って案内しつつ図中左方向に搬送する。本紙Hを手差し
供給口44aから本紙供給ロール72に供給してもよ
い。次いで、受像シートRおよび本紙Hは、レジストロ
ーラ対75によって位置合わせされつつ積層され、定着
部48に搬送される。
【0011】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シートRと本紙Hは、圧着ローラ
76aおよび加熱ローラ76bより構成される加熱定着
ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬送され、
さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によってさら
に受像シートRの受像層16が剥離しやすいように硬化
する。次いで、剥離部50において、剥離ローラ対78
および剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやすい
受像層16が受像シートRより剥離され、受像層16が
本紙Hに貼着されて画像が転写され、画像が転写された
本紙Hはハードコピーとしてトレイ部52のプルーフト
レイ52aに排出され、受像層16が剥離された受像シ
ートRは、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のような転写装置
の場合、その記録ドラムと受像シート裏面との間に塵や
ゴミなどの異物が付着することが起こりうる。そして、
このような記録ドラムと受像シート裏面との間に塵やゴ
ミなどの異物が付着した状態で記録を行なうと、受像シ
ートは真空吸引によって記録ドラムに吸着した状態で記
録が行なわれるため、ゴミ付着部分だけ受像シートが変
形して受像シートとトナーシートの密着状態が正常部と
異なってしまうこととなり、通称「白リング」と呼ばれ
る記録欠陥が発生してしまった。その白リングの記録欠
陥が発生する理由を図5を用いて説明する。同図におい
て、Rが記録ドラム面(ハッチング部)の上に固定され
た受像シートで、Tがその上に固定されたトナーシート
で、Xがゴミ等の異物である。同図に示すように、記録
ドラムの上にゴミXが存在した場合、受像シートRは多
数の吸入孔により強く吸引されるのでゴミXの形状に追
随する。ところが、トナーシートTはその周辺しか吸引
されないのでゴミXが存在する箇所の吸引力は弱く、し
かもナーシートT自体の剛性があるため、ゴミXが存在
する中心部ではトナーシートTと受像シートRとが密着
するものの、その周辺においてトナーシートTと受像シ
ートRとの間に隙間Cがリング状にでき、それゆえこの
隙間Cで転写ができず、ちょうど図中の矢印Bの範囲で
白い部分がリング状に(いわゆる、「白リング」が)発
生してしまう。また、ゴミXによる受像シートRおよび
トナーシートTの位置ずれのため記録用レーザ光Lの焦
点がずれ、十分なエネルギ密度が得られなくなり、図中
の矢印Bの範囲で画像の細りや濃度低下等が発生し画像
ムラとなった。そこで、本発明の課題は、転写装置の記
録ドラムと受像シート裏面との間にゴミが付着しても白
リングの記録欠陥の起こらない転写装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するた
め、本願の請求項1記載の画像記録装置の発明は、トナ
ーシートおよび受像シートを重ねて記録ドラム上に固定
して転写により受像シート上に画像を記録する画像記録
装置において、前記記録ドラムの表面にクッション層を
設けたことを特徴とし、また、請求項2記載の発明はそ
のクッション層の弾性率が102 〜106 N/m2 であ
り、また、請求項3記載の発明はそのクッション層の厚
さが50μm〜2mmであることを特徴としている。以
上の構成により、記録ドラムの表面のゴミ付着による記
録ムラを消滅することができる。さらに、請求項4記載
の発明は、請求項3記載のクッション層を有するフイル
ムを該クッション層を外側にして記録ドラムの表面に貼
り付けたことを特徴としている。以上の構成により、フ
ィルムにクッション性材料を設けたものを用いて、記録
ドラムの表面に巻き付ければドラム加工精度とクッショ
ン層の設置の両方を簡単に実現できる。
【0014】そして、請求項5記載の発明は、前記クッ
ション層の上にさらに、該クッション層よりも薄くかつ
硬い表面層を設けたことを特徴とし、また、請求項6記
載の発明は前記表面層が厚さ3μm以下であることを特
徴としている。以上の構成により、表面層にさらに硬い
層を設ければ、いっそうゴミ付着がしにくくなる。
【0015】そして、請求項7記載の発明は、前記表面
層がさらに離型性の材質を表面に備えたことを特徴と
し、請求項8記載の発明は、前記表面層がさらに導電性
の材質を表面に備えたことを特徴としている。以上の構
成により、その表面にスプレーを用い、離型性スプレー
であれば更にゴミが付着しにくくなるし、また、導電性
スプレーにすれば繊維状物などの帯電しやすいゴミが付
着しにくくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の第1の
実施の形態に基づく実験AおよびBを示す図である。図
1および図2において、共通している点は以下の〜
である。 記録ドラムの上に、 材質ポリ塩化ビニリデンのクッション層を塗布によ
り設けた100μm厚のPETをセロテープや接着剤な
どで固定し、 その上に直径50μmのポリスチレンの球体を置
き、 支持体厚み135μmの発泡PETの上に約20μ
mのクッション層と約2μmの受像層(熱接着層)とを
設けた受像シートを真空吸引し、 その上から支持体厚み75μmのPETの上に約
0.2μmの光熱変換層(「赤外吸収色素層」とも言
う。)、約0.4μmのトナー層(「色剤層」とも言
う。)を設けたトナーシートを色剤層を内側にして真空
吸引〔真空度は大気圧に対して−16kPa(すなわ
ち、−120mmHg)〕して、 パワー約300mW,レーザーの1/e2 の直径が
15μm、線速度3m/sでレーザー露光して、 露光後にトナーシートを受像シートから剥離して、 受像シート上に得られた転写画像を観察した。
【0017】図1および図2において相違する点は上記
のクッション層の厚みLであり、図1はL1=100
μm、図2はL2=40μmの厚みとした。
【0018】ところで、クッション層を厚くすればする
ほど白リングムラはなくなるが、逆に、クッション層が
厚くなりすぎると、真空吸引した場合に記録面が移動し
て移動の仕方に面内で分布ができるために焦点位置ムラ
が発生すると考えられるので、面内ムラが発生する。し
たがって、クッション層Lの厚みに対する1)白リング
ムラと、2)面内ムラについて調べる必要がある。そこ
で、表1はクッション層の厚みに対する白リングムラと
面内ムラについて調べたもので、クッション層の厚みL
を40μm(すなわち、図2)、50μm、70μm、
100μm(すなわち、図1)、500μm、1000
μm、2000μm、3000μmとした場合の、1)
白リングムラと、2)面内ムラについて観察した結果を
示している。 ポリスチレン球体の位置にリングムラが発生した場
合を「×」、 リングムラとは言えないが良く見ると跡が残ってい
る場合を「△」、 観察できない場合を「○」とした。 また、略A2サイズの画像全面にわたり同様の線幅で記
録できている場合は、 面内むらなしとして「○」を、 許容できる程度の変化の場合を「△」、 場所により線幅に変動が観察された場合を「×」と
した。
【0019】
【表1】
【0020】表1から判ることは、つぎのとおりであ
る。 クッション層の厚みが40μm以下のように薄くな
ると、クッション効果が無くなり、リングムラが発生す
る。すなわち、図2がこの実験例を示している。それに
よると、クッション層が薄いとクッション効果がなく、
ゴミとしてのポリスチレン球体がクッション層内に埋も
れることがなく、したがって受像シートが強く真空引き
されると、受像シートが図示のごとく球体部で球体の形
状に湾曲し、他方、トナーシートはその周囲だけしか真
空引きされないため、トナーシートとの間に隙間が生じ
る。したがって、この部分でリングムラが発生する。 また、クッション層の厚みが50μmになると、良
く見ると跡が残っているもののリングムラとは言えな
い。 クッション層の厚みが70μm以上と厚くなると、
クッション効果でリングムラが発生しない。すなわち、
図1がこの実験例を示している。厚みが70μm以上と
厚くなると、クッション層がクッション効果を発揮して
ポリスチレン球体をクッション層内に埋めこみ、したが
って受像シートが強く真空引きされても、受像シートは
図示のごとく球体部で平面状を保ち、トナーシートとの
間に隙間が生じないので、この部分でリングムラが発生
することはない。 さらに、クッション層の厚みが2000μm以上と
厚くなると面内むらが許容できる程度に発生する。 そして、クッション層の厚みが3000μm以上に
なると面内むらが許容できない程度に発生する。したが
って、クッション層を記録ドラムの表面に設けるとよ
い。その場合、クッション層は厚さが50μm〜200
0μmであるのがよい、ことがわかる。
【0021】また、クッション層を実現する具体的な方
法は、記録ドラムの表面にクッション層を有するフイル
ムをそのクッション層を外側にして貼り付けるのが、簡
単で、安価で、かつ同様の効果が得られる。
【0022】図3は本発明の第2の実施の形態を示す図
である。図1においてクッション層は軟らかいのでごみ
が付着しやすい。そこで、本発明の第2の実施の形態で
は、クッション層の表面に硬い表面層を設けて、付着し
にくくしたものである。しかし、逆に表面層を厚くしす
ぎると硬い表面層がクッション効果を妨げるためリング
ムラ消滅効果が減退する。そこで、第2の実施の形態の
硬い表面層の厚みTに対する1)リングムラ、および
2)付着しやすさを調べるための実験図が図3であり、
その実験結果が表2である。図3において、直径30c
mno記録ドラムの上に、材質ポリ塩化ビニリデンのク
ッション層を塗布により設けた100μm厚のPETを
セロテープや接着剤などで固定し、その上に、本発明の
第2の実施の形態による表面層を塗布した。表面層には
ポリビニールブチラールを用いた。この第2の実施の形
態の効果を調べるために、さらに、表面層の上に直径5
0μmのポリスチレンの球体を塵埃・ゴミ代わりに置
き、その上に、支持体厚み135μmの発泡PETの上
に約20μmのクッション層と約2μmの受像層(熱接
着層)とを設けた受像シートを真空吸引し、さらに、そ
の上から支持体厚み75μmのPETの上に約0.2μ
mの光熱変換層(「赤外吸収色素層」とも言う。)、約
0.4μmのトナー層(「色剤層」とも言う。)を設け
たトナーシートを色剤層を内側にして真空吸引(真空度
は大気圧に対して−120mmHg)して、パワー約3
00mW,レーザーのe1/2の直径が15μm、線速度
3m/sでレーザー露光して、露光後にトナーシートを
受像シートから剥離して、受像シート上に得られた転写
画像を観察した。表2は上記と同様、 ポリスチレン球体の位置にリングムラが発生した場
合を「×」、 リングムラとは言えないが良く見ると跡が残ってい
る場合を「△」、 観察できない場合を「○」とした。 また、付着しやすさの評価は、ドラム上に上記ポリスチ
レン球体を100個押しつけて、ドラムを100rpm
で1分間回転させてから残ったポリスチレン球の数を数
えた。 残っている個数が5個未満なら○、 5個以上10個未満なら△、 10個以上なら×とした。
【0023】
【表2】
【0024】表2から判ることは、表面層がまったく無
い(すなわち、第1実施の形態)とゴミが付着しやすい
ので良くないことがわかり、逆に、表面層の厚みTが厚
くなりすぎると、例えばT=3μmではリングむらとは
言えないが良く見ると跡が残り、厚みT=4μmではポ
リスチレン球体の位置にリングムラが発生する。したが
って、表面層の厚みTが3μm以下であれば、クッショ
ン効果が妨げられないのでよいことがわかる。
【0025】さらに、表には示してないが、表面層の表
面にさらに離型性の材質を塗布したらいっそう良い効果
がみられた。具体的には、市販のフッ素系樹脂製の離型
スプレー(ファインケミカルジャパン(株)製NEW
TFEコートFC−102)を表面層に塗布したとこ
ろ、それまでA2判上の表面に3個付着していたごみが
このスプレーをかけたら0個になった。
【0026】さらに加えて、表面層の表面に導電性の材
質を塗布したらさらにいっそう効果が上がった。具体的
には、市販の導電スプレー「瀧原産業(株)販売のAC
LInc.(USA)製Staticide(G.
P.)」を表面層に塗布したところ、帯電防止効果のた
めか、主としてタオルから出る繊維状物のほこりが表面
層に付着しにくくなった。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、 記録ドラムの表面にクッション層を設けたことによ
り、記録ドラムの表面にゴミが付着しても、そのゴミが
クッション層内に埋もれることによりゴミの影響を吸収
し、記録ムラの発生を防止できた。 また具体的に、フィルムにクッション性材料を設け
たものを用いて、記録ドラムの表面に巻き付ければドラ
ム加工精度とクッション層の設置の両方を簡単に実現で
きた。 さらに、表面に硬い表面層を設ければ、ゴミ付着が
しにくくなった。 その表面にスプレーを用い、離型性スプレーであれ
ば更にゴミが付着しにくくなるし、また、導電性スプレ
ーにすれば繊維状物などの帯電しやすいゴミが付着しに
くくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における厚いクッシ
ョン層の実験図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における薄いクッシ
ョン層の実験図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明が対象とする転写装置の概念図である。
【図5】記録ドラム上のゴミの問題点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
30 転写装置 32 記録媒体供給部 34 記録ドラム 36 記録媒体固定/解除機構 38 スクイージング部 40 露光ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 定着部 50 剥離部 52 トレイ部 54 制御部 P 記録媒体 R 受像シート T トナーシート H 本紙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーシートおよび受像シートを重ねて
    記録ドラム上に固定して転写により受像シート上に画像
    を記録する画像記録装置において、 前記記録ドラムの表面にクッション層を設けたことを特
    徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記クッション層の弾性率が102 〜1
    6 N/m2 であることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記クッション層は厚さが50μm〜2
    mmであることを特徴とする請求項2記載の画像記録装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のクッション層を有するフ
    イルムを該クッション層を外側にして記録ドラムの表面
    に貼り付けたことを特徴とする画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記クッション層の上にさらに、該クッ
    ション層よりも薄くかつ硬い表面層を設けたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項記載の画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記表面層は厚さ3μm以下であること
    を特徴とする請求項5項記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記表面層がさらに離型性の材質を表面
    に備えたことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項
    記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】前記表面層がさらに導電性の材質を表面に
    備えたことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項記
    載の画像記録装置。
JP2000004867A 2000-01-13 2000-01-13 画像記録装置 Pending JP2001191563A (ja)

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