JP2001191567A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録方法及び記録装置

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JP2001191567A
JP2001191567A JP2000307917A JP2000307917A JP2001191567A JP 2001191567 A JP2001191567 A JP 2001191567A JP 2000307917 A JP2000307917 A JP 2000307917A JP 2000307917 A JP2000307917 A JP 2000307917A JP 2001191567 A JP2001191567 A JP 2001191567A
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spot
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/40025Circuits exciting or modulating particular heads for reproducing continuous tone value scales
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    • H04N1/50Picture reproducers
    • H04N1/502Reproducing the colour component signals dot-sequentially or simultaneously in a single or in adjacent picture-element positions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ch固有の特性が助長されることなく、画像
欠陥として目立ち難くなる記録方法及び記録装置を提供
し、ch配置に依存する画像ムラを軽減する。 【解決手段】 記録媒体に照射される複数のスポットを
有する記録ヘッド40を用いて、記録媒体に複数色を記
録する際に、少なくとも2色間で記録開始位置が〔略ス
ポット1個分〕〜〔副走査方向の全スポット数−略1個
分〕の範囲で、副走査方向上流側又は下流側にずらして
記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像や文字等の情
報を記録媒体に記録する記録方法及び記録装置に関し、
特に記録媒体に照射される複数のスポットを有する記録
ヘッドを用いて高品質の記録を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図16に従来の記録装置である記録用回
転ドラム及び記録用ヘッドの概略構成を示した。この記
録装置100においては、略円筒状の記録用回転ドラム
110が基体に回転可能に支持されており、外周面上に
記録媒体112を固定可能としている。記録用回転ドラ
ム110の回転方向は主走査方向に相当する。
【0003】記録ヘッド114は、移動ステージ116
のガイド部材に沿って移動可能に移動ステージ上に固定
されている。移動ステージ116による記録ヘッド11
4の移動方向は副走査方向に相当する。この記録ヘッド
114は、例えばレーザダイオード(LD)を複数個並
べて構成することで、複数のレーザビームを出射でき
る。
【0004】記録媒体112は、図17に示すように、
色材シートであるトナーシート10と、受像シート12
とからなり、トナーシート10は、支持体11の受像シ
ート側に、光熱変換層14及びトナー層15を積層して
構成される。また、受像シート12は、支持体16のト
ナーシート側に、クッション層17を介して受像層18
を積層して構成される。
【0005】支持体11には、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセルロー
ス)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)ベー
ス等、レーザビームを透過させるものが用いられる。光
熱変換層14としては、カーボン、黒色物質、赤外線吸
収色素、特定波長吸収物質等が挙げられるが、レーザエ
ネルギを効率良く熱に変換するものであればよい。トナ
ー層15には、K、C、M、Yの各色のほか、金、銀、
茶、灰、グリーン等の特色と呼ばれるものもある。トナ
ー層15は、記録に際して受像シート12の受像層18
と密着され、記録ヘッド114からのレーザビーム照射
による加熱によって、受像シート12の受像層18に転
写される。
【0006】また、支持体16には、トナーシート10
の支持体11と同様のものや、光不透過ベースのものが
用いられる。受像層18は、記録に際してトナーシート
10のトナー層15と密着され、トナー層15の加熱部
分が転写される。クッション層17は、トナーシート1
0が複数重ねられて転写される場合に、それらの積層さ
れたトナーの段差を吸収する。
【0007】次に、K、C、M、Yの各色について行う
カラー画像の記録工程の一例を、図18を参照して順次
説明する。但し、ラミネート処理を行う場合は、レーザ
記録工程の前段階にラミネート工程が入ることになる。
【0008】1)受像シート12を記録用回転ドラムの
外周面に巻き付ける。 2)K色のトナーシート10を受像シート12上に巻き
付ける。 3)K色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にK色で記録を行う。 4)K色のトナーシート10を受像シート12から剥離
させる。 5)C色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 6)C色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にC色で記録を行う。 7)C色のトナーシートを受像シート12から剥離させ
る。 8)M色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 9)M色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にM色で記録を行う。 10)M色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 11)Y色のトナーシートを受像シート12上に巻き付
ける。 12)Y色の画像・文字データでレーザビームを照射
し、受像シート12にY色で記録を行う。 13)Y色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 14)上記1)〜13)の工程を経て、受像シート12
上にK、C、M、Y、の各色が積み重ねたり重ならなか
ったりして、所望のカラー画像が得られる。 15)得られたカラー画像を本紙に転写する。 なお、記録時の密着性向上のためにラミネート処理する
場合は、各色毎にレーザ記録の直前に熱転写シートを加
圧ローラや加熱ローラ等により押圧することで、熱転写
シートを受像シートに密着させることができる。
【0009】上記レーザ照射による記録は、レーザビー
ムのスポット配列を、例えば図19に示す配列で行う。
即ち、主走査方向に沿って3列、副走査方向に沿って5
行で、第1スポットから第15スポットまでの計15ス
ポットの配列となっている。ここで、本明細書では、こ
のスポットの配列を基本スポットと呼称する。そして、
右端側から1列目で下側から1行目のスポットを第1ス
ポットと呼称し、1列目の各スポットを第1スポットか
ら順に第2スポット、第3スポット、第4スポット等と
呼称することにする。なお、本明細書における基本配列
とは、各スポット位置に記録素子が配置されていない場
合であっても、各スポットに対して順次、上記の番号を
付与して表すものとする。上記スポット配列のレーザビ
ームを用い、主走査方向に沿って全スポットを同時発光
させて記録(ベタ画像を記録)した場合、図22に斜線
で示す既記録エリアが得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、記録
ドラム上の受像シートに対し、複数色のトナーシートを
順次重ね合わせて、複数スポットで記録する場合、同じ
場所(副走査方向の同一記録ライン)には、同じスポッ
トch(チャンネル)を使用して記録していた。即ち、
図21に示す例えばK色の場合において、副走査方向ラ
イン番号と、スポットch番号とは一致し、図22に示
す例えばC色の場合においても、副走査方向ライン番号
と、スポットch番号とは一致していた。同様に他の
Y、M色についても副走査方向ライン番号と、スポット
ch番号とは一致していた。
【0011】しかしながら、全スポットを同時点灯して
図20に示すベタ画像を記録した場合、両端のスポット
位置では、2次元スポット配列の外側が、周囲環境温度
からの影響を大きく受けるため、内側のスポット位置に
比べ、比較的低温になる。即ち、内側のスポット位置で
は、左右に記録スポットがあるため、周囲環境温度より
も高温になっており、両端のスポット位置よりも比較的
高温になっている。つまり、両端のスポットで記録され
たラインは比較的細く、内側のスポットで記録されたラ
インは比較的太くなる。この結果、記録された画像に
は、図23に示すドラム1回転毎(図23の場合では1
5ライン毎)に僅かな隙間が生じるおそれがあった。
【0012】さらに、全スポットを同時点灯して図20
に示すベタ画像を記録した場合、先行のスポット位置
(図20では、1ch、6ch、11ch)で、先ず露
光が開始されるので、先行スポットは、他のスポット位
置(2〜5ch、7〜10ch、12〜15ch)に比
べ、比較的低温になる。即ち、他のスポット位置(2〜
5ch、7〜10ch、12〜15ch)では、必ず隣
接chが先に露光開始されるため、その熱の影響で先端
のスポット位置よりも比較的高温になっている。つま
り、先行のスポットで記録されたラインは比較的細く、
先行以外のスポットで記録されたラインは比較的太くな
る。この結果、記録された画像には、図24に示す2次
元スポット配列の1列毎(図24の場合では、5ライン
毎)に僅かな隙間の生じるおそれがあった。
【0013】このように、同じ場所(副走査方向の同一
記録ライン)に、同じスポットchを使用して複数色記
録すると、ch固有の特性が助長され、画像欠陥として
目立ち易くなる問題がある。ch固有の特性とは、スポ
ットを観点に見ると、パワー、スポット径、スポット形
状、波長があり、記録特性を観点に見ると、線幅、線エ
ッジのギザギザ、濃さがある。このうち、特に線幅は、
線の細いスポットch、線の太いスポットchの特性に
よって大きな影響を受ける。そして、線の細いスポット
chでは隣接スポットch間に隙間ができてしまう可能
性がある。また、線の太いスポットchでは記録画像が
本chによって隣接chまではみ出してしまい、画像デ
ータ通りの濃度がでない、或いは本来抜けるはずの隣接
chのドットが抜けない等の問題が生じ、いずれの場合
においても、画像ムラの要因となった。
【0014】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、ch固有の特性が、助長されることなく、画像欠陥
として目立ち難くなる記録方法及び記録装置を提供し、
もって、ch配置に依存する画像ムラの軽減を図ること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の記録方法は、記録媒体に
照射される複数のスポットを有する記録ヘッドを用い
て、記録媒体に複数色を記録する記録方法において、少
なくとも2色間で記録開始位置が、〔略スポット1個
分〕〜〔副走査方向の全スポット数−略1個分〕の範囲
で、副走査方向上流側又は下流側にずらして記録を行う
ことを特徴とする。
【0016】この記録方法では、少なくとも2色間で、
記録開始位置が、所定の範囲で副走査方向上流側又は下
流側にずらされることで、同じ場所(副走査方向の同一
記録ライン)に異なるスポットchが使用されて、複数
色が記録されるようになる。従って、ch固有の特性が
各色毎に重複して現れなくなり、ch固有の特性が助長
されなくなる。例えば、比較的線の細い特性を有するス
ポットchでは、隣接スポットch間に隙間が生じ易い
が、この特性が各色毎に重複して現れなくなるので、隙
間が画像欠陥として目立ち難くなり、ch配置の特性に
依存する画像ムラが軽減されることになる。
【0017】請求項2記載の記録方法は、記録媒体に照
射される複数のスポットを有する記録ヘッドを用いて、
記録媒体に複数色を記録する記録方法において、前記複
数色がKCMYの4色であり、前記KCMY間のそれぞ
れの記録開始位置が、〔略スポット1個分〕〜〔副走査
方向の全スポット数−略1個分〕の範囲で異ならして記
録を行うことを特徴とする。
【0018】この記録方法では、KCMY間のそれぞれ
の記録開始位置が所定の範囲でずらされるため、ch固
有の特性が二つ以上の色に重複して現れなくなり、ch
固有の特性が助長されなくなる。
【0019】請求項3記載の記録方法は、前記複数色の
うち、最初の色の記録開始位置に対して、残りのいずれ
かの色の記録開始位置を〔略スポット1個分〕異なら
し、さらに残りのいずれかの色の記録開始位置を〔略ス
ポット2個分〕異ならし、他の残りの色の記録開始位置
を〔略スポット3個分〕異ならして記録を行うことを特
徴とする。
【0020】この記録方法では、KCMYの4色におい
て、最初の色の記録開始位置に対して、残りのいずれか
の色の記録開始位置が〔略スポット1個分〕ずらされ、
さらに残りのいずれかの色の記録開始位置が〔略スポッ
ト2個分〕ずらされ、他の残りの色の記録開始位置が
〔略スポット3個分〕ずらされることで、全色の総ずれ
量が最小に抑えられる。即ち、最小のずれ量で各色を相
対的にずらすことができ、レジずれを生じ難くさせなが
ら、ch配置の特性に依存する画像ムラが軽減される。
【0021】請求項4記載の記録方法は、前記記録ヘッ
ドの副走査方向の記録開始位置を、副走査方向上流側又
は下流側にずらし、且つそのずらし量に対応させ、その
色の画像データを同じ量だけ逆方向にずらして記録を行
うことを特徴とする。
【0022】この記録方法では、記録開始位置が副走査
方向上流側又は下流側にずらされると共に、画像データ
に対応して記録を行う担当スポットが同じ量だけ逆方向
の副走査方向下流側又は上流側にずらされる。記録開始
位置が副走査方向上流側にずらされた場合には、担当ス
ポットが副走査方向下流側にずらされる。また、記録開
始位置が副走査方向下流側にずらされた場合には、担当
スポットが副走査方向上流側にずらされる。この際、担
当スポットが例えば副走査方向下流側にずらされると、
通常、1chで記録されるスポットが、2chのスポッ
トが用いられて記録される。このような処理により、例
えば1chが低濃度の特性を有する場合、例えばK色に
対してC色をスポット1個分ずらすことで、C色では異
なる位置で低濃度となる。そして、画像データがスポッ
ト1個分逆方向にずらされることで、当初のあるべき位
置での記録が可能になる。
【0023】請求項5記載の記録装置は、主走査方向
と、該主走査方向に直交する副走査方向とに2次元配列
された記録媒体に照射される複数のスポットを有する記
録ヘッドを用いて、記録媒体に複数色を記録する記録装
置において、請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の
記録方法を行う記録ヘッドを有したことを特徴とする。
【0024】この記録装置では、請求項1〜請求項4の
いずれか1項記載の記録方法を行う記録ヘッドを用いて
記録が行われることで、少なくとも2色間で、記録開始
位置が副走査方向上流側又は下流側にずらされ、ch固
有の特性が各色毎に重複して現れなくなる。これによ
り、ch配置の特性に依存しない、画像ムラの軽減され
た記録が可能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録方法及び
記録装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明に係る記録装置の構成図である。
この記録装置1は、フルカラー画像を得るためのカラー
画像形成装置であり、記録媒体供給部32、画像形成用
の記録用回転ドラム34、この記録用回転ドラム34上
に設けられる記録媒体固定/解除機構36、記録用回転
ドラム34の外周に沿って配置されるラミネート機構3
8、記録ヘッド40、剥離機構42、給紙部44、ラミ
ネート部46、定着部48、剥離部50、トレイ部5
2、コントローラ69、及び記録用回転ドラム34を駆
動するモータ(図示せず)とを備えている。
【0026】この記録装置1の概略的な動作としては、
まず、記録媒体供給部32から記録用回転ドラム34上
に、記録媒体として、受像シート12と、トナーシート
である色材シート10とを供給し、記録用回転ドラム3
4上に受像シート12を記録媒体固定/解除機構36に
よって固定する。そして、ラミネート機構38によって
加圧加熱押圧して受像シート12上に色材シート10を
粘着して積層する。なお、色剤シート及び受像シート1
2は、レーザ熱転写材料等を好適に使用できる。
【0027】次いで、コントローラ69によって画像信
号に応じて制御される記録ヘッド40で、色材シート1
0に向けて像様にヒートモードでレーザ露光すること
で、画像が潜像として記録される。続いて、剥離機構4
2によって色材シート10を記録用回転ドラム34上に
固定されている受像シート12から剥離し、記録された
色材シート10の画像を受像シート12に転写し、現像
する。これにより、受像シート12上に画像が形成され
る。これを他の3〜4色に対して繰り返し行い、受像シ
ート12上にカラー画像を形成した後、この受像シート
12と給紙部44から供給された本紙14とをラミネー
ト部46で積層・密着させる。そして、定着部48で受
像シート12の受像層を光硬化させた後、剥離部50で
剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14をプルー
フトレイ52aに、使用済みの受像シート12を廃材ス
タッカ52bに排出する。こうして、フルカラー画像を
ハードコピーとして得ることができる。
【0028】次に、記録装置1の各構成部を詳述する。
記録媒体供給部32は、ロール状の受像シート12及び
複数の色材シート10、例えばK,C,M,Yの標準ト
ナーシートや印刷分野で用いられる特色シート等のロー
ル状感熱材料(記録媒体)が保持されている記録媒体ス
テーション53と、一つの記録媒体を引き出す一対の引
き出しローラ54と、引き出しローラ54によって記録
媒体ステーション53から所定の長さに引き出された記
録媒体をシート状に切断するカッタ55と、シート状記
録媒体を挟持搬送する一対のローラ56と、シート状記
録媒体を記録用回転ドラム34上に案内し、記録媒体の
先端を記録用回転ドラム34上に取り付けられた記録媒
体固定/解除機構36に固定位置まで案内するガイド5
7とからなる。
【0029】画像形成用の記録用回転ドラム34には、
まずシート状の受像シート12が供給される。その受像
シート12の先端は、記録媒体固定/解除機構36にク
ランプ等により固定され、記録用回転ドラム34の図中
矢印方向の回転によって記録用回転ドラム34の外周上
に巻き上げられ、後端も記録媒体固定/解除機構36に
より固定される。ここで、記録媒体固定/解除機構36
の先端固定部と後端固定部の少なくとも一方は、色々な
長さのシート状記録媒体の記録用回転ドラム34上への
固定が可能なように、記録用回転ドラム34の外周上を
移動可能であるのが好ましい。
【0030】次いで、記録用回転ドラム34の外周上に
巻き付けられた受像シート12上に、全く同様にして記
録媒体供給部32から搬送されてきた色材シート10を
巻き付ける。受像シート12上への積層は、内部に図示
しないヒータを内蔵するラミネートローラ58と、この
ラミネートローラ58を支点59aを中心に回動し、記
録用回転ドラム34の外周に接離させるアーム59と、
ラミネートローラ58を所定押圧力で記録用回転ドラム
外周に押圧する押圧手段60からなるラミネート機構3
8によって行われる。
【0031】押圧手段60は、バネ等の付勢手段であっ
ても、エアシリンダのマニュピレータであってもよい。
受像シート12の最表層の受像層は粘着性を有している
ため、ラミネートローラ58によって所定押圧力により
押圧しながら色材シート10を巻き付けてラミネートで
きるので、色材シート10にしわ等を発生させないこと
は勿論、均一な粘着力で受像シート12の受像層と色材
シート10の色材層とを接着することができる。ここ
で、受像シート12への色材シート10のラミネート
は、均一に強く接着させるため、加圧ラミネートローラ
58によって行われるが、粘着力の向上を図るためラミ
ネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラミネー
トするのも好ましい。
【0032】図示例では、色材シート10の受像シート
12への押圧積層にラミネートローラ58を用いている
が、押圧積層ができれば何れであってもよく、先端が滑
らかな棒状の押し付け部材等も用いることができる。ま
た、記録用回転ドラム34への受像シート12の巻き付
けの際に、その先端を記録媒体固定/解除機構36によ
って固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ5
8もしくはその他の手段で受像シート12の他の部分を
保持し、受像シート12に所定の張力をかけて記録用回
転ドラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。このと
き、記録用回転ドラム34の外周に穿孔を設けておき、
受像シート12を真空吸引装置等の吸着手段を用いて吸
着固定する構成としても良い。この吸着手段と記録媒体
固定/解除機構36とは併用するのが好ましいが、いず
れか一方のみとしてもよい。こうすることによって、し
わ等を発生させず、また位置ずれを生じさせることな
く、受像シート12を記録用回転ドラム34の外周に固
定することができる。
【0033】さらに、色材シート10の受像シート12
への積層時にも、色材シート10に張力をかけておくの
が好ましい。このとき、受像シート12の巻き付けと同
様に記録媒体固定/解除機構36を用いて、色材シート
10の先端及び/または後端を固定するようにしてもよ
いし、上述の吸着手段を併用するようにしても良い。な
お、積層時に色材シート10にかける張力は、記録用回
転ドラム34への巻き付け時に受像シート12にかける
張力より小さく設定することが好ましい。
【0034】記録ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高感度エネルギ光を出射するレーザ光源
(図示せず)とレーザ光のビームスポット径を調整する
結像レンズ等からなるレーザヘッド24と、このレーザ
ヘッド24を記録用回転ドラム34の軸方向に移動して
副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ
光による色材シート10の主走査は、記録用回転ドラム
34の回転によって行う。また、記録ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録用回転ドラム34に軸方
向の移動手段を設け、記録用回転ドラム34を回転主走
査しつつ軸方向に移動させて副走査させてもよい。本発
明に係る記録装置の記録ヘッド40は、詳細は後述する
が、複数のレーザビームを出射可能なマルチスポット構
成としており、記録素子であるレーザダイオード(L
D)素子を複数個2次元的に配列して形成される。
【0035】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を出射できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザ等の
固体レーザ、半導体レーザ等の他に、色素レーザ、エキ
シマレーザ等を用いることができる。本発明における画
像記録に用いられるレーザ光は、これらのレーザから直
接出射された光、もしくはこれらの出射光を二次高調波
素子を通して、半分の波長に変換した光等を用いること
ができる。
【0036】色材シート10の感光波長、感度、必要と
される記録速度に応じて、これらのレーザから適宜選択
されるが、これらの中で、半導体レーザが価格、出力、
大きさ、変調の容易性等の点から最も好ましい。画像信
号によるレーザ光の変調は、例えばアルゴンイオンレー
ザの場合には外部変調機にビームを通し、また、半導体
レーザの場合には、レーザに注入する電流を信号により
制御(直接変調)する等、公知の方法により行われる。
光熱変換層上で集光されるレーザスポットの大きさ、及
び走査速度は、画像に必要とされる解像力、材料の記録
感度等に応じて設定される。印刷用途の場合、一般に高
い解像力が必要であり、ビームスポットは小さい方が画
質的に好ましいが、一方で焦点深度が狭くなり、機械的
な制御が困難になる。
【0037】また、走査速度が小さすぎると、色材シー
ト10の支持体等への熱伝導による熱損失が大きくな
り、エネルギ効率が低下すると共に、記録時間が長くな
り好ましくない。以上から、本発明での記録条件は、光
熱変換層上のビーム径が5〜50μm、特に好ましくは
6〜30μm、走査速度1m/秒以上、好ましくは3m
/秒以上である。画像信号は、本発明の記録装置1の外
部の画像読み取り装置、DTP機能を持つワークステー
ション、(W/S)、電子出版システムや各種の記憶媒
体(磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、RAMカード等々)から、カラーマネー
ジメントシステム(色画像再現システム)等により、色
空間等のマッチングが行われた後、SCSIインターフ
ェース等を介してディジタル信号として、コントローラ
69に伝送され、必要な処理が施された後、記録ヘッド
40に伝送され、レーザヘッド24のヒートモード露光
の制御が行われる。
【0038】コントローラ69は、記録ヘッド40の副
走査手段61による副走査及び記録用回転ドラム34の
回転主走査の制御を始めとして、本発明の記録装置1の
各部の制御及び全体シーケンスの制御等を行う。剥離機
構42は、記録ヘッド40によるヒートモード露光によ
って潜像として画像が形成された色材シート10を受像
シート12から剥離すると同時に色材シート10の潜像
を受像シート12に剥離転写して現像するためのもの
で、剥離ローラ62と、剥離ローラ62に当接する2個
の分割ローラ63、64と、剥離ローラ62に沿って分
割ローラ63、64間に設けられる櫛刃ガイド板65、
これらを一体として取り付けるブラケット(図示せず)
とを有する。
【0039】剥離ローラ62はアーム67に軸支され、
支点67aを中心に回動し、記録用回転ドラム36上を
接離可能に構成される。またアーム67を介して剥離ロ
ーラ62を記録用回転ドラム34上の受像シート12と
色材シート10との積層体を押圧するための押圧手段6
8が設けられる。ヒートモード露光によって熱エネルギ
が像様に印加され、色材層の接着力が低下することで潜
像として画像が形成され色材シート10と、これが接着
された受像層を持つ受像シート12との積層体に対し、
支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動して、ブ
ラケットを近づけ、積層体の受像シート12の受像層と
色材シート10の色材層との間に櫛刃ガイド板65を挿
入すると共に積層体を色材シート10側から剥離ローラ
62によって押圧する。
【0040】ここで、色材シート10と受像シート12
のいずれかの接合長さを変えておけば櫛刃ガイド65を
両者間に容易に挿入できる。この後、記録用回転ドラム
34を回転すると共に剥離ローラ62、分割ローラ6
3、64を回転させ、色材シート10の先端を櫛刃ガイ
ド65に沿って移動させて剥離ローラ62と分割ローラ
63の間に挟持させる。こうして、色材シート10を剥
離ローラ62で押圧しながら、剥離ローラ62と分割ロ
ーラ63、64との間で挟持搬送して、受像シート12
から剥離する。これにより、色材シート10は剥離ロー
ラ62で押圧した部分で、一定の剥離速度で剥離するこ
とができるので、剥離力も一定とすることができ、ステ
ィックスリップ等振動現象が発生することがなく、剥離
ムラを生じることがない。また、剥離の際に、受像シー
ト12に加わる剥離力が変動しないので、受像シート1
2の記録用回転ドラム34上の固定位置がずれることも
ない。したがって、位置精度の低下を招くこともない。
そして、剥離ムラや位置ずれ等のない1色の高画質、高
解像度、高階調網点画像を得ることができる。
【0041】このようにして、K,C,M及びYの4色
の画像が正確に位置合わせされて剥離・転写・現像され
た受像シート12は、ガイド部材70、70に案内され
つつ、搬送ローラ対71によって搬送されて、ラミネー
ト部46に搬送される。ラミネート部46においては、
受像シート12の搬送にタイミングを合わせて、本紙供
給ロール72が本紙カセット73から本紙14を送り出
し、ガイド部材70によって案内しつつ図中右方向に搬
送する。また、本紙14を手差し供給口44aから本紙
供給ロール72に供給しても良い。次いで、受像シート
12及び本紙14は、レジストローラ対75によって位
置合わせされつつ積層され、定着部48に搬送される。
【0042】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート12と本紙14は、圧着ロ
ーラ76a及び加熱ローラ76bより構成される加熱定
着ローラ対によって加熱定着されつつ挟持搬送され、さ
らに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によってさらに
受像シート12の受像層が剥離しやすいように硬化す
る。次いで、剥離部50において、剥離ローラ対78及
び剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやすい受像
層が受像シート12より剥離され、受像層が本紙14に
貼着されて画像が転写され、画像が転写された本紙14
はハードコピーとしてトレイ部52のプルーフトレイ5
2aに排出され、受像層が剥離された受像シート12
は、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0043】記録ヘッド40は、記録に際して、出射し
たレーザビームを記録データ通りにON/OFF変調さ
せ、副走査方向Bに移動しつつ記録用回転ドラム34上
の色材シート10を加熱する。
【0044】図2は副走査方向ライン番号と、スポット
ch番号とを一致させてスポットを記録した模式図、図
3はK色に対してC色の記録開始位置を、スポット1個
分副走査方向上流側にずらして記録した模式図である。
記録ヘッド40には複数の記録素子が主走査方向と、主
走査方向に直交する副走査方向とに2次元配列され、複
数色の画像情報がそれぞれの記録素子に対応したスポッ
ト(担当スポット)で記録媒体に記録される。この際、
従来の記録ヘッドでは、図2に示すように、例えばK色
(図2中、色の濃いスポット)に対するC色(図2中、
色の薄いスポット)の記録開始位置を、副走査方向ライ
ン番号と、スポットch番号とを一致させて記録してい
たため、上述したch固有の特性が助長されることによ
る不具合が生じていた。
【0045】これに対し、本実施形態による記録方法
は、記録ヘッド40の副走査方向の記録開始位置を、少
なくとも2色間で、記録開始位置を副走査方向上流側又
は下流側にずらして記録を行うことを特徴としている。
この場合、図3に示すように、例えば、K色に対するC
色の記録開始位置は、略スポット1個分、副走査方向下
流側にずらされて記録が行われる。
【0046】図3には記録開始位置が略スポット1個分
ずらされた例を示すが、このずらし量は、〔略スポット
1個分〕〜〔副走査方向の全スポット数−略1個分〕、
或いは〔略スポット1個分〕〜〔主走査方向のスポット
数−略1個分〕の範囲でずらすことができる。例えば、
図19に示した3列×5行のスポット配列の場合では、
このずらし量は、およそ1〜〔15−1=14〕、或い
は1〜〔1列スポット数−1=4〕となる。
【0047】この記録方法では、少なくとも2色間で、
記録開始位置が副走査方向上流側又は下流側にずらされ
ることで、同じ場所(副走査方向の同一記録ライン)に
異なるスポットchが使用されて、複数色が記録され
る。従って、ch固有の特性が各色毎に重複して現れな
くなり、ch固有の特性が助長されなくなる。例えば、
比較的線の細い特性を有するスポットchでは、隣接ス
ポットch間に隙間が生じ易いが、この特性が各色毎に
重複して現れなくなるので、隙間が画像欠陥として目立
ち難くなり、ch配置の特性に依存する画像ムラが軽減
されることになる。
【0048】また、KCMYの4色で記録を行う場合、
記録ヘッド40の副走査方向の記録開始位置は、KCM
Y毎に異ならせることが好ましい。これにより、ch固
有の特性が二つ以上の色に重複して現れなくなり、ch
固有の特性がより助長されなくなる。
【0049】なお、本実施形態の記録方法を採った場
合、スポットをずらした分だけ、画像データと異なる場
所に2色目以降が記録され、所謂「レジずれ」が生じる
が、ずれ量が50μm以下であれば、許容できる範囲と
なる。
【0050】次に、本発明に係る記録方法の第2実施形
態を説明する。この実施形態による記録方法は、複数色
が例えばKCMYの4色である場合、最初の色の記録開
始位置を〔略スポット1個分〕異ならして、さらに残り
のいずれかの色の記録開始位置を〔略スポット2個分〕
異ならして、他の残りの色の記録開始位置を〔略スポッ
ト3個分〕異ならすことを特徴としている。
【0051】この記録方法では、KCMYの4色におい
て、最初の色の記録開始位置が〔略スポット1個分〕ず
らされ、さらに残りのいずれかの色の記録開始位置が
〔略スポット2個分〕ずらされ、他の残りの色の記録開
始位置が〔略スポット3個分〕ずらされることで、全色
の総ずれ量が最小に抑えられる。即ち、最小のずれ量で
各色を相対的にずらすことができ、レジずれを生じ難く
させながら、ch配置の特性に依存する画像ムラが軽減
される。
【0052】具体的には、 解像度〔dpi〕 3スポットずらし時の最大ずれ量〔μm〕 2400 31.8 2438 31.3 2540 30.0 5000 15.2 となり、3スポットずらし時の最大ずれ量が、50μm
より十分に小さいずれ量となるので許容できることにな
る。
【0053】次に、本発明に係る記録方法の第3実施形
態を説明する。図4はK色に対してC色の記録開始位置
を、スポット1個分副走査方向上流側にずらし、且つ担
当スポットを、同じ量だけ逆方向の副走査方向下流側に
ずらして記録した模式図である。この実施形態による記
録方法は、記録ヘッド40の副走査方向の記録開始位置
を、副走査方向上流側又は下流側にずらし、且つ画像デ
ータに対応して記録を行う担当スポットを、同じ量だけ
逆方向の副走査方向下流側又は上流側にずらして記録を
行うことを特徴としている。
【0054】この記録方法では、記録開始位置が副走査
方向上流側又は下流側にずらされ、同時に、画像データ
に対応して記録を行う担当スポットが同じ量だけ逆方向
の副走査方向下流側又は上流側にずらされることにな
る。例えば、記録開始位置が副走査方向上流側にずらさ
れた場合には、担当スポットが副走査方向下流側にずら
される。また、記録開始位置が副走査方向下流側にずら
された場合には、担当スポットが副走査方向上流側にず
らされることになる。
【0055】この際、担当スポットが例えば副走査方向
下流側にずらされると、通常、1chで記録されるスポ
ットが、2chのスポットが用いられて記録されること
になる。このような処理により、例えば1chが低濃度
の特性を有するスポットの場合、例えばK色に対してC
色を略スポット1個分ずらすことで、C色では異なる位
置で低濃度となる。そして、画像データが略スポット1
個分逆方向にずらされることで、当初のあるべき位置で
の記録が可能になる。
【0056】また、この実施形態の記録方法において
も、KCMYの4色に、同じずらし量・同じずらし方向
をなくすことが好ましい。これにより、KCMY毎に異
なるずらし量・異なるずらし方向で記録されるので、c
h固有の特性が二つ以上の色に重複して現れなくなる。
【0057】上述の説明に用いた図2〜図4は、実際に
記録されるスポットの配列を、理解容易となるように簡
略化したものである。実際には、各色のスポットは、色
毎に所定のスクリーン角度で記録される。例えばK色で
は、図5に示すように、スクリーン角45°で記録さ
れ、C色では、図6に示すように、スクリーン角15°
で記録され、M色では、図7に示すように、スクリーン
角75°で記録され、Y色では、図8に示すように、ス
クリーン角0°で記録される。
【0058】従って、実際の記録では、図5のK色と図
6のC色とを単に重ねた場合、図9に示す記録画像パタ
ーンとなる。図5のK色に対して図6のC色の記録開始
位置を、略スポット1個分副走査方向上流側にずらして
記録すれば、図10に示す記録画像パターンとなる。さ
らに、図5のK色に対して図6のC色の記録開始位置
を、略スポット1個分副走査方向上流側にずらし、且つ
担当スポットを、同じ量だけ逆方向の副走査方向下流側
にずらして記録すれば、図11に示す記録画像パターン
となる。また、図5のK色に対して図6のC色の記録開
始位置を略スポット1個分、図7のM色の記録開始位置
を略スポット2個分、図8のY色の記録開始位置を略ス
ポット3個分副走査方向下流側にずらして記録すれば、
図12に示す記録画像パターンとなる。
【0059】なお、上述の各実施形態では、スポットの
2次元配列が5行3列である場合を例に説明したが、本
発明の記録方法及び記録装置はこれに限らず、行数が1
〜10000以下の整数、或いは列数が1〜10000
以下の整数である素子配列構成にも同様に適用可能なも
のである。
【0060】また、スポットの2次元配列は、所望のス
ポット数にする場合、副走査方向の最上流又は最下流側
で、且つ記録の開始端又は終了端から順次スポットを無
効にして配列を構成するようにする。例えば、スポット
数を所望の理由(信号処理のし易さ等)で偶数(例えば
12ch)にしたいときには、基本配列5行3列の場
合、図13に示すように、副走査方向の最下流側で、記
録終了端から3つのスポットを無効とする。この場合、
両端chは、1chと12ch、先行chは1ch、6
ch、11chとなる。
【0061】以上説明した各実施形態の記録方法に用い
る記録装置は、図14(a)に示すように、所謂アウタ
ードラム式の記録装置であるが、上述したアウタードラ
ム式の他、図14(b)、(c)に示すインナードラム
式のものであってもよい。
【0062】即ち、図14(b)に示すインナードラム
式の記録装置は、凹状湾曲面を有する記録用回転ドラム
81を備えており、記録用回転ドラム81の内周面に
は、色材シート10及び受像シート12が装着される。
レーザビームを、記録用回転ドラム81の湾曲中心側か
ら記録媒体10、12に照射することで記録が行われ
る。
【0063】また、図14(c)に示すインナードラム
式の記録装置は、略円筒状の透明な記録用回転ドラム8
3を備えており、記録用回転ドラム83の外周面には、
色材シート10及び受像シート12が装着される。レー
ザビームを、記録用回転ドラム83の略中心から記録媒
体10、12に向けて照射することで記録が行われる。
【0064】さらに、記録装置の他の例として、図15
に示す露光ユニット85によりレーザビームを主走査方
向に走査させ、記録媒体10、12をローラ対86a、
86bからなる搬送機構86によって副走査方向に搬送
することにより記録を行う記録装置であってもよい。
【0065】この露光ユニット85は、記録媒体10、
12の分光感度特性に応じた狭帯波長域のレーザビーム
を出射する光源87、第1及び第2レンズ(シリンドリ
カルレンズ)88、89、光偏光器であるポリゴンミラ
ー90、fθレンズ91、立ち下げミラー92を有す
る。露光ユニット85は、記録画像に応じて変調させた
レーザビームを、主走査方向に偏向させて所定の記録位
置Xに入射させる。なお、上記露光ユニット85には、
図示はしないが、光源から出射されたレーザビームを整
形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ
補正光学系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査
装置に配置される各種の部材が必要に応じて配置され
る。
【0066】また、上記各実施形態においては、記録ヘ
ッドとして高速で高精細な記録が可能なレーザ光を照射
するレーザヘッドを一例として示したが、発熱素子を2
次元配列して形成したサーマルヘッドを用いて記録装置
を構成してもよい。これにより、記録装置のコストを低
減しつつ、高精細な記録を実現することができる。な
お、この場合の記録ヘッドは、前述の記録素子がそれぞ
れ発熱素子となり、記録媒体の幅方向全面に接触可能に
構成する以外は、前述の記録装置と同様である。
【0067】さらに、上記各実施形態においては、LD
を多数個並べた記録ヘッド40を例に説明したが、本発
明による記録方法は、この他、1次元の光シャッタ方式
や、LD発光面が多数個並んだLDリニアアレイタイ
プ、LED(発光ダイオード)が多数個並んだLEDア
レイタイプの記録ヘッドを用いるものであってもよく、
また、1次元配列光源を、多数列重ねた(スタック)状
態にして、2次元スポット配列を構成した記録ヘッドを
用いるものであってもよい。
【0068】ここで、記録ヘッドと記録媒体との主走査
による相対移動方向が、記録用回転ドラムが図1に示す
記録ヘッド下方から上方に向けて走査(回転)する方向
である場合は上述した通りであるが、逆方向の場合もあ
る。例えば、記録用回転ドラムが前述とは逆方向に回転
して、記録ヘッド上方から下方に向けて記録媒体が走査
(回転)する場合、また、記録ヘッドを固定側として記
録媒体が移動する場合等がある。これらの場合は、本
来、前述した上流側を下流側、下流側を上流側とすべき
であるが、これを前述した通りに読み替えることで、相
対移動方向が前述した各実施形態とは逆方向である場合
も同様に表すことができる。従って、本明細書でいう上
流側、下流側とは、記録ヘッドと記録媒体の相対移動方
向によらずに、図19に示す下側及び右側を上流、上側
及び左側を下流と呼称するものとする。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る記録方法は、記録ヘッドの副走査方向記録開始位置
を、副走査方向上流側又は下流側にずらして記録を行う
ので、同じ場所(副走査方向の同一記録ライン)に、異
なるスポットchが使用されて、複数色が記録される。
この結果、ch固有の特性が、助長されることなく、画
像欠陥として目立ち難くなり、ch配置に依存する画像
ムラを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の構成図である。
【図2】副走査方向ライン番号と、スポットch番号と
を一致させてスポットを記録した模式図である。
【図3】K色に対してC色の記録開始位置を、略スポッ
ト1個分副走査方向上流側にずらして記録した模式図で
ある。
【図4】K色に対してC色の記録開始位置を、略スポッ
ト1個分副走査方向上流側にずらし、且つ担当スポット
を、同じ量だけ逆方向の副走査方向下流側にずらして記
録した模式図である。
【図5】副走査方向ライン番号と、スポットch番号と
を一致させ、スクリーン角45°でK色のスポットを記
録した模式図である。
【図6】副走査方向ライン番号と、スポットch番号と
を一致させ、スクリーン角15°でC色のスポットを記
録した模式図である。
【図7】副走査方向ライン番号と、スポットch番号と
を一致させ、スクリーン角75°でM色のスポットを記
録した模式図である。
【図8】副走査方向ライン番号と、スポットch番号と
を一致させ、スクリーン角0°でY色のスポットを記録
した模式図である。
【図9】図5のK色と図6のC色とを単に重ねた模式図
である。
【図10】図5のK色に対して図6のC色の記録開始位
置を、略スポット1個分副走査方向上流側にずらして記
録した模式図である。
【図11】図5のK色に対して図6のC色の記録開始位
置を、略スポット1個分副走査方向上流側にずらし、且
つ担当スポットを、同じ量だけ逆方向の副走査方向下流
側にずらして記録した模式図である。
【図12】図5のK色に対して図6のC色の記録開始位
置を略スポット1個分、図7のM色の記録開始位置を略
スポット2個分、図8のY色の記録開始位置を略スポッ
ト3個分副走査方向下流側にずらして記録した模式図で
ある。
【図13】任意のスポット数の場合の2次元配列におけ
る有効スポット位置を表す説明図である。
【図14】本発明に係る記録方法に用いられる(a)ア
ウタードラム方式と(b)、(c)インナードラム方式
を示す説明図である。
【図15】本発明に係る記録方法に用いられる他の記録
装置の要部構成を示す構成図である。
【図16】従来の記録ヘッドと記録用回転ドラムとを備
えた記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図17】図16の記録装置に用いられる色材シート及
び受像シートの層構成を示す断面図である。
【図18】記録装置による記録工程を概念的に示す説明
図である。
【図19】記録素子の配列を概念的に示す図である。
【図20】図19の記録素子配列による既記録エリアを
示す図である。
【図21】副走査方向ライン番号と、スポットch番号
とを一致させてK色のスポットを記録した模式図であ
る。
【図22】副走査方向ライン番号と、スポットch番号
とを一致させてC色のスポットを記録した模式図であ
る。
【図23】従来の記録方法により生じるドラム1回転毎
の温度変化を示す説明図である。
【図24】従来の記録方法により生じる列間の温度変化
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録装置 10 色材シート(記録媒体) 12 受像シート(記録媒体) 40 記録ヘッド
フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AA01 AB03 AB10 AC01 AC03 CA03 CA05 CA08 2C066 AA05 AC01 AC17 AD01 BC03 BC08 BC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に照射される複数のスポットを
    有する記録ヘッドを用いて、記録媒体に複数色を記録す
    る記録方法において、 少なくとも2色間で記録開始位置が、 〔略スポット1個分〕〜〔副走査方向の全スポット数−
    略1個分〕の範囲で、副走査方向上流側又は下流側にず
    らして記録を行うことを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に照射される複数のスポットを
    有する記録ヘッドを用いて、記録媒体に複数色を記録す
    る記録方法において、 前記複数色がKCMYの4色であり、 前記KCMY間のそれぞれの記録開始位置が、〔略スポ
    ット1個分〕〜〔副走査方向の全スポット数−略1個
    分〕の範囲で異ならして記録を行うことを特徴とする記
    録方法。
  3. 【請求項3】 前記複数色のうち、最初の色の記録開始
    位置に対して、残りのいずれかの色の記録開始位置を
    〔略スポット1個分〕異ならし、 さらに残りのいずれかの色の記録開始位置を〔略スポッ
    ト2個分〕異ならし、 他の残りの色の記録開始位置を〔略スポット3個分〕異
    ならして記録を行うことを特徴とする請求項2記載の記
    録方法。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドの副走査方向の記録開始
    位置を、副走査方向上流側又は下流側にずらし、 且つそのずらし量に対応させ、その色の画像データを同
    じ量だけ逆方向にずらして記録を行うことを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 主走査方向と、該主走査方向に直交する
    副走査方向とに2次元配列された記録媒体に照射される
    複数のスポットを有する記録ヘッドを用いて、記録媒体
    に複数色を記録する記録装置において、 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の記録方法を行
    う記録ヘッドを有したことを特徴とする記録装置。
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