JP2001130149A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2001130149A
JP2001130149A JP31532599A JP31532599A JP2001130149A JP 2001130149 A JP2001130149 A JP 2001130149A JP 31532599 A JP31532599 A JP 31532599A JP 31532599 A JP31532599 A JP 31532599A JP 2001130149 A JP2001130149 A JP 2001130149A
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JP31532599A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Kaneshiro
和明 金城
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体固定手段の記録媒体固定面の表面粗
さRaと、該固定面と接する記録媒体の裏面の表面粗さ
Raを滑らかにすることにより、印刷品質を良好に行い
得る画像記録装置を提供する。 【解決手段】 色材シート10と受像シート12を重ね
合わせてなる記録媒体を記録媒体固定手段であるドラム
34に固定し、レーザ光により画像記録を行う画像記録
装置において、ドラム34の表面粗さRaは1.0μm
以上であり、該ドラム34の表面と接する受像シートの
裏面の表面粗さRaを0.3μm未満とすることによ
り、両表面粗さRaによる受像シートの膨らみを抑え、
受像シートに重ね合せられる色材シートとの間の密着不
良部を無くすことで、色材シートのトナーを受像シート
の受像層に良好に転写させることができる。よって、こ
の密着不良による白抜き等の印画品質の低下を防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を記録媒
体固定手段に固定して画像記録する画像記録装置及び画
像記録方法に関し、記録媒体の印画品質低下を防止する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩写真式感光材料を使用せず、
熱現像感光材料を用いて可視化のためにシート状記録材
料を加熱する工程を含む画像記録装置が提案されてい
る。この種の画像記録装置の構成は多岐にわたるが、そ
の一例を図3を参照して述べると、レーザ光源(LD)
を備えたレーザヘッド24から出射される記録用レーザ
を、画像記録用ドラム34に装着した受像シート12と
色材シート10からなる記録媒体に照射して画像を形成
するように構成した画像記録装置がある。
【0003】次に、図4及び図5を参照して前記画像記
録装置による画像記録方法を説明する。受像シート12
は画像記録用ドラム34側から順番に、支持体、クッシ
ョン層、受像層で構成されており、また色材シート10
は、レーザ光照射側から順番に支持体、光熱変換層、ト
ナー層で構成されている。この受像シート12が画像記
録用ドラム34に装着され、受像シート12の上側に色
材シート10がトナー層を受像シート12側に向けて重
ねられ、色材シート10に受像シート12側の反対側か
らレーザ光を照射すると、照射されたトナー層部分が熱
によって受像層に転写されることとなる。
【0004】ここで、支持体には、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセル
ロース)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)
ベース等、レーザ光を透過させるものが用いられる。ま
た光熱変換層には、カーボン、黒色色素、赤外線吸収色
素、特定波長吸収物質等のレーザエネルギを熱に効率良
く変換するものが用いられる。トナー層には、KCMY
の、各色の色材シートがあり、金、銀、茶、グレー、オ
レンジ、グリーン等の色材シートも使用されることがあ
る。受像層は、転写されるトナーを受け止めるものであ
る。さらにクッション層は、トナ一が複数段に重ねられ
るときの段差吸収や、ゴミによる段差吸収の働きを担う
ものである。
【0005】尚、画像記録装置で使用される記録媒体と
しての受像シート12及び色材シート10のより詳細な
内容については、本出願人の出願に係る特開平4−29
6594号公報、特開平4−327982号公報、特開
平4−327983号公報等に記載されており、また、
このような記録媒体を使用した画像記録装置については
特開平6−275183号公報に詳述されているので、
必要ならばそれらを参照されたい。
【0006】次に、KCMY各色データでレーザ記録を
行う工程と、記録後に受像シート12から色材シート1
0を剥離させる工程とを説明する。但し、ラミネート処
理を行う場合は、レーザ記録工程の前段階にラミネート
工程が入ることになる。以下に、各工程を図5に基づき
順次説明する。 1)受像シート12を画像記録用ドラム34に巻き付け
る。 2)まず、K工程を実施するため、K色材シート10を
その受像シート12の上に巻き付ける。 3)Kの画像・文字データに基づきレーザ光を照射し記
録を行う。 4)そして、K色材シート10を受像シート12から剥
離させる(K工程終了)。 5)次いで、C工程を実施する。即ち、C色材シートを
その受像シート12の上に巻き付ける。 6)Cデータでレーザ記録を行う。 7)最後に、C色材シート10を受像シート12から剥
離させる(C工程終了)。 8)さらに、M工程を実施する。即ち、M色材シート1
0をその受像シート12の上に巻き付ける。 9)Mデータでレーザ記録を行う。 10)M色材シート10を受像シート12から剥離させ
る(M工程終了)。 11)そして、Y工程を実施する。即ち、Y色材シート
10をその受像シート12の上に巻き付ける。 12)Yデータでレーザ記録を行う。 13)最後に、Y色材シート10を受像シート12から
剥離させる(Y工程終了)。 14)このようにして、受像シート12上にKCMY4
色が適宣積層又は積層されずに、必要なカラーの画像が
出来上がる。 15)これを本紙に転写する。 尚、ラミネート処理する場合は、各色毎にレーザ記録の
直前に色材シートを加圧ローラや加熱ローラ等により押
圧することで、色材シートを受像シートに密着させる。
【0007】また、前記画像記録装置における感材供給
とそれに続く画像記録について図1を参照して説明す
る。図1において画像記録装置30は、フルカラー画像
を得るためのものであり、感材供給部32と、画像記録
用ドラム34(以下、単にドラムと略称する)と、ドラ
ム34の外周に沿って配置されるラミネート機構38
と、記録ヘッド40と、剥離機構42と、給紙部44
と、ラミネート部46と、定着部48と、剥離部50
と、トレイ部52と制御部69等を備えている。
【0008】まず感材供給部32において、ロール状の
受像シート12および複数の色材シート10などのロー
ル状感熱材料(以下、感材という)が保持されている感
材ステーション53から、引出ローラ54によって1つ
の感材が引き出され、カッタ55で所定の長さに切断さ
れてからローラ56に挟持搬送されガイド57によりド
ラム34に案内される。
【0009】次に、ドラム34には、先ず受像シート1
2が供給され、その先端を感材固定/解除機構36によ
ってドラム34に固定し巻き付けられて、その上に前記
同様にして感材供給部32から搬送されてきた色材シー
ト10が重ね合わせて巻き付けられる。この色材シート
10の受像シート12上への重ね合わせは、ラミネート
機構38によって行われる。そして、記録ヘッド40の
レーザヘッド24からのレーザ光により、ドラム34に
重ね合わせて巻き付けられた色材シート10及び受像シ
ート12を露光し、像様にヒートモードでレーザ露光し
て潜像画像を記録する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く感
材供給部32によってドラム34に案内され、巻き付け
られて重ね合わされた色材シート10と受像シート12
に対しレーザ露光する際、図4、5に示すように、ドラ
ム34の表面は受像シート12裏面の支持体と接し、受
像シート12の受像層は色材シート10のトナー層に接
するように重ね合わされているが、受像シート12裏面
に接するドラム34の表面粗さRaと、受像シート12
のドラム34に接する裏面の表面粗さRaによって、例
えば図6に示すように受像シートが色材シート12側に
膨らんでしまう。
【0011】よって、受像シート12が膨らむために、
重ね合わされた色材シート10のトナー層は受像シート
12の受像層の面に密着できずに、空間すなわち密着不
良部分が生じてしまう。すなわち、この密着不良部分に
おいて図6の上方向からレーザ光が色材シート10に照
射されても、トナー層部分が受像層に接していないので
トナーが受像層に転写されない。この結果、画像記録装
置30にて受像シート12に転写されたトナーを更に本
紙14に転写して得られる画像おいて、この密着不良部
分に対する部分には、トナーが無く発色が得られないと
いう不具合が生ずる。
【0012】また更に、感材供給部32の感材ステーシ
ョン53に、受像シート12がロール状にセットされて
いる状態の受像シート12同士の重なりを図7(a)に
示す。ドラム34に接する受像シート12の裏面に表面
粗さRaがあるので、同図において、上側(ロール状態
では外側)の受像シート12の裏面が、下側(ロール状
態では内側)にロールされている受像シート12の受像
層表面に接し、上側受像シート12の裏面の表面粗さが
下側受像シート12の受像層、クッション層を押圧して
窪んでいる。次に、前記感材ステーション53から前記
下側の受像シート12が搬送されてドラム34に巻か
れ、その上に色材シート10が重ね合わされた様子を、
図7(b)に示す。この場合、窪みによる空間が生じ、
この空間部分では転写されるべき色材シート10のトナ
ーが受像シート12の受像層に転写されないので、発色
が得られずに白く抜けてしまう。
【0013】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、記録媒体固定手段の記録媒体固定面の表面粗さ
Raと、該固定面と接する記録媒体の裏面の表面粗さR
aを滑らかにすることにより、印刷品質を良好に行い得
る画像記録装置及び画像記録方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る画像記録装置は、受像シート上に色材
シートを重ね合わせてなる記録媒体を記録媒体固定手段
に固定し、前記記録媒体固定手段上において画像記録を
行う画像記録装置であって、前記記録媒体固定手段の前
記記録媒体を固定する面の表面粗さRaは1.0μm以
下であり、該固定する面に接する受像シート裏面の表面
粗さRaは0.3μm未満であることを特徴とする。
【0015】この画像記録装置によれば、記録媒体固定
手段の記録媒体を固定する面の表面粗さRaは1.0μ
m以下であり、該固定する面に接する受像シート裏面の
表面粗さRaは0.3μm未満であるので、記録媒体固
定手段上に受像シートと色材シートが重ね合わされても
受像シートの色材シート側への膨らみが少なく、受像シ
ートと色材シートの間に密着不良が発生せずに色材シー
トのトナーが受像シートの受像層に転写できる。よっ
て、白抜け等の印画品質の低下を防止できる。
【0016】また、受像シート裏面の表面粗さRaは
0.3μm未満であるので、感材供給部の感材ステーシ
ョンに、受像シートがロール状にセットされている状態
であっても、受像シート裏面の表面粗さRaが、ロール
状態で下側の受像シートの受像層、クッション層を押圧
することはほとんどなく、それによって色材シートと受
像シートの重ね合わせ時に、色材シートのトナー層と受
像シートの受像層の間に空間が無く密着するので、転写
が確実に行われ目的とする印画品質が得られる。
【0017】請求項2記載の画像記録装置は、受像シー
ト上に色材シートを重ね合わせてなる記録媒体と、シー
ト材料が付けられた記録媒体固定手段と、前記記録媒体
は前記記録媒体固定手段に付けられた前記シート材料上
に固定されて画像記録を行う画像記録装置であって、前
記シート材料の前記記録媒体を固定する面の表面粗さR
aは1.0μm以下であり、該固定する面に接する受像
シート裏面の表面粗さRaは0.3μm未満であること
を特徴とする。
【0018】この画像記録装置では、記録媒体固定手段
に付けられた前記シート材料の前記記録媒体を固定する
面の表面粗さRaが1.0μm以下であり、該固定する
面に接する受像シート裏面の表面粗さRaは0.3μm
未満であるので、シート材料が取り付けられた記録媒体
固定手段上に受像シートと色材シートが重ね合わされて
も受像シートの色材シート側への膨らみが少なく、受像
シートと色材シートの間に密着不良が発生せずに、色材
シートのトナーが受像シートの受像層に転写できる。よ
って、白抜け等の印画品質の低下を防止できる。また、
シート材料の交換により表面粗さの品質を容易に一定に
維持することができ、印画精度を良好に維持できる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図1、図2を参照して本発
明に係る画像記録装置の実施形態を説明する。なお、図
1は画像記録装置全体の構成を模式的に示す構成図、図
2は記録媒体が記録媒体固定手段に固定された時の断面
図である。図1は、画像記録装置30の具体的な構成例
を示す。尚同図において、画像形成装置の概要について
従来例と同様の構成については、同符号を付し説明を省
略する。
【0020】この画像記録装置30の概略的な動作とし
ては、まず、感材供給部32から記録媒体固定手段であ
るドラム34上に、記録媒体として、色材シート10及
び受像シート12とを供給し、まずドラム34上に受像
材料12を感材固定/解除機構36によって固定する。
次いで、ラミネート機構38によって加熱押圧して受像
シート12上に色材シート10を粘着して重ね合わせ
る。なお、色材シート10及び受像シート12は、レー
ザ熱転写材料を好適に使用できる。そして、以下に説明
する画像記録工程は、例えば従来例で説明したように、
各色K,C,M,Yについて順次行われるものである。
次いで、制御部69は、画像データに応じて記録ヘッド
40を制御し、記録ヘッド40から画像データに応じた
レーザ光を発生させる。そして、レーザ光により重ね合
わされた色材シート10及び受像シート12を露光し、
像様にヒートモードでレーザ露光して潜像画像を記録す
る。
【0021】続いて剥離機構42によって色材シート1
0をドラム34上に固定されている受像シート12から
剥離し、潜像として記録された色材シート10の画像を
受像シート12に転写して現像して、受像シート12上
に画像を形成する。この記録工程を各色について繰り返
し、受像材料12上にカラー画像を形成した後、この受
像シート12と給紙部44から供給された本紙14とを
ラミネート部46で積層・密着し、定着部48で受像シ
ート12の受像層16を光硬化させた後、剥離部50で
剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14はプルー
フトレイ52aに、使用済受像シート12は廃材スタッ
カ52bに排出される。こうして、フルカラー画像をハ
ードコピーとして得ることができる。
【0022】次に、画像記録装置30の各構成部を順次
詳細に説明する。感材供給部32は、ロール状の受像シ
ート12および複数の色材シート10、例えばY,M,
C,Kの標準色材シートや印刷分野で用いられる特色シ
ートなどのロール状感熱材料(以下、感材という)が保
持されている感材ステーション53と、1つの感材を引
き出す1対の引出ローラ54と、引出ローラ54によっ
て感材ステーション53から所定の長さに引き出された
感材をシート状に切断するカッタ55と、シート状感材
を挟持搬送する1対のローラ56と、シート状感材をド
ラム34上に案内するガイド57とからなる。
【0023】ドラム34には、先ず受像シート12が供
給され、ドラム34の外周上に真空吸着状態で巻き付け
られ、その上に前記同様にして感材供給部32から搬送
されてきた色材シート10が重ね合わせて巻き付けられ
る。この色材シート10の受像シート12上への重ね合
わせは、内部に図示しないヒータを内蔵するラミネート
ローラ58と、ラミネートローラ58を支点59aを中
心に回動し、ドラム34の外周に接離させるアーム59
と、ラミネートローラ58を所定押圧力でドラム外周に
押圧する押圧手段60からなるラミネート機構38によ
って行われる。押圧手段60は、ばね等の付勢手段であ
ってもエアシリンダのマニュピレータであってもよい。
【0024】受像シート12への色材シート10のラミ
ネートは、均一に強く接着させるため、加圧ラミネート
ローラ58によって行われるが、粘着力の向上を図るた
めラミネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラ
ミネートするのも好ましい。本実施形態では、色材シー
ト10の受像シート12への押圧にラミネートローラ5
8を用いているが、本発明はこれに限定されず、押圧が
できれば何でもよく、先端がなめらかな棒状の押し付け
部材等も用いることができる。
【0025】また、ドラム34への受像シート12の巻
き付けの際に、その先端を感材固定/解除機構36によ
って固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ5
8もしくはその他の手段で受像シート12の他の部分を
保持し、受像シート12に所定の張力を掛けてドラム3
4の外周に巻き付けるのが好ましい。このとき、ドラム
34の外周に穿孔を設けておき、受像シート12を吸着
手段を用いて吸着するようにしても良い。この吸着手段
と感材固定/解除機構36とは併用するのが好ましい
が、いずれか一方のみとしても良い。こうすることによ
って、しわ等を発生せず、また位置ずれを生じさせるこ
となく、受像シート12をドラム34の外周に固定する
ことができる。
【0026】更に色材シート10の受像シート12への
重ね合わせ時にも、色材シート10に張力をかけておく
ことが好ましい。このとき、受像シート12の巻き付け
と同様に感材固定/解除機構36を用いて、色材シート
10の先端及び/または後端を固定するようにしてもよ
いし、上述の吸着手段を併用するようにしても良い。な
お、重ね合わせ時に色材シート10にかける張力は、ド
ラム34への巻き付け時に受像シート12にかける張力
より小さくしておくのが望ましい。
【0027】この時のドラム34上に受像シート12と
色材シート10が重ね合わされている状態を図2に示
す。ここでドラム34の表面粗さRaは多くて1.0μ
mであり、受像シート12の支持体のドラム34に接す
る面、すなわち受像シート12の裏面の表面粗さRaは
0.3μm未満である。よってこの条件であれば、色材
シート10のドラム34への巻き付け時における加圧ラ
ミネートローラ58による加圧や、また更に好ましくは
色材シート10へ張力をかけたり、吸着手段によるドラ
ム34への吸着等により、受像シート12の受像層と色
材シート10のトナー層との間の空間、すなわち密着不
良部分を生じることはない。
【0028】よって、この色材シート10と受像シート
12が密着した状態となり、後に詳述する記録ヘッド4
0によって、色材シート10のトナーを受像シート12
の受像層に転写できるので、トナーが転写できないこと
による白抜け等の印画品質の低下を防止できる。
【0029】また、受像シート裏面の表面粗さRaは
0.3μm未満であるので、感材供給部32の感材ステ
ーション53に受像シート12がロール状にセットされ
ても、受像シート12の裏面の表面粗さRaが、ロール
状態で下側の受像シート12の受像層、クッション層を
押圧し、窪みを発生させることはない。よって、ドラム
34上に色材シート10と受像シート12が重ね合わさ
れた時、色材シート10のトナー層と受像シート12の
受像層の間に、窪みによる空間が無く密着することがで
きるので、記録ヘッド40によってトナー転写が正常に
行われて目的とする印画品質が得られる。
【0030】記録ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源
と、レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ
等からなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24をド
ラム34の軸方向(紙面に垂直な方向)に移動して副走
査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ光に
による色材シート10の主走査は、ドラム34の回転に
よって行う。ここで、記録ヘッド40に副走査移動手段
61を設けず、ドラム34に軸方向の移動手段を設け、
ドラム34を回転主走査しつつ軸方向に移動させて副走
査させてもよい。
【0031】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を射出できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザなど
の固体レーザ、半導体レーザなどの他に、色素レーザ、
エキシマーレーザなどを用いることができる。本発明に
おける画像記録に用いられるレーザ光は、これらのレー
ザから直接射出された光、もしくはこれらの射出光を二
次高調波素子を通して、半分の波長に変換した光等を用
いることができる。
【0032】色材シート10の感光波長、感度、必要と
される記録速度に応じて、これらのレーザから適宜選択
されるが、これらの中で半導体レーザが価格、出力パワ
ー、大きさ、変調のしやすさ等の点から、最も好まし
い。画像データによるレーザ光の変調は、例えばアルゴ
ンイオンレーザの場合には外部変調器にビームを通し、
また半導体レーザの場合には、レーザに注入する電流を
信号により制御(直接変調)する等、公知の方法により
行なわれる。
【0033】光熱変換層上で集光されるレーザスポット
の大きさ、および走査速度は、画像に必要とされる解像
力、材料の記録感度等に応じて設定される。印刷用途の
場合、一般に高い解像力が必要であり、ビームスポット
は小さい方が画質的に好ましいが、一方で焦点深度が小
さくなり、機械的な制御が困難になる。また、走査速度
が低すぎると、色材シート支持体等への熱伝導による熱
損失が大きくなり、エネルギ効率が低下すると共に、記
録時間が長くなり好ましくない。以上の理由から、本発
明での記録条件は、光熱変換層上のビーム径が5〜50
μm、特に好ましくは6〜30μm、走査速度1m/秒
以上、好ましくは3m/秒以上である。
【0034】画像データは、本発明の画像記録装置30
の外部の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持
つワークステーション(W/S)、電子出版システムや
各種の記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハ
ードディスク、RAMカード等々)によって色空間等の
マッチングが行なわれた後、SCSIインターフェース
等を介してディジタル信号として、制御部69に伝送さ
れ、必要な処理が施された後、記録ヘッド40に伝送さ
れ、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行わ
れる。
【0035】制御部69は、画像データに応じての記録
ヘッド40の制御、ドラム34の回転速度制御を始めと
して、本発明の画像記録装置30の各部の制御および全
体シーケンス制御なども行う。
【0036】剥離機構42は、記録ヘッド40によるヒ
ートモード露光によって潜像として画像が形成された色
材シート10を受像シート12から剥離すると同時に色
材シート10の潜像を受像シート12に剥離転写して現
像したり、画像が現像された受像シート12をドラム3
4から剥離するための機構であり、剥離ローラ62と、
剥離ローラ62に当接する2個の分割ローラ63,64
と、剥離ローラ62に沿って分割ローラ63,64の分
割ローラ片間に設けられる櫛刃ガイド板65、これらを
一体として取り付けるブラケット(図示しない)とを有
する。剥離ローラ62はアーム67に軸支され、支点6
7aを中心に回動し、ドラム36上を接離可能に構成さ
れる。またアーム67を介して剥離ローラ62をドラム
34上の受像シート12と色材シート10との積層体を
押圧するための押圧手段68が設けられる。
【0037】ヒートモード露光によって熱エネルギが像
様に印加され、潜像として画像が形成され色材シート1
0と、これが接着された受像シート12との積層体に対
し、支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動し
て、ブラケットを近づけ、積層体の受像シート12の受
像層と色材シート10の色材層との間に櫛刃ガイド板6
5を挿入するとともに積層体を色材シート10側から剥
離ローラ62によって押圧する。
【0038】ここで、色材シート10と受像シート12
のいずれかの接合長さを変えておけば櫛刃ガイド板65
を両者間に容易に挿入できる。この後ドラム34を回転
するとともに剥離ローラ62、分割ローラ63,64を
回転させ、色材シート10の先端を櫛刃ガイド65に沿
って移動させ剥離ローラ62と分割ローラ63の間に挟
持させる。こうして、色材シート10を剥離ローラ62
で押圧しながら、剥離ローラ62と分割ローラ63,6
4との間で挟持搬送して、受像シート12から剥離す
る。こうして受像シート12には、C,M,YおよびK
の各色毎に色材シート10が正確に重ね合わせられ、剥
離・転写・現像されてカラー画像が受像シート12の受
像層に形成される。
【0039】ラミネート部46においては、受像シート
12の搬送にタイミングを合わせて、本紙供給ロール7
2が本紙カセット73から本紙14を送り出し、図中左
方向に搬送する。本紙14を手差し供給口44aから本
紙供給ロール72に供給してもよい。次いで、受像シー
ト12および本紙14は、レジストローラ対75によっ
て位置合わせされつつ積層され、定着部48に搬送され
る。
【0040】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート12と本紙14は、圧着ロ
ーラ76aおよび加熱ローラ76bより構成される加熱
定着ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬送さ
れ、さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によって
さらに受像シート12の受像層が剥離しやすいように硬
化する。次いで、剥離部50において、剥離ローラ対7
8および剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやす
い受像層が受像シート12より剥離され、受像層が本紙
14に貼着されて画像が転写され、画像が転写された本
紙14はハードコピーとしてトレイ部52のプルーフト
レイ52aに排出され、受像層16が剥離された受像シ
ート12は、廃棄トレイ52bに廃棄され、画像記録装
置30の動作が完了する。
【0041】また、他の実施形態において、シート材料
の表面粗さRaが1.0μm以下であるシート材料を、
表面粗さRaのある面が記録媒体に接するようにドラム
34の記録媒体を固定する面に取り付けておき、ドラム
34上のシート材料表面に接する受像シート裏面の表面
粗さRaを0.3μm未満である画像記録装置としても
良い。
【0042】この場合、シート材料が付けられたドラム
34上に受像シート12と色材シート10が重ね合わさ
れても受像シート12の色材シート10側への膨らみが
少なく、受像シート12と色材シート10の間に密着不
良が発生せず、色材シート10のトナーが受像シート1
2の受像層に転写できる。よって、白抜け等の印画品質
の低下を防止できる。また、ドラム34上のシート材料
を交換することにより記録媒体に対するシート材料の表
面粗さRaの品質を容易に一定に維持することができ、
結果、印画精度を良好に維持管理できる。
【0043】
【実施例】ここで、上記構成の画像記録装置においてド
ラム34表面粗さRa又はシート材料表面粗さRaと受
像シート12の裏面粗さRaによる、印画品質への影響
について実験した結果を記す。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示すように、ドラム34表面粗さR
a又はシート材料表面粗さRaが1.0μm以下であ
り、ドラム34又はシート材料に接する受像シート裏面
の表面粗さRaは0.3μm未満であるとき、印画不良
が無くなることが確認できた。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、記録媒体を記録媒体固
定手段に固定して画像記録を行う画像記録装置であっ
て、記録媒体固定手段の記録媒体を固定する面の表面粗
さRaは1.0μm以下であり、該固定する面に接する
受像シート裏面の表面粗さRaは0.3μm未満である
ので、記録媒体固定手段上に受像シートと色材シートが
重ね合わされても受像シートの色材シート側への膨らみ
が少なく、受像シートと色材シートの間に密着不良が発
生せずに互いに密着できる。よって、色材シートのトナ
ーが受像シートの受像層に転写でき、白抜け等の印画品
質の低下を防止できる。
【0047】また、受像シート裏面の表面粗さRaは
0.3μm未満であるので、感材供給部の感材ステーシ
ョンに、受像シートがロール状にセットされている状態
であっても、受像シート裏面の表面粗さが、ロール状態
で下側の受像シートの受像層、クッション層を押圧する
ことはなく、それによって色材シートと受像シートの重
ね合わせ時に、色材シートのトナー層と受像シートの受
像層の間に空間が生ずることなく密着するので、転写が
良好に行われ目的とする印画品質が得られる。
【0048】また、記録媒体固定手段上にシート材料を
取り付け、その上に記録媒体を固定する場合において、
シート材料の記録媒体を固定する面の表面粗さRaは
1.0μm以下であり、該固定する面に接する受像シー
ト裏面の表面粗さRaは0.3μm未満である場合で
も、受像シートと色材シートの間に密着不良が発生せず
に互いに密着できるので、色材シートのトナーが受像シ
ートの受像層に転写でき、白抜け等の印画品質の低下を
防止できる。
【0049】また更にこの場合は、記録媒体固定手段上
に取り付けるシート材料を交換することにより記録媒体
に対するシート材料の表面粗さRaの品質を容易に一定
に維持することができ、結果、印画精度を良好に維持管
理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である画像記録装置の構成を
模式的に示す構成図である。
【図2】ドラム上の受像シートと色材シートの構成を示
す断面図である。
【図3】画像記録装置のドラムとレーザヘッドの構成を
示す斜視図である。
【図4】受像シートと色材シートの構成を示す断面図で
ある。
【図5】色材シートから受像シートへの熱転写を示す工
程図である。
【図6】従来におけるドラム上の受像シートと色材シー
トの構成を示す断面図である。
【図7】従来における受像シートの重なりの構成を示す
断面図であり、(a)は受像シートがロール状に積層さ
れている状態の断面図であり、(b)は該受像シートと
色材シートが重ね合わされた場合の断面図である。
【符号の説明】
10 色材シート 12 受像シート 14 本紙 30 画像記録装置 32 感材供給部 34 画像記録用ドラム 38 ラミネート機構 40 記録ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 定着部 50 剥離部 52 トレイ部 69 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受像シート上に色材シートを重ね合わせ
    てなる記録媒体を記録媒体固定手段に固定し、前記記録
    媒体固定手段上において画像記録を行う画像記録装置で
    あって、 前記記録媒体固定手段の前記記録媒体を固定する面の表
    面粗さRaは1.0μm以下であり、該固定する面に接
    する受像シート裏面の表面粗さRaは0.3μm未満で
    あることを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 受像シート上に色材シートを重ね合わせ
    てなる記録媒体と、シート材料が取り付けられた記録媒
    体固定手段と、前記記録媒体は前記記録媒体固定手段に
    付けられた前記シート材料上に固定されて画像記録を行
    う画像記録装置であって、 前記シート材料の前記記録媒体を固定する面の表面粗さ
    Raは1.0μm以下であり、該固定する面に接する受
    像シート裏面の表面粗さRaは0.3μm未満であるこ
    とを特徴とする画像記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053734A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ実装体の製造装置

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JP2012053734A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Sinfonia Technology Co Ltd Icチップ実装体の製造装置

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