JP2001134105A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents
画像記録装置及び画像記録方法Info
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- JP2001134105A JP2001134105A JP31532699A JP31532699A JP2001134105A JP 2001134105 A JP2001134105 A JP 2001134105A JP 31532699 A JP31532699 A JP 31532699A JP 31532699 A JP31532699 A JP 31532699A JP 2001134105 A JP2001134105 A JP 2001134105A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドラム上の受像シートに積層された色材シー
トを剥離・搬送する際、色材シートが剥離爪によって削
られることを防止し、受像シートへの塵の付着を抑える
ことにより、印刷品質を良好にすることを行え得る画像
記録装置及び画像記録方法を提供する。 【解決手段】 色材シート10を積層された受像シート
12から剥離する場合、まず移動手段68により剥離爪
64が両シート間に挿入される。次に制御部69によ
り、色材シート10に対するドラム34による搬送速度
より搬送ローラ70による搬送速度を高速にすることに
より、ドラム34と搬送ローラ70間の色材シート10
の撓みが無くなるので、剥離爪64は色材シート10と
接触しない。よって受像シート12に色材シート10か
ら削られた塵が積層されないので、目的とする印刷が良
好に行える。
トを剥離・搬送する際、色材シートが剥離爪によって削
られることを防止し、受像シートへの塵の付着を抑える
ことにより、印刷品質を良好にすることを行え得る画像
記録装置及び画像記録方法を提供する。 【解決手段】 色材シート10を積層された受像シート
12から剥離する場合、まず移動手段68により剥離爪
64が両シート間に挿入される。次に制御部69によ
り、色材シート10に対するドラム34による搬送速度
より搬送ローラ70による搬送速度を高速にすることに
より、ドラム34と搬送ローラ70間の色材シート10
の撓みが無くなるので、剥離爪64は色材シート10と
接触しない。よって受像シート12に色材シート10か
ら削られた塵が積層されないので、目的とする印刷が良
好に行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を剥離す
る剥離機構に関する画像記録装置及び画像記録方法に関
し、剥離による記録媒体の印画品質低下を防止する技術
に関する。
る剥離機構に関する画像記録装置及び画像記録方法に関
し、剥離による記録媒体の印画品質低下を防止する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩写真式感光材料を使用せず、
熱現像感光材料を用いて可視化のためにシート状記録材
料を加熱する工程を含む画像記録装置が提案されてい
る。この種の画像記録装置の構成は多岐にわたるが、そ
の一例を図4を参照して述べると、レーザ光源(LD)
を備えたレーザヘッド24から出射される記録用レーザ
を、画像記録用ドラム34に装着した受像シート12と
色材シート10からなる記録媒体に照射して画像を形成
するように構成した画像記録装置がある。
熱現像感光材料を用いて可視化のためにシート状記録材
料を加熱する工程を含む画像記録装置が提案されてい
る。この種の画像記録装置の構成は多岐にわたるが、そ
の一例を図4を参照して述べると、レーザ光源(LD)
を備えたレーザヘッド24から出射される記録用レーザ
を、画像記録用ドラム34に装着した受像シート12と
色材シート10からなる記録媒体に照射して画像を形成
するように構成した画像記録装置がある。
【0003】次に、図5及び図6を参照して前記画像記
録装置による画像記録方法を説明する。受像シート12
は画像記録用ドラム34側から順番に、支持体、クッシ
ョン層、受像層で構成されており、また色材シート10
は、レーザ光照射側から順番に支持体、光熱変換層、ト
ナー層で構成されている。この受像シート12が画像記
録用ドラム2に装着され、受像シート12の上側に色材
シート10がトナー層を受像シート12側に向けて重ね
られ、色材シート10に受像シート12側の反対側から
レーザ光を照射すると、照射されたトナー層部分が熱に
よって受像層に転写されることとなる。
録装置による画像記録方法を説明する。受像シート12
は画像記録用ドラム34側から順番に、支持体、クッシ
ョン層、受像層で構成されており、また色材シート10
は、レーザ光照射側から順番に支持体、光熱変換層、ト
ナー層で構成されている。この受像シート12が画像記
録用ドラム2に装着され、受像シート12の上側に色材
シート10がトナー層を受像シート12側に向けて重ね
られ、色材シート10に受像シート12側の反対側から
レーザ光を照射すると、照射されたトナー層部分が熱に
よって受像層に転写されることとなる。
【0004】ここで、支持体には、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセル
ロース)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)
ベース等、レーザ光を透過させるものが用いられる。ま
た光熱変換層には、カーボン、黒色色素、赤外線吸収色
素、特定波長吸収物質等のレーザエネルギを熱に効率良
く変換するものが用いられる。トナー層には、KCMY
の、各色の色材シートがあり、金、銀、茶、グレー、オ
レンジ、グリーン等の色材シートも使用されることがあ
る。受像層は、転写されるトナーを受け止めるものであ
る。さらにクッション層は、トナ一が複数段に重ねられ
るときの段差吸収や、ゴミによる段差吸収の働きを担う
ものである。
ンテレフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセル
ロース)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)
ベース等、レーザ光を透過させるものが用いられる。ま
た光熱変換層には、カーボン、黒色色素、赤外線吸収色
素、特定波長吸収物質等のレーザエネルギを熱に効率良
く変換するものが用いられる。トナー層には、KCMY
の、各色の色材シートがあり、金、銀、茶、グレー、オ
レンジ、グリーン等の色材シートも使用されることがあ
る。受像層は、転写されるトナーを受け止めるものであ
る。さらにクッション層は、トナ一が複数段に重ねられ
るときの段差吸収や、ゴミによる段差吸収の働きを担う
ものである。
【0005】尚、画像記録装置で使用される記録媒体と
しての受像シート12及び色材シート10のより詳細な
内容については、本出願人の出願に係る特開平4−29
6594号公報、特開平4−327982号公報、特開
平4−327983号公報等に記載されており、また、
このような記録媒体を使用した画像記録装置については
特開平6−275183号公報に詳述されているので、
必要ならばそれらを参照されたい。
しての受像シート12及び色材シート10のより詳細な
内容については、本出願人の出願に係る特開平4−29
6594号公報、特開平4−327982号公報、特開
平4−327983号公報等に記載されており、また、
このような記録媒体を使用した画像記録装置については
特開平6−275183号公報に詳述されているので、
必要ならばそれらを参照されたい。
【0006】次に、KCMY各色データでレーザ記録を
行う工程と、記録後に受像シート12から色材シート1
0を剥離させる工程とを説明する。但し、ラミネート処
理を行う場合は、レーザ記録工程の前段階にラミネート
工程が入ることになる。以下に、各工程を図5に基づき
順次説明する。 1)受像シート12を画像記録用ドラム34に巻き付け
る。 2)まず、K工程を実施するため、K色材シート10を
その受像シート12の上に巻き付ける。 3)Kの画像・文字データに基づきレーザ光を照射し記
録を行う。 4)そして、K色材シート10を受像シート12から剥
離させる(K工程終了)。 5)次いで、C工程を実施する。即ち、C色材シートを
その受像シート12の上に巻き付ける。 6)Cデータでレーザ記録を行う。 7)最後に、C色材シート10を受像シート12から剥
離させる(C工程終了)。 8)さらに、M工程を実施する。即ち、M色材シート1
0をその受像シート12の上に巻き付ける。 9)Mデータでレーザ記録を行う。 10)M色材シート10を受像シート12から剥離させ
る(M工程終了)。 11)そして、Y工程を実施する。即ち、Y色材シート
10をその受像シート12の上に巻き付ける。 12)Yデータでレーザ記録を行う。 13)最後に、Y色材シート10を受像シート12から
剥離させる(Y工程終了)。 14)このようにして、受像シート12上にKCMY4
色が適宣積層又は積層されなかったりして、必要なカラ
ーの画像が出来上がる。 15)これを本紙に転写する。 尚、ラミネート処理する場合は、各色毎にレーザ記録の
直前に色材シートを加圧ローラや加熱ローラ等により押
圧することで、色材シートを受像シートに密着させる。
行う工程と、記録後に受像シート12から色材シート1
0を剥離させる工程とを説明する。但し、ラミネート処
理を行う場合は、レーザ記録工程の前段階にラミネート
工程が入ることになる。以下に、各工程を図5に基づき
順次説明する。 1)受像シート12を画像記録用ドラム34に巻き付け
る。 2)まず、K工程を実施するため、K色材シート10を
その受像シート12の上に巻き付ける。 3)Kの画像・文字データに基づきレーザ光を照射し記
録を行う。 4)そして、K色材シート10を受像シート12から剥
離させる(K工程終了)。 5)次いで、C工程を実施する。即ち、C色材シートを
その受像シート12の上に巻き付ける。 6)Cデータでレーザ記録を行う。 7)最後に、C色材シート10を受像シート12から剥
離させる(C工程終了)。 8)さらに、M工程を実施する。即ち、M色材シート1
0をその受像シート12の上に巻き付ける。 9)Mデータでレーザ記録を行う。 10)M色材シート10を受像シート12から剥離させ
る(M工程終了)。 11)そして、Y工程を実施する。即ち、Y色材シート
10をその受像シート12の上に巻き付ける。 12)Yデータでレーザ記録を行う。 13)最後に、Y色材シート10を受像シート12から
剥離させる(Y工程終了)。 14)このようにして、受像シート12上にKCMY4
色が適宣積層又は積層されなかったりして、必要なカラ
ーの画像が出来上がる。 15)これを本紙に転写する。 尚、ラミネート処理する場合は、各色毎にレーザ記録の
直前に色材シートを加圧ローラや加熱ローラ等により押
圧することで、色材シートを受像シートに密着させる。
【0007】また、前記画像記録装置における剥離機構
について図1を参照して説明する。図1において画像記
録装置30は、フルカラー画像を得るためのものであ
り、感材供給部32と、画像記録用ドラム34(以下、
単にドラムと略称する)と、ドラム34の外周に沿って
配置されるラミネート機構38と、記録ヘッド40と、
剥離機構42と、給紙部44と、ラミネート部46と、
定着部48と、剥離部50と、トレイ部52と制御部6
9等を備えている。
について図1を参照して説明する。図1において画像記
録装置30は、フルカラー画像を得るためのものであ
り、感材供給部32と、画像記録用ドラム34(以下、
単にドラムと略称する)と、ドラム34の外周に沿って
配置されるラミネート機構38と、記録ヘッド40と、
剥離機構42と、給紙部44と、ラミネート部46と、
定着部48と、剥離部50と、トレイ部52と制御部6
9等を備えている。
【0008】剥離機構42は、記録ヘッド40によるヒ
ートモード露光によって潜像として画像が形成された色
材シート10を受像シート12から剥離したり、受像シ
ート12をドラム34から剥離するもので、剥離ローラ
62、剥離爪64、剥離ガイド66、移動手段68とか
らなる。また、剥離爪64と剥離ガイド66は一体とな
っており、移動手段68により剥離爪64をドラム34
に当接させることができる。
ートモード露光によって潜像として画像が形成された色
材シート10を受像シート12から剥離したり、受像シ
ート12をドラム34から剥離するもので、剥離ローラ
62、剥離爪64、剥離ガイド66、移動手段68とか
らなる。また、剥離爪64と剥離ガイド66は一体とな
っており、移動手段68により剥離爪64をドラム34
に当接させることができる。
【0009】次に、この剥離機構42とそれに続く搬送
ローラ70の作用について以下に説明する。色材シート
10を受像シート12から剥離する場合は、潜像として
画像が形成された色材シート10とこれが接着された受
像シート12に対して、移動手段68により剥離爪64
は、回転しているドラム34に接するように移動させら
れるとともに、ドラム34に向かって付勢されている。
更にドラム34の回転により、ドラム34と色材シート
10の先端の間に剥離爪64が挿入され、色材シート1
0の先端が剥離し始め、また更に、ドラム34は回転し
剥離爪64は、色材シート10を剥離しつつ色材シート
先端吸着/剥離溝26に入り込み、この時、剥離爪64
により色材シート10は持ち上げられ、さらにドラム3
4、剥離ローラ62が回転するとともに搬送ローラ70
も回転させ、色材シート10の先端を剥離爪64と剥離
ガイド65に沿って搬送ローラ70まで移動させて搬送
ローラ70に挟持させる。この様にして色材シート10
を搬送ローラ70で挟持搬送して、ドラム34上の受像
シート12から剥離する。
ローラ70の作用について以下に説明する。色材シート
10を受像シート12から剥離する場合は、潜像として
画像が形成された色材シート10とこれが接着された受
像シート12に対して、移動手段68により剥離爪64
は、回転しているドラム34に接するように移動させら
れるとともに、ドラム34に向かって付勢されている。
更にドラム34の回転により、ドラム34と色材シート
10の先端の間に剥離爪64が挿入され、色材シート1
0の先端が剥離し始め、また更に、ドラム34は回転し
剥離爪64は、色材シート10を剥離しつつ色材シート
先端吸着/剥離溝26に入り込み、この時、剥離爪64
により色材シート10は持ち上げられ、さらにドラム3
4、剥離ローラ62が回転するとともに搬送ローラ70
も回転させ、色材シート10の先端を剥離爪64と剥離
ガイド65に沿って搬送ローラ70まで移動させて搬送
ローラ70に挟持させる。この様にして色材シート10
を搬送ローラ70で挟持搬送して、ドラム34上の受像
シート12から剥離する。
【0010】また、受像シート12をドラム34から剥
離する場合は、移動手段68により剥離爪64をドラム
34に当接させるように移動して付勢し、更に受像シー
ト先端吸着/剥離溝28に剥離爪64が入り込んだ時、
剥離爪64により受像シート12は持ち上げられ、受像
シート12はドラム34から剥離され始める。そしてド
ラム34、剥離ローラ62を回転するとともに搬送ロー
ラ70も回転させ、受像シート12の先端を剥離爪64
と剥離ガイド65に沿って搬送ローラ70まで移動させ
搬送ローラ70に挟持させる。こうして受像シート12
を搬送ローラ70で挟持搬送し、ドラム34から剥離す
る。
離する場合は、移動手段68により剥離爪64をドラム
34に当接させるように移動して付勢し、更に受像シー
ト先端吸着/剥離溝28に剥離爪64が入り込んだ時、
剥離爪64により受像シート12は持ち上げられ、受像
シート12はドラム34から剥離され始める。そしてド
ラム34、剥離ローラ62を回転するとともに搬送ロー
ラ70も回転させ、受像シート12の先端を剥離爪64
と剥離ガイド65に沿って搬送ローラ70まで移動させ
搬送ローラ70に挟持させる。こうして受像シート12
を搬送ローラ70で挟持搬送し、ドラム34から剥離す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く剥
離爪64により色材シート10を受像シート12から剥
離する際、ドラム34による色材シート10の搬送速
度、すなわちドラム34の回転速度に対し、搬送ローラ
70による色材シート10の搬送速度、すなわち搬送ロ
ーラ70の回転速度が略同速度であるために、色材シー
ト10がドラム34と搬送ローラ70の間において撓ん
でしまう。さらに剥離爪64により色材シート10の先
端を持ち上げ剥離ガイド65に沿って搬送ローラ70に
導いているために、色材シート10はこの搬送中に剥離
爪64や剥離ガイド65に接触してしまい、色材シート
10の材料が削られてしまう。そして、色材シート10
から削られた材料は、色材シート10が剥離された後の
ドラム34上に固定された受像シート12上に付着して
しまい、受像シート12上の受像層に誤って積層されて
しまうので目的とする発色が行えない部分が生じたり、
画像転写自体が行えない部分が発生して色抜けや白抜け
部分が生じてしまう。また更に、上記画像記録装置30
内部の上記剥離機構42が構成されている機内におい
て、上記削られた材料が塵として散乱し他の受像シート
12への付着によって印画品質が低下したり、また機内
の塵清掃などのメンテナンスもより繁雑となってしま
い、使用者の画像記録装置30に対する管理工数も著し
く増大する。
離爪64により色材シート10を受像シート12から剥
離する際、ドラム34による色材シート10の搬送速
度、すなわちドラム34の回転速度に対し、搬送ローラ
70による色材シート10の搬送速度、すなわち搬送ロ
ーラ70の回転速度が略同速度であるために、色材シー
ト10がドラム34と搬送ローラ70の間において撓ん
でしまう。さらに剥離爪64により色材シート10の先
端を持ち上げ剥離ガイド65に沿って搬送ローラ70に
導いているために、色材シート10はこの搬送中に剥離
爪64や剥離ガイド65に接触してしまい、色材シート
10の材料が削られてしまう。そして、色材シート10
から削られた材料は、色材シート10が剥離された後の
ドラム34上に固定された受像シート12上に付着して
しまい、受像シート12上の受像層に誤って積層されて
しまうので目的とする発色が行えない部分が生じたり、
画像転写自体が行えない部分が発生して色抜けや白抜け
部分が生じてしまう。また更に、上記画像記録装置30
内部の上記剥離機構42が構成されている機内におい
て、上記削られた材料が塵として散乱し他の受像シート
12への付着によって印画品質が低下したり、また機内
の塵清掃などのメンテナンスもより繁雑となってしま
い、使用者の画像記録装置30に対する管理工数も著し
く増大する。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、色材シートを剥離する際に、色材シートが剥離
機構によって削られずに、受像シートへの塵の付着を抑
えることにより、印刷品質を良好にすることを行え得る
記録媒体剥離方法及び記録媒体剥離装置を提供すること
を目的とする。
もので、色材シートを剥離する際に、色材シートが剥離
機構によって削られずに、受像シートへの塵の付着を抑
えることにより、印刷品質を良好にすることを行え得る
記録媒体剥離方法及び記録媒体剥離装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に係る画像記録装置は、トナー層を有する色
材シートと、受像面を有する受像シートとを重ね合せて
構成した記録媒体を固定する記録媒体固定手段と、前記
色材シート又は前記受像シートを前記録媒体固定手段か
ら剥離する剥離手段と、剥離された前記色材シート又は
受像シートを搬送する記録媒体搬送手段とによる画像記
録装置において、前記剥離手段は、前記色材シートと記
録媒体固定手段の間に挿入可能な剥離爪を有し、前記剥
離手段による前記色材シートの剥離時には前記記録媒体
固定手段による前記色材シートの搬送速度よりも、前記
記録媒体搬送手段による前記色材シートの搬送速度を高
速にすることを特徴とする画像記録装置。
の請求項1に係る画像記録装置は、トナー層を有する色
材シートと、受像面を有する受像シートとを重ね合せて
構成した記録媒体を固定する記録媒体固定手段と、前記
色材シート又は前記受像シートを前記録媒体固定手段か
ら剥離する剥離手段と、剥離された前記色材シート又は
受像シートを搬送する記録媒体搬送手段とによる画像記
録装置において、前記剥離手段は、前記色材シートと記
録媒体固定手段の間に挿入可能な剥離爪を有し、前記剥
離手段による前記色材シートの剥離時には前記記録媒体
固定手段による前記色材シートの搬送速度よりも、前記
記録媒体搬送手段による前記色材シートの搬送速度を高
速にすることを特徴とする画像記録装置。
【0014】この画像記録装置によれば、剥離された色
材シートは記録媒体固定手段による色材シートの搬送速
度より、記録媒体搬送手段による色材シートの搬送速度
を速くしているので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送
手段間で搬送される色材シートの撓みが少なくなり、色
材シートと剥離爪との接触が減少する。よって、剥離爪
により色材シートの材料が削られることが少なくなり、
該削られた材料が受像シートの受像層に誤って積層され
ることが少なくなるので、目的とする発色が得られなか
ったり色抜け等の印画品質の低下を防止できる。また、
削られた材料の画像記録装置の機内への散乱が少なくな
るので、機内清掃等のメンテナンス工数を削減すること
ができる。
材シートは記録媒体固定手段による色材シートの搬送速
度より、記録媒体搬送手段による色材シートの搬送速度
を速くしているので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送
手段間で搬送される色材シートの撓みが少なくなり、色
材シートと剥離爪との接触が減少する。よって、剥離爪
により色材シートの材料が削られることが少なくなり、
該削られた材料が受像シートの受像層に誤って積層され
ることが少なくなるので、目的とする発色が得られなか
ったり色抜け等の印画品質の低下を防止できる。また、
削られた材料の画像記録装置の機内への散乱が少なくな
るので、機内清掃等のメンテナンス工数を削減すること
ができる。
【0015】請求項2記載の画像記録装置は、前記記録
媒体固定手段による前記色材シートの搬送速度に対し、
前記記録媒体搬送手段による前記色材シートの搬送速度
を少なくとも0.5%高速にすることを特徴とする。
媒体固定手段による前記色材シートの搬送速度に対し、
前記記録媒体搬送手段による前記色材シートの搬送速度
を少なくとも0.5%高速にすることを特徴とする。
【0016】この画像記録装置では、記録媒体固定手段
の色材シートの移動速度に対し、記録媒体搬送手段によ
る色材シートの搬送速度を少なくとも0.5%高速にし
たので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送手段間の搬送
中の色材シートが張られ撓みがなくなり、色材シートと
剥離爪との接触がなくなる。この結果、色材シートの材
料が受像シートに余分に積層されることも無くなり、目
標とする印画品質が得られる。また、色材シートと剥離
爪との接触による塵も発生しないので、機内清掃等のメ
ンテナンス工数削減にもなる。
の色材シートの移動速度に対し、記録媒体搬送手段によ
る色材シートの搬送速度を少なくとも0.5%高速にし
たので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送手段間の搬送
中の色材シートが張られ撓みがなくなり、色材シートと
剥離爪との接触がなくなる。この結果、色材シートの材
料が受像シートに余分に積層されることも無くなり、目
標とする印画品質が得られる。また、色材シートと剥離
爪との接触による塵も発生しないので、機内清掃等のメ
ンテナンス工数削減にもなる。
【0017】請求項3記載の画像記録装置は、前記色材
シートを剥離した後、前記剥離手段は前記受像シートを
前記記録固定手段から剥離することができ、前記記録媒
体固定手段による前記受像シートの搬送速度と前記記録
媒体搬送手段による前記受像シートの搬送速度を、略同
速度に切り換えることを特徴とする。
シートを剥離した後、前記剥離手段は前記受像シートを
前記記録固定手段から剥離することができ、前記記録媒
体固定手段による前記受像シートの搬送速度と前記記録
媒体搬送手段による前記受像シートの搬送速度を、略同
速度に切り換えることを特徴とする。
【0018】この画像記録装置によれば、前記色材シー
トを剥離した後に、受像シートを記録媒体固定手段から
剥離する場合は、記録媒体固定手段による受像シートの
搬送速度と記録媒体搬送手段による受像シートの搬送速
度を略同速度に切り換えたので、記録媒体搬送手段によ
る受像シートへのスリップ等の影響がなくなり、また記
録媒体搬送手段の摩擦等による受像シート受像層側への
傷付きも防止できる。
トを剥離した後に、受像シートを記録媒体固定手段から
剥離する場合は、記録媒体固定手段による受像シートの
搬送速度と記録媒体搬送手段による受像シートの搬送速
度を略同速度に切り換えたので、記録媒体搬送手段によ
る受像シートへのスリップ等の影響がなくなり、また記
録媒体搬送手段の摩擦等による受像シート受像層側への
傷付きも防止できる。
【0019】請求項4記載の画像記録方法は、前記請求
項1〜請求項3記載の画像記録装置により、前記記録媒
体を剥離する画像記録方法であって、前記受像シートに
重ね合わされた前記色材シートに対して画像が記録さ
れ、前記色材シートから前記受像シートに該画像が転写
し、その転写後に上記剥離手段によって色材シートが前
記記録媒体固定手段から剥離されることを特徴とする。
項1〜請求項3記載の画像記録装置により、前記記録媒
体を剥離する画像記録方法であって、前記受像シートに
重ね合わされた前記色材シートに対して画像が記録さ
れ、前記色材シートから前記受像シートに該画像が転写
し、その転写後に上記剥離手段によって色材シートが前
記記録媒体固定手段から剥離されることを特徴とする。
【0020】この画像記録方法によれば、受像シートに
色材シートの画像が転写した後、色材シートを記録媒体
固定手段から剥離するようにしたので、色材シートの材
料が転写後の受像シートに余分に積層されることも無く
なり、目標とする印画品質が得られる。
色材シートの画像が転写した後、色材シートを記録媒体
固定手段から剥離するようにしたので、色材シートの材
料が転写後の受像シートに余分に積層されることも無く
なり、目標とする印画品質が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図1、図2を参照して本発
明に係る記録媒体剥離方法及び記録媒体剥離装置の実施
形態を説明する。なお、図1は画像記録装置全体の構成
を模式的に示す構成図、図2はドラム34の表面の一部
を平面に展開した展開図である。図1は、画像記録装置
30の具体的な構成例を示す。尚同図において、画像形
成装置の概要について従来例と同様の構成については、
同符号を付し説明を省略する。
明に係る記録媒体剥離方法及び記録媒体剥離装置の実施
形態を説明する。なお、図1は画像記録装置全体の構成
を模式的に示す構成図、図2はドラム34の表面の一部
を平面に展開した展開図である。図1は、画像記録装置
30の具体的な構成例を示す。尚同図において、画像形
成装置の概要について従来例と同様の構成については、
同符号を付し説明を省略する。
【0022】この画像記録装置30の概略的な動作とし
ては、まず、感材供給部32から記録媒体固定手段であ
るドラム34上に、記録媒体として、色材シート10及
び受像シート12とを供給し、ドラム34上に固定す
る。次いで、ラミネート機構38によって加熱押圧して
受像シート12上に色材シート10を粘着して重ね合わ
せる。なお、色材シート10及び受像シート12は、レ
ーザ熱転写材料を好適に使用できる。そして、以下に説
明する画像記録工程は、例えば従来例で説明したよう
に、各色K,C,M,Yについて順次行われるものであ
る。次いで、制御部69は、画像データに応じて記録ヘ
ッド40を制御し、記録ヘッド40から画像データに応
じたレーザ光を発生させる。そして、レーザ光により重
ね合わされた色材シート10及び受像シート12を露光
し、像様にヒートモードでレーザ露光して潜像画像を記
録する。
ては、まず、感材供給部32から記録媒体固定手段であ
るドラム34上に、記録媒体として、色材シート10及
び受像シート12とを供給し、ドラム34上に固定す
る。次いで、ラミネート機構38によって加熱押圧して
受像シート12上に色材シート10を粘着して重ね合わ
せる。なお、色材シート10及び受像シート12は、レ
ーザ熱転写材料を好適に使用できる。そして、以下に説
明する画像記録工程は、例えば従来例で説明したよう
に、各色K,C,M,Yについて順次行われるものであ
る。次いで、制御部69は、画像データに応じて記録ヘ
ッド40を制御し、記録ヘッド40から画像データに応
じたレーザ光を発生させる。そして、レーザ光により重
ね合わされた色材シート10及び受像シート12を露光
し、像様にヒートモードでレーザ露光して潜像画像を記
録する。
【0023】続いて剥離機構42によって色材シート1
0をドラム34上に固定されている受像シート12から
剥離し、潜像として記録された色材シート10の画像を
受像シート12に転写して現像して、受像シート12上
に画像を形成する。この記録工程を各色について繰り返
し、受像材料12上にカラー画像を形成した後、この受
像シート12と給紙部44から供給された本紙14とを
ラミネート部46で重ね合わせ・密着し、定着部48で
受像シート12の受像層16を光硬化させた後、剥離部
50で剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14は
プルーフトレイ52aに、使用済受像シート12は廃材
スタッカ52bに排出される。こうして、フルカラー画
像をハードコピーとして得ることができる。
0をドラム34上に固定されている受像シート12から
剥離し、潜像として記録された色材シート10の画像を
受像シート12に転写して現像して、受像シート12上
に画像を形成する。この記録工程を各色について繰り返
し、受像材料12上にカラー画像を形成した後、この受
像シート12と給紙部44から供給された本紙14とを
ラミネート部46で重ね合わせ・密着し、定着部48で
受像シート12の受像層16を光硬化させた後、剥離部
50で剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14は
プルーフトレイ52aに、使用済受像シート12は廃材
スタッカ52bに排出される。こうして、フルカラー画
像をハードコピーとして得ることができる。
【0024】次に、画像記録装置30の各構成部を順次
詳細に説明する。感材供給部32は、ロール状の受像シ
ート12および複数の色材シート10、例えばY,M,
C,Kの標準色材シートや印刷分野で用いられる特色シ
ートなどのロール状感熱材料(以下、感材という)が保
持されている感材ステーション53と、1つの感材を引
き出す1対の引出ローラ54と、引出ローラ54によっ
て感材ステーション53から所定の長さに引き出された
感材をシート状に切断するカッタ55と、シート状感材
を挟持搬送する1対のローラ56と、シート状感材をド
ラム34上に案内するガイド57とからなる。
詳細に説明する。感材供給部32は、ロール状の受像シ
ート12および複数の色材シート10、例えばY,M,
C,Kの標準色材シートや印刷分野で用いられる特色シ
ートなどのロール状感熱材料(以下、感材という)が保
持されている感材ステーション53と、1つの感材を引
き出す1対の引出ローラ54と、引出ローラ54によっ
て感材ステーション53から所定の長さに引き出された
感材をシート状に切断するカッタ55と、シート状感材
を挟持搬送する1対のローラ56と、シート状感材をド
ラム34上に案内するガイド57とからなる。
【0025】ドラム34には、先ず受像シート12が供
給され、ドラム34の外周上に真空吸着状態で巻き付け
られ、その上に前記同様にして感材供給部32から搬送
されてきた色材シート10が重ね合せて巻き付けられ
る。この色材シート10の受像シート12上への重ね合
わせは、内部に図示しないヒータを内蔵するラミネート
ローラ58と、ラミネートローラ58を支点59aを中
心に回動し、ドラム34の外周に接離させるアーム59
と、ラミネートローラ58を所定押圧力でドラム外周に
押圧する押圧手段60からなるラミネート機構38によ
って行われる。押圧手段60は、ばね等の付勢手段であ
ってもエアシリンダのマニピュレータであってもよい。
給され、ドラム34の外周上に真空吸着状態で巻き付け
られ、その上に前記同様にして感材供給部32から搬送
されてきた色材シート10が重ね合せて巻き付けられ
る。この色材シート10の受像シート12上への重ね合
わせは、内部に図示しないヒータを内蔵するラミネート
ローラ58と、ラミネートローラ58を支点59aを中
心に回動し、ドラム34の外周に接離させるアーム59
と、ラミネートローラ58を所定押圧力でドラム外周に
押圧する押圧手段60からなるラミネート機構38によ
って行われる。押圧手段60は、ばね等の付勢手段であ
ってもエアシリンダのマニピュレータであってもよい。
【0026】受像シート12への色材シート10のラミ
ネートは、均一に強く接着させるため、加圧ラミネート
ローラ58によって行われるが、粘着力の向上を図るた
めラミネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラ
ミネートするのも好ましい。本実施形態では、色材シー
ト10の受像シート12への押圧重ね合わせにラミネー
トローラ58を用いているが、本発明はこれに限定され
ず、押圧重ね合わせができれば何でもよく、先端がなめ
らかな棒状の押し付け部材等も用いることができる。
ネートは、均一に強く接着させるため、加圧ラミネート
ローラ58によって行われるが、粘着力の向上を図るた
めラミネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラ
ミネートするのも好ましい。本実施形態では、色材シー
ト10の受像シート12への押圧重ね合わせにラミネー
トローラ58を用いているが、本発明はこれに限定され
ず、押圧重ね合わせができれば何でもよく、先端がなめ
らかな棒状の押し付け部材等も用いることができる。
【0027】また、図2のドラム34の展開図に示すよ
うに、ドラム34の外周には受像シート12を吸着する
ための受像シート先端吸着/剥離溝28が設けられてい
るので、ドラム34への受像シート12の巻き付けの際
に、その先端を受像シート先端吸着/剥離溝28によっ
て吸着固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ
58もしくはその他の手段で受像シート12の他の部分
を保持し、受像シート12に所定の張力を掛けてドラム
34の外周に巻き付けるのが好ましい。これにより、し
わ等が発生せず、また位置ずれを生じさせることなく、
受像シート12をドラム34の外周に固定することがで
きる。
うに、ドラム34の外周には受像シート12を吸着する
ための受像シート先端吸着/剥離溝28が設けられてい
るので、ドラム34への受像シート12の巻き付けの際
に、その先端を受像シート先端吸着/剥離溝28によっ
て吸着固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ
58もしくはその他の手段で受像シート12の他の部分
を保持し、受像シート12に所定の張力を掛けてドラム
34の外周に巻き付けるのが好ましい。これにより、し
わ等が発生せず、また位置ずれを生じさせることなく、
受像シート12をドラム34の外周に固定することがで
きる。
【0028】更に色材シート10の受像シート12への
重ね合わせ時にも、色材シート10に張力をかけておく
ことが好ましい。この時、色材シート先端吸着/剥離溝
26により、色材シート10の先端をドラム34に吸着
固定し、受像シート12に重ね合わせする。なお、図2
において、色材シート先端吸着/剥離溝26は、後に詳
述する剥離機構42による剥離動作の為に、受像シート
先端吸着/剥離溝28よりもドラム34の回転方向であ
る上部に位置している。なお、重ね合わせ時に色材シー
ト10にかける張力は、ドラム34への巻き付け時に受
像シート12にかける張力より小さくしておくのが望ま
しい。
重ね合わせ時にも、色材シート10に張力をかけておく
ことが好ましい。この時、色材シート先端吸着/剥離溝
26により、色材シート10の先端をドラム34に吸着
固定し、受像シート12に重ね合わせする。なお、図2
において、色材シート先端吸着/剥離溝26は、後に詳
述する剥離機構42による剥離動作の為に、受像シート
先端吸着/剥離溝28よりもドラム34の回転方向であ
る上部に位置している。なお、重ね合わせ時に色材シー
ト10にかける張力は、ドラム34への巻き付け時に受
像シート12にかける張力より小さくしておくのが望ま
しい。
【0029】記録ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源
と、レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ
等からなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24をド
ラム34の軸方向(紙面に垂直な方向)に移動して副走
査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ光に
による色材シート10の主走査は、ドラム34の回転に
よって行う。ここで、記録ヘッド40に副走査移動手段
61を設けず、ドラム34に軸方向の移動手段を設け、
ドラム34を回転主走査しつつ軸方向に移動させて副走
査させてもよい。
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源
と、レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ
等からなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24をド
ラム34の軸方向(紙面に垂直な方向)に移動して副走
査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ光に
による色材シート10の主走査は、ドラム34の回転に
よって行う。ここで、記録ヘッド40に副走査移動手段
61を設けず、ドラム34に軸方向の移動手段を設け、
ドラム34を回転主走査しつつ軸方向に移動させて副走
査させてもよい。
【0030】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を射出できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザなど
の固体レーザ、半導体レーザなどの他に、色素レーザ、
エキシマーレーザなどを用いることができる。本発明に
おける画像記録に用いられるレーザ光は、これらのレー
ザから直接射出された光、もしくはこれらの射出光を二
次高調波素子を通して、半分の波長に変換した光等を用
いることができる。色材シート10の感光波長、感度、
必要とされる記録速度に応じて、これらのレーザから適
宜選択されるが、これらの中で半導体レーザが価格、出
力パワー、大きさ、変調のしやすさ等の点から、最も好
ましい。画像データによるレーザ光の変調は、例えばア
ルゴンイオンレーザの場合には外部変調器にビームを通
し、また半導体レーザの場合には、レーザに注入する電
流を信号により制御(直接変調)する等、公知の方法に
より行なわれる。
可能な高密度エネルギ光を射出できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザなど
の固体レーザ、半導体レーザなどの他に、色素レーザ、
エキシマーレーザなどを用いることができる。本発明に
おける画像記録に用いられるレーザ光は、これらのレー
ザから直接射出された光、もしくはこれらの射出光を二
次高調波素子を通して、半分の波長に変換した光等を用
いることができる。色材シート10の感光波長、感度、
必要とされる記録速度に応じて、これらのレーザから適
宜選択されるが、これらの中で半導体レーザが価格、出
力パワー、大きさ、変調のしやすさ等の点から、最も好
ましい。画像データによるレーザ光の変調は、例えばア
ルゴンイオンレーザの場合には外部変調器にビームを通
し、また半導体レーザの場合には、レーザに注入する電
流を信号により制御(直接変調)する等、公知の方法に
より行なわれる。
【0031】光熱変換層上で集光されるレーザスポット
の大きさ、および走査速度は、画像に必要とされる解像
力、材料の記録感度等に応じて設定される。印刷用途の
場合、一般に高い解像力が必要であり、ビームスポット
は小さい方が画質的に好ましいが、一方で焦点深度が小
さくなり、機械的な制御が困難になる。また、走査速度
が低すぎると、色材シート支持体等への熱伝導による熱
損失が大きくなり、エネルギ効率が低下すると共に、記
録時間が長くなり好ましくない。以上の理由から、本発
明での記録条件は、光熱変換層上のビーム径が5〜50
μm、特に好ましくは6〜30μm、走査速度1m/秒
以上、好ましくは3m/秒以上である。
の大きさ、および走査速度は、画像に必要とされる解像
力、材料の記録感度等に応じて設定される。印刷用途の
場合、一般に高い解像力が必要であり、ビームスポット
は小さい方が画質的に好ましいが、一方で焦点深度が小
さくなり、機械的な制御が困難になる。また、走査速度
が低すぎると、色材シート支持体等への熱伝導による熱
損失が大きくなり、エネルギ効率が低下すると共に、記
録時間が長くなり好ましくない。以上の理由から、本発
明での記録条件は、光熱変換層上のビーム径が5〜50
μm、特に好ましくは6〜30μm、走査速度1m/秒
以上、好ましくは3m/秒以上である。
【0032】画像データは、本発明の画像記録装置30
の外部の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持
つワークステーション(W/S)、電子出版システムや
各種の記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハ
ードディスク、RAMカード等々)によって色空間等の
マッチングが行なわれた後、SCSIインターフェース
等を介してディジタル信号として、制御部69に伝送さ
れ、必要な処理が施された後、記録ヘッド40に伝送さ
れ、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行わ
れる。
の外部の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持
つワークステーション(W/S)、電子出版システムや
各種の記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハ
ードディスク、RAMカード等々)によって色空間等の
マッチングが行なわれた後、SCSIインターフェース
等を介してディジタル信号として、制御部69に伝送さ
れ、必要な処理が施された後、記録ヘッド40に伝送さ
れ、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行わ
れる。
【0033】制御部69は、後で詳細に説明するが、ド
ラム34の回転による記録媒体の搬送速度の制御や、記
録媒体搬送手段である一対の搬送ローラ70の回転によ
る記録媒体の搬送速度の制御を行う搬送速度制御回路を
有し、更に移動手段68による剥離爪64の位置制御な
ど、本発明の画像記録装置30の各部の制御および全体
シーケンス制御なども行う。
ラム34の回転による記録媒体の搬送速度の制御や、記
録媒体搬送手段である一対の搬送ローラ70の回転によ
る記録媒体の搬送速度の制御を行う搬送速度制御回路を
有し、更に移動手段68による剥離爪64の位置制御な
ど、本発明の画像記録装置30の各部の制御および全体
シーケンス制御なども行う。
【0034】剥離手段である剥離機構42は、記録ヘッ
ド40によるヒートモード露光によって潜像として画像
が形成された色材シート10を受像シート12から剥離
したり、画像が現像された受像シート12をドラム34
から剥離するための機構であり、剥離ローラ62と、剥
離爪ガイド66と一体で可動な剥離爪64と、該剥離爪
64をドラム34に接触させたり、所定の場所に移動さ
せることができる移動手段68とを有する。
ド40によるヒートモード露光によって潜像として画像
が形成された色材シート10を受像シート12から剥離
したり、画像が現像された受像シート12をドラム34
から剥離するための機構であり、剥離ローラ62と、剥
離爪ガイド66と一体で可動な剥離爪64と、該剥離爪
64をドラム34に接触させたり、所定の場所に移動さ
せることができる移動手段68とを有する。
【0035】次に図3により、剥離機構42における色
材シート10の剥離動作について順次説明する。まずド
ラム34が図3(a)に図示したように矢印の時計回り
方向に回転し、剥離ローラ62は積層体を色材シート1
0側から押圧しつつ、反時計回りに回転している。ヒー
トモード露光によって熱エネルギが像様に印加され潜像
として画像が形成された色材シート10と、これが接着
された受像シート12との積層体に対し、制御部69に
よって制御された移動手段68によって剥離ガイド66
と一体になっている剥離爪64がドラム34に接せられ
る。
材シート10の剥離動作について順次説明する。まずド
ラム34が図3(a)に図示したように矢印の時計回り
方向に回転し、剥離ローラ62は積層体を色材シート1
0側から押圧しつつ、反時計回りに回転している。ヒー
トモード露光によって熱エネルギが像様に印加され潜像
として画像が形成された色材シート10と、これが接着
された受像シート12との積層体に対し、制御部69に
よって制御された移動手段68によって剥離ガイド66
と一体になっている剥離爪64がドラム34に接せられ
る。
【0036】次に、図3(b)に示すようにドラム34
は回転し、剥離爪64はドラム34に当接しかつ付勢さ
れているので、剥離爪64は色材シート先端吸着/剥離
溝26に入り込む。この後図3(c)に示すように、ド
ラム34は続けて矢印方向に回転し、ドラム34に吸着
している色材シート10の先端部とドラム34の間に剥
離爪64が挿入され、色材シート10の先端が剥離され
始める。更にこの時、図3(d)に示すように、移動手
段68により剥離爪64と剥離ガイド66は、ドラム3
4から色材シート10を持ち上げられて搬送ローラ70
に導くように移動される。この時剥離爪64はドラム3
4に接触していない。
は回転し、剥離爪64はドラム34に当接しかつ付勢さ
れているので、剥離爪64は色材シート先端吸着/剥離
溝26に入り込む。この後図3(c)に示すように、ド
ラム34は続けて矢印方向に回転し、ドラム34に吸着
している色材シート10の先端部とドラム34の間に剥
離爪64が挿入され、色材シート10の先端が剥離され
始める。更にこの時、図3(d)に示すように、移動手
段68により剥離爪64と剥離ガイド66は、ドラム3
4から色材シート10を持ち上げられて搬送ローラ70
に導くように移動される。この時剥離爪64はドラム3
4に接触していない。
【0037】更に、図3(e)においては、色材シート
10はドラム34により剥離爪64と剥離ガイド66に
沿って搬送ローラ70迄搬送される。この時搬送ローラ
70は回転しながら色材シート10の先端を挟持する。
次に、色材シート10が搬送ローラ70により挟持搬送
された後は、図3(f)に示すように、剥離爪64と剥
離ガイド66は移動手段68によって、ドラム34と搬
送ローラ70間の色材シート10が搬送される最短の搬
送経路上の位置から外される。
10はドラム34により剥離爪64と剥離ガイド66に
沿って搬送ローラ70迄搬送される。この時搬送ローラ
70は回転しながら色材シート10の先端を挟持する。
次に、色材シート10が搬送ローラ70により挟持搬送
された後は、図3(f)に示すように、剥離爪64と剥
離ガイド66は移動手段68によって、ドラム34と搬
送ローラ70間の色材シート10が搬送される最短の搬
送経路上の位置から外される。
【0038】またこの剥離機構42により色材シート1
0が剥離される間は、制御部69の搬送速度制御回路に
よってドラム34と搬送ローラ70の回転制御が行わ
れ、ドラム34の回転による色材シート10の搬送速度
より搬送ローラ70の回転による色材シート10の搬送
速度の方が、少なくとも0.5%高速になるように制御
される。この制御による該速度差によりドラム34と搬
送ローラ70間の色材シート10が張られ、撓みがなく
なる。(図2(f)参照) よって、色材シート10が搬送されている間は剥離爪6
4と剥離ガイド66は、色材シート10との接触がなく
なるので色材シート10の材料が削られることが防止で
きる。
0が剥離される間は、制御部69の搬送速度制御回路に
よってドラム34と搬送ローラ70の回転制御が行わ
れ、ドラム34の回転による色材シート10の搬送速度
より搬送ローラ70の回転による色材シート10の搬送
速度の方が、少なくとも0.5%高速になるように制御
される。この制御による該速度差によりドラム34と搬
送ローラ70間の色材シート10が張られ、撓みがなく
なる。(図2(f)参照) よって、色材シート10が搬送されている間は剥離爪6
4と剥離ガイド66は、色材シート10との接触がなく
なるので色材シート10の材料が削られることが防止で
きる。
【0039】この結果、剥離爪64と剥離ガイド66に
よって色材シート10が削られることが防止されるの
で、この削られた材料が受像シートの受像層に誤って積
層されることがなくなり印画品質の低下が防止できる。
また、削られた材料の機内への散乱がなくなるので、機
内清掃等のメンテナンス工数を削減することができる。
また、上記実施形態において更に好ましくは、ドラム3
4の回転による色材シート10の搬送速度より搬送ロー
ラ70の回転による色材シート10の搬送速度の方を、
0.5%以上5%以下高速であるように制御部69の搬
送速度制御回路を制御する。これにより、搬送ローラ7
0の色材シート10に対するスリップが発生しないの
で、色材シート10の搬送ジャムや色材シート10の材
料削れによる塵の散乱が防止されるという効果を生ず
る。
よって色材シート10が削られることが防止されるの
で、この削られた材料が受像シートの受像層に誤って積
層されることがなくなり印画品質の低下が防止できる。
また、削られた材料の機内への散乱がなくなるので、機
内清掃等のメンテナンス工数を削減することができる。
また、上記実施形態において更に好ましくは、ドラム3
4の回転による色材シート10の搬送速度より搬送ロー
ラ70の回転による色材シート10の搬送速度の方を、
0.5%以上5%以下高速であるように制御部69の搬
送速度制御回路を制御する。これにより、搬送ローラ7
0の色材シート10に対するスリップが発生しないの
で、色材シート10の搬送ジャムや色材シート10の材
料削れによる塵の散乱が防止されるという効果を生ず
る。
【0040】このようにして、色材シート10を剥離ロ
ーラ62で押圧しながら、搬送ローラ70で挟持搬送し
て、受像シート12から剥離する。こうして受像シート
12には、C,M,YおよびKの各色毎に色材シート1
0が正確に重ね合わせられ、剥離・転写・現像されてカ
ラー画像が受像シート12の受像層に形成される。
ーラ62で押圧しながら、搬送ローラ70で挟持搬送し
て、受像シート12から剥離する。こうして受像シート
12には、C,M,YおよびKの各色毎に色材シート1
0が正確に重ね合わせられ、剥離・転写・現像されてカ
ラー画像が受像シート12の受像層に形成される。
【0041】次に、カラー画像が形成された受像シート
12が、剥離機構42によりドラム34から剥離される
方法について以下に説明する。制御部69によりドラム
34が色材シート10の剥離方法と同様に回転し、剥離
爪64が移動手段68によりドラム34に接せられ且つ
付勢されているので、受像シート12とドラム34の間
に剥離爪64が挿入される。また更にドラム34を回転
させ、剥離爪64が受像シート先端吸着/剥離溝28に
入った時、剥離爪64により受像シート12はドラム3
4持ち上げられ、受像シート12はドラム34から剥離
され始める。
12が、剥離機構42によりドラム34から剥離される
方法について以下に説明する。制御部69によりドラム
34が色材シート10の剥離方法と同様に回転し、剥離
爪64が移動手段68によりドラム34に接せられ且つ
付勢されているので、受像シート12とドラム34の間
に剥離爪64が挿入される。また更にドラム34を回転
させ、剥離爪64が受像シート先端吸着/剥離溝28に
入った時、剥離爪64により受像シート12はドラム3
4持ち上げられ、受像シート12はドラム34から剥離
され始める。
【0042】そしてドラム34、剥離ローラ62を回転
するとともに搬送ローラ70も回転させ、受像シート1
2の先端を剥離爪64と剥離ガイド65に沿って搬送ロ
ーラ70まで移動させ搬送ローラ70に挟持させる。こ
うして受像シート12を搬送ローラ70で挟持搬送し、
ドラム34から剥離する。
するとともに搬送ローラ70も回転させ、受像シート1
2の先端を剥離爪64と剥離ガイド65に沿って搬送ロ
ーラ70まで移動させ搬送ローラ70に挟持させる。こ
うして受像シート12を搬送ローラ70で挟持搬送し、
ドラム34から剥離する。
【0043】またこの剥離機構42により受像シート1
2が剥離される間は、制御部69の搬送速度制御回路に
よってドラム34と搬送ローラ70の回転制御が行わ
れ、ドラム34の回転による受像シート12の搬送速度
に比べ搬送ローラ70の回転による受像シート12の搬
送速度は、色材シート10剥離搬送時の高速ではなく、
略同速度になるように切り換え制御される。この搬送速
度制御によって搬送ローラ70から受像シート12へ無
理な力が作用せず受像層を傷つけること無く挟持搬送す
ることができる。
2が剥離される間は、制御部69の搬送速度制御回路に
よってドラム34と搬送ローラ70の回転制御が行わ
れ、ドラム34の回転による受像シート12の搬送速度
に比べ搬送ローラ70の回転による受像シート12の搬
送速度は、色材シート10剥離搬送時の高速ではなく、
略同速度になるように切り換え制御される。この搬送速
度制御によって搬送ローラ70から受像シート12へ無
理な力が作用せず受像層を傷つけること無く挟持搬送す
ることができる。
【0044】また、受像シート12が搬送ローラ70に
よって挟持搬送された後、剥離爪64と剥離ガイド66
は制御部69によって制御された移動手段68によっ
て、ドラム34と搬送ローラ70間の受像シート12が
搬送される最短の搬送経路上の位置から外しても外さな
くてもどちらでもよい。
よって挟持搬送された後、剥離爪64と剥離ガイド66
は制御部69によって制御された移動手段68によっ
て、ドラム34と搬送ローラ70間の受像シート12が
搬送される最短の搬送経路上の位置から外しても外さな
くてもどちらでもよい。
【0045】このようにして、受像シート12は搬送ロ
ーラ70により挟持搬送され、ドラム34から完全に剥
離され、ラミネート部46に搬送される。ラミネート部
46においては、受像シート12の搬送にタイミングを
合わせて、本紙供給ロール72が本紙カセット73から
本紙14を送り出し、図中左方向に搬送する。本紙14
を手差し供給口44aから本紙供給ロール72に供給し
てもよい。次いで、受像シート12および本紙14は、
レジストローラ対75によって位置合わせされつつ重ね
合わされ、定着部48に搬送される。
ーラ70により挟持搬送され、ドラム34から完全に剥
離され、ラミネート部46に搬送される。ラミネート部
46においては、受像シート12の搬送にタイミングを
合わせて、本紙供給ロール72が本紙カセット73から
本紙14を送り出し、図中左方向に搬送する。本紙14
を手差し供給口44aから本紙供給ロール72に供給し
てもよい。次いで、受像シート12および本紙14は、
レジストローラ対75によって位置合わせされつつ重ね
合わされ、定着部48に搬送される。
【0046】定着部48において、ラミネート部46に
おいて重ね合わされた受像シート12と本紙14は、圧
着ローラ76aおよび加熱ローラ76bより構成される
加熱定着ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬
送され、さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によ
ってさらに受像シート12の受像層が剥離しやすいよう
に硬化する。
おいて重ね合わされた受像シート12と本紙14は、圧
着ローラ76aおよび加熱ローラ76bより構成される
加熱定着ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬
送され、さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によ
ってさらに受像シート12の受像層が剥離しやすいよう
に硬化する。
【0047】次いで、剥離部50において、剥離ローラ
対78および剥離ガイド79によって、硬化して剥離し
やすい受像層が受像シート12より剥離され、受像層が
本紙14に貼着されて画像が転写され、画像が転写され
た本紙14はハードコピーとしてトレイ部52のプルー
フトレイ52aに排出され、受像層16が剥離された受
像シート12は、廃棄トレイ52bに廃棄され、画像記
録装置30の動作が完了する。
対78および剥離ガイド79によって、硬化して剥離し
やすい受像層が受像シート12より剥離され、受像層が
本紙14に貼着されて画像が転写され、画像が転写され
た本紙14はハードコピーとしてトレイ部52のプルー
フトレイ52aに排出され、受像層16が剥離された受
像シート12は、廃棄トレイ52bに廃棄され、画像記
録装置30の動作が完了する。
【0048】上記実施形態では剥離爪64と剥離ガイド
66は一体としていたが、それぞれ別体であってもよ
く、その場合は各々の位置を移動できる移動手段とした
り、または剥離爪64のみを移動手段で移動できる構成
としても良い。
66は一体としていたが、それぞれ別体であってもよ
く、その場合は各々の位置を移動できる移動手段とした
り、または剥離爪64のみを移動手段で移動できる構成
としても良い。
【0049】
【実施例】ここで、上記構成の画像記録装置においてド
ラムと搬送ローラの記録媒体搬送速度による画像記録装
置や記録媒体への影響について実験した結果を記す。
ラムと搬送ローラの記録媒体搬送速度による画像記録装
置や記録媒体への影響について実験した結果を記す。
【表1】 表1に示すように、ドラムによる搬送速度よりも搬送ロ
ーラによる搬送速度が少なくとも0.5%高速である
と、剥離爪を含む剥離機構によって色材シートが傷つ
き、その結果受像シート上へ色材シートの削れ塵が付着
することによる印画不良が無くなることが確認できた。
また、ドラムによる搬送速度よりも搬送ローラによる搬
送速度が0.5%以上5%以下高速である範囲において
は、搬送ローラによるスリップ傷など色材シートへの弊
害が無くなることが確認できた。
ーラによる搬送速度が少なくとも0.5%高速である
と、剥離爪を含む剥離機構によって色材シートが傷つ
き、その結果受像シート上へ色材シートの削れ塵が付着
することによる印画不良が無くなることが確認できた。
また、ドラムによる搬送速度よりも搬送ローラによる搬
送速度が0.5%以上5%以下高速である範囲において
は、搬送ローラによるスリップ傷など色材シートへの弊
害が無くなることが確認できた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、剥離された色材シート
は記録媒体固定手段による色材シートの搬送速度より、
記録媒体搬送手段による色材シートの搬送速度を速くし
ているので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送手段間の
色材シートの撓みがなくなり、色材シートと剥離爪との
接触が減少する。よって、剥離爪が色材シートの材料を
削ることがなくなり、結果として、削られた材料が受像
シートの受像層に誤って積層されることがなくなるので
印画品質の低下を防止できる。また、削られた材料の機
内への散乱がなくなるので、機内清掃等のメンテナンス
工数を削減することができる。
は記録媒体固定手段による色材シートの搬送速度より、
記録媒体搬送手段による色材シートの搬送速度を速くし
ているので、記録媒体固定手段と記録媒体搬送手段間の
色材シートの撓みがなくなり、色材シートと剥離爪との
接触が減少する。よって、剥離爪が色材シートの材料を
削ることがなくなり、結果として、削られた材料が受像
シートの受像層に誤って積層されることがなくなるので
印画品質の低下を防止できる。また、削られた材料の機
内への散乱がなくなるので、機内清掃等のメンテナンス
工数を削減することができる。
【0051】また、受像シートを記録媒体固定手段から
剥離する場合は、記録媒体固定手段による受像シートの
搬送速度より記録媒体搬送手段による受像シートの搬送
速度を高速のままでなく、略同速度に切り換えて速度を
落としたので、記録媒体搬送手段による受像シートへの
スリップ等の影響がなくなり、また記録媒体搬送手段の
摩擦等による受像シート受像層側への傷付きも防止でき
る。
剥離する場合は、記録媒体固定手段による受像シートの
搬送速度より記録媒体搬送手段による受像シートの搬送
速度を高速のままでなく、略同速度に切り換えて速度を
落としたので、記録媒体搬送手段による受像シートへの
スリップ等の影響がなくなり、また記録媒体搬送手段の
摩擦等による受像シート受像層側への傷付きも防止でき
る。
【図1】本発明の実施形態である画像記録装置の構成を
模式的に示す構成図である。
模式的に示す構成図である。
【図2】画像記録装置の記録用回転ドラムの表面の一部
を平面に展開した展開図である。
を平面に展開した展開図である。
【図3】画像記録装置内の剥離機構の動作を模式的に示
す構成図であり、(a)は剥離爪がドラムに接した構成
図であり、(b)は剥離爪が色材シート先端吸着/剥離
溝に入り込んだ構成図であり、(c)は剥離爪が色材シ
ート先端とドラムの間に入り込んだ構成図であり、
(d)は剥離爪により色材シートが持ち上げられた構成
図であり、(e)は色材シートの先端が搬送ローラに狭
持された構成図であり、(f)は色材シートが搬送ロー
ラによって搬送される構成図である。
す構成図であり、(a)は剥離爪がドラムに接した構成
図であり、(b)は剥離爪が色材シート先端吸着/剥離
溝に入り込んだ構成図であり、(c)は剥離爪が色材シ
ート先端とドラムの間に入り込んだ構成図であり、
(d)は剥離爪により色材シートが持ち上げられた構成
図であり、(e)は色材シートの先端が搬送ローラに狭
持された構成図であり、(f)は色材シートが搬送ロー
ラによって搬送される構成図である。
【図4】画像記録装置のドラムとレーザヘッドの構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図5】受像シートと色材シートの構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図6】色材シートから受像シートへの熱転写を示す工
程図である。
程図である。
【符号の説明】 10 色材シート 12 受像シート 14 本紙 26 色材シート先端吸着/剥離溝 28 受像シート先端吸着/剥離溝 30 画像記録装置 32 感材供給部 34 画像形成ドラム 38 ラミネート機構 40 露光ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 定着部 50 剥離部 52 トレイ部 62 剥離ローラ 64 剥離爪 66 剥離ガイド 68 移動手段 69 制御部 70 搬送ローラ
Claims (4)
- 【請求項1】 トナー層を有する色材シートと、受像面
を有する受像シートとを重ね合せて構成した記録媒体を
固定する記録媒体固定手段と、前記色材シート又は前記
受像シートを前記録媒体固定手段から剥離する剥離手段
と、剥離された前記色材シート又は受像シートを搬送す
る記録媒体搬送手段とによる画像記録装置において、 前記剥離手段は、前記色材シートと記録媒体固定手段の
間に挿入可能な剥離爪を有し、 前記記録媒体固定手段による前記色材シートの搬送速度
よりも、前記記録媒体搬送手段による前記色材シートの
搬送速度を高速に設定することを特徴とする画像記録装
置。 - 【請求項2】 前記記録媒体固定手段による前記色材シ
ートの搬送速度に対し、前記記録媒体搬送手段による前
記色材シートの搬送速度を少なくとも0.5%高速にす
ることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。 - 【請求項3】 前記色材シートを剥離した後、前記受像
シートを前記記録固定手段から剥離する際に、前記記録
媒体固定手段による前記受像シートの搬送速度と前記記
録媒体搬送手段による前記受像シートの搬送速度を、略
同速度に切り換えることを特徴とする請求項1〜2のい
ずれか1項記載の画像記録装置。 - 【請求項4】 前記請求項1〜請求項3記載の画像記録
装置により、前記記録媒体を剥離する画像記録方法であ
って、 前記受像シートに重ね合わされた前記色材シートに対し
て画像が記録され、前記色材シートから前記受像シート
に該画像が転写し、その転写後に上記剥離手段によって
色材シートが前記記録媒体固定手段から剥離されること
を特徴とする画像記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31532699A JP2001134105A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 画像記録装置及び画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31532699A JP2001134105A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 画像記録装置及び画像記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001134105A true JP2001134105A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18064069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31532699A Pending JP2001134105A (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | 画像記録装置及び画像記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001134105A (ja) |
-
1999
- 1999-11-05 JP JP31532699A patent/JP2001134105A/ja active Pending
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