JP2001026127A - 記録装置および異物除去方法 - Google Patents

記録装置および異物除去方法

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JP2001026127A
JP2001026127A JP20206499A JP20206499A JP2001026127A JP 2001026127 A JP2001026127 A JP 2001026127A JP 20206499 A JP20206499 A JP 20206499A JP 20206499 A JP20206499 A JP 20206499A JP 2001026127 A JP2001026127 A JP 2001026127A
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drum
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receiving sheet
sheet
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JP20206499A
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English (en)
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Yasunari Kawabata
耕也 川畑
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ドラムまたは受像シート上におけるゴミ
等の異物の付着を防ぐことができる記録装置を提供す
る。 【解決手段】 記録装置は、レーザビームLを画像デー
タ通りに照射する光ヘッド1と、この光ヘッド1を搭載
して移動する移動ステージ2と、光ヘッド1により照射
される記録媒体を巻き付け固定する記録ドラム3と、光
ヘッド1により照射される記録媒体を構成する受像シー
ト4およびトナーシート5と、を備えている。記録装置
は受像シート4およびトナーシート5を搬送方向(図中
の矢印a)に搬送し、この搬送方向と略直交する移動方
向(図中の矢印b)に移動する光ヘッド1からのレーザ
ビームで露光することによってトナーシート5のトナー
を画像データに従って受像シート4に転写するものであ
る。記録装置において、記録工程の間又は前に記録ドラ
ムを回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置に係り、
より詳細には、記録ドラム又は受像シートの表面上にゴ
ミ等の異物が載ることを防ぐ記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明が対象としている記録装置は、記
録用回転ドラム(以後、「記録ドラム」という。)又は
記録平面の上に、記録媒体(すなわち、受像シートを記
録ドラム上に固定し、その上にこの受像シートを覆うよ
うにトナーシートを固定して成る受像シートとトナーシ
ートの総称)を固定し、これに光ヘッドからのレーザビ
ーム等を照射して画像記録を行なうものである。本発明
が対象とする記録装置の全体の概念図が図6に示されて
いる。同図において、30がこの記録装置で、記録装置
30はフルカラー画像を得るため、記録媒体供給部32
と、記録ドラム34と、この記録ドラム34上に設けら
れる記録媒体固定/解除機構36と、記録ドラム34の
外周に沿って配置されるラミネート機構38と、露光ヘ
ッド40と、剥離機構42と、給紙部44と、ラミネー
ト部46と、定着部48と、剥離部50と、トレイ部5
2と制御部54とを有する。
【0003】この記録装置30は、記録媒体供給部32
から記録ドラム34上に受像シート24およびトナーシ
ート25とを供給し、まず、記録ドラム34上に受像シ
ート24を記録媒体固定/解除機構36によって固定
し、次いで、ラミネート機構38によって加圧加熱押圧
して受像シート24上にトナーシート25を粘着して積
層する。この加熱工程は記録媒体の種類によっては不要
となる場合がある。次いで制御部54によって画像信号
に応じて制御された露光ヘッド40によって像様にヒー
トモードレーザ露光して潜像として画像を記録する。続
いて剥離機構42によってトナーシート25を記録ドラ
ム34上に固定されている受像シート24から剥離し
て、潜像として記録されたトナーシート25の画像を受
像シート24に転写して現像して、受像シート24上に
画像を形成する。これを3〜4色について繰り返し、受
像シート24上にカラー画像を形成した後、この受像シ
ート24と給紙部44から供給された本紙29とをラミ
ネート部で積層・密着し、定着部48で受像シート24
の受像層を光硬化させた後、剥離部50で剥離し、フル
カラー画像が形成された本紙29はプルーフトレイ52
aに、使用済受像シート24は廃材スタッカ52bに排
出される。こうして、フルカラー画像をハードコピーと
して得ることができる。
【0004】記録媒体供給部32は、記録媒体(すなわ
ち、ロール状の受像シート24、および複数のトナーシ
ート25、例えばK(黒)、C(シアン)、M(マゼン
タ)およびY(イエロー)の標準トナーシートや印刷分
野で用いられる金、銀等の特色シートなどのロール状感
熱材料)が保持されている記録媒体ステーション53
と、1つの記録媒体を引き出す1対の引出ローラ54
と、引出ローラ54によって記録媒体ステーション53
から所定の長さに引き出された記録媒体をシート状に切
断するカッタ55と、シート状記録媒体を挟持搬送する
1対のローラ56と、シート状記録媒体を記録ドラム3
4上に案内し、記録媒体の先端を記録ドラム34上の取
り付けられた記録媒体固定/解除機構36に固定位置ま
で案内するガイド57とからなる。
【0005】記録ドラム34には、まず受像シート24
が供給されるが、その先端が機構36にクランプ等によ
り固定され、記録用回転ドラム制御装置(図示なし)に
よって回転制御された記録ドラム34が図中矢印方向に
回転することによって記録ドラム34の外周上に巻き付
けられ、後端も記録媒体固定/解除機構36により固定
される。ここで、記録媒体固定/解除手段36の先端固
定部と後端固定部の少なくとも一方は、色々な長さの記
録媒体シートの記録ドラム34上への固定が可能なよう
に、記録ドラム34の外周上を移動可能であるのが好ま
しい。次いで、記録ドラム34の外周上に巻き付けられ
た受像シート24上に、全く同様にして記録媒体供給部
32から搬送されてきたトナーシート25が積層して巻
き付けられる。このトナーシート25の受像シート24
上への積層は、内部に図示しないヒータを内蔵するラミ
ネートローラ58と、ラミネートローラ58を支点59
aを中心に回動し、記録ドラム34の外周に接離させる
アーム59と、ラミネートローラ58を所定押圧力で記
録ドラム外周に押圧する押圧手段60からなるラミネー
ト機構38によって行われる。押圧手段60は、ばね等
の付勢手段であってもエアシリンダのマニュピレータで
あってもよい。
【0006】受像シート24の最表層の受像層は粘着性
を有しているため、ラミネートローラ58によって所定
押圧力により押圧しながらトナーシートを巻き付けてラ
ミネートできるので、トナーシート25にしわなどを発
生させないことはもちろん、均一な粘着力で受像シート
24の受像層とトナーシート25のトナー層とを接着す
ることができる。ここで、受像シート24へのトナーシ
ート25のラミネートは、均一に強く接着させるため、
加圧ラミネートローラ58によって行われるが、粘着力
の向上を図るためラミネートローラ58を加圧と同時に
加熱しながらラミネートするのも好ましい。加熱条件は
130℃以下好ましくは100℃以下とするのがよい。
【0007】また、記録ドラム34への受像シート24
の巻き付けの際に、その先端を記録媒体固定/解除機構
36によって固定し、搬送ローラ対56またはラミネー
トローラ58もしくはその他の手段で受像シート24の
他の部分を保持し、受像シート24に所定の張力をかけ
て記録ドラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。こ
の時、後述するように記録ドラム34の外周に吸入孔を
設けておき、受像シート24を吸着手段を用いて吸着す
るようにしてもよい(図7(a)参照)。この吸着手段
と記録媒体固定/解除機構36とは併用するのが好まし
いが、いずれか一方のみとしてもよい。こうすることに
より、しわ等を発生させず、また位置ずれを生じさせる
ことなく、受像シート24を記録ドラム34の外周に固
定することができる。さらに、トナーシート25の受像
シート24への積層時にも、トナーシート25に張力を
かけておくのが好ましい。この時受像シート24の巻き
付けと同様に記録媒体固定/解除機構36を用いて、ト
ナーシート25の先端および/または後端を固定するよ
うにしてもよいし、上述の吸着手段を併用するようにし
てもよい。なお、積層時にトナーシート25にかける張
力は記録ドラム34への巻き付け時に受像シート24に
かける張力より小さくしておくのが好ましい。
【0008】露光ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源と
レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ等か
らなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24を記録ド
ラム34の軸方向(図1の紙面に垂直な方向)に移動し
て副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レー
ザ光によるトナーシート25の主走査は、記録ドラム3
4の回転によって行う。ここで、露光ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録ドラム34に軸方向の移
動手段を設け、記録ドラム34を回転主走査しつつ軸方
向に移動させて副走査させてもよい。
【0009】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を射出できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザなど
の固体レーザ、半導体レーザなどの他に、色素レーザ、
エキシマーレーザなどを用いることができる。画像信号
によるレーザ光の変調は、例えばアルゴンイオンレーザ
の場合には外部変調器にビームを通し、また半導体レー
ザの場合には、レーザーに注入する電流を信号により制
御(直接変調)する等、公知の方法により行なわれる。
光熱変換層上で集光されるレーザスポットの大きさ、お
よび走査速度は、画像に必要とされる解像力、材料の記
録感度等に応じて設定される。印刷用途の場合、一般に
高い解像力が必要であり、ビームスポットは小さい方が
画質的に好ましいが、一方で焦点深度が小さくなり、機
械的な制御が困難になる。また、走査速度が小さすぎる
と、トナーシート支持体等への熱伝導による熱損失が大
きくなり、エネルギ効率が低下すると共に、記録時間が
長くなり好ましくない。以上から、本発明での記録条件
は、光熱変換層上のビーム径が5〜50μm、特に好ま
しくは6〜30μm、走査速度1m/秒以上、好ましく
は3m/秒以上である。
【0010】画像信号は、本発明の記録装置30の外部
の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能を持つワー
クステーション(W/S)、電子出版システムや各種の
記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハードデ
ィスク、RAMカード等々)から、インターフェース等
を介してディジタル信号として、制御部54に伝送さ
れ、必要な処理が施された後、露光ヘッド40に伝送さ
れ、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行わ
れる。制御部54は、露光ヘッド40の副走査手段61
による副走査および記録ドラム34の回転主走査の制御
を始めとして、本発明の記録装置30の各部の制御およ
び全体シーケンスの制御などを行う。
【0011】剥離機構42は、露光ヘッド40によるヒ
ートモード露光によって潜像として画像が形成されたト
ナーシート25を受像シート24から剥離すると同時に
トナーシート25の潜像を受像シート24に剥離転写し
て現像するためのもので、剥離ローラ62と、剥離ロー
ラ62に当接する2個の分割ローラ63,64と、剥離
ローラ62に沿って分割ローラ63,64の分割ローラ
片間に設けられる櫛刃ガイド板65、これらを一体とし
て取り付けるブラケット(図示しない)とを有する。剥
離ローラ62はアーム67に軸支され、支点67aを中
心に回動し、記録ドラム36上を接離可能に構成され
る。またアーム67を介して剥離ローラ62を記録ドラ
ム34上の受像シート24とトナーシート25との積層
体を押圧するための押圧手段68が設けられる。
【0012】ヒートモード露光によって熱エネルギが像
様に印加され、トナー層22の接着力が低下することで
潜像として画像が形成されトナーシート25と、これが
接着された受像層16を持つ受像シート24との積層体
に対し、支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動
して、ブラケットを近づけ、積層体の受像シート24の
受像層16とトナーシート25のトナー層22との間に
櫛刃ガイド板65を挿入するとともに積層体をトナーシ
ート25側から剥離ローラ62によって押圧する。ここ
で、トナーシート25と受像シート24のいずれかの接
合長さを変えておけば櫛刃ガイド板65を両者間に容易
に挿入できる。この後記録ドラム34を回転するととも
に剥離ローラ62、分割ローラ63,64を回転させ、
トナーシート25の先端を櫛刃ガイド65に沿って移動
させ剥離ローラ62と分割ローラ63の間に挟持させ
る。こうして、トナーシート25を剥離ローラ62で押
圧しながら、剥離ローラ62と分割ローラ63,64と
の間で挟持搬送して、受像シート24から剥離する。こ
うして、トナーシート25は剥離ローラ62で押圧した
部分で、一定の剥離速度で剥離することができるので、
剥離力も一定とすることができ、スティックスリップな
ど振動現象が発生することがなく、剥離ムラを生じるこ
とがない。また剥離の際に、受像シート24に加わる剥
離力が変動しないので、受像シート24の記録ドラム3
4上の固定位置がずれることもない。従って、見当精度
の低下を招くこともない。こうして、剥離ムラや見当ズ
レ等のない1色の高画質、高解像度、高階調網点画像を
得ることができる。
【0013】このようにしてC,M,YおよびKの4色
の画像が正確に見当合わせされて剥離・転写・現像され
た受像シート24は、ガイド部材70,70に案内され
つつ、搬送ローラ対71によって搬送されて、ラミネー
ト部46に搬送される。ラミネート部46においては、
受像シート24の搬送にタイミングを合わせて、本紙供
給ロール72が本紙カセット73から本紙29を送り出
し、ガイド部材70によって案内しつつ図中左方向に搬
送する。本紙29を手差し供給口44aから本紙供給ロ
ール72に供給してもよい。次いで、受像シート24お
よび本紙29は、レジストローラ対75によって位置合
わせされつつ積層され、定着部48に搬送される。この
ラミネート部は記録装置とは別体にされる場合もある。
【0014】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート24と本紙29は、圧着ロ
ーラ76aおよび加熱ローラ76bより構成される加熱
定着ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬送さ
れ、さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によって
さらに受像シート24の受像層16が剥離しやすいよう
に硬化する。この定着工程は、記録媒体の種類によって
不要な場合がある。次いで、剥離部50において、剥離
ローラ対78および剥離ガイド79によって、硬化して
剥離しやすい受像層16が受像シート24より剥離さ
れ、受像層16が本紙29に貼着されて画像が転写さ
れ、画像が転写された本紙29はハードコピーとしてト
レイ部52のプルーフトレイ52aに排出され、受像層
16が剥離された受像シート24は、廃棄トレイ52b
に廃棄される。
【0015】このように、図6の記録装置は、記録媒体
を記録ドラム34上に固定して記録等を行っており、こ
の場合、記録中には記録ドラム34はかなり高速回転と
なるので、記録媒体が記録ドラム34上から浮いたりズ
レたりめくれたりすることがあった。これを防止するた
めに吸着手段として図7に示すような記録媒体固定用吸
引装置が用いられている。図7はこの記録媒体固定用吸
引装置を示す図であり、図7(a)は記録媒体固定用吸
引装置の断面概念図、図7(b)は吸引装置に接続され
る表面に吸入孔を多数備えた記録ドラムを備えた記録装
置の斜視図である。図7(a)において、記録媒体固定
用吸引装置は、記録ドラム23と、吸入孔10と、回転
軸孔11と、吸引管12と、エアーブロア13とを備え
る。このように記録ドラム23には記録媒体が固定され
る範囲内に多数の吸入孔が半径方向に開けられ、また空
洞の記録ドラム23の内部にある回転軸にも孔(回転軸
孔)11が多数開けられている。そしてこの回転軸が吸
引管12を介して外部の吸引源であるエアーブロア(あ
るいは真空ポンプ等)13に接続されている。吸入孔1
0および回転軸孔11は図示の関係上見やすくするため
に誇張して描いてあるが、実際は図示のものよりもかな
り小さくかつもっと多数散在している。図7(b)にお
いて、記録装置は、レーザビームLを画像データ通りに
照射する光ヘッド21と、この光ヘッド21を搭載して
移動する移動ステージ22と、光ヘッド21により照射
される記録媒体を巻き付け固定する記録ドラム23と、
この記録ドラム23に固定され光ヘッド21により照射
される記録媒体を構成する受像シート24およびトナー
シート25と、を備えている。記録ドラム23には図7
(a)と同じく、吸入孔10が多数開けられている(図
示の関係上見やすくするために誇張して描いてある)。
【0016】このような記録装置において、吸引源エア
ーブロア13が吸引動作を開始すれば、吸引管12を介
して記録ドラム23の内部の空気が吸引され、記録ドラ
ム23の内部圧力が下がるので、記録ドラム23の表面
に開孔した多数の吸入孔10より記録媒体を吸着し、記
録媒体を確実に記録ドラム23上に保持固定する。より
正確に言えば、記録媒体は既述したように受像シート2
4とトナーシート25とから成るので、まず、受像シー
ト24を記録ドラム23の上に置くと、受像シート24
の下に位置する多数の吸入孔10によって受像シート2
4が記録ドラム23の上に固定される。次に、トナーシ
ート25を受像シート24の上に置く。トナーシート2
5は受像シート24よりも大きめにカットされているの
で、トナーシート25の四辺は受像シート24からはみ
出し、このはみ出した部分の下に位置する多数の吸入孔
10によってトナーシート25が吸引され、記録ドラム
23の上に固定される。図7(b)では、図示の関係上
トナーシートと受像シートとの間には吸入孔は図示して
いない。
【0017】次に、従来の記録装置における記録方法を
示すフローチャートを図8に示す。まずステップS21
において、図7に示した吸引源エアーブロアなどの真空
吸引機構により吸引動作が開始され、吸引管を介して記
録ドラムの内部の空気が吸引される。次いで、ステップ
S22で受像シートが記録ドラム上にローディング又は
搬送され、その後記録ドラム上にローディングされた受
像シートが真空吸引機構の吸引動作により確実に記録ド
ラム上に保持固定される。さらにステップS23におい
て、受像シートの上にトナーシートがローディングさ
れ、受像シートよりはみ出した部分の下に位置する多数
の吸引孔により吸引される記録ドラムの受像シート上に
保持固定される。受像シートとトナーシートとが搬送さ
れ固定されると、ステップS24において、記録ヘッド
が記録ドラム上にレーザ光を照射し文字・画像等のデー
タを記録する。そしてトナーシートに潜像としてデータ
が形成されると、ステップS25で記録ドラムを回転さ
せながら記録ドラム上からトナーシートがアンローディ
ング又は剥離される。カラー画像記録を行う場合、この
ようにしてC,M,YおよびKの4色のトナーを有する
トナーシートが順に受像シート上にローディング・記録
・アンローディングされる(ステップS23〜ステップ
S25)。ステップS26において、全てのトナーシー
トの記録が終了すると、4色の画像が正確に見当合わさ
れて剥離・転写・現像された受像シートは記録ドラムか
ら剥離され(ステップS27)、画像記録工程が終了す
る。そして、真空吸引機構は吸引動作を停止する(ステ
ップS28)。この動作を繰返すことにより次々と画像
記録が行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような記録装置で
は、ゴミの付着による記録欠陥が問題となる。ゴミ付着
による記録欠陥は2種類に分けられる。 1つは、ゴミが受像シート上に付着した場合の記録
欠陥(いわゆる、「白抜き」発生。)であり、 もう1つは、ゴミが記録ドラム上に付着した場合の
記録欠陥(いわゆる、「白リング」発生。)である。
【0019】図9は、前者の記録欠陥である白抜けが
発生する理由を示す図である。同図において、24が記
録ドラム面(ハッチング部)の上に固定された受像シー
トで、25がその上に固定されたトナーシートで、Xが
ゴミである。同図に示すように、受像シート24の上に
ゴミXが存在した場合、ゴミXによるトナーシート25
と受像シート24との密着不良が生じ、図中の矢印Aの
範囲で画像の抜け(いわゆる、「白抜け」)が発生して
しまう。
【0020】また、図10は、後者の記録欠陥である
白リングが発生する理由を示す図である。同図におい
て、24が記録ドラム面(ハッチング部)の上に固定さ
れた受像シートで、25がその上に固定されたトナーシ
ートで、Xがゴミである。同図に示すように、記録ドラ
ムの上にゴミXが存在した場合、受像シート24は多数
の吸入孔により強く吸引されるのでゴミXの形状に追随
するが、トナーシート25はその周辺しか吸引されない
のでゴミXが存在する箇所の吸引力は弱く、しかもトナ
ーシート25自体の剛性があるため、ゴミXが存在する
中心部ではトナーシート25と受像シート24とが密着
するものの、その周辺においてトナーシート25と受像
シート24との間に隙間Cがリング状にでき、それゆえ
この隙間Cで転写ができず、ちょうど図中の矢印Bの範
囲で白い部分がリング状に(いわゆる、「白リング」
が)発生してしまう。また、ゴミXによる受像シート2
4およびトナーシート25の位置ずれのため記録用レー
ザ光Lの焦点がずれ、十分なエネルギ密度が得られなく
なり、図中の矢印Bの範囲で画像の細りや濃度低下等が
発生し画像ムラとなった。
【0021】そこで、従来より、図6のラミネートロー
ラ58にさらに粘着性を持たせたローラ(以下、粘着ロ
ーラという)を用いて、この粘着ローラを記録ドラム表
面に搬送する搬送装置(図示なし)により粘着ローラを
搬送し、受像シートに接触回転させることにより、受像
シートに付着したゴミの除去を行っていた。
【0022】以下に、粘着ローラを用いて異物除去工程
を加えた従来の記録装置への記録方法について説明す
る。図11に粘着ローラを用いて異物除去工程を加えた
従来の記録装置の記録方法のフローチャートを示す。こ
の記録方法は、表面に粘着性を有した粘着ローラを用い
ることで、記録ドラムおよび受像シート上の異物を除去
が可能となるものである。まずステップS31におい
て、図7に示した吸引源エアーブロアなどの真空吸引機
構により吸引動作が開始され、吸引管を介して記録ドラ
ムの内部の空気が吸引される。次いで、ステップS32
で回転している記録ドラム上に受像シートがローディン
グ又は搬送され、真空吸引機構の吸引動作により確実に
記録ドラム上に保持固定される。次にステップS33
で、受像シートの上にトナーシートがローディングされ
る前に粘着ローラ、たとえば図6のラミネートローラ5
8にさらに粘着性を持たせた粘着ローラを受像シートに
接触回転させ、この受像シートを記録ドラム上の粘着ロ
ーラでなぞりながら記録ドラムに巻き付け固定する。こ
の粘着ローラの動作により、受像シートに付着したゴミ
等の異物が除去され、結果として画像の白抜けを防止で
きる。次いでステップS34で、トナーシートを記録ド
ラム上に固定された受像シートの上に搬送し、真空吸着
によって受像シートと密着させ保持固定すると、ステッ
プS35で記録ヘッドが記録ドラム上にレーザ光を照射
し文字・画像等のデータを記録する。その後、図8と同
様に、ステップS36において、潜像としてデータが形
成されたトナーシートを、記録ドラムを回転させながら
記録ドラム上からアンローディングする。カラー画像記
録を行う場合は、ステップS34に戻りC,M,Yおよ
びKの4色のトナーを有するトナーシートを順に記録ド
ラムの受像シートの上にローディング・記録・アンロー
ディングする。そしてステップS37において全てのト
ナーシートの記録が終了すると、4色の画像が正確に見
当合わされて剥離・転写・現像された受像シートは記録
ドラムから剥離され(ステップS38)、画像記録工程
が終了する。そして、真空吸引機構は吸引動作を停止す
る(ステップS39)。この動作を繰返すことにより画
像記録が行われる。
【0023】このように粘着ローラを使用することによ
り、記録ドラム上に固定された受像シート上に付着した
ゴミなどの異物を除去するという効果がある。しかしな
がら図8に示した上記の粘着ローラを使用しない記録方
法における記録工程よりも、粘着ローラでクリーニング
する工程が加わることにより、記録工程にかかる全体の
時間は長くなり、また粘着ローラを備えることにより記
録装置のコストが増加する。
【0024】上記において粘着ローラを用いた効果的な
ゴミの除去を述べてきたが、従来は受像シート上のゴミ
を粘着ローラで除去することを行っていたものの、記録
ドラムの表面上のゴミを粘着ローラで除去することは行
われていなかった。さらに、記録ドラム上に受像シート
を搬送する前およびトナーシートを受像シートに搬送す
る前は、記録ドラムは静止状態であり、その間に記録ド
ラムまたは受像シート上にゴミが付着してしまうという
問題がある。
【0025】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、記録ドラムまたは受像シート上におけるゴミ等の異
物の付着を防ぎまた異物を除去することにより、記録欠
陥を少なくすることのできる記録装置を提供することを
目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、トナーシートおよび受像シ
ートから構成される記録媒体を表面に固定するための記
録用回転ドラムと、該記録用回転ドラム制御装置と、前
記記録媒体に記録を行うための記録ヘッドとを備えた記
録装置において、前記記録用回転ドラム制御装置が、前
記記録媒体を搬送する前に前記記録用回転ドラムを回転
させることを特徴としている。
【0027】このような構成によれば、記録媒体を搬送
する前に、記録装置内の記録用回転ドラムを回転させ
る。これにより、ゴミが記録用回転ドラム上に付着する
のを防ぐことができ、結果として、ゴミの付着による画
像ムラ、白抜きおよび白リング等の記録欠陥が生じるの
を防止できる。
【0028】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の記録装置において、前記受像シートを搬送する前
に、前記記録用回転ドラムを回転させることを特徴とし
ている。
【0029】このような構成によれば、受像シートをが
搬送する前に、記録装置内の記録用回転ドラムを回転さ
せる。これにより、ゴミが記録用回転ドラム上に付着す
るを防ぐことができ、ゴミの付着による白リングが生じ
るのを防止できる。
【0030】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の記録装置において、前記受像シート上にトナーシー
トを搬送する前に、前記記録用回転ドラムを回転させる
ことを特徴ととしている。
【0031】このような構成によれば、受像シート上に
トナーシートを搬送する前に、記録装置内の記録用回転
ドラムを回転させる。これにより、ゴミが記録用回転ド
ラム上固定された受像シートに付着するのを防ぐことが
でき、ゴミの付着による白抜きが生じるのを防止でき
る。
【0032】また、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3のいずれか1項記載の記録装置において、表面に粘着
性を有する粘着ローラを前記記録用回転ドラム近傍に備
え、かつ該粘着ローラを前記記録用回転ドラム表面に搬
送する搬送装置を備え、前記記録用回転ドラムを回転さ
せる際に、前記搬送装置が、前記粘着ローラを前記記録
用回転ドラム表面に搬送して、前記粘着ローラを用いて
クリーニングすることを特徴としている。
【0033】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の記録装置において、前記粘着ローラは、前記記録用
回転ドラムの表面をクリーニングすることを特徴として
いる。
【0034】上記請求項4および5の構成によれば、記
録用回転ドラムを回転させるのに加えて、さらに、搬送
装置が表面に粘着性を有する粘着ローラを記録用回転ド
ラム表面に搬送し、粘着ローラで記録用回転ドラム表面
をクリーニングする。これにより、ゴミが記録用回転ド
ラムに付着するのを防ぐのと同時に、記録用回転ドラム
表面に付着しているゴミを除去することができる。した
がって、記録用回転ドラムを回転させるのみよりも、さ
らに白リングが生じるのを防止できる。
【0035】さらに、請求項6記載の発明は、請求項4
および5記載の記録装置において、前記粘着ローラは、
前記記録用回転ドラムに搬送された受像シートの表面を
クリーニングすることを特徴としている。
【0036】上記請求項4および6の構成によれば、記
録用回転ドラムを回転させるのに加えて、さらに、搬送
装置が表面に粘着性を有する粘着ローラを記録用回転ド
ラム表面に搬送し、粘着ローラで記録用回転ドラムに固
定された受像シート表面をクリーニングする。これによ
り、ゴミが受像シートに付着するのを防ぐのと同時に、
受像シートに表面に付着しているゴミを除去することが
できる。したがって、記録用回転ドラムを回転させるの
みよりも、さらに白抜きが生じるのを防止できる。
【0037】また、請求項7記載の発明は、前記記録用
回転ドラムが半径方向に多数の吸入孔を有し、かつ該記
録用回転ドラム上に固定された記録媒体を記録用回転ド
ラムに吸引固定するための記録媒体固定用吸引装置を備
えた請求項1〜6のいずれか1項記載の記録装置におい
て、前記記録用回転ドラムを回転させる際に、前記吸引
装置を動作させることを特徴としている。
【0038】このような構成によれば、吸入孔を有した
記録ドラムを回転させる際に、吸引装置を動作させる。
したがって、記録媒体が記録用回転ドラムにしっかりと
固定でき、さらに記録用回転ドラムの周囲環境のゴミを
吸入することができる。それゆえ、記録用回転ドラムや
受像シートの表面にゴミが付着しにくくなる。
【0039】また、請求項8記載の発明は、トナーシー
トおよび受像シートから構成される記録媒体を表面に固
定するための記録用回転ドラムと、前記記録媒体に記録
を行うための記録ヘッドとを備えた記録装置において、
前記記録媒体を搬送する前に、前記記録用回転ドラムを
回転させることにより前記記録用回転ドラムの異物を除
去することを特徴としている。
【0040】このような方法によれば、記録媒体を搬送
する前に、記録装置内の記録用回転ドラムを回転させ
る。これにより、ゴミが記録用回転ドラム上に付着する
のを防ぐことができ、結果として、ゴミの付着による画
像ムラ、白抜きおよび白リング等の記録欠陥が生じるの
を防止できる。
【0041】また、請求項9記載の発明は、請求項1〜
3のいずれか1項記載の記録装置において、前記記録用
回転ドラム近傍に表面に粘着性を有する粘着ローラを備
え、前記記録用回転ドラムの回転中に、前記搬送装置
が、前記粘着ローラを前記記録用回転ドラム表面に搬送
して、前記粘着ローラを用いてクリーニングすることを
特徴としている。
【0042】このような方法によれば、記録用回転ドラ
ムを回転させるのに加えて、さらに表面に粘着性を有す
る粘着ローラにより記録用回転ドラム表面をクリーニン
グする。これにより、ゴミが記録用回転ドラムに付着す
るのを防ぐのと同時に、記録用回転ドラム表面に付着し
ているゴミを除去することができる。したがって、記録
用回転ドラムを回転させるのみよりも、さらに白リング
が生じるのを防止できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。まず、本発明の記録装置は
次の2つの実施の形態を有している。 1)第1の実施の形態では、記録媒体を記録ドラムの上
に搬送する前に、記録ドラムを回転させることにより記
録ドラム上および受像シート上のゴミの付着を効果的に
防止すること。 2)第2の実施の形態では、第1の実施の形態に加え、
さらに粘着ローラを使用して、記録ドラム上および受像
シート上のゴミの付着を防ぎ、また付着したゴミを除去
すること。 以下に、この第1および第2の実施の形態について図1
〜4を用いて説明する。
【0044】(第1の実施の形態)図1は、第1の実施
の形態における記録装置を示す斜視図、図2は、第1の
実施の形態における記録装置の記録方法を示すフローチ
ャートである。図1において、記録装置は、レーザビー
ムLを画像データ通りに照射する光ヘッド1と、この光
ヘッド1を搭載して移動する移動ステージ2と、光ヘッ
ド1により照射される記録媒体を巻き付け固定する記録
ドラム3と、光ヘッド1により照射される記録媒体を構
成する受像シート4およびトナーシート5と、を備えて
いる。記録装置は受像シート4およびトナーシート5を
搬送方向(図中の矢印a)に搬送し、この搬送方向と略
直交する移動方向(図中の矢印b)に移動する光ヘッド
1からのレーザビームで露光することによってトナーシ
ート5のトナーを画像データに従って受像シート4に転
写するものである。第1の実施の形態では、この記録工
程の間又は前に、記録用回転ドラム制御装置(図示な
し)が記録ドラムを制御し回転させることにより、その
受像シート上のゴミの付着を防止することができる。
【0045】以下に、図2を参照してより具体的に説明
する。まず、第1の実施の形態では、ステップS1で、
受像シートの搬送前に、記録ドラムを回転させる。この
ように記録ドラムを回転させることにより、記録ドラム
上にゴミが付着するのを防ぎ、画像ムラを防止すること
ができる。この記録ドラムの回転は少しの回転速度(6
0rpm程度)でもゴミの付着を効果的に防ぐことがで
きる。次いで、ステップS2およびステップS3におい
て、受像シートを搬送するため、記録ドラムの回転速度
を減速し、吸入孔を多数有する記録ドラム内の空気を抜
く記録媒体固定用吸引装置により記録ドラムの吸引が開
始される。そして、ステップS4で記録ドラムを回転さ
せながら受像シートを搬送し、吸引装置で吸引し固定す
る。
【0046】受像シートが記録ドラムに固定されると、
次いでステップS6で受像シートの上にトナーシートが
搬送され、この受像シート及びトナーシート間の密着を
上げるために記録媒体固定用吸引装置で真空吸着が行わ
れる。第1の実施の形態では、ステップS5において、
この受像シートを固定してからトナーシートをローディ
ングする間、記録ドラムを回転させておく。この記録ド
ラムの回転速度は、少しの回転速度(60rpm程度)
でも効果的にゴミの付着を防ぐことができる。次いで、
ステップS6においてトナーシートがローディングされ
る。受像シートおよびトナーシートが固定されると、光
ヘッド(図1)によりレーザビーム等を照射して記録媒
体に画像/文字等の情報を記録し(ステップS7)、ス
テップS8でトナーシートを受像シートから剥離する。
K・C・M・Yの4色を用いたカラー画像記録の場合
は、ステップS5に戻り、記録ドラムを回転させて受像
シートへの異物の付着を防ぎながら、次の色のトナーシ
ートをローディング・記録・剥離する。この動作をK・
C・M・Yの各色のトナーシートに対して行う。そし
て、ステップS9で、全てのトナーシートの記録が終了
すると、ステップS10で受像シートが記録ドラムから
剥離され、その後真空吸引機構の吸引動作が停止する
(ステップS11)。
【0047】第1の実施の形態の記録装置における記録
ドラムは、上記に示したように、記録ドラム上の受像シ
ートが固定される部分および受像シート上のゴミの付着
を防ぐことができる。また、粘着ローラを用いた場合に
比べ、記録工程にかかる全体の時間は短くなり、且つ記
録装置全体のコストをおさえることができる。
【0048】次に、第1の実施の形態にさらに粘着ロー
ラを使用した第2の実施の形態について説明する。 (第2の実施の形態)図3は第2の実施の形態における
粘着ローラを備えた記録ドラムを有する記録装置を示す
斜視図、図4および図5は第2の実施の形態における記
録装置への記録方法を示すフローチャートである。な
お、図1に示した記録ドラムに対して、図2に示した記
録ドラムは粘着ローラを用いる点で異なり、図1におい
て同じ部材には同じ番号を付している。図2において、
記録装置は、レーザビームLを画像データ通りに照射す
る光ヘッド1と、この光ヘッド1を搭載して移動する移
動ステージ2と、光ヘッド1により照射される受像シー
トを巻き付け固定する記録ドラム3と、光ヘッド1によ
り照射される記録媒体を構成する受像シート4およびト
ナーシート5とを備え、受像シート4およびトナーシー
ト5を搬送方向(図中の矢印a)に搬送し、この搬送方
向と略直交する移動方向(図中の矢印b)に移動する光
ヘッド1からのレーザビームで露光することによってト
ナーシート5のトナーを画像データに従って受像シート
4に転写する。
【0049】第2の実施の形態では、さらに、記録ドラ
ム3は受像シート4上のゴミを取るために設けられた粘
着ローラ(又はスクイーズローラ)6を近傍に設けてお
り、画像記録の際には受像シート4が記録ドラム3上に
搬送され固定され、次いで搬送装置(図示なし)により
記録ドラム表面に搬送された粘着ローラ6によって受像
シート4の上に付着したゴミが取り除かれる。粘着ロー
ラ6は、芯金7と、芯金7の周りに設けられ、粘着性の
ゴムにより受像シート上のゴミを除去する粘着ゴム8と
を有して構成され、受像シート上に付着したゴミ等の異
物を取り除く。この粘着ローラ6の構造は、図に示す構
造には限らず、受像シートと接触する部分において粘着
ローラ6の軸方向幅が受像シートの軸方向幅と略一致す
る以外は適宜に様々な構造を持つことができる。ここ
で、粘着ローラの軸方向幅とは、粘着性によってゴミを
取り除く粘着ゴムの受像シートと接触する面の粘着ロー
ラの軸方向の幅のことである。
【0050】以下に、図4および図5を参照して、第2
の実施の形態における記録方法を具体的に説明する。ま
ず、ステップS110で、受像シートを搬送前に、記録
ドラムを回転させる。このように記録ドラムを回転させ
ることで、記録ドラム上にゴミが付着するのを防ぎ、画
像ムラを防止することができる。記録ドラムの回転は少
しの回転速度(60rpm程度)でもゴミの付着を効果
的に防ぐことができる。次いで、ステップS120およ
びステップS130において、受像シートを搬送するた
め、記録ドラムの回転速度を減速し、吸入孔を多数有す
る記録ドラム内の空気を抜く記録媒体固定用吸引装置に
より、記録ドラムの吸引が行われる。そして、第2の実
施の形態では、ステップS140で、受像シートを記録
ドラムに搬送する前に粘着ローラにより回転する記録ド
ラムをクリーニングする。この粘着ローラの動作によ
り、記録ドラムに付着したゴミが除去される。次にステ
ップS150で受像シートが記録ドラム上に搬送される
と、第2の実施の形態では、記録ドラム上の粘着ローラ
でなぞりながら受像シートを記録ドラムに巻き付け、固
定する。この粘着ローラの動作により、受像シートに付
着したゴミが除去される。なお受像シートの記録ドラム
への固定は、吸引装置で実施される。上記ステップS1
40およびステップS160では、受像シートを記録ド
ラムに巻き付ける際、粘着ローラとは別のスクイーズロ
ーラでなぞりながら巻き付けた後、スクイーズローラを
別の粘着ローラでゴミ除去工程を実施してもよい。
【0051】受像シートが記録ドラムに固定されると、
ステップS170で、受像シートの上にトナーシートが
搬送される前に記録ドラムを再び回転する。この回転に
より、トナーシートが搬送される前に受像シートに付着
するゴミを防ぐ。そして、ステップS180でトナーシ
ートが受像シートの上にローディングされ、受像シート
及びトナーシート間の密着を上げるために吸引装置で真
空吸着されて固定される。次いで、ステップS190〜
ステップS210において、光ヘッド(図1)によりレ
ーザビーム等を照射して記録媒体に画像/文字等の情報
を記録し、トナーシートを受像シートから剥離させる。
K・C・M・Yの4色を用いたカラー画像記録の場合
は、ステップS170に戻り、記録ドラムを回転させて
受像シートへの異物の付着を防ぎながら、上述した画像
記録工程をK・C・M・Yの各色について行う。そし
て、全ての画像記録工程が終わると、ステップS220
で受像シートが記録ドラムから剥離され、その後吸引装
置の吸引動作を停止する(ステップS230)。
【0052】なお、ステップS130およびS140に
おいて、まず吸引装置を動作させ、その後粘着ローラが
記録ドラムの表面をクリーニングし、受像シートを固定
し、さらに粘着ローラが受像シートの表面をクリーニン
グする順序で示したが、粘着ローラが記録ドラムの表面
をクリーニングした後に、吸引装置を動作させ、その
後、受像シートを固定し、さらに粘着ローラがこの受像
シートの表面をクリーニングする順序でもよい。
【0053】粘着ローラの材質は、TiOX (酸化チ
タン)を含み、かつBa(バリウム)は含まない粘着性
ゴムローラを使用するのがよい。または、C−Oまたは
Si−Oの官能基を持つ炭化水素化合物を含む粘着性ゴ
ムローラか、TiOX (酸化チタン)と、かつ、C−
OまたはSi−Oの官能基を持つ炭化水素化合物と、を
含む粘着性ゴムローラを使用してもよい。この場合も、
Baを含まない粘着性ゴムローラが良い。
【0054】第2の実施の形態の記録装置は、上記に示
したように、記録ドラムを回転させ、さらに粘着ローラ
を用いるにより、記録ドラム上の受像シートが固定され
る部分および受像シート上のゴミなどの異物の付着を効
果的に防ぐことができ、それによりゴミ欠陥のない画像
を得ることができる。さらに、第2の実施の形態では粘
着ローラを用いたことで、第1の実施の形態と比べ、記
録ドラムおよび受像シート上のゴミの付着を防止するの
に加え、記録ドラムおよび受像シート上に付着している
ゴミを除去することができ、さらに画像ムラ、白抜きお
よび白リング等の記録欠陥を防ぐことができる。一方
で、記録工程にかかる全体の時間は長くなり、記録装置
全体のコストは増す。
【0055】以上は、第1および第2の実施の形態にお
いて、多数の吸入孔を有したタイプの記録ドラムについ
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、吸入孔が開けられていない記録ドラムにおいても適
用できることはいうまでもない。
【0056】本発明は、以上のように、記録ドラムを、
受像シートをローディングする前および受像シートが固
定されトナーシートをローディングする前に回転するこ
とにより、記録ドラムおよび受像シートの表面にゴミな
どが付着することを防ぐ。さらに、粘着ローラを用いれ
ば、記録ドラムおよび受像シートの表面に付着している
ゴミを除去することができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように、本発明の記録装置によれ
ば、記録ドラムを回転させることにより、記録ドラムま
たは受像シート上におけるゴミ等の異物の付着を防ぎま
た異物を除去することにより、記録欠陥を少なくするこ
とのできるという効果がある。
【0058】また、粘着ローラを用いることで、さらに
記録ドラムまたは受像シート上に付着したゴミを除去す
ることができ、ゴミによる記録欠陥をさらに少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における記録装置を示す斜視
図である。
【図2】第1の実施の形態における記録装置の記録方法
を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態における粘着ローラを備えた
記録ドラムを有する記録装置を示す斜視図ある。
【図4】第2の実施の形態における記録装置への記録方
法を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態における記録装置への記録方
法を示すフローチャートである。
【図6】本発明が対象とする記録装置の概念図である。
【図7】記録媒体固定用吸引装置の原理図である。
【図8】従来の記録装置における記録方法を示すフロー
チャートである。
【図9】受像シート上のゴミの問題点を説明する図であ
る。
【図10】記録ドラム上のゴミの問題点を説明する図で
ある。
【図11】粘着ローラを用いて異物除去工程を加えた従
来の記録装置の記録方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,21 光ヘッド 2,22 移動ステージ 3,23 記録ドラム 4,24 受像シート 5,25 トナーシート 6 粘着ローラ 7 芯金 8 粘着ゴム 10 吸入孔 11 回転軸孔 12 吸引管 13 エアーブロア 29 本紙 30 記録装置 32 記録媒体供給部 34 記録ドラム 36 記録媒体固定/解除機構 38 ラミネート機構 40 露光ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 定着部 50 剥離部 52 トレイ部 54 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーシートおよび受像シートから構成
    される記録媒体を表面に固定するための記録用回転ドラ
    ムと、該記録用回転ドラム制御装置と、前記記録媒体に
    記録を行うための記録ヘッドとを備えた記録装置におい
    て、 前記記録用回転ドラム制御装置が、前記記録媒体を搬送
    する前に前記記録用回転ドラムを回転させることを特徴
    とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記受像シートを搬送する前に、前記記
    録用回転ドラムを回転させることを特徴とする請求項1
    記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記受像シート上にトナーシートを搬送
    する前に、前記記録用回転ドラムを回転させることを特
    徴とする請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の記録
    装置において、表面に粘着性を有する粘着ローラを前記
    記録用回転ドラム近傍に備え、かつ該粘着ローラを前記
    記録用回転ドラム表面に搬送する搬送装置を備え、前記
    記録用回転ドラムを回転させる際に、前記搬送装置が、
    前記粘着ローラを前記記録用回転ドラム表面に搬送し
    て、前記粘着ローラを用いてクリーニングすることを特
    徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 前記粘着ローラは、前記記録用回転ドラ
    ムの表面をクリーニングすることを特徴とする請求項4
    記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記粘着ローラは、前記記録用回転ドラ
    ムに搬送された受像シートの表面をクリーニングするこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録用回転ドラムが半径方向に多数
    の吸入孔を有し、かつ該記録用回転ドラム上に固定され
    た記録媒体を記録用回転ドラムに吸引固定するための記
    録媒体固定用吸引装置を備えた請求項1〜6のいずれか
    1項記載の記録装置において、前記記録用回転ドラムを
    回転させる際に、前記吸引装置を動作させることを特徴
    とする記録装置。
  8. 【請求項8】 トナーシートおよび受像シートから構成
    される記録媒体を表面に固定するための記録用回転ドラ
    ムと、前記記録媒体に記録を行うための記録ヘッドとを
    備えた記録装置において、 前記記録媒体を搬送する前に、前記記録用回転ドラムを
    回転させることにより前記記録用回転ドラムの異物を除
    去することを特徴とする異物除去方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれか1項記載の記録
    装置において、前記記録用回転ドラム近傍に表面に粘着
    性を有する粘着ローラを備え、前記記録用回転ドラムの
    回転中に、前記搬送装置が、前記粘着ローラを前記記録
    用回転ドラム表面に搬送して、前記粘着ローラを用いて
    クリーニングすることを特徴とする異物除去方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002370393A (ja) * 2001-03-19 2002-12-24 Fuji Photo Film Co Ltd レーザー熱転写記録方法及びその装置
WO2003051645A1 (fr) * 2001-12-17 2003-06-26 Fuji Photo Film Co., Ltd. Procede de formation d'une image multicolore
US6879336B2 (en) 2001-03-19 2005-04-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Laser thermal transfer recording method and apparatus therefor

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