JP2001096776A - 記録装置およびその方法、およびこの装置に用いられるためのクッションシート - Google Patents

記録装置およびその方法、およびこの装置に用いられるためのクッションシート

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JP2001096776A
JP2001096776A JP27489099A JP27489099A JP2001096776A JP 2001096776 A JP2001096776 A JP 2001096776A JP 27489099 A JP27489099 A JP 27489099A JP 27489099 A JP27489099 A JP 27489099A JP 2001096776 A JP2001096776 A JP 2001096776A
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用回転ドラム表面上の凹凸による記録媒
体を構成するトナーシートと受像シートとの間の密着不
足を防ぐ。 【解決手段】 記録媒体を吸着するための吸着穴21お
よび吸着溝22を有する記録用回転ドラム3は、その上
に固定されるクッションシート9と、受像シート10
と、トナーシート11と順に載置している。さらに、ト
ナーシート11の受像シート10より広い部分に補正部
材12を設け、トナーシート11と受像シート10およ
びクッションシート9との間の段差を補正する。クッシ
ョンシート9は受像シート10が供給される前にクッシ
ョン性を有する側をドラム表面に接して載置され、ドラ
ム表面上の凸凹を吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に画像・
文字等の情報を記録する記録装置に関し、特に記録用回
転ドラム又は記録平面の表面上の凹凸による画像ムラま
たは白リングの影響を排除する記録装置およびその方
法、およびこの装置に用いられるクッションシートに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の記録装置では、光ヘッドよりレー
ザビーム等を記録用回転ドラム上に固定された記録媒体
に照射して画像・文字等の記録を行う。この場合の記録
媒体には、透過性のPETベースなどの支持体に形成し
た熱溶融性もしくは熱接着性又は昇華性の色材層(光熱
変換+トナー層)を有するトナーシートと、転写される
トナーを受けとめる受像層を有する受像シートとが用い
られ、トナーシートを画像・文字データに応じて加熱
し、トナー層の加熱部分を受像シートの受像層に転写す
ることにより、受像シート上に画像を記録する構成とな
っている。
【0003】具体的には、トナーシートはレーザビーム
照射側から「支持体・光熱変換層・トナー層」で構成さ
れ、一方、受像シートはトナーシート側から「受像層・
クッション層・支持体」で構成されている。少なくとも
記録位置において受像シートの上にトナー層を受像シー
ト側に向けた状態でトナーシートを重ね十分密着させ、
トナーシートの裏面側もしくは受像シートの裏面側から
レーザビーム等により画像・文字データに基づいて加熱
してトナー層に潜像を形成し、その後トナーシートと受
像シートとを剥離することによって、トナー層の露光部
分を受像層に転写して受像シート上に画像・文字を転写
するものである。
【0004】トナーシートの支持体には、PET(ポリ
エチレンテフタレート)ベース、TAC(トリアセチル
セルロース)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレー
ト)ベースなどのレーザ光を透過させる材質が用いられ
る。光熱変換層には、カーボン、黒色物質、赤外吸収色
素、特定波長吸収物質などのレーザエネルギーを熱に効
率良く変換するものが用いられる。トナー層にはKCM
Yの各色のトナーシートがあり、他に金、銀、茶、グレ
ーなどのトナーシートが使われることもある。これらは
各色で加熱、記録特性が異なる。
【0005】受像シートの受像層は、転写されるトナー
を受け止めるものである。クッション層は、弾性又はク
ッション性を有する層であり、トナーが複数段に重ねら
れる時の段差吸収の働きを持ち受像層とトナー層との良
好な密着を可能とする。支持体は、受像層およびクッシ
ョン層を機械的に支持する働きを持ちフィルム状もしく
は板状であれば特に制限的でない。なお、これらの構造
はそれぞれ用途によっても異なり、使用されるトナーシ
ート、受像シートの詳細については、本出願人の出願に
係る、特開平4−296594号、特開平4−3279
82号、特開平4−327983号公報に記載されてい
る。
【0006】次に、従来の記録装置を図9に示す。図9
において、記録装置は、複数のレーザビームLを有し、
各々のレーザビームLを画像・文字等の記録データ通り
にON/OFF変調させて照射する光ヘッド1と、この
光ヘッド1により照射され記録データが記録される記録
媒体2と、この記録媒体2を装着して主走査方向(図中
の矢印a)に高速回転する記録用回転ドラム(以下、記
録ドラムという)3とを有して構成される。記録媒体2
はトナーシート11および受像シート10により構成さ
れている。記録ドラム3は、記録媒体2が固定される範
囲内に多数の吸着穴21が開けられ、また空洞になって
いる内部にある回転軸にも穴(回転軸穴)が開けられ、
この回転軸に連結した吸引管7を介して後で説明する真
空吸着機構に接続している。この真空吸着機構5により
記録媒体2が記録ドラム3上に吸着することが可能とな
る。記録装置は、さらに、光ヘッド1を搭載して記録ド
ラム3上の記録媒体2に対してレール上を平行移動可能
な移動ステージ(または、副走査ステージ)4を有し、
この移動ステージ4が副走査方向(図中の矢印b)に移
動しながら、光ヘッド1より記録ドラムに装着された記
録媒体2にレーザビームを照射して記録を行う。なお、
吸着穴21は図示の関係上見やすくするために誇張して
描いてあるが、実際は図示のものよりもかなり小さく且
つもっと多数散在している。
【0007】図10は図9の記録ドラム3の切断展開部
分図、図11は図3の記録ドラム3に接続された真空吸
着機構5の原理を示す断面図である。図10において、
最外側の矩形は記録ドラム3を軸方向に沿って切断して
展開したところを示している。その内側の矩形は受像シ
ート10の上に供給され吸着されるトナーシート11、
更にその内側の矩形は記録ドラム3の上に吸着される受
像シート10である。図において○印が吸着穴21であ
る。ここでは、○印は記録ドラム3の上に設けられる配
置関係をわかりやすく図示するため大きく描かれてあ
り、実際の大きさと数は図10と対応しているものでは
なく、実際の大きさはさらに小さく、かつ数はさらに多
い。また、上部には、受像シートおよびトナーシートの
各々の上流先端部を強く固定するための吸着溝22aお
よび22bが各々設けられている。
【0008】図11において、真空吸着機構は、回転軸
を中空にして多数の回転軸穴6を開けた記録ドラム3
と、エアーブロア5と、記録ドラム3と連結するエアー
ブロア5や真空ポンプ等の真空吸着機構の吸引管7とを
有して構成されている。この真空吸着機構は、エアーブ
ロア(あるいは真空ポンプ等)5の羽根をモータ等の駆
動源により回転させて、回転軸穴6から記録ドラム3内
部の空気を吸引して圧力を下げ、記録ドラム3の表面に
開口した多数の吸着溝22(図10参照)や吸着穴21
より記録媒体を確実に真空吸着し、保持固定するように
している。この真空吸着機構により、記録中に高速回転
している記録ドラム3から記録媒体が浮いたり、ズレた
り、めくれたりするのを防ぐことができる。
【0009】上記のように構成された記録装置におい
て、まず、受像シート10を記録ドラム3に供給し、記
録ドラム3の吸着溝22aおよび吸着穴21から吸引す
ることで記録ドラム3表面上のレジストレーションによ
って決められた位置に強く固定する。次に、トナーシー
ト11を受像シート10上の決められた位置に供給す
る。一般に、トナーシートは受像シートより大きく、ト
ナーシートの受像シートより広い部分の吸着溝22bお
よび吸着穴21から吸引されることで、受像シートとト
ナーシートとの間が減圧吸引される。その後、トナーシ
ートと受像シートとが重なった記録媒体を光ヘッド1に
よりレーザビームL等を照射し、KCMYカラー画像記
録等を行っている。KCMY各色について行う受像シー
ト上への記録工程については、本出願人の出願に係る、
特開平10−87018号公報に記載されている。
【0010】この記録工程において、トナーシートを吸
着溝や吸着穴から吸引するとき、受像シートと記録ドラ
ムとの間の段差によってトナーシートにシワがより、結
果として、仕上がり画像にムラが生じてしまうという問
題点がある。
【0011】この問題を解決するものとして、記録ドラ
ム上にトナーシートの受像シートより広い部分に受像シ
ートの厚みとほぼ同一の厚みの段差テープなどの補正部
材、または受像シートが固定される領域に受像シートの
厚みとほぼ同一の深さを有する溝を設ける方法がある。
記録ドラム上に補正部材または溝を設けることにより、
トナーシートと受像シートとの段差が原因で生ずるトナ
ーシートの変形およびしわを防止することができ、画像
ムラのない良好な転写が得られる。なお、この段差テー
プは、トナーシートを吸着させるため吸着溝および吸着
穴をふさがないように設けられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録媒体を
固定し装着する媒体固定部材である記録ドラムまたは記
録平面は、実際には、その表面に凸凹(うねりや微細な
突起)を有する。図12は、記録媒体が固定された記録
ドラム3の拡大断面図であり、図12(A)は受像シー
ト10が固定された記録ドラム3の拡大断面図、図12
(B)は、図12(A)の受像シート10の上にトナー
シート11が固定された記録ドラム3の拡大断面図を示
す。ここで、記録ドラムの表面(以下、ドラム表面とい
う)の凹凸および吸着穴21は、わかりやすく図示する
ため大きく描かれてあり、実際の大きさおよび数は図1
2と対応しているものではなく、実際の大きさはさらに
小さく、かつ数は多い。ドラム表面の凸凹は、実際に
は、μmオーダの大きさであり、図中に示したように、
大きなうねりの他に、微細な突起X(図ではかなり大き
く示している)が存在する。
【0013】凸凹を有するドラム表面上に受像シート1
0が供給されると、受像シート10は記録ドラム3の吸
着穴21から吸引されドラム表面に固定される。受像シ
ートの吸引力は大きいので、受像シートは大きなうねり
や微細な突起に追随し、ドラム表面に吸着する。次に、
ドラム表面に吸着した受像シート10の上にトナーシー
ト11が供給されると、トナーシートの周囲や両端から
吸引が行われ、受像シート10およびトナーシート11
間が減圧吸引される。トナーシートの周囲や両端には吸
着穴を多く作ることができないため、吸引源に空気流量
の大きいエアーブロアを使用して吸引してもトナーシー
トの吸引力は小さい。したがって、トナーシートは、ド
ラム表面の大きなうねりの部分では、受像シートのうね
りに追随して密着するが、微細な突起Xの部分では、受
像シートの微細な突起に追随できず、受像シートとトナ
ーシートとの間が密着不足となってしまう。
【0014】以下に、ドラム表面の微細な突起による影
響について、図13を用いてより詳しく説明する。図1
3は、記録ドラム3の表面上の微細な突起Xの問題点を
説明する説明図である。同図において、表面上に微細な
突起Xを有する記録ドラム面(ハッチング部)の上に
は、受像シート10と、その上に搬送されたトナーシー
ト11とが固定されている。記録ドラムの表面上に微細
な突起Xが存在した場合、受像シート10は多数の吸着
穴により強く吸引されるので微細な突起Xの形状に追随
するが、トナーシート11はその周辺しか吸引されない
ので微細な突起Xが存在する箇所の吸引力は弱く、しか
もトナーシート11自体の剛性があるため、微細な突起
Xが存在する中心部ではトナーシート11と受像シート
10が密着するものの、その周辺においてトナーシート
11と受像シート10との間に隙間Cがリング状にで
き、それゆえこの隙間Cで転写ができず、ちょうど図中
の矢印Bの範囲で白い部分がリング状に(いわゆる、
「白リング」が)発生してしまう。また、微細な突起X
による受像シート10およびトナーシート11の位置ず
れのため記録用レーザビームLの焦点がずれ、十分なエ
ネルギ密度が得られなくなり、図中の矢印Bの範囲で画
像の細りや濃度低下等が発生し画像ムラとなった。
【0015】このように、トナーシートの吸引力が受像
シートの吸引力と比べて弱いため、記録ドラム表面上の
凹凸、特に微細な突起において、トナーシート11と受
像シート10との間の密着が十分に得られず、仕上がり
画像に画像ムラおよび白リングが生ずるという問題点が
ある。
【0016】本発明は、上記問題を解決するものであ
り、記録ドラム表面上の凹凸でのトナーシートと受像シ
ートとの間の密着不足による画像ムラまたは白リングが
生じたりすることのない記録装置およびその方法、およ
びこの装置に用いるためのクッションシートを提供する
ことを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、記録媒体を表面に固定する
ための媒体固定部材と、前記記録媒体に記録を行うため
の記録ヘッドとを備えた記録装置において、少なくとも
片側にクッション性を有するクッションシートを、前記
クッション側が前記媒体固定部材の表面に接するように
該媒体固定部材に載置していることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、クッションシートは、
少なくとも片側にクッション性を有し、媒体固定部材の
表面にクッション側が接するようにクッションシートを
媒体固定部材に装着することで、媒体固定部材表面の凸
凹が吸収されるので、その後搬送されるトナーシートと
受像シートとを均一に密着させることができる。したが
って、記録媒体を構成するトナーシートと受像シートと
の密着不足による画像ムラおよび白リングなどを生じた
りするのを防止できる。
【0019】請求項2記載の発明は、上記1に記載の記
録装置において、前記記録媒体はトナー層を有するトナ
ーシートと、受像層を有し前記トナーシートから転写さ
れるトナーを受け止める前記トナーシートより小さい受
像シートとを有して構成され、前記媒体固定部材の表面
において、前記トナーシート端部と前記受像シート端部
との間に、前記クッションシートと前記受像シートとを
重ねた厚さと略一致する厚さを有する第一の補正部材を
備えていることを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、上記2に記載の記
録装置において、前記クッションシートが前記受像シー
トより小さい場合、前記媒体固定部材の表面において、
前記受像シート端部と前記クッションシート端部との間
に、前記クッションシートと略一致する厚さを有する第
二の補正部材を備えていることを特徴とする。
【0021】上記請求項2および3の構成によれば、記
録媒体はトナーシートと受像シートとから構成される
が、トナーシートのサイズは受像シートより大きいの
で、その余分な部分が受像シートと重ならないので段差
が生じてしまう。また、受像シートがクッションシート
より大きい場合、その余分な部分がクッションシートと
重ならないので段差が生じてしまう。この段差でトナー
シートおよび/または受像シートが変形してシワが生ず
ることがある。そこで、この段差が無くなるように、媒
体固定部材にトナーシートの受像シートと重ならない余
分な部分の厚みを補正する(即ち、トナーシートと受像
シートおよびクッションシートとの段差を補正する)第
一の補正部材と、受像シートのクッションシートと重な
らない余分な部分の厚みを補正する(即ち、受像シート
とクッションシートとの段差を補正する)第二の補正部
材とを設ける。これにより、トナーシートおよび/また
は受像シートが変形してシワによる画像ムラが生じたり
することがない。
【0022】請求項4記載の発明は、上記に記載の記録
装置において、記クッションシートは、クッションシー
ト固定部材により、予め前記媒体固定部材に固定されて
いることを特徴とする。
【0023】この構成によれば、クッションシートを予
め媒体固定部材に固定することで、クッションシートを
媒体固定部材上の正確な位置に配置することができる。
【0024】請求項5記載の発明は、上記1に記載の記
録装置において、前記記録媒体を前記媒体固定部材に供
給する記録媒体供給搬送系を備えた記録装置において、
前記クッションシートを前記記録媒体供給搬送系を用い
て、前記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接す
るように前記媒体固定部材に搬送することを特徴とす
る。
【0025】請求項6記載の発明は、上記5に記載の記
録装置において、前記記録媒体供給搬送系は手差し部ま
たはその他の媒体挿入部を備え、シート状の前記クッシ
ョンシートを前記手差し部またはその他の媒体挿入部か
ら手差しで供給し、前記クッション側を前記媒体固定部
材の表面に接するように前記媒体固定部材に搬送するこ
とを特徴とする。
【0026】請求項7記載の発明は、上記5に記載の記
録装置において、前記記録媒体供給搬送系は前記クッシ
ョンシートをロール状にしたクッションロールを備え、
該クッションロールからクッションシートを送り出し、
前記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接するよ
うに、前記媒体固定部材に搬送することを特徴とする。
【0027】上記5〜7の構成によれば、使用者が容易
にクッションシートを媒体固定部材に供給することがで
きると共に通常の回転ドラムを使用することができる。
【0028】請求項8記載の発明は、上記1に記載の記
録装置において、前記クッションシートは受像シートで
あり、前記記録媒体供給搬送系は、受像シートをロール
状にした受像ロールと、該受像ロールと前記媒体固定部
材との間の媒体搬送経路に前記受像シートを反転するた
めの反転搬送系とを備え、前記受像ロールから受像シー
トを送り出し、前記クッション側を前記媒体固定部材の
表面に接するように前記反転搬送系で反転させて、前記
媒体固定部材に搬送することを特徴とする。
【0029】この構成によれば、受像シートをクッショ
ンシートとして用い、且つ受像シートを反転させる反転
搬送系を備えることで、記録媒体供給搬送系に設置され
ている受像ロールを使用することができる。したがっ
て、専用のクッションシートまたは専用のクッションシ
ート供給部材を有することなくクッションシートを供給
できる。また、使用者が容易にクッションシートを媒体
固定部材に供給することができると共に通常の回転ドラ
ムを使用することができる。
【0030】請求項9記載の発明は、上記5〜8に記載
の記録装置において、前記クッションシートは、前記ク
ッションシートが汚れた場合、前記記録媒体供給搬送系
において容易に交換可能であることを特徴とする。
【0031】この構成によれば、クッションシートをク
ッションロールまたは受像ロールとして記録媒体供給搬
送系に設置しているので、クッションシートが汚れた場
合にこのクッションロールまたは受像ロールを取替える
ことで、クッションシートを容易に交換できる。また、
シート状のクッションシートを手差し部等の記録媒体供
給搬送系から容易に供給および交換できる。
【0032】請求項10記載の発明は、前記媒体固定部
材が記録媒体を表面に吸着するための吸着溝および/ま
たは吸着穴が開けられた請求項1〜9のいずれか1項記
載の記録装置において、前記媒体固定部材に搬送された
クッションシートは、前記媒体固定部材に開けられた前
記記録媒体を表面に吸着するための吸着溝および/また
は吸着穴から吸引されて、固定されることを特徴とす
る。
【0033】この構成によれば、クッションシートは、
少なくとも片側にクッション性を有し、媒体固定部材の
表面にクッション側が接するようにクッションシートを
媒体固定部材に装着することで、媒体固定部材表面の凸
凹が吸収されるので、その後搬送されるトナーシートと
受像シートとを均一に密着させることができる。したが
って、記録媒体を構成するトナーシートと受像シートと
の密着不足による画像ムラおよび白リングなどを生じた
りするのを防止できる。また、吸着溝および吸着穴を有
する媒体固定部材にこのクッションシートを載置するこ
とで、吸着溝および吸着穴によりクッションシートが吸
引されるので、クッションシートをしっかりと媒体固定
部材に装着することができる。
【0034】請求項11記載の発明は、少なくとも片側
にクッション性を有する記録装置の媒体固定部材載置用
クッションシートであることを特徴とする。
【0035】この構成によれば、クッションシートは、
少なくとも片側にクッション性を有し、クッション側を
媒体固定部材の表面に接するように載置することで、媒
体固定部材表面上の凸凹を吸収することができる。した
がって、記録媒体を構成するトナーシートと受像シート
との間の密着不足による画像ムラおよび白リングなどが
生じたりするのを防止できる。
【0036】請求項12記載の発明は、上記11に記載
のクッションシートにおいて、貫通溝および/または貫
通穴および/またはスリットが開けられていることを特
徴とする。
【0037】請求項13記載の発明は、上記12記載の
クッションシートにおいて、媒体固定部材の吸着溝およ
び/または吸着穴に合う前記貫通溝および/または前記
貫通穴が開けられていることを特徴とする。
【0038】請求項14記載の発明は、上記12記載の
クッションシートにおいて、一部の媒体固定部材の吸着
溝および/または吸着穴に合う前記貫通溝および/また
は前記貫通穴が開けられていることを特徴とする。
【0039】請求項15記載の発明は、上記12〜14
記載のクッションシートにおいて、一部の前記媒体固定
部材の吸着溝に合うスリットが開けられていることを特
徴とする。
【0040】請求項16記載の発明は、上記15記載の
クッションシートにおいて、前記スリットは前記一部の
媒体固定部材の吸着溝に略垂直であることを特徴とす
る。
【0041】上記請求項12〜16の構成によれば、ク
ッションシートは、使用する記録媒体の領域に貫通溝お
よび/または貫通穴および/またはスリットが設けられ
ており、媒体固定部材にこのクッションシートを装着
し、その上から受像シートを載置することで、クッショ
ンシートの貫通溝および/または貫通穴および/または
スリットにより受像シートが吸引されるので、受像シー
トをしっかりとクッションシートに装着することができ
る。したがって、クッションシートが受像シートのサイ
ズと一致した場合、受像シートが媒体固定部材から外れ
たりすることがない。
【0042】請求項17記載の発明は、上記12〜16
記載のクッションシートにおいて、その上に記録媒体が
搬送される方向の左右端または周辺の一部に補正部材を
備えたことを特徴とする。
【0043】この構成によれば、補正部材の突起によ
り、記録媒体をクッションシート上に装着したときに、
記録媒体のトナーシートと受像シートとの間の段差が無
くなり、この段差が原因で生ずる不具合、即ち記録媒体
を構成するトナーシートと受像シートとの間の密着不
足、またはトナーシートが変形してシワができるのを解
消できる。また、トナーシートのサイズに合った様々な
クッションシートを用意することで、媒体固定部材に補
正部材を設ける必要がなく且つ様々なサイズを有するト
ナーシートに応じて補正部材を付け替える必要がない。
【0044】請求項18記載の発明は、上記1,2およ
び4〜10に記載の記録装置において、前記クッション
シートは、受像シートと略一致する場合、請求項12〜
16のいずれか1項記載のクッションシートであること
を特徴とする。
【0045】この構成によれば、クッションシートは、
受像シートと略一致するが、使用する記録媒体の領域に
貫通溝と貫通穴またはスリットが設けられており、媒体
固定部材にこのクッションシートを装着し、その上から
受像シートを載置することで、クッションシートの貫通
溝および貫通穴により受像シートが吸引されるので、受
像シートをしっかりと媒体固定部材に装着することがで
きる。
【0046】請求項19記載の発明は、上記1〜10に
記載の記録装置において、前記クッションシートは、受
像シートより小さい場合、請求項11〜16のいずれか
1項記載のクッションシートであることを特徴とする。
【0047】この構成によれば、クッションシートは記
録媒体よりも小さく、記録媒体のクッションシートより
も長い部分が媒体固定部材の吸着溝および吸着穴に吸引
されるため、媒体固定部材の吸着溝および吸着穴の配置
に合わせた貫通溝および/または貫通穴をクッションシ
ートに形成する必要がなく、記録媒体が媒体固定部材か
ら外れたり、記録媒体を構成するトナーシートと受像シ
ートとの間の密着不足による画像ムラが生じたりするの
を防止できる。貫通溝および/または貫通穴を設けた場
合はさらに受像シートをしっかりと媒体固定部材に装着
することができる。
【0048】請求項20記載の発明は、請求項1,4〜
10に記載の記録装置において、前記クッションシート
は、受像シートより大きくかつトナーシートより小さい
場合、請求項17記載のクッションシートであることを
特徴とする。
【0049】この構成によれば、補正部材の突起によ
り、記録媒体をクッションシート上に装着したときに、
記録媒体のトナーシートと受像シートとの間の段差が無
くなり、この段差が原因で生ずる不具合、即ち記録媒体
を構成するトナーシートと受像シートとの間の密着不
足、またはトナーシートが変形してシワができるのを解
消できる。また、トナーシートのサイズに合った様々な
クッションシートを用意することで、媒体固定部材に補
正部材を設ける必要がなく且つ様々なサイズを有するト
ナーシートに応じて補正部材を付け替える必要がない。
【0050】請求項21記載の発明は、記録媒体を表面
に固定するための媒体固定部材と、前記記録媒体に記録
を行うための記録ヘッドと、少なくとも片側にクッショ
ン性を有するクッションシートとを備えた記録装置にお
いて、前記クッションシートを前記クッション側が前記
媒体固定部材の表面に接するように該媒体固定部材に載
置するクッションシート載置ステップと、前記クッショ
ンシートの上に前記記録媒体を供給する記録媒体供給ス
テップと、前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に記録
を行う記録ステップと、を有することを特徴とする記録
方法である。
【0051】この方法によれば、クッションシートは、
少なくとも片側にクッション性を有し、媒体固定部材の
表面にクッション性を有する側を接するようにクッショ
ンシートを媒体固定部材に装着し、その上に記録媒体を
載置することで、媒体固定部材表面の凸凹が吸収される
ので、トナーシートを受像シートに均一に密着させるこ
とができる。したがって、記録媒体を構成するトナーシ
ートと受像シートとの密着不足による画像ムラおよび白
リングなどを生じたりするのを防止できる。
【0052】請求項22記載の発明は、請求項21項記
載の記録装置において、前記クッションシート載置ステ
ップは、クッションシート固定部材により、前記クッシ
ョンシートを予め前記媒体固定部材に固定するステップ
を有することを特徴とする。
【0053】この方法によれば、クッションシートを予
め媒体固定部材に固定することで、クッションシートを
媒体固定部材上の正確な位置に配置することができる。
【0054】請求項23記載の発明は、上記21に記載
の記録方法において、前記記録装置は前記記録媒体を前
記媒体固定部材に供給する記録媒体供給搬送系を更に備
え、前記クッションシート載置ステップが、前記クッシ
ョンシートを前記記録媒体供給搬送系を用いて、前記ク
ッション側を前記媒体固定部材の表面に接するように搬
送するステップを有することを特徴とする。
【0055】請求項24記載の発明は、上記23に記載
の記録方法において、前記記録媒体供給搬送系は手差し
部またはその他の媒体挿入部を備え、前記クッションシ
ート載置ステップが、前記クッションシートを前記手差
し部またはその他の媒体挿入部から手差しで供給するス
テップと、前記クッション側を前記媒体固定部材の表面
に接するように搬送するステップとを有することを特徴
とする。
【0056】請求項25記載の発明は、上記23に記載
の記録方法において、前記媒体供給搬送系は前記クッシ
ョンシートをロール状にしたクッションロールを備え、
前記クッションシート載置ステップが、前記クッション
ロールからクッションシートを送り出すステップと、前
記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接するよう
に搬送するステップとを有することを特徴とする。
【0057】上記23〜25の構成によれば、使用者が
容易にクッションシートを媒体固定部材に供給すること
ができると共に通常の回転ドラムを使用することができ
る。
【0058】請求項26記載の発明は、上記23に記載
の記録方法において、クッションシートは受像シートで
あり、前記記録媒体供給搬送系は受像シートをロール状
にした受像ロールと、前記受像ロールと前記媒体固定部
材との間の媒体搬送経路に設けられた反転搬送系とを備
え、前記クッションシート載置ステップが、前記受像ロ
ールから前記受像シートを送り出すステップと、前記反
転搬送系で前記受像シートを反転させるステップと、前
記受像シートのクッション側を前記媒体固定部材の表面
に接するように搬送するステップとを有することを特徴
とする。
【0059】この方法によれば、受像シートをクッショ
ンシートとして用い、且つ受像シートを反転させる反転
搬送系によりクッションシートを反転させることで、記
録媒体供給搬送系に設置されている受像ロールを使用す
ることができる。したがって、専用のクッションシート
または専用のクッションシート供給部材を有することな
く、クッションシートを供給できる。また、使用者が容
易にクッションシートを媒体固定部材に供給することが
できると共に通常の回転ドラムを使用することができ
る。
【0060】請求項27記載の発明は、上記22〜26
に記載の記録方法において、前記媒体固定部材は記録媒
体を表面に吸着するための吸着溝および/または吸着穴
が開けられ、前記クッションシート載置ステップが、前
記媒体固定部材上に搬送されたクッションシートを前記
媒体固定部材に開けられた記録媒体を表面に吸着するた
めの吸着溝および/または吸着穴から吸引するステップ
を有することを特徴とする。
【0061】この方法によれば、吸着溝および吸着穴を
有する媒体固定部材にこのクッションシートを載置する
ことで、吸着溝および吸着穴によりクッションシートが
吸引されるので、クッションシートをしっかりと媒体固
定部材に装着することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明に係るカラー画像記録
装置30を示す線図的断面図である。記録装置に該当す
るカラー画像記録装置30は、フルカラー画像を得るた
めのもので、記録媒体供給搬送系に該当する感材供給部
32と、記録媒体を吸着するための吸着穴および吸着溝
を有する媒体固定部材の記録ドラム34と、この記録ド
ラム34上に設けられる記録媒体固定/解除機構36
と、該記録ドラム34の外周に沿って配置されるラミネ
ート機構38と、記録ヘッドに該当する露光ヘッド40
と、剥離機構42と、給紙部44と、ラミネート部46
と、定着部48と、剥離部50と、トレイ部52と、制
御部54とを有して構成される。
【0063】このカラー画像記録装置30は、記録媒体
供給搬送系に該当する感材供給部32から記録ドラム3
4上に受像シート10およびトナーシート11とを供給
し、まず、記録ドラム34上に受像シート10を記録媒
体固定/解除機構36によって固定し、次いで、同じく
固定されたトナーシート11をラミネート機構38によ
って加圧加熱押圧して受像シート10上に粘着して積層
する。この加熱工程は記録媒体の種類によっては不要と
なる場合がある。次いで制御部54によって画像信号に
応じて制御された露光ヘッド40によって潜像として画
像を記録する。続いて剥離機構42によってトナーシー
ト11を記録ドラム34上に固定されている受像シート
10から剥離して、潜像として記録されたトナーシート
11の画像を受像シート10に転写して現像して、受像
シート10上に画像を形成する。
【0064】これを例えばKCMYの4色について繰返
し、受像シート10上にカラー画像を形成した後、この
受像シート10と給紙部44から供給された本紙14と
をラミネート部46で積層・密着し、定着部48で受像
シート10の受像層を光硬化させた後、剥離部50で剥
離し、フルカラー画像が形成された本紙14は、プルー
フトレイ52aに、使用済受像シート10は廃材スタッ
カ52bに排出される。こうして、フルカラー画像をハ
ードコピーとして得ることができる。
【0065】感材供給部32は、ロール状の受像シート
(受像ロール)10およびロール状の複数のトナーシー
ト11、例えば、KCMYの標準トナーシートや印刷分
野で用いられる特色シートなどのロール状の感熱材料
(以下、単に感材という)が保持されている感材ステー
ション53と、一つの感材を引き出す1対の引出ローラ
54と、該引出ローラ54によって感材ステーション5
3から所定の長さに引出された感材をシート上に切断す
るカッタ55と、シート状感材を挟持搬送する1対のロ
ーラ56と、シート状感材を記録ドラム34上に案内
し、感材の先端をドラム34上の取付けられた記録媒体
固定/解除機構36に固定位置まで案内するガイド57
とを備えて構成される。
【0066】本実施形態において、感材供給部32の感
材ステーション53は更にロール状のクッションシート
(以下、クッションロールという)を保持している。こ
のクッションシートは、少なくとも片方にクッション性
を有するシートであり、クッションロールはクッション
側を内側又は外側にして巻いたものである。
【0067】記録ドラム34には、記録ドラム34上に
受像シートが供給される前に、まず、クッションシート
9が記録ドラム表面にクッション性を有する側が接触す
るように供給される。このクッションシート9は、その
先端が記録媒体固定/解除機構36にクランプ等により
固定され、記録ドラム34の図中矢印方向の回転によっ
て記録ドラム34の外周上に巻き付けられ、後端も記録
媒体固定/解除機構36により固定される。ここで、記
録媒体固定/解除機構36の先端固定部と後端固定部の
少なくとも一方は、色々な長さの記録媒体シートの記録
ドラム34上への固定が可能なように、記録ドラム34
の外周上を移動可能であるのが好ましい。次いで、記録
ドラム34の外周上に巻き付けられたクッションシート
9上に、全く同様にして感材供給部32から受像シート
10が供給され固定される。その後同じく感材供給部3
2から搬送されてきたトナーシート11が受像シート1
0の上に積層して巻き付けられる。このトナーシート1
1の受像シート10上への積層は、内部に図示しないヒ
ータを内蔵するラミネートローラ58と、ラミネートロ
ーラ58を支点59aを中心に回動し、記録ドラム34
の外周に接離させるアーム59と、ラミネートローラ5
8を所定押圧力で記録ドラム外周に押圧する押圧手段6
0からなるラミネート機構38によって行われる。押圧
手段60は、ばね等の付勢手段であってもエアシリンダ
のマニュピレータであってもよい。受像シート10の最
表層の受像層は粘着性を有しているため、ラミネートロ
ーラ58によって所定押圧力により押圧しながらトナー
シートを巻き付けてラミネートできるので、トナーシー
ト11にしわなどを発生させないことはもちろん、均一
な粘着力で受像シート10の受像層とトナーシート11
のトナー層とを接着することができる。ここで、受像シ
ート10へのトナーシート11のラミネートは、均一に
強く接着させるため、加圧ラミネートローラ58によっ
て行われるが、粘着力の向上を図るためラミネートロー
ラ58を加圧と同時に加熱しながらラミネートするのも
好ましい。加熱条件は130℃以下好ましくは100℃
以下とするのがよい。
【0068】また、記録ドラム34へのクッションシー
ト9の巻き付けの際に、その先端を記録媒体固定/解除
機構36によって固定し、搬送ローラ対56またはラミ
ネートローラ58もしくはその他の手段でクッションシ
ート9の他の部分を保持し、クッションシート9に所定
の張力をかけて記録ドラム34の外周に巻き付けるのが
好ましい。この時、後述するように記録ドラム34の外
周に吸着穴を設けておき、クッションシート9を真空吸
着機構を用いて吸着するようにしてもよい(図11参
照)。この真空吸着機構と記録媒体固定/解除機構36
とは併用するのが好ましいが、いずれか一方のみとして
もよい。こうすることにより、しわ等を発生させず、ま
た位置ずれを生じさせることなく、クッションシート9
を記録ドラム34の外周に固定することができる。さら
に、受像シート10のクッションシート9への固定およ
びトナーシート11の受像シート10への積層時にも、
受像シート10およびトナーシート11に張力をかけて
おくのが好ましい。この時クッションシート9の巻き付
けと同様に記録媒体固定/解除機構36を用いて、受像
シート10およびトナーシート11の先端および/また
は後端を固定するようにしてもよいし、上述の真空吸着
機構を併用するようにしてもよい。なお、積層時にトナ
ーシート11にかける張力は記録ドラム34への巻き付
け時に受像シート10にかける張力より小さくしておく
のが好ましい。
【0069】露光ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高密度エネルギ光を射出するレーザ光源と
レーザ光のビームスポット径を調整する結像レンズ等か
らなるレーザヘッド24と、レーザヘッド24を記録ド
ラム34の軸方向(図1の紙面に垂直な方向)に移動し
て副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レー
ザ光によるトナーシート11の主走査は、記録ドラム3
4の回転によって行う。ここで、露光ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録ドラム34に軸方向の移
動手段を設け、記録ドラム34を回転主走査しつつ軸方
向に移動させて副走査させてもよい。レーザ光源として
は、ヒートモード露光が可能な高密度エネルギ光を射出
できればよく、例えば、アルゴンイオンレーザ、ヘリウ
ムネオンレーザ、ヘリウムカドミウムレーザ等のガスレ
ーザ、YAGレーザなどの固体レーザ、半導体レーザな
どの他に、色素レーザ、エキシマーレーザなどを用いる
ことができる。画像信号によるレーザ光の変調は、例え
ばアルゴンイオンレーザの場合には外部変調器にビーム
を通し、また半導体レーザの場合には、レーザーに注入
する電流を信号により制御(直接変調)する等、公知の
方法により行なわれる。光熱変換層上で集光されるレー
ザスポットの大きさ、および走査速度は、画像に必要と
される解像力、材料の記録感度等に応じて設定される。
印刷用途の場合、一般に高い解像力が必要であり、ビー
ムスポットは小さい方が画質的に好ましいが、一方で焦
点深度が小さくなり、機械的な制御が困難になる。ま
た、走査速度が小さすぎると、トナーシート支持体等へ
の熱伝導による熱損失が大きくなり、エネルギ効率が低
下すると共に、記録時間が長くなり好ましくない。以上
から、本発明での記録条件は、光熱変換層上のビーム径
が5〜50μm、特に好ましくは6〜30μm、走査速
度1m/秒以上、好ましくは3m/秒以上である。
【0070】画像信号は、本発明のカラー画像記録装置
30の外部の画像読取装置、画像処理装置、DTP機能
を持つワークステーション(W/S)、電子出版システ
ムや各種の記憶媒体(磁気テープ、フロッピーディス
ク、ハードディスク、RAMカード等々)から、インタ
ーフェース等を介してディジタル信号として、制御部5
4に伝送され、必要な処理が施された後、露光ヘッド4
0に伝送され、レーザヘッド24のヒートモード露光の
制御が行われる。制御部54は、露光ヘッド40の副走
査手段61による副走査および記録ドラム34の回転主
走査の制御を始めとして、本発明の記録装置30の各部
の制御および全体シーケンスの制御などを行う。
【0071】剥離機構42は、露光ヘッド40によるヒ
ートモード露光によって潜像として画像が形成されたト
ナーシート11を受像シート10から剥離すると同時に
トナーシート11の潜像を受像シート10に剥離転写し
て現像するためのもので、剥離ローラ62と、剥離ロー
ラ62に当接する2個の分割ローラ63,64と、剥離
ローラ62に沿って分割ローラ63,64の分割ローラ
片間に設けられる櫛刃ガイド板65、これらを一体とし
て取り付けるブラケット(図示しない)とを有する。剥
離ローラ62はアーム67に軸支され、支点67aを中
心に回動し、記録ドラム36上を接離可能に構成され
る。またアーム67を介して剥離ローラ62を記録ドラ
ム34上の受像シート10とトナーシート11との積層
体を押圧するための押圧手段68が設けられる。
【0072】ヒートモード露光によって熱エネルギが像
様に印加され、トナー層の接着力が低下することで潜像
として画像が形成されトナーシート11と、これが接着
された受像層を持つ受像シート10との積層体に対し、
支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動して、ブ
ラケットを近づけ、積層体の受像シート10の受像層1
6とトナーシート11のトナー層との間に櫛刃ガイド板
65を挿入するとともに積層体をトナーシート11側か
ら剥離ローラ62によって押圧する。ここで、トナーシ
ート11と受像シート10のいずれかの接合長さを変え
ておけば櫛刃ガイド板65を両者間に容易に挿入でき
る。この後記録ドラム34を回転するとともに剥離ロー
ラ62、分割ローラ63,64を回転させ、トナーシー
ト11の先端を櫛刃ガイド65に沿って移動させ剥離ロ
ーラ62と分割ローラ63の間に挟持させる。こうし
て、トナーシート11を剥離ローラ62で押圧しなが
ら、剥離ローラ62と分割ローラ63,64との間で挟
持搬送して、受像シート10から剥離する。こうして、
トナーシート11は剥離ローラ62で押圧した部分で、
一定の剥離速度で剥離することができるので、剥離力も
一定とすることができ、スティックスリップなど振動現
象が発生することがなく、剥離ムラを生じることがな
い。また剥離の際に、受像シート10に加わる剥離力が
変動しないので、受像シート10の記録ドラム34上の
固定位置がずれることもない。従って、見当精度の低下
を招くこともない。こうして、剥離ムラや見当ズレ等の
ない1色の高画質、高解像度、高階調網点画像を得るこ
とができる。
【0073】このようにしてK,C,MおよびYの4色
の画像が正確に見当合わせされて剥離・転写・現像され
た受像シート10は、ガイド部材70,70に案内され
つつ、搬送ローラ対71によって搬送されて、ラミネー
ト部46に搬送される。ラミネート部46においては、
受像シート10の搬送にタイミングを合わせて、本紙供
給ロール72が本紙カセット73から本紙14を送り出
し、ガイド部材70によって案内しつつ図中左方向に搬
送する。本紙14を手差し供給口44aから本紙供給ロ
ール72に供給してもよい。次いで、受像シート10お
よび本紙14は、レジストローラ対75によって位置合
わせされつつ積層され、定着部48に搬送される。この
ラミネート部は記録装置とは別体にされる場合もある。
【0074】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート10と本紙14は、圧着ロ
ーラ76aおよび加熱ローラ76bより構成される加熱
定着ローラ対76によって加熱定着されつつ挟持搬送さ
れ、さらに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によって
さらに受像シート10の受像層が剥離しやすいように硬
化する。この定着工程は、記録媒体の種類によって不要
な場合がある。次いで、剥離部50において、剥離ロー
ラ対78および剥離ガイド79によって、硬化して剥離
しやすい受像層が受像シート10より剥離され、受像層
が本紙14に貼着されて画像が転写され、画像が転写さ
れた本紙14はハードコピーとしてトレイ部52のプル
ーフトレイ52aに排出され、受像層が剥離された受像
シート10は、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0075】本実施形態では、クッションシートは、ク
ッションロールとして感材ステーション53に保持さ
れ、記録ドラム上で真空吸着機構などにより固定されて
いるが、予め、工場出荷時に、クッションシート固定部
材に該当するテープなどで記録ドラムにクッション側が
ドラム表面に接するようにクッションシートを取付けて
おくことが可能である。さらに、シート状のクッション
シートを、記録媒体供給搬送系に設けられた図示しない
手差し部、または媒体挿入部に該当する手差し供給口4
4aなどから手差しで供給し、記録ドラムに巻き付ける
ことも可能である。
【0076】上記カラー画像記録装置において、記録媒
体をドラム表面上に供給する前にクッションシートを搬
送し固定することで、ドラム表面に存在する凸凹の記録
媒体への影響を吸収する効果がある。これにより、トナ
ーシートと受像シートとの密着不足による画像ムラまた
は白リングが生じるのを防止することができる。以下
に、クッションシートについて詳しく説明する。
【0077】図2は、本発明に係るクッションシート9
の効果を説明するための説明図であり、クッションシー
ト9の上に受像シート10とトナーシート11とが微細
な突起Xを有する記録ドラム3表面上に供給され固定さ
れた状態を示す。この場合では、クッションシートはク
ッション性を有するクッション層9aおよび支持体9b
により構成されている。クッションシートのクッション
層の厚さは、記録ドラム表面上の微細な突起Xの高さよ
りも厚く、したがって受像シートおよびトナーシートへ
の突起の影響を吸収する。具体的には、ドラム表面上の
微細な突起はμmオーダであることから、クッションシ
ートの厚さは100μm程度が望ましい。
【0078】図に示すように、ドラム表面上に微細な突
起Xがある場合、記録媒体を固定する前にドラム表面に
クッションシートを固定することでクッション層で突起
が吸収され、クッションシートの記録ドラムと接してい
る側とは反対側のシート(受像シートおよびトナーシー
ト)は突起の影響を受けない。したがって、クッション
シートがドラム表面の凸凹を吸収し受像シートおよびト
ナーシート間の密着不足を防ぎ、仕上がり画像の白リン
グおよび画像ムラを防ぐことができる。なお、本実施形
態のクッションシートは、本画像記録システムで利用す
る受像シートの受像層のみを排除した(すなわち、受像
シートを形成する際、受像層の塗布工程をのぞいた)支
持体およびクッション層を利用することもできる。ま
た、たとえばゴム状の板で形成された支持体を除いたク
ッション層のみで構成されてもよい。
【0079】このようにして上記の実施の形態では専用
のクッションシートを用いた場合を述べてきたが、本発
明のクッションシートは他の態様として、本画像記録シ
ステムで用いられる受像シートをクッションシートとし
て使用する。受像シートのクッション層を利用すれば、
専用のクッションシートを用いる必要がなくなるという
利点がある。クッションシートとして受像シートを用い
た場合は、図1の記録装置において受像ロールを用いる
ことができる。本来の受像シートは受像層側が記録ドラ
ムに接しないように搬送されるため、受像ロールから送
り出される受像シートを反転させる図示しない反転搬送
系を受像ロールと記録ドラムとの間の媒体搬送経路に設
ける。この反転搬送系を通して、クッションシートの代
わりとなる受像シートを搬送途中においてクッション側
(この場合、受像層側)をドラム表面に接するように反
転させ、その反転された状態で記録ドラムまで搬送す
る。以降の記録工程は図1で説明したのと同じであり説
明は省略する。
【0080】このように本実施形態のクッションシート
は、記録媒体供給搬送系の手差し部または感材供給部
(クッションロールまたは受像ロール)からユーザが簡
単に記録ドラムにクッションシートを供給でき、またク
ッションシートが汚れて画像欠陥が生じたときでもユー
ザが簡単に交換することができる。クッションシート
(受像シートも含む)のドラム表面上への固定は、上述
したように、真空吸着、テープまたはチャッキング機構
などを用いて行うか、またはこれらを組み合わせて行
う。エアーブロア、真空ポンプまたは静電気力等の駆動
源/電源を要しない方法は、例えば、工場出荷時に予
め、テープなどを用いて、記録ドラムに固定する。クッ
ションシートをテープ固定等しない場合は、クッション
シートが記録ドラム上にあるときは、常にエアーブロ
ア、真空ポンプ等により吸引しておく必要がある。この
吸引は、クッションシートが記録ドラムから離れない程
度の微弱な吸引で良い。
【0081】次に、本発明に係るクッションシートおよ
び受像シートを利用したクッションシート(以下、単に
クッションシートという)の第1〜第3の実施の形態に
ついて詳細に説明する。 (1)第1の実施の形態 図3は本発明の第1の実施の形態に係る記録ドラム3の
切断展開部分図であり、記録ドラム3に取付けられたク
ッションシート9の上に、受像シート10とトナーシー
ト11とが固定された状態を平面的に示している。図3
において、第1の実施の形態は、受像シートの記録ドラ
ムの回転軸方向(以下、軸方向という)幅と略一致する
軸方向幅を有し、且つ受像シートの記録ドラムが回転す
る方向(以下、回転方向という)又は受像シートが搬送
される搬送方向の幅よも小さい回転方向幅を有するクッ
ションシート9を備えたものである。記録媒体を吸着す
るための吸着穴21および吸着溝22を有する記録ドラ
ム3は、該記録ドラム3上に固定されるクッションシー
ト9と、該クッションシートの上に搬送される受像シー
ト10と、該受像シートの上に搬送されるトナーシート
11とを備える。さらに、記録ドラム3はその表面にト
ナーシートの受像シートより広い部分に、受像シートの
回転方向幅とほぼ同じ長さを有し且つ受像シートと略一
致する厚さを有し、受像シートと並列に設けられた補正
部材に該当する段差テープ12bと、該段差テープ12
bの上にクッションシートの回転方向幅とほぼ同じ長さ
を有し且つクッションシートと略一致する厚さを有し、
クッションシートと並列に設けられた段差テープ12a
とを有する。この段差テープは2枚重ねる必要はなく、
中央部(クッションシートが固定される位置に並行且つ
クッションシートの回転方向の長さと同じ部分)がクッ
ションシートおよび受像シートを重ねた厚みを有し、お
よびその両端(受像シートのクッションシートより長い
回転方向の部分)が受像シートの厚みとほぼ同一の厚み
を有するものであれば一枚の段差テープでもよい。本実
施形態の段差テープは、図に示すように、受像シートと
トナーシートとの間の回転方向の左右両端に配置されて
構成されているが、受像シートの周囲に沿って配置され
た段差テープにより形成された枠体でもよい。
【0082】第1の実施の形態のクッションシート9
は、その軸方向幅が記録ドラム3に搬送される受像シー
トの軸方向の幅とほぼ同じであり且つその回転方向幅が
受像シートの回転方向軸幅より小さい場合のものであ
る。したがって、受像シートは、クッションシートと重
なっていない上端の吸着溝22aおよび1行の吸着穴2
1、と、下端より上2行に対する吸着穴21により、吸
引され固定される。同様に、トナーシートは、受像シー
トと重なっていない上端の吸着溝22bおよび1行の吸
着穴21と、下端より上2行に対する吸着穴21と、さ
らに左右端の各1列の吸着穴21(図4(A)の11a
の部分)とにより、吸収され固定される。
【0083】図4に記録ドラム3の断面図であり、図4
(A)は記録ドラム3を軸方向に切断した断面図、図4
(B)は図4(A)の補正部材12の部分を拡大したも
のである。なお、図4では、クッションシート9,受像
シート10およびトナーシート11と記録ドラム3の各
穴との位置関係を意図的に最適になるようにしてある。
また、図4(A)においては、クッションシート9,受
像シート10およびトナーシート11にはハッチングを
入れていない。また、トナーシートは分かりやすくする
ために受像シート10と離して図示している。図4
(A)に示されるように、記録ドラム3は空洞となって
おり、また中心には穴が開けられた回転軸が設けられ、
この回転軸に接続した吸引管を介して真空吸着機構(図
11参照)により吸引される。同図において、クッショ
ンシート9は、記録ドラムの吸着穴21から吸引され、
受像シートの上に供給されたトナーシートは受像シート
より広い部分11aにある吸着穴21から吸収されるこ
とになる。クッションシートの上に供給された受像シー
ト10は、軸方向幅がクッションシートと一致するた
め、図3に示すように回転方向のクッションシートより
広い部分にある吸着溝22aおよび吸着穴21から吸収
される。
【0084】図4(B)において、補正部材12はトナ
ーシート11の受像シート10より広い部分11aに位
置することで、トナーシート11の受像シート10およ
びクッションシート9に対する厚みを補正している。し
たがってこの場合、補正部材は、受像シートおよびクッ
ションシートを重ねた厚さ分だけ厚い。図において、補
正部材は、一方の面が記録ドラム本体に装着され、たと
えば2枚の段差テープ、一つは記録ドラム上に受像シー
トの回転方向幅を有し且つ受像シートおよびクッション
シートの厚さを有する段差テープと、もう一つはその上
にクッションシートの回転方向幅を有し且つクッション
シートの厚さをする段差テープとを重ねて形成されてい
るが、記録ドラムと一体形成されてもよい。
【0085】この補正部材12を記録ドラム上に設ける
ことにより、トナーシート11と受像シート10との段
差が無くなり、その段差によるトナーシート11の変形
およびしわを防止することができる。これにより、画像
ムラのない良好な転写が可能になる。
【0086】上記のように、第1の実施の形態におい
て、クッションシートを受像シートが供給される前にド
ラム表面に供給し固定することにより、クッションシー
トでドラム上面の凸凹が吸収され、トナーシートの吸引
力が小さくてもドラム表面上の突起に影響なく、結果と
して画像ムラおよび白リングが防止できる。また、段差
テープを設けたことで、トナーシートおよび受像シート
のシワを防止できる。
【0087】なお、クッションシートは、予め穴(貫通
溝、貫通穴、またはスリット)を開けておくことも可能
である。クッションシートを正確なドラム位置に搬送で
きる場合(工場出荷時等)には、本来の受像シート用に
開けられた記録ドラム上の吸着穴に一致した穴をクッシ
ョンシートにあけておくことが望ましい。この穴は、記
録ドラム上の吸着穴に完全に一致しなくても良く、また
は間引きして穴を開けても良が、本来の受像シートを記
録ドラムに供給し固定する際に、記録ドラムから落下し
ないまたはずれない程度に、吸着溝および/または吸着
穴と一致するように穴を設けるか、または最低限の数の
穴を設ける必要がある。このように、クッションシート
に貫通溝および/または貫通穴および/またはスリット
を開けることにより、受像シートのクッションシートよ
り広い部分の吸着溝および吸着穴に加え、受像シートを
吸引する箇所が増えるため、受像シートを一層記録ドラ
ムに固定することができる。
【0088】(2)第2の実施の形態 図5は本発明の第2の実施の形態に係る記録ドラム3の
切断展開部分図である。図5において、第2の実施の形
態は、補正部材、およびクッションシートの軸方向幅が
受像シートの軸方向幅と異なる以外は、図3の第1の実
施の形態と同じであり説明は省略する。好ましくは、ク
ッションシートは、本来の受像シート以下の大きさであ
ることが望ましい。
【0089】第2の実施の形態は、記録ドラム3に供給
される受像シートの大きさよりも小さいクッションシー
ト9を備えたものである。したがって、受像シートは、
図5においては、クッションシートと重なっていない上
端の吸着溝22aおよび1行の吸着穴21と、下端より
上1行に対する吸着穴21と、さらに左右端の各1列の
吸着穴21とにより、吸引され固定される。同様に、ト
ナーシートは、図5においては、受像シートと重なって
いない上端の吸着溝22bおよび1行の吸着穴21と、
下端より上2行に対する吸着穴21と、さらに左右端の
各1列の吸着穴21とにより、吸収され固定される。
【0090】上記構成において、受像シートがクッショ
ンシートに供給および固定される際、またトナーシート
が受像シートに供給および固定される際、クッションシ
ートと記録ドラムとの段差、また受像シートおよびクッ
ションシートと記録ドラムとの段差により、搬送される
受像シートおよびトナーシートにしわが生じる。このた
め、第1の実施の形態と同様の補正部材、たとえば第一
の補正部材に該当する段差テープを記録ドラム上のトナ
ーシートの受像シートより広い部分に設ける。この段差
テープはたとえば2枚のテープを重ねたものであり、受
像シートの回転方向幅とほぼ同じ長さを有し且つ受像シ
ートおよびクッションシートと略一致する厚さを有し、
受像シートと並列に設けられた補正部材に該当する段差
テープ12bと、該段差テープ12bの上にクッション
シートの回転方向幅とほぼ同じ長さを有し且つクッショ
ンシートと略一致する厚さを有し、クッションシートと
並列に設けられた段差テープ12aとを有する。この段
差テープにより、トナーシートと受像シートとの段差が
なくなり、トナーシートにシワがよるのをふせぐことが
できる。
【0091】第2の実施の形態では、さらに、クッショ
ンシートの回転方向幅と略一致する長さを有し且つクッ
ションシートの厚さと略一致する厚さを有する第二の補
正部材に該当する段差テープ12cを受像シートのクッ
ションシートより広い部分に設ける。この段差テープに
より、クッションシートと受像シートとの段差がなくな
り、受像シートにシワがよるのを防ぐことができる。
【0092】上記のように、第2の実施の形態におい
て、クッションシートを受像シートが供給される前にド
ラム表面に供給し固定することにより、クッションシー
トでドラム上面の凸凹が吸収され、トナーシートの吸引
力が小さくてもドラム表面上の突起に影響なく、結果と
して画像ムラが防止できる。また、第1および第2の補
正部材である段差テープを設けたことで、トナーシート
および受像シートのシワを防止できる。
【0093】第1の実施の形態と同様に、クッションシ
ートは、予め穴(貫通溝、貫通穴、またはスリット)を
開けておくことも可能である。クッションシートを正確
なドラム位置に搬送できる場合、本来の受像シート用に
開けられた記録ドラム上の吸着穴に一致した穴をクッシ
ョンシートにあけておくことが望ましい。この穴は、記
録ドラム上の吸着溝および/または吸着穴に完全に一致
しなくても良く、または間引きして穴を開けても良い。
この場合は、本来の受像シートを記録ドラムに供給し固
定する際に、記録ドラムから落下しないまたはずれない
程度に、吸着穴と一致するように穴を設けるか、または
最低限の数の穴を設ける必要がある。このように、クッ
ションシートに貫通溝および/または貫通穴および/ま
たはスリットを開けることにより、上下左右端の吸着穴
に加え、受像シートを吸引する部分が増えるため、受像
シートを一層記録ドラムに固定することができる。
【0094】(3)第3の実施の形態 図6は本発明の第3の実施の形態に係る記録ドラム3の
切断展開部分図であり、記録ドラムに吸着穴を有するク
ッションシート9を取り付けた状態を平面的に示してい
る。図6において、第3の実施の形態は、補正部材およ
びクッションシートのサイズが受像シートのサイズと略
一致する以外は、第1および第2の実施の形態と同じで
あり説明は省略する。
【0095】第3の実施の形態は、記録ドラムに供給さ
れる、受像シートの大きさと略一致するクッションシー
トを備えたものである。したがって、補正部材12は、
クッションシートと受像シートとを重ねた厚さを有し且
つ受像シート略一致する長さを有し、トナーシートの受
像シートより広い部分に設けられる。第3の実施の形態
のクッションシート9は、記録ドラムの吸着溝の位置に
吸着溝より短い貫通溝24と、吸着穴と一致する間引き
した(すなわち一部の吸着穴と一致するように開けられ
た)貫通穴23と有する。なお、○印で示す貫通穴23
は、記録ドラム3の上に設けられる配置関係をわかりや
すく図示するために大きく描かれてあり、実際の大きさ
と数はこれに対応しておらず、図示されたものよりさら
に小さくかつ数はさらに多い。また、クッションシート
9の貫通溝24は、記録ドラム3の吸着溝22より短め
に描かれているが、図示されたものより短くかつ数が多
い、または長くかつ数が少なくてもよい。
【0096】図6において、受像シートはこの貫通溝2
4および貫通穴23により吸引され固定される。トナー
シートは、受像シートと重なっていない上端の吸着溝2
2bおよび1行の吸着穴21と、下端より上2行に対す
る吸着穴21と、さらに左右端の各1列の吸着穴21と
により、吸収され固定される。
【0097】上記のように、貫通溝および間引きした貫
通穴をクッションシートに設けることにより、受像シー
トの大きさとクッションシートの大きさとが略一致する
場合でも、受像シートを記録ドラムに固定することが可
能となる。また、段差テープを設けたことにより、トナ
ーシートのシワを防止できる。
【0098】第3の実施の形態のクッションシートは、
記録ドラム上の正確な位置にクッションシートが供給で
きる場合に効果的であるが、正確な位置に供給および固
定されない場合は、受像シートが十分に吸引できなくな
り、記録ドラムからはがれてしまう可能性がある。これ
に対し、他の態様では記録ドラムの吸着穴に略垂直にス
リットを有するクッションんシートを設ける。このスリ
ットより受像シートを吸着し記録ドラムからはがれない
ようにすることができる。
【0099】図7は第3の実施の形態に係るスリット2
5を有するクッションシートを載置した記録ドラム3の
切断展開部分図である。図7において、補正部材および
クッションシートが、その軸方向幅が受像シートの軸方
向幅と一致し且つその回転方向幅が受像シートの回転方
向幅より小さい以外は、第3の実施の形態と同じであり
説明は省略する。図7において、クッションシートは、
受像シート供給時において受像シートの先端用の吸着溝
22aの一部に間引きしたスリット25を有する。この
スリット25は、好ましくは、吸着溝22aに対し略垂
直に設けられている。さらに、クッションシートは、先
端以外の吸着穴に対して、間引いた貫通穴を開けている
のが望ましい。受像シートはスリット25および下端よ
り上2行に対する吸着穴22と、好ましくはクッション
シートに開けられた貫通穴(図示なし)により、吸収さ
れ固定される。トナーシートは、受像シートと重なって
いない上端の吸着溝22bおよび1行の吸着穴21と、
下端より上2行に対する吸着穴21と、さらに左右端の
各1列の吸着穴21とにより、吸収され固定される。
【0100】補正部材12はたとえば、たとえば2枚の
テープを重ねたものであり、受像シートの回転方向幅と
ほぼ同じ長さを有し且つ受像シートおよびクッションシ
ートと略一致する厚さを有し、受像シートと並列に設け
られた補正部材に該当する段差テープ12bと、該段差
テープ12bの上にクッションシートの回転方向幅とほ
ぼ同じ長さを有し且つクッションシートと略一致する厚
さを有し、クッションシートと並列に設けられた段差テ
ープ12aとを有する。
【0101】上記のように、吸着溝に略垂直のスリット
を有することにより、記録ドラム上の正確な位置に受像
シートを搬送できない場合でも、受像シートを記録用ド
ラムに吸着させることができる。さらに、貫通溝および
/または貫通穴を有することにより、受像シートをしっ
かりと記録ドラムに固定することができる。また、段差
テープを設けたことにより、トナーシートおよび受像シ
ートのシワを防止できる。
【0102】上記第1から第3の実施の形態では、クッ
ションシートが受像シートと略一致するか、小さい場合
のものであったが、クッションシートが受像シートより
も大きいものでもよい。この場合、受像シートのみの厚
さを有する補正部材を予めクッションシートに取付けて
おくことができる。
【0103】(4)第4の実施の形態 図8は、本発明の第4の実施の形態に係る補正部材12
を有するクッションシート9を示す斜視図である。第4
の実施の形態は、トナーシートの軸方向幅と略一致する
軸方向幅を有し、且つ受像シートの回転方向幅よりも長
い回転方向幅を有するクッション層9aおよび支持体9
bで構成されるクッションシート9である。このクッシ
ョンシートは、受像シートを固定するため、貫通穴2
3、図示しない貫通溝またはスリットを有する。また、
クッションシート9は、受像シートと略一致する厚さd
(受像シートの厚さ乃至その厚さ×1.5倍)を有し且
つ受像シートと略一致する回転方向幅を有する補正部材
12を、クッションシート9上の受像シートが固定され
る領域(図中の矢印)外の回転方向の左右端に設けてい
る。これにより、記録ドラムに段差テープを付ける手間
が省ける。さらに、使用するトナーシートの形状に応じ
て、貫通溝および貫通穴またはスリットを有するクッシ
ョンシートを用意しておくことで、トナーシートのサイ
ズによって段差テープの位置も変える手間が省け、且つ
様々なサイズのトナーシートを確実に記録ドラムに固定
することができる。
【0104】上記第1〜第4の実施の形態は、媒体固定
部材として回転しながら記録媒体を巻き付け固定するド
ラム状の記録ドラムについて述べてきたが、記録媒体を
その平面上に固定する記録平面についても適用できる。
また第1〜第4の実施の形態のクッションシートは、記
録媒体(特には受像シート)の領域を覆うものであれ
ば、如何なる形でもよい。このとき貫通溝および/また
は貫通穴および/またはスリットが空けられていること
が望ましい。
【0105】以上から、第1の実施の形態では、受像シ
ートの軸方向幅と一致した軸方向幅を有し、且つ受像シ
ートの回転方向幅よりも小さい回転方向幅を有するクッ
ションシート9を設け、このクッションシート9を記録
媒体11の記録ドラム3への装着以前または装着と同時
に記録ドラム3に装着するようにした。また、第2の実
施の形態では、受像シートの軸方向幅より狭い軸方向幅
を有し、且つ受像シートの回転方向幅よりも小さい回転
方向幅を有するクッションシート9を設け、このクッシ
ョンシート9を記録媒体11の記録ドラム3への装着以
前または装着と同時に記録ドラム3に装着するようにし
た。これにより、記録ドラム表面上の凹凸によるトナー
シートと受像シートとの密着不足を防ぎ、画像ムラを防
ぐことができる。
【0106】また、第3の実施の形態では、記録ドラム
3の吸着穴21および吸着溝22の配置に合った間引き
した貫通溝および貫通穴、または間引きしたスリットを
有するクッションシートを設け、このクッションシート
9を記録媒体2の記録ドラム3への装着以前または装着
と同時に記録ドラム3に装着するようにした。これによ
り、記録ドラム表面上の凹凸によるトナーシートと受像
シートとの密着不足を防ぎ、画像ムラを防ぐことがで
き、且つクッションシートが受像シートと略一致する大
きさの場合でも、記録ドラム3に受像シート10を確実
に固定することができる。さらに、第4の実施の形態で
は、補正部材、および貫通穴、または貫通溝および/ま
たはスリットを有するクッションシートを設け、このク
ッションシート9を記録媒体2の記録ドラム3への装着
以前または装着と同時に記録ドラム3に装着するように
した。これにより、記録ドラム表面上の凹凸によるトナ
ーシートと受像シートとの密着不足を防ぎ、画像ムラを
防ぐことができ、且つトナーシートのサイズによって段
差テープの位置を変える手間が省け、また様々なサイズ
のトナーシートを確実に記録ドラムに固定することがで
きる。
【0107】さらに、第1〜第4の実施の形態では、段
差テープを設けたことにより、クッションシートと受像
シートとの段差、および受像シートとトナーシートとの
段差がなくなり、受像シートおよびトナーシートにシワ
がよるのを防止し、画像ムラをなくすことができる。
【0108】
【発明の効果】上述のように本発明の記録装置およびそ
の方法、およびこの装置に用いるためのクッションシー
トによれば、記録ドラム表面上の凹凸による記録媒体を
構成するトナーシートと受像シートとの間の密着不足を
防ぐことができるので、画像ムラまたは白リングを防ぐ
という効果がある。
【0109】また、クッションシートの貫通溝、貫通
穴、またはスリットを記録ドラムの吸着溝および吸着穴
の配置に合ったサイズに設けることで、記録媒体が記録
ドラムから外れることを防ぐことができる。
【0110】クッションシートは、工場出荷時に、予め
クッションシート固定部材により、予め前記媒体固定部
材に固定されていることで、クッションシートを媒体固
定部材上の正確な位置に配置することができる。
【0111】クッションシートを、記録媒体供給搬送系
の感材供給部からまたは手差し部等から供給するように
したことから、使用者が容易にクッションシートを媒体
固定部材に供給することができ、またクッションシート
が汚れた時にも容易に交換することができる。これによ
り通常の回転ドラムを使用することができる。
【0112】また、記録ドラム上に、受像シートのクッ
ションシートより広い部分にクッションシートの厚みと
ほぼ同一の厚みの補正部材を設け、また、トナーシート
の受像シートより広い部分にクッションシートと受像シ
ートとを合わせた厚みとほぼ同一の厚みの補正部材を設
けることにより、受像シートとクッションシートとの段
差、またはトナーシートと受像シートとの段差が原因で
生ずるトナーシートの変形およびその変形によるシワを
防止することができ、画像ムラのない良好な転写が得ら
れる。更に、補正部材をクッションシートに設けること
で、あらゆるサイズのトナーシートにすばやく適応する
ことができる。
【0113】また、クッションシートとして受像シート
を用いることにより、専用のクッションシートおよびこ
のクッションシートを供給するクッションロールを設け
る必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像記録装置を示す線図的
断面図である。
【図2】本発明に係るクッションシートの影響を説明す
るための説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る記録ドラム3
の切断展開部分図である。
【図4】記録ドラムの断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る記録ドラムの
切断展開部分図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る記録ドラムの
切断展開部分図である。
【図7】第3の実施の形態に係るスリットを有するクッ
ションシートを載置した記録ドラムの切断展開部分図で
ある。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る補正部材を有
するクッションシートを示す斜視図である。
【図9】従来の記録装置の斜視図である。
【図10】図9の記録ドラムの切断展開部分図である。
【図11】図3の記録ドラムに接続された真空吸着機構
の原理を示す断面図である。
【図12】記録媒体が固定された記録ドラムの拡大断面
図である。
【図13】記録ドラムの表面上の微細な突起の問題点を
説明する説明図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド 2 記録媒体 3 記録用回転ドラム 4 移動ステージ 5 真空吸着機構 6 回転軸穴 7 吸引管 9 クッションシート 10 受像シート 11 トナーシート 12 補正部材 14 本紙 21 吸着穴 22 吸着溝 23 貫通穴 24 貫通溝 25 スリット 30 カラー画像記録装置 32 感材供給部 34 記録ドラム 36 記録媒体固定/解除機構 38 ラミネート機構 40 露光ヘッド 42 剥離機構 44 給紙部 46 ラミネート部 48 定着部 50 剥離部 52 トレイ部 54 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AC01 CA03 CA08 CA12 DA29 DA37 2H111 AA01 AA31 AA42 CA11 CA12 CA45 5C072 AA03 BA04 BA13 JA02 JA11 JA13 JA15 5C074 AA02 BB13 CC01 CC21 GG12 GG13

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を表面に固定するための媒体固
    定部材と、前記記録媒体に記録を行うための記録ヘッド
    とを備えた記録装置において、 少なくとも片側にクッション性を有するクッションシー
    トを、前記クッション側が前記媒体固定部材の表面に接
    するように該媒体固定部材に載置していることを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体はトナー層を有するトナー
    シートと、受像層を有し前記トナーシートから転写され
    るトナーを受け止める前記トナーシートより小さい受像
    シートとを有して構成され、前記媒体固定部材の表面に
    おいて、前記トナーシート端部と前記受像シート端部と
    の間に、前記クッションシートと前記受像シートとを重
    ねた厚さと略一致する厚さを有する第一の補正部材を備
    えていることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記クッションシートが前記受像シート
    より小さい場合、前記媒体固定部材の表面において、前
    記受像シート端部と前記クッションシート端部との間
    に、前記クッションシートと略一致する厚さを有する第
    二の補正部材を備えていることを特徴とする請求項2記
    載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記クッションシートは、クッションシ
    ート固定部材により、予め前記媒体固定部材に固定され
    ていることを特徴とする請求項1項記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体を前記媒体固定部材に供給
    する記録媒体供給搬送系を備えた記録装置において、前
    記クッションシートを前記記録媒体供給搬送系を用い
    て、前記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接す
    るように前記媒体固定部材に搬送することを特徴とする
    請求項1記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体供給搬送系は手差し部また
    はその他の媒体挿入部を備え、シート状の前記クッショ
    ンシートを前記手差し部またはその他の媒体挿入部から
    手差しで供給し、前記クッション側を前記媒体固定部材
    の表面に接するように前記媒体固定部材に搬送すること
    を特徴とする請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体供給搬送系は前記クッショ
    ンシートをロール状にしたクッションロールを備え、該
    クッションロールからクッションシートを送り出し、前
    記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接するよう
    に、前記媒体固定部材に搬送することを特徴とする請求
    項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記クッションシートは受像シートであ
    り、前記記録媒体供給搬送系は、受像シートをロール状
    にした受像ロールと、該受像ロールと前記媒体固定部材
    との間の媒体搬送経路に前記受像シートを反転するため
    の反転搬送系とを備え、前記受像ロールから受像シート
    を送り出し、前記クッション側を前記媒体固定部材の表
    面に接するように前記反転搬送系で反転させて、前記媒
    体固定部材に搬送することを特徴とする請求項5記載の
    記録装置。
  9. 【請求項9】 前記クッションシートは、前記クッショ
    ンシートが汚れた場合、前記記録媒体供給搬送系におい
    て容易に交換可能であることを特徴とする請求項5〜8
    のいずれか1項記載の記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記媒体固定部材が記録媒体を表面に
    吸着するための吸着溝および/または吸着穴が開けられ
    た請求項1〜9のいずれか1項記載の記録装置におい
    て、前記媒体固定部材に搬送されたクッションシート
    は、前記媒体固定部材に開けられた前記記録媒体を表面
    に吸着するための吸着溝および/または吸着穴から吸引
    されて、固定されることを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも片側にクッション性を有す
    る記録装置の媒体固定部材載置用クッションシートであ
    ることを特徴とするクッションシート。
  12. 【請求項12】 貫通溝および/または貫通穴および/
    またはスリットが開けられていることを特徴とする請求
    項11記載のクッションシート。
  13. 【請求項13】 媒体固定部材の吸着溝および/または
    吸着穴に合う前記貫通溝および/または前記貫通穴が開
    けられていることを特徴とする請求項12記載のクッシ
    ョンシート。
  14. 【請求項14】 一部の媒体固定部材の吸着溝および/
    または吸着穴に合う前記貫通溝および/または前記貫通
    穴が開けられていることを特徴とする請求項12記載の
    クッションシート。
  15. 【請求項15】 一部の前記媒体固定部材の吸着溝に合
    うスリットが開けられていることを特徴とする請求項1
    2〜14のいずれか1項記載のクッションシート。
  16. 【請求項16】 前記スリットは前記一部の媒体固定部
    材の吸着溝に略垂直であることを特徴とする請求項15
    記載のクッションシート。
  17. 【請求項17】 その上に記録媒体が搬送される方向の
    左右端または周辺の一部に補正部材を備えたことを特徴
    とする請求項12〜16のいずれか1項記載のクッショ
    ンシート。
  18. 【請求項18】 前記クッションシートは、受像シート
    と略一致する場合、請求項12〜16のいずれか1項記
    載のクッションシートであることを特徴とする請求項
    1,2又は4〜10のいずれか1項記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記クッションシートは、受像シート
    より小さい場合、請求項11〜16のいずれか1項記載
    のクッションシートであることを特徴とする請求項1〜
    10のいずれか1項記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記クッションシートは、受像シート
    より大きくかつトナーシートより小さい場合、請求項1
    7記載のクッションシートであることを特徴とする請求
    項1,4〜10のいずれか1項記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 記録媒体を表面に固定するための媒体
    固定部材と、前記記録媒体に記録を行うための記録ヘッ
    ドと、少なくとも片側にクッション性を有するクッショ
    ンシートとを備えた記録装置において、前記クッション
    シートを前記クッション側が前記媒体固定部材の表面に
    接するように該媒体固定部材に載置するクッションシー
    ト載置ステップと、前記クッションシートの上に前記記
    録媒体を供給する記録媒体供給ステップと、前記記録ヘ
    ッドにより前記記録媒体上に記録を行う記録ステップ
    と、を有することを特徴とする記録方法。
  22. 【請求項22】 前記クッションシート載置ステップ
    は、クッションシート固定部材により、前記クッション
    シートを予め前記媒体固定部材に固定するステップを有
    することを特徴とする請求項21項記載の記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録装置は前記記録媒体を前記媒
    体固定部材に供給する記録媒体供給搬送系を更に備え、
    前記クッションシート載置ステップが、前記クッション
    シートを前記記録媒体供給搬送系を用いて、前記クッシ
    ョン側を前記媒体固定部材の表面に接するように搬送す
    るステップを有することを特徴とする請求項21記載の
    記録方法。
  24. 【請求項24】 前記記録媒体供給搬送系は手差し部ま
    たはその他の媒体挿入部を備え、前記クッションシート
    載置ステップが、前記クッションシートを前記手差し部
    またはその他の媒体挿入部から手差しで供給するステッ
    プと、前記クッション側を前記媒体固定部材の表面に接
    するように搬送するステップとを有することを特徴とす
    る請求項23記載の記録方法。
  25. 【請求項25】 前記媒体供給搬送系は前記クッション
    シートをロール状にしたクッションロールを備え、前記
    クッションシート載置ステップが、前記クッションロー
    ルからクッションシートを送り出すステップと、前記ク
    ッション側を前記媒体固定部材の表面に接するように搬
    送するステップとを有することを特徴とする請求項23
    記載の記録方法。
  26. 【請求項26】 クッションシートは受像シートであ
    り、前記記録媒体供給搬送系は受像シートをロール状に
    した受像ロールと、前記受像ロールと前記媒体固定部材
    との間の媒体搬送経路に設けられた反転搬送系とを備
    え、前記クッションシート載置ステップが、前記受像ロ
    ールから前記受像シートを送り出すステップと、前記反
    転搬送系で前記受像シートを反転させるステップと、前
    記受像シートのクッション側を前記媒体固定部材の表面
    に接するように搬送するステップとを有することを特徴
    とする請求項23記載の記録方法。
  27. 【請求項27】 前記媒体固定部材は記録媒体を表面に
    吸着するための吸着溝および/または吸着穴が開けら
    れ、前記クッションシート載置ステップが、前記媒体固
    定部材上に搬送されたクッションシートを前記媒体固定
    部材に開けられた記録媒体を表面に吸着するための吸着
    溝および/または吸着穴から吸引するステップを有する
    ことを特徴とする請求項22〜26のいずれか1項記載
    の記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022145621A1 (ko) * 2020-12-31 2022-07-07 (주)유니젯 잉크방울 측정패드와 이를 구비한 잉크젯 프린터 장치 및 잉크방울 측정방법

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