JP2001191564A - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

記録方法及び記録装置

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JP2001191564A
JP2001191564A JP2000307897A JP2000307897A JP2001191564A JP 2001191564 A JP2001191564 A JP 2001191564A JP 2000307897 A JP2000307897 A JP 2000307897A JP 2000307897 A JP2000307897 A JP 2000307897A JP 2001191564 A JP2001191564 A JP 2001191564A
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JP
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recording
scanning direction
spots
sub
spot
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JP2000307897A
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副走査方向のスポット間の中間位置での記録
媒体内温度を下げ、スポット間の中間位置での濃度低下
を無くすことで、副走査方向のスジムラや、最大濃度低
下を防止できる記録方法及び記録装置を提供する。 【解決手段】 記録媒体に照射される複数のスポットが
配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
体に記録する際に、副走査方向に隣合うスポットの実質
的な重なり量を、〔重なり部面積と、一つのスポット面
積との比〕、〔重なり幅と、スポットの副走査方向の幅
との比〕、又は〔重なり幅と、副走査方向に隣合うスポ
ット同士間のピッチとの比〕を特定して所定量となるよ
うに制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像や文字等の情
報を記録媒体に記録する記録方法及び記録装置に関し、
特に記録媒体に照射する複数のスポットが配列される記
録ヘッドを用いて高品質の記録を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に従来の記録装置である記録用回
転ドラム及び記録用ヘッドの概略構成を示した。この記
録装置100においては、略円筒状の記録用回転ドラム
110が基体に回転可能に支持されており、外周面上に
記録媒体112を固定可能としている。記録用回転ドラ
ム110の回転方向は主走査方向に相当する。
【0003】記録ヘッド114は、移動ステージ116
のガイド部材に沿って移動可能に移動ステージ上に固定
されている。移動ステージ116による記録ヘッド11
4の移動方向は副走査方向に相当する。この記録ヘッド
114は、例えばレーザダイオード(LD)を複数個並
べて構成することで、複数のレーザビームを出射でき
る。
【0004】記録媒体112は、図15に示すように、
色材シートであるトナーシート10と、受像シート12
とからなり、トナーシート10は、支持体11の受像シ
ート側に、光熱変換層14及びトナー層15を積層して
構成される。また、受像シート12は、支持体16のト
ナーシート側に、クッション層17を介して受像層18
を積層して構成される。
【0005】支持体11には、PET(ポリエチレンテ
レフタレート)ベース、TAC(トリアセチルセルロー
ス)ベース、PEN(ポリエチレンナフタレート)ベー
ス等、レーザビームを透過させるものが用いられる。光
熱変換層14としては、カーボン、黒色物質、赤外線吸
収色素、特定波長吸収物質等が挙げられるが、レーザエ
ネルギを効率良く熱に変換するものであればよい。トナ
ー層15には、K、C、M、Yの各色のほか、金、銀、
茶、灰、グリーン等の特色と呼ばれるものもある。トナ
ー層15は、記録に際して受像シート12の受像層18
と密着され、記録ヘッド114からのレーザビーム照射
による加熱によって、受像シート12の受像層18に転
写される。
【0006】また、支持体16には、トナーシート10
の支持体11と同様のものや、光不透過ベースのものが
用いられる。受像層18は、記録に際してトナーシート
10のトナー層15と密着され、トナー層15の加熱部
分が転写される。クッション層17は、トナーシート1
0が複数重ねられて転写される場合に、それらの積層さ
れたトナーの段差を吸収する。
【0007】次に、K、C、M、Yの各色について行う
カラー画像の記録工程の一例を、図16を参照して順次
説明する。但し、ラミネート処理を行う場合は、レーザ
記録工程の前段階にラミネート工程が入ることになる。
【0008】1)受像シート12を記録用回転ドラムの
外周面に巻き付ける。 2)K色のトナーシート10を受像シート12上に巻き
付ける。 3)K色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にK色で記録を行う。 4)K色のトナーシート10を受像シート12から剥離
させる。 5)C色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 6)C色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にC色で記録を行う。 7)C色のトナーシートを受像シート12から剥離させ
る。 8)M色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 9)M色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にM色で記録を行う。 10)M色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 11)Y色のトナーシートを受像シート12上に巻き付
ける。 12)Y色の画像・文字データでレーザビームを照射
し、受像シート12にY色で記録を行う。 13)Y色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 14)上記1)〜13)の工程を経て、受像シート12
上にK、C、M、Yの各色が積み重ねたり重ならなかっ
たりして、所望のカラー画像が得られる。 15)得られたカラー画像を本紙に転写する。 なお、記録時の密着性向上のためにラミネート処理する
場合は、各色毎にレーザ記録の直前に熱転写シートを加
圧ローラや加熱ローラ等により押圧することで、熱転写
シートを受像シートに密着させることができる。
【0009】上記レーザ照射による記録は、レーザビー
ムのスポット配列を、例えば図17に示す配列で行う。
即ち、主走査方向に沿って3列、副走査方向に沿って5
行で、第1スポットから第15スポットまでの計15ス
ポットの配列となっている。ここで、本明細書では、こ
のスポットの配列を基本スポットと呼称する。そして、
右端側から1列目で下側から1行目のスポットを第1ス
ポットと呼称し、1列目の各スポットを第1スポットか
ら順に第2スポット、第3スポット、第4スポット等と
呼称することにする。なお、本明細書における基本配列
とは、各スポット位置に記録素子が配置されていない場
合であっても、各スポットに対して順次、上記の番号を
付与して表すものとする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記スポット配列のレ
ーザビームを用い、主走査方向に沿って全スポットを同
時発光させて記録(ベタ画像を記録)した場合、図18
に斜線で示す既記録エリアが得られる。主走査方向に並
ぶ記録素子は、副走査方向に順次ずらされた素子配列構
成となっている。ここで、スポット配列を、副走査方向
に注目し、疑似的に副走査方向(横)一直線に並べてみ
ると、図19に示すように、隣合うスポット同士は、一
部分が重なりあっている。即ち、主走査方向に並ぶスポ
ットによって記録されるスポット(1〜5ch、6〜1
0ch、又は11〜15ch)は、副走査方向に実質的
に重なって記録される。これは、スポットに隙間が生じ
ることによる記録抜けを防止するためである。
【0011】ところが、一つのスポット面積内には、所
定の記録熱量が印加されるため、重なり部では、この記
録熱が重複して印加されることになる。従って、スポッ
トの重なり部では、記録熱が重複して印加されることに
より、図20に示すように、記録温度が本来の記録温度
よりδd高くなる傾向にある。そして、この重なり量が
必要以上のものであると、重なり部がスポット中心部で
ある通常の記録に適した温度以上になるため、以下の種
々の問題の生じるおそれがあった。即ち、通常の記録に
適した温度以上の高温になると、トナー層が分解した
り、トナー層中のバインダーが分解したり、トナー層が
変形したり、トナー層が流動状態になり幅方向へ流れる
現象が生じたりし、スポット同士間の中心部の濃度が低
下した。
【0012】例えば、スポットを幅方向2ch毎に、2
本点灯、2本消灯させて記録した場合、図21に示すよ
うになる。図21は、例えば第1スポットと第2スポッ
ト、及び第5スポットと第6スポットを発光させたとき
の図である。本来、第1スポットと第2スポットとを発
光させたとき、記録される線は一本になるはずである
が、上述した理由により第1スポットと第2スポットと
の中間位置に所定濃度とならない部分(縦スジ)が生じ
る(第5、第6スポットも同様)。このため、記録した
各線の中間位置は、ミクロ的に見た場合に縦スジの発
生、マクロ的に見た場合に所定の濃度が得られないとい
った問題が生じ、いずれの場合にも画像欠陥の要因とな
った。
【0013】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、副走査方向のスポット間の中間位置での記録媒体内
温度を下げ、スポット間の中間位置での濃度低下を無く
すことで、副走査方向のスジムラや、最大濃度低下を防
止できる記録方法及び記録装置を提供し、もって、画像
欠陥を無くすことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1の記録方法は、記録媒体に照射
される複数のスポットが配列され、該複数のスポットが
副走査方向に順次ずらされていることで、実質的に副走
査方向に重なって記録媒体に記録する記録方法におい
て、副走査方向に隣合う前記スポットの重なり部面積を
一つのスポット面積で除した値が、0.38以下となる
ように前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録
媒体に記録することを特徴とする。
【0015】この記録方法では、副走査方向に隣合うス
ポットの重なり部面積を一つのスポット面積で除した値
が0.38以下となるように、スポットが副走査方向に
実質的に重ねられて記録媒体に記録される。即ち、スポ
ットの重なり量が、重なり部の面積と、スポット面積と
の所定の比で特定される。そして、その値が0.38以
下に抑えられることで、スポット間の中心位置での記録
媒体内温度が所定温度以上に上昇しなくなる。これによ
り、トナー層の分解、トナー層のバインダーの分解、ト
ナー層の変形、或いはトナー層の流動等の現象が生じな
くなり、スポット間の中心位置での濃度低下が無くな
る。また、スポットの重なり量が、面積比で特定される
ので、スポット形状には依存しなくなり、その面積比で
あれば、スポット形状は円形又は楕円形、若しくは四角
形であっても上述の作用を奏することになる。
【0016】請求項2記載の記録方法は、記録媒体に照
射される複数のスポットが配列され、該複数のスポット
が副走査方向に順次ずらされていることで、実質的に副
走査方向に重なって記録媒体に記録する記録方法におい
て、前記スポットの形状が円形又は楕円形であり、副走
査方向に隣合う前記スポットの重なり幅をスポットの副
走査方向の幅で除した値が、0.47以下となるように
前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に
記録することを特徴とする。
【0017】この記録方法では、副走査方向に隣合うス
ポットの重なり幅をスポットの副走査方向の幅で除した
値が、0.47以下となるように、スポットが副走査方
向に実質的に重ねられて記録媒体に記録される。即ち、
スポットの重なり量が、重なり幅と、スポット幅との所
定の比で特定される。そして、その値が0.47以下に
抑えられることで、スポット間の中心位置での記録媒体
内温度が所定温度以上に上昇しなくなる。これにより、
トナー層の分解、トナー層のバインダーの分解、トナー
層の変形、或いはトナー層の流動等の現象が生じなくな
り、スポット間の中心位置での濃度低下が無くなる。ま
た、その値は、円形又は楕円形のみに依存する固有のも
のになる。
【0018】請求項3記載の記録方法は、記録媒体に照
射される複数のスポットが配列され、該複数のスポット
が副走査方向に順次ずらされていることで、実質的に副
走査方向に重なって記録媒体に記録する記録方法におい
て、前記スポットの形状が円形又は楕円形であり、副走
査方向に隣合う前記スポットの重なり幅を副走査方向に
隣合うスポット同士間のピッチで除した値が、0.9以
下となるように前記スポットを副走査方向に実質的に重
ねて記録媒体に記録することを特徴とする。
【0019】この記録方法では、副走査方向に隣合うス
ポットの重なり幅を副走査方向に隣合うスポット同士間
のピッチで除した値が、0.9以下となるように、スポ
ットが副走査方向に実質的に重ねられて記録媒体に記録
される。即ち、スポットの重なり量が、重なり幅と、ス
ポット間ピッチとの所定の比で特定される。そして、そ
の値が0.9以下に抑えられることで、スポット間の中
心位置での記録媒体内温度が所定温度以上に上昇しなく
なる。これにより、トナー層の分解、トナー層のバイン
ダーの分解、トナー層の変形、或いはトナー層の流動等
の現象が生じなくなり、スポット間の中心位置での濃度
低下が無くなる。また、その値は、円形又は楕円形のみ
に依存する固有のものになる。
【0020】請求項4記載の記録方法は、記録媒体に照
射される複数のスポットが配列され、該複数のスポット
が副走査方向に順次ずらされていることで、実質的に副
走査方向に重なって記録媒体に記録する記録方法におい
て、前記スポットの形状が四角形であり、副走査方向に
隣合う前記スポットの重なり幅をスポットの副走査方向
の幅で除した値が、0.38以下となるように前記スポ
ットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に記録する
ことを特徴とする。
【0021】この記録方法では、副走査方向に隣合うス
ポットの重なり幅をスポットの副走査方向の幅で除した
値が、0.38以下となるように、スポットが副走査方
向に実質的に重ねられて記録媒体に記録される。即ち、
スポットの重なり量が、重なり幅と、スポット幅との所
定の比で特定される。そして、その値が0.38以下に
抑えられることで、スポット間の中心位置での記録媒体
内温度が所定温度以上に上昇しなくなる。これにより、
トナー層の分解、トナー層のバインダーの分解、トナー
層の変形、或いはトナー層の流動等の現象が生じなくな
り、スポット間の中心位置での濃度低下が無くなる。ま
た、その値は、四角形のみに依存する固有のものにな
る。
【0022】請求項5記載の記録方法は、記録媒体に照
射される複数のスポットが配列され、該複数のスポット
が副走査方向に順次ずらされていることで、実質的に副
走査方向に重なって記録媒体に記録する記録方法におい
て、前記スポットの形状が四角形であり、副走査方向に
隣合う前記スポットの重なり幅を副走査方向に隣合うス
ポット同士間のピッチで除した値が、0.6以下となる
ように前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録
媒体に記録することを特徴とする。
【0023】この記録方法では、副走査方向に隣合うス
ポットの重なり幅を副走査方向に隣合うスポット同士間
のピッチで除した値が、0.6以下となるように、スポ
ットが副走査方向に実質的に重ねられて記録媒体に記録
される。即ち、スポットの重なり量が、重なり幅と、ス
ポット間ピッチとの所定の比で特定される。そして、そ
の値が0.6以下に抑えられることで、スポット間の中
心位置での記録媒体内温度が所定温度以上に上昇しなく
なる。これにより、トナー層の分解、トナー層のバイン
ダーの分解、トナー層の変形、或いはトナー層の流動等
の現象が生じなくなり、スポット間の中心位置での濃度
低下が無くなる。また、その値は、四角形のみに依存す
る固有のものになる。
【0024】請求項6記載の記録装置は、主走査方向
と、該主走査方向に直交する副走査方向とに記録媒体に
照射される複数のスポットが2次元配列され、且つ該主
走査方向に並ぶ記録媒体に照射される複数のスポットが
副走査方向に順次ずらされていることで、該主走査方向
に並ぶ記録媒体に照射される複数のスポットが副走査方
向に実質的に重なって記録媒体に記録される記録装置に
おいて、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の記録
方法を行う素子配列構成を、記録ヘッドに有したことを
特徴とする。
【0025】この記録装置では、請求項1〜請求項5の
いずれか1項記載の記録方法を行う素子配列構成の記録
素子が記録ヘッドに備えられ、この記録ヘッドが用いら
れることで、スポット間の中心位置での記録媒体内温度
を所定温度以上に上昇させずに、記録媒体への記録が可
能になる。これにより、トナー層の分解、トナー層のバ
インダーの分解、トナー層の変形、或いはトナー層の流
動等の現象を生じさせずに、スポット間の中心位置での
濃度低下の無い記録が可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録方法及び
記録装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明に係る記録装置の構成図、図2は
図1の記録装置によって記録される隣合うスポットを模
式的に表した説明図である。この記録装置1は、フルカ
ラー画像を得るためのカラー画像形成装置であり、記録
媒体供給部32、画像形成用の記録用回転ドラム34、
この記録用回転ドラム34上に設けられる記録媒体固定
/解除機構36、記録用回転ドラム34の外周に沿って
配置されるラミネート機構38、記録ヘッド40、剥離
機構42、給紙部44、ラミネート部46、定着部4
8、剥離部50、トレイ部52、コントローラ69、及
び記録用回転ドラム34を駆動するモータ(図示せず)
とを備えている。
【0027】この記録装置1の概略的な動作としては、
まず、記録媒体供給部32から記録用回転ドラム34上
に、記録媒体として、受像シート12と、トナーシート
である色材シート10とを供給し、記録用回転ドラム3
4上に受像シート12を記録媒体固定/解除機構36に
よって固定する。そして、ラミネート機構38によって
加圧加熱押圧して受像シート12上に色材シート10を
粘着して積層する。なお、色剤シート及び受像シート1
2は、レーザ熱転写材料等を好適に使用できる。
【0028】次いで、コントローラ69によって画像信
号に応じて制御される記録ヘッド40で、色材シート1
0に向けて像様にヒートモードでレーザ露光すること
で、画像が潜像として記録される。続いて、剥離機構4
2によって色材シート10を記録用回転ドラム34上に
固定されている受像シート12から剥離し、記録された
色材シート10の画像を受像シート12に転写し、現像
する。これにより、受像シート12上に画像が形成され
る。これを他の3〜4色に対して繰り返し行い、受像シ
ート12上にカラー画像を形成した後、この受像シート
12と給紙部44から供給された本紙14とをラミネー
ト部46で積層・密着させる。そして、定着部48で受
像シート12の受像層を光硬化させた後、剥離部50で
剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14をプルー
フトレイ52aに、使用済みの受像シート12を廃材ス
タッカ52bに排出する。こうして、フルカラー画像を
ハードコピーとして得ることができる。
【0029】次に、記録装置1の各構成部を詳述する。
記録媒体供給部32は、ロール状の受像シート12及び
複数の色材シート10、例えばK,C,M,Yの標準ト
ナーシートや印刷分野で用いられる特色シート等のロー
ル状感熱材料(記録媒体)が保持されている記録媒体ス
テーション53と、一つの記録媒体を引き出す一対の引
き出しローラ54と、引き出しローラ54によって記録
媒体ステーション53から所定の長さに引き出された記
録媒体をシート状に切断するカッタ55と、シート状記
録媒体を挟持搬送する一対のローラ56と、シート状記
録媒体を記録用回転ドラム34上に案内し、記録媒体の
先端を記録用回転ドラム34上に取り付けられた記録媒
体固定/解除機構36に固定位置まで案内するガイド5
7とからなる。
【0030】画像形成用の記録用回転ドラム34には、
まずシート状の受像シート12が供給される。その受像
シート12の先端は、記録媒体固定/解除機構36にク
ランプ等により固定され、記録用回転ドラム34の図中
矢印方向の回転によって記録用回転ドラム34の外周上
に巻き上げられ、後端も記録媒体固定/解除機構36に
より固定される。ここで、記録媒体固定/解除機構36
の先端固定部と後端固定部の少なくとも一方は、色々な
長さのシート状記録媒体の記録用回転ドラム34上への
固定が可能なように、記録用回転ドラム34の外周上を
移動可能であるのが好ましい。
【0031】次いで、記録用回転ドラム34の外周上に
巻き付けられた受像シート12上に、全く同様にして記
録媒体供給部32から搬送されてきた色材シート10を
巻き付ける。受像シート12上への積層は、内部に図示
しないヒータを内蔵するラミネートローラ58と、この
ラミネートローラ58を支点59aを中心に回動し、記
録用回転ドラム34の外周に接離させるアーム59と、
ラミネートローラ58を所定押圧力で記録用回転ドラム
外周に押圧する押圧手段60からなるラミネート機構3
8によって行われる。
【0032】押圧手段60は、バネ等の付勢手段であっ
ても、エアシリンダのマニュピレータであってもよい。
受像シート12の最表層の受像層は粘着性を有している
ため、ラミネートローラ58によって所定押圧力により
押圧しながら色材シート10を巻き付けてラミネートで
きるので、色材シート10にしわ等を発生させないこと
は勿論、均一な粘着力で受像シート12の受像層と色材
シート10の色材層とを接着することができる。ここ
で、受像シート12への色材シート10のラミネート
は、均一に強く接着させるため、加圧ラミネートローラ
58によって行われるが、粘着力の向上を図るためラミ
ネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラミネー
トするのも好ましい。
【0033】図示例では、色材シート10の受像シート
12への押圧積層にラミネートローラ58を用いている
が、押圧積層ができれば何れであってもよく、先端が滑
らかな棒状の押し付け部材等も用いることができる。ま
た、記録用回転ドラム34への受像シート12の巻き付
けの際に、その先端を記録媒体固定/解除機構36によ
って固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ5
8もしくはその他の手段で受像シート12の他の部分を
保持し、受像シート12に所定の張力をかけて記録用回
転ドラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。このと
き、記録用回転ドラム34の外周に穿孔を設けておき、
受像シート12を真空吸引装置等の吸着手段を用いて吸
着固定する構成としても良い。この吸着手段と記録媒体
固定/解除機構36とは併用するのが好ましいが、いず
れか一方のみとしてもよい。こうすることによって、し
わ等を発生させず、また位置ずれを生じさせることな
く、受像シート12を記録用回転ドラム34の外周に固
定することができる。
【0034】さらに、色材シート10の受像シート12
への積層時にも、色材シート10に張力をかけておくの
が好ましい。このとき、受像シート12の巻き付けと同
様に記録媒体固定/解除機構36を用いて、色材シート
10の先端及び/または後端を固定するようにしてもよ
いし、上述の吸着手段を併用するようにしても良い。な
お、積層時に色材シート10にかける張力は、記録用回
転ドラム34への巻き付け時に受像シート12にかける
張力より小さく設定することが好ましい。
【0035】記録ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高感度エネルギ光を出射するレーザ光源
(図示せず)とレーザ光のビームスポット径を調整する
結像レンズ等からなるレーザヘッド24と、このレーザ
ヘッド24を記録用回転ドラム34の軸方向に移動して
副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ
光による色材シート10の主走査は、記録用回転ドラム
34の回転によって行う。また、記録ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録用回転ドラム34に軸方
向の移動手段を設け、記録用回転ドラム34を回転主走
査しつつ軸方向に移動させて副走査させてもよい。本発
明に係る記録装置の記録ヘッド40は、詳細は後述する
が、複数のレーザビームを出射可能なマルチスポット構
成としており、記録素子であるレーザダイオード(L
D)素子を複数個2次元的に配列して形成される。
【0036】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を出射できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザ等の
固体レーザ、半導体レーザ等の他に、色素レーザ、エキ
シマレーザ等を用いることができる。本発明における画
像記録に用いられるレーザ光は、これらのレーザから直
接出射された光、もしくはこれらの出射光を二次高調波
素子を通して、半分の波長に変換した光等を用いること
ができる。
【0037】色材シート10の感光波長、感度、必要と
される記録速度に応じて、これらのレーザから適宜選択
されるが、これらの中で、半導体レーザが価格、出力、
大きさ、変調の容易性等の点から最も好ましい。画像信
号によるレーザ光の変調は、例えばアルゴンイオンレー
ザの場合には外部変調機にビームを通し、また、半導体
レーザの場合には、レーザに注入する電流を信号により
制御(直接変調)する等、公知の方法により行われる。
光熱変換層上で集光されるレーザスポットの大きさ、及
び走査速度は、画像に必要とされる解像力、材料の記録
感度等に応じて設定される。印刷用途の場合、一般に高
い解像力が必要であり、ビームスポットは小さい方が画
質的に好ましいが、一方で焦点深度が狭くなり、機械的
な制御が困難になる。
【0038】また、走査速度が小さすぎると、色材シー
ト10の支持体等への熱伝導による熱損失が大きくな
り、エネルギ効率が低下すると共に、記録時間が長くな
り好ましくない。以上から、本発明での記録条件は、光
熱変換層上のビーム径が5〜50μm、特に好ましくは
6〜30μm、走査速度1m/秒以上、好ましくは3m
/秒以上である。画像信号は、本発明の記録装置1の外
部の画像読み取り装置、DTP機能を持つワークステー
ション、(W/S)、電子出版システムや各種の記憶媒
体(磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、RAMカード等々)から、カラーマネー
ジメントシステム(色画像再現システム)等により、色
空間等のマッチングが行われた後、SCSIインターフ
ェース等を介してディジタル信号として、コントローラ
69に伝送され、必要な処理が施された後、記録ヘッド
40に伝送され、レーザヘッド24のヒートモード露光
の制御が行われる。
【0039】コントローラ69は、記録ヘッド40の副
走査手段61による副走査及び記録用回転ドラム34の
回転主走査の制御を始めとして、本発明の記録装置1の
各部の制御及び全体シーケンスの制御等を行う。剥離機
構42は、記録ヘッド40によるヒートモード露光によ
って潜像として画像が形成された色材シート10を受像
シート12から剥離すると同時に色材シート10の潜像
を受像シート12に剥離転写して現像するためのもの
で、剥離ローラ62と、剥離ローラ62に当接する2個
の分割ローラ63、64と、剥離ローラ62に沿って分
割ローラ63、64間に設けられる櫛刃ガイド板65、
これらを一体として取り付けるブラケット(図示せず)
とを有する。
【0040】剥離ローラ62はアーム67に軸支され、
支点67aを中心に回動し、記録用回転ドラム36上を
接離可能に構成される。またアーム67を介して剥離ロ
ーラ62を記録用回転ドラム34上の受像シート12と
色材シート10との積層体を押圧するための押圧手段6
8が設けられる。ヒートモード露光によって熱エネルギ
が像様に印加され、色材層の接着力が低下することで潜
像として画像が形成され色材シート10と、これが接着
された受像層を持つ受像シート12との積層体に対し、
支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動して、ブ
ラケットを近づけ、積層体の受像シート12の受像層と
色材シート10の色材層との間に櫛刃ガイド板65を挿
入すると共に積層体を色材シート10側から剥離ローラ
62によって押圧する。
【0041】ここで、色材シート10と受像シート12
のいずれかの接合長さを変えておけば櫛刃ガイド65を
両者間に容易に挿入できる。この後、記録用回転ドラム
34を回転すると共に剥離ローラ62、分割ローラ6
3、64を回転させ、色材シート10の先端を櫛刃ガイ
ド65に沿って移動させて剥離ローラ62と分割ローラ
63の間に挟持させる。こうして、色材シート10を剥
離ローラ62で押圧しながら、剥離ローラ62と分割ロ
ーラ63、64との間で挟持搬送して、受像シート12
から剥離する。これにより、色材シート10は剥離ロー
ラ62で押圧した部分で、一定の剥離速度で剥離するこ
とができるので、剥離力も一定とすることができ、ステ
ィックスリップ等振動現象が発生することがなく、剥離
ムラを生じることがない。また、剥離の際に、受像シー
ト12に加わる剥離力が変動しないので、受像シート1
2の記録用回転ドラム34上の固定位置がずれることも
ない。したがって、位置精度の低下を招くこともない。
そして、剥離ムラや位置ずれ等のない1色の高画質、高
解像度、高階調網点画像を得ることができる。
【0042】このようにして、K,C,M及びYの4色
の画像が正確に位置合わせされて剥離・転写・現像され
た受像シート12は、ガイド部材70、70に案内され
つつ、搬送ローラ対71によって搬送されて、ラミネー
ト部46に搬送される。ラミネート部46においては、
受像シート12の搬送にタイミングを合わせて、本紙供
給ロール72が本紙カセット73から本紙14を送り出
し、ガイド部材70によって案内しつつ図中右方向に搬
送する。また、本紙14を手差し供給口44aから本紙
供給ロール72に供給しても良い。次いで、受像シート
12及び本紙14は、レジストローラ対75によって位
置合わせされつつ積層され、定着部48に搬送される。
【0043】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート12と本紙14は、圧着ロ
ーラ76a及び加熱ローラ76bより構成される加熱定
着ローラ対によって加熱定着されつつ挟持搬送され、さ
らに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によってさらに
受像シート12の受像層が剥離しやすいように硬化す
る。次いで、剥離部50において、剥離ローラ対78及
び剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやすい受像
層が受像シート12より剥離され、受像層が本紙14に
貼着されて画像が転写され、画像が転写された本紙14
はハードコピーとしてトレイ部52のプルーフトレイ5
2aに排出され、受像層が剥離された受像シート12
は、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0044】記録ヘッド40は、記録に際して、出射し
たレーザビームを記録データ通りにON/OFF変調さ
せ、副走査方向Bに移動しつつ記録用回転ドラム34上
の色材シート10を加熱する。
【0045】色材シート10には、主走査方向に沿って
全スポットを同時発光させて記録(ベタ画像を記録)し
た場合、図18に斜線で示す既記録エリアが得られる。
この既記録エリアを記録するスポットは、疑似的に副走
査方向に並べると、図2に示すように、隣合うスポット
同士の一部分が重なりあっている。但し、各スポット
は、2次元配列されているため、実際には離れている。
従って、同時に重ねて記録されるのではなく、主走査す
ることで、先行のスポットに記録された既記録エリア
に、主走査方向下流側に並ぶ次のスポットが順次重ねら
れて記録される結果、実質的に副走査方向に重なって記
録される。
【0046】ここで、スポットの形状としては、例えば
図2(a)に示す円形又は楕円形(楕円形の図示は省
略)、図2(b)に示す四角形が考えられる。即ち、そ
れぞれの形状のスポットは、図2に示す斜線部が、重な
り部となる。本実施形態の記録方法は、この重なり部が
一定の重なり量となるようにして記録を行うことを特徴
としている。重なり部では、記録熱が重複して印加され
るので、本来の記録温度より高温となる傾向にある。従
って、この重なり量が所定量となるように制御されるこ
とで、重なり部が通常の記録に適した温度以上にならな
くなる。
【0047】この重なり量を所定の値に特定するには、
第一の手段として、重なり部面積と、一つのスポット面
積との比を特定する。第二の手段として、重なり幅と、
スポットの副走査方向の幅との比を特定する。第三の手
段として、重なり幅と、副走査方向に隣合うスポット同
士間のピッチPとの比を特定することが挙げられる。な
お、これらの具体的な値は、実際に種々の重なり量で記
録を行いその結果を比較した後述の実施例で明らかにす
る。ここで、スポット面積とは、レーザスポットの光強
度分布において、最大強度を1.0とした場合の、光強
度が0.5以上の領域の面積をいう。
【0048】このように、本実施形態では、スポットの
重なり量を、上述の第一、第二、又は第三の手段で特定
することで、スポット間の中心位置での記録媒体内温度
が所定温度以上に上昇しなくなる。これにより、トナー
層の分解、トナー層のバインダーの分解、トナー層の変
形、或いはトナー層の流動等の現象が生じなくなり、ス
ポット間の中心位置での濃度低下が無くなる。この結
果、副走査方向のスジムラや、最大濃度低下を防止して
画像欠陥を無くすことができる。
【0049】
【実施例】次に、実際に種々の重なり量で記録を行いそ
の結果を比較した実施例について説明する。図3は実施
例によって記録された隣合うスポットを模式的に表した
説明図である。図4には隣合うスポット間の中心距離P
を10μmにして記録を行った実験結果を、また、図5
には隣合うスポット間の中心距離Pを12.7μmにし
て記録を行った実験結果を示す。
【0050】図4、図5で、P(ピッチ)は、図2のP
を示す。φは、円形・楕円形を示す。□は、四角形を示
す。「スポット形状とサイズ」欄中の記載で、例えば
「20×18」の「20」は副走査方向のスポットサイ
ズ(スポット幅:レーザスポットの光強度分布におい
て、最大光強度を1.0とした場合の、光強度が0.5
になる長さであり、一般的にいう「半値全幅」を意味す
る。)、「18」は主走査方向のスポットサイズを示
す。また、重なり幅は、図3のWを示す。「濃度低下部
評価」欄中の「×」は濃度低下が確実に現れることを示
す(比較例)。「△」は濃度低下部が少なくなり、
「×」に比べて程度は良く、許容内であることを示す
(実施例)。「○」は濃度低下がないことを示す(好ま
しい実施例)。「○※1」はスポット重なりが実質無い
ので濃度低下部は無いが、記録ライン間に間隙ができて
しまう場合があることを示す。
【0051】さらに、図4と図5のデータを、円形(楕
円形)と四角形に分け、濃度低下について表とグラフを
用いてまとめた。図6は円形(楕円形)に対してまとめ
た表、図7は四角形に対してまとめた表である。また、
図8は円形(楕円形)に対してまとめたグラフ、図9は
四角形に対してまとめたグラフである。
【0052】これらの表とグラフを見ると、 ア.円形について ・〔スポット重なり部面積÷スポット面積〕が0.39以上0.52以下× 0.31以上0.36以下△ 0.03以上0.26以下○ 0.03未満○※1 ・〔スポット重なり部幅÷スポット幅〕が 0.50以上0.62以下× 0.42以上0.47以下△ 0.09以上0.38以下○ 0.09未満○※1 ・〔スポット重なり部幅÷記録ピッチ〕が 1.0以上1.6以下× 0.7以上0.9以下△ 0.1以上0.6以下○ 0.1未満○※1
【0053】 イ.四角形について ・〔スポット重なり部面積÷スポット面積〕が0.42以上0.62以下× 0.37以上0.38以下△ 0.09以上0.29以下○ 0.09未満○※1 ・〔スポット重なり部幅÷スポット幅〕が 0.42以上0.62以下× 0.37以上0.38以下△ 0.09以上0.29以下○ 0.09未満○※1 ・〔スポット重なり部幅÷記録ピッチ〕が 0.7以上1.6以下× 0.6△ 0.1以上0.4以下○ 0.1未満○※1 である。
【0054】図6〜図9の結果をさらに整理したグラフ
を図10、図11に示す。図10は注目項目で整理した
グラフ、図11はスポット形状で整理したグラフであ
る。図10のグラフに示すように、〔スポット重なり部
面積÷スポット面積〕については、円形(楕円形)、四
角形を含め、「×領域」と「△領域」、「△領域」と
「○領域」でオーバーラップする部分はない。つまり、
〔スポット重なり部面積÷スポット面積〕に注目すれ
ば、円形(楕円形)、四角形等のスポット形状によら
ず、濃度低下部の評価ができることになる。
【0055】これに対し、〔スポット重なり部幅÷スポ
ット幅〕については、「×領域」と「△領域」、「△領
域」と「○領域」でオーバーラップしているため、全て
の形状について共通のことは言えない。また、〔スポッ
ト重なり部幅÷記録ピッチ〕についても、「×領域」と
「△領域」、「△領域」と「○領域」でオーバーラップ
しているため、全ての形状について共通のことは言えな
い。
【0056】一方、図11に示すグラフでは、〔スポッ
ト重なり部幅÷スポット幅〕と〔スポット重なり部幅÷
記録ピッチ〕で、円形(楕円形)と四角形を分けて整理
した。この結果、〔スポット重なり部幅÷スポット幅〕
については、円形(楕円形)の「×領域」と「△領
域」、「△領域」と「○領域」でオーバーラップする部
分はない。また、四角形の「×領域」と「△領域」、
「△領域」と「○領域」でオーバーラップする部分はな
い。
【0057】〔スポット重なり部幅÷記録ピッチ〕につ
いては、円形(楕円形)の「×領域」と「△領域」、
「△領域」と「○領域」でオーバーラップする部分はな
い。また、四角形の「×領域」と「△領域」、「△領
域」と「○領域」でオーバーラップする部分はない。つ
まり、円形(楕円形)と四角形に分けて、〔スポット重
なり部幅÷スポット幅〕又は〔スポット重なり部幅÷記
録ピッチ〕に注目すれば、濃度低下部の評価ができるこ
とが分かった。
【0058】従って、スポットが副走査方向に実質的に
重なって記録される記録方法において、副走査方向に隣
合うスポットの重なり部面積を一つのスポット面積で除
した値〔スポット重なり部面積÷スポット面積〕が、
0.38以下、好ましくは0.03以上0.29以下、
より好ましくは0.09以上0.26以下となるように
スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に記録
すれば、重なり部が通常の記録に適した温度以上になる
ことを防止することができ、トナー層の分解、トナー層
のバインダーの分解、トナー層の変形、或いはトナー層
の流動等の現象が生じなくなり、スポット間の中心位置
での濃度低下が無くなることが知見できた。この結果、
副走査方向のスジムラや、最大濃度低下を防止して画像
欠陥を無くすことができた。
【0059】また、スポットの形状が円形又は楕円形で
ある記録方法において、副走査方向に隣合うスポットの
重なり幅をスポットの副走査方向の幅で除した値〔スポ
ット重なり部幅÷スポット幅〕が、0.47以下、好ま
しくは0.09以上0.38以下となるようにスポット
を副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に記録すれば、
重なり部が通常の記録に適した温度以上になることを防
止することができ、スポット間の中心位置での濃度低下
が無くなることが知見できた。
【0060】また、スポットの形状が円形又は楕円形で
ある記録方法において、副走査方向に隣合うスポットの
重なり幅を副走査方向に隣合うスポット同士間のピッチ
で除した値〔スポット重なり部幅÷記録ピッチ〕が、
0.9以下、好ましくは0.1以上0.6以下となるよ
うにスポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に
記録すれば、重なり部が通常の記録に適した温度以上に
なることを防止することができ、スポット間の中心位置
での濃度低下が無くなることが知見できた。
【0061】また、スポットの形状が四角形である記録
方法において、副走査方向に隣合うスポットの重なり幅
をスポットの副走査方向の幅で除した値〔スポット重な
り部幅÷スポット幅〕が、0.38以下、好ましくは
0.09以上0.29以下となるようにスポットを副走
査方向に実質的に重ねて記録媒体に記録すれば、重なり
部が通常の記録に適した温度以上になることを防止する
ことができ、スポット間の中心位置での濃度低下が無く
なることが知見できた。
【0062】また、スポットの形状が四角形である記録
方法において、副走査方向に隣合うスポットの重なり幅
を副走査方向に隣合うスポット同士間のピッチで除した
値〔スポット重なり部幅÷記録ピッチ〕が、0.6以
下、好ましくは0.1以上0.4以下となるようにスポ
ットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体に記録すれ
ば、重なり部が通常の記録に適した温度以上になること
を防止することができ、スポット間の中心位置での濃度
低下が無くなることが知見できた。
【0063】なお、上述の実施形態では、スポットの2
次元配列が5行3列である場合を例に説明したが、本発
明の記録方法及び記録装置はこれに限らず、行数が1〜
10000以下の整数、或いは列数が1〜10000以
下の整数である素子配列構成にも同様に適用可能なもの
である。
【0064】以上説明した実施形態の記録方法に用いる
記録装置は、図12(a)に示すように、所謂アウター
ドラム式の記録装置であるが、上述したアウタードラム
式の他、図12(b)、(c)に示すインナードラム式
のものであってもよい。
【0065】即ち、図12(b)に示すインナードラム
式の記録装置は、凹状湾曲面を有する記録用回転ドラム
81を備えており、記録用回転ドラム81の内周面に
は、色材シート10及び受像シート12が装着される。
レーザビームを、記録用回転ドラム81の湾曲中心側か
ら記録媒体10、12に照射することで記録が行われ
る。
【0066】また、図12(c)に示すインナードラム
式の記録装置は、略円筒状の透明な記録用回転ドラム8
3を備えており、記録用回転ドラム83の外周面には、
色材シート10及び受像シート12が装着される。レー
ザビームを、記録用回転ドラム83の略中心から記録媒
体10、12に向けて照射することで記録が行われる。
【0067】さらに、記録装置の他の例として、図13
に示す露光ユニット85によりレーザビームを主走査方
向に走査させ、記録媒体10、12をローラ対86a、
86bからなる搬送機構86によって副走査方向に搬送
することにより記録を行う記録装置であってもよい。
【0068】この露光ユニット85は、記録媒体10、
12の分光感度特性に応じた狭帯波長域のレーザビーム
を出射する光源87、第1及び第2レンズ(シリンドリ
カルレンズ)88、89、光偏光器であるポリゴンミラ
ー90、fθレンズ91、立ち下げミラー92を有す
る。露光ユニット85は、記録画像に応じて変調させた
レーザビームを、主走査方向に偏向させて所定の記録位
置Xに入射させる。なお、上記露光ユニット85には、
図示はしないが、光源から出射されたレーザビームを整
形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ
補正光学系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査
装置に配置される各種の部材が必要に応じて配置され
る。
【0069】また、上記実施形態においては、記録ヘッ
ドとして高速で高精細な記録が可能なレーザ光を照射す
るレーザヘッドを一例として示したが、発熱素子を2次
元配列して形成したサーマルヘッドを用いて記録装置を
構成してもよい。これにより、記録装置のコストを低減
しつつ、高精細な記録を実現することができる。なお、
この場合の記録ヘッドは、前述の記録素子がそれぞれ発
熱素子となり、記録媒体の幅方向全面に接触可能に構成
する以外は、前述の記録装置と同様である。
【0070】さらに、上記実施形態においては、LDを
多数個並べた記録ヘッド40を例に説明したが、本発明
による記録方法は、この他、1次元の光シャッタ方式
や、LD発光面が多数個並んだLDリニアアレイタイ
プ、LED(発光ダイオード)が多数個並んだLEDア
レイタイプの記録ヘッドを用いるものであってもよく、
また、1次元配列光源を、多数列重ねた(スタック)状
態にして、2次元スポット配列を構成した記録ヘッドを
用いるものであってもよい。
【0071】ここで、記録ヘッドと記録媒体との主走査
による相対移動方向が、記録用回転ドラムが図1に示す
記録ヘッド下方から上方に向けて走査(回転)する方向
である場合は上述した通りであるが、逆方向の場合もあ
る。例えば、記録用回転ドラムが前述とは逆方向に回転
して、記録ヘッド上方から下方に向けて記録媒体が走査
(回転)する場合、また、記録ヘッドを固定側として記
録媒体が移動する場合等がある。これらの場合は、本
来、前述した上流側を下流側、下流側を上流側とすべき
であるが、これを前述した通りに読み替えることで、相
対移動方向が前述した実施形態とは逆方向である場合も
同様に表すことができる。従って、本明細書でいう上流
側、下流側とは、記録ヘッドと記録媒体の相対移動方向
によらずに、図17に示す下側及び右側を上流、上側及
び左側を下流と呼称するものとする。
【0072】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る記録方法によれば、副走査方向に隣合うスポットの実
質的な重なり量を、〔重なり部面積と、一つのスポット
面積との比〕、〔重なり幅と、スポットの副走査方向の
幅との比〕、又は〔重なり幅と、副走査方向に隣合うス
ポット同士間のピッチとの比〕を特定して所定量となる
ように制御したので、重なり部が通常の記録に適した温
度以上になることを防止することができる。即ち、トナ
ー層の分解、トナー層のバインダーの分解、トナー層の
変形、或いはトナー層の流動等の現象が生じなくなり、
スポット間の中心位置での濃度低下が無くなる。この結
果、副走査方向のスジムラや、最大濃度低下を防止して
画像欠陥を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の構成図である。
【図2】図1の記録装置によって記録される隣合うスポ
ットを模式的に表した説明図である。
【図3】実施例によって記録された隣合うスポットを模
式的に表した説明図である。
【図4】隣合うスポット間の中心距離を10μmにして
記録を行った実験結果を示す図である。
【図5】隣合うスポット間の中心距離を12.7μmに
して記録を行った実験結果を示す図である。
【図6】図4と図5のデータの濃度低下について円形
(楕円形)に対してまとめた表を示す図である。
【図7】図4と図5のデータの濃度低下について四角形
に対してまとめた表を示す図である。
【図8】評価結果を円形(楕円形)についてまとめたグ
ラフである。
【図9】評価結果を四角形についてまとめたグラフであ
る。
【図10】評価結果を注目項目で整理したグラフであ
る。
【図11】評価結果をスポット形状で整理したグラフで
ある。
【図12】本発明に係る記録方法に用いられる(a)ア
ウタードラム方式と(b)、(c)インナードラム方式
を示す説明図である。
【図13】本発明に係る記録方法に用いられる他の記録
装置の要部構成を示す構成図である。
【図14】従来の記録ヘッドと記録用回転ドラムとを備
えた記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図15】図14の記録装置に用いられる色材シート及
び受像シートの層構成を示す断面図である。
【図16】記録装置による記録工程を概念的に示す説明
図である。
【図17】スポットの配列を概念的に示す図である。
【図18】図17のスポット配列による既記録エリアを
示す図である。
【図19】スポット配列を副走査方向に疑似的に並べた
説明図である。
【図20】重なり部と温度の上昇との関係を表す説明図
である。
【図21】重なり部における濃度低下の状況を表した説
明図である。
【符号の説明】
1 記録装置 12 受像シート(記録媒体) 10 色材シート(記録媒体) 40 記録ヘッド P 隣接するスポット同士間のピッチ W スポットの重なり幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に照射される複数のスポットが
    配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
    れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
    体に記録する記録方法において、 副走査方向に隣合う前記スポットの重なり部面積を一つ
    のスポット面積で除した値が、0.38以下となるよう
    に前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒体
    に記録することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に照射される複数のスポットが
    配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
    れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
    体に記録する記録方法において、 前記スポットの形状が円形又は楕円形であり、 副走査方向に隣合う前記スポットの重なり幅をスポット
    の副走査方向の幅で除した値が、0.47以下となるよ
    うに前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒
    体に記録することを特徴とする記録方法。
  3. 【請求項3】 記録媒体に照射される複数のスポットが
    配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
    れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
    体に記録する記録方法において、 前記スポットの形状が円形又は楕円形であり、 副走査方向に隣合う前記スポットの重なり幅を副走査方
    向に隣合うスポット同士間のピッチで除した値が、0.
    9以下となるように前記スポットを副走査方向に実質的
    に重ねて記録媒体に記録することを特徴とする記録方
    法。
  4. 【請求項4】 記録媒体に照射される複数のスポットが
    配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
    れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
    体に記録する記録方法において、 前記スポットの形状が四角形であり、 副走査方向に隣合う前記スポットの重なり幅をスポット
    の副走査方向の幅で除した値が、0.38以下となるよ
    うに前記スポットを副走査方向に実質的に重ねて記録媒
    体に記録することを特徴とする記録方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に照射される複数のスポットが
    配列され、該複数のスポットが副走査方向に順次ずらさ
    れていることで、実質的に副走査方向に重なって記録媒
    体に記録する記録方法において、 前記スポットの形状が四角形であり、 副走査方向に隣合う前記スポットの重なり幅を副走査方
    向に隣合うスポット同士間のピッチで除した値が、0.
    6以下となるように前記スポットを副走査方向に実質的
    に重ねて記録媒体に記録することを特徴とする記録方
    法。
  6. 【請求項6】 主走査方向と、該主走査方向に直交する
    副走査方向とに記録媒体に照射される複数のスポットが
    2次元配列され、且つ該主走査方向に並ぶ記録媒体に照
    射される複数のスポットが副走査方向に順次ずらされて
    いることで、該主走査方向に並ぶ記録媒体に照射される
    複数のスポットが副走査方向に実質的に重なって記録媒
    体に記録される記録装置において、 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の記録方法を行
    う素子配列構成を、記録ヘッドに有したことを特徴とす
    る記録装置。
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