JP2001054960A - 記録装置及び記録方法 - Google Patents

記録装置及び記録方法

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JP2001054960A
JP2001054960A JP23188099A JP23188099A JP2001054960A JP 2001054960 A JP2001054960 A JP 2001054960A JP 23188099 A JP23188099 A JP 23188099A JP 23188099 A JP23188099 A JP 23188099A JP 2001054960 A JP2001054960 A JP 2001054960A
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spot
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JP23188099A
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時に発生する揮発ガスの気泡によって記
録画像に欠陥を生じさせることを防止して、高品位な画
像記録が可能な記録装置及び記録方法を提供する。 【解決手段】 記録素子は、主走査方向に対する配列の
行数がN、副走査方向に対する配列の列数がMである基
本配列を構成すると共に、基本配列の2列目の主走査方
向最上流側の位置(n,m)=(2,1)が、基本配列
の1列目のいずれかの位置(n,m)=(1〜N,
1)、好ましくは、基本配列の1列目の記録素子の中心
位置(n,m)=([(N+1)/2],1)と、中心
位置の1つ主走査方向下流側の位置(n,m)=
([(N+1)/2]+1,1)との間に位置するよう
に傾斜させる。(但し、[]はガウスの記号)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像や文字等の情
報を記録する記録装置及び記録方法に関し、特に2次元
的に記録素子が配列された記録ヘッドを用いて高品質の
記録を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図32に従来の記録装置である記録用回
転ドラム及び記録用ヘッドの概略構成を示した。この記
録装置100においては、略円筒状の記録用回転ドラム
110が基体に回転可能に支持されており、外周面上に
記録媒体112を固定可能としている。記録用回転ドラ
ム110の回転方向は主走査方向に相当する。
【0003】記録ヘッドである光ヘッド114は、移動
ステージ116のガイド部材に沿って移動可能に移動ス
テージ上に固定されている。移動ステージ116による
光ヘッド114の移動方向は副走査方向に相当する。こ
の光ヘッド114は、例えばレーザダイオード(LD)
を複数個並べて構成することで、複数のレーザビームを
出射できる。
【0004】記録媒体112は、図33に示すように、
色材シートであるトナーシート10と、受像シート12
とからなり、トナーシート10は、支持体11の受像シ
ート側に、光熱変換層14及びトナー層15を積層して
構成される。また、受像シート12は、支持体16のト
ナーシート側に、クッション層17を介して受像層18
を積層して構成される。
【0005】支持体11には、PET(ポリエチレンテ
フタレート)ベース、TAC(トリアセチルセルロー
ス)ベース、PEN(ポリエチレンテフタレート)ベー
ス等、レーザビームを透過させるものが用いられる。光
熱変換層14としては、カーボン、黒色物、赤外線吸収
色素、特定波長吸収物質等が挙げられるが、レーザエネ
ルギを効率良く熱に変換するものであればよい。トナー
層15には、K、C、M、Yの各色のほか、金、銀、
茶、灰等の特色と呼ばれるものもある。トナー層15
は、記録に際して受像シート12の受像層18と密着さ
れ、光ヘッド114からのレーザビーム照射による加熱
によって、受像シート12の受像層18に転写される。
【0006】また、支持体16には、トナーシート10
の支持体11と同様のものや、光不透過ベースのものが
用いられる。受像層18は、記録に際してトナーシート
10のトナー層15と密着され、トナー層15の加熱部
分が転写される。クッション層17は、トナーシート1
0が複数重ねられて転写される場合に、それらの積層さ
れたトナーの段差を吸収する。
【0007】次に、K、C、M、Yの各色について行う
カラー画像の記録工程の一例を、図34を参照して順次
説明する。但し、ラミネート処理を行う場合は、レーザ
記録工程の前段階にラミネート工程が入ることになる。
【0008】1)受像シート12を記録用回転ドラムの
外周面に巻き付ける。 2)K色のトナーシート10を受像シート12上に巻き
付ける。 3)K色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にK色で記録を行う。 4)K色のトナーシート10を受像シート12から剥離
させる。 5)C色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 6)C色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にC色で記録を行う。 7)C色のトナーシートを受像シート12から剥離させ
る。 8)M色のトナーシートを受像シート12上に巻き付け
る。 9)M色の画像・文字データでレーザビームを照射し、
受像シート12にM色で記録を行う。 10)M色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 11)Y色のトナーシートを受像シート12上に巻き付
ける。 12)Y色の画像・文字データでレーザビームを照射
し、受像シート12にY色で記録を行う。 13)Y色のトナーシートを受像シート12から剥離さ
せる。 14)上記1)〜13)の工程を経て、受像シート12
上にK、C、M、Y、の各色が積み重ねたり重ならなか
ったりして、所望のカラー画像が得られる。 15)得られたカラー画像を本紙に転写する。 なお、記録時の密着性向上のためにラミネート処理する
場合は、各色毎にレーザ記録の直前に熱転写シートを加
圧ローラや加熱ローラ等により押圧することで、熱転写
シートを受像シートに密着させることができる。
【0009】上記レーザ照射による記録は、レーザビー
ムのスポット配列を、例えば図35に示す配列で行う。
即ち、主走査方向に沿って3列、副走査方向に沿って5
行で、第1スポットから第15スポットまでの計15ス
ポットの配列となっている。ここで、本明細書では、こ
のスポットの配列を基本スポットと呼称する。そして、
右端側から1列目で下側から1行目のスポットを第1ス
ポットと呼称し、1列目の各スポットを第1スポットか
ら順に第2スポット、第3スポット、第4スポット等と
呼称することにする。なお、本明細書における基本配列
とは、各スポット位置に記録素子が配置されていない場
合であっても、各スポットに対して順次、上記の番号を
付与して表すものとする。上記スポット配列のレーザビ
ームを用い、主走査方向に沿って全スポットを同時発光
させて記録(ベタ画像を記録)した場合、図36に斜線
で示す既記録エリアが得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の記録装
置100では、第1〜第6スポットに着目すると、各ス
ポットで記録が行われた際、トナーシートの光熱変換層
において光エネルギーが熱エネルギーに変換される。こ
の熱エネルギーを受けたトナーシート及び受像シートの
各層では、温度が上昇する。このとき、トナーシートの
光熱変換層及びトナー層は特に高温となり、各層内に残
留する溶剤や水分等が揮発してガスが発生し、トナーシ
ートのトナー層と受像シートの受像層との間に溜まるこ
とになる。
【0011】例えば、第1、第6スポットでの記録によ
り発生した揮発ガスは、これらの各スポットによる既記
録エリアでトナーシートのトナー層と受像シートの受像
層とが密着されるため、未記録領域(図36の上方)と
なるトナー層と受像層との間に溜まることになる。そし
て、第2スポットによる記録で発生したガスは、第2ス
ポットによる既記録エリアでトナー層と受像層とが接着
されるため、さらに図中上側の未記録領域におけるトナ
ー層と受像層との間に溜まることになる。
【0012】こうした過程を経て、例えば第1スポット
〜第4スポット、及び第6スポットでの記録に伴って発
生した揮発ガスは、第1スポット、第5スポット、第6
スポットをそれぞれ頂点とする略三角形状の未記録エリ
アにおいて、順次第5スポットに向けて移動する。そし
て、第5スポットによる記録が行われる際には揮発ガス
の逃げ場が失なわれ、第5スポットに第1〜第4スポッ
ト、及び第6スポットからの揮発ガスが集中して溜まる
ことになる。したがって、第5スポットにおいては、揮
発ガスの気泡により、トナーシートのトナー層と受像シ
ートの受像層との間に生じてしまう。
【0013】トナーシートのトナー層と受像シートの受
像層との間にギャップが生じると、図37に示すよう
に、トナーシートのトナー層と受像シートの受像層との
密着不良が生じ、レーザビームを照射しても転写不能と
なるという問題を生じる。揮発ガスの気泡が存在する場
合、レーザビームの照射側から見ると、略円形の転写不
能エリアが生じ、記録画像に画像抜けの欠陥が生じるこ
とになる。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、記録時に発生する揮発ガスの気泡によって記録画
像に欠陥を生じさせることを防止して、高品位な画像記
録が可能な記録装置及び記録方法を提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1記載の記録装置は、2次元配列され
た記録素子を用いて記録媒体に画像・文字情報を記録す
る記録装置において、前記記録素子は、主走査方向に対
する配列の行数をN、該主走査方向に直交する副走査方
向に対する配列の列数をMとして基本配列を構成すると
共に、前記基本配列の2列目の主走査方向最上流側の位
置(n,m)=(1,2)が、1列目の記録素子の主走
査方向最上流側の記録素子の位置(n,m)=(1,
1)から、主走査方向最下流側の記録素子の位置(n,
m)=(N,1)までの間に位置するように前記記録素
子の配列を各走査方向に対して傾斜させることを特徴と
する。
【0016】この記録装置では、N行M列の記録素子の
基本配列を有する記録ヘッドを用いて記録する記録装置
において、基本配列の2列目の主走査方向最上流側の位
置(n,m)=(1,2)が、1列目の記録素子の主走
査方向最上流側の記録素子の位置(n,m)=(1,
1)から、主走査方向最下流側の記録素子の位置(n,
m)=(N,1)までの間に位置するように記録素子の
配列を各走査方向に対して傾斜させることにより、各記
録素子の位置で記録時に生じる揮発ガスが特定の箇所に
集中することを大きく低減できる。以て、記録媒体中に
おける揮発ガスの気泡によるギャップの発生が抑制さ
れ、記録画像に欠陥を生じさせることが防止でき、高品
位な画像記録が可能となる。
【0017】請求項2記載の記録装置は、前記基本配列
の2列目の主走査方向最上流側の位置(n,m)=
(1,2)が、前記基本配列の1列目の記録素子の中心
位置(n,m)=([(N+1)/2],1)と、前記
中心位置の1つ主走査方向下流側の位置(n,m)=
([(N+1)/2]+1,1)との間に位置するよう
に、前記記録素子の配列を傾斜させたことを特徴とす
る。
【0018】この記録装置では、基本配列の2列目の主
走査方向最上流側の位置(n,m)=(1,2)が、前
記基本配列の1列目の記録素子の中心位置(n,m)=
([(N+1)/2],1)と、前記中心位置の1つ主
走査方向下流側の位置(n,m)=([(N+1)/
2]+1,1)との間に位置するように記録素子の配列
を傾斜させることにより、記録時に生じる揮発ガスを特
定の箇所に集中させずに、最も効率のよい隙間の生じな
い記録を行うことができる。なお、上記[x]はガウス
の記号であり、その数(x)を超えない最大の整数を表
している。
【0019】請求項3記載の記録装置は、前記記録素子
のうち、副走査方向最上流側で主走査方向上流側の基本
配列の位置(n,m)=(1〜[(N+1)/2],
1)と、副走査方向最下流側で主走査方向下流側の基本
配列の位置(n,m)=([(N+1)/2]〜N,
M)に対しては記録素子を設けない又は使用しないこと
を特徴とする。
【0020】この記録装置では、各記録素子による記録
領域に隙間を生じる領域に対しては、隙間を生じさせる
記録素子自体を設けない構成としたり、隙間を生じさせ
る記録素子に記録信号を供給せず使用しないようにす
る。これにより、副走査方向に連続した記録領域だけを
利用して簡便にして記録を行うことができる。
【0021】請求項4記載の記録装置は、前記記録素子
のうち、副走査方向最上流側で主走査方向上流側の基本
配列の位置(n,m)=(1〜[(N+1)/2]+
1,1)と、副走査方向最下流側で主走査方向下流側の
基本配列の位置(n,m)=([(N+1)/2]+1
〜N,M)に対しては記録素子を設けない又は使用しな
いことを特徴とする。
【0022】この記録装置では、各記録素子による記録
領域に隙間を生じる領域及びその近傍の領域に対して
は、隙間を生じさせる記録素子自体を設けない構成とし
たり、隙間を生じさせる記録素子に記録信号を供給せず
使用しないようにする。これにより、副走査方向に連続
した記録領域だけを利用して簡便にして記録を行うこと
ができる。
【0023】請求項5記載の記録装置は、前記基本配列
の副走査方向最下流側で主走査方向下流側の位置(n,
m)=([(N+1)/2]+1〜N,M)に配置され
た記録素子による記録領域の隙間が、前記基本配列の副
走査方向最上流側で主走査方向上流側の位置(n,m)
=(1〜[(N+1)/2],1)に配置された記録素
子による記録領域によって埋まるように前記記録素子を
所定速度で副走査させ、インターレース記録を行うこと
を特徴とする。
【0024】この記録装置では、各記録素子による記録
領域に隙間を生じる領域に対しては、生じた隙間を埋め
るようにインターレース記録を行うことにより、記録さ
れる副走査方向の全幅を無駄なく記録に寄与させること
ができ、効率的に連続した記録領域を生成できる。
【0025】請求項6記載の記録装置は、前記記録素子
が、主走査方向に沿って重なり合う記録素子に対して、
重なり合ういずれか1つの記録素子のみを使用して、他
の重なり合う記録素子は使用せず記録を行うことを特徴
とする。
【0026】この記録装置では、主走査方向に記録素子
が重なる場合であっても、重なり合ういずれか1つの記
録素子のみを使用して記録を行うことにより、同じ位置
に重ねて記録する記録素子をなくすことができ、記録素
子配列の傾斜角度に応じて定まる記録素子の重なり合い
を防止できる。
【0027】請求項7記載の記録装置は、前記記録素子
が、主走査方向に対する配列の行数Nが奇数であること
を特徴とする。
【0028】この記録装置では、2次元スポット配列の
行数は奇数に設定することにより、冗長な記録スポット
を生じる等の不具合を発生させることなく、効率的に記
録が行える記録素子配列を得ることができる。
【0029】請求項8記載の記録装置は、前記記録装置
が、記録素子を2次元配列して構成した記録ヘッドと、
受像シートと色材シートからなる記録媒体を、受像シー
トの受像層と色材シートの色材層とが重なり合うように
装着する記録用回転ドラムとを備え、前記記録ヘッドを
前記記録用回転ドラムの軸線方向に対して所定角度傾斜
させることを特徴とする。
【0030】この記録装置では、記録ヘッドを記録用回
転ドラムの軸線方向に対して所定角度傾斜させることで
記録素子の配列を傾斜させることができ、簡単な設計変
更でしかも傾斜角度の調整も簡単化できる構成とするこ
とができる。
【0031】請求項9記載の記録装置は、前記記録素子
がレーザ光源からなることを特徴とする。
【0032】この記録装置では、記録素子としてレーザ
光源を用いることにより、マルチスポットの光ビーム照
射が行え、より高速且つ高精細な記録が行える。
【0033】請求項10記載の記録装置は、前記記録素
子がサーマルヘッドによる発熱素子からなることを特徴
とする。
【0034】この記録装置では、記録素子がサーマルヘ
ッドによる発熱素子を用いることにより、高精細な記録
をコスト低減を図りつつ実現することができる。
【0035】請求項11記載の記録装置は、前記請求項
1〜請求項10のいずれか1項記載の記録装置を用いて
記録媒体に記録を行うことを特徴とする。
【0036】この記録方法では、記録素子の基本配列の
2列目の主走査方向最上流側の位置(n,m)=(1,
2)が、基本配列の1列目のいずれかの位置(n,m)
=(1〜N,1)に主走査方向に重なるように記録素子
の配列を各走査方向に対して傾斜させることにより、各
記録素子の位置で記録時に生じる揮発ガスが特定の箇所
に集中することを大きく低減できる。以て、記録媒体中
における揮発ガスの気泡によるギャップの発生が抑制さ
れ、記録画像に欠陥を生じさせることが防止でき、高品
位な画像記録が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る記録装置及び
記録方法の実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。本発明に係る記録装置の構成図を図1に示した。こ
の記録装置1は、フルカラー画像を得るためのカラー画
像形成装置であり、感材(感光材料)供給部32、画像
形成用の記録用回転ドラム34、この記録用回転ドラム
34上に設けられる感材固定/解除機構36、記録用回
転ドラム34の外周に沿って配置されるラミネート機構
38、記録ヘッド(記録ヘッド)40、剥離機構42、
給紙部44、ラミネート部46、定着部48、剥離部5
0、トレイ部52、コントローラ69、及び記録用回転
ドラム34を駆動するモータ(図示せず)とを備えてい
る。
【0038】この記録装置1の概略的な動作としては、
まず、感材供給部32から記録用回転ドラム34上に、
記録媒体として、受像シート12と、トナーシートであ
る色材シート10とを供給し、記録用回転ドラム34上
に受像シート12を感材固定/解除機構36によって固
定する。そして、ラミネート機構38によって加圧加熱
押圧して受像シート12上に色材シート10を粘着して
積層する。なお、色剤シート及び受像シート12は、レ
ーザ熱転写材料等を好適に使用できる。
【0039】次いで、コントローラ69によって画像信
号に応じて制御される記録ヘッド40で、色材シート1
0に向けて像様にヒートモードでレーザ露光すること
で、画像が潜像として記録される。続いて、剥離機構4
2によって色材シート10を記録用回転ドラム34上に
固定されている受像シート12から剥離し、記録された
色材シート10の画像を受像シート12に転写し、現像
する。これにより、受像シート12上に画像が形成され
る。これを他の3〜4色に対して繰り返し行い、受像シ
ート12上にカラー画像を形成した後、この受像シート
12と給紙部44から供給された本紙14とをラミネー
ト部46で積層・密着させる。そして、定着部48で受
像シート12の受像層を光硬化させた後、剥離部50で
剥離し、フルカラー画像が形成された本紙14をプルー
フトレイ52aに、使用済みの受像シート12を廃材ス
タッカ52bに排出する。こうして、フルカラー画像を
ハードコピーとして得ることができる。
【0040】次に、記録装置1の各構成部を詳述する。
感材供給部32は、ロール状の受像シート12及び複数
の色材シート10、例えばY,M,C,Kの標準トナー
シートや印刷分野で用いられる特色シート等のロール状
感熱材料(感材)が保持されている感材ステーション5
3と、一つの感材を引き出す一対の引き出しローラ54
と、引き出しローラ54によって感材ステーション53
から所定の長さに引き出された感材をシート状に切断す
るカッタ55と、シート状感材を挟持搬送する一対のロ
ーラ56と、シート状感材を記録用回転ドラム34上に
案内し、感材の先端を記録用回転ドラム34上に取り付
けられた感材固定/解除機構36に固定位置まで案内す
るガイド57とからなる。
【0041】画像形成用の記録用回転ドラム34には、
まずシート状の受像シート12が供給される。その受像
シート12の先端は、感材固定/解除機構36にクラン
プ等により固定され、記録用回転ドラム34の図中矢印
方向の回転によって記録用回転ドラム34の外周上に巻
き上げられ、後端も感材固定/解除機構36により固定
される。ここで、感材固定/解除機構36の先端固定部
と後端固定部の少なくとも一方は、色々な長さの感材シ
ートの記録用回転ドラム34上への固定が可能なよう
に、記録用回転ドラム34の外周上を移動可能であるの
が好ましい。
【0042】次いで、記録用回転ドラム34の外周上に
巻き付けられた受像シート12上に、全く同様にして感
材供給部32から搬送されてきた色材シート10を巻き
付ける。受像シート12上への積層は、内部に図示しな
いヒータを内蔵するラミネートローラ58と、このラミ
ネートローラ58を支点59aを中心に回動し、記録用
回転ドラム34の外周に接離させるアーム59と、ラミ
ネートローラ58を所定押圧力で記録用回転ドラム外周
に押圧する押圧手段60からなるラミネート機構38に
よって行われる。
【0043】押圧手段60は、バネ等の付勢手段であっ
ても、エアシリンダのマニュピレータであってもよい。
受像シート12の最表層の受像層は粘着性を有している
ため、ラミネートローラ58によって所定押圧力により
押圧しながら色材シート10を巻き付けてラミネートで
きるので、色材シート10にしわ等を発生させないこと
は勿論、均一な粘着力で受像シート12の受像層と色材
シート10の色材層とを接着することができる。ここ
で、受像シート12への色材シート10のラミネート
は、均一に強く接着させるため、加圧ラミネートローラ
58によって行われるが、粘着力の向上を図るためラミ
ネートローラ58を加圧と同時に加熱しながらラミネー
トするのも好ましい。
【0044】図示例では、色材シート10の受像シート
12への押圧積層にラミネートローラ58を用いている
が、押圧積層ができれば何れであってもよく、先端が滑
らかな棒状の押し付け部材等も用いることができる。ま
た、記録用回転ドラム34への受像シート12の巻き付
けの際に、その先端を感材固定/解除機構36によって
固定し、搬送ローラ56またはラミネートローラ58も
しくはその他の手段で受像シート12の他の部分を保持
し、受像シート12に所定の張力をかけて記録用回転ド
ラム34の外周に巻き付けるのが好ましい。このとき、
記録用回転ドラム34の外周に穿孔を設けておき、受像
シート12を真空吸引装置等の吸着手段を用いて吸着固
定する構成としても良い。この吸着手段と感材固定/解
除機構36とは併用するのが好ましいが、いずれか一方
のみとしてもよい。こうすることによって、しわ等を発
生させず、また位置ずれを生じさせることなく、受像シ
ート12を記録用回転ドラム34の外周に固定すること
ができる。
【0045】さらに、色材シート10の受像シート12
への積層時にも、色材シート10に張力をかけておくの
が好ましい。このとき、受像シート12の巻き付けと同
様に感材固定/解除機構36を用いて、色材シート10
の先端及び/または後端を固定するようにしてもよい
し、上述の吸着手段を併用するようにしても良い。な
お、積層時に色材シート10にかける張力は、記録用回
転ドラム34への巻き付け時に受像シート12にかける
張力より小さく設定することが好ましい。
【0046】記録ヘッド40は、変調手段を含み、レー
ザビーム等の高感度エネルギ光を出射するレーザ光源
(図示せず)とレーザ光のビームスポット径を調整する
結像レンズ等からなるレーザヘッド24と、このレーザ
ヘッド24を記録用回転ドラム34の軸方向に移動して
副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ
光による色材シート10の主走査は、記録用回転ドラム
34の回転によって行う。また、記録ヘッド40に副走
査移動手段61を設けず、記録用回転ドラム34に軸方
向の移動手段を設け、記録用回転ドラム34を回転主走
査しつつ軸方向に移動させて副走査させてもよい。本発
明に係る記録装置の記録ヘッド40は、詳細は後述する
が、複数のレーザビームを出射可能なマルチスポット構
成としており、レーザダイオード(LD)素子を複数個
2次元的に配列して形成される。
【0047】レーザ光源としては、ヒートモード露光が
可能な高密度エネルギ光を出射できればよく、例えば、
アルゴンイオンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウ
ムカドミウムレーザ等のガスレーザ、YAGレーザ等の
固体レーザ、半導体レーザ等の他に、色素レーザ、エキ
シマレーザ等を用いることができる。本発明における画
像記録に用いられるレーザ光は、これらのレーザから直
接出射された光、もしくはこれらの出射光を二次高調波
素子を通して、半分の波長に変換した光等を用いること
ができる。
【0048】色材シート10の感光波長、感度、必要と
される記録速度に応じて、これらのレーザから適宜選択
されるが、これらの中で、半導体レーザが価格、出力、
大きさ、変調の容易性等の点から最も好ましい。画像信
号によるレーザ光の変調は、例えばアルゴンイオンレー
ザの場合には外部変調機にビームを通し、また、半導体
レーザの場合には、レーザに注入する電流を信号により
制御(直接変調)する等、公知の方法により行われる。
光熱変換層上で集光されるレーザスポットの大きさ、及
び走査速度は、画像に必要とされる解像力、材料の記録
感度等に応じて設定される。印刷用途の場合、一般に高
い解像力が必要であり、ビームスポットは小さい方が画
質的に好ましいが、一方で焦点深度が狭くなり、機械的
な制御が困難になる。
【0049】また、走査速度が小さすぎると、色材シー
ト10の支持体等への熱伝導による熱損失が大きくな
り、エネルギ効率が低下すると共に、記録時間が長くな
り好ましくない。以上から、本発明での記録条件は、光
熱変換層上のビーム径が5〜50μm、特に好ましくは
6〜30μm、走査速度1m/秒以上、好ましくは3m
/秒以上である。画像信号は、本発明の記録装置1の外
部の画像読み取り装置、DTP機能を持つワークステー
ション、(W/S)、電子出版システムや各種の記憶媒
体(磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディス
ク、RAMカード等々)から、カラーマネージメントシ
ステム(色画像再現システム)等により、色空間等のマ
ッチングが行われた後、SCSIインターフェース等を
介してディジタル信号として、コントローラ69に伝送
され、必要な処理が施された後、記録ヘッド40に伝送
され、レーザヘッド24のヒートモード露光の制御が行
われる。
【0050】コントローラ69は、記録ヘッド40の副
走査手段61による副走査及び記録用回転ドラム34の
回転主走査の制御を始めとして、本発明の記録装置1の
各部の制御及び全体シーケンスの制御等を行う。剥離機
構42は、記録ヘッド40によるヒートモード露光によ
って潜像として画像が形成された色材シート10を受像
シート12から剥離すると同時に色材シート10の潜像
を受像シート12に剥離転写して現像するためのもの
で、剥離ローラ62と、剥離ローラ62に当接する2個
の分割ローラ63、64と、剥離ローラ62に沿って分
割ローラ63、64間に設けられる櫛刃ガイド板65、
これらを一体として取り付けるブラケット(図示せず)
とを有する。
【0051】剥離ローラ62はアーム67に軸支され、
支点67aを中心に回動し、記録用回転ドラム36上を
接離可能に構成される。またアーム67を介して剥離ロ
ーラ62を記録用回転ドラム34上の受像シート12と
色材シート10との積層体を押圧するための押圧手段6
8が設けられる。ヒートモード露光によって熱エネルギ
が像様に印加され、色材層の接着力が低下することで潜
像として画像が形成され色材シート10と、これが接着
された受像層を持つ受像シート12との積層体に対し、
支点67aを中心にアーム67がそれぞれ回動して、ブ
ラケットを近づけ、積層体の受像シート12の受像層と
色材シート10の色材層との間に櫛刃ガイド板65を挿
入すると共に積層体を色材シート10側から剥離ローラ
62によって押圧する。
【0052】ここで、色材シート10と受像シート12
のいずれかの接合長さを変えておけば櫛刃ガイド65を
両者間に容易に挿入できる。この後、記録用回転ドラム
34を回転すると共に剥離ローラ62、分割ローラ6
3、64を回転させ、色材シート10の先端を櫛刃ガイ
ド65に沿って移動させて剥離ローラ62と分割ローラ
63の間に挟持させる。こうして、色材シート10を剥
離ローラ62で押圧しながら、剥離ローラ62と分割ロ
ーラ63、64との間で挟持搬送して、受像シート12
から剥離する。これにより、色材シート10は剥離ロー
ラ62で押圧した部分で、一定の剥離速度で剥離するこ
とができるので、剥離力も一定とすることができ、ステ
ィックスリップ等振動現象が発生することがなく、剥離
ムラを生じることがない。また、剥離の際に、受像シー
ト12に加わる剥離力が変動しないので、受像シート1
2の記録用回転ドラム34上の固定位置がずれることも
ない。したがって、位置精度の低下を招くこともない。
そして、剥離ムラや位置ずれ等のない1色の高画質、高
解像度、高階調網点画像を得ることができる。
【0053】このようにして、C,M,Y及びKの4色
の画像が正確に位置合わせされて剥離・転写・現像され
た受像シート12は、ガイド部材70、70に案内され
つつ、搬送ローラ対71によって搬送されて、ラミネー
ト部46に搬送される。ラミネート部46においては、
受像シート12の搬送にタイミングを合わせて、本紙供
給ロール72が本紙カセット73から本紙14を送り出
し、ガイド部材70によって案内しつつ図中右方向に搬
送する。また、本紙14を手差し供給口44aから本紙
供給ロール72に供給しても良い。次いで、受像シート
12及び本紙14は、レジストローラ対75によって位
置合わせされつつ積層され、定着部48に搬送される。
【0054】定着部48において、ラミネート部46に
おいて積層された受像シート12と本紙14は、圧着ロ
ーラ76a及び加熱ローラ76bより構成される加熱定
着ローラ対によって加熱定着されつつ挟持搬送され、さ
らに紫外線ランプ等の後露光ランプ77によってさらに
受像シート12の受像層が剥離しやすいように硬化す
る。次いで、剥離部50において、剥離ローラ対78及
び剥離ガイド79によって、硬化して剥離しやすい受像
層が受像シート12より剥離され、受像層が本紙14に
貼着されて画像が転写され、画像が転写された本紙14
はハードコピーとしてトレイ部52のプルーフトレイ5
2aに排出され、受像層が剥離された受像シート12
は、廃棄トレイ52bに廃棄される。
【0055】次に、記録ヘッド40を詳細に説明する。
記録ヘッド40は、記録に際して、出射したレーザビー
ムを記録データ通りにON/OFF変調させ、副走査方
向Bに移動しつつ記録用回転ドラム34上の色材シート
10を加熱する。
【0056】図2は、本発明の第1実施形態である記録
装置のレーザビームのスポット配列、及びこのスポット
配列により記録を行った場合の既記録エリアを模式的に
示す概略図である。このスポット配列が本実施形態にお
ける基本配列に相当する。本実施形態における記録ヘッ
ドは、記録ヘッドから出射されるレーザビームのビーム
スポットが、図2に示すように主走査方向Aに沿って5
行、副走査方向Bに沿って3列に、各走査方向毎に等間
隔で2次元的に配列されている。このビームスポット配
列の基本配列は平行四辺形となる。
【0057】このビームスポット配列を詳細に説明する
と、レーザビームのスポット配列における2列目のスポ
ット(第6〜第10スポット)における1行目のスポッ
ト位置である第6スポットが、1列目のスポット(第1
〜第5スポット)における3行目のスポット位置である
第3スポットと、同じく4行目のスポット位置である第
4スポットとの略中間位置から主走査方向Aに沿って下
ろした線上に位置するように、ビームスポット配列を傾
斜させる。
【0058】図3は、ビームスポット配列と、これを傾
斜させる角度θの規定方法を示す説明図である。図3を
参照すると、基本配列の形状が平行四辺形であるスポッ
ト配列の傾斜角度θは、次のように規定される。第1ス
ポットと第6スポットとを結ぶ仮想線を配列水平基準線
とすると、スポット配列の傾斜角度θは、配列水平基準
線の垂線である配列垂直基準線と、第3スポットと第4
スポットとの間の中点と第6スポットとを結ぶ線(主走
査方向に相当)とのなす角で表される。ここで、配列水
平基準線上のスポットのピッチをPh、配列垂直基準線
上のスポットのピッチをPvとし、スポット配列の行数
をN(図3の場合はN=5)とすると、スポット配列の
傾斜角度θは(1)式により表される。
【0059】
【数1】
【0060】このようにスポット配列を傾斜させるに
は、例えば記録ヘッド40を、記録用回転ドラム34の
軸線に対して相対的に所定の角度θだけ傾斜させて配置
する。これにより、記録ヘッド40から出射されるレー
ザビームは、図2に示すように所定の角度θだけ傾斜し
て照射される。即ち、記録ヘッドの全スポットを同時発
光させて、主走査方向Aに沿って記録(ベタ画像を記
録)した場合、図中斜線で示す既記録エリアが得られ
る。
【0061】図36に示す従来例では、第5スポットの
位置に、最大で第1〜第4スポット及び第6スポットの
合計5スポット分のガスが溜まることになるが、本実施
形態では、第5スポットに溜まることになるガスは、第
7、第8、第11スポットの計3スポット分に軽減され
る。したがって、色材シート10の色材層及び受像シー
ト12の受像層との間に溜まるガス量を大幅に低減で
き、色材層と受像層との間のギャップを小さくすること
ができる。これにより、色材層の浮き等を防止でき、色
材層の受像層への良好な転写が得られるようになる。
【0062】ここで、上記実施形態においは、第1スポ
ットと第2スポットとの間、第2スポットと第3スポッ
トとの間、第13スポットと第14スポットとの間、第
14スポットと第15スポットとの間には未記録エリア
が生じる。これらの未記録エリアを埋めて既記録エリア
とする方法を、図4及び図5を参照して説明する。図4
は、図2に示すレーザビームのスポット配列において、
第1、第2スポット、及び第14、第15スポットをそ
れぞれ使用しない(記録のための信号を印加しない)
か、又はこれらのスポットに対しては記録ヘッドに最初
から記録素子を設けない場合の既記録エリアを模式的に
示す概略図である。図4の右側半分は記録用回転ドラム
のR回転目の既記録エリアを、左側半分は記録用回転ド
ラムのR+1回転目の既記録エリアをそれぞれ示してい
る。
【0063】即ち、図4においては、記録用ヘッド40
の副走査速度を、記録用回転ドラム34の1回転につ
き、前回記録分の第13スポットに隣接して次回記録分
の第3スポットが位置するように設定する。これによ
り、第3〜第13スポットの間で連続して得られる既記
録エリアを1単位として副走査が行われ、未記録エリア
を生じさせることなく記録を行うことができる。即ち、
前記記録素子のうち、副走査方向最上流側で主走査方向
上流側の基本配列の位置(n,m)=(1〜[(N+
1)/2],1)と、副走査方向最下流側で主走査方向
下流側の基本配列の位置(n,m)=([(N+1)/
2]〜N,M)に対しては記録素子を設けない又は使用
しない構成である。なお、図4では第1、第2スポッ
ト、及び第14、第15スポットをそれぞれ使用しない
が、さらに内側の第3スポット、第13スポットも使用
せずに記録を行ってもよい。この場合も同様な効果が得
られる。即ち、前記記録素子のうち、副走査方向最上流
側で主走査方向上流側の基本配列の位置(n,m)=
(1〜[(N+1)/2]+1,1)と、副走査方向最
下流側で主走査方向下流側の基本配列の位置(n,m)
=([(N+1)/2]+1〜N,M)に対しては記録
素子を設けない又は使用しない構成である。
【0064】また、図5は、図2に示すレーザビームの
スポット配列において、インターレース記録した場合の
既記録エリアを模式的に示す概略図である。図5の右側
半分は記録用回転ドラムのR回転目の既記録エリアを、
左側半分は記録用回転ドラムのR+1回転目の既記録エ
リアをそれぞれ示している。
【0065】即ち、図5においては、副走査速度を記録
用回転ドラム34の1回転につき、前回記録分の第13
スポットと前回記録分の第14スポットとの間に、次回
記録分の第1スポットが位置されるように設定する。こ
れによりインターレース記録が行われ、未記録エリアを
生じさせることなく記録を行うことができる。つまり、
前記基本配列の副走査方向最下流側で主走査方向下流側
の位置(n,m)=([(N+1)/2]+1〜N,
M)に配置された記録素子による記録領域の隙間が、前
記基本配列の副走査方向最上流側で主走査方向上流側の
位置(n,m)=(1〜[(N+1)/2],1)に配
置された記録素子による記録領域によって埋まるように
前記記録素子を所定速度で副走査させる。
【0066】このように、レーザヘッドの全スポットを
同時点灯する記録方式以外にも、主走査と同期して記録
媒体上の一直線上に順次記録が行われるように、各スポ
ットの発光タイミングをディレイ制御して記録する方式
としてもよい。即ち、各スポットのうち、主走査方向A
の上流側(図2の下側)スポットほど早く発光させ、主
走査方向Aの下流側(図2の上側)スポットほど遅く発
光させる。発光させたスポットは、所定時間経過後に非
発光状態に戻す。各スポットを発光順に並べると、第1
1→第6→第12→第1→第7→第13→第2→第8→
第14→第3→第9→第15→第4→第10→第5スポ
ットとなる。
【0067】各スポットの発光タイミングをディレイ制
御する具体的方法としては、各LD駆動回路にディレイ
回路を設け、予めディレイ時間を設定しておく方法が挙
げられる。この場合、主走査速度(記録用回転ドラム3
4の回転速度)が変化した場合に対応するには、ディレ
イ係数(各スポットの主走査方向Aの位置情報)を設定
しておけばよい。そして、主走査速度情報及びディレイ
係数情報に基づいて、各LDのディレイ時間を求め、こ
れを各LD駆動回路に設定する。
【0068】この場合の記録用ヘッドとしては、LD素
子を複数個並べる構成以外にも、以下のような構成も考
えられる。即ち、1次元複数ch(例えば64ch、1
28ch、168ch、256ch、512ch、10
24ch等)の光シャッタアレイを用いた構成、発光ダ
イオード(LED)を多数個並べたLEDアレイを用い
た構成、LD発光面を多数個並べたLDリニアアレイを
用いた構成等がある。また、上記のような各種の1次元
配列光源を、多数列重ねた状態(スタック状態)にし
て、2次元スポット配列を構成することもできる。
【0069】このように、本実施形態の記録装置は、2
次元的に配列されたN行M列のレーザビームのスポット
配列に対し、2列目1行目のスポットが、1列目の主走
査方向最上流側のスポット(1,1)から、主走査方向
最下流側のスポット(N,1)までの間で主走査方向に
重なる位置になるように記録素子の配列を各走査方向に
対して傾斜させるている。また、好ましくは、2列目1
行目のスポットが、1列目の各スポットのうち、主走査
方向に略中央の中心スポット(即ち、[(n+1)/
2]のスポット、但し[]はガウスの記号)と、該中心
スポットの主走査方向下流側のスポット(即ち、[(n
+1)/2]+1のスポット)との間に位置するよう
に、スポット配列全体を記録用回転ドラム34の軸線に
対して相対的に傾斜させている。これにより、スポット
配列に形成される未記録エリアの三角形が分散化され、
各スポットの記録時に生じる揮発ガスが特定の箇所に集
中することを大きく低減できる。以て、記録媒体中にお
ける揮発ガスの気泡によるギャップの発生が抑制され、
記録画像に欠陥を生じさせることを防止でき、高品位な
記録を行うことができる。
【0070】次に、本実施形態の第1変形例を説明す
る。図6は、本変形例におけるレーザビームのスポット
配列を模式的に示す概略図であり、スポット配列の第6
スポットが、第4スポットと、第5スポットの中間位置
から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよう
に、レーザビームのスポット配列を傾斜させた様子を示
している。
【0071】このスポット配列の傾斜角度によれば、全
スポットを同時発光させて、主走査方向Aに沿って記録
(ベタ画像を記録)した場合、図6に斜線で示す既記録
エリアが得られる。
【0072】この場合も、図2に示す第1実施形態のス
ポット配列と同様に、第1スポットと第2スポットとの
間、第2スポットと第3スポットとの間、第13スポッ
トと第14スポットとの間、第14スポットと第15ス
ポットとの間には、それぞれ未記録エリアが生じる。
【0073】上記各スポット間の未記録エリアを既記録
エリアとするためには、以下の(1)〜(4)のいずれ
かの対処を行うことにより解決される。 (1)レーザビームのスポット径を大きくする。これに
より、ビームのスポットサイズが拡大し、スポット間の
隙間が埋まることになる。 (2)レーザ出力のパワーを大きくする。これにより、
実質的に記録される領域が拡大して、その結果、スポッ
ト間の隙間が埋まることになる。 (3)主走査速度を遅くする。これにより、単位面積当
たりのレーザ照射量が増加して、実質的に記録される領
域が拡大して、その結果、スポット間の隙間が埋まるこ
とになる。 (4)インターレース記録をする。これにより、スポッ
ト間の隙間が直接的に埋められる。
【0074】なお、後述する各実施形態においても、各
スポット間に未記録エリアが生じる場合には、同様の対
処によって各スポット間の未記録エリアを埋めて既記録
エリアとすることができる。
【0075】次に、本実施形態の第2変形例を説明す
る。図7は、本変形例におけるレーザビームのスポット
配列を模式的に示す概略図であり、スポット配列の第6
スポットが、第1スポットと第2スポットの中間位置か
ら主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよう
に、レーザビームのスポット配列を傾斜させた様子を示
している。図7によれば、各スポット間それぞれに未記
録エリアが生じている。この未記録エリアを埋めて既記
録エリアとする対処方法については、上記(1)〜
(4)の方法が挙げられる。即ち、図8に示すように、
副走査速度を記録用回転ドラム34の1回転につき、前
回記録分の第12スポット(及び第3スポット)と前回
記録分の第8スポットとの間に、次回記録分の第1スポ
ットが位置されるように設定して、インターレース記録
する。これにより、各スポット間に未記録エリアを生じ
させることなく記録が行え、記録される副走査方向の全
幅を無駄なく記録に寄与させることができる。
【0076】また、本変形例においては、第2、第11
スポットと、第3、第12スポットと、第4、第13ス
ポットと、第5、第14スポットとがそれぞれ重なるこ
とになるが。重なり合ういずれか一方のスポット(例え
ば、第2、第3、第4、第5スポット)をそれぞれ使用
しない(記録のための信号を印加しない)か、又はこれ
らのスポットに対しては記録ヘッドに最初から記録素子
を設けないようにすることで、スポットの重なり合いを
解消できる。
【0077】次に、本実施形態の第3変形例を説明す
る。図9は、本変形例におけるレーザビームのスポット
配列を模式的に示す概略図であり、スポット配列の第6
スポットが、第2スポットと第3スポットの中間位置か
ら主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよう
に、レーザビームのスポット配列を傾斜させた様子を示
している。図9によれば、各スポット間に未記録エリア
が生じている。この未記録エリアに対しては、前述した
ように、上記(1)〜(3)の対処方法と(4)の対処
方法とを組み合わせることで、未記録エリアを埋めるこ
とができる。即ち、各スポットを実質的に拡径させると
共に、前回記録分の第14スポットと前回記録分の第1
5スポットとの間に、次回記録分の第1スポットが位置
するように記録ヘッドを副走査させる。また、重なった
第4、第11スポット、及び第5、第12スポットに対
しては、いずれか一方のスポットのみ有効とすればよ
い。
【0078】このように、本実施形態における5行3列
(N=5,M=3)のスポット配列を有する記録ヘッド
の場合は、2列目1行目のスポットを、1列目の各スポ
ットのうち、主走査方向中央の中心スポット(即ち、
[(N+1)/2]のスポット)と、該中心スポットの
主走査方向下流側のスポット(即ち、[(N+1)/
2]+1のスポット)との間に位置させることが好まし
い。しかし、これ以外の第4スポットと第5スポットと
の間、第2スポットと第3スポットとの間、第1スポッ
トと第2スポットとの間に第6スポットを位置させて
も、同様にして各スポットの記録時に生じる揮発ガスを
特定の箇所に集中させることが防止され、記録画像に欠
陥を生じさせることを防止できる。また、2次元スポッ
ト配列の行数は奇数に設定することが好ましく、偶数に
設定すると冗長なスポットが生じる等の不具合を発生さ
せるだけで、スポット数を増加させたことの効果を有効
に活かし難くなる。
【0079】次に、本発明に係る記録装置の第2実施形
態を説明する。本実施形態における記録ヘッドは、記録
ヘッドから出射されるレーザビームのビームスポット
が、図10に示すように主走査方向Aに沿って3行、副
走査方向Bに沿って3列に、各走査方向毎に等間隔で2
次元的に配列されている。このビームスポット配列の基
本配列は平行四辺形となる。図10は、本実施形態の記
録装置におけるレーザビームのスポット配列及び既記録
エリアを模式的に示す概略図であり、図10(a)はス
ポット配列を、図10(b)はスポット配列及び既記録
エリアを示している。
【0080】本実施形態における記録ヘッドは、第1ス
ポットから第9スポットまでの3行3列のスポット配列
であり、第4スポットが、第2スポットと第3スポット
の中間位置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位
置するように、レーザビームのスポット配列を傾斜させ
ている。このスポット配列によれば、全スポットを同時
発光させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記
録(ベタ画像を記録)した場合、図10(b)に斜線で
示す既記録エリアが得られる。
【0081】ここで、第1スポットと第2スポットとの
間、及び、第8スポットと第9スポットとの間には未記
録エリアが存在するが、前述の第1実施形態と同様に、
全ての領域を既記録エリアとすることができる。即ち、
第1、第9スポットを常時オフにして、第2〜第8スポ
ットにより連続的に記録されるようにしたり、記録用回
転ドラム34の回転に伴って、前回記録分の第8スポッ
トと前回記録分の第9スポットとの間に、次回記録分の
第1スポットが位置するように記録ヘッドを副走査して
インターレース記録を行うことにより、連続的に記録を
行うことができる。その他の構成及び作用効果について
は、前述した第1実施形態と同様である。
【0082】次に、本実施形態の変形例を説明する。図
11は、本変形例における記録装置のレーザビームのス
ポット配列を模式的に示す概略図である。本変形例で
は、第4スポットが、第1スポットと第2スポットの略
中間位置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置
するように、レーザビームのスポット配列を傾斜させて
いる。このスポット配列によれば、全スポットを同時発
光させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記録
(ベタ画像を記録)した場合、斜線で示す既記録エリア
が得られるが、第1実施形態の図7に示すスポット配列
と同様に、前述の(1)〜(4)の対処方法により連続
的な既記録エリアを得ることができる。
【0083】次に、本発明に係る記録装置の第3実施形
態を説明する。本実施形態における記録ヘッドは、記録
ヘッドから出射されるレーザビームのビームスポット
が、図12に示すように主走査方向Aに沿って4行、副
走査方向Bに沿って4列に、各走査方向毎に等間隔で2
次元的に配列されている。このビームスポット配列の基
本配列は平行四辺形となる。図12は、本実施形態の記
録装置におけるレーザビームのスポット配列を模式的に
示す概略図である。また、図13は、図12に示すレー
ザビームのスポット配列を傾斜させた後のスポット配列
及び既記録エリアを模式的に示す概略図である。
【0084】図13には、スポット配列の第5スポット
が、第2スポットと第3スポットの中間位置から主走査
方向Aに沿って下ろした線上に位置するように、レーザ
ビームのスポット配列を傾斜させた様子と、このスポッ
ト配列による既記録エリアを示している。この場合で
は、第1スポットと第2スポットとの間、第15スポッ
トと第16スポットとの間に、それぞれ未記録エリアが
生じる。上記各スポット間の未記録エリアは、前述の
(4)の対処を行うことにより既記録エリアとすること
ができる。また、第4,第9スポット、及び第8、第1
3スポットは重なっていが、重なり合ういずれか一方の
スポット(例えば、第4、第8スポット)を常時発光を
オフとすることにより、スポットの重なり合いを解消で
きる。このようにレーザビームのスポット配列を傾斜さ
せることが、以下の変形例と比較して、連続した既記録
エリアを容易に形成できる観点から好ましい。
【0085】次に、本実施形態の第1変形例を説明す
る。図14は、本変形例におけるレーザビームのスポッ
ト配列を模式的に示す概略図である。本変形例は、第5
スポットが、第3スポットと第4スポットの中間位置か
ら主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよう
に、レーザビームのスポット配列を傾斜させている。こ
のスポット配列の傾斜角度によれば、全スポットを同時
発光させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記
録(ベタ画像を記録)した場合、斜線で示す既記録エリ
アが得られる。この場合、第1スポットと第2スポット
との間、第2スポットと第3スポットとの間、第6スポ
ットと第7スポットとの間、第10スポットと第11ス
ポットとの間、第14スポットと第15スポットとの
間、第15スポットと第16スポットとの間には、それ
ぞれ未記録エリアが生じる。上記各スポット間の未記録
エリアを既記録エリアとするためには、前述の(1)〜
(3)のいずれかの対処方法と(4)の対処方法を施せ
ばよい。
【0086】次に、本実施形態の第2変形例を説明す
る。図15は、本変形例におけるレーザビームのスポッ
ト配列を模式的に示す概略図であり、スポット配列の第
5スポットが、第1スポットと第2スポットの中間位置
から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよう
に、レーザビームのスポット配列を傾斜させた様子と、
このスポット配列による既記録エリアを示している。こ
の場合も第1実施形態の図7に示すスポット配列と同様
に、前述の(1)〜(4)の対処方法により連続的な既
記録エリアを得ることができる。
【0087】次に、本発明に係る記録装置の第4実施形
態を説明する。本実施形態における記録ヘッドは、記録
ヘッドから出射されるレーザビームのビームスポット
が、図16に示すように主走査方向Aに沿って4行、副
走査方向Bに沿って3列に、各走査方向毎に等間隔で2
次元的に配列されている。このビームスポット配列の基
本配列は平行四辺形となる。図17は、本実施形態の記
録装置におけるレーザビームのスポット配列及び既記録
エリアを模式的に示す概略図である。
【0088】本変形例では、第5スポットが、第2スポ
ットと第3スポットの略中間位置から主走査方向Aに沿
って下ろした線上に位置するように、レーザビームのス
ポット配列を傾斜させている。このスポット配列によれ
ば、全スポットを同時発光させて、主走査方向A及び副
走査方向Bに沿って記録(ベタ画像を記録)した場合、
斜線で示す既記録エリアが得られるが、第3実施形態の
図14に示すスポット配列と同様に、前述の(4)の対
処方法と、重なり合ういずれか一方のスポット(例え
ば、第4スポット)を常時発光をオフとすることによ
り、スポットの重なり合いを解消でき、連続的な既記録
エリアを得ることができる。このようにレーザビームの
スポット配列を傾斜させることが、以下の変形例と比較
して、連続した既記録エリアを容易に形成できる観点か
ら好ましい。
【0089】次に、本実施形態の第1変形例を説明す
る。図18は、本変形例における記録装置のレーザビー
ムのスポット配列を模式的に示す概略図である。本変形
例における記録ヘッドは、第1スポットから第12スポ
ットまでの4行3列のスポット配列であり、スポット配
列第5スポットが、第3スポットと第4スポットの中間
位置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置する
ように、レーザビームのスポット配列を傾斜させてい
る。このスポット配列によれば、全スポットを同時発光
させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記録
(ベタ画像を記録)した場合、図18に斜線で示す既記
録エリアが得られる。ここで、第1スポットと第2スポ
ットとの間、及び、第2スポットと第3スポットとの
間、第6スポットと第7スポットとの間、第10スポッ
トと第11スポットとの間、第11スポットと第12ス
ポットとの間には未記録エリアが存在するが、前述の各
実施形態と同様に、(1)〜(4)の対処方法により、
全ての領域を既記録エリアとすることができる。
【0090】次に、本実施形態の第2変形例を説明す
る。図19は、本変形例における記録装置のレーザビー
ムのスポット配列を模式的に示す概略図である。本変形
例では、第5スポットが、第1スポットと第2スポット
の略中間位置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に
位置するように、レーザビームのスポット配列を傾斜さ
せている。このスポット配列によれば、全スポットを同
時発光させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って
記録(ベタ画像を記録)した場合、斜線で示す既記録エ
リアが得られるが、第1実施形態の図7に示すスポット
配列と同様に、前述の(1)〜(4)の対処方法により
連続的な既記録エリアを得ることができる。
【0091】次に、本発明に係る記録装置の第5実施形
態を説明する。本実施形態における記録ヘッドは、記録
ヘッドから出射されるレーザビームのビームスポット
が、図20に示すように主走査方向Aに沿って3行、副
走査方向Bに沿って4列に、各走査方向毎に等間隔で2
次元的に配列されている。このビームスポット配列の基
本配列は平行四辺形となる。図21は、本実施形態の記
録装置におけるレーザビームのスポット配列及び既記録
エリアを模式的に示す概略図である。
【0092】本実施形態における記録ヘッドは、第1ス
ポットから第12スポットまでの23行4列のスポット
配列であり、スポット配列の第4スポットが、第2スポ
ットと第3スポットの中間位置から主走査方向Aに沿っ
て下ろした線上に位置するように、レーザビームのスポ
ット配列を傾斜させている。このスポット配列によれ
ば、全スポットを同時発光させて、主走査方向A及び副
走査方向Bに沿って記録(ベタ画像を記録)した場合、
図21に斜線で示す既記録エリアが得られが、第2実施
形態の図10に示すスポット配列の場合と同様な対処に
より、連続的な既記録エリアが得られる。
【0093】次に、本実施形態の変形例を説明する。図
22は、本変形例における記録装置のレーザビームのス
ポット配列を模式的に示す概略図である。本変形例で
は、第4スポットが、第1スポットと第2スポットの略
中間位置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置
するように、レーザビームのスポット配列を傾斜させて
いる。このスポット配列によれば、全スポットを同時発
光させて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記録
(ベタ画像を記録)した場合、斜線で示す既記録エリア
が得られる。この場合も第1実施形態の図7に示すスポ
ット配列と同様に、前述の(1)〜(4)の対処方法に
より連続的な既記録エリアが得られる。
【0094】次に、本発明に係る記録装置の第6実施形
態を説明する。本実施形態における記録ヘッドは、記録
ヘッドから出射されるレーザビームのビームスポット
が、図23に示すように主走査方向Aに沿って5行、副
走査方向Bに沿って5列に、各走査方向毎に等間隔で2
次元的に配列されている。このビームスポット配列の基
本配列は平行四辺形となる。なお、図23には上記スポ
ット配列に加えて既記録エリアを模式的に示してある。
【0095】本実施形態における記録ヘッドは、第1ス
ポットから第25スポットまでの5行5列のスポット配
列であり、スポット配列の第6スポットが、第3スポッ
トと第4スポットの中間位置から主走査方向Aに沿って
下ろした線上に位置するように、レーザビームのスポッ
ト配列を傾斜させている。このスポット配列の傾斜角度
によれば、第1スポットと第2スポットとの間、第2ス
ポットと第3スポットとの間、第23スポットと第24
スポットとの間、第24スポットと第25スポットとの
間には、それぞれ未記録エリアが生じる。これらの未記
録エリアを既記録エリアとするためには、第1実施形態
の図2のスポット配列の場合と同様に、前述の(1)〜
(3)のいずれかの対処と(4)の対処を施せばよい。
【0096】ここで、図示は省略するが、第6スポット
を、第1スポットと第2スポット砥の間、第2スポット
と第3スポットとの間、第4スポットと第5スポットと
の間に設定しても同様に未記録エリアが生じるが、前述
した対処方法により連続的な既記録エリアを得ることが
できる。
【0097】さらに、図24に示す7行5列のスポット
配列、図25に示す5行7列のスポット配列、図26に
示す7行7列のスポット配列に対しても同様に記録を行
うことができる。
【0098】次に、本発明に係る記録装置の第7実施形
態を説明する。本実施形態の記録ヘッドにおけるレーザ
ビームのビームスポット配列は、図27(a)に示すよ
うに、主走査方向Aに沿って5行、副走査方向Bに沿っ
て3列に、各走査方向に対して等間隔で配列されており
2次元的に直交配列される。このレーザビームのスポッ
ト配列は、基本配列が正方形となる。
【0099】このようなスポット配列の記録ヘッドを、
記録用回転ドラムの軸線に対して相対的に所定の角度θ
だけ傾斜させて配置する。これにより、記録ヘッドから
出射されるレーザビームは、図2(b)に示すように所
定の角度θだけ傾斜して照射される。本実施形態では、
第6スポットが、第3スポットと第4スポットの中間位
置から主走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するよ
うに、レーザビームのスポット配列を傾斜させている。
これにより、記録ヘッド11の全スポットを同時発光さ
せて、主走査方向A及び副走査方向Bに沿って記録(ベ
タ画像を記録)した場合、図2(b)に斜線で示す既記
録エリアが得られる。
【0100】この場合でも、第1スポットと第2スポッ
トとの間、第2スポットと第3スポットとの間、第13
スポットと第14スポットとの間、第14スポットと第
15スポットとの間には未記録エリアが生じることにな
るが、前述の(1)〜(3)のいずれかの対処と(4)
の対処を行うことにより連続的な既記録エリアを得るこ
とができる。
【0101】ここで、図28を参照すると、上記第7実
施形態のように、基本配列の全体外形状が正方形(図で
は長方形)であるスポット配列の傾斜角度θは、次のよ
うに規定される。第1スポットと第6スポットとを結ぶ
仮想線を配列水平基準線とすると、スポット配列の傾斜
角度θは、配列水平基準線の垂線である配列垂直基準線
と、第3スポットと第4スポットとの間の中点と第6ス
ポットとを結ぶ線(主走査方向に相当)とのなす角で表
される。ここで、配列水平基準線上のスポットのピッチ
をPh、配列垂直基準線上のスポットのピッチをPvと
し、スポット配列の行数をn(図28の場合はn=5)
とすると、スポット配列の傾斜角度θは(2)式により
表される。
【0102】
【数2】
【0103】次に、本実施形態の変形例を説明する。図
29は、本変形例におけるレーザビームのスポット配列
を模式的に示す概略図であり、スポット配列の第6スポ
ットが、第3スポットと第4スポットの中間位置から主
走査方向Aに沿って下ろした線上に位置するように、レ
ーザビームのスポット配列を傾斜させた様子を示してい
る。
【0104】このスポット配列の傾斜角度によれば、全
スポットを同時発光させて、主走査方向A及び副走査方
向Bに沿って記録(ベタ画像を記録)した場合、図29
(b)に斜線で示す既記録エリアが得られる。
【0105】この場合も、図2に示す第1実施形態のス
ポット配列と同様に、第1スポットと第2スポットとの
間、第2スポットと第3スポットとの間、第13スポッ
トと第14スポットとの間、第14スポットと第15ス
ポットとの間には、それぞれ未記録エリアが生じる。上
記各スポット間の未記録エリアを既記録エリアとするた
めには、上述の(1)〜(4)の対処方法を施せばよ
い。これにより連続的な既記録エリアが得られる。
【0106】以上詳細に説明したように上記各実施形態
によれば、2次元的に配列されたN行M列のレーザビー
ムのスポット配列に対し、2列目1行目のスポットが、
1列目の各スポットのうち、主走査方向中央の中心スポ
ット(即ち、[(N+1)/2]のスポット)と、該中
心スポットの1つ主走査方向下流側のスポット(即ち、
[(N+1)/2]+1のスポット)との間に位置する
ように、スポット配列全体を記録用回転ドラム34に対
して相対的に傾斜させることで、最も簡便にして連続的
な既記録エリアを得ることができる。そして、レーザビ
ームのスポット配列を所定の角度傾斜させることで、色
材シート10の色材層と受像シート12の受像層と間に
発生する揮発ガスを1箇所に集中させることなく分散化
できる。これにより、色材シート10の色材層と受像シ
ート12の受像層との間に揮発ガスによるギャップの発
生を抑制して、各シートの密着不良を防止できる。以
て、転写不能エリアが生じて記録画像に欠陥が生じるこ
と等を防止できる。
【0107】また、2列目1行目のスポットを上記中心
スポットの1つ主走査方向の下流側のスポットとの間に
位置させなくとも、1列目の他のスポット間に位置させ
るようにスポット配列を傾斜させた場合でも、未記録エ
リアをなくす対処を施すことにより同様に連続的な既記
録エリアを得ることができる。
【0108】以上説明した各実施形態における記録装置
10は、図30(a)に示すように、所謂アウタードラ
ム式の記録装置であるが、上述したアウタードラム式の
他、図30(b)、(c)に示すインナードラム式のも
のであってもよい。
【0109】即ち、図30(b)に示すインナードラム
式の記録装置は、凹状湾曲面を有する記録用回転ドラム
81を備えており、記録用回転ドラム81の内周面に
は、色材シート10及び受像シート12が装着される。
レーザビームを、記録用回転ドラム81の湾曲中心側か
ら記録媒体10,12に照射することで記録が行われ
る。
【0110】また、図30(c)に示すインナードラム
式の記録装置は、略円筒状の透明な記録用回転ドラム8
3を備えており、記録用回転ドラム83の外周面には、
色材シート10及び受像シート12が装着される。レー
ザビームを、記録用回転ドラム83の略中心から記録媒
体10,12に向けて照射することで記録が行われる。
【0111】さらに、記録装置の他の例として、図31
に示す露光ユニット85によりレーザビームを主走査方
向に走査させ、記録媒体10,12をローラ対86a、
86bからなる搬送機構86によって副走査方向に搬送
することにより記録を行う記録装置であってもよい。
【0112】この露光ユニット85は、記録媒体10,
12の分光感度特性に応じた狭帯波長域のレーザビーム
を出射する光源87、第1及び第2レンズ(シリンドリ
カルレンズ)88,89、光偏光器であるポリゴンミラ
ー90、fθレンズ91、立ち下げミラー92を有す
る。露光ユニット85は、記録画像に応じて変調させた
レーザビームを、主走査方向に偏向させて所定の記録位
置Xに入射させる。なお、上記露光ユニット85には、
図示はしないが、光源から出射されたレーザビームを整
形するコリメータレンズやビームエキスパンダ、面倒れ
補正光学系、光路調整用ミラー等、公知の光ビーム走査
装置に配置される各種の部材が必要に応じて配置され
る。
【0113】また、上記各実施形態においては、記録ヘ
ッドとして高速で高精細な記録が可能なレーザ光を照射
するレーザヘッドを一例として示したが、発熱素子を2
次元配列して形成したサーマルヘッドを用いて記録装置
を構成してもよい。これにより、記録装置のコストを低
減しつつ、高精細な記録を実現することができる。な
お、この場合の記録ヘッドは、前述の記録素子がそれぞ
れ発熱素子となり、記録媒体の幅方向全面に接触可能に
構成する以外は、前述の記録装置と同様である。
【0114】ここで、記録ヘッドと記録媒体との主走査
による相対移動方向が、記録用回転ドラムが図1に示す
記録ヘッド下方から上方に向けて走査(回転)する方向
である場合は上述した通りであるが、逆方向の場合もあ
る。例えば、記録用回転ドラムが前述とは逆方向に回転
して、記録ヘッド上方から下方に向けて記録媒体が走査
(回転)する場合、また、記録ヘッドを固定側として記
録媒体が移動する場合等がある。これらの場合は、本
来、前述した上流側を下流側、下流側を上流側とすべき
であるが、これを前述した通りに読み替えることで、相
対移動方向が前述した各実施形態とは逆方向である場合
も同様に表すことができる。従って、本明細書でいう上
流側、下流側とは、記録ヘッドと記録媒体の相対移動方
向によらずに、図2に示す下側及び右側を上流、上側及
び左側を下流と呼称するものとする。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、記録素子の基本配列の
2列目の主走査方向最上流側の位置(n,m)=(1,
2)が、1列目の記録素子の主走査方向最上流側の記録
素子の位置(n,m)=(1,1)から、主走査方向最
下流側の記録素子の位置(n,m)=(N,1)までの
間に位置するように前記記録素子の配列を各走査方向に
対して傾斜させることにより、各記録素子の位置で記録
時に生じる揮発ガスを特定の箇所に集中することを大き
く低減できる。このとき、主走査方向に対する配列の行
数Nを奇数に設定することにより、冗長な記録スポット
を生じる等の不具合を発生させることなく、効率的に記
録が行える記録素子配列を得ることができる。
【0116】また、記録素子の配列を、基本配列の2列
目の主走査方向最上流側の位置(n,m)=(1,2)
が、前記基本配列の1列目の記録素子の中心位置(n,
m)=([(N+1)/2],1)と、前記中心位置の
1つ主走査方向下流側の位置(n,m)=([(N+
1)/2]+1,1)との間に位置するように傾斜させ
ることにより、最も効率のよい隙間の生じない記録を行
うことができる。以て、記録結果に白抜け等の欠陥を生
じさせることを防止でき、高品位な画像記録を可能にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の概略的な構成を示す図
である。
【図2】本発明の第1実施形態である記録装置のレーザ
ビームのスポット配列、及びこのスポット配列により記
録を行った場合の既記録エリアを模式的に示す図であ
る。
【図3】ビームスポット配列と、これを傾斜させる角度
θの規定方法を示す説明図である。
【図4】未記録エリアを生じるスポットを使用せずに記
録を行う方法を示す説明図である。
【図5】インターレース記録した場合の既記録エリアを
模式的に示す図である。
【図6】第1実施形態の第1変形例におけるレーザビー
ムのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図で
ある。
【図7】第1実施形態の第2変形例におけるレーザビー
ムのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図で
ある。
【図8】図7に示すスポット配列によりインターレース
記録した場合の既記録エリアを模式的に示す図である。
【図9】第1実施形態の第3変形例におけるレーザビー
ムのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図で
ある。
【図10】第2実施形態のレーザビームの(a)スポッ
ト配列、及び(b)既記録エリアを模式的に示す図であ
る。
【図11】第2実施形態の変形例におけるレーザビーム
のスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図であ
る。
【図12】第3実施形態のレーザビームのスポット配列
を模式的に示す図である。
【図13】第3実施形態のレーザビームのスポット配列
及び既記録エリアを模式的に示す図である。
【図14】第3実施形態の第1変形例におけるレーザビ
ームのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図
である。
【図15】第3実施形態の第2変形例におけるレーザビ
ームのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図
である。
【図16】第4実施形態のレーザビームのスポット配列
を模式的に示す図である。
【図17】第4実施形態のレーザビームのスポット配列
及び既記録エリアを模式的に示す図である。
【図18】第4実施形態の第1変形例におけるレーザビ
ームのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図
である。
【図19】第4実施形態の第2変形例におけるレーザビ
ームのスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図
である。
【図20】第5実施形態のレーザビームのスポット配列
を模式的に示す図である。
【図21】第5実施形態のレーザビームのスポット配列
及び既記録エリアを模式的に示す図である。
【図22】第5実施形態の変形例におけるレーザビーム
のスポット配列及び既記録エリアを模式的に示す図であ
る。
【図23】第6実施形態のレーザビームのスポット配列
を模式的に示す図である。
【図24】7行5列のレーザビームのスポット配列及び
既記録エリアを模式的に示す図である。
【図25】5行57のレーザビームのスポット配列及び
既記録エリアを模式的に示す図である。
【図26】7行7列のレーザビームのスポット配列及び
既記録エリアを模式的に示す図である。
【図27】第7実施形態のレーザビームの(a)スポッ
ト配列及び(b)既記録エリアを模式的に示す図であ
る。
【図28】図26に示すビームスポット配列と、これを
傾斜させる角度θの規定方法を示す説明図である。
【図29】第7実施形態の変形例におけるレーザビーム
の(a)スポット配列及び(b)既記録エリアを模式的
に示す図である。
【図30】本発明に係る記録装置の(a)アウタードラ
ム方式と(b)、(c)インナードラム方式を示す説明
図である。
【図31】本発明に係る記録装置の他の構成例として記
録媒体を搬送機構によって副走査方向に搬送して記録を
行う記録装置の要部構成を示す構成図である。
【図32】従来の光ヘッドと記録用回転ドラムとを備え
た記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図33】図32の記録装置に用いられる色材シート及
び受像シートの層構成を示す断面図である。
【図34】記録装置による記録工程を概念的に示す説明
図である。
【図35】記録素子の配列を概念的に示す図である。
【図36】図35の記録素子配列による既記録エリアを
示す図である。
【図37】色材シートと受像シートとの間に揮発ガスが
溜まった様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録装置 10 色材シート(トナーシート) 12 受像シート 24 レーザヘッド 34 記録用回転ドラム 40 記録ヘッド 61 副走査手段 69 コントローラ A 主走査方向 B 副走査方向 Ph 配列水平基準線上のスポットのピッチ Pv 配列垂直基準線上のスポットのピッチ θ スポット配列の傾斜角度

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元配列された記録素子を用いて記録
    媒体に画像・文字情報を記録する記録装置において、 前記記録素子は、主走査方向に対する配列の行数をN、
    該主走査方向に直交する副走査方向に対する配列の列数
    をMとして基本配列を構成すると共に、 前記基本配列の2列目の主走査方向最上流側の位置
    (n,m)=(1,2)が、1列目の記録素子の主走査
    方向最上流側の記録素子の位置(n,m)=(1,1)
    から、主走査方向最下流側の記録素子の位置(n,m)
    =(N,1)までの間に位置するように前記記録素子の
    配列を各走査方向に対して傾斜させることを特徴とする
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記基本配列の2列目の主走査方向最上
    流側の位置(n,m)=(1,2)が、前記基本配列の
    1列目の記録素子の中心位置(n,m)=([(N+
    1)/2],1)と、前記中心位置の1つ主走査方向下
    流側の位置(n,m)=([(N+1)/2]+1,
    1)との間に位置するように、前記記録素子の配列を傾
    斜させたことを特徴とする請求項1記載の記録装置
    《注:[]はガウスの記号》。
  3. 【請求項3】 前記記録素子のうち、副走査方向最上流
    側で主走査方向上流側の基本配列の位置(n,m)=
    (1〜[(N+1)/2],1)と、副走査方向最下流
    側で主走査方向下流側の基本配列の位置(n,m)=
    ([(N+1)/2]〜N,M)に対しては記録素子を
    設けない又は使用しないことを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の記録装置《注:[]はガウスの記号》。
  4. 【請求項4】 前記記録素子のうち、副走査方向最上流
    側で主走査方向上流側の基本配列の位置(n,m)=
    (1〜[(N+1)/2]+1,1)と、副走査方向最
    下流側で主走査方向下流側の基本配列の位置(n,m)
    =([(N+1)/2]+1〜N,M)に対しては記録
    素子を設けない又は使用しないことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の記録装置《注:[]はガウスの記
    号》。
  5. 【請求項5】 前記基本配列の副走査方向最下流側で主
    走査方向下流側の位置(n,m)=([(N+1)/
    2]+1〜N,M)に配置された記録素子による記録領
    域の隙間が、前記基本配列の副走査方向最上流側で主走
    査方向上流側の位置(n,m)=(1〜[(N+1)/
    2],1)に配置された記録素子による記録領域によっ
    て埋まるように前記記録素子を所定速度で副走査させ、
    インターレース記録を行うことを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれか1項記載の記録装置《注:[]はガ
    ウスの記号》。
  6. 【請求項6】 前記記録素子は、主走査方向に沿って重
    なり合う記録素子に対して、重なり合ういずれか1つの
    記録素子のみを使用して、他の重なり合う記録素子は使
    用せず記録を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5
    のいずれか1項記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録素子は、主走査方向に対する基
    本配列の行数Nが奇数であることを特徴とする請求項1
    〜請求項6のいずれか1項記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録装置は、記録素子を2次元配列
    して構成した記録ヘッドと、受像シートと色材シートか
    らなる記録媒体を、受像シートの受像層と色材シートの
    色材層とが重なり合うように装着する記録用回転ドラム
    とを備え、前記記録ヘッドを前記記録用回転ドラムの軸
    線方向に対して所定角度傾斜させることを特徴とする請
    求項1〜請求項6のいずれか1項記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録素子はレーザ光源からなること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録素子はサーマルヘッドによる
    発熱素子からなることを特徴とする請求項1〜請求項8
    のいずれか1項記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記請求項1〜請求項10のいずれか
    1項記載の記録装置を用いて記録媒体に記録を行うこと
    を特徴とする記録方法。
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