JP2000280502A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000280502A
JP2000280502A JP9343699A JP9343699A JP2000280502A JP 2000280502 A JP2000280502 A JP 2000280502A JP 9343699 A JP9343699 A JP 9343699A JP 9343699 A JP9343699 A JP 9343699A JP 2000280502 A JP2000280502 A JP 2000280502A
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drum
layer
toner
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JP9343699A
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English (en)
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Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成過程全体を搬送の安定した自動化に
より一貫処理を可能としつつ、中間媒体としての役割を
担う受像部分を廃棄しないくてもよい画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 画像形成層を備えたトナー材料10がこ
の画像形成層側で重ね合わされる受像層を表面に備えた
第1のドラム32方向へ、トナー材料10側から画像様
に熱エネルギーを印加する露光部40を有し、露光部4
0による画像様の熱エネルギー印加によるトナー材料で
の画像形成後に、トナー材料10を受像層から剥離して
受像層に画像転写し、第1のドラム32と第2のドラム
34との相対的離接移動により受像層の所定位置へ第2
のドラム34に保持された画像最終支持シート14を押
し付け、画像最終支持シートに画像を再転写する画像形
成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関
し、特に、薄膜を有するトナー材料に像様に熱エネルギ
ーを印加し、トナー材料から数段の剥離現像を経て像様
の薄膜を最終的に支持シートに転写する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7−290731
号公報に開示されているような、薄膜を有するトナーシ
ートに像様に熱エネルギーを印加し、トナーシートから
剥離現像を経て像様の薄膜を受像シートに転写した後、
更に、受像シート上の薄膜を最終支持体に再転写するよ
うにした画像形成装置が知られている。図4はこの画像
形成装置の概略構成図である。この装置は、感光材料供
給部132と、画像形成ドラム134と、このドラム1
34上に設けられた感光材料固定/解除機構136と、
ドラム134の外周に沿って配置されるラミネート機構
138と、露光ヘッド140と、剥離機構142と、給
紙部144と、ラミネート部146と、定着部148
と、剥離部150と、トレイ部152と、制御部を有し
ている。
【0003】感光材料供給部132からドラム134上
に、受像材料12と第1色(例えば、C(シアン))のト
ナーシート10を供給し、まず、感光材料固定/解除機
構136によりドラム134上に受像材料12を固定
し、次いで、ラミネート機構138により加圧加熱押圧
して、受像材料12上にトナーシート10を積層する。
次に、制御部によって画像信号に応じて制御された露光
ヘッド140により、積層されたシート上に像様にヒー
トモードレーザ露光を行って、画像を潜像として記録す
る。続いて、剥離機構142によって、トナーシート1
0をドラム134上に固定されている受像材料12から
剥離して、画像が潜像として形成された色材のみを受像
材料12に転写・現像する。以下、同様に、第2色〜第
4色(例えば、M(マゼンタ),Y(イエロー),K(黒))
の画像が潜像として形成された色材を受像材料12に転
写・現像する。
【0004】全色の画像が形成された受像材料12はド
ラム134から剥離されてラミネート部146に搬送さ
れる。このラミネート部146において、給紙部144
から供給される本紙(画像の最終支持体)14と受像材
料12とのそれぞれがレジストローラ対75によって位
置合わせされつつ重ね合わされ、定着部148に送られ
る。そして、定着部148の加熱定着ローラ対76によ
り挟持搬送されることにより、加熱定着される。次に、
剥離部150において、画像が形成された色材を受像材
料12から本紙14に転写され、画像が転写された本紙
14は、ハードコピーとしてトレイ部152に排出され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
説明した装置では、まず、4色の画像をトナーシートか
ら受像材料12へ転写・現像している。その後、受像材
料12から最終の画像支持体である本紙14に再転写し
ており、この場合、受像材料12は中間媒体としての役
割を担うのみで、用済み後は廃棄されていた。これ以外
の装置でも中間媒体を使用する構成の物では、一般的に
この中間媒体は廃棄されている。しかし、このように中
間媒体としての役割を担うのみで、用済み後は廃棄され
る受像材料を用いることは、環境保全上も問題を有する
ものである。
【0006】また、定着部148の加熱定着ローラ対7
6の挟持により加圧と加熱を同時に与えているが、その
前には、ラミネート部146において、本紙14と受像
材料12とをそれぞれ位置合わせする必要かある。この
ような二つの物を一度に位置合わせすることは、搬送速
度調節等に微妙な調節が必要で、搬送詰まりや位置ずれ
の可能性を高くすることにも繋がるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、上述の問題を解消するこ
とであり、画像形成の過程全体を搬送の安定した自動化
により一貫処理を可能としつつ、中間媒体としての役割
を担う受像部分を廃棄しないくてもよく、本紙への再転
写も良好に行われる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に拘わる画像形成装置は、画像形成層を備え
たトナー材料がこの画像形成層側で重ね合わされる受像
層を表面に備えた第1のドラムと、前記トナー材料側か
ら第1のドラム方向へ画像様に熱エネルギーを印加する
露光部と、画像の最終支持シートを保持する第2のドラ
ムとを有し、前記露光部による画像様の熱エネルギー印
加による前記トナー材料での画像形成後に、前記トナー
材料を受像層から剥離して受像層に画像転写し、前記第
1のドラムと前記第2のドラムとの相対的離接移動によ
り前記受像層の所定位置へ画像最終支持シートを押し付
け、前記第2のドラム上の画像最終支持シートに画像を
再転写すること構成としている。前記受像層が、表面に
直接もしくは少なくとも1層のクッション層を介して設
けられ、弱い熱接着性と離型性を備えている構成とする
ことができる。また、前記トナー材料が前記露光部近傍
のみで前記第1のドラムと接して、熱エネルギー印加時
に、このドラムの回転と同期して移送されるトナーリボ
ンである構成とすることができる。
【0009】すなわち、本発明によれば、画像形成及び
受像部への画像転写後の受像層は第1のドラムから剥が
されることはなく、その上の所定位置に最終支持シート
を第2のドラムにより押し付ける構成なので、中間媒体
としての役割を担う受像部分を廃棄しないくてもよく、
二つのシートの重ね合わせが確実且つ容易となり、画像
形成の過程全体を搬送の安定した自動化により一貫処理
を可能となり、画像最終支持シートへの再転写も良好に
行われることとなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1に本発明の一実施の形
態に拘わる画像形成装置の模式断面図を示し、図2に
は、本実施の形態に拘わるカラー画像形成装置において
適用されるカラー画像記録行程の一例を示す。なお、図
2に示す画像記録行程は、本発明に拘わる画像形成装置
に適用される行程の代表例であり、本発明はこれに限定
されるものではない。図1に示すカラー画像形成装置の
説明に先立って、図2に示すカラー画像記録行程につい
て簡単に説明する。なお、本実施の形態に示すカラー画
像形成装置に用いられるトナーシート及び受像体として
は、本出願人による特願平5−275749号出願明細
書に詳細に記載されているものを用いることができる。
【0011】図2において、各シートの構成は次のよう
になっている。トナーシート10は、支持体18と,こ
の支持体18上に形成され、光熱変換物質を含む光熱変
換層19と,この光熱変換層19上に形成される熱剥離
層20及びこの熱剥離層20上に形成されるトナー層2
2とを有する。上述のトナーシート10の支持体18
は、光熱変換層19,熱剥離層20,トナー層22を機
械的に支持する機能を有する。このため、支持体18の
材質としては、機械的強度が強く、耐熱性を有すると同
時に、有機溶剤に対する耐性の大きなものが望ましい。
また、前述の光照射を支持体18側から行う場合には、
照射光波長に対する光透過性が高いことが必要であり、
更に、光源としてレーザ光を使用し、10μm以下の小
スポットに絞り込む場合には、支持体18の屈折率が小
さいことが望ましい。
【0012】次に、光熱変換層19は、加熱記録手段と
して用いるレーザ光,キセノンフラッシュ等の光源から
照射される高密度エネルギー光を吸収して、熱エネルギ
ーに変換する機能を有する。加熱記録手段として用いる
レーザ光としては、半導体レーザ、例えば、レーザダイ
オード(LD)を使用することが好ましい。光熱変換層
19中には、有機色素等の光吸収材料が含まれている。
なお、加熱記録手段としてサーマルヘッドを用いる場合
には、この光熱変換層19を有しないトナーシートを用
いることができる。本実施の形態に拘わる記録行程にお
いては、高密度エネルギー光照射時、光熱変換層19は
極めて高い温度に上昇する。この温度上昇により光熱変
換層19が変質したり溶融したりすると、後述する剥離
行程において、光熱変換層19の一部が受像体12に転
写して、混色の原因となる。このため、本実施の形態に
拘わる記録方法において用いる光熱変換層19は、後述
する熱剥離層20よりも熱変化を起こしにくいものであ
ることが必要である。
【0013】次に、熱剥離層20は、高密度エネルギー
光非照射状態もしくは非加熱状態で光熱変換層19もし
くは支持体18とトナー層22の間に介在し、両者を結
合させる機能を有する。また、剥離現像の際に、高密度
エネルギー光照射領域の光熱変換層19の一部が、受像
体12に転写,混色することを防止すると共に、記録感
度を向上させるための役割も果たす。すなわち、光熱変
換層19で吸収した熱もしくは支持体18からの熱を受
けて、光熱変換層19もしくは支持体18と熱剥離層2
0の間の結合力、もしくは、熱剥離層20の凝集力のい
ずれかを低下させる機能を有する。
【0014】また、トナー層22は、イエロー(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の有機顔
料を含む。トナー層22の表面には、必要に応じて、保
護フィルムを貼着させておいてもよい。トナーシート1
0は、支持体18上に上述の各層を形成したものであ
り、通常状態では、熱剥離層20とトナー層22が強く
接着された状態となっているが、サーマルヘッドやレー
ザ光等の加熱記録手段によって直接もしくは光熱変換層
19で光熱変換されて加熱されると、加熱された部分の
熱剥離層20には熱分解反応等の熱反応が生じ、光熱変
換層19もしくは支持体18とトナー層22との接着力
を大幅に低下させ、この加熱された部分のみが容易に剥
離可能な状態に変化する。
【0015】一方、受像体12は、支持体26(本発明
の場合は受像ドラム),この支持体26上に形成される
クッション層28及びこのクッション層28上に形成さ
れる受像層16とを有する。なお、図示されていない
が、受像層16がクッション層を兼ねた構成の受像体
や、クッション層28を有しない受像体、更には、支持
体26が受像層16を兼ねた受像体も可能である。
【0016】上述のクッション層28は、弾性を有する
層であり、転写時におけるトナーシート10と受像体1
2との押圧力を吸収し、かつ、トナーシート10のトナ
ー層22と受像体12の受像層16との良好な密着を可
能とし、両者間に介在するゴミやチリ等を埋め込むこと
ができるものである。受像層16は、画像状に加熱され
たトナー層22を受容するためのもので、一般的にポリ
マー材料を主成分として形成される。受像層16に用い
られるポリマーとしては、トナー層22との間に適度の
親和性,濡れ性が必要である。なお、図2には示されて
いないが、受像層16は、上述のクッション層28を兼
ねていてもよい。
【0017】図2(a)に示される積層前の状態では、受
像体12の受像層16は必要に応じて保護シート17で
覆われており、積層直前にこの保護シート17を剥離し
て廃棄するようにすることが好ましい。受像体12の受
像層16は粘着性を有しており、トナーシート10のト
ナー層22の被加熱部分は、受像層16と接触すること
で、容易に受像層16に剥離転写される。また、受像層
16は剥離可能であり、画像の最終支持シート(以降、
『本紙』と呼ぶ)14と受像体12とを押圧接触の基で
加熱することにより、受像層16はクッション層28か
ら剥離して本紙14に転写される。
【0018】本発明の実施の形態であり、レーザヘッド
によるヒートモード記録方式でカラー画像を形成するプ
ロセスを、図2(a)〜(f)に示す記録行程に基づいて説
明する。まず、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C),ブラック(K)の各色から1色を選択して、図2
(a)に示されるように、選択した色の受像体12上に、
トナー層22と受像層16とが対面するようにトナーシ
ート10を搬送し、図2(b)に示されるように、受像体
12の保護シート17を剥離して、両者を積層する。こ
の場合、良好な画像を得るためには、加熱ローラ等のラ
ミネート手段により加圧加熱して、トナー層22と受像
層16とを均一の粘着力で接着することが、必要であ
る。
【0019】次いで、図2(c)に示されるように、レー
ザヘッド24のレーザ24aから射出され結像レンズ2
4bによりスポット径が絞られたレーザ光によってトナ
ーシート10が、その透明支持体18側からヒートモー
ドで像様に露光されると、トナーシート10の光熱変換
層19によってレーザ光が熱に変換され、その熱が熱剥
離層20に伝導され、画像が潜像として記録される。な
お、サーマルヘッド等の加熱記録手段で像様に加熱する
ことによって画像を記録してもよい。この画像記録によ
って、加熱部分の熱剥離層20によるトナー層22の接
着力は低下し、トナー層22は容易に剥離可能な状態に
なる。図2(c)中の記号23は、熱剥離層20に生じた
接着力低下部分を示している。
【0020】なお、ラミネート手段によるトナーシート
10と受像体12との積層、すなわち、トナー層22と
受像層16との粘着は、レーザ光等の照射部分やサーマ
ルヘッド24による加熱部分、すなわち、画像記録位置
だけでもよく、また、両材料全面であってもよい。次い
で、図2(d)に示されるように、トナーシート10と受
像体12とを剥離する。ここで、前述のように、トナー
シート10のトナー層22の加熱部分は、光熱変換層1
9との結合力が低下し、受像層16との粘着力が大きく
なっているため、トナーシート10から容易に剥離可能
になっている。
【0021】受像層16は粘着性を有するので、トナー
シート10と受像体12とを剥離ローラ等の押圧手段に
よって押圧しながら剥離することによって、トナー層2
2の非加熱部分を剥離ムラを生ずることなく受像層16
から剥離すると共に、トナー層22の加熱部分を受像層
16に剥離転写して現像し、受像層16に画像を形成す
る。受像体12の受像層16への1色の画像形成が終了
すると、次いで、他の色のトナーシートを用いて、上と
同様に、図2(a)〜(d)の操作を繰り返して、他の色の
画像を、受像体12上に剥離現像して形成する。
【0022】このようにして、Y,M,C,Kの4色
(あるいは、Y,M,Cの3色)すべての画像を剥離現
像して、受像体12(受像層16)に転写し、カラー画
像を形成する。すべての色の画像形成が終了した後、図
2(e)に示すように、本紙14と受像体12(受像層1
6)を押圧接触させて加熱し、図2(f)に示すように、
本紙14と受像シート12とを剥離する。前述のよう
に、受像体12の受像層16は剥離可能であり、また、
硬化前の表面は粘着性を有するので、本紙14と受像層
16とを粘着後、受像層16が紫外線硬化性等を有して
いる場合には紫外線を照射して受像層16を硬化させて
剥離することにより、受像層16をクッション層28か
ら剥離して本紙14に貼着することで、カラー画像が本
紙14に転写される。
【0023】次に、図1を基に、本発明の実施の形態で
ある画像形成装置30について詳細に説明する。この画
像形成装置30の中心的構成は、表面にトナーシート1
0のトナー層22を受けとめることが可能な受像層16
が設けられた第1のドラム(以下、『受像ドラム』と呼
ぶ)32と、該受像層16上に形成されるトナー像を転
写するための本紙14を受像層16の対向位置に保持す
る第2のドラム(以下、『本紙ドラム』と呼ぶ)34
と、上記受像ドラム32上の受像層16に積層されるト
ナーシート10に像様露光を行う露光ヘッド36とを有
している。
【0024】細述すると、まず、受像ドラム32にトナ
ーシート10を供給するための感材供給部31が備えら
れている。この感材供給部31は、ロール状の複数の色
材シート、例えば、C,M,Y,Kの4色(あるいは、
C,M,Yの3色)の標準トナーシートや印刷分野で用
いられる特色シート等のロール状感熱材料(以降、感材
という)が保持されている感材ステーション53と、1
対の引出ローラ54と、感材ステーション53から引き
出された材料を所定の長さにカットするカッタ55とを
備えている。
【0025】受像ドラム32の受像層16上には、トナ
ーシート10が供給されるが、その先端がシート固定/
解除機構32aにクランプ等により固定され、受像ドラ
ム32の回転によってそのドラムの外周に巻き付けられ
る。この時、後端もシート固定/解除機構32aに保持
される。シート固定/解除機構32aの先端固定部及び
後端固定部の少なくとも一方はシート長さに合わせるた
めに移動可能となっている。次いで、このトナーシート
10の受像層16上への積層は、ラミネート機構38に
備えられたローラ58による加圧により実行される。受
像層16は粘着性を有しており、ローラ58によって所
定押圧力により押圧しながら巻回できるので、しわなど
を発生させず、均一な粘着力で受像層16とトナーシー
ト10のトナー層22とを接着することができる。
【0026】ここで、受像層16へのトナーシート10
のラミネートを均一により強く接着させるため、ローラ
58の加圧中に加熱を合わせて行うことがより好まし
い。この加熱条件としては、各材料の熱膨張率等の熱機
械的性質により、また露光レーザスポットへの影響など
の制約から、130℃以下、好ましくは、100℃以下
とするのがよい。また、このような加圧はローラ58以
外でも、例えば、先端が滑らかな棒状の押圧部材を用い
ることもできる。なお、上記の各トナーシートはドラム
に巻回する場合に張力をかけることで、しわなどを伸ば
すことができるので、好ましい。また、受像ドラム32
にシートの吸着手段を設けることもできる。更に、受像
ドラム32の周長は画像記録範囲より長く設定されてい
る。以上により、図2(a),(b)までの行程が実行
されている。
【0027】次に、露光ヘッド36は、変調手段を含
み、レーザビーム等の高密度エネルギー光を射出するレ
ーザ光源24aと、レーザ光のビームスポット径を調整
する結像レンズ24b等から成るレーザヘッド24(図
2(c)参照)と、このレーザヘッド24を上述の受像ド
ラム32の軸方向(図の紙面に垂直な方向)に移動して
副走査を行う副走査手段61とを有する。なお、レーザ
光によるトナーシート10の主走査は、受像ドラム32
の回転によって行う。ここで、露光ヘッド36には副走
査手段を設けず、受像ドラム32に軸方向の移動手段を
設け、受像ドラム32を回転主走査しつつ、軸方向に移
動させて副走査を行ってもよい。
【0028】露光ヘッド36には、制御部54によっ
て、画像信号に応じて制御された制御信号が送られ、こ
れに基づいてレーザ光の変調が行われる。画像信号によ
るレーザ光の変調は、半導体レーザの場合には、例え
ば、レーザに注入する電流を信号により制御する等、公
知の方法により行われる。なお、上述の画像信号は、本
実施の形態に示すカラー画像形成装置30の外部の画像
読取装置,画像処理装置や各種の記憶媒体から制御部5
4に伝送され、必要な処理が施された後、露光ヘッド3
6に伝送され、レーザヘッド24のヒートモード露光の
制御が行われる。
【0029】制御部54は、露光ヘッド36の副走査手
段61による副走査、及び受像ドラム32の回転による
主走査の制御を始めとして、本紙ドラム34の回転の制
御等、本実施の形態に示すカラー画像形成装置30の各
部の制御及び全体シーケンスの制御等を行う。この制御
部54によって画像信号に応じて制御された信号が露光
ヘッド36に送られ、これに基づいてレーザ光の変調が
行われるが、この時、トナーシート10上では画像部の
光熱変換層がトナー剥離し易い状態に変換され、このこ
とで画像が記録されたこととなり、これは事実上、受像
層16上への転写もほぼ完了した状態となることでもあ
る(図2(c)参照)。
【0030】続いて、シート固定/解除機構32aを解
除して、トナーシート10を受像ドラム32から剥離
し、潜像として記録されたトナーシート10の画像を受
像層16に転写・現像して、受像ドラム32上に画像を
形成する(図2(d)参照)。剥離機構42において、剥
離ローラ62はアーム67に軸支され支点67aを中心
に回動し、ローラ36上を離接可能に構成される。ま
た、アーム67を介して剥離ローラ62を受像ドラム3
2上のトナーシート10を押圧するための押圧手段68
が設けられる。
【0031】ヒートモード露光によりトナー層22の接
着力が像様に低下することで、潜像として画像が形成さ
れたトナーシート10に対し、支点67aを中心にアー
ム67が回動し、これらと一体となって回動する櫛歯ガ
イド板65を受像ドラム32とトナーシート10との間
に挿入すると共に、さらに、これらと一体となって回動
する剥離ローラ62によってこの積層体をトナーシート
10側から押圧する。この後、受像ドラム32を回転す
ると共に、剥離ローラ62と、この剥離ローラ62と一
体に回動する分割ローラ63、64を回転させ、トナー
シート10を櫛歯ガイド板65に沿って移動させつつ、
剥離ローラ62と分割ローラ63との間に挟持させる。
こうして、トナーシート10を剥離ローラ62で押圧し
ながら、剥離ローラ62と分割ローラ63との間で挟持
搬送し、受像ドラム32から剥離する。剥離されたトナ
ーシート10は搬送路を通り、選別部50においてトナ
ーシート10の場合には、画像形成装置30外部に配置
されているトレイ部52の廃棄トレイ52b方向へ選別
排紙される。上述の図2(b),(c),(d)の行程を3〜
4色について繰り返し、受像ドラム32上にカラー画像
を形成する(図2(e)参照)。この間、受像ドラム32
上で、トナーシート10を順次交換する。
【0032】本紙ドラム34は、本実施形態では受像ド
ラム32の下方に配置され、上述の受像ドラム32上に
形成されたトナー像を転写するための本紙14を保持す
る機能を有する。本紙14は給紙装置44から供給さ
れ、この給紙装置44には手差し部44aと給紙トレー
73とが備えられることができる。この給紙装置44は
一般的な構成となっており、給紙ローラ72等によって
本紙14を所定タイミングで本紙ドラム34へ供給す
る。ここで、受像ドラム32上に積層されるトナーシー
ト10は、各色のトナーシート10が順次交換されて使
用されるので、その交換の際に邪魔にならないように、
受像ドラム32と本紙ドラム34とは相対的に移動(接
触・離脱)可能に構成されている。この本紙ドラム34
は受像ドラム32に対する配置として、下方以外で上下
方や側方の位置に配置することも可能である。
【0033】そして、受像ドラム32上にトナーシート
10から転写が終了すると、本紙ドラム34と受像ドラ
ム32とが相対的な移動により、受像層16と本紙14
との位置合わせタイミングを取りながら、接触回転す
る。ドラムの移動機構としては、本紙ドラム34のみを
移動させるのがより単純な移動機構とすることができ
る。この本紙ドラム34は加熱手段を内部に有した加熱
ドラムであり、受像ドラム32上の受像層16に形成さ
れた画像を本紙ドラム34上の本紙14と接触させ、画
像の転写を行いつつ、加熱定着を行うことができる。
【0034】なお、本紙ドラム34は、画像を転写する
ための新規な本紙14をセットしたり、画像転写の終了
した本紙14を取り外したりするが、この操作を容易に
するため、前述の受像ドラム32の場合と同様に、本紙
ドラム34にシート固定/解除機構34aを設けてもよ
い。また、本紙ドラム34の外周に吸気孔を設けてお
き、本紙14吸着手段を用いて吸着するようにしてもよ
い。このように構成することにより、しわ等を発生させ
ることなく、本紙14を本紙ドラム34の外周に巻き付
けることが可能になる。なお、上述の吸着手段とシート
固定/解除機構34aとは併用するのが好ましいが、い
ずれか一方のみとしてもよい。なお、上述の本紙ドラム
34への本紙14の装着は、画像形成開始前に行っても
よいし、受像層16への画像形成が終了した時点で行っ
てもよい。また、画像形成開始前に本紙ドラム34への
本紙14の装着を行った場合には、以後の処理を一貫し
たものとして行うことができる。
【0035】本紙ドラム34において画像の転写及び定
着が終了した本紙14は、受像ドラム32の剥離装置4
2と同様の構成を有する剥離装置42aによって本紙ド
ラム34から剥離され、受像ドラム32から剥離された
トナーシート10と同様に、搬送路を通り、選別部50
に到達する。この選別部50において、本紙14は画像
形成装置30の外部配置されているトレイ部52の取り
出しトレイ52aへ選別送出される。
【0036】以上のような行程によって、本紙14上
に、フルカラー画像をハードコピーとして得ることがで
きる。上記実施の形態によれば、受像ドラム32上の受
像層16に形成された画像を、直接、本紙ドラム34上
の本紙14に転写可能としたことにより、全体の処理を
自動化して一貫処理が可能となり、廃棄するものとして
はトナーシートのみの画像形成装置が提供される。
【0037】以上のように、受像ドラム32上の受像層
16を繰り返し使用可能としたもので、この受像層16
は、弱い熱接着性と離型性とを備えた材料で構成されて
いる。この受像層16を構成するための弱い熱接着性と
離型性とを備えた材料としては、例えば、接着性を要す
る素材に、離型性を有する離型剤を所定の割合で含有す
ることで、所望の接着性を離型性を備えた材料を構成す
ることができる。
【0038】このような材料としては以下のものがあ
る。 a.接着性を有する素材 熱軟化性を有すれば基本的に使用可能であり、例えば、
60℃〜130℃に軟化点或いは融点を有するものであ
る。より具体的には、一般的に、アクリル系樹脂、ウレ
タン系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂など広範囲の樹脂を利用できる。
【0039】b.離型性を有する離型剤 シリコンゴム、フッ素樹脂、離型性を有するフッ素系界
面活性剤、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン樹脂、これらのオレフィンとα、β−不飽和カル
ボン酸との共重合体、更に、これらの共重合体の金属イ
オン結合物であるアイオノマー樹脂のインキ非受容性の
物質、等を適宜に用いることが可能である。
【0040】次に、本発明の他の実施の形態に拘わるカ
ラー画像形成装置を説明する。図3は本発明の他の実施
の形態に拘わるカラー画像形成装置の概略側面図であ
る。図3中で、図1の実施の形態と同様の作用を有する
要素には同じ符号を付して説明を省略する。図1に示し
た実施の形態と比較すると、トナーシートの供給及び露
光部を変更しており、トナーシートの供給の替わりのト
ナーリボン10aと、これを受像ドラム32に押圧し搬
送する押さえローラ32b,32cと、受像ドラム32
の最上部位置に配置された露光部40aの露光ヘッド3
6aとが主に異なる構成となっている。露光形態につい
て、本実施形態に係るカラー画像形成装置においては、
副走査は受像ドラム32軸方向への露光ヘッド36aの
移動により、主走査は受像ドラム32の回転及びトナー
リボン10aの移動方向による。
【0041】画像形成行程としては、受像層16を備え
る受像ドラム32の回転に同期して、トナーリボンロー
ル10bからトナーリボン10aが引き出され、トナー
リボン10aが押さえローラ32b,32cにより受像
ドラム32に押圧されている位置で、所定タイミングで
露光ヘッド36aにより画像露光が成される。この時受
像層16への画像付着力がトナーリボン10aに対する
よりも強くなり、受像ドラム32の回転につれて、受像
ドラム32に画像が転写される。以下、本紙ドラム34
への本紙14のセットを行い、図1を基に記載している
実施の形態と同様の手順で、本紙14への画像形成転写
を行う。ここで、例えば、トナーリボン10aには4色
(または3色)のトナー領域が順番につなげられる構成
とすることができ、順次画像形成される。また、一色毎
にトナーリボンロール10bを自動的に交換する構成す
ることもできる。
【0042】なお、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置においては、上述のようにトナーリボン10aを連
続的に供給する方式を採用したことにより、先の実施の
形態のように4色(または3色)の画像すべてを形成さ
せた後に、この画像をまとめて転写する方式以外に、次
のような画像形成方法を行うことができる。すなわち、
図3に示すように、受像ドラム32と本紙ドラム34と
を接触させておき、受像ドラム32上に画像を記録しな
がら、受像シート12と本紙14との接触点で、受像シ
ート12から本紙ドラム34上の本紙14に、1色ずつ
画像を転写する。
【0043】この場合、本紙14への転写の際に、各色
の画像の開始位置を正確に合わせることが非常に重要と
なる。これには、制御部54による、受像ドラム32,
本紙ドラム34の回転の制御及び露光ヘッド36aの露
光制御等を正確に行うことが必要である。このように本
実施の形態によれば、トナーシート(トナーリボン)の
操作を容易にしたカラー画像形成装置を実現できる。
【0044】なお、上記各実施の形態はいずれも本発明
の一例を示したものであり、本発明はこれらに限定され
るべきものではないことは言うまでもないことである。
例えば、上記実施の形態に拘わる画像形成装置では、熱
エネルギー印加手段としてレーザ露光ヘッドを利用して
いるが、サーマルヘッドによって加熱記録を行う装置も
実現可能である。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、本紙シート用のドラムを設けて、受像層を備え
る受像ドラムに接触させて再転写を行い、受像ドラムが
中間媒体としての役割を担う構成であり、用済み後は廃
棄される受像材料を用いず、重ね合わせ時の紙詰まりの
発生を抑えることができ、画像形成の過程全体を搬送の
安定した自動化により一貫処理を可能とし、本紙への再
転写も良好に行う画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に拘わる画像形成装置の
模式側面図である。
【図2】本実施の形態に拘わる画像形成装置において適
用される画像記録行程の一例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に拘わる画像形成装置
を示す概略側面図である。
【図4】従来の画像形成装置の模式側面図である。
【符号の説明】
10 トナーシート 10a トナーリボン 10b トナーリボンロール 14 本紙 16 受像層 22 トナー層 30,30a 画像形成装置 31,132 感光材料供給部 32 受像ドラム 32a,34a シート固定/解除機構 32b,32c 押さえローラ 34 本紙ドラム 38,138 ラミネート機構 40,40a,140 露光ヘッド 42,42a,142 剥離機構 44,144 給紙部 36,36a 露光ヘッド 50 選別部 52,152 トレイ部 54 制御部 134 画像形成ドラム 136 感光材料固定/解除機構 148 定着部 150 剥離部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AB03 AB09 AC01 CA03 CA08 CA11 2H096 AA23 AA30 EA04 GA50 GA60 LA30 2H111 AA26 AA35 AA40 AA50 AB05 CA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成層を備えたトナー材料がこの画
    像形成層側で重ね合わされる受像層を表面に備えた第1
    のドラムと、前記トナー材料側から第1のドラム方向へ
    画像様に熱エネルギーを印加する露光部と、画像の最終
    支持シートを保持する第2のドラムとを有し、前記露光
    部による画像様の熱エネルギー印加による前記トナー材
    料での画像形成後に、前記トナー材料を受像層から剥離
    して受像層に画像転写し、前記第1のドラムと前記第2
    のドラムとの相対的離接移動により前記受像層の所定位
    置へ画像最終支持シートを押し付け、前記第2のドラム
    上の画像最終支持シートに画像を再転写することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記受像層が、表面に直接もしくは少な
    くとも1層のクッション層を介して設けられ、弱い熱接
    着性と離型性を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー材料が前記露光部近傍のみで
    前記第1のドラムと接して、熱エネルギー印加時に、こ
    のドラムの回転と同期して移送されるトナーリボンであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装
    置。
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