JPH11277920A - 記録媒体および画像記録装置 - Google Patents

記録媒体および画像記録装置

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JPH11277920A
JPH11277920A JP10087019A JP8701998A JPH11277920A JP H11277920 A JPH11277920 A JP H11277920A JP 10087019 A JP10087019 A JP 10087019A JP 8701998 A JP8701998 A JP 8701998A JP H11277920 A JPH11277920 A JP H11277920A
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JP10087019A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Sasaki
義晴 佐々木
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体のサイズを制限する必要のない、ト
ナーシートと受像シートとの良好な密着性が得られる記
録媒体を提供すること。 【解決手段】 記録媒体10は受像シート31とトナー
シート32とから構成される。受像シート31にはドラ
ム軸方向の左右両端側の双方にドラム回転方向に沿って
一直線上に複数の吸着穴15が設けられている。トナー
シート32はこの受像シート31の吸着穴15を完全に
覆うが、トナーシート32のサイズは受像シート31よ
り小さい。この受像シート31の吸着穴15を記録用回
転ドラム2の吸着穴21に合わせるように記録媒体10
を装着することにより、トナーシート32が吸着されて
受像シート31に密着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像・文字などの
情報の記録に用いられる記録媒体および画像記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像記録装置では、光ヘッドより
レーザビーム等を記録用回転ドラム上に固定された記録
媒体に照射して画像記録を行う。この場合の記録媒体に
は、透過性のPETベースなどの支持体に形成した加熱
転写が可能なトナー層を有するトナーシートと、転写さ
れるトナーを受けとめる受像層を有する受像シートとが
用いられ、トナーシートを画像データに応じて加熱し
て、トナー層の加熱部分を受像シートの受像層に転写す
ることにより、受像シート上に画像を記録する構成とな
っている。
【0003】具体的には、支持体上に熱溶融性もしくは
熱接着性の色材層(光熱変換+トナー層)が形成された
トナーシートを用い、少なくとも記録位置においてトナ
ーシートと受像シートとを重ねてトナー層と受像シート
とを十分密着させて、トナーシートの裏面側もしくは受
像シートの裏面側からレーザビームなどにより画像デー
タに基づいて加熱してトナー層に潜像を形成し、その後
トナーシートと受像シートとを剥離することによって、
トナー層の露光部分を受像層に転写して受像シート上に
画像を転写するものである。
【0004】まず、従来の画像記録装置の斜視図である
図8を参照して説明する。図8において、1は複数のレ
ーザビームを有して各々のレーザビームを記録データ通
りにON/OFF変調させて照射し、一次元方向に移動
可能な光ヘッドである。2は記録媒体を装着して高速回
転する記録用回転ドラムであり、3はそれぞれ用途に応
じて構造が異なるCTP(computer to plate)用、あ
るいはDDCP(direct digital color proofer)用ま
たはリス用などの記録媒体である。4は光ヘッド1を搭
載して記録用回転ドラム2上の記録媒体3に対してレー
ル上を平行移動可能な移動ステージ(または、副走査ス
テージ)であり、移動しながら光ヘッド1より記録媒体
3にレーザビームを照射して画像記録を行う。この場合
の移動は、画像形成の際の副走査方向に該当し、主走査
は記録用回転ドラム2の回転方向となる。
【0005】次に、この画像記録装置に装着される記録
媒体3の構造について図9を用いて説明する。図9は図
8に示す記録媒体3を構成する受像シート31とトナー
シート32との構造を示す図である。記録媒体3への実
際の記録工程については、図9に示すような記録媒体
(CTP用、DDCP用、リス用等)を構成するトナー
シート32などの熱転写シートなどを用いて行われる。
トナーシート32はレーザ光照射側から「支持体・光熱
変換層・トナー層」で構成されている。一方、受像シー
ト31は、トナーシート32側から「受像層・クッショ
ン層・支持体」、で構成されている。受像シート31の
上にトナーシート32をトナー層を受像シート31側に
向けた状態でトナーシート32を重ね、レーザ光を照射
すると、照射されたトナー層部分が熱によって受像層に
転写される。
【0006】図9に示すトナーシート32の支持体に
は、PET(ポリエチレンテフタレート)ベース、TA
C(トリアセチルセルロース)ベース、PEN(ポリエ
チレンナフタレート)ベースなどのレーザ光を透過させ
る材質が用いられる。光熱変換層には、カーボン、黒色
物、赤外吸収色素、特定波長吸収物質などのレーザエネ
ルギーを熱に効率良く変換するものが用いられる。トナ
ー層にはK(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y
(イエロー)の各色のトナーシートがあり、他に金、
銀、茶、グレーなどのトナーシートが使われることもあ
る。これらは各色で加熱、記録特性が異なっている。
【0007】受像シート31の受像層は転写されるトナ
ーを受け止めるものである。クッション層は、トナーが
複数段に重ねられる時の段差吸収の働きを持つ。なお、
これらの構造はそれぞれ用途によっても異なり、使用さ
れるトナーシート、受像シートの詳細については、本出
願人の出願に係る、特開平4−26594号、特開平4
−327982号、特開平4−327983号公報に詳
述されている。
【0008】次に、具体的な画像記録の手順について図
10を用いて説明する。図10は、図9に示された受像
シート31上への記録工程をKCMY各色について行う
記録工程図である。KCMY4色による各記録工程につ
いては、色データでレーザ記録を行う工程と、記録後に
受像シート31からトナーシート32を剥離させる工程
とから成っている。
【0009】以下に、K色を媒体に記録するための工程
を説明する。工程(1)では、受像シート31を記録用
回転ドラム2に巻き付ける(図10(a))。次に工程
(2)では、K色工程を実施するためK色トナーシート
を受像シート31の上に巻き付ける(図10(b))。次
に工程(3)では、必要に応じてラミネートする(図1
0(c))。次に工程(4)では、K色の画像・文字デー
タを基にレーザ光をK色トナーシート側に照射し記録す
る(図10(d))。さらに工程(5)では、K色トナー
シートを受像シート31から剥離させ、K色工程を終了
する(図10(e))。
【0010】以下に、K色工程と同様にC色を媒体に記
録するための工程を説明する。工程(6)では、C色ト
ナーシートを受像シート31の上に巻き付ける。次に工
程(7)では、必要に応じてラミネートする。次に工程
(8)では、C色の画像・文字データを基にレーザ光を
C色トナーシート側に照射し記録する。さらに工程
(9)では、Cトナーシートを受像シート31から剥離
させ、C色工程を終了する。
【0011】以下に、C色工程と同様にM色を媒体に記
録するための工程を説明する。工程(10)では、M色
トナーシートを受像シート31の上に巻き付ける。次に
工程(11)では、必要に応じてラミネートする。次に
工程(12)では、M色の画像・文字データを基にレー
ザ光をM色トナーシート側に照射し記録する。さらに工
程(13)では、M色トナーシートを受像シート31か
ら剥離させ、M色工程を終了する。
【0012】以下に、M色工程と同様にY色を媒体に記
録するための工程を説明する。工程(14)では、Y色
トナーシートを受像シート31の上に巻き付ける。次に
工程(15)では、必要に応じてラミネートする。次に
工程(16)では、Y色の画像・文字データを基にレー
ザ光をY色トナーシート側に照射し記録する。さらに工
程(17)では、Y色トナーシートを受像シート31か
ら剥離させ、Y色工程を終了する。
【0013】以上により、最後に工程(18)では、受
像シート上にKCMY4色が適宜積み重なったり、重な
らなかったりして、必要なカラーの画像が出来上がる
(図10(f))。
【0014】このように画像記録装置においては、図8
に示したように受像シート上に熱溶融性、熱接着性若し
くは昇華性のトナーを用いたトナーシート32を密着す
るように重ねて構成される記録媒体3を、記録用回転ド
ラム2表面上のレジストレーションによって決められた
位置に貼り付けるように固定して、光ヘッド1よりレー
ザビーム等を照射してKCMYカラー画像記録等を行っ
ている。そして、記録中記録用回転ドラム2はかなりな
高速回転となるので、記録媒体3が記録用回転ドラム2
上から浮いたり、ズレたり、めくれたりしないように、
吸引管を介して外部の吸引源エアーブロア(あるいは真
空ポンプ等)により記録用回転ドラム2の内部の空気を
吸引して圧力を下げ、記録用回転ドラム2の表面に開口
した多数の吸着穴や吸着溝より記録媒体3を真空吸着し
て、確実に保持固定するようにしている。
【0015】図11は従来の記録用回転ドラム2の吸着
機構の原理を示す断面図である。この真空吸着機構は記
録用回転ドラム2の回転軸を中空にして多数の回転軸穴
7を開けて、エアーブロア5や真空ポンプ等の真空吸着
機構の吸引管に連結し、エアーブロア5の羽根をモータ
等の駆動源により回転させて、回転軸穴7から記録用回
転ドラム2内部の空気を吸引し、記録用回転ドラム2の
吸着穴21より記録媒体3を確実に真空吸着し、固定す
るようにしている。
【0016】図12は、従来の記録用回転ドラム2の切
断展開部分図である。図12において、最外側の矩形は
記録用回転ドラム2を軸方向に沿って切断して展開した
ところを示している。その内側の矩形は記録用回転ドラ
ム2の上に吸着される記録媒体3である。○印が吸着穴
21である。ここでは、○印は記録用回転ドラム2の上
に設けられる配置関係をわかりやすく図示するため大き
く描かれてあり、実際の大きさと数は図12と対応して
いるものではなく、実際の大きさはさらに小さくかつ数
はさらに多い。また、上部には、記録媒体3の上流先端
部を強く固定するための吸着溝22が設けられている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の画像記録装置にあっては、記録用回転ドラム2に記
録媒体3を吸着する時にその受像シート31とトナーシ
ート32を均一に密着させるために、トナーシート32
のサイズを受像シート31よりも大きくしてトナーシー
ト32の4辺が受像シート31からはみ出るようにして
いる。しかしながら、トナーシート32の周縁部を受像
シート31の周囲にわたって完全に密着させることは難
しく、どこかにしわが発生し、しわが原因で吸着漏れが
生じることによって、しわの部分が外気と通じ合って画
像にムラが生ずるという問題点があった。
【0018】ここで、図13は記録用回転ドラム2に記
録媒体3を吸着させた状態を示す縦断面図である。図1
3において、記録用回転ドラム2に開けられた各吸着穴
21のうち、符号Aで示す範囲の各吸着穴21は受像シ
ート31の吸着用として働き、符号Bで示す吸着穴21
はトナーシート32と受像シート31との密着用として
働き、符号Cで示す吸着穴21はトナーシート32の吸
着用として働く。記録媒体3を記録用回転ドラム2に吸
着させた時にトナーシート32の周縁部が受像シート3
1の端との段差分(約150μm)だけ折れ曲がるが、
この折れ曲がり部分のどこかにしわが発生し易く、この
しわの部分が外気と通じ合うと、画像ムラが生じてしま
う。また、しわの部分にゴミが入った場合にはゴミ欠陥
の画像が形成されることになる。
【0019】なお、この問題点を解決するものとして、
図14に示すように、トナーシート32と受像シート3
1との間の段差を補正する段差補正テープ33を受像シ
ート31の周辺に沿って設ける方法がある。この方法で
はトナーシート32に歪が生じなくなるが、段差補正テ
ープ33の内側より小さいサイズの受像シート31を用
いる必要があり、記録媒体3のサイズに制限が生ずると
いう欠点がある。
【0020】そこで本発明は、記録媒体のサイズを制限
する必要のない、トナーシートと受像シートとの良好な
密着性が得られる記録媒体および画像記録装置を提供す
ることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、表面に記録媒体を真空吸着
するための吸着穴が設けられた記録用回転ドラムを備え
た画像記録装置に用いられる記録媒体であって、トナー
層を有するトナーシートおよび前記トナーシートから転
写されるトナーを受けとめる受像シートから構成される
ものにおいて、前記受像シートは画像記録領域外に複数
の吸着穴を具備したことを特徴とする記録媒体である。
【0022】この記録媒体によれば、受像シートの画像
記録領域以外の領域に設けた複数の吸着穴が記録用回転
ドラムの吸着穴に重なるようにして記録用回転ドラムに
装着すると、受像シートの複数の吸着穴を通してトナー
シートが吸着される。これにより、トナーシートの周縁
部と受像シートの端とが段差を持って接するようなこと
がなく並行に密着するので、密着不足による画像ムラや
ゴミ欠陥の画像が生ずることがない。
【0023】また、請求項2記載の発明は、上記1記載
の記録媒体において、前記複数の吸着穴は前記画像記録
領域外の2辺以上に存在することを特徴とする上記1記
載の記録媒体である。
【0024】受像シートの吸着穴を、図1に示すように
記録用回転ドラムの軸方向の左右の2辺に形成してもよ
いし、図3に示すように記録用回転ドラムの回転方向の
上流側および下流側の2辺に形成してもよい。また、受
像シートの4辺全てに形成してもよい。なお、複数の吸
着穴を1列に並べて形成する必要はなく、例えば千鳥状
に並べて形成するようにしてもよい。要は、受像シート
を通してトナーシートを吸着できればよいので、画像記
録領域以外であればどこに形成してもよい。また形状お
よび配置も任意である。
【0025】また、請求項3記載の発明は、前記トナー
シートの外形が前記受像シートの外形より小さく、かつ
前記複数の吸着穴の形成範囲より大きいことを特徴とす
る上記1または2記載の記録媒体である。
【0026】また、トナーシートの形状は、記録用回転
ドラムの軸方向および回転方向のいずれにおいても、受
像シートの外形より小さく、かつ受像シートの吸着穴の
形成範囲より大きければよい。
【0027】また、請求項4記載の発明は、前記トナー
シートの少なくとも1部が前記受像シートの外形より大
きく、かつ他の部分は前記トナーシートの外形が前記受
像シートの外形より小さく、前記複数の吸着穴の形成範
囲より大きいことを特徴とする上記1または2記載の記
録媒体である。
【0028】また、図4に示すように、トナーシートの
少なくとも1辺を受像シートの外形より大きくした場合
には、トナーシートを容易に剥離できるようになる。
【0029】また、請求項5記載の発明は、トナーシー
トおよび受像シートを備えた記録媒体を表面に真空吸着
するための吸着溝および/または吸着穴が設けられた記
録用回転ドラムを備えた画像記録装置において、前記記
録用回転ドラムの表面の少なくとも一部分に多孔質部材
が設けられたことを特徴とする画像記録装置である。
【0030】この画像記録装置によれば、記録用回転ド
ラムの記録媒体の受像シートと接する面側の全ての部分
または一部分に多孔質部材を設けたことにより、必ずし
も受像シートの吸着穴が記録用回転ドラムの吸着穴に重
ならなくても多孔質部材中を空気が通過するので、トナ
ーシートを吸着でき、受像シートに密着させることがで
きる。
【0031】また、請求項6記載の発明は、前記多孔質
部材が前記受像シートより小さく、前記記録用回転ドラ
ムの前記吸着溝および/または前記吸着穴と重なるよう
に設けられたことを特徴とする上記5記載の画像記録装
置である。
【0032】多孔質部材は、サイズを受像シートより小
さくし、かつ記録用回転ドラムの吸着穴と重なる位置に
設けてもよい。
【0033】また、請求項7記載の発明は、前記多孔質
部材が前記ドラムと一体に形成されたことを特徴とする
上記5または6記載の画像記録装置である。
【0034】また、請求項8記載の発明は、前記多孔質
部材が前記ドラムと別体であり、前記多孔質部材の表面
が前記ドラムの表面と一致して前記ドラムに設けられた
ことを特徴とする上記5または6記載の画像記録装置で
ある。
【0035】多孔質部材を記録用回転ドラムと一体また
は別体として形成してもよい。別体とする場合はその表
面が記録用回転ドラムの表面と一致するようにして記録
用回転ドラムに埋め込むようにするとよい。
【0036】また、請求項9記載の発明は、前記多孔質
部材が前記ドラム表面に巻き付けることの可能な多孔質
セラミックまたは繊維を縫い合わせたメッシュ状のもの
または堅いスポンジ状のものであることを特徴とする上
記5〜8のいずれかに記載の画像記録装置である。
【0037】多孔質部材は、多孔質セラミックまたは繊
維を縫い合わせたメッシュ状のもの、または堅いスポン
ジ状のものが好適である。
【0038】また、請求項10記載の発明は、前記多孔
質部材が複数の部分に分けて前記ドラムに設けられるこ
とを特徴とする上記5〜9のいずれかに記載の画像記録
装置である。
【0039】多孔質部材を記録用回転ドラムの一部分に
設ける場合、複数の部分に分れて設けてもよい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。 (I)記録媒体の実施の形態 (イ)記録媒体に関する第1の実施の形態 図1は本発明の記録媒体に関する第1の実施の形態に係
る記録媒体を示す平面図である。記録媒体に関する第1
の実施の形態の記録媒体10において、受像シート31
にはドラム軸方向の左右両端側の双方にドラム回転方向
に沿って一直線上に複数の吸着穴15が設けられ、トナ
ーシート32はこの受像シート31の吸着穴15を完全
に覆う。但し、トナーシート32のサイズは受像シート
31より小さい。
【0041】図2は記録用回転ドラム2に記録媒体10
を装着した状態を示す縦断面図である。図2に示すよう
に記録媒体10は、受像シート31の吸着穴15が記録
用回転ドラム2の吸着穴21と重なるよう記録用回転ド
ラム2に装着される。受像シート31の吸着穴15を記
録用回転ドラム2の吸着穴21に合わせることにより、
記録用回転ドラム2内部の空気の吸引が行われた場合
に、吸着穴15、21を通してトナーシート32が吸着
されて受像シート31に密着する。
【0042】この記録媒体10を用いることで、受像シ
ート31の端でトナーシート32の周縁部が折れ曲がる
ことがないため、トナーシート32のしわによる画像ム
ラやゴミ欠陥の画像が生じない。また、段差補正テープ
33(図14参照)を設ける必要がないので、記録媒体
のサイズの制約も受けない。
【0043】(ロ)記録媒体に関する第2の実施の形態 図3は本発明の記録媒体に関する第2の実施の形態に係
る記録媒体を示す平面図である。記録媒体に関する第2
の実施の形態の記録媒体11において、受像シート31
にはドラム回転方向の上流端および下流端の双方にドラ
ム軸方向に沿って一直線上に複数の吸着穴15が設けら
れ、記録媒体に関する第2の実施の形態でも上記記録媒
体に関する第1の実施の形態と同様に、トナーシート3
2はこの受像シート31の吸着穴15を完全に覆う。但
し、トナーシート32のサイズは受像シートより小さ
い。
【0044】受像シート31の吸着穴15を記録用回転
ドラム2の吸着穴21に合わせることによって、これら
の吸着穴15、21を通してトナーシート32が吸着さ
れるので、トナーシート32を受像シート31に密着さ
せることができる。これにより、上記第1の実施の形態
と同様に、トナーシート32のしわによる画像ムラやゴ
ミ欠陥の画像が生じない。また、段差補正テープ33
(図14参照)を設ける必要がないので、記録媒体のサ
イズの制約も受けない。
【0045】なお、上記記録媒体に関する第1の実施の
形態では、受像シート31のドラム軸方向の左右両端側
の双方に吸着穴15を設け、記録媒体に関する第2の実
施の形態では受像シート31のドラム回転方向の上流側
および下流側の双方に吸着穴15を設けたが、受像シー
ト31の4辺全てに設けてもよい。また、複数個の吸着
穴15を一直線上に並べる必要もなく、例えば千鳥状に
並べるようにしてもよい。そして、吸着穴15の数も図
に示すような数に限定されるものでもなく、任意であ
る。
【0046】(ハ)記録媒体に関する第3の実施の形態 図4は本発明の記録媒体に関する第3の実施の形態に係
る記録媒体を示す平面図である。記録媒体に関する第3
の実施の形態の記録媒体12は、前述した記録媒体に関
する第1の実施の形態と同様に受像シート31のドラム
軸方向の左右両端側の双方にドラム回転方向に沿って一
直線上に複数の吸着穴15が設けられている点では同じ
であるが、図4に示されるようにトナーシート32のド
ラム回転方向の1辺が受像シート31の外形より大きく
なっている。このようにトナーシート32の1辺を受像
シートの外形より大きくすることで、トナーシート32
を容易に剥離できる。
【0047】(II)画像記録装置の実施の形態 (イ)画像記録装置に関する第1の実施の形態 図5は本発明の画像記録装置に関する第1の実施の形態
に係る記録用回転ドラムの縦断面図である。なお、図5
も図2と同様に記録媒体10を装着した状態を示す。画
像記録装置に関する第1の実施の形態の画像記録装置
は、記録媒体10の受像シート31と接する面側のほぼ
全ての部分に多孔質部材40を有する記録用回転ドラム
17を備えたものである。但し、多孔質部材40の厚み
は記録用回転ドラム17の厚みより薄く、多孔質部材4
0は記録用回転ドラム17の表面に設けられた多孔質部
材装着部分にはめ込むように装着されており、多孔質部
材40の表面は記録用回転ドラム17の表面と同一にな
っている。
【0048】また、多孔質部材40には、記録用回転ド
ラム17の吸着穴21の一部(または全て)と重なる吸
着穴41が複数個設けられている。多孔質部材40は、
例えば多孔質セラミックまたは繊維を縫い合わせたメッ
シュ状のものまたは堅いスポンジ状のものからなり、空
気の通過が容易になっている。
【0049】これにより、受像シート31の吸着穴15
が記録用回転ドラム2の吸着穴21に完全に重ならなく
ても十分にトナーシート32を受像シート31に密着さ
せることができ、記録媒体10の受像シート31の吸着
穴15と記録用回転ドラム2の吸着穴21との位置合わ
せが不要になる。
【0050】(ロ)画像記録装置に関する第2の実施の
形態 図6は本発明の画像記録装置に関する第2の実施の形態
に係る記録用回転ドラムの縦断面図である。なお、図6
も図2と同様に記録媒体10を装着した状態を示す。画
像記録装置に関する第2の実施の形態の画像記録装置
は、記録媒体10の受像シート31と接する面側のほぼ
全ての部分に多孔質部材50を有する記録用回転ドラム
18を備えたものである。但し、多孔質部材50の厚み
は記録用回転ドラム18の厚みより薄く、多孔質部材5
0は記録用回転ドラム18の表面に設けられた多孔質部
材装着部分にはめ込むように装着されており、多孔質部
材50の表面は記録用回転ドラム18の表面と同一にな
っている。
【0051】また、図6における多孔質部材50には、
上記画像記録装置に関する第1の実施の形態の多孔質部
材40のような吸着穴41が示されていないが、多孔質
部材50として孔の大きな多孔質セラミック、目を大き
くして縫い合わせた繊維あるいは孔の大きなスポンジ状
のものを使用することによって空気の通流量を多くで
き、十分にトナーシート32を受像シート31に密着さ
せることができる。また、この多孔質部材50の使用に
より、記録媒体10の受像シート31の吸着穴15と記
録用回転ドラム2の吸着穴21との位置合わせが不要に
なる。
【0052】(ハ)画像記録装置に関する第3の実施の
形態 図7は本発明の画像記録装置に関する第2の実施の形態
に係る記録用回転ドラムの縦断面図である。なお、図7
も図2と同様に記録媒体10を装着した状態を示す。画
像記録装置に関する第3の実施の形態の画像記録装置
は、記録媒体10の受像シート31と接する面側のドラ
ム軸方向の両端部分において、ドラム回転方向に多孔質
部材60を有する記録用回転ドラム19を備えたもので
ある。但し、多孔質部材60の厚みは記録用回転ドラム
19の厚みより薄く、多孔質部材60は記録用回転ドラ
ム19の表面に設けられた多孔質部材装着部分にはめ込
むように装着されており、多孔質部材60の表面は記録
用回転ドラム19の表面と同一になっている。
【0053】また、図7における多孔質部材60にも、
上記画像記録装置に関する第1の実施の形態の多孔質部
材40のような吸着穴41が示されていないが、上記画
像記録装置に関する第2の実施の形態の多孔質部材50
と同様に、孔の大きな多孔質セラミック、目を大きくし
て縫い合わせた繊維、あるいは孔の大きなスポンジ状の
ものを使用することによって空気の通流量を多くでき、
十分にトナーシート32を受像シート31に密着させる
ことができる。また、この多孔質部材50の使用によ
り、記録媒体10の受像シート31の吸着穴15と記録
用回転ドラム2の吸着穴21との位置合わせが不要にな
る。
【0054】なお、受像シート31の吸着は記録用回転
ドラム19に設けられた吸着穴21のみであることか
ら、上記画像記録装置に関する第1および第2の実施の
形態と比べて多少受像シート31に対する吸着力は弱い
が、多孔質部材60を設けている分、従来の記録用回転
ドラム2よりは大きな吸着力が得られるので、十分にト
ナーシート32を受像シート31に密着させることがで
きる。また、多孔質部材60の利点としては、使用する
多孔質部材の量が少ないことから、その分、コストの削
減が可能になる。
【0055】
【発明の効果】上述のように本発明の請求項1乃至5記
載の記録媒体によれば、受像シートの画像記録領域外に
複数の吸着穴を設け、これらの吸着穴を通してトナーシ
ートを吸着できるようにしたのため、トナーシートと受
像シートとの良好な密着性が得られ、ムラやごみ欠陥の
ない画像を得ることができる。また、トナーシートと受
像シートとの間の段差を補正する段差補正テープを設け
る必要がないので、様々なサイズの記録媒体を使用する
ことができる。
【0056】また、本発明の請求項6記載の記録媒体に
よれば、トナーシートの少なくとも1辺を受像シートの
外形より大きくしたので、トナーシートを容易に剥離す
ることができる。
【0057】本発明の請求項7乃至12記載の画像記録
装置によれば、両端部分を除くドラム表面の全部または
一部に多孔質部材を有する記録用回転ドラムを備えるこ
とから、ドラムと記録媒体との間の空気の通流量を多く
でき、記録媒体の受像シートとトナーシートとの密着性
を高めることができる。また、請求項1乃至6記載の記
録媒体を使用する場合には、必ずしも記録媒体の受像シ
ートの吸着穴を記録用回転ドラムの吸着穴に正確に合わ
せなくとも十分に受像シートとトナーシートとを密着さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体に関する第1の実施の形
態を示す平面図である。
【図2】記録媒体に関する第1の実施の形態の記録媒体
を画像記録装置の記録用回転ドラムに装着した状態を示
す縦断面図である。
【図3】本発明に係る記録媒体に関する第2の実施の形
態を示す平面図である。
【図4】本発明に係る記録媒体に関する第3の実施の形
態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る画像記録装置に関する第1の実施
の形態の記録用回転ドラムの縦断面図である。
【図6】本発明に係る画像記録装置に関する第2の実施
の形態の記録用回転ドラムの縦断面図である。
【図7】本発明に係る画像記録装置に関する第3の実施
の形態の記録用回転ドラムの縦断面図である。
【図8】画像記録装置の斜視図である。
【図9】記録媒体を構成する受像シートとトナーシート
の構造を示す図である。
【図10】画像記録装置における具体的な画像記録の手
順を示す説明図である。
【図11】従来の記録用回転ドラムの吸着機構の原理を
示す断面図である。
【図12】従来の記録用回転ドラムの切断展開部分図で
ある。
【図13】従来の記録媒体の問題点を説明するための縦
断面図である。
【図14】従来の記録媒体の他の問題点を説明するため
の縦断面図である。
【符号の説明】
10、11、12 記録媒体 15 吸着穴 17、18、19 記録用回転ドラム 31 受像シート 32 トナーシート 40、50、60 多孔質部材 41 吸着穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に記録媒体を真空吸着するための吸
    着穴が設けられた記録用回転ドラムを備えた画像記録装
    置に用いられる記録媒体であって、トナー層を有するト
    ナーシートおよび前記トナーシートから転写されるトナ
    ーを受けとめる受像シートから構成されるものにおい
    て、 前記受像シートは画像記録領域外に複数の吸着穴を具備
    したことを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録媒体において、 前記複数の吸着穴は前記画像記録領域外の2辺以上に存
    在することを特徴とする請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記トナーシートの外形が前記受像シー
    トの外形より小さく、かつ前記複数の吸着穴の形成範囲
    より大きいことを特徴とする請求項1または2記載の記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 前記トナーシートの少なくとも1部が前
    記受像シートの外形より大きく、かつ他の部分は前記ト
    ナーシートの外形が前記受像シートの外形より小さく、
    前記複数の吸着穴の形成範囲より大きいことを特徴とす
    る請求項1または2記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】 トナーシートおよび受像シートを備えた
    記録媒体を表面に真空吸着するための吸着溝および/ま
    たは吸着穴が設けられた記録用回転ドラムを備えた画像
    記録装置において、 前記記録用回転ドラムの表面の少なくとも一部分に多孔
    質部材が設けられたことを特徴とする画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記多孔質部材が前記受像シートより小
    さく、前記記録用回転ドラムの前記吸着溝および/また
    は前記吸着穴と重なるように設けられたことを特徴とす
    る請求項5記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記多孔質部材が前記ドラムと一体に形
    成されたことを特徴とする請求項5または6記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記多孔質部材が前記ドラムと別体であ
    り、前記多孔質部材の表面が前記ドラムの表面と一致し
    て前記ドラムに設けられたことを特徴とする請求項5ま
    たは6記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記多孔質部材が前記ドラム表面に巻き
    付けることの可能な多孔質セラミックまたは繊維を縫い
    合わせたメッシュ状のものまたは堅いスポンジ状のもの
    であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に
    記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記多孔質部材が複数の部分に分けて
    前記ドラムに設けられることを特徴とする請求項5〜9
    のいずれか一項に記載の画像記録装置。
JP10087019A 1998-03-31 1998-03-31 記録媒体および画像記録装置 Pending JPH11277920A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180128038A (ko) 2016-03-28 2018-11-30 가부시키가이샤 니혼 마이크로닉스 시트 지그, 스테이지, 제조 장치 및 2 차 전지의 제조 방법

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