JP2001188161A - レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器

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JP2001188161A JP37282899A JP37282899A JP2001188161A JP 2001188161 A JP2001188161 A JP 2001188161A JP 37282899 A JP37282899 A JP 37282899A JP 37282899 A JP37282899 A JP 37282899A JP 2001188161 A JP2001188161 A JP 2001188161A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に高倍率ズームレンズにおいて、合焦駆動
カムの最適化による変倍駆動カムへの影響により、変倍
動作時の操作トルクの増大等が生ずる。 【解決手段】 変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動を
行うレンズ駆動装置において、変倍駆動カム108dを
有し、変倍動作時に回転して変倍駆動カムによる第1の
レンズ(のフォロア116)の光軸方向駆動を行う第1
のカム筒108と、合焦駆動カム138aを有し、第1
のカム筒に連動して回転して合焦駆動カムによる第2の
レンズ(のフォロア140a)の光軸方向駆動を行いな
がら光軸方向に移動する第2のカム筒138と、焦点距
離に応じて第2のレンズと第2のカム筒との相対回転速
度を変化させるとともに、合焦動作時に第2のレンズの
回転速度を変化させる変速機構127a,140bとを
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ、特
にインナーフォーカスあるいはリアフォーカスと呼ばれ
る光学タイプのズームレンズの駆動に用いられるレンズ
駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のズームレンズ鏡筒では、物体側で
ある前群の小径化による小型化、合焦用レンズの軽量化
によるオートフォーカス(以下、AFという)のスピー
ドアップ、および前群非回転によるフード効果やフィル
ター操作性の改善を図るために、インナーフォーカスあ
るいはリアフォーカス方式と呼ばれる、前群以外のレン
ズ群を移動させて焦点調節を行なう方式(以下、インナ
ーフォーカス方式という)が主流となってきている。
【0003】但し、この種のズームレンズでは、一般
に、変倍動作による焦点距離の変化に伴ない合焦用レン
ズの移動量を変化させなければならない。
【0004】そして、このための手法として、例えば特
許第2561350号公報において、焦点距離の変化に
伴なう合焦用レンズの移動量を自動的に補正する手段が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、近年のもう1つの傾向であるズーム倍率の高
倍化に伴ない、以下のような問題点が顕在化してきてい
る。
【0006】一般的なインナーフォーカス方式のズーム
レンズにおいては、同一物体距離に対する合焦レンズの
移動量が、広角側から望遠側にかけて徐々に大きくなっ
ていく。特に、高倍率ズームレンズ(概ね5倍以上の倍
率を有するズームレンズ)の場合、広角側と望遠側での
移動量の差が大きく、また望遠側に近付くにつれて急激
に移動量が大きくなっていく。
【0007】このような特徴を有する高倍率ズームレン
ズに従来例の手法を適用すると、フォーカスカムの最適
化(すなわち、各焦点距離での合焦用レンズ移動量の軌
跡を重ね合わせて1本の滑らかなカムとすること)によ
るズームパラメータシフト量が大きくなり、広角側と望
遠側での変倍用レンズの移動軌跡の傾きが大きく異なっ
てくる。
【0008】そしてこの結果として、変倍動作時の操作
トルクの増大や急激な変化といった操作性での問題点が
生じる。しかも、この問題を解決するために、許容範囲
を超えた変倍動作時のピント変動を許容せざるを得ない
といった問題も新たに発生する。
【0009】そこで、本発明は、変倍動作の操作性に悪
影響を与えることなく、変倍動作時のピント変動を充分
小さい値に抑えることのできる、特にインナーフォーカ
ス方式のレンズ鏡筒に適したレンズ駆動装置を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、変倍動作時に合焦のための
レンズ駆動を行うレンズ駆動装置において、変倍駆動カ
ムを有し、変倍動作時に回転して変倍駆動カムによる第
1のレンズの光軸方向駆動を行う第1のカム筒と、合焦
駆動カムを有し、第1のカム筒に連動して回転して合焦
駆動カムによる第2のレンズの光軸方向駆動を行いなが
ら光軸方向に移動する第2のカム筒と、焦点距離に応じ
て第2のレンズと第2のカム筒との相対回転速度を変化
させるとともに、合焦動作時の第2のレンズの回転速度
を変化させる変速機構とを設けている。
【0011】また、本願第2の発明では、変倍動作時に
合焦のためのレンズ駆動を行うレンズ駆動装置におい
て、変倍駆動カムおよび合焦駆動カムを有し、変倍動作
時に回転して変倍駆動カムによる第1のレンズの光軸方
向駆動および合焦駆動カムによる第2のレンズの光軸方
向駆動を行いながら光軸方向に移動するうカム筒と、焦
点距離に応じて第2のレンズとカム筒との相対回転速度
を変化させるとともに、合焦動作時の第2のレンズの回
転速度を変化させる変速機構変速機構とを設けている。
【0012】すなわち、これら第1および第2の発明に
よれば、焦点距離に応じて合焦駆動カムと合焦レンズ
(第2のレンズ)に設けられたフォロアとの係合位置の
移動速度を変化させることができるので、各焦点距離で
の合焦駆動カムと第2のレンズのフォロアとの係合位置
および係合範囲を簡単に補正することが可能となる。こ
のため、合焦駆動カムの最適化による変倍レンズ(第1
のレンズ)の移動軌跡(つまりは、変倍駆動カムの形
状)への影響を軽減することが可能となり、変倍動作の
操作性に悪影響を与えることなく、変倍動作時のピント
変動を充分小さい値に抑えることが可能となる。
【0013】さらに、本願第3の発明では、変倍動作時
に合焦のためのレンズ駆動を行うレンズ駆動装置におい
て、変倍駆動カムを有し、変倍動作時に回転して変倍駆
動カムによる第1のレンズの光軸方向駆動を行う第1の
カム筒と、第2のレンズを保持するとともに合焦駆動カ
ムを有し、合焦駆動カムと回転する上記第1のカム筒に
設けられたフォロアとの係合作用により光軸方向に駆動
される第2のカム筒と、焦点距離に応じて第2のカム筒
と第1のカム筒との相対回転速度を変化させるととも
に、合焦動作時の第2のカム筒の回転速度を変化させる
変速機構とを設けて構成し、この変速機構を、変倍動作
および合焦動作のうち少なくとも一方の動作時に、第2
のカム筒と第1のカム筒との相対回転速度が、広角域で
の相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中間域での
相対回転速度の関係を満たすように変化させるよう構成
している。
【0014】すなわち、この第3の発明によれば、焦点
距離に応じて合焦駆動カムと第1のカム筒に設けられた
フォロアとの係合位置の移動速度を変化させることがで
きるので、各焦点距離での合焦駆動カムと第1のカム筒
のフォロアとの係合位置および係合範囲を簡単に補正す
ることが可能となる。このため、合焦駆動カムの最適化
による変倍レンズ(第1のレンズ)の移動軌跡(つまり
は、変倍駆動カムの形状)への影響を軽減することが可
能となり、変倍動作の操作性に悪影響を与えることな
く、変倍動作時のピント変動を充分小さい値に抑えるこ
とが可能となる。
【0015】なお、上記第1から第3の発明において、
変速機構により、上記相対回転速度を、広角域での相対
回転速度>望遠域での相対回転速度>中間域での相対回
転速度の関係が満たされるよう変化させることにより、
合焦レンズの移動軌跡の設計値からのずれを小さく抑え
ることが可能となるとともに、変倍駆動カムにおける広
角域と望遠域での光軸回り方向に対する傾き差を小さく
することが可能となり、広角域から望遠域にかけて操作
トルクの急激な変化が生じるのを抑えることが可能とな
る。
【0016】そして、レンズ駆動装置が、第1および第
2の発明における第2のレンズ若しくは第3の発明にお
ける第2のカム筒に設けられたキーフォロアに係合する
キー溝部が形成された合焦駆動部材を有しており、この
合焦駆動部材が合焦動作時に回転してキー溝部とキーフ
ォロアとの係合により回転停止しているカム筒に対して
第2のレンズ若しくは第2のカム筒を回転駆動するよう
構成されている場合に、上記キー溝部を少なくともその
一部が光軸と平行でない非ストレートカム形状に形成す
ることによって変速機構を構成することにより、既存の
構成要素を用いて簡単に変速機構を構成することが可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施形態
である一眼レフカメラ用交換レンズの前端構成を示して
いる。また、図2は、図1に示した交換レンズのレンズ
駆動機構の広角状態における展開図である。
【0018】本実施形態の交換レンズは、レンズ群L1
〜L6の6群構成であって、変倍動作によって全てのレ
ンズ群が、またフォーカス動作によってL2群が光軸方
向に移動する。このとき、L3群とL6群は一体的に移
動し、L5群は光軸方向への移動とは別に、振れ補正動
作を行なうために光軸と略直交する方向への移動も行な
うことができる。
【0019】101はマウントであり、カメラ本体に取
り付けるためのバヨネット部を有するとともに、固定筒
102にビス止め固定されている。103は外装環であ
り、マウント101と固定筒102との間に挟み込まれ
て固定されている。この外装環103には、目盛窓10
4、名称プレート105およびSWパネル106が取り
付けられている。SWパネル106に設けられたスイッ
チを切り替えることによって、オートフォーカスや振れ
補正などの機能を選択して使用することができる。
【0020】107は案内筒であり、固定筒102がビ
ス止めされることでカメラ本体に対して固定部を構成し
ている。案内筒107の外径には、バヨネット結合によ
って光軸周りの回転のみ可能となっているカム筒108
が嵌合している。このカム筒108が回転することで、
案内筒107に形成された光軸方向の案内溝107a,
107bと、カム筒(第1のカム筒)108に形成され
たズームカム(変倍駆動カム)108a,108b,1
08c,108dとの交点の移動に従い、L3保持枠1
09、L4保持枠110、振れ補正ユニット111およ
び直進筒112をそれぞれにビス止めされたフォロア1
13〜116を介して光軸方向へ移動させることができ
る。
【0021】L3保持枠109は、L3群を保持してい
る。このL3保持枠109には、絞り駆動部と絞り羽根
部とから構成される電磁絞りユニット117がビス止め
されている。また、L3保持枠109の後端には、L6
群を保持するL6保持枠118が、補強板119及びば
ね座金120とともにビス止めされている。
【0022】L4保持枠110は、L4群を保持してい
るともに、その前端にフック部を有している。このフッ
ク部には、開放口径の決定及び有害光のカットを目的と
する移動絞り121が前方より弾性結合されている。こ
れにより、L3保持枠109を間に挟んだ状態での移動
絞り121とL4保持枠110との結合を容易としてい
る。
【0023】振れ補正ユニット111は、L5群を光軸
と略直交する方向に移動可能に保持しており、マグネッ
ト及びコイルとから構成された駆動機構によってL5群
を駆動する。
【0024】直進筒112には、フィルター枠122が
ビス止めされている。このフィルター枠122の先端外
径にはバヨネット部が、内径にはネジ部が設けられてお
り、それぞれフード、フィルター等のアクセサリーが装
着可能となっている。
【0025】フィルター枠122には、L1群を保持す
るL1保持枠123がビス止めされているが、フィルタ
ー枠122とL1保持枠123との当接部はそれぞれ周
方向の斜面となっている。このため、L1保持枠123
を回転させて取り付けることにより、光軸方向の取り付
け位置を変えることができる。これにより、製造誤差に
よる広角側と望遠側の焦点位置のずれを補正することが
可能となっている。
【0026】124は化粧環であり、その前面にはレン
ズ名称等の表示が印刷されている。125はフォーカス
ユニットで、案内筒107にビス止めされている。この
フォーカスユニット125は、主として振動型モータと
差動機構とから構成されており、振動型モータのロータ
回転量とマニュアルフォーカスリング126の回転量に
応じたフォーカスキー(合焦駆動部材)127の回転量
を出力する。
【0027】フォーカスユニット125の前側には、水
平及び垂直方向の振れの角速度を検出する一対の振動ジ
ャイロ128が半田付けされたジャイロ基板129が、
ゴムダンパー(不図示)を介してビス止めされている。
また、フォーカスユニット125から円弧状に延出した
突出部外径には、グレイコードパターンが形成されたエ
ンコーダフレキ130が貼り付けられている。
【0028】さらに、フォーカスユニット125の前側
には、振動ジャイロ128、エンコーダフレキ130の
ない位相で突出部が設けられ、この突出部にはフォロア
131がビス止めされている。
【0029】132はズーム操作環であり、周方向に設
けられている溝にフォロア131が係合することで、光
軸方向の移動が阻止された状態で光軸周りで回転操作可
能となっている。
【0030】このズーム操作環132の内径に形成され
た凹部には、カム筒108にビス止めされたズームキー
133が係合している。これにより、ズームキー133
を介して、ズーム操作環132の回転と一体的にカム筒
108を回転させることができる。
【0031】134は中間筒であり、その外径にはズー
ム操作環132の内径に形成された光軸方向の溝に係合
する突起部が、内径にはフィルター枠122の外径に設
けられた突起部が係合するリード溝がそれぞれ設けられ
ている。このため、中間筒134は、回転方向について
はズーム操作環132と一体的に、光軸方向については
ズーム操作環132の回転方向の位置とフィルター枠1
22の光軸方向の位置に応じて進退する。
【0032】本実施形態では、振動ジャイロ128をカ
メラ本体から離れた位置(フォーカスユニット125の
前)に配置することで、カメラ本体が発生する振動(シ
ャッター幕走行やミラーアップ・ダウンの振動など)が
振動ジャイロ128に伝わりにくい構造となっており、
振動ジャイロをケース内に収納するなど従来用いられて
きた手法を必要としない。
【0033】また、ズーム操作環132の光軸方向移動
を阻止する突起部を振動ジャイロ128のない位相に設
けることで、レンズ外径を大きくせずに振動ジャイロを
配置することができている。これらの手法により、本実
施形態の交換レンズの小型化が達成されている。
【0034】135はズーム操作環132の外径に巻き
付けられたズームゴムであり、136はズーム操作環1
32の前端部に弾性結合しているネームリングである。
137はズームブラシであり、ズーム操作環132にビ
ス止めされている。このズームブラシ137は、ズーム
操作環132の回転とともにエンコーダフレキ132の
グレイコードパターン上を摺動し、ズーム操作環132
とエンコーダフレキ130の位置関係を検出するための
ものである。
【0035】138はインナーカム筒(第2のカム筒)
であり、このインナーカム筒138には、コイルばねを
挟んでフォロア139がビス止めされている。フォロア
139は、案内筒107に形成されたズーム補正カム1
07cとカム筒108に形成された光軸方向の直進溝部
108eとに係合している。このため、カム筒108が
回転すると、インナーカム筒138は、ズーム補正カム
107cと直進溝部108eの交点(すなわち、フォロ
ア139の係合位置)の移動に従って回転しながら光軸
方向に進退する。
【0036】140はL2保持枠で、L2群を保持して
いる。このL2保持枠140の外径部にはフォロア部1
40aが形成されており、このフォロア部140aはイ
ンナーカム筒138の内径に形成されたフォーカスカム
(合焦駆動カム)138aに係合している。また、L2
保持枠140から延出したキー部(キーフォロア)14
0bは、フォーカスキー127に形成されたキー溝部1
27aに係合している。
【0037】このため、合焦動作時において、振動型モ
ータ若しくはマニュアルフォーカスリング126が回転
して、フォーカスキー127が回転(カム筒108は停
止)すると、この回転がキー部140bを介してL2保
持枠140に伝達され、これを回転させる。そして、L
2保持枠140が回転すると、フォロア部140aとイ
ンナーカム筒138のフォーカスカム138aとの係合
点の光軸方向移動量に応じてL2保持枠140は光軸方
向にも移動する。
【0038】一方、変倍動作時には、振動型モータおよ
びマニュアルフォーカスリング126は回転せず、フォ
ーカスキー127も回転しないが、カム筒108が回転
するため、L2保持枠140は、カム筒108の回転に
よる案内筒107のズーム補正カム107cとカム筒1
08の直進溝部108eとの交点の移動によるインナー
カム筒138の光軸方向移動量と、フォロア部140a
とインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの
係合点の光軸方向移動量の合計量だけ光軸方向に移動す
る。
【0039】ここで、図2に示す広角側での状態から、
中間域を経て望遠側に変倍する際に、カム筒108およ
びインナーカム筒138は図2中左方向に回転する。こ
れによりL2保持枠140は上方(光軸方向前方)に移
動し、キー部140bは回転停止しているキー溝部12
7aの下端から上端近傍に移動することになる。また、
望遠側から広角側に変倍する際には、カム筒108およ
びインナーカム筒138は図2中右方向に回転するとと
もに、L2保持枠140は下方(光軸方向後方)に、キ
ー部140bは回転停止しているキー溝部127aの上
端近傍から下端にそれぞれ移動することになる。
【0040】そして、本実施形態では、キー溝部127
aにおける下側部分(つまり、ズーム広角域でのL2保
持枠140の移動範囲に対応するキー部140bの係合
範囲)は、光軸方向である上下方向に対して図中右上が
り方向に傾斜しており、キー溝部127aにおける中間
部分(つまり、ズーム中間域でのL2保持枠140の移
動範囲に対応するキー部140bの係合範囲)は、光軸
方向である上下方向に対して図中左上がり方向に傾斜し
ている。
【0041】さらに、キー溝部127aにおける上側部
分(つまり、ズーム望遠域でのL2保持枠140の移動
範囲に対応するキー部140bの係合範囲)は、光軸方
向である上下方向にストレートに延びている。すなわ
ち、キー溝部127aは、少なくともその一部が光軸と
平行ではない非ストレートカム形状に形成されている。
【0042】このため、望遠域で変倍動作が行われる際
には、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部
127aにおける上側部分との係合作用により、カム筒
108およびインナーカム筒138と一体的に回転する
ことになる。
【0043】また、広角域にて変倍動作が行われる際に
は、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部1
27aにおける下側部分との係合作用により、カム筒1
08およびインナーカム筒138とは逆方向に回転する
ことになる。これにより、カム筒108およびインナー
カム筒138とL2保持枠140との相対回転速度、つ
まりはフォーカスカム138a内のフォロア140aの
回転速度は、上記望遠域での変倍動作時に比べて大きく
なる。
【0044】また、中間域で変倍動作が行われる際に
は、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部1
27aにおける中間部分との係合作用により、カム筒1
08およびインナーカム筒138と同じ方向に回転する
ことになる。これにより、カム筒108およびインナー
カム筒138とL2保持枠140との相対回転速度、つ
まりはフォーカスカム138a内のフォロア140aの
回転速度は、上記望遠域での変倍動作時に比べて小さく
なる。
【0045】図1に示す141は目盛シートであり、フ
ォーカスユニット125の出力であるフォーカスキー1
27の回転と一体的に回転し、目盛窓104と合わせて
焦点位置の表示をする。
【0046】142はメイン基板であり、フォーカスユ
ニット125、電磁絞りユニット117、振れ補正ユニ
ット111、ジャイロ基板129およびエンコーダフレ
キ130と可撓性のフレキシブル基板を介して、あるい
は直接、電気的に接続され、これらの各種制御を行な
う。
【0047】143は、マウント101にビス止めさ
れ、カメラ本体との通信及び電源の供給を行なう接点ブ
ロックであり、メイン基板142とフレキシブル基板を
介して接続されている。144は裏蓋であり、マウント
101に弾性結合して有害光をカットする。
【0048】以上が本実施形態の交換レンズの構成であ
るが、簡単にまとめると以下の各種動作が可能となって
いる。
【0049】合焦動作のうちオートフォーカス時におい
ては、振動型モータの駆動力により、合焦動作のうちマ
ニュアルフォーカス時においてはマニュアルフォーカス
リング126を回転操作力により、フォーカスキー12
7を介してL2保持枠140を回転させ、L2保持枠1
40のフォロア部140aとインナーカム筒138のフ
ォーカスカム138aとの係合点の光軸方向移動量だ
け、L2群を進退させることができる。
【0050】一方、変倍動作時においては、ズーム操作
環132の回転操作力がズームキー133を介してカム
筒108を回転させることで、案内筒107の案内溝1
07a,107bと、カム筒108のズームカム108
a,108b,108c,108dとの交点の移動に従
ったL3保持枠109、L4保持枠110、振れ補正ユ
ニット111および直進筒112の光軸方向移動によ
り、L1群、L3群、L4群、L5群およびL6群(L
3群と一体)をそれぞれ光軸方向に進退させることがで
きる。
【0051】さらに、これと同時に、L2群は、案内筒
107のズーム補正カム107cとカム筒108の直進
溝部108eとの交点の移動によるインナーカム筒13
8の光軸方向移動量と、このときのインナーカム筒13
8の回転によるL2保持枠140のフォロア部140a
とインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの
係合点の光軸方向移動量の合成量だけ光軸方向に進退
し、焦点距離の変化に伴うピント補正を行う。
【0052】しかも、本実施形態では、インナーフォー
カス方式での焦点距離の変化に伴なう合焦レンズの移動
量を補正してL2群を移動させることが可能となってい
るが、この点については後述する。
【0053】また、振れ補正動作においては、振動ジャ
イロ128の出力及びエンコーダフレキ130の出力に
応じて振れ補正ユニットを制御し、L5群を光軸と略直
交する面内で、発生している振れによるフィルム面での
像の移動を打ち消す方向に駆動させることができる。
【0054】次に、本実施形態の交換レンズに採用され
ているフォーカスカム138aの最適化について、図3
を用いて詳述する。図3中、(a)はオリジナル光学設
計値の状態、(b)は従来のフォーカスカム最適化の状
態、(c)は本実施形態でのフォーカスカム最適化の状
態をそれぞれ表わしている。各状態図とも、横軸は、各
カム内でのフォロアの移動方向が紙面左側から順に、広
角位置(W)→中間位置(M)→望遠位置(T)の順に
なるような各カムの回転位置を示しており、縦軸は、フ
ォロアの光軸方向の位置を示している。
【0055】また、図3(a),(b)におけるズーム
カム、フォーカスカム、ズーム補正カムは、それぞれ図
3(c)、すなわち本実施形態のズームカム108d、
フォーカスカム138a、ズーム補正カム107cに相
当する。また、これら図では、広角位置(W)での物体
距離∞の状態を、各カムの回転位置および各フォロアの
光軸方向位置の基準(0)としている。
【0056】図3(a)のオリジナル光学設計値の状態
では、変倍レンズ群であるL1群用のズームカムは、M
で回転位置θ1,光軸方向位置Z1、Tで回転位置θ
2,光軸方向位置Z2を通る一定のリードを有する直線
で表わされる。
【0057】一方、W、M、Tでの合焦レンズであるL
2群の物体距離に応じたレンズ位置軌跡を示す曲線を、
ズームカムでのW、M、Tの位置と同じ回転位置を物体
距離∞として、また図中右側に向かって物体距離が近づ
いていくようにして、一本の曲線状に配置(M・∞で光
軸方向位置F1、T・∞で光軸方向位置F2)したもの
がフォーカスカムである。
【0058】このとき、各焦点距離域でのレンズ位置曲
線とも、物体距離∞からの回転角が同じであれば、対応
する物体距離も同じになるようになっており、最短撮影
可能距離までの回転角は、各焦点距離域でθfとなって
いる。しかしながら、この状態でのフォーカスカムは滑
らかな一本の曲線とは言い難い。
【0059】また、図3(b)に示す従来のフォーカス
カム最適化状態では、図3(a)の状態に対して、各焦
点距離でのL2群の∞からの回転角とレンズ移動軌跡は
そのままで、M、Tでのレンズ位置をずらして(M・∞
で回転方向位置θ3、光軸方向位置F3、T・∞で回転
方向位置θ3、光軸方向位置F4)配置することで、フ
ォーカスカムを滑らかな曲線にするとともに、ズームカ
ムにおけるMでの回転方向位置も同じようにθ3にずら
し(光軸方向位置は変えず)、変倍動作時にズームカム
とフォーカスカムを回転方向に一体に回転させること
で、各焦点距離での合焦レンズ移動軌跡の設計値からの
ずれを充分小さい値に抑えることができるようになって
いる。
【0060】このとき、ズーム補正カムは以下のように
決定される。L2群は、先に説明したように、ズーム補
正カムによるフォーカスカム全体の移動量と、フォーカ
スカムによるL2群の移動量の合成量だけ移動する。従
って、L2群の変倍動作での移動量(W・∞基準)を、
M・∞でZ’1、T・∞でZ’2とすると、ズーム補正
カムは、MでH1=Z’1−F3、TでH2=Z’2−
F4を通る曲線とすればよい。これにより、∞でのピン
ト変動だけでなく、全ての物体距離における焦点距離の
差によるレンズ移動量の差をメカ的に補正することが可
能となる(各焦点距離のフォーカスカム使用域での相対
回転速度では、∞からの回転角が同じであれば、物体距
離も同じであるから)。
【0061】従来は、以上のような構成とすることで、
焦点距離の変化に伴なう合焦用レンズの移動量を自動的
に補正している。しかしながら、先にも述べたように、
特に高倍率ズームレンズ(概ね5倍以上の倍率を有する
ズームレンズ)の場合、ズームカムにおけるM位置で必
要とされる回転方向位置のずらし量が大きくなり、その
結果として、WとTでのカムの傾きが大きく異なってき
てしまう(B≫A)。このために、変倍動作時の操作ト
ルクの増大、急激な変化といった操作性での問題や、こ
の問題を解決するために、許容範囲を超えた変倍動作時
のピント変動を許容せざるを得ないといった問題が発生
する。
【0062】一方、図3(c)に示す本実施形態でのフ
ォーカスカム最適化状態では、図3(b)の状態に対し
て、ズームカムにおけるMでの回転方向位置をθ4(>
θ3)とするとともに、変倍動作時におけるフォーカス
カム138a内のフォロア140aの回転速度をL2群
の光軸方向位置(すなわち、焦点距離)に応じて変化さ
せる機構(キー部140bと非ストレートカム形状を有
するキー溝部127aとの係合機構)を設けて、各焦点
距離におけるフォーカスカムの使用位置及び使用範囲を
補正している。これにより、従来と同じく合焦レンズ移
動軌跡の設計値からのずれを充分小さい値に抑えること
ができるだけでなく、WとTでのズームカム108dの
傾きの極端な差を解消(D−C<B−A)することが可
能となっている。
【0063】具体的には、フォーカスカム138aの形
状を、M、Tでのレンズ位置が、M・∞で回転方向位置
θ5,光軸方向位置F5、T・∞で回転方向位置θ6、
光軸方向位置F6となるように配置し、これに合わせて
ズーム補正カム107cも、MでH3=Z’1−F5、
TでH4=Z’2−F6を通る曲線(回転方向位置はズ
ームカムと同じ)とすることで、∞でのピント変動だけ
でなく、全ての物体距離における焦点距離の差によるレ
ンズ移動量の差をメカ的に補正することが可能となって
いる。つまり、各焦点距離のフォーカスカム使用域での
相対回転速度では、フォーカスキーの∞からの回転角が
同じであれば、物体距離も同じになるように設定されて
いる。
【0064】そして、本実施形態では、焦点距離に応じ
てフォーカスカム138a内のフォロア140aの回転
速度を変化させる機構を、合焦動作時においてL2群を
回転させるためのフォーカスキー127のキー溝部12
7aを用いて構成しているため、既存の構成要素を用い
て、つまり複雑な機構を新たに設けることなく、フォー
カスカム最適化状態でのズームカム(108d等)の移
動軌跡への影響を軽減することが可能となっている。
【0065】しかも、各焦点距離における物体距離がフ
ォーカスキー127の回転角と対応しているため、物体
距離目盛の表示機構も、フォーカスキー127との連動
を利用すれば容易に構成することができる。
【0066】また、キー溝部127aの光軸方向からの
傾きによって、フォーカスカム138a内のフォロア1
40aの回転速度をL2群の光軸方向位置(すなわち、
焦点距離)に応じて、 θW>θT>θM となるように変化させることで、一般的な高倍率ズーム
レンズ(概ね5倍以上の倍率を有するズームレンズ)の
特徴(図3(a)でTを基準とした滑らかなフォーカス
カムを想定した時に、Mでは移動量が大きくなり過ぎ、
Wでは逆に小さくなり過ぎる傾向がある)による、フォ
ーカスカム最適化状態でのズームカムの移動軌跡への影
響を軽減することができる。
【0067】さらに、L2群のフォーカス移動軌跡とズ
ーム移動軌跡との差分を補正するための移動機構を、ズ
ームカムを有するカム筒108に形成した直進溝部10
8eとズーム補正カム107cとで構成することで、複
雑な機構を設けることなく、フォーカスカム最適化によ
るズームカムの移動軌跡への影響を軽減している。
【0068】なお、上記実施形態では、6群構成のレン
ズ系を用いた場合について説明したが、本発明はこれ以
外のレンズ系にも適用することができる。
【0069】また、上記実施形態では、フォーカスカム
138aの使用位置の移動が、焦点距離が広角側から望
遠側、物体距離が∞側から最短撮影距離側に変化してい
く時に同じとなるような場合について説明したが、逆方
向の組合せも可能である。
【0070】また、特開平4−184405号公報にて
説明されているように、上記実施形態におけるカム筒1
08を回転させながらインナーカム筒138と同じ軌跡
で移動するように構成し、カム筒108とインナーカム
筒138とを一体化して1つのカム筒とした場合にも、
本発明を適用することができる。
【0071】さらに、本実施形態のものとカムとフォロ
アとの主従関係を逆にした場合、例えばL2保持枠(第
2のカム筒)140にフォーカスカム138aを反転し
た形状のフォーカスカムを形成し、インナーカム筒(第
1のカム筒)138に上記フォーカスカムに係合するフ
ォロアを形成した場合(L2保持枠は回転しながらフォ
ロアを支点として、図1の構成と同じ軌跡で合焦のため
に移動する)にも、本発明を適用することができる。な
お、この場合でも、L2保持枠に、フォーカスキーのキ
ー溝部に係合するキー部を設けることができる。
【0072】また、上記実施形態では、一眼レフ銀塩カ
メラ用の交換レンズについて説明したが、本発明のレン
ズ駆動装置は、上記交換レンズ以外のレンズ鏡筒、レン
ズ一体型の銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ
その他の光学機器にも使用することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、焦点距離に応じて、合焦駆動カムと
合焦レンズ(第2のレンズ)に設けられたフォロアとの
係合位置の移動速度を変化させることができるので、各
焦点距離での合焦駆動カムと第2のレンズのフォロアと
の係合位置および係合範囲を簡単に補正することができ
る。
【0074】また、本願第3の発明によれば、焦点距離
に応じて、合焦レンズ(第2のレンズ)を保持する第2
のカム筒に設けられた合焦駆動カムと第1のカム筒に設
けられたフォロアとの係合位置の移動速度を変化させる
ことができるので、各焦点距離での合焦駆動カムと第1
のカム筒のフォロアとの係合位置および係合範囲を簡単
に補正することができる。
【0075】したがって、これら第1から第3の発明に
よれば、合焦駆動カムの最適化による変倍レンズ(第1
のレンズ)の移動軌跡(つまりは、変倍駆動カムの形
状)への影響を軽減することが可能となり、変倍動作の
操作性に悪影響を与えることなく、変倍動作時のピント
変動を充分小さい値に抑えることができる。
【0076】そして、上記第1から第3の発明におい
て、上記相対回転速度を、広角域での相対回転速度>望
遠域での相対回転速度>中間域での相対回転速度の関係
が満たされるよう変化させるようにすれば、合焦レンズ
の移動軌跡の設計値からのずれを小さく抑えることがで
きるとともに、変倍駆動カムにおける広角域と望遠域で
の光軸回り方向に対する傾き差を小さくすることがで
き、広角域から望遠域にかけて操作トルクの急激な変化
が生じるのを抑えることができる。
【0077】また、レンズ駆動装置に、第2のレンズ若
しくはレンズ保持筒に設けられたフォロアに係合するキ
ー溝部が形成され、合焦動作時に回転してキー溝部とフ
ォロアとの係合により回転停止しているカム筒に対して
第2のレンズ若レンズ保持筒を回転駆動する合焦駆動部
材が設けられている場合には、上記キー溝部を少なくと
もその一部が光軸と平行でない非ストレートカム形状に
形成することによって変速機構を構成することにより、
既存の構成要素を用いて簡単に変速機構を構成すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である一眼レフカメラ用交換
レンズの断面図。
【図2】上記交換レンズのレンズ移動機構の広角側にお
ける展開図。
【図3】上記実施形態と従来例とのフォーカスカム最適
化の比較説明図。
【符号の説明】
101 マウント 102 固定筒 103 外装環 107 案内筒 108 カム筒 109 L3保持枠 110 L4保持枠 111 振れ補正ユニット 112 直進筒 117 電磁絞りユニット 118 L6保持枠 122 フィルター枠 123 L1保持枠 125 フォーカスユニット 127 フォーカスキー 138 インナーカム筒 140 L2保持枠

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動を
    行うレンズ駆動装置において、 変倍駆動カムを有し、変倍動作時に回転して前記変倍駆
    動カムによる第1のレンズの光軸方向駆動を行う第1の
    カム筒と、 合焦駆動カムを有し、前記第1のカム筒に連動して回転
    して前記合焦駆動カムによる第2のレンズの光軸方向駆
    動を行いながら光軸方向に移動する第2のカム筒と、 焦点距離に応じて前記第2のレンズと前記第2のカム筒
    との相対回転速度を変化させるとともに、合焦動作時の
    前記第2のレンズの回転速度を変化させる変速機構とを
    有することを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 変倍動作時に、前記変速機構によって前
    記第2のレンズと前記第2のカム筒との相対回転速度が
    変化することにより、 前記合焦駆動カムと前記第2のレンズに設けられたフォ
    ロアとの係合位置の移動速度が変化することを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 変倍動作時に、前記変速機構が、 焦点距離に応じて光軸方向に移動する前記第2のレンズ
    を回転させるとともにこの第2のレンズの回転速度およ
    び回転方向の少なくとも一方を変化させることにより前
    記第2のレンズと前記第2のカム筒との相対回転速度を
    変化させるように構成されていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のレンズに設けられたキーフォ
    ロアに係合するキー溝部を有し、合焦動作時に回転して
    前記キー溝部と前記キーフォロアとの係合により回転停
    止している前記第2のカム筒に対して前記第2のレンズ
    を回転駆動する合焦駆動部材を有しており、 前記変速機構が、 前記キー溝部を、少なくとも一部が光軸と平行でない非
    ストレートカム形状に形成することにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記変速機構が、変倍動作および合焦動
    作のうち少なくとも一方の動作時に、焦点距離に応じて
    前記第2のレンズと前記第2のカム筒との相対回転速度
    を、 広角域での相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中
    間域での相対回転速度の関係を満たすように変化させる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレ
    ンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 回転する前記第2のカム筒を光軸方向に
    移動させる機構として、 固定筒に設けられたカム筒駆動カムと、前記第1のカム
    筒に光軸方向に延びるよう形成された直進溝部と、前記
    第2のカム筒に設けられ、これらカム筒駆動カムおよび
    直進溝部とに係合するフォロアとにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレ
    ンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動を
    行うレンズ駆動装置において、 変倍駆動カムおよび合焦駆動カムを有し、変倍動作時に
    回転して前記変倍駆動カムによる第1のレンズの光軸方
    向駆動および前記合焦駆動カムによる第2のレンズの光
    軸方向駆動を行いながら光軸方向に移動するカム筒と、 焦点距離に応じて前記第2のレンズと前記カム筒との相
    対回転速度を変化させるとともに、合焦動作時の前記第
    2のレンズの回転速度を変化させる変速機構とを有する
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 変倍動作時に、前記変速機構によって前
    記第2のレンズと前記第2のカム筒との相対回転速度が
    変化することにより、 前記合焦駆動カムと前記第2のレンズに設けられたフォ
    ロアとの係合位置の移動速度が変化することを特徴とす
    る請求項7に記載のレンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】 変倍動作時に、前記変速機構が、 焦点距離に応じて光軸方向に移動する前記第2のレンズ
    を回転させるとともにこの第2のレンズの回転速度およ
    び回転方向の少なくとも一方を変化させることにより前
    記第2のレンズと前記カム筒との相対回転速度を変化さ
    せるように構成されていることを特徴とする請求項7又
    は8に記載のレンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のレンズに設けられたキーフ
    ォロアに係合するキー溝部を有し、合焦動作時に回転し
    て前記キー溝部と前記キーフォロアとの係合により回転
    停止している前記カム筒に対して前記第2のレンズを回
    転駆動する合焦駆動部材を有しており、 前記変速機構が、 前記キー溝部を、少なくとも一部が光軸と平行でない非
    ストレートカム形状に形成することにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項9に記載のレンズ駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記変速機構が、変倍動作および合焦
    動作のうち少なくとも一方の動作時に、焦点距離に応じ
    て前記第2のレンズと前記カム筒との相対回転速度を、 広角域での相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中
    間域での相対回転速度の関係を満たすように変化させる
    ことを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の
    レンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】 変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動
    を行うレンズ駆動装置において、 変倍駆動カムを有し、変倍動作時に回転して前記変倍駆
    動カムによる第1のレンズの光軸方向駆動を行う第1の
    カム筒と、 第2のレンズを保持するとともに合焦駆動カムを有し、
    この合焦駆動カムと回転する前記第1のカム筒に連動し
    て回転するフォロアとの係合作用により光軸方向に駆動
    される第2のカム筒と、 焦点距離に応じて前記第2のカム筒と前記第1のカム筒
    との相対回転速度を変化させるとともに、合焦動作時の
    前記第2のカム筒の回転速度を変化させる変速機構とを
    有して構成されており、 前記変速機構が、変倍動作および合焦動作のうち少なく
    とも一方の動作時に、前記第2のカム筒と前記第1のカ
    ム筒との相対回転速度を、 広角域での相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中
    間域での相対回転速度の関係を満たすように変化させる
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  13. 【請求項13】 変倍動作時に、前記変速機構によって
    前記第2のカム筒と前記第1のカム筒との相対回転速度
    が変化することにより、 前記合焦駆動カムと前記第1のカム筒のフォロアとの係
    合位置の移動速度が変化することを特徴とする請求項1
    2に記載のレンズ駆動装置。
  14. 【請求項14】 変倍動作時に、前記変速機構が、 焦点距離に応じて光軸方向に移動する前記第2のカム筒
    を回転させるとともにこの第2のカム筒の回転速度およ
    び回転方向の少なくとも一方を変化させることにより前
    記第2のカム筒と前記第1のカム筒との相対回転速度を
    変化させるように構成されていることを特徴とする請求
    項12又は13に記載のレンズ駆動装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のカム筒に設けられたキーフ
    ォロアに係合するキー溝部を有し、合焦動作時に回転し
    て前記キー溝部と前記キーフォロアとの係合により回転
    停止している前記第1のカム筒に対して前記第2のカム
    筒を回転駆動する合焦駆動部材を有しており、 前記変速機構が、 前記キー溝部を、少なくとも一部が光軸と平行でない非
    ストレートカム形状に形成することにより構成されてい
    ることを特徴とする請求項14に記載のレンズ駆動装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項1から15のいずれかに記載の
    レンズ駆動装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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