JP4497612B2 - レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズ、特にインナーフォーカスあるいはリアフォーカスと呼ばれる光学タイプのズームレンズの駆動に用いられるレンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のズームレンズ鏡筒では、物体側である前群の小径化による小型化、合焦用レンズの軽量化によるオートフォーカス(以下、AFという)のスピードアップ、および前群非回転によるフード効果やフィルター操作性の改善を図るために、インナーフォーカスあるいはリアフォーカス方式と呼ばれる、前群以外のレンズ群を移動させて焦点調節を行なう方式(以下、インナーフォーカス方式という)が主流となってきている。
【0003】
但し、この種のズームレンズでは、一般に、変倍動作による焦点距離の変化に伴ない合焦用レンズの移動量を変化させなければならない。
【0004】
そして、このための手法として、例えば特許第2561350号公報において、焦点距離の変化に伴なう合焦用レンズの移動量を自動的に補正する手段が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、近年のもう1つの傾向であるズーム倍率の高倍化に伴ない、以下のような問題点が顕在化してきている。
【0006】
一般的なインナーフォーカス方式のズームレンズにおいては、同一物体距離に対する合焦レンズの移動量が、広角側から望遠側にかけて徐々に大きくなっていく。特に、高倍率ズームレンズ(概ね5倍以上の倍率を有するズームレンズ)の場合、広角側と望遠側での移動量の差が大きく、また望遠側に近付くにつれて急激に移動量が大きくなっていく。
【0007】
このような特徴を有する高倍率ズームレンズに従来例の手法を適用すると、フォーカスカムの最適化(すなわち、各焦点距離での合焦用レンズ移動量の軌跡を重ね合わせて1本の滑らかなカムとすること)によるズームパラメータシフト量が大きくなり、広角側と望遠側での変倍用レンズの移動軌跡の傾きが大きく異なってくる。
【0008】
そしてこの結果として、変倍動作時の操作トルクの増大や急激な変化といった操作性での問題点が生じる。しかも、この問題を解決するために、許容範囲を超えた変倍動作時のピント変動を許容せざるを得ないといった問題も新たに発生する。
【0009】
そこで、本発明は、変倍動作の操作性に悪影響を与えることなく、変倍動作時のピント変動を充分小さい値に抑えることのできる、特にインナーフォーカス方式のレンズ鏡筒に適したレンズ駆動装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面としてのレンズ駆動装置は、変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動を行うレンズ駆動装置において、変倍駆動カムを有し、変倍動作時に回転して前記変倍駆動カムによる第1のレンズ保持枠の光軸方向駆動を行う第1のカム筒と、合焦駆動カムを有し、前記第1のカム筒に連動して回転して前記合焦駆動カムによる第2のレンズ保持枠の光軸方向駆動を行いながら光軸方向に移動する第2のカム筒と、前記第2のレンズ保持枠に設けられたキーフォロアに係合するキー溝部を有し、合焦動作時に回転して前記キー溝部と前記キーフォロアとの係合により回転停止している前記第2のカム筒に対して前記第2のレンズ保持枠を回転駆動する合焦駆動部材と、を有し、前記合焦駆動部材が、前記キー溝部を少なくとも一部が光軸と平行でない非ストレートカム形状に形成することにより構成されており、回転する前記第2のカム筒を光軸方向に移動させる機構として、固定筒に設けられたカム筒駆動カムと、前記第1のカム筒に光軸方向に延びるよう形成された直進溝部と、前記第2のカム筒に設けられ、これらカム筒駆動カムおよび直進溝部とに係合するフォロアとにより構成されている
【0012】
かかる発明によれば、焦点距離に応じて合焦駆動カムと合焦レンズ(第2のレンズ)保持枠に設けられたフォロアとの相対回転速度を変化させることができるので、各焦点距離での合焦駆動カムと第2のレンズ保持枠のフォロアとの係合位置および係合範囲を簡単に補正することが可能となる。このため、合焦駆動カムの最適化による変倍レンズ(第1のレンズ)の移動軌跡(つまりは、変倍駆動カムの形状)への影響を軽減することが可能となり、変倍動作の操作性に悪影響を与えることなく、変倍動作時のピント変動を充分小さい値に抑えることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の第1実施形態である一眼レフカメラ用交換レンズの前端構成を示している。また、図2は、図1に示した交換レンズのレンズ駆動機構の広角状態における展開図である。
【0018】
本実施形態の交換レンズは、レンズ群L1〜L6の6群構成であって、変倍動作によって全てのレンズ群が、またフォーカス動作によってレンズ群L2が光軸方向に移動する。このとき、レンズ群L3レンズ群L6は一体的に移動し、レンズ群L5は光軸方向への移動とは別に、振れ補正動作を行なうために光軸と略直交する方向への移動も行なうことができる。
【0019】
101はマウントであり、カメラ本体に取り付けるためのバヨネット部を有するとともに、固定筒102にビス止め固定されている。103は外装環であり、マウント101と固定筒102との間に挟み込まれて固定されている。この外装環103には、目盛窓104、名称プレート105およびSWパネル106が取り付けられている。SWパネル106に設けられたスイッチを切り替えることによって、オートフォーカスや振れ補正などの機能を選択して使用することができる。
【0020】
107は案内筒であり、固定筒102がビス止めされることでカメラ本体に対して固定部を構成している。案内筒107の外径には、バヨネット結合によって光軸周りの回転のみ可能となっているカム筒108が嵌合している。このカム筒108が回転することで、案内筒107に形成された光軸方向の案内溝107a,107bと、カム筒(第1のカム筒)108に形成されたズームカム(変倍駆動カム)108a,108b,108c,108dとの交点の移動に従い、L3保持枠109、L4保持枠110、振れ補正ユニット111および直進筒112をそれぞれにビス止めされたフォロア113〜116を介して光軸方向へ移動させることができる。
【0021】
L3保持枠109は、レンズ群L3を保持している。このL3保持枠109には、絞り駆動部と絞り羽根部とから構成される電磁絞りユニット117がビス止めされている。また、L3保持枠109の後端には、レンズ群L6を保持するL6保持枠118が、補強板119及びばね座金120とともにビス止めされている。
【0022】
L4保持枠110は、レンズ群L4を保持しているともに、その前端にフック部を有している。このフック部には、開放口径の決定及び有害光のカットを目的とする移動絞り121が前方より弾性結合されている。これにより、L3保持枠109を間に挟んだ状態での移動絞り121とL4保持枠110との結合を容易としている。
【0023】
振れ補正ユニット111は、レンズ群L5を光軸と略直交する方向に移動可能に保持しており、マグネット及びコイルとから構成された駆動機構によってレンズ群L5を駆動する。
【0024】
直進筒112には、フィルター枠122がビス止めされている。このフィルター枠122の先端外径にはバヨネット部が、内径にはネジ部が設けられており、それぞれフード、フィルター等のアクセサリーが装着可能となっている。
【0025】
フィルター枠122には、レンズ群L1を保持するL1保持枠123がビス止めされているが、フィルター枠122とL1保持枠123との当接部はそれぞれ周方向の斜面となっている。このため、L1保持枠123を回転させて取り付けることにより、光軸方向の取り付け位置を変えることができる。これにより、製造誤差による広角側と望遠側の焦点位置のずれを補正することが可能となっている。
【0026】
124は化粧環であり、その前面にはレンズ名称等の表示が印刷されている。
125はフォーカスユニットで、案内筒107にビス止めされている。このフォーカスユニット125は、主として振動型モータと差動機構とから構成されており、振動型モータのロータ回転量とマニュアルフォーカスリング126の回転量に応じたフォーカスキー(合焦駆動部材)127の回転量を出力する。
【0027】
フォーカスユニット125の前側には、水平及び垂直方向の振れの角速度を検出する一対の振動ジャイロ128が半田付けされたジャイロ基板129が、ゴムダンパー(不図示)を介してビス止めされている。また、フォーカスユニット125から円弧状に延出した突出部外径には、グレイコードパターンが形成されたエンコーダフレキ130が貼り付けられている。
【0028】
さらに、フォーカスユニット125の前側には、振動ジャイロ128、エンコーダフレキ130のない位相で突出部が設けられ、この突出部にはフォロア131がビス止めされている。
【0029】
132はズーム操作環であり、周方向に設けられている溝にフォロア131が係合することで、光軸方向の移動が阻止された状態で光軸周りで回転操作可能となっている。
【0030】
このズーム操作環132の内径に形成された凹部には、カム筒108にビス止めされたズームキー133が係合している。これにより、ズームキー133を介して、ズーム操作環132の回転と一体的にカム筒108を回転させることができる。
【0031】
134は中間筒であり、その外径にはズーム操作環132の内径に形成された光軸方向に延びる溝に係合する突起部が、内径にはフィルター枠122の外径に設けられた突起部が係合するリード溝がそれぞれ設けられている。このため、中間筒134は、回転方向についてはズーム操作環132と一体的に、光軸方向についてはズーム操作環132の回転方向の位置とフィルター枠122の光軸方向の位置に応じて進退する。
【0032】
本実施形態では、振動ジャイロ128をカメラ本体から離れた位置(フォーカスユニット125の前)に配置することで、カメラ本体が発生する振動(シャッター幕走行やミラーアップ・ダウンの振動など)が振動ジャイロ128に伝わりにくい構造となっており、振動ジャイロをケース内に収納するなど従来用いられてきた手法を必要としない。
【0033】
また、ズーム操作環132の光軸方向移動を阻止する突起部を振動ジャイロ128のない位相に設けることで、レンズ外径を大きくせずに振動ジャイロを配置することができている。これらの手法により、本実施形態の交換レンズの小型化が達成されている。
【0034】
135はズーム操作環132の外径に巻き付けられたズームゴムであり、136はズーム操作環132の前端部に弾性結合しているネームリングである。137はズームブラシであり、ズーム操作環132にビス止めされている。このズームブラシ137は、ズーム操作環132の回転とともにエンコーダフレキ132のグレイコードパターン上を摺動し、ズーム操作環132とエンコーダフレキ130の位置関係を検出するためのものである。
【0035】
138はインナーカム筒(第2のカム筒)であり、このインナーカム筒138には、コイルばねを挟んでフォロア139がビス止めされている。フォロア139は、案内筒107に形成されたズーム補正カム107cとカム筒108に形成された光軸方向に延びる直進溝部108eとに係合している。このため、カム筒108が回転すると、インナーカム筒138は、ズーム補正カム107cと直進溝部108eの交点(すなわち、フォロア139の係合位置)の移動に従って回転しながら光軸方向に進退する。
【0036】
140はL2保持枠で、レンズ群L2を保持している。このL2保持枠140の外径部にはフォロア部140aが形成されており、このフォロア部140aはインナーカム筒138の内径に形成されたフォーカスカム(合焦駆動カム)138aに係合している。また、L2保持枠140から延出したキー部(キーフォロア)140bは、フォーカスキー127に形成されたキー溝部127aに係合している。
【0037】
このため、合焦動作時において、振動型モータ若しくはマニュアルフォーカスリング126が回転して、フォーカスキー127が回転(カム筒108は停止)すると、この回転がキー部140bを介してL2保持枠140に伝達され、これを回転させる。そして、L2保持枠140が回転すると、フォロア部140aとインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの係合点の光軸方向移動量に応じてL2保持枠140は光軸方向にも移動する。
【0038】
一方、変倍動作時には、振動型モータおよびマニュアルフォーカスリング126は回転せず、フォーカスキー127も回転しないが、カム筒108が回転するため、L2保持枠140は、カム筒108の回転による案内筒107のズーム補正カム107cとカム筒108の直進溝部108eとの交点の移動によるインナーカム筒138の光軸方向移動量と、フォロア部140aとインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの係合点の光軸方向移動量の合計量だけ光軸方向に移動する。
【0039】
ここで、図2に示す広角側での状態から、中間域を経て望遠側に変倍する際に、カム筒108およびインナーカム筒138は図2中左方向に回転する。これによりL2保持枠140は上方(光軸方向前方)に移動し、キー部140bは回転停止しているキー溝部127aの下端から上端近傍に移動することになる。また、望遠側から広角側に変倍する際には、カム筒108およびインナーカム筒138は図2中右方向に回転するとともに、L2保持枠140は下方(光軸方向後方)に、キー部140bは回転停止しているキー溝部127aの上端近傍から下端にそれぞれ移動することになる。
【0040】
そして、本実施形態では、キー溝部127aにおける下側部分(つまり、ズーム広角域でのL2保持枠140の移動範囲に対応するキー部140bの係合範囲)は、光軸方向である上下方向に対して図中右上がり方向に傾斜しており、キー溝部127aにおける中間部分(つまり、ズーム中間域でのL2保持枠140の移動範囲に対応するキー部140bの係合範囲)は、光軸方向である上下方向に対して図中左上がり方向に傾斜している。
【0041】
さらに、キー溝部127aにおける上側部分(つまり、ズーム望遠域でのL2保持枠140の移動範囲に対応するキー部140bの係合範囲)は、光軸方向である上下方向にストレートに延びている。すなわち、キー溝部127aは、少なくともその一部が光軸と平行ではない非ストレートカム形状に形成されている。
【0042】
このため、望遠域で変倍動作が行われる際には、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部127aにおける上側部分との係合作用により、カム筒108およびインナーカム筒138と一体的に回転することになる。
【0043】
また、広角域にて変倍動作が行われる際には、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部127aにおける下側部分との係合作用により、カム筒108およびインナーカム筒138とは逆方向に回転することになる。これにより、カム筒108およびインナーカム筒138とL2保持枠140との相対回転速度、つまりはフォーカスカム138a内のフォロア140aの回転速度は、上記望遠域での変倍動作時に比べて大きくなる。
【0044】
また、中間域で変倍動作が行われる際には、L2保持枠140は、キー部140bとキー溝部127aにおける中間部分との係合作用により、カム筒108およびインナーカム筒138と同じ方向に回転することになる。これにより、カム筒108およびインナーカム筒138とL2保持枠140との相対回転速度、つまりはフォーカスカム138a内のフォロア140aの回転速度は、上記望遠域での変倍動作時に比べて小さくなる。
【0045】
図1に示す141は目盛シートであり、フォーカスユニット125の出力であるフォーカスキー127の回転と一体的に回転し、目盛窓104と合わせて焦点位置の表示をする。
【0046】
142はメイン基板であり、フォーカスユニット125、電磁絞りユニット117、振れ補正ユニット111、ジャイロ基板129およびエンコーダフレキ130と可撓性のフレキシブル基板を介して、あるいは直接、電気的に接続され、これらの各種制御を行なう。
【0047】
143は、マウント101にビス止めされ、カメラ本体との通信及び電源の供給を行なう接点ブロックであり、メイン基板142とフレキシブル基板を介して接続されている。144は裏蓋であり、マウント101に弾性結合して有害光をカットする。
【0048】
以上が本実施形態の交換レンズの構成であるが、簡単にまとめると以下の各種動作が可能となっている。
【0049】
合焦動作のうちオートフォーカス時においては、振動型モータの駆動力により、合焦動作のうちマニュアルフォーカス時においてはマニュアルフォーカスリング126の回転操作力により、フォーカスキー127を介してL2保持枠140を回転させ、L2保持枠140のフォロア部140aとインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの係合点の光軸方向移動量だけ、レンズ群L2を進退させることができる。
【0050】
一方、変倍動作時においては、ズーム操作環132の回転操作力がズームキー133を介してカム筒108を回転させることで、案内筒107の案内溝107a,107bと、カム筒108のズームカム108a,108b,108c,108dとの交点の移動に従ったL3保持枠109、L4保持枠110、振れ補正ユニット111および直進筒112の光軸方向移動により、レンズ群L1、L3、L4、L5およびL6(レンズ群L3と一体)をそれぞれ光軸方向に進退させることができる。
【0051】
さらに、これと同時に、レンズ群L2は、案内筒107のズーム補正カム107cとカム筒108の直進溝部108eとの交点の移動によるインナーカム筒138の光軸方向移動量と、このときのインナーカム筒138の回転によるL2保持枠140のフォロア部140aとインナーカム筒138のフォーカスカム138aとの係合点の光軸方向移動量の合成量だけ光軸方向に進退し、焦点距離の変化に伴うピント補正を行う。
【0052】
しかも、本実施形態では、インナーフォーカス方式での焦点距離の変化に伴なう合焦レンズの移動量を補正してレンズ群L2を移動させることが可能となっているが、この点については後述する。
【0053】
また、振れ補正動作においては、振動ジャイロ128の出力及びエンコーダフレキ130の出力に応じて振れ補正ユニットを制御し、レンズ群L5を光軸と略直交する面内で、発生している振れによるフィルム面での像の移動を打ち消す方向に駆動させることができる。
【0054】
次に、本実施形態の交換レンズに採用されているフォーカスカム138aの最適化について、図3を用いて詳述する。図3中、(a)はオリジナル光学設計値の状態、(b)は従来のフォーカスカム最適化の状態、(c)は本実施形態でのフォーカスカム最適化の状態をそれぞれ表わしている。各状態図とも、横軸は、各カム内でのフォロアの移動方向が紙面左側から順に、広角位置(W)→中間位置(M)→望遠位置(T)の順になるような各カムの回転位置を示しており、縦軸は、フォロアの光軸方向の位置を示している。
【0055】
また、図3(a),(b)におけるズームカム、フォーカスカム、ズーム補正カムは、それぞれ図3(c)、すなわち本実施形態のズームカム108d、フォーカスカム138a、ズーム補正カム107cに相当する。また、これら図では、広角位置(W)での物体距離∞の状態を、各カムの回転位置および各フォロアの光軸方向位置の基準(0)としている。
【0056】
図3(a)のオリジナル光学設計値の状態では、変倍レンズ群であるレンズ群L1用のズームカムは、Mで回転位置θ1,光軸方向位置Z1、Tで回転位置θ2,光軸方向位置Z2を通る一定のリードを有する直線で表わされる。
【0057】
一方、W、M、Tでの合焦レンズであるレンズ群L2の物体距離に応じたレンズ位置軌跡を示す曲線を、ズームカムでのW、M、Tの位置と同じ回転位置を物体距離∞として、また図中右側に向かって物体距離が近づいていくようにして、一本の曲線状に配置(M・∞で光軸方向位置F1、T・∞で光軸方向位置F2)したものがフォーカスカムである。
【0058】
このとき、各焦点距離域でのレンズ位置曲線とも、物体距離∞からの回転角が同じであれば、対応する物体距離も同じになるようになっており、最短撮影可能距離までの回転角は、各焦点距離域でθfとなっている。しかしながら、この状態でのフォーカスカムは滑らかな一本の曲線とは言い難い。
【0059】
また、図3(b)に示す従来のフォーカスカム最適化状態では、図3(a)の状態に対して、各焦点距離でのレンズ群L2の∞からの回転角とレンズ移動軌跡はそのままで、M、Tでのレンズ位置をずらして(M・∞で回転方向位置θ3、光軸方向位置F3、T・∞で回転方向位置θ2、光軸方向位置F4)配置することで、フォーカスカムを滑らかな曲線にするとともに、ズームカムにおけるMでの回転方向位置も同じようにθ3にずらし(光軸方向位置は変えず)、変倍動作時にズームカムとフォーカスカムを回転方向に一体に回転させることで、各焦点距離での合焦レンズ移動軌跡の設計値からのずれを充分小さい値に抑えることができるようになっている。
【0060】
このとき、ズーム補正カムは以下のように決定される。レンズ群L2は、先に説明したように、ズーム補正カムによるフォーカスカム全体の移動量と、フォーカスカムによるレンズ群L2の移動量の合成量だけ移動する。従って、レンズ群L2の変倍動作での移動量(W・∞基準)を、M・∞でZ’1、T・∞でZ’2とすると、ズーム補正カムは、MでH1=Z’1−F3、TでH2=Z’2−F4を通る曲線とすればよい。これにより、∞でのピント変動だけでなく、全ての物体距離における焦点距離の差によるレンズ移動量の差をメカ的に補正することが可能となる(各焦点距離のフォーカスカム使用域での相対回転速度では、∞からの回転角が同じであれば、物体距離も同じであるから)。
【0061】
従来は、以上のような構成とすることで、焦点距離の変化に伴なう合焦用レンズの移動量を自動的に補正している。しかしながら、先にも述べたように、特に高倍率ズームレンズ(概ね5倍以上の倍率を有するズームレンズ)の場合、ズームカムにおけるM位置で必要とされる回転方向位置のずらし量が大きくなり、その結果として、WとTでのカムの傾きが大きく異なってきてしまう(B≫A)。
このために、変倍動作時の操作トルクの増大、急激な変化といった操作性での問題や、この問題を解決するために、許容範囲を超えた変倍動作時のピント変動を許容せざるを得ないといった問題が発生する。
【0062】
一方、図3(c)に示す本実施形態でのフォーカスカム最適化状態では、図3(b)の状態に対して、ズームカム108dにおけるMでの回転方向位置をθ4(>θ3)とするとともに、変倍動作時におけるフォーカスカム138a内のフォロア140aの回転速度をレンズ群L2の光軸方向位置(すなわち、焦点距離)に応じて変化させる機構(キー部140bと非ストレートカム形状を有するキー溝部127aとの係合機構)を設けて、各焦点距離におけるフォーカスカムの使用位置及び使用範囲を補正している。これにより、従来と同じく合焦レンズ移動軌跡の設計値からのずれを充分小さい値に抑えることができるだけでなく、WとTでのズームカム108dの傾きの極端な差を解消(D−C<B−A)することが可能となっている。
【0063】
具体的には、フォーカスカム138aの形状を、M、Tでのレンズ位置が、M・∞で回転方向位置θ5,光軸方向位置F5、T・∞で回転方向位置θ6、光軸方向位置F6となるように配置し、これに合わせてズーム補正カム107cも、MでH3=Z’1−F5、TでH4=Z’2−F6を通る曲線(回転方向位置はズームカムと同じ)とすることで、∞でのピント変動だけでなく、全ての物体距離における焦点距離の差によるレンズ移動量の差をメカ的に補正することが可能となっている。つまり、各焦点距離のフォーカスカム使用域での相対回転速度では、フォーカスキーの∞からの回転角が同じであれば、物体距離も同じになるように設定されている。
【0064】
そして、本実施形態では、焦点距離に応じてフォーカスカム138a内のフォロア140aの回転速度を変化させる機構を、合焦動作時においてレンズ群L2を回転させるためのフォーカスキー127のキー溝部127aを用いて構成しているため、既存の構成要素を用いて、つまり複雑な機構を新たに設けることなく、フォーカスカム最適化状態でのズームカム(108d等)の移動軌跡への影響を軽減することが可能となっている。
【0065】
しかも、各焦点距離における物体距離がフォーカスキー127の回転角と対応しているため、物体距離目盛の表示機構も、フォーカスキー127との連動を利用すれば容易に構成することができる。
【0066】
また、キー溝部127aの光軸方向からの傾きによって、フォーカスカム138a内のフォロア140aの回転速度をレンズ群L2の光軸方向位置(すなわち、焦点距離)に応じて、θW>θT>θMとなるように変化させることで、一般的な高倍率ズームレンズ(概ね5倍以上の倍率を有するズームレンズ)の特徴(図3(a)でTを基準とした滑らかなフォーカスカムを想定した時に、Mでは移動量が大きくなり過ぎ、Wでは逆に小さくなり過ぎる傾向がある)による、フォーカスカム最適化状態でのズームカムの移動軌跡への影響を軽減することができる。
【0067】
さらに、レンズ群L2のフォーカス移動軌跡とズーム移動軌跡との差分を補正するための移動機構を、ズームカムを有するカム筒108に形成した直進溝部108eとズーム補正カム107cとで構成することで、複雑な機構を設けることなく、フォーカスカム最適化によるズームカムの移動軌跡への影響を軽減している。
【0068】
なお、上記実施形態では、6群構成のレンズ系を用いた場合について説明したが、本発明はこれ以外のレンズ系にも適用することができる。
【0069】
また、上記実施形態では、フォーカスカム138aの使用位置の移動が、焦点距離が広角側から望遠側、物体距離が∞側から最短撮影距離側に変化していく時に同じとなるような場合について説明したが、逆方向の組合せも可能である。
【0070】
また、特開平4−184405号公報にて説明されているように、上記実施形態におけるカム筒108を回転させながらインナーカム筒138と同じ軌跡で移動するように構成し、カム筒108とインナーカム筒138とを一体化して1つのカム筒とした場合にも、本発明を適用することができる。
【0071】
さらに、本実施形態のものとカムとフォロアとの主従関係を逆にした場合、例えばL2保持枠(第2のカム筒)140にフォーカスカム138aを反転した形状のフォーカスカムを形成し、インナーカム筒(第1のカム筒)138に上記フォーカスカムに係合するフォロアを形成した場合(L2保持枠は回転しながらフォロアを支点として、図1の構成と同じ軌跡で合焦のために移動する)にも、本発明を適用することができる。なお、この場合でも、L2保持枠に、フォーカスキーのキー溝部に係合するキー部を設けることができる。
【0072】
また、上記実施形態では、一眼レフ銀塩カメラ用の交換レンズについて説明したが、本発明のレンズ駆動装置は、上記交換レンズ以外のレンズ鏡筒、レンズ一体型の銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラその他の光学機器にも使用することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1および第2の発明によれば、焦点距離に応じて、合焦駆動カムと合焦レンズ(第2のレンズ)に設けられたフォロアとの係合位置の移動速度を変化させることができるので、各焦点距離での合焦駆動カムと第2のレンズのフォロアとの係合位置および係合範囲を簡単に補正することができる。
【0074】
また、本願第3の発明によれば、焦点距離に応じて、合焦レンズ(第2のレンズ)を保持する第2のカム筒に設けられた合焦駆動カムと第1のカム筒に設けられたフォロアとの係合位置の移動速度を変化させることができるので、各焦点距離での合焦駆動カムと第1のカム筒のフォロアとの係合位置および係合範囲を簡単に補正することができる。
【0075】
したがって、これら第1から第3の発明によれば、合焦駆動カムの最適化による変倍レンズ(第1のレンズ)の移動軌跡(つまりは、変倍駆動カムの形状)への影響を軽減することが可能となり、変倍動作の操作性に悪影響を与えることなく、変倍動作時のピント変動を充分小さい値に抑えることができる。
【0076】
そして、上記第1から第3の発明において、上記相対回転速度を、
広角域での相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中間域での相対回転速度の関係が満たされるよう変化させるようにすれば、合焦レンズの移動軌跡の設計値からのずれを小さく抑えることができるとともに、変倍駆動カムにおける広角域と望遠域での光軸回り方向に対する傾き差を小さくすることができ、広角域から望遠域にかけて操作トルクの急激な変化が生じるのを抑えることができる。
【0077】
また、レンズ駆動装置に、第2のレンズ若しくはレンズ保持筒に設けられたフォロアに係合するキー溝部が形成され、合焦動作時に回転してキー溝部とフォロアとの係合により回転停止しているカム筒に対して第2のレンズ若レンズ保持筒を回転駆動する合焦駆動部材が設けられている場合には、上記キー溝部を少なくともその一部が光軸と平行でない非ストレートカム形状に形成することによって変速機構を構成することにより、既存の構成要素を用いて簡単に変速機構を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である一眼レフカメラ用交換レンズの断面図。
【図2】上記交換レンズのレンズ移動機構の広角側における展開図。
【図3】上記実施形態と従来例とのフォーカスカム最適化の比較説明図。
【符号の説明】
101 マウント
102 固定筒
103 外装環
107 案内筒
108 カム筒
109 L3保持枠
110 L4保持枠
111 振れ補正ユニット
112 直進筒
117 電磁絞りユニット
118 L6保持枠
122 フィルター枠
123 L1保持枠
125 フォーカスユニット
127 フォーカスキー
138 インナーカム筒
140 L2保持枠

Claims (3)

  1. 変倍動作時に合焦のためのレンズ駆動を行うレンズ駆動装置において、
    変倍駆動カムを有し、変倍動作時に回転して前記変倍駆動カムによる第1のレンズ保持枠の光軸方向駆動を行う第1のカム筒と、
    合焦駆動カムを有し、前記第1のカム筒に連動して回転して前記合焦駆動カムによる第2のレンズ保持枠の光軸方向駆動を行いながら光軸方向に移動する第2のカム筒と、
    前記第2のレンズ保持枠に設けられたキーフォロアに係合するキー溝部を有し、合焦動作時に回転して前記キー溝部と前記キーフォロアとの係合により回転停止している前記第2のカム筒に対して前記第2のレンズ保持枠を回転駆動する合焦駆動部材と、を有し、
    前記合焦駆動部材が、前記キー溝部を少なくとも一部が光軸と平行でない非ストレートカム形状に形成することにより構成されており、
    回転する前記第2のカム筒を光軸方向に移動させる機構として、固定筒に設けられたカム筒駆動カムと、前記第1のカム筒に光軸方向に延びるよう形成された直進溝部と、前記第2のカム筒に設けられ、これらカム筒駆動カムおよび直進溝部とに係合するフォロアとにより構成されている
    ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記合焦駆動部材が、変倍動作および合焦動作のうち少なくとも一方の動作時に、焦点距離に応じて前記第2のレンズ保持枠と前記第2のカム筒との相対回転速度を、
    広角域での相対回転速度>望遠域での相対回転速度>中間域での相対回転速度
    の関係を満たすように変化させることを特徴とする請求項に記載のレンズ駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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