JPH07294796A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07294796A
JPH07294796A JP11222294A JP11222294A JPH07294796A JP H07294796 A JPH07294796 A JP H07294796A JP 11222294 A JP11222294 A JP 11222294A JP 11222294 A JP11222294 A JP 11222294A JP H07294796 A JPH07294796 A JP H07294796A
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JP
Japan
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speed
lens group
correction
lens
variable power
Prior art date
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JP11222294A
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English (en)
Inventor
Hiroto Okawara
裕人 大川原
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Canon Inc
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合焦を保持しながら高速なズーム動作を行う
ことができるカメラを提供する。 【構成】 カメラは、変倍レンズ102および変倍レン
ズ102の移動に伴い変化する合焦位置を調節するフォ
ーカスコンペレンズ105が設けられているズームレン
ズ100を備える。変倍レンズ102による変倍動作が
指示されたときに、AFマイコン115のメモリから所
定の被写体距離に対応する合焦位置が読み出され、フォ
ーカスコンペレンズ105はこの読み出された合焦位置
まで強制的に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズを備える
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被写体を光学画像に変換し、こ
の光学画像を記録するカメラとして、ズームレンズを備
えるものがる。
【0003】次に、このズームレンズについて図を参照
しながら説明する。図10は本発明以前のカメラに搭載
されているズームレンズを示す構成図である。
【0004】ズームレンズ100は、図10に示すよう
に、筐体に固定されている第1のレンズ群101を有す
る。第1のレンズ群101の後方には、変倍を行うため
の第2のレンズ群(以下、変倍レンズという)102が
配置され、変倍レンズ102は第1のレンズ群101の
光軸と一致する光軸を有する。変倍レンズ102は駆動
手段で(図示せず)で変倍レンズ102の光軸と平行に
移動され、この移動によって変倍が行われる。
【0005】変倍レンズ102の後方には、光量を調節
するための絞り103が配置されている。絞り103の
後方には、筐体に固定されている第3のレンズ群104
が配置されている。第3のレンズ群104は、変倍レン
ズ102の光軸に一致する光軸を有する。
【0006】第3のレンズ群104の後方には、第4の
レンズ群(以下、フォーカスコンペレンズという)10
5が配置され、フォーカスコンペレンズ105は、焦点
調節機能と、変倍による焦点面の移動を補正する、いわ
ゆるコンペ機能とを有する。フォーカスコンペレンズ1
05の光軸は、第3のレンズ群104の光軸に一致す
る。フォーカスコンペレンズ105は前記駆動手段でフ
ォーカスコンペレンズ105の光軸に平行に移動され、
この移動によって焦点調節機能およびコンペ機能が実行
される。
【0007】ズームレンズ100の後方、すなわちフォ
ーカスコンペレンズ105の後方には、CCD(固体撮
像素子)106が配置されている。CCD106のフォ
ーカスコンペレンズ105に対向する面には、被写体の
光学画像が結像される撮像面が設けられている。
【0008】このズームレンズ100では、フォーカス
コンペレンズ105がコンペ機能と焦点調節機能とを有
するから、同一の焦点距離において被写体距離が異なる
とき、、被写体の光学像をCCD106の撮像面に合焦
させるためのフォーカスコンペレンズ105の位置は変
化する。
【0009】次に、被写体距離に対する焦点距離(変倍
レンズ102位置)とフォーカスコンペレンズ105位
置との関係について図を参照しながら説明する。図11
は図10のズームレンズにおける被写体距離に対する焦
点距離(変倍レンズ位置)とフォーカスコンペレンズ位
置との関係を示す図である。
【0010】ズームレンズ100の焦点距離が所定の焦
点距離に設定されているとき、CCD106の撮像面に
光学画像を結像させるフォーカスコンペレンズ105の
位置すなわちフォーカスコンペレンズ105の合焦位置
は、図6に示すように、被写体距離に応じて変化する。
また、被写体距離が一定であるとき、フォーカスコンペ
レンズ105の合焦位置は、焦点距離すなわち変倍レン
ズ102の位置に応じて変化する。よって、フォーカス
コンペレンズ105を設定された焦点距離と被写体距離
とから決定される曲線に沿って移動することによって明
瞭な光学画像が得られる。
【0011】次に、このズームレンズ100におけるボ
ケの発生を無くすための制御方法について図11を参照
しながら説明する。
【0012】ズームレンズ100におけるボケの発生を
無くすための制御方法として、図6に示す曲線で表され
る複数の軌跡情報を予めメモリなどの記憶手段に記憶
し、フォーカスコンペレンズ105の位置と変倍レンズ
102との位置とから適切な軌跡を選択し、この選択さ
れた軌跡を辿りながらズーム動作を行うものがある。
【0013】この制御方法では、軌跡の選択にフォーカ
スコンペレンズ105位置と変倍レンズ102位置とが
用いられているから、フォーカスコンペレンズ105位
置と変倍レンズ102位置との検出を高い精度で行う必
要がある。
【0014】特に、図11から明らかなように、変倍レ
ンズ102が一定速度またはほぼ一定な速度で移動する
とき、焦点距離の変化に伴いフォーカスコンペレンズ1
02位置の軌跡を示す曲線の傾きが変化していることが
分かる。すなわち、フォーカスコンペレンズ105の移
動速度と移動方向とは刻々と変化するから、フォーカス
コンペレンズ105の移動を行うアクチュエータには1
Hzから数百Hzまでの範囲で高い応答速度性が要求さ
れる。
【0015】この要求を満たすフォーカスコンペレンズ
105のアクチュエータとして、ステッピングモータが
一般的に用いられている。ステッピングモータは、駆動
手段に設けられているマイクロコンピュータから出力さ
れる歩進パルスに完全に同期しながら回転し、1パルス
当たりの歩進回転角度は一定である。従って、ステッピ
ングモータを用いることによって、高い応答性、停止精
度および位置精度が得られる。また、歩進パルス数に対
する回転角度が一定であるから、歩進パルスをそのまま
インクリメント方のエンコーダ出力として用いることが
でき、新たにエンコーダを設ける必要がない。
【0016】このステッピングモータを用いる制御方法
では、合焦を保持しながらズーム動作を行うとき、図1
1に示す複数の軌跡情報を記憶している記憶手段から、
変倍レンズ102の位置またはその移動速度に応じて軌
跡情報を読み出し、この読み出された軌跡情報に基づき
フォーカスコンペレンズ105をステッピングモータに
よって移動させる。
【0017】しかし、記憶手段に記憶されている軌跡情
報には全ての変倍レンズ105位置に対応する情報が含
まれていないから、変倍レンズ105の位置が軌跡情報
で表される曲線上にないとき、記憶手段から読み出され
た軌跡情報から変倍レンズ102位置に対するフォーカ
スコンペレンズ位置105を算出する処理が必要にな
る。
【0018】次に、変倍レンズ102の位置が軌跡情報
で表される曲線上にないときに行われる、記憶手段から
読み出された軌跡情報から変倍レンズ102位置に対す
るフォーカスコンペレンズ105位置の算出処理につい
て図12を参照しながら説明する。図12は図11に示
す曲線から抜き出された曲線の一部を示す図である。な
お、図12中の変倍レンズの位置は任意に設定され、変
倍レンズ102位置はz0z1,z2,…,znで表され
る。記憶手段に記憶されている代表軌跡位置(変倍レン
ズ102位置に対するフォーカスコンペレンズ105位
置)は被写体距離毎のa0,a1,a2,…,anとb0,
b1,b2,…,bnとで表し、p0,p1,p2,…,p
nは前記2つの代表軌跡位置から算出された軌跡位置を
示す。
【0019】前記軌跡位置pxは次の(1)式から求め
られる。
【0020】
【数1】 p(n+1)={|p(n)−a(n)|/|b(n)−a(n)|} *{|b(n+1)−a(n+1)|}+a(n+1) …(1) この(1)式によれば、フォーカスコンペレンズ105
がp0の位置にあるとき、p0が線分b0−a0を内分する
比が求められ、この比に従い線分b1−a1を内分するが
点p1となる。このp1−p0の位置差と、変倍レンズ1
02のz0〜z1までの移動に要する時間から、合焦を保
つための移動速度が分かる。
【0021】次に、変倍レンズ102の停止位置が記憶
手段に記憶されている代表軌跡が描く曲線上にないとき
に変倍レンズ102の位置を算出するための内挿方法に
ついて図13を参照しながら説明する。なお、図13中
の変倍レンズの位置は任意に設定され、レンズ制御マイ
コンに記憶されている代表軌跡位置(変倍レンズ位置に
対するフォーカスレンズ位置)は、変倍レンズ位置z
0,z1,…,zk-1,zk,…,znと、被写体距離毎の
a0,a1,a2,…,an,b0,b1,b2,…,bnと
で表す。
【0022】変倍レンズ102位置がズーム境界上でな
いzxにあり、フォーカスコンペレンズ105がpxにあ
るとき、ax,bxは次の式から求められる。
【0023】
【数2】 ax=ak−(zk−zx)*(ak−ak-1)/(zk−zk-1) …(2)
【0024】
【数3】 bx=bk−(zk−zx)*(bk−bk-1)/(zk−zk-1) …(3) 上述の各式から、現在の変倍レンズ102位置とそれを
挟む2つのズーム境界位置(例えば、図13に示すz
k,zk-1)から得られる内分比に従い,記憶されている
4つの代表軌跡データ(図13に示すak,ak-1,b
k,bk-1)の内の同一被写体距離のものを前記内分比で
内分することによってax,bxが求められる。
【0025】また、ax,px,bxから得られる内分比
に従い,記憶されている4つの代表データ(図13に示
すak,ak-1,bk,bk-1)の内の同一焦点距離のもの
を(1)式のように前記内分比で内分することによって
pk,pk-1が求められる。
【0026】さらに、ワイド側からテレ側へのズーム
時、追従先フォーカス位置pk-1と現フォーカス位置pk
との位置差と、変倍レンズ102のzxからzk-1までの
移動に要する時間とから、合焦を保つためのフォーカス
コンペレンズ105の移動速度が分かる。
【0027】よって、ズームレンズ100の焦点距離
(変倍レンズ102)とフォーカスコンペレンズ105
位置との関係を示す曲線を追従することができる。
【0028】上述した軌跡追従方法において、変倍レン
ズ102がテレ側からワイド側に向けて移動するとき、
図12から明らかなように、各代表軌跡が互いに所定の
収束点に向けて収束するから、合焦を保持することがで
きるが、変倍レンズ102がワイド側からテレ側に向け
て移動するとき、収束点にいたフォーカスコンペレンズ
105をどの代表軌跡に沿って移動させるべきかを判断
することができず、合焦を保持しながらズーム動作を行
うことは困難である。
【0029】変倍レンズ102がワイド側からテレ側に
向けて移動するときに収束点にいたフォーカスコンペレ
ンズ105を合焦可能な代表軌跡に沿って移動させるた
めに、以下の軌跡追従方法が提案されている。
【0030】この軌跡追従方法について図14を参照し
ながら説明する。図14は変倍レンズがワイド側からテ
レ側に向けて移動するときに収束点にいたフォーカスコ
ンペレンズを合焦可能な代表軌跡に沿って移動させるた
めの軌跡追従方法を説明するための図である。なお、図
14(a)中、横軸は変倍レンズ102の位置を示し、
縦軸はAF評価信号である映像信号の高周波成分(鮮鋭
度信号)のレベルを示す。図14(b)中、横軸は変倍
レンズ102の位置を示し、縦軸はフォーカスコンペレ
ンズ105の位置を示す。
【0031】図14において、ある被写体の対しズーム
動作を行うときの合焦可能な軌跡を軌跡604(図14
(b)に示す)とし、変倍レンズ102位置(Z14)
よりワイド側での合焦可能な軌跡追従速度を正(フォー
カスコンペレンズ105が至近方向に移動)とし、変倍
レンズ102位置(Z14)よりテレ側での合焦可能な
軌跡追従速度を負(フォーカスコンペレンズ105が無
限方向に移動)とし、合焦を保持しながらフォーカスコ
ンペレンズ105が軌跡604を辿るとき、前記鮮鋭度
信号のレベルは、直線601(図14(a)に示す)で
示される値(最大値)になる。一般に、合焦を保持しな
がら行われるズーム動作では、鮮鋭度信号のレベルはほ
ぼ一定の値になることが知られている。
【0032】図14を参照するに、ズーム動作時の軌跡
604を追従するフォーカスコンペレンズ105の移動
速度をVf0とし、実際のフォーカスコンペレンズ105
の移動速度をVfとし、移動速度Vf0に対し移動速度を
大小に変化させながらズーム動作を行うと、変倍レンズ
102に対するフォーカスコンペレンズ105の位置は
ジグザクに変化する軌跡605で示され、この軌跡に沿
ったフォーカスコンペレンズ105に移動に伴い鮮鋭度
信号レベルは、波状に変換する曲線603で示される。
【0033】図14から明らかなように、軌跡604と
軌跡605とが交わる変倍レンズ102位置において、
曲線603は最大値を示し、その変倍レンズ102位置
ZnはZm-2(m=偶数)である。これに対し、軌跡60
5の移動方向が変化するとき、変倍レンズ102位置Z
nはZm-1(m=偶数)であり、曲線603は最小値(直
線602で表される値TH1)を示す。
【0034】よって、最小値TH1を予め設定し、曲線
603の値が最小値TH1に等しくなる毎に、軌跡60
5の移動方向を切り換える、すなわちフォーカスコンペ
レンズ105の移動方向を切り換えることによって、軌
跡605を軌跡604に近づけるように設定することが
できる。すなわち、鮮鋭度信号の最大値と最小値TH1
との差分に対応するボケが発生する毎に、ボケを減らす
ように、フォーカスコンペレンズ105の移動方向およ
び移動速度を制御することによって、ボケ量が抑制され
たズーム動作を行うことができる。
【0035】この軌跡追従方法では、変倍レンズ102
をワイド側からテレ側に向けて移動させるズーム動作が
行われるとき、追従速度(上述の(1)から求められる
p(n+1)を用いて算出)に対し、鮮鋭度信号の変化
に従いフォーカスコンペレンズ105の移動速度の補正
およびその方向の切り替えを繰り返し行う制御によっ
て、鮮鋭度信号レベルがTH1より小さくなることを未
然に防止することができる、すなわち、一定以上のボケ
が生じない軌跡を選択することができる。また、TH1
を適当な値に設定することによって、見掛上ボケの発生
がないようなズーム動作を行うことが可能になる。
【0036】フォーカスコンペレンズ105の移動速度
Vfの補正は次の式の基づき行われる。
【0037】
【数4】 Vf=Vf0+Vf+ …(4)
【0038】
【数5】 Vf=Vf0+Vf- …(5) なお、Vf+は正方向の補正速度であり、Vf-は負方向の
補正速度である。この各補正速度Vf+,Vf-は、上述の
軌跡追従方法による、追跡軌跡の選択児に偏りが生じな
いように、(4),(5)式から得られるVfの2つの
方向ベクトルの内角がVf0の方向ベクトルにより2等分
されるように決定される。
【0039】また、被写体、焦点距離、被写界深度など
に応じて補正速度による移動速度の大きさを変化させる
ことにより、鮮鋭度信号レベルの増減周期を変化させ、
追従軌跡の選択精度の向上を図るための方法が提案され
ている。この方法では、例えば、小絞りで被写界深度が
深く、鮮鋭度信号の増減変化量が小さくなるとき、フォ
ーカスコンペレンズの移動速度の変更動作を行う周期が
長くなることによって高速ズーム動作で合焦軌跡追従が
できなくなることを未然の防止することができる。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法では、ワイ
ド側からテレ側へズーム動作時に、ズーム動作開始時に
おけるフォーカスコンペレンズ105位置が自動焦点調
節機能の性能、被写界深度などによって、真の合焦位置
から離れていると、ズーム動作中の追従軌跡の選択を誤
り、ボケが発生することがある。
【0041】また、追従軌跡に対しフォーカスコンペレ
ンズ105を強制的にジグザグに移動させる動作に伴う
鮮鋭度信号レベルの増減の変化状態に基づき、追従対象
となる軌跡が特定されるから、軌跡が収束しているワイ
ド側では前記動作によってボケが確認され、ズームレン
ズ100で捕らえられた被写体像がフワフワとした感じ
に見えることがある。
【0042】さらに、ズーム動作速度が高速になる従
い、図14に示す変倍レンズ位置606位置において、
レンズの駆動方向、駆動速度の制御が垂直同期信号に同
期しているから、鮮鋭度信号の増減周期が長くなり、追
従対象となる軌跡を特定することができない。よって、
フォーカスコンペレンズ105位置が真の合焦位置から
離れていることが多く、そのフォーカスコンペレンズ1
05位置から真の合焦可能な軌跡の追従を小さな補正速
度で実行することはできず、大きなボケを生じたい状態
でテレ端までのズーム動作が行われることになる。
【0043】本発明の目的は、合焦を保持しながら高速
なズーム動作を行うことができるカメラを提供すること
にある。
【0044】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
変倍動作を行う変倍レンズ群および前記変倍レンズ群の
移動に伴い変化する合焦位置を調節する調節レンズ群が
設けられているズームレンズと、被写体距離に応じて、
前記変倍レンズ群の位置に対する前記調節レンズ群の合
焦位置を記憶する記憶手段と、前記変倍レンズ群による
変倍動作を指示する指示手段と、前記駆動手段を制御す
る制御手段とを備えるカメラにおいて、前記制御手段
は、前記指示手段が前記変倍レンズ群による変倍動作を
指示したときに、前記記憶手段から所定の被写体距離に
対応する合焦位置を読み出し、この読み出された合焦位
置まで前記調節レンズ群を強制的に移動させるように前
記駆動手段を制御することを特徴とする。
【0045】請求項2記載の発明は、焦点距離を変更す
る変倍動作を行う変倍レンズ群および前記変倍レンズ群
の移動に伴い変化する合焦位置を調節する調節レンズ群
が設けられているズームレンズと、前記変倍レンズ群の
移動に対する前記調節レンズ群の標準移動速度を算出す
る標準速度演算手段と、映像信号から焦点状態に応じて
変化する焦点信号を抽出する抽出手段とを備えるカメラ
において、前記変倍レンズ群の移動時に、前記焦点信号
が所定の範囲内で変化するように前記調節レンズ群の標
準移動速度を補正するための補正速度を算出し、この補
正速度に基づき前記調節レンズ群の標準移動速度を変更
する速度補正手段と、前記変倍レンズ群が所定の焦点距
離範囲内で移動するとき、前記速度補正手段に前記標準
移動速度の変更を禁止することを指示する速度変更禁止
手段とを有することを特徴とする。
【0046】請求項3記載の発明は、請求項2記載のカ
メラにおいて、前記速度補正手段は、前記焦点信号の変
化に応じて設定されている補正量を格納する記憶手段を
含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記焦点信号が変
化するように前記記憶手段から対応する補正量を読み出
し、この補正量に基づき前記補正速度を算出し、前記補
正速度を前記調節レンズ群の標準移動速度に加算するこ
とによって前記標準移動速度を変更することを特徴とす
る。
【0047】請求項4記載の発明は、変倍動作を行う変
倍レンズ群および前記変倍レンズ群の移動に伴い変化す
る合焦位置を調節する調節レンズ群が設けられているズ
ームレンズと、前記変倍レンズ群と前記調節レンズ群と
をそれぞれ独立に光軸に平行に移動させる駆動手段と、
前記変倍レンズ群の移動に対する前記調節レンズ群の標
準移動速度を算出する標準速度演算手段と、前記ズーム
レンズを介して捕らえられた被写体の光学像を映像信号
に変換する変換手段と、前記映像信号から高周波成分を
抽出する抽出手段とを備えるカメラにおいて、前記変倍
レンズ群の移動時に、前記抽出された映像信号の高周波
成分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲内で増
減するように前記調節レンズ群の標準移動速度を補正す
るための補正速度を算出し、この補正速度に基づき前記
調節レンズ群の標準移動速度を変更する速度補正手段
と、前記補正速度の方向を監視しながらこの補正速度の
方向に応じて前記速度補正手段に前記補正速度の変更を
指示する補正速度変更手段とを有することを特徴とす
る。
【0048】請求項5記載の発明は、請求項4記載のカ
メラにおいて、前記速度補正手段は、前記映像信号の高
周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
る記憶手段を含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記
映像信号の高周波成分が所定の範囲で変化するように前
記記憶手段から対応する補正量を読み出し、この補正量
に基づき前記補正速度を算出し、前記補正速度を前記調
節レンズ群の標準移動速度に加算することによって前記
標準移動速度を変更し、前記補正速度変更手段は前記速
度補正手段に前記補正速度の変更を前記補正量に重み付
け処理を施すことによって行うように指示することを特
徴とする。
【0049】請求項6記載の発明は、請求項5記載のカ
メラにおいて、前記補正量に対する重み付け処理は、前
記補正速度の大きさをその方向に応じて変更する処理で
あることを特徴とする。
【0050】請求項7記載の発明は、焦点距離を変更す
る変倍動作を行う変倍レンズ群および前記変倍レンズ群
の移動に伴い変化する合焦位置を調節する調節レンズ群
が設けられているズームレンズと、前記変倍レンズ群と
前記調節レンズ群とをそれぞれ独立に光軸に平行に移動
させる駆動手段と、前記変倍レンズ群の移動に対する前
記調節レンズ群の標準移動速度を算出する標準速度演算
手段と、前記ズームレンズを介して捕らえられた被写体
の光学像を映像信号に変換する変換手段と、前記映像信
号から高周波成分を抽出する抽出手段と、被写体距離に
応じて、前記変倍レンズ群の位置に対する前記調節レン
ズ群の合焦位置を記憶する記憶手段と、前記変倍レンズ
群による変倍動作を指示する指示手段とを備えるカメラ
において、前記変倍レンズ群の移動時に、前記抽出され
た映像信号の高周波成分を監視しながらこの高周波成分
が所定の範囲内で増減するように前記調節レンズ群の標
準移動速度を補正するための補正速度を算出し、この補
正速度に基づき前記調節レンズ群の標準移動速度を変更
する速度補正手段と、前記指示手段が前記変倍レンズ群
による変倍動作を指示したときに、前記記憶手段から所
定の被写体距離に対応する合焦位置を読み出し、この読
み出された合焦位置まで前記調節レンズ群を強制的に移
動させるように前記駆動手段に指示する位置指定手段
と、前記変倍レンズ群が所定の焦点距離範囲内で移動す
るとき、前記速度補正手段に前記標準移動速度の変更を
禁止することを指示する速度変更禁止手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0051】請求項8記載の発明は、請求項7記載のカ
メラにおいて、前記速度補正手段は、前記映像信号の高
周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
る記憶手段を含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記
映像信号の高周波成分が増減するように前記記憶手段か
ら対応する補正量を読み出し、この補正量に基づき前記
補正速度を算出し、前記補正速度を前記調節レンズ群の
標準移動速度に加算することによって前記標準移動速度
を変更することを特徴とする。
【0052】
【作用】請求項1記載のカメラでは、制御手段で、指示
手段が変倍レンズ群による変倍動作を指示したときに、
記憶手段から所定の被写体距離に対応する合焦位置を読
み出し、この読み出された合焦位置まで調節レンズ群を
強制的に移動させるように駆動手段を制御する。
【0053】請求項2記載のカメラでは、速度補正手段
で変倍レンズ群の移動時に、抽出された焦点信号が所定
の範囲内で変化するように調節レンズ群の標準移動速度
を補正するための補正速度を算出し、この補正速度に基
づき調節レンズ群の標準移動速度を変更し、速度変更禁
止手段で変倍レンズ群が所定の焦点距離範囲内で移動す
るとき、速度補正手段に標準移動速度の変更を禁止する
ことを指示する。
【0054】請求項3記載のカメラでは、焦点信号の変
化に応じて設定されている補正量を格納する記憶手段を
含む速度補正手段で、変倍レンズ群の移動時に、焦点信
号が変化するように記憶手段から対応する補正量を読み
出し、この補正量に基づき補正速度を算出し、補正速度
を調節レンズ群の標準移動速度に加算することによって
標準移動速度を変更する。
【0055】請求項4記載のカメラでは、速度補正手段
で変倍レンズ群の移動時に、抽出された映像信号の高周
波成分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲内で
増減するように調節レンズ群の標準移動速度を補正する
ための補正速度を算出し、この補正速度に基づき調節レ
ンズ群の標準移動速度を変更し、補正速度変更手段で補
正速度の方向を監視しながらこの補正速度の方向に応じ
て速度補正手段に補正速度の変更を指示する。
【0056】請求項5記載のカメラでは、映像信号の高
周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
る記憶手段を含む速度補正手段で、変倍レンズ群の移動
時に、映像信号の高周波成分が所定の範囲で変化するよ
うに記憶手段から対応する補正量を読み出し、この補正
量に基づき補正速度を算出し、補正速度を調節レンズ群
の標準移動速度に加算することによって標準移動速度を
変更し、補正速度変更手段で速度補正手段に補正速度の
変更を補正量に重み付け処理を施すことによって行うよ
うに指示する。
【0057】請求項6記載のカメラでは、補正量に対す
る重み付け処理が、補正速度の大きさをその方向に応じ
て変更する処理である。
【0058】請求項7記載のカメラでは、速度補正手段
で変倍レンズ群の移動時に、抽出された映像信号の高周
波成分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲内で
増減するように調節レンズ群の標準移動速度を補正する
ための補正速度を算出し、この補正速度に基づき調節レ
ンズ群の標準移動速度を変更し、位置指定手段で指示手
段が変倍レンズ群による変倍動作を指示したときに、記
憶手段から所定の被写体距離に対応する合焦位置を読み
出し、この読み出された合焦位置まで調節レンズ群を強
制的に移動させるように駆動手段に指示し、速度変更禁
止手段で変倍レンズ群が所定の焦点距離範囲内で移動す
るとき、速度補正手段に標準移動速度の変更を禁止する
ことを指示する。
【0059】請求項8記載のカメラでは、映像信号の高
周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
る記憶手段を含む速度補正手段で、変倍レンズ群の移動
時に、映像信号の高周波成分が増減するように記憶手段
から対応する補正量を読み出し、この補正量に基づき補
正速度を算出し、補正速度を調節レンズ群の標準移動速
度に加算することによって標準移動速度を変更する。
【0060】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図を参照し
ながら説明する。
【0061】(第1実施例)図1は本発明のカメラの第
1実施例の構成を示すブロック図である。
【0062】本実施例におけるカメラは、図1に示すよ
うに、第1の焦点距離範囲内で焦点距離が調節されかつ
倍率が1倍から12倍までに変更されるズームレンズ1
00を備える。ズームレンズ100は、図1に示すよう
に、筐体に固定されている第1のレンズ群101を有す
る。第1のレンズ群101の後方には、変倍を行うため
の第2のレンズ群(以下、変倍レンズという)102が
配置され、変倍レンズ102は第1のレンズ群101の
光軸と一致する光軸を有する。
【0063】変倍レンズ102は変倍レンズモータ11
8で変倍レンズ102の光軸と平行に移動され、この移
動によって変倍が行われる。変倍レンズモータ118は
ステッピングモータからなる。
【0064】変倍レンズ102の後方には、光量を調節
するための絞り103が配置されている。絞り103の
後方には、筐体に固定されている第3のレンズ群104
が配置されている。第3のレンズ群104は、変倍レン
ズ102の光軸に一致する光軸を有する。
【0065】第3のレンズ群104の後方には、第4の
レンズ群(以下、フォーカスコンペレンズという)10
5が配置され、フォーカスコンペレンズ105は、焦点
調節機能と、変倍による焦点面の移動を補正する、いわ
ゆるコンペ機能とを有する。フォーカスコンペレンズ1
05の光軸は、第3のレンズ群104の光軸に一致す
る。
【0066】フォーカスコンペレンズ105はフォーカ
スコンペレンズモータ120でフォーカスコンペレンズ
105の光軸に平行に移動され、この移動によって焦点
調節機能およびコンペ機能が実行される。フォーカスコ
ンペレンズモータ120はステッピングモータからな
る。
【0067】ズームレンズ100の後方、すなわちフォ
ーカスコンペレンズ105の後方には、CCD106が
配置されている。CCD106のフォーカスコンペレン
ズ105に対向する面には、被写体の光学画像が結像さ
れる撮像面が設けられている。
【0068】CCD106は、その撮像面に結像された
光学画像を光電変換によって映像信号に変換し、この映
像信号は増幅器107で増幅された後にカメラ信号処理
回路108、AF評価値処理回路114および絞り制御
回路112に与えられる。
【0069】カメラ信号処理回路108は、入力された
映像信号に対し所定の処理を施した後に出力する。カメ
ラ信号処理回路108からの映像信号は、増幅器109
で所定のレベルまで増幅された後に、LCD表示回路1
10に与えられる。LCD表示回路110は、映像信号
に対し所定の処理を施した後にLCD111に出力す
る。LCD111は液晶表示装置からなり、この液晶表
示装置は、映像信号が示す映像とともにキャラクタジェ
ネレータ123からの撮影情報を示すキャラクタを表示
する。
【0070】絞り制御回路112は、入力された映像信
号のレベルに応じて絞り103の開度を制御するための
制御信号を生成する。絞り制御回路112からの制御信
号はIGドライバ113に与えられ、IGドライバ11
3は制御信号に基づきIGメータ113aを駆動する。
IGメータ113aの駆動によって絞り103の開度が
所定の値になるように調整され、光量調節が行われる。
【0071】AF評価値処理回路114は、枠生成回路
116からのゲート信号に基づき測距枠内の映像信号の
高周波成分を抽出し、この抽出された高周波成分に基づ
き焦点合せの度合を示すAF評価信号を生成する。
【0072】AF評価値処理回路114で生成されたA
F評価信号は、AFマイコン115に与えられる。AF
マイコン115は、AF評価信号に基づき変倍レンズ1
02の移動に対する制御信号、フォーカスコンペレンズ
105の移動に対する制御信号、および測距枠の変更を
指示する指示信号を生成する。
【0073】変倍レンズ102の移動に対する制御信号
は変倍レンズドライバ117に与えられ、フォーカスコ
ンペレンズ105の移動に対する制御信号はフォーカス
コンペレンズドライバ119に与えられ、測距枠の変更
を指示する指示信号は枠生成回路116に与えられる。
【0074】変倍レンズドライバ117は、AFマイコ
ン115からの制御信号に基づき変倍レンズモータ11
8を駆動し、変倍レンズモータ118の駆動によって変
倍レンズ102はその光軸方向に移動される。
【0075】フォーカスレンズコンペドライバ119
は、AFマイコン115からの制御信号に基づきフォー
カスコンペレンズモータ120を駆動し、フォーカスコ
ンペレンズモータ120の駆動によってフォーカスコン
ペレンズ105はその光軸方向に移動される。
【0076】AFマイコン115は、相互に通信可能に
システムコントローラ(以下、シスコン)121に接続
されている。シスコン121は、ズームSWユニット1
22から現在設定されているズームレンズ100の焦点
距離情報、AFマイコン115が生成するズーム時のズ
ーム方向、焦点距離などの変倍動作情報などを取り込む
とともに、キャラクタジェネレータ123を制御するこ
とによって、ズーム情報などの撮影情報を生成する。こ
の撮影情報はLCD111に表示される。
【0077】ズームSWユニット122は、ズームレン
ズ100のズーム操作をする操作部材(図示せず)の回
転角度に応じた電圧を前記焦点距離情報として出力す
る。
【0078】シスコン121とAFマイコン115との
間では、前記焦点距離情報、AFマイコン115が生成
するズーム時のズーム方向、焦点距離などの変倍動作情
報などが相互に通信される。
【0079】次に、変倍レンズ102およびフォーカス
コンペレンズ105の駆動方法について説明する。
【0080】まず、AFマイコン115は、プログラム
処理により変倍レンズ102の移動速度およびその方向
に応じた変倍レンズモータ118の回転周波数信号およ
び回転方向を決定し、この回転周波数信号および回転方
向信号を変倍ドライバ117に出力するとともに、駆動
および停止命令信号を出力する。変倍レンズドライバ1
17は、回転方向信号に基づき4相のモータ励磁相の位
相を順回転および逆回転の位相に設定し、かつ回転周波
数信号に基づき4相のモータ励磁相の印加電圧(または
電流)を変化させながら出力することによって、変倍レ
ンズモータ118の回転方向と回転周波数とを制御す
る。この制御によって、変倍レンズモータ118は回転
し、変倍レンズ102が駆動される。
【0081】なお、本実施例では、変倍レンズ102の
駆動について説明しているが、フォーカスコンペレンズ
105も同様な方法で駆動される。
【0082】次に、本実施例におけるカメラの制御動作
について図を参照しながら説明する。図2は図1のカメ
ラの制御動作を示すフローチャートである。
【0083】まず、図2に示すように、初期設定が行わ
れる(ステップ201)。この初期設定では、AFマイ
コン115内のRAM、各種ポートに対する処理を行
う。
【0084】次いで、シスコン121との通信処理ルー
チンが行われる(ステップ202)。この通信処理ルー
チンでは、AFマイコン115とシスコン124との間
でズームSWユニット125からの焦点距離情報、AF
マイコン115が生成するズーム時のズーム方向、焦点
距離などの変倍動作情報などが相互に通信される。シス
コン124は、各情報に基づきキャラクタジェネレータ
126を制御し、各情報を示すキャラクタはLCD11
1に表示される。
【0085】通信処理ルーチンの実行後、鮮鋭度信号処
理ルーチンが行われる(ステップS203)。鮮鋭度信
号処理ルーチンでは、AF評価信号として映像信号の高
周波成分を抽出した鮮鋭度信号を取り込み、現在の鮮鋭
度信号を鮮鋭度信号0、1垂直期間前の信号を鮮鋭度信
号1、2垂直期間前の信号を鮮鋭度信号2、…としてい
る。また、同時に絞り103の絞り段階値が絞り値とし
て記憶される。なお、絞り値0は開放を示し、絞るに伴
い絞り値が増加し、小絞り状態では、絞り値を10とし
ている。
【0086】次いで、AF処理ルーチンが行われる(ス
テップ204)。このAF処理ルーチンでは、AF評価
信号に対する加工、AF評価信号の変化に基づき自動焦
点調節を行う。
【0087】次いで、ズーム処理ルーチンが行われる
(ステップ205)。このズーム処理ルーチンでは、変
倍動作時において、合焦を維持するためのコンペ動作を
行う。このコンペ動作を実行するためのフォーカスコン
ペレンズ105の駆動方向および駆動速度が算出され
る。これについては後に詳細に述べる。
【0088】ズーム処理ルーチンの実行後、駆動方向、
速度選択ルーチンが行われる(ステップS206)。駆
動方向、速度選択ルーチンでは、AFモード(自動焦点
調節モード)、変倍動作などの各モードに応じて、ステ
ップS204およびステップS205で算出された変倍
レンズ102の駆動方向、駆動速度、フォーカスコンペ
レンズ105の駆動方向、駆動速度の内から使用駆動方
向および駆動速度を選択する。
【0089】次いで、フォーカスコンペレンズモータ1
20および変倍レンズモータ118駆動制御が実行され
る(ステップ207)。この駆動制御では、上述の選択
された変倍レンズ102の駆動方向、駆動速度およびフ
ォーカスコンペレンズ105の駆動方向、駆動速度に応
じて、変倍レンズドライバ117に対する制御信号、フ
ォーカスコンペレンズドライバ119に対する制御信号
をそれぞれ生成し、各変倍レンズ102、フォーカスコ
ンペレンズ105の駆動および停止を制御する。
【0090】モータ駆動制御の終了後、再びステップS
202からの処理が実行される。なお、上述の一連の処
理は垂直同期期間に同期させながら実行される。
【0091】次に、上述したズーム処理ルーチンについ
て図3ないし図6を参照しながら詳細に説明する。図3
および図4は図1のカメラにおけるズーム処理ルーチン
を示すフローチャート、図5は被写体距離毎にズームレ
ンズ位置により変化する合焦フォーカスレンズ位置デー
タA(n,v)を示す図、図6は図3のズームエリアv
算出ルーチンを示すフローチャートである。
【0092】AFマイコン115には、図11に示す複
数の軌跡を図5に示すテーブルデータとして記憶してい
る。
【0093】図11に示す軌跡データに図5に示すテー
ブルデータが対応付けられ、この1列のテーブルデータ
で1本の軌跡が描かれることになる。ここで、図5に示
すように、列方向nが被写体距離の変化を表し、行方向
の変数vがズームレンズ位置(焦点距離)の変化を表し
ている。例えば、本実施例では、n=0が無限遠、n=
mが1cmの被写体距離を示し、v=0はワイド端、v
が大きくなるほど焦点距離が増し、v=sがテレ端のズ
ーム位置を表している。従って、1列のテーブルデータ
で1本の軌跡が描かれる。
【0094】まず、図3に示すように、各種のパラメー
タの初期化が行われる(ステップS301)。この初期
化時、変倍レンズモータ118の駆動速度が設定される
とともに、ワイド側からテレ側へのズーム動作時のジグ
ザクの切換動作を行うことを示す反転フラグが「0」に
設定される。
【0095】初期化後、ズームエリアvが算出される
(ステップS302)。
【0096】このズームエリアv算出では、図6に示す
ように、ズームエリア変数vを「0」にする初期化が行
われる(ステップS601)。次いで、以下の(6)式
の従いズームエリアvの境界上の変倍レンズ位置Z
(v)が算出される(ステップS602)。この変倍レ
ンズ位置Z(v)は図12に示すズームレンズ位置Z
0,Z1,Z2,…に相当する。
【0097】
【数6】 Z(v)=(テレ端のズーム位置ーワイド端のズーム位置)*v/s +ワイド端のズーム位置 …(6) 変倍レンズ位置Z(v)の算出後、現在の変倍レンズ1
02位置Zxが変倍レンズ位置Z(v)に等しいか否か
の判定が行われる(ステップS603)。変倍レンズ1
02位置Zxが変倍レンズ位置Z(v)に等しいとき、
変倍レンズ102位置Zxがエリアvの境界上に位置す
るとして境界フラグが「1」に設定され(ステップS6
07)、ステップS302の処理が終了する。
【0098】変倍レンズ102位置Zxが変倍レンズ位
置Z(v)に等しくないとき、変倍レンズ102位置Z
xが変倍レンズ位置Z(v)より小さいか否かの判定が
行われる(ステップS604)。変倍レンズ102位置
Zxが変倍レンズ位置Z(v)より小さいとき、変倍レ
ンズ102位置ZxがZ(v−1)とZ(v)との間に
位置するとして境界フラグが「0」に設定され(ステッ
プS606)、ステップS302の処理が終了する。
【0099】変倍レンズ102位置Zxが変倍レンズ位
置Z(v)より小さくないとき、ズームエリアvがイン
クリメントされ(ステップS605)、再びステップS
602からの処理が実行される。よって、現在の変倍レ
ンズ102の位置Zxが図5に示すテーブル上のv=k
番目のズームエリアに存在し、かつそれが境界上に存在
しているか否かを知ることができる。
【0100】ズームエリアv算出後、フォーカスコンペ
レンズ105の軌跡追従時における標準速度Vf0が算出
される(ステップS303)。この標準速度Vf0の算出
処理では、変倍レンズ102の現在位置と、フォーカス
コンペレンズ105の現在位置と、マイコン115に記
憶されている代表軌跡データとから、(1)式から追従
目標位置p(n+1)を算出し、このp(n+1)を用
いて標準速度Vf0を算出する。変倍レンズ102位置が
記憶されている代表軌跡上に位置しないとき、(1),
(2),(3)式により、追従目標位置が算出される。
【0101】次いで、補正速度Vf+,Vf-が算出される
(ステップS304)。補正速度Vf+,Vf-算出では、
現在の絞り値に基づきフォーカスコンペレンズ105の
標準移動速度に対する補正速度で規定される補正量のパ
ラメタとなる補正角度γが読み込まれ、この補正角度γ
に基づき補正速度Vf+,Vf-が算出される。なお、この
補正速度Vf+,Vf-算出方法については、後述する。
【0102】補正速度Vf+,Vf-算出後、シスコン12
1との相互通信から得られたズームSWユニット122
の操作状態情報に基づきズーム動作中であるか否かの判
定が行われる(ステップS305)。ズーム動作中でな
いとき、フォーカス移動フラグが初期化によって「0」
に設定される(ステップS306)。フォーカス移動フ
ラグとは、ズーム動作開始直前に、フォーカスコンペレ
ンズ105をある特定の被写体距離に合焦する位置まで
強制移動させる(ここでは、無限の被写体距離とする)
ことが完了したか否かを示すためのフラグであり、この
フラグはフォーカスコンペレンズ105の強制移動が完
了したときに「1」に設定される。
【0103】フォーカス移動フラグの初期化後、フォー
カスコンペレンズ105の移動速度Vfが「0」に設定
される(ステップS307)。次いで、図4に示すよう
に、鮮鋭度信号処理ルーチン(図2に示すステップS2
03)で取り込まれた鮮鋭度信号レベルの現在値「鮮鋭
度信号0」から所定の定数αを減算した値がTH1とし
て算出され(ステップS308)、移動速度Vfが正か
負かによって、フォーカスコンペレンズ105の移動方
向が至近方向、無限方向のいずれかに設定される(ステ
ップS328)。なお、ステップS308からステップ
S328への移行では、Vfは「0」であり、フォーカ
スコンペレンズ105は停止状態に保持される。よっ
て、フォーカスコンペレンズ105の移動速度変更基準
となるTH1(図14の直線602が示す値)はズーム
動作開始前に決定されることになる。フォーカスコンペ
レンズ105の移動方向の設定後、処理は図2に示すス
テップS206に移行する。
【0104】ズーム動作中であるとの判定が行われると
(ステップS305)、図3に示すように、ズーム動作
中の現在のフォーカス移動フラグが「1」であるか否か
の判定が行われる(ステップS309)。
【0105】現在のフォーカス移動フラグが「1」でな
いとき、現在の変倍レンズ102が位置するズームエリ
アvがワイド側に存在するか否かの判定が行われる(ス
テップS329)。現在の変倍レンズ102が位置する
ズームエリアvがワイド側に存在しないとき、境界フラ
グ(ステップS302で得られたフラグ)が「1」であ
るか否かの判定が行われる(ステップS309)。
【0106】境界フラグが「1」でないとき、すなわ
ち、Zxがズームエリアv−1とズームエリアvとの間
にあるとき(境界フラグ=0)、それぞれの境界上での
ズーム位置Z(v−1),Z(v)がZk-1,Zkに代入
され(ステップS311)、図5に示すテーブルから無
限距離データA(0,v),A(0,v−1)が読み込
まれる(ステップS312)。次いで、上述の(2)式
から、axが算出される(ステップS313)。
【0107】境界フラグが「1」であるとき(ステップ
S310)、図5に示すテーブルから無限距離データA
(0,v)が読み込まれ、A(0,v)がaxとして算
出される(ステップS314)。
【0108】ax算出(ステップS314,315)
後、Pxがaxに等しいか否かの判定が行われる(ステッ
プS315)。Pxがaxに等しくないとき、フォーカス
コンペレンズ105の移動速度Vfに、脱調限界速度で
あるVfmaxに(ax−px)を乗じた値が代入される(ス
テップS317)。次いで、ステップS308、ステッ
プS328の処理が順次に実行され、処理が図2に示す
ステップS206に移行する。このステップS328で
は、axに近づく方向にフォーカスコンペレンズ105
の移動方向が設定され、ステップS207,208にお
いて、変倍レンズ102が停止した状態で、フォーカス
コンペレンズ105が無限距離の合焦位置方向に移動さ
れる。
【0109】現在の変倍レンズ102が位置するズーム
エリアvがワイド側に存在しないとき(ステップS32
9)、またはPxがaxに等しいとき(ステップS31
5)、変倍レンズ102の停止状態においてフォーカス
コンペレンズ105の無限距離の合焦位置方向への移動
が完了したとしてフォーカス移動フラグが「1」に設定
され(ステップS316)、ステップS307、ステッ
プS308、ステップS328の処理が順次に実行され
る。
【0110】ズーム動作中の現在のフォーカス移動フラ
グが「1」であるとの判定が行われると(ステップS3
09)、ズーム方向がワイド側からテレ側に向かう方向
であるか否かの判定(ステップS318)および現在の
ズームエリアvが軌跡が収束しているワイド側にあるか
否かの判定(ステップS319)が順次に行われる。ズ
ーム方向がワイド側からテレ側に向かう方向でないと
き、または現在のズームエリアvが軌跡が収束している
ワイド側でないとき(v<β)、各補正速度はVf+=
0、Vf-=0と設定される(ステップS322)。各補
正速度Vf+,Vf-が「0」に設定されることによってフ
ォーカスコンペレンズ105の位置は無限軌跡上にあ
り、フォーカスコンペレンズ105はその標準速度Vf0
で無限軌跡に沿って移動することになる。
【0111】ズーム方向がワイド側からテレ側に向かう
方向であり、かつ現在のズームエリアvが軌跡が収束し
ているワイド側であるとき、現在の鮮鋭度信号レベル
「鮮鋭度信号0」がTH1より小さいか否かの判定が行
われる(ステップS320)。現在の鮮鋭度信号レベル
「鮮鋭度信号0」がTH1より小さいとき、反転フラグ
が「1」に設定される(ステップS321)。すなわ
ち、現在の鮮鋭度信号レベルがTH1より小さいから、
補正方向が切り換えられることになる。
【0112】反転フラグを「1」に設定後、または各補
正速度を「0」に設定後、または現在の鮮鋭度信号レベ
ル「鮮鋭度信号0」がTH1以上であるとき(ステップ
S320)、反転フラグが「1」であるか否かの判定が
行われる(ステップS323)。
【0113】反転フラグが「1」であるとき、補正フラ
グが「1」であるか否かの判定が行われる(ステップS
324)。補正フラグとは、軌跡追従状態が正方向に補
正をかけた状態(補正フラグ=1)、または負方向の補
正状態(補正フラグ=0)を示すフラグである。
【0114】補正フラグが「1」であるとき、補正フラ
グが「0」とされ、(4)式からフォーカスコンペレン
ズ105の移動速度Vf(=Vf0+Vf-(ただし、Vf-
≦0))が求められる(ステップS326)。補正フラ
グが「0」であるとき、補正フラグが「1」とされ、
(5)式からフォーカスコンペレンズ105の移動速度
Vf(=Vf0+Vf+(ただし、Vf+≧0))が求められ
る(ステップS327)。
【0115】反転フラグが「1」でないとき(ステップ
S323)、補正フラグが「1」であるか否かの判定が
行われる(ステップS325)。補正フラグが「1」で
あるとき、ステップS327の処理が実行され、補正フ
ラグが「0」であるとき、ステップS326の処理が実
行される。
【0116】ファーカスコンペレンズ105の移動速度
Vfの算出後、移動速度Vfが正か負かによって、フォー
カスコンペレンズ105の移動方向が至近方向、無限方
向のいずれかに設定される(ステップS328)。
【0117】次に、上述の補正角度、補正速度Vf+,V
f-の算出方法について図7を参照しながら説明する。図
7はフォーカスコンペレンズの移動速度の補正に用いら
れる補正角度に応じて補正速度Vf+,Vf-の算出方法を
説明するための図である。図7(a)において、横軸は
変倍レンズ位置を示し、縦軸はフォーカスコンペレンズ
位置を示し、曲線604は追従軌跡を示す曲線である。
【0118】変倍102位置がxだけ変化するとき、フ
ォーカスコンペレンズ105位置がy変化するフォーカ
スコンペレンズ105の標準移動速度がVf0であり、変
倍レンズ102位置がx変化するとき、フォーカスコン
ペレンズ105位置が変位yを基準としてn,またはm
だけ変化するフォーカスコンペレンズ105の速度が求
めたい補正速度Vf+,Vf-である。
【0119】なお、変位yよりさらに至近側に駆動する
速度(=Vf0+Vf+)の方向ベクトル1101と、変位
yより無限側に駆動する速度(=Vf0+Vf-)の方向ベ
クトル1102とから、標準移動速度Vf0の方向ベクト
ル1103に対し、等しい角度γだけ離れた方向ベクト
ルを持つように、n,mが決定される。
【0120】まず、n,mの求め方について説明する。
図7(a)を参照するに、次の関係式が得られる。
【0121】
【数7】 tanθ=y/x tan(θ−γ)=(y−m)/x tan(θ+γ)=(y+n)/x …(7)
【0122】
【数8】 tan(θ±γ)=(tanθ+tanγ)/(1±tanθtanγ) …(8) (7),(8)式より、
【0123】
【数9】 m=(x2+y2)/(x/k+y) …(9)
【0124】
【数10】 n=(x2+y2)/(x/k−y) ただし、tanγ=k …(10) となり、n,mが求められる。
【0125】上述の式に用いられているγは、被写界深
度の深さ、焦点距離などをパラメタとした変数であり、
テーブルデータとしてAFマイコン115のメモリに格
納されている。
【0126】よって、フォーカスコンペレンズ105の
駆動状態に応じて変化する鮮鋭度信号レベルの増減周期
を、所定のフォーカスコンペレンズ105位置変化量に
対し一定に保つことができ、ズーム動作中に追従対象と
なる軌跡を見逃す可能性を低減することができる。
【0127】次に、n,mが求められると、AFマイコ
ン115のメモリに、γに対応するkがテーブルデータ
として記憶され、このkを必要に応じて読み出すことに
よって、(9),(10)式に基づく演算が実行され
る。
【0128】具体的には、変倍レンズ102位置が単位
時間当りx変化すると仮定すると、変倍レンズ102の
速度をx、フォーカスコンペレンズ105標準移動速度
Vf0をy、補正速度Vf+をn、補正速度Vf-をmとする
ことができ、(9),(10)式から各補正速度Vf+,
Vf-が得られる。
【0129】なお、本実施例では、ズーム開始直前に所
定の軌跡へのフォーカスコンペレンズ105の強制移動
が行われるが、これに代えて、所定の軌跡へのフォーカ
スコンペレンズ105の強制移動をズーム動作を開始し
ながら行うこともできる。
【0130】以上により、ズーム動作開始指示を受ける
と、所定の被写体距離の軌跡上へ、強制的にフォーカス
コンペレンズ105を移動させることによって、追跡軌
跡の誤りをなくすことができ、ひいては合焦を保持しな
がら高速なズーム動作を行うことができる。例えば、ズ
ーム開始直前のフォーカスコンペレンズ105位置は自
動焦点調節機能により合焦位置にあるが、小絞り状態で
は被写界深度が深いから、見掛上の合焦がなされている
ことがある。この状態でのズーム動作時に追従対象とな
る軌跡を誤って選択することを未然に防止することがで
きる。
【0131】また、フォーカスコンペレンズ105に軌
跡が収束しているワイド側の領域で特定の被写体距離の
軌跡を強制的に辿らせることによって、また、フォーカ
スコンペレンズ105の移動速度の補正によるフワフワ
した周期的なボケの発生を未然に防止することができ、
合焦を保持しながら高速なズーム動作を行うことができ
る。
【0132】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
について図を参照しながら説明する。
【0133】本実施例におけるカメラは、図1に示すカ
メラの構成と同じ構成を有する。本実施例では、第1実
施例の制御動作の中のズーム処理ルーチンと異なるズー
ム処理ルーチンが設定され、高速ズーム動作において、
追従軌跡の特定ができ、かつ位置が多少離れている合焦
可能な軌跡に追従することができる方法が用いられてい
る。この方法は、フォーカスコンペレンズ105の移動
速度を補正しながらズーム動作を行うとき、無限端の存
在を利用して、速度補正に用いられる補正量に無限方向
の重み付けを行うことによって、追跡軌跡の特定率の向
上、追従性能の向上を図るための方法である。
【0134】次に、上述したズーム処理ルーチンについ
て図8および図9を参照しながら詳細に説明する。図8
は本発明のカメラの第2実施例におけるズーム処理ルー
チンを示すフローチャート、図9は補正速度の重み付け
に用いられるテーブルデータを示す図である。
【0135】まず、図8に示すように、各種のパラメー
タの初期化が行われる(ステップS801)。この初期
化時、変倍レンズモータ118の駆動速度が設定される
とともに、ワイド側からテレ側へのズーム動作時のジグ
ザクの切換動作を行うことを示す反転フラグが「0」に
設定される。
【0136】初期化後、フォーカスコンペレンズ105
の軌跡追従時における標準速度Vf0が算出される(ステ
ップS802)。この標準速度Vf0の算出処理では、変
倍レンズ102の現在位置と、フォーカスコンペレンズ
105の現在位置と、マイコン115に記憶されている
代表軌跡データとから、(1)式から追従目標位置p
(n+1)を算出し、このp(n+1)を用いて標準速
度Vf0を算出する。変倍レンズ102位置が記憶されて
いる代表軌跡上に位置しないとき、(1),(2),
(3)式により、追従目標位置が算出される。
【0137】次いで、補正速度Vf+,Vf-が算出される
(ステップS803)。補正速度Vf+,Vf-算出では、
現在の絞り値に基づきフォーカスコンペレンズ105の
標準移動速度に対する補正速度で規定される補正量のパ
ラメタとなる補正角度γが読み込まれ、この補正角度γ
に基づき補正速度Vf+,Vf-が算出される。この算出さ
れた補正速度Vf+,Vf-には重み付け処理が施され、こ
の重み付け処理は焦点距離に応じて設定されている倍率
に基づき行われる。この倍率は、図9に示すように、補
正速度Vf+,Vf-毎に焦点距離に応じて設定されてい
る。補正速度Vf+に対しては、倍率が1倍であるから、
重み付けが行われないが、補正速度Vf-に対しては、倍
率が1.2〜2倍までの範囲に設定されているから、実
質的に重み付けが行われる。移動速度を補正しながらズ
ームを行うとき、超無限に行くことは難しいが、数10
cm程度の至近距離にある被写体に対する至近端による
禁止が行われていないから、補正速度Vf-のみに重み付
けが行われる。
【0138】補正速度Vf+,Vf-算出後、シスコン12
1との相互通信から得られたズームSWユニット122
の操作状態情報に基づきズーム動作中であるか否かの判
定が行われる(ステップS804)。ズーム動作中でな
いとき、フォーカスコンペレンズ105の移動速度Vf
は初期化によって「0」に設定される(ステップS80
5)。次いで、鮮鋭度信号処理ルーチン(図2に示すス
テップS203)で取り込まれた鮮鋭度信号レベルの現
在値「鮮鋭度信号0」から所定の定数αを減算した値が
TH1として算出され(ステップS806)、補正フラ
グが初期化によって「0」に設定される(ステップS8
07)。補正フラグとは、軌跡追従状態が正方向に補正
をかけた状態(補正フラグ=1)、または負方向の補正
状態(補正フラグ=0)を示すフラグである。
【0139】補正フラグの初期化後、移動速度Vfが正
か負かによって、フォーカスコンペレンズ105の移動
方向が至近方向、無限方向のいずれかに設定される(ス
テップS817)。なお、ステップS807からステッ
プS817への移行では、Vfは「0」であり、フォー
カスコンペレンズ105は停止状態に保持される。よっ
て、フォーカスコンペレンズ105の移動速度変更基準
となるTH1(図14の直線602が示す値)はズーム
動作開始前に決定されることになる。フォーカスコンペ
レンズ105の移動方向の設定後、処理は図2に示すス
テップS206に移行する。
【0140】ズーム動作中であるとの判定が行われると
(ステップS804)、ズーム方向がワイド側からテレ
側に向かう方向であるか否かの判定が行われる(ステッ
プS808)。ズーム方向がワイド側からテレ側に向か
う方向でないとき、補正速度Vf+,Vf-は「0」に設定
される(ステップS811)。
【0141】ズーム方向がワイド側からテレ側に向かう
方向であるとき、現在の鮮鋭度信号レベル「鮮鋭度信号
0」がTH1より小さいか否かの判定が行われる(ステ
ップS809)。現在の鮮鋭度信号レベル「鮮鋭度信号
0」がTH1より小さいとき、反転フラグが「1」に設
定される(ステップS810)。すなわち、現在の鮮鋭
度信号レベルがTH1より小さいから、補正方向が切り
換えられることになる。
【0142】反転フラグを「1」に設定後、各補正速度
を「0」に設定後、または現在の鮮鋭度信号レベル「鮮
鋭度信号0」がTH1以上であるとき(ステップS80
9)、反転フラグが「1」であるか否かの判定が行われ
る(ステップS812)。
【0143】反転フラグが「1」であるとき、補正フラ
グが「1」であるか否かの判定が行われる(ステップS
813)。補正フラグが「1」であるとき、補正フラグ
が「0」とされ、(4)式からフォーカスコンペレンズ
105の移動速度Vf(=Vf0+Vf-(ただし、Vf-≦
0))が求められる(ステップS815)。補正フラグ
が「0」であるとき、補正フラグが「1」とされ、
(5)式からフォーカスコンペレンズ105の移動速度
Vf(=Vf0+Vf+(ただし、Vf+≧0))が求められ
る(ステップS816)。
【0144】反転フラグが「1」でないとき(ステップ
S812)、補正フラグが「1」であるか否かの判定が
行われる(ステップS814)。補正フラグが「1」で
あるとき、ステップS816の処理が実行され、補正フ
ラグが「0」であるとき、ステップS815の処理が実
行される。
【0145】ファーカスコンペレンズ105の移動速度
Vfの算出後、移動速度Vfが正か負かによって、フォー
カスコンペレンズ105の移動方向が至近方向、無限方
向のいずれかに設定される(ステップS817)。
【0146】以上により、各補正速度Vf+,Vf-に対し
て重み付けを施すことにより、フォーカスコンペレンズ
105を無限方向に移動し易くなるとともに、ズーム動
作開始時に必ず無限方向の補正が行われる(ズームが開
始されステップS808からの処理を通るときには、反
転フラグおよび補正フラグがそれぞれ「0」になるか
ら、必ずステップS815の処理を通る)から、高速ズ
ーム動作時に一旦軌跡を見失った後に追従可能なよう
に、大きな補正速度で補正することなく至近方向への偏
りを抑制することができ、図14に示す位置606より
テレ側で追従対象となる軌跡を見失い大きなボケを発生
させた状態でテレ端まで行くという現象を防止すること
ができる。
【0147】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
カメラによれば、変倍レンズ群による変倍動作を指示し
たときに、記憶手段から所定の被写体距離に対応する合
焦位置を読み出し、この読み出された合焦位置まで調節
レンズ群を強制的に移動させるように制御するから、調
節レンズ群の位置が真の合焦位置から離れているとき、
追従軌跡の誤り、それに起因するボケの発生を防ぐこと
ができ、ひいては合焦を保持しながら高速なズーム動作
を行うことができる。
【0148】請求項2および請求項3記載のカメラによ
れば、変倍レンズ群の移動時に、抽出された焦点信号が
所定の範囲内で変化するように調節レンズ群の標準移動
速度を補正するための補正速度を算出し、この補正速度
に基づき調節レンズ群の標準移動速度を変更し、変倍レ
ンズ群が所定の焦点距離範囲内で移動するとき、標準移
動速度の変更を禁止することを指示するから、ワイド側
からテレ側へのズーム動作に伴うワイド側領域における
周期的なボケの発生を低減することができ、ひいては合
焦を保持しながら高速なズーム動作を行うことができ
る。
【0149】請求項4ないし6記載のカメラによれば、
変倍レンズ群の移動時に、抽出された映像信号の高周波
成分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲内で増
減するように調節レンズ群の標準移動速度を補正するた
めの補正速度を算出し、この補正速度に基づき調節レン
ズ群の標準移動速度を変更し、補正速度の方向に応じて
速度補正手段に補正速度の変更を指示するから、高速ズ
ーム動作時に、追従奇跡を見失うことによる大ボケの発
生を抑えることができ、合焦を保持しながら高速なズー
ム動作を行うことができる。
【0150】請求項7および請求項8記載のカメラによ
れば、変倍レンズ群の移動時に、抽出された映像信号の
高周波成分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲
内で増減するように調節レンズ群の標準移動速度を補正
するための補正速度を算出し、この補正速度に基づき調
節レンズ群の標準移動速度を変更し、変倍レンズ群によ
る変倍動作を指示したときに、記憶手段から所定の被写
体距離に対応する合焦位置を読み出し、この読み出され
た合焦位置まで調節レンズ群を強制的に移動させるよう
に指示し、変倍レンズ群が所定の焦点距離範囲内で移動
するとき、標準移動速度の変更を禁止することを指示す
るから、請求項1記載のカメラの効果と請求項2記載の
カメラの効果とを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のカメラの第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1のカメラの制御動作を示すフローチャート
である。
【図3】図1のカメラにおけるズーム処理ルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】図1のカメラにおけるズーム処理ルーチンを示
すフローチャートである。
【図5】被写体距離毎にズームレンズ位置により変化す
る合焦フォーカスレンズ位置データA(n,v)を示す
図である。
【図6】図3のズームエリアv算出ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】フォーカスコンペレンズの移動速度の補正に用
いられる補正角度に応じて補正速度Vf+,Vf-の算出方
法を説明するための図である。
【図8】本発明のカメラの第2実施例におけるズーム処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】補正速度の重み付けに用いられるテーブルデー
タを示す図である。
【図10】従来のカメラに搭載されているズームレンズ
を示す構成図である。
【図11】図10のズームレンズにおける被写体距離に
対する焦点距離(変倍レンズ位置)とフォーカスコンペ
レンズ位置との関係を示す図である。
【図12】図11に示す曲線から抜き出された曲線の一
部を示す図である。
【図13】変倍レンズの停止位置が記憶手段に記憶され
ている代表軌跡が描く曲線上にないときに変倍レンズの
位置を算出するための内挿方法を説明するための図であ
る。
【図14】変倍レンズがワイド側からテレ側に向けて移
動するときに収束点にいたフォーカスコンペレンズを合
焦可能な代表軌跡に沿って移動させるための軌跡追従方
法を説明するための図である。
【符号の説明】
100 ズームレンズ 102 変倍レンズ 105 フォーカスコンペレンズ 111 LCD 115 AFマイコン 117 変倍レンズドライバ 118 変倍レンズモータ 119 フォーカスコンペレンズドライバ 120 フォーカスコンペレンズモータ 121 シスコン 122 ズームSWユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍動作を行う変倍レンズ群および前記
    変倍レンズ群の移動に伴い変化する合焦位置を調節する
    調節レンズ群が設けられているズームレンズと、被写体
    距離に応じて、前記変倍レンズ群の位置に対する前記調
    節レンズ群の合焦位置を記憶する記憶手段と、前記変倍
    レンズ群による変倍動作を指示する指示手段と、前記駆
    動手段を制御する制御手段とを備えるカメラにおいて、
    前記制御手段は、前記指示手段が前記変倍レンズ群によ
    る変倍動作を指示したときに、前記記憶手段から所定の
    被写体距離に対応する合焦位置を読み出し、この読み出
    された合焦位置まで前記調節レンズ群を強制的に移動さ
    せるように前記駆動手段を制御することを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 焦点距離を変更する変倍動作を行う変倍
    レンズ群および前記変倍レンズ群の移動に伴い変化する
    合焦位置を調節する調節レンズ群が設けられているズー
    ムレンズと、前記変倍レンズ群の移動に対する前記調節
    レンズ群の標準移動速度を算出する標準速度演算手段
    と、映像信号から焦点状態に応じて変化する焦点信号を
    抽出する抽出手段とを備えるカメラにおいて、前記変倍
    レンズ群の移動時に、前記抽出された焦点信号が所定の
    範囲内で変化するように前記調節レンズ群の標準移動速
    度を補正するための補正速度を算出し、この補正速度に
    基づき前記調節レンズ群の標準移動速度を変更する速度
    補正手段と、前記変倍レンズ群が所定の焦点距離範囲内
    で移動するとき、前記速度補正手段に前記標準移動速度
    の変更を禁止することを指示する速度変更禁止手段とを
    有することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記速度補正手段は、前記焦点信号の変
    化に応じて設定されている補正量を格納する記憶手段を
    含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記焦点信号が変
    化するように前記記憶手段から対応する補正量を読み出
    し、この補正量に基づき前記補正速度を算出し、前記補
    正速度を前記調節レンズ群の標準移動速度に加算するこ
    とによって前記標準移動速度を変更することを特徴とす
    る請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 変倍動作を行う変倍レンズ群および前記
    変倍レンズ群の移動に伴い変化する合焦位置を調節する
    調節レンズ群が設けられているズームレンズと、前記変
    倍レンズ群と前記調節レンズ群とをそれぞれ独立に光軸
    に平行に移動させる駆動手段と、前記変倍レンズ群の移
    動に対する前記調節レンズ群の標準移動速度を算出する
    標準速度演算手段と、前記ズームレンズを介して捕らえ
    られた被写体の光学像を映像信号に変換する変換手段
    と、前記映像信号から高周波成分を抽出する抽出手段と
    を備えるカメラにおいて、前記変倍レンズ群の移動時
    に、前記抽出された映像信号の高周波成分を監視しなが
    らこの高周波成分が所定の範囲内で増減するように前記
    調節レンズ群の標準移動速度を補正するための補正速度
    を算出し、この補正速度に基づき前記調節レンズ群の標
    準移動速度を変更する速度補正手段と、前記補正速度の
    方向に応じて前記速度補正手段に前記補正速度の変更を
    指示する補正速度変更手段とを有することを特徴とする
    カメラ。
  5. 【請求項5】 前記速度補正手段は、前記映像信号の高
    周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
    る記憶手段を含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記
    映像信号の高周波成分が所定の範囲で変化するように前
    記記憶手段から対応する補正量を読み出し、この補正量
    に基づき前記補正速度を算出し、前記補正速度を前記調
    節レンズ群の標準移動速度に加算することによって前記
    標準移動速度を変更し、前記補正速度変更手段は、前記
    速度補正手段に前記補正速度の変更を前記補正量に重み
    付け処理を施すことよって行うように指示することを特
    徴とする請求項4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記補正量に対する重み付け処理は、前
    記補正速度の大きさをその方向に応じて変更する処理で
    あることを特徴とする請求項5記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 焦点距離を変更する変倍動作を行う変倍
    レンズ群および前記変倍レンズ群の移動に伴い変化する
    合焦位置を調節する調節レンズ群が設けられているズー
    ムレンズと、前記変倍レンズ群と前記調節レンズ群とを
    それぞれ独立に光軸に平行に移動させる駆動手段と、前
    記変倍レンズ群の移動に対する前記調節レンズ群の標準
    移動速度を算出する標準速度演算手段と、前記ズームレ
    ンズを介して捕らえられた被写体の光学像を映像信号に
    変換する変換手段と、前記映像信号から高周波成分を抽
    出する抽出手段と、被写体距離に応じて、前記変倍レン
    ズ群の位置に対する前記調節レンズ群の合焦位置を記憶
    する記憶手段と、前記変倍レンズ群による変倍動作を指
    示する指示手段とを備えるカメラにおいて、前記変倍レ
    ンズ群の移動時に、前記抽出された映像信号の高周波成
    分を監視しながらこの高周波成分が所定の範囲内で増減
    するように前記調節レンズ群の標準移動速度を補正する
    ための補正速度を算出し、この補正速度に基づき前記調
    節レンズ群の標準移動速度を変更する速度補正手段と、
    前記指示手段が前記変倍レンズ群による変倍動作を指示
    したときに、前記記憶手段から所定の被写体距離に対応
    する合焦位置を読み出し、この読み出された合焦位置ま
    で前記調節レンズ群を強制的に移動させるように前記駆
    動手段に指示する位置指定手段と、前記変倍レンズ群が
    所定の焦点距離範囲内で移動するとき、前記速度補正手
    段に前記標準移動速度の変更を禁止することを指示する
    速度変更禁止手段とを有することを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 前記速度補正手段は、前記映像信号の高
    周波成分の増減に応じて設定されている補正量を格納す
    る記憶手段を含み、前記変倍レンズ群の移動時に、前記
    映像信号の高周波成分が増減するように前記記憶手段か
    ら対応する補正量を読み出し、この補正量に基づき前記
    補正速度を算出し、前記補正速度を前記調節レンズ群の
    標準移動速度に加算することによって前記標準移動速度
    を変更することを特徴とする請求項7記載のカメラ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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