JPH07281069A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07281069A
JPH07281069A JP9802494A JP9802494A JPH07281069A JP H07281069 A JPH07281069 A JP H07281069A JP 9802494 A JP9802494 A JP 9802494A JP 9802494 A JP9802494 A JP 9802494A JP H07281069 A JPH07281069 A JP H07281069A
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JP
Japan
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lens
speed
attached
moving
moving speed
Prior art date
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Application number
JP9802494A
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English (en)
Inventor
Katahide Hirasawa
方秀 平沢
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to EP95302351A priority patent/EP0677761B1/en
Priority to CN95104339A priority patent/CN1114117C/zh
Priority to KR1019950008461A priority patent/KR0173158B1/ko
Publication of JPH07281069A publication Critical patent/JPH07281069A/ja
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変倍レンズにより決定された焦点距離変を変
更する焦点距離変更用レンズが挿入されたときの変倍動
作を適切に実行できるようにする。 【構成】 AFマイコン115は、変倍レンズ102に
より決定された焦点距離を変更するワイドアタッチメン
トレンズ121が装着され、このワイドアタッチメント
レンズ121の非装着時よりも狭い範囲で変倍レンズ1
02を移動させるときは、変倍レンズ102の移動スピ
ードをワイドアタッチメントレンズ121の非装着時の
1/2にするように変倍レンズドライバ117を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、特に、ワイド
アタッチメント・レンズユニット及びズームレンズユニ
ットを搭載したカメラにおけるレンズ駆動制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、ワイドアタッチメント・レンズ
ユニットを搭載したインナーフォーカスタイプ・レンズ
システムの概略構成を示す図である。図8において、1
01は固定されている第1レンズ群、102は変倍を行
う第2レンズ群(以下、変倍レンズという)、103は
絞り、104は固定されている第3レンズ群、105は
焦点調節機構と変倍レンズ102の移動による焦点面の
移動補正(コンペ)機能とを兼ね備えた第4レンズ群
(以下、フォーカスコンペレンズという)、106は撮
像面に配置された撮像素子である。
【0003】121は前記各レンズ群と同じ光軸上に着
脱可能なワイドアタッチメントレンズであり、このレン
ズが装着されることによってレンズシステム全体の焦点
距離が変更され、拡大率が小さくなる。周知の通り、図
8のように構成されたレンズシステムでは、フォーカス
コンペレンズ105がコンペ機能と焦点調節機能を兼ね
備えているため、焦点距離が等しくても、撮像素子10
6上に合焦するためのフォーカスコンペレンズ105の
位置は、被写体距離によって異なってしまう。
【0004】ワイドアタッチメントレンズ121が非装
着の時に、各焦点距離において被写体距離を変化させた
場合、撮像素子106上に合焦させるためのフォーカス
コンペレンズ105の位置を連続してプロットすると、
図9のようになる。変倍中は、被写体距離に応じて図9
に示された軌跡を選択し、該軌跡通りにフォーカスコン
ペレンズ105を移動させれば、ボケのないズームが可
能になる。
【0005】図11は、既に公知であるところの上記軌
跡追従方法の一例を説明するための図面である。図11
において、z0,z1,z2,…,z6は変倍レンズ位
置を示しており、a0,a1,a2,…,a6及びb
0,b1,b2,…,b6は、それぞれレンズ制御用マ
イコンに記憶している代表軌跡である。
【0006】また、p0,p1,p2,…,p6は、上
記2つの軌跡を基に算出された軌跡である。この軌跡の
算出式を以下に示す。
【数1】p(n+1)=|p(n)−a(n)|/|b
(n)−a(n)|*b(n+1)−a(n+1)|+
a(n+1)
【0007】数式1によれば、例えば図11において、
フォーカスレンズ(フォーカスコンペレンズ105)が
P0にある場合、p0が線分b0−a0を内分する比を
求め、この比に従って線分b1−a1を内分する点をp
1としている。このp1−p0の位置差と、変倍レンズ
がz0〜z1まで移動するのに要する時間から、合焦を
保つためのフォーカスレンズの移動速度を算出すること
が出来る。
【0008】次に、ズーム開始直前の変倍レンズ位置が
z1,z2,…,zn上にはない場合について説明す
る。図12は変倍レンズ位置方向の内挿方法を説明する
ための図であり、図11の一部を抽出し、変倍レンズ位
置を任意としたものである。
【0009】図12において、縦軸、横軸はそれぞれフ
ォーカスレンズ位置、変倍レンズ位置を示しており、レ
ンズ制御マイコンで記憶している代表軌跡位置(変倍レ
ンズ位置に対するフォーカスレンズ位置)を、変倍レン
ズ位置z0,z1,…z−k,zk,…,zn、その時
のフォーカスレンズ位置を被写体距離別に、a0,a
1,…,a−k,ak,…,an、b0,b1,…,b
−k,bk,…,bn、…としている。
【0010】今、変倍レンズ位置がズーム境界上でない
zxにあり、フォーカスレンズ位置がpxにある場合、
ax,bxを求めると、
【数2】ax=ak−(zk−zx)*(ak−ak−
1)/(zk−zk−1)
【数3】bx=bk−(zk−zx)*(bk−bk−
1)/(zk−zk−1)となる。
【0011】つまり、現在の変倍レンズ位置と、それを
挟む2つのズーム境界位置(例えば図12のzkとzk
−1)とから得られる内分比に従い、記憶している4つ
の代表軌跡データ(図12のak,ak−1,bk,b
k−1)のうち同一被写体距離のものを、前記内分比で
内分することによりax,bxを求めることができる。
また、ax,px,bxから得られる内分比に従い、記
憶している4つの代表データ(図12のak,ak−
1,bk,bk−1)のうち同一焦点距離のものを、数
式1のように前記内分比で内分することによりpk,p
k−1を求めることができる。
【0012】そして、ワイドからテレへのズーム時に
は、追従先のフォーカス位置pkと現フォーカス位置p
xとの位置差と、変倍レンズがzx〜zkまで移動する
のに要する時間から、合焦を保つためのフォーカスレン
ズの移動速度を算出できる。また、テレからワイドへの
ズーム時には、追従先フォーカス位置pk−1と現フォ
ーカス位置pxとの位置差と、変倍レンズからzx〜z
k−1まで移動するのに要する時間から、合焦を保つた
めのフォーカスレンズの移動速度が判る。
【0013】一方、ワイドアタッチメントレンズ121
の装着時には、図9に図示された軌跡は図10のように
変化する。つまり、ワイドアッタッチレンズ121の装
着時には、非装着時に比べて全被写体距離の軌跡が至近
側にシフトし、軌跡の形も変化することから、変倍動作
時にボケの無いズームを行うためには、ワイドアタッチ
メントレンズ121の非装着時とは別の軌跡追従制御を
行う必要があり、更に、図10に示した焦点距離F1よ
りテレ側では、軌跡が被写体距離に応じてフォーカスレ
ンズの機械的な至近端を越えて移動可能領域外へ発散し
て行くため、ピント合わせが不可能となる。このような
ことから、ワイドアタッチメントレンズ121の装着時
には、変倍レンズをワイド端位置に固定し、ズーム動作
を禁止するのが従来から一般的となっている。
【0014】そして、本出願人は、同日付で、ワイド端
から図10の901までの変倍動作により、およそ2倍
の拡大率変化が得られることに着目し、上述のワイドア
ッタッチメントレンズ121が装着された際もワイド端
から901までは変倍動作を実行する発明の出願を行っ
ている。
【0015】また、図8のようなレンズ構成の場合、変
倍レンズが鏡筒内部に収まっていることと、変倍中の合
焦を維持するためには、変倍レンズの移動に伴って、被
写体距離毎にフォーカスコンペレンズ105の移動制御
方法を変更しなければならないことから、変倍レンズの
みを外部からマニュアル操作で移動させることは事実上
不可能である。
【0016】従って、電気的なスイッチを外部に設け、
このスイッチによって変倍方向と変倍スピードを設定す
ることが一般的になっている。変倍スピードについては
迅速な画角変化要求にも対応するため、ワイドアタッチ
メントレンズ121が装着されていない場合、テレ端〜
ワイド端間を2秒内外の高速で移動する製品が主流を占
めるようになってきている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイドアタッ
チメントレンズ121が装着されてワイド端〜図10の
F1の範囲内に変倍レンズ移動領域が挟められている
時、変倍レンズの移動最高速をワイドアタッチメントレ
ンズ121の非装着時と等しく設定しておくと、最高速
使用時の端から端までの変倍所要時間が1秒内外と極端
に短くなり、変倍レンズ位置の調節が行い難くなる。ま
た、撮影中に最高速で変倍動作を行った場合、一瞬にし
て画角が変化するので、違和感の大きい挙動を示す結果
になる。
【0018】さらに、電気的なスイッチを用い、変倍ス
ピードを操作者が全く自由に選択できるという装置でな
い場合には、操作者は、ズーム開始→画角確認→スピー
ド調節→ズーム継続→画角確認→ズーム停止という操作
のプロセスを踏まざるを得ない。従って、この場合、端
から端までの変倍所要時間は短ければ短い程良いという
ものではなく、操作のプロセスを踏襲する中で操作者が
十分操作・応答でき、かつ遅いという印象を与えない程
度の変倍スピードが望ましい。
【0019】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、変倍レンズにより決定された焦点
距離変を変更する焦点距離変更用レンズが挿入されたと
きの変倍動作を適切に実行できるようにすることにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、光軸と平行に移動することによ
り変倍動作を行う第1のレンズと、光軸と平行に移動す
ることにより焦点調節を行う第2のレンズと、前記第1
のレンズにより決定された焦点距離を変更する光軸上に
着脱可能な第3のレンズと、前記第1,第2のレンズを
それぞれ移動させる駆動手段とを有するカメラにおい
て、前記第3のレンズの装着時には前記第1のレンズの
移動する速さを当該第3のレンズの非装着時よりも遅く
するように前記駆動手段を制御する制御手段を設けてい
る。
【0021】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、請求項1の発明において、前記第3のレンズの装着
時には非装着時よりも狭い範囲で前記第1のレンズを移
動させるように構成されている。
【0022】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、請求項1における前記制御手段は、前記第3のレン
ズの装着時には、前記第1のレンズの移動する速さを所
定の速さ以上の場合にのみ遅くするように前記駆動手段
を制御するように構成されている。
【0023】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、光軸と平行に移動することにより変倍動作を行う第
1のレンズと、光軸と平行に移動することにより焦点調
節を行う第2のレンズと、前記第1のレンズにより決定
された焦点距離を変更する光軸上に着脱可能な第3のレ
ンズと、前記第1のレンズの移動速度を指定する入力手
段と、前記第1,第2のレンズをそれぞれ移動させる駆
動手段とを有し、前記第3のレンズの装着時には非装着
時よりも狭い範囲で前記第1のレンズを移動させるカメ
ラにおいて、前記第3のレンズの非装着時には前記入力
手段により指定された移動速度で前記第1のレンズを移
動するように前記駆動手段を制御し、前記第3のレンズ
の装着時には、前記第1のレンズの移動速度を当該指定
された移動速度より遅くするように前記駆動手段を制御
する制御手段を設けている。
【0024】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、請求項4における前記制御手段は、前記第3のレン
ズの装着時には、前記入力手段により指定された移動速
度が所定以上の場合にのみ前記第1のレンズの移動速度
を当該指定された移動速度より遅くするように前記駆動
手段を制御するように構成されている。
【0025】
【作用】請求項1の発明における制御手段は、第3のレ
ンズが装着されて第1のレンズの移動領域(変倍領域)
が狭められた場合には、第1のレンズの移動する速さを
第3のレンズの非装着時よりも遅くするように駆動手段
を制御することにより、第1のレンズの位置調節が容易
に行えるようにする、変倍動作時の違和感を緩和する等
して、第3のレンズが装着されたときの変倍動作を適切
に実行できるようにする。
【0026】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記第1のレンズは、前記第3のレンズの装着時
には非装着時よりも狭い範囲で移動される。
【0027】請求項3の発明における制御手段は、第3
のレンズが装着されて第1のレンズの移動領域(変倍領
域)が狭められた場合には、第1のレンズの移動する速
さを所定の速さ以上の場合にのみ遅くするように駆動手
段を制御することにより、低速側での変倍スピードが遅
くなり過ぎるのを回避しながら、第1のレンズの位置調
節が容易に行えるようにする、変倍動作時の違和感を緩
和する等して、第3のレンズが装着されたときの変倍動
作を適切に制御できるようにする。
【0028】請求項4の発明における制御手段は、第3
のレンズが装着されず第1のレンズの移動領域(変倍領
域)が狭められていない場合には、入力手段により指定
された移動速度で第1のレンズを移動するように駆動手
段を制御し、第3のレンズが装着されて第1のレンズの
移動領域(変倍領域)が狭められた場合には、第1のレ
ンズの移動速度を前記指定された移動速度より遅くする
ように駆動手段を制御することにより、第1のレンズの
位置調節が容易に行えるようにする、変倍動作時の違和
感を緩和する等して、第3のレンズが装着されたときの
変倍動作を適切に実行できるようにする。
【0029】請求項5の発明における制御手段は、第3
のレンズが装着されて第1のレンズの移動領域(変倍領
域)が狭められた場合には、入力手段により指定された
移動速度が所定以上の場合にのみ第1のレンズの移動速
度を当該指定された移動速度より遅くするように前記駆
動手段を制御することにより、低速側での変倍スピード
が遅くなり過ぎるのを回避しながら、第1のレンズの位
置調節が容易に行えるようにする、変倍動作時の違和感
を緩和する等して、第3のレンズが装着されたときの変
倍動作を適切に実行できるようにする。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図7を参照し
ながら説明する。
【0031】[第1実施例]図1は、本発明の実施例に
よるカメラの概略構成を示すブロック図である。図1に
おいて101,102,103,104,105はそれ
ぞれインナーフォーカスタイプのレンズシステムを構成
する要素であり、101は固定の第1(前玉)レンズ
群、102は変倍を行うための第2レンズ群(変倍レン
ズ)、103は絞り、104は固定の第3レンズ群、1
05はコンペ機能とフォーカシングの機能を兼ね備えた
第4のレンズ群(フォーカスコンペレンズ)である。
【0032】このレンズシステムを通過した光束は、撮
像素子106上に結像され、光電変換により映像信号に
変換される。107は増幅器またはインピーダンス変換
器、108はカメラ信号処理回路であり、ここで処理さ
れた映像信号は増幅器109で規定レベルまで増幅さ
れ、LCD表示回路110で処理された後、LCD11
1で撮影画像を表示する。
【0033】一方、増幅器またはインピーダンス変換器
107で増幅された映像信号は、絞り制御回路112、
AF評価値処理回路114に送られる。絞り制御回路1
12では、映像信号入力レベルに応じて、IGドライバ
113、IGメータ114を駆動して、絞り103を制
御し、光量調節を行っている。
【0034】AF評価値処理回路114では、測距枠生
成回路116からのゲート信号に応じて、測距枠内の映
像信号の高周波成分のみを抽出し、AF評価値信号とし
て出力している。115はAFマイコンであり、AF評
価値信号の強度に応じて、レンズの駆動制御、及び測距
エリアを変更するための測距枠制御を行っている。ま
た、AFマイコン115は、システムコントロールマイ
コン(以下、シスコンと称す)124と通信をしてお
り、シスコン124は、ズームスイッチユニット125
の出力信号をA/D変換毎により読込んでいる。
【0035】ズームスイッチユニット125は、回転式
のボリューム等で構成され、操作者が回転させることの
できる操作部材を有しており、この操作部材の回転角度
に応じて変化する電圧が出力される。シスコン124で
読取られたズームスイッチユニット125の出力電圧
は、通信路を介してAFマイコン115に送られ、AF
マイコン115では、この出力電圧に応じて可変速ズー
ムを実行する。
【0036】また、AFマイコン115は、変倍動作に
より変化した変倍レンズ位置や変倍レンズの移動方向な
どのズーム情報をシスコン124に伝送している。そし
て、シスコン124は、AFマイコン115からのズー
ム情報をもとにキャラクタクジェネレータ126を制御
し、ズーム情報などの撮影情報をLCD111内に重畳
表示させている。
【0037】117,119は、それぞれAFマイコン
115から出力される変倍レンズ102、フォーカスコ
ンペレンズ105に対する駆動命令に従って、駆動エネ
ルギーをレンズ駆動用モータに出力するためのドライ
バ、118,120は、それぞれ変倍レンズ102、フ
ォーカスコンペレンズ105を駆動するためのモータで
ある。121はワイドアッタッチメントレンズであり、
ワイドアッタッチメントレンズスライド機構122によ
り、図中破線で示したように、脱着可能となっている。
そして、ワイドアッタッチメントレンズ121が装着状
態、非装着状態のいずれであるかについては、ワイドア
ッタッチメントレンズ装着検出スイッチ123により検
出され、AFマイコン115に送られる。
【0038】図2は、ズームスイッチユニット125の
出力特性について説明するための説明図である。前述の
通りズームスイッチユニット125は、例えば、回転式
のボリューム等で構成されていて、このボリュームに付
随している操作部材に手を触れない場合には、ボリュー
ムの摺動ブラシは中立点(停止位置)に自動的に戻るよ
うに構成されている。ボリュームの回転角度は、中立点
を中心として例えば±30°に設定されており、この場
合、30°以上は回転しないようにストッパが設けられ
ている。中立点から時計周りに30°回転させてストッ
パに突き当てたときにテレ方向へ最高速で変倍動作を行
うものとすれば、反時計周りに30°回転させてストッ
パに突き当てたときにはワイド側へ最高速で変倍動作を
行うように、AFマイコン115内で処理ルーチンを構
成する。
【0039】図2にてVLINEに示すように、ボリューム
の出力電圧Vは、ボリュームの回転可能範囲(中立点±
30°)で回転角に比例した直線的な変化を呈するもの
とし、また、ボリュームが中立点にあるときの出力電圧
をCとし、テレ側、ワイド側の突き当て位置における同
出力電圧を、それぞれT、Wとする。この設定のもので
ボリュームの回転角に比例した変倍スピードSPEED
を得るためには、
【数4】SPEED=|(変倍最高速;MAXIMUM
SPEED)*(V−C)/2(T−W)| といった比例計算式を用いることができる。また、変倍
方向については、V−Cの計算結果からその符号を判別
し、正ならばテレ方向、負ならばワイド方向とする。
【0040】図3は、上記のようなズームスイッチ12
5を用いた場合の変倍レンズ102の駆動制御を示すフ
ローチャートである。尚、図3の処理を実行するに当た
っては、AFマイコン115内に予め数式4のC,T,
W、及び変倍最高速が記憶されているものとする。
【0041】図3において、AFマイコン115は、処
理の実行が開始されると(ステップS301)、シスコ
ン124から伝送されたズームスイッチ125の出力電
圧Vを取り込む(ステップS302)。なお、シスコン
124は、ズームスイッチ125の出力電圧Vを継続し
てA/D変換しており、該変換されたデータをAFマイ
コン115へ通信路を通して出力する。
【0042】次に、ズームスイッチ125の出力電圧V
を使用して数式4の計算を実行することにより、変倍ス
ピードSPEEDを決定する(ステップS303)。そ
して、ワイドアッタッチメントレンズ装着検出スイッチ
123の出力信号を用いて、ワイドアタッチメントレン
ズ121が装着されているか否かを検出する(ステップ
S304)。そして、このレンズが装着されている場
合、SPEEDを1/2の値にして再定義して(ステッ
プS305)、ステップS306に進む。
【0043】一方、ワイドアタッチメントレンズ121
が非装着と判断されたときは、ステップS305をスキ
ップして、ステップS306に進む。このステップS3
06は、変倍方向を決定するルーチンであって、V−C
が“0”であれば停止を設定し(スイップS307)、
V−Cが正であればテレ方向駆動を設定し(ステップS
308)、V−Cが負であればワイド方向を設定する
(ステップS309)。そして、設定方向へ算出スピー
ドSPEEDで変倍動作を開始し(ステップS31
0)、一連の処理を完了する(ステップS311)。
【0044】以上の処理の内、ステップS306〜S3
09までの処理を、図4のように置換えることも可能で
ある。即ち、図3のステップS306の判別処理の前
に、図4のステップS401の処理を挿入し、|V−C
|が所定値以下の場合、中立点からのボリューム回転偏
移が小さいので、変倍方向設定を行わず、ステップS3
07の処理に移行して、変倍レンズ102を移動させな
いとする方法である。
【0045】この処理を施すことにより、中立点の前後
に若干の「遊び」を設けることができ、操作者がボリュ
ーム操作部材に指を触れただけで変倍が行われてしまう
といった不具合を避けることができる。なお、図3では
ワイドアタッチメントレンズ121が挿入された場合の
変倍スピードを、非挿入時の1/2にすることで説明を
行ったが、この減速率はその光学系等の構成によって適
宜変更しても良い。
【0046】以上の処理を施すことにより、ワイドアタ
ッチメントレンズ121等に代表される補助レンズの挿
入によって変倍レンズ102の移動範囲が制限された場
合、変倍スピードを非挿入時より遅くし、操作上の違和
感や過敏さを緩和することが可能になる。
【0047】[第2実施例]図5は本発明の第2実施例
による変倍レンズ102の駆動制御を示すフローチャー
トである。
【0048】図5と図3の動作で異なる部分は以下の通
りである。即ち、図3の場合には、ワイドアタッチメン
トレンズ121が挿入された場合、全ての変倍スピード
を1/2に(又は適当な減速率で一律に減速)するとい
うものであった。これに対して本実施例では、低速側の
変倍スピードは変更せず、高速側の変倍スピードにのみ
リミットをかけようとするものである。
【0049】すなわち、図5において、AFマイコン1
15は、処理の実行が開始されると(ステップS50
1)、シスコン124から伝送されたズームスイッチ1
25の出力電圧Vを読み込む(ステップS502)。
【0050】次に、ズームスイッチ125の出力電圧V
を使用して数式4の計算を実行することにより、変倍ス
ピードSPEEDを決定する(ステップS503)。そ
して、ワイドアッタッチメントレンズ装着検出スイッチ
123の出力信号を用いてワイドアタッチメントレンズ
121が装着されているか否かを検出する(ステップS
504)。
【0051】そして、このレンズが装着されている場
合、ステップS503でのSPEED算出結果が、制限
スピードLIMIT SPEEDを上回っているかどう
かを判断する(ステップS505)。制限スピードを上
回っている場合、SPEEDの値をLIMIT SPE
EDの値で再定義して(ステップS505)、ステップ
S507に進む。制限スピードを上回っていない場合に
は、LIMIT SPEEDの再定義を行うことなく、
ステップS507に進む。
【0052】ステップS504にて、ワイドアタッチメ
ントレンズ121が非装着と判断されたときは、ステッ
プS505、S506をスキップして、ステップS50
7に進む。このステップS507は、変倍方向を決定す
るルーチンであって、V−Cが“0”であれば停止を設
定し(スイップS508)、V−Cが正であればテレ方
向駆動を設定し(ステップS509)、V−Cが負であ
ればワイド方向を設定する(ステップS510)。そし
て、設定方向へ算出スピードSPEEDで変倍動作を開
始し(ステップS511)、一連の処理を完了する(ス
テップS512)。
【0053】このような処理を行うことにより、低速側
の変倍速度は非装着時に等しくなるので、低速側での変
倍スピードが遅すぎるという減少を取り除きながら、最
高速とそれに近い変倍スピードのみに制限を加えること
ができる。
【0054】なお、本実施例においても、図4と同等の
置き換えを行うことにより、|V−C|が所定値以下で
あり、中立点からのボリューム回転偏移が小さい場合に
は、変倍方向設定を行わないようにして、中立点の前後
に若干の「遊び」を設け、操作者がボリューム操作部材
に指を触れただけで変倍が行われてしまうといった不具
合を避けるようにしてもよい。
【0055】[第3実施例]図3、図4及び図5の説明
から明らかなように、ワイドアタッチメントレンズ12
1等に代表される補助レンズの挿入によって変倍レンズ
の移動範囲が制限された場合、変倍スピードを非挿入時
より遅くし、操作上の違和感や過敏さを緩和する処理に
必要な情報は、 (1)ワイドアタッチメントレンズ挿入/非挿入確認手
段 (2)C(中立点の出力電圧),T(テレ端の出力電
圧),W(ワイド端の出力電圧) (3)ズームスイッチユニット出力V である。
【0056】従って、上記3要素が揃っておれば、ズー
ムスイッチユニットの出力特性がどのようなものであっ
ても、図3、図4及び図5の処理をそのまま用いること
が可能であると言える。
【0057】図6は、ズームスピードが3速選択できる
システムにおけるズームスイッチユニットの出力特性図
である。また、図7はズームスイッチユニットの電圧出
力が、操作部材の回転角に対して非線形をなしている場
合の出力特性図である。いずれの場合も上記3要素を有
しており、図3、図4及び図5の処理をそのまま適用す
ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変倍レンズにより決定された焦点距離を変更する焦点距
離変更用レンズの装着によって変倍レンズの移動範囲が
制限された場合、変倍スピードを非挿入時より遅くして
変倍動作を適切に実行することにより、操作上の違和感
や過敏さを緩和することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカメラの概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例によるズームスイッチユニ
ット(ボリュウム)の出力特性を説明するための説明図
である。
【図3】本発明の第1実施例によるAFマイコンの動作
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施例によるAFマイコンの動作
の変形例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例によるAFマイコンの動作
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施例によるズームスイッチユニ
ット(ボリュウム)の出力特性を説明するための説明図
である。
【図7】本発明の第3実施例によるズームスイッチユニ
ット(ボリュウム)の他の出力特性を説明するための説
明図である。
【図8】ワイドアタッチメントレンズユニットを搭載し
たインナーフォーカスタイプレンズシステムの概略構成
を示す図である。
【図9】ワイドアタッチメントレンズユニットを装着し
ていない場合の変倍レンズ位置に対応するフォーカスコ
ンペレンズの合焦位置(軌跡)を示す図である。
【図10】ワイドアタッチメントレンズユニットを装着
した場合の変倍レンズ位置に対応するフォーカスコンペ
レンズの合焦位置(軌跡)を示す図である。
【図11】図9、図10の軌跡を追従する方法を説明す
るための説明図である。
【図12】変倍レンズ位置方向の内挿方法を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】
102…変倍レンズ、 105…フォーカスコンペレンズ 115…AFマイコン 117…変倍レンズドライバ 118…変倍レンズモータ 119…フォーカスコンペレンズドライバ 120…フォーカスコンペレンズモータ 121…ワイドアタッチメントレンズ 122…ワイドアタッチメントレンズスライド機構 123…ワイドアタッチメントレンズ装着検出スイッチ 124…システムコントロールマイコン 125…ズームスイッチユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸と平行に移動することにより変倍動
    作を行う第1のレンズと、光軸と平行に移動することに
    より焦点調節を行う第2のレンズと、前記第1のレンズ
    により決定された焦点距離を変更する光軸上に着脱可能
    な第3のレンズと、前記第1,第2のレンズをそれぞれ
    移動させる駆動手段とを有するカメラにおいて、 前記第3のレンズの装着時には前記第1のレンズの移動
    する速さを当該第3のレンズの非装着時よりも遅くする
    ように前記駆動手段を制御する制御手段を設けたことを
    特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記第3のレンズの装着時には非装着時
    よりも狭い範囲で前記第1のレンズを移動させることを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第3のレンズの装
    着時には、前記第1のレンズの移動する速さを所定の速
    さ以上の場合にのみ遅くするように前記駆動手段を制御
    することを特徴する請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 光軸と平行に移動することにより変倍動
    作を行う第1のレンズと、光軸と平行に移動することに
    より焦点調節を行う第2のレンズと、前記第1のレンズ
    により決定された焦点距離を変更する光軸上に着脱可能
    な第3のレンズと、前記第1のレンズの移動速度を指定
    する入力手段と、前記第1,第2のレンズをそれぞれ移
    動させる駆動手段とを有し、前記第3のレンズの装着時
    には非装着時よりも狭い範囲で前記第1のレンズを移動
    させるカメラにおいて、 前記第3のレンズの非装着時には前記入力手段により指
    定された移動速度で前記第1のレンズを移動するように
    前記駆動手段を制御し、前記第3のレンズの装着時に
    は、前記第1のレンズの移動速度を当該指定された移動
    速度より遅くするように前記駆動手段を制御する制御手
    段を設けたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記第3のレンズの装
    着時には、前記入力手段により指定された移動速度が所
    定以上の場合にのみ前記第1のレンズの移動速度を当該
    指定された移動速度より遅くするように前記駆動手段を
    制御することを特徴する請求項4記載のカメラ。
JP9802494A 1994-04-12 1994-04-12 カメラ Pending JPH07281069A (ja)

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DE69524660T DE69524660T2 (de) 1994-04-12 1995-04-10 Linsenkontrollvorrichtung
SG1995000242A SG46936A1 (en) 1994-04-12 1995-04-10 Lens control device
EP95302351A EP0677761B1 (en) 1994-04-12 1995-04-10 Lens control device
CN95104339A CN1114117C (zh) 1994-04-12 1995-04-12 镜头控制装置
KR1019950008461A KR0173158B1 (ko) 1994-04-12 1995-04-12 렌즈제어장치
US09/082,997 US6356307B2 (en) 1994-04-12 1998-05-21 Lens control device with AF restart feature

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100529625B1 (ko) * 1997-12-31 2006-02-02 삼성테크윈 주식회사 카메라의 줌 구동장치
JP2011164174A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Canon Inc 撮像レンズ、撮像装置、及び撮像装置の制御方法

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