JPH11252434A - 撮像方法及び装置並びに記憶媒体 - Google Patents

撮像方法及び装置並びに記憶媒体

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JPH11252434A
JPH11252434A JP10061970A JP6197098A JPH11252434A JP H11252434 A JPH11252434 A JP H11252434A JP 10061970 A JP10061970 A JP 10061970A JP 6197098 A JP6197098 A JP 6197098A JP H11252434 A JPH11252434 A JP H11252434A
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JP
Japan
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speed
lens
zoom
variable power
controlling
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JP10061970A
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English (en)
Inventor
Taeko Tanaka
妙子 田中
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのようなシャッター速度の場合でも、ズー
ム動作中の被写体フォーカス追従が可能である撮像方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 スローシャッー時には、ズーム速度が遅
くなるように変倍レンズ102を駆動するズームモータ
120をレンズ制御マイコン117により制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像方法及び装置
並びにこの撮像装置を制御するための制御プログラムを
格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来から用いられている撮像装
置におけるインナーフォーカスタイプのレンズシステム
の概略構成を示す図である。同図において、501は第
1固定レンズ、502は変倍を行う変倍レンズ(ズーム
レンズ)、503は光量を調整する絞り、504は第2
固定レンズ、505は焦点調節機能と変倍による焦点面
の移動を補正する、いわゆるコンペ機能とを兼ね備えた
フォーカスレンズ(フォーカスコンペレンズ)506は
CCD等の撮像素子の撮像面である。
【0003】公知の通り、図5のように構成されたレン
ズシステムでは、フォーカスコンペレンズ505がコン
ペ機能と焦点調節機能とを兼ね備えているため、焦点距
離が等しくても、撮像面506上に合焦させるためのフ
ォーカスコンペレンズ505の位置は、被写体距離によ
って異なってしまう。
【0004】各焦点距離において被写体距離を変化させ
た場合、撮像面506上に合焦させるためのフォーカス
コンペレンズ505の位置を連続してプロットすると、
図6に示すようになる。図6において、縦軸はフォーカ
スコンペレンズ505の位置を、横軸は焦点距離(変倍
レンズの位置)をそれぞれ示す。
【0005】変倍中は、被写体距離に応じて図6に示さ
れた軌跡を選択し、該軌跡通りにフォーカスコンペレン
ズ505を移動させれば、ボケのないズームが可能とな
る。前玉フォーカスタイプのレンズシステムでは、変倍
レンズに対して独立したコンペレンズが設けられてお
り、更に、変倍レンズとコンペレンズが機械的なカム環
により結合されている。従って、例えばこのカム環にマ
ニュアルズーム用のツマミを設け、手動で焦点距離を変
えようとした場合、ツマミを幾ら動かしてもカム環はこ
れに追従して回転し、変倍レンズとコンペレンズはカム
環のカム溝に沿って移動するので、フォーカスレンズの
ピントが合っていれば、前記動作によってボケを生じる
ことはない。
【0006】上述のような特徴を有するインナーフォー
カスタイプのレンズシステムの制御においては、図6に
示される複数の軌跡情報を何等かの形でレンズ制御用マ
イクロコンピュータに記憶させておき、フォーカスレン
ズと変倍レンズの位置によって軌跡(カム軌跡)を選択
して、該選択した軌跡上を辿りながらズーミングを行う
のが一般的である。
【0007】更に、変倍レンズの位置に対するフォーカ
スレンズの位置を記憶素子から読み出してレンズ制御用
に応用するため、各レンズの位置の読み出しをある程度
高精度に行わなくてはならない。特に図6からも明らか
なように、変倍レンズが等速度またはそれに近い速度で
移動する場合、焦点距離の変化によって刻々とフォーカ
スレンズの軌跡の傾きが変化している。これは、フォー
カスレンズの移動速度と移動の傾きが刻々と変化するこ
とを示しており、換言すれば、フォーカスレンズのアク
チュエータは1Hz乃至数百Hzまでの高精度の速度応
答を行わなければならないことになる。
【0008】上述した要求を満足するアクチュエータと
してインナーフォーカスタイプのレンズシステムにはフ
ォーカスレンズ駆動用モータとして、ステッピングモー
タを用いるのが一般的になりつつある。ステッピングモ
ータは、レンズ制御用マイクロコンピュータ等から出力
される歩進パルスに完全に同期しながら回転し、1パル
ス当たりの歩進角度が一定なので、高い速度応答性と停
止精度と位置精度とを得ることが可能である。
【0009】更に、ステッピングモータを用いる場合、
歩進パルス数に対する回転角度が一定であるから、歩進
パルスをそのままインクリメント型のエンコーダとして
用いることができ、特別な位置エンコーダを追加しなく
てもよいという利点がある。前述したように、ステッピ
ングモータを用いて合焦を保ちながら変倍動作を行おう
とする場合、レンズ制御用のマイクロコンピュータ等に
図6の軌跡情報を何等かの形(軌跡そのものでも、レン
ズ位置を変数とした関数でもよい)で記憶しておき、変
倍レンズの位置または移動速度に応じて軌跡情報を読み
出して、その軌跡情報に基づいてフォーカスレンズを移
動させる必要がある。
【0010】図7及び図8は、従来の軌跡追従方法の一
例を説明するための図である。
【0011】図7は、変倍レンズ(ズームレンズ)の移
動に伴うフォーカスレンズの合焦軌跡を被写体距離毎に
表わしたもので、変倍レンズ位置即ち焦点距離と、フォ
ーカスレンズ位置即ち被写体距離とによって軌跡を特定
し、その軌跡に従ってフォーカスレンズを駆動すること
によって、ズーム中の合焦状態を保つことができる。
【0012】図8は、図7のカム軌跡情報がレンズ制御
用のマイクロコンピュータ(或いは外付けメモリ)内に
記憶されている状態を示している。同図において、変数
vは被写体距離方向のフォーカスレンズ位置(領域)、
変数nは焦点距離方向の変倍レンズ位置(領域)をそれ
ぞれ示し、これらの情報によってフォーカスレンズ位置
を表わすデータA(n,v)を特定するものである。
【0013】図7において、縦軸はフォーカスレンズ位
置を、横軸は変倍レンズ(ズームレンズ)位置(z0,
z1,z2,…z6)をそれぞれ示す。また、L1(a
0,a1,a2,…a6)及びL3(b0,b1,b
2,…b6)は、それぞれレンズ制御用のマイクロコン
ピュータに記憶している代表軌跡である。また、L2
(p0,p1,p2,…p6)は前記2つの軌跡L1,
L3を基に算出された軌跡である。この軌跡の算出式を
以下に示す。
【0014】 p(n+1)=|p(n)−a(n)|/|b(n)−a(n)|×|b(n +1)−a(n+1)|+a(n+1) …(1) (1)式によれば、例えば図7及び図8において、フォ
ーカスレンズがp0にある場合、p0が線分b0−a0
を内分する比を求め、この比に従って線分b1−a1を
内分する点をp1としている。このp1−p0の位置差
と、変倍レンズがz0からz1まで移動するのに要する
時間から、合焦を保つためのフォーカスレンズの移動速
度が分かる。
【0015】次に、変倍レンズの停止位置には、記憶さ
れた代表軌跡データを所有する境界上のみという制限が
ないとした場合について説明する。
【0016】図9は、変倍レンズ位置方向の内挿方法を
説明するための図であり、図7の一部を抽出し、変倍レ
ンズ位置を任意としたものである。
【0017】図9において、縦軸はフォーカスレンズ位
置を、横軸は変倍レンズ位置(Zk−1,Zx,Zk)
をそれぞれ示しており、L1(bk−1,bx,b
k)、L2(pk−1,px,pk)及びL3(ak−
1,ax,ak)は、レンズ制御用のマイクロコンピュ
ータで記憶している代表軌跡(変倍レンズ位置に対する
フォーカスレンズ位置)を示す。変倍レンズ位置がZ
0,Z1,…Zk−1,Zk…Znとし、その時のフォ
ーカスレンズ位置を被写体距離別に、 a0,a1,…ak−1,ak…an b0,b1,…bk−1,bk…bn としている。
【0018】今、変倍レンズ位置がズーム境界上でない
Zxにあり、フォーカスレンズ位置がpxである場合、
ax,bxを求めると、 ax=ak−(Zk−Zx)×(ak−ak−1)/(Zk−Zk−1)… (2) bx=bk−(Zk−Zx)×(bk−bk−1)/(Zk−Zk−1)… (3) となる。つまり、現在の変倍レンズ位置とそれを挟む2
つのズーム境界位置(例えば、図9におけるZkとZk
−1)とから得られる内分比に従い、記憶している4つ
の代表軌跡データ(図9におけるak,ak−1,b
k,bk−1)のうち同一被写体距離のものを前記内分
比で内分することにより、ax,bxを求めることがで
きる。そして、ax,px,bxから得られる内分比に
従い、記憶している4つの代表データ(図9におけるa
k,ak−1,bk,bk−1)のうち、同一焦点距離
のものを前記(1)式のように前記内分比で内分するこ
とにより、pk,pk−1を求めることができる。そし
て、ワイドからテレへのズーム時には追従先フォーカス
位置pkと現在のフォーカス位置pxとの位置差と、変
倍レンズがZx乃至Zkまで移動するのに要する時間か
ら、合焦を保つためのフォーカスレンズの移動速度が分
かる。また、テレからワイドへのズーム時には、追従先
フォーカス位置pk−1と現在のフォーカス位置pxと
の位置差と、変倍レンズがZx乃至Zk−1まで移動す
るのに要する時間から、合焦を保つためのフォーカスレ
ンズの移動速度が分かる。
【0019】以上のような軌跡追従方法が考案されてい
る。
【0020】また、前述したように、特に図6からも明
らかなように、変倍レンズがテレからワイド方向に移動
する場合には、上述した軌跡追従法でも合焦は維持でき
る。しかしながら、ワイドからテレ方向では、収束点に
いたフォーカスレンズがどの軌跡を辿るべきかが分から
ないので、同様な軌跡追従方法では合焦を維持できな
い。
【0021】図10は、上述したような問題を解消する
ために考案されている軌跡追従方法の一例を説明するた
めの図である。図10(a)において、縦軸はAF評価
信号である垂直同期期間内の輝度信号の高周波成分(尖
鋭度信号)を、横軸は変倍レンズ(ズームレンズ)の位
置をそれぞれ示している。また、図10(b)におい
て、縦軸はフォーカスレンズの位置を、横軸は変倍レン
ズ(ズームレンズ)の位置をそれぞれ示している。
【0022】また、図10(a)において、1001は
尖鋭度信号のレベルの最大値を、1002は尖鋭度信号
のレベルの最小値(TH1)を、1003は尖鋭度信号
のレベルをそれぞれ示す。
【0023】また、図10(b)において、1004及
び1005はカム軌跡を、1006はズームレンズ位置
をそれぞれ示す。
【0024】ある被写体に対してズーミングを行う際の
合焦カム軌跡が図10(b)における1004であると
する。ここでズームレンズ位置1006(Z14)より
ワイド側での合焦カム軌跡追従速度を正(フォーカスレ
ンズ至近方向)とし、ズームレンズ位置1006(Z1
4)よりテレ側の無限方向に移動する合焦カム軌跡追従
速度を負とする。合焦を維持しながらフォーカスレンズ
が合焦カム軌跡1004を辿るときに、前記尖鋭度信号
のレベルはほぼ一定値となることが知られている。
【0025】ズーミング時に図10(b)における合焦
カム軌跡1004をトレースするフォーカスレンズの移
動速度をVf0とする。実際のフォーカスレンズの移動
速度をVfとし、合焦カム軌跡1004をトレースする
フォーカスレンズの移動速度Vf0に対して大小させな
がらズーミングすると、そのカム軌跡はジグザクのカム
軌跡1005となる。このとき、前記尖鋭度信号のレベ
ルは図10(a)の1003のように山、谷を生ずるよ
うに変化する。ここでカム軌跡1004とカム軌跡10
05が交わる位置で尖鋭度信号のレベル1003の大き
さは最大となり(Z0,Z1,…Z16の偶数ポイン
ト)、カム軌跡1005の移動方向ベクトルが切り替わ
るZ0,Z1,…Z16の奇数ポイントで尖鋭度信号の
レベル1003は最小となる。
【0026】図10(a)において、1002は尖鋭度
信号のレベル1003の最小値(TH1)であるが、逆
に尖鋭度信号のレベル1003の最小値(TH1)10
02を設定し、尖鋭度信号のレベル1003の大きさが
最小値(TH1)1002と等しくなる毎に、図10
(b)におけるカム軌跡1005の移動方向ベクトルを
切り替えれば、切り替え後のフォーカスレンズの移動方
向は図10(b)における合焦カム軌跡1004に近付
く方向に設定できる。
【0027】つまり、尖鋭度信号の最大レベル1001
と最小レベル(TH1)1002との差分だけ像がボケ
る毎に、ボケを減らすようにフォーカスレンズの移動方
向及び移動速度を制御することで、ボケ量を抑制したズ
ーミングが行える。
【0028】上述したような手法を用いることにより、
図6に示したようなカム軌跡が収束から発散して行くワ
イドからテレのズーミングにおいて、仮に合焦速度Vf
0が分からなくても、上述した従来例で説明した追従速
度「(1)式により求まるp(n+1)を使って算出)
に対し、フォーカスレンズの移動速度Vfを制御しなが
ら、図10(b)におけるカム軌跡1005のように切
り替え動作を繰り返すことにより(尖鋭度信号のレベル
の変化に従って)、尖鋭度信号のレベル1003が図1
0(a)における最小値(TH1)1002よりも下が
らない。つまり、一定量以上のボケを生じない軌跡の選
択が行える。
【0029】ここで、フォーカスレンズの移動速度Vf
は、正方向の補正速度をVf+、負方向の補正速度をV
f-として、下記(4)式及び(5)式により決まる。
【0030】Vf=Vf0+Vf+ …(4) Vf0−Vf- …(5) このとき補正速度Vf+,Vf-は、前記ズーミング手法
による追従軌跡時の片寄りが生じないように、前記
(4)、(5)式により得られるフォーカスレンズの移
動速度Vfの2つの方向ベクトルの内角が、合焦カム軌
跡1004をトレースするフォーカスレンズの移動速度
Vf0の方向ベクトルにより、2等分されるように決定
される。また、被写体や焦点距離、被写界深度に応じて
補正速度の大きさを変化させることにより、追従軌跡の
選択精度向上を図った手法も考案されている。また、尖
鋭度信号ではなく、ボケに対して敏感に変動する積分信
号を使用して軌跡追従する方法も考案されている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例にあっては、尖鋭度信号は映像信号の高周波成
分であり、通常のNTSC方式でのシャッター速度1/
60秒のときは、図11(a)に示すように、垂直同期
期間毎に映像信号を得ることができるが、シャッター速
度が長くなり、撮像素子の506の電荷蓄積時間が長く
なると、図11(b)のシャッター速度1/30秒のよ
うに、1/30秒間撮像素子の506に蓄積された信号
が映像信号となるため、1/30秒に1回、つまり、2
垂直同期期間に1回の割合で映像信号が検出されること
になり、2垂直同期期間に1回の割合で映像信号がなく
なることになる。これはシャッター速度1/15秒であ
れば、4垂直同期期間に1回の割合で映像信号が検出さ
れることになる。
【0032】図12にシャッター速度1/15秒のとき
の、被写体、フォーカスレンズ位置が一定の合焦時の尖
鋭度信号と経過時間との関係を示す。同図(a)は垂直
同期信号、同図(b)はシャッター速度制御からのタイ
ミング情報、同図(c)は映像信号、同図(d)は尖鋭
度信号をそれぞれ示す。
【0033】図12において明確なように、一定に合焦
しているときでも尖鋭度信号が変化することが分かる。
また、ズーム動作中のように、図10における尖鋭度信
号レベル1003の最大値1001と最小値(TH1)
1002との差分だけ像がボケる毎に、ボケを減らすよ
うにフォーカスレンズの移動方向及び速度を制御する方
法では、尖鋭度信号レベル1003の最大値1001と
最小値(TH1)1002との差分情報に応じて、被写
体に追従したズーム動作を実現しているが、シャッター
速度1/15秒のようにシャッター速度が遅い場合には
尖鋭度信号が得られる最小値(TH1)1002の情報
も、4垂直同期期間に1回しか得られないので、被写体
に追従して方向変換を行う周期が長くなってしまい、ズ
ーム動作中に被写体に追従できないという問題点があっ
た。
【0034】本発明は上述した従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、その第1の
目的とするところは、合焦カム軌跡が確定されていない
ワイドからテレへのスローシャッター時の変倍動作にお
いて、合焦カム軌跡の選択及びボケのないフォーカス追
従が可能な撮像方法及び装置を提供しようとするもので
ある。
【0035】また、本発明の第2の目的とするところ
は、上述したような本発明の撮像装置を円滑に制御する
ことができる制御プログラムを格納した記憶媒体を提供
しようとするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明の請求項1記載の撮像方法は、変倍動作を
行うための変倍工程と、撮像素子の電荷蓄積時間のタイ
ミングを制御するシャッター速度制御工程と、シャッタ
ー速度に応じて前記変倍工程のズーム速度を変化させる
ように制御する制御工程とを具備したことを特徴とす
る。
【0037】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項2記載の撮像方法は、請求項1記載の撮像方
法において、前記制御工程は、前記シャッター速度が所
定値以下の場合に前記変倍工程のズーム速度を遅くする
ように制御することを特徴とする。
【0038】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項3記載の撮像装置は、変倍動作を行うための
変倍手段と、撮像素子の電荷蓄積時間のタイミングを制
御するシャッター速度制御手段と、シャッター速度に応
じて前記変倍手段のズーム速度を変化させるように制御
する制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0039】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項4記載の撮像装置は、請求項3記載の撮像装
置において、前記制御手段は、前記シャッター速度が所
定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度を遅くする
ように制御することを特徴とする。
【0040】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項5記載の撮像方法は、変倍レンズにより変倍
動作を行うための変倍工程と、フォーカスレンズにより
前記変倍レンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
の焦点調節工程と、前記変倍レンズ及び前記フォーカス
レンズをそれぞれ独立に光軸と平行に移動させるための
駆動工程と、撮像素子の電荷蓄積時間を選択する選択工
程と、前記撮像素子の電荷蓄積時間のタイミングを制御
するシャッター速度制御工程と、シャッター速度に応じ
て前記変倍工程のズーム速度を変化させるように制御す
る制御工程とを具備したことを特徴とする。
【0041】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項6記載の撮像方法は、請求項5記載の撮像方
法において、前記制御工程は、前記シャッター速度が所
定値以下の場合に前記変倍工程のズーム速度を遅くする
ように制御することを特徴とする。
【0042】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項7記載の撮像装置は、変倍レンズにより変倍
動作を行うための変倍手段と、フォーカスレンズにより
前記変倍レンズの移動時の焦点面の移動を補正するため
の焦点調節手段と、前記変倍レンズ及び前記フォーカス
レンズをそれぞれ独立に光軸と平行に移動させるための
駆動手段と、撮像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間
を選択する選択手段と、前記撮像素子の電荷蓄積時間の
タイミングを制御するシャッター速度制御手段と、シャ
ッター速度に応じて前記変倍手段のズーム速度を変化さ
せるように制御する制御手段とを具備したことを特徴と
する。
【0043】また、上記第1の目的を達成するため本発
明の請求項8記載の撮像装置は、請求項7記載の撮像装
置において、前記制御手段は、前記シャッター速度が所
定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度を遅くする
ように制御することを特徴とする。
【0044】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項9記載の記憶媒体は、変倍動作を行うための
変倍手段と、撮像素子の電荷蓄積時間のタイミングを制
御するシャッター速度制御手段と、前記変倍手段のズー
ム速度を制御する制御手段とを具備した撮像装置を制御
する制御プログラムを格納する記憶媒体であって、シャ
ッター速度に応じて前記変倍手段のズーム速度を変化さ
せるように制御するステップの制御モジュールを有する
制御プログラムを格納したことを特徴とする。また、上
記第2の目的を達成するため本発明の請求項10記載の
記憶媒体は、請求項9記載の記憶媒体において、前記制
御プログラムは、前記シャッター速度が所定値以下の場
合に前記変倍手段のズーム速度を遅くするように制御す
るステップの制御モジュールを有することを特徴とす
る。
【0045】また、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項11記載の記憶媒体は、変倍レンズにより変
倍動作を行うための変倍手段と、フォーカスレンズによ
り前記変倍レンズの移動時の焦点面の移動を補正するた
めの焦点調節手段と、前記変倍レンズ及び前記フォーカ
スレンズをそれぞれ独立に光軸と平行に移動させるため
の駆動手段と、撮像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時
間を選択する選択手段と、前記撮像素子の電荷蓄積時間
のタイミングを制御するシャッター速度制御手段と、前
記変倍手段のズーム速度を制御する制御手段とを具備し
た撮像装置を制御する制御プログラムを格納する記憶媒
体であって、シャッター速度に応じて前記変倍手段のズ
ーム速度を変化させるように制御するステップの制御モ
ジュールを有する制御プログラムを格納したことを特徴
とする。
【0046】更に、上記第2の目的を達成するため本発
明の請求項12記載の記憶媒体は、請求項11記載の記
憶媒体において、前記制御プログラムは、前記シャッタ
ー速度が所定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度
を遅くするように制御するステップの制御モジュールを
有することを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1乃至図4に基づき説明する。
【0048】(第1の実施の形態)まず、本発明の第1
の実施の形態を図1乃至図4を用いて説明する。
【0049】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
撮像装置の構成を示すブロック図であり、同図におい
て、LSはインナーフォーカスタイプのレンズシステム
で、このレンズシステムLSは、第1固定レンズ10
1、光学的に変倍を行うための変倍レンズ(第1レンズ
群)102、光量を調節するための絞り103、第2固
定レンズ104及びコンペ機能とフォーカシング機能と
を兼ね備えたフォーカスレンズ(第2レンズ群)105
を構成要素としている。このレンズシステムLSを透過
した映像光は、後述する撮像素子106面上で結像さ
れ、光電変換により映像信号に変換される。
【0050】106は光信号を電気信号に変換する撮像
素子(CCD)、107は撮像素子106から出力され
る映像信号を増幅する第1増幅器(またはインピーダン
ス変換器)、108はから撮像素子106から出力され
た映像信号に対して所定の処理を行うカメラ信号処理回
路、109はカメラ信号処理回路108で処理された映
像信号を所定のレベルまで増幅する第2増幅器、110
は後述する表示装置(LCD:液晶表示装置)を制御す
るLCD制御回路、111は表示装置(LCD:液晶表
示装置)で、情報を表示するものである。
【0051】112は絞り制御回路、113はIGドラ
イバ、114はIGメータ、115はAF評価値処理回
路、116は測距枠生成回路である。そして、第1増幅
器107により増幅された映像信号は、絞り制御回路1
12及びAF評価値処理回路115に送られる。絞り制
御回路112では、映像信号入力レベルに応じてIGド
ライバ113及びIGメータ114を駆動して絞り10
3を制御し、光量調節を行っている。AF評価値処理回
路115では、測距枠生成回路116からのゲート信号
に応じて、測距枠内の輝度信号の高周波成分の抽出処理
を行っている。
【0052】117はレンズ制御マイクロコンピュータ
(レンズ制御マイコン)で、AF評価信号の強度に応じ
てレンズの駆動制御及び測距エリアを変更するための測
距枠制御を行っている。また、レンズ制御マイコン11
7は、システムコントロールマイコン(シスコン)11
8と通信を行っており、シスコン118がA/D変換等
により読み込む、ズームスイッチ(ズームSW)119
の情報や、レンズ制御マイコン117が制御するズーム
時のズーム方向や焦点距離等の変倍動作情報等を互いに
やり取りしている。ズームSW119はユニット化され
た構成で、図示しない操作部材の回転角度に応じた電圧
が出力され、この出力電圧に応じて可変速ズームが行わ
れる。
【0053】120は変倍レンズ102を駆動するため
のズームモータ、121はフォーカスレンズ105を駆
動するためのフォーカスモータである。122はレンズ
制御マイコン117から出力される変倍レンズ102の
駆動命令に従って駆動エネルギーをズームモータ120
へ出力するためのズーム駆動ドライバ、123はレンズ
制御マイコン117から出力されるフォーカスレンズ1
05の駆動命令に従って駆動エネルギーをフォーカスモ
ータ122へ出力するためのフォーカス駆動ドライバで
ある。
【0054】124はシャッター速度を選択するシャッ
ター速度選択装置、125はシャッター速度を制御する
シャッター速度制御装置、126は撮像素子106を駆
動するCCD駆動回路である。
【0055】そして、シャッター速度選択装置124に
より選択されたシャッター速度データがシャッター速度
制御装置125に入力され、そのシャッター速度に応じ
て撮像素子106の電荷蓄積時間を設定する。シャッタ
ー速度制御装置125により制御された撮像素子106
の電荷蓄積タイミングは、カメラ信号処理回路108や
レンズ制御マイコン117に入力される。
【0056】次に、ズームモータ120及びフォーカス
モータ121がステッピングモータであるものとして、
これらズームモータ120及びフォーカスモータ121
の駆動方法について説明する。
【0057】レンズ制御マイコン117は、プログラム
処理によりズームモータ120及びフォーカスモータ1
21の駆動速度を決定し、各モータ120,121の回
転周波数信号として、ズーム駆動ドライバ122及びフ
ォーカス駆動ドライバ123にそれぞれ送る。また、各
モータ120,121の駆動/停止命令信号及び各モー
タ120,121の回転方向命令信号を各ドライバ12
2,123に送っている。
【0058】その駆動/停止命令信号及び回転方向命令
信号は、ズームモータ120に関しては主としてズーム
SW119の状態に応じて、フォーカスモータ121に
関してはAF(オートフォーカス)時及びズーム時に、
レンズ制御マイコン117内の処理で決定する駆動命令
に応じている。各ドライバ122,123は、回転方向
命令信号に応じて4相のモータ励磁相の位相を順回転及
び逆回転の位相に設定し且つ受信した回転周波数信号に
応じて、4つのモータ励磁相の印加電圧(または電流)
を変化させながら出力することにより、各モータ12
0,121の回転方向と回転周波数とを制御しつつ、駆
動/停止命令信号に応じて各モータ120,121への
出力をオン/オフしている。
【0059】次に、本実施の形態に係る撮像装置の動作
を図2に基づき説明する。
【0060】図2は、本実施の形態に係る撮像装置の動
作手順を示すフローチャートであり、この図2に示す制
御フローは、レンズ制御マイコン117内で処理され
る。
【0061】まず、ステップS201は初期設定ルーチ
ンであり、ここでレンズ制御マイコン117内のRAM
(ランダムアクセスメモリ)や各種ポートの初期設定処
理を行う。ステップS202はシスコン118との相互
通信ルーチンであり、ここでズームSW119の情報や
変倍レンズ102の位置等の変倍動作情報のやり取りを
行っている。ステップS203は尖鋭度信号処理ルーチ
ンであり、ここでAF評価値処理回路115から得られ
た信号によりAF評価信号の尖鋭度信号を加工する。ス
テップS204はAF処理ルーチンで、AF評価信号の
変化に応じて自動焦点調節処理を行う。
【0062】ステップS205はズーム処理ルーチンで
あり、変倍動作において合焦を維持するためのコンペ動
作の処理ルーチンであり、ここで図6に示すようなカム
軌跡をトレースするフォーカスレンズ105の駆動方向
及び駆動速度を算出するもので、この算出方法の詳細に
ついては後述する。ステップS206は駆動方向及び駆
動速度選択ルーチンであり、ここでAF(オートフォー
カス)時や変倍動作時等に応じて、前記ステップS20
4及びステップS205において算出される変倍レンズ
102やフォーカスレンズ105の駆動方向や駆動速度
のうち、いずれを使用するかを選択し、レンズのメカ端
に当たらないようにソフト的に設けているテレ端よりテ
レ側、ワイド端側よりワイド側、至近端より至近側、無
限端より無限側には駆動しないように設定するルーチン
である。
【0063】ステップS207はフォーカスモータ12
0及びズームモータ121の駆動制御ルーチンで、ここ
で前記ステップS206において定めたズームモータ1
20及びフォーカスモータ121に制御信号を出力し、
変倍レンズ102及びフォーカスレンズ105の駆動/
停止を制御する。前記ステップS207の処理終了後は
前記ステップS202へ戻る。
【0064】なお、図2の一連の処理は垂直同期期間に
同期して実行される(前記ステップS202の処理の中
で、次の垂直同期信号が来るまで待機する)。
【0065】次に、図2のステップS205におけるズ
ーム処理ルーチンの詳細を図3に基づき説明する。
【0066】図3は、図2のステップS205における
ズーム処理ルーチンの動作手順を示すフローチャートで
ある。
【0067】図2のステップS204におけるAF処理
ルーチンが終了すると、図3において、先ず、ステップ
S301でシスコン118との通信によって得られたズ
ームSW119の情報によりズームの速度を設定し、反
転フラグを0とする。次に、ステップS302で図1の
シャッター速度選択装置124の情報からシャッター速
度がある速度SPより速いか否かを判断する。そして、
シャッター速度が速度SPより速い場合は、ステップS
303でズーム中であるか否かを判断する。そして、ズ
ーム中である場合は、ステップS304でズーム動作を
行うため、そのときの変倍レンズ102の位置と、フォ
ーカスレンズ105の位置と、記憶されている代表カム
テーブルから標準カム軌跡を設定する。
【0068】図7において現在地がp0のとき、p0が
線分b0−a(β)を内分する比は、 p0−a0/b0−a0=α/β となり、図8上でa0=A(0,0)、b0=A(1,
0)なので、v=0でn=0,1間をα/βする点とな
り、その点をワイドからテレ(v=0,1,…s)まで
を結んだのが軌跡である。従って、そのときの変倍レン
ズ102の位置及びフォーカスレンズ105の位置から
n,α,βを算出すれば、標準カム軌跡が設定できる。
そして、標準カム軌跡(n,α,β)と、レンズ制御マ
イコン117に記憶されている軌跡データとから、従来
例で述べた(1)式により求まるp1を算出し、これを
使用してフォーカスレンズ105の標準追従速度Vf0
を算出する。
【0069】次に、ステップS305で図10に示した
+,−方向にフォーカスレンズ105を駆動するための
補正速度Vf+,Vf-を算出する。この補正速度Vf+,
Vf-は、以下のようにして算出する。
【0070】図10は、補正速度Vf+,Vf-の計算方
法を説明するための図であり、同図において、縦軸はフ
ォーカスレンズ105の位置を、横軸は変倍レンズ(ズ
ームレンズ)102の位置をそれぞれ示す。
【0071】図10において、1004が追従すべきカ
ム軌跡であるとする。今、変倍レンズ102の位置がx
だけ変化するときフォーカスレンズ105の位置がy変
化するフォーカス速度が、標準速度Vf0(図4におけ
る403)であり且つ変倍レンズ102の位置がx変化
するときフォーカスレンズ105の位置がnまたはm変
化するフォーカス速度がそれぞれ、求めたい補正速度V
f+,Vf-である。ここで、+状態を作る標準速度Vf
0に補正速度Vf+を加えた図4の401と、−状態を
作るVf0−Vf-のフォーカス速度を持つ図4におけ
る402とが、標準速度Vf0の方向ベクトルに対して
等しい角度γだけ離れた方向ベクトルを持つようにn,
mを決定する。
【0072】まず、n,mを求める。図4より図形的
に、下記(2)式及び(3)式が成立する。
【0073】 tanθ=y/x,tan(θ−γ)=(y−m)/x,tan(θ+γ) =(y+n)/x … (2) また、 tan(θ±γ)=(tanθ・tanγ)/(1±tanθ・tanγ) … (3) 前記(2)、(3)より m=(x2+y2)/(x/k+y) …(4) n=(x2+y2)/(x/k−y) …(5) 但し、tanγ=k 前記(2)、(3)によりn,mが算出される。
【0074】ここで、変倍レンズ12の位置が単位時間
当たりx変化するとすれば、ズーム速度vz=x、フォ
ーカス標準速度Vf0=y、補正速度Vf+=n、Vf-
=mと定義でき、前記(4)及び(5)式により補正速
度Vf+,Vf-が得られる。
【0075】再び図3に戻って、ステップS306でズ
ーム方向がワイド(W)からテレ(T)方向であるか否
かを判断する。そして、ズーム方向がワイド(W)から
テレ(T)方向である場合は、ステップS307で現在
の尖鋭度積分信号レベルが最小値(TH1)以下である
か否かを判断する。そして、現在の尖鋭度積分信号レベ
ルが最小値(TH1)以下である場合は、ステップS3
08で反転フラグ=1とした後、ステップS309で反
転フラグ=1であるか否かを判断する。そして、反転フ
ラグ=1である場合は、ステップS310で補正フラグ
=1であるか否かを判断する。そして、補正フラグ=1
である場合は、ステップS311で補正フラグ=0(−
状態)とし、 フォーカス速度Vf=Vf0−Vf- (Vf0≧0) =Vf0+Vf- (Vf0<0) 但し、Vf-≧0 とする。
【0076】次に、ステップS312でフォーカスモー
タ121の速度vf2を設定した後、前記図2のステッ
プS206及びステップS207で実際にズームモータ
120及びフォーカスモータ121の駆動を行う。
【0077】一方、前記ステップS302においてシャ
ッター速度が速度SPより速くない場合は、ステップS
313で前記ステップS301において設定したズーム
速度を低速に変更した後、前記ステップS303へ進
む。また、前記ステップS303においてズーム中でな
い場合は、図3の処理を終了して前記図2のステップS
206及びステップS207で実際にズームモータ12
0及びフォーカスモータ121の駆動を行う。
【0078】また、前記ステップS306においてズー
ム方向がワイド(W)からテレ(T)方向でない場合
は、ステップS314で補正速度Vf+=0,Vf-=0
とした後、前記ステップS309へ進む。また、前記ス
テップS307において現在の尖鋭度積分信号レベルが
最小値(TH1)以下でない場合も前記ステップS30
9へ進む。
【0079】また、前記ステップS309において反転
フラグ=1でない場合は、ステップS315で補正ラグ
=1であるか否かを判断する。そして、補正ラグ=1で
ない場合及び前記ステップS310において補正フラグ
=1でない場合は、いずれもステップS316で補正フ
ラグ=1(+状態)とし、 フォーカス速度Vf=Vf0+Vf+ (Vf0≧0) =Vf0−Vf+ (Vf0<0) 但し、Vf+≧0 とする。
【0080】前記ステップS316の処理が終了した場
合は、前記ステップS312へ進む。
【0081】このように、合焦点の分からない場合に、
AF評価値を増減させながら変倍動作を行う場合に、シ
ャッター速度が通常の1/60秒より遅い場合は、通常
のズーム動作より遅くすることによって、シャッター速
度の遅い場合の変倍動作時のフォーカス追従能力を向上
することができる。
【0082】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0083】図11及び図12に示すように、シャッタ
ー速度が1/60秒以上の場合は、1垂直同期期間毎に
尖鋭度信号を得ることができるが、1/30秒では2垂
直同期期間毎に、1/15秒では4垂直同期期間毎に尖
鋭度信号が得られ、シャッター速度が遅いほど尖鋭度信
号の得られる周期が長くなり、ワイドからテレへのズー
ム動作時の時間が同じ(ズーム速度が同じ)なら、シャ
ッター速度が遅いほどテレからワイドのズーム中に得ら
れるAF評価値(尖鋭度信号)が少なくなることにな
る。従って、シャッター速度が遅い場合は、そのシャッ
ター速度に比例してズーム速度を遅くすることで、シャ
ッター速度が速い場合と、ズーム中のフォーカス追従能
力を同じにすることができる。
【0084】従って、図3のステップS302及びステ
ップS304でシャッター速度がある速度SPより遅い
場合は、ズーム速度を低速に設定し直しているところ
で、シャッター速度に応じたズーム速度を設定するよう
にすれば、どんなにシャッター速度が遅くても、ズーム
中にボケることなく被写体を追従できるズーム動作を行
うことができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の撮像方法及
び装置によれば、シャッター速度に応じてズーム速度を
決定することにより、どのようなシャッター速度の場合
でも、ズーム動作中の被写体フォーカス追従が可能であ
るという効果を奏する。
【0086】また、本発明の撮像方法及び装置によれ
ば、シャッター速度が通常より遅い場合に、ズーム速度
を遅くすることにより、ズーム動作時の被写体のフォー
カス追従性を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0087】更に、本発明の記憶媒体によれば、上述し
たような本発明の撮像装置を円滑に制御することができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置にお
けるレンズ制御動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置にお
けるレンズ制御動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図4】フォーカスレンズ位置と変倍レンズ(ズームレ
ンズ)位置との関係を示す図である。
【図5】従来の撮像装置におけるインナーフォーカスタ
イプのレンズシステムの構成を示す図である。
【図6】フォーカスレンズ位置と焦点距離(変倍レンズ
位置)との関係を示す図である。
【図7】変倍レンズ(ズームレンズ)の移動に伴うフォ
ーカスレンズの合焦軌跡(カム軌跡)を被写体距離毎に
表わした図である。
【図8】図7のカム軌跡情報がレンズ制御用のマイクロ
コンピュータ(或いは外付けメモリ)内に記憶されてい
る状態を示す図である。
【図9】フォーカスレンズ位置と変倍レンズ(ズームレ
ンズ)位置との関係を示す図である
【図10】従来の軌跡追従方法の一例を説明するための
図である。
【図11】シャッター速度と映像信号との関係を示す図
である。
【図12】シャッター速度と各信号との関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
LS レンズシステム 101 第1固定レンズ 102 変倍レンズ(ズームレンズ、第1レンズ群) 103 絞り 104 第2固定レンズ 105 フォーカスレンズ(第2レンズ群) 106 撮像素子(CCD) 107 増幅器 108 A/Dコンバータ 109 カメラ信号処理回路 110 D/Aコンバータ 111 出力端子 112 絞り制御回路 113 IGドライバ 114 IGメータ 115 AF評価値処理回路 116 測距枠生成回路 117 レンズ制御マイクロコンピュータ(レンズ制御
マイコン) 118 システムコンピュータ(シスコン) 119 ズームスイッチ(ズームSW) 120 ズームモータ 121 フォーカスモータ 122 ズーム駆動ドライバ 123 フォーカス駆動ドライバ 124 シャッター速度選択装置 125 シャッター速度制御装置 126 CCD駆動回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍動作を行うための変倍工程と、撮像
    素子の電荷蓄積時間のタイミングを制御するシャッター
    速度制御工程と、シャッター速度に応じて前記変倍工程
    のズーム速度を変化させるように制御する制御工程とを
    具備したことを特徴とする撮像方法。
  2. 【請求項2】 前記制御工程は、前記シャッター速度が
    所定値以下の場合に前記変倍工程のズーム速度を遅くす
    るように制御することを特徴とする請求項1記載の撮像
    方法。
  3. 【請求項3】 変倍動作を行うための変倍手段と、撮像
    素子の電荷蓄積時間のタイミングを制御するシャッター
    速度制御手段と、シャッター速度に応じて前記変倍手段
    のズーム速度を変化させるように制御する制御手段とを
    具備したことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記シャッター速度が
    所定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度を遅くす
    るように制御することを特徴とする請求項3記載の撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 変倍レンズにより変倍動作を行うための
    変倍工程と、フォーカスレンズにより前記変倍レンズの
    移動時の焦点面の移動を補正するための焦点調節工程
    と、前記変倍レンズ及び前記フォーカスレンズをそれぞ
    れ独立に光軸と平行に移動させるための駆動工程と、撮
    像素子の電荷蓄積時間を選択する選択工程と、前記撮像
    素子の電荷蓄積時間のタイミングを制御するシャッター
    速度制御工程と、シャッター速度に応じて前記変倍工程
    のズーム速度を変化させるように制御する制御工程とを
    具備したことを特徴とする撮像方法。
  6. 【請求項6】 前記制御工程は、前記シャッター速度が
    所定値以下の場合に前記変倍工程のズーム速度を遅くす
    るように制御することを特徴とする請求項5記載の撮像
    方法。
  7. 【請求項7】 変倍レンズにより変倍動作を行うための
    変倍手段と、フォーカスレンズにより前記変倍レンズの
    移動時の焦点面の移動を補正するための焦点調節手段
    と、前記変倍レンズ及び前記フォーカスレンズをそれぞ
    れ独立に光軸と平行に移動させるための駆動手段と、撮
    像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間を選択する選択
    手段と、前記撮像素子の電荷蓄積時間のタイミングを制
    御するシャッター速度制御手段と、シャッター速度に応
    じて前記変倍手段のズーム速度を変化させるように制御
    する制御手段とを具備したことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記シャッター速度が
    所定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度を遅くす
    るように制御することを特徴とする請求項7記載の撮像
    装置。
  9. 【請求項9】 変倍動作を行うための変倍手段と、撮像
    素子の電荷蓄積時間のタイミングを制御するシャッター
    速度制御手段と、前記変倍手段のズーム速度を制御する
    制御手段とを具備した撮像装置を制御する制御プログラ
    ムを格納する記憶媒体であって、シャッター速度に応じ
    て前記変倍手段のズーム速度を変化させるように制御す
    るステップの制御モジュールを有する制御プログラムを
    格納したことを特徴とする記憶媒体。
  10. 【請求項10】 前記制御プログラムは、前記シャッタ
    ー速度が所定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度
    を遅くするように制御するステップの制御モジュールを
    有することを特徴とする請求項9記載の記憶媒体。
  11. 【請求項11】 変倍レンズにより変倍動作を行うため
    の変倍手段と、フォーカスレンズにより前記変倍レンズ
    の移動時の焦点面の移動を補正するための焦点調節手段
    と、前記変倍レンズ及び前記フォーカスレンズをそれぞ
    れ独立に光軸と平行に移動させるための駆動手段と、撮
    像素子と、前記撮像素子の電荷蓄積時間を選択する選択
    手段と、前記撮像素子の電荷蓄積時間のタイミングを制
    御するシャッター速度制御手段と、前記変倍手段のズー
    ム速度を制御する制御手段とを具備した撮像装置を制御
    する制御プログラムを格納する記憶媒体であって、シャ
    ッター速度に応じて前記変倍手段のズーム速度を変化さ
    せるように制御するステップの制御モジュールを有する
    制御プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記制御プログラムは、前記シャッタ
    ー速度が所定値以下の場合に前記変倍手段のズーム速度
    を遅くするように制御するステップの制御モジュールを
    有することを特徴とする請求項11記載の記憶媒体。
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