JP2001178087A - 電動機のローターとその製造方法 - Google Patents

電動機のローターとその製造方法

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JP2001178087A JP34403199A JP34403199A JP2001178087A JP 2001178087 A JP2001178087 A JP 2001178087A JP 34403199 A JP34403199 A JP 34403199A JP 34403199 A JP34403199 A JP 34403199A JP 2001178087 A JP2001178087 A JP 2001178087A
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Ginju Ko
銀樹 洪
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    • F04D29/329—Details of the hub
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便利にかつ快速に加工して製造することがで
きると共に、生産コストを低く抑えることができる電動
機のローターとその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 回転体と中心軸は一体成形により製造さ
れ、中心軸は回転体の中心位置に位置し、回転体には円
形の内周壁を有し、内周壁に長方形の金属板片を巻き上
げることにより形成された金属リングを押入し、金属リ
ングは拡張して内周壁に緊密に貼りつくように形成さ
れ、永久磁石の環状磁石を金属リングの内周壁に押入し
てローターになるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する分野】本発明は、主として便利にかつ快
速に加工して製造することができ、そして、平衡に安定
した回転のできるローターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種のものにあっては、下記のよ
うなものになっている。
【０００３】従来の電動機のローターの構造について
は、例えば台湾での公告番号第３４１２９１号の実用新
案「扇風機電動機のローターの構造」で開示されたもの
は、ローターがプラスチック材質で射出成形により製造
され、ローターの内側には一体成形の金属リングが形成
され、この金属リングの内径により磁石リングを固定す
るように構成されている。
【０００４】このような従来の電動機のローターについ
ては、以下のような問題を指摘することができる。
【０００５】前述した従来の電動機のローターでは、そ
の金属リングとローターが一体成形により製造されるた
め、製造過程において、金属リングを同時にローターの
プラスチックの成形鋳型に入れなければならない。しか
も、ローターの成形時においてローターの中心軸も一緒
に一体成形されるため、金属リングを押入してから中心
軸を中心位置に入れなければならず、そのため、全体の
成形作業のスピードが遅くなってしまうという問題点が
あった。
【０００６】この他に、金属リングとローターをしっか
りと一体になるように結合させるために、また、金属リ
ングが簡単に変形してしまわないようにその強度を増加
させるために、金属リングの断面は倒立Ｌ字型のリップ
を有する形状に形成させなければならない。このため、
金属リングは数回のプレスに分けて成形しなければなら
ず、このように廃材が増えるばかりか、加工上における
コスト及び材料のコストも増えるという問題点があっ
た。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、
その目的とするところは、次のようなことを達成できる
電動機のローターとその製造方法を提供しようとするも
のである。
【０００８】本発明の目的は、便利にかつ快速に加工し
て製造することができると共に、生産コストを低く抑え
ることができる電動機のローターとその製造方法を提供
することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電動機のローターとその製造方法は下
記のようになるものである。
【００１０】すなわち、本発明の電動機のローターの製
造方法は、Ａ．先ず、長方形の金属板片を金属リングに
巻き上げ、次いで、金属リングを中心軸を備えた回転体
の外周壁の内面に押入することにより、金属リングが拡
張して外周壁の内面に緊密に貼りつくように形成され
る。次に、Ｂ．金属リングの内周壁に回転体の外周壁の
内径より少し小さい直径の環状磁石を押入することによ
り、環状磁石が金属リングの内周壁に緊密に定位するよ
うに形成される。そして、Ｃ．ローターを平衡に校正し
てテストを行うことにより、ローターは中心軸により平
衡かつ安定に回転するように形成される。
【００１１】また、本発明の電動機のローターとその製
造方法は、下記のように構成することもできる。 １．金属リングと環状磁石との接合面には接着剤が塗布
される。 ２．回転体、金属リングおよび環状磁石により構成され
る電動機のローターであ る。回転体はプラスチック材質で射出成形により製造さ
れる。回転体は円形の外周壁を有すると共に、中心位置
には中心軸が垂設される。金属リングは長方形の金属板
片を丸く巻き上げることにより形成され、金属リングの
両端は接触するように又は切欠部を有するように形成さ
れ、また、金属リングは拡張の弾力性を有すると共に、
回転体の外周壁の内面に緊密に貼りつくように形成され
る。そして、環状磁石は金属リングの内周壁に結合され
る。 ３．金属リングに巻き上げられた長方形の金属板片の長
さは回転体の外周壁の内面の円周と同じ又は少し小さく
なるように構成される。 ４．環状磁石の外径は回転体の外周壁の内径より少し小
さくなるように構成される。 ５．回転体の外周壁に羽根が設けられる。 ６．回転体の外周壁と上面との接合部にリング溝が凹設
される。 ７．環状磁石と金属リングとの結合は接着剤によって固
定される。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下、図面を参照して説明する。
【００１３】
【実施例１】図１は本発明の実施例１による分解斜視図
で、本発明の電動機のローターは回転体１、金属リング
２および環状磁石３により構成される。
【００１４】回転体１はプラスチック材質で射出成形に
より製造される。回転体１は羽根１５を備えたファンか
らなることができると共に、回転体１は円形の外周壁１
１を有し、その中心位置には一体成形の中心軸１２が垂
設されるため、回転体１は中心軸１１によって回転する
ことができる。
【００１５】金属リング２は長方形の金属板片を丸く巻
き上げることにより形成される。この長方形の金属板片
の長さは回転体１の外周壁１１の内面の円周と同じ又は
少し小さくなるように形成される。その巻き上げられた
金属リング２の両端は接触するように、又は連接してい
ないで開いている適宜な切欠部２１を有するように形成
され、それにより、金属リング２は拡張の弾力性を有す
る。特に、金属リング２の両端が圧縮されて比較的小さ
い隙間になるように接近された時、金属リング２そのも
のの直径は拡大しようとする拡張性を有するように形成
される。
【００１６】環状磁石３は帯状のプラスチック磁石、ゴ
ム磁石などを用いて丸く巻き上げてなるものである。環
状磁石３の両端は接合するように形成されると共に、そ
の接合位置は金属リング２の切欠部２１に合わせる必要
はない。また、環状磁石３の外径は回転体１の外周壁１
１の内径より少し小さくなるように形成される。
【００１７】図２、３に示す本発明の実施例１による組
立てられた状態の底面図とその断面図を参照しながら、
本発明のローターの製造手順を、以下、説明する。
【００１８】Ａ． 先ず長方形の金属板片を金属リング
２に巻き上げ、それから金属リング２を中心軸１２を備
えた回転体１の外周壁１１の内面に押入することによ
り、金属リング２は拡張して外周壁１１の内面に緊密に
貼りつくように形成される。この時、金属リング２に巻
き上げられた長方形の金属板片の長さは回転体１の外周
壁１１の内面の円周と同じ又は少し小さくなるように形
成されるため、回転体１の外周壁１１の内面に緊密に貼
りついている金属リング２の両端は、接触するように又
は少しの隙間を有するように形成される。
【００１９】Ｂ． 金属リング２の内周壁に、回転体１
の外周壁１１の内径より少し小さい直径の環状磁石３を
押入することにより、環状磁石３は金属リング２の内周
壁に緊密に定位するように形成される。そして、金属リ
ング２と環状磁石３との接合面には接着剤を塗布するこ
とができる。
【００２０】Ｃ． ローターを平衡に校正してテストを
行うことにより、ローターは中心軸１２により平衡かつ
安定に回転するように形成される。
【００２１】
【実施例２】図４は本発明の実施例２による分解斜視図
で、回転体１の外周壁１１と上面１３との接合部にはリ
ング溝１４が凹設されている。リング溝１４は複数個の
突起１６により隔てられるため（図５参照）、複数個の
互いに相互に連通していない溝が形成される。
【００２２】図６は図５の６−６線に沿った断面図で、
突起１６は金属リング２と環状磁石３を支えることがで
きるため、金属リング２と環状磁石３はリング溝１４に
落ちることなく、そして、リング溝１４は金属リング２
と環状磁石３との間の接着剤を溜めるために用いること
ができるため（図７参照）、回転体１、金属リング２お
よび環状磁石３の三者の間にはより一層の結合効果が得
られる。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。
【００２４】本発明の電動機のローターとその製造方法
によれば、金属リングそのものは金属板片を巻き上げて
製造されるため、製造上において大変便利であると共
に、材料を浪費することがない。また、金属リングと回
転体との結合は金属リングの半径方向への拡張性により
回転体の外周壁の内面に貼りつくため、回転体の射出成
形による製造も更に簡単になる。しかも、ローターの製
造が完成した時、平衡のテストを行うことによりロータ
ーの回転は更に安定になるため、中心軸と中心軸とを枢
着するための軸受けとの回転は更に順調になり、そのた
め、故障率が減少されると同時に、使用寿命も長くな
る。
【００２５】本発明は、その精神及び必須の特徴事項か
ら逸脱することなく他の方法で実施することができる。
従って、本明細書に記載した好ましい実施例は例示的な
ものであり、限定を意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例１による分解斜視図である。
【図２】本発明の実施例１による組立てられた状態を示
す底面図である。
【図３】図２の３−３線に沿った断面図である。
【図４】本発明の実施例２による分解斜視図である。
【図５】本発明の実施例２による組立てられた状態を示
す底面図である。
【図６】図５の６−６線に沿った断面図である。
【図７】図６の７の部分の局部拡大図である。
【符号の説明】
１ 回転体 ３ 環状磁石 ２ 金属リング １１ 外周壁 １２ 中心軸 １３ 上面 １４ リング溝 １５ 羽根 １６ 突起 ２１ 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０２Ｋ 7/14 Ｈ０２Ｋ 7/14 Ａ ５Ｈ６２２ 15/16 15/16 Ａ Ｆターム(参考） 3H032 CA05 3H033 AA02 AA14 BB02 BB08 BB20 CC05 DD01 DD25 DD29 DD30 EE05 5H002 AA07 AB05 AC04 AE08 5H607 AA12 BB01 BB07 BB14 BB17 CC01 CC05 DD02 DD19 FF05 JJ01 JJ04 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP02 PP28 SS18 SS19 SS44 TT05 TT13 5H622 CA01 CA05 CA10 DD04 DD05 PP05 PP17 PP19 QA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ａ．先ず、長方形の金属板片を金属リン
    グ（２）に巻き上げ、次いで、金属リング（２）を中心
    軸（１２）を備えた回転体（１）の外周壁（１１）の内
    面に押入することにより、金属リング（２）が拡張して
    外周壁（１１）の内面に緊密に貼りつくように形成さ
    れ、 Ｂ．金属リング（２）の内周壁に回転体（１）の外周壁
    （１１）の内径より少し小さい直径の環状磁石（３）を
    押入することにより、環状磁石（３）が金属リング
    （２）の内周壁に緊密に定位するように形成され、 Ｃ．ローターを平衡に校正してテストを行うことによ
    り、ローターが中心軸（１２）により平衡かつ安定に回
    転するように形成されることを特徴とする電動機のロー
    ターの製造方法。
  2. 【請求項２】 金属リング（２）と環状磁石（３）との
    接合面には接着剤が塗布されるように構成されることを
    特徴とする請求項１記載の電動機のローターの製造方
    法。
  3. 【請求項３】 回転体（１）、金属リング（２）および
    環状磁石により構成される電動機のローターであって、
    回転体（１）はプラスチック材料を用いて射出成形によ
    り製造され、回転体（１）は円形の外周壁（１１）を有
    すると共に、その中心位置には中心軸（１２）が垂設さ
    れ、金属リング（２）は長方形の金属板片を丸く巻き上
    げることにより形成され、金属リング（２）の両端は接
    触するように又は切欠部（２１）を有するように形成さ
    れ、金属リング（２）は拡張の弾力性を有すると共に、
    回転体（１）の外周壁（１１）の内面に緊密に貼りつく
    ように形成され、環状磁石（３）は金属リング（２）の
    内周壁に結合されるように構成されることを特徴とする
    電動機のローター。
  4. 【請求項４】 金属リング（２）に巻き上げられる長方
    形の金属板片の長さは回転体（１）の外周壁（１１）の
    内面の円周と同じ又は少し小さくなるように構成される
    ことを特徴とする請求項３記載の電動機のローター。
  5. 【請求項５】 環状磁石（３）の外径は回転体（１）の
    外周壁（１１）の内径より少し小さくなるように構成さ
    れることを特徴とする請求項３記載の電動機のロータ
    ー。
  6. 【請求項６】 回転体（１）の外周壁（１１）には羽根
    （１５）が設けられるように構成されることを特徴とす
    る請求項３記載の電動機のローター。
  7. 【請求項７】 回転体（１）の外周壁（１１）と上面
    （１３）との接合部にはリング溝（１４）が凹設される
    ように構成されることを特徴とする請求項３記載の電動
    機のローター。
  8. 【請求項８】 環状磁石（３）と金属リング（２）との
    結合は接着剤によって固定されるように構成されること
    を特徴とする請求項３記載の電動機のローター。
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