JPH10210699A - 電動機 - Google Patents

電動機

Info

Publication number
JPH10210699A
JPH10210699A JP2605397A JP2605397A JPH10210699A JP H10210699 A JPH10210699 A JP H10210699A JP 2605397 A JP2605397 A JP 2605397A JP 2605397 A JP2605397 A JP 2605397A JP H10210699 A JPH10210699 A JP H10210699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
retaining
stator core
rotating
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2605397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3656686B2 (ja
Inventor
Hitoshi Uragami
斉 浦上
Kazuhiro Takeda
一広 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP02605397A priority Critical patent/JP3656686B2/ja
Publication of JPH10210699A publication Critical patent/JPH10210699A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3656686B2 publication Critical patent/JP3656686B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転部の抜け止めを、内部のスペースを有効
に利用して達成することにより、全体を薄型化すること
ができる。 【解決手段】 ステータコア22の上面内周部上に固定
抜け止め部材24を固定する。固定抜け止め部材24
は、径方向外方突起の固定抜け止め部24cを上端に有
する上方突起部24bを等間隔に有する。ロータフレー
ム46の上板内周側の等中心角毎の4箇所に、下端部に
径方向内方に突起した回転抜け止め部46bを有する下
方突起部46aを設ける。回転軸42にスリーブ部材1
4を嵌合させると、回転抜け止め部46bと固定抜け止
め部24cが接触し、上方突起部24b及び下方突起部
46aの弾性変形により、回転抜け止め部46bが固定
抜け止め部24cより下方に達する。回転抜け止め部4
6b及び固定抜け止め部24cは、ステータコア22の
上面とスリーブ部材14の内周面の上端の間でステータ
コイル20とスリーブ部材14の間に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スリーブ軸受と、
スリーブ部から軸部が離脱するのを防ぐ抜け止め手段を
備えており、且つ薄型化に適した電動機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スリー
ブ軸受を有するモータとしては、例えば図6に示すよう
なファンモータがある。このモータにおいては、スリー
ブ部aによって回転軸bを径方向に支持し、スラスト受
部cによって回転軸bの下端部を上向きに受けると共
に、ロータマグネットdの磁気センタをステータeの磁
気センタよりもやや上方に位置させることによりロータ
に下向きの磁気吸引力を作用させて回転軸bの下端部を
スラスト受部c押圧させている。
【0003】しかしながら、この磁気吸引力だけでは回
転軸bがスリーブ部aから離脱するおそれがあるので、
別に何らかの抜け止め手段が必要となる。その抜け止め
手段として、この種のモータでは、ロータにおける回転
軸bの基部外周に径方向外方に突起する合成樹脂製の外
方突起部fを設けると共に、スリーブ部aの上方に径方
向内方に突起する合成樹脂製の内方突起部gを設け、ロ
ータ側の外方突起部fをスリーブ部側の内方突起部gの
下方に位置させて回転軸bの離脱を防いでいる。ロータ
の回転軸bをスリーブ部aに挿入して回転軸bにスリー
ブ部aをスリーブ嵌合させると、その過程において、外
方突起部fと内方突起部gが接触して両者が弾性変形す
ることにより、相互に相手方を乗り越えるので、外方突
起部fを内方突起部gの下方に位置させることができ
る。
【0004】ところが、このような従来の抜け止め構造
はスリーブ部aの上方に位置するので、モータの回転軸
線方向の高さが増大する。それ故、この種の抜け止め構
造を、例えば記録用ディスク駆動のためのモータ等の緻
密で薄型のモータに適用しようとすると、回転軸線方向
の寸法の要求に応えられないという問題があった。
【0005】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、回転部の抜け止めを、内部のスペースを有効に
利用して達成することにより、全体を薄型化することが
できる電動機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電動機は、回転部と固定部の一方に有する軸部に、
他方に有するスリーブ部がスリーブ嵌合する際に、回転
部に設けられた回転抜け止め部と固定部に設けられた固
定抜け止め部が接触して回転部及び固定部の一方の一部
又は両方の一部が弾性変形することにより、前記回転抜
け止め部が前記固定抜け止め部よりも下方に達して回転
部が固定部から回転軸線方向上方に離脱することが防が
れてなり、固定部と回転部が径方向の軸受隙間を隔てて
相対する径方向軸受部の径方向外方に、ステータコイル
が巻回されたステータコアを有する電動機であって、回
転軸線方向における前記径方向軸受部の上下端の間で、
径方向における前記ステータコアに巻回されたステータ
コイルと径方向軸受部の間に、前記回転抜け止め部及び
固定抜け止め部が位置することを特徴とする。
【0007】回転部に軸部を有する場合、スリーブ部は
固定され、軸部が回転する。回転部にスリーブ部を有す
る場合、軸部が固定され、スリーブ部が回転する。
【0008】回転部及び固定部の一方の一部又は両方の
一部の弾性変形というのは、回転部に設けられた回転抜
け止め部又は固定部に設けられた固定抜け止め部自体が
弾性変形するものの他、例えば、回転抜け止め部又は固
定抜け止め部が支持部により支持されていて、主として
その支持部が弾性変形するものや、そのような支持部と
回転抜け止め部又は固定抜け止め部の全体が弾性変形す
るものであってもよい。
【0009】回転抜け止め部及び固定抜け止め部は、例
えば一方を径方向内方突起部とし他方を径方向外方突起
部とすることができる。金属薄板製又は合成樹脂製の断
面略L字形状部又は略J字形状部の先端部を、そのよう
な径方向内方突起部及び径方向外方突起部として利用す
ることもできる。
【0010】回転部と固定部の一方に有する軸部に、他
方に有するスリーブ部をスリーブ嵌合させて電動機を組
み立てる際に、回転抜け止め部と固定抜け止め部が接触
して回転部及び固定部の一方の一部又は両方の一部が弾
性変形することにより、回転抜け止め部が固定抜け止め
部よりも下方に達する。回転部が固定部から回転軸線方
向上方に離脱しようとすると、それに伴い回転抜け止め
部が上方に移動するが、上方に位置する固定抜け止め部
がそれ以上の上方移動を阻止することにより、回転部の
離脱が防がれる。
【0011】回転抜け止め部及び固定抜け止め部は、回
転軸線方向における前記径方向軸受部の上下端の間で、
径方向における前記ステータコアに巻回されたステータ
コイルと径方向軸受部の間に位置するので、その部分の
スペースが回転部の抜け止めのために利用される。
【0012】この電動機は、回転抜け止め部及び固定抜
け止め部が、回転軸線方向におけるステータコアの上面
と径方向軸受部の上端の間に位置するものとすることが
できる。
【0013】この場合、ステータコアの上面と径方向軸
受部の上端の間のスペース、すなわちステータコアに巻
回されたステータコイルのうちステータコアの上側突出
する高さにほぼ相当する高さのスペースが、回転抜け止
め部及び固定抜け止め部による回転部の抜け止めのため
に利用される。
【0014】また、本発明の電動機は、ステータコアが
固定される基盤と、そのステータコアを基盤に固定する
固定用部材とを有してなる電動機であって、前記固定用
部材により、固定抜け止め部を構成するための固定抜け
止め部材を同時に固定部に固定したものとすることがで
きる。
【0015】固定用部材としては、例えば、リベットや
ネジを用いることができる。また固定抜け止め部材は、
例えば、固定用部材としてのリベットやネジの頭部とス
テータコアの上面との間に挟圧固定することができる。
【0016】この場合、固定抜け止め部を構成するため
の固定抜け止め部材が、固定用部材によりステータコア
が基盤に固定されると同時に固定部に固定される。
【0017】また、本発明の電動機は、ステータコアが
固定される基盤と、そのステータコアを基盤に固定する
固定用部材とを有してなる電動機であって、前記固定用
部材のうちステータコアの上側に突出した部分に、固定
抜け止め部を有するものとすることができる。
【0018】固定用部材としては、例えば、固定抜け止
め部となる突起部を頭部に形成したリベットやネジを用
いることができる。
【0019】この場合、固定用部材によりステータコア
が基盤に固定されることにより、その固定用部材が有す
る固定抜け止め部が固定部に設けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1乃至
図5を参照しつつ説明する。
【0021】図1乃至図3は、本発明の実施の形態の一
例としての電動機に関するものであって、図1は電動機
の半断面図である。
【0022】この電動機の固定部10は、主として、平
板状の基盤12と、スリーブ部材14(スリーブ部の一
例)と、スラスト受板16と、ステータコイル20が巻
回されたステータコア22と、金属薄板製の固定抜け止
め部材24と、固定抜け止め部材24とステータコア2
2とスリーブ部材14を同時に基盤12に固定するネジ
26からなる。
【0023】スリーブ部材14の内周面は、下端部を除
き一定内径であり、スリーブ部材14の下端内側部は拡
径され、基盤12との間にスラスト受板16を収容固定
している。スリーブ部材14の下端外側部は、ネジ26
が位置する部分を切り欠いた状態で外方へ張り出した外
方張出部14aに形成されている。
【0024】図2は、固定抜け止め部材24の要部斜視
図である。
【0025】固定抜け止め部材24は、環状平板部24
aの外周部に断面略J字形状の上方突起部24bを等間
隔に有してなる。各上方突起部24bの上端部の、上に
凸に湾曲しつつ径方向外方に突起した部分が、固定抜け
止め部24cを構成する。環状平板部24aには、等中
心角毎の3箇所にネジ挿通孔24dを有する。
【0026】外方張出部14aの上部の小外径部にステ
ータコア22が外嵌され、ステータコア22の上面内周
部上に固定抜け止め部材24の環状平板部24aの下面
が位置した状態で、固定抜け止め部材24、ステータコ
ア22及びスリーブ部材14が、等中心角毎の3箇所に
おいてネジ26により一括的に基盤12に対し固定され
ている。基盤12とステータコア22及びステータコイ
ル20の間には、それらをスリーブ部材14の外周部と
共に固定して振動を防止することができる合成樹脂28
が充填固化されている。
【0027】電動機の回転部40は、回転軸42(軸部
の一例)と、回転軸42の上部に外嵌固定された環状体
44と、内周部が環状体44の下面側の径方向中間位置
に設けられた環状下方突部44aに外嵌固定された略椀
形状の強磁性材料製のロータフレーム46と、ロータフ
レーム46の外周壁部の内周面に固定されてステータコ
ア22と径方向に相対するロータマグネット48からな
り、記録用ディスクを駆動する場合のターンテーブルと
して利用される金属製の環状体44の外周部には、記録
用ディスクを保持するための環状板状のクランプ用マグ
ネット50が外嵌固定されている。
【0028】図3は、ロータフレーム46の要部斜視図
である。
【0029】ロータフレーム46の上板の内周側におけ
る等中心角毎の4箇所に、プレス加工により、断面略L
字形状の下方突起部46aが設けられ、各下方突起部4
6aの下端部の、径方向内方に突起した部分が、回転抜
け止め部46bを構成する。
【0030】回転軸42の下端面は、中心がその回転軸
線に一致した下に凸の球面状に形成されている。
【0031】回転部40を組み立てた後、回転軸42を
スリーブ部材14に挿入して回転軸42にスリーブ部材
14をスリーブ嵌合させると、回転軸42の外周面はス
リーブ部材14の内周面に相対して径方向軸受部を構成
し、回転軸42の下端面はスラスト受板16の平坦な上
面上に支持される。ロータマグネット48の磁気センタ
がステータの磁気センタよりもやや上方に位置するの
で、回転部40に下向きの磁気吸引力が作用して回転軸
42の下端面がスラスト受板16に押圧される。
【0032】スリーブ嵌合の過程において、回転抜け止
め部46bと固定抜け止め部24cが接触し、固定部1
0の上方突起部24b及び回転部40の下方突起部46
aの両方、特に、金属薄板製の上方突起部24bが弾性
変形することにより、相互に相手方を乗り越えて回転抜
け止め部46bが固定抜け止め部24cよりも下方に達
する。通常、電動機の回転中は、回転抜け止め部46b
と固定抜け止め部24cは非接触状態である。回転部4
0が固定部10から回転軸線方向上方に離脱しようとす
ると、それに伴い回転抜け止め部46bが上方に移動す
るが、その上方に位置する固定抜け止め部24cが、回
転部40のそれ以上の上方移動を阻止するので、回転部
40の離脱が防がれる。なお、固定部10の上方突起部
24b同士の間隔は、回転部40の下方突起部46aの
径方向幅よりも小さく設定されているので、回転部40
の回転角度の如何によらず有効に離脱防止される。
【0033】回転抜け止め部46b及び固定抜け止め部
24cは、回転軸線方向におけるステータコア22の上
面とスリーブ部材14の内周面の上端(径方向軸受部の
上端)の間で、径方向におけるステータコイル20とス
リーブ部材14の間に位置するので、その部分のスペー
スが回転部40の抜け止めのために有効に利用され、電
動機全体の薄型化が達成されている。特に、この例のよ
うに金属薄板を固定抜け止め部24c又は回転抜け止め
部46bとして用いると、強度を確保しつつ必要スペー
スを低減することができるので好適である。
【0034】なお、ステータコア必要箇所を、ステータ
コイルに対し電気的に絶縁するためのインシュレータに
より被覆する場合は、そのインシュレータの一部により
固定抜け止め部を形成することもできる。
【0035】図4は、本発明の実施の形態の別の例とし
ての電動機の断面図である。
【0036】この電動機の固定部60は、主として、平
板状の基盤62と、スリーブ部材64(スリーブ部の一
例)と、スラスト受板66と、ステータコイル68が巻
回されたステータコア70と、金属薄板製の固定抜け止
め部材72と、ステータコア70とスリーブ部材64を
同時に基盤62に固定するリベット74からなる。
【0037】スリーブ部材64の内周面は、下端部を除
き一定内径であり、スリーブ部材64の下端内側部は拡
径され、基盤62との間にスラスト受板66を収容固定
している。
【0038】固定抜け止め部材72は、ステータコア7
0の上面内周部の数箇所に等中心角毎に固定されてい
る。各固定抜け止め部材72は、下板の内端部に断面略
L字形状の上方突起部72aが設けられ、その上端部
の、径方向外方に突起した部分が、固定抜け止め部72
bを構成する。
【0039】ステータコア70は、スリーブ部材64の
小外径部に外嵌され、そのステータコア70の内周部
と、スリーブ部材64の下端の外方張出部が、等中心角
毎の位置においてリベット74により基盤62に対し固
定されている。各固定抜け止め部材72の固定をリベッ
ト74により同時に行って製造工程数を削減することも
できる。
【0040】電動機の回転部80は、回転軸82(軸部
の一例)と、回転軸82の上部に外嵌固定された環状体
84と、内周部が環状体84に外嵌固定された略椀形状
の強磁性材料製のロータフレーム86と、ロータフレー
ム86の外周壁部の内周面に固定されてステータコア7
0と径方向に相対するロータマグネット88からなり、
ロータフレーム86の上板の内周部上には、環状板状の
クランプ用マグネット90が外嵌固定されている。
【0041】記録用ディスクを駆動する場合のターンテ
ーブルとして利用される金属製の環状体84の外周部
は、全周にわたり下方に突出し、更にその下端内周部
に、全周にわたり径方向内方に突起した回転抜け止め部
84aが設けられている。この回転抜け止め部84aは
切削加工により形成されている。
【0042】回転軸82の下端面の中央部には、中心が
その回転軸82線に一致した下に凸の球面凸部82aが
設けられている。
【0043】回転部80を組み立てた後、回転軸82を
スリーブ部材64に挿入して回転軸82にスリーブ部材
64をスリーブ嵌合させると、回転軸82の外周面はス
リーブ部材64の内周面に相対して径方向軸受部を構成
し、回転軸82の下端面中央部の球面凸部82aは、ス
ラスト受板66の上面中央部の、球面凸部82aの曲率
よりも小さい曲率の球面凹部66a上に支持される。ロ
ータマグネット88の磁気センタがステータの磁気セン
タよりもやや上方に位置するので、回転部80に下向き
の磁気吸引力が作用して回転軸82の下端面がスラスト
受板66に押圧される。
【0044】スリーブ嵌合の過程において、回転抜け止
め部84aと固定抜け止め部72bが接触し、主として
固定部60の上方突起部72aが弾性変形することによ
り、相互に相手方を乗り越えて回転抜け止め部84aが
固定抜け止め部72bよりも下方に達し、回転部80の
離脱が防がれる。
【0045】回転抜け止め部84a及び固定抜け止め部
72bは、回転軸線方向におけるステータコア70の上
面とスリーブ部材64の内周面の上端(径方向軸受部の
上端)の間で、径方向におけるステータコイル68とス
リーブ部材64の内周面(径方向軸受部)の間に位置す
るので、その部分のスペースが回転部80の抜け止めの
ために有効に利用され、電動機全体の薄型化が達成され
ている。この場合、回転抜け止め部84aを切削加工に
より形成していて寸法精度を出しやすいので、より小型
化・薄型化された寸法精度の厳しい電動機として好適で
ある。
【0046】図5は、本発明の実施の形態の更に別の例
としての電動機の断面図である。
【0047】この例においては、金属薄板製の固定抜け
止め部材100が、その環状下板において、ステータコ
ア70及びスリーブ部材64と共にリベット74により
ステータコア70の上面内周部に固定されている。固定
抜け止め部材100の内周部の数箇所に、等中心角毎に
断面略L字形状の上方突起部100aが設けられ、その
上端部の、径方向内方に突起した部分が、固定抜け止め
部100bを構成する。なお、この固定抜け止め部材
は、金属製のものよりもやや肉厚にして十分な強度を持
たせれば、合成樹脂により形成することもできる。その
場合、金属製の固定抜け止め部材をプレス加工により得
るのが困難な形状のものでも、成形しやすい。
【0048】また、金属製の環状体110の径方向中間
部が、全周にわたり下方に突出し、更にその下端外周部
に、全周にわたり径方向外方に突起した回転抜け止め部
110aが設けられている。この回転抜け止め部は切削
加工により形成されており、径方向外方に突起している
ので切削加工が容易である。
【0049】その他の点は、図4の例と同様である。
【0050】なお、固定抜け止め部材100に替えて、
リベット74の上端内周部に径方向内方に突起した固定
抜け止め部74aを設ければ、部品点数及び製造工程数
が削減される。
【0051】以上は、何れも、回転部に回転軸を有し、
固定部にスリーブ部を有する電動機の例であるが、回転
部にスリーブ部を有し、固定部に固定軸部を有するもの
であっても勿論差し支えない。
【0052】
【発明の効果】本発明の電動機においては、回転軸線方
向における径方向軸受部の上下端の間で、径方向におけ
るステータコイルと径方向軸受部の間の部分のスペース
を、回転部の抜け止めのために有効に利用し、抜け止め
のための回転抜け止め部及び固定抜け止め部が占めるべ
き高さ分を薄型化することができる。
【0053】請求項2の電動機においては、ステータコ
アに巻回されたステータコイルのうちステータコアの上
側突出する高さにほぼ相当する高さのスペースを、回転
部の抜け止めのために有効に利用し、抜け止めのための
回転抜け止め部及び固定抜け止め部が占めるべき高さ分
を薄型化することができる。
【0054】請求項3の電動機においては、固定抜け止
め部を構成するための固定抜け止め部材を、ステータコ
アを基盤に固定すると同時に固定部に固定することがで
きるので、製造工程数を削減することができる。
【0055】請求項4の電動機においては、固定用部材
によりステータコアを基盤に固定することにより、その
固定用部材が有する固定抜け止め部を固定部に設けるこ
とができるので、部品点数及び製造工程数を削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動機の半断面図である。
【図2】固定抜け止め部材の要部斜視図である。
【図3】ロータフレームの要部斜視図である。
【図4】別の電動機の断面図である。
【図5】更に別の電動機の断面図である。
【図6】従来の電動機の断面図である。
【符号の説明】
14 スリーブ部材 20 ステータコイル 22 ステータコア 24b 上方突起部 24c 固定抜け止め部 42 回転軸 46 ロータフレーム 46a 下方突起部 46b 回転抜け止め部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転部と固定部の一方に有する軸部に、他
    方に有するスリーブ部がスリーブ嵌合する際に、回転部
    に設けられた回転抜け止め部と固定部に設けられた固定
    抜け止め部が接触して回転部及び固定部の一方の一部又
    は両方の一部が弾性変形することにより、前記回転抜け
    止め部が前記固定抜け止め部よりも下方に達して回転部
    が固定部から回転軸線方向上方に離脱することが防がれ
    てなり、固定部と回転部が径方向の軸受隙間を隔てて相
    対する径方向軸受部の径方向外方に、ステータコイルが
    巻回されたステータコアを有する電動機であって、回転
    軸線方向における前記径方向軸受部の上下端の間で、径
    方向における前記ステータコアに巻回されたステータコ
    イルと径方向軸受部の間に、前記回転抜け止め部及び固
    定抜け止め部が位置することを特徴とする電動機。
  2. 【請求項2】回転抜け止め部及び固定抜け止め部が、回
    転軸線方向におけるステータコアの上面と径方向軸受部
    の上端の間に位置する請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】ステータコアが固定される基盤と、そのス
    テータコアを基盤に固定する固定用部材とを有してなる
    電動機であって、前記固定用部材により、固定抜け止め
    部を構成するための固定抜け止め部材を同時に固定部に
    固定した請求項1又は2記載の電動機。
  4. 【請求項4】ステータコアが固定される基盤と、そのス
    テータコアを基盤に固定する固定用部材とを有してなる
    電動機であって、前記固定用部材のうちステータコアの
    上側に突出した部分に、固定抜け止め部を有する請求項
    1又は2記載の電動機。
JP02605397A 1997-01-24 1997-01-24 電動機 Expired - Fee Related JP3656686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02605397A JP3656686B2 (ja) 1997-01-24 1997-01-24 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02605397A JP3656686B2 (ja) 1997-01-24 1997-01-24 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10210699A true JPH10210699A (ja) 1998-08-07
JP3656686B2 JP3656686B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=12182956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02605397A Expired - Fee Related JP3656686B2 (ja) 1997-01-24 1997-01-24 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3656686B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008010071A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Densan Corp 記録媒体の保持装置とそれを用いたモータユニット
JP2009089573A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Tokyo Parts Ind Co Ltd ブラシレスモータ
JP2013025846A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Minebea Motor Manufacturing Corp スピンドルモータ
US8456055B2 (en) 2009-03-13 2013-06-04 Mabuchi Motor Co., Ltd. Core block, and magnetic pole core using core blocks for motor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008010071A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Nippon Densan Corp 記録媒体の保持装置とそれを用いたモータユニット
JP2009089573A (ja) * 2007-10-03 2009-04-23 Tokyo Parts Ind Co Ltd ブラシレスモータ
US8456055B2 (en) 2009-03-13 2013-06-04 Mabuchi Motor Co., Ltd. Core block, and magnetic pole core using core blocks for motor
JP2013025846A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Minebea Motor Manufacturing Corp スピンドルモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3656686B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003123355A (ja) 回転テーブル装置
JPH11113200A (ja) 小型モータ
JPH10210699A (ja) 電動機
JP2002176742A (ja) モータのロータ抜け止め機構およびロータ抜け止め機構を具備したモータの組立方法
JP2947586B2 (ja) スピンドルモータ
JP2000341888A (ja) モータ
JP2000201443A (ja) インナ―ロ―タ型ステ―タ
JP3629824B2 (ja) モータ
JPH11243657A (ja) モータ
JPH11220850A (ja) モータ
JP2000152550A (ja) 小型モータ
JP2002171712A (ja) スピンドルモータ
JPH0591182U (ja) 樹脂モールドモータの構造
JP2541641Y2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2016214008A (ja) マグネットホルダおよびモータ装置
JP2554738B2 (ja) フロッピディスク駆動機構
JPH1169750A (ja) モータ
JPH0645930Y2 (ja) 回転多面鏡固定装置
JP3346077B2 (ja) リールモータのリール台組立体
JP2002288910A (ja) ディスクチャッキング機構
JPH07274461A (ja) マイクロモータ
JP2002051518A (ja) ブラシレスモータ
JPH0684553U (ja) 磁気ディスク駆動装置
JPH0614488A (ja) 電動機
JPH06165420A (ja) スピンドルモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050301

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees