JPH11220850A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH11220850A
JPH11220850A JP10034229A JP3422998A JPH11220850A JP H11220850 A JPH11220850 A JP H11220850A JP 10034229 A JP10034229 A JP 10034229A JP 3422998 A JP3422998 A JP 3422998A JP H11220850 A JPH11220850 A JP H11220850A
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JP
Japan
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retaining member
retaining
rotating shaft
motor
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10034229A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Matsubara
秀幸 松原
Yoshikatsu Kamakura
吉克 鎌倉
Kazuhiro Igawa
和博 井川
Ryuji Yamamoto
竜司 山本
Tatsuya Komaki
達也 小牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常はロータ部の抜け止めがなされると共に、
必要時には該ロータ部の脱着を簡単に行うことができる
抜け止め手段を有するモータを提供する。 【解決手段】モータ1は、回転軸41に形成された軸溝
(係止部)412と、ステータ部2に設けられ、軸溝4
12と係止し得る抜け止め部材81と、から構成される
抜け止め手段を有している。抜け止め部材81は、回転
軸41の長手方向に作用する所定の抜脱力の限度内にお
いて、軸溝412との係止状態または係止可能な状態を
維持し、抜け止め機能を発揮する。このような抜け止め
手段を有するモータ1の構成によれば、たとえば、ター
ンテーブル42に装着されている光ディスクを該ターン
テーブル42から離脱させる場合においても、抜け止め
手段の作用によってロータ部4の抜けを防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば情報記録
再生装置に用いられる光ディスクを回転させるためのモ
ータに関し、特にロータ部の抜け止め機構を有するモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置、たとえばコンパクトデ
ィスク(CD)等に用いられているディスク回転用のモ
ータの分野においては、たとえば図6に示すようなスピ
ンドルモータが用いられている。このディスクを回転さ
せるためのスピンドルモータは、ステータ部2と、ロー
タ部4等から構成されている。
【0003】ディスク装置の使用においては、光ディス
ク等をターンテーブル42に対して脱着させる必要があ
り、光ディスクをターンテーブル42から取り外す際に
は、ロータ部4に図中上方への引っ張り力が加わる。そ
のため、ディスク装置等に用いられるモータには、ステ
ータ部2の滑り軸受23からロータ部4が抜けないよう
にするための機構が要求される。
【0004】このような要求に対し、従来のスピンドル
モータは、次のような対策がなされている。
【0005】(a)ヨーク43に取り付けられたリング
状の永久磁石44と、ステータコアの磁極27との間に
生じる磁気引着力のみによってロータ部4の図中上方へ
の移動を制限している。
【0006】(b)図6に示すように、抜け止め板10
1をモータ取付基板21上に固定し、ヨーク43の上方
を覆うことによってロータ部4の図中上方への移動を制
限している。
【0007】(c)図7に示すように、回転軸41の下
端部付近に軸溝412を設け、この軸溝412に対しC
リング状のワッシャー102(図8参照)を嵌合せしめ
ている。このワッシャー102は、滑り軸受23の底部
によって移動が制限されるので、その結果、ロータ部4
の抜けが防止される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光ディスク回転用のスピンドルモータは以下のような欠
点を有している。
【0009】すなわち、上記(a)の磁気引着力による
ロータ部の抜け防止機構では、モータが前記磁気引着力
を超える強い衝撃等を受けた場合には、滑り軸受からロ
ータ部が容易に抜けてしまう。
【0010】上記(b)の場合、抜け止め板101によ
って確実にロータ部4の抜けが防止される。しかしなが
ら、例えば、モータの組立後、回転軸41をターンテー
ブル42に圧入する場合や、ステータ部に設けられたコ
イル等の点検を行う場合にロータ部4を抜き取ることが
必要となるが、この際には、抜け止め板101を取り外
す作業が必要になるため、簡単にロータ部4を抜き取る
ことができない。
【0011】上記(c)の場合、一旦ワッシャー102
が軸溝に嵌合すると、該ワッシャーが軸先端部に強固に
係止するので、その結果、前記のようなロータ部4を抜
き取る必要が生じたときに、ロータ部を簡単に抜脱する
ことができない。また、モータの駆動の際に、ワッシャ
ー102が回転軸41と一体になって回転するため、ロ
ータ部の回転抵抗が増し、エネルギーの損失となる。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、通常はロータ部の抜け止めがなされ
ると共に、必要時には該ロータ部の脱着を簡単に行うこ
とができる抜け止め手段を有するモータを提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0014】(1) 回転軸を備えるロータ部と、前記
回転軸を回転可能に支持する軸受部を備えたステータ部
と、前記回転軸が前記軸受部から抜けないように保持す
る抜け止め手段と、を備えているモータにおいて、前記
抜け止め手段は、前記回転軸に形成された係止部と、前
記ステータ部に設けられ、前記係止部と係止し得る抜け
止め部材と、から構成されており、前記抜け止め部材
は、前記回転軸の長手方向に作用する所定の抜脱力の限
度内において、前記係止部との係止状態または係止可能
な状態を維持し、抜け止め機能を発揮することを特徴と
するモータ。
【0015】(2) 前記係止部は、回転軸の外周に沿
って形成された溝である上記(1)に記載のモータ。
【0016】(3) 前記抜け止め部材は、前記係止片
に係止する少なくとも一つの係止片を有している上記
(2)に記載のモータ。
【0017】(4) 前記係止片は、前記抜け止め部材
に一体成形されている上記(3)に記載のモータ。
【0018】(5) 前記抜け止め部材は環状に成形さ
れており、該環状部の内側に複数の前記係止片が所定の
間隙を介して設けられている上記(3)または(4)に
記載のモータ。
【0019】(6) 前記抜け止め部材の少なくとも前
記係止片は、弾性変形可能な弾性材料で構成されている
上記(3)ないし(5)のいずれかに記載のモータ。
【0020】(7) 前記抜け止め部材は、それを前記
軸受部に固定する固定部を有する上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載のモータ。
【0021】(8) 前記回転軸の回転時に、前記抜け
止め部材と、前記回転軸とが非接触である上記(1)な
いし(7)のいずれかに記載のモータ。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施例を添付
図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1に示されたモータ1は、たとえばコン
パクトディスク(CD)、CD−ROM、CD−R等の
光ディスク(図示せず)を回転させるためのアウターロ
ータ形のブラシレスモータ(ブラシレスDCモータ)で
あり、本発明の抜け止め手段の第1実施形態を示してい
る。
【0024】図1に示すモータ1は、主に、回転子であ
るロータ部4と、前記ロータ部を支持する軸受部を備え
たステータ部2と、から構成されている。
【0025】ステータ部2は、モータ取付基板21と、
このモータ取付基板21の中央付近に形成されている円
筒状の軸受支持部22と、回転軸41を支持するための
滑り軸受23と、コイル30が巻回されたステータコア
28と、回転軸41の軸溝(係止部)412と係止する
ように軸受支持部22の底部付近に設けられた抜け止め
部材81等から構成されている。この場合、軸受支持部
22と滑り軸受23とが、回転軸41を回転可能に支持
する軸受部を構成している。
【0026】ロータ部4は、光ディスクを装着するため
の円盤状のターンテーブル42と、ヨーク43と、永久
磁石44と、前記ターンテーブル42及びヨーク43に
挿入、固定された回転軸41とから構成されている。
【0027】軸受支持部22は、モータ取付基板21の
図中上側および下側にそれぞれ突出しており、モータ取
付基板21に対して一体成形されている。この軸受支持
部22には、円筒状の滑り軸受23が挿入、固定されて
おり、該滑り軸受23はロータ部4の回転軸41を回転
可能に支持している。
【0028】また、軸受支持部22には、その底部に底
板25と底蓋26とが重ねて固定されており、底板25
に回転軸41の軸先端部411が当接することにより、
ロータ部4の下方側(図1中の矢印D方向)への移動を
制限している。なお、底板25及び底蓋26の固定は、
軸受支持部22の底部221を内側方向に曲げ、かしめ
ることによって行われている。
【0029】ステータコア28は中央部に環状部29を
有しており、該環状部29の内側に前記軸受支持部22
を嵌入することにより、ステータコア28が軸受支持部
22に対し固定されている。
【0030】この環状部29には、放射状に、周方向等
角度間隔で9個の磁極27が形成されている。各磁極2
7には、それぞれ、コイル30が巻回されている。
【0031】ロータ部4のヨーク43の内壁には、多極
着磁されたリング状の永久磁石44が固着されている。
そして、ロータ部4は、永久磁石44がステータ部2の
磁極27の外側周面に対し所定の間隙を介して対面する
ように配置されている。
【0032】ヨーク43の中心孔には前記回転軸41が
挿入、固定されており、さらにこの回転軸41の上端は
ターンテーブル42の中心孔に圧入されている。このよ
うに、ヨーク43及びターンテーブル42は回転軸41
を介して連結されているので、ヨーク43の回転駆動は
ターンテーブル42に伝達される。
【0033】ターンテーブル42は、光ディスクのロー
ディング時において、たとえば磁気吸着力等により光デ
ィスクを保持することが可能であり、またイジェクト時
には該光ディスクの離脱を可能にする。
【0034】ターンテーブル42の上面外周部には、光
ディスクに対する滑り止め用のパッド421が配置され
ている。
【0035】図2に示すように、回転軸41は、その先
端方向に湾曲した凸状の軸先端部411を有している。
さらに、前記軸先端部411に隣接して軸溝412が設
けられている。該軸溝412は回転軸41の外周の一部
を環状に切り欠いて形成されている。
【0036】軸溝412の軸先端部411側の側面に
は、係止段部413が形成されている。抜け止め部材8
1による抜け止め防止機能が発揮される際、および回転
軸41を抜け止め部材81から抜脱する際には、抜け止
め部材81の爪部82が係止段部413と係止する。
【0037】このように、爪部82が係止段部413と
係止することによって、所定の抜脱力の限度内において
ロータ部4の抜けが防止される。
【0038】なお、抜脱力の限度は、装着されている光
ディスクをターンテーブル42から離脱させる際にロー
タ部4に生じる抜脱力より大きくなるように設定され
る。
【0039】抜け止め部材81に対する抜脱力の限度の
設定は、たとえば爪部82を所望の形状、寸法に形成す
ることによって達成される。なお、抜脱力の限度は、爪
部82の形状、寸法等を適宜調整することによって変更
することが可能である。
【0040】図3に示す抜け止め部材81はほぼ円筒状
(環状)をなし、その内側に係止片を構成する複数の爪
部82が設けられている。また、抜け止め部材81の外
周にはフランジ83を有している。また、爪部82及び
フランジ83は抜け止め部材81に一体的に形成されて
いる。この場合、抜け止め部材81は、弾性材料で構成
されている。本実施形態において、抜け止め部材81
は、樹脂またはゴムで構成されている。
【0041】このように、抜け止め部材81は爪部82
及びフランジ83を備えた状態で一体的に形成すること
が可能なので、抜け止め部材81の成形後に別途爪部8
2等を接合する工程が不要であり、製造上有利である。
【0042】爪部82は、弓状(円弧状)に成形された
樹脂製の板片であり、抜け止め部材81の周方向に沿っ
て好ましくは等間隔(120度間隔)で3個配設されて
いる。各爪部82は、それぞれの間に間隙(切り欠き)
84を有して配設されており、これにより、各爪部82
が適度な力で弾性変形するようになっている。
【0043】このように、爪部82を複数設けることに
より、複数の位置で係止段部413と係止することが可
能になるので、その結果、ロータ部4を安定的に保持す
ることができる。
【0044】また、各爪部82の間に間隙84を設ける
ことによって、回転軸41を挿入する際や、抜き取る際
に、爪部82の滑らかな弾性変形が提供される。
【0045】また、複数の爪部82を周方向に沿って等
間隔で配設することにより、異方向から均一に係止段部
413と係止することができるので、安定したロータ部
4の保持手段が提供される。
【0046】フランジ(固定部)83は、抜け止め部材
81の底部を構成するものであり、軸受支持部22の底
部に固定される。すなわち、図2に示すように、軸受支
持部22の底部に設けられた突起部222と底板25と
の間でフランジ83を挟持することによって、抜け止め
部材81を固定している。
【0047】このように、抜け止め部材81はフランジ
83によって固定されているので、爪部82が係止段部
413と係止している状態であっても、抜け止め部材8
1が脱落または移動することはない。
【0048】図2に示すように、抜け止め部材81は、
爪部82が軸溝412に対して所定の間隙を有するよう
に(非接触で)形成されており、また、フランジ83に
て軸受支持部22に固定されているので、回転軸41の
回転に伴って抜け止め部材81が回転することはない。
したがって、モータ1の駆動時に生じる摩擦、特に、回
転軸41と抜け止め部材81との摩擦によって生じるエ
ネルギーの損失が抑制される。
【0049】図4は、抜け止め部材81に対して回転軸
41を挿入する手順、または抜脱する手順を示す断面図
である。以下、図4に基いて、抜け止め部材81によっ
てロータ部4の抜けを防止する作用について詳述する。
【0050】図4(A)は、抜け止め部材81に対して
回転軸41が接触する直前の状態、又は抜脱直後の状態
を示しており、図4(B)は、抜け止め部材81を軸溝
412に挿入する直前の状態を示している。図4(C)
は、抜け止め部材81が軸溝412に挿入された状態を
示しており、図4(D)は、抜け止め部材81から回転
軸41を抜脱している状態を示している。
【0051】図4(A)の状態から回転軸41を抜け止
め部材81に接近する方向(図1中の矢印D方向)に移
動すると、軸先端部411が抜け止め部材81の爪部8
2に当接する。
【0052】この状態から回転軸41をさらに押し込む
と、図4(B)に示すように、軸先端部411が、抜け
止め部材81の各爪部82の上面上を摺動すると共に、
各爪部82を抜け止め部材81の内壁方向に弾性変形さ
せる。
【0053】図4(B)の状態からさらに回転軸41を
押し込むと、図4(C)に示すように、各爪部82がそ
の弾性力により復元し、軸溝412に挿入される。これ
により、回転軸41の抜け止め機能が発揮する。
【0054】抜け止め部材81により抜け止めがなされ
ている回転軸41を抜脱する場合には、上述とは逆の手
順に従う。すなわち、回転軸41の上方(図1中の矢印
U方向)への移動(抜脱操作)を開始すると、まず係止
段部413が各爪部82の下面に当接する。
【0055】さらに抜脱力の限度を超えた力で上方への
移動を行うと、図4(D)に示すように、各爪部82は
抜脱方向に弾性変形しつつ係止段部413と係止し続け
る。一方、軸先端部411は爪部82を弾性変形させな
がら各爪部82の下面上を摺動する。
【0056】軸先端部411が各爪部82の下面上を摺
動し続けて、爪部82の端部が軸先端部411の湾曲部
に到達した際には、軸溝412と爪部82との係止状態
が解除され、その結果、図4(A)に示すように、回転
軸41が抜脱される。各爪部82は、その弾性力により
ほぼ元の形状に復元する。
【0057】このように、爪部82が係止段部413と
係止するようになっているので、所定の抜脱力の限度内
においては、ロータ部4の上方(図1中の矢印U方向)
への移動を制限することが可能となり、抜脱力の限度を
超えると、その制限に反して、回転軸41の抜脱が可能
となる。なお、ロータ部4の下方(図1中の矢印D方
向)への移動制限は前述した底板25によって行われ
る。
【0058】次に、本発明のモータに関する第2実施形
態を図5に基づいて説明する。なお、前述した第1実施
形態と同様の部材については同一の符号を付し、同様の
事項については、その説明を省略する。
【0059】図5はモータ1を部分的に拡大した断面図
である。図5において、抜け止め部材91は、円筒状
(環状)の縁部93と、複数の爪部92(係止片)とを
有しており、これらは、弾性材料より構成されている。
さらに、各爪部92は、縁部93に対して一体的に形成
されている。
【0060】抜け止め部材91は、軸受支持部22の下
方に設けられた突起部222上に設置されている。さら
に、前記突起部222と、滑り軸受23の底面との間
で、抜け止め部材91の縁部(固定部)93を挟持する
ことにより、抜け止め部材91が固定されている。
【0061】抜け止め部材91を固定する位置は、前記
第1実施形態のような軸受支持部22と底板25との間
に限定されるものではなく、その他に、たとえば軸受支
持部22、または滑り軸受23の上端付近であってもよ
い。さらに、抜け止め部材は、たとえば底板25に一体
化されたものであってもよい。
【0062】このような本発明のモータ1の構成によれ
ば、ディスク装置のイジェクト操作において、ターンテ
ーブル42に装着されている光ディスクを該ターンテー
ブルから離脱させる場合においても、抜け止め部材8
1,91の作用によってロータ部4の抜脱方向(図1中
の矢印U方向)への移動を防ぐことができる。
【0063】また、抜け止め部材81,91の爪部8
2,92は、軸溝412に対して簡単に挿入することが
できるので、ステータ部2に対しロータ部4をセットす
る操作も容易である。
【0064】さらに、抜け止め部材81,91は、爪部
82,92を一体的に形成したものであるので、抜け止
め部材81,91以外の部品を要することなく、回転軸
41と係止する手段が提供される。
【0065】また、抜け止め部材81,91は小型に形
成することができるので、大型化を防止し、モータの有
効スペースを十分に確保することができる。
【0066】また、たとえばモータ1の組立後におい
て、回転軸41をターンテーブル42に圧入する場合に
は、ロータ部4をステータ部2から離脱させる必要があ
る。そのような場合、上述した抜け止め手段の構成およ
び作用により、簡単な操作で回転軸41を引き抜くこと
ができ、ターンテーブル42の圧入を実行することがで
きる。
【0067】本発明では、爪部(係止片)の形状、寸
法、配列、個数、物理的特性(弾性率、剛性等)等の条
件は、特に限定されずいかなるものであってもよい。し
たがって、爪部の形状、寸法等を適宜調整することによ
り、たとえば抜け止め部材に対して回転軸を挿入する
際、及び抜脱する際の抵抗を調節することが可能にな
る。
【0068】上述した実施形態において軸溝412は回
転軸41の先端付近に設けるものとして記載している
が、該軸溝を設ける位置は本実施形態に限定されない。
また、同様に抜け止め部材81,91を設ける位置も限
定されず、たとえば滑り軸受23の中間に設けてもよ
い。
【0069】また、本実施形態において回転軸41側の
係止部は、軸溝412からなるものとして記載したが、
係止部の構成はこれに限定されず例えばフランジのよう
な突起部であってもよい。
【0070】また、上述の実施形態では、モータを光デ
ィスク等の光記録媒体の記録再生装置、あるいは再生装
置に適用した例を示しているが、これに限らず、例えば
磁気記録媒体、光磁気記録媒体のような他の情報記録再
生方式の装置に適用することも可能である。
【0071】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではないことは言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のモータによ
れば、たとえば、ターンテーブルに装着されている光デ
ィスクを該ターンテーブルから離脱させる場合において
も、抜け止め手段の作用によってロータ部の抜けを防ぐ
ことができる。
【0073】また、抜け止め部材の係止片を弾性材料で
構成した場合には、ステータ部に対するロータ部の挿
入、抜脱が容易になる。さらに、この係止片の弾性力を
調整することにより、ロータ部の抜けが防止される抜脱
力の限度を容易に設定することができる。
【0074】抜け止め部材に係止片を一体形成した場合
には、製造が容易であると共に、部品点数の増大による
不都合も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータの第1実施形態を示す縦断面図
である。
【図2】図1のモータを部分的に拡大した縦断面図であ
る。
【図3】第1実施形態に用いられる抜け止め部材を示し
ており、(A)は平面図であり、(B)は(A)中のB
−B線断面図である。
【図4】抜け止め部材に対して回転軸を嵌入、抜脱する
手順を示す断面図であり、(A)は抜け止め部材に対し
て回転軸が接触する直前、又は抜脱直後の状態を示し、
(B)は抜け止め部材が軸溝に挿入される直前の状態を
示し、(C)は抜け止め部材が軸溝に挿入された状態を
示し、(D)は抜け止め部材から回転軸を抜脱している
状態を示す。
【図5】本発明のモータの第2実施形態を、部分的に拡
大した縦断面図である。
【図6】従来例のモータを示す縦断面図である。
【図7】従来例のモータを示す縦断面図である。
【図8】図7のモータに用いられる抜け止め部材の平面
図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 ステータ部 4 ロータ部 21 モータ取付基板 22 軸受支持部 221 かしめ部 222 突起部 23 滑り軸受 25 底板 26 底蓋 27 磁極 28 ステータコア 29 環状部 30 コイル 31 挟持用段部 41 回転軸 411 軸先端部 412 軸溝 413 係止段部 42 ターンテーブル 421 パッド 43 ヨーク 44 永久磁石 81 抜け止め部材(第1実施形態) 82 爪部 83 フランジ 84 間隙 91 抜け止め部材(第2実施形態) 92 爪部 93 縁部 101 抜け止め板 102 ワッシャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 竜司 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内 (72)発明者 小牧 達也 神奈川県厚木市酒井1601 ミツミ電機株式 会社厚木事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を備えるロータ部と、 前記回転軸を回転可能に支持する軸受部を備えたステー
    タ部と、 前記回転軸が前記軸受部から抜けないように保持する抜
    け止め手段と、を備えているモータにおいて、 前記抜け止め手段は、 前記回転軸に形成された係止部と、 前記ステータ部に設けられ、前記係止部と係止し得る抜
    け止め部材と、から構成されており、 前記抜け止め部材は、前記回転軸の長手方向に作用する
    所定の抜脱力の限度内において、前記係止部との係止状
    態または係止可能な状態を維持し、抜け止め機能を発揮
    することを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記係止部は、回転軸の外周に沿って形
    成された溝である請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記抜け止め部材は、前記係止片に係止
    する少なくとも一つの係止片を有している請求項2に記
    載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記係止片は、前記抜け止め部材に一体
    成形されている請求項3に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記抜け止め部材は環状に成形されてお
    り、該環状部の内側に複数の前記係止片が所定の間隙を
    介して設けられている請求項3または4に記載のモー
    タ。
  6. 【請求項6】 前記抜け止め部材の少なくとも前記係止
    片は、弾性変形可能な弾性材料で構成されている請求項
    3ないし5のいずれかに記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記抜け止め部材は、それを前記軸受部
    に固定する固定部を有する請求項1ないし6のいずれか
    に記載のモータ。
  8. 【請求項8】 前記回転軸の回転時に、前記抜け止め部
    材と、前記回転軸とが非接触である請求項1ないし7の
    いずれかに記載のモータ。
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