JP2001103701A - モータのロータ抜け防止機構 - Google Patents
モータのロータ抜け防止機構Info
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Abstract
モータの特性を損なわずに小型化、薄型化を目指し、か
つ、容易にロータをステータから取り外せるようにす
る。 【解決手段】 外周に溝が形成された軸受ハウジ
ングを回路基板に固定する。抜け止めピンが回転可能に
固定されたロータを、軸受ハウジングに回転自在に軸支
させる。抜け止めピンの係止部が軸受ハウジングの溝に
差し込まれることで、ロータの抜けを防止する。抜け止
めピンは外部から回転させることが可能なので、モータ
組立後も、係止部を軸受ハウジングの溝から外してロー
タをステータから取り外すことが可能。
Description
−ROM等光ディスクなどに使用されるモータのロータ
抜け防止機構に係り、特にモータの小型化、薄型化に適
したロータの抜け防止機構に関する。
ては、例えば図3に示すような機構が知られている。
ウジング3の外周に、両端を回路基板1上の図示しない
電子回路に接続された駆動コイル7が巻かれたステータ
コア5を固定し、その中空部9には一対の例えば焼結含
油軸受のようなラジアル軸受11、11’を共軸的には
め込んでステータ部27を形成しており、また、ラジア
ル軸受11、11’にはシャフト13を回転自在になる
ように挿入支持させ、このシャフト13には、ブッシュ
15を介してロータケース17が固定されており、ロー
タケース17にはステータコア5と僅かな隙間を介して
対向するようにした駆動マグネット19が固定されてい
て、これらでロータ部29を形成している。なお、符号
21はロータ部29のスラスト方向の力を受けるスラス
ト板で、23はDVD等を搭載するチャッキング台であ
り、また25は、後述するようにロータ部29の抜けを
防止するCリングである。
抜け防止の為に、シャフト13のロータケース17が固
定されている側の反対側に溝26を形成し、シャフト1
3をラジアル軸受11、11’に挿入後、挿入した側と
は反対側からCリング25を溝26にはめ込んで、ロー
タ部29がステータ部27から抜けるのを防止してい
る。
うにロータの抜け防止の為にCリングを使用すると、ラ
ジアル軸受のシャフトを支持するラジアル面の長さが短
くなってしまい、ロータ回転時に回転振動が大きくなっ
てしまうという問題があり、仮に振動を軽減するために
このままの構造でラジアル軸受を大きくするなどラジア
ル面の長さを長くしてしまうと、モータそのものが大き
くなってしまい、モータ小型化、薄型化の妨げになる。
また、Cリングをシャフトにはめ込んでしまうので、モ
ータを修理するなどの理由でロータをステータから取り
外す必要があるときには、取り外しが著しく困難になっ
てしまう。
ば図4のようなものがある。図4において31はストッ
パであり、軸受ハウジング3に形成された溝28にちょ
うどはまるように、ブッシュ15等から形成されてい
る。このような構成の場合、ロータをステータに挿入す
る際にストッパ31が軸受ハウジング3の表面を滑り、
自動的に溝28に係止されて、ロータの抜け防止として
機能する。この構成では、シャフトにCリングを固定す
るためのスペースを必要としないため、モータの小型
化、薄型化を目指しつつ、ラジアル軸受11、11’の
シャフト13を支持するラジアル面の長さを長くするこ
とができ、ロータ回転時の回転振動の軽減に効果があ
る。
を溝28にはめ込んで係止する構成であるために、ロー
タをステータから取り外す際に、取り外しが著しく困難
になってしまうという問題は解決されない。
ためになされたもので、モータの小型化、薄型化を目指
しつつ、ロータ回転時の回転振動を軽減し、かつ、モー
タを修理するなどの理由でロータをステータから取り外
す必要があるときに、取り外しを極めて容易にすること
が可能なモータの抜け防止機構の提供を目的とする。
るために本発明は、回路基板に固定され、外周に溝が形
成された軸受ハウジングと、抜け止めピンが回転可能に
固定されたロータであり、抜け止めピンの係止部が軸受
ハウジングの溝に差し込まれることでロータの抜けを防
止し、抜け止めピンは、モータ組立後も外部から回転さ
せることが可能となっている。
回転させるための溝が、係止部と特定の角度を持って形
成されているので、外部からでも係止部が軸受ハウジン
グの溝に確実に差し込まれたもしくは外れたのを確認す
ることができる。
図面を参照して説明する。なお、従来例と共通する部分
には同一の符号を付す。
防止機構の実施例を示す縦半断面図である。
た軸受ハウジングであり、その外周には両端を回路基板
1上の図示しない電子回路に接続された駆動コイル7が
巻かれたステータコア5が固定され、中空部9には一対
の例えば焼結含油軸受のようなラジアル軸受11、1
1’が共軸的にはめ込まれている。
け止めピン33を係止するための溝28が形成されてお
り、これらでステータ部37を形成している。
1、11’に回転自在になるように挿入支持されてい
る。
ロータケース17が固定されており、ロータケース17
には、ステータコア5と僅かな隙間を介して対向するよ
うにした駆動マグネット19が固定されており、これら
でロータ部39を形成している。
方向の力を受けるスラスト板で、23は例えばDVD等
を搭載するためのチャッキング台である。
するために例えば真鍮から形成された抜け止めピンであ
り、図2(A)、(B)のような構造をしている。ここ
で、(A)は抜け止めピン33を上面から見た図、(B)
は正面から見た縦断面図である。
まれる係止部であり、42はCリング35をはめるため
の溝である。
回転させるための溝であり、モータのラジアル方向にお
いて、係止部41の突出方向と垂直になるように形成さ
れている。
ッシュ15に形成された孔34にロータ外面(図中上
側)から差し込まれ、ロータ内面(図中下側)でCリン
グ35にてブッシュ15に固定されている。なお、ブッ
シュ15に形成された孔34は、図2(A)の外形と同
じ形状をしており、係止部41の突出した部分が軸受ハ
ウジング3にかからないように形成されている。また、
抜け止めピン33は、ブッシュ15に完全に差し込ま
れ、チャッキング台23のブッシュ15への設置を妨げ
ない。
機構は、抜け止めピン33をブッシュ15の孔34に挿
入し、固定した後、ロータ部39をステータ部37に取
り付けてから、抜け止めピン33の溝44を利用してド
ライバ等で抜け止めピン33を回転させ、係止部41を
軸受ハウジング3の溝28に係止させることで、ロータ
部39のステータ部37からの抜けを防止する。
ータ部39をステータ部37から取り外す必要があると
きには、再び抜け止めピン33を外部から回転させて軸
受ハウジング3の溝28から係止部41を外せば、ロー
タ部39は容易にステータ部37から取り外すことが出
来る。
せるための溝44は、係止部41とモータのラジアル方
向において垂直になるように形成されているので、外部
からでも溝44の位置により係止部41の突出方向が把
握でき、そのため、係止部41の軸受ハウジング3の溝
28への差し込みおよび取り外しを確実に行なうことが
可能となる。
にステータ部37から取り外すことが可能なままで、か
つシャフト13に抜け止め用のCリングを固定するため
のスペースを必要としないので、ラジアル軸受11、1
1’のシャフト13を支持するラジアル面の長さを長く
することが出来る。
ッシュ15に固定する以外に、直接ブッシュ15に圧入
して固定させることも可能である。
図4のストッパ31と同様の形状にしても良い。この場
合、係止部41はロータ部39をステータ部37に挿入
する際に、始めから軸受ハウジング3に係止する方向に
向けておくことが可能であるので、係止部41が自動的
に溝28にはめ込まれ、ロータ部39のステータ部37
への挿入後に抜け止めピン33を回転させる必要が無く
なる。
に回転可能に固定され、軸受ハウジング3の溝28に係
止部41を係止させてロータ部39のステータ部37か
らの抜けを防止し、そしてロータ部39をステータ部3
7から取り外す必要があるときに、抜け止めピン33を
回転させて軸受ハウジング3の溝28から係止部41を
外して、ロータ部39が容易にステータ部37から取り
外すことが出来れば、本発明の目的達成が可能である。
を外部から回転させるための溝44は、係止部41とモ
ータのラジアル方向において垂直となるように形成した
が、係止部41の位置が溝44の位置によって特定でき
れば、どのような角度になっていてもよい。
ン33は1個のみ設置したが、抜け防止の安全性を高め
るために、2個以上設置しても良い。
33の固定部分がブッシュ15であったが、その固定部
分がロータケース等で構成されているモータでも、本発
明の目的達成は可能である。
を使用したが、本発明では面対向のモータを使用しても
良い。
ロータ抜け防止機構は、ロータの抜け防止にCリングを
使用しないので、シャフトを軸支するラジアル軸受のラ
ジアル面の長さが短くなることなく、つまりモータの特
性を損なわずにロータの抜け防止の機能を持たせること
が出来ることから、モータの小型化、薄型化を目指しつ
つ、ロータ回転時の回転振動が軽減し、かつ、モータを
修理するなどの理由でロータをステータから取り外す必
要があるときに、抜け止めピンを外部から回転させて係
止部を軸受ハウジングの溝から外すことが出来るので、
ロータの取り外しを極めて容易に行なうことが可能であ
る。
ための溝が、係止部と特定の角度を持って形成された構
成では、外部からでも係止部の位置が把握できるので、
係止部の軸受ハウジングの溝への差し込みおよび取り外
しを確実に行なうことが可能である。
いたモータを示す縦半断面図である。
から見た図である。
た縦半断面図である。
示した縦半断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】回路基板に固定され、外周に溝が形成され
た軸受ハウジングと、 前記軸受ハウジングに軸受を介して回転自在に軸支され
たロータと、 前記ロータに回転可能に固定された、係止部を有する抜
け止めピンとを具備するモータであり、 前記抜け止めピンは、モータ組立後も外部から回転させ
ることが可能となっており、前記抜け止めピンを回転さ
せて前記係止部が前記軸受ハウジングに形成された前記
の溝に係止することでロータの抜けを防止し、さらに前
記抜け止めピンを回転させて前記係止部を前記軸受ハウ
ジングに形成された前記の溝から外すことでロータを取
り外すことができることを特徴とする、モータのロータ
抜け防止機構。 - 【請求項2】前記抜け止めピンには、外部から回転させ
るための溝が形成されており、前記溝は、前記係止部と
特定の角度を持って形成されることを特徴とする、請求
項1記載のモータのロータ抜け防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27710599A JP3469831B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータのロータ抜け防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27710599A JP3469831B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータのロータ抜け防止機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001103701A true JP2001103701A (ja) | 2001-04-13 |
JP3469831B2 JP3469831B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=17578859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27710599A Expired - Fee Related JP3469831B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータのロータ抜け防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3469831B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100747006B1 (ko) * | 2001-09-18 | 2007-08-07 | 엘지이노텍 주식회사 | 스핀들모터 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5226487B2 (ja) * | 2008-12-02 | 2013-07-03 | ミネベアモータ株式会社 | ディスク回転用モータ |
JP5226499B2 (ja) * | 2008-12-19 | 2013-07-03 | ミネベアモータ株式会社 | ディスク回転用モータ |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27710599A patent/JP3469831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100747006B1 (ko) * | 2001-09-18 | 2007-08-07 | 엘지이노텍 주식회사 | 스핀들모터 |
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