JPH1169750A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JPH1169750A
JPH1169750A JP24050297A JP24050297A JPH1169750A JP H1169750 A JPH1169750 A JP H1169750A JP 24050297 A JP24050297 A JP 24050297A JP 24050297 A JP24050297 A JP 24050297A JP H1169750 A JPH1169750 A JP H1169750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor magnet
elastic pressing
pressing portion
hub body
motor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24050297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuji Miura
和司 三浦
Hideki Kanebako
秀樹 金箱
Masato Gomyo
五明  正人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ低コストで実現可能な構造により、
接着剤による汚染を防止し、清浄性及び生産性を高める
ことを可能とする。 【解決手段】 ヨーク部材23に設けた弾性押圧部23
aの半径方向の押圧力により、ロータマグネット24を
ハブ体21側に固定することによって、ロータマグネッ
ト24の固定にあたって接着剤の使用をなくし、従来の
ような接着剤からのアウトガスによる汚染を回避するよ
うにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被回転部材を保持
するハブ体に対してロータマグネットが固定されたモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、HDD用モータ等の各種モータ
においては、回転可能に設けられたハブ体側に対して、
直接的に又はヨーク部材を介してロータマグネットが固
着されており、上記ハブ体の外周側に保持されたハード
ディスク等の被回転体が、前記ロータマグネットを含む
駆動系によって回転駆動されるようになっている。
【0003】このようなモータにおいて、上記ロータマ
グネットをヨーク部材又はハブ体側に固着するにあたっ
ては、通常、接着剤が用いられている。この接着剤は、
例えば、リング状のロータマグネットの周面に対して塗
布され、当該接着剤を介してロータマグネットの周面
が、ヨーク部材又はハブ体の周面に固着される構成にな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、HDD用モ
ータ、CD−ROM用モータ、DVD用モータ、LBP
用モータ等のように、高清浄の環境が要求される精密モ
ータにおいては、上述したようなロータマグネット固着
用の接着剤から放出されるアウトガスによりディスク等
の被回転部材が汚染されるという問題がある。すなわ
ち、上記ロータマグネットは、高清浄性が要求されるデ
ィスク等の被回転部材に近い外周側に配置されることが
多い上に、比較的大きな体積を有しているために接着剤
の使用量が多くなっており、その接着剤から放出される
アウトガスによる影響が、被回転部材に対して直接的に
及ぶ場合がある。
【0005】このような接着剤からのアウトガスを低減
させるために、ベーキング処理を施すことが従来行われ
ているが、そのベーキング処理を行う場合に処理時間は
かなり長くなっており、生産性が低下するという問題が
ある。
【0006】そこで、本発明は、簡単かつ低コストで実
現可能な構造により、接着剤による汚染を防止し、清浄
性及び生産性を高めることができるようにしたモータを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、被回転部材を保持して回
転するように設けられたハブ体と、磁性材からなるヨー
ク部材を介して上記ハブ体側に保持された環状のロータ
マグネットと、該環状ロータマグネットに対して半径方
向に対向するように周状に配置されたステータとを備え
て、上記ハブ体を回転駆動させるモータにおいて、上記
ヨーク部材は、上記環状ロータマグネットに対して押圧
力を半径方向に付与する弾性押圧部を有し、該弾性押圧
部の押圧力により上記環状ロータマグネットを前記ハブ
体側に固定している。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1に記載の弾性押圧部は、ヨーク部材に切り込みを設
けることにより、該ヨーク部材の側面からマグネット側
に向かって半径方向に突出するように折り曲げ形成され
た舌片からなる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1に記載のヨーク部材は、弾性押圧部を有する板バ
ネ部材を一体的に備えている。
【0010】また、請求項4記載の発明では、上記請求
項1乃至3に記載の弾性押圧部は、ヨーク部材の側面か
らハブ体側に突出するように形成されたハブ体側弾性押
圧部と、ロータマグネット側に突出するように形成され
たロータマグネット側弾性押圧部との少なくとも一方を
備えている。
【0011】さらに、請求項5記載の発明では、上記請
求項1乃至4記載の弾性押圧部がロータマグネット又は
ハブ体に当接する面には、上記弾性押圧部を受け入れる
回転防止用凹部が形成されている。
【0012】このような構成を有する請求項1乃至4に
記載の発明によれば、ロータマグネットの固定にあたっ
て接着剤が使用されることがないため、従来のような接
着剤からのアウトガスによる汚染が回避される。
【0013】このとき、請求項5に記載のような回転防
止用凹部を設ければ、ロータマグネットとハブ体又はヨ
ークとが、回転方向においてより確実に固定されること
となって、急回転起動や急停止時等においても一層安定
したモータ駆動動作が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、いわゆる両端軸
固定型のHDDスピンドルモータに適用した実施形態に
ついて、図面を参照して、より詳細に説明する。図1に
示されたHDDスピンドルモータは、いわゆるアウター
ローター型のものであるが、まず、その全体構造を説明
する。このHDDスピンドルモータは、清浄性を確保す
るために、図示を省略した密閉状のケース内に配置され
ているが、ケース内に収容されたモータ構造について以
下説明する。
【0015】まず、図示したHDDスピンドルモータ
は、固定部材としてのステータ組1と、このステータ組
1に対して図示上側から組み付けられた回転部材として
のロータ組2とから構成されており、このうちステータ
組1は、図示を省略した固定基台側にネジ止めされるフ
レーム11を有しているとともに、このフレーム11の
略中央部分に設けられた支持ホルダー12内に固定軸1
3が、図示上方に向かって延びるように立設されてい
る。この固定軸13の先端部(図示上端部)は、図示を
省略した固定基台に対してネジ止めされる。
【0016】また、上記フレーム11における支持ホル
ダー12の外周には、ステータコア14が嵌着されてお
り、このステータコア14の突極部に巻線15が巻回さ
れている。
【0017】一方、前記ロータ組2は、図示を省略した
記録媒体を支持するためのハブ体21を有しており、こ
のハブ体21は、当該ハブ体21の中心部分に固着され
た一対の玉軸受22,22を介して、上記固定軸13の
外周側に回転自在に支承されている。
【0018】上記一対の玉軸受22,22の内輪22
a,22aは、固定軸12の外周面に固定されていると
ともに、これらの各玉軸受22,22の外輪22b,2
2bは、前記ハブ体21の中心部分に設けられた固定穴
21cの内周壁面に固定されている。これらの両玉軸受
22,22は、固定軸12の軸方向に所定間隔離して設
けられており、当該両玉軸受22,22により固定軸1
2に対してハブ体21が回転自在に支承されている。
【0019】上記ハブ体21に設けられた固定穴21c
の図示上側開口部には、円板状の押え板30が圧入固定
されており、図示上側の玉軸受22の軸方向外側(図示
上側)端面に接触している。この押え板30の内周側壁
面は、固定軸12の外周面に近接するように配置されて
おり、当該押え板30によって、モータ内のオイル等が
外部に飛散することを防止する構成になっている。
【0020】また、上記ハブ体21は、磁気ディスク等
の磁気記録媒体を外周部に装着する略円筒形状の胴部2
1aを有しているとともに、この胴部21aの軸端開口
部分に設けられた取付用環状フランジ部21bに、バッ
クヨーク23を介してロータマグネット24が環状に装
着されている。この環状のロータマグネット24は、前
述したステータコア14の外周端面に対して半径方向に
所定の微小ギャップを介して対面するように周状に近接
配置されている。
【0021】このとき、特に図2に示すように、上記バ
ックヨーク23は、環状に形成された薄板状の磁性部材
からなり、前記ハブ体21の取付用環状フランジ部21
bの内周面と、ロータマグネット24の外周面との間に
押し込まれるようにして配設されている。このバックヨ
ーク23の本体部分には、図示上縁部から下方に向かっ
て複数の切り込みが設けられており、隣接する一対の切
り込みによって形成される舌片23aによって弾性押圧
部が構成されている。
【0022】上記弾性押圧部としての舌片23aは、バ
ックヨーク23の上縁部分における周方向に等間隔に6
個乃至8個設けられており、それらの各弾性押圧部を構
成する舌片23aが、中心側に向かって斜め下方に折り
曲げ形成されることによって、当該舌片23aの先端部
分が前記ロータマグネット24の外周側面に対して圧接
され、ロータマグネット24を中心側に向かって半径方
向に押圧する構成になされている。
【0023】また、上記ロータマグネット24は、横断
面略矩形状のリング状部材からなり、上述したように環
状バックヨーク23の内周側に配置されている。そし
て、前記環状バックヨーク23の弾性押圧部を構成する
舌片23aの半径方向中心側に向かう押圧力によって、
ロータマグネット24がバックヨーク23の内周側に固
定されている。
【0024】このような本実施形態にかかる装置によれ
ば、上述したバックヨーク23の弾性押圧部を構成する
舌片23aによる半径方向の押圧力によって、ロータマ
グネット24がバックヨーク23側に固定されているた
め、ロータマグネット24の固定にあたって、従来のよ
うな接着剤は全く用いられていない。したがって、本実
施形態によれば、従来のような接着剤からのアウトガス
による汚染が回避される。
【0025】また、本実施形態では、バックヨーク23
もハブ体21に対してカシメなどによって固着されてお
り、バックヨーク23の固定にあたっても接着剤は全く
用いられていないため、バックヨーク23の固定によっ
ても従来のような接着剤からのアウトガスによる汚染が
回避される。
【0026】一方、同一構成物を同一の符号で表した図
3に示されている実施形態では、バックヨーク33の周
方向に等間隔に6個乃至8個設けられた弾性押圧部33
aの各々が、バックヨーク33の本体胴部の軸方向略中
央部分に、半抜き等による切り込みによって形成された
上下一対の舌片33a1,33a2から構成されてい
る。これら一対の舌片33a1,33a2のうちの上側
舌片33a1は、ハブ体側弾性押圧部を構成するもので
あって、当該上側舌片33a1における図示下縁部が、
外周側に向かって突出するように折り曲げ形成されて、
ハブ体21の取付用環状フランジ部21bの内周側壁面
に圧接されている。また、前記上下一対の舌片33a
1,33a2のうちの下側舌片33a2は、ロータマグ
ネット側弾性押圧部を構成するものであって、当該下側
舌片33a2における図示上縁部が、内周側に向かって
突出するように折り曲げ形成されて、ロータマグネット
24の外周側面に圧接されている。
【0027】そして、上記ハブ体側弾性押圧部としての
上側舌片33a1による半径方向外側のハブ体21側に
向かう押圧力によって、バックヨーク33がハブ体21
の取付用環状フランジ部21bに固定されているととも
に、上記ロータマグネット側弾性押圧部としての下側舌
片33a2による半径方向中心側のロータマグネット2
4側へ向かう押圧力によって、ロータマグネット24が
バックヨーク33に固定されている。
【0028】このような実施形態においても、ロータマ
グネット24がバックヨーク33側に接着剤を用いるこ
となく固定されるとともに、バックヨーク33もハブ体
21側に接着剤を用いることなく固定されるので、上記
実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0029】次に、図4に示されている実施形態では、
バックヨーク43に対して、横断面略コの字状の板バネ
部材46が、図示下方向から挿入されて一体化されてお
り、この板バネ部材46の内外周側板バネ部46b,4
6aによって、バックヨーク43の内周側及び外周側が
それぞれ覆われる構成になされている。
【0030】上記板バネ部材46の内外周側板バネ部4
6b,46aには、ロータマグネット側弾性押圧部及び
ハブ体側弾性押圧部を構成する舌片46d,46cがそ
れぞれ設けられている。これらの各舌片46d,46c
は、内外周側板バネ部46b,46aの各上縁部分を、
中心側(図示左側)に折り曲げて形成されており、内周
側板バネ部46b折り曲げ先端部分が、ロータマグネッ
ト24の外周面上に圧接されているとともに、外周側板
バネ部46aの折り曲げ根元部分が、ハブ体21の取付
用環状フランジ部21bの内周面上に圧接されている。
【0031】そして、この板バネ部材46における外周
側板バネ部(ハブ体側弾性押圧部)46aの押圧力によ
って、当該板バネ部材46付きバックヨーク43がハブ
体21の取付用環状フランジ部21bに固定されている
とともに、板バネ部材46における内周側板バネ部(ロ
ータマグネット側弾性押圧部)46bによるロータマグ
ネット24側への押圧力によって、ロータマグネット2
4が、板バネ部材46付きバックヨーク43に固定され
ている。
【0032】なお、バックヨーク43と板バネ46との
接合部は、スポット溶接などにより固着すれば確実な固
定力が得られる。
【0033】このような実施形態においても、ロータマ
グネット24がバックヨーク43側に接着剤を用いるこ
となく固定されるとともに、バックヨーク43もハブ体
21側に接着剤を用いることなく固定されるので、上記
実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0034】次に、図5に示されている実施形態では、
バックヨーク53の本体胴部の略中央部分に切り起こさ
れた舌片53aによって弾性押圧部が形成されていると
ともに、この弾性押圧部としての舌片53aの先端部分
が当接している環状ロータマグネット54の胴部外周面
に、上記舌片53aを受け入れる回転防止用凹部54a
が形成されている。
【0035】上記回転防止用凹部54aは、前記弾性押
圧部としての舌片53aの周方向長さに概ね一致した周
方向長さを有しており、両部材どうしが回転方向に係合
する関係になされることによって、上記バックヨーク5
3とロータマグネット54とが回転方向に位置ずれしな
いように構成されている。また、上記弾性押圧部として
の舌片53aの軸方向先端部分も、回転防止用凹部54
aの上縁段部に当接しており、これによって両部材どう
しが軸方向にも係合されるようになっている。
【0036】すなわち、本実施形態のように、凹凸嵌合
による回転防止部を設けることとすれば、ハブ体21側
のバックヨーク53に対してロータマグネット54が回
転方向及び軸方向においてより確実に固定されることと
なり、急激な回転開始及び回転停止時においても一層安
定したモータ駆動動作が得られるとともに、ロータマグ
ネット24の軸方向の脱落が確実に防止されるようにな
っている。なお、弾性押圧部53aによるロータマグネ
ット54への押圧力が強ければ、回転防止用凹部54a
を設ける必要はない。
【0037】次に、図6に示されている実施形態では、
バックヨーク63のロータマグネット64側に対向する
部分に、板バネ部材67が一体的に付設されている。こ
の板バネ部材67の図示上部先端には、弾性押圧部を構
成する舌片67aが折り曲げ形成によって設けられてい
る。この舌片67aが当接するロータマグネット64の
胴部外周面には、当該舌片67aを受け入れるように周
方向長さが概ね一致した回転防止用凹部64aが設けら
れており、この嵌合関係によって、上記バックヨーク6
3とロータマグネット64との係合をより確実なものと
している。
【0038】すなわち、本実施形態のように、凹凸嵌合
による回転防止部を設けることとすれば、ハブ体21側
のバックヨーク63に対してロータマグネット64が回
転方向及び軸方向においてより確実に固定されることと
なり、急激な回転開始及び回転停止時においても一層安
定したモータ駆動動作が得られるとともに、ロータマグ
ネット64の軸方向の脱落が確実に防止されるようにな
っている。なお、この場合においても、弾性押圧部67
aによるロータマグネット64への押圧力が強ければ、
回転防止用凹部64aを設ける必要はない。
【0039】次に、図7に示されている実施形態では、
横断面略コの字状の板バネ部材76が、バックヨーク7
3の図示下方向から挿入され一体化されており、その板
バネ部材76の内外周側板バネ部76b,76aによっ
て、バックヨーク73の内周側及び外周側がそれぞれ覆
われる構成になされている。上記板バネ部材76は、ス
ポット溶接Sによって、バックヨーク73側に対して確
実に固定されている。
【0040】すなわち、上記板バネ部材76の外周側板
バネ部76aには、ハブ体側弾性押圧部を構成する舌片
76cの先端部分が外側に向かって切り起こすようにし
て形成されており、当該舌片76cが、ハブ体21の取
付用環状フランジ部21b側に圧接されている。また、
板バネ部材76の内周側板バネ部76bには、ロータマ
グネット側弾性押圧部を構成する舌片76dの先端部分
が、当該内周側板バネ部76bの上縁部分を内側に折り
曲げることよって形成されており、この舌片76dが、
ロータマグネット24の外周面上に圧接されている。
【0041】一方、ハブ体21の取付用環状フランジ部
21bには、上記板バネ76のハブ体側弾性押圧部76
aを受け入れるようにして回転防止用凹部21dが設け
られており、同様に、ロータマグネット74の胴部に
は、板バネ部材76のロータマグネット側弾性押圧部7
6bを受け入れる回転防止用凹部74aが設けられてい
る。これら回転防止用凹部21d,74aは、ハブ体側
弾性押圧部76a及びロータマグネット側弾性押圧部7
6bとの周方向長さに概ね一致した周方向長さを有して
おり、バックヨーク73とハブ体21およびロータマグ
ネット74との係合をより確実なものとしている。
【0042】すなわち、本実施形態のように、凹凸嵌合
による回転防止部を設けることとすれば、ハブ体21側
のバックヨーク73に対してロータマグネット74が回
転方向及び軸方向においてより確実に固定されることと
なり、急激な回転開始及び回転停止時においても一層安
定したモータ駆動動作が得られるとともに、ロータマグ
ネット74の軸方向の脱落が確実に防止されるようにな
っている。なお、ハブ体側弾性押圧部76a及びロータ
マグネット側弾性押圧部76bのハブ体21側およびロ
ータマグネット74側への押圧力が強ければ、回転防止
用凹部21d,74aを設ける必要はない。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0044】例えば、上述した各実施形態における弾性
押圧部は、ハブ体あるいはロータマグネット側への押圧
機能を満足するものであれば、その位置や大きさは変更
可能であり、また、弾性押圧部の個数は、ハブ体あるい
はロータマグネット側への押圧力を均等にできるのであ
れば、適宜に変更することも可能であり、回転防止用凹
部の形状や個数も、バックヨークやロータマグネットと
の係合をより確実なものにできるのであれば、適宜に変
更可能である。
【0045】また、本発明は、清浄性を確保するように
密閉されたケース内に収容されるモータに対して好適に
適用されるものであるが、例えば本発明は、上述した実
施形態のような所謂軸固定型のモータに限定されること
なく、軸回転型のモータに対しても同様に適用すること
ができる。また、軸受構造についても、上述した実施形
態のような玉軸受に限定されることはない。
【0046】さらに、本発明は、上述した実施形態にか
かるHDD用モータアウターローター型以外のモータ、
例えば、HDD用モータインナーローター型、CD−R
OM用モータ、DVD用モータ、LBP用モータ等に対
しても同様に適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、ロータマグ
ネットをハブ体側に対して弾性押圧部材により固定する
ことによって、接着剤を用いることなくハブ体側にロー
タマグネットを固定したものであって、ロータマグネッ
トの固定にあたって接着剤の使用をなくし、従来のよう
な接着剤からのアウトガスによる汚染を回避するように
構成したものであるから、簡易で低コストな構造で、接
着剤による汚染を良好に防止して清浄性を高めることが
でき、モータの信頼性を向上させることができる。
【0048】このとき、請求項5に記載のような回転防
止部を設ければ、ロータマグネットとハブ体又はヨーク
とが、回転方向においてより確実に固定されることとな
って一層安定したモータ駆動動作が得られ、上述した効
果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるアウターローター
型のHDDスピンドルモータを表した横断面説明図であ
る。
【図2】図1に示した実施形態にかかるモータの要部を
表した部分拡大図であって、(a)は取り付け状態の横
断面図、(b)はヨーク部材の概観斜視説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかるモータの要部を
表した部分拡大図であって、(a)は取り付け状態の横
断面図、(b)はヨーク部材の概観斜視説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態にかかるモータの
要部を表した部分拡大断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態におけるモータの
要部を表した部分拡大断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態におけるモータの
要部を表した部分拡大断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態におけるモータの
要部表した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
13 固定軸 21 ハブ体 22 玉軸受 23,33,43,53,63,73 バックヨーク 24,64,74 ロータマグネット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回転部材を保持して回転するように設
    けられたハブ体と、磁性材からなるヨーク部材を介して
    上記ハブ体側に保持された環状のロータマグネットと、
    該環状ロータマグネットに対して半径方向に対向するよ
    うに周状に配置されたステータとを備えて、上記ハブ体
    を回転駆動させるモータにおいて、 上記ヨーク部材は、上記環状ロータマグネットに対して
    押圧力を半径方向に付与する弾性押圧部を有し、該弾性
    押圧部の押圧力により上記環状ロータマグネットを前記
    ハブ体側に固定したことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の弾性押圧部は、ヨーク
    部材に切り込みを設けることにより、該ヨーク部材の側
    面からマグネット側に向かって半径方向に突出するよう
    に折り曲げ形成された舌片からなることを特徴とするモ
    ータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のヨーク部材は、弾性押
    圧部を有する板バネ部材を一体的に備えていることを特
    徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の弾性押圧部は、
    ヨーク部材の側面からハブ体側に突出するように形成さ
    れたハブ体側弾性押圧部と、ロータマグネット側に突出
    するように形成されたロータマグネット側弾性押圧部と
    の少なくとも一方を備えていることを特徴とするモー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4記載の弾性押圧部がロー
    タマグネット又はハブ体に当接する面には、上記弾性押
    圧部を受け入れる回転防止用凹部が形成されていること
    を特徴とするモータ。
JP24050297A 1997-08-21 1997-08-21 モータ Withdrawn JPH1169750A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103171368A (zh) * 2011-12-20 2013-06-26 株式会社岛野 轮毂壳、转子以及自行车用发电轮毂
CN106208444A (zh) * 2015-03-05 2016-12-07 日本电产株式会社 马达以及盘片驱动装置
JP2020089068A (ja) * 2018-11-26 2020-06-04 松尾 栄人 永久磁石埋め込み型ロータ

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