JPH1169735A - モータの製造方法 - Google Patents

モータの製造方法

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JPH1169735A
JPH1169735A JP9244716A JP24471697A JPH1169735A JP H1169735 A JPH1169735 A JP H1169735A JP 9244716 A JP9244716 A JP 9244716A JP 24471697 A JP24471697 A JP 24471697A JP H1169735 A JPH1169735 A JP H1169735A
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JP
Japan
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rotor magnet
fixed
thermosetting resin
motor
hub body
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JP9244716A
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English (en)
Inventor
Kazuji Miura
和司 三浦
Hideki Kanebako
秀樹 金箱
Masato Gomyo
五明  正人
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータマグネット24の固着部分からのアウ
トガスの発生を防止しつつロータマグネット24を効率
的に取り付けることを可能とする。 【解決手段】 着磁前のロータマグネット24を熱硬化
型樹脂24aによりハブ体21側に固着した後、ロータ
マグネット24に対して着磁を施すようにしたものであ
って、ロータマグネット24の固着時において熱硬化型
樹脂24aを高温加熱により硬化させてもロータマグネ
ット24に減磁を生じることなく、高温加熱によって熱
硬化型樹脂24aを短時間で硬化させて、熱硬化型樹脂
24aからアウトガスが発生しない状態まで硬化させる
ための時間を短縮するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被回転部材を保持
するハブ体に対してロータマグネットを固着したモータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、HDD用モータ等の各種モータ
においては、回転可能に設けられたハブ体側に対して、
直接的に又はヨーク部材を介してロータマグネットが固
着されており、上記ハブ体の外周側に保持されたハード
ディスク等の被回転体が、前記ロータマグネットを含む
駆動系によって回転駆動されるようになっている。
【0003】このようなモータにおいて、上記ロータマ
グネットをハブ体側に固着するにあたっては、通常、接
着剤が用いられている。この接着剤は、例えば、着磁さ
れた後のロータマグネットの周面に対して塗布され、当
該接着剤を介してロータマグネットの周面がハブ体又は
ヨーク部材の周面に固着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、HDD用モ
ータ、CD−ROM用モータ、DVD用モータ、LBP
用モータ等のように、高清浄の環境が要求される精密モ
ータにおいては、上述したようなロータマグネット固着
用の接着剤から放出されるアウトガスによりディスク等
の被回転部材が汚染されるという問題がある。すなわ
ち、上記ロータマグネットは、高清浄性が要求されるデ
ィスク等の被回転部材に近い外周側に配置されることが
多い上に、比較的大きな体積を有しているために接着剤
の使用量が多くなっており、その接着剤から放出される
アウトガスによる影響が、被回転部材に対して直接的に
及ぶ場合がある。
【0005】このような接着剤からのアウトガスを低減
させるために、熱硬化性の接着剤を用いたり、ベーキン
グ処理を施すことが従来から行われている。しかしなが
ら、単に熱硬化性接着剤を用いただけでは、高温加熱を
行うことができないために、アウトガスを発生させない
程度まで硬化させるのに多くの時間を要する(例えば1
時間以上)。また、ベーキング処理を行う場合にも処理
時間はかなり長くなっており(例えば1時間以上)、い
ずれにしても生産性が低下するという問題がある。
【0006】そこで本発明は、ロータマグネットの固着
部分からのアウトガスの発生を防止しつつ、ロータマグ
ネット取付の生産性を高めることができるようにしたモ
ータの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、被回転部材を保持して回
転するハブ体に、環状のロータマグネットを固着するモ
ータの製造方法において、上記ロータマグネットに着磁
を施す前に、当該ロータマグネットを前記ハブ体に対し
て熱硬化型樹脂により固着し、その後、上記ハブ体側に
固着されたロータマグネットに対して着磁を施すように
している。
【0008】また、請求項2記載の発明では、被回転部
材を保持して回転するハブ体に、環状のロータマグネッ
トを固着するモータの製造方法において、上記ロータマ
グネットに着磁を施す前に、当該ロータマグネット及び
前記ハブ体の少なくとも一方側に熱硬化型樹脂を塗布
し、上記熱硬化型樹脂を加熱して硬化させることによっ
て、上記ロータマグネットをハブ体に固着し、その後、
上記ハブ体側に固着されたロータマグネットに対して着
磁を施すようにしている。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、被回転
部材を保持して回転するハブ体に対して、磁性材からな
るヨーク部材を介して環状のロータマグネットを固着す
るモータの製造方法において、上記ロータマグネットに
着磁を施す前に、当該ロータマグネットを前記ヨーク部
材に対して熱硬化型樹脂により固着し、 その後、上記
ヨーク部材側に固着されたロータマグネットに対して着
磁を施し、前記ヨーク部材を、接着剤を用いない機械的
接合手段によってハブ体に固定するようにしている。
【0010】また、請求項4記載の発明では、被回転部
材を保持して回転するハブ体に対して、磁性材からなる
ヨーク部材を介して環状のロータマグネットを固着する
モータの製造方法において、上記ロータマグネットに着
磁を施す前に、当該ロータマグネット及び前記ヨーク部
材の少なくとも一方側に熱硬化型樹脂を塗布し、上記熱
硬化型樹脂を加熱して硬化させることによって、上記ロ
ータマグネットをヨーク部材に固着し、その後、ヨーク
部材側に固着されたロータマグネットに対して着磁を施
し、上記ヨーク部材を、接着剤を用いない機械的接合手
段によってハブ体に固定している。
【0011】さらに、請求項5記載の発明では、上記請
求項1又は2又は3又は4記載の熱硬化型樹脂として、
ロータマグネットの表面上に被着されたコーティング材
を用いている。
【0012】さらにまた、請求項6記載の発明では、上
記請求項3又は4記載の着磁前のロータマグネットをヨ
ーク部材に熱硬化型樹脂により固着する工程において、
上記ロータマグネットとヨーク部材とを固着する境界
部分に対して、外部側から熱硬化型樹脂を塗布し、その
熱硬化型樹脂を硬化させることによって両部材を固着さ
せるようにしている。
【0013】このような構成を有する請求項1乃至4記
載の発明によれば、着磁前のロータマグネットが熱硬化
型樹脂によりハブ体側に固着されるため、そのロータマ
グネットの固着時において、熱硬化型樹脂を高温加熱に
より硬化させても、ロータマグネットに減磁を生じるこ
とはない。従って、本発明によれば、高温加熱によって
熱硬化型樹脂を短時間で硬化させて、熱硬化型樹脂から
アウトガスが発生しない状態まで硬化させるための時間
が短縮されるようになっている。
【0014】このとき、請求項5記載のように、熱硬化
型樹脂としてロータマグネットのコーティング材を採用
し、このコーティング材を、固着用の熱硬化型樹脂と兼
用させることとすれば、固着用の熱硬化型樹脂を別個に
準備し塗布する必要がなくなり、ロータマグネットの固
着が一層低廉かつ効率的に行われる。
【0015】また、請求項6のように、ロータマグネッ
トとヨーク部材との固定境界部分に対して、外部側から
熱硬化型樹脂を塗布するようにすれば、外部側に露出し
た熱硬化型樹脂に対して加熱が直接的に行われることと
なり、熱硬化型樹脂の硬化が効率的に行われることとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るが、それに先立って、本発明を適用するためのモータ
の一例として、両端軸固定型のHDDスピンドルモータ
の構造を図面により詳細に説明しておく。
【0017】図1に示されたHDDスピンドルモータ
は、いわゆるアウターローター型のものであるが、ま
ず、その全体構造を説明する。このHDDスピンドルモ
ータは、清浄性を確保するために、図示を省略した密閉
状のケース内に配置されているが、ケース内に収容され
たモータ構造について以下説明する。
【0018】まず、図示したHDDスピンドルモータ
は、固定部材としてのステータ組1と、このステータ組
1に対して図示上側から組み付けられた回転部材として
のロータ組2とから構成されており、このうちステータ
組1は、図示省略した固定基台側にネジ止めされるフレ
ーム11を有しているとともに、このフレーム11の略
中央部分に設けられた支持ホルダー12内に固定軸13
が、図示上方に向かって延びるように立設されている。
この固定軸13の先端部(図示上端部)は、図示を省略
した固定基台に対してネジ止めされる。
【0019】また、上記フレーム11にけおる支持ホル
ダー12の外周には、ステータコア14が嵌着されてお
り、このステータコア14の突極部に巻線15が巻回さ
れている。
【0020】一方、前記ロータ組2は、図示を省略した
記録媒体を支持するためのハブ体21を有しており、こ
のハブ体21は、当該ハブ体21の中心部分に固着され
た一対の玉軸受22,22を介して、上記固定軸13の
外周側に回転自在に支承されている。すなわち、上記ハ
ブ体21は、磁気ディスク等の磁気記録媒体を外周部に
装着する略円筒形状の胴部21aを有しているととも
に、この胴部21aの軸端開口部分に設けられた取付用
環状フランジ部21bに、バックヨーク23を介してロ
ータマグネット24が環状に装着されている。この環状
のロータマグネット24は、前述したステータコア14
の外周端面に対して半径方向に所定の微小ギャップを介
して対面するように周状に近接配置されている。
【0021】上記バックヨーク23は、横断面略逆L字
状の環状磁性部材からなり、上記ハブ体21の取付用環
状フランジ部21bの内周壁面に密着するように装着さ
れて、ハブ体21の取付用環状フランジ部21bに形成
されたカシメ固定手段25によって固定されている。な
お、このバックヨーク23の固定にあたっては、上記カ
シメ固定手段25以外の、例えばネジ手段、圧入手段、
等の他の機械的接合手段を同様に適用することができ
る。
【0022】また、上記ロータマグネット24は、横断
面略矩形状のリング状部材から形成されており、上記バ
ックヨーク23の逆L字状断面の内周壁面側に嵌合する
ようにして装着されている。このロータマグネット24
は、当該ロータマグネット24の表面上に被着された熱
硬化性樹脂からなるコーティング材24aによって、上
述したバックヨーク23の内周面に固着されている。こ
のロータマグネット24の固定方法については後述す
る。
【0023】一方、上記熱硬化性樹脂からなるロータマ
グネット24のコーティング材24aは、ロータマグネ
ット24を構成している磁粉の飛散を抑え込むようにロ
ータマグネット24の表面全体を覆っているものである
が、本実施形態では、上述したようにロータマグネット
24の固着手段を兼用しており、このコーティング材2
4aの接着作用を利用してロータマグネット24がバッ
クヨーク23側に固着されている。
【0024】上記コーティング材24aを構成する熱硬
化性樹脂としては、例えば、エポキシ系の樹脂材、PT
FE(ポリ・テトラ・フルオロ・エチレン)系の樹脂材
料、EPR(エチレン・プロピレン・ゴム)系の樹脂材
料、FEP(フルオリネート・エチレン・プロピレン)
系の樹脂材料を主成分としたものが用いられるが、熱硬
化時にアウトガスを発生しない性質のものが好適に用い
られる。
【0025】再び図1に戻って、上述した一対の玉軸受
22,22の内輪22a,22aは、固定軸12の外周
面に固定されているとともに、これらの各玉軸受22,
22の外輪22b,22bは、前記ハブ体21の中心部
分に設けられた固定穴21cの内周壁面に固定されてい
る。これらの両玉軸受22,22は、軸方向に所定間隔
離して設けられており、当該両玉軸受22,22により
固定軸12に対してハブ体21が回転自在に支承されて
いる。
【0026】また、上記ハブ体21に設けられた固定穴
21cの図上側開口部には、円板状の押え板30が圧入
固定されており、図示上側の玉軸受22の軸方向外側
(図示上側)端面に接触している。この押え板30の内
周側壁面は、固定軸12の外周面に近接するように配置
されており、当該押え板30によって、モータ内のオイ
ル等が外部に飛散することを防止する構成になされてい
る。
【0027】次に、上記ロータマグネット24の本発明
にかかる固定方法の一実施形態について説明する。前述
したように、ロータマグネット24は、当該ロータマグ
ネット24の表面上に被着された熱硬化性樹脂からなる
コーティング材24aによってバックヨーク23側に固
着されているが、このロータマグネット24をバックヨ
ーク23に固着する段階においては、当該ロータマグネ
ット24には未だ着磁が施されていない。
【0028】次いで、その着磁前のロータマグネット2
4の全面に対して、固着手段を兼用する熱硬化性樹脂か
らなるコーティング材24aが被着される。この熱硬化
性樹脂のコーティング作業は、スプレー装置やディピン
グ装置を用いて行われる。そして、そのコーティング材
24aが未硬化状態にあるうちに、ロータマグネット2
4がバックヨーク23側に装着される。
【0029】その後、上記バックヨーク23に固着され
たロータマグネット24が、バックヨーク23とともに
公知の高温加熱器(図示省略)内にセットされて加熱が
行われる。このときの加熱温度は、比較的高温に設定さ
れ、その高温に設定した分だけコーティング材24aの
硬化が早期に行われるようになっている。そして、コー
ティング材24aの硬化が完了することによって、コー
ティング材24aを構成する熱硬化性樹脂に未硬化部分
がなくなると、熱硬化性樹脂からのアウトガスの発生は
ほぼ皆無になる。
【0030】またこのとき、上述したように高温加熱し
ても、ロータマグネット24には未だ着磁が施されてい
ないため、当然、ロータマグネット24に減磁を生じる
ことはない。
【0031】このように本実施形態にかかるロータマグ
ネット24の固定方法によれば、着磁前のロータマグネ
ット24が、熱硬化型樹脂からなるコーティング材24
aによりバックヨーク23側に固着されるため、そのロ
ータマグネット24の固着時において、熱硬化型樹脂か
らなるコーティング材24aを高温加熱により硬化させ
ても、ロータマグネットに減磁を生じることはなく、従
って、高温加熱によってコーティング材(熱硬化型樹
脂)24aを短時間で硬化させることができ、コーティ
ング材(熱硬化型樹脂)24aからアウトガスが発生し
ない状態まで硬化させるための時間が短縮されるように
なっている。
【0032】また、本実施形態では、ロータマグネット
24におけるコーティング材24aの接着作用を利用し
て、ロータマグネット24の固着用熱硬化型樹脂を兼用
させているため、固着用熱硬化型樹脂を別個に準備し塗
布する必要がなくなり、従って、ロータマグネット24
の固着が一層低廉かつ効率的に行われるようになってい
る。
【0033】一方、同一構成物を同一の符号で表した図
2に示されている装置では、ロータマグネット24が装
着されるバックヨーク23の内周壁面に、熱硬化型樹脂
からなるコーティング材24aを所定量貯えるための凹
部23aが溝状に形成されている。
【0034】このような装置のロータマグネット24
も、本発明にかかる方法によって同様に製造することが
可能であるが、バックヨーク23の凹部23a内に貯え
られた熱硬化型樹脂によって、ロータマグネット24の
固定力を一層高めることができ、回転方向及び抜け方向
(軸方向)の位置ずれが良好に防止されるようになって
いる。
【0035】次に、図3に示されている装置では、バッ
クヨーク23のロータマグネット24を装着する内周壁
面23bが、微小凹凸状の粗面に形成されており、その
祖面23bに対してロータマグネット24のコーティン
グ材24aが食い付くようにして固着されている。この
ような装置によれば、バックヨーク23の祖面23aに
おける食い付き保持力によって、ロータマグネット24
における回転方向及び抜け方向の固定力が高められるこ
ととなる。そして、当該装置のロータマグネット24
も、本発明にかかる方法によって同様に取り付けること
が可能である。
【0036】さらに、図4に示されている装置では、ロ
ータマグネット24をバックヨーク23に装着した段階
で、これら両部材23,24の境界部分に対して外部側
から熱硬化型樹脂を塗布することによって、コーティン
グ材24bを被着したものである。すなわち、本実施形
態におけるコーティング材24bは、上記ロータマグネ
ット24の内周面及び図示下端壁面の各表面を外側から
覆うとともに、当該ロータマグネット24の内周面及び
図示下端壁面の各表面から、バックヨーク23との境界
部を掛け渡すようにして、上記バックヨーク23の端面
上に所定量にわたって延出するように形成されている。
【0037】このような装置のロータマグネット24
も、本発明にかかる方法を同様に適用して取り付けるこ
とが可能であるが、熱硬化型樹脂を外部側から塗布する
ことによって、熱硬化型樹脂の加熱・硬化を効率的に行
わせることができる。
【0038】また、図5に示されている装置では、ロー
タマグネット24を回転方向に係止させるための滑り防
止部を構成するように、当該ロータマグネット24の外
周面側に切欠凹部24cが設けられているとともに、バ
ックヨーク23の内周面側に、上記切欠凹部24cに嵌
合する係合突起23bが形成されている。これらの切欠
凹部24c及び係合突起23bは、周方向に約90度間
隔で計4個所それぞれ対応するように設けられている。
【0039】これらバックヨーク23側の係合突起23
bと、ロータマグネット24側の切欠凹部24cとは、
回転方向に当接する端面を互いに有しており、これら両
部材の端面どうしが周方向に当接し合うことによって、
両部材23,24の周方向における相対的な位置ずれが
防止されるようになっている。
【0040】すなわち、この装置のように、凹凸嵌合に
よる滑り防止部を設けることとれば、ハブ体21側のバ
ックヨーク23に対してロータマグネット24が回転方
向においてより確実に固定されることとなり、急激な回
転開始及び回転停止時においても安定したモータ駆動動
作が得られる。
【0041】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0042】例えば、上述した各実施形態においては、
バックヨーク23を介在させてロータマグネット24を
ハブ21側に固定するようにしているが、バックヨーク
23を用いることなくロータマグネット24をハブ21
側に対して直接的に接触させて固定するようにすること
も同様に可能である。
【0043】また、上記実施形態では、コーティング材
24aを固着用に兼用しているが、熱硬化型の樹脂材か
らなる接着剤を別個に準備して用いるようにすることも
可能である。
【0044】さらに本発明は、清浄性を確保するように
密閉されたケース内に収容されるモータに対して好適に
適用されるものであるが、例えば本発明は、上述した実
施形態のような所謂軸固定型のモータに限定されること
なく、軸回転型のモータに対しても本発明は同様に適用
することができる。
【0045】さらにまた、本発明は、上述した実施形態
にかかるHDD用モータ以外のモータ、例えば、CD−
ROM用モータ、DVD用モータ、LBP用モータ等に
対しても同様に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1乃至4記載
の発明は、着磁前のロータマグネットを熱硬化型樹脂に
よりハブ体側に固着した後、ロータマグネットに対して
着磁を施すようにしたものであるから、ロータマグネッ
トの固着時において熱硬化型樹脂を高温加熱により硬化
させてもロータマグネットに減磁を生じることはなく、
従って本発明によれば、高温加熱によって熱硬化型樹脂
を短時間で硬化させて、熱硬化型樹脂からアウトガスが
発生しない状態まで硬化させるための時間を短縮するこ
とができ、ロータマグネットの固着部分からのアウトガ
スの発生を防止しつつロータマグネットを効率的に取り
付けることができ、モータの生産性を高めることができ
る。
【0047】このとき、請求項5記載のように、熱硬化
型樹脂としてロータマグネットのコーティング材を用
い、固着用熱硬化型樹脂を兼用させることとすれば、固
着用熱硬化型樹脂を別個に準備・塗布する必要がなくな
り、ロータマグネットの固着が一層効率的に行われ、上
述した効果をさらに高めることができる。
【0048】また、請求項6のように、ロータマグネッ
トとヨーク部材との固定境界部分に対して、外部側から
熱硬化型樹脂を塗布するようにすれば、外部側に露出し
た熱硬化型樹脂に対して加熱・硬化が効率的に行われる
こととなり、上述した効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるアウターローター
型のHDDスピンドルモータを表した横断面説明図であ
る。
【図2】本発明の他の実施形態にかかるモータの要部表
した部分拡大断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態にかかるモータの
ロータマグネットを表した拡大横断面説明図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態にかかるモータの
ロータマグネットを表した拡大横断面説明図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態にかかるモータの
ロータマグネットを表した部分平面説明図である。
【符号の説明】
13 固定軸 21,61 ハブ体 22 玉軸受 23 バックヨーク 24 ロータマグネット 24a コーティング材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回転部材を保持して回転するハブ体
    に、環状のロータマグネットを固着するモータの製造方
    法において、 上記ロータマグネットに着磁を施す前に、当該ロータマ
    グネットを前記ハブ体に対して熱硬化型樹脂により固着
    し、 その後、上記ハブ体側に固着されたロータマグネットに
    対して着磁を施すようにしたことを特徴とするモータの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 被回転部材を保持して回転するハブ体
    に、環状のロータマグネットを固着するモータの製造方
    法において、 上記ロータマグネットに着磁を施す前に、当該ロータマ
    グネット及び前記ハブ体の少なくとも一方側に熱硬化型
    樹脂を塗布し、 上記熱硬化型樹脂を加熱して硬化させることによって、
    上記ロータマグネットをハブ体に固着し、 その後、上記ハブ体側に固着されたロータマグネットに
    対して着磁を施すようにしたことを特徴とするモータの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 被回転部材を保持して回転するハブ体に
    対して、磁性材からなるヨーク部材を介して環状のロー
    タマグネットを固着するモータの製造方法において、 上記ロータマグネットに着磁を施す前に、当該ロータマ
    グネットを前記ヨーク部材に対して熱硬化型樹脂により
    固着し、 その後、上記ヨーク部材側に固着されたロータマグネッ
    トに対して着磁を施し、 前記ヨーク部材を、接着剤を用いない機械的接合手段に
    よってハブ体に固定するようにしたことを特徴とするモ
    ータの製造方法。
  4. 【請求項4】 被回転部材を保持して回転するハブ体に
    対して、磁性材からなるヨーク部材を介して環状のロー
    タマグネットを固着するモータの製造方法において、 上記ロータマグネットに着磁を施す前に、当該ロータマ
    グネット及び前記ヨーク部材の少なくとも一方側に熱硬
    化型樹脂を塗布し、 上記熱硬化型樹脂を加熱して硬化させることによって、
    上記ロータマグネットをヨーク部材に固着し、 その後、ヨーク部材側に固着されたロータマグネットに
    対して着磁を施し、上記ヨーク部材を、接着剤を用いな
    い機械的接合手段によってハブ体に固定するようにした
    ことを特徴とするモータの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3又は4記載の熱硬
    化型樹脂として、ロータマグネットの表面上に被着され
    たコーティング材を用いることを特徴とするモータの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4記載の着磁前のロータマ
    グネットをヨーク部材に熱硬化型樹脂により固着する工
    程において、 上記ロータマグネットとヨーク部材とを固着する境界部
    分に対して、外部側から熱硬化型樹脂を塗布し、その熱
    硬化型樹脂を硬化させることによって両部材を固着させ
    るようにしたことを特徴とするモータの製造方法。
JP9244716A 1997-08-26 1997-08-26 モータの製造方法 Withdrawn JPH1169735A (ja)

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