JP3400258B2 - 磁気ディスクのチャッキング装置の製造方法 - Google Patents

磁気ディスクのチャッキング装置の製造方法

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JP3400258B2
JP3400258B2 JP22786196A JP22786196A JP3400258B2 JP 3400258 B2 JP3400258 B2 JP 3400258B2 JP 22786196 A JP22786196 A JP 22786196A JP 22786196 A JP22786196 A JP 22786196A JP 3400258 B2 JP3400258 B2 JP 3400258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロッピー
ディスク等の磁気ディスクをチャッキングして回転駆動
させるための、磁気ディスクのチヤッキング装置及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ディスクのチャッキング装
置は、図5に示すように、基板1上に、複数の駆動コイ
ル2が同一の円周上に配置されている。また、該駆動コ
イル2が対向する位置にリング状のロータマグネット3
が、ロータ20の外周側の側壁20a内部に取り付けら
れている。そして、該ロータ20は、その中央部周辺が
上方に突出した平坦面20bを有し、その中心部には、
ボス穴20cがバーリング加工等で形成されている。そ
して、該ボス穴20cが回転軸6に圧入されて、ロータ
20が回転軸6に固定されて、基板1上の軸受け5に回
転自在に軸支されている。また、前記回転軸6に圧入固
定されたロータ20の平坦面20bは、回転軸6の軸芯
方向に対して垂直であれば、前記ロータ20を回転させ
たときに回転軸6の軸芯方向に対して、平坦面20bの
面振れが小さくなり、性能のよい磁気ディスクのチャッ
キング装置を提供できる。しかし、実際は前記ロータ2
0のボス穴20cのバーリング加工のバラツキや、回転
軸6とロータ20の圧入強度等のバラツキで、ロータ2
0を回転軸6の軸芯方向に対して、垂直に圧入して取り
付けるのは難しかった。そのために、前記ロータ20の
平坦面20bの面振れを全数選別等を行って使ってい
た。また、前記軸受け5に軸支された回転軸6の一端に
は、軸止め7が前記基板1の開口部1aに取り付けられ
ているので、回転軸6は基板1側に抜け出すことはな
い。また、前記軸受け5は、駆動コイル3と一体化され
ている止め具8を基板1にネジ止めして固定している。
【0003】また、前記ロータ20の平坦面20b上の
複数箇所に、接着剤(図示せず)が部分的に薄く塗布さ
れて、その上に円盤状の磁石からなるチャッキング・マ
グネット10を載置し、前記ロータ20の平坦面20b
上に取り付けいる。そして、該チャッキング・マグネッ
ト10は、その中央部に開口穴10aが形成されて、該
開口穴10a周辺に平坦なチャッキング面10bが突出
して形成されている。そして、前記接着剤(図示せず)
は、水のような粘度の低いものを、平坦面20b上に薄
く部分的に塗布しているので、該接着剤の上から前記チ
ャッキング・マグネット10を載せて固定されたとき
の、チャッキング面10bの面振れは、前記ロータ20
の平坦面20bの面振れに依存し、これと同等程度にな
る。そのために、前記ロータ20の平坦面20bが回転
軸6の軸芯方向に対して垂直に取り付けられないで、前
記平坦面20bの面振れが大きい状態だと、前記チャッ
キング面10bの面振れも大きくなっていた。また、チ
ャッキング・マグネット10は、製造上のバラツキ等に
よって、チャッキング面10bと、接着層9に接着する
接着面10cとの平行度にバラツキを生じる物があっ
た。そのために、前記チャッキング面10bの面振れ
は、更に大きくなる物があった。また、前記チャッキン
グ・マグネット10の外周側には駆動ピン11が、ロー
タ20の駆動ピン取り付け穴20fに取り付けられて、
該駆動ピン11は、その上面が前記チャッキング・マヅ
ネット10のチャッキング面10bよりも突出して取り
付けられて、従来の磁気ディスクのチャッキング装置は
構成されている。
【0004】このような構成の従来の磁気ディスクのチ
ャッキング装置の組立ては、図示しない治具の回転軸保
持台に回転軸6の一端を保持して、該回転軸6の他端に
ロータマグネット3を取り付けたロータ20のボス穴2
0cを位置させて、前記治具の上型で、ロータ20の平
坦面20bを押圧して、該平坦面20bを回転軸6の軸
方向に対して垂直に位置させて、回転軸6の所定の位置
まで圧入する。次に、該回転軸6に圧入したロータ20
は、該ロータ20を回転させたときの平坦面20bの軸
芯方向の面振れを、図示しない所定の治具で全数選別し
て、該面振れが所定の値より大きいものは、説明は省略
するが、修正治具を使って面振れを修正していた。次
に、回転軸6が圧入されたロータ20の平坦面20bの
駆動ピン取り付け穴20fに駆動ピン11を配置し、前
記ロータ20の平坦面20b上の複数箇所に、接着剤
(図示せず)を部分的に薄く塗布して、該薄く塗布され
た接着剤の上に、チャッキング・マグネット10を載置
して、前記ロータ20の平坦面20b上に取り付けて、
ロータ20はユニット化される。そして該ユニット化さ
れたロータ20の回転軸6の一端を、基板1に取り付け
られた軸受け5に挿入して、従来の磁気ディスクのチャ
ッキング装置の組立が終了する。一方、上述したチャッ
キング装置に装填される、一般市販品であるディスク・
カートリッジ(全体については図示省略する)は、磁気
記録媒体としてのフレキシブル・ディスク12が収納さ
れて、該フレキシブル・ディスク12にはハブ13が取
り付けられている。また、ハブ13の回転中心には開口
13aが設けられ、また、ハブ13の外周近傍には、長
方形の位置決め穴13bが形成されて、磁気ディスクは
周知な構成で成っている。
【0005】上記したような構成の従来の磁気ディスク
のチャッキング装置においては、フレキシブル・ディス
ク12を取り付けたハブ13を、チャッキング・マグネ
ット10の磁力でチャッキング面10bに吸着して、駆
動ピン11をハブ13の位置決め穴13bに係合させ
て、回転軸6を取り付けたロータ20の回転により、磁
気ディスクを回転させて、前記フレキシブル・ディスク
12の表面に磁気ヘッド(図示せず)を接触させて、デ
ータの記録・再生を行っている。そのために、前記フレ
キシブル・ディスク12が回転している時の、フレキシ
ブル・ディスク12の軸芯方向の面振れが大きいと、前
記磁気ヘッドとの接触が不安定になって、正確な記録・
再生を行うことができないという問題があった。そのた
めに、前記磁気ディスクのハブ13を吸着する、前記チ
ャッキング・マグネット10のチャッキング面10bの
面振れを、例えば、チャッキング・マグネット10が1
回転する間の、チャッキング面10bの外周側で、軸受
け5と回転軸6のガタを含んで0.02mmの範囲内に
なるように厳しく管理する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の磁気ディスクのチャッキング装置は、前記回転
軸6にロータ20を圧入して、この圧入されたロータ2
0の平坦面20bを基準にして、チャッキング・マグネ
ット10が取り付けられるので、このチャッキング・マ
グネット10のチャッキング面10bの面振れは、ロー
タ20の面振れに依存し、チャッキング面10bの面振
れを押さえるには、前記平坦面20bの面振れを小さく
する必要があった。しかし、ロータ20の加工のバラツ
キによるボス穴20cの垂直度のバラツキや、回転軸6
とロータ20の圧入強度等のバラツキ等で回転軸6の軸
芯方向に対し平坦面20bが垂直にならず、該平坦面2
0bの面振れが大きくなるものがあった。そのために、
前記平坦面20bの面振れを全数選別して、面振れが所
定値以上のものを選別していたので組立の作業効率が悪
かった。また、前記ロータ20の平坦面20bに接着剤
を塗布し、その上にチャッキングマグネット10を載置
して取り付けていたが、前記接着剤が固まって平坦面2
0bにチャッキング・マグネット10を固定するのに時
間が掛かっていた。そのために前記チャッキング装置の
組立に時間が掛かり、組立効率が悪かった。また、チャ
ッキング・マグネット10は、製造上のバラツキ等によ
って、チャッキング面10bと、接着層9に接着する接
着面10cとの平行度にバラツキを生じる物もあったの
で、前記ロータ20の平坦面20bの面振れを全数選別
しても、前記平坦面20bに取り付けた、チャッキング
・マグネット10のチャッキング面10bの面振れが大
きい物があった。また、前記ロータ20の平坦面20b
の面振れを小さくするために、前記平坦面20bに対す
る前記ボス穴20cの垂直度の精度を向上させようとし
て、金型構造が高精度になり、金型が高価になる問題が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段として、ロータを固着した回転軸を保持す
るための第1の治具と、該第1の治具によって保持され
た前記回転軸の軸芯方向を基準とし、該軸芯方向に対し
て垂直に設定された平面を有する第2の治具とを備え、
前記第1の治具に前記回転軸を保持した状態で前記第2
の治具を前記平面が前記ロータに対向するように配置
し、前記ロータの上面に所定厚さで塗布した接着剤を介
してチャッキング・マグネットを載置した状態で前記第
1あるいは第2の治具を上下動させて前記チャッキング
・マグネットを前記ロータ側に押し付け、前記チャッキ
ング・マグネットのチャッキング面が前記回転軸の軸芯
方向に対して垂直となるように、前記チャッキング・マ
グネットを前記ロータに取り付ける構成とした。また、
前記課題を解決するための第2の手段として、前記接着
剤としてUV接着剤を用い、該UV接着剤に前記チャッ
キング・マグネットを押しつけた状態、あるいは後に、
前記UV接着剤に紫外線を照射して、前記UV接着剤を
硬化させるようにした構成とした。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の磁気ディスクのチャッキ
ング装置の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明す
る。なお、従来の技術で説明したものと同一の部品につ
いては同一の番号を付して説明する。本発明の磁気ディ
スクのチャッキング装置は、例えば図1に示すように、
スピンドルモータのステータ部材である基板1上に、複
数の駆動コイル2が同一の円周上に配置されて、該駆動
コイル2が対向する外周側の位置に、リング状のロータ
マグネット3が、鉄等から成る金属板を、絞り加工等で
円筒状に形成したロータ4の外周側壁4aの内部に、接
着剤等で密着して取り付けられている。そして、該ロー
タ4は、その表面が外周側から階段状に第1段部4b、
第2段部4c、第3段部4dがリング状に突出した3つ
の段部が、それぞれ高さを異にして、中央部近傍の第3
段部を一番高くして形成されている。そして、ロータ4
の中央部にはバーリング加工等で内部に突出したボス穴
4eが形成されて、その第2段部4cには駆動ピン取り
付け穴4fが形成されている。また、前記基板1上に
は、黄銅等の銅合金から成る軸受け5の軸穴5aに、軸
ガタのない状態で回転自在に金属等から成る回転軸6が
軸支されている。そして、該回転軸6には前記ロータ4
のボス穴4eが圧入されて、ロータ4は回転軸6の軸芯
方向(矢印A方向)の所定の位置に固定されている。ま
た、前記軸受け5に軸支された回転軸6の一端には、皿
状の軸止め7が前記基板1の開口部1aに取り付けられ
た皿状の軸止め7が当接し、回転軸6が軸受け5に取り
付けられている。また、該軸受け5は、金具8によって
基板1にネジ止めにより固定されている。そして、金具
8と前記複数の駆動コイル2とは一体化されているの
で、金具8を基板1にネジ止めすると駆動コイル2も同
時に基板1に固定される。
【0009】また、前記ロータ4の中央部近傍にリング
状に突出した第3段部4dの表面の全面に、UV接着剤
から成る接着層9が所定の厚さで形成され、該接着層9
の表面に円盤状の磁石から成るチャッキング・マグネッ
ト10を載置して、ロータ4の第3段部にチャッキング
・マグネット10を取り付けている。そして、該チャッ
キング・マグネット10は、その中央部に前記回転軸6
と空隙を形成する開口穴10aが設けられて、該開口穴
10a近傍にリング状の、平坦なチャッキング面10b
が突出して形成されている。そして、該チャッキング面
10bは、前記軸受け5に軸支された回転軸6の軸芯方
向に対して垂直に位置した状態で、チャッキング・マグ
ネット10が、前記接着層9を介して前記ロータ4に取
り付けられている。そのために、前記チャッキング面1
0bの面振れが小さくなり、前述した従来の技術で説明
したような面振れを全数選別する必要がない。また、前
記チャッキング・マグネット10の外周側には駆動ピン
11を、ロータ4の第2段部4cの駆動ピン取り付け穴
4fに配置し、該駆動ピン11の上面は、前記チャッキ
ング・マグネット10のチャッキング面10bよりも突
出して取り付けられて、駆動ピン11は、その上面がチ
ャッキング・マグネット10のチャッキング面10bと
同一面まで降下でき上下動できるように成っている。
【0010】一方、前述したチャッキング装置に装填さ
れる、一般市販品であるディスクカートリッジ(全体に
ついては図示省略する)の内部には、磁気記録媒体とし
てのフレキシブル・ディスク12が、その中央部のハブ
13に取り付けられて収納されている。そして該ハブ1
3は、本発明のチャッキング装置に装填したときにチャ
ッキング・マグネット10の磁力でチャッキング面10
bに吸着されるように、鉄等の磁性材料から形成され
て、その回転中心には前記回転軸6を嵌入可能な開口1
3aが4角形状で設けられている。また、ハブ13の外
周近傍には、前記駆動ピン11が挿入されてフレキシブ
ル・ディスク12を回転させるための、長方形の位置決
め穴13bが形成されて、磁気ディスクは周知な構成で
形成されている。
【0011】以上のような構成の磁気ディスクのチャッ
キング装置は、駆動コイル2に、所定の位相で電源供給
が行われると、チャッキング・マグネット10を接着層
9で取り付けたロータ4が回転して、その回転に追従し
て駆動ピン11が回転し、該駆動ピン11が係合してい
るハブ13が回転して、フレキシブル・ディスク12も
回転する。このような磁気ディスクのチャッキング装置
は、フレキシブル・ディスク12とハブ13から成る磁
気ディスクを回転させて、前記フレキシブル・ディスク
12の表面に磁気ヘッド(図示せず)を接触させて、デ
ータの記録・再生を行うので、フレキシブル。ディスク
12の面振れが小さくなければならない。そこで、本発
明の磁気ディスクのチャッキング装置においては、前記
フレキシブル・ディスク12を吸着保持するチャッキン
グ面10bを、前記回転軸6の軸芯方向に対して垂直に
位置して取り付けているので、ロータ4の第3段部4d
に面振れが大きかったとしても、チャッキング面10b
の面振れは小さい。そのために、該チャッキング面10
bに吸着されるハブ13に取り付けられた、フレキシブ
ル・ディスク12の面振れも小さくなり、フレキシブル
・ディスク12と磁気ヘッドとの接触が安定して、精度
の高い記録・再生を行うことができる。
【0012】このような構成の磁気ディスクのチャッキ
ング装置の製造方法について説明すると、図2に示すよ
うに、その製造方法の第1工程は、回転軸6の一端を、
組立治具(全体については図示を省略する)の、第1の
治具である回転軸保持台15に形成された軸穴15aに
挿入する。このとき、回転軸6はその周面が軸穴15a
の内周面に隙間なく接し該軸穴15a内に、所定の深さ
Yだけ没した状態で前記回転保持台15に保持される。
そして、前記回転軸6の他端に、前記ロータ4のボス穴
4eを位置合わせして、前記回転軸保持台15の表面1
5bが対向する上方側に配置された第2の治具である
型16を小型プレス等で軸芯方向(矢印B方向)へ降下
させ、回転軸6の軸芯方向に対して垂直に設置された、
平面からなる押圧面16bで、ロータ4の第3段部4d
を押圧すると、前記ロータ4の第3段部4dの内面が、
前記回転軸保持台15の表面15bに当接されて、回転
軸6の他端が上型16の開口16a内に突出して、回転
軸6へのロータ4の圧入作業、即ち第1工程は終了す
る。
【0013】次に、製造方法の第2工程は、図2の状態
から前記上型16を上方に回避させてから、回転軸保持
台15に保持された状態の、ロータ4の第2平坦面4c
の駆動ピン取り付け穴4fに、駆動ピン11を挿入して
取り付け、前記ロータ4の第3段部4dの表面に、液状
のプライマを塗布し、更にその上にUV接着剤から成る
接着層9を所定の厚さで塗布し、該接着層9の表面にチ
ャッキング・マグネット10を載置する。そして、図3
に示すように、再度前記組立治具の上型16を降下させ
て、回転軸6の軸芯方向を基準とし、前記軸芯方向に対
して垂直に設置した押圧面16bで、チャッキング面1
0bを押圧すると、チャッキング・マグネット10の接
着面10cが、UV接着剤からなる硬化前の接着層9を
圧縮して、ロータ4の回転軸6への取り付けバラツキ
(回転軸6と第3段部4dとの垂直度のバラツキ)、お
よび、チャッキング面10bと接着面10cの平行度の
バラツキに関係なく、上型16の押圧面16bに倣っ
て、前記チャッキング面10bは、回転軸6の軸方向
に対して垂直に位置して、ロータ4に仮止めされて、回
転軸6の一端からチャッキング面10bまでの寸法が所
定寸法Zになった状態で、上型16の押圧はストップす
る。このとき、接着層9はロータ4とチャッキング・マ
グネット10でサンドイッチ状に挟まれて押圧されるの
で、第3段部4dの外周側と回転軸6側の両側にはみ出
た状態になっている。そして、図3に示すように、前記
組立治具の回転軸保持台15と上型16とで、チャッキ
ング面10bを回転軸6の軸芯方向を基準として、該軸
芯方向に対して垂直になるように、サンドイッチ状に挟
み込んでチャッキング・マグネット10を接着層9に押
しつけた状態で、接着層9に紫外線を照射すると、UV
接着剤から成る接着層9は短時間で硬化して、チャッキ
ング面10bが回転軸6の軸方向に対して垂直に位置し
て、チャッキング・マグネット10はロータ4の第3段
部4dに固定されてユニット化される。なを、第3段部
4dと接着剤9との間にはプライマを介在させているの
で、ロータ4を円筒状に加工する際に、ロータ4に吹き
付けられた加工油や、組立作業時ローた4に付着する作
業者の手の汚れ等を除去できるとともに、接着層9の効
果を促進することができ、3段部4dと接着層9との
結合を強固にすることができる。
【0014】次に、第3工程として、図1に示すよう
に、基板1の中央部の開口部1aに、軸止め7をかぶせ
て蓋をして、その上に軸受け5を載置する。次に、該軸
受け5の上に、複数の駆動コイル2が一体化された金具
8をかぶせて、ネジ止めすると、基板1に駆動コイル2
と、軸受け5と、軸止め7が取り付けられてユニット化
される。次に、第4工程として、前記第3工程でユニッ
ト化された基板1の軸受け5の軸穴5aに、前記ロータ
マグネット3とロータ4と回転軸6とチャッキング・マ
グネット10とを取り付けてユニット化されたロータ4
の回転軸6の一端を挿入すると、回転軸6の一端は軸止
め7に当接して、前記ユニット化されたロータ4は軸受
け5に軸支される。このとき、前記ユニット化されたロ
ータ4は、ロータマグネット3と駆動コイル2が吸引し
て、外部から振動等が加わっても、軸受け5から抜け出
すことはない。また、ユニット化されたロータ4は、基
板1、および、駆動コイル2、および、軸受け5との間
に、それぞれ所定の空隙が形成されて、軸受け5の軸穴
5aに回転自在に軸支されて、本発明の磁気ディスクの
チヤッキング装置の組立が終了する。また、チャッキン
グ・マグネット10のチャッキング面10bは、回転軸
6の軸芯方向に対して垂直に位置して取り付けられてい
るので、ロータ4が回転してもチャッキング面10bの
面振れは、磁気ディスクへの記録・再生に影響がない程
度の小さい範囲であるので、本発明の磁気ディスクのチ
ヤッキング装置の組立終了後に、チャッキング面10b
の面振れを全数検査しなくてもよい。
【0015】このような本発明の形態において、ロータ
4と回転軸6との固定は、圧入に限定されるものではな
く、その他の実施の形態として、例えば図4に示すよう
に、回転軸6とロータ4のボス穴4eに隙間が設けられ
た構成でもよい。このような構成のチャッキング装置の
製造方法は、回転軸保持台15の軸穴15aに、回転軸
6の一端を保持して、該回転軸6の他端に、ロータ4の
ボス穴4eを挿入すると、ロータ4の第3段部4dの内
面が回転軸保持台15の表面15bに載置されて、ロー
タ4は、回転軸6の所定の位置、即ち回転軸6の一端か
ら寸法Yのところで位置決めされる。また、このときロ
ータ4が、回転軸6に対して偏芯しないように、ロータ
4の第2段部4cと第3段部4dの境目の段部を、組立
治具の回転軸保持台15の外周部に当接して、ロータ4
の中心と回転軸6の中心とが同芯になるように位置決め
される。次に、ロータ4の第3平坦面4dにUV接着剤
から成る接着層9を所定の厚さで塗布し、その接着層9
を回転軸6の外周面6aにまで接して形成し、該接着層
9の上からチャッキング・マヅネット10を位置決めし
て載置する。その後の組立は前述した本発明の実施の形
態と同一なので説明を省略する。このような、その他の
実施の形態においては、UV接着剤から成る接着層9
で、回転軸6と、ロータ4と、チャッキング・マグネッ
ト10とを固定できるので、本発明の実施の形態で説明
したような、製造方法の第1工程の回転軸6にロータ4
を圧入する作業が不要になり組立作業が簡略化されて低
コストのチャッキング装置を提供できる。なを、接着層
9への紫外線の照射は、チャッキング・マグネット10
を接着層9に押しつけた状態で行ったが、チャッキング
・マグネット10を接着層に押しつけた後に行うように
してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明における磁気
ディスクのチャッキング装置の製造方法は、ロータを固
着した回転軸の軸芯方向を基準とし、チャッキング・マ
グネットのチャッキング面が前記軸芯方向に対して垂直
になるように、前記チャッキング・マグネットを前記ロ
ータに取り付けるので、チャッキング面の面振れが小さ
くて、磁気ヘッドとフレキシブル・ディスクの接触が安
定する磁気ディスクのチャッキング装置の製造方法を提
供できる。また、前記製造方法によりチャッキング面の
面振れが小さくなるので、面振れの全数検査が不要に成
り組み立て作業性がよくなって、コスト低減に効果があ
る。
【0017】また、第1あるいは第2の治具を上下動さ
せて、前記ロータと、回転軸の軸芯方向に対して垂直に
設置された平面を有する第2の治具との間に配置した、
チャッキング・マグネットをロータ側に押しつけるよう
にしたので、チャッキング面を回転軸の軸芯方向に対し
て垂直に取り付けることができる磁気ディスクのチャッ
キング装置の製造方法を提供できる。
【0018】また、ロータの表面に接着層を設け、該接
着層に前記チャッキング・マグネットを載置して、該チ
ャッキング・マグネットのチャッキング面を押しつける
ようにしたので、ロータの回転軸への取り付けバラツキ
(面振れ)や、チャッキング・マグネットのチャッキン
グ面と接着面の平行度のバラツキを吸収して、前記チャ
ッキング面を回転軸の軸芯方向に対して垂直に取り付け
ることができる磁気ディスクのチャッキング装置の製造
方法を提供できる。
【0019】また、前記接着層をUV接着剤で形成し、
該UV接着剤に前記チャッキング・マグネットを押しつ
けた状態、あるいは後に、前記UV接着剤に紫外線を照
射して、該UV接着剤を硬化させるようにしたので、接
着剤の硬化時間が短縮されて、組立時間が短縮できる、
磁気ディスクのチャッキング装置の製造方法を提供でき
る。
【0020】また、本発明のチャキング装置は、前記請
求項1、あるいは2、あるいは3、あるいは4記載の磁
気ディスクのチャッキング装置の製造方法によって製造
されるので、チャッキング面の面振れが小さくて、磁気
ヘッドとフレキシブル・ディスクの接触が安定するの
で、精度の高い記録・再生ができる磁気ディスクのチャ
ッキング装置を提供できる。
【0021】また、UV接着剤から成る接着層を介して
前記チャッキング面を、前記回転軸の軸芯方向に対して
垂直にして、前記ロータの表面にチャッキング・マグネ
ットを取り付けたので、接着剤の硬化時間が短縮でき
て、磁気ディスクのチャッキング装置の組立時間を短縮
できる。また、前記接着層によりロータの回転軸への取
り付けバラツキ(面振れ)や、チャッキング・マグネッ
トのチャッキング面と接着面の平行度のバラツキ等を吸
収して、前記チャッキング面を回転軸の軸芯方向に対し
て垂直に取り付けることができるので、チャッキング面
の面振れが小さくなり、面振れの全数検査が不要にな
り、磁気ディスクのチャッキング装置のコスト低減がで
きる。
【0022】また、前記ロータの中央部近傍にリング状
の突出部を形成し、該突出部の表面に前記接着層を形成
したので、前記リング状に突出形成した段部、すなわち
本実施の形態の第3段部の表面にだけ、UV接着剤から
成る接着層を塗布できるので、余分な所に接着剤を塗布
することがないので、接着剤のムダ使いがない。
【0023】また、前記ロータと回転軸との固着は、前
記接着層を前記ロータの表面から回転軸外周に接して塗
布して、前記接着層を介して前記ロータと前記チャッキ
ング・マグネットと取り付けると共に、前記回転軸に前
記ロータを同時に固着したので、回転軸にロータを圧入
する作業が不要になり、組立工程が簡略化されて低コス
トのチャッキング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスクのチャッキング装置の要
部断面図。
【図2】本発明の磁気ディスクのチャッキング装置の組
立を説明する要部断面図。
【図3】本発明の磁気ディスクのチャッキング装置の組
立を説明する要部断面図。
【図4】本発明のその他の実施例を説明する要部断面
図。
【図5】従来の磁気ディスクのチャッキング装置の要部
断面図。
【符号の説明】
1 基板 2 駆動コイル 3 ロータマグネット 4 ロータ 6 回転軸 7 軸止め 9 接着剤 10 チャッキング・マグネット 11 駆動ピン 12 フレキシブル・ディスク 13 ハブ 15 回転軸保持台 20 ロータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを固着した回転軸を保持するため
    の第1の治具と、該第1の治具によって保持された前記
    回転軸の軸芯方向を基準とし、該軸芯方向に対して垂直
    に設定された平面を有する第2の治具とを備え、前記第
    1の治具に前記回転軸を保持した状態で前記第2の治具
    を前記平面が前記ロータに対向するように配置し、前記
    ロータの上面に所定厚さで塗布した接着剤を介してチャ
    ッキング・マグネットを載置した状態で前記第1あるい
    は第2の治具を上下動させて前記チャッキング・マグネ
    ットを前記ロータ側に押し付け、前記チャッキング・マ
    グネットのチャッキング面が前記回転軸の軸芯方向に対
    して垂直となるように、前記チャッキング・マグネット
    を前記ロータに取り付けることを特徴とする磁気ディス
    クのチャッキング装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤としてUV接着剤を用い、該
    UV接着剤に前記チャッキング・マグネットを押しつけ
    た状態、あるいは後に、前記UV接着剤に紫外線を照射
    して、前記UV接着剤を硬化させるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の磁気ディスクのチャッキング装
    置の製造方法。
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