JP2001332014A - ターンテーブル及びその製造方法並びにスピンドルモータ及びその製造方法 - Google Patents

ターンテーブル及びその製造方法並びにスピンドルモータ及びその製造方法

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JP2001332014A
JP2001332014A JP2000146707A JP2000146707A JP2001332014A JP 2001332014 A JP2001332014 A JP 2001332014A JP 2000146707 A JP2000146707 A JP 2000146707A JP 2000146707 A JP2000146707 A JP 2000146707A JP 2001332014 A JP2001332014 A JP 2001332014A
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Japan
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rotating body
adhesive
rotating shaft
rotating
turntable
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Application number
JP2000146707A
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English (en)
Inventor
Toshiro Hayashi
俊郎 林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターンテーブルのテーブル面を切削加工する
ことなく高い面精度のテーブル面を形成することができ
るようにする。 【解決手段】 光ディスクが載置されるテーブル13
と、このテーブル13の中央孔12に挿通される回転軸
5と、を備えているターンテーブルに関する。中央孔1
2には紫外線硬化性接着剤25が充填される接着剤保持
部17を設け、テーブル13を回転軸5に姿勢変更可能
に支持すると共にテーブル13及び回転軸5間をゴムリ
ング11を介して動力伝達可能に連結し、接着剤保持部
17に紫外線硬化性接着剤25を充填した状態でテーブ
ル13を回転させることにより遠心力でテーブル13が
所定範囲内の水平状態となったときに紫外線硬化性接着
剤25に紫外線を照射して硬化させることによりテーブ
ル13及び回転軸5間が固着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDプレーヤ、C
D−ROMプレーヤ、DVDプレーヤ等のディスク駆動
装置に使用され、情報記録媒体としてCD、CD−RO
M、DVD等のディスク状記録媒体が装着されるターン
テーブル及びこのターンテーブルを備えたスピンドルモ
ータ、並びにこのターンテーブル及びスピンドルモータ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、CDプレーヤ、DVDプレーヤ
等のディスク記録及び/又は再生装置には、CDやDV
D等のディスク状記録媒体を回転駆動するためにスピン
ドルモータが使用されている。このスピンドルモータの
回転軸には、CDやDVD等のディスク状記録媒体が載
置されるターンテーブルが設けられている。このターン
テーブルは、装着されたディスク状記録媒体の回転時に
おける面振れを抑制し、数百から数千回転で高速回転さ
れるものである。
【0003】従来の、この種のターンテーブルとして
は、例えば、特開平11−260037号公報に開示さ
れているようなものがある。このターンテーブルは、D
Cブラシレスモータとして構成されたスピンドルモータ
に一体的に設けられている。即ち、スピンドルモータ
は、鍔付円筒形状のベースブラケットと、このベースブ
ラケットに固定されたステータと、ベースブラケットに
回転自在に支持されたロータと、ターンテーブルとを備
えている。
【0004】ロータは、筒状のロータフレームと、この
ロータフレームの内周面に固定されたロータマグネット
とを有している。また、ターンテーブルは、ロータフレ
ームの上端を塞ぐようにロータフレームと一体に形成さ
れている。このターンテーブルの中央部には光ディスク
のセンタ穴が嵌合されるハブ部が設けられており、この
ハブ部の中央部には回転軸が圧入されて一体的に取り付
けられている。更に、ターンテーブルの周縁部には、弾
性を有する樹脂を硬化して形成したリング状の面振れ吸
収層が固着されている。この面振れ吸収層は、弾性を有
する樹脂によって形成されており、光ディスクが回転す
る際の面振れを吸収する機能を有している。
【0005】このようなターンテーブルの面振れ精度を
高めるため、従来では、次の1から3に述べるような方
法が取られていた。その1は、回転軸をテーブルの中央
孔に圧入し又は挿入して接着剤で固着した後、軸基準に
てテーブル面を切削加工することにより回転軸の軸心線
に対してテーブル面を垂直又は略垂直に形成し、テーブ
ル面の振れ精度を切削加工によって出す。その後、回転
軸の付いたテーブルをモータの一部として組み立てる。
その2は、モータの完成後、そのモータ自体の回転力に
よってテーブルを回転駆動し、そのテーブル面を切削加
工することにより回転軸の軸心線に対してテーブル面を
垂直又は略垂直に形成し、同じく切削加工によってテー
ブル面の精度を出す。その3は、モータの完成後、その
モータ自体の回転力だけではテーブル面の切削に必要な
トルクを得られない場合に、そのテーブルを回し金等を
使用して外からの力で回転駆動し、そのテーブル面を切
削加工することにより回転軸の軸心線に対してテーブル
面を垂直又は略垂直に出すようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のテーブル面の振れ精度を高精度に出す方
法においては、次に述べるような課題があった。上述し
た第1の方法では、テーブル面を切削するための2次加
工が必要となることから、加工工程が増えてコストアッ
プにつながる。また、軸受け部分がユニット化される場
合、例えば、ダイレクトベアリングの場合には、軸基準
によるテーブル面の加工ができない。上述した第2の方
法では、モータの組立工程内においてテーブル面の切削
による切粉が発生するため、その切粉の影響が組立工程
に及ばないようにする必要がある。その結果、切削工程
を組立工程と分離して設ける必要があり、組立時の生産
性が悪い。上述した第3の方法では、第2の方法と同様
の課題があるばかりでなく、テーブルを外部駆動するた
めの装置が必要になり、著しく不経済である。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、ターンテーブルのテーブル面を切
削加工することなく高い面精度のテーブル面を形成する
ことができると共に、そのテーブル面の成形作業を組立
工程内(インライン)において簡単に行うことができ、
テーブル面の切削による切粉の影響を受けることのない
ターンテーブル及びスピンドルモータの製造方法並び
に、その製造方法により生産されるターンテーブル及び
スピンドルモータを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載のターンテーブルは、ディスク状記録媒体が載置さ
れる回転体と、この回転体の中央孔に挿通される回転軸
と、を備え、中央孔には紫外線硬化性接着剤が充填され
る接着剤保持部を設け、回転体を回転軸に姿勢変更可能
に支持すると共に回転体及び回転軸間を動力伝達部材を
介して動力伝達可能に連結し、接着剤保持部に紫外線硬
化性接着剤を充填した状態で回転体を回転させることに
より遠心力で回転体が所定範囲内の水平状態となったと
きに紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して硬化させる
ことにより回転体及び回転軸間が固着されていることを
特徴としている。
【0009】本出願の請求項2記載のターンテーブル
は、回転体の中央孔には、半径方向内側に突出するよう
に形成されると共に回転軸に対する姿勢変化を許容する
フランジ部を設け、このフランジ部の上面側に接着剤保
持部を形成したことを特徴としている。
【0010】本出願の請求項3記載のターンテーブル
は、接着剤保持部の開口側には、半径方向内側に張り出
すように形成され遠心力の作用により紫外線硬化性接着
剤に接着剤保持部の内側へ向かう力を付与する反り返し
部を設けたことを特徴としている。
【0011】本出願の請求項4記載のターンテーブル
は、動力伝達部材は摩擦係数の大きいゴムリングからな
り、このゴムリングを、回転軸に設けた環状溝に装着す
ると共に中央孔の内面に接触させて動力を伝達するよう
にしたことを特徴としている。
【0012】本出願の請求項5記載のターンテーブルの
製造方法は、動力伝達部材を介して回転軸と動力伝達可
能に連結された回転体を回転駆動し、その回転により発
生する遠心力によって回転体が所定範囲内の水平状態と
なったときに、回転体の中央孔に設けた接着剤保持部に
充填されている紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して
硬化させることにより回転体及び回転軸間を固着するよ
うにしたことを特徴としている。
【0013】本出願の請求項6記載のスピンドルモータ
は、ディスク状記録媒体が載置される回転体と、この回
転体の中央孔に挿通される回転軸と、この回転軸を回転
自在に支持する支持部材と、回転体を回転駆動させる回
転駆動機構と、を備え、中央孔には紫外線硬化性接着剤
が充填される接着剤保持部を設け、回転体を回転軸に姿
勢変更可能に指示すると共に回転体及び回転軸間を動力
伝達部材を介して動力伝達可能に連結し、接着剤保持部
に紫外線硬化性接着剤を充填した状態で回転体を回転さ
せることにより遠心力で回転体が所定範囲内の水平状態
となったときに紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して
硬化させることにより回転体及び回転軸間が固着されて
いることを特徴としている。
【0014】本出願の請求項7記載のスピンドルモータ
は、回転体の中央孔には、半径方向内側に突出するよう
に形成されると共に回転軸に対する姿勢変化を許容する
フランジ部を設け、このフランジ部の上面側に接着剤保
持部を形成したことを特徴としている。
【0015】本出願の請求項8記載のスピンドルモータ
は、接着剤保持部の開口側には、半径方向内側に張り出
すように形成され遠心力の作用により紫外線硬化性接着
剤に接着剤保持部の内側へ向かう力を付与する反り返し
部を設けたことを特徴としている。
【0016】本出願の請求項9記載のスピンドルモータ
は、動力伝達部材は摩擦係数の大きいゴムリングからな
り、このゴムリングを、回転軸に設けた環状溝に装着す
ると共に中央孔の内面に接触させて動力を伝達するよう
にしたことを特徴としている。
【0017】本出願の請求項10記載のスピンドルモー
タは、回転駆動機構は、支持部材に設けられた巻芯部及
びこの巻芯部に巻回された巻線と、回転体に設けられた
ロータ及びこのロータに取り付けられたリング状のマグ
ネットとを有することを特徴としている。
【0018】本出願の請求項11記載のスピンドルモー
タの製造方法は、動力伝達部材を介して回転軸と動力伝
達可能に連結され且つ支持部材によって回転自在に支持
されている回転体を、支持部材に取り付けられた回転駆
動機構により回転駆動し、その回転により発生する遠心
力によって回転体が所定範囲内の水平状態となったとき
に、回転体の中央孔に設けた接着剤保持部に充填されて
いる紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して硬化させる
ことにより回転体及び回転軸間を固着するようにしたこ
とを特徴としている。
【0019】本出願の請求項12記載のスピンドルモー
タの製造方法は、回転駆動機構による回転体の回転前又
は回転中に、この回転体の姿勢を水平状態とするよう回
転体に磁力線を作用させて回転体の姿勢を調整するよう
にしたことを特徴としている。
【0020】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載のターンテーブルでは、回転により発生
する遠心力で回転体が所定範囲内の水平状態となったと
きに紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して硬化させる
ことにより、回転軸の軸心線に対する回転体のテーブル
面が水平又は水平に近い状態で回転体及び回転軸間を固
着させることができる。そのため、テーブル面を切削加
工することなく高い面精度を有するテーブル面を備えた
ターンテーブルを提供することができる。
【0021】本出願の請求項2記載のターンテーブルで
は、回転体の中央孔に内向きのフランジ部を設け、この
フランジ部の上面側を接着剤保持部とすることにより、
遠心力によって回転体の姿勢を所定範囲内の水平状態に
調整することができると共に、その水平状態で紫外線硬
化性接着剤を硬化させて回転体と回転軸を一体的に結合
することができる。
【0022】本出願の請求項3記載のターンテーブルで
は、接着剤保持部の開口側に反り返し部が存在するた
め、遠心力の作用によって反り返し部から紫外線硬化性
接着剤に接着剤保持部の内側へ移動させようとする力を
作用させることができ、従って、紫外線硬化性接着剤が
接着剤保持部から抜け出し難いようにすることができ
る。
【0023】本出願の請求項4記載のターンテーブルで
は、動力伝達部材としてゴムリングを用いることによ
り、簡単な構造でありながら回転力を確実に伝達するこ
とができると共に、回転体を水平状態に直すことが容易
な機構を安価に提供することができる。
【0024】本出願の請求項5記載のターンテーブルの
製造方法では、テーブル面を切削加工することなく高い
面精度を有するテーブル面を簡単に形成することができ
ると共に、そのテーブル面の成形作業を組立工程のイン
ラインにおいて行うことができる。
【0025】本出願の請求項6記載のスピンドルモータ
では、回転により発生する遠心力で回転体が所定範囲内
の水平状態となったときに紫外線硬化性接着剤に紫外線
を照射して硬化させることにより、回転軸の軸心線に対
する回転体のテーブル面を水平又は略水平にした状態で
回転体と回転軸を固着させることができる。そのため、
テーブル面を切削加工することなく高い面精度のテーブ
ル面を有するターンテーブルを備えたスピンドルモータ
を容易に生産することができる。
【0026】本出願の請求項7記載のスピンドルモータ
では、回転体の中央孔に内向きのフランジ部を設け、こ
のフランジ部の上面側を接着剤保持部とすることによ
り、遠心力によって回転体の姿勢を所定範囲内の水平状
態に調整することができると共に、その水平状態で紫外
線硬化性接着剤を硬化させて回転体と回転軸を一体的に
結合させることができる。
【0027】本出願の請求項8記載のスピンドルモータ
では、接着剤保持部の開口側に反り返し部が存在するた
め、遠心力の作用によって反り返し部から紫外線硬化性
接着剤に接着剤保持部の内側へ移動させようとする力を
作用させることができ、紫外線硬化性接着剤が接着剤保
持部から抜け出し難いようにすることができる。
【0028】本出願の請求項9記載のスピンドルモータ
では、動力伝達部材としてゴムリングを用いることによ
り、簡単な構造でありながら回転力を確実に伝達するこ
とができ、回転体を水平状態に直すことが容易な機構を
安価に提供することができる。
【0029】本出願の請求項10記載のスピンドルモー
タでは、巻線が巻回された巻芯部とロータに取り付けら
れたマグネットとで回転駆動機構を形成することによ
り、構造が簡単でありながら回転体を確実に回転駆動し
て遠心力を発生させることができる。
【0030】本出願の請求項11記載のスピンドルモー
タの製造方法では、テーブル面を切削加工することなく
高い面精度を有するテーブル面を簡単に形成することが
できると共に、そのテーブル面の成形作業を組立工程の
インラインにおいて行うことができる。
【0031】本出願の請求項12記載のスピンドルモー
タの製造方法では、回転体の回転前又は回転中におい
て、水平調整機構から回転体に磁力線を作用させて回転
体の姿勢を水平状態に直すように調整することができ、
遠心力による面振れ補正を行う前に回転体の面振れ量を
所定範囲内に抑えた状態で回転駆動させることができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図11は、本発明の実施の
例を示すものである。即ち、図1は本発明のターンテー
ブルを備えたスピンドルモータを示す縦断面図、図2は
図1の要部を拡大して示す説明図、図3及び図4は本発
明のターンテーブルの振れ補正の原理を説明するそれぞ
れ説明図、図5は本発明のターンテーブルの振れ補正を
行うテーブル回転装置の第1の実施例を断面して示す説
明図、図6は図5に示す回転体の要部を拡大して示す断
面図、図7は同じくテーブル回転装置の分解斜視図、図
8は同じくテーブル回転装置の駆動回路図、図9は同じ
く駆動波形を示すグラフ、図10本発明のターンテーブ
ルの振れ補正を行うテーブル回転装置の第2の実施例を
断面して示す説明図、図11は図10の要部を拡大して
断面して示す説明図である。
【0033】図1に示す本発明の第1の実施例に係るス
ピンドルモータ1は、例えば、光ディスク駆動装置に用
いられるもので、DCブラシレスモータとして適用した
ものである。このスピンドルモータ1は、光ディスク駆
動装置のシャーシに固定する支持部材2と、この支持部
材2に固定された軸受部材3と、この軸受部材3に固定
されたステータ4と、軸受部材3に回転自在に支持され
た回転軸5と、この回転軸5に固定された回転体6等を
備えて構成されている。
【0034】図1に示すように、支持部材2は、中央部
に開口孔2aが設けられた板体からなる。この支持部材
2の一方の面である下面2bが、スピンドルモータ1を
光ディスク駆動装置等に載置するための基準面とされて
いる。この支持部材2の基準面2bは、所定の平面度を
保持するように精度良く且つ平滑に形成する。更に、支
持部材2には、図示しないがスピンドルモータ1を光デ
ィスク駆動装置等に取り付けるための挿通孔が複数設け
られている。
【0035】この支持部材2の開口孔2aに、軸受部材
3の軸方向一端が嵌合され、カシメによる固着手段によ
って固定されている。軸受部材3としては、玉軸受やこ
ろ軸受等のころがり軸受を用いても良く、軸受メタルを
使用したすべり軸受を用いることもでき、更には動圧軸
受を適用することもできる。この実施例では、軸受部材
3は、支持部材2に固定された円筒状の軸受スリーブ3
aと、この軸受スリーブ3aの内側に固定された焼結含
油合金製の軸受メタル3bとから構成されている。ま
た、軸受部材3の固着手段はカシメに限定されるもので
はなく、接着剤を用いて固着してもよく、その他の固着
手段を適用することもできる。
【0036】軸受部材3の軸受スリーブ3aの固定側と
反対側の端部には、ステータ4が固定されている。この
ステータ4は、軸受スリーブ3aに圧入等の固着手段に
よって嵌合されて固定された鉄芯7と、この鉄芯7の巻
芯部に巻回された巻線8とから構成されている。鉄芯7
は、円周方向に等角度間隔に設けられた複数の巻芯部
(例えば6個)を有し、各巻芯部には巻線8がそれぞれ
所定の巻数を巻き付けられている。各巻線8は支持部材
2側に引き出され、外部のモータ駆動回路に接続される
フレキシブル配線基板9に接続されている。そして、フ
レキシブル配線基板9は、接着剤等の固着手段によって
支持部材2に固定されている。
【0037】また、軸受部材3の軸受メタル3bには、
丸棒状の回転軸5が着脱可能に挿入されて回転自在に支
持されている。この回転軸5の軸方向中途部には周方向
に連続する環状溝10が設けられている。この環状溝1
0には、動力伝達部材の一具体例を示すゴムリング11
が装着されている。このゴムリング11は回転軸5と回
転体6との間に回転力を伝達するもので、摩擦係数の大
きな材質によって形成されている。動力伝達部材として
は、ゴムリングに限定されるものではなく、例えば、O
リングその他のシール用リング等を用いることもでき
る。
【0038】この回転軸5が、回転体6の中央孔12に
挿通されている。回転体6は、中央部に中央孔12が設
けられた円盤状のテーブル13と、このテーブル13の
外周縁に嵌合されて一面側に突出するよう固定された円
筒状のロータ14と、このロータ14の内周面に固定さ
れたリング状をなす回転駆動用のマグネット15等を備
えて構成されている。
【0039】テーブル13は、中央孔12が設けられた
ボス部13aを有し、その中央孔12には内向きのフラ
ンジ部16と、紫外線硬化性接着剤を収納して保持する
ための接着剤保持部17が設けられている。中央孔12
の内径は、回転軸5の環状溝10に装着されたゴムリン
グ11の外径よりも若干小さく設定されている。従っ
て、軽く圧縮された状態でゴムリング11が中央孔12
の内面に接触され、このゴムリング11を介して回転軸
5とテーブル13との間に動力(トルク)が伝達可能に
構成されている。この中央孔12の孔方向中途部に、半
径方向内側に張り出すようにフランジ部16が設けられ
ている。
【0040】中央孔12のフランジ部16は、回転軸5
との間のスキマを適当な大きさに抑えつつ回転体6の姿
勢変化を可能とするために設けたもので、両面をテーパ
形状又は曲面形状とすることにより半径方向内側へ向か
うに従って薄肉となるように形成されている。このフラ
ンジ部16の最も直径の小さい最小径部の直径は、回転
軸5の直径よりも若干大きく形成されており、回転軸5
との間に適当な大きさのスキマ(例えば、2μm〜5μ
m)が設定されている。このスキマを設けると共にフラ
ンジ部16の形状を先細に形成することによりテーブル
13が、回転軸5に対して360度の全周に亘って傾斜
可能とされていて、テーブル13の姿勢変化が許容され
ている。
【0041】このフランジ部16の一面側に、紫外線硬
化性接着剤が充填される接着剤保持部17が設けられて
いる。この接着剤保持部17は、回転軸5とテーブル1
3との間を接着するために十分な量の紫外線硬化性接着
剤を収納できる大きさに形成されている。この紫外線硬
化性接着剤に紫外線を照射することにより、その接着剤
が硬化されて回転軸5とテーブル13とが接合され、回
転軸5と回転体6とが一体的に回転駆動される。これに
使用される紫外線硬化性接着剤としては、接着剤粘度が
10000(mPs )以上であって、積算光量が3000
(mJ/cm2)であるものが好ましい。具体的には、例え
ば、スリーボンド株式会社製「スリーボンド1359
D」(粘度:14000mPs )(硬化光量:SPOT
CURE 250W超高圧水銀灯:ウシオ電機株式会社
製、完全硬化時間:30秒)等を適用することができ
る。
【0042】また、テーブル13の上面側のボス部13
aの半径方向外側には、所定の幅で周方向に連続する環
状溝13bが設けられている。この環状溝13bには、
リング状をなすチャッキング用のマグネット18が嵌合
され、接着剤等の固着手段によって貼着固定されてい
る。テーブル13の下面側の外周縁には、周方向に連続
する環状凸部13cが設けられている。この環状凸部1
3cにロータ14が嵌合され、接着剤やカシメ等の固着
手段によって固定されている。このロータ14の内周面
には、リング状をなす回転駆動用のマグネット15が接
着剤等の固着手段によって貼着固定されている。
【0043】このマグネット15は、鉄芯7の巻芯部の
数に対応した数(巻芯部の数:極数=3:4)の極数を
有している。即ち、マグネット15は、周方向に多極に
磁化されている。このマグネット15の内周面とステー
タ4の外周面との間には適当な大きさのギャップが設定
されており、そのギャップを介してマグネット15とス
テータ4とが対向されている。
【0044】上述したステータ4とロータ14とマグネ
ット15とフレキシブル配線基板9とによって回転駆動
機構19が構成されている。また、テーブル13とロー
タ14とマグネット15とによって回転体6が構成さ
れ、この回転体6と回転軸5とマグネット18とによっ
てターンテーブル20が構成されている。かくして、図
示しない駆動回路からフレキシブル配線基板9を介して
ステータ4の巻線8に通電することにより、マグネット
15及びロータ14が鉄芯7から力を受ける。その結
果、ステータ4から回転体6に回転力が付与され、ター
ンテーブル20が一方向に回転駆動される。このターン
テーブル20の上面に、ディスク状記録媒体の具体例を
示すリムーバブルディスク、コンパクトディスクCD、
CD−ROM等の光ディスクが載置される
【0045】このような構成を有するスピンドルモータ
1のテーブル13と回転軸5との接合は、例えば、次の
ようにして行われる。この場合、テーブル13の中央孔
12に挿通されている回転軸5と、中央孔12に設けた
フランジ部16との間には適当な大きさのスキマ(例え
ば、2μm〜5μm)が設定されていると共に、フラン
ジ部16の半径方向内側が薄肉部とされているため、回
転軸5に対して360度の全周に亘ってテーブル13が
傾斜可能とされている。また、回転軸5に設けた環状溝
10に装着されたゴムリング11がフランジ部16の下
面に当接されることにより、回転軸5に対する回転体6
の上下方向の位置決めがされている。
【0046】従って、この状態においては、回転軸5と
回転体6とは完全には固定されておらず、360度の全
周に亘って多少の自由な傾きを持っている。その一方、
ゴムリング11を介して回転軸5と回転体6とが接続さ
れているため、回転軸5と回転体6との間において回転
力の伝達が可能であり、その回転力によって回転軸5と
回転体6とが一体的に回転駆動される。
【0047】図3に示すように、回転体6の回転前は、
垂直又は略垂直に立てられている回転軸5に対して多少
の傾きを持って支持されている。これは、テーブル13
等の重量のアンバランスによるものである。この状態か
ら、フレキシブル配線基板9を介して巻線8に通電する
と、ステータ4より力を受けてロータ14及びマグネッ
ト15が回転駆動される。そのため、テーブル13がロ
ータ14と一体に回転させ、その回転力がゴムリング1
1から回転軸5に伝達される。これにより、回転軸5が
回転体6と一体的に回転駆動される。
【0048】回転体6の回転数が上がるに従ってテーブ
ル13には遠心力が働き、その遠心力はテーブル13を
水平状態へ直すように作用する。その結果、図4に示す
ように、回転軸5に対するテーブル13の直角度が補正
され、テーブル13の姿勢が水平状態又は略水平状態に
変化される。このテーブル13の面振れ量は、非接触型
の変位検出センサ22等で測定することができる。この
ように、遠心力の働きによってテーブル13の面振れを
補正することにより、テーブル面の振れ精度を数μm程
度に抑えることができる。
【0049】そして、テーブル13の面振れ量が所定範
囲内の値になった後、予め接着剤保持部17に充填して
おいた適当量の紫外線硬化性接着剤25に紫外線照射装
置23(例えば、上述した「SPOT CURE 25
0W超高圧水銀灯」ウシオ電機株式会社製)から紫外線
を照射し、その紫外線硬化性接着剤25を硬化させる。
その結果、回転軸5に対するテーブル13の面振れ量を
所定範囲内の値に保持した状態でテーブル13と回転軸
5とを接着剤25によって固定することができる。これ
により、高い面精度を有するターンテーブル20を備え
たスピンドルモータ1を比較的簡単に製造することがで
きる。
【0050】図5〜図7は、テーブル13の面振れ補正
を行うためのテーブル回転装置の第1の実施例を示すも
のである。このテーブル回転装置30は、軸受部材3を
保持する治具ベース31と、この治具ベース31の上面
に配設された複数の偏平コイル32と、治具ベース31
に保持されたターンテーブル20の回転軸5に嵌合する
ことによりテーブル13を吸着して回転方向に一体化さ
せる治具ディスク33等から構成されている。
【0051】治具ベース31の中央部には、軸受部材3
が着脱可能に嵌合される軸受保持穴34が上面に開口す
るように設けられている。この軸受保持穴34は、その
内周面を精密に仕上げて円筒状の基準面として形成し、
この軸受保持穴34に嵌合される軸受部材3の中心が当
該軸受保持穴34の中心と略一致するようにする。この
軸受保持穴34の底部には、下面側に開口する吸引口3
5が設けられている。そして、吸引口35には、軸受保
持穴34内をエアーで吸引する吸引装置36が接続され
ている。この吸引装置36で軸受部材3の下面をエアー
吸引することにより、軸受部材3が軸受保持穴34内に
芯出しされた状態で収納される。
【0052】また、複数の偏平コイル32は、治具ベー
ス31の上面において軸受保持穴34を取り囲むように
配置されている。各偏平コイル32は、四角形の枠体か
らなるボビン37と、このボビン37に所定回数巻回さ
れた巻線38とからなり、平面形状が扇形をした偏平な
構成とされている。この実施例では、偏平コイル32は
6個使用されており、6個の偏平コイル32が同一円周
上において等角度間隔に配置されている。このように均
等に配置された6個の偏平コイル32のうち、隣合う3
個の偏平コイル32a,32b及び32cのボビン37
内には、1個ずつ位置検出センサ40,41及び42が
実装されている。
【0053】これら3個の位置検出センサ40〜42
は、回転駆動用マグネット43の回転位置を検出するも
のである。この位置検出センサ40〜42としては、例
えば、ホール素子を用いることができる。3個のホール
素子を位置検出センサ40〜42として使用することに
より、ホール素子によるホール効果(導体中を流れる電
流に直角方向に磁界を加えると、その磁界に比例した電
圧が電流と直角方向に発生する)を利用して、マグネッ
ト43の回転位置を検出することができる。
【0054】図8に示すように、3個の位置検出センサ
40〜42は電源44に対して直列に接続され、電源4
4の反対側がアースとされている。更に、各位置検出セ
ンサ40〜42は、モータ駆動回路45に対して並列に
接続されている。モータ駆動回路45はテーブル回転装
置30の駆動回路であって、位置検出センサ40〜42
が実装された3個の偏平コイル32a〜32cの互いに
星形接続された3個の巻線38の各他端にそれぞれ接続
されている。
【0055】また、マグネット43は、6個の偏平コイ
ル32によって形成されるコイルリングの大きさと略同
程度の大きさを有する偏平のリング体からなる。このマ
グネット43は、N極及びS極が周方向に等角度間隔に
交互に着磁された磁気を持つ部材である。この実施例で
は、マグネット43は周方向に8極着磁されており、6
個の偏平コイル32の上方に互いに重なり合うよう所定
の隙間をあけて平行に対向設置される。このマグネット
43は、治具ディスク33の裏面に接着剤等の固着手段
により固定されて一体に構成されている。
【0056】上述した6個の偏平コイル32とマグネッ
ト43とによって回転駆動機構である、3相ブラシレス
モータが構成されている。この2組の3相ブラシレスモ
ータは、図8に示すモータ駆動回路45によって駆動制
御される。このモータ駆動回路45は、例えば、図9に
示すような波形を有する3相リニア駆動波形の出力信号
を2組の3相ブラシレスモータに対して出力する。この
3相リニア駆動波形の出力により、3相ブラシレスモー
タのトルク脈動を抑えることができ、脈動の無い一定の
回転力を発生させることができる。
【0057】マグネット43が固定される治具ディスク
33は、テーブル13を回転させて遠心力を発生させる
ことによりテーブル13の振れを無くし、そのテーブル
13を水平状態若しくは略水平状態に精度良く補正する
ためのものである。この治具ディスク33の中央部に
は、ターンテーブル20の回転軸5が着脱可能に挿通さ
れる中央孔46が設けられている。この治具ディスク3
3は、テーブル13のボス部13aに設けた接着剤保持
部17に塗布される紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射
して硬化させるために紫外線を透過することができる材
質によって形成する。
【0058】治具ディスク33の材質として具体的に
は、紫外線の透過が可能な石英ガラス又は紫外線透過性
樹脂等を挙げることができる。但し、必ずしも治具ディ
スク33の全体が紫外線を透過する材質である必要はな
く、少なくとも接着剤保持部17の上面が紫外線透過性
ガラス又は紫外線透過性樹脂によって形成されていれば
足りるものである。更に、治具ディスク33としては、
回転による遠心力を利用して振れ精度を補正するという
必要性から、比重の比較的大きなガラスが好適である。
しかしながら、例えば、重量を補充する手段(例えば、
重りを付加する等)を備えている場合には、比重の軽い
樹脂であっても用いることができることは勿論である。
【0059】また、治具ディスク33の中央孔46の半
径方向外側には、テーブル13を吸着して回転方向に一
体化させるチャッキング用のマグネット47が接着剤等
の固着手段によって固定されている。マグネット47は
リング状に形成されていて、テーブル13の環状溝13
b内に収納される大きさとされている。即ち、マグネッ
ト47の内径は環状溝13bの内径よりも大きく、その
外径は環状溝13bの外径よりも小さくて、その厚みは
環状溝13bの深さよりも小さく形成されている。
【0060】尚、この実施例では、マグネット47の磁
力でテーブル13を吸着して治具ディスク33を一体化
させる方式を採用しているため、テーブル13の材質
は、磁石によって吸着される鉄又は鉄を含む合金若しく
は樹脂によって形成するようにする。しかしながら、テ
ーブル13を非磁性体で形成して環状溝13b内にリン
グ状の鉄板等を取り付け構造とすることもできる。
【0061】また、テーブル13のボス部13aに設け
られる接着剤保持部は、図6に示すような構造にすると
良い。この実施例に示す接着剤保持部48は、その開口
側に反り返し部49を設け、この反り返し部49によっ
て接着剤の漏れをより確実に防止できるようにしたもの
である。接着剤保持部48は、紫外線硬化性接着剤が充
填された後、治具ディスク33によって開口側が塞がれ
るため、一般的に接着剤が接着剤保持部48から漏れ出
すことはない。
【0062】しかしながら、テーブル13が回転するこ
とによって接着剤には遠心力が発生するため、その遠心
力が接着剤の粘性等による保持力よりも大きくなると、
図2等に示すように接着剤保持部17の側壁面17aが
回転軸5の外周面と平行になっている場合には、その側
壁面17aに沿って接着剤が開口側に移動する。その結
果、開口側に移動した接着剤が治具ディスク33とボス
部13aとの接触面間に入り込み、接着剤保持部17か
ら接着剤が漏れるおそれが生ずる。この紫外線硬化性接
着剤は、遠心力が発生したときにも接着剤保持部17か
ら漏れ出して飛散するようなことがあってはならない。
【0063】そこで、図5及び図6に示す第2の実施例
では、接着剤保持部48の開口側に反り返し部49を設
け、この反り返し部49によって紫外線硬化性接着剤に
内側へ向かう力を付与し、接着剤の漏れをより確実に防
止できるようにしている。反り返し部49は、開口側の
直径を底面側の直径よりも小さくして半径方向内側へ反
り返るように形成された傾斜角度θを有するテーパ部か
らなる。この反り返し部49によれば、テーブル13の
回転によって紫外線硬化性接着剤に遠心力が発生する
と、その遠心力の作用によって接着剤が開口側へ移動し
ようとするが、この接着剤の移動を妨げるように反り返
し部49が作用する。
【0064】いま、接着剤保持部48に充填されている
紫外線硬化性接着剤に作用する遠心力をFとし、反り返
し部49からの反力をRとすると、これらの力F及びR
をベクトル和することにより、接着剤の移動力Tが得ら
れる。この移動力Tは、反り返し部49の傾斜された側
壁面49aに沿って接着剤を接着剤保持部48の内側へ
戻すように作用するため、接着剤の漏れ出しをより効果
的に防止することができる。この接着剤保持部48に対
向するように紫外線照射装置23が、テーブル13の上
方に設置される。
【0065】このような構成を有するテーブル回転装置
30によれば、例えば、次のようにしてターンテーブル
の回転振れを精度良く補正することができる。このター
ンテーブル21は、軸受部材3と回転軸5とゴムリング
11とテーブル13とによって構成されている。まず、
治具ベース31の軸受保持穴34にターンテーブル21
の軸受部材3を挿入する。そして、吸引装置36で吸引
口35から軸受部材3の下面をエアー吸引する。これに
より、ターンテーブル21の軸受部材3が軸受保持穴3
4に嵌合され、インローにより芯出しされてターンテー
ブル21が所定位置にセットされる。
【0066】次に、マグネット43を下にして治具ディ
スク33をテーブル13に被せ、その中央孔46に回転
軸5を挿入する。これにより、治具ディスク33に固定
されたマグネット47の磁力によりテーブル13に吸引
されて固着される。この際、テーブル13は、中央孔1
2に嵌合されているゴムリング11を介して回転軸5と
動力伝達可能に連結されているため、治具ディスク33
も回転軸5と回転方向に一体化される。また、治具ベー
ス31の上面に固定された6個の偏平コイル6の上方に
は、所定の隙間をあけてマグネット43が対向設定され
る。
【0067】この状態からモータ駆動回路45を駆動
し、6個の偏平コイル6に逐次的に電流を供給する。こ
れにより、6個の偏平コイル6の極性変化によってマグ
ネット43が回転され、同時に治具ディスク33及びテ
ーブル13が一体的に回転駆動される。この6個の偏平
コイル6に対する通電量を増加させることにより、治具
ディスク33及びテーブル13の回転速度が増加され
る。このとき、テーブル13等の回転速度の増加に伴っ
て回転体全体に発生している遠心力が増大され、それに
応じてテーブル13等の振れが補正されて水平状態に徐
々に変更される。
【0068】この振れ補正によってテーブル13が水平
状態又は略水平と認められる状態に変更され、ディスク
載置面の面振れ量が所定範囲内に補正されたところで、
紫外線照射装置23を作動させ、接着剤保持部48に充
填されている紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射する。
この紫外線の照射によって紫外線硬化性接着剤が硬化を
開始し、所定量の紫外線が照射されることにより接着剤
が硬化されて、テーブル13と回転軸5とが一体的に結
合される。この紫外線硬化性接着剤が硬化する間テーブ
ル13は、治具ディスク33等に付与される遠心力によ
って水平状態又は略水平と認められる状態に保持される
ため、そのような水平状態においてテーブル13と回転
軸5との一体化が実行される。
【0069】従って、ターンテーブル21の組立工程に
おいて、テーブルの面振れを補正しつつテーブル13と
回転軸5とを一体化させることができ、面振れ量が少な
く、振れ精度の高いターンテーブル21を短時間に製造
することができる。しかも、テーブル面に対して切削加
工を施す必要がなく、そのための旋盤等の加工設備を必
要としないために、その分のコストダウンを図ることが
できると共に、旋盤又は加工室等の設備投資を不要とす
ることができる。更に、軸受部材3の形態(すべり軸
受、転がり軸受、動圧軸受等)に左右されることなく、
どの軸受部材であっても同一の工程を適用して、ターン
テーブル21等の製造に供することができる。
【0070】その後、ターンテーブル21を治具ベース
31から取り外す。まず、吸引装置36による軸受部材
3の吸引を停止した後、治具ディスク33を取り除く。
次に、回転軸5の先端部を把持して引き上げる等して軸
受部材3を軸受保持穴34から取り出す。この取り出し
たターンテーブル21に、上述した支持部材2とステー
タ4とマグネット15付きロータ14とを組み立てるこ
とにより、上述した実施例のスピンドルモータ1を組み
立てることができる。
【0071】図10及び図11は、テーブル13の面振
れ補正を行うためのテーブル回転装置の第2の実施例を
示すものである。このテーブル回転装置50は、上述し
た第1実施例のテーブル回転装置30に加えて磁気回路
による水平調整機構51を設けたものである。この水平
調整機構51は、治具ディスクを半径方向外側から吸引
する磁気回路からなり、治具ディスクに発生する遠心力
の作用ばかりでなく、治具ディスクに3以上の方向から
磁力を作用させてテーブル13を積極的に水平状態へ変
化させることを目的とするものである。
【0072】図10及び図11に示すように、水平調整
機構51は、リング状をなす水平調整用マグネット52
と、このマグネット52を上下から挟むように積層され
て配置されるヨークリング53,54と、下ヨークリン
グ54を治具ベース31上に支持する複数の台座55と
から構成されている。マグネット52は、治具ディスク
57の外径よりも少々大きな内径を有するリング体から
なり、その厚みは治具ディスク57と略同一に設定され
ている。
【0073】上下のヨークリング53,54は、鉄等の
磁性体によって形成されたリング体からなり、マグネッ
ト52の極性によって上ヨークリング53がN極ヨーク
とされ、下ヨークリング54がS極ヨークとされてい
る。各ヨークリング53,54の外径はマグネット52
の外径と略同一に設定されているが、その内径はマグネ
ット52の内径よりも小さく設定されており、それぞれ
庇や縁のように内側に突出されている。更に、上ヨーク
リング53の下エッジ部及び下ヨークリング54の上エ
ッジ部は、治具ディスク57の外周の上下エッジ部に近
接されている。
【0074】これらマグネット52等と治具ディスク5
7とは、互いに同心円となるように配置されている。従
って、治具ディスク57の外周面と上下ヨークリング5
3,54の内周面との間には、全周に亘って適当な大き
さで且つ均一のギャップが設定されている。これによ
り、マグネット52の上面であるN極面より出た磁力線
MFは、上ヨークリング53に下面から入った後内周の
下エッジ部より出て、治具ディスク57に外周の上エッ
ジ部から入り込む。更に、治具ディスク57に入った磁
力線MFは、外周の下エッジ部より出て、下ヨークリン
グ54の内周の上エッジ部から入り込む。この下ヨーク
リング54に入った後その磁力線MFは、上面より出て
下面であるS極面からマグネット52に戻る。このよう
な構成の磁気回路が、水平調整機構51によって構成さ
れている。
【0075】この水平調整機構51は、周方向に配置さ
れた複数の台座55によって支持されている。この水平
調整機構51による引張力は、6個の偏平コイル32と
マグネット43等からなるモータの回転力を大きく妨げ
る程のものではない。また、マグネット43は、1個の
リング体としないで複数個に分割したものであってもよ
い。更に、治具ディスク57の全周に亘って引張力を作
用させるものとすることなく、3以上の方向から引張力
を作用させる構成とすることもできる。
【0076】また、治具ディスク57の外周縁が磁気回
路の一部を構成しているため、その外周縁の材質は磁性
体とする必要がある。そのため、この実施例で示す治具
ディスク57は、半径方向内側に設けられ且つ紫外線を
透過させることができる紫外線透過部57aと、半径方
向外側に設けられ且つ磁力線を通すことができる磁性体
部57bとから構成されている。紫外線透過部57aは
ボス部13aと略同程度の大きさに形成されており、こ
の紫外線透過部57aの中央部に中央孔46が設けられ
ている。そして、磁性体部57bの下面に2個のマグネ
ット43及び47が固定されている。この紫外線透過部
57aと磁性体部57bは、接着剤等の固着手段により
固定されて一体に形成されている。他の構成は、上述し
たテーブル回転装置30と同様である。
【0077】このような構成を有するテーブル回転装置
50によれば、例えば、次のようにしてターンテーブル
21の回転振れを精度良く補正することができる。この
場合、ターンテーブル21をベース治具31に取り付け
る工程は、上述したテーブル回転装置30の場合と同様
であるためその間の説明は省略し、取付後の状態から説
明する。
【0078】図10に示すように、ターンテーブル21
をベース治具31に取り付けると、水平調整機構51の
磁気回路による吸引力が治具ディスク57の外周面全周
に亘って作用する。従って、この磁気回路の吸引力を適
当な大きさに設定することにより、遠心力による面振れ
補正を行う前に、その吸引力で治具ディスク57及びテ
ーブル13の姿勢を水平方向に直し、ある範囲内の面振
れ量に治具ディスク57等の姿勢を補正することができ
る。その結果、治具ディスク57等の回転が振れを生ず
ることなくスムースに開始できると共に、回転後におい
ても水平状態又は水平に近い状態の回転を維持すること
ができる。
【0079】この後は、上述した第1実施例の場合と同
様である。即ち、テーブル回転装置50の振れ補正によ
ってテーブル13が水平状態又は略水平と認められる状
態に変更され、ディスク載置面の面振れ量が所定範囲内
に補正されたところで、紫外線照射装置23を作動させ
て紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射する。この紫外線
の照射によって紫外線硬化性接着剤が硬化を開始し、所
定量の紫外線が照射されることにより接着剤が硬化し
て、テーブル13と回転軸5とが一体的に結合される。
【0080】この紫外線硬化性接着剤が硬化する間、テ
ーブル13は、治具ディスク33等に付与される遠心力
と、水平調整機構51の磁気回路によって付与される吸
引力とによって水平状態又は略水平と認められる状態に
保持されるため、そのような水平状態においてテーブル
13と回転軸5との一体化が実行される。従って、ター
ンテーブル21の組立工程において、テーブルの面振れ
を補正しつつテーブル13と回転軸5とを一体化させる
ことができ、面振れ量が少なく、振れ精度の高いターン
テーブル21を短時間に効率良く製造することができ
る。
【0081】更に、同じくテーブル面に対して切削加工
を施す必要がなく、そのための旋盤等の加工設備を必要
としないために、その分のコストダウンを図ることがで
きると共に、旋盤又は加工室等の設備投資を不要とする
ことができる。更に又、軸受部材3の形態(すべり軸
受、転がり軸受、動圧軸受等)に左右されることなく、
どの軸受部材であっても同一の工程を適用して、ターン
テーブル21等の製造に供することができる。
【0082】以上説明したが、本発明は上述した実施例
に限定されるものではなく、例えば、上記実施例におい
ては、スピンドルモータ1のロータ14にマグネット1
5を固定して軸受部材3にステータ4を取り付ける構成
としたが、これとは逆に、軸受部材3にマグネットを固
定してロータ14に鉄芯7及び巻線8を取り付ける構成
とすることもできる。また、回転体としてのターンテー
ブルは、少なくともテーブルと回転軸とを有するもので
あれば良く、これらを動力伝達部材で動力伝達可能に連
結すると共に、紫外線透過性接着剤が充填される接着剤
保持部が設けられている構成を有するものであれば本願
発明を適用することができるものである。このように、
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ものである。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載のターンテーブルによれば、回転により発生する遠
心力で回転体が所定範囲内の水平状態となったときに紫
外線硬化性接着剤に紫外線を照射して硬化させることで
回転体及び回転軸間を固着させる構成としたため、回転
軸の軸心線に対する回転体のテーブル面が水平又は水平
に近い状態で回転体及び回転軸間を固着させることがで
き、テーブル面を切削加工することなく面振れ量を所定
範囲内の値に設定することができ、高い面精度を有する
テーブル面を備えたターンテーブルを提供することがで
きるという効果が得られる。
【0084】本出願の請求項2記載のターンテーブルに
よれば、回転体の中央孔に半径方向内側に突出すると共
に回転軸に対する姿勢変化を許容するフランジ部を設
け、このフランジ部の上面側を接着剤保持部とする構成
としたため、遠心力によって回転体の姿勢を所定範囲内
の水平状態に調整することができると共に、その水平状
態で紫外線硬化性接着剤を硬化させて回転体と回転軸を
一体的に結合することができ、高い面精度を有するテー
ブル面を備えたターンテーブルを提供できるという効果
が得られる。
【0085】本出願の請求項3記載のターンテーブルに
よれば、接着剤保持部の開口側に反り返し部を設ける構
成としたため、遠心力の作用によって反り返し部から紫
外線硬化性接着剤に接着剤保持部の内側へ移動させよう
とする力を作用させることができ、従って、紫外線硬化
性接着剤が接着剤保持部から抜け出し難いようにするこ
とができるという効果が得られる。
【0086】本出願の請求項4記載のターンテーブルに
よれば、動力伝達部材としてゴムリングを用いる構成と
したため、簡単な構造でありながら回転力を確実に伝達
することができると共に、回転体を水平状態に直すこと
が容易な機構を安価に提供することができるという効果
が得られる。
【0087】本出願の請求項5記載のターンテーブルの
製造方法によれば、回転体を回転させることにより発生
する遠心力でその回転体を所定範囲内の水平状態とした
後、紫外線を紫外線硬化性接着剤に照射させて硬化させ
ることにより、テーブル面を切削加工することなく、高
い面精度を有するテーブル面を簡単に形成することがで
きる。しかも、テーブル面の成形作業を組立工程のイン
ラインにおいて行うことができ、高い面精度を有するテ
ーブル面を備えたターンテーブルを容易に製造すること
ができるという効果が得られる。
【0088】本出願の請求項6記載のスピンドルモータ
によれば、回転により発生する遠心力で回転体が所定範
囲内の水平状態となったときに紫外線硬化性接着剤に紫
外線を照射して硬化させることで回転体及び回転軸間を
固着させる構成としたため、回転軸の軸心線に対する回
転体のテーブル面を水平又は略水平にした状態で回転体
と回転軸を固着させることができる。そのため、テーブ
ル面を切削加工することなく高い面精度のテーブル面を
有するターンテーブルを備えたスピンドルモータを容易
に生産することができるという効果が得られる。
【0089】本出願の請求項7記載のスピンドルモータ
によれば、回転体の中央孔に内向きのフランジ部を設
け、このフランジ部の上面側を接着剤保持部とする構成
としたため、遠心力によって回転体の姿勢を所定範囲内
の水平状態に調整することができると共に、その水平状
態で紫外線硬化性接着剤を硬化させて回転体と回転軸を
一体的に結合させることができ、高い面精度を有するタ
ーンテーブルを備えたスピンドルモータを提供できると
いう効果が得られる。
【0090】本出願の請求項8記載のスピンドルモータ
によれば、接着剤保持部の開口側に反り返し部を設ける
構成としたため、遠心力の作用によって反り返し部から
紫外線硬化性接着剤に接着剤保持部の内側へ移動させよ
うとする力を作用させることができ、紫外線硬化性接着
剤が接着剤保持部から抜け出し難いようにすることがで
きるという効果が得られる。
【0091】本出願の請求項9記載のスピンドルモータ
によれば、動力伝達部材としてゴムリングを用いる構成
としたため、簡単な構造でありながら回転力を確実に伝
達することができ、回転体を水平状態に直すことが容易
な機構を安価に提供することができるという効果が得ら
れる。
【0092】本出願の請求項10記載のスピンドルモー
タによれば、巻線が巻回された巻芯部とロータに取り付
けられたマグネットとで回転駆動機構を形成する構成と
したため、構造が簡単でありながら回転体を確実に回転
駆動して遠心力を発生させることができるという効果が
得られる。
【0093】本出願の請求項11記載のスピンドルモー
タの製造方法によれば、テーブル面を切削加工すること
なく高い面精度を有するテーブル面を簡単に形成するこ
とができると共に、そのテーブル面の成形作業を組立工
程のインラインにおいて行うことができ、高い面精度を
有するターンテーブルを備えたスピンドルモータを容易
に製造することができるという効果が得られる。
【0094】本出願の請求項12記載のスピンドルモー
タの製造方法によれば、回転体の回転前又は回転中にお
いて、水平調整機構から回転体に磁力線を作用させて回
転体の姿勢を水平状態に直すように調整することがで
き、遠心力による面振れ補正を行う前に回転体の面振れ
量を所定範囲内に抑えた状態で回転駆動させることがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターンテーブルを有するスピンドルモ
ータの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す説明図である。
【図3】図1に示すターンテーブルの面振れ補正を説明
するもので、テーブルが回転する前の面振れ状態を示す
説明図である。
【図4】図1に示すターンテーブルの面振れ補正を説明
するもので、テーブルが回転した後遠心力によって水平
に補正された状態を示す説明図である。
【図5】本発明のターンテーブルの面振れ補正を行うた
めのテーブル回転装置の第1の実施例を断面して示す説
明図である。
【図6】図5の要部を拡大して示す説明図である。
【図7】図5に示すテーブル回転装置の第1実施例を分
解して示す斜視図である。
【図8】図7に示すテーブル回転装置の第1実施例の駆
動回路を示すブロック説明図である。
【図9】図8に示す駆動回路の出力波形を示す説明図で
ある。
【図10】本発明のターンテーブルの面振れ補正を行う
ためのテーブル回転装置の第2の実施例を断面して示す
説明図である。
【図11】図10の要部を断面して示す説明図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ、 2 支持部材、 3 軸受部
材、 4 ステータ、5 回転軸、 6 回転体、 1
1 ゴムリング(動力伝達部材)、 12中央孔、 1
3 テーブル、 14 ロータ、 15,18,43,
47,52マグネット、 17,48 接着剤保持部、
19 回転駆動機構、 20,21 ターンテーブ
ル、 22 変位センサ、 23 紫外線照射装置、
25紫外線硬化性接着剤、 30,50 テーブル回転
装置、 32 偏平コイル、 33,57 治具ディス
ク、 36 吸引装置、 40,41,42 位置検出
センサ、 45 モータ駆動回路、 46 中央孔、
49 反り返し部、51 水平調整機構、 53,54
ヨークリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 21/24 H02K 21/24 M 29/00 29/00 Z Fターム(参考) 5D038 BA10 CA03 5H019 AA00 CC00 CC04 DD01 EE01 EE14 FF01 GG05 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP02 PP24 SS18 SS53 TT33 5H621 BB07 GA01 GA04 HH01 JK07 JK08 JK15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が載置される回転体
    と、 上記回転体の中央孔に挿通される回転軸と、を備え、 上記中央孔には紫外線硬化性接着剤が充填される接着剤
    保持部を設け、上記回転体を上記回転軸に姿勢変更可能
    に支持すると共に当該回転体及び回転軸間を動力伝達部
    材を介して動力伝達可能に連結し、上記接着剤保持部に
    上記紫外線硬化性接着剤を充填した状態で上記回転体を
    回転させることにより遠心力で回転体が所定範囲内の水
    平状態となったときに紫外線硬化性接着剤に紫外線を照
    射して硬化させることにより回転体及び回転軸間が固着
    されていることを特徴とするターンテーブル。
  2. 【請求項2】 上記回転体の中央孔には、半径方向内側
    に突出するように形成されると共に上記回転軸に対する
    姿勢変化を許容するフランジ部を設け、このフランジ部
    の上面側に上記接着剤保持部を形成したことを特徴とす
    る請求項1記載のターンテーブル。
  3. 【請求項3】 上記接着剤保持部の開口側には、半径方
    向内側に張り出すように形成され上記遠心力の作用によ
    り上記紫外線硬化性接着剤に接着剤保持部の内側へ向か
    う力を付与する反り返し部を設けたことを特徴とする請
    求項2記載のターンテーブル。
  4. 【請求項4】 上記動力伝達部材は摩擦係数の大きいゴ
    ムリングからなり、当該ゴムリングを、上記回転軸に設
    けた環状溝に装着すると共に上記中央孔の内面に接触さ
    せて動力を伝達するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のターンテーブル。
  5. 【請求項5】 動力伝達部材を介して回転軸と動力伝達
    可能に連結された回転体を回転駆動し、その回転により
    発生する遠心力によって回転体が所定範囲内の水平状態
    となったときに、当該回転体の中央孔に設けた接着剤保
    持部に充填されている紫外線硬化性接着剤に紫外線を照
    射して硬化させることにより回転体及び回転軸間を固着
    するようにしたことを特徴とするターンテーブルの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 ディスク状記録媒体が載置される回転体
    と、 上記回転体の中央孔に挿通される回転軸と、 上記回転軸を回転自在に支持する支持部材と、 上記回転体を回転駆動させる回転駆動機構と、を備え、 上記中央孔には紫外線硬化性接着剤が充填される接着剤
    保持部を設け、上記回転体を上記回転軸に姿勢変更可能
    に指示すると共に当該回転体及び回転軸間を動力伝達部
    材を介して動力伝達可能に連結し、上記接着剤保持部に
    上記紫外線硬化性接着剤を充填した状態で上記回転体を
    回転させることにより遠心力で回転体が所定範囲内の水
    平状態となったときに紫外線硬化性接着剤に紫外線を照
    射して硬化させることにより回転体及び回転軸間が固着
    されていることを特徴とするスピンドルモータ。
  7. 【請求項7】 上記回転体の中央孔には、半径方向内側
    に突出するように形成されると共に上記回転軸に対する
    姿勢変化を許容するフランジ部を設け、このフランジ部
    の上面側に上記接着剤保持部を形成したことを特徴とす
    る請求項6記載のスピンドルモータ。
  8. 【請求項8】 上記接着剤保持部の開口側には、半径方
    向内側に張り出すように形成され上記遠心力の作用によ
    り上記紫外線硬化性接着剤に接着剤保持部の内側へ向か
    う力を付与する反り返し部を設けたことを特徴とする請
    求項7記載のスピンドルモータ。
  9. 【請求項9】 上記動力伝達部材は摩擦係数の大きいゴ
    ムリングからなり、当該ゴムリングを、上記回転軸に設
    けた環状溝に装着すると共に上記中央孔の内面に接触さ
    せて動力を伝達するようにしたことを特徴とする請求項
    6記載のスピンドルモータ。
  10. 【請求項10】 上記回転駆動機構は、上記支持部材に
    設けられた巻芯部及び当該巻芯部に巻回された巻線と、
    上記回転体に設けられたロータ及び当該ロータに取り付
    けられたリング状のマグネットとを有することを特徴と
    する請求項6記載のスピンドルモータ。
  11. 【請求項11】 動力伝達部材を介して回転軸と動力伝
    達可能に連結され且つ支持部材によって回転自在に支持
    されている回転体を、上記支持部材に取り付けられた回
    転駆動機構により回転駆動し、その回転により発生する
    遠心力によって回転体が所定範囲内の水平状態となった
    ときに、当該回転体の中央孔に設けた接着剤保持部に充
    填されている紫外線硬化性接着剤に紫外線を照射して硬
    化させることにより回転体及び回転軸間を固着するよう
    にしたことを特徴とするスピンドルモータの製造方法。
  12. 【請求項12】 上記回転駆動機構による上記回転体の
    回転前又は回転中に、この回転体の姿勢を水平状態とす
    るよう当該回転体に磁力線を作用させて回転体の姿勢を
    調整するようにしたことを特徴とする請求項11記載の
    スピンドルモータの製造方法。
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