JP3305876B2 - モータ及びその軸垂調整方法 - Google Patents

モータ及びその軸垂調整方法

Info

Publication number
JP3305876B2
JP3305876B2 JP13368194A JP13368194A JP3305876B2 JP 3305876 B2 JP3305876 B2 JP 3305876B2 JP 13368194 A JP13368194 A JP 13368194A JP 13368194 A JP13368194 A JP 13368194A JP 3305876 B2 JP3305876 B2 JP 3305876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
bearing
adhesive
motor
radial
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13368194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07322554A (ja
Inventor
荘一 村上
貴志 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP13368194A priority Critical patent/JP3305876B2/ja
Publication of JPH07322554A publication Critical patent/JPH07322554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3305876B2 publication Critical patent/JP3305876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子上に磁気ディス
ク,光ディスクまたは光磁気ディスクあるいはレーザー
ポリゴンミラーを載置して回転駆動させるためのモータ
や、回転子上に磁気テープ,光磁気テープまたは光テー
プを巻き付けて駆動するモータと、その回転子のラジア
ル荷重を支持するための軸受の取り付け方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなモータは、回転子を軸
受するために、図8に示すように、ラジアル軸受、例え
ば焼結含油軸受を利用した軸受装置を使用している。そ
して、この軸受装置1は、モータが取り付けられるべき
シャーシに対して螺着等により取り付けられるハウジン
グ2と、このハウジング2に一体に形成された軸受収納
部2a内に配設される二つのラジアル軸受3,4とを有
している。
【0003】上記ハウジング2は、図示の場合、右側の
端部の上面である取付面2bが、図示しないシャーシの
モータ取付面に対して接触され、ネジ孔2cを介してネ
ジによりこの取付面に対して螺着されるようになってい
る。
【0004】また、上記ハウジング2の軸受収納部2a
は、その内面が、軸受すべき回転子の中心線と同心の中
心軸Oを有するように形成されている。この場合、上記
取付面2bと軸受収納部2aとの位置及び軸垂を高精度
にするため、ハウジング2は、例えばダイカストにより
製造されている。
【0005】上記ラジアル軸受3,4は、例えば焼結含
油軸受であって、上記ハウジング2の軸受収納部2a内
に、圧入されることにより、この軸受収納部4a内に固
定保持されている。
【0006】このように構成された軸受装置1において
は、ラジアル軸受3,4の中心軸をモータ回転軸に一致
させる、即ちラジアル軸受3,4の中心軸をハウジング
2の取付面2bに対して垂直にする、所謂軸垂調整は、
以下のいくつかの方法によって行なわれる。
【0007】即ち、第一の方法によれば、ハウジング2
の軸受収納部2a内にラジアル軸受3,4を圧入した
後、このラジアル軸受3,4の内径部を基準として、ハ
ウジング2の取付面2bを切削加工することにより、軸
垂調整が行なわれる。
【0008】また、第二の方法によれば、前以てハウジ
ングの取付面2bを、このハウジング2の軸受収納部2
aの内面に対して高精度に切削加工しておき、軸受内径
に対する軸受外径の振れ精度を高精度に加工したラジア
ル軸受3,4を圧入することにより、軸垂調整が行なわ
れる。
【0009】さらに、第三の方法によれば、上記第二の
方法において、ラジアル軸受3,4の圧入代を小さくす
ることにより、圧入による精度の低下をできるだけ抑制
することにより、軸垂調整が行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような軸受装置1
においては、上述した何れの軸垂調整方法においても、
ラジアル軸受3,4の内径が2乃至3mm以上と比較的
大きい場合には、高精度の軸垂調整が行われる。
【0011】ところで、近年、光磁気ディスクのような
ディスク回転駆動装置等においては、一層の小型化,高
密度化が促進されており、記録・再生時におけるディス
ク面の回転振れを高精度で抑制することが要請されてい
る。
【0012】しかしながら、上述した軸受装置1の軸垂
調整方法においては、軸受内径が例えば1.2mm程度
に小さくなると、圧入工程において、軸が撓んでしまう
ことから、高精度の軸垂調整が行なわれ得なくなってし
まい、軸垂は5’程度と、必要とされる軸垂の数倍にな
ってしまう。これは、加工基準面として利用している軸
受内径が小さいために、加工基準面の剛性が不足するこ
とになり、結果的に高精度の軸垂が得られなくなってし
まうからである。
【0013】本発明は、以上の点に鑑み、軸受内径が小
さい場合であっても、回転子の軸垂調整が高精度で行わ
れるようにした、モータ及びその軸垂調整方法を提供す
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、取付面を有するハウジングと、このハウジングに
一体的に取り付けられる軸受収納部と、この軸受収納部
に圧入されるラジアル軸受と、このラジアル軸受に支持
されると共にラジアル荷重を受ける回転軸を有する回転
子とを含む、モータであって、前記軸受収納部が、ハウ
ジングの取付孔に対して緩く嵌合されると共に、その嵌
合隙間に充填された接着剤により、このハウジングに対
して所定位置で固定される、モータにより、達成され
る。
【0015】また、上記目的は、本発明によれば、取付
面を有するハウジングと、このハウジングに一体的に取
り付けられるラジアル軸受と、このラジアル軸受に支持
されるラジアル荷重を受けると共に回転軸を有する回転
子とを含む、モータであって、前記ラジアル軸受が、ハ
ウジングの取付孔に対して緩く嵌合されると共に、その
嵌合隙間に充填された接着剤により、このハウジングに
対して所定位置で固定される、モータにより、達成され
る。
【0016】本発明によるモータは、好ましくは、前記
接着剤が、硬化収縮率が10%以下で、硬化物硬度がシ
ョアD90以下である。
【0017】本発明によるモータは、好ましくは、前記
接着剤が、エポキシ接着剤,嫌気性接着剤または紫外線
硬化型接着剤である。
【0018】本発明によるモータは、好ましくは、前記
接着剤に、有機質または無機質の粒径50μm以下の微
粒子が混入されている。
【0019】さらに、上記目的は、本発明によれば、取
付面を有するハウジングと、このハウジングに一体的に
取り付けられる軸受収納部と、この軸受収納部に圧入さ
れるラジアル軸受と、このラジアル軸受に支持されると
共にラジアル荷重を受ける回転軸を有する回転子とを含
む、モータの軸垂調整方法であって、軸受収納部にラジ
アル軸受を圧入する段階と、この軸受収納部をハウジン
グの取付孔に緩く嵌合させる段階と、このラジアル軸受
を組立治具の軸部に嵌挿させながら、このハウジングの
取付面を組立治具の基準面に当接させて所定位置に保持
する段階と、この軸受収納部とハウジングの取付孔の嵌
合隙間に接着剤を充填し硬化させる段階と、を含んでい
る、モータの軸垂調整方法により、達成される。
【0020】
【作用】上記構成によれば、ラジアル軸受を圧入した軸
受収納部またはラジアル軸受が、ハウジングの取付孔に
対して緩く嵌合された後、組立治具等を使用して、この
軸受収納部またはラジアル軸受をハウジングの取付面に
対して正確に位置決めすることにより、この軸受収納部
またはラジアル軸受がハウジングに対して高精度で軸垂
調整される。そして、この状態から、この軸受収納部ま
たはラジアル軸受とハウジングの取付孔の嵌合隙間に対
して接着剤を充填し硬化させることによって、この軸受
収納部またはラジアル軸受は、ハウジングの取付面に対
して、高精度で軸垂調整され固定されることになる。
【0021】これにより、上記ラジアル軸受の軸受内径
が例えば1.2mmと極めて小さい場合であっても、軸
受内径面に対するハウジングの取付面の軸垂調整が、こ
のラジアル軸受に挿入された回転軸を基準に行なわれる
ので、高精度の軸垂調整が可能になる。
【0022】上記接着剤が、硬化収縮率が10%以下
で、硬化物硬度がショアD90以下である場合,例えば
エポキシ接着剤,嫌気性接着剤または紫外線硬化型接着
剤である場合には、接着剤の硬化による硬化歪が比較的
小さいことから、接着剤の硬化による軸垂調整のずれが
抑制される。
【0023】上記接着剤に、有機質または無機質の粒径
50μm以下の微粒子が混入されている場合には、接着
剤の硬化収縮率が実質的に低減される。
【0024】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
7を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0025】図1は、本発明によるの好適な実施例によ
るモータを組み込んだ駆動装置の一例として光磁気ディ
スク駆動装置の一実施例を示している。図1において、
光磁気ディスク駆動装置10は、ステータ11と回転子
20とを備えている。
【0026】ステータ11は、シャーシ12に対して螺
着等により取り付けられるハウジング13,このハウジ
ング13に一体に取り付けられる軸受収納部14,この
軸受収納部14の軸受内径面に圧入される二つのラジア
ル軸受15及び16,この軸受収納部14の下端に取り
付けられたスラスト軸受17,この軸受収納部14の周
囲に配設される鉄芯18そしてこの鉄芯18に巻回され
たコイル19を備えている。
【0027】上記ハウジング13は、例えばプレス部品
として製造されていると共に、図示の場合、右側の端部
の上面が、シャーシ12に対する取付基準面となる取付
面13aとして形成されている。そして、この取付面1
3aが、図2に示すように、シャーシ12のモータ取付
面12aに対して接触され、ネジ孔13bを介してネジ
13cによりこの取付面に対して螺着されるようになっ
ている。
【0028】さらに、このハウジング13は、上記軸受
収納部14が緩く、例えば0.01mm乃至0.1mm
の嵌合隙間を有するように、嵌合される取付孔13dを
有している。図示の場合、ハウジング13は、軸受収納
部14を確実に保持し得るように、この取付孔13dの
周囲が上方に向かって僅かに延びるように形成されてい
る。
【0029】上記軸受収納部14は、その軸受内径面
が、軸受すべき回転軸の中心線と同心の中心軸Oを有す
るように形成されている。
【0030】上記ラジアル軸受15,16は、例えば焼
結含油軸受であって、上記軸受収納部14内に圧入され
ることにより、この軸受収納部14内に固定保持されて
いる。
【0031】さらに、上記鉄芯18に巻回されたコイル
19は、外部の電源に接続されることにより、給電され
るようになっている。
【0032】他方、回転子20は、上記ラジアル軸受1
5,16内に挿入され且つ下端がスラスト軸受17に当
接する回転軸21と、この回転軸21の上端に取り付け
られたターンテーブル22と、このターンテーブル22
の上面に備えられたチャックマグネット23と、このタ
ーンテーブル22の外周部から下方に延びる円筒状のヨ
ーク24と、このヨーク24の内面にて上記鉄芯18に
対向するように取り付けられた永久磁石25を備えてい
る。
【0033】上記ターンテーブル22は、その上面に例
えば光磁気ディスク等の情報記録媒体が載置されること
により、この光磁気ディスクを所定速度で回転駆動させ
る。
【0034】上記チャックマグネット23は、ターンテ
ーブル22の上面に載置された上記光磁気ディスクを磁
気吸引力によって固定する。
【0035】ここで、上記ステータ11における軸受収
納部14のハウジング13への取付は、図3及び図4
示す組立治具を使用して、以下のようにして行なわれ
る。図3及び図4において、組立治具30は、上面に形
成された基準面31と、この基準面31から上方に突出
した基準軸32とを備えている。
【0036】上記基準面31は、光磁気ディスク駆動装
置10のハウジング13を逆さにして、その取付面13
aが当接されるようになっており、図示の場合には、さ
らにこのハウジング13を固定保持するためのネジ孔3
1aを備えている。これにより、このハウジング13
は、取付ネジ13cが、ネジ孔13bを介して、上記ネ
ジ孔31aに螺合することにより、この基準面31に対
して、固定保持されるようになっている。
【0037】また、上記基準軸32は、この基準面31
に対して、予め高精度で軸垂調整された状態で、取り付
けられている。
【0038】このように形成された組立治具30は、前
以てラジアル軸受15,16そしてスラスト軸受17を
圧入した軸受収納部14を、ハウジング13の取付孔1
3dに緩く嵌合させた状態で、装着される。その際、こ
の軸受収納部14のラジアル軸受15,16を組立治具
30の基準軸32に嵌挿させながら、ハウジング13の
取付面13aを、組立治具30の基準面31に当接させ
る。そして、このハウジング13をネジ13cによって
基準面31に対して固定保持する。
【0039】これにより、ハウジング13は、その取付
面13aが組立治具30の基準面31に対して当接した
状態で保持される。同時に、このハウジング13に対し
て緩く嵌合された軸受収納部14は、その内部に圧入さ
れたラジアル軸受15,16が基準軸32に嵌挿される
ことにより、ハウジング13の取付孔13d内で僅かに
移動されて、軸垂調整されることになる。その際、この
基準軸32は、基準面31に対して高精度で軸垂調整さ
れていることから、このラジアル軸受15,16そして
軸受収納部14も、ハウジング13の取付面13aに対
して、高精度で軸垂調整されることになる。
【0040】その後、この軸受収納部14とハウジング
13の取付孔13dとの間の嵌合隙間に対して、接着剤
が充填され硬化される。これにより、この軸受収納部1
4及びラジアル軸受15,16は、ハウジング13の取
付面13aに対して高精度で軸垂調整された状態で、ハ
ウジング13に固定される。この場合、上記接着剤は、
軸受収納部14及びラジアル軸受15,16の軸垂精度
が低下しないように、硬化歪の少ないものが使用され
る。例えば、接着剤として、硬化収縮率10%以下,硬
化物硬度ショアD90以下のエポキシ接着剤,嫌気性接
着剤,紫外線硬化型接着剤等が使用される。
【0041】さらに接着剤の硬化歪を、さらに低減する
ために、好ましくは、この接着剤に対して、有機質また
は無機質の粒径50μm以下の微粒子が、重量比60部
以下で混入される。
【0042】尚、上記説明においては、ハウジング13
は、組立治具30の基準面31に対して、取付ネジ13
cによって螺着されることにより、固定保持されるよう
になっているが、これに限らず、図5に示すように、ク
ランプ装置33を使用して、そのクランプ部材34が、
ハウジング13の取付面13aを基準面31に対して圧
接するようにしてもよい。
【0043】本実施例による光磁気ディスク駆動装置1
0は、以上のように構成されており、ステータ11のコ
イル19に外部から給電することにより、このコイル1
9に磁界が発生し、その磁力線が鉄芯18を通って、回
転子20の永久磁石25からヨークを通る磁力線と相互
に作用する。これにより、回転子20が回転軸21の周
りに回動されることになる。かくして、回転子20のタ
ーンテーブル22上に載置された光磁気ディスクが、所
定速度で回転駆動されるようになっている。
【0044】ここで、回転軸21は、上述のようにハウ
ジング13の取付面13aに対して高精度で軸垂調整さ
れたラジアル軸受15,16によってラジアル荷重に対
して支持されているので、ターンテーブル22及びその
上に載置される光磁気ディスクの回転振れが極めて小さ
くなっている。
【0045】これにより、ハウジング13自体は、軸受
収納部14の取付孔13dが、その取付面13aに対し
て高精度で形成されていなくても、軸受収納部14は、
ハウジング13の取付面13aに対して高精度で軸垂調
整されることになる。従って、ハウジング13は、例え
ばプレス成形等により、低コストで製造されることにな
る。
【0046】図6は、本発明によるモータの他の実施例
の要部を示している。図6において、モータ40は、図
1の実施例と同様に構成されたハウジング13の取付孔
13dに対して、合成樹脂または金属から成る軸受41
が、直接に取り付けられるようになっている。この場
合、この軸受41は、ハウジング13の取付孔13dに
対して、緩く嵌合され、前述したと同様に軸垂調整の
後、この軸受41と取付孔13dの嵌合隙間に接着剤が
充填・硬化されることにより、固定保持されるようにな
っている。
【0047】図7は、本発明によるモータのさらに他の
実施例の要部を示している。図7において、モータ50
は、図1の実施例と同様に構成されたハウジング13の
取付孔13dに対して、ラジアル軸受15,16が圧入
されスラスト軸受17が取り付けられた軸受収納部14
が、固定保持されている。
【0048】この場合、ハウジング13の取付孔13d
は、図面にて下方が、段差を有するように拡大されて、
環状溝13eを有するように形成されている。これによ
り、軸受収納部14をハウジング13に対して軸垂調整
した後、接着剤を軸受収納部14と取付孔13dの間の
嵌合隙間に充填する際、接着剤が、この環状溝13e内
に溜ると共に、外部に露出する表面積が大きくなる。従
って、接着剤として紫外線硬化型接着剤を使用する場合
に、接着剤の硬化が促進されると共に、この接着剤によ
って軸受収納部14がハウジング13に対してより一層
確実に固定保持されることになる。
【0049】このように、上述の実施例では、ラジアル
軸受を圧入した軸受収納部またはラジアル軸受が、ハウ
ジングの取付孔に対して緩く嵌合された後、組立治具等
を使用して、この軸受収納部またはラジアル軸受がハウ
ジングに対して高精度で軸垂調整された後、この軸受収
納部またはラジアル軸受とハウジングの取付孔の嵌合隙
間に対して接着剤を充填し硬化させることによって、こ
の軸受収納部またはラジアル軸受は、ハウジングの取付
面に対して、高精度で軸垂調整され固定されることにな
る。
【0050】従って、上記ラジアル軸受の軸受内径が例
えば1.2mmと極めて小さい場合であっても、軸受内
径面に対するハウジングの取付面の軸垂調整が、このラ
ジアル軸受に挿入された回転軸を基準に行なわれるの
で、高精度の軸垂調整が可能になる。
【0051】さらに、ハウジング自体は、その取付面と
取付孔の相互の位置及び軸垂を高精度にする必要がない
ことから、プレス成形等によって形成される。従って、
低コストで製造されることになる。上記接着剤が、硬化
収縮率が10%以下で、硬化物硬度がショアD90以下
である場合,例えばエポキシ接着剤,嫌気性接着剤また
は紫外線硬化型接着剤である場合には、接着剤の硬化に
よる硬化歪が比較的小さいことから、より高精度の軸垂
調整が得られる。
【0052】上記接着剤に、有機質または無機質の粒径
50μm以下の微粒子が混入されている場合には、接着
剤の硬化による軸垂調整のずれがより一層抑制されるこ
とになる。
【0053】尚、上述した実施例においては、光磁気デ
ィスク駆動装置に組み込んだモータの場合について説明
したが、これに限らず、他の各種機器に組み込んだモー
タ、あるいは単体のモータに対しても、本発明を適用し
得ることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軸
受内径が小さい場合であっても、回転子の軸垂調整が高
精度で行われるようにした、モータ及びその軸垂調整方
法が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータを組み込んだ光磁気ディス
ク駆動装置の一実施例を示す概略断面図である。
【図2】図1のモータのシャーシへの取付状態を示す概
略斜視図である。
【図3】図1のモータの組立治具による軸垂調整状態を
示す概略断面図である。
【図4】図3の組立治具の概略斜視図である。
【図5】図1のモータの他の構成による組立治具による
軸垂調整状態を示す概略断面図である。
【図6】本発明によるモータの第二の実施例による要部
の概略断面図である。
【図7】本発明によるモータの第三の実施例による要部
の概略断面図である。
【図8】従来のモータの一例による要部の概略断面図で
ある。
【符号の説明】
10 光磁気ディスク駆動装置 11 ステータ 12 シャーシ 13 ハウジング 13a 取付面 13d 取付孔 14 軸受収納部 15 ラジアル軸受 16 ラジアル軸受 17 スラスト軸受 18 鉄芯 19 コイル 20 回転子 21 回転軸 22 ターンテーブル 23 チャックマグネット 24 ヨーク 25 永久磁石 30 組立治具 31 基準面 32 基準軸 40 モータ 41 ラジアル軸受 50 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 5/167 H02K 15/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付面を有するハウジングと、このハウ
    ジングに一体的に取り付けられる軸受収納部と、この軸
    受収納部に圧入されるラジアル軸受と、このラジアル軸
    受に支持されると共にラジアル荷重を受ける回転軸を有
    する回転子とを含むモータであって、 前記ラジアル軸受が、前記軸受収納部に圧入され、この
    軸受収納部をハウジングの取付孔に緩く嵌合させた後、
    前記ラジアル軸受を、組立治具の基準面に対して高精度
    に軸垂調整された基準軸に嵌挿させながら、このハウジ
    ングの取付面を組立治具の基準面に当接させて所定位置
    に保持して、前記軸受収納部とハウジングの取付孔の嵌
    合隙間に接着剤を充填し硬化させることにより、軸垂調
    整されていることを特徴とする、 モータ。
  2. 【請求項2】 前記接着剤が、硬化収縮率が10%以下
    で、硬化物硬度がショアD90以下であることを特徴と
    する請求項1に記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記接着剤が、エポキシ接着剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記接着剤が、嫌気性接着剤であること
    を特徴とする請求項1に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記接着剤が、紫外線硬化型接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記接着剤に、有機質または無機質の粒
    径50μm以下の微粒子が混入されていることを特徴と
    する請求項1からの何れかに記載のモータ。
  7. 【請求項7】 取付面を有するハウジングと、このハウ
    ジングに一体的に取り付けられる軸受収納部と、この軸
    受収納部に圧入されるラジアル軸受と、このラジアル軸
    受に支持されると共にラジアル荷重を受ける回転軸を有
    する回転子とを含む、モータの軸垂調整方法であって、 軸受収納部にラジアル軸受を圧入する段階と、 この軸受収納部をハウジングの取付孔に緩く嵌合させる
    段階と、 このラジアル軸受を、組立治具の基準面に対して高精度
    に軸垂調整された基準 軸に嵌挿させながら、このハウジ
    ングの取付面を組立治具の基準面に当接させて所定位置
    に保持する段階と、 この軸受収納部とハウジングの取付孔の嵌合隙間に接着
    剤を充填し硬化させる段階とを含んでいることを特徴と
    するモータの軸垂調整方法。
JP13368194A 1994-05-24 1994-05-24 モータ及びその軸垂調整方法 Expired - Fee Related JP3305876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13368194A JP3305876B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 モータ及びその軸垂調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13368194A JP3305876B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 モータ及びその軸垂調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07322554A JPH07322554A (ja) 1995-12-08
JP3305876B2 true JP3305876B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=15110398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13368194A Expired - Fee Related JP3305876B2 (ja) 1994-05-24 1994-05-24 モータ及びその軸垂調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3305876B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3607511B2 (ja) * 1998-10-12 2005-01-05 株式会社三協精機製作所 ロータとロータの組立方法及びそのロータを用いたモータ
JP3730461B2 (ja) * 1999-10-28 2006-01-05 山洋電気株式会社 防水型ブラシレスファンモータ
JP5493339B2 (ja) * 2008-11-21 2014-05-14 日本電産株式会社 モータ、ファン、モータの製造方法、及びファンの製造方法
JP5916995B2 (ja) * 2010-12-20 2016-05-11 ミネベア株式会社 ブラシレスモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07322554A (ja) 1995-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6700256B2 (en) Brushless motor and production method therefor
JPH09103057A (ja) スピンドルモータ及びその組立方法
US6614139B2 (en) Motor having a dynamic pressure bearing apparatus and a manufacturing method thereof
US4991211A (en) Integrated driving system for signal-processing devices
JP3305876B2 (ja) モータ及びその軸垂調整方法
JP3306933B2 (ja) 空気磁気軸受型モータ
JPH11206062A (ja) 流体動圧軸受電動機およびその製造方法
JPS5972956A (ja) 光偏向用モ−タ
US20040240104A1 (en) Spindle motor with a welded disc clamp centering tube
US5414575A (en) Magnetic disc drive device with hub and clamper assembly for reducing post-assembly machining
JP2001332014A (ja) ターンテーブル及びその製造方法並びにスピンドルモータ及びその製造方法
JPH08247137A (ja) スピンドルユニット
JP3255945B2 (ja) スピンドルモータ
JP3377345B2 (ja) 小型モータとその製造方法
JP2005192385A (ja) スピンドルモータ
KR100633863B1 (ko) 디스크 드라이버용 스핀들모터
JPH06165427A (ja) ディスク用スピンドルモータ
JPH05168212A (ja) ブラシレスモータ
JPH0874841A (ja) スピンドルユニットとその製造方法および磁気ディスク装置
JPH0660531A (ja) スピンドル機構
JPH11103554A (ja) スピンドルモータ用軸受装置
US4831474A (en) Disk supporting mechanism in disk driving device
JP3050977B2 (ja) 定位置予圧付加方法
JP3372296B2 (ja) スピンドルモータ
JP2559224Y2 (ja) スピンドルモータ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees