JPH1141844A - モータ - Google Patents

モータ

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JPH1141844A
JPH1141844A JP9203808A JP20380897A JPH1141844A JP H1141844 A JPH1141844 A JP H1141844A JP 9203808 A JP9203808 A JP 9203808A JP 20380897 A JP20380897 A JP 20380897A JP H1141844 A JPH1141844 A JP H1141844A
Authority
JP
Japan
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rotor magnet
fixing member
heat
motor
hub body
Prior art date
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Pending
Application number
JP9203808A
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English (en)
Inventor
Masato Gomyo
五明  正人
Kazuji Miura
和司 三浦
Hideki Kanebako
秀樹 金箱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
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Publication of JPH1141844A publication Critical patent/JPH1141844A/ja
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易で低コストな構造で、接着剤による汚染
を防止し、清浄性及び生産性を高めることを可能とす
る。 【解決手段】 ロータマグネット24をハブ体21側に
対して熱収縮性材料からなる固定部材26により固着す
ることによって、接着剤を用いることなくハブ体21側
にロータマグネット24を固着したものであって、ロー
タマグネット24の固着にあたって接着剤の使用をなく
し、従来のような接着剤からのアウトガスによる汚染を
回避するように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被回転部材を保持
するハブ体に対してロータマグネットを固着したモータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、HDD用モータ等の各種モータ
においては、回転可能に設けられたハブ体側に対して、
直接的に又はヨークを介してロータマグネットが固着さ
れており、上記ハブ体の外周側に保持されたハードディ
スク等の被回転体が、前記ロータマグネットを含む駆動
系によって回転駆動されるようになっている。
【0003】このようなモータにおいて、上記ロータマ
グネットをハブ体側に固着するにあたっては、通常、接
着剤が用いられている。この接着剤は、例えば、リング
状のロータマグネットの周面に対して塗布され、当該接
着剤を介してロータマグネットの被固定側の周面が、ハ
ブ体の固定側の周面に固着される構成になされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、HDD用モ
ータ、CD−ROM用モータ、DVD用モータ、LBP
用モータ等のように、高清浄の環境が要求される精密モ
ータにおいては、上述したようなロータマグネット固着
用の接着剤から放出されるアウトガスによりディスク等
の被回転部材が汚染されるという問題がある。すなわ
ち、上記ロータマグネットは、高清浄性が要求されるデ
ィスク等の被回転部材に近い外周側に配置されることが
多い上に、比較的大きな体積を有しているために接着剤
の使用量が多くなっており、その接着剤から放出される
アウトガスによる影響が、被回転部材に対して直接的に
及ぶ場合がある。
【0005】このような接着剤からのアウトガスを低減
させるために、熱硬化性の接着剤を用いたり、ベーキン
グ処理を施すことも従来行われているが、熱硬化性接着
剤を用いた場合には硬化するまでに多くの時間を要する
とともに(1時間以上)、ベーキング処理を行う場合に
も処理時間はかなり長くなっており(1時間以上)、い
ずれにしても生産性が低下するという問題がある。
【0006】そこで本発明は、簡易で低コストな構造
で、接着剤による汚染を防止し、清浄性及び生産性を高
めることができるようにしたモータを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、被回転部材を保持して回
転するように設けられたハブ体と、このハブ体側に固着
された環状のロータマグネットと、当該環状のロータマ
グネットに対して半径方向に対向するように周状に配置
されたステータと、を備えて、上記ハブ体を回転駆動さ
せるモータにおいて、上記ロータマグネットを前記ハブ
体側に対して熱収縮性材料からなる固定部材により固着
している。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の熱収縮性材料からなる固定部材が、ロータマ
グネットを環状に覆うリング状部材からなる。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の固定部材を構成する熱収縮性材料が、PT
FE系の樹脂材料を主成分とする材料である。
【0010】また、請求項4記載の発明では、上記請求
項1記載のハブ体とロータマグネットとの間にヨークを
介在させ、上記ロータマグネットとヨーク、又はロータ
マグネットとヨークとハブ体とを、熱収縮性材料からな
る固定部材により覆うようにしている。
【0011】さらに、請求項5記載の発明では、上記請
求項1記載のロータマグネット及びハブ体に、回転方向
に当接してこれら両部材どうしを回転方向に係止させる
滑り防止部を設けている。
【0012】さらにまた、請求項6記載の発明では、上
記請求項4記載のロータマグネット、ヨーク及びハブ体
に、回転方向に当接してこれら両部材どうしを回転方向
に係止させる滑り防止部を設けている。
【0013】また、請求項7記載の発明では、上記請求
項1記載のハブ体に、熱収縮性材料からなる固定部材の
位置ずれを防止する係合部を設けている。
【0014】さらに、請求項8記載の発明では、上記請
求項4記載のヨークに、熱収縮性材料からなる固定部材
の位置ずれを防止する係合部を設けている。
【0015】このような構成を有する請求項1乃至4記
載の発明によれば、ロータマグネットの固着にあたって
接着剤が使用されることがないため、従来のような接着
剤からのアウトガスによる汚染が回避される。
【0016】このとき、請求項5又は6記載のような滑
り防止部を設ければ、ロータマグネットとハブ体又はヨ
ークとが、回転方向においてより確実に固定されること
となって、急回転起動や急停止時等においても一層安定
したモータ駆動動作が得られる。
【0017】また、請求項7又は請求項8記載の発明の
ような位置ずれを防止用の係合部を設ければ、熱収縮性
材料からなる固定部材が一層確実に固定されることとな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、いわゆる両端軸
固定型のHDDスピンドルモータに適用した実施形態に
ついて図面により詳細に説明する。図1に示されたHD
Dスピンドルモータは、いわゆるアウターローター型の
ものであるが、まず、その全体構造を説明する。このH
DDスピンドルモータは、清浄性を確保するために、図
示を省略した密閉状のケース内に配置されているが、ケ
ース内に収容されたモータ構造について以下説明する。
【0019】まず、図示したHDDスピンドルモータ
は、固定部材としてのステータ組1と、このステータ組
1に対して図示上側から組み付けられた回転部材として
のロータ組2とから構成されており、このうちステータ
組1は、図示省略した固定基台側にネジ止めされるフレ
ーム11を有しているとともに、このフレーム11の略
中央部分に設けられた支持ホルダー12内に固定軸13
が、図示上方に向かって延びるように立設されている。
この固定軸13の先端部(図示上端部)は、図示を省略
した固定基台に対してネジ止めされる。
【0020】また、上記フレーム11にけおる支持ホル
ダー12の外周には、ステータコア14が嵌着されてお
り、このステータコア14の突極部に巻線15が巻回さ
れている。
【0021】一方、前記ロータ組2は、図示を省略した
記録媒体を支持するためのハブ体21を有しており、こ
のハブ体21は、当該ハブ体21の中心部分に固着され
た一対の玉軸受22,22を介して、上記固定軸13の
外周側に回転自在に支承されている。すなわち、上記ハ
ブ体21は、磁気ディスク等の磁気記録媒体を外周部に
装着する略円筒形状の胴部21aを有しているととも
に、この胴部21aの軸端開口部分に設けられた取付用
環状フランジ部21bに、バックヨーク23を介してロ
ータマグネット24が環状に装着されている。この環状
のロータマグネット24は、前述したステータコア14
の外周端面に対して半径方向に所定の微小ギャップを介
して対面するように周状に近接配置されている。
【0022】上記バックヨーク23は、横断面略逆L字
状の環状磁性部材からなり、上記ハブ体21の取付用環
状フランジ部21bの図示下面に密着するように装着さ
れているとともに、ハブ体21の取付用環状フランジ部
21bに形成されたカシメ固定手段25によって、上記
バックヨーク23の固定が行われている。
【0023】また、上記ロータマグネット24は、横断
面略矩形状のリング状部材から形成されており、上記バ
ックヨーク23の逆L字状断面の内周側に嵌合するよう
にして装着されている。そして、このロータマグネット
24は、熱収縮性材料からなるフィルム状の固定部材2
6によって上述したバックヨーク23側に固定されてい
る。
【0024】このフィルム状の固定部材26は、上記ロ
ータマグネット24の軸方向端面(図示下端面)から、
バックヨーク23の外周面の全面を覆い、ハブ体21の
取付用環状フランジ部21bの一部にかかるように配置
されており、チューブ状に形成されたフィルム素材を装
着した後に、所定の加熱工程を加えることによって熱収
縮させ、その熱収縮により上記各部材の表面に密着する
ようにして装着されている。
【0025】この固定部材26を構成する熱収縮性材料
としては、例えば、PTFE(ポリ・テトラ・フルオロ
・エチレン)系の樹脂材料、EPR(エチレン・プロピ
レン・ゴム)系の樹脂材料、FEP(フルオリネート・
エチレン・プロピレン)系の樹脂材料を主成分としたも
のが用いられるが、熱収縮時にアウトガスを発生しない
性質のものが好適に用いられる。
【0026】一方、上述したロータマグネット24とし
ては、希土類系のボンド磁石や焼結磁石等が用いられる
が、上述したように熱収縮性材料からなる固定部材26
により固着するにあたっては、当該ロータマグネット2
4のバックヨーク23及びハブ体21に対する吸着固定
力をできるだけ高めるために、最大エネルギー積が8M
Oe以上に設定することが好ましい。
【0027】再び図1に戻って、上述した一対の玉軸受
22,22の内輪22a,22aは、固定軸12の外周
面に固定されているとともに、これらの各玉軸受22,
22の外輪22b,22bは、前記ハブ体21の中心部
分に設けられた固定穴21cの内周壁面に固定されてい
る。これらの両玉軸受22,22は、軸方向に所定間隔
離して設けられており、当該両玉軸受22,22により
固定軸12に対してハブ体21が回転自在に支承されて
いる。
【0028】また、上記ハブ体21に設けられた固定穴
21cの図上側開口部には、円板状の押え板30が圧入
固定されており、図示上側の玉軸受22の軸方向外側
(図示上側)端面に接触している。この押え板30の内
周側壁面は、固定軸12の外周面に近接するように配置
されており、当該押え板30によって、モータ内のオイ
ル等が外部に飛散することを防止する構成になされてい
る。
【0029】このような本実施形態にかかる装置によれ
ば、上述したロータマグネット24が、バックヨーク2
3を介してハブ体21側に熱収縮性材料からなる固定部
材26によって固着されており、ロータマグネット24
の固着にあたって、従来のような接着剤は全く用いられ
ていない。したがって、本実施形態によれば、従来のよ
うな接着剤からのアウトガスによる汚染が回避されるよ
うになっている。
【0030】また、本実施形態では、バックヨーク23
もハブ体21に対して熱収縮性材料からなる固定部材2
6によって固着されており、バックヨーク23の固着に
あたっても接着剤は全く用いられていないため、バック
ヨーク23の固着によっても従来のような接着剤からの
アウトガスによる汚染が回避される。
【0031】一方、同一構成物を同一の符号で表した図
2に示されている実施形態では、バックヨーク23の軸
端開口部分(図示下端部分)に、半径方向外方に向かっ
て突出する段部からなる係合部23aが位置ずれ防止部
材として設けられている。そして、上記ロータマグネッ
ト24の軸端面(図示下端面)から上述したバックヨー
ク23の係合部23aにかけて、熱収縮性材料からなる
固定部材36が装着されており、この熱収縮性材料から
なる固定部材36によって、ロータマグネット24がバ
ックヨーク23側に接着剤を用いることなく固着されて
いる。
【0032】このような実施形態においても、上記実施
形態と同様な作用・効果を得ることができるが、それに
加えて、バックヨーク23の係合部23aに対して、熱
収縮性材料からなる固定部材36が熱収縮により密着し
ているため、当該固定部材36の位置ずれが上記係合部
23aによって確実に防止されることとなり、ロータマ
グネット24の固着が良好に行われるようになってい
る。
【0033】次に、図3に示されている実施形態では、
ロータマグネット24の軸方向上端面に、当該ロータマ
グネット24を回転方向に係止させるための滑り防止部
を構成するように、切欠凹部24aが設けられている。
この切欠凹部24aは、周方向に約90度間隔で4個所
設けられており、これらの各切欠凹部24a内に、バッ
クヨーク23側に形成された凸部(図示省略)が軸方向
に嵌合している。
【0034】これらバックヨーク23側の凸部と、ロー
タマグネット24側の 切欠凹部24aとは、回転方向
に当接する端面を互いに有しており、これら両部材の端
面どうしが周方向に当接し合うことによって、両部材の
周方向における相対的な位置ずれが防止されるようにな
っている。
【0035】すなわち、本実施形態のように、凹凸嵌合
による滑り防止部を設けることとれば、ハブ体21側の
バックヨーク23に対してロータマグネット24が回転
方向においてより確実に固定されることとなり、急激な
回転開始及び回転停止時においても安定したモータ駆動
動作が得られる。
【0036】次に、本発明を、いわゆるインナーロータ
ー型のモータに適用した実施形態を図4により説明す
る。なおここでは、前述した図1にかかるアウターロー
ター型のモータと同一の構成物については同一の符号を
付して説明を省略し、異なる点についての説明を行う。
【0037】まず、固定部材としてのステータ組50を
構成するステータコア54は、当該ステータコア54の
外周部分が、フレーム51の外周壁51aに取り付けら
れており、このステータコア54の内周壁に対して、ロ
ータ組60におけるハブ61側のバックヨーク63に固
定されたロータマグネット64の外周壁が、半径方向内
方側から所定の微小ギャップを介して近接対面する配置
関係になされている。すなわち、上記ステータコア54
の内側領域において、ハブ体61がバックヨーク63及
びステータコア54とともに回転駆動される構成になさ
れている。
【0038】上記バックヨーク63は、横断面略逆L字
状の環状磁性部材からなり、上記ハブ体61の最下端部
分の外周面に装着されているとともに、ハブ体61の取
付用環状フランジ部61bの内周部分に形成されたカシ
メ固定手段65によって、当該バックヨーク63の固定
が行われている。
【0039】また、上記ロータマグネット64は、横断
面略矩形状のリング状部材からなり、バックヨーク63
の外周面側に嵌合するように配置されているとともに、
当該ロータマグネット64が、熱収縮性材料からなるフ
ィルム状の固定部材66によってバックヨーク63側に
固定されている。
【0040】上記熱収縮性材料からなるフィルム状の固
定部材66は、前記バックヨーク63の軸方向端面(図
示下端面)から、ロータマグネット64の外周面のほぼ
全面を覆った後、再びバックヨーク63の一部にかかる
ようにして配置されており、チューブ状に形成された素
材を所定の加熱により熱収縮させることによって、上記
各部材の表面に密着するようにして装着されている。
【0041】このような実施形態においても、上述した
実施形態と同様な作用・効果を得ることができるが、特
に本実施形態では、ロータマグネット64の外周面、す
なわちロータマグネット54との対向面が、熱収縮性材
料からなるフィルム状の固定部材66によって覆われて
いるため、ロータマグネット64の外周面の損傷が防止
されるという効果が得られる。
【0042】また、図5に示されている実施形態では、
ロータマグネット64の外周表面の全面が、熱収縮性材
料からなるフィルム状の固定部材76によって覆われて
いるとともに、ロータマグネット64の両側近傍部分に
おけるバックヨーク63の外表面に熱収縮性材料からな
るフィルム状の固定部材76の一部分が被着されてい
る。
【0043】このとき、上記バックヨーク63には、ロ
ータマグネット64を軸方向両側(図示上下)から挟む
ようにして一対の係合部63a,63aが凹凸形状をな
すようにして設けられており、それらの各係合部63
a,63aに対して、熱収縮性材料からなるフィルム状
の固定部材76が被着されていることによって、上記固
定部材76の位置ずれが防止されるようになっている。
このような実施形態においても、上述した実施形態と同
様な作用・効果を得ることができる。
【0044】さらに、図6に示されている実施形態で
は、熱収縮性材料からなるフィルム状の固定部材86
が、上述した図5の実施形態におけるロータマグネット
64の両縁部分からバックヨーク63の係合部63a,
63aにかけて被着されており、ロータマグネット64
の中央部分には固定部材は配置されていない。このよう
な実施形態においても、上述した実施形態と同様な作用
・効果を得ることができる。
【0045】さらにまた、図7に示されている実施形態
では、バックヨーク93の図示上縁部分に係合段部93
aが半径方向外側に張り出すように形成されているとと
もに、その係合段部93aに対して軸方向下方側から、
ロータマグネット94の図示上端面が当接するように配
置されている。一方、上記ロータマグネット94の図示
下端面側に当接するようにして、熱収縮性のリング状部
材からなる固定部材96が配置されている。
【0046】上記固定部材96の内周縁部分96aは、
バックヨーク93の外周部分に凹設された係合溝93a
の内部側に挿入するようにして装着されているが、これ
ら固定部材96の内周縁部分96aと、バックヨーク6
3の係合溝93aとは、中心側(図示左側)に向かって
上方に傾斜して延びる楔状のテーパ面に形成されてい
る。そして、上記固定部材96が熱収縮するときに、当
該固定部材96の内周縁部分96aが、上記バックヨー
ク93の係合溝93aにおけるテーパ面に沿って斜め上
方側に滑動するように構成されており、このときの固定
部材96の上方付勢力によって、上記バックヨーク93
の係合段部93aとの間にロータマグネット94が挟持
されるようになっている。このような実施形態において
も、上述した実施形態と同様な作用・効果を得ることが
できる。
【0047】一方、図8に示されている実施形態では、
熱収縮性のリング状部材からなる固定部材106が、バ
ックヨーク103の外周面に設けられた位置ずれ防止用
の粗面103aに対して嵌合するように配置されてい
る。このような実施形態においても、上述した実施形態
と同様な作用・効果を得ることができるが、特に本実施
形態においては、熱収縮性のリング状部材からなる固定
部材106が、バックヨーク103の粗面103aによ
って位置ずれを生じることなく強固に固着されることと
なる。
【0048】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0049】例えば、上述した各実施形態においては、
バックヨークを介在させてロータマグネットをハブ側に
固定するようにしているが、バックヨークを用いること
なくロータマグネットをハブ側に対して直接的に接触さ
せて固定するようにすることも可能である。
【0050】また、本発明は、清浄性を確保するように
密閉されたケース内に収容されるモータに対して好適に
適用されるものであるが、例えば本発明は、上述した実
施形態のような所謂軸固定型のモータに限定されること
なく、軸回転型のモータに対しても本発明は同様に適用
することができる。
【0051】さらに、本発明は、上述した実施形態にか
かるHDD用モータ以外のモータ、例えば、CD−RO
M用モータ、DVD用モータ、LBP用モータ等に対し
ても同様に適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、ロータマグ
ネットをハブ体側に対して熱収縮性材料からなる固定部
材により固着することによって、接着剤を用いることな
くハブ体側にロータマグネットを固着したものであっ
て、ロータマグネットの固着にあたって接着剤の使用を
なくし、従来のような接着剤からのアウトガスによる汚
染を回避するように構成したものであるから、簡易で低
コストな構造で、接着剤による汚染を良好に防止して清
浄性を高めることができる。
【0053】このとき、請求項5又は6記載のような滑
り防止部を設ければ、ロータマグネットとハブ体又はヨ
ークとが、回転方向においてより確実に固定されること
となって一層安定したモータ駆動動作が得られ、上述し
た効果を一層高めることができる。
【0054】また、請求項7又は請求項8記載の発明の
ような位置ずれを防止用の係合部を設けることによっ
て、熱収縮性材料からなる固定部材を確実に固定するこ
とによっても、上述した効果を一層高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるアウターローター
型のHDDスピンドルモータを表した横断面説明図であ
る。
【図2】本発明の他の実施形態にかかるモータの要部表
した部分拡大断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態にかかるモータの
ロータマグネットを表した概観斜視説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態におけるインナーロータ
ー型のHDDスピンドルモータを表した横断面説明図で
ある。
【図5】本発明の他の実施形態におけるモータの要部表
した部分拡大断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態におけるモータの
要部表した部分拡大断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態におけるモータの
要部表した部分拡大断面図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施形態におけるモータ
の要部表した部分拡大断面 図である。
【符号の説明】
13 固定軸 21,61 ハブ体 22 玉軸受 23,63,93 バックヨーク 24,64,94 ロータマグネット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被回転部材を保持して回転するように設
    けられたハブ体と、このハブ体側に固着された環状のロ
    ータマグネットと、当該環状のロータマグネットに対し
    て半径方向に対向するように周状に配置されたステータ
    と、を備えて、上記ハブ体を回転駆動させるモータにお
    いて、 上記ロータマグネットを前記ハブ体側に対して熱収縮性
    材料からなる固定部材により固着したことを特徴とする
    モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱収縮性材料からなる固
    定部材は、ロータマグネットを環状に覆うリング状部材
    からなることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の固定部材を構成する熱収
    縮性材料が、PTFE系の樹脂材料を主成分とする材料
    であることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のハブ体とロータマグネッ
    トとの間にヨークを介在させ、上記ロータマグネットと
    ヨーク、又はロータマグネットとヨークとハブ体とを、
    熱収縮性材料からなる固定部材により覆うようにして固
    定したことを特徴とするモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のロータマグネット及びハ
    ブ体に、回転方向に当接してこれら両部材どうしを回転
    方向に係止させる滑り防止部を設けたことを特徴とする
    モータ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のロータマグネット、ヨー
    ク及びハブ体に、回転方向に当接してこれら両部材どう
    しを回転方向に係止させる滑り防止部を設けたことを特
    徴とするモータ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のハブ体に、熱収縮性材料
    からなる固定部材の位置ずれを防止する係合部を設けた
    ことを特徴とするモータ。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のヨークに、熱収縮性材料
    からなる固定部材の位置ずれを防止する係合部を設けた
    ことを特徴とするモータ。
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JP9203808A Pending JPH1141844A (ja) 1997-07-14 1997-07-14 モータ

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JP (1) JPH1141844A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7847459B2 (en) 2007-02-08 2010-12-07 Mitsubishi Electric Corporation Magneto generator

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