JP2001171716A - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

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JP2001171716A
JP2001171716A JP35748599A JP35748599A JP2001171716A JP 2001171716 A JP2001171716 A JP 2001171716A JP 35748599 A JP35748599 A JP 35748599A JP 35748599 A JP35748599 A JP 35748599A JP 2001171716 A JP2001171716 A JP 2001171716A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期孔を開ける際の操作が容易で使用感の良
いバージン機構付きヒンジキャップを提供することにあ
る。 【解決手段】 中栓10の外周壁12とキャップ本体3
1の内周面とにネジ部18、34を設けて螺合させるこ
とにより、キャップ本体31を中栓10に上下方向に移
動可能に被冠、固定し、またキャップ本体31には、そ
の上面壁の下面より注出口35へ挿入されるガイド筒3
6を垂下させ、このガイド筒36の下端縁の周方向の一
部に、断面が鋭利な形状とした尖端部38を設け、外装
キャップ30を中栓10に螺入する際に、この尖端部3
8により薄膜15が徐々に周方向に破断されるように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスや合成樹脂
等のビンを含む容器の口に被冠、固定されて、容器内の
密閉状態を保持し得る構造のヒンジキャップ、特に初期
孔を操作性よく開けることのできるバージン機構付きの
ヒンジキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバージン機構付きのヒン
ジキャップとしては、特開平11−79225号公報に
開示されたものがある。これは、図9に示すように、防
腐剤等を加えていない無添加の化粧液等を入れている化
粧用瓶または容器用のヒンジキャップであり、容器41
の口42に、断面逆U字型をなす外周壁48a及び内周
壁48bを有し、かつその内周壁下端口部を閉鎖する遮
蔽板48cを有する中栓48を被冠、固定し、更に、こ
の中栓48の上に外装キャップ49を被冠、固定した構
造を有する。
【0003】上記中栓48は、その外周壁48aの下端
縁に大径の環状帯部48fを有しており、この環状帯部
48fは1ヶ所で切断されてその一端部48gが外方に
突出している。また、外装キャップ49は、上記中栓4
8の上に被冠する本体キャップ50と、この本体キャッ
プ50の小孔50aに嵌入して閉塞する突起51aを有
する外蓋51とからなり、この本体キャップ50の中に
ガイド筒52を垂下し、このガイド筒52の下端縁を断
面が鋭利な形状として、上記遮蔽板48cに対向させて
ある。そして、上記環状帯部48fを中栓48から切り
離して外装キャップ49を下方に押圧すると、外装キャ
ップ49の下端縁(本体キャップ外周壁50cの内周環
状突部50d)が容器41の口42の外周(容器外周壁
43の環状突部45の下の下部環状凹部47)に係止さ
れるとともに、上記ガイド筒52の下端縁が上記遮蔽板
48cに切り込みを入れて初期孔を開ける構成となって
いる。
【0004】なお上記外蓋51は、本体キャップ50の
上記外周壁50cの上端にヒンジにより開閉自在に取り
付けられている。
【0005】上記構成のバージン機構付きのヒンジキャ
ップによれば、適宜の液体等を容器41の中に入れて中
栓48を被冠、固定しているため、容器41は密閉さ
れ、この状態で輸送したり、保存される。そして需要者
等がこの容器41の中身を使用する場合、上述の如く、
外装キャップ49を押し下げれば、外装キャップ49の
中で、中栓48が破れ、この状態で外装キャップ49が
固定される。そして需要者等はこの外装キャップ49の
外蓋を開閉することにより、内部の液体等を取り出すこ
とが出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バージン機構付きのヒンジキャップは、本体キャップ5
0を中栓48の上に被冠すると、本体キャップ50の中
に垂下させたガイド筒52が遮蔽板48cに対向して位
置し、その後、押し込みにより、一気に遮蔽板48cに
切り込みを入れる構成となっている。このため、初期孔
を開けることに関し、操作が衝撃的かつ一挙動的となっ
て使いづらいと共に、一気に初期孔を開けるので切れ味
に関する使用感があまり良くなかった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、初期孔を開ける際の操作が容易で使用感の良いバー
ジン機構付きのヒンジキャップを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、注出路を有して、ビン等
の容器の口に取り付けられるキャップ状の中栓であっ
て、その外周壁の下端縁には切離可能な大径のストッパ
ーリングおよび該注出路にはこれを閉鎖する薄膜が設け
られる中栓と、該中栓に取り付けられる外装キャップで
あって、その下端が上記ストッパーリング上に載置され
るとともに、上記注出路を開閉自在に塞ぐ外蓋がヒンジ
を介して取り付けられた外装キャップとを備えたヒンジ
キャップにおいて、上記外装キャップを上記中栓に上下
方向に移動可能に螺合するとともに、上記外装キャップ
には、上記注出路に挿入され、上記ストッパーリングを
切離すべく該外装キャップを上記中栓に螺入することで
回転されつつ下降されて上記薄膜を切り裂く尖端部を形
成したことを特徴とする。
【0009】中栓に外装キャップを螺入させるようにし
ていて、初期孔を開ける際その螺入の程度を深めるにつ
れ、中栓の薄膜が尖端部により徐々に周方向に切り裂か
れていく。即ち、従来のように初期孔を開けることに関
し、操作が衝撃的かつ一挙動的とならないので使い易い
と共に、一気に初期孔を開ける場合に較べて使用感も良
くなる。
【0010】請求項2に記載の発明は、上記尖端部はそ
の回転方向に、上記薄膜に対して部分的に形成されてい
ることを特徴とする。薄膜を切り裂く尖端部が当該薄膜
に対して部分的に形成されていて、切り裂く際の回転抵
抗を小さくすることができ、スムーズに薄膜を切り裂く
ことが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明は、上記尖端部は上
記薄膜を切り落とさないように、該薄膜を1回転未満で
切り裂くことを特徴とする。尖端部によって薄膜が切り
落とされてしまうことが無く、薄膜の切り落とし片が容
器内に落下してしまうという不都合を防止することがで
きる。
【0012】請求項4に記載の発明は、上記注出路に
は、上記尖端部との間で上記薄膜を挟み込んで剪断作用
を付加する剪断部を形成したことを特徴とする。尖端部
を一方の刃とし、また剪断部を他方の刃とするハサミの
作用が確保されて、初期孔を開ける際に、非常に良好な
切れ味を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。本実施形態は基本的には、注出路1
9を有して、ビン等の容器1の口2に取り付けられるキ
ャップ状の中栓10であって、その外周壁12の下端縁
には切離可能な大径のストッパーリング20および注出
路19にはこれを閉鎖する薄膜15が設けられる中栓1
0と、中栓10に取り付けられる外装キャップ30であ
って、その下端がストッパーリング20上に載置される
とともに、注出路19を開閉自在に塞ぐ外蓋33がヒン
ジ32を介して取り付けられた外装キャップ30とを備
えたヒンジキャップにおいて、外装キャップ30を中栓
10に上下方向に移動可能に螺合するとともに、外装キ
ャップ30には、注出路19に挿入され、ストッパーリ
ング20を切離すべく外装キャップ30を中栓10に螺
入することで回転されつつ下降されて薄膜15を切り裂
く尖端部38を形成して構成されている。
【0014】また尖端部38は、その回転方向に、薄膜
15に対して部分的に形成されているとともに、薄膜1
5を切り落とさないように薄膜15を1回転未満で切り
裂くようになっている。
【0015】本実施形態に使用する容器1の口2には、
図1に示す如く、口2の首部3の外周に環状突起4が設
けられている。そしてこの環状突起4の下には、後述す
るストッパーリング20が位置する空間5が存在してい
る。この容器1の口2には、軟材質の合成樹脂ここでは
ポリエチレン樹脂から成る中栓10と、それより硬材質
の合成樹脂から成る外装キャップ30とが、図1及び図
2に示す如く順次被冠される。
【0016】<中栓10>上記中栓10は、図1及び図
2に示す如く、容器1の口2に液密に被冠、固定される
キャップ状のものであって、上記口2の首部3の上に被
冠する外周壁12と、この外周壁12の上端から連結部
11を経て外周壁12の内側に断面逆U字型に垂下した
内周壁13とを有する。
【0017】また中栓10の外周壁12の下端内面に
は、上記容器1の首部3の環状突起4と係合する環状凹
所17が設けられ、また中栓10の外周壁12にはネジ
部18が形成され、外装キャップ30のキャップ本体3
1の内面に設けたネジ部34と螺合するようになってい
る。また、これらネジ部18、34を螺合させた時の共
廻りを防止するため、容器1の首部3には、その外周面
の直径方向2箇所に小突起7が設けられ、中栓10の外
周壁12の内周面にはこの小突起7が入り込む縦溝14
が対応して設けられている。
【0018】更にまた、中栓10の外周壁12には、そ
の下端縁に切り取り可能なストッパーリング20が付加
されている。このストッパーリング20は、その上面に
外装キャップ30の下端を載置するための段差部21
(図1)を有して外周壁12から連続するように、その
内周径が外周壁12よりも若干大きく、且つ、外周径が
外周壁12よりも段差部21分だけ大きく形成されてい
る。また、中栓10の外周壁12の下端は切り取りやす
いように、破線状の接続部(図示せず)にてストッパー
リング20と接続されており、また、図1に示すよう
に、そのストッパーリング20は1ヶ所(切断箇所2
3)で切断されて、その一端部が切り取り時の掴み部2
4として外方に突出している。
【0019】一方、中栓10の注出路19を区画形成す
る内周壁13の下端口部には、その下端口部を閉鎖する
形で薄膜15が設けられ、この薄膜15及び中栓10の
外周壁12及び内周壁13間の連結部11とにより、容
器1の口2の頂部開口を被っている。この薄膜15の、
内周壁13の内面(ガイド面部)と接する外周縁15a
は、切断しやすいように肉薄となっている。また、中栓
10の内周壁13には、後述するキャップ本体31に設
けた環状突部37が係合する環状凹部16が設けられて
いる。
【0020】そしてこの中栓10を容器1の口2に嵌め
ると、図2に示す如く、中栓10の外周壁12が口2の
首部3の外周に被冠され、この外周壁12の下端のスト
ッパーリング20は、首部3の外周に設けた環状突起4
と容器1の肩部6との間の空間5に位置される。また中
栓10の内周壁13は口2の首部3の内周に沿って垂下
し、その内周壁13と外周壁12とが口2の首部3を挟
持することにより、中栓10は容器1の口2に取り付け
られる。そして、中栓10の抜け防止は、その中栓10
の外周壁12内周の環状凹所17が、首部3の環状突起
4に嵌合することにより達成され、当該中栓10は口2
に係止、固定される。この取り付け状態において、薄膜
15を有する中栓10が容器1の口2を遮蔽する。
【0021】<外装キャップ30>上記中栓10の上に
は、図2に示す如く、外装キャップ30が被冠、固定さ
れる。この外装キャップ30は、図1及び図2に示す如
く、上記中栓10の上から中栓10周囲に被冠され、下
端が前記ストッパーリング20の段差部21上に載置さ
れるキャップ本体31と、このキャップ本体31の頂部
の一箇所にヒンジ32により開閉可能に設けられた外蓋
33とからなる。33aは外蓋33に設けた開閉用の操
作部である。
【0022】キャップ本体31の外周壁の内面には、上
記中栓10の外周壁12に設けたネジ部18が入り込む
ネジ部34が形成されている。またキャップ本体31の
上面壁のほぼ中央には隆起部31aが形成され、そこに
上方に向けて先拡がり状に形成された注出口35が設け
られている。そしてキャップ本体31には、その外周壁
の内側において、上面壁の下面より上記注出口35を囲
んだガイド筒36が垂下されており、その外周囲には上
記中栓10の環状凹部17と係合する環状突部37が設
けられている。
【0023】更に、このガイド筒36には、その下端縁
の周方向の一部に一体的に延在させた形で、断面を鋭利
な形状とした尖端部38が設けられ、外装キャップ30
を中栓10に螺入する際に、この尖端部38により、中
栓10の薄膜15が徐々に周方向に破断されるように構
成されている。この尖端部38は、具体的には、図3に
示すように、断面が鋭利な先細状に形成されているだけ
でなく、周方向前側に位置する刃面38aが斜め上がり
の斜面として形成され、上下方向に長い刃渡りを有する
ように形成されている。これは、中栓10に外装キャッ
プ30を被冠した状態で徐々に螺合の度合いを深めて行
った際、刃面38aが下降しても、中栓10の薄膜15
に対する破断作用が行われるようにするためである。
【0024】そして、上記尖端部38と、中栓10及び
キャップ本体31におけるネジ部18、34の螺合ピッ
チとの関係は、外装キャップ30を回転させて中栓10
にねじ込んでいくことによりキャップ本体31の下端が
図4の容器1の肩部6に接する下降限度位置まで下げた
とき、尖端部38による薄膜15の破断が、その周方向
の一周未満で終わるように構成されている。具体的に
は、ネジ部18,34は二条ネジや三条ネジなどで構成
され、外装キャップ30は一回転未満の螺入で中栓10
に取り付けられ、この螺入動作の間に尖端部38が薄膜
15の外周縁15aを切り裂くように設定されている。
【0025】一方、外蓋33には、その裏面のほぼ中央
に、キャップ本体31の注出口35に嵌脱自在で且つ当
該注出口35を液密に塞ぐ閉栓用突起39が垂下して設
けられている。
【0026】また、閉栓用突起39の外周面には、液密
性を高めるため、挿入過程の途中で上記注出口35の傾
斜したガイド面部35aと接触しつつ注出口35の内壁
面を下降し、挿入過程の終わりで注出口35の下端に抜
け出て係脱自在に係合するシール用の環状突起39aが
形成されている。
【0027】上記構成の外装キャップ30を中栓10に
被冠すると、図2に示す如く、外装キャップ30のネジ
部34に中栓10のネジ部18が入り込み、且つ、外装
キャップ30の上下方向の移動は、まだ切り取られてい
ないストッパーリング20により、阻止される。このた
め、尖端部38は、図4に示すように、薄膜15に達し
ない手前の位置に保持され、この状態で容器1の口2が
中栓10で封止され続ける。
【0028】<作用>次に、上記構成のヒンジキャップ
の作用について説明する。上記容器1に化粧液を注入
し、口2に上記中栓10を被冠、固定して容器1を密封
し、さらに上述の如く外装キャップ30を被冠、固定す
る。この状態で需要者の手にわたるまで保管される。そ
して需要者がこの化粧液を使用する場合、上記ストッパ
ーリング20の掴み部24を図2の矢印方向に引っ張る
と、ストッパーリング20が中栓10の外周壁12の下
端から切り離れ、ストッパーリング20が剥がれる。
【0029】そこで、外装キャップ30を廻して、キャ
ップ本体31を下降限度まで、つまりこの実施形態では
図4に示す如く、容器1の肩部6に下端が接する位置ま
で下降させる。このキャップ本体31の下降は、ネジ部
18,34の螺合の程度を深めることで行われるため、
少しずつ行われる。従って、尖端部38は、外装キャッ
プ30と共に旋回しながら、図2の位置から図4の位置
まで徐々に下降し、良好な切れ味で中栓10の薄膜15
を徐々に周方向に破断して行く。そして、尖端部38に
よる薄膜15の破断が、その周方向の一周近くまで進む
と、キャップ本体31の下端が容器1の肩部6に接して
不動状態となり、ねじ込み操作の終わりとなる。薄膜1
5は、図4に示す如く、外周縁15aの一部を残して内
周壁13から切り取られ、中栓10の内周壁13の一端
に垂れ下がる。この薄膜15の初期切り裂きにより容器
1の口2の中栓10は開く。
【0030】この外装キャップ30の下方移動の終わり
で、キャップ本体31の環状突部37が中栓10の内周
壁13の環状凹部16内に嵌入し、外装キャップ30は
中栓10と一体化される。なお、尖端部38による薄膜
15の破断は、その周方向の一周未満で終わるため、薄
膜15が完全に切り落とされて容器1内に落下してしま
うことはない。
【0031】上記により容器1の口2が中栓10の尖端
部38にて開かれ、注出路19は注出口35と連通した
状態となる。そして容器1の中の化粧液を取り出すに
は、操作部33aを操作して、外装キャップ30の外蓋
33を、ヒンジ32を介して開ける。これにより注出口
35が開き、容器1を傾けると化粧液が注出口35を通
って注出される。そして再び外蓋33をキャップ本体3
1に被冠すると、外蓋33の閉栓用突起39が注出口3
5に嵌入し、容器1は密閉される。
【0032】<他の実施形態>図5〜図8に他の実施形
態を示す。これは尖端部が上刃として、また容器の口の
首部が下刃として働くように構成した例である。なお、
上記図1〜図4と同じ構成要素には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0033】この実施形態では、図5に示すように、容
器1の口を構成する首部3の上部に、中栓10の内周壁
13の下端を支持する段部8が形成され、これにより肉
薄になった首部3の上部に、これに対応して外周壁12
及び内周壁13間の間隔を狭く形成した中栓10が被冠
されている。これにより、中栓10の内周壁13の内周
面(半径方向内側面)13aが、図6に示すように、ほ
ぼ容器1の首部3の内周面3aとほぼ面一をなしてい
る。
【0034】また、図6から良く分かるように、尖端部
38の半径方向位置を外側にずらして、尖端部38の外
周面が容器1の口2の首部3内側面とほぼ面一となるよ
うにしてある。
【0035】このため、図6に示す状態では、薄膜15
の薄い外周縁15aの直ぐ上側に尖端部38の下端が位
置する点は同じであるが、外周縁15aの直ぐ下側に容
器1の首部3の段部8が位置し、かつ、尖端部38は中
栓10の内周壁13及び容器1の首部3の内周面3aに
沿って下降する関係となっている。換言すれば、中栓1
0の内周壁13に沿って下降する尖端部38が前記薄膜
15に対する上刃として作用し、容器1の首部3の段部
8が薄膜15に対する下刃として作用する剪断部とな
り、これらによりハサミのような作用が確保される。
【0036】尖端部38の構成は、その設けられている
ガイド筒36の口径が大きくなっている点が異なるだけ
で、図7に示すように上記図3のものと同じである。
【0037】外装キャップ30を中栓10に被冠して回
すことにより図8に示す下降限度までキャップ本体31
を下降させる操作は、ネジ部18,34の螺合の程度を
深めることで少しずつ行われる。尖端部38は、外装キ
ャップ30と共に旋回しながら、図6の位置から中栓1
0の内周壁13及び容器1の首部3の内周面3aに沿っ
て下降し、薄膜15を段部8の端縁に沿って上から切断
する。即ち、尖端部38は上刃として、また段部8は下
刃として働く。従って、薄膜15の切り取り部分近傍が
下から支持されていない場合に較べ、極めて良好な切れ
味で中栓10の薄膜15を徐々に周方向に破断して行
く。そして、尖端部38による薄膜15の破断が、その
周方向の一周近くまで進むと、キャップ本体31の下端
が容器1の肩部6に接して不動状態となり、ねじ込み操
作の終わりとなる。薄膜15は、図8に示す如く、外周
縁15aの一部を残して内周壁13から切り取られ、中
栓10の内周壁13の一端に垂れ下がる。この薄膜15
の初期切り裂きにより容器1の口2の中栓10は開く。
【0038】上記実施形態では、薄膜15を中栓10の
注出路19最下端に位置させたが、薄膜15は注出路1
9の上下方向の任意の位置に設けることができる。また
薄膜15はその外周縁15aを肉薄に形成したが、全体
を均一な厚さの薄膜として形成することもできる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、中栓に外装キャップを螺入させるように
したので、初期孔を開ける際その螺入の程度を深めるに
つれ、尖端部により中栓の薄膜を徐々に周方向に破断す
ることができ、従来のように衝撃的かつ一挙動的に初期
孔を開ける場合に較べ、やわらかい操作となるので使い
易いと共に、切れ味が良好で、初期孔を開ける際の使用
感が良いものとなる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、切り裂く
際の回転抵抗を小さくすることができ、スムーズに薄膜
を切り裂くことが可能となる。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、薄膜が切
り落とされて容器内に落下してしまうという不都合を防
止することができる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、尖端部を
一方の刃とし、また剪断部を他方の刃とするハサミの作
用を確保することができ、初期孔を開ける際に、非常に
良好な切れ味を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヒンジキャップの分
解斜視図である。
【図2】図1のヒンジキャップの取り付け状態を、容器
が未使用状態で保存される時の形態で示した縦断面図で
ある。
【図3】図1のヒンジキャップの尖端部を示した斜視図
である。
【図4】図1のヒンジキャップの取り付け状態を、容器
が使用中の状態で保存される時の形態で示した縦断面図
である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るヒンジキャップを
示す分解斜視図である。
【図6】図5のヒンジキャップの取り付け状態を、容器
が未使用状態で保存される時の形態で示した縦断面図で
ある。
【図7】図5のヒンジキャップの尖端部を示した斜視図
である。
【図8】図5のヒンジキャップの取り付け状態を、容器
が使用中の状態で保存される時の形態で示した縦断面図
である。
【図9】従来のヒンジキャップを示した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器 2 口 8 段部 10 中栓 12 外周壁 15 薄膜 19 注出路 20 ストッパーリング 30 外装キャップ 32 ヒンジ 33 外蓋 38 尖端部
フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AA24 AA32 AB01 AB09 BA03 CA01 CB01 CB02 CC03 CC04 DA01 DB02 DB09 DB12 DB13 DC03 DC04 FA03 FA09 FB01 FC07 GA04 GA06 GA08 GB04 GB06 GB08 GB09 GB17 HA03 HB02 HC03 KA13 KB01 LA05 LA18 LA25 LB02 LB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注出路を有して、ビン等の容器の口に取
    り付けられるキャップ状の中栓であって、その外周壁の
    下端縁には切離可能な大径のストッパーリングおよび該
    注出路にはこれを閉鎖する薄膜が設けられる中栓と、該
    中栓に取り付けられる外装キャップであって、その下端
    が上記ストッパーリング上に載置されるとともに、上記
    注出路を開閉自在に塞ぐ外蓋がヒンジを介して取り付け
    られた外装キャップとを備えたヒンジキャップにおい
    て、 上記外装キャップを上記中栓に上下方向に移動可能に螺
    合するとともに、上記外装キャップには、上記注出路に
    挿入され、上記ストッパーリングを切離すべく該外装キ
    ャップを上記中栓に螺入することで回転されつつ下降さ
    れて上記薄膜を切り裂く尖端部を形成したことを特徴と
    するヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 上記尖端部はその回転方向に、上記薄膜
    に対して部分的に形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 上記尖端部は上記薄膜を切り落とさない
    ように、該薄膜を1回転未満で切り裂くことを特徴とす
    る請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 【請求項4】 上記注出路には、上記尖端部との間で上
    記薄膜を挟み込んで剪断作用を付加する剪断部を形成し
    たことを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の
    ヒンジキャップ。
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