JPH0236469B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 一成分用の外側容器１と他の成分用の細長い
内側容器６を有し、内側容器６が一部外側容器１
の内側に位置し、縦方向に移動して貯蔵位置から
操作位置に変形し得るものであつて、外側容器１
が、外側容器１の内側にしつかり取り付けられ、
内側容器６に密接して位置する封鎖弁１７を首部
分４に有し、しかも上記封鎖弁１７は、弾性ある
柔軟な物質から形成されており、内側容器６の長
さ方向の軸に対して実質的に平行である自由端を
有し、封鎖弁１７が内側容器６の側壁７と接する
領域で、封鎖弁１７の自由端が外側容器１の内側
から外側方向（上方）に向かい広がつて延びてい
ること；内側容器６の側壁７がその外側に少なく
とも１個の突出部８を有し、該突出部が放射状に
外側に広がり、かつ外側容器１が封鎖弁１７の近
くにこの突出部８に対する停止部を有し、突出部
８が貯蔵位置から操作位置に移行する間の内側容
器６の縦方向の移動を限定していること；及び外
側容器１が突出部２Ｂ又は３４で囲まれた中央部
分２Ａを有する底部材２を有し、この突出部が環
状に配置され、貯蔵位置で内側容器６の側壁７に
対して密接するものであり、しかも底部材２は、
外側容器１の側壁よりも柔軟でより簡単に変形可
能であることを特徴とする、注ぐことのできる媒
体に対する二成分包装容器。

２ 環状に配置された突出部が貯蔵位置で内側容
器６の側壁７の内側に密接する環状突出部２Ｂと
して形成されている請求の範囲第１項記載の包装
容器。

３ 底部材２が内側に引つ込んだ中央部分２Ａを
有する請求の範囲第１項又は２項記載の包装容
器。

４ 外側容器１の内側に面してその側部にある封
鎖弁１７の領域に室１９が設けられ、内側容器６
の外側の突出部８が操作位置に移動する間に室１
９の内側に押し込むことができるように形成され
ている請求の範囲１項記載の包装容器。

５ 外側容器１はその内側にねじ山１５を有し、
内側容器６はその外側にねじ山１６を有するもの
であり、この２つのねじ山が２つの容器の縦方向
の位置関係を貯蔵位置で内側容器６のねじ山１６
が外側容器１のねじ山１５にねじ止められるよう
に配置されている請求の範囲１項記載の包装容
器。

６ 外側容器１の側壁３の底部材２に面している
端部が、内側に突出した停止部をその内側に有
し、底部材２がこの停止部に接するようになつて
いる請求の範囲１項記載の包装容器。

７ 底部材２が外側容器１の側壁３の環状溝に挿
入される請求の範囲１項記載の包装容器。

８ 底部材２が内側容器６の側壁７より柔軟でよ
り簡単に変形可能な請求の範囲１項記載の包装容
器。

９ 外側容器１の側壁３と底部材２がポリエチレ
ン又はポリプロピレンからなる請求の範囲１項記
載の包装容器。

１０ 底部材２の少なくとも中央部分２Ａがアル
ミニウムシート３３によつて全体に覆われている
１項記載の包装容器。

１１ アルミニウムシート３３が底部材２に面す
る側でプラスチツクシート３２に結合されてお
り、プラスチツクシート３２の外端部が底部材２
と融着されている請求の範囲１０項記載の包装容
器。

１２ 内側容器６の外側が縦方向にのびた溝２１
を有し、この溝が貯蔵位置では外側容器１の内部
全長に位置し、操作位置では外側容器の内部に一
部が位置するように配置されている請求の範囲１
項記載の包装容器。

１３ 内側容器６が外側容器１の外側に握り部材
２０を備えている請求の範囲１項記載の包装容
器。

１４ 外側容器１が楕円形断面を有する請求の範
囲１項記載の包装容器。

１５ 外側容器１の内側に位置する内側容器６の
少なくとも一部が円形断面を有する請求の範囲１
項記載の包装容器。

１６ 貯蔵位置でヘアカラー成分が容器１，６の
一方に含まれ、過酸化水素成分が他方に含まれる
請求の範囲１項記載の包装容器。

１７ 底部材２に隣接する内側容器６の端が、ア
ルミニウムボンデイングシート３１によつて閉じ
られ、底部材２が貯蔵位置で、アルミニウムボン
デイングシート３１から離れて、それに面するよ
うに、内側に突出した切断歯３５を少なくとも１
個有する請求の範囲１項記載の包装容器。

１８ 底部材２が弾性変形可能である請求の範囲
１７項記載の包装容器。

１９ 内側容器６がアルミニウムボンデイングシ
ート３１を切断開口するような範囲で、貯蔵位置
から下方の中間位置に、切断歯３５の方向へ縦軸
的に移動可能である請求の範囲１８項記載の包装
容器。

２０ 底部材２の中央部分２Ａの周りに環状に設
けられた突出部３４が、底部材２から次第に細く
縦方向に内側に突出した形状をとり、内側容器６
が貯蔵位置でその中に受け入れられる、円錐状の
開口した筒を形成する請求の範囲１項記載の包装
容器。

２１ 貯蔵位置で突出部３４が内部容器６の側壁
７上の少なくとも１個の放射状突出部８の外側に
接している請求の範囲２０項記載の包装容器。

技術分野 本発明は注ぐことのできる媒体に対する二成分
包装容器に関するものであつて、一成分に対する
外側容器と他の成分に対する細長い内側容器とを
含み、貯蔵位置で内側容器は少なくとも一部外側
容器の内側に位置し、外側に滑らせて動かして操
作位置にすることができるものである。

この種の包装容器は種々の異なる例が知られて
いるが、現在のところ貯蔵及び／又は使用に関し
て完全に満足できるものは存在しない。

発明の開示 本発明は特別に付加的な費用を要することなく
簡単な構造手段で、注ぐことのできる媒体に対す
る二成分包装容器の新規なものを提供することを
目的とする。本発明の包装容器は使用者によつて
簡単に開封、及び操作でき、その成分は使用のた
めによく混合され、又、包装容器の充填は連続的
な構造の要求を満足し得るものである。

この目的は、最初に述べたような種類の二成分
包装容器の場合において、外側容器の首部分に封
鎖弁が設けられており、この弁が外側容器にしつ
かり取り付けられ、内側容器に近接して位置する
こと；その外側で内側容器が放射状に外側に広が
つた突出部を有し、外側容器が封鎖弁に近接して
この突出部に対する停止部を有し、これが貯蔵位
置から操作位置に動かす間に内側容器の縦方向の
移動を制限すること；及び外側容器が中央部を突
出部によつて囲まれた底部材を有し、該突出部が
環状に配置されており、貯蔵位置で内側容器の側
壁に密接して存在することによつて達成される。

本発明のさらに変形として、特に包装容器内部
に空気／酸素の拡散が生ずるのを防ぐもの、及び
内部に過圧が生じたとき、これを弊害なく流出す
る手段は従属の特許請求の範囲に特徴づけられて
いるが、次に図面に従つて説明する。この図面は
好ましい実施例を示すもので部分的に図式化して
簡単に示されている。この図面では互いに関連す
る部分は同一符号を付けてあり、本発明を理解す
るのに必要でない詳細は除去している。

【図面の簡単な説明】

第１図は外側容器と内側容器を含む二成分包装
容器の縦断面図であり、後者の内側容器が貯蔵位
置にある。

第２図は第１図の上方部を拡大して示す。

第３図は第１図の下方部を拡大して示し、内側
容器における過圧の効果を破線で示す。

第４図は第１図と同じであつて、その内側容器
が操作位置にあるもので、すなわち縦方向に引き
出されたものを示す。

第５図は第４図の中央部を拡大して示す。

第６図は充填するために逆さにした包装容器の
下方部を示すものであつて、底部材が適用される
前である。

第７図は第６図と同様のもので、底部材が適用
され、外側容器の縁に溶接された状態を拡大して
示す。

第８図は二成分包装容器の他の実施例の縦断面
図を示す。

第９図は第７図に類似する他の実施例の詳細
（縦断面図）であり、内側容器の底面の中央部外
側がアルミニウムボンデイングシートによつて覆
われているものである。

第１０図は第１図に類似する変形例の縦断面図
である。

第１１図は第１０図に類似する他の実施例の縦
断面図である。

第１２図は第７図に類似する他の実施例の詳細
であり、変形した底部材を有するものである。

発明を実施する最良の形態 第１図ないし第７図はヘアカラーに対する二成
分包装容器が示されている。この包装容器は２個
の同心的な容器を含み、それらが互いに特別な状
態に結合されている。

底部材２、側壁３、首部分４を有する外側容器
１は液状過酸化物５を含む。底部材２と壁３はポ
リエチレン又は好ましくはポリプロピレンからな
る。内側容器６は円筒状の側壁７をその底端で環
状の側方突出部で囲まれた状態で有し、かつねじ
式キヤツプ１０によつて閉じることのできる注出
口１１を有する首９を備えており、これには液状
のヘアカラー１２が含まれる。外側容器１の底部
材２はその下方の封鎖と内側容器６の底を同時に
形成する。底部材２は中央に円形部分２Ａを有
し、これは環状突出部２Ｂによつて囲まれてい
る。この突出部の外側が内側容器６の側壁７の内
側に密接して存在する。環状突出部２Ｂの外側で
は底部材は外側容器に過圧が生じたとき、できる
だけその力を低く保ち、漏れを防ぐように２Ｃで
斜めに形成されている。円形部分２Ａは拡散に関
して最も厳格に保たれるように環状突出部２Ｂよ
り大きな厚さを有している。

この特殊な態様の結果、内側容器の封鎖をする
封鎖面は内側容器６内部で過圧が生じたとき変形
されるかもしれないが、外側容器１の内側の空間
の方向に気体又は液体の交換が許される。しかし
同時にヘアカラーによる酸素の消費の結果として
負圧が生じたとき、内側容器６の側壁７と環状突
出部２Ｂの間の封鎖は逆により高い表面圧を生ず
る結果となる。

底部材２は外側容器１に底部材２を入れやすく
するように４個のセンタリングリブ１４を備えて
いる。底部材は壁３及び７より柔軟でより変形し
やすいものである。拡大して示した第２図からよ
くわかるように、外側容器１は図面の頂部に示さ
れるその一端に首部分４を有し、これには内側に
ねじ山１５が存在し、それに内側容器６の外側に
設けられた逆の形のねじ山１６がねじ込まれる。
この２つのねじ山１５及び１６の下に封鎖弁１７
が位置し、これは内側容器６が外側容器１に上方
から挿入できるように形成されている。さらに封
鎖弁１７は内側容器を外側容器の内側に挿入した
後、側壁７を軽く圧接して封鎖状態を形成するよ
うにつくられており、又、封鎖弁は外側容器に非
常に高い圧力が生じたときの安全弁としても使用
される。どんな理由にしろ、この内部圧が所定の
値を越して増加した場合、封鎖弁は側壁７によつ
て上げられ、ガス過圧が矢印１８の方向に逃がさ
れる（第２図）。

封鎖弁１７の外側容器１の内部の室に面した側
に環状の室１９が設けられ、これは内側容器６の
側方突出部８に関して、第４図及び第５図に示さ
れる操作位置で、内側容器の側壁７に取り付けら
れた環状突出部８が環状の室１９にしつかり適合
するような大きさに形成されている。この結果、
首９に注出口１１を有する内側容器６は操作位置
で外側容器１にしつかり結合される。外側のねじ
山１６を備えた部分と、この注出口１１の間に内
側容器６は握り部材２０として構造的な（たとえ
ばぎざぎざに形成された）表面を有する部分を持
つ。

第１図に示される貯蔵位置から第４図に示され
る操作位置に外側容器１を動かすためには楕円形
の断面を有する外側容器１を一方の手で持ち、他
方の手で握り部材２０を回転して内側容器６を外
側容器の首４からはずす。その結果、内側容器６
の円筒状の側壁７の底端は底部材２の環状突出部
２Ｂから離れ、ねじの解除工程終了後、環状の室
１９に環状突出部８が嵌め込まれ、縦方向の動き
が限定され、同時に２つの容器１，６の関係位置
が固定されるまで、内側容器６が外側容器１の首
を通して縦方向に引つ張られる。これによつて液
状ヘアカラー１２と液状過酸化物５の良混合品が
即座に得られる。

側壁７の底端に圧接された側方突出部８は外側
周囲８Ａを少し円錐状に形成されており（第３
図）、環状室１９の対応する表面１９Ａ（第３図及
び第５図）は同様に円錐状に形成され、操作位置
（第４図及び第５図）で良好な適合を達成するよ
うになつている。

第６図に示されるように、この２つの液成分を
この包装容器に充填する方法は、内側容器６を押
し込み、底部材２を除去し、該包装容器を逆さに
して２つの容器の２つの開口が上に向くようにす
る。次いで底部材２を第７図に大きく示したよう
に挿入し、外側容器１の側壁３の縁に溶接する。
第７図からわかるように、底部材は外側容器１の
側壁３によつて形成される環状溝に挿入される。
この溝は壁３から内側に突出した停止部によつて
限られており、この停止部に底部材２が接する。

外側容器の体積は、内側容器が操作位置に移動
された時、すなわち内側容器が引き上げられた時
に、そこに生じた負圧の結果として、その外側の
壁が内側に押されるにもかかわらず、過酸化物の
充填表面が、引き上げられた内側容器の下端より
も下の位置にあるようなものである。このような
方法によつて、二成分を良好に混合することが可
能となる。

通常、過酸化物は幾分かの酸素を放出するのを
避けることはできない。この結果としてある過圧
状態が生じる。操作状態への移行において生じる
体積増加の結果として発生した過圧は減少される
ことができる。この過圧は手で実施する内側容器
６の引き出しを助けることとなる。

一般に内側容器６の円筒状の壁（ケーシング）
７の外側に溝２１として縦方向のダクトが形成さ
れるのが有利である。このダクトは貯蔵位置で外
側容器１の内部全長に位置し、操作位置では一部
は外側容器１の内側にあり、一部はこの容器の外
側にあるように形成される。この結果、その内側
の空間が操作位置に達する前に短く出されてもよ
く、充填物の種類や量に応じて過圧又は負圧が減
少する。

内側容器６の内部に感知し得るような過圧が生
じた場合、環状突出部２Ｂは多少変形し、第３図
の矢印２２に示されるように外側容器１に液量が
移動し、それによつて内部容器の過圧が減少す
る。

内側容器の内部に大きな過圧が生じた場合、底
部材２の中央部分２Ａは第３図に破線で示すよう
な方法で変形されてもよい。この方法では内側容
器６の過圧による包装容器の破壊に対して著しく
安全性を確保する。

第８図に縦断面図を示す実施例ではねじ式キヤ
ツプ１０によつて閉じた注出口１１が外側容器１
に取り付けられた首部材２９に形成されている。

内側容器６′はその下端に外側のねじ山１６を
有し、これが外側容器１′の内側のねじ山１５に
ねじ止めされる。内側容器６′の底は上方にカー
ブしたフランジ３０Ａを外側に有する。外側のね
じ山１６が外側容器１′の側壁３′に関してフラン
ジ３０Ａをねじることによつて内側のねじ山１５
からはずされ、その後内側容器６′が引き下げら
れ、円筒ジヤケツトを形成する側壁７′に取り付
けられた環状側方突出部８′が停止部として働く
環状室１９′の底に届いたとき、別々に貯蔵され
ていた二成分の良好かつ速やかな混合が達成され
る。この場合、内側容器６′の円筒状壁７′の外側
に溝２１として形成されたダクトを備えるのが有
利である。

第８図に示される実施例の変形例として破線で
示されるような首部材２９Ａが端に偏心して位置
するものがある。

第８図のダツシユを付けた符号は第１図ないし
第７図に同じ数字でダツシユなしで示されたもの
と機能的に一致する。

上述のごとき二成分包装容器はさらに次のよう
な２つの利点を有する。内側容器６又は６′の引
出しによつて互いに反応する二成分が混合される
場合に生じる過圧が溝２１によつて外側に消去さ
れ、その結果、ねじ式キヤツプ１０をはずすとき
に使用者に向かつて液体が注出口１１から飛び散
ることがない。外側及び内側容器の特殊な構成の
結果として液体を注出したとき、環状突出部８又
は８′によつて封鎖された環状室１９又は１９′の
領域に内部空間を残し、残留物をとどめることが
ない。

外側容器１に内側容器６を予め嵌め込み、内側
容器６の底端に取り付けた後、環状突出部８が確
実に位置づけられるように、スナツプ結合が内側
容器６の外側の環状溝８ａと環状突出部８上のリ
ブ状突出部８ｂに形成される（第９図参照）。こ
の例の場合、第７図でも同様であるが、底部材２
はさらに内側容器６の底面で中央部２Ａの外側を
覆われる。アルミニウムボンデイングシート３１
は内側のプラスチツクシート３２と外側のアルミ
ニウムシート３３からなり、アルミニウムシート
はプラスチツクシートに接着されている。底部材
２は組立て前にプラスチツクシート３２としつか
り溶接される。この結果外側から内部への酸素の
拡散が広範囲に除去され、酸化方式で作用する内
側容器６のヘアカラーは外気の酸素の作用から保
護される。

前述の実施例の場合、外側容器１は楕円形断面
を有するものであり、第１図ないし第９図のいず
れの場合もこの容器１の広い側面を示すもので、
狭い側面は示されてない。

第１図の実施例の変形である第１０図の実施例
の場合、底部材２は異なる形をとり、底部材２の
外側に位置するアルミニウムボンデイングシート
３１（第１０図の場合）は異なる方式で充填工程
を終了後、容器６の底端に溶接されている。

底部材２は凸状にカーブしており、弾力により
変形可能で内側に複数の突出部３４を有している
（第１０図ではその２本だけが見えている）。この
突出部は中央部分２Ａを囲んで環状に外側に位置
しており、貯蔵状態で外側から環状突出部８の周
りに接触している。同軸的に突出したこれら突出
部３４の自由端はいずれの場合も円錐状に内側に
傾斜しており、その結果、円錐状に開口した筒が
アルミニウムボンデイングシート３１への融着工
程終了後、底部材２が設置されたとき、環状突出
部８の案内を改良する。さらに底部材２の内側は
切断歯３５を有し、この歯は同軸的に内側に環状
に突出しており、貯蔵位置では内側容器６のアル
ミニウムボンデイングシート３１と全く接触せ
ず、貯蔵位置では底に中央部分２Ａを圧すること
によつて容器６の内壁内側に密接して位置するこ
とができるものである。

この操作は次の通りである。この二成分包装容
器を使用するには、アルミニウムボンデイングシ
ート３１を矢印３６の方向に、たとえば親指で圧
力をかけることによつて環状に切断し、同時に、
ねじ山１５，１６が解除されるようにして内側容
器６をねじ回転させることで、上述のようにし
て、二成分が混合され、取り出すことができる。

第１０図の変形である第１１図の実施例では、
底部材は変形しないか、又はごく部分的に変形し
得るものである（第１図の実施例の場合と同様）。
この場合、アルミニウムボンデイングシート３１
を切断するために底部材２は外側から圧力をかけ
るのではなく、内側容器６が付加的な下方への移
動をされる必要がある。回転移動を伴なうのが好
ましい。これは貯蔵状態で軸方向に切断ストロー
クのほぼ軸長には完全にねじ止めされていない、
ここには示されていないねじ止め方式（第１０図
のねじ山）１５及び１６に類似する）を有する容
器６を用いて実施されるのがよい。第１１図では
ねじ止めの代りに首部分４にスライド式適合が用
いられ、このスライド式適合が同軸的な円筒状の
凹部３７を有している。この凹部は首部分４の内
壁に形成され、切断ストロークを限り放射状に内
側に突出した周囲壁３９と内側容器６の適合する
円筒状外側表面４０を備える。貯蔵位置で図示し
ていないが孔をうがつた予め定められた破断点と
握りひも４２を有する中間リング４１が内側容器
６のフランジ４３と外側容器１の首部分４の自由
端の前面４４の間に位置している。

この操作方法は次の通りである。中間リング４
１を把持手段及び安全装置として働く握りひも４
２によつてちぎつた後、矢印４５の方向に容器６
を縦に移動し（フランジ４３と前面４４の相互作
用によりストロークを低く限定できる）、同時に
回転し、アルミニウムボンデイングシート３１を
歯３５で切断する。次いで矢印４５の方向とは反
対に縦方向に移動することによつて内側容器６は
操作位置に引つ張り出される（第４図の方法と類
似する）。その後の操作の様式は第１図に述べた
ものと一致する。

注出位置で、注出口１１が、容器の内容物が放
出される時に、切断されて下がつてきたアルミニ
ウムボンデイングシート３１によつて蓋されない
ように、第１０図の実施例では回転運動が限ら
れ、アルミニウムボンデイングシート３１の小さ
な角度の面だけが切断され、蝶番のように働くよ
うにし、それによつてシート３１が自由に動かな
いようにしてもよい（たとえば図示されてはいな
いが、ねじ山１５及び１６のような方法によるこ
とができる）。同様の方法として第１１図の例で
は切断歯３５がこの例では図示されていないが、
360゜より多少小さな角度で広がつた環状切断歯に
よつて置換されてもよい。この方法では内側容器
６を押し下げるとき回転運動を調整し、アルミニ
ウムボンデイングシート３１が完全には切断され
ず、その結果、実質的にぶら下がつた状態で存在
するようになる。

第１２図に示される変形例は第１図の例の底部
材を変形したものであり、この場合、底部材２は
環状突出部２Ｂが二重壁でなく一重壁になつてい
る。第７図のものと比較して環状突出部２Ｂの形
が平坦であるために内側容器６に対する除去力が
低く、使用者による力は手で握り部材２０によつ
てねじを開くのに適用されるだけで、貯蔵状態か
ら操作状態に移行できる。