JP2001169648A - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置

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JP2001169648A
JP2001169648A JP36070299A JP36070299A JP2001169648A JP 2001169648 A JP2001169648 A JP 2001169648A JP 36070299 A JP36070299 A JP 36070299A JP 36070299 A JP36070299 A JP 36070299A JP 2001169648 A JP2001169648 A JP 2001169648A
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JP
Japan
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threshing
combine
projection
threshing apparatus
net
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JP36070299A
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English (en)
Inventor
Yozaburo Narahara
陽三郎 楢原
Hitoshi Samuragi
仁 佐村木
Isao Toyoda
功 豊田
Akira Miyamoto
彰 宮本
Koichi Kajiwara
康一 梶原
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扱ぎ残しを生じにくいコンバインの脱穀装置
を提供すること。 【解決手段】 穀稈が、搬送されながら、扱胴と脱穀受
網部との間で扱がれて脱穀される構成において、脱穀受
網部に、扱胴に向かって突出する突起を設け、突起で穀
稈を浮き上がらせ反転させる。脱穀受網部に、搬送され
る穀稈の穂先側に呼応するクリンプ網と、穀稈の株元側
に呼応する手前網押さえとを設け、突起を、クリンプ網
と手前網押さえの双方に配置されるように構成し、扱胴
入口から出口までの略全域にわたって設けてもよい。ま
た、突起を、扱胴出口近傍ほど高密度で分布させ、突起
の高さを、扱胴に植設された扱歯の回転軌跡に、食い込
む高さにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの脱穀
部の扱胴下方に配設した脱穀受網周辺の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】穀稈は、コンバインによって、その走行
装置の前方に設けられた刈取部で刈り取られ、後方の脱
穀部へ搬送される。そして、脱穀部に備わる扱胴の回転
によって、脱穀され、脱粒後の排稈は後方に放出され
る。扱胴の下方には、扱胴の下面の形状に呼応した半円
状の脱穀受網が配設されている。脱穀受網を漏下した穀
粒や藁屑やゴミ等は、脱穀部の下方に配設された選別装
置によって選別される。精粒は、脱穀部の側部に配設さ
れたグレンタンクに貯留され、藁屑やゴミ等は、機体後
方から排出される。
【0003】従来の脱穀受網は、網枠にクリンプ網、ま
たは、金属板に無数の孔を穿孔したパンチングメタルを
嵌め込んだだけの単純な構成であった。これによると、
脱穀受網と扱歯先端との間隔が略一定なので、扱ぎ残し
が生じやすかった。例えば、穀稈の穂先近くは十分に脱
粒することができても、株元近くは茎が多くなるため、
茎と茎の間に挟まった穀粒は、扱歯に当たらないことが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来技術の問題点に鑑み、扱ぎ残しを生じにくいコン
バインの脱穀装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンバインの脱穀装置は、次の構成を備え
る。すなわち、穀稈が、搬送されながら、扱胴と脱穀受
網部との間で扱がれて脱穀される構成において、脱穀受
網部に、扱胴に向かって突出する突起を設けたことを特
徴とする。これにより、突起で穀稈を浮き上がらせ反転
させて、扱ぎ残しを低減させる。
【0006】ここで、脱穀受網部に、搬送される穀稈の
穂先側に呼応するクリンプ網と、穀稈の株元側に呼応す
る手前網押さえとを設け、突起が、クリンプ網と手前網
押さえの双方に配置されるように構成して、短い穀稈
や、手前網押さえ寄りに偏った穀稈の扱ぎ残し低減に寄
与させてもよい。
【0007】突起を、扱胴入口から出口までの略全域に
わたって設けて、穀稈が扱がれる時期を長く提供して、
脱穀性能の向上に寄与させてもよい。
【0008】突起を、扱胴出口近傍ほど高密度で分布さ
せて、穀稈の円滑な取り込み搬送と、脱穀性能の向上に
寄与させてもよい。
【0009】突起の高さを、扱胴に植設された扱歯の回
転軌跡に、食い込む高さにして、脱穀性能の向上に寄与
させてもよい。
【0010】突起が扱歯の回転軌跡に食い込む範囲とし
ては、突起の高さの約1/3〜1/2でが好適である。
【0011】突起の高さを、搬送される穀稈の穂先側ほ
ど高くして、穀稈の円滑な搬送と、脱穀性能の向上に寄
与させてもよい。
【0012】突起の高さを、扱胴出口近傍ほど高くし
て、穀稈の円滑な搬送と、脱穀性能の向上に寄与させて
もよい。
【0013】突起の概形としては、扱胴の回転方向と略
平行に細長い突条形状のものが、有効である。
【0014】その突条形状の突起は、連続した直線状の
ものが簡易である。
【0015】突条形状の突起を、連続した波線状、また
は、断線部分を備えて全体の概形としては線状である形
にすると、穀稈をその背丈方向に揺さぶって脱穀性能を
向上することと、大きな負荷がかかった場合の逃げ場を
提供することに寄与する。
【0016】他方、扱胴に備わる扱歯の長さを、扱胴出
口近傍ほど高くして、穀稈の円滑な搬送と、脱穀性能の
向上に寄与させてもよい。
【0017】このような突起または扱歯の先端の形状
を、略多角形にして、穀稈の脱穀性能の向上に寄与させ
てもよい。
【0018】突起または扱歯の先端を、扱胴入口に向か
って傾斜させて、穀稈の脱穀性能の向上に寄与させても
よい。
【0019】更に、突起または扱歯の先端を、複数に分
岐するか、凹凸を多数設けて、穀稈の脱穀性能の向上に
寄与させてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
示す実施例を基に説明する。図1は、コンバインを概観
する側面図、図2は、脱穀部および選別部を後方から俯
瞰した斜視図、図3及び4は、扱胴の周辺を示す正面図
及び側面図、図5は、脱穀受網の平面展開図である。
【0021】まず、図1及び2を用いて、コンバインの
概略を説明する。クローラー式走行装置(9)の上に、
機体フレーム(2)が取り付けられ、これに、機体進行
方向左側に脱穀部(4)及び選別部(5)、右側に運転
席(10)並びに穀粒を貯留するグレンタンク(3)が
配置されている。脱穀部(4)の前方には、刈取部
(6)が機体の最前部に配設される。この刈取部(6)
に備わる搬送手段によって、穀稈が、脱穀部(4)の側
部に備わるフィードチェーン(7)に向かって搬送され
る。フィードチェーン(7)で受け継がれた穀稈は、脱
穀部(4)の扱胴(41)で脱穀され、脱穀された穀粒
等は選別部(5)に落下する。選別後の一番物は、揚穀
コンベア(54)を介して、グレンタンク(3)に投入
され、二番物は、二番還元コンベア(55)を介して、
選別部(5)に投入されて再選別される。排藁は、フィ
ードチェーン(7)の後端に配備された排藁搬送装置
で、機体後部に配設された排藁カッター装置(36)へ
搬送され、切断されて圃場に放出される。
【0022】グレンタンク(3)の下部には、排出コン
ベアが横架され、その後部に、水平回動可能な縦オーガ
(16)が立設され、その縦オーガ(16)の上部に
は、上下回動可能な排出オーガ(17)が連結される。
縦オーガ(16)の水平回動と排出オーガ(17)の上
方回動とで、排出オーガ(17)の先端に位置する排出
口が、機外の所望位置に移動されて、穀粒が機外に排出
される。収穫作業時や移動時には、排出オーガ(17)
は、グレンタンク(3)の後部より刈取部(6)の上方
に向けて水平に配置される。排出オーガ(17)をコン
パクトに収納して、運転席(10)に搭乗するオペレー
ターの邪魔にならないようにする。なお、運転席(1
0)の前部には、フロントコラム(12)が立設され、
操向ハンドルや計器パネル等が配置され、運転部の左側
部には、サイドコラム(11)が立設され、脱穀クラッ
チレバーや主変速レバー等の各種操作具が配備されてい
る。
【0023】刈取部(6)の前部には、未刈り穀稈を分
草する分草板(35)と、未刈り穀稈を起立させる引起
タインを備える引起ケース(34)が配設される。引起
ケース(34)の下部後方には、引き起こされた穀稈の
株元側を掻込むと同時に穀稈株元を切断する刈刃装置
(37)が備わる。刈り取られた穀稈は、前低後高であ
り上下に略平行に配設されたチェーン式搬送手段とベル
ト式搬送手段とで挟持されながら、後上方に搬送され
て、穂先を脱穀部(4)に向けた適正姿勢でフィードチ
ェーン(7)へ受け渡す。なお、刈取部(6)は、刈取
昇降シリンダー(15)の伸縮によって、刈取部(6)
の後上部に位置する駆動ケースを回動支点として昇降回
動され、刈取り高さが調整される。
【0024】次に、脱穀部(4)と選別部(5)につい
て説明する。脱穀部(4)には、扱胴(41)や脱穀受
網(42)を備え、機体フレーム(2)の上部に収納さ
れている。扱胴(41)は、その軸心(41a)が、機
体前後方向で略水平に配置され、外周には、多数の扱歯
(41b)と整そ歯(41c)が突設して配列される。
整そ歯(41c)は、扱胴(41)の最前方に配備され
るものであり、穀稈の穂先をそろえることで、脱粒工程
で穂先をすく際に、余計な抵抗が発生して所要動力が変
動しないように作用する。扱歯(41b)は、扱胴(4
1)の前部から後端にわたって略螺旋状に配列され、脱
粒すると同時にこなし処理を行う作用をする。
【0025】扱胴(41)の下方は、脱穀受網(42)
で覆われ、脱穀受網(42)の下方には選別部(5)が
配置される。選別部(5)には、後部を支点として前後
方向に揺動させる揺動選別装置(56)と、その後端に
配置されて揺動させるストローラック(57)が備わ
る。揺動選別装置(56)の前下方には、前部下方から
後部上方に選別風を供給する唐蓑(58)が備わる。揺
動選別装置(56)の下方には、漏下する穀粒を揚穀コ
ンベア(54)に取り出す一番コンベア(51)や一番
樋と、ストローラック(57)の下方には、漏下する穀
粒や藁屑等が混じる二番還元物を取り出す二番コンベア
(52)や二番樋と、二番コンベア(52)からの二番
還元物を、揺動選別装置(56)の上面に戻す二番還元
コンベア(55)が備わる。ストローラック(57)の
上方左側の吸引口からは、横断流ファン(59)によ
り、ストローラック(57)の上面の藁屑や粉塵が吸い
込まれて機外に排出される。
【0026】扱胴(41)の右側方には、送塵口処理胴
(45)が、そ軸心(45a)を機体前後方向に向けて
扱胴(41)と略平行に配設される。そして、扱胴(4
1)の右側方を四番口として、送塵口処理胴(45)を
介して、扱胴(41)の右側部から排藁カッター装置に
排藁が排出される。
【0027】このような構成において、フィードチェー
ン(7)で挟持された穀稈は、後方へ搬送されながら、
扱胴(41)の回転によって脱粒され、排藁は右端より
排藁カッター装置に送られて切断後に後方より圃場に放
出される。脱穀受網(42)を漏下した穀粒や塵埃等
は、揺動選別装置(56)の上に落ち、藁屑や塵等は、
風選別と揺動選別によって前方へ送られる。精粒は、チ
ャフフィンやグレンシーブ等を通過して、流穀板等にガ
イドされて一番樋上に落下して、一番コンベア(51)
によって右側方へ送られて、揚穀コンベヤ(54)を介
してグレンタンク(3)に収納される。ストローラック
(57)を通過して落下した二番物は、二番樋上に落下
して、二番コンベア(52)により二番還元コンベア
(55)を介して、再び揺動選別装置(56)の前部上
に還元されて、再選別される。そして、藁屑や塵等は横
断流ファン(59)により吸引されて機外に排出され
る。
【0028】以下に、脱穀部(4)を改良した本発明の
特徴を説明する。扱胴(41)の下方には、その外周に
呼応して、脱穀受網部が凹設されている。脱穀受網部に
は、フレーム(42a)とクリンプ網(42b)を備え
る脱穀受網(42)と、手前網押さえ(43)とが設け
られる。クリンプ網(42b)は、搬送される穀稈の穂
先側に呼応し、手前網押さえ(43)は、脱穀受網(4
2)よりもフィードチェーン(7)寄りに位置して、穀
稈の株元側に呼応する。
【0029】クリンプ網(42b)と手前網押さえ(4
3)の双方には、図4及び5に明示されるように、扱胴
(41)に向かって突出する突起(44)が設けられて
いる。穀稈は、フィードチェーン(7)で挟持されて搬
送されながら、扱胴(41)と脱穀受網部との間で扱が
れて脱穀される。この搬送時、穀稈は、突起(44)に
当たって、浮き上がり反転する。そのため、例えば、株
元近くで茎と茎の間に挟まった穀粒も、扱胴(41)の
扱歯(41b)に当たるので、扱ぎ残しが低減される。
特に、手前網押さえ(43)にも、突起(44)が設置
されているので、背丈の短い穀稈や、フィードチェーン
(7)寄りに偏って搬送された穀稈も、扱ぐことができ
る。
【0030】図示のように、突起(44)を、扱胴(4
1)の入口から出口までの略全域にわたって設けると、
穀稈が突起(44)に当たる時期を長くとれる。そのた
め、穀稈が突起(44)に当たる機会も増えて、脱穀性
能が向上する。
【0031】突起(44)の配置位置は、図示の例に限
らず、刈り取り対象の穀稈や圃場の状況に応じて取り替
えたりして、設計変更してもよい。例えば、扱胴(4
1)の出口近傍ほど高密度で分布させると、扱胴(4
1)の入口近傍では、穀稈が突起(44)に当たりにく
いので、穀稈を円滑に取り込むことできる。また、穀稈
の茎部に対するダメージが軽減されるので、脆弱な穀稈
を対象とする場合に利用できる。更に、扱胴(41)の
出口近傍では、突起(44)が高密度で分布しているの
で、そこで集中的に扱がれて十分脱穀される。
【0032】図示の例では、各扱歯(41b)の間に、
均一に一本ずつ突起(44)が配置されている。必ずし
も全ての扱歯(41b)の間に、突起(44)が配置さ
れないように間引くと、突起(44)の分布密度を調整
できる。また、逆に、各扱歯(41b)の間に、複数本
の突起(44)を配置させて、突起(44)の分布密度
を調整してもよい。
【0033】突起(44)の高さは、図4に明示される
ように、扱歯(41b)の回転軌跡に、食い込む高さに
することが好ましい。すると、穀稈が、突起(44)に
当たって浮き上がりやすくなるので、脱穀性能が向上す
る。ただし、食い込み過ぎると、搬送が滞ってしまうの
で、突起(44)が扱歯(41b)の回転軌跡に食い込
む範囲としては、突起(44)の高さの約1/3〜1/
2程度が好適である。
【0034】突起(44)の高さは、均一である必要な
い。例えば、図6に示すように、一つの突起(44)の
高さを、搬送される穀稈の穂先側ほど高くなるように不
均一にしてもよい。すると、穀稈の茎部が、突起(4
4)と扱歯(41b)との間で滞ったり損傷することな
く円滑に搬送される一方、穀稈の穂先側ほど、突起(4
4)に当たりやすくなるので、脱穀性能が向上する。
【0035】また、突起(44)の列の高さも、均一で
ある必要ない。例えば、図7に示すように、突起(4
4)列の高さを、扱胴(41)の出口近傍ほど高くなる
ように不均一にしてもよい。すると、穀稈を円滑に取り
込み、穀稈の茎部に対するダメージが軽減されると共
に、扱胴(41)の出口近傍で十分に脱穀が行われる。
【0036】突起(44)の概形としては、図5に示し
たように、扱胴(41)の回転方向と略平行に細長く連
続した直線状の突条形状のものが有効である。これによ
ると、製造が簡易で、溶接等による着脱も容易ながら、
十分な強度が確保される。
【0037】また、突条形状の突起(44)を、図9
(イ)に示すように、連続した波線状、または、図9
(ロ)に示すように、断線部分を備えて全体の概形とし
ては線状である形にしてもよい。これによると、穀稈
が、その背丈方向に揺さぶられやすくなるので、脱穀性
能が向上すると共に、大きな負荷がかかった場合の逃げ
場が提供される。
【0038】他方、突起(44)の代わりに、扱歯(4
1b)の長さを不均一にしてもよい。図8に示すよう
に、扱歯(41b)の列の長さを扱胴(41)の出口近
傍ほど高くすると、図7に示した例の場合と同様に、穀
稈を円滑に取り込み、穀稈の茎部に対するダメージが軽
減されると共に、扱胴(41)の出口近傍で十分に脱穀
が行われる。
【0039】このような突起(44)や扱歯(41b)
の先端の形状は、図4に示した円弧の他に、多様なもの
が適宜利用できる。例えば、図10(イ)に示すような
緩曲面であれば、穀稈に対するダメージが少なく、図1
0(ロ)(ハ)に示すような略多角形であれば、角張っ
た部位で扱ぐ力が大きくなる。
【0040】また、図10(ニ)に示すように、突起
(44)または扱歯(41b)の上下方向で凹凸があっ
たり、図10(ホ)に示すように、扱胴(41)の入口
など特定の方向に向かって湾曲して傾斜していると、穀
稈が、引っかかりやすくなって脱穀性能が向上する。
【0041】更に、図10(ヘ)に示すように、突起
(44)または扱歯(41b)が複数に分岐するか、図
10(ト)に示すように、細かな凹凸が多数設けられて
いると、穀稈との多様な接触が増えて脱穀性能が向上す
る。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによ
って、下記の効果を奏する。請求項1に記載のコンバイ
ンの脱穀装置によると、脱穀受網部に設けられた突起に
よって、穀稈が浮き上がり反転するので、扱ぎ残しが低
減される。請求項2に記載のコンバインの脱穀装置によ
ると、突起が、クリンプ網と手前網押さえの双方に配置
されるので、短い穀稈や、手前網押さえ寄りに偏って搬
送される穀稈の扱ぎ残し低減に寄与する。請求項3に記
載のコンバインの脱穀装置によると、突起が、扱胴入口
から出口までの略全域にわたって設けられるので、穀稈
が扱がれる時期が長くなり、扱がれる機会が増えて、脱
穀性能の向上に寄与する。請求項4に記載のコンバイン
の脱穀装置によると、突起が、扱胴出口近傍ほど高密度
で分布するので、穀稈の円滑な取り込み搬送と、脱穀性
能の向上に寄与する。請求項5に記載のコンバインの脱
穀装置によると、突起の高さが、扱胴に植設された扱歯
の回転軌跡に、食い込む高さなので、穀稈が突起と扱胴
に十分接触して、脱穀性能の向上に寄与する。請求項6
に記載のコンバインの脱穀装置によると、突起が扱歯の
回転軌跡に食い込む範囲が、突起の高さの約1/3〜1
/2なので、穀稈の円滑な搬送と脱穀との両面で好適で
ある。請求項7に記載のコンバインの脱穀装置による
と、突起の高さが、搬送される穀稈の穂先側ほど高いの
で、穀稈の円滑な搬送と脱穀性能の向上とに寄与する。
請求項8に記載のコンバインの脱穀装置によると、突起
の高さが、扱胴出口近傍ほど高いので、穀稈の円滑な搬
送と脱穀性能の向上とに寄与する。請求項9に記載のコ
ンバインの脱穀装置によると、突起の概形が、扱胴の回
転方向と略平行に細長い突条形状なので、着脱が容易な
がら十分な強度が確保されて、穀稈に対して有効に作用
する。請求項10に記載のコンバインの脱穀装置による
と、その突条形状の突起が、連続した直線状なので、簡
易に製造できる。請求項11または12に記載のコンバ
インの脱穀装置によると、突条形状の突起が、連続した
波線状、または、断線部分を備えて全体の概形としては
線状である形なので、穀稈をその背丈方向に揺さぶって
脱穀性能を向上することと、大きな負荷がかかった場合
の逃げ場を提供することに寄与する。請求項13に記載
のコンバインの脱穀装置によると、扱胴に備わる扱歯の
長さが、扱胴出口近傍ほど高いので、穀稈の円滑な搬送
と脱穀性能の向上に寄与する。請求項14に記載のコン
バインの脱穀装置によると、突起または扱歯の先端の形
状が、略多角形なので、穀稈の脱穀性能の向上に寄与す
る。請求項15に記載のコンバインの脱穀装置による
と、突起または扱歯の先端が、扱胴入口に向かって傾斜
しているので、穀稈の脱穀性能の向上に寄与する。請求
項16または17に記載のコンバインの脱穀装置による
と、突起または扱歯の先端が、複数に分岐するか、凹凸
を多数備えるので、穀稈の脱穀性能の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインを概観する側面図
【図2】脱穀部および選別部を後方から俯瞰した斜視図
【図3】扱胴の周辺を示す正面図
【図4】同、側面図
【図5】脱穀受網の平面展開図
【図6】突起の別実施例を示す扱胴周辺の正面図
【図7】突起の別実施例を示す扱胴周辺の側面説明図
【図8】扱歯の別実施例を示す扱胴周辺の側面説明図
【図9】突起の別実施例を示す平面説明図
【図10】突起及び扱歯の先端の多様な形状を示す側面
説明図
【符号の説明】
41 扱胴 41b 扱歯 42 脱穀受網 43 手前網押さえ 44 突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月24日(1999.12.
24)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 功 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 宮本 彰 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 梶原 康一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B094 AA07 AA08 AA11 AB07 AB12 AB22 AF01 AH01 AH05 EA05 FB04 GA07 GB03 GB05 GB07 HA01 HD05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンバインの脱穀装置で、穀稈が、搬送さ
    れながら、扱胴と脱穀受網部との間で扱がれて脱穀され
    る構成において、 脱穀受網部に、扱胴に向かって突出する突起を設けたこ
    とを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】脱穀受網部が、 搬送される穀稈の穂先側に呼応するクリンプ網と、穀稈
    の株元側に呼応する手前網押さえとを備え、 突起が、クリンプ網と手前網押さえの双方に設けられる
    請求項1に記載のコンバインの脱穀装置。
  3. 【請求項3】突起が、 扱胴入口から出口までの略全域にわたって設けられる請
    求項1または2に記載のコンバインの脱穀装置。
  4. 【請求項4】突起が、 扱胴出口近傍ほど高密度で分布する請求項1ないし3に
    記載のコンバインの脱穀装置。
  5. 【請求項5】突起の高さが、 扱胴に植設された扱歯の回転軌跡に、食い込む高さであ
    る請求項1ないし4に記載のコンバインの脱穀装置。
  6. 【請求項6】突起が扱歯の回転軌跡に食い込む範囲が、 突起の高さの約1/3〜1/2である請求項5に記載の
    コンバインの脱穀装置。
  7. 【請求項7】突起の高さが、 搬送される穀稈の穂先側ほど高い請求項1ないし6に記
    載のコンバインの脱穀装置。
  8. 【請求項8】突起の高さが、 扱胴出口近傍ほど高い請求項1ないし7に記載のコンバ
    インの脱穀装置。
  9. 【請求項9】突起の概形が、 扱胴の回転方向と略平行に細長い突条形状である請求項
    1ないし8に記載のコンバインの脱穀装置。
  10. 【請求項10】 突条形状の突起が、連続した直線状である請求項9に記
    載のコンバインの脱穀装置。
  11. 【請求項11】突条形状の突起が、 連続した波線状である請求項9に記載のコンバインの脱
    穀装置。
  12. 【請求項12】突条形状の突起が、 断線部分を備え、全体の概形としては線状である請求項
    10または11に記載のコンバインの脱穀装置。
  13. 【請求項13】扱胴に備わる扱歯の長さが、 扱胴出口近傍ほど高い請求項1ないし12に記載のコン
    バインの脱穀装置。
  14. 【請求項14】突起または扱歯の先端の形状が、 略多角形である請求項1ないし13に記載のコンバイン
    の脱穀装置。
  15. 【請求項15】突起または扱歯の先端が、 扱胴入口に向かって傾斜している請求項1ないし14に
    記載のコンバインの脱穀装置。
  16. 【請求項16】突起または扱歯の先端が、 複数に分岐している請求項1ないし15に記載のコンバ
    インの脱穀装置。
  17. 【請求項17】突起または扱歯の先端が、 凹凸を多数備えている請求項1ないし16に記載のコン
    バインの脱穀装置。
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