JPH1175506A - コンバインの脱穀装置 - Google Patents

コンバインの脱穀装置

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JPH1175506A
JPH1175506A JP24670297A JP24670297A JPH1175506A JP H1175506 A JPH1175506 A JP H1175506A JP 24670297 A JP24670297 A JP 24670297A JP 24670297 A JP24670297 A JP 24670297A JP H1175506 A JPH1175506 A JP H1175506A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱穀装置に扱胴と送塵口処理胴とを配置した
コンバインにおいて、脱穀装置による脱穀性能をさらに
向上させる。 【解決手段】 脱穀装置に扱胴20と送塵口処理胴21
とを配置したコンバインにおいて、前記扱胴20の側部
に送塵口処理胴21を平面視で平行に配し、該送塵口処
理胴21を前低後高に傾斜状に配置し、送塵口処理胴2
1の前部の軸心を扱胴20の漏下体107の送塵口処理
胴21側を上り傾斜の延長線120より下方に配し、送
塵口処理胴21の後部の軸心を、前記延長線120より
上方に配した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバインの扱胴と
送塵口処理胴等より成る脱穀装置による脱穀性能をさら
に向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から刈取部によって刈り取られた穀
稈を、フィードチェーンによって受け継ぎ、穂先側を脱
穀選別装置上部の扱室内に案内し、扱胴で脱穀し、脱穀
された籾藁が、扱胴下方に配設するクリンプ網より揺動
選別装置上に漏下し、更に、扱胴によって処理しきれな
かった枝梗付着粒や穂切粒等が、クリンプ網後側部に開
口した投入口(送塵口)より送塵口処理胴内へ搬送され
ていた。この枝梗付着粒等が、該送塵口処理胴で後方に
搬送されながら穀粒と藁屑等に処理され、再び揺動選別
装置の後部に落下され、該揺動選別装置に落下された穀
粒は、揺動選別と風選別とによって一番物、二番物、藁
屑とに選別され、選別後の一番物をグレンタンク内に貯
留し、二番物を再選別し、藁屑を機体後方より排出する
ように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の脱穀装
置においては、一度に大量の穀稈が搬送されてくると、
扱胴で大量の籾が脱粒され、クリンプ網上に大量の籾が
滞留して、クリンプ網から十分に漏下されず、クリンプ
網上を籾が後方に搬送され、扱胴の後側部より送塵口処
理胴内に投入される籾等の量が増えたり、排藁内に籾が
混じった状態となっていた。前記送塵口処理胴内への投
入量が増えると、二番物が増加し、揺動本体の前部に搬
送される二番物の量が増え、揺動本体による選別の負担
が増加し、選別性能を悪くしていた。その為に、コンバ
インの処理能力を高め、作業時の走行速度をさらに早く
するには、脱穀装置による脱粒性能と漏下性能を高める
必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解消するために、脱穀装置に扱胴と送塵口処理胴と
を配置したコンバインにおいて、前記扱胴の側部に送塵
口処理胴を平面視で平行に配し、該送塵口処理胴を前低
後高に傾斜状に配置し、送塵口処理胴の前部の軸心を扱
胴の漏下体の送塵口処理胴側を上り傾斜の延長線より下
方に配し、送塵口処理胴の後部の軸心を、前記延長線よ
り上方に配したものである。または、扱胴の側部に送塵
口処理胴を平面視及び側面視で平行に配し、前記扱胴の
下方に配置する漏下体の送塵口処理胴側の上り傾斜の延
長線を、送塵口処理胴の前部における送塵口処理胴の軸
心よりも上方に位置し、扱胴後部における送塵口処理胴
の軸心よりも下方に位置するように構成したものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明が解決しようとする課題及
び解決するための手段は以上の如くであり、次に添付の
図面に示した実施例の構成を説明する。図1はコンバイ
ン全体側面図、図2は脱穀装置と揺動選別装置を示す側
面図、図3は本発明の脱穀装置の正面断面図、図4は同
じく正面断面図、図5は別形態の脱穀装置の正面断面図
である。
【0006】図1においてコンバインの全体構成から説
明すると、クローラ式走行装置1上に機体フレーム2を
載置し、該機体フレーム2前端に引起し・刈取装置8を
昇降可能に配設し、引起し・刈取装置8は前端に分草板
3を突出して穀稈を分草し、その後部に引起しケース4
を立設して該引起しケース4より突出したタインの回転
により穀稈を引き起こして、分草板3後部に配設した刈
刃5にて株元を刈り取り、上部搬送装置、下部搬送装
置、縦搬送装置6にて後部へ搬送し、この縦搬送装置6
の上端から株元がフィードチェーン7に受け継がれて脱
穀装置内に穀稈を搬送し、該フィードチェーン7後端に
は排藁搬送装置16が配設され、排藁搬送装置16後部
下方に配設した排藁カッター装置17にて、搬送されて
きた排藁を切断して圃場に放出している。前記脱穀装置
の側部には選別後の精粒を貯留するグレンタンク12が
配設され、該グレンタンク12前部には運転部19が配
設されている。
【0007】前記脱穀装置9は図2に示すように、扱室
内に扱胴20と送塵口処理胴21とが軸心を略前後方向
にして横架され、脱穀装置9下部の、この扱室の下方に
揺動選別装置10が配設されている。
【0008】また、前記揺動選別装置10には、二段式
揺動本体51と唐箕35とプレファン41等が配設さ
れ、脱穀された籾と籾藁とが比重選別と風選別により一
番物と二番物と藁くず等に選別が行なわれている。ま
た、二段式揺動本体51下方の前後途中位置には、左右
方向に一番コンベア22と二番コンベア23とが横設さ
れている。前記一番コンベア22の他側に揚穀コンベア
13が連結されており、一番コンベア22の流穀板28
上に漏下された一番物は、一番コンベア22、揚穀コン
ベア13を介してグレンタンク12に搬送されている。
また、前記二番コンベア23の他端部に還元コンベア6
2が連結されており、該還元コンベア62の他端の排出
口は後述する横処理胴90の右端部に配置している。二
番コンベア23の流穀板29上に漏下された二番物は、
二番コンベア23、還元コンベア62を介して還元さ
れ、再度処理を行うようにしている。
【0009】また、前記揺動本体51は、上方に形成す
るプレ揺動体70と、下方に形成する主揺動体80とで
構成されている。前記プレ揺動体70の前端部を扱胴2
0の前端下方に配置し、プレ揺動体70の後端は送塵口
処理胴21の後部下方まで延出されている。該主揺動体
80の前端部は、プレ揺動体70前端部より後下方に配
置され、主揺動体80の後端部は送塵口処理胴21の後
部下方に配置している。前記主揺動体80後部下面が、
クランク軸等の揺動駆動機構69によって揺動駆動可能
に連結され、主揺動体80前部下面に配したローラ68
によって揺動可能に枢支されている。前記プレ揺動体7
0も、前部側面に配したローラ75によって枢支され、
プレ揺動体70後部がクランク軸等の揺動駆動機構76
によって揺動可能に枢支されている。そして、該主揺動
体80とプレ揺動体70は相反する方向に揺動駆動さ
れ、互いに打ち消し合うようにして振動を低減するよう
にしている。
【0010】前記プレ揺動体70の前端部には、グレン
パン71が形成されている。該グレンパン71は、板体
を波状にして籾を後方に搬送し易く成形している。該グ
レンパン71後部が扱胴20の前後方向の略中央位置ま
で延出されている。前記グレンパン71後部より後方の
下面は開放され、グレンパン71後部の後方には、グレ
ンパン71に連設するようにチャフ部72が形成されて
いる。該チャフ部72は、扱胴20の後端部の下方まで
横設されている。前記チャフ部72後方には、前後方向
に長い棒状体の上面を波上に形成したストローラック7
4・74・・・が配されている。該ストローラック74
・74・・・の後端をプレ揺動体70後端まで延出して
いる。
【0011】前記主揺動体80の前部にはガイドパン8
1が形成されている。該ガイドパン81の後部をプレ揺
動体70のグレンパン71後部下方まで延出させてい
る。前記ガイドパン81の後下部を一段下げて第二グレ
ンパン82が形成されている。前記ガイドパン81と第
二グレンパン82は、板体を波状にして籾を後方に搬送
し易く成形している。前記第二グレンパン82前部に
は、選別風導入口83が開口され、第二グレンパン82
後部をプレ揺動体70のチャフ部72の前後途中位置の
下方まで延出させている。前記第二グレンパン82の後
部より後下方に膨出して膨出部84を成形し、該膨出部
84下面には落下口85が開口されている。また、前記
第二グレンパン82の後方には、第二グレンパン82に
連設するようにチャフ部86が形成されている。前記チ
ャフ部86の後部には固定チャフ部88が形成されてい
る。前記チャフ部86下部位置には、前記落下口85の
前部より後方途中位置まで網状のグレンシーブ89によ
って被装され、一番コンベア22の上方が被装されてい
る。
【0012】前記主揺動体80の前部には、横処理胴9
0が横設され、前記還元コンベア62より還元された二
番物等をフィードチェーン7側に向かって左側に搬送
し、ガイドパン81前部に二番物等を投入するようにし
ている。また、前記主揺動体80の後部には、第二吸引
ファン91が横設されている。該第二吸引ファン91
は、揺動本体51の全幅に渡って形成され、吸引力が向
上されている。更に、前記プレ揺動体70後部上方には
吸引ファン30が横設されている。
【0013】また、前記主揺動体80の前下方にプレフ
ァン41が配され、主揺動体80の前後方向途中位置の
下方に唐箕35が配置され、前記選別風導入口83から
導入されるプレファン41からの風がガイドパン81下
面と第二グレンパン82上面との間を通り、ガイドパン
81から第二グレンパン82に落下される籾等を後方に
吹き飛ばしている。さらにガイドパン81下面を通過し
た風の一部がプレ揺動体70のチャフ部72から選別風
として吹き上げられている。プレ揺動体70の揺動と選
別風とで、籾等がチャフ部72で比重選別され、比較的
大きな藁屑や二番物の一部を後方に搬送され、ストロー
ラック74・74・・・上で藁屑がほぐされ、大きな藁
屑が吸引ファン30に吸引され、機外へ排出されてい
る。
【0014】そして、前記チャフ部72の比重選別によ
って一番物と二番物とが混じり合って、主揺動体80の
第二グレンパン82とチャフ部86前部に漏下されてい
る。前記ストローラック74・74・・・より下方に二
番物や比較的小さい藁屑等が落下され主揺動体80のチ
ャフ部86後部と固定チャフ部88上に落下されてい
る。
【0015】また、前記主揺動体80のガイドパン81
下面を通過し、上方に吹き上げられなかった残りの風が
主揺動体80のチャフ部86上に搬送され、チャフ部8
6上の籾等を風で選別するようにしている。更に、前記
唐箕35からの風が、落下口85を通過してチャフ部5
5から選別風として吹き上げられ、主揺動体80の揺動
と選別風とでチャフ部86による比重選別が行われる。
前記チャフ部86前部より一番コンベア22の流穀板2
8上に一番物が漏下され、チャフ部86後部と固定チャ
フ部88より二番物と、選別しきれなかった一番物とが
二番コンベア23の流穀板29上に漏下されている。小
さい藁屑が第二吸引ファン91によって吸引されてい
る。よって、機外に排出され、揺動体70・80によっ
て大量の籾等が一番物と二番物と藁屑等に選別されてい
る。
【0016】次に、脱穀装置9の構成について説明す
る。前記扱室の扱胴20は従来より長く形成され、扱胴
20周囲に扱歯27・27・・・を植設している。前記
扱胴20下部周囲には漏下体としてのクリンプ網31を
設けて籾や小さな藁くず等のみを漏下し、漏下した籾等
が選別室内で選別されている。また、前記送塵口処理胴
21を、扱胴20のグレンタンク12側に配設し、該送
塵口処理胴21の前端を扱胴20の前後中央位置より若
干前側方に配設し、送塵口処理胴21の後部を扱胴20
の後端部よりさらに後方に延出し、脱穀装置9の後端部
に位置させている。
【0017】よって、前後方向に長く形成した扱胴20
によって、穀稈が通過する時間を長くすることができ、
扱胴20による脱粒性能が向上される。さらに、側面視
において前記送塵口処理胴21前部から中央部と扱胴2
0の中途部から後部の長い範囲がラップされ、この送塵
口処理胴21前部から中央部を平行処理胴としている。
【0018】また、図3、図4に示すように、前記送塵
口処理胴21外周面の上方を処理胴カバー110によっ
て被装し、送塵口処理胴21外周面の下方を処理胴側ク
リンプ網111によって被装している。前記処理胴カバ
ー110の扱胴20側端部(図3の右端部)と処理胴側
クリンプ網111の右端部との間が開放され、この開放
された空間を送塵口処理胴21への投入口112(送塵
口)としている。
【0019】更に、前記送塵口処理胴21の側方に位置
する漏下体であるクリンプ網31は、図3、図4の正面
断面視に示すように、円弧状に形成され、扱胴20の正
面視右側(フィードチェーン7側)下方から、扱胴20
左途中位置の下方までを被装している。該クリンプ網3
1の左端部にガイド板107が固設されている。該ガイ
ド板107の右端部はクリンプ網31の左端部に固設さ
れ、ガイド板107の左端部は前記投入口112下部に
固設され、ガイド板107の送塵口処理胴21側が上り
傾斜状(正面視で左側が高くなるように傾斜状)に配置
され、該ガイド板107に沿って枝梗付着粒等を左上方
の投入口112に案内している。尚、前記ガイド板10
7を平面状に形成したクリンプ網31によって構成する
こともできる。
【0020】そして、本発明において、前記送塵口処理
胴21の軸心方向は、図2に示すように、前低後高に傾
斜させている。従って、前記送塵口処理胴21前部は、
図3に示すように、軸心の配設位置が低くなり、送塵口
処理胴21前部の軸心が、投入口112下部を形成する
ガイド板107の延長線120(接線)より下方に位置
される。よって、この延長線120の直上方における送
塵口処理胴21前部の扱歯は、送塵口処理胴20の上端
位置より側方の投入口112に向かうように回転されて
おり、前記ガイド板107に沿って案内され、投入口1
12より投入された枝梗付着粒等の多くが扱胴20側に
戻されている。即ち、送塵口処理胴21前部では、延長
線120より上方となる送塵口処理胴21の面積が少な
くなり、枝梗付着粒等を送塵口処理胴21内に誘導する
作用を少なくしている。
【0021】そして、前記扱胴20後部側方に位置する
送塵口処理胴21前後中央部は、図4に示すように、軸
心の配設位置が高くなり、前記投入口112下部を形成
するガイド板107の延長線120より上方に送塵口処
理胴21の軸心が位置される。この延長線120より直
上方における送塵口処理胴21中央部の扱歯は、投入口
112側より送塵口処理胴20の下端位置に向かうよう
に回転されており、投入口112より投入される枝梗付
着粒等を送塵口処理胴21内に効率良く誘導している。
即ち、送塵口処理胴21中央部(扱胴20後部側方の送
塵口処理胴21)では、延長線120より上方となる送
塵口処理胴21の面積が大きくなり、枝梗付着粒等を送
塵口処理胴21内に誘導する作用を大きくしている。
【0022】従って、前記送塵口処理胴21内に枝梗付
着粒等を誘導する作用が、送塵口処理胴21の前方側よ
り後方側の方が大きくなり、送塵口処理胴21前部にお
いては、扱胴20によって脱粒された枝梗付着粒等の一
部のみを送塵口処理胴21内に誘導している。扱胴20
後部側方の送塵口処理胴21中央部においては、扱胴2
0によって脱粒された大部分の枝梗付着粒等を送塵口処
理胴21内に誘導している。
【0023】また、脱粒された枝梗付着粒等を投入口1
12側にガイドする別形態の構成について説明する。前
記送塵口処理胴21を傾斜させることなく、扱胴20と
平行状に配置し、図3、図5に示すように、前記投入口
112へ枝梗付着粒等をガイドする前記ガイド板107
・108の傾斜角度を前後で変えるようにしている。図
3に示すように、送塵口処理胴21前部側方のガイド板
107の傾斜角度を急傾斜状に配置し、ガイド板107
の延長線120より下方に送塵口処理胴21前部の軸心
が位置されている。そして、図5に示すように、送塵口
処理胴21後部側方のガイド板108の傾斜角度をガイ
ド板107の傾斜角度より緩い傾斜状に配置し、ガイド
板108の延長線121より上方に送塵口処理胴21後
部の軸心が位置されている。尚、前記ガイド板107・
108は数に限定するものでなく、前後方向に傾斜角度
の異なる複数枚のガイド板を配置する構成にすることも
できる。更に、単一のガイド板を湾曲させて、ガイド板
の前後で傾斜角度を変える構成にすることもできる。
【0024】従って、この傾斜角度の異なるガイド板1
07・108を用いることによって、送塵口処理胴21
を前低後高に傾斜させた構成と同様に、送塵口処理胴2
1前部においては、扱胴20によって脱粒された枝梗付
着粒等の一部のみが送塵口処理胴21内に誘導される。
送塵口処理胴21中央部では、扱胴20によって脱粒さ
れた大部分の枝梗付着粒等が送塵口処理胴21内に誘導
される。
【0025】このように構成したことによって、前記送
塵口処理胴21前半部では、送塵口処理胴21前部より
前後途中位置になるに従って、扱胴20側から送塵口処
理胴21内に投入される枝梗付着粒等の量が多くなって
いる。前記送塵口処理胴21の前半部では、投入された
枝梗付着粒等を後方に搬送しながら処理し、送塵口処理
胴21前半部を平行処理胴として使用している。
【0026】そして、前記送塵口処理胴21前半部で処
理できなかった籾や藁屑等がそのまま送塵口処理胴21
後半部に搬送される。一方、扱胴20によって処理しき
れなかった枝梗付着粒等が扱胴20後部側方より送塵口
処理胴21前後途中部に投入され、送塵口処理胴21前
半部から搬送されてくる藁屑等と合わせて送塵口処理胴
21後半部に搬送されている。該送塵口処理胴21後半
部で、藁屑や枝梗付着粒等を後方に搬送しながら処理
し、送塵口処理胴21後端部より藁屑が機外に排出され
ている。よって、送塵口処理胴21の前半部と後半部と
で働きが異なるようになり、扱胴20による漏下性能を
向上させるとともに、枝梗付着粒等の処理が確実に行わ
れる。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明は次
のような効果を奏するものである。即ち、請求項1記載
のように、扱胴の側部に送塵口処理胴を平面視で平行に
配し、該送塵口処理胴を前低後高に傾斜状に配置し、送
塵口処理胴の前部の軸心を扱胴の漏下体の送塵口処理胴
側を上り傾斜の延長線より下方に配し、送塵口処理胴の
後部の軸心を、前記延長線より上方に配したので、送塵
口処理胴前部においては、枝梗付着粒等を送塵口処理胴
内に誘導する作用が小さく、扱胴後部においては、枝梗
付着粒等を送塵口処理胴内に誘導する作用が大きくな
り、よって、送塵口処理胴前部より後方になるに従っ
て、扱胴側から送塵口処理胴内に投入される枝梗付着粒
等の量が徐々に多くなり、送塵口処理胴内で詰まること
がなく、後方に搬送しながら確実に処理を行うことがで
きる。また、扱胴後部では脱粒された枝梗付着粒等の量
が少なくなり、脱穀性能が向上し、作業能率の大幅な向
上が可能となる。
【0028】また、請求項2記載のように、扱胴の側部
に送塵口処理胴を平面視及び側面視で平行に配し、前記
扱胴の下方に配置する漏下体の送塵口処理胴側の上り傾
斜の延長線を、送塵口処理胴の前部における送塵口処理
胴の軸心よりも上方に位置し、扱胴後部における送塵口
処理胴の軸心よりも下方に位置するように構成したの
で、送塵口処理胴の前部では枝梗付着粒等を送塵口処理
胴内に誘導する作用が小さく、これに対して扱胴後部で
は枝梗付着粒等を送塵口処理胴内に誘導する作用が大き
くなり、よって、送塵口処理胴前部より前後途中位置に
なるにつれて、扱胴側から送塵口処理胴内に投入される
枝梗付着粒等の量が徐々に多くなり、送塵口処理胴内で
詰まることがなく、後方に搬送しながら確実に処理を行
うことができ、脱穀性能を向上し、作業能率の大幅な向
上が可能となる。また、漏下体の形状を変更するだけな
ので容易に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体側面図である。
【図2】脱穀装置と本発明の揺動選別装置を示す側面図
である。
【図3】本発明の脱穀装置の正面断面図である。
【図4】同じく正面断面図である。
【図5】別形態の脱穀装置の正面断面図である。
【符号の説明】
9 脱穀装置 20 扱胴 30 吸引ファン 31 クリンプ網(漏下体) 107 ガイド板(漏下体) 112 投入口 120 延長線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置に扱胴と送塵口処理胴とを配置
    したコンバインにおいて、前記扱胴の側部に送塵口処理
    胴を平面視で平行に配し、該送塵口処理胴を前低後高に
    傾斜状に配置し、送塵口処理胴の前部の軸心を扱胴の漏
    下体の送塵口処理胴側を上り傾斜の延長線より下方に配
    し、送塵口処理胴の後部の軸心を、前記延長線より上方
    に配したことを特徴とするコンバインの脱穀装置。
  2. 【請求項2】 脱穀装置に扱胴と送塵口処理胴とを配置
    したコンバインにおいて、前記扱胴の側部に送塵口処理
    胴を平面視及び側面視で平行に配し、前記扱胴の下方に
    配置する漏下体の送塵口処理胴側の上り傾斜の延長線
    を、送塵口処理胴の前部における送塵口処理胴の軸心よ
    りも上方に位置し、扱胴後部における送塵口処理胴の軸
    心よりも下方に位置するように構成したことを特徴とす
    るコンバインの脱穀装置。
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