JP2001162796A - 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2001162796A
JP2001162796A JP2000258007A JP2000258007A JP2001162796A JP 2001162796 A JP2001162796 A JP 2001162796A JP 2000258007 A JP2000258007 A JP 2000258007A JP 2000258007 A JP2000258007 A JP 2000258007A JP 2001162796 A JP2001162796 A JP 2001162796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
piezoelectric
active layer
actuator
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000258007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3716724B2 (ja
Inventor
Jun Isono
純 磯野
Masatomo Kojima
正友 小島
Atsuhiro Takagi
淳宏 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2000258007A priority Critical patent/JP3716724B2/ja
Priority to US09/671,338 priority patent/US6575565B1/en
Publication of JP2001162796A publication Critical patent/JP2001162796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3716724B2 publication Critical patent/JP3716724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • B41J2002/14217Multi layer finger type piezoelectric element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • B41J2002/14225Finger type piezoelectric element on only one side of the chamber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/03Specific materials used

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークが少なく、インク室と反対方向
への積層圧電素子の変形を拘束することが可能で、組立
てが簡略で製造コストが低い圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータを提供すること。 【解決手段】 アクチュエータ3は、キャビティ30
と、活性層38と、拘束層70とから構成され、キャビ
ティ30は、インクチャンネル32が設けられ、底面に
オリフィス37をそれぞれ備える。活性層38は、電極
パターンが形成されたピエゾ素子で、インクチャンネル
32に貯留されたインクをオリフィス37から噴射させ
る。活性層38のさらに上方に活性層38と一体に形成
され、活性層38の駆動変形を規制する拘束層70は、
セラミックス層71が積層されて形成され、活性層38
の上側への駆動変形を規制して効率を高め消費電流の低
減を図るとともに、アクチュエータ3全体の剛性を高め
てクロストークを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電式インクジェ
ットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタに用いられるイ
ンクジェットプリンタヘッドにおいて、キャビティのイ
ンク室に隣接して設けられた圧電素子を用いて、この圧
電素子に電圧を印加することでインク室の容積を小さく
してインクをオリフィスから噴射させて印刷をする圧電
式インクジェットプリンタヘッドが知られている。ここ
で図11は、従来の圧電式インクジェットプリンタヘッ
ドを示す図である。例えば、本願出願人が、特開平4−
341851号公報において提案した圧電式インクジェ
ットプリンタヘッドでは、図11に示すように、圧電セ
ラミックス層40と内部負電極層42、内部正電極層4
4a,44b,44cとを交互に積層して圧電アクチュ
エータを形成し、且つ内部正電極層44a〜44cを複
数の噴射装置90a,90b,90cに対応するように
分割し、圧電アクチュエータを複数の噴射装置90a,
90b,90cに跨って設けてあるものである。このよ
うな構成の圧電式インクジェットプリンタヘッドでは、
部品点数が少ない上に、簡単な構造であり、高解像度化
も電極パターンの変更により簡単であり、また積層圧電
アクチュエータであることで駆動電圧が低減され、さら
に変形拘束部材80を別途接着することによりインク室
とは反対方向への積層圧電アクチュエータの変形を拘束
したので、アクチュエータの変形が有効にインク室側へ
向けられ低電圧でも駆動できるものである。また、積層
圧電アクチュエータの変則的な変形から、隣のインク室
を変形させることから生じるクロストークを低減させ、
S/N比を向上させることもできた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この圧
電式インクジェットプリンタヘッドでは、シート状の圧
電セラミックス層40と内部電極層42,44a〜42
cとを交互に積層してプレスして焼成し、焼成後、別途
接着剤等を用いて変形拘束部材80を接着して製造して
いた。そのため、工程が複雑になって工数が増加し、製
造コストが上昇するという問題があった。
【0004】この発明は上記課題を解決するものであ
り、クロストークが少なく、且つインク室とは反対方向
への積層圧電素子の変形を拘束することが可能で、さら
に組立てが簡略で製造コストを低く抑えることができる
圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエ
ータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明の圧電式インクジェットプリン
タヘッドの圧電アクチュエータでは、インクを噴射する
複数の噴射ノズルを備えた圧電式インクジェットプリン
タヘッドのインク室に面するように配置され、表面に電
極パターンが形成された圧電材料からなるシート状の部
材が1又は複数枚積層され、伸縮作用により前記インク
室内の容積を変化させることが可能な活性層と、当該活
性層の前記インク室と対向する面とは反対の面に配置さ
れ、前記活性層と一体に形成可能な材料からなるシート
状の部材が1又は複数枚積層され、前記活性層の駆動変
形を規制する拘束層とを備え、前記活性層と前記拘束層
とは一体に焼成されて形成されたことを特徴とする。
【0006】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、活性層の駆動変
形を、活性層のインク室とは反対側に一体に形成され活
性層を規制する拘束層とを備え、活性層の変形を効率的
にインク室の容積変化に用いることができるのでインク
の噴射性能を良好にしつつ消費電力を小さくすることが
できるとともに、積層面と平行な方向の変形を防止して
隣接するインク室の容積変化を抑えクロストークを防止
することができる。さらに、活性層と拘束層とは一体に
焼成されて形成されるので、別途変形拘束部材を接着剤
等により貼着する場合に比べて工数が減って製造工程が
簡略化され、製造コストを低減させることができるとと
もに、その強度を高めることができる。
【0007】請求項2に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1
に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電ア
クチュエータの構成に加え、前記拘束層は、前記活性層
と同じ材料から構成されていることを特徴とする。
【0008】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、拘束層が活性層
と同じ材料から構成されているので、活性層を構成する
部材をそのまま拘束層を構成する部材に流用でき、製造
を簡略化し製造コストを低減することができる。さら
に、同一の材料であれば一体に焼成した場合の馴染みが
よく、且つ歪み等が生じにくく、高い精度を実現でき
る。
【0009】請求項3に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1
又は請求項2に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記拘束層
は、駆動変形に寄与しないダミー電極が形成されたこと
を特徴とする。
【0010】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、拘束層に、駆動
変形に寄与しないダミー電極が形成されているため、活
性層と拘束層とを一体に焼成する場合に、活性層と拘束
層とを積層した厚み方向における収縮率の差が均一化さ
れ、活性層と拘束層の収縮率の差から生じる反りやうね
りを防止して高い平面性を維持することができる。その
ため、キャビティに対しても密着して接着でき高い精度
を達成できる。
【0011】請求項4に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項3
に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電ア
クチュエータの構成に加え、前記拘束層は、前記ダミー
電極が前記活性層の電極に電気的に接続されたことを特
徴とする。
【0012】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、拘束層に形成さ
れたダミー電極が活性層の電極に電気的に接続されてい
るため、誘電体であるセラミックス等を介して活性層に
設けられた電極と対面するように設けられた拘束層のダ
ミー電極との間において、活性層の電極との間で電位差
が解消でき、静電容量を生じさせることがない。従っ
て、無駄な電力を消費することもない。
【0013】請求項5に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項3
又は請求項4に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記電極及び
前記ダミー電極は、前記活性層及び前記拘束層全体にお
いて、厚み方向に略対称に構成されたことを特徴とす
る。
【0014】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、電極及びダミー
電極が、活性層と拘束層とにおいて、積層される厚み方
向に略対称に構成されているため、活性層及び拘束層全
体を一体に焼成する場合に、活性層と拘束層とを積層し
た厚み方向における収縮率の差が略同一になり、活性層
と拘束層の収縮率の差から生じる反りやうねりを防止し
てさらに高い平面性を維持することができる。そのため
キャビティに対しても密着して接着でき高い精度を達成
できる。
【0015】請求項6に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータの製造方法で
は、インクを噴射する複数の噴射ノズルを備えた圧電式
インクジェットプリンタヘッドのインク室に面するよう
に配置され、表面に電極パターンが形成されたシート状
の焼成可能な圧電材料が1又は複数枚積層され、伸縮作
用により前記インク室内の容積を変化させることが可能
な活性層と、当該活性層の前記インク室と対向する面と
は反対の面に配置され、前記活性層と一体に焼成可能な
シート状の圧電材料が1又は複数枚積層され、前記活性
層の駆動変形を規制する拘束層とを備えた圧電式インク
ジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータの製造方
法において、前記活性層と前記拘束層とを焼成して一体
に形成することを特徴とする。
【0016】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータの製造方法では、イン
ク室とは反対側に活性層を規制する拘束層とを焼成によ
り形成するので、活性層の変形を効率的にインク室の容
積変化に用いることができ、インクの噴射性能を良好に
しつつ消費電力を小さくすることができるとともに、積
層面と平行な方向の変形を防止して隣接するインク室の
容積変化を抑えクロストークを防止することができる。
特に、活性層と拘束層とを一体に焼成して形成するの
で、別途変形拘束部材を接着剤等により貼着する場合に
比べて工数が減るため製造工程を簡略化でき、製造コス
トを低減させることができるとともに、その強度を高め
ることができる。
【0017】請求項7に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1
又は請求項2に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの構成に加え、前記拘束層
は、駆動変形に寄与しないダミー電極が形成された層と
当該ダミー電極が形成されていない層とから構成された
ことを特徴とする。
【0018】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1又は請
求項2に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの
圧電アクチュエータの作用に加え、拘束層に、駆動変形
に寄与しないダミー電極が形成された層と当該ダミー電
極が形成されていない層とが形成されているため、活性
層と拘束層とを一体に焼成する場合に、活性層と拘束層
とを積層した厚み方向における収縮率の差がバランス良
く均一化され、活性層と拘束層の収縮率の差から生じる
反りやうねりを防止して高い平面性を維持することがで
きる。
【0019】請求項8に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項7
に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電ア
クチュエータの構成に加え、前記拘束層は、駆動変形に
寄与しないダミー電極が形成された層の上に当該ダミー
電極が形成されていない層が積層されて構成されたこと
を特徴とする。
【0020】この構成に係る圧電式インクジェットプリ
ンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項7に記載
の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュ
エータの作用に加え、拘束層に、駆動変形に寄与しない
ダミー電極が形成された層の上に当該ダミー電極が形成
されていない層が積層されて構成されているため、活性
層と拘束層とを一体に焼成する際に、活性層上の電極パ
ターンが拡散してしまうのをダミー電極によって抑える
ことができるとともに、収縮率の差がバランス良く均一
化され反りを防止して高い平面性を維持することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電式インク
ジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータを、図1
〜図6を参照して詳細に説明する。なお、説明の都合
上、従来例と同一部位あるいは均等部位には同一符号を
付け、その説明を省略する。
【0022】図6は、インクジェットプリンタ1の要部
を示す図である。プラテン10は、用紙11の搬送方向
と直交して水平に設けられる。このプラテン10は、軸
12を備えフレーム13に回転可能に軸支されており、
モータ14により、駆動ギヤ列を介して駆動される。プ
ラテン10に対向した位置には、圧電式インクジェット
プリンタヘッド15が設けられている。
【0023】この圧電式インクジェットプリンタヘッド
15は、インク供給装置16とともにキャリッジ18上
に配置されている。キャリッジ18は、プラテン10の
軸12の軸線に平行に配設された2本のガイドロッド2
0a,20b(以下まとめてガイドロッド20という)
に摺動可能に支持されると共に、一対の従動プーリ2
1、駆動プーリ22に巻き掛けられたタイミングベルト
24に結合されている。そして、駆動プーリ22がモー
タ23によって駆動され、タイミングベルト24が所定
方向に送られる。そのため、キャリッジ18は、ガイド
ロッド20に案内されながら、タイミングベルト24に
駆動され、プラテン10に圧電式インクジェットプリン
タヘッド15を対面させた状態でプラテン10に沿って
移動される。
【0024】図1は、圧電式インクジェットプリンタヘ
ッド15の要部断面図である。このヘッド15は、キャ
ビティ30と、活性層38及び拘束層70からなる圧電
アクチュエータ3とから構成される。キャビティ30に
は、インク室として機能する上方が開放された空間であ
るインクチャンネル32a,32b,32c(以下特に
区別しない場合はインクチャンネル32という。)が設
けられ、その底面にはインクを噴射するオリフィス37
a,37b,37c(以下特に区別しない場合はオリフ
ィス37という。)をそれぞれ備える。
【0025】このキャビティ30の上方に設けられた活
性層38は、表面に電極パターンが形成された圧電セラ
ミックス層40a,40b,40c,40d,40e,
40f(以下特に区別しない場合は圧電セラミックス層
40という。)が積層されて形成され、活性層38の電
歪効果によりインクチャンネル32の容積を変化させ
て、インクチャンネル32に貯留されたインクをオリフ
ィス37から噴射させる。そして活性層38のさらに上
方に活性層38と一体に形成された拘束層70は、セラ
ミックス層71a,71b,71c(以下特に区別しな
い場合はセラミックス層71という。)が積層されて形
成され、活性層38の上側への駆動変形を規制するとと
もに、アクチュエータ3全体の剛性を高めてクロストー
クを防止する。
【0026】図4は、活性層38及び拘束層70の構造
を示す分解斜視図である。また、図5は、ヘッド15の
構造を示す分解斜視図である。以下、各構成を詳細に説
明する。
【0027】キャビティ30は、図5に示すように全体
が直方体に形成されたチャンネル本体34内部に、内部
の幅がおよそ250μmで、高さ60μmである3つの
インク室であるインクチャンネル32a,32b,32
cが平行に配列される。従って、チャンネル本体34の
水平断面は、「目」の字形に構成される。チャンネル本
体34の底部には、インクを噴射するための各インクチ
ャンネル32a〜32cに対応したノズル孔であるオリ
フィス37を有するオリフィスプレート36が蓋状に配
置される。そして、チャンネル本体34とオリフィスプ
レート36は、鉄系の材料で構成され、接着により一体
化される。なお、セラミックス等により焼成して一体成
型したり、あるいはアルミナ系の材料等を用いインジェ
クションにより一体に形成してもよい。また、各インク
チャンネル32a〜32cは、インク供給装置16(図
6参照)から連通された図示しない供給路によりインク
の供給を受け、常時インクが充填される。
【0028】そして、インクチャンネル32に貯留され
たインクは所定の負圧がかかるように設定され、そのた
めインクはオリフィス37において表面張力により外部
に向かって凹のメニスカスを形成する。従って、通常は
オリフィス37からインクが漏出しないが、内圧が高ま
った場合のみ、インクがオリフィス37より噴射され
る。なお、インクチャンネル32の内圧が高まった場合
にインク供給装置16のインクが逆流しないように図示
しない逆止弁が供給路に設けられている。また、本実施
の形態のように、インクチャンネル32内にオリフィス
37が設けられるもの以外にも、インクチャンネル32
からさらにインクの導出路を設けてオリフィス37を配
置し、噴射方向等を調節したり、インクチャンネル32
の底部以外にオリフィス37を配置するようにしてもよ
い。
【0029】活性層38は、図4に示すように、内部負
電極層42又は内部正電極層44a,44b,44c
(以下特に区別しない場合は内部正電極層44とい
う。)を備えた複数の圧電セラミックス層40a〜40
fから構成される。
【0030】圧電セラミックス層40は、電歪効果を有
する圧電セラミックスの薄板状シートから構成される。
圧電セラミックス層40a,40c,40eの上面に
は、圧電セラミックス層40の周縁端部を除いて全体を
覆う内部負電極層42と、この電極を外部と電気的に接
続するための電極取り出し部43が後述するように形成
される。同様に、圧電セラミックス層40a,40c,
40eの上面には、図5に示すインクチャンネル32a
〜32cに対して1対1で対応するように平行に配列さ
れ且つ図1における幅方向がおよそ120μmである3
本の帯状の内部正電極層44a,44b,44cと、こ
の電極をそれぞれ外部と電気的に接続するための電極取
り出し部45a,45b,45cが形成される。内部負
電極層42と内部正電極層44a〜44cは、Ag−P
d系の金属材料からなり、厚さが約2μmである。そし
てこれらの2種類の電極パターンが印刷された圧電セラ
ミックス層40が交互に複数枚積層される。
【0031】従って、このように積層された各圧電セラ
ミックス層40は、図1に示すように内部負電極層42
と内部正電極層44a〜44cとに挟まれて位置する。
また、内部正電極層44a〜44cは帯状に形成されて
いるため、各圧電セラミックス層40内において、図1
上部にその範囲を示すように、内部負電極層42と内部
正電極層44a〜44cとに挟まれ、その幅が約120
μmである圧電活性部46a,46b,46cと、内部
負電極層42、内部正電極層44a〜44cに挟まれて
いない圧電不活性部48が形成される。つまり、圧電セ
ラミックス層40の中で正極及び負極間に電圧を印加さ
れた場合に電界が生じ電歪効果により垂直方向に変形す
る部分と、電圧を印加しても電界が生じない変形しない
部分ができることになる。そして、活性層38は、圧電
活性部46a〜46cが、キャビティ30のインクチャ
ンネル32a,32b,32cに対応する位置になるよ
うにチャンネル本体34が固着されている。
【0032】拘束層70は、セラミックス層71a,7
1b,71cから構成される。セラミックス層71は、
活性層38の圧電セラミックス層40と同一の構成、材
料、大きさである。さらに、拘束層70のセラミックス
層71a,71cは、活性層38の圧電セラミックス層
40b,40d,40fの内部正電極層44a,44
b,44c及び電極取り出し部45a,45b,45c
と同一構成のダミー正電極73a,73b,73c及び
図2に示す電極取り出し部75a,75b,75cを備
える。また、拘束層70のセラミックス層71bは、活
性層38の圧電セラミックス層40a,40c,40e
の内部負電極層42及び電極取り出し部43と同一構成
のダミー負電極72及び図2に示す電極取り出し部74
を備える。ここで、上記のように電極等が印刷された圧
電セラミックス層40,セラミックス層71となるグリ
ーンシート50,51は共通部品として共用することも
できる。但し、アクチュエータ3を形成した後には、そ
の配置された位置と、後述するような電気的な配線が異
なり、その機能が異なるため、その名称が異なるもので
ある。
【0033】活性層38及び拘束層70は、以下の製造
方法によって製造される。まず、強誘電性を有するチタ
ン酸ジルコン酸鉛(PZT(PbTiO・PbZrO
))系のセラミックス粉末、バインダ、溶剤を混合し
て粘度10,000〜30,000CPSに調整した混
合液を調製し、PET(ポリエチレンテレフタレート)
等のプラスチックフィルム上に広げて乾燥させ9枚のグ
リーンシートを形成する。このグリーンシートの厚さは
およそ22.5〜28μmである。さらに、この内の5
枚のグリーンシート50は、シート上の内部正電極層4
4a,44b,44c及び電極取り出し部45a,45
b,45c又はダミー正電極73a,73b,73c及
び電極取り出し部75a,75b,75cとなる部分に
金属材料をスクリーン印刷する。同様に、残り4枚のグ
リーンシート51上には内部負電極層42及び電極取り
出し部43又はダミー負電極72及び電極取り出し部7
4となる部分に金属材料を印刷する。
【0034】そして、この2種類のグリーンシート5
0,51のうちグリーンシート50を一番下に、交互に
9枚積層する。このようにグリーンシート50,51を
積層すると、グリーンシート50が上下の端になるよう
に配置される。結局、活性層と拘束層として、名称は異
なるが全く同じ構成のグリーンシート50を5枚と、グ
リーンシート51を4枚の合計9枚を交互に積層するこ
とになる。そして、まだこの段階では、活性層38と拘
束層70の区別はない。
【0035】次にこのように構成された9枚のグリーン
シート50,51を重ねて、全体を加熱プレスし、脱脂
した後に、焼結して、活性層38及び拘束層70が一体
となった圧電セラミックスのブロックを得る。
【0036】このグリーンシート50,51を積層した
ブロックを焼成する場合について説明する。アクチュエ
ータ3は、既述のように活性層38と拘束層70とから
構成されるが、活性層38には電極が必須の構成であ
る。一方、拘束層70には、機能的には電極を設ける必
要がない。しかしながら、このグリーンシート50,5
1を積層したブロックを焼成する場合、圧電セラミック
スと電極を構成する金属材料では焼成した場合の収縮率
が異なる。僅かでも収縮率が異なると、焼成後に活性層
38が反ったり、あるいは波打ったりしてその平面性が
損なわれる。活性層38の平面性が損なわれると、キャ
ビティ30に密着して接着する場合に、密着度が下が
り、インクチャンネル32からのインクの漏出を生じた
りして不良製品を生じたり、あるいは活性層38の再研
磨が必要になり工数が増加し生産コストが上昇したり、
充填剤により充填をすることで強度が低下する等の問題
が生じる。
【0037】そこで、アクチュエータ3においては、上
述のように、拘束層70を活性層38と同じ圧電セラミ
ックス材料から構成することで、活性層38と拘束層7
0のセラミックスの焼成時の収縮率を同一にしている。
その上で、拘束層70は、活性層38の圧電セラミック
ス層40に設けられた内部負電極層42、電極取り出し
部43、内部正電極層44a,44b,44c、電極取
り出し部45a,45b,45c(以下電極と略す。)
と同じものを、圧電セラミックス層70の駆動変形に寄
与しないダミー負電極72、電極取り出し部74、ダミ
ー正電極73a,73b,73c、電極取り出し部75
a,75b,75c(以下ダミー電極と略す。)が形成
されている。このため、活性層38も拘束層70も全く
同じ構成であるので、焼成時の収縮率を同一のものとす
ることができる。さらに、活性層38と拘束層70を合
わせた全体において、電極及びダミー電極の配列を、厚
み方向(積層方向)に対称に構成することで全体の収縮
率を対称にし、焼成時の反りを生じないように構成して
いる。
【0038】ここで、図2は、アクチュエータ3の電気
的な接続を示す模式図である。以下アクチュエータ3の
電気的な接続について説明する。図2に示すように、ア
クチュエータ3には、圧電セラミックス層40a,40
c,40eの電極取り出し部43と、セラミックス層7
1bの電極取り出し部74とを電気的に接続するための
導電性の金属材料からなる外部負電極52aが配置され
るとともに、セラミックス層71a,71cの電極取り
出し部75a,75b,75cのそれぞれを電気的に接
続するための導電性の金属板からなる外部負電極52b
が配置され、更に外部負電極52aと外部負電極52b
とが電気的に接続される。従って、セラミックス層71
a,71b,71c,40a,40c,40eの各電極
又はダミー電極は、同じ電位になる。
【0039】一方、圧電セラミックス層40b,40
d,40fのそれぞれの電極取り出し部45a,45
a,45a同士を電気的に接続するための導電性の金属
材料からなる外部正電極54aが配置される。同様に、
圧電セラミックス層40b,40d,40fのそれぞれ
の電極取り出し部45b,45b,45b同士を電気的
に接続するための導電性の金属材料からなる外部正電極
54bが配置され、圧電セラミックス層40b,40
d,40fのそれぞれの電極取り出し部45c,45
c,45c同士を電気的に接続するための導電性の金属
材料からなる外部正電極54cが配置される。なお、こ
れらの外部電極は、活性層38及び拘束層70の側面に
金属材料が直接印刷又は塗布されて形成されるが、別途
金属板で電極を形成し当接させて接続するようにしても
よいし、またワイヤをハンダ付けして接続する等種々の
構成が可能である。
【0040】ここで、ダミー電極については、拘束層7
0のセラミックス層71の駆動変形には寄与しないの
で、駆動電圧を印加する必要がない。しかしながら、ダ
ミー電極を電気的に極性を持たない絶縁状態にしておい
ても、活性層38の最上層の内部負電極層42との間で
電位差が生じ、静電容量を発生することがある。この電
流は小さいのでセラミックス層71の駆動変形に寄与す
るものではないが、電力損失をもたらすので、特に電源
に電池を用いた場合に使用時間が短くなるという不利益
がある。そこで、拘束層70においてダミー電極が活性
層38に形成された内部負電極層42に電気的に接続し
ている。そうすれば、拘束層70のダミー電極と活性層
38の最上層の内部負電極層42との間に電位差が生じ
ず、不要な静電容量の発生を防ぐことができるものであ
る。
【0041】上記のように構成されたアクチュエータの
ブロックを130℃程度のシリコンオイル等の絶縁オイ
ルが満たされた図示しないオイルバスの中に浸し、その
外部負電極52と外部正電極54a〜54cとの間に
2.5kv/mm程度の電界を印加し、活性層38の各
圧電セラミックス層40に分極処理を施す。
【0042】また、図2に示すように外部負電極52a
は、図示しないコードでアースされてグランド電位とさ
れる。また、外部正電極54aは、開閉スイッチ62a
を介し駆動電源の正極に図示しないコードで接続され
る。同様に、外部正電極54bは、開閉スイッチ62b
を介し駆動電源60の正極に図示しないコードで接続さ
れる。そして外部正電極54cは、開閉スイッチ62c
を介し駆動電源60の正極に図示しないコードで接続さ
れる。なお、駆動電源60の負極はアースされている。
この各スイッチ62a〜62cが図示しないコントロー
ラによって閉じられることにより、駆動電源60から所
定の圧電活性部46a〜46cに位置する内部負電極層
42と内部正電極層44間に駆動電圧が印加されるよう
に構成される。
【0043】このようにして得られた活性層38と、拘
束層70が一体になったブロックと、キャビティ30を
図5に示すように組み付けることによりヘッド15が構
成される。
【0044】ここで、アクチュエータ3の変形例につい
て説明する。図7は、アクチュエータ3の変形例である
アクチュエータ203を示す図である。なお、アクチュ
エータ3と同一の構成の部材については同一の符号を付
し、その説明を省略する。以下の変形例についても同様
である。アクチュエータ203は、アクチュエータ3と
同様、活性層238、拘束層270から形成される。こ
の活性層238は、4層の圧電セラミックス層40から
構成される。また、拘束層270は、ダミー負電極72
を有するセラミックス層71のみが5層積層されて構成
され、各ダミー負電極72は、それぞれがアース電極に
アースされている。アクチュエータ3の活性層38が図
1に示すように、6層の圧電セラミックス層40から構
成されるのに対して、アクチュエータ203の活性層2
38は4層の圧電セラミックス層40から構成されるこ
とで異なる。また、アクチュエータ3を構成する拘束層
70が図4に示すように、グリーンシート50とグリー
ンシート51を交互に3層積層して焼成されたものであ
るのに対して、アクチュエータ203の拘束層270で
は、グリーンシート51のみを5層積層し焼成されて図
7に示すセラミックス層71とダミー電極72とが形成
されることで異なる。アクチュエータ203に示すよう
に、活性層238や拘束層270として積層される圧電
セラミックス層40,セラミックス層71の数は、各種
の条件により変更可能である。また、ダミー電極として
配設される電極の焼成時の収縮率が、反りを防止する一
定範囲内にあれば、拘束層70をグリーンシート51の
みで構成することも可能である。
【0045】次に、アクチュエータ3の別の変形例につ
いて説明する。図8は、アクチュエータ3の別の変形例
であるアクチュエータ303を示す図である。アクチュ
エータ303は、アクチュエータ203と同様活性層3
38が4層の圧電セラミックス層40から構成される。
また、拘束層370は、ダミー正電極73a,73b,
73cを備えたグリーンシート50のみが5層積層され
焼成されて構成され、それぞれがアース電極にアースさ
れている。前述のアクチュエータ203と同様、ダミー
正電極の焼成時の収縮率が、反りを防止する一定範囲内
にあれば、拘束層370をグリーンシート50のみを用
いて構成することも可能である。
【0046】アクチュエータ3のさらに別の変形例につ
いて説明する。図9は、アクチュエータ3のさらに別の
変形例であるアクチュエータ403を示す図である。ア
クチュエータ403は、アクチュエータ3と同様に、活
性層438と拘束層470を備えるが、活性層438が
アクチュエータ203,303と同じように4層の圧電
セラミックス層40から構成されることがアクチュエー
タ3と異なる。また、アクチュエータ3を構成する拘束
層70が図4に示すように、グリーンシート50とグリ
ーンシート51を交互に3層積層し焼成したものである
のに対して、アクチュエータ403の拘束層470は、
グリーンシート50と51を4層積層し、その下部に、
電極を備えてないグリーンシート(圧電セラミックス層
471を構成する)を積層し焼成したことで異なる。つ
まり、活性層438及び拘束層470全体で積層方向で
ある上下方向が対称の構成であれば、ダミー電極を備え
ない圧電セラミックス471により拘束層470を構成
しても、収縮率の差から焼成時に反りを生じることがな
い。
【0047】さらに、図9に示すように圧電セラミック
ス層471の厚さが、他の圧電セラミックス層40,セ
ラミックス層71と異なるものであっても、活性層43
8及び拘束層470全体で積層方向である上下方向が対
称の構成であれば、収縮率の差から焼成時に反りを生じ
ることがない。
【0048】以上のように構成された圧電式インクジェ
ットプリンタヘッド15のアクチュエータ3の動作につ
いて図1及び図2を参照して説明する。
【0049】所定の印字データに従って、コントローラ
が任意のスイッチ、例えば開閉スイッチ62aを閉じる
と、圧電活性部46aの範囲にある内部負電極層42と
内部正電極層44aとの間に電圧が印加され、それらの
範囲に位置する圧電セラミックス層40に電界が生じ、
電歪効果により圧電活性部46aにある内部正電極層4
4aの周囲が、図1の上下方向に伸長しようとする力が
生じる。このとき、拘束層70のセラミックス層71
a,71b,71cには電界が生じないので、伸縮する
ことがない。そのため、活性層38において上下方向に
伸長しようとする力は、主に下方に向かって活性層38
を変形させる。そして、図2の矢印に示すように活性層
38がインクチャンネル32aの容積を減少させる。そ
して、インクチャンネル32a内のインクはオリフィス
37aから液滴39となって噴射される。つまり、本実
施の形態のアクチュエータ3は、インクジェットプリン
タ1の圧電式インクジェットプリンタヘッド15の圧電
アクチュエータとして機能するものである。なお、開閉
スイッチ62aが開いて電圧の印加が遮断され圧電活性
部46aが元の位置まで戻されると、その時インクチャ
ンネル32aの容積増加に伴って図示しない弁を経て図
6に示すインク供給装置16からインクが補充される。
【0050】この活性層38の内部正電極層44a近傍
における変形は、もし拘束層70がなかったとしたら、
活性層38の上下を等しく変形させる。一方、本実施の
形態のアクチュエータ3のように拘束層70が設けられ
ている場合は、この高い剛性をもった拘束層70が活性
層38と一体に焼成されており、且つ開閉スイッチ62
aを閉じた場合でも電界が生じないため変形しないの
で、活性層38において生じた変形は、主に拘束層70
の反対側である活性層38の下部側、つまりインクチャ
ンネル32a側を変形させる。従って、内部正電極層4
4aの近傍において生じた変形量が同じであれば、拘束
層70を有さない構造に比較して、拘束層70を備えた
アクチュエータ3の方がインクチャンネル32a側の変
形を大きくすることができる。そのため、インクチャン
ネル32aの容量をより減少させてインクの噴射量を多
くすることができる。つまり、同じ電圧を印加しても、
拘束層70を備えたことで、インクの噴射量を多くでき
る。言い換えれば、所定量のインクを噴射させたい場
合、印加する電圧を小さくできるので小電力化を図るこ
とができる。
【0051】ここで、図3は、アクチュエータ3の拘束
層70の構成枚数を変化させた時の駆動すべきインクチ
ャンネル32である駆動チャンネル(グラフにおいて駆
動Chと表記する。)と、この駆動チャンネルに隣接す
るインクチャンネル32である隣接チャンネル(グラフ
において隣接Chと表記する。)の各インクチャンネル
における断面積変化を示す図である。ここで断面積変化
とは、活性層38が、インクチャンネル32に突出し
て、インクチャンネル32の断面積が減少又は増加する
量を示したものである。このときの駆動電圧は26Vで
ある。まず、結果を示すと、拘束層数が0即ち拘束層7
0が無しの場合は駆動Chが3.910(×10−6
)で、隣接チャンネルが0.900(×10−6
)であった。以下同様に駆動チャンネル/隣接チャ
ンネルの順で拘束層数による断面積変化を単位を省略し
ていうと、1枚の場合は、3.588/0.512、2
枚の場合は、3.603/0.391、3枚の場合は、
3.693/0.394、4枚の場合は3.784/
0.441、5枚の場合は、3.859/0.496、
6枚の場合は、3.916/0.544であった。
【0052】この結果を図3に示すグラフで見ると、拘
束層70がない場合は、3.910(×10−6
)と駆動チャンネルの断面積の減少が大きいといえ
るが、隣接チャンネルの断面積変化が0.900(×1
−6mm)と大きいため、いわゆるクロストークが
発生してS/N比が悪化し印字品質が低下するおそれが
あり、好ましくない。これは、活性層38自体の剛性が
低いため駆動チャンネルの断面積の減少も大きいが、駆
動チャンネルの活性層38自体が横方向にも変形するた
め、活性層38自体の平面性も損なわれ、隣接チャンネ
ル側の活性層38が上方に変形し且つ隣接チャンネルと
の間の壁面が駆動チャンネル側に変形することにより、
隣接チャンネルの断面積が増加するためである。
【0053】拘束層数が1枚の場合は、駆動チャンネル
の活性層38の変形が拘束され駆動チャンネルの断面積
変化は3.588(×10−6mm)と一旦減少し、
これに対して隣接チャンネルの断面積変化も0.512
(×10−6mm)と減少する。しかしアクチュエー
タ3としての剛性が低いため、まだ隣接チャンネルの変
形が大きく、S/N比はまだ比較的大きい。そして、拘
束層数が2になると、拘束層70の剛性も高まるため拘
束層70側の変形が小さくなって、アクチュエータ3と
しての剛性が高まり、隣接チャンネルの変形が0.39
1(×10−6mm)と最小になるとともに、活性層
38の変形が効率よく伝わり駆動チャンネルの断面積変
化は3.603(×10−6mm)と上昇する。ここ
では、隣接チャンネルの断面積変化が十分小さくなって
いることと、駆動チャンネルの断面積変化が大きくなっ
ていることから、S/N比が向上して印字品質が向上し
ている。
【0054】拘束層数が3枚以上になると、さらに内部
正電極層44近傍の変形が効率よくインクチャンネル3
2側に伝わるとともに、隣接チャンネルの断面積変化も
大きくならないため、適切なS/N比が維持される。
【0055】この結果から、本実施の形態のアクチュエ
ータ3においては、適切なS/N比が得られ、且つ構造
が簡単になる拘束層数としては、3が最も適当であると
いう結論になった。もちろん、活性層38の枚数や厚
さ、材料、駆動電圧、インクチャンネル32の容量、イ
ンクの噴射量等条件が異なれば、最適な拘束層70の条
件も異なってくるのはもちろんであるが、最適な拘束層
70の条件としては、不規則な変形が生じることによ
り、隣接チャンネルに無用な変形を生じさせない程度の
剛性をアクチュエータ3に与えることと、活性層38の
内部正電極層44近傍の変形を効率的にインクチャンネ
ル32側に伝えるための剛性を備えることにある。
【0056】本実施の形態のアクチュエータ3は、活性
層38の駆動変形を、インクチャンネル32と反対側に
一体に形成され活性層38を規制する拘束層70とを備
えるため、活性層38の変形を効率的にインクチャンネ
ル32の容積変化に用いることができるという効果があ
る。そのため、インクの噴射性能を良好にしつつ消費電
力を小さくすることができるとともに、積層面と平行な
方向の変形を防止して隣接するインクチャンネル32の
容積変化を抑えクロストークを防止することができると
いう効果を奏する。さらに、活性層38と拘束層70と
は一体に焼成されて形成されるので、別途変形拘束部材
を接着剤等により貼着する場合に比べて工数が減って製
造工程が簡略化され、製造コストを低減させることがで
きるとともに、その強度を高めることができるという効
果もある。
【0057】また、アクチュエータ3は、拘束層70が
活性層38と同じ圧電セラミックス材料から構成されて
いるので、活性層38を構成するグリーンシート50,
51をそのまま拘束層70に流用でき、製造を簡略化し
製造コストを低減することができるという効果がある。
さらに、同一の材料であれば一体に焼成した場合の馴染
みがよく、且つ歪み等が生じにくく、高い精度を実現で
きるという効果がある。
【0058】さらにアクチュエータ3では、拘束層70
に、駆動変形に寄与しないダミー電極が形成されている
ため、活性層38と拘束層70とを一体に焼成する場合
に、活性層38と拘束層70とを積層した厚み方向にお
ける収縮率の差が均一化され、活性層38と拘束層70
の収縮率の差から生じる反りやうねりを防止して高い平
面性を維持することができるという効果がある。そのた
め、キャビティ30に対しても密着して接着でき高い精
度を達成できるという効果を奏する。
【0059】特にアクチュエータ3では、電極及びダミ
ー電極が、活性層38と拘束層70とにおいて、積層さ
れる厚み方向に略対称に構成されているため、活性層3
8と拘束層70とを一体に焼成する場合に、活性層38
と拘束層70とを積層した厚み方向における収縮率の差
が略同一になり、活性層38と拘束層70の収縮率の差
から生じる反りやうねりを防止してさらに高い平面性を
維持することができるという効果がある。
【0060】そして、アクチュエータ3は、拘束層70
に形成されたダミー電極が活性層38の電極に電気的に
接続されているため、誘電体であるセラミックス等を介
して活性層38に設けられた電極と対面するように設け
られた拘束層70のダミー電極との間において、活性層
38の電極との間で電位差が解消でき、静電容量を生じ
させることがないという効果がある。従って、無駄な電
力を消費することもないという効果を奏する。
【0061】なお、本実施の形態に示すアクチュエータ
3の製造方法によれば、インクチャンネル32と反対側
に活性層38を規制する拘束層70とを焼成により形成
するので、活性層38の変形を効率的にインクチャンネ
ル32の容積変化に用いることができ、インクの噴射性
能を良好にしつつ消費電力を小さくすることができると
ともに、積層面と平行な方向の変形を防止して隣接する
インクチャンネル32の容積変化を抑えクロストークを
防止することができるという効果がある。特に、活性層
38と拘束層70とを一体に焼成して形成するので、別
途変形拘束部材を接着剤等により貼着する場合に比べて
工数が減るため製造工程を簡略化でき、製造コストを低
減させることができるとともに、その強度を高めること
ができるという効果もある。
【0062】次に、アクチュエータ3の変形例を図10
を参照して説明する。図10は、アクチュエータ3の変
形例であるアクチュエータ503を示す図である。な
お、アクチュエータ3と同一の構成の部材については同
一の符号を付し、その説明を省略する。以下の変形例に
ついても同様である。アクチュエータ503は、アクチ
ュエータ3と同様、活性層438、拘束層570、キャ
ビティ30から形成される。この活性層438は、6層
の圧電セラミックス層40から構成される。また、拘束
層570は、ダミー負電極72が上面に形成されたセラ
ミックス層71が2層積層され、その上にダミー負電極
72が形成されていないセラミックス層71が2層積層
されて形成されている。このアクチュエータ503は、
拘束層570の上側2層をダミー負電極72が形成され
ていないセラミックス層71により構成しているので、
ダミー負電極72を設けたことによる圧電アクチュエー
タの反りを防止することができる。また、内部負電極層
42に隣接して、電極層のないセラミックス層が大きな
体積で存在すると、焼成時に内部負電極層42が拡散し
てしまうが、拘束層570の下側2層には、ダミー負電
極72が上面に形成されたセラミックス層71を用いて
いるので、焼成時に内部負電極層42が拡散することを
防止できる。
【0063】以上、一の実施の形態に基づき本発明を説
明したが、本発明は上述した実施の形態に何ら限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の改良をし変更をすることが可能であることは容易に推
察できるものである。
【0064】
【発明の効果】上記説明より明らかなように、請求項1
に係る発明の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧
電アクチュエータによれば、活性層の駆動変形を、活性
層のインク室とは反対側に一体に形成され活性層を規制
する拘束層とを備えるため、活性層の変形を効率的にイ
ンク室の容積変化に用いることができるという効果があ
る。そのため、インクの噴射性能を良好にしつつ消費電
力を小さくすることができるとともに、積層面と平行な
方向の変形を防止して隣接するインク室の容積変化を抑
えクロストークを防止することができるという効果を奏
する。さらに、活性層と拘束層とは一体に焼成されて形
成されるので、別途変形拘束部材を接着剤等により貼着
する場合に比べて工数が減って製造工程が簡略化され、
製造コストを低減させることができるとともに、その強
度を高めることができるという効果もある。
【0065】また、請求項2に係る発明の圧電式インク
ジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータによれ
ば、請求項1に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの効果に加え、拘束層が活性
層と同じ材料から構成されているので、活性層を構成す
る部材をそのまま拘束層を構成する部材に流用でき、製
造を簡略化し製造コストを低減することができるという
効果がある。さらに、同一の材料であれば一体に焼成し
た場合の馴染みがよく、且つ歪み等が生じにくく、高い
精度を実現できるという効果がある。
【0066】請求項3に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータによれば、請求
項1又は請求項2に記載の圧電式インクジェットプリン
タヘッドの圧電アクチュエータの効果に加え、拘束層
に、駆動変形に寄与しないダミー電極が形成されている
ため、活性層と拘束層とを一体に焼成する場合に、活性
層と拘束層とを積層した厚み方向における収縮率の差が
均一化され、活性層と拘束層の収縮率の差から生じる反
りやうねりを防止して高い平面性を維持することができ
るという効果がある。そのため、キャビティに対しても
密着して接着でき高い精度を達成できるという効果を奏
する。
【0067】また、請求項4に係る発明の圧電式インク
ジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータによれ
ば、請求項3に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの効果に加え、拘束層に形成
されたダミー電極が活性層の電極に電気的に接続されて
いるため、誘電体であるセラミックス等を介して活性層
に設けられた電極と対面するように設けられた拘束層の
ダミー電極との間において、活性層の電極との間で電位
差が解消でき、静電容量を生じさせることがないという
効果がある。従って、無駄な電力を消費することもない
という効果を奏する。
【0068】請求項5に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータによれば、請求
項3又は請求項4に記載の圧電式インクジェットプリン
タヘッドの圧電アクチュエータの効果に加え、電極及び
ダミー電極が、活性層と拘束層とにおいて、積層される
厚み方向に略対称に構成されているため、活性層及び拘
束層全体を一体に焼成する場合に、活性層と拘束層とを
積層した厚み方向における収縮率の差が略同一になり、
活性層と拘束層の収縮率の差から生じる反りやうねりを
防止してさらに高い平面性を維持することができるとい
う効果がある。そのため、キャビティに対しても密着し
て接着でき高い精度を達成できるという効果を奏する。
【0069】請求項6に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータの製造方法によ
れば、インク室とは反対側に活性層を規制する拘束層と
を焼成により形成するので、活性層の変形を効率的にイ
ンク室の容積変化に用いることができ、インクの噴射性
能を良好にしつつ消費電力を小さくすることができると
ともに、積層面と平行な方向の変形を防止して隣接する
インク室の容積変化を抑えクロストークを防止すること
ができるという効果がある。特に、活性層と拘束層とを
一体に焼成して形成するので、別途変形拘束部材を接着
剤等により貼着する場合に比べて工数が減るため製造工
程を簡略化でき、製造コストを低減させることができる
とともに、その強度を高めることができるという効果も
ある。
【0070】請求項7に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項1
又は請求項2に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
ッドの圧電アクチュエータの効果に加え、拘束層に、駆
動変形に寄与しないダミー電極が形成された層と当該ダ
ミー電極が形成されていない層とが形成されているた
め、活性層と拘束層とを一体に焼成する場合に、活性層
と拘束層とを積層した厚み方向における収縮率の差がバ
ランス良く均一化され、活性層と拘束層の収縮率の差か
ら生じる反りやうねりを防止して高い平面性を維持する
ことができる。
【0071】請求項8に係る発明の圧電式インクジェッ
トプリンタヘッドの圧電アクチュエータでは、請求項7
に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電ア
クチュエータの効果に加え、拘束層に、駆動変形に寄与
しないダミー電極が形成された層の上に当該ダミー電極
が形成されていない層が積層されて構成されているた
め、活性層と拘束層とを一体に焼成する際に、活性層上
の電極パターンが拡散してしまうのをダミー電極によっ
て抑えることができるとともに、収縮率の差がバランス
良く均一化され反りを防止して高い平面性を維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧電式インクジェットプリンタヘッド15の要
部断面図である。
【図2】アクチュエータ3の電気的な接続を示す模式図
である。
【図3】アクチュエータ3の拘束層70の構成枚数を変
化させた時の駆動すべきインクチャンネル32である駆
動チャンネルと、この駆動チャンネルに隣接するインク
チャンネル32である隣接チャンネルの各インクチャン
ネルにおける断面積変化を示す図である。
【図4】活性層38及び拘束層70の構造を示す分解斜
視図である。
【図5】ヘッド15の要部の構造を示す分解斜視図であ
る。
【図6】インクジェットプリンタ1の要部を示す図であ
る。
【図7】アクチュエータ3の変形例であるアクチュエー
タ203を示す図である。
【図8】アクチュエータ3の別の変形例であるアクチュ
エータ303を示す図である。
【図9】アクチュエータ3の別の変形例であるアクチュ
エータ403を示す図である。
【図10】アクチュエータ3の別の変形例であるアクチ
ュエータ503を示す図である。
【図11】従来の圧電式インクジェットプリンタヘッド
の圧電アクチュエータであるアクチュエータ103を示
す図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3 アクチュエータ 10 プラテン 11 用紙 12 軸 13 フレーム 14 モータ 15 圧電式インクジェットプリンタヘッド 16 インク供給装置 18 キャリッジ 20a ガイドロッド 20b ガイドロッド 21 従動プーリ 22 駆動プーリ 23 モータ 24 タイミングベルト 30 キャビティ 32 インクチャンネル 32a インクチャンネル 32b インクチャンネル 32c インクチャンネル 34 チャンネル本体 36 オリフィスプレート 37 オリフィス 37a オリフィス 37b オリフィス 37c オリフィス 38 活性層 39 液滴 40 圧電セラミックス層 42 内部負電極層 43 電極取り出し部 44 内部正電極層 44a 内部正電極層 44b 内部正電極層 44c 内部正電極層 45 電極取り出し部 45a 電極取り出し部 45b 電極取り出し部 45c 電極取り出し部 46 圧電活性部 46a 圧電活性部 46b 圧電活性部 46c 圧電活性部 48 圧電不活性部 50 グリーンシート 51 グリーンシート 52 外部負電極 52a 外部負電極 52b 外部負電極 54 外部正電極 54a 外部正電極 54b 外部正電極 54c 外部正電極 60 駆動電源 62 開閉スイッチ 62a 開閉スイッチ 62b 開閉スイッチ 62c 開閉スイッチ 70 拘束層 71 セラミックス層 71a セラミックス層 71b セラミックス層 71c セラミックス層 72 ダミー負電極 73a ダミー正電極 73b ダミー正電極 73c ダミー正電極 74 電極取り出し部 75a 電極取り出し部 75b 電極取り出し部 75c 電極取り出し部 80 変形拘束部材 90a 噴射装置 90b 噴射装置 90c 噴射装置 103 アクチュエータ 203 アクチュエータ 303 アクチュエータ 403 アクチュエータ 503 アクチュエータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/22 (72)発明者 高木 淳宏 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF52 AF55 AF93 AG12 AG37 AG42 AG44 AG48 AN01 AP02 AP16 AP21 AP79 BA04 BA14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを噴射する複数の噴射ノズルを備
    えた圧電式インクジェットプリンタヘッドのインク室に
    面するように配置され、表面に電極パターンが形成され
    た圧電材料からなるシート状の部材が1又は複数枚積層
    され、伸縮作用により前記インク室内の容積を変化させ
    ることが可能な活性層と、 当該活性層の前記インク室と対向する面とは反対の面に
    配置され、前記活性層と一体に形成可能な材料からなる
    シート状の部材が1又は複数枚積層され、前記活性層の
    駆動変形を規制する拘束層とを備え、 前記活性層と前記拘束層とは一体に焼成されて形成され
    たことを特徴とする圧電式インクジェットプリンタヘッ
    ドの圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記拘束層は、 前記活性層と同じ材料から構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の圧電式インクジェットプリンタヘ
    ッドの圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記拘束層は、 駆動変形に寄与しないダミー電極が形成されたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電式インクジ
    ェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記拘束層は、 前記ダミー電極が前記活性層の電極に電気的に接続され
    たことを特徴とする請求項3に記載の圧電式インクジェ
    ットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記電極及び前記ダミー電極は、 前記活性層及び前記拘束層全体において、厚み方向に略
    対称に構成されたことを特徴とする請求項3又は請求項
    4に記載の圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 インクを噴射する複数の噴射ノズルを備
    えた圧電式インクジェットプリンタヘッドのインク室に
    面するように配置され、表面に電極パターンが形成され
    たシート状の焼成可能な圧電材料が1又は複数枚積層さ
    れ、伸縮作用により前記インク室内の容積を変化させる
    ことが可能な活性層と、 当該活性層の前記インク室と対向する面とは反対の面に
    配置され、前記活性層と一体に焼成可能なシート状の圧
    電材料が1又は複数枚積層され、前記活性層の駆動変形
    を規制する拘束層とを備えた圧電式インクジェットプリ
    ンタヘッドの圧電アクチュエータの製造方法において、 前記活性層と前記拘束層とを焼成して一体に形成するこ
    とを特徴とする圧電式インクジェットプリンタヘッドの
    圧電アクチュエータの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記拘束層は、 駆動変形に寄与しないダミー電極が形成された層と当該
    ダミー電極が形成されていない層とから構成されたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧電式イン
    クジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 前記拘束層は、 駆動変形に寄与しないダミー電極が形成された層の上に
    当該ダミー電極が形成されていない層が積層されて構成
    されたことを特徴とする請求項7に記載の圧電式インク
    ジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ。
JP2000258007A 1999-09-30 2000-08-28 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3716724B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000258007A JP3716724B2 (ja) 1999-09-30 2000-08-28 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法
US09/671,338 US6575565B1 (en) 1999-09-30 2000-09-27 Piezo-electric actuator of ink jet printer head and method for producing same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27882899 1999-09-30
JP11-278828 1999-09-30
JP2000258007A JP3716724B2 (ja) 1999-09-30 2000-08-28 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001162796A true JP2001162796A (ja) 2001-06-19
JP3716724B2 JP3716724B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=26553061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000258007A Expired - Fee Related JP3716724B2 (ja) 1999-09-30 2000-08-28 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6575565B1 (ja)
JP (1) JP3716724B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6672715B2 (en) 2001-06-26 2004-01-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head preventing erroneous ink ejection from unintended adjacent nozzles
EP1403052A1 (en) * 2002-09-24 2004-03-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head
JP2004160915A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置およびその製造方法
JP2005044926A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Kyocera Corp 積層型圧電素子及びアクチュエータ並びに印刷ヘッド
US7004576B2 (en) 2002-09-19 2006-02-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printhead
JP2006076164A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Kyocera Corp 液体噴出装置及びインクジェットヘッド
US7073895B2 (en) 2002-09-27 2006-07-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printhead and method for producing the same
US7157837B2 (en) 2003-02-25 2007-01-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
US7192124B2 (en) 2003-03-06 2007-03-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
US7267416B2 (en) 2004-02-27 2007-09-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink drop ejection method and ink drop ejection device
US7317276B2 (en) 2003-09-25 2008-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid delivering device
JP2008079500A (ja) * 2001-12-06 2008-04-03 Brother Ind Ltd 圧電アクチュエータ及び流体移送装置
US7527362B2 (en) 2003-03-20 2009-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet having an arrangement to suppress variations in ink ejection
JP2010069618A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Brother Ind Ltd 液体吐出ヘッド及び圧電アクチュエータ
US7891781B2 (en) 2001-11-30 2011-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
KR20150059970A (ko) * 2013-11-25 2015-06-03 삼성전기주식회사 압전 액추에이터
US10328696B2 (en) 2016-09-06 2019-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6971738B2 (en) * 2001-12-06 2005-12-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
US6979077B2 (en) * 2002-02-20 2005-12-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head and ink-jet printer having ink-jet head
US7125107B2 (en) * 2003-06-30 2006-10-24 Kyocera Corporation Method for driving piezoelectric ink jet head
US7681998B2 (en) * 2004-06-02 2010-03-23 Fujifilm Corporation Laminated piezoelectric element, liquid droplet ejection head using same, and image forming apparatus comprising same
JP5116250B2 (ja) * 2006-04-11 2013-01-09 キヤノン株式会社 積層圧電素子及びその製造方法、並びに振動波駆動装置
JP5194386B2 (ja) * 2006-06-03 2013-05-08 ブラザー工業株式会社 積層型圧電アクチュエータ
US7625075B2 (en) * 2007-07-31 2009-12-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Actuator
JP4900218B2 (ja) * 2007-12-07 2012-03-21 ブラザー工業株式会社 液体移送装置及び圧電アクチュエータ
JP5181914B2 (ja) * 2008-08-08 2013-04-10 ブラザー工業株式会社 位置決め方法
US9293683B2 (en) 2014-05-12 2016-03-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Method for connecting piezoelectric element and cable substrate, piezoelectric element having cable substrate, and inkjet head including piezoelectric element with cable substrate
JP6409881B2 (ja) * 2014-12-24 2018-10-24 株式会社村田製作所 超音波センサ
JP2020167225A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 Tdk株式会社 積層型圧電素子

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5402159A (en) * 1990-03-26 1995-03-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric ink jet printer using laminated piezoelectric actuator
JPH08187848A (ja) * 1995-01-12 1996-07-23 Brother Ind Ltd 積層式圧電素子およびその製造方法
JPH08252920A (ja) * 1995-03-16 1996-10-01 Brother Ind Ltd 積層型圧電素子の製造方法
JP3438689B2 (ja) * 1999-12-20 2003-08-18 株式会社村田製作所 圧電共振子及び圧電発振子
US6715862B2 (en) * 2000-10-26 2004-04-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric ink jet print head and method of making the same

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6672715B2 (en) 2001-06-26 2004-01-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head preventing erroneous ink ejection from unintended adjacent nozzles
US9114616B2 (en) 2001-11-30 2015-08-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US9925774B2 (en) 2001-11-30 2018-03-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US7891781B2 (en) 2001-11-30 2011-02-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US8025369B2 (en) 2001-11-30 2011-09-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head and ink-jet printer having ink-jet head
US11305536B2 (en) 2001-11-30 2022-04-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US10821730B2 (en) 2001-11-30 2020-11-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US8393711B2 (en) 2001-11-30 2013-03-12 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US8684496B2 (en) 2001-11-30 2014-04-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US10357968B2 (en) 2001-11-30 2019-07-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US8118402B2 (en) 2001-11-30 2012-02-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US9718271B2 (en) 2001-11-30 2017-08-01 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
JP2008079500A (ja) * 2001-12-06 2008-04-03 Brother Ind Ltd 圧電アクチュエータ及び流体移送装置
JP4720817B2 (ja) * 2001-12-06 2011-07-13 ブラザー工業株式会社 圧電アクチュエータ及び流体移送装置
US7004576B2 (en) 2002-09-19 2006-02-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printhead
EP1403052A1 (en) * 2002-09-24 2004-03-31 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head
US7014300B2 (en) 2002-09-24 2006-03-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head
US7073895B2 (en) 2002-09-27 2006-07-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printhead and method for producing the same
JP2004160915A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置およびその製造方法
US7157837B2 (en) 2003-02-25 2007-01-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
US7192124B2 (en) 2003-03-06 2007-03-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric actuator
US7527362B2 (en) 2003-03-20 2009-05-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet having an arrangement to suppress variations in ink ejection
JP2005044926A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Kyocera Corp 積層型圧電素子及びアクチュエータ並びに印刷ヘッド
JP4658459B2 (ja) * 2003-07-25 2011-03-23 京セラ株式会社 積層型圧電素子、アクチュエータ、及び印刷ヘッド、並びに積層型圧電素子の製造方法
US7317276B2 (en) 2003-09-25 2008-01-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid delivering device
US7267416B2 (en) 2004-02-27 2007-09-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink drop ejection method and ink drop ejection device
JP2006076164A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Kyocera Corp 液体噴出装置及びインクジェットヘッド
JP4583117B2 (ja) * 2004-09-10 2010-11-17 京セラ株式会社 液体噴出装置及びインクジェットヘッド
JP2010069618A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Brother Ind Ltd 液体吐出ヘッド及び圧電アクチュエータ
KR20150059970A (ko) * 2013-11-25 2015-06-03 삼성전기주식회사 압전 액추에이터
KR101952856B1 (ko) * 2013-11-25 2019-02-27 삼성전기주식회사 압전 액추에이터
US10328696B2 (en) 2016-09-06 2019-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection head

Also Published As

Publication number Publication date
JP3716724B2 (ja) 2005-11-16
US6575565B1 (en) 2003-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3716724B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法
US5912526A (en) Layered-type piezoelectric element and method for producing the layered-type piezoelectric element
JP2913806B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
US6971738B2 (en) Piezoelectric actuator
JP3801057B2 (ja) 圧電トランスデューサおよびそれを用いた液滴噴射装置
JP3249545B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP3637633B2 (ja) インクジェット式印字ヘッド及びその製造方法
US6715862B2 (en) Piezoelectric ink jet print head and method of making the same
JPWO2013014977A1 (ja) 圧電アクチュエータ、液体吐出ヘッド、および記録装置
JP2006187188A (ja) 圧電アクチュエータ及び液体吐出装置
JP2002292869A (ja) 圧電トランスデューサおよび液滴噴射装置
JP3128857B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP4135448B2 (ja) 液滴噴射装置の製造方法
JP2002225269A (ja) インクジェットプリンタヘッドおよびその圧電素子
JP3925650B2 (ja) インクジェットプリンタヘッド
JPH0349957A (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JPH07148921A (ja) インクジェットヘッド
JP2011167875A (ja) 圧電アクチュエータ及び圧電アクチュエータの製造方法
JP2005212374A (ja) インクジェットヘッド、及び、その製造方法
JP2011212869A (ja) 圧電アクチュエータ、液滴噴射ヘッドおよび液滴噴射装置
JP4306611B2 (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JPH03274159A (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP4720817B2 (ja) 圧電アクチュエータ及び流体移送装置
JP2596629B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2637830B2 (ja) インクジェット記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3716724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees