JPH08187848A - 積層式圧電素子およびその製造方法 - Google Patents

積層式圧電素子およびその製造方法

Info

Publication number
JPH08187848A
JPH08187848A JP7003090A JP309095A JPH08187848A JP H08187848 A JPH08187848 A JP H08187848A JP 7003090 A JP7003090 A JP 7003090A JP 309095 A JP309095 A JP 309095A JP H08187848 A JPH08187848 A JP H08187848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
piezoelectric element
forming
electrode
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7003090A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Sakaida
敦夫 坂井田
Yoshibumi Suzuki
義文 鈴木
Yoshiyuki Ikezaki
由幸 池崎
Yasuji Chikaoka
保二 近岡
Yasuo Okawa
康夫 大川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP7003090A priority Critical patent/JPH08187848A/ja
Priority to US08/579,159 priority patent/US5912526A/en
Priority to EP95309526A priority patent/EP0721839B1/en
Priority to DE69508220T priority patent/DE69508220T2/de
Publication of JPH08187848A publication Critical patent/JPH08187848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1632Manufacturing processes machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14274Structure of print heads with piezoelectric elements of stacked structure type, deformed by compression/extension and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1607Production of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/1612Production of print heads with piezoelectric elements of stacked structure type, deformed by compression/extension and disposed on a diaphragm
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1637Manufacturing processes molding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14379Edge shooter

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歩留まりおよび信頼性が高く、製造コストの
低いインクジェット式印字ヘッドに用いられる積層式圧
電素子及びその製法を提供するものである。 【構成】 圧電セラミック層40と内部電極層42,4
4とを交互に積層した構成を有し、その積層方向に開け
られた細長い穴部52により少なくともその中央部が複
数のアクチュエータ部46に分割されている。前記アク
チュエータ部46の各々に対する電極へ、選択的に電圧
を印加することにより、所望のアクチュエータ部46を
独立して駆動することができる。又、アクチュエータ部
46の低電圧駆動を可能とする。また、積層式圧電素子
38に設けられたスリットが細長い穴部52であり、前
記各アクチュエータ部46がその端部で圧電不活性部4
8に保持されるので、幅が細くても製造時や駆動時に折
れにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を飛翔させ印
字媒体上にドットによる文字あるいは図形を形成するイ
ンクジェット式印字ヘッドに備えられた積層式圧電素子
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子を用いたインクジェット
ヘッドは、インク溜まり部あるいはインク流路の壁面の
一部を電圧印加された圧電素子の変位により変形させ、
ノズルよりインク滴を飛翔させている。
【0003】その手段として、特開平6−79871号
公報に開示されるような構造が一般的である。すなわ
ち、図7に示すように、縦方向に変位する柱状の圧電セ
ラミックス81の先端部分に弾力性のある薄板82が接
着され、更に、その上に圧電セラミックス81の先端部
がインク流路83の位置にくるように樹脂製のノズルプ
レート材84が接着されている。圧電セラミックス81
は、駆動電圧の低電圧化を実現するものとして、厚みの
薄い圧電素子シートと電極とを多数積層した積層型のア
クチュエータが用いられている。圧電セラミックス81
は、駆動電圧は圧電セラミックス81の対向する両側面
に内部電極を一層おきに露出させてそこからワイヤボン
ディング等で供給される。柱状の圧電セラミックス81
はブロック状の焼結体にスライサー等で溝を入れて形成
する。圧電セラミックス81が電圧の印加により変位
し、薄板82を変形させてインク流路内のインクをノズ
ルから吐出させて印字している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すインクジェット式印字ヘッドでは柱状の圧電セラミ
ックス81は、各々分離されており、且つ非常に幅が細
く折れやすいために製造歩留まりが低く、また、駆動中
に折れるなど信頼性も低かった。
【0005】また、柱状の圧電素子をスライサーによる
機械加工で行ったり、電力供給用にワイヤボンディング
を行うために製造工程数が多くなり製造コストが高くな
るという問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、歩留まり、信頼性が高く、製造
コストの低いインクジェット式印字ヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の積層式圧電素子は、インクジェット式印字ヘ
ッドのキャビティ内に圧力変動を生じさせ、前記キャビ
ティ内のインクを噴射させるものであり、更に、圧電セ
ラミック層と内部電極層とを交互に積層した構成を有
し、その積層方向に開けられた細長い穴部により少なく
ともその中央部が複数のアクチュエータ部に分割されて
おり、前記内部電極層のうち、奇数番目の電極層と偶数
番目の電極層とが、少なくとも前記分割されたアクチュ
エータ部の各々を介して積層方向に対向するように配設
され、前記奇数番目の電極層と偶数番目の電極層のう
ち、少なくとも一方の電極層が各アクチュエータ部に対
する複数の電極により構成され、各々の電極が互いに絶
縁されてなる。
【0008】尚、前記圧電セラミック層は、各電極層間
に生ずる電界方向と同方向に分極されたものでもよい。
【0009】尚、前記各電極層は端子部を有し、その端
子部の全てが積層型圧電素子の1つの側面に露出してい
てもよい。
【0010】本発明の積層式圧電素子の製造方法は、イ
ンクジェット式印字ヘッドのキャビティ内に圧力変動を
生じさせ、前記キャビティ内のインクを噴射させる積層
式圧電素子を製造する手法であって、細長い穴部を所定
のピッチで形成した平板シートを圧電材料を用いて作成
する工程と、前記シート上に第1の電極を、その端子部
が前記シートの一側縁部に露出するように形成する工程
と、前記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が
前記シートの一側縁部に露出するように形成する工程
と、前記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電
極が形成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体
を形成する工程とからなる。
【0011】尚、前記各電極を形成する工程は、導電性
ペーストを用いたスクリーン印刷によるものであっても
よい。
【0012】尚、前記平板シートを作成する工程は、ス
ラリー状にした圧電材料を塗布工法により所定厚さに成
形し、グリーンシートを作成する工程と、前記グリーン
シートを打ち抜きまたは切断加工して、細長い穴部を形
成する工程とからなるものでもよい。
【0013】尚、前記平板シートを作成する工程は射出
成形によるものであってもよい。
【0014】本発明の積層式圧電素子の製造方法は、イ
ンクジェット式印字ヘッドのキャビティ内に圧力変動を
生じさせ、前記キャビティ内のインクを噴射させる積層
式圧電素子を製造する手法であって、圧電材料からなる
平板シート上に第1の電極を、その端子部が前記シート
の一側縁部に露出するように形成する工程と、前記シー
ト上に第2の電極を、その複数の端子部が前記シートの
一側縁部に露出するように形成する工程と、前記第1お
よび第2の電極が形成された各シートに、細長い穴部を
所定のピッチで形成する工程と、前記第1の電極が形成
されたシートと前記第2の電極が形成されたシートとを
交互に積層圧着させた積層体を形成する工程とからな
る。
【0015】尚、前記各電極を形成する工程は、導電性
ペーストを用いたスクリーン印刷によるものであっても
よい。
【0016】尚、前記穴部を形成する工程は、打ち抜き
加工によるものであってもよい。
【0017】本発明の積層式圧電素子の製造方法は、イ
ンクジェット式印字ヘッドのキャビティ内に圧力変動を
生じさせ、前記キャビティ内のインクを噴射させる積層
式圧電素子を製造する手法であって、圧電材料からなる
平板シート上に第1の電極を、その端子部が前記シート
の一側縁部に露出するように形成する工程と、前記シー
ト上に第2の電極を、その複数の端子部が前記シートの
一側縁部に露出するように形成する工程と、前記第1の
電極が形成されたシートと前記第2の電極が形成された
シートとを交互に積層圧着させた積層体を形成する工程
と、前記積層体に、前記シートの積層方向を深さとする
細長い穴部を所定のピッチで形成する工程とからなる。
【0018】尚、前記各電極を形成する工程は、導電性
ペーストを用いたスクリーン印刷によるものであっても
よい。
【0019】尚、前記穴部を形成する工程は、打ち抜き
加工によるものであってもよい。
【0020】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1に係る積
層式圧電素子においては、圧電セラミック層と内部電極
層とを交互に積層した構成を有し、その積層方向に開け
られた細長い穴部により少なくともその中央部が複数の
アクチュエータ部に分割されている。前記アクチュエー
タ部の各々に対する電極へ、選択的に電圧を印加するこ
とにより、所望のアクチュエータ部を独立して駆動する
ことができる。又、アクチュエータ部の低電圧駆動を可
能とする。また、圧電素子に設けられたスリットが細長
い穴部であり、前記各アクチュエータ部がその端部で互
いに保持されるので、幅が細くても製造時や駆動時に折
れにくい。
【0021】本発明の請求項2に係る積層式圧電素子に
おいては、積層方向への変形量を大きく取ることがで
き、信頼性の高いインク吐出を行なう。
【0022】本発明の請求項3に係る積層式圧電素子に
おいては、1側面に各電極の端子を全て集め、露出させ
たので、電極の取り出しが容易になり、駆動制御回路や
回路基板への電極の接続をまとめて行なうことができ
る。
【0023】上記の構成を有する本発明の請求項4に係
る積層式圧電素子の製造方法においては、細長い穴部を
所定のピッチで形成した平板シートを圧電材料を用いて
作成し、前記シート上に第1の電極を、その端子部が前
記シートの一側縁部に露出するように形成する一方で、
前記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記
シートの一側縁部に露出するように形成する。そして、
前記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電極が
形成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体を形
成する。この手法は、特殊な加工装置および加工工程を
必要としないため、製造管理が簡略化でき、大量生産性
に優れる。
【0024】請求項5に係る積層式圧電素子の製造方法
においては、導電性のペーストを用いたスクリーン印刷
により、容易に所定パターンを有する電極を形成する。
【0025】請求項6に係る積層式圧電素子の製造方法
においては、スラリー状にした圧電材料を塗布工法によ
り所定厚さに成形し、グリーンシートを作成し、前記グ
リーンシートを簡便な打ち抜きまたは切断加工して、細
長い穴部を形成することにより、平板シートを作成す
る。
【0026】請求項7に係る積層式圧電素子の製造方法
においては、射出成形により平板シートが作成される。
この手法においては、穴部を形成するための特別な加工
装置および工程を必要としないので、更に、製造管理が
簡略化でき、大量生産性に優れる。
【0027】上記の構成を有する本発明の請求項8に係
る積層式圧電素子の製造方法においては、圧電材料から
なる平板シート上に第1の電極を、その端子部が前記シ
ートの一側縁部に露出するように形成し、一方で、前記
シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記シー
トの一側縁部に露出するように形成する。そして、前記
第1および第2の電極が形成された各シートに、細長い
穴部を所定のピッチで形成し、前記第1の電極が形成さ
れたシートと前記第2の電極が形成されたシートとを交
互に積層圧着させた積層体を形成する。よって、この手
法では、平板シート上に前記第2の電極を形成する際に
は、各々に絶縁された複数のパターンを有するものを形
成する必要はなく、細長い穴部が形成されるとともに、
第2の電極は各々各端子に対応して複数に分割され、互
いに絶縁されるような簡易的なものを形成してもよい。
【0028】請求項9に係る積層式圧電素子の製造方法
においては、導電性のペーストを用いたスクリーン印刷
により、容易に所定パターンを有する電極を形成する。
【0029】請求項10に係る積層式圧電素子の製造方
法においては、簡便な打ち抜き加工により穴部を形成す
る。
【0030】上記の構成を有する本発明の請求項11に
係る積層式圧電素子の製造方法においては、圧電材料か
らなる平板シート上に第1の電極を、その端子部が前記
シートの一側縁部に露出するように形成し、一方で、前
記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記シ
ートの一側縁部に露出するように形成する。そして、前
記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電極が形
成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体を形成
し、前記積層体に、前記シートの積層方向を深さとする
細長い穴部を所定のピッチで形成する。よって、この手
法では、前記積層体におけるシートの多少の位置ずれに
依らず、桁の揃ったアクチュエータ部を確実に形成する
ことができる。加えて、平板シート上に前記第2の電極
を形成する際には、各々に絶縁された複数のパターンを
有するものを形成する必要はなく、細長い穴部が形成さ
れるとともに、第2の電極は各々各端子に対応して複数
に分割され、互いに絶縁されるような簡易的なものを形
成してもよい。
【0031】請求項12に係る積層式圧電素子の製造方
法においては、導電性のペーストを用いたスクリーン印
刷により、容易に所定パターンを有する電極を形成す
る。
【0032】請求項13に係る積層式圧電素子の製造方
法においては、簡便な打ち抜き加工により穴部を形成す
る。
【0033】
【実施例】本発明を具体化した一実施例を、図1〜図6
を参照して詳細に説明する。
【0034】図6に、本発明の一実施例であるインクジ
ェット式印字ヘッドを搭載するインクジェットプリンタ
の要部を示す。図中におけるプラテン10は、軸12に
よりフレーム13に回転可能に取り付けられており、モ
ータ14によって駆動される。プラテン10には紙11
がセットされており、プラテン10に対向してインクジ
ェット式印字ヘッド15が設けられている。インクジェ
ット式印字ヘッド15は、インク供給装置16と共にキ
ャリッジ18上に載置されている。キャリッジ18はプ
ラテン10の軸線に平行に配設された2本のガイドロッ
ド20に摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ2
2に巻き掛けられたタイミングベルト24が結合させら
ている。そして、一方のプーリ22がモータ23によっ
て回転させられ、タイミングベルト24が送られること
によりキャリッジ18はプラテン10に沿って移動させ
られる。
【0035】図1に、前記インクジェット式印字ヘッド
15に用いられるアレイ30の断面を示す。このアレイ
30は、図中紙面に垂直な方向に伸長したインクチャン
ネル32a,32b,32cが形成されたチャンネル本
体34と、前記チャンネル本体34に、薄膜状の振動板
35を介して固着された積層式圧電素子38と、同じく
チャンネル本体34に前記積層式圧電素子38とは反対
側に固着されたオリフィス37を有するオリフィスプレ
ート36と、前記積層式圧電素子38の前記インクチャ
ンネル32a〜32cと対向する側に固着された弾性率
の高い金属、またはセラミックからなるベースプレート
33とを備えて構成されている。上記インクチャンネル
32a〜32cによりキャビティが構成される。
【0036】図2に、本実施例のインクジェット式印字
ヘッドにおける積層式圧電素子38の斜視図を示す。積
層式圧電素子38は、圧電・電歪効果を有する圧電セラ
ミックス層40と、内部負電極層42と、前記インクチ
ャンネル32a〜32cに対して1対1で対応するよう
に分割され、内部正電極層44a,44b,44cとを
複数枚積層したものである。そして、積層式圧電素子3
8は、その中央部が複数の細長い穴部52にて分割され
ており、その分割された中央部であり、且つ内部負電極
層42と内部正電極層44a〜44cとに挟まれたアク
チュエータ部46a,46b,46cと、前記各アクチ
ュエータ部46を連結する外縁部であり、且つ両内部電
極層42,44a〜44cに挟まれていない圧電不活性
部48を有している。
【0037】各アクチュエータ部44は、前記インクチ
ャンネル32に対応するように形成されており、その幅
はインクチャンネル32の幅より小さくしてある。前記
圧電セラミックス層40は、強誘電性を有するチタン酸
ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料にて構成
されており、積層方向に分極させられている。同図の圧
電セラミックス層40の各アクチュエータ部46a〜4
6cに示されている矢印は分極方向を示している。
【0038】尚、前記内部負電極層42と前記内部正電
極層44a〜44cは、Ag−Pd系の金属材料からな
る。
【0039】前記積層式圧電素子38は、以下の製造方
法によって製造される。
【0040】PZTを主成分とする圧電材料を所望の組
成に混合した後、850℃で仮焼成した粉末に5重量部
のバインダーと微量の可塑材および消泡剤を添加し、有
機溶媒中に分散させスラリー状にする。このスラリーを
ドクターブレード法により所定の厚さに成形し、グリー
ンシート礎盤とする。
【0041】そして、このシートを、細長い窓形状を呈
する穴部52を有した所定寸法に打ち抜き、その加工さ
れたシート上に内部電極としてPdペーストをスクリー
ン印刷する。詳しくは、図3に示すように、先ず、この
シートの上側表面に、前記インクチャネル32a〜32
cに1対1で対応するように複数に分割された内部正電
極層44a〜44cと、その各々の電極端子部45a,
45b,45cとをスクリーン印刷によって形成して、
グリーンシート50を作成する。また、別のシートの上
側表面に、全てのインクチャンネル32a〜32cに亙
る内部負電極層42と、その電極端子部43とをスクリ
ーン印刷によって形成して、グリーンシート51を作成
する。尚、内部電極層42,44a〜44cは、その先
端部が細長い穴部52の伸長方向端部を幾分越えない部
位で設けられ、各グリーンシート50,51を積層した
ときに、内部正電極層44と内部負電極層42とが、細
長い穴部52にて分割されたアクチュエータ部46のみ
で積層方向に対向するようにしてある。また、各電極端
子部43,45a〜45cは、その全てがグリーンシー
ト50,51の同じ一側縁部に露出するように形成され
ている。
【0042】そして、両グリーンシート50,51を交
互に合計10枚積層し、その上部には圧電セラミックス
層40の上側表面に内部電極層のないグリーンシート
(図示しない)を重ねて、全体を加熱プレスして一体化
する。脱脂後、約1200℃の焼結を施すことにより、
圧電素子からなる積層体を得る。かくして得られた積層
体の電極端子部43,45a〜45cが露出している箇
所に外部負電極53および外部正電極54a,54b,
54cを取り付ける。
【0043】そして、この積層体に電界を印加して周知
の分極処理を施す。分極処理としては、例えば、前記積
層体を130℃程度のシリコンオイルなどの絶縁オイル
が満たされた図示しないオイルバス中に浸し、その外部
負電極53と外部正電極54a〜54cとの間に2.5
kV/mm程度の電界を印加し、分極処理を施す。
【0044】尚、上記分極処理は、積層体の圧電セラミ
ック層40が充分に薄い場合(例えば、50μm程度)
には、インクジェット式印字ヘッド15の完成後に、外
部負電極53と外部正電極54a〜54cとの間に30
V程度の電圧を印加することで、上記オイルバス等の特
殊環境化でなくとも容易に分極させることが可能であ
る。
【0045】以上の方法により、図2に示すような積層
式圧電素子38が得られるのである。
【0046】尚、上記した積層式圧電素子38の製造方
法において、圧電材料からなる成形材料を用いて射出成
形を行なうことで、打ち抜き加工をすること無しに、所
定寸法で且つ細長い穴部52を有するグリーンシート礎
盤を作成してもよい。
【0047】また、積層式圧電素子38の製造方法の変
形例として、細長い穴部52を形成する前のグリーンシ
ートの平板に、内部電極層42,44及び電極端子部4
3,45を形成し、その後にて細長い穴部52を打ち抜
き加工することにより、グリーンシート50,51を形
成してもよい。この場合、内部正電極層44a〜44c
は、スクリーン印刷時には各々に絶縁されたものを形成
する必要はなく、細長い穴部52が形成されるととも
に、内部正電極層44a〜44cは各々に分割され、電
極端子部45a〜45cに対応し、互いに絶縁されるよ
うに印刷を行なえばよい。後は、上記実施例と同様に、
グリーンシート50とグリーンシート51とを交互に積
層して、加熱プレスで一体化し、脱脂後、焼結を行う。
そして、各外部電極53,54を取り付けて、分極処理
を施せば、積層式圧電素子38が作成できる。
【0048】更に、積層式圧電素子38の製造方法の他
の変形例として以下のようなものも挙げられる。
【0049】ドクターブレード法等により所定の厚さに
成形され、細長い穴部52を形成する前のグリーンシー
トの平板に、内部負電極層42及び電極端子部43を形
成する。また、他のグリーンシートの平板に内部正電極
層44及び電極端子部45を形成する。そして、両グリ
ーンシートを交互に合計10枚積層し、その上部には圧
電セラミックス層40の上側表面に内部電極層のないグ
リーンシート(図示しない)を重ねて、全体を加熱プレ
スして一体化する。その後、一体化したグリーンシート
に、細長い穴部52を打ち抜き加工により所定のピッチ
で形成する。後は、上記実施例と同様に、加工されたグ
リーンシートを脱脂し、焼結を行う。そして、各外部電
極53,54を取り付けて、分極処理を施せば、積層式
圧電素子38が作成できる。
【0050】この場合も、内部正電極層44a〜44c
は、スクリーン印刷時には各々に絶縁されたものを形成
する必要はなく、細長い穴部52が形成されるととも
に、内部正電極層44a〜44cは各々電極端子部45
a〜45cに対応して複数に分割され、互いに絶縁され
るような簡易的な印刷を行なえばよい。加えて、この例
においては、細長い穴部52をグリーンシートの積層一
体化後に形成する。よって、上述の実施例のようにグリ
ーンシート50,51を積層する際に細長い穴52の位
置合わせを行わずとも、桁の揃ったアクチュエータ部4
6を作成することができる。
【0051】尚、上記変形例において、作成する積層式
圧電素子38の積層数が多い等の理由で厚みが大きい場
合では、所望の積層枚数のグリーンシートを積層一体化
した後に細長い穴52を形成するのではなく、まず、内
部電極層等が形成済みのグリーンシートを少数枚だけ積
層し、それを加熱プレス等で一体化したものに細長い穴
部52を形成する。そして、この厚みの小さいグリーン
シートの積層物を複数作成し、その積層物を更に幾段か
積み重ねることで、所望の積層枚数にすればよい。その
後、これを再度加熱プレスで一体化し、脱脂後、焼結す
る。
【0052】上述した製造方法により形成される何れの
積層式圧電素子38においても、各アクチュエータ部4
6はその端部にて圧電不活性部48に連結、保持されて
いるため、その幅が細くとも製造時に折れたり破損した
りすることはない。
【0053】また、チャンネル本体34,オリフィスプ
レート36は、樹脂材料を用いた射出成形法により成形
され、上記のようにして得られた積層式圧電素子38
と、複数のインクチャンネル32を有するチャンネル本
体34と、薄膜状の振動板35と、複数のオリフィス3
7を有するオリフィスプレート36と、ベースプレート
33とを図4に示すように組み付けることにより、前記
アレイ30が構成される。
【0054】アレイ30には、それぞれ図5に示されて
いる電気回路が設けられている。この電気回路におい
て、駆動電源60の負極側と積層式圧電素子38の外部
負電極53とは接地されており、前記駆動電源60の正
極側は開閉スイッチ62a,62b,62cを介して前
記積層式圧電素子38の外部正電極54a〜54cに接
続されている。この各スイッチ62a〜62cが図示し
ないコントローラによって閉じられることにより、駆動
電源60から所定のアクチュエータ部46a〜46cに
位置する内部負電極層42と内部正電極層44間に駆動
電圧が印加される。
【0055】以上のように構成されたインクジェット式
印字ヘッド15の動作について説明する。尚、説明の便
宜上チャンネル数を3つにしてあるが、本発明は本実施
例に限定されるものではない。
【0056】所定の印字データに従って、前記コントロ
ーラが例えばスイッチ62aを閉じると、前記アクチュ
エータ部46aの内部負電極層42と内部正電極層44
aとの間に電圧が印加され、それらの間に位置する圧電
セラミックス層40にバイアス電界が印加され、圧電・
電歪縦効果の寸法歪に従い前記アクチュエータ部46a
が図1の上下方向に伸張し、前記インクチャンネル32
aの容積を減少させる。そして、インクチャンネル32
a内のインクがオリフィス37aから液滴39となって
噴射される。また、スイッチ62aが開いて電圧の印加
が遮断されアクチュエータ部46aが元の位置まで戻さ
れると、その時のインクチャンネル32aの容積増加に
伴って図示しない別の弁を経て前記インク供給装置16
からインクが補充される。尚、例えば他のスイッチ62
bが閉じられた場合には、アクチュエータ部46bが変
位させられてインクチャンネル32bからインクが噴射
される。
【0057】すなわち、本実施例のアレイ30はインク
ジェット式印字ヘッド15の3つの噴射装置70a,7
0b,70cを構成しているのであり、1つの積層式圧
電素子38はその3つの噴射装置70a〜70cに跨っ
て設けられた圧電アクチュエータとして機能するのであ
る。
【0058】ここで、積層式圧電素子38へ電圧を印加
した時のアレイ方向31における変形の様子を示す。ア
クチュエータ部46に電圧25Vを印加したとき、内部
負電極層42と内部正電極層44とが交差した前記アク
チュエータ部46の部分は200nm以上の大きな変位
をし、前記アクチュエータ部46からはずれた部分(圧
電不活性部48)ではほとんど変位しない。また、前記
アクチュエータ部46の端部では、内部負電極層42と
内部正電極層44とが交差したアクチュエータ部46の
変位に引きずられて幾分変位する。この結果から、積層
式圧電素子38のインクチャンネル32内への変形を効
率よくさせるには、前記インクチャンネル32の伸長方
向における長さがアクチュエータ部46の長さよりも大
きいことが必要であることが分かる。本実施例において
は伸長方向においてインクチャンネル32の長さを、積
層式圧電素子38のアクチュエータ部46の長さよりも
大きくしたので、液滴39を噴射するためにはわずか3
0Vという低駆動電圧で効率のよい噴射を行うことがで
きる。
【0059】このように本実施例の圧電式インクジェッ
トプリンタ15においては、1つの積層式圧電素子38
が複数のの噴射装置70a〜70cの圧電アクチュエー
タとして機能するため、アレイ30、更にはそのアレイ
30を多数組み付けることによってインクジェット式印
字ヘッド15の構造が簡略化され、製造工数も少なくな
って製造コストが低減されるのである。そして圧電アク
チュエータが積層式圧電素子38であることに加えて、
伸長方向においてインクチャンネル32の長さをアクチ
ュエータ部46よりも大きくしたため、効率のよい変形
が得られるので、駆動電圧が大幅に低減できた。
【0060】また、前記積層式圧電素子38は、スクリ
ーン印刷により内部電極層42,44を形成しているの
で、アクチュエータ部46a〜46cと細長い穴部52
の幅を極めて小さくした場合にも対応する電極を形成す
ることが容易で、例えば複数の噴射装置70a〜70c
を備えたアレイ30を小型化することにより印字の解像
度を向上することができる。これにより、高解像度で広
い範囲に印字を行なうことができるプリンタヘッドが実
現されるのである。
【0061】また、細長い穴部52により分割された複
数の各アクチュエータ部46はその端部にて互いに連結
されて保持されているので、幅が細くとも駆動時に折れ
たり破損したりしない。よって、信頼性が向上するとと
もに、アクチュエータ部の高集積化が可能であり、イン
クジェット式印字ヘッドの印字品質を向上させる。
【0062】さらに、本実施例の積層式圧電素子38の
内部負電極層42と内部正電極層44は電極端子部4
3,45を除いて外部に露出していないので、銀のマイ
グレーション等による、絶縁性劣化がなくなり、優れた
耐久性、耐湿性を得られる利点がある。また、内部電極
層42,44a〜44cと導通する外部負電極53及び
外部正電極54a〜54cは、積層式圧電素子38の同
じ側面に形成されているので、電極の取り出しが容易で
あり、駆動制御を行なう電気回路との接続を一側面から
のみで行えるためスペースを取らない。
【0063】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において数々の変
形を加えることもできる。
【0064】例えば、前記実施例では3つの噴射装置7
0a〜70cに跨って設けられた圧電アクチュエータと
して1つの積層式圧電素子38が用いられているが、例
えば、更に多数に分割した内部正電極層44を採用する
ことにより、更に多数の噴射装置に跨った圧電アクチュ
エータを設けることもできる。
【0065】また、前記実施例では内部正電極層44が
各インクチャンネル32a〜32cに1対1で対応する
ように分割されていたが、内部負電極層42を各インク
チャンネル32a〜32cに1対1で対応するように分
割しても良いし、また、内部正電極層44と内部負電極
層42の両方を各インクチャンネル32a〜32cに1
対1で対応するように分割しても良い。即ち、正または
負の少なくともどちらか一方の内部電極層が各インクチ
ャンネル32a〜32cに1対1で対応するように分割
されていれば良い。
【0066】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の積層式圧電素子は、細長い穴部により分割された
複数のアクチュエータ部を有し、前記各アクチュエータ
部はその端部にて互いに連結して保持されているので、
幅が細くとも製造時や駆動時に折れたり破損したりしな
い。よって、歩留まり、信頼性が向上するとともに、ア
クチュエータ部の高集積化が可能であり、インクジェッ
ト式印字ヘッドの印字品質を向上させる。
【0067】また、本発明の積層式圧電素子の製造方法
は、容易な手法により製造コストを低く抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例のインクジェット
式印字ヘッドの一部破断断面図である。
【図2】本実施例の積層式圧電素子の斜視図である。
【図3】積層式圧電素子の構成を示す説明図である。
【図4】アレイの組立工程を示す斜視図である。
【図5】アレイに電気回路が設けられた状態を示す説明
図である。
【図6】インクジェット式印字ヘッドを搭載するインク
ジェットプリンタの要部を示す斜視図である。
【図7】従来のインクジェット式印字ヘッドの一部破断
平面図である。
【符号の説明】
38 積層式圧電素子 40 圧電セラミック層 42 内部負電極層 43 電極端子部 44 内部正電極層 45 電極端子部 46 アクチュエータ部 48 圧電不活性部 50 グリーンシート 51 グリーンシート 52 細長い穴部
フロントページの続き (72)発明者 近岡 保二 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内 (72)発明者 大川 康夫 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式印字ヘッドのキャビテ
    ィ内に圧力変動を生じさせ、前記キャビティ内のインク
    を噴射させる積層式圧電素子において、 圧電セラミック層と内部電極層とを交互に積層した構成
    を有し、 その積層方向に開けられた細長い穴部により少なくとも
    その中央部が複数のアクチュエータ部に分割されてお
    り、 前記内部電極層のうち、奇数番目の電極層と偶数番目の
    電極層とが、少なくとも前記分割されたアクチュエータ
    部の各々を介して積層方向に対向するように配設され、 前記奇数番目の電極層と偶数番目の電極層のうち、少な
    くとも一方の電極層が各アクチュエータ部に対する複数
    の電極により構成され、各々の電極が互いに絶縁されて
    なることを特徴とする積層式圧電素子。
  2. 【請求項2】 前記圧電セラミック層は、各電極層間に
    生ずる電界方向と同方向に分極されたことを特徴とする
    請求項1に記載の積層型圧電素子。
  3. 【請求項3】 前記各電極層は端子部を有し、その端子
    部の全てが積層型圧電素子の1つの側面に露出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の積層式圧電素子。
  4. 【請求項4】 インクジェット式印字ヘッドのキャビテ
    ィ内に圧力変動を生じさせ、前記キャビティ内のインク
    を噴射させる積層式圧電素子の製造方法であって、 細長い穴部を所定のピッチで形成した平板シートを圧電
    材料を用いて作成する工程と、 前記シート上に第1の電極を、その端子部が前記シート
    の一側縁部に露出するように形成する工程と、 前記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記
    シートの一側縁部に露出するように形成する工程と、 前記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電極が
    形成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体を形
    成する工程とからなることを特徴とする積層式圧電素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記各電極を形成する工程は、導電性ペ
    ーストを用いたスクリーン印刷によるものであることを
    特徴とする請求項4に記載の積層式圧電素子の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記平板シートを作成する工程は、 スラリー状にした圧電材料を塗布工法により所定厚さに
    成形し、グリーンシートを作成する工程と、 前記グリーンシートを打ち抜きまたは切断加工して、細
    長い穴部を形成する工程とからなることを特徴とする請
    求項4に記載の積層式圧電素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記平板シートを作成する工程は、射出
    成形によるものであることを特徴とする請求項4に記載
    の積層式圧電素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 インクジェット式印字ヘッドのキャビテ
    ィ内に圧力変動を生じさせ、前記キャビティ内のインク
    を噴射させる積層式圧電素子の製造方法であって、 圧電材料からなる平板シート上に第1の電極を、その端
    子部が前記シートの一側縁部に露出するように形成する
    工程と、 前記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記
    シートの一側縁部に露出するように形成する工程と、 前記第1および第2の電極が形成された各シートに、細
    長い穴部を所定のピッチで形成する工程と、 前記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電極が
    形成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体を形
    成する工程とからなることを特徴とする積層式圧電素子
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記各電極を形成する工程は、導電性ペ
    ーストを用いたスクリーン印刷によるものであることを
    特徴とする請求項8に記載の積層式圧電素子の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記穴部を形成する工程は、打ち抜き
    加工によるものであることを特徴とする請求項8に記載
    の積層式圧電素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 インクジェット式印字ヘッドのキャビ
    ティ内に圧力変動を生じさせ、前記キャビティ内のイン
    クを噴射させる積層式圧電素子の製造方法であって、 圧電材料からなる平板シート上に第1の電極を、その端
    子部が前記シートの一側縁部に露出するように形成する
    工程と、 前記シート上に第2の電極を、その複数の端子部が前記
    シートの一側縁部に露出するように形成する工程と、 前記第1の電極が形成されたシートと前記第2の電極が
    形成されたシートとを交互に積層圧着させた積層体を形
    成する工程と、 前記積層体に、前記シートの積層方向を深さとする細長
    い穴部を所定のピッチで形成する工程とからなることを
    特徴とする積層式圧電素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記各電極を形成する工程は、導電性
    ペーストを用いたスクリーン印刷によるものであること
    を特徴とする請求項11に記載の積層式圧電素子の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記穴部を形成する工程は、打ち抜き
    加工によるものであることを特徴とする請求項11に記
    載の積層式圧電素子の製造方法。
JP7003090A 1995-01-12 1995-01-12 積層式圧電素子およびその製造方法 Pending JPH08187848A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7003090A JPH08187848A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 積層式圧電素子およびその製造方法
US08/579,159 US5912526A (en) 1995-01-12 1995-12-27 Layered-type piezoelectric element and method for producing the layered-type piezoelectric element
EP95309526A EP0721839B1 (en) 1995-01-12 1995-12-29 Layered-type piezoelectric element and method for producing the layered-type piezoelectric element
DE69508220T DE69508220T2 (de) 1995-01-12 1995-12-29 Geschichtetes piezoelektrisches Element und Verfahren zur Herstellung eines solchen Elementes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7003090A JPH08187848A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 積層式圧電素子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08187848A true JPH08187848A (ja) 1996-07-23

Family

ID=11547655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7003090A Pending JPH08187848A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 積層式圧電素子およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5912526A (ja)
EP (1) EP0721839B1 (ja)
JP (1) JPH08187848A (ja)
DE (1) DE69508220T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417600B2 (en) * 1998-09-17 2002-07-09 Seiko Epson Corporation Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same
JP2007245631A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ngk Insulators Ltd 吐出デバイス
US7466060B2 (en) 2004-12-08 2008-12-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Piezoelectric driving type MEMS apparatus

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0819526B1 (en) * 1996-07-18 2000-05-10 Océ-Technologies B.V. Ink jet nozzle head with backing member
EP0819524A1 (en) * 1996-07-18 1998-01-21 Océ-Technologies B.V. Ink jet nozzle head with backing member
DE19646511C1 (de) * 1996-11-12 1998-05-14 Marco Systemanalyse Entw Piezoaktuatorisches Antriebs- oder Verstellelement
DE19747178C2 (de) * 1996-12-26 2000-03-02 Fujitsu Ltd Tintenstrahlkopf mit piezoelektrischem Antrieb und Verfahren zur Herstellung desselben
US6494566B1 (en) * 1997-01-31 2002-12-17 Kyocera Corporation Head member having ultrafine grooves and a method of manufacture thereof
JP3058143B2 (ja) * 1998-02-12 2000-07-04 日本電気株式会社 圧電アクチュエータおよびその製造方法
JPH11240155A (ja) * 1998-02-26 1999-09-07 Fujitsu Ltd ノズル板の接合面に保護層を配置したインクジェットヘッドとその製造方法
NL1011128C2 (nl) * 1999-01-25 2000-07-27 Oce Tech Bv Inrichting voor het afgeven van inkt.
JP3716724B2 (ja) * 1999-09-30 2005-11-16 ブラザー工業株式会社 圧電式インクジェットプリンタヘッドの圧電アクチュエータ及びその製造方法
US7164221B1 (en) * 1999-10-01 2007-01-16 Ngk Insulators, Ltd. Piezoelectric/electrostrictive device and method of manufacturing same
US6915547B2 (en) 1999-10-01 2005-07-12 Ngk Insulators, Ltd. Piezoelectric/electrostrictive device and method of manufacturing same
US6586889B1 (en) 2000-06-21 2003-07-01 Si Diamond Technology, Inc. MEMS field emission device
US7248444B1 (en) 2000-07-21 2007-07-24 Lauer Mark A Electromagnetic heads, flexures, gimbals and actuators formed on and from a wafer substrate
JP3956607B2 (ja) * 2000-10-26 2007-08-08 ブラザー工業株式会社 圧電式インクジェットプリンタヘッド及び圧電式インクジェットプリンタヘッドの製造方法
US6699018B2 (en) * 2001-04-06 2004-03-02 Ngk Insulators, Ltd. Cell driving type micropump member and method for manufacturing the same
WO2002070265A1 (fr) * 2001-03-01 2002-09-12 Ngk Insulators,Ltd Actionneur piezo-electrique en forme de peigne et son procede de fabrication
JP4042442B2 (ja) * 2001-03-29 2008-02-06 ブラザー工業株式会社 圧電トランスデューサおよび液滴噴射装置
JP3873729B2 (ja) * 2001-03-29 2007-01-24 ブラザー工業株式会社 圧電アクチュエータおよび液滴噴射装置並びにそれらの製造方法
JP4304881B2 (ja) * 2001-05-18 2009-07-29 リコープリンティングシステムズ株式会社 インクジェットプリントヘッド
JP3852308B2 (ja) * 2001-07-09 2006-11-29 株式会社村田製作所 積層型圧電体素子及びその製造方法、並びに、圧電アクチュエータ
US6505917B1 (en) 2001-07-13 2003-01-14 Illinois Tool Works Inc. Electrode patterns for piezo-electric ink jet printer
JP3852309B2 (ja) * 2001-07-24 2006-11-29 株式会社村田製作所 積層型圧電体素子及びその製造方法、並びに、圧電アクチュエータ
WO2003038495A2 (de) * 2001-10-22 2003-05-08 Siemens Aktiengesellschaft Verschiebevorrichtung für eine mehrzahl von objekten, verfahren zur herstellung der verschiebevorrichtung und vorrichtung zum spleissen einer mehrzahl von lichtwellenleitern
US6953241B2 (en) 2001-11-30 2005-10-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head having passage unit and actuator units attached to the passage unit, and ink-jet printer having the ink-jet head
US6961221B1 (en) 2001-12-18 2005-11-01 Western Digital (Fremont), Inc. Piezoelectric microactuators with substantially fixed axis of rotation and magnified stroke
US6807030B1 (en) 2001-12-18 2004-10-19 Western Digital (Fremont), Inc. Enclosed piezoelectric microactuators coupled between head and suspension
US6601948B1 (en) 2002-01-18 2003-08-05 Illinois Tool Works, Inc. Fluid ejecting device with drop volume modulation capabilities
DE60332174D1 (de) * 2002-02-19 2010-05-27 Brother Ind Ltd Tintenstrahldruckkopf und dazugehöriges Herstellungsverfahren, Tintenstrahldrucker und Herstellungsverfahren eines Aktors
US7290865B2 (en) * 2002-02-19 2007-11-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet head
US7008048B2 (en) * 2002-02-19 2006-03-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet head and ink-jet printer having ink-jet head
JP4147969B2 (ja) * 2002-02-20 2008-09-10 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド及びこれを有するインクジェットプリンタ
JP3693115B2 (ja) 2002-05-13 2005-09-07 セイコーエプソン株式会社 アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びにそれらの検査方法
JP2004114558A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Brother Ind Ltd インクジェットプリンタヘッド及びその製造方法
US7478898B2 (en) * 2004-12-20 2009-01-20 Ricoh Printing Systems, Ltd. Recording head for inkjet recording device

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2527647C3 (de) * 1975-06-20 1981-06-25 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Mit Flüssigkeitströpfchen arbeitendes Schreibgerät
DE3114192A1 (de) * 1981-04-08 1982-10-28 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Mit fluessigkeitstroepfchen arbeitendes schreibgeraet
US4362407A (en) * 1981-09-08 1982-12-07 Piezo Electric Products, Inc. Piezoelectric printer and piezoelectric multilam actuator used therein
JPS6116867A (ja) * 1984-05-29 1986-01-24 Yasuhiko Ogawa 櫛型の圧電駆動装置
US4766671A (en) * 1985-10-29 1988-08-30 Nec Corporation Method of manufacturing ceramic electronic device
JPH0733087B2 (ja) * 1989-06-09 1995-04-12 シャープ株式会社 インクジェットプリンタ
JP3041952B2 (ja) * 1990-02-23 2000-05-15 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録ヘッド、圧電振動体、及びこれらの製造方法
JP2965602B2 (ja) * 1990-02-26 1999-10-18 日立金属株式会社 積層型変位素子
US5402159A (en) * 1990-03-26 1995-03-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric ink jet printer using laminated piezoelectric actuator
US5245244A (en) * 1991-03-19 1993-09-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Piezoelectric ink droplet ejecting device
US5227813A (en) * 1991-08-16 1993-07-13 Compaq Computer Corporation Sidewall actuator for a high density ink jet printhead
JP3468377B2 (ja) * 1993-03-01 2003-11-17 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録ヘッドの駆動方法、インクジェット式記録装置、及びインクジェット式記録ヘッドの制御装置
JP3109017B2 (ja) * 1993-05-12 2000-11-13 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録ヘッド
JPH0757545B2 (ja) * 1993-07-19 1995-06-21 セイコーエプソン株式会社 インクジェットヘッド及びその製造方法
EP0742758A1 (en) * 1994-11-14 1996-11-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Ink jet recording device and ink jet recording head
JPH08252920A (ja) * 1995-03-16 1996-10-01 Brother Ind Ltd 積層型圧電素子の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417600B2 (en) * 1998-09-17 2002-07-09 Seiko Epson Corporation Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same
US6624552B2 (en) 1998-09-17 2003-09-23 Seiko Epson Corporation Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same
US6862782B2 (en) 1998-09-17 2005-03-08 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing a piezoelectric vibrator unit
US7466060B2 (en) 2004-12-08 2008-12-16 Kabushiki Kaisha Toshiba Piezoelectric driving type MEMS apparatus
JP2007245631A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Ngk Insulators Ltd 吐出デバイス
JP4594262B2 (ja) * 2006-03-17 2010-12-08 日本碍子株式会社 吐出デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
EP0721839A3 (en) 1996-11-20
EP0721839A2 (en) 1996-07-17
US5912526A (en) 1999-06-15
DE69508220D1 (de) 1999-04-15
DE69508220T2 (de) 1999-09-02
EP0721839B1 (en) 1999-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08187848A (ja) 積層式圧電素子およびその製造方法
JP2913806B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
US5639508A (en) Method for producing a layered piezoelectric element
JP3478297B2 (ja) インクジェット式記録ヘッド
US6575565B1 (en) Piezo-electric actuator of ink jet printer head and method for producing same
JPH08279631A (ja) 積層型圧電素子の製造方法
JP3249545B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JPH06122197A (ja) インクジェットプリントヘッド
JP2006187188A (ja) 圧電アクチュエータ及び液体吐出装置
US6739704B2 (en) Piezoelectric transducer and ink ejector using piezoelectric transducer
WO1996000151A1 (fr) Actionneur piezo-electrique pour tete d'impression a jet d'encre et son procede de fabrication
JP4135448B2 (ja) 液滴噴射装置の製造方法
JPH0349957A (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP3128857B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP2008044296A (ja) 液体噴射ヘッド
JPH07148921A (ja) インクジェットヘッド
JP2002225269A (ja) インクジェットプリンタヘッドおよびその圧電素子
JP3997729B2 (ja) 圧電アクチュエータ及びその圧電アクチュエータを用いたインクジェットヘッド並びにそれらの製造方法
JP4277477B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2625233B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP3156411B2 (ja) インクジェット式印字ヘッド及びその製造方法
JPH03274159A (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP2596629B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP3266893B2 (ja) 圧電式インクジェットプリンタヘッド
JP2001054946A (ja) インクジェットヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040408

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511