JP2625233B2 - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
- Publication number
- JP2625233B2 JP2625233B2 JP2065653A JP6565390A JP2625233B2 JP 2625233 B2 JP2625233 B2 JP 2625233B2 JP 2065653 A JP2065653 A JP 2065653A JP 6565390 A JP6565390 A JP 6565390A JP 2625233 B2 JP2625233 B2 JP 2625233B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- ink
- recording head
- piezoelectric actuator
- nozzles
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2202/00—Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
- B41J2202/01—Embodiments of or processes related to ink-jet heads
- B41J2202/10—Finger type piezoelectric elements
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録ヘッドに関する。
[従来の技術] ワードプロッサ、パーソナルコンピュータ等の電子機
器の出力装置としてプリンタがあり、このプリンタにイ
ンクジェット式の記録ヘッドを用いることがある。
器の出力装置としてプリンタがあり、このプリンタにイ
ンクジェット式の記録ヘッドを用いることがある。
第8図〜第10図は従来のこの種のインクジェット記録
ヘッドの部分断面図を示す。
ヘッドの部分断面図を示す。
第8図に示すように、基板10と振動板11とでノズル12
とインク室13とが形成されている。振動板11の上に圧電
体14が取り付けられている。この圧電体14の両面の電極
15及び16に電圧が印加されることにより圧電体14と振動
板11が図中の破線のように変形する。
とインク室13とが形成されている。振動板11の上に圧電
体14が取り付けられている。この圧電体14の両面の電極
15及び16に電圧が印加されることにより圧電体14と振動
板11が図中の破線のように変形する。
これによりインク室13の圧力が上昇し、インクがノズ
ル12から噴射される。
ル12から噴射される。
第9図は他の従来例を示す部分断面図である。
同図に示すように、先端にノズル17が形成されたガラ
ス管18の周囲に、圧電体19を巻装するようにしたもので
ある。この圧電体19の電極20及び21に電圧を印加するこ
とにより、圧電体19とともにガラス管18が収縮される。
これによりインク室22の圧力が上昇しインクがノズル17
から噴射される。
ス管18の周囲に、圧電体19を巻装するようにしたもので
ある。この圧電体19の電極20及び21に電圧を印加するこ
とにより、圧電体19とともにガラス管18が収縮される。
これによりインク室22の圧力が上昇しインクがノズル17
から噴射される。
一方、特開昭62−56150号公報では第10図の部分断面
図に示すように圧電体プレート23の表面に複数の溝24を
形成し、その溝の突出部25の両面に電極26を設け、圧電
プレート23にカバープレート27を接合して、溝24をイン
ク室とすることで複数列のインクジェット記録ヘッドを
構成することが提案されている。
図に示すように圧電体プレート23の表面に複数の溝24を
形成し、その溝の突出部25の両面に電極26を設け、圧電
プレート23にカバープレート27を接合して、溝24をイン
ク室とすることで複数列のインクジェット記録ヘッドを
構成することが提案されている。
[発明が解決しようとする課題] この種のヘッドを用いてマルチノズル型のインクジェ
ット記録ヘッドを製作する場合、圧電体アクチュエータ
を各ノズル毎に個別に取り付けなければならず組み立て
工程が複雑になり、ノズルの高密度化が困難となる。
ット記録ヘッドを製作する場合、圧電体アクチュエータ
を各ノズル毎に個別に取り付けなければならず組み立て
工程が複雑になり、ノズルの高密度化が困難となる。
さらに前述の公報による技術では各インク室が連接し
ているためクロストークを引き起こす原因にもなってい
る。
ているためクロストークを引き起こす原因にもなってい
る。
しかもいずれの場合においても圧電体に印加する信号
電圧を100V以上の高電圧にするか、インク室を大きくし
なければならない。
電圧を100V以上の高電圧にするか、インク室を大きくし
なければならない。
従って、本発明の目的は、製作が容易であり低電圧で
駆動し、かつクロストークの発生しないマルチノズル型
のインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
駆動し、かつクロストークの発生しないマルチノズル型
のインクジェット記録ヘッドを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上述の目的は本発明によれば、複数のノズルと、該ノ
ズルに夫々連通した複数のインク室を形成する圧電アク
チュエータとを備えたインクジェット記録ヘッドであっ
て、圧電アクチュエータは、複数の電極と複数の圧電体
とが互いに交互にノズルの並ぶ方向に積層されると共
に、積層された複数の電極及び複数の圧電体が複数のイ
ンク室を画定するべく複数の歯部を形成して櫛状に構成
されており、歯部は電極に電圧が印加されると積層面に
垂直に撓むバイモルフ効果を利用していることを特徴と
するインクジェット記録ヘッドにより達成される。
ズルに夫々連通した複数のインク室を形成する圧電アク
チュエータとを備えたインクジェット記録ヘッドであっ
て、圧電アクチュエータは、複数の電極と複数の圧電体
とが互いに交互にノズルの並ぶ方向に積層されると共
に、積層された複数の電極及び複数の圧電体が複数のイ
ンク室を画定するべく複数の歯部を形成して櫛状に構成
されており、歯部は電極に電圧が印加されると積層面に
垂直に撓むバイモルフ効果を利用していることを特徴と
するインクジェット記録ヘッドにより達成される。
[作用] インク室を画定する2つの圧電アクチュエータの歯部
に信号電圧が印加されるとバイモルフ効果により歯部は
積層面に垂直に撓み、2つの歯部で画定されるインク室
の容積が減少する。これにより、インク室内に圧縮圧が
発生してノズルからインクが噴射される。
に信号電圧が印加されるとバイモルフ効果により歯部は
積層面に垂直に撓み、2つの歯部で画定されるインク室
の容積が減少する。これにより、インク室内に圧縮圧が
発生してノズルからインクが噴射される。
[実施例] 以下、本発明によるインクジェット記録ヘッドを実施
例により詳細に説明する。
例により詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例として、インクジェット式
プリンタ用の記録ヘッドの分解斜視図である。
プリンタ用の記録ヘッドの分解斜視図である。
同図において、基板31上に圧電アクチュエータ32が接
合される。圧電アクチュエータ32の上面にはカバー34が
接合される。圧電アクチュエータ32の前面(図中左側)
にはオリフィスプレート33が接合されてインクジェット
記録ヘッドが構成される。
合される。圧電アクチュエータ32の上面にはカバー34が
接合される。圧電アクチュエータ32の前面(図中左側)
にはオリフィスプレート33が接合されてインクジェット
記録ヘッドが構成される。
このインクジェット記録ヘッドはカバー34に設けられ
たインクパス35より供給されたインクをオリフィスプレ
ート33の複数のノズル36a〜36dから噴射して図示しない
用紙に印字する。
たインクパス35より供給されたインクをオリフィスプレ
ート33の複数のノズル36a〜36dから噴射して図示しない
用紙に印字する。
基板31上には駆動回路37が載置されており、この駆動
回路37と圧電アクチュエータ32の各電極とを接続するた
めの櫛状の配線パターン38が形成されている。なお、駆
動回路37は基板31上に設けず外部に設けてもよい。
回路37と圧電アクチュエータ32の各電極とを接続するた
めの櫛状の配線パターン38が形成されている。なお、駆
動回路37は基板31上に設けず外部に設けてもよい。
配線パターン38は圧電アクチュエータ32の基部の下面
に露出した各電極に接続されており、この接続は例えば
導電性の接着剤をスクリーン印刷することによって行わ
れる。配線パターン38の櫛状の歯部の数は図では15であ
るが、これに限らず、圧電アクチュエータ32の歯部39の
数の3倍であればよい。
に露出した各電極に接続されており、この接続は例えば
導電性の接着剤をスクリーン印刷することによって行わ
れる。配線パターン38の櫛状の歯部の数は図では15であ
るが、これに限らず、圧電アクチュエータ32の歯部39の
数の3倍であればよい。
オリフィスイプレート33には4つのノズル36a〜36dが
形成されており、圧電アクチュエータ32の各歯部39a〜3
9eで形成される各溝、即ちインク室(第3図44a〜44d)
にそれぞれ連通している。ノズル36a〜36dの数は図では
4つであるが、これに限定されず圧電アクチュエータ32
の各インク室の数と共に増減してもよい。
形成されており、圧電アクチュエータ32の各歯部39a〜3
9eで形成される各溝、即ちインク室(第3図44a〜44d)
にそれぞれ連通している。ノズル36a〜36dの数は図では
4つであるが、これに限定されず圧電アクチュエータ32
の各インク室の数と共に増減してもよい。
一方、カバー34のインクパス35は各溝に連通してお
り、インクパス35を介して注入されたインクは各溝、即
ちインク室にそれぞれ蓄えられる。
り、インクパス35を介して注入されたインクは各溝、即
ちインク室にそれぞれ蓄えられる。
第2図は、第1図のインクジェット記録ヘッドの圧電
アクチュエータ32の斜視図である。
アクチュエータ32の斜視図である。
同図において、圧電体層41と導電体層42a〜42cとが互
いに交互に積層されて、さらに櫛状に一体型で形成され
ている。圧電アクチュエータ32の各歯部39a〜39eは2つ
の圧電体41と3つの導電体層42a〜42cとが互いに交互に
接合されている。この圧電アクチュエータ32の上面及び
下面には各導電体層42a〜42dが露出しているが、基板31
上の配線パターン38(第1図)に接続されるのは各歯部
39a〜39eの導電体層42a〜42cであり、基部の4つの導電
体層42dは使用されないので接続されなくてもよい。
いに交互に積層されて、さらに櫛状に一体型で形成され
ている。圧電アクチュエータ32の各歯部39a〜39eは2つ
の圧電体41と3つの導電体層42a〜42cとが互いに交互に
接合されている。この圧電アクチュエータ32の上面及び
下面には各導電体層42a〜42dが露出しているが、基板31
上の配線パターン38(第1図)に接続されるのは各歯部
39a〜39eの導電体層42a〜42cであり、基部の4つの導電
体層42dは使用されないので接続されなくてもよい。
このような構成の圧電アクチュエータ32の製造方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
まず、圧電体41の材料としての圧電セラミック材料の
粉末、有機バインダ、可塑剤などからなる18層のグリー
ンシート(例えば厚さ50μm)と19層の導電体層42とが
互いに交互に積層される。
粉末、有機バインダ、可塑剤などからなる18層のグリー
ンシート(例えば厚さ50μm)と19層の導電体層42とが
互いに交互に積層される。
圧電体41の材料としては好ましくはPZT(ジルコンチ
タン酸鉛)が用いられる。
タン酸鉛)が用いられる。
なお、グリーンシートと導電体層42の層数は本実施例
ではそれぞれ前者が18層で後者が19層であるがこれに限
らず、ノズル及びインク室の数に応じて増減してもよ
い。
ではそれぞれ前者が18層で後者が19層であるがこれに限
らず、ノズル及びインク室の数に応じて増減してもよ
い。
このグリーンシートと導電体層42との積層体が焼成す
ることにより硬化される。
ることにより硬化される。
この硬化された積層体はダイシングソー等の切削装置
により積層面に垂直に圧電アクチュエータ32の厚さでス
ライスされる。
により積層面に垂直に圧電アクチュエータ32の厚さでス
ライスされる。
板状に形成された積層体はさらに2層おきに2層づつ
ダイシングソーによって切削加工されて櫛状の一体型の
圧電アクチュエータ32となる。
ダイシングソーによって切削加工されて櫛状の一体型の
圧電アクチュエータ32となる。
ダイシング加工により形成された4つの溝43a〜43dは
インク室として用いられる。
インク室として用いられる。
このインク室の作製はダイシングソー加工に限らず、
例えば第3図に示す圧電アクチュエータ32の一部工程説
明図のように奥行き(M+L)、幅Wのグリーンシート
と奥行きL、幅Wの有機物シート45と、奥行きM、幅W
のグリーンシートを積層し(第3図(A))、焼成後こ
の有機物シート45の部分が空隙となるように例えばエッ
チングすることにより形成してもよい(同図(B))。
ただし、このとき奥行きLは溝の長さに等しい。
例えば第3図に示す圧電アクチュエータ32の一部工程説
明図のように奥行き(M+L)、幅Wのグリーンシート
と奥行きL、幅Wの有機物シート45と、奥行きM、幅W
のグリーンシートを積層し(第3図(A))、焼成後こ
の有機物シート45の部分が空隙となるように例えばエッ
チングすることにより形成してもよい(同図(B))。
ただし、このとき奥行きLは溝の長さに等しい。
このようにして形成された圧電アクチュエータ32の各
歯部39a〜39eの3つの導電体層42a〜42cの中の2つの導
電体層42a及び42cを、信号電極45a〜45eとし、各歯部39
a〜39eの2つの圧電体層41に挟まれた導電体層42bを共
通電極46(例えばGND(グランド)電極)とする。
歯部39a〜39eの3つの導電体層42a〜42cの中の2つの導
電体層42a及び42cを、信号電極45a〜45eとし、各歯部39
a〜39eの2つの圧電体層41に挟まれた導電体層42bを共
通電極46(例えばGND(グランド)電極)とする。
これら各歯部39a〜39eは信号電極45a〜45eと2つの共
通電極42a及び42cとに電圧が印加されるとバイモルフ効
果により2つの圧電体層41は接合面に垂直な方向に撓
む。
通電極42a及び42cとに電圧が印加されるとバイモルフ効
果により2つの圧電体層41は接合面に垂直な方向に撓
む。
ここでバイモルフ効果について第4図及び第5図を参
照して説明する。
照して説明する。
第4図は2枚の圧電素子が接合された側面図である。
同図において厚さT/2の2枚の圧電素子はそれぞれ
で示す如くこの厚さT/2方向に分極されている。この接
合体の一端(図では下端)を固定して圧電素子の接合面
と両外面との間に電圧を印加すると図中右側の圧電体は
圧電横変位効果によって矢印D1方向に変位し、左側の圧
電体は矢印D2方向に変位する。ところが2枚の圧電素子
は接合されているため自由端に撓み変形が生じ、全体と
して矢印D3方向に撓んでしまう。このような現象がバイ
モルフ効果である。
で示す如くこの厚さT/2方向に分極されている。この接
合体の一端(図では下端)を固定して圧電素子の接合面
と両外面との間に電圧を印加すると図中右側の圧電体は
圧電横変位効果によって矢印D1方向に変位し、左側の圧
電体は矢印D2方向に変位する。ところが2枚の圧電素子
は接合されているため自由端に撓み変形が生じ、全体と
して矢印D3方向に撓んでしまう。このような現象がバイ
モルフ効果である。
さらに第5図の単体の圧電体の側面図を参照して圧電
横変位効果について説明する。
横変位効果について説明する。
同図において、厚さTの圧電体の両面に電圧が印加さ
れるとで示す如くこの厚さT方向に分極されて、例え
ば矢印D4、D5に示す如く電極に平行な方向に変位する。
(図とは逆方向の場合もある)このような現象が圧電横
変位効果である。
れるとで示す如くこの厚さT方向に分極されて、例え
ば矢印D4、D5に示す如く電極に平行な方向に変位する。
(図とは逆方向の場合もある)このような現象が圧電横
変位効果である。
次に本実施例の記録ヘッドの動作について、第6図及
び第7図を参照して説明する。
び第7図を参照して説明する。
第6図は第1図の圧電アクチュエータ32を上から見た
ときの変位動作を説明するための説明図である。
ときの変位動作を説明するための説明図である。
同図において、駆動回路より圧電アクチュエータ32の
配線パターンを介して、2つの歯部39c及び39dの各信号
電極45c及び45dと共通電極46との間に信号電圧Vがそれ
ぞれ印加される。信号電圧Vが印加されるとバイモルフ
効果により各歯部39c及び39dの圧電体41は同図の破線の
ように撓む。
配線パターンを介して、2つの歯部39c及び39dの各信号
電極45c及び45dと共通電極46との間に信号電圧Vがそれ
ぞれ印加される。信号電圧Vが印加されるとバイモルフ
効果により各歯部39c及び39dの圧電体41は同図の破線の
ように撓む。
これにより、インク室44cが圧縮されて圧縮圧が発生
し、インク室44c内部のインクがオリフィスプレート33
のノズル36cから噴射される。
し、インク室44c内部のインクがオリフィスプレート33
のノズル36cから噴射される。
第7図はこのときの圧電アクチュエータ32を前面から
見たときの変位動作を説明するための説明図である。
見たときの変位動作を説明するための説明図である。
同図(A)は信号電圧が各電極45c、45d、46に印加さ
れる前の状態を示す。
れる前の状態を示す。
共通電極46と信号電極45c、45dに信号電圧が印加され
ると圧電体41は矢印D6、D7に示すようにそれぞれ変位す
る(同図(B))。これによりインク室が圧縮される。
ると圧電体41は矢印D6、D7に示すようにそれぞれ変位す
る(同図(B))。これによりインク室が圧縮される。
なお、本実施例では例えば第6図のようにノズル36c
からインクを噴射させる場合、歯部39c及び39dが変位す
ることにより隣接するインク室44b及び44dも同時に破線
のように変位するので、互いに隣接するチャンネルのイ
ンク室44b及び44dを同時に動作させることができない。
この悪影響を防ぐため、インク室44a〜44dを1つおきに
変形させる必要がある。そこでインク室44a〜44dを1つ
おきにインクの入らないダミー室とすることが望まし
い。
からインクを噴射させる場合、歯部39c及び39dが変位す
ることにより隣接するインク室44b及び44dも同時に破線
のように変位するので、互いに隣接するチャンネルのイ
ンク室44b及び44dを同時に動作させることができない。
この悪影響を防ぐため、インク室44a〜44dを1つおきに
変形させる必要がある。そこでインク室44a〜44dを1つ
おきにインクの入らないダミー室とすることが望まし
い。
さらに、本発明ではバイモルフ素子を圧電体として用
いるため、例えば30V以下の低電圧でも十分な変形量が
得られるので必要以上にインク室44a〜44dを大きくしな
くてもよく、ノズルピッチを例えば300μmとすること
も可能となる。さらに、低電圧駆動のために駆動回路も
小型のものでよいので消費電力を低減することができ
る。
いるため、例えば30V以下の低電圧でも十分な変形量が
得られるので必要以上にインク室44a〜44dを大きくしな
くてもよく、ノズルピッチを例えば300μmとすること
も可能となる。さらに、低電圧駆動のために駆動回路も
小型のものでよいので消費電力を低減することができ
る。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明によれば複数のノ
ズルと、該ノズルに夫々連通した複数のインク室を形成
する圧電アクチュエータとを備えたインクジェット記録
ヘッドであって、圧電アクチュエータは、複数の電極と
複数の圧電体とが互いに交互にノズルの並ぶ方向に積層
されると共に、積層された複数の電極及び複数の圧電体
が複数のインク室を画定するべく複数の歯部を形成して
櫛状に構成されており、歯部は電極に電圧が印加される
と積層面に垂直に撓むバイモルフ効果を利用しているこ
とにより、低電圧でも十分な変形量が得られるので、イ
ンク室容量を小さくしてノズルピッチを小さくすること
ができる。加えて、構成が簡単で製造が容易であると共
に低電圧駆動が可能で消費電力を低減することができ
る。
ズルと、該ノズルに夫々連通した複数のインク室を形成
する圧電アクチュエータとを備えたインクジェット記録
ヘッドであって、圧電アクチュエータは、複数の電極と
複数の圧電体とが互いに交互にノズルの並ぶ方向に積層
されると共に、積層された複数の電極及び複数の圧電体
が複数のインク室を画定するべく複数の歯部を形成して
櫛状に構成されており、歯部は電極に電圧が印加される
と積層面に垂直に撓むバイモルフ効果を利用しているこ
とにより、低電圧でも十分な変形量が得られるので、イ
ンク室容量を小さくしてノズルピッチを小さくすること
ができる。加えて、構成が簡単で製造が容易であると共
に低電圧駆動が可能で消費電力を低減することができ
る。
第1図は本発明の一実施例として、インクジェット式プ
リンタ用の記録ヘッドの分解斜視図、第2図は第1図の
インクジェット記録ヘッドの圧電アクチュエータ32の斜
視図、第3図は圧電アクチュエータの一部工程説明図、
第4図及び第5図はバイモルフ効果について説明するた
めの説明図、第6図及び第7図は本実施例の動作を説明
するための説明図、第8図〜第10図はインクジェット記
録ヘッドの従来例を示す部分断面図である。 31……基板、32……圧電アクチュエータ、33……オリフ
ィスプレート、34……カバー、35……インクパス、36a
〜36d……ノズル。
リンタ用の記録ヘッドの分解斜視図、第2図は第1図の
インクジェット記録ヘッドの圧電アクチュエータ32の斜
視図、第3図は圧電アクチュエータの一部工程説明図、
第4図及び第5図はバイモルフ効果について説明するた
めの説明図、第6図及び第7図は本実施例の動作を説明
するための説明図、第8図〜第10図はインクジェット記
録ヘッドの従来例を示す部分断面図である。 31……基板、32……圧電アクチュエータ、33……オリフ
ィスプレート、34……カバー、35……インクパス、36a
〜36d……ノズル。
Claims (1)
- 【請求項1】複数のノズルと、該ノズルに夫々連通した
複数のインク室を形成する圧電アクチュエータとを備え
たインクジェット記録ヘッドであって、前記圧電アクチ
ュエータは、複数の電極と複数の圧電体とが互いに交互
に前記ノズルの並ぶ方向に積層されると共に、該積層さ
れた複数の電極及び複数の圧電体が前記複数のインク室
を画定するべく複数の歯部を形成して櫛状に構成されて
おり、該歯部は前記電極に電圧が印加されると積層面に
垂直に撓むバイモルフ効果を利用していることを特徴と
するインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065653A JP2625233B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2065653A JP2625233B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03266644A JPH03266644A (ja) | 1991-11-27 |
JP2625233B2 true JP2625233B2 (ja) | 1997-07-02 |
Family
ID=13293184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2065653A Expired - Fee Related JP2625233B2 (ja) | 1990-03-16 | 1990-03-16 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2625233B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3475049B2 (ja) * | 1997-08-06 | 2003-12-08 | シャープ株式会社 | 用紙収納装置およびこれを用いた複合画像形成システム |
JP3058143B2 (ja) | 1998-02-12 | 2000-07-04 | 日本電気株式会社 | 圧電アクチュエータおよびその製造方法 |
US7420321B2 (en) * | 2006-03-03 | 2008-09-02 | Piezomotor Uppsala Ab | Heat efficient micromotor |
CN105984216B (zh) * | 2015-02-13 | 2018-05-11 | 北京派和科技股份有限公司 | 压电喷头及其加工方法以及包括该喷头的喷涂设备 |
CN106827813B (zh) * | 2015-12-07 | 2018-05-18 | 清华大学 | 指状悬臂式压电喷头及其加工方法以及喷涂设备 |
CN106915161B (zh) * | 2015-12-28 | 2018-05-18 | 清华大学 | 叠层式压电喷头和包括该喷头的喷涂设备 |
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