JP2001161489A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2001161489A
JP2001161489A JP35237999A JP35237999A JP2001161489A JP 2001161489 A JP2001161489 A JP 2001161489A JP 35237999 A JP35237999 A JP 35237999A JP 35237999 A JP35237999 A JP 35237999A JP 2001161489 A JP2001161489 A JP 2001161489A
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JP
Japan
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pad
mass body
seat
dynamic damper
back frame
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JP35237999A
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Yoshihiko Yamauchi
慶彦 山内
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波振動の減衰効果を維持しつつ、原価が
著しく安価なダイナミックダンパを有する車両用シート
を提供する。 【解決手段】 バックフレーム4と、該バックフレーム
4を包むように構成されてなる発泡材よりなるパッド5
と、該パッド5を包む表皮6とより構成されてなるシー
トバック3を有する車両用シート1において、前記パッ
ド5内には、質量体8を一体支持することで、ダイナミ
ックダンパ10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用シート、
特にダイナミックダンパを備えて、振動を抑制してなる
車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用シートとして、実開平1
−167926号公報に開示されているような技術があ
る。この車両用シートには、シートバックの内部にダイ
ナミックダンパが設けられている。より詳細に説明する
と、第1、第2リンク回転軸によって第1,第2リンク
が連結され、該第1リンクにウエイトが摺動自在に設け
られ、該ウエイトの上下には第1,第2弾性体が設けら
れている。この第1,第2弾性体と、ウエイトとにより
ダイナミックダンパが構成されて、悪路やうねり路など
の低周波大振幅の路面における操縦性及び乗り心地を向
上することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ダイナミックダンパが第
1,第2弾性体と、ウエイトとにより構成されてなるば
かりか、第1,第2弾性体とウエイトとを支持する手段
が、複雑な構成よりなるので、部品代、部品組み付け
代、管理代など複雑であるだけに原価高騰の一原因にな
る。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、低周波振動の減衰効果を維持
しつつ、原価が著しく安価なダイナミックダンパを有す
る車両用シートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
バックフレームと、該バックフレームを包むように構成
されてなる発泡材よりなるパッドと、該パッドを包む表
皮とより構成されてなるシートバックを有する車両用シ
ートにおいて、前記パッド内には、質量体を一体支持す
ることで、ダイナミックダンパとする。
【0006】請求項1記載の発明によれば、質量体がパ
ッド内に一体支持されていることで、パッドと質量体と
で、ダイナミックダンパとするので、質量体を保持する
手段として、特別の取り付け手段がなくても良い分、原
価が著しく低減されることになる。シートに振動が加わ
って、パッドが励振されても、該パッドがばね系となっ
て質量体が支持されるので、該振動が抑制される機能は
維持される。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
車両用シートであって、前記質量体の前後面のパッドに
は、外側に連通した孔が形成されてなる。
【0008】請求項2記載の発明によれば、外側に連通
した孔が、質量体を成形型中で支えたピンの跡であり、
質量体は、パッドにより保持されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を、図1〜図2に基づいて説明する。この実施形態に係
る車両用シート1は、シートクッション2と、シートバ
ック3とよりなり、前記シートバック3は、バックフレ
ーム4と、該バックフレーム4を包むように構成されて
なるポリウレタンフォームなど発泡材よりなるパッド5
と、該パッド5を包む布、ポリ塩化ビニル、合成皮革、
本革などよりなる表皮6とより構成されてなる。
【0010】前記シートバック3に配されるパッド5
は、バックフレーム4に架設されているS字スプリング
7の前側FRを覆い、上端部5aが後ろ側RRに折り返
した状態で形成されているので、該バックフレーム4を
内側に包み込むようにして、支持されている。該上端部
5aには、質量体8が一体的に配されている。前記質量
体8の前後面のパッド5には、外側に連通した孔9、9
が形成されてなる。
【0011】つまり、前記質量体8は、前記パッド5の
図示しない成形型内にあって、これも図示しないピンに
より支えられているもので、該質量体8は、例えば、鉛
などの金属の板よりなり、該質量体8をソリッドウレタ
ン11で包んで、成形型内で発泡させれば、パッド5の
ポリウレタン原液と良く馴染むことができる。こうし
て、前記質量体8及びパッド5によりダイナミックダン
パ10は構成されてなる。前記孔9、9は、成形型内
で、質量体8を支えたピンの跡であり、ピン以外の部位
で、質量体8は、パッド5に保持されているのである。
【0012】前記質量体8は、鉛などの金属の板である
旨を説明したが、これに限定されるものではなく、ゴム
など、要は、重量があるもので有れば良い。
【0013】以上のように、この実施形態に係るシート
1は、構成されてなるので、次に、作用を説明する。
【0014】前記シート1のシートクッション2に、図
示しない乗員が着座すると、乗員の体重とパッド5の反
力とが釣り合った位置で、シート1は静止する。この状
態では、ダイナミックダンパ10は、何らシート1に寄
与しない。
【0015】車両の走行中における、シート1を支える
フロアパネル12側からシート1へ入る突き上げ力等の
振動は、シート1に振動が加わって、パッド5が励振さ
れても、該パッド5が、ばね系となって質量体8を支持
しているので、ダイナミックダンパ10の質量体8とパ
ッド5のばね定数及び減衰係数により、前記振動が減衰
されることができる。
【0016】また、質量体8がパッド5内に一体支持さ
れていることで、質量体8を保持する手段として、シー
ト1を構成するパッド5そのものであるので、特別の取
り付け手段がなくても質量体8が保持できる分、製造原
価が著しく低減されることになる。
【0017】また、パッド5の外側に連通した孔9が、
質量体8を成形型中で支えたピンの跡であるので、質量
体8は、発泡成形された状態のパッド5により保持され
ている。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、質量体が
パッド内に一体支持されていることで、パッドと質量体
とで、ダイナミックダンパとするので、質量体を保持す
る手段として、特別の取り付け手段がなくても良い分、
原価が著しく低減されることになる。シートに振動が加
わって、パッドが励振されても、該パッドがばね系とな
って質量体が支持されるので、該振動が抑制される機能
は維持される。
【0019】請求項2記載の発明によれば、外側に連通
した孔が、質量体を成形型中で支えたピンの跡であり、
質量体は、パッドにより保持されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るシートを示す斜視
図。
【図2】図1のSA−SA線に沿った断面図。
【符号の説明】
1 シート 2 シートクッション 3 シートバック 4 バックフレーム 5 パッド 6 表皮 8 質量体 9 孔 10 ダイナミックダンパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックフレームと、該バックフレームを
    包むように構成されてなる発泡材よりなるパッドと、該
    パッドを包む表皮とより構成されてなるシートバックを
    有する車両用シートにおいて、 前記パッド内には、質量体を一体支持してなることによ
    り、ダイナミックダンパとすることを特徴とする車両用
    シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用シートであっ
    て、 前記質量体の前後面のパッドには、外側に連通した孔が
    形成されてなることを特徴とする車両用シート。
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