JPH0586253U - シートバイブレータの取付構造 - Google Patents
シートバイブレータの取付構造Info
- Publication number
- JPH0586253U JPH0586253U JP7821591U JP7821591U JPH0586253U JP H0586253 U JPH0586253 U JP H0586253U JP 7821591 U JP7821591 U JP 7821591U JP 7821591 U JP7821591 U JP 7821591U JP H0586253 U JPH0586253 U JP H0586253U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vibrator
- pad
- seat
- mounting structure
- main pad
- Prior art date
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- Pending
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Percussion Or Vibration Massage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 バイブレータの振動音が外部に漏れ難く、し
かもバイブレータを固定する構造が極めて簡単となり製
造コストが安く且つバイブレータ組み込み部を薄くでき
るようにする。 【構成】 シートのバイブレータ組み込み部のパッド1
1の中央部に、バイブレータ4の形状と整合する収容ス
ペース12を画成し、収容スペース12内にバイブレー
タ4を埋設して成る。
かもバイブレータを固定する構造が極めて簡単となり製
造コストが安く且つバイブレータ組み込み部を薄くでき
るようにする。 【構成】 シートのバイブレータ組み込み部のパッド1
1の中央部に、バイブレータ4の形状と整合する収容ス
ペース12を画成し、収容スペース12内にバイブレー
タ4を埋設して成る。
Description
【0001】
本考案は、乗用車等のフロントシートのシートバックの中倒れ部等内に組み込 まれるようになっているシートバイブレータの取付構造に関する。
【0002】
例えば、乗用車等の車両のフロントシートにおいてそのシートバックの中央部 に中倒れ部を開閉式に取り付け、この中倒れ部内にバイブレータを組み込んで成 るものがある。 図2はかかる中倒れ部の使用例を示している。図2において概略箱型を呈する 中倒れ部1はその下端部を支点にして後方に回動可能にフロントシート16のシ ートバック17に装着されており、中倒れ部1内に組み込まれたバイブレータ1 8は、中倒れ部1が点線図示のようにフロントシート16のシートバック17内 に収納された場合には、フロントシート16に着座した乗員19の腰部19aを 中心に当てがわれ、一方シートバック17から後方に開かれて二点鎖線図示のよ うにリヤシート21側に倒された場合には、リヤシート21の乗員22のふくら はぎ部22aに当てがわれるようになっている。
【0003】 図3及び図4は従来のシートバイブレータの取付構造例を示しており、中倒れ 部1を構成するメインパッド2はフレーム3によって支持されている。そして、 このメインパッド2はポリウレタン等を材料にして発泡成形等により形成される が、上記フレーム3側のメインパッド2の図3の下側にはバイブレータ4を収納 するための凹所5が形成され、更に該凹所5の奥部に枠線6が嵌合せしめられて いる。 バイブレータ4はボルト7等の締結手段によって固定用のスプリング8に固着 され、このスプリング8はさらに図5に示したように、矩形状の上記枠線6にカ シメ等の方法により固定されると共に、その一端8aが上記フレーム3に固定さ れている。 尚、9は中倒れ部1の腰部やふくらはぎ部等に当てがわれるべき側に付設され たカバーパッド、10は上記メインパッド2及びカバーパッド9の全体を覆うカ バーである。
【0004】 かかるシートバイブレータにおいては、バイブレータ4によって発生した振動 はスプリング8,枠線6,メインパッド2及びカバーパッド9を介して、シート バイブレータ使用者の腰部やふくらはぎ部等へ伝達されるようになっている。
【0005】
しかしながら、上記従来のシートバイブレータの取付構造では、バイブレータ 4を収納するための凹所5が、上記メインパッド2の下側で開口した構造になっ ているため、バイブレータ4の作動時の振動音が比較的外部に漏れ易いという問 題があった。また、バイブレータ4を取り付けるために枠線6及びスプリング8 等を用いているので、構造が複雑になり且つ部品点数も多くならざるを得ず、そ のため製造コストが高くなり易く且つ中倒れ部1が厚くなり易いという問題もあ った。
【0006】 本考案は、かかる実情に鑑み、バイブレータの振動音が外部に漏れ難く、しか もバイブレータを固定する構造が極めて簡単となり製造コストが安く且つバイブ レータ組み込み部を薄くできるシートバイブレータの取付構造を提供することを 目的とする。
【0007】
本考案によるシートバイブレータの取付構造は、シートのバイブレータ組み込 み部のパッド中央部に、バイブレータの形状と整合する収容スペースを画成し、 該収容スペース内に上記バイブレータを埋設して成るものである。
【0008】 また、本考案によるシートバイブレータの取付構造では、上記パッドを2分割 して成形し、分割された一方又は両方に上記収容スペースを画成するようにして も良い。
【0009】 さらに、本考案によるシートバイブレータの取付構造では、上記パッドの上記 バイブレータに対する接触面の全部または一部に補強層を設けている。
【0010】
本考案によれば、バイブレータは、パッドの中央部に形成された収容スペース 内に埋設されることにより該パッドによって全体が包み込まれた状態でパッド組 み込み部内に組み込まれる。これにより、バイブレータの作動時にはその振動音 がパッドに遮られ且つ吸収されて外部に漏れなくなる。また、バイブレータ全体 を包み込んでパッド内に保持する構造であるから枠線等を用いないで済み、これ により取付構造が簡単化し且つ部品点数が減り、その結果製造コストが安くなり 且つパッド組み込み部を薄くできる。
【0011】 また、本考案によれば、パッドを2分割構造としているので、製造,組立等を 容易に行うことができる。
【0012】 さらに、本考案によれば、パッドのバイブレータに対する接触面の全部または 一部に補強層を設けているので、バイブレータの振動によるパッドの亀裂を防止 することができる。
【0013】
以下、図1に示した一実施例に基づき、上記従来例と同一の部材に同一の符号 を付して本考案を詳細に説明する。 図1において、中倒れ部1の本体を構成するメインパッド11は、金型内の中 央部にバイブレータ4を位置せしめた状態で金型内壁とバイブレータ4との間に 発泡状態のポリウレタンを注入して固化せしめる方法所謂一体発泡成形により形 成され、該メインパッド11の中央部にはバイブレータ4の形状と整合する収容 スペース12が画成されることになる。また、本実施例ではパッド11内の適所 に、バイブレータ4のワイヤハーネス4aを通すための通路11cが形成されて いる。
【0014】 バイブレータ4は、かかる収容スペース12内に埋設されるが、図示したよう にパッド11のバイブレータ4に対する接触面の全部または一部には補強層13 も設けられている。この補強層13は、バイブレータ4のメインパッド11に対 する接触面の全部または一部にスラブウレタン等を付加した上でメインパッド1 1の発泡成形を行うことにより形成されるものである。
【0015】 この考案によるシートバイブレータの取付構造は上記のように構成されている から、バイブレータ4は、メインパッド11の中央部に形成された収容スペース 12内に埋設されることにより該メインパッド11によって全体を包み込まれた 状態で中倒れ部1に組み込まれる。このようにバイブレータ4全体を包み込んで メインパッド11内の所定位置に保持する構造であるから、バイブレータ4の作 動時にその振動音はメインパッド11に遮られ且つ吸収されて外部に漏れなくな り、その結果かなりの消音効果を得ることができる。従って、シートバイブレー タ使用者等の快適性を高めることができる。 尚、このようにかなりの消音効果を得ることができるが、バイブレータ4の振 動がメインパッド11を介してシートバイブレータ使用者に対して適度な振動と して付与され、この種シートバイブレータの本来の機能を発揮することができる のは勿論である。
【0016】 また、上記のようにバイブレータ4全体を包み込んでメインパッド11内に保 持する構造としたことにより、従来例の場合に必要だった枠線(図3及び図4参 照)等を用いないで済み、これにより取付構造が簡単化する。従って、部品点数 が減少して中倒れ部1の薄型化を実現することができるばかりか、製造コストを 安くすることができる。
【0017】 また、メインパッド11のバイブレータ4に対する接触面に補強層13を設け ているので、メインパッド11の強度が実質上向上し、バイブレータ4の振動が 直接にメインパッド11へ伝達して該メインパッド11に亀裂等を生じさせるの を防ぐことができる。
【0018】 尚、上記メインパッド11を形成する場合、一体発泡により成形する場合の他 に、図1において点線にて示したように、上下2分割して発泡成形し、分割され たパッド11a及び他方のパッド11bの何れか一方または両方において上記収 容スペース12を画成する方法がある。そして分割発泡の場合には、バイブレー タ4が収容スペース12内にセットされた後、パッド11a及びパッド11bの 分割面を互いに貼着してそれらを接合せしめることによりメインパッド11が構 成される。この場合には製造,組立等が容易になる等の利点がある。
【0019】 さらに、メインパッド11全体の硬度を変えたり、2層発泡成形方法等よりメ インパッド11の硬度を部分的に変えたりすることにより、使用者に付加される 振動強度を容易に調整することが可能である。
【0020】
上述したように、本考案によるシートバイブレータの取付構造によれば、バイ ブレータの振動音が外部に漏れ難く、しかもバイブレータを固定する構造が極め て簡単となり製造コストが安く且つバイブレータ組み込み部を薄くできるという 利点がある。
【図1】本考案によるシートバイブレータの取付構造の
一実施例の縦断面図である。
一実施例の縦断面図である。
【図2】シートバイブレータの使用例を示す車両のシー
ト周りの側面図である。
ト周りの側面図である。
【図3】従来のシートバイブレータの取付構造の縦断面
図である。
図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】上記従来のシートバイブレータの取付構造にお
ける枠線とスプリングとの結合関係を示す斜視図であ
る。
ける枠線とスプリングとの結合関係を示す斜視図であ
る。
1 中倒れ部 4 バイブレータ 9 カバーパッド 10 カバー 11 メインパッド 12 収容スペース 13 補強層
Claims (3)
- 【請求項1】 シートのバイブレータ組み込み部のパッ
ド中央部に、バイブレータの形状と整合する収容スペー
スを画成し、該収容スペース内に上記バイブレータを埋
設して成るシートバイブレータの取付構造。 - 【請求項2】 前記パッドを2分割して成形し、分割さ
れた一方又は両方に上記収容スペースを画成したことを
特徴とする、請求項1に記載のシートバイブレータの取
付構造。 - 【請求項3】 前記パッドの前記バイブレータに対する
接触面の全部または一部に補強層を設けたことを特徴と
する、請求項1または2に記載のシートバイブレータの
取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7821591U JPH0586253U (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | シートバイブレータの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7821591U JPH0586253U (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | シートバイブレータの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586253U true JPH0586253U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=13655830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7821591U Pending JPH0586253U (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | シートバイブレータの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586253U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013138716A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Ts Tech Co Ltd | シート |
JP2017218152A (ja) * | 2012-05-18 | 2017-12-14 | トヨタ ボウショク アメリカ インコーポレーテッド | 車両シートのシートクッション及び車両シートのシートクッションを形成する方法 |
US10549665B2 (en) | 2012-03-15 | 2020-02-04 | Ts Tech Co., Ltd. | Vehicle seat |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6050038B2 (ja) * | 1977-08-12 | 1985-11-06 | 株式会社東芝 | X線装置用トランス |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP7821591U patent/JPH0586253U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6050038B2 (ja) * | 1977-08-12 | 1985-11-06 | 株式会社東芝 | X線装置用トランス |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013138716A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Ts Tech Co Ltd | シート |
US10549665B2 (en) | 2012-03-15 | 2020-02-04 | Ts Tech Co., Ltd. | Vehicle seat |
JP2017218152A (ja) * | 2012-05-18 | 2017-12-14 | トヨタ ボウショク アメリカ インコーポレーテッド | 車両シートのシートクッション及び車両シートのシートクッションを形成する方法 |
US10214128B2 (en) | 2012-05-18 | 2019-02-26 | Toyota Boshoku America, Inc. | Haptic motor |
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