JP2013138716A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】振動ユニットを備えるシートにおいて振動効率を向上させる。
【解決手段】シートクッションおよびシートバックを構成するシートフレームを備えたシート(車両用シート)である。シートは、シートフレーム(シートバックフレームF2)の内側に掛け渡された撓み変形可能な掛架部材(上部取付ワイヤW1および下部取付ワイヤW2)と、着座者に振動を与える振動ユニット50とを備える。振動ユニット50は、取付部分(取付部53B)の長手方向を掛架部材の掛け渡し方向(左右方向)と交差する方向(上下方向)に向けた状態で掛架部材に取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートクッションおよびシートバックを構成するシートフレームを備えたシートに関する。
従来より、シートに座った着座者にマッサージ効果や覚醒効果などを与えるため、シートクッション内やシートバック内に振動を発生させる振動ユニットを設けたシートが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8−115481号公報 特開平9−238776号公報
ところで、振動ユニットを、シートクッションのフレームやシートバックのフレームの内側に掛け渡された弾性部材に取り付ける場合には、振動ユニットの取付部分の長手方向を弾性部材の掛け渡し方向と平行に取り付けると振動効率が下がってくるおそれがある。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、振動ユニットを備えるシートにおいて振動効率を向上させることを目的とする。
また、本発明は、振動ユニットを安定して取り付けることを第2の目的とする。
また、本発明は、シートの前後方向の大型化を抑制することを第3の目的とする。
また、本発明は、シートの組立工程の自由度を向上させることを第4の目的とする。
また、本発明は、振動ユニットで発生する振動の大きさを変更可能とすることを第5の目的とする。
また、本発明は、振動ユニットで発生する振動の影響が振動させたくない部材に伝わることを抑制することを第6の目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明のシートは、シートクッションおよびシートバックを構成するシートフレームを備えたシートであって、前記シートフレームの内側に掛け渡された撓み変形可能な掛架部材と、着座者に振動を与える振動ユニットとを備え、前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を前記掛架部材の掛け渡し方向と交差する方向に向けた状態で前記掛架部材に取り付けられたことを特徴とする。
このような構成によれば、シートフレームの内側に掛け渡された撓み変形可能な掛架部材の狭い範囲を振動ユニットによって振動させることができるので、掛架部材をより大きく振動させることができる。これにより、振動効率を向上させることができる。
前記したシートは、前記シートフレームの一部である前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置され、前記左右のシートバックサイドフレームの間に左右方向に掛け渡された前記掛架部材としての取付ワイヤを介して前記左右のシートバックサイドフレームに取り付けられた板状の乗員支持部材とを備え、前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を上下方向に向けた状態で前記乗員支持部材の後面の左右方向中央部に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、乗員支持部材を左右のシートバックサイドフレームに取り付ける取付ワイヤを掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、振動ユニットを乗員支持部材の後面に取り付けたことで、振動ユニットを掛架部材に直接取り付けた場合と比較して、振動ユニットを容易かつ安定して取り付けることができる。
前記した各シートにおいて、前記振動ユニットは、モータと、前記モータの本体から延出した軸に取り付けられた偏心錘と、前記モータの本体と前記偏心錘の間に配置されて前記モータの本体が固定される板状の固定部と、前記固定部の端部から前記モータの本体と前記偏心錘が並ぶ方向に沿って延び、前記掛架部材に取り付けられる長板状の取付部とを有する取付ブラケットとを備えた構成とすることができる。
このような構成によれば、振動ユニットの大型化を抑制しつつ、振動ユニットを掛架部材に対して安定して取り付けることができる。
前記した各シートは、前記シートフレームの一部である前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置され、前記左右のシートバックサイドフレームの間に左右方向に掛け渡された前記掛架部材としての取付ワイヤを介して前記左右のシートバックサイドフレームに取り付けられた板状の乗員支持部材とを備え、前記乗員支持部材の後面には、前方に向けて凹む形状の凹部が形成され、前記振動ユニットは、少なくとも一部が前記凹部に入り込んだ状態で取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、振動ユニットの後方への突出量を抑制することができるので、振動ユニットを備えるシートの前後方向への大型化を抑制することが可能となる。
前記した振動ユニットが乗員支持部材の後面に取り付けられたシートは、前記乗員支持部材の前側に配置され、前記振動ユニットとの間で前記乗員支持部材を挟んだ状態で前記振動ユニットが締結により固定された取付板を備え、前記取付板は、前記乗員支持部材の後面に形成された後方に向けて突出するビード部に締結により固定された構成とすることができる。
このような構成によれば、振動ユニットの取付剛性を向上させることができるので、振動ユニットで発生する振動を乗員支持部材や取付ワイヤなどを介して効率良く乗員に伝達することが可能となる。
前記した振動ユニットが乗員支持部材の後面に取り付けられたシートにおいて、前記乗員支持部材は、縦断面において後面が凹むように湾曲しており、前記振動ユニットは、前記乗員支持部材の後面の上下方向中央部に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、振動ユニットの後方への突出量を抑制することができるので、振動ユニットを備えるシートの前後方向への大型化を抑制することが可能となる。
前記した振動ユニットが乗員支持部材の後面に取り付けられたシートにおいて、前記振動ユニットは、前記取付ワイヤを避けた位置に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、乗員支持部材に対し、取付ワイヤと振動ユニットのいずれを先に取り付けても良くなるので、シートの組立工程の自由度を向上させることができる。
本発明のシートは、前記シートフレームの一部である前記シートクッションのフレームを構成するシートクッションフレームと、前記シートクッションフレームの内側で前後方向に掛け渡された前記掛架部材としてのシートスプリングとを備え、前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を左右方向に向けた状態で前記シートスプリングの前後方向中央部に取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、シートクッションのシートスプリングを掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、掛架部材としてシートスプリングを利用したことで、部品点数の増加を抑制することができる。
前記した振動ユニットが偏心錘を備えるシートにおいて、前記偏心錘は、前記モータの軸方向に積層可能な少なくとも1つの板状の錘ユニットから構成され、複数の前記錘ユニットは、回転中心から径方向にずれた箇所で互いに固定可能に構成することができる。
このような構成によれば、シートのサイズや用途などに応じて錘ユニットの数を適宜設定することで、振動ユニットで発生する振動の大きさを容易に変更することができる。
前記した振動ユニットがシートスプリングに取り付けられたシートは、シートの重量または位置を検出する検出センサを備え、前記シートスプリングは、左右方向に並んで複数設けられており、前記振動ユニットは、前記検出センサの最も近くに配置されたシートスプリング以外のシートスプリングに取り付けられた構成とすることができる。
このような構成によれば、検出センサを備えるシートにおいて、振動ユニットで発生する振動の影響が検出センサに伝わることを抑制することができる。また、検出センサと振動ユニットとの干渉を抑制することができる。
本発明によれば、振動ユニットが取付部分の長手方向を掛架部材の掛け渡し方向と交差する方向に向けた状態で掛架部材に取り付けられていることで、掛架部材をより大きく振動させることができるため、振動効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、振動ユニットの取付部分の長手方向を上下方向に向けた状態で、左右方向に掛け渡された取付ワイヤを介して左右のシートバックサイドフレームに取り付けられた乗員支持部材の後面の左右方向中央部に取り付けることで、取付ワイヤを掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、振動ユニットを容易かつ安定して取り付けることができる。
また、本発明によれば、振動ユニットを、モータと、偏心錘と、板状の取付ブラケットとから構成することで、振動ユニットの大型化を抑制しつつ、振動ユニットを掛架部材に対して安定して取り付けることができる。
また、本発明によれば、振動ユニットを少なくとも一部が乗員支持部材の後面に形成された凹部に入り込んだ状態で乗員支持部材の後面に取り付けることで、シートの前後方向への大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、乗員支持部材を挟んだ状態で振動ユニットが固定される取付板を、乗員支持部材に形成されたビード部に締結により固定することで、振動ユニットで発生する振動を取付ワイヤなどを介して効率良く乗員に伝達することができる。
また、本発明によれば、振動ユニットを後面が凹むように湾曲した乗員支持部材の後面の上下方向中央部に取り付けることで、シートの前後方向への大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、振動ユニットを乗員支持部材の取付ワイヤを避けた位置に取り付けることで、乗員支持部材に対する取付ワイヤと振動ユニットの取付順が任意になるので、シートの組立工程の自由度を向上させることができる。
また、本発明によれば、振動ユニットの取付部分の長手方向を左右方向に向けた状態で、シートクッションフレームの内側で前後方向に掛け渡されたシートスプリングの前後方向中央部に取り付けることで、シートスプリングを掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、部品点数の増加を抑制することができる。
また、本発明によれば、偏心錘を積層可能な板状の錘ユニットから構成し、各錘ユニットを互いに固定可能に構成することで、振動ユニットで発生する振動の大きさを容易に変更することができる。
また、本発明によれば、振動ユニットを検出センサの最も近くに配置されたシートスプリング以外のシートスプリングに取り付けることで、振動ユニットで発生する振動の影響が検出センサに伝わることを抑制することができる。また、検出センサと振動ユニットとの干渉を抑制することができる。
第1実施形態に係るシートを構成するシートフレームの斜視図である。 シートフレームを構成するシートバックフレームを後ろから見た図である。 振動ユニットと受圧部材のビード部周辺を示す斜視図である。 図2のX−X断面図である。 振動ユニットの分解斜視図である。 本発明の作用効果を説明するための図であり、第1実施形態の説明図(a)と、比較例の説明図(b)と、第1実施形態の変形例の説明図(c)である。 第1実施形態の他の変形例に係るシートの振動ユニットの取り付けを説明するための斜視図(a)と断面図(b)である。 第2実施形態に係るシートを構成するシートフレームの斜視図である。 図8のY−Y断面図である。 第2実施形態の変形例に係るシートクッションフレームの断面図である。 変形例に係る振動ユニットの斜視図である。 他の変形例に係る振動ユニットの正面図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るシートは、自動車の運転席に使用される車両用シート(符号省略)として構成されており、シートフレームFを備えている。そして、詳細については後述するが、このシートは、受圧部材40の後面に、シートに着座した乗員(着座者)に振動を与える振動ユニット50(図3参照)が取り付けられている。振動ユニット50は、例えば、乗員がコントローラ(図示省略)を操作することで、連続的または断続的に駆動して振動を発生させ、乗員にマッサージ効果や覚醒効果などを与える。なお、本発明において、振動ユニット50の具体的な制御方法や制御のための構成などは、特に限定されるものではなく、また、本発明に直接関連しないので、本明細書では詳細な説明を省略する。
シートフレームFは、乗員が着座するシートクッションのフレームを構成するシートクッションフレームF1と、背もたれとなるシートバックのフレームを構成するシートバックフレームF2とから主に構成されている。そして、本実施形態に係るシートは、シートクッションフレームF1およびシートバックフレームF2に、ウレタンフォームなどのクッション材と、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。
シートクッションフレームF1は、左右のシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム12と、リア連結パイプ13とを主に有して構成され、左右のシートクッションサイドフレーム11、パンフレーム12およびリア連結パイプ13が溶接などによって一体に結合された枠状に形成されている。この枠状のシートクッションフレームF1の内側には、クッション材とともに乗員を支持する撓み変形可能なシートスプリング14が、パンフレーム12とリア連結パイプ13の間で前後方向に掛け渡されている。本実施形態において、シートスプリング14は、左右方向に並んで4つ設けられている。
このようなシートクッションフレームF1は、自動車のフロアにスライドレールSLを介して設置されており、これにより、シートは、前後位置を調整可能となっている。また、シートバックフレームF2は、その下部がシートクッションフレームF1の後部にリクライニング機構RLを介して回動自在に連結されている。これにより、シートバックは、シートクッションに対し前後に傾動可能となっている。
なお、本明細書において、前後、左右および上下は、リクライニング機構RLによってシートバックが倒されていない状態のシートに着座した乗員を基準とする。
シートバックフレームF2は、上部フレーム21と、左右のシートバックサイドフレーム22と、下部フレーム23とを主に有して構成され、上部フレーム21、左右のシートバックサイドフレーム22および下部フレーム23が溶接などによって一体に結合された枠状に形成されている。この枠状のシートバックフレームF2の内側(左右のシートバックサイドフレーム22の間)には、乗員の上体を後退移動可能に支持する乗員支持部材としての受圧部材40が配置されている。
上部フレーム21は、略U形状に屈曲するパイプ材で構成されており、左右方向に延びる横パイプ部21Aの前側には、図示しないヘッドレストを取り付けるための左右一対のサポートブラケット21Bが溶接によって固定されている。また、上部フレーム21の上下方向に延びる左右の縦パイプ部21Cは、それぞれ、その下部に結合される板状の左右のサイドフレーム本体部22Aと一体となって左右のシートバックサイドフレーム22を構成している。
受圧部材40は、樹脂などからなる板状の部材であり、図2に示すように、左右のシートバックサイドフレーム22の間に左右方向に掛け渡された撓み変形可能な掛架部材としての上部取付ワイヤW1および下部取付ワイヤW2を介して、左右のシートバックサイドフレーム22に後退移動可能に取り付けられている。より詳細に、上部取付ワイヤW1は、受圧部材40の背面側上部に形成された保持部としての係止部45に係止され、左右両端が上方に向けて凸となるように屈曲した後、それぞれの端部が縦パイプ部21Cに固定された支持舌片21Dに係止されることで、受圧部材40の上部を左右のシートバックサイドフレーム22に連結している。また、下部取付ワイヤW2は、受圧部材40の背面側下部に形成された保持部としての係止部46に係止され、左右の端部がサイドフレーム本体部22Aの内側面に固定された後方に揺動可能なリンク部材22B(図1参照)に係止(連結)されることで、受圧部材40を左右のシートバックサイドフレーム22に連結している。
このような取付構造により受圧部材40は、自車両の後部に他車両が追突したり、後退する自車両の後部が他車両や構造物に衝突したりして乗員の上体からシートバックに後退移動荷重が作用したときに、上部取付ワイヤW1の左右両端の屈曲部分が撓んだり、リンク部材22Bの揺動によって下部取付ワイヤW2の左右の端部が後方へ移動したりすることで、左右のシートバックサイドフレーム22に対して後退移動する。これにより、乗員の上体がシートバックに沈み込むことになるので、乗員に対する追突時などの荷重の影響を緩和することができるようになっている。また、上記したような受圧部材40の取付構造により、受圧部材40に取り付けられた振動ユニット50が大きな荷重を受けた場合の衝撃を吸収することも可能となる。なお、リンク部材22Bは、引張コイルばねなどを用いた公知の機構により、所定値以上の後退移動荷重が作用した場合に後方へ揺動するように構成されている。
受圧部材40の後面の中央付近には、後方に向けて突出する補強用突出部としてのビード部41が形成されている。ビード部41は、図3に示すように、左右方向に並ぶ3つの縦ビード部41Aと、縦ビード部41Aの端部をつなぐ2つの横ビード部41Bとから枠状に構成されている。別の言い方をすると、受圧部材40の後面の中央付近には、ビード部41(縦ビード部41Aと横ビード部41B)に囲まれた領域が、前方に向けて凹む形状をなす凹部42を形成している。また、図4に示すように、受圧部材40は、その全体が縦断面において、後面の上下方向中央付近が凹むように湾曲している。このように受圧部材40は、ビード部41や凹部42(凹凸)を有し、また、全体が湾曲していることで、剛性が高くなっている。
図3に戻り、振動ユニット50は、モータ51と、偏心錘52と、取付ブラケット53とを主に備え、モータ51が回転駆動することで振動を発生させるように構成されている。
偏心錘52は、略扇形状に形成された錘であり、図5に示すように、扇の要となる箇所付近でモータ本体51Aから延出した回転軸51Bに取り付けられている。この偏心錘52は、モータ51の軸方向に積層可能な板状の錘ユニット52A,52Bから主に構成されている。錘ユニット52Aは、モータ51の回転軸51Bに直接固定されるユニットであり、回転軸51Bが圧入される取付穴52Lと、ネジ溝が形成された複数のネジ穴52Mとを主に有している。また、錘ユニット52Bは、錘ユニット52Aを介して回転軸51Bに固定されるユニットであり、複数の錘固定部としての貫通穴52Pを有している。ネジ穴52Mと貫通穴52Pは、偏心錘52の回転中心から径方向にずれた箇所、具体的には、錘ユニット52A,52Bの三箇所の頂部付近で、錘ユニット52A,52Bを積層したときに対応するネジ穴52M、貫通穴52P同士が連通するように形成されている。このような構成により、錘ユニット52A,52Bは、積層して貫通穴52Pおよびネジ穴52Mにネジ54を螺合することで互いに固定され、ネジ54を取り外すことで互いに分離可能となっている。なお、貫通穴52Pは、内周面にネジ溝が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。また、錘ユニット52Bは、錘ユニット52Aと同一構成の部品であってもよい。
取付ブラケット53は、金属や樹脂などから形成された略L形状に屈曲する板状の部材であり、モータ本体51Aと偏心錘52の間に配置されてモータ本体51Aがネジ55により固定される固定部53Aと、固定部53Aの図示下端部からモータ本体51Aと偏心錘52が並ぶ方向(モータ51の軸方向)に沿ってモータ本体51A側に向けて延びる取付部53Bとを主に有している。取付部53Bは、モータ51の軸方向と直交する方向に長い長板状をなしており、長手方向の両端部に貫通穴53Cが1つずつ形成されている。
このような振動ユニット50は、図2に示すように、受圧部材40の後面に固定されることで、受圧部材40を介して、上部取付ワイヤW1および下部取付ワイヤW2に取り付けられている。より詳細に、振動ユニット50は、取付ブラケット53の取付部53Bの長手方向を上下方向に向けた状態で、受圧部材40の後面の左右方向中央部であって、かつ、上下方向中央部に取り付けられている。さらに言えば、振動ユニット50は、受圧部材40を介して上下の取付ワイヤW1,W2に取り付けられているが、後ろから見ると、上部取付ワイヤW1および下部取付ワイヤW2を避けた位置、具体的には、上下方向において上部取付ワイヤW1と下部取付ワイヤW2の間で受圧部材40の後面に取り付けられている。
ここで、振動ユニット50の具体的な固定方法について説明する。
図4に示すように、振動ユニット50は、受圧部材40の前側に配置された取付板60との間で受圧部材40を挟んだ状態で、取付部材としてのボルトB5とナットN5の締結(螺合)により受圧部材40に固定されている。取付板60は、ビード部41の裏側(前側)の左右方向中央部に配置され、ビード部41(上下の横ビード部41B)の頂面にボルトB6とナットN6の螺合により受圧部材40に固定されている。そして、図3に示すように、振動ユニット50は、取付板60とビード部41(中央の縦ビード部41A)の頂部に挿通されたボルトB5に取付部53Bの貫通穴53Cを挿通し、ボルトB5にナットN5を螺合することで受圧部材40に固定されている。
なお、振動ユニット50は、取付部53Bが中央の縦ビード部41Aに載置されるように配置されている。そして、本実施形態においては、図4に示すように、偏心錘52の一部が取付ブラケット53(取付部53B)の前面から前に飛び出していることで、振動ユニット50は、その一部(偏心錘52の一部)が凹部42に入り込んだ状態で取り付けられている。
次に、以上のように構成されたシートの作用効果について説明する。
本実施形態では、振動ユニット50が、取付部53Bの長手方向を取付ワイヤW1,W2の掛け渡し方向である左右方向と直交する上下方向に向けた状態で、受圧部材40を介して取付ワイヤW1,W2の左右方向中央部に取り付けられているので、図6(a)に示すように、取付ワイヤW1,W2の中央部の狭い範囲を振動ユニット50によって振動させることができる。これにより、本実施形態では、いわば掛架された線状の部材の中央(撓みやすい箇所)に点状に力を加えた場合のように、取付ワイヤW1,W2を上下および前後に大きく振動させることができる。
一方、図6(b)に示すように、振動ユニット50が取付ワイヤW1,W2の左右方向中央部に取り付けられていても、取付部53Bの長手方向が取付ワイヤW1,W2の掛け渡し方向(左右方向)を向いている場合には、振動ユニット50の駆動によって、いわば掛架された線状の部材の中央に面状に力が加えられることになるので、本実施形態と比較して、取付ワイヤW1,W2の振動は小さくなる。
以上のように、図6(a)に示した本実施形態の構成では、振動効率を向上させることができるので、図6(b)に参考として示した比較例の構成と同じ強さの振動を発生させる振動ユニット50を用いて取付ワイヤW1,W2をより大きく振動させることができる。また、前記した比較例の構成と同等の強さの振動を得ることを目的とした場合、モータ51の出力が小さい振動ユニット50や小型の振動ユニット50などの採用が可能となる。なお、取付ワイヤW1,W2をより効率良く振動させるため、振動ユニット50の振動数は、取付ワイヤW1,W2(掛架部材)の固有振動数と略同じであることが望ましい。
本実施形態では、図2に示したように、振動ユニット50が、取付部53Bの長手方向を上下方向に向けた状態で、取付ワイヤW1,W2を介して左右のシートバックサイドフレーム22に取り付けられた受圧部材40の後面の左右方向中央部に取り付けられているので、取付ワイヤW1,W2を掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、振動ユニット50を受圧部材40の後面に取り付けたことで、振動ユニット50を上部取付ワイヤW1または下部取付ワイヤW2に直接取り付けたような構成と比較して、振動ユニット50を容易かつ安定して取り付けることができる。
なお、本実施形態では、受圧部材40の左右の両端部(振動ユニット50の左右方向外側の位置)に、貫通孔としてのスリット47が設けられているので、受圧部材40の撓みやすさが向上している。さらに言えば、スリット47は、左右方向において係止部45と隣り合うように形成されているので、受圧部材40の撓みやすさはより向上している。これらにより、振動効率をより向上させることができるようになっている。
また、振動ユニット50が取付ワイヤW1,W2を避けた位置で受圧部材40に取り付けられているので、受圧部材40に対し、取付ワイヤW1,W2と振動ユニット50のいずれを先に取り付けても良くなる。すなわち、受圧部材40に対する取付ワイヤW1,W2と振動ユニット50の取付順が任意となるので、シートの組立工程の自由度を向上させることができる。
また、図4に示したように、振動ユニット50が、ビード部41に締結により固定された取付板60との間で、受圧部材40を挟んだ状態で締結により固定されているので、振動ユニット50の取付剛性を向上させることができる。これにより、振動ユニット50で発生する振動を受圧部材40や取付ワイヤW1,W2などを介して効率良く乗員に伝達することができる。
また、振動ユニット50の一部が、受圧部材40の後面に形成された凹部42に入り込んだ状態で取り付けられているので、振動ユニット50の後方への突出量を抑制することができる。また、振動ユニット50が、縦断面において後面が凹むように湾曲する受圧部材40の後面の上下方向中央部に取り付けられているので、これによっても、振動ユニット50の後方への突出量を抑制することができる。これらにより、振動ユニット50を備えるシートの前後方向への大型化を抑制することができる。なお、受圧部材40の後面に凹部42が形成されたり、受圧部材40の後面が凹むように湾曲していたりすることで、受圧部材40には前(乗員側)に向けて突出する部分が形成されることとなるが、乗員と受圧部材40との間にはクッション材(図示省略)が配置されているため特に問題は生じない。
また、図5に示したように、本実施形態の振動ユニット50は、モータ51と、偏心錘52と、取付ブラケット53とから構成されているので、その大型化を抑制しつつ、取付ブラケット53により振動ユニット50を受圧部材40(取付ワイヤW1,W2)に対して安定して取り付けることができる。
また、偏心錘52が積層可能な錘ユニット52A,52Bから構成され、複数の錘ユニット52A,52Bが互いに固定可能に構成されているので、シートのサイズや用途などに応じて錘ユニット52Bの数を0(錘ユニット52Aだけの状態)からn(nは自然数を示す。)まで適宜設定することで、振動ユニット50で発生する振動の大きさを容易に変更することができる。これにより、例えば、サイズの異なるシートごとに専用の偏心錘を準備する必要がなくなるため、種類の異なるシート間において部品を共通化することができる。また、部品の共通化によりシートの低コスト化が可能となる。また、本実施形態において、錘ユニット52A,52Bは、回転中心から径方向にずれた箇所でネジ54により互いに固定可能に構成されているので、このネジ54のような固定に使用する部材も錘として利用することができる。なお、錘ユニット52Bの数の変更は、シートの組立工程の途中(偏心錘52の組立工程)で行うほか、さらに、シートクッションの後を開くことで受圧部材40(振動ユニット50)を露出可能に構成しておくことで、シートの組立後においても行えるようにしてもよい。そして、そのために、錘ユニット52Bは、ネジ54などを使用しなくても着脱できるように構成されていてもよい。
以上説明した実施形態では、振動ユニット50(取付部53B)が中央の縦ビード部41Aに載置されるように固定されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7(a),(b)に示すように、振動ユニット50は、取付部53Bが、略矩形の枠状をなすビード部41’によって囲まれた領域に形成される凹部42’の底面に載置されるように固定されていてもよい。すなわち、振動ユニット50は、取付部53Bが凹部42’内に入り込んだ状態で取り付けられていてもよい。これによれば、振動ユニット50の後方への突出量をより抑制できるので、シートの前後方向への大型化をさらに抑制することが可能となる。ちなみに、図7に示す変形例では、偏心錘52が凹部42’の底面に干渉しないように、偏心錘52が取付ブラケット53(取付部53B)の前面から前に飛び出さないように構成されている。より詳細には、図7に示す偏心錘52は、その回転軌跡がモータ本体51Aの外周とほぼ重なるような大きさに形成されている。これによれば、振動ユニット50をコンパクト化することができる。
なお、図6(c)に示すように、本発明において、振動ユニット50は、取付部53Bの長手方向を取付ワイヤW1,W2の掛け渡し方向である左右方向と直交する上下方向に向けた状態で、受圧部材40を介して取付ワイヤW1,W2の端近く(最も端は除く。)に取り付けられていてもよい。これによっても、振動ユニット50によって、いわば掛架された線状の部材に点状に力を加えることができるので、取付ワイヤW1,W2を大きく振動させることができる。ちなみに、本発明において、振動ユニット50は、図6(c)に示す位置(図示右側の同様の位置も含む)よりも中央寄りに配置されていることが望ましく、取付ワイヤW1,W2の中央に配置されていることが最も望ましい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、前記した第1実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付して、その説明を省略することとする。
図8に示すように、第2実施形態に係るシートにおいては、振動ユニット50が、シートクッション内(シートクッションフレームF1の内側)に配置されている。
本実施形態のシートは、シートクッションフレームF1とスライドレールSLとの4箇所(1箇所は図示省略)の連結部分に、検出センサとしての荷重検出センサ70を備えている。荷重検出センサ70は、シートの重量、より詳細には、シートクッションに作用する荷重を検出する公知のセンサである。詳細な説明は省略するが、荷重検出センサ70の検出結果は、例えば、エアバッグ装置80の展開などを制御するために用いられる。
本実施形態において、振動ユニット50は、取付部53Bの長手方向を左右方向に向けた状態で、本実施形態の掛架部材としてのシートスプリング14の下面の前後方向中央部に取り付けられている。さらに言えば、本実施形態において、振動ユニット50は、荷重検出センサ70の最も近くに配置されたシートスプリング14以外のシートスプリング14に取り付けられている。具体的には、図9に示すように、振動ユニット50は、最も右に配置されたシートスプリング14Aと最も左に配置されたシートスプリング14Dの間に配置されたシートスプリング14B,14Cのうちのシートスプリング14Cに取り付けられている。なお、シートスプリング14への振動ユニット50の取り付け方法(固定方法)は、特に限定されず、例えば、取付部53Bを結束バンドなどによりシートスプリング14に固定してもよいし、取付ブラケット53が金属製である場合には、取付部53Bを溶接によりシートスプリング14に固定してもよい。
以上説明した本実施形態においても、振動ユニット50が、取付部53Bの長手方向を左右方向に向けた状態でシートスプリング14の前後方向中央部に取り付けられていることで、振動ユニット50の駆動によりシートスプリング14を、掛架された撓み変形可能な部材の中央に点状に力を加えた場合のように、上下および左右に大きく振動させることができる。
また、本実施形態では、振動ユニット50が、取付部53Bの長手方向を左右方向に向けた状態でシートスプリング14の前後方向中央部に取り付けられていることで、シートスプリング14を掛架部材として利用して、振動効率の向上を図ることができる。また、掛架部材としてシートスプリング14を利用したことで、部品点数の増加を抑制することができる。
また、振動ユニット50が、荷重検出センサ70の最も近くに配置されたシートスプリング14A,14D以外のシートスプリング14Cに取り付けられていることで、振動ユニット50で発生する振動の影響が荷重検出センサ70に伝わることを抑制することができる。また、荷重検出センサ70と振動ユニット50との干渉を抑制することができる。
なお、以上説明した第2実施形態では、振動ユニット50がシートスプリング14Cに取り付けられていたが、これに限定されず、シートスプリング14Bに取り付けられていてもよい。また、図10に示すように、振動ユニット50は、シートスプリング14Bとシートスプリング14Cにまたがるように取り付けられていてもよい。この場合は、乗員に対し左右方向中央で振動を与えることが可能となるので、振動効率をより向上させることができる。また、図8および図9では、シートスプリング14が4つ設けられた構成を例示したが、シートスプリングは複数設けられていればよく、例えば、シートスプリングは、2つや3つであってもよいし、5つ以上設けられていてもよい。さらに、上記した実施形態では、検出センサとして荷重検出センサ70を例示したが、これに限定されず、例えば、検出センサは、シートの位置、具体的には、前後位置や高さ位置などを検出する位置検出センサなどであってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態で示した振動ユニット50の構成は一例であり、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実施形態の取付ブラケット53は、図3などに示したように、固定部53Aの幅が取付部53Bの幅(長手方向の長さ)と同じであったが、これに限定されず、図11に示すように、固定部53Aの幅が取付部53Bの幅よりも短くてもよい。言い換えると、固定部53Aは、モータ51の固定面が確保されていれば、その形状や大きさなどは特に限定されるものではない。また、前記実施形態では、複数の錘ユニット52A,52Bは、ネジ54により固定される構成であったが、これに限定されず、ボルトとナットの螺合や、針金などにより固定されるように構成されていてもよい。なお、図12に二点鎖線で示すように、ネジやボルト、針金などを通すための貫通穴52Hが、図12に示す方向から見て、取付ブラケット53の外側に配置されるようなサイズに偏心錘52を形成することで、複数の錘ユニットの固定作業を容易にすることができる。また、前記実施形態の偏心錘52は、積層可能な錘ユニット52A,52B(複数部品)から構成されていたが、これに限定されず、偏心錘は一部品として形成されていてもよい。なお、本発明において、偏心錘の形状やモータの駆動方式などは、特に限定されるものではない。
前記実施形態では、振動ユニット50が、取付部53B(取付部分)の長手方向を取付ワイヤW1,W2(掛架部材)の掛け渡し方向と直交する方向に向けた状態で、受圧部材40を介して取付ワイヤW1,W2に取り付けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、振動ユニットは、取付部分の長手方向を掛架部材の掛け渡し方向と交差する方向に向けた状態で、具体的には、掛架部材に対し0°よりも大きく90°よりも小さい角度をなすような向きで、掛架部材に取り付けられていてもよい。なお、本発明において、振動ユニットの取付部分の長手方向とは、取付部分の掛架部材に対して振動を伝達する領域が延びる方向を意味する。したがって、前記実施形態では、取付部53Bが長板状をなしていたが、これに限定されず、例えば、取付部53Bが正方形の板状をなしていてもよい。
前記第1実施形態では、振動ユニット50が受圧部材40を介して上下の取付ワイヤW1,W2(掛架部材)に取り付けられていたが、本発明はこれに限定されず、前記した第2実施形態と同様に、掛架部材に直接取り付けられていてもよい。また、前記第1実施形態では、掛架部材として上下の取付ワイヤW1,W2を例示したが、これに限定されず、例えば、振動ユニットがシートバック内に配置される構成において、掛架部材は、シートバックフレームの内側に掛け渡されたシートスプリングなどであってもよい。また、前記第1実施形態では、掛架部材が左右方向に掛け渡されていたが、これに限定されず、例えば、上下方向に掛け渡されていてもよい。また、前記第2実施形態では、掛架部材としてのシートスプリング14が前後方向に掛け渡されていたが、これに限定されず、例えば、左右方向に掛け渡されていてもよい。さらに、前記実施形態では、掛架部材(上下の取付ワイヤW1,W2やシートスプリング14)が左右方向または前後方向に掛け渡されていたが、これに限定されず、例えば、図2を参考にして説明すると、掛架部材は、上部フレーム21の横パイプ部21Aと縦パイプ部21Cの間で斜めに掛け渡されていてもよい。
前記実施形態では、受圧部材40(乗員支持部材)の後面の凹部42がビード部41に囲まれることで形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、凹部は、乗員支持部材の後面が前方に向けて凹むことで形成されていてもよい。なお、乗員支持部材の前面に後方に向けて凹む凹部が形成されている場合には、当該乗員支持部材の前面に形成された凹部内に振動ユニットを取り付けてもよい。また、前記実施形態では、振動ユニット50は、その一部が凹部42,42’に入り込んだ状態で受圧部材40に取り付けられていたが、これに限定されず、例えば、振動ユニットが小型である場合には、その全体が凹部に入り込んだ状態で乗員支持部材に取り付けられていてもよい。
前記実施形態では、取付板60がビード部41に締結により固定されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、乗員支持部材がビード部を有しない構成において、取付板は、乗員支持部材の前面に固定されていてもよい。また、前記実施形態では、振動ユニット50が取付板60との間で受圧部材40を挟んだ状態で締結によりに固定されていたが、これに限定されず、例えば、取付板を備えない構成において、振動ユニットは、乗員支持部材に結束バンドなどにより固定されていてもよい。
前記実施形態では、受圧部材40が縦断面において後面が凹むように湾曲していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、板状の乗員支持部材は、横断面において後面が凹むように湾曲していてもよい。この場合、振動ユニットを乗員支持部材の後面の左右方向中央部に取り付けることで、前記実施形態と同様に、シートの前後方向への大型化を抑制することができる。
前記実施形態では、本発明を自動車で使用されるシート(車両用シート)に適用した例を示したが、これに限定されず、その他の乗物、例えば、船舶や航空機などで使用されるシートに適用することもできる。また、本発明は、乗物用シートに限定されず、例えば、映画館や家庭などで使用されるシートに適用することもできる。
14 シートスプリング
22 シートバックサイドフレーム
40 受圧部材
41 ビード部
42 凹部
50 振動ユニット
51 モータ
51A モータ本体
51B 回転軸
52 偏心錘
52A 錘ユニット
52B 錘ユニット
53 取付ブラケット
53A 固定部
53B 取付部
60 取付板
70 荷重検出センサ
F シートフレーム
F1 シートクッションフレーム
F2 シートバックフレーム
W1 上部取付ワイヤ
W2 下部取付ワイヤ

Claims (10)

  1. シートクッションおよびシートバックを構成するシートフレームを備えたシートであって、
    前記シートフレームの内側に掛け渡された撓み変形可能な掛架部材と、
    着座者に振動を与える振動ユニットとを備え、
    前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を前記掛架部材の掛け渡し方向と交差する方向に向けた状態で前記掛架部材に取り付けられたことを特徴とするシート。
  2. 前記シートフレームの一部である前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、
    前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置され、前記左右のシートバックサイドフレームの間に左右方向に掛け渡された前記掛架部材としての取付ワイヤを介して前記左右のシートバックサイドフレームに取り付けられた板状の乗員支持部材とを備え、
    前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を上下方向に向けた状態で前記乗員支持部材の後面の左右方向中央部に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のシート。
  3. 前記振動ユニットは、
    モータと、
    前記モータの本体から延出した軸に取り付けられた偏心錘と、
    前記モータの本体と前記偏心錘の間に配置されて前記モータの本体が固定される板状の固定部と、前記固定部の端部から前記モータの本体と前記偏心錘が並ぶ方向に沿って延び、前記掛架部材に取り付けられる長板状の取付部とを有する取付ブラケットとを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート。
  4. 前記シートフレームの一部である前記シートバックの左右のフレームを構成する左右のシートバックサイドフレームと、
    前記左右のシートバックサイドフレームの間に配置され、前記左右のシートバックサイドフレームの間に左右方向に掛け渡された前記掛架部材としての取付ワイヤを介して前記左右のシートバックサイドフレームに取り付けられた板状の乗員支持部材とを備え、
    前記乗員支持部材の後面には、前方に向けて凹む形状の凹部が形成され、
    前記振動ユニットは、少なくとも一部が前記凹部に入り込んだ状態で取り付けられたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシート。
  5. 前記乗員支持部材の前側に配置され、前記振動ユニットとの間で前記乗員支持部材を挟んだ状態で前記振動ユニットが締結により固定された取付板を備え、
    前記取付板は、前記乗員支持部材の後面に形成された後方に向けて突出するビード部に締結により固定されたことを特徴とする請求項2または請求項4に記載のシート。
  6. 前記乗員支持部材は、縦断面において後面が凹むように湾曲しており、
    前記振動ユニットは、前記乗員支持部材の後面の上下方向中央部に取り付けられたことを特徴とする請求項2、請求項4および請求項5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 前記振動ユニットは、前記取付ワイヤを避けた位置に取り付けられたことを特徴とする請求項2および請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のシート。
  8. 前記シートフレームの一部である前記シートクッションのフレームを構成するシートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームの内側で前後方向に掛け渡された前記掛架部材としてのシートスプリングとを備え、
    前記振動ユニットは、取付部分の長手方向を左右方向に向けた状態で前記シートスプリングの前後方向中央部に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のシート。
  9. 前記偏心錘は、前記モータの軸方向に積層可能な少なくとも1つの板状の錘ユニットから構成され、
    複数の前記錘ユニットは、回転中心から径方向にずれた箇所で互いに固定可能に構成されたことを特徴とする請求項3に記載のシート。
  10. シートの重量または位置を検出する検出センサを備え、
    前記シートスプリングは、左右方向に並んで複数設けられており、
    前記振動ユニットは、前記検出センサの最も近くに配置されたシートスプリング以外のシートスプリングに取り付けられたことを特徴とする請求項8に記載のシート。
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