JP5833979B2 - シートの弾性支持構造 - Google Patents

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この発明は、シートの弾性支持構造に関するものである。
車両用のシートは、良好な乗り心地を確保するため、車両の停止時にアイドリング状態のエンジンから入力される振動(以下、「アイドル振動」という。)および車両の走行時に路面から入力される振動(以下、「走行振動」という。)の影響を回避するように、車両のフロアに支持されることが望まれる。
例えば、特許文献1には、筒体と、筒体の中心軸に沿って設けられた支持棒とを備え、支持棒の先端上部がシート側のシートフレームと接合し、筒体の下縁部がフロア側のスライドレールと接合し、筒体と支持棒との間に介装されたゴム状弾性体を備えた車両用シートレッグ(請求項の「弾性支持体」に相当。)が記載されている。
特許文献1によれば、車両の振動によりゴム状弾性体にせん断力が負荷されることとなり、このゴム状弾性体の粘弾性的特性により筒体から支持棒への振動伝達、すなわちフロア側からシート側への振動伝達を緩和し、車両の乗り心地を向上させることができるとされている。
特開2010−132178号公報
しかし、従来技術のシートの弾性支持構造においては、以下の課題がある。
車両用シートレッグの支持棒が接合されるシートフレームの下面および車両用シートレッグの筒部が接合されるスライドレールの上面は、平坦に形成されている。また、車両用シートレッグを接合する際のシートフレームおよびスライドレールへの組付け方法については、具体的に開示されていない。したがって、車両用シートレッグを接合する際、車両用シートレッグの位置決めおよび組付けが困難となるおそれがある。
さらに、車両用シートレッグは、シートとフロアとの間に配置されているため、シートの位置が車両用シートレッグの軸方向の長さに対応して高くなる。したがって、シートのレイアウト自由度が低下するおそれがある。
そこで本発明は、弾性支持体を容易に位置決めかつ組付けできるとともに、シートの位置が高くなるのを抑制してシートのレイアウト自由度を確保できるシートの弾性支持構造の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のシートの弾性支持構造は、外筒部材(例えば、実施形態における外筒部材51)と、前記外筒部材の内側に配置される内筒部材(例えば、実施形態における内筒部材56)と、前記外筒部材と前記内筒部材との間に介在される弾性体(例えば、実施形態における弾性体61)とを有する弾性支持体(例えば、実施形態における弾性支持体50)を設け、前記弾性支持体をフロア側部材(例えば、実施形態におけるスライドアジャスター45)と前記フロア側部材に対向するシート側部材(例えば、実施形態におけるフットメンバー25)との間に介在させたシート(例えば、実施形態におけるシート10)の弾性支持構造において、前記外筒部材の外周面(例えば、実施形態における外周面52b)には、前記弾性支持体の径方向外側に突出し、かつ前記弾性支持体の軸線(例えば、実施形態における軸線O)方向で離間する第1と第2の突出部(例えば、実施形態における第1の突出部53、第2の突出部54)を備え、前記フロア側部材および前記シート側部材のうち一方部材(例えば、実施形態におけるスライドアジャスター45)に、前記内筒部材の前記軸線方向の端部(例えば、実施形態における端部57)が当接され、前記フロア側部材および前記シート側部材のうち他方部材(例えば、実施形態におけるフットメンバー25)に、前記外筒部材および前記第1と第2の突出部の一方(例えば、実施形態における第1の突出部53)が挿入可能な貫通孔(例えば、実施形態における貫通孔30)を備え、前記貫通孔に前記弾性支持体の前記外筒部材が挿入された状態で、前記弾性支持体を前記弾性支持体の周方向に所定角度回転させることで、前記第1と第2の突出部の間に前記貫通孔の内縁部(例えば、実施形態における内縁部30a)が配置されることを特徴としている。
本発明によれば、弾性支持体を貫通孔に挿入した後、周方向に所定角度回転させることにより、前記他方部材の貫通孔の内縁部が第1と第2の突出部の間に配置されるので、第1と第2の突出部が貫通孔の内縁部に係止されて、前記他方部材および弾性支持体の前記軸線方向への相対移動が規制される。したがって、弾性支持体を貫通孔に挿入した後、周方向に所定角度回転させるだけで、前記他方部材に対して弾性支持体を容易に位置決めかつ組付けできる。
また、前記他方部材の貫通孔の内縁部は、弾性支持体の前記軸線方向の両端部よりも内側であって第1と第2の突出部の間に配置される。これにより、弾性支持体の前記軸線方向の両端部にフロア側部材とシート側部材とが接合された従来技術と異なり、弾性支持体の軸線方向の長さに制限されることなくシートの位置を設定できる。したがって、シートの位置が高くなるのを抑制してシートのレイアウト自由度を確保できる。
また、前記内筒部材の径方向内側に、前記内筒部材を前記一方部材に締結する締結部材(例えば、実施形態におけるボルト85)を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、締結部材により前記一方部材に内筒部材を締結するので、簡単な構造で前記一方部材に弾性支持体を固定できる。また、内筒部材の径方向内側に締結部材を設けることにより、内筒部材の径方向外側に締結部材を設ける場合よりも、内筒部材が径方向外側に大型化するのを抑制できる。したがって、弾性支持体の大型化を抑制できるので、シートのレイアウト自由度をさらに確保できる。
また、前記弾性支持体を前記周方向に所定角度回転させた位置で、前記第1の突出部および前記第2の突出部の前記貫通孔に挿入された一方と当接する回転ストッパ部(例えば、実施形態における回転ストッパ部33)を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、弾性支持体の回転角度を所定角度に規制でき、弾性支持体の組付け作業時における弾性支持体の回転終了の目安とできる。したがって、第1と第2の突出部の間に前記貫通孔の内縁部を確実に配置し、前記他方部材に対して弾性支持体を位置決めできる。
また、前記第1と第2の突出部の前記一方は、前記軸線を挟んで前記外筒部材の前記径方向の両側に形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、軸線を挟んで片側にのみ突出部を形成した場合と比較して、前記他方部材と弾性支持体とが相対移動しようとしたとき、突出部に加わる応力を分散して相対移動を規制できる。また、突出部を径方向の両側に形成することで、弾性支持体の組付け時に、貫通孔内で弾性支持体がガタつくのを抑制できる。さらに、外筒部材の周方向に沿って突出部を3箇所以上形成した場合と比較して、周方向における突出部の間に配置可能な貫通孔の内縁部の領域を広角に確保できる。したがって、前記他方部材と弾性支持体との相対移動を確実に抑制して弾性支持体を位置決めできる。
本発明によれば、弾性支持体を貫通孔に挿入した後、周方向に所定角度回転させることにより、前記他方部材の貫通孔の内縁部が第1と第2の突出部の間に配置されるので、第1と第2の突出部が貫通孔の内縁部に係止されて、前記他方部材および弾性支持体の前記軸線方向への相対移動が規制される。したがって、弾性支持体を貫通孔に挿入した後、周方向に所定角度回転させるだけで、前記他方部材に対して弾性支持体を容易に位置決めかつ組付けできる。
また、前記他方部材の貫通孔の内縁部は、弾性支持体の前記軸線方向の両端部よりも内側であって第1と第2の突出部の間に配置される。これにより、弾性支持体の前記軸線方向の両端部にフロア側部材とシート側部材とが接合された従来技術と異なり、弾性支持体の軸線方向の長さに制限されることなくシートの位置を設定できる。したがって、シートの位置が高くなるのを抑制してシートのレイアウト自由度を確保できる。
シートの弾性支持構造により支持されたシートの斜視図である。 シート支持機構の拡大図である。 シート支持機構の分解斜視図である。 図3におけるフットメンバーおよび弾性支持体の拡大図である。 図2のA−A線に沿った断面図である。 軸線方向から見たときのフットメンバーおよび弾性支持体の説明図である。 図6のB−B線に沿った断面図である。 車両に発生する各種振動の周波数の説明図である。 弾性支持体の他の配置例の説明図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
図1は、シートの弾性支持構造により支持されたシート10の斜視図である。
図1に示すように、車両1は、例えば車室内1aに例えば三列シート(一部不図示)を備えたミニバンタイプの車両である。実施形態では、二列目シート10(以下、単に「シート10」という。)に採用される弾性支持構造を例にして説明する。
なお、以下の説明では、車両1の前後方向をX方向とし、前側を+X側とし、後側を−X側とする。また、車両1の左右方向をY方向とし、左側を+Y側とし、右側を−Y側とする。また、車両1の高さ方向をZ方向とし、上側を+Z側とし、下側を−Z側とする。
シート10は、右側シート11、センターシート12および不図示の左側シートにより構成されており、右側シート11とセンターシート12、および左側シートは、それぞれシート支持機構20を介して車体フロア3に固定されている。なお、右側シート11およびセンターシート12の車体フロア3に対する支持構造、および左側シートの車体フロア3に対する支持構造は同一となっている。したがって、以下の説明では、右側シート11およびセンターシート12の車体フロア3に対する支持構造について説明をし、左側シートの車体フロア3に対する支持構造については、説明を省略している。
右側シート11およびセンターシート12は、それぞれ使用者(不図示)の尻部および腿部を支持するシートクッション11a,12aと、使用者の腰部および背部を支持するシートバック11b,12bと、を備えている。シートバック11b,12bは、それぞれシートクッション11a,12aに対して、それぞれ不図示のリクライニング機構を介して回動可能に結合されている。
シートクッション11a,12aの−Z側には、シート支持機構20が設けられている。シート支持機構20は、シートクッション11a,12aに固定されており、右側シート11およびセンターシート12を一体的に支持している。
図2は、シート支持機構20の拡大図であり、図3は、シート支持機構20の分解斜視図である。なお、図2および図3では、説明をわかりやすくするために、シート10(図1参照)の図示を省略している。
図2に示すように、シート支持機構20は、シートベース21と、一対のフットメンバー25(25a,25b)(請求項の「シート側部材」および「他方部材」に相当。)と、ロアレール41(41a,41b)とスライドアジャスター45(45a,45b)(請求項の「フロア側部材」および「一方部材」に相当。)とを備えた一対のスライド機構40(40a,40b)と、フットメンバー25とスライドアジャスター45との間に介在する弾性支持体50と、により構成されている。
以下、シート支持機構20を構成する各部品、および弾性支持体50をフットメンバー25とスライドアジャスター45との間に介在させたシート10の弾性支持構造の詳細について説明する。
図3に示すように、シートベース21は、+Y側および−Y側に設けられた一対の支持プレート22(22a,22b)と、+X側および−X側に設けられて一対の支持プレート22a,22bを連結する一対の連結部材23(23a,23b)とにより、Z方向から見て略矩形枠状に形成されている。
一対の支持プレート22a,22bは、Y方向に所定の厚さを有し、XZ平面に対して略平行に形成された略平板状の部材であり、互いに対向して配置されている。
一対の連結部材23a,23bは、例えばY方向に延在する中空の角パイプ材であり、一対の支持プレート22a,22bの内側に配置されて、一対の支持プレート22a,22bを接続している。
図1に示すように、シートベース21は、右側シート11およびセンターシート12の−Z側に配置されており、右側シート11のシートクッション11aおよびセンターシート12のシートクッション12aをY方向に連結した状態で一体的に支持している。
(フットメンバー)
図2に示すように、一対のフットメンバー25a,25bは、それぞれシートベース21を構成する一対の支持プレート22a,22bの−Z側に設けられている。なお、一対のフットメンバー25a,25bは略同一形状に形成されている。したがって、以下では、+Y側に設けられたフットメンバー25aについて説明をし、−Y側に設けられたフットメンバー25bについては、詳細な説明を省略する。
図3に示すように、フットメンバー25aは、Y方向から見て−Z側に開いた略アーチ状に形成されており、X方向に沿って延在するメンバー本体部26と、+X側端部に設けられた+X側固定部27および−X側端部に設けられた−X側固定部28とにより形成されている。
メンバー本体部26のX方向の長さは、支持プレート22aのX方向の長さと略同一となるように形成されており、支持プレート22aの−Z側に例えば不図示のボルト等により固定される。
+X側固定部27および−X側固定部28は、それぞれ−Z側に傾斜する傾斜面となっており、+X側固定部27と−X側固定部28との離間距離は、+Z側から−Z側に向かって漸次大きくなるように形成されている。
メンバー本体部26、+X側固定部27および−X側固定部28のY方向両側には、対向する一対の補強リブ29,29がZ方向に立設されている。一対の補強リブ29,29は、X方向に沿ってメンバー本体部26、+X側固定部27および−X側固定部28の全体にわたって形成されており、フットメンバー25aの強度を向上させている。
図4は、図3におけるフットメンバー25aおよび弾性支持体50の拡大図である。なお、図4では、説明をわかりやすくするために、一対の補強リブ29,29の図示を省略している。また、以下では、弾性支持体50の中心軸を軸線Oとして説明する。
図4に示すように、フットメンバー25aの+X側固定部27および−X側固定部28(図3参照)には、貫通孔30が形成されている。なお、−X側固定部28には、+X側固定部27と同様に貫通孔30が形成されている。したがって、以下では、+X側固定部27の貫通孔30について説明をし、−X側固定部28の貫通孔30(図3参照)については詳細な説明を省略する。
+X側固定部27の貫通孔30は、軸線O方向から見て略円形状に形成されている。貫通孔30の内縁部30aのうち、貫通孔30の中心軸(軸線Oと同一)を挟んでX方向の両側には、凹部31,31が形成されている。凹部31,31は、貫通孔30の径方向外側に所定の深さを有し、貫通孔30の周方向に所定の幅を有するように、貫通孔30の内縁部30aの一部が径方向外側に切り欠かれて形成されている。貫通孔30の凹部31,31には、後述する弾性支持体50の外筒部材51に形成された第1の突出部53が軸線O方向に沿って挿入可能となっている。
また、貫通孔30の内縁部30aのスライドアジャスター45a(図3参照)側の面には、軸線O方向に向かって突出した回転ストッパ部33が形成されている。回転ストッパ部33は、軸線O方向から見て略矩形状に形成されており、周方向両側の側面33a,33bが貫通孔30の径方向に沿うように平坦に形成されている。回転ストッパ部33は、弾性支持体50を貫通孔30に挿入後軸線O周りに回転させたとき、外筒部材51の第1の突出部53と干渉するようになっている。また、貫通孔30の内縁部30aのスライドアジャスター45a側の面には、軸線O方向に凹んだストッパ凹部34が設けられている。ストッパ凹部34には、後述する第1の突出部53に形成された突起59が入り込むようになっている(図5参照)。
本実施形態の回転ストッパ部33は、弾性支持体50を時計回りに例えば45°程度回転させたとき、回転ストッパ部33の側面33aが第1の突出部53と当接するように形成されている。またこの位置で突起59がストッパ凹部34に入り込むので、クリック感が与えられるとともに、戻り方向の回転が規制される。このように、ストッパ凹部34と突起59とにより、戻り回転ストッパ部35が形成されている。このように回転ストッパ部33や戻り回転ストッパ部35を設けることで、弾性支持体50の回転角度を所定角度(本実施形態では45°)に規制でき、弾性支持体50の組付け作業時における弾性支持体50の回転終了の目安とできる。したがって、第1の突出部53と第2の突出部54との間に貫通孔30の内縁部30aを確実に配置し、フットメンバー25aに対して弾性支持体50を位置決めできる。
(スライドアジャスター)
図3に示すように、スライドアジャスター45aは、ロアレール41aの+Z側に設けられており、ロアレール41aに対して、ロアレール41aの溝部42に沿ってX方向に摺動可能に支持されている。
スライドアジャスター45aは、フットメンバー25aと対向するように形成されており、スライドアジャスター45aの+Z側面は、フットメンバー25aの−Z側面に対応した形状に形成されている。具体的にスライドアジャスター45aは、フットメンバー25aのメンバー本体部26に対応してX方向に延在するアジャスター本体部46と、フットメンバー25aの+X側固定部27および−X側固定部28に対応する+X側マウント部47および−X側マウント部48とにより、Y方向から見て略等足台形状に形成されている。
図5は、図2のA−A線に沿った断面図である。
図5に示すように、+X側マウント部47には、貫通孔49が形成されており、貫通孔49の−Z側には、補強板44を介してナット80が設けられている。なお、図3に示すように、−X側マウント部48には、+X側マウント部47と同様に貫通孔49およびナット80(図2参照)が設けられている。したがって、以下では、+X側マウント部47の貫通孔49およびナット80について説明をし、−X側マウント部48の貫通孔49およびナット80については詳細な説明を省略する。
図5に示すように、+X側マウント部47の貫通孔49は、+X側マウント部47の法線方向から見て略円形状をしており、+X側固定部27の貫通孔30と略同心に形成されている。+X側マウント部47の貫通孔49の直径は、+X側固定部27の貫通孔30の直径よりも小さく形成されている。
ナット80は、例えばウェルドナットであり、貫通孔49の−Z側において補強板44に例えば溶接により固定されている。ナット80は、雌ねじ部80aが、+X側固定部27の貫通孔30および+X側マウント部47の貫通孔49と略同心になるように溶接されている。ナット80にはボルト85が螺着されており、後述する弾性支持体50を介してフットメンバー25aがスライドアジャスター45aに締結固定される。
(弾性支持体)
弾性支持体50は、弾性支持体50をフットメンバー25とスライドアジャスター45との間に介在されてシート10(図1参照)を弾性支持している。
図3に示すように、本実施形態の弾性支持体50は、一対のフットメンバー25a,25bと一対のスライドアジャスター45a,45bとの間であって、+X側および−X側に1個ずつ設けられている。すなわち、弾性支持体50は、右側シート11およびセンターシート12を支持するシート支持機構20において、一対のフットメンバー25a,25bと一対のスライドアジャスター45a,45bとの間に合計4個設けられている。なお、4個の弾性支持体50は、それぞれ同一に形成されている。したがって、以下では、+Y側のフットメンバー25aとスライドアジャスター45aとの間であって、+X側に介在される弾性支持体50について説明をし、他の弾性支持体50については詳細な説明を省略する。
図5に示すように、弾性支持体50は略筒状の部材であり、外筒部材51と、内筒部材56と、弾性体61とを有している。以下に、弾性支持体50の各構成部品について説明する。なお、以下の説明において、特に断りがない限り、「径方向」とは弾性支持体50の径方向を示し、「周方向」とは弾性支持体50の周方向を示している。
(外筒部材)
外筒部材51は、例えば鉄等の金属からなる部材であり、略円筒状に形成された筒本体部52を備えている。筒本体部52の外径は、フットメンバー25aの+X側固定部27に形成された貫通孔30の内径と略同一か若干小さくなるように形成されている。これにより、後述するように弾性支持体50を貫通孔30に挿入した後、軸線O周りに回転させることができる。
(第1の突出部および第2の突出部)
筒本体部52の外周面52bには、径方向外側に突出し、かつ軸線O方向に離間する第1と第2の突出部53,54が形成されている。第1の突出部53は、周方向に180°ピッチで2箇所に形成されている。すなわち、第1の突出部53は、軸線Oを挟んで径方向の両側に形成されている。また、第2の突出部54は、径方向外側に張り出し形成されており、貫通孔30よりも大径の円形形状に形成されている。
第1および第2の突出部53,54のうち、一方の突出部53(第1の突出部53)は、筒本体部52の軸線O方向におけるスライドアジャスター45a側(以下、「(−X,−Z)側」という。)に形成され、他方の突出部54(第2の突出部54)は、筒本体部52のスライドアジャスター45a側とは反対側(以下、「(+X,+Z)側」という。)に形成されている。
図4に示すように、第1の突出部53は、それぞれ軸線O方向から見て略矩形状に形成されており、周方向両側の側面が径方向に沿うように平坦に形成されている。第1の突出部53の周方向における幅は、貫通孔30の凹部31の周方向における幅よりも狭くなるように形成されている。また、第1の突出部53の径方向における突出高さは、貫通孔30の凹部31の径方向における深さよりも低くなるように形成されている。すなわち、第1の突出部53の外形は、貫通孔30の凹部31の内形よりも小さくなるように形成されている。これにより、第1の突出部53は、貫通孔30の凹部31に対して、軸線O方向に沿って挿入可能となっている。また、第1の突出部53の軸線O方向の第2の突出部54に対向する面には、軸線O方向に突出した突起59が設けられている。
図5に示すように、第1の突出部53と第2の突出部54との軸線O方向における離間距離は、フットメンバー25aの+X側固定部27における貫通孔30の内縁部30aの板厚寸法と略同一か、内縁部30aの板厚寸法よりも若干広くなるように形成されている。これにより、第1の突出部53と凹部31との位置を合わせて弾性支持体50を貫通孔30に挿入した後、軸線O周りに回転させたとき、第1の突出部53と第2の突出部54とにより貫通孔30の内縁部30aが挟持される。
第1の突出部53は、軸線Oを挟んで径方向の両側に形成されているので、第1の突出部53を1箇所に形成した場合と比較して、フットメンバー25aと弾性支持体50とが相対移動しようとしたとき、第1の突出部53に加わる応力を分散して相対移動を規制できる。また、第1の突出部53を径方向の両側に形成することで、弾性支持体50の組付け時に、貫通孔30内で弾性支持体50がガタつくのを抑制できる。さらに、第1の突出部53を3箇所以上形成した場合と比較して、第1の突出部53の間に配置可能な貫通孔30の内縁部30aの領域を広角に確保できる。したがって、フットメンバー25aと弾性支持体50との相対移動を確実に抑制して弾性支持体50を位置決めできる。
(内筒部材)
内筒部材56は、外筒部材51と同様に例えば鉄等の金属からなる部材であり、略円筒状に形成されている。
内筒部材56の外径は、スライドアジャスター45aの+X側マウント部47に形成された貫通孔49の内径よりも大きくなるように形成されている。これにより、内筒部材56の中心軸(すなわち軸線O)と、スライドアジャスター45aの貫通孔49の中心軸とを一致させて配置したとき、内筒部材56の(−X,−Z)側の端部57(請求項の「軸線方向の端部」に相当。)がスライドアジャスター45aの+X側マウント部47に当接される。
内筒部材56の内径は、弾性支持体50をスライドアジャスター45aに締結するためのボルト85が挿通可能なように形成されている。内筒部材56の(+X,+Z)側の端部58には、後述するワッシャー88が当接している。
(弾性体)
弾性体61は、例えばエチレンプロピレンジエンゴム等の耐久性および耐熱性を有するゴム部材により、略筒状に形成されている。
弾性体61の内径は、内筒部材56の外径よりも若干小さく形成されている。また、弾性体61の内周面61aは、内筒部材56の外周面56bに例えば熱溶着により接合されている。
弾性体61の外径は、外筒部材51の内径よりも大きく形成されている。弾性体61の外周面61bには、固定凹部62が全周にわたって形成されている。固定凹部62内には、外筒部材51が配置される。これにより、弾性体61は、外筒部材51の内周面52aに密着した状態で係合され、外筒部材51と内筒部材56との間に介在される。
弾性体61の(−X,−Z)側の端部および(+X,+Z)側の端部には、それぞれ軸線O方向から見て、外筒部材51の筒本体部52の内周面52aよりも外側に張り出した鍔部63,64が形成されている。鍔部63,64は、弾性体61の全周にわたって形成されており、それぞれ外筒部材51とスライドアジャスター45aとの間、および外筒部材51とワッシャー88との間に配置されている。これにより、車体フロア3から振動が入力され、弾性体61が軸線O方向に沿って伸縮した場合であっても、金属により形成された外筒部材51と、スライドアジャスター45aおよびワッシャー88とが直接衝突するのを抑制できる。したがって、弾性支持体50は、良好な防振特性を発揮できる。
上述のように形成された弾性支持体50は、フットメンバー25aに組付けされたあと、ワッシャー88を介して、ボルト85によりスライドアジャスター45aに締結固定される。弾性支持体50のフットメンバー25aへの組付けは、以下の手順で行われる。
(弾性支持体のフットメンバーへの組付け)
図6は、軸線O方向から見たときの、弾性支持体50のフットメンバー25aへの組付け時の説明図である。なお、図6は、フットメンバー25aに組付け前の弾性支持体50を実線で図示し、フットメンバー25aに組付け後の弾性支持体50を2点鎖線で図示している。
図7は、図6のB−B線に沿った断面図である。
図6に示すように、まず、第1の突出部53(図7参照)と凹部31との周方向の位置を合わせた後、軸線Oに沿って弾性支持体50を貫通孔30に挿入する。ここで、第1の突出部53の外形は、貫通孔30の凹部31の内形よりも小さく形成されている。また、筒本体部52の外径は、貫通孔30の内径と略同一か若干小さくなるように形成されている。したがって、弾性支持体50は、第1の突出部53と凹部31とが干渉することなく貫通孔30に挿入される。また、第2の突出部54は、貫通孔30における凹部31がない領域の外径よりも大きいため、貫通孔30の内縁部30aに当接して軸線O方向の位置が決まる。
続いて、図7に示すように、第1の突出部53と第2の突出部54との間に、フットメンバー25aの貫通孔30の内縁部30aが位置するように配置した状態で、図6に示すように、軸線Oを回転中心として、弾性支持体50を時計周りに回転させる。すると、弾性支持体50は、約45°回転した位置で、回転ストッパ部33の側面33aと第1の突出部53の側面とが当接し、回転が規制される(図6における二点鎖線参照)。また、この位置で戻り回転ストッパ部35が機能し、ストッパ凹部34に突起59が入り込んで戻り方向の回転が規制される。
ここで、第1の突出部53と第2の突出部54との離間距離は、フットメンバー25aの貫通孔30の内縁部30aにおける板厚寸法と略同一か、内縁部30aの板厚寸法よりも若干広くなるように形成されている。これにより、図5に示すように、弾性支持体50は、第1の突出部53と第2の突出部54とが貫通孔30の内縁部30aを挟持した状態で、フットメンバー25aの貫通孔30内に保持される。以上で、弾性支持体50のフットメンバー25aへの組付けが完了する。
上述のように弾性支持体50が組付けられたフットメンバー25aは、弾性支持体50の内筒部材56にワッシャー88を介してボルト85を挿入し、ボルト85を+X側マウント部47のナット80に螺着することで、スライドアジャスター45aに固定される。
このとき、内筒部材56の(−X,−Z)側の端部57は、スライドアジャスター45aの+X側マウント部47に当接される。これにより、ボルト85をナット80に螺着したときに十分な軸力が得られるので、フットメンバー25aおよび弾性支持体50がスライドアジャスター45aに対して確実に締結固定される。
内筒部材56の(+X,+Z)側の端部58に配置されるワッシャー88は、外筒部材51の内径およびフットメンバー25aの貫通孔30の内径よりも、大径に形成されている。
ここで、例えば、シート10(図1参照)に+X側に向かって大きな衝撃が加わり、外筒部材51または内筒部材56と弾性体61との連結が解除された場合には、フットメンバー25aと外筒部材51とが連結された状態で軸線Oに沿って移動することになる。しかし、外筒部材51の内径よりも大きいワッシャー88を設けることで、フットメンバー25aと外筒部材51とが軸線Oに沿って移動したときに、ワッシャー88と外筒部材51とが干渉する。したがって、フットメンバー25aの(+X,+Z)側への移動が制限されるので、フットメンバー25aとスライドアジャスター45aとが離反するのを抑制できる。
また、シート10への大きな衝撃により、フットメンバー25aと弾性支持体50との連結が解除された場合には、フットメンバー25aが軸線Oに沿って移動することになる。しかし、貫通孔30の内径よりも大きいワッシャー88を設けることで、フットメンバー25aが軸線Oに沿って移動したときに、ワッシャー88と貫通孔30の内縁部30aとが干渉する。したがって、上述同様にフットメンバー25aの(+X,+Z)側への移動が制限されるので、フットメンバー25aとスライドアジャスター45aとが離反するのを抑制できる。
(シートの弾性支持構造の作用)
図8は、車両に発生する各種振動の周波数の説明図である。
以下に、実施形態に係る弾性支持構造の作用について、図8を用いて説明をする。なお、以下の説明における各部品の符号については、図1から図7を参照されたい。
シート10が影響を受ける振動として、車両1の停止時にアイドリング状態のエンジンから入力されるアイドル振動および車両1の走行時に路面等から入力される走行振動がある。
図8に示すように、アイドル振動は主にシートバック11b,12bの前後方向の振動であり、その周波数は、エンジンのアイドル設定回転数に対応した例えば20〜25Hz程度である。また、走行振動は主にシート10の左右方向の振動であり、その周波数は、サスペンション共振周波数や車体共振周波数に起因する例えば15〜20Hz程度であることが一般に知られている。
シート10の固有周波数がアイドル振動の周波数および走行振動の周波数の近傍になるようにシート10が車体フロア3に支持される場合には、共振により乗り心地が悪化する。また、シート10の固有周波数がアイドル振動の周波数および走行振動の周波数よりも高くなるように、シート10の支持剛性を高くした状態でシート10が車体フロア3に支持される場合には、共振は回避できるが、シート10が車体と同位相で振動するため、振動低減効果は小さい。
しかし、スライドアジャスター45a,45bとフットメンバー25a,25bとの間に弾性支持体50を介在させたシート10の弾性支持構造によれば、車体フロア3に対してシート10が弾性支持されて、シート10の固有周波数がアイドル振動の周波数および走行振動の周波数よりも低くなる(図8における矢印参照)。したがって、アイドル振動の周波数および走行振動の周波数と、シート10の固有周波数との共振が回避され、かつシート10が車体と逆位相で振動するため、大幅に振動が低減されて、良好な車両1の乗り心地が確保される。
(効果)
本実施形態によれば、弾性支持体50を貫通孔30に挿入した後、周方向に所定角度回転させることにより、フットメンバー25の貫通孔30の内縁部30aが、第1の突出部53と第2の突出部54との間に配置されるので、第1の突出部53と第2の突出部54とが貫通孔30の内縁部30aに係止されて、フットメンバー25および弾性支持体50の軸線O方向への相対移動が規制される。したがって、弾性支持体50を貫通孔30に挿入した後、周方向に所定角度回転させるだけで、フットメンバー25に対して弾性支持体50を容易に位置決めかつ組付けできる。
また、フットメンバー25の貫通孔30の内縁部30aは、弾性支持体50の軸線O方向の両端部よりも内側であって、第1の突出部53と第2の突出部54との間に配置される。これにより、弾性支持体50の軸線O方向の両端部にフロア側部材とシート側部材とが接合された従来技術と異なり、弾性支持体50の軸線O方向の長さに制限されることなくシート10の位置を設定できる。したがって、シート10の位置が高くなるのを抑制してシート10のレイアウト自由度を確保できる。
また、ボルト85によりスライドアジャスター45に内筒部材56を締結するので、簡単な構造でスライドアジャスター45に弾性支持体50を固定できる。また、内筒部材56の径方向内側にボルト85を設けることにより、内筒部材56の径方向外側にボルト85を設ける場合よりも、内筒部材56が径方向外側に大型化するのを抑制できる。したがって、弾性支持体50の大型化を抑制できるので、シート10のレイアウト自由度をさらに確保できる。
なお、この発明の技術範囲は上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
実施形態では、スライドアジャスター45a,45bおよびフットメンバー25a,25bの+X側および−X側に弾性支持体50を介在させており、合計4個の弾性支持体50によりシート10を弾性支持していた。これに対して、例えば、スライドアジャスター45a,45bおよびフットメンバー25a,25bの+X側のみ、または−X側のみに弾性支持体50を介在させたり、+Y側のみ、または−Y側のみに弾性支持体50を介在させたりすることで、合計2個の弾性支持体50によりシート10を弾性支持してもよい。また、スライドアジャスター45a,45bおよびフットメンバー25a,25bの接続点のうち一か所に弾性支持体50を配置することによりシート10を支持してもよい。
図9は、弾性支持体50の他の配置例の説明図である。
実施形態では、フットメンバー25の+X側固定部27および−X側固定部28に弾性支持体50が設けられていた(図2参照)。これに対して、例えば、図9に示すように、フットメンバー25のメンバー本体部26におけるX方向の中央を挟んで両側に、弾性支持体50を設けてもよい。また、フットメンバー25のメンバー本体部26に、X方向の中央を挟んで+X側のみ、または−X側のみに弾性支持体50を設けてもよい。さらに、実施形態の弾性支持体50の配置と、図9に示す弾性支持体50の他の配置例とを任意に組み合わせて、フットメンバー25に弾性支持体50を設けてもよい。
本実施形態では、フットメンバー25の貫通孔30に弾性支持体50の外筒部材51が組付けされるとともに、スライドアジャスター45に弾性支持体50の内筒部材56が締結固定されることで、フットメンバー25とスライドアジャスター45との間に弾性支持体50を介在させていた。これに対して、スライドアジャスター45に貫通孔を設け、スライドアジャスター45の貫通孔に弾性支持体50の外筒部材51が組付けされるとともに、フットメンバー25に弾性支持体50の内筒部材56が締結固定されることで、フットメンバー25とスライドアジャスター45との間に弾性支持体50を介在させてもよい。
実施形態では、ミニバンタイプの車両1における二列目のシート10に弾性支持構造を適用した場合を例に説明したが、実施形態のシート10の弾性支持構造の適用はミニバンタイプの車両1における二列目のシート10に限定されることはない。例えば、ミニバンタイプの車両1における三列目のシートや、セダンタイプのドライバーシート、パッセンジャーシート等にも実施形態のシート10の弾性支持構造を適用できる。
実施形態では、内筒部材56の(+X,+Z)側の端部58にワッシャー88が配置されており、フットメンバー25の(+X,+Z)側への移動を規制する規制部材として機能していた。これに対して、例えば、内筒部材の(+X,+Z)側の端部58に、貫通孔30の内径よりも大きいフランジ部を一体形成し、フランジ部を規制部材として機能させてもよい。
実施形態では、本発明のシート10の弾性支持構造により抑制できる振動として、アイドル振動および走行振動を例に説明をしたが、抑制できる振動はアイドル振動および走行振動に限られない。
実施形態では、第1の突出部53は、周方向に180°ピッチで2箇所に形成されていたが、第1の突出部53の形成箇所およびピッチは実施形態に限定されない。例えば、第1の突出部53は、1箇所に設けてもよいし、120°ピッチで3箇所に設けてもよい。ただし、第1の突出部53を180°ピッチで2箇所に形成することにより、ガタつきを抑制してバランスよく弾性支持体50を貫通孔30内に組付けできる点で、実施形態に優位性がある。
10 シート
25,25a,25b フットメンバー(シート側部材)
30 貫通孔
30a 貫通孔の内縁部
33 回転ストッパ部
45,45a,45b スライドアジャスター(フロア側部材)
50 弾性支持体
51 外筒部材
52b 外筒部材の外周面
53 第1の突出部
54 第2の突出部
56 内筒部材
57 端部(内筒部材の軸線方向の端部)
61 弾性体
85 ボルト(締結部材)
O 軸線

Claims (4)

  1. 外筒部材と、前記外筒部材の内側に配置される内筒部材と、前記外筒部材と前記内筒部材との間に介在される弾性体とを有する弾性支持体を設け、
    前記弾性支持体をフロア側部材と前記フロア側部材に対向するシート側部材との間に介在させたシートの弾性支持構造において、
    前記外筒部材の外周面には、前記弾性支持体の径方向外側に突出し、かつ前記弾性支持体の軸線方向で離間する第1と第2の突出部を備え、
    前記フロア側部材および前記シート側部材のうち一方部材に、前記内筒部材の前記軸線方向の端部が当接され、
    前記フロア側部材および前記シート側部材のうち他方部材に、前記外筒部材および前記第1と第2の突出部の一方が挿入可能な貫通孔を備え、
    前記貫通孔に前記弾性支持体の前記外筒部材が挿入された状態で、前記弾性支持体を前記弾性支持体の周方向に所定角度回転させることで、前記第1と第2の突出部の間に前記貫通孔の内縁部が配置されることを特徴とするシートの弾性支持構造。
  2. 請求項1に記載のシートの弾性支持構造であって、
    前記内筒部材の径方向内側に、前記内筒部材を前記一方部材に締結する締結部材を設けたことを特徴とするシートの弾性支持構造。
  3. 請求項1または2に記載のシートの弾性支持構造であって、
    前記弾性支持体を前記周方向に前記所定角度回転させた位置で、前記第1の突出部および前記第2の突出部の前記貫通孔に挿入された一方と当接する回転ストッパ部を備えたことを特徴とするシートの弾性支持構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のシートの弾性支持構造であって、
    前記第1と第2の突出部の前記一方は、前記軸線を挟んで前記外筒部材の前記径方向の両側に形成されていることを特徴とするシートの弾性支持構造。
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