JP7353242B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車の技術に関する。
従来、フェンダを有するトラクタ等の作業車の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、左右の後輪を被覆するフェンダを設けたトラクタが記載されている。
上述のようなフェンダは、ステップやミッションケース、ロプス等の固定箇所に対して、ボルト等の止具を用いて固定される。ここで、上記フェンダを固定する場合、上記固定箇所に対してフェンダの位置を合わせる作業と、当該フェンダを止具で固定する作業と、を同時に行う必要がある。従って、このようなフェンダを取り付ける際の作業性を向上させることが求められる。
特開2013-95190公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、フェンダを取り付ける際の作業性を向上させることができる作業車を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、後輪を覆うフェンダと、前記フェンダが固定される固定部と、を具備し、前記フェンダまたは前記固定部の一方は、所定方向に突出する位置決め突部を具備し、前記フェンダ及び前記固定部の他方は、前記位置決め突部が挿通されることで、前記固定部に対する前記フェンダの位置決めが可能な位置決め孔部を具備し、前記位置決め突部は、前記フェンダまたは前記固定部の一方から前記所定方向に突出する軸部と、前記軸部の突出方向先端部に設けられ、前記位置決め突部に対する前記位置決め孔部の脱落を抑制する頭部と、を具備し、前記フェンダ及び前記固定部は、当該フェンダと当該固定部との固定に用いられる固定用孔部を具備し、前記固定部に設けられた前記軸部または前記位置決め孔部のうちの一方に、前記フェンダに設けられた前記軸部または前記位置決め孔部のうちの他方が載置された状態で、前記フェンダの前記固定用孔部と前記固定部の前記固定用孔部との内径中心が互いに一致し、前記固定用孔部には、前記位置決め突部及び前記位置決め孔部が形成された面と同じ面において、前記位置決め突部及び前記位置決め孔部に対して、前記作業車の車幅方向外側に設けられた外側孔部が含まれ、前記軸部は、突出方向の全体に亘って同じ外径を有し、前記頭部は、前記軸部の周方向全体に拡径する形状に形成され、前記位置決め孔部の内面に前記軸部が当接した状態で、前記位置決め突部の突出方向から見て、前記フェンダ又は前記固定部のうち前記位置決め孔部の周囲の部分と、前記頭部と、が重複するものである。
請求項においては、前記固定用孔部には、前記位置決め孔部の開口方向と開口方向が直交する直交孔部が含まれるものである。
請求項においては、前記固定部は、運転席に設けられるステップであり、前記位置決め突部は、前記ステップに設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、フェンダを取り付ける際の作業性を向上させることができる。
請求項2においては、フェンダを取り付ける際の作業性をより向上させることができる。
請求項3においては、フェンダを取り付ける際の作業性をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 運転席を示した平面図。 運転席を示した斜視図。 ステップ及びステップ支持部を示した分解斜視図。 ステップ及びステップ支持部を示した拡大分解斜視図。 座席ベース部及び座席ベース支持部を示した分解斜視図。 座席ベース部及び座席ベース支持部を示した拡大分解斜視図。 座席ベース部及びステップを示した拡大分解斜視図。 座席ベース部及びステップの固定状態を示した側面断面図。 運転席及びフェンダを示した側面図。 ロプス、フェンダ及び補強部の固定状態を示した側面断面図。 運転席及びフェンダを示した後方斜視図。 運転席及びフェンダを示した後方分解斜視図。 ステップ及びフェンダを示した拡大分解斜視図。 (a)位置決め孔部に位置決め突部を挿通させた状態を示す背面図。(b)位置決め孔部を位置決め突部に載置した状態を示す背面図。 ステップ及びフェンダを示した拡大斜視図。 ロプス、フェンダ及び補強部を示した分解斜視図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F、矢印B、矢印L及び矢印Rで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向、後方向、左方向及び右方向と定義して説明を行う。
以下では、図1を用いて本発明の一実施形態に係るトラクタ1の全体構成について説明する。
トラクタ1は、主として機体フレーム2、エンジン3、トランスミッションケース4、油圧昇降装置5、前輪6、後輪7、ボンネット8、搭乗部100、ロプス300、フェンダ400及び補強部500(図10参照)等を具備する。
機体フレーム2は、その長手方向を前後方向に向けて配置される。機体フレーム2の後部には、エンジン3が固定される。エンジン3の後方には、トランスミッションケース4が配置される。また、トランスミッションケース4の後部には、油圧昇降装置5が設けられる。油圧昇降装置5には、各種の作業装置(例えば、ロータリ耕耘装置等)を装着することができる。また、トランスミッションケース4の下部(前輪6及び後輪7の間)にも、各種の作業機(例えば、モア等)を装着することができる。
また、トランスミッションケース4は、変速装置等の動力伝達機構(不図示)を収容する。トランスミッションケース4の前方(エンジン3との間)には、クラッチハウジング4aが設けられる(図3を参照)。また、油圧昇降装置5は、トランスミッションケース4の後部に固定され、油圧シリンダを収容する油圧ケース5aを有する(図6を参照)。
また、機体フレーム2の前部は、フロントアクスル機構(不図示)を介して左右一対の前輪6に支持される。トランスミッションケース4は、リアアクスル機構(不図示)を介して左右一対の後輪7に支持される。左右一対の後輪7は、概ね上方からフェンダ400によって覆われる。
また、エンジン3は、ボンネット8に覆われる。ボンネット8の後方には、運転者が搭乗する搭乗部100が設けられる。また、搭乗部100の後方には、搭乗部100を保護するロプス300が設けられている。
エンジン3の動力は、トランスミッションケース4に収容された変速装置(不図示)で変速された後、前記フロントアクスル機構を経て前輪6に伝達可能とされると共に、リアアクスル機構を経て後輪7に伝達可能とされる。こうして、エンジン3の動力によって前輪6及び後輪7を回転駆動させ、トラクタ1は走行することができる。
上述の如き、トランスミッションケース4、搭乗部100(後述するステップ110や座席ベース部120)、ロプス300及びフェンダ400は、図4、図5及び図17に示す止具20を用いて互いに固定される。また、止具20を用いた固定箇所には、防振部30が介在される。以下では、図4、図9及び図11を用いて止具20及び防振部30の詳細について説明する。
図4、図9及び図11に示す止具20は、適宜の固定用の孔部(例えば図9に示す固定用孔部123d等)に挿通され、複数の部材を固定可能なものである。止具20は、複数の部材を締結可能なボルトにより構成される。止具20としては、六角ボルトや溶接ボルト等の種々のボルトを採用可能である。止具20は、軸部21及び頭部22を具備する。
軸部21は、固定用の孔部に挿通される部分である。軸部21には、適宜の雄ねじ部が形成されている。
頭部22は、軸部21に対して拡径する部分である。
図4、図9及び図11に示す防振部30は、防振性を有するものである。防振部30は、略円筒形状に形成される。防振部30は、ゴム等の可撓性を有する材料により形成される。防振部30は、止具20が挿通される固定用の孔部(例えば図9に示す固定用孔部123d等)に取り付けられる(挿通される)。防振部30は、孔部31、挿通部32、第1の拡径部33及び第2の拡径部34を具備する。
孔部31は、止具20の軸部21が挿通される部分である。孔部31は、防振部30を軸方向(止具20の挿通方向)に貫通するように形成される。
挿通部32は、防振部30が取り付けられる固定用の孔部に挿通される部分である。挿通部32は、防振部30の軸方向中央部を構成する。
第1の拡径部33は、防振部30の軸方向一方側(止具20の頭部22が位置する側)を構成する部分である。第1の拡径部33は、挿通部32に対して拡径する。
第2の拡径部34は、防振部30の軸方向他方側(軸方向における反頭部22側)を構成する部分である。第2の拡径部34は、挿通部32に対して拡径する。第2の拡径部34は、軸方向他方側の端部が、先端に向かうに従い徐々に縮径する形状に形成されている。
次に、図1から図9までを用いて搭乗部100の詳細について説明する。図1に示すように、搭乗部100の前部には、前輪6の切れ角を調節するためのステアリングホイール9が配置される。また、搭乗部100の床部(後述するステップ110)には、各種ペダルが配置される。搭乗部100は、ステップ支持部101、座席ベース支持部105、ステップ110、座席ベース部120及び座席130を具備する。
図4及び図5に示すステップ支持部101は、後述するステップ110を下方から支持するものである。ステップ支持部101は、トランスミッションケース4に設けられる。ステップ支持部101は、第1のステップ支持部102、第2のステップ支持部103及び第3のステップ支持部104を具備する。
第1のステップ支持部102は、後述するステップ110の前側部分を支持するものである。第1のステップ支持部102は、左右方向に長尺に形成される。第1のステップ支持部102は、トランスミッションケース4(クラッチハウジング4a)の左右方向両側に向けて延びるように形成される。第1のステップ支持部102は、厚さ方向を前後方向に向けた板状の部材と、厚さ方向を上下方向に向けた板状の部材と、を適宜組み合わせて形成される。第1のステップ支持部102は、クラッチハウジング4aの上面に設けられる。すなわち、第1のステップ支持部102は、クラッチハウジング4aを介してトランスミッションケース4に設けられる。第1のステップ支持部102は、固定用孔部102aを具備する。
図4及び図5に示す固定用孔部102aは、後述するステップ110の前側部分の固定に用いられるものである。固定用孔部102aは、第1のステップ支持部102を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部102aは、第1のステップ支持部102の左右方向両端部にそれぞれ形成される。固定用孔部102aには、防振部30(挿通部32)が挿通される。固定用孔部102aの内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
図4及び図5に示す第2のステップ支持部103は、後述するステップ110の前後方向途中部分を支持するものである。第2のステップ支持部103は、前後方向に長尺に形成される。第2のステップ支持部103は、トランスミッションケース4の左右側方に位置するように一対設けられる。第2のステップ支持部103は、トランスミッションケース4の前側部分の側面に設けられる。第2のステップ支持部103は、固定用孔部103aを具備する。
図4及び図5に示す固定用孔部103aは、後述するステップ110の前後方向途中部分の固定に用いられるものである。固定用孔部103aは、第2のステップ支持部103を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部103aは、一つの第2のステップ支持部103に、前後方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部103aには、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
第3のステップ支持部104は、後述するステップ110の後側部分を支持するものである。第3のステップ支持部104は、左右方向に長尺に形成される。第3のステップ支持部104は、トランスミッションケース4の左右側方に位置するように一対設けられる。第3のステップ支持部104は、トランスミッションケース4の後側部分の側面に設けられる。第3のステップ支持部104は、固定用孔部104aを具備する。
固定用孔部104aは、後述するステップ110の後側部分の固定に用いられるものである。固定用孔部104aは、第3のステップ支持部104を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部104aは、一つの第3のステップ支持部104に、左右方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部104aには、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
図6及び図7に示す座席ベース支持部105は、後述する座席ベース部120を下方から支持するものである。座席ベース支持部105は、油圧ケース5aの上部に設けられる。すなわち、座席ベース支持部105は、油圧ケース5aを介してトランスミッションケース4に設けられる。座席ベース支持部105は、第1の座席ベース支持部106及び第2の座席ベース支持部107を具備する。
図6及び図7に示す第1の座席ベース支持部106は、後述する座席ベース部120の前側部分(第1の固定フレーム121)を支持するものである。第1の座席ベース支持部106は、左右方向に長尺に形成される。第1の座席ベース支持部106は、油圧ケース5aの前側部分に設けられる。第1の座席ベース支持部106は、固定用孔部106aを具備する。
固定用孔部106aは、後述する座席ベース部120の前側部分(第1の固定フレーム121)の固定に用いられるものである。固定用孔部106aは、第1の座席ベース支持部106を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部106aは、左右方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部106aには、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
図6及び図7に示す第2の座席ベース支持部107は、後述する座席ベース部120の後側部分(第2の固定フレーム122)を支持するものである。第2の座席ベース支持部107は、油圧ケース5aの左右側方に位置するように一対設けられる。第2の座席ベース支持部107は、油圧ケース5aの後側部分に設けられる。第2の座席ベース支持部107は、固定用孔部107aを具備する。
固定用孔部107aは、後述する座席ベース部120の後側部分(第2の固定フレーム122)の固定に用いられるものである。固定用孔部107aは、第2の座席ベース支持部107を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部107aには、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
図2、図4及び図5に示すステップ110は、搭乗部100の床部を構成するものである。ステップ110は、トランスミッションケース4の左右側方に一対設けられる。一対のステップ110は、概ね左右対称に形成されている。ステップ110は、本体部111、位置決め孔部112、第1の固定用孔部113、第2の固定用孔部114、第3の固定用孔部115及び第4の固定用孔部116、第1の固定片部117及び第2の固定片部118を具備する。
本体部111は、ステップ110の主たる構造体である。本体部111は、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成される。本体部111は、図2に示すように、平面視において(厚さ方向に見て)、略矩形状に形成される。本体部111は、前側部分が上方に傾斜するように適宜屈曲した形状に形成される。本体部111は、ステップ支持部101に下方から支持されると共に、当該ステップ支持部101に固定される。本体部111は、切欠部111aを具備する。
図2に示す切欠部111aは、本体部111の一部を切り欠いたものである。切欠部111aは、平面視において、本体部111の左右方向外側部における後部に形成される。切欠部111aは、左右のフェンダ400を受け入れ可能な形状に形成される。
図2に示す位置決め孔部112は、ステップ110の上面に敷かれるフロアマット(不図示)に形成された位置決め突部(不図示)が挿通されるものである。位置決め孔部112は、本体部111を厚さ方向に貫通するように複数形成される。なお、図2を除く図面では、位置決め孔部112の図示を適宜省略している。
図4及び図5に示す第1の固定用孔部113は、第1のステップ支持部102との固定に用いられるものである。第1の固定用孔部113は、本体部111を上下方向に貫通するように開口する。第1の固定用孔部113は、本体部111の前側部分に形成される。第1の固定用孔部113は、平面視において、第1のステップ支持部102の固定用孔部102aと重複する。
図4及び図5に示す第2の固定用孔部114は、第2のステップ支持部103との固定に用いられるものである。第2の固定用孔部114は、本体部111を上下方向に貫通するように開口する。第2の固定用孔部114は、本体部111の前後方向途中部分に形成される。第2の固定用孔部114は、前後方向に間隔を空けて一対形成される。第2の固定用孔部114は、平面視において、第2のステップ支持部103の固定用孔部103aと重複する。第2の固定用孔部114には、防振部30が挿通される。第2の固定用孔部114の内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
図4及び図5に示す第3の固定用孔部115は、第3のステップ支持部104との固定に用いられるものである。第3の固定用孔部115は、本体部111を上下方向に貫通するように開口する。第3の固定用孔部115は、本体部111の後側部分に形成される。第3の固定用孔部115は、左右方向に間隔を空けて一対形成される。第3の固定用孔部115は、平面視において、第3のステップ支持部104の固定用孔部104aと重複する。第3の固定用孔部115には、防振部30が挿通される。第3の固定用孔部115の内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
図5及び図8に示す第4の固定用孔部116は、後述する座席ベース部120(前壁部123)の固定に用いられるものである。第4の固定用孔部116は、本体部111を上下方向に貫通するように開口する。第4の固定用孔部116は、本体部111の後側部分において、第3の固定用孔部115よりも前方に形成される。第4の固定用孔部116には、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
図13及び図14に示す第1の固定片部117は、切欠部111aにおける後方を向く部分において、フェンダ400の前側部分を固定する部分である。第1の固定片部117は、切欠部111aにおける後方を向く部分から、下方に延びるように形成される。第1の固定片部117は、厚さ方向を前後方向に向けた略板形状に形成される。第1の固定片部117は、背面視において、矩形状に形成される。第1の固定片部117は、固定用孔部117a及び位置決め突部117bを具備する。
図14に示す固定用孔部117aは、フェンダ400の前側部分の固定に用いられるものである。固定用孔部117aは、第1の固定片部117を前後方向に貫通するように開口する。固定用孔部117aには、適宜の止具が挿通される。
位置決め突部117bは、フェンダ400の位置決めに用いられるものである。位置決め突部117bは、第1の固定片部117の後面から後方に向けて突出する。位置決め突部117bは、固定用孔部117aよりも左右方向内側に設けられる。位置決め突部117bは、軸部117c及び頭部117dを具備する。
軸部117cは、第1の固定片部117の後面から突出する部分である。軸部117cは、軸方向を前後方向に向けた略円柱形状に形成される。
頭部117dは、軸部117cの先端に設けられる部分である。頭部117dは、軸部117cに対して拡径した形状に形成される。頭部117dは、厚さ方向を軸方向に向けた略円盤形状に形成される。
図5及び図13に示す第2の固定片部118は、切欠部111aにおける側方を向く部分において、フェンダ400の側部を固定する部分である。第2の固定片部118は、切欠部111aにおける側方を向く部分から、下方に延びるように形成される。第2の固定片部118は、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。第2の固定片部118は、側面視において、矩形状に形成される。第2の固定片部118は、固定用孔部118aを具備する。
固定用孔部118aは、フェンダ400の側部の固定に用いられるものである。固定用孔部118aは、第2の固定片部118を左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部118aには、適宜の止具が挿通される。
以下では、図4及び図5を用いて、ステップ支持部101とステップ110との固定態様について説明する。
図4及び図5に示すように、ステップ110の第1の固定用孔部113と、第1のステップ支持部102の固定用孔部102aに取り付けられた防振部30の孔部31と、に止具20の軸部21を挿通すると共に、第1のステップ支持部102の下方に位置する適宜のナットを軸部21に螺合する。なお、止具20の軸部21と防振部30の孔部31の間には、適宜の円筒形状のカラーが介在される。
また、ステップ110の第2の固定用孔部114に取り付けられた防振部30の孔部31に止具20の軸部21を挿通すると共に、第2のステップ支持部103の固定用孔部103aに軸部21を螺合する。また、ステップ110の第3の固定用孔部115に取り付けられた防振部30の孔部31に止具20の軸部21を挿通すると共に、第3のステップ支持部104の固定用孔部104aに軸部21を螺合する。これにより、ステップ110は、ステップ支持部101に対して固定される。
図3、図6から図8までに示す座席ベース部120は、後述する座席130が設置されるものである。座席ベース部120は、搭乗部100において、ステップ110の後方に設けられる。座席ベース部120は、上面(後述する載置部124の上面)が、ステップ110の本体部111の上面よりも上方に位置するように形成されている。換言すれば、座席ベース部120は、ステップ110の本体部111よりも一段高く形成されている。座席ベース部120は、第1の固定フレーム121、第2の固定フレーム122、前壁部123及び載置部124を具備する。
図6から図8までに示す第1の固定フレーム121は、第1の座席ベース支持部106に固定されるものである。また、第1の固定フレーム121には、フェンダ400が固定される。第1の固定フレーム121は、本体部121a及びフェンダ固定部121cを具備する。
本体部121aは、第1の固定フレーム121の主たる構造体である。本体部121aは、左右方向に長尺に形成される。本体部121aは、固定用孔部121bを具備する。
固定用孔部121bは、第1の座席ベース支持部106との固定に用いられるものである。固定用孔部121bは、本体部121aを上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部121bは、左右方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部121bは、平面視において、第1の座席ベース支持部106の固定用孔部106aと重複する。固定用孔部121bには、防振部30が挿通される。固定用孔部121bの内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
フェンダ固定部121cは、フェンダ400の側部が固定される部分である。フェンダ固定部121cは、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。フェンダ固定部121cは、本体部121aの左右方向両端部にそれぞれ設けられる。フェンダ固定部121cは、固定用孔部121dを具備する。
固定用孔部121dは、フェンダ400の側部の固定に用いられるものである。固定用孔部121dは、フェンダ固定部121cを左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部121dは、前後方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部121dには、適宜の止具が挿通される。
図6から図8までに示す第2の固定フレーム122は、第2の座席ベース支持部107に固定されるものである。また、第2の固定フレーム122は、フェンダ400が固定される。第2の固定フレーム122は、本体部122a及びフェンダ固定部122cを具備する。
本体部122aは、第2の固定フレーム122の主たる構造体である。本体部122aは、左右方向に長尺に形成される。本体部122aは、固定用孔部122bを具備する。
固定用孔部122bは、第2の座席ベース支持部107との固定に用いられるものである。固定用孔部122bは、本体部122aを上下に貫通するように開口する。固定用孔部122bは、左右方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部122bは、平面視において、第2の座席ベース支持部107の固定用孔部107aと重複する。固定用孔部122bには、防振部30が挿通される。固定用孔部122bの内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
フェンダ固定部122cは、フェンダ400の側部が固定される部分である。フェンダ固定部122cは、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。フェンダ固定部122cは、本体部122aの左右方向両端部にそれぞれ設けられる。フェンダ固定部122cは、固定用孔部122dを具備する。
固定用孔部122dは、フェンダ400の側部の固定に用いられるものである。固定用孔部122dは、フェンダ固定部122cを左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部122dには、適宜の止具が挿通される。
図6、図8及び図9に示す前壁部123は、座席ベース部120の前面を構成するものである。前壁部123は、一対のステップ110に架け渡されるように配置される。前壁部123は、ステップ110(本体部111)の上方に配置される。また、前壁部123は、ステップ110(本体部111)の後端部及び第1の固定フレーム121に固定される。前壁部123は、本体部123a、下側固定部123c、上側固定部123e及びフェンダ固定部123fを具備する。
図6及び図8に示す本体部123aは、前壁部123の主たる構造体である。本体部123aは、厚さ方向を前後方向に向けた略板形状に形成されている。本体部123aは、凹部123bを具備する。
凹部123bは、トランスミッションケース4の上部を受け入れるように下方に開口するものである。凹部123bは、本体部123aの下端部における左右方向中央部に形成される。
図8及び図9に示す下側固定部123cは、ステップ110の本体部111の後端部に固定される部分である。下側固定部123cは、本体部123aの下端部から前方に突出するように形成される。下側固定部123cは、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成されている。下側固定部123cは、凹部123bの左右方向両側に位置するように一対設けられる。下側固定部123cは、固定用孔部123dを具備する。
固定用孔部123dは、ステップ110の本体部111との固定に用いられるものである。固定用孔部123dは、下側固定部123cを上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部123dは、平面視において、ステップ110の第4の固定用孔部116と重複する。図9に示すように、固定用孔部123dには、防振部30が挿通される。固定用孔部123dの内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
図6及び図8に示す上側固定部123eは、第1の固定フレーム121に固定される部分である。上側固定部123eは、本体部123aの上端部から後方に突出するように形成される。上側固定部123eは、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成されている。上側固定部123eは、第1の固定フレーム121の上面に載置される。上側固定部123eには、当該上側固定部123eを上下方向に貫通するように開口し、第1の固定フレーム121との固定に用いられる適宜の孔部が形成される。
図8に示すフェンダ固定部123fは、フェンダ400の側部が固定される部分である。フェンダ固定部123fは、本体部123aの下側部分における左右方向外側端部から後方に突出するように形成される。フェンダ固定部123fは、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。フェンダ固定部123fは、本体部123aの左右方向両端部にそれぞれ設けられる。フェンダ固定部123fは、固定用孔部123gを具備する。
固定用孔部123gは、フェンダ400の側部の固定に用いられるものである。固定用孔部123gは、フェンダ固定部123fを左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部123gには、適宜の止具が挿通される。
図3及び図6に示す載置部124は、座席ベース部120の上面を構成するものである。載置部124は、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成されている。図6に示すように、載置部124は、前壁部123の上側固定部123e(第1の固定フレーム121)と、第2の固定フレーム122と、に架け渡されるように配置される。載置部124には、当該載置部124を上下方向に貫通するように開口する適宜の孔部が形成される。載置部124は、上記孔部を挿通する止具を用いて、上側固定部123e(第1の固定フレーム121)及び第2の固定フレーム122に固定される。
以下では、図6から図9までを用いて、座席ベース支持部105と座席ベース部120との固定態様及びステップ110と座席ベース部120との固定態様について説明する。
図6及び図7に示すように、第1の固定フレーム121の固定用孔部121bに取り付けられた防振部30の孔部31に止具20の軸部21を挿通すると共に、第1の座席ベース支持部106の固定用孔部106aに軸部21を螺合する。また、第2の固定フレーム122の固定用孔部122bに取り付けられた防振部30の孔部31に止具20の軸部21を挿通すると共に、第2の座席ベース支持部107の固定用孔部107aに軸部21を螺合する。これにより、第1の固定フレーム121及び第2の固定フレーム122は、座席ベース支持部105に対して固定される。
また、図8及び図9に示すように、前壁部123(下側固定部123c)の固定用孔部123dに取り付けられた防振部30の孔部31に止具20の軸部21を挿通すると共に、ステップ110の第4の固定用孔部116に軸部21を螺合する。これにより、前壁部123は、ステップ110に対して固定される。
また、図6に示すように、第1の固定フレーム121、前壁部123の上側固定部123e及び載置部124にそれぞれ形成された適宜の孔部に適宜の止具(不図示)を挿通し、第1の固定フレーム121に対して前壁部123及び載置部124を締結することで、前壁部123及び載置部124は、第1の固定フレーム121に対して固定される。また、第2の固定フレーム122及び載置部124に形成された適宜の孔部に適宜の止具(不図示)を挿通し、第2の固定フレーム122に対して載置部124を締結することで、載置部124は、第2の固定フレーム122に対して固定される。以上により、座席ベース部120は、座席ベース支持部105及びステップ110に対して固定される。
図1及び図2に示す座席130は、運転者が着座するものである。座席130は、座席ベース部120の載置部124の上面に固定される。
次に、図1、図3及び図13を用いてロプス300の詳細について説明する。ロプス300は、図3に示すように、下側部分が、トランスミッションケース4の左右両側から上方に延びるように一対設けられる。ロプス300の下側部分は、トランスミッションケース4の左右両側にそれぞれ固定される。ロプス300は、固定部310を具備する。
図13及び図17に示す固定部310は、フェンダ400の側部が固定されるものである。固定部310は、ロプス300の一対の下側部分にそれぞれ設けられる。固定部310は、第1の固定片部311及び第2の固定片部312を具備する。
第1の固定片部311は、ロプス300の下側部分に固定される部分である。第1の固定片部311は、厚さ方向を前後方向に向けた略板形状に形成される。第1の固定片部311は、ロプス300の下側部分の前面に、例えば溶接等により固定される。
第2の固定片部312は、フェンダ400の側部が固定される部分である。第2の固定片部312は、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。第2の固定片部312は、第1の固定片部311の左右方向外側端部から前方に延びるように形成される。第2の固定片部312は、固定用孔部312aを具備する。
固定用孔部312aは、フェンダ400の側部の固定に用いられるものである。固定用孔部312aは、第2の固定片部312を左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部312aは、上下方向に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部312aには、止具20の軸部21に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部が形成されている。
次に、図10から図16までを用いてフェンダ400の詳細について説明する。フェンダ400は、後輪7の径方向外方側と、左右方向内側と、を覆うように形成される。フェンダ400は、ステップ110、座席ベース部120及びロプス300に固定される。フェンダ400は、第1の部分410及び第2の部分420を具備する。
図10、図12及び図13に示す第1の部分410は、後輪7の左右方向内側を覆う部分である。第1の部分410は、ステップ110、座席ベース部120及びロプス300に固定される。第1の部分410は、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。第1の部分410は、第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412及び第3の固定用孔部413を具備する。
図10、図12及び図13に示す第1の固定用孔部411は、ステップ110の第2の固定片部118との固定に用いられるものである。第1の固定用孔部411は、第1の部分410を左右方向に貫通するように開口する。第1の固定用孔部411は、ステップ110の第2の固定片部118と対向する部分に形成される。第1の固定用孔部411は、側面視において、第2の固定片部118の固定用孔部118aと重複するように形成される。第1の固定用孔部411には、適宜の止具が挿通される。
図10、図12及び図13に示す第2の固定用孔部412は、座席ベース部120の第1の固定フレーム121、第2の固定フレーム122及び前壁部123との固定に用いられるものである。第2の固定用孔部412は、第1の部分410を左右方向に貫通するように開口する。第2の固定用孔部412は、フェンダ固定部121cやフェンダ固定部122c、フェンダ固定部123fと対向する部分に形成される。第2の固定用孔部412は、側面視において、第1の固定フレーム121の固定用孔部121d、第2の固定フレーム122の固定用孔部122d、前壁部123の固定用孔部123gとそれぞれ重複するように複数形成される。第2の固定用孔部412には、適宜の止具が挿通される。
図10、図12及び図13に示す第3の固定用孔部413は、ロプス300の固定部310(第2の固定片部312)との固定に用いられるものである。第3の固定用孔部413は、第1の部分410を左右に貫通するように開口する。第3の固定用孔部413は、上下方向に間隔を空けて一対形成される。第3の固定用孔部413は、第2の固定片部312と対向する部分に形成される。第3の固定用孔部413は、側面視において、第2の固定片部312の固定用孔部312aと重複する。第3の固定用孔部413には、図11に示すように、防振部30が挿通される。第3の固定用孔部413の内径は、防振部30の挿通部32の外径よりも大きく形成され、防振部30の第1の拡径部33及び第2の拡径部34の外径よりも小さく形成される。
図10、図12から図16までに示す第2の部分420は、後輪7の径方向外方側を覆う部分である。第2の部分420は、ステップ110に固定される。第2の部分420は、厚さ方向を後輪7の径方向に向けた略板形状に形成される。第2の部分420は、ステップ固定部421及び補強部固定部422を具備する。
図12から図16までに示すステップ固定部421は、ステップ110の第1の固定片部117と対向すると共に、当該第1の固定片部117に固定される部分である。ステップ固定部421は、第2の部分420の前側部分(下側部分)を構成する。図16に示すように、ステップ固定部421は、ステップ110の第1の固定片部117に接している状態で、当該第1の固定片部117と固定される。すなわち、ステップ固定部421は、防振部30を介在させずに、第1の固定片部117に直接的に固定される。ステップ固定部421は、固定用孔部421a及び位置決め孔部421bを具備する。
図14から図16までに示す固定用孔部421aは、ステップ110の第1の固定片部117との固定に用いられるものである。固定用孔部421aは、ステップ固定部421を前後方向(径方向)に貫通するように開口する。図15(b)に示すように、固定用孔部421aは、背面視において、第1の固定片部117の固定用孔部117aと重複するように形成される。固定用孔部421aには、適宜の止具が挿通される。
位置決め孔部421bは、ステップ110(第1の固定片部117)の位置決め突部117bが挿通されるものである。位置決め孔部421bは、ステップ固定部421を前後方向(径方向)に貫通するように開口する。位置決め孔部421bの内径は、位置決め突部117bの頭部117dの外径よりも大きく形成されている。
図15に示すように、位置決め孔部421bは、固定用孔部421aよりも左右方向内側に形成される。位置決め孔部421bの内径中心は、固定用孔部421aの内径中心よりも下方に位置する。また、図15(b)に示すように、位置決め孔部421bに位置決め突部117bを挿通させた状態で、位置決め突部117bの軸部117cに位置決め孔部421b(フェンダ400)を載置させた状態では、背面視において、固定用孔部421aと、ステップ110(第1の固定片部117)の固定用孔部117aと、の内径中心が互いに一致する。
また、図10に示すように、位置決め突部117bの軸部117cに位置決め孔部421bを載置させた状態では、フェンダ400に形成された左右方向に開口する他の固定用の孔部(第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412及び第3の固定用孔部413)と、トラクタ本体側(ステップ110、座席ベース部120及びロプス300側)に形成された固定用の孔部(固定用孔部118a、固定用孔部121d、固定用孔部122d、固定用孔部123g及び固定用孔部312a)と、の内径中心が互いに一致する。
図17に示す補強部固定部422は、後述する補強部500の第2の固定片部520が固定される部分である。補強部固定部422は、第2の部分420の後側部分を構成する。補強部固定部422は、固定用孔部422aを具備する。
固定用孔部422aは、後述する補強部500の第2の固定片部520との固定に用いられるものである。固定用孔部422aは、補強部固定部422を上下方向に貫通するように開口する。固定用孔部422aは、左右に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部422aには、適宜の止具が挿通される。
図10及び図17に示す補強部500は、フェンダ400を補強するものである。補強部500は、フェンダ400の第1の部分410と第2の部分420とを連結することで、フェンダ400を補強する。補強部500は、フェンダ400の内面(第1の部分410の左右方向外側面及び第2の部分420の下面)に設けられる。また、補強部500は、フェンダ400の後側部分に設けられる。補強部500は、第1の固定片部510、第2の固定片部520及び接続片部530を具備する。
図17に示す第1の固定片部510は、第1の部分410及びロプス300の第2の固定片部312に固定されるものである。第1の固定片部510は、補強部500の下側部分を構成する。第1の固定片部510は、厚さ方向を左右方向に向けた略板形状に形成される。第1の固定片部510は、側面視において、上下方向に長尺な略矩形状に形成される。第1の固定片部510は、第1の部分410の左右方向外側面に当接するように設けられる。第1の固定片部510は、固定用孔部511を具備する。
固定用孔部511は、第1の部分410及び第2の固定片部312との固定に用いられるものである。固定用孔部511は、第1の固定片部510を左右方向に貫通するように開口する。固定用孔部511は、上下に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部511は、側面視において、第3の固定用孔部413及び第2の固定片部312の固定用孔部312aと重複するように形成される。固定用孔部511には、止具20の軸部21が挿通される。
第2の固定片部520は、第2の部分420の補強部固定部422に固定されるものである。第2の固定片部520は、補強部500の上側部分を構成する。第2の固定片部520は、厚さ方向を上下方向に向けた略板形状に形成される。第2の固定片部520は、平面視において、左右方向に長尺な略矩形状に形成される。第2の固定片部520は、第2の部分420の補強部固定部422の下面に当接するように設けられる。第2の固定片部520は、固定用孔部521を具備する。
固定用孔部521は、第2の部分420の補強部固定部422との固定に用いられるものである。固定用孔部521は、第2の固定片部520を上下方向に貫通するように開口する。第2の固定片部520は、左右に間隔を空けて一対形成される。固定用孔部521は、平面視において、第2の部分420の固定用孔部422aと重複するように形成される。固定用孔部521には、適宜の止具が挿通される。
接続片部530は、第1の固定片部510と第2の固定片部520とを接続するものである。より詳細には、接続片部530は、第1の固定片部510の上端部と、第2の固定片部520の左右方向内側端部と、を接続する。
以下では、図10から図13まで、図16及び図17を用いて、フェンダ400及び補強部500とトラクタ本体側(ステップ110、座席ベース部120及びロプス300側)との固定態様について説明する。
図13及び図16に示すように、フェンダ400の第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412及び固定用孔部421aと、ステップ110の固定用孔部117a及び固定用孔部118aと、座席ベース部120の固定用孔部121d、固定用孔部122d及び固定用孔部123gと、に適宜の止具を挿通し、ステップ110及び座席ベース部120に対してフェンダ400を締結する。これにより、フェンダ400は、ステップ110及び座席ベース部120に対して固定される。
また、図11、図13及び図17に示すように、補強部500の固定用孔部511と、フェンダ400の第3の固定用孔部413に取り付けられた防振部30の孔部31と、に止具20の軸部21を挿通すると共に、ロプス300の固定用孔部312aに軸部21を螺合する。なお、図11に示す例では、止具20の軸部21と防振部30の孔部31の間に、適宜の円筒形状のカラーを介在させた例を示している。これにより、フェンダ400及び補強部500が、ロプス300に対して固定される。
以下では、図14から図17までを用いて、フェンダ400及び補強部500の取付作業について説明する。
フェンダ400は、トランスミッションケース4に固定されたステップ110や座席ベース部120、ロプス300に対して取り付けられる。
まず、作業者は、図14及び図15(a)に示すように、ステップ110(第1の固定片部117)に対してフェンダ400を前方に移動させ、フェンダ400の位置決め孔部421bに、第1の固定片部117の位置決め突部117bを挿通させる。
次に、作業者は、図15(b)及び図16に示すように、位置決め孔部421bに位置決め突部117bを挿通させた状態で、フェンダ400を下方に移動させ、位置決め突部117bの軸部117cに位置決め孔部421b(フェンダ400)を載置する(軸部117cの上面に、位置決め孔部421bの内面を当接させる)。この状態では、固定用孔部421aと、ステップ110(第1の固定片部117)の固定用孔部117aと、の内径中心が互いに一致する。また、この状態では、図10に示すように、フェンダ400の第1の部分410の固定用の孔部(第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412及び第3の固定用孔部413)と、これらに対応するステップ110及びロプス300の固定用の孔部(固定用孔部118a、121d、122d、123g、312a)と、の内径中心が互いに一致する。また、この状態では、フェンダ400のステップ110に対する位置決め突部117bの径方向の移動が規制される。
このように、位置決め孔部421bに位置決め突部117bを挿通し、ステップ110に対してフェンダ400を載置した状態で、ステップ110や座席ベース部120に対するフェンダ400の位置決めを容易に行うことができる。これにより、作業者の手によりフェンダ400の荷重を支えながら、フェンダ400の位置決めを行うような作業の必要がなくなり、フェンダ400を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
次に、作業者は、適宜の止具を用いて、ロプス300を除くトラクタ本体側(ステップ110及び座席ベース部120側)に対してフェンダ400を固定する。より詳細には、作業者は、フェンダ400に形成された固定用の孔部(第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412及び固定用孔部421a)と、ステップ110及び座席ベース部120に形成された固定用の孔部(固定用孔部117a、固定用孔部118a、固定用孔部121d、固定用孔部122d及び固定用孔部123g)と、に適宜の止具を挿通し、ステップ110及び座席ベース部120に対してフェンダ400を締結することで、上記トラクタ本体側に対してフェンダ400を固定する。
この際には、作業者は、まず、上記各固定用の孔部に止具を挿通した後、当該止具を仮絞め(完全に固定しないように締結)し、ステップ110及び座席ベース部120に対してフェンダ400を仮固定するようにしてもよい。この状態では、フェンダ400の第1の部分410に形成された固定用の孔部(第1の固定用孔部411及び第2の固定用孔部412)と、ステップ110及び座席ベース部120に形成された固定用の孔部(固定用孔部118a、121d、122d、123g)と、に挿通された止具により、フェンダ400の前後方向の移動が規制される。これにより、より効果的な位置決めが可能となる。また、次に、作業者は、上記止具を本締め(完全に締結)する。これにより、ステップ110及び座席ベース部120に対してフェンダ400が完全に固定される。
次に、作業者は、止具20を用いて、ロプス300に対してフェンダ400の第1の部分410及び補強部500を固定する。より詳細には、作業者は、図11及び図17に示すように、フェンダ400(第1の部分410)の第3の固定用孔部413に防振部30を取り付けると共に、ロプス300(第2の固定片部312)の固定用孔部312aと、フェンダ400の第3の固定用孔部413(防振部30の孔部31)と、補強部500(第1の固定片部510)の固定用孔部511と、に止具20を挿通し、ロプス300、フェンダ400及び補強部500を共締めにより固定する。これにより、ロプス300、フェンダ400及び補強部500が一体的に固定される。
次に、作業者は、適宜の止具を用いて、フェンダ400の第2の部分420及び補強部500を固定する。より詳細には、作業者は、図17に示すように、フェンダ400(第2の部分420)の補強部固定部422の固定用孔部422aと、補強部500(第2の固定片部520)の固定用孔部521と、に適宜の止具を挿通し、フェンダ400の第2の部分420及び補強部500を締結することで、フェンダ400及び補強部500を固定する。以上により、トラクタ本体側に対して、フェンダ400及び補強部500が取り付けられる。
上述の如きトラクタ1では、ステップ110と座席ベース部120との間に防振部30を介在させている。より詳細には、図8及び図9に示すように、座席ベース部120(前壁部123)の下側固定部123cに形成された固定用孔部123dに、防振部30を取り付けている(防振部30の挿通部32を固定用孔部123dに挿通させている)。また、当該固定用孔部123d(防振部30の孔部31)と、ステップ110(本体部111)の第4の固定用孔部116と、に止具20を挿通して、ステップ110及び座席ベース部120を固定している。このように固定することで、ステップ110と座席ベース部120との間に防振部30(第2の拡径部34)を介在させることができる。これにより、フェンダ400からの振動が、座席ベース部120を介してステップ110に伝達することを抑制することができる。
また、トラクタ1では、図4及び図5に示すように、上述した態様と概ね同様に、ステップ支持部101(第1のステップ支持部102、第2のステップ支持部103及び第3のステップ支持部104)とステップ110との間にも、防振部30を介在させている。これにより、トランスミッションケース4からステップ110へ伝達される振動を抑制することができる。
また、トラクタ1では、図6及び図7に示すように、上述した態様と概ね同様に、座席ベース支持部105(第1の座席ベース支持部106及び第2の座席ベース支持部107)と座席ベース部120との間にも、防振部30を介在させている。これにより、トランスミッションケース4から座席ベース部120やフェンダ400へ伝達される振動を抑制することができる。これにより、座席ベース部120やフェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
また、上述の如きトラクタ1では、ロプス300とフェンダ400との間、及びフェンダ400と補強部500との間に防振部30を介在させている。より詳細には、図11及び図17に示すように、フェンダ400に形成された第3の固定用孔部413に、防振部30を取り付けている。また、当該第3の固定用孔部413(防振部30の孔部31)と、ロプス300の固定用孔部312aと、補強部500の固定用孔部511と、に止具20を挿通して、ロプス300、フェンダ400及び補強部500を固定している。
このように固定することで、ロプス300とフェンダ400との間に防振部30(第2の拡径部34)を介在させると共に、フェンダ400と補強部500との間に防振部30(第1の拡径部33)を介在させることができる。これにより、ロプス300からフェンダ400へ伝達される振動や、ロプス300から補強部500へ伝達される振動を抑制することができ、フェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
以上の如く、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、
後輪7を覆うフェンダ400と、
前記フェンダ400が固定される固定部(ステップ110)と、
を具備し、
前記フェンダ400または前記固定部(ステップ110)の一方は、
所定方向に突出する位置決め突部117bを具備し、
前記フェンダ400及び前記固定部(ステップ110)の他方は、
前記位置決め突部117bが挿通されることで、前記固定部(ステップ110)に対する前記フェンダ400の位置決めが可能な位置決め孔部421bを具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性を向上させることができる。すなわち、位置決め孔部421bに位置決め突部117bを挿通することで、固定部(ステップ110)に対するフェンダ400の位置決めを容易に行うことができる。これにより、フェンダ400の取付作業の作業性を向上させることができる。
また、前記位置決め突部117bは、
前記フェンダ400または前記固定部(ステップ110)の一方から前記所定方向に突出する軸部117cと、
前記軸部117cの突出方向先端部に設けられ、前記位置決め突部117bに対する前記位置決め孔部421bの脱落を抑制する頭部117dと、
を具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。すなわち、頭部117dを設けたことで、固定部(ステップ110)に対するフェンダ400の脱落を抑制することができ、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。
また、前記頭部117dは、
前記軸部117cに対して拡径する形状に形成されるものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。すなわち、頭部117dを軸部117cに対して拡径する形状に形成したことで、固定前のフェンダ400が、頭部117dの径方向に沿う何れの方向にずれた場合でも、固定部(ステップ110)に対するフェンダ400の脱落を抑制することができ、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。
また、前記フェンダ400及び前記固定部(ステップ110)は、
当該フェンダ400と当該固定部(ステップ110)との固定に用いられる固定用孔部117a、421aを具備し、
前記固定部(ステップ110)に設けられた前記位置決め突部117bまたは前記位置決め孔部421bのうちの一方に、前記フェンダ400に設けられた前記位置決め突部117bまたは前記位置決め孔部421bのうちの他方が載置された状態で、前記フェンダ400の前記固定用孔部421aと前記固定部(ステップ110)の前記固定用孔部(固定用孔部117a)との内径中心が互いに一致するものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。すなわち、位置決め突部117b及び位置決め孔部421bを介して、固定部(ステップ110)にフェンダ400を載置した状態で、フェンダ400及び固定部(ステップ110)の固定用孔部117a、421a同士の内径中心が互いに一致するので、この状態でボルト等の止具20を介した固定が可能となる。
また、前記フェンダ400及び前記固定部(ステップ110)は、
当該フェンダ400と当該固定部(ステップ110)との固定に用いられる固定用孔部(固定用孔部117a、118a、121d、122d、123g、312a、421a、第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412、第3の固定用孔部413)を具備し、
前記固定用孔部には、前記位置決め孔部421bの開口方向と開口方向が直交する直交孔部(固定用孔部118a、121d、122d、123g、312a、第1の固定用孔部411、第2の固定用孔部412、第3の固定用孔部413)が含まれるものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。すなわち、位置決め孔部421bに位置決め突部117bを挿通した状態では、フェンダ400の固定部(ステップ110)に対する位置決め突部117bの径方向の移動は規制されるが、位置決め突部117bの軸方向(挿通方向)の移動は許容される。ここで、位置決め孔部421bとは開口方向が直交する直交孔部に止具を挿通すると共に、当該止具を仮絞めすることで、上記径方向に加えて上記軸方向のフェンダ400の移動が規制され、より効果的な位置決めが可能となる。
また、前記固定部は、
運転席に設けられるステップ110であり、
前記位置決め突部117bは、
前記ステップ110に設けられるものである。
このように構成することにより、フェンダ400を取り付ける際の作業性をより向上させることができる。すなわち、比較的剛性が大きい部材に位置決め突部117bを設けたことで、当該位置決め突部117bを介してフェンダ400を安定的に支持することができる。
また、本実施形態に係るトラクタ1(作業車)は、
後輪7を覆うフェンダ400と、
前記フェンダ400が固定され、座席130が設置される座席ベース部120と、
前記座席ベース部120の上方又は下方に配置され、当該座席ベース部120が固定されるステップ110と、
防振性を有し、前記ステップ110と前記座席ベース部120との間に介在される第1の防振部(防振部30)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400からの振動がステップ110に伝達することを抑制することができる。すなわち、ステップ110と座席ベース部120との間に第1の防振部(防振部30)を介在させたことで、フェンダ400からの振動が、座席ベース部120を介してステップ110に伝達することを抑制することができる。
また、トラクタ1(作業車)は、
前記フェンダ400の側方に配置され、当該フェンダ400が固定されるロプス300と、
防振性を有し、前記ロプス300と前記フェンダ400との間に介在される第2の防振部(防振部30)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動をより抑制することができる。すなわち、ロプス300とフェンダ400との間に第2の防振部(防振部30)を介在させたことで、ロプス300からフェンダ400へ伝達される当該ロプス300及びフェンダ400の並列方向(左右方向)の振動を抑制することができる。これにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
また、前記フェンダ400は、
前記ロプス300との並列方向(左右方向)に開口し、当該ロプス300との固定に用いられる止具20が挿通される固定用孔部(第3の固定用孔部413)を具備し、
前記第2の防振部(防振部30)は、
前記止具20が挿通される孔部31を有すると共に、前記固定用孔部(第3の固定用孔部413)に挿通されるものである。
このように構成することにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動をより抑制することができる。すなわち、固定用孔部(第3の固定用孔部413)に第2の防振部(防振部30)を挿通させ、当該第2の防振部(防振部30)にフェンダ400とロプス300との固定に用いられる止具20を挿通させたことで、ロプス300からフェンダ400へ伝達される上下方向や前後方向の振動を抑制することができる。これにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
また、トラクタ1(作業車)は、
前記フェンダ400を補強する補強部500と、
防振性を有し、前記補強部と前記ロプスとの間に介在される第3の防振部(防振部30)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動をより抑制することができる。すなわち、補強部500によりフェンダ400の剛性を高めることで、フェンダ400の振動を抑制することができる。また、補強部500とロプス300との間に第3の防振部(防振部30)を介在させたことで、ロプス300から補強部500へ伝達される振動を抑制することができる。これにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
また、前記第3の防振部(防振部30)は、前記第2の防振部(防振部30)と共用されるものである。
このように構成することにより、第3の防振部(防振部30)を第2の防振部(防振部30)と共用することで、部材点数の増加を抑制することができる。
また、前記フェンダ400は、
前記ロプス300に固定される第1の部分410と、
前記後輪7の径方向外方側を覆う第2の部分420と、
を具備し、
前記補強部500は、
前記第1の部分410と前記第2の部分420とを連結するものである。
このように構成することにより、フェンダ400からステップ110に伝達される振動をより抑制することができる。すなわち、フェンダの第1の部分410と第2の部分420とを補強部500により連結したことで、フェンダ400の剛性を効果的に高めることができる。これにより、フェンダ400の振動を抑制することができ、フェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
また、前記フェンダ400は、
前記ステップ110に接している状態で、当該ステップ110と固定される固定部(第1の固定片部117)を具備するものである。
このように構成することにより、フェンダ400をステップ110に強固に固定しながらも、フェンダ400からの振動がステップ110に伝達することを抑制することができる。すなわち、固定部(第1の固定片部117)では、フェンダ400をステップ110に対して強固に固定することができ、他の部分では、第1の防振部(防振部30)を介在させてステップ110に固定しているので、振動を抑制することができる。
また、トラクタ1(作業車)は、
動力伝達機構を収容するミッションケース(トランスミッションケース4)と、
前記ミッションケース(トランスミッションケース4)に設けられると共に前記ステップ110を下方から支持し、当該ステップ110が固定される第1の支持部(ステップ支持部101)と、
防振性を有し、前記第1の支持部(ステップ支持部101)と前記ステップ110との間に介在される第4の防振部(防振部30)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ステップ110の振動をより抑制することができる。すなわち、ミッションケース(トランスミッションケース4)に設けられた第1の支持部(ステップ支持部101)とステップ110との間に第4の防振部(防振部30)を介在させたことで、ミッションケース(トランスミッションケース4)からステップ110へ伝達される振動を抑制することができる。
また、動力伝達機構を収容するミッションケース(トランスミッションケース4)と、
前記ミッションケース(トランスミッションケース4)に設けられると共に前記座席ベース部120を下方から支持し、当該座席ベース部120が固定される第2の支持部(座席ベース支持部105)と、
防振性を有し、前記第2の支持部(座席ベース支持部105)と前記座席ベース部120との間に介在される第5の防振部(防振部30)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、ステップ110の振動をより抑制することができる。すなわち、ミッションケース(トランスミッションケース4)に設けられた第2の支持部(座席ベース支持部105)と座席ベース部120との間に第5の防振部(防振部30)を介在させたことで、ミッションケース(座席ベース支持部105)から座席ベース部120やフェンダ400へ伝達される振動を抑制することができる。これにより、座席ベース部120やフェンダ400からステップ110に伝達される振動を抑制することができる。
なお、本実施形態に係るトラクタ1は、作業車の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るトランスミッションケース4は、ミッションケースの実施の一形態である。
また、本実施形態に係る防振部30は、第1の防振部、第2の防振部、第3の防振部、第4の防振部及び第5の防振部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るステップ支持部101は、第1の支持部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る座席ベース支持部105は、第2の支持部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るステップ110は、固定部の一形態である。
また、本実施形態に係る第1の固定片部117は、固定部の実施の一形態である。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ステップ110に位置決め突部117bを設けた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、座席ベース部120やロプス300等、トラクタ本体側の種々の部材に位置決め突部117bを設けてもよい。
また、本実施形態では、フェンダ400に位置決め孔部421bを設け、ステップ110に位置決め突部117bを設けた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、フェンダ400に位置決め突部117bを設け、ステップ110に位置決め孔部421bを設けた構成を採用してもよい。
また、フェンダ400のトラクタ本体側(ステップ110、座席ベース部120及びロプス300)に対する固定箇所は、上述した態様に限られず、種々の固定箇所を採用可能である。
また、本実施形態では、止具20をボルトにより構成した例を示したが、このような態様に限られない。止具20としては、リベット等の複数の部材を固定可能な種々の止具を採用可能である。
また、本実施形態では、防振部30を可撓性を有する材料により形成した例を示したが、このような態様に限られない。防振部30としては、防振性を有する種々の素材や構造を採用可能である。
また、本実施形態では、フェンダ400を、ステップ110の第1の固定片部117に接している状態で、当該第1の固定片部117に固定した構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、第1の固定片部117とフェンダ400との間に防振部30を介在させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ステップ支持部101(第1のステップ支持部102、第2のステップ支持部103及び第3のステップ支持部104)とステップ110との間に、複数の防振部30を介在させた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、上記複数の防振部30の一部又は全部を設けない構成としてもよい。
また、本実施形態では、座席ベース支持部105(第1の座席ベース支持部106及び第2の座席ベース支持部107)と座席ベース部120との間に、複数の防振部30を介在させた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、上記複数の防振部30の一部又は全部を設けない構成としてもよい。
また、本実施形態では、ロプス300とフェンダ400との間に介在される防振部30と、補強部500とロプス300との間に介在される防振部30と、を共用した構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、ロプス300とフェンダ400との間に介在される防振部30と、補強部500とロプス300との間に介在される防振部30と、をそれぞれ設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、フェンダ400に補強部500を設けた構成を示したが、このような態様に限られない。例えば、補強部500を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、作業車として、トラクタ1を例示したが、このような態様に限られない。例えば作業車は、その他の農業車両、建設車両、産業車両等であってもよい。
1 トラクタ
4 トランスミッションケース
20 止具
30 防振部
101 ステップ支持部
105 座席ベース支持部
110 ステップ
117 第1の固定片部
117a 固定用孔部
117b 位置決め突部
117c 軸部
117d 頭部
118a 固定用孔部
120 座席ベース部
121d 固定用孔部
122d 固定用孔部
123g 固定用孔部
300 ロプス
312a 固定用孔部
400 フェンダ
410 第1の部分
411 第1の固定用孔部
412 第2の固定用孔部
413 第3の固定用孔部
420 第2の部分
421a 固定用孔部
421b 位置決め孔部
500 補強部

Claims (3)

  1. 後輪を覆うフェンダと、
    前記フェンダが固定される固定部と、
    を具備し、
    前記フェンダまたは前記固定部の一方は、
    所定方向に突出する位置決め突部を具備し、
    前記フェンダ及び前記固定部の他方は、
    前記位置決め突部が挿通されることで、前記固定部に対する前記フェンダの位置決めが可能な位置決め孔部を具備し、
    前記位置決め突部は、
    前記フェンダまたは前記固定部の一方から前記所定方向に突出する軸部と、
    前記軸部の突出方向先端部に設けられ、前記位置決め突部に対する前記位置決め孔部の脱落を抑制する頭部と、
    を具備し、
    前記フェンダ及び前記固定部は、
    当該フェンダと当該固定部との固定に用いられる固定用孔部を具備し、
    前記固定部に設けられた前記軸部または前記位置決め孔部のうちの一方に、前記フェンダに設けられた前記軸部または前記位置決め孔部のうちの他方が載置された状態で、前記フェンダの前記固定用孔部と前記固定部の前記固定用孔部との内径中心が互いに一致し、
    前記固定用孔部には、前記位置決め突部及び前記位置決め孔部が形成された面と同じ面において、前記位置決め突部及び前記位置決め孔部に対して、前記作業車の車幅方向外側に設けられた外側孔部が含まれ、
    前記軸部は、
    突出方向の全体に亘って同じ外径を有し、
    前記頭部は、
    前記軸部の周方向全体に拡径する形状に形成され、
    前記位置決め孔部の内面に前記軸部が当接した状態で、前記位置決め突部の突出方向から見て、前記フェンダ又は前記固定部のうち前記位置決め孔部の周囲の部分と、前記頭部と、が重複する、
    作業車。
  2. 前記固定用孔部には、前記位置決め孔部の開口方向と開口方向が直交する直交孔部が含まれる、
    請求項1に記載の作業車。
  3. 前記固定部は、
    運転席に設けられるステップであり、
    前記位置決め突部は、
    前記ステップに設けられる、
    請求項1又は請求項2に記載の作業車。
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