JP2001099116A - 位置決めピン - Google Patents
位置決めピンInfo
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- JP2001099116A JP2001099116A JP27563099A JP27563099A JP2001099116A JP 2001099116 A JP2001099116 A JP 2001099116A JP 27563099 A JP27563099 A JP 27563099A JP 27563099 A JP27563099 A JP 27563099A JP 2001099116 A JP2001099116 A JP 2001099116A
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- positioning pin
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- positioning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】雑音の発生を防止でき、かつ取付部材の車体部
材に対する位置決め状態を安定したものとすることがで
きる位置決めピンを得ること。 【解決手段】位置決めピン1は、取付部材20に固設さ
れる基部10に突設された円柱状の挿入部2を車体部材
26に穿孔された係止孔27に挿入させて先端部を係止
孔27から突出せしめて取付部材20を車体部材24に
位置決めする位置決めピン1において、挿入部2が、少
なくとも係止孔27から突出する先端部4を除いて係止
孔27と対応して環状に凹設された小径部8と、小径部
8に環装されて先端部4の外周面7aと略面一に連続す
る外周面を形成する円筒状のクッション材9とを備え
る。これにより、挿入部2と係止孔27との当接或いは
摺接に起因した雑音の発生を防止し、挿入部2の係止孔
27への挿入を容易ならしめる。
材に対する位置決め状態を安定したものとすることがで
きる位置決めピンを得ること。 【解決手段】位置決めピン1は、取付部材20に固設さ
れる基部10に突設された円柱状の挿入部2を車体部材
26に穿孔された係止孔27に挿入させて先端部を係止
孔27から突出せしめて取付部材20を車体部材24に
位置決めする位置決めピン1において、挿入部2が、少
なくとも係止孔27から突出する先端部4を除いて係止
孔27と対応して環状に凹設された小径部8と、小径部
8に環装されて先端部4の外周面7aと略面一に連続す
る外周面を形成する円筒状のクッション材9とを備え
る。これにより、挿入部2と係止孔27との当接或いは
摺接に起因した雑音の発生を防止し、挿入部2の係止孔
27への挿入を容易ならしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置決めピンに関
し、特に、取付部材を車体部材に取付ける際に取付部材
の車体部材に対する位置決めを行う位置決めピンに関す
る。
し、特に、取付部材を車体部材に取付ける際に取付部材
の車体部材に対する位置決めを行う位置決めピンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車などの車体前部
には衝撃吸収用のバンパが取り付けられている。近年、
自動車のデザインには、車体とバンパとが滑らかに連続
し、両者一体となり境目が目立たないデザインが採用さ
れている。したがって、バンパを車体に取り付ける際
に、そのようなデザインを損なわないように車体に対す
るバンパの取付には正確な位置決めが要求される。この
ため、従来よりバンパを車体に取付けるための位置決め
を容易に行うための位置決めピンが提案されている。
には衝撃吸収用のバンパが取り付けられている。近年、
自動車のデザインには、車体とバンパとが滑らかに連続
し、両者一体となり境目が目立たないデザインが採用さ
れている。したがって、バンパを車体に取り付ける際
に、そのようなデザインを損なわないように車体に対す
るバンパの取付には正確な位置決めが要求される。この
ため、従来よりバンパを車体に取付けるための位置決め
を容易に行うための位置決めピンが提案されている。
【0003】図3は、従来例を示す説明図であり、図3
(a)は自動車の車体を斜め前方から見た斜視図、図3
(b)は図3(a)のA−A線断面図である。位置決め
ピン11は、例えば図3(a)に示すように、取付部材
であるフロントバンパ20を車体前部24のフロントフ
ェンダ25と連続するように取付ける際に、その位置決
めをするために用いられ、図3(b)に示すように、フ
ロントバンパ20の内側に立設されたバンパリブ21
と、バンパリブ21に対向配置されラジエータパネルな
どの車体部材(図示せず)に設けられたフェンダブラケ
ット26との間に設けられる。
(a)は自動車の車体を斜め前方から見た斜視図、図3
(b)は図3(a)のA−A線断面図である。位置決め
ピン11は、例えば図3(a)に示すように、取付部材
であるフロントバンパ20を車体前部24のフロントフ
ェンダ25と連続するように取付ける際に、その位置決
めをするために用いられ、図3(b)に示すように、フ
ロントバンパ20の内側に立設されたバンパリブ21
と、バンパリブ21に対向配置されラジエータパネルな
どの車体部材(図示せず)に設けられたフェンダブラケ
ット26との間に設けられる。
【0004】図4は、位置決めピン11の拡大図であ
る。位置決めピン11は、例えばABS樹脂等の硬質樹
脂により構成され、図示したように、同一径で軸方向に
延在する円柱状の挿入部12と、挿入部12の基端12
aに同軸上に挿入部12よりも大きな径を有する円板状
のフランジ部13を有する。
る。位置決めピン11は、例えばABS樹脂等の硬質樹
脂により構成され、図示したように、同一径で軸方向に
延在する円柱状の挿入部12と、挿入部12の基端12
aに同軸上に挿入部12よりも大きな径を有する円板状
のフランジ部13を有する。
【0005】挿入部12は、基端12aがバンパリブ2
1に穿孔された固定穴22への嵌入により固定されてお
り、その全長は、フロントバンパ20が車体前部24に
対して正確な位置に配置された場合に挿入部12の先端
12bが係止孔27を貫通し係止孔27から突出する長
さを有する。
1に穿孔された固定穴22への嵌入により固定されてお
り、その全長は、フロントバンパ20が車体前部24に
対して正確な位置に配置された場合に挿入部12の先端
12bが係止孔27を貫通し係止孔27から突出する長
さを有する。
【0006】フロントバンパ20は、位置決めピン11
によってフェンダブラケット26、即ちフロントフェン
ダ25に対して正確に位置決めされた後、位置決めピン
11とは別個の、例えば取付ボルトなどの固定手段(図
示せず)により固定される。
によってフェンダブラケット26、即ちフロントフェン
ダ25に対して正確に位置決めされた後、位置決めピン
11とは別個の、例えば取付ボルトなどの固定手段(図
示せず)により固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の位置決めピン11は、係止孔27に挿入されている
のみで固定されていないので、例えば走行振動などによ
り車体部材、即ちフェンダブラケット26との間に繰り
返される当接を伴う振動が発生した場合、或いは走行に
より車体前部24に軽い捻れが生じ係止孔内において摺
接が発生した場合には、雑音を生ずるおそれがある。
来の位置決めピン11は、係止孔27に挿入されている
のみで固定されていないので、例えば走行振動などによ
り車体部材、即ちフェンダブラケット26との間に繰り
返される当接を伴う振動が発生した場合、或いは走行に
より車体前部24に軽い捻れが生じ係止孔内において摺
接が発生した場合には、雑音を生ずるおそれがある。
【0008】一方、近年、自動車用バンパは安全性及び
デザイン等の理由から従来のものよりもその大きさが大
型化し重量も増大している。したがって、車体部材に取
付ける場合、特に一人で取付作業をするときなどは、位
置決めを同時に行うのではなく、一端側を位置決めして
から他端側を位置決めするというように、位置決めを順
番に行うことがある。
デザイン等の理由から従来のものよりもその大きさが大
型化し重量も増大している。したがって、車体部材に取
付ける場合、特に一人で取付作業をするときなどは、位
置決めを同時に行うのではなく、一端側を位置決めして
から他端側を位置決めするというように、位置決めを順
番に行うことがある。
【0009】この場合、従来の位置決めピン11は、係
止孔27に挿入されて最終的に固定手段によりフロント
バンパ20が固定される前に、係止孔27から抜け落ち
て位置決め作業が困難となるおそれがある。
止孔27に挿入されて最終的に固定手段によりフロント
バンパ20が固定される前に、係止孔27から抜け落ち
て位置決め作業が困難となるおそれがある。
【0010】以上、かかる点に鑑みてなされた本発明の
第1の目的は、位置決め固定された状態にて雑音の発生
を防止する位置決めピンを提供することにある。更に、
本発明の第2の目的は、取付部材の位置決め状態を安定
したものとすることができる位置決めピンを提供するこ
とにある。
第1の目的は、位置決め固定された状態にて雑音の発生
を防止する位置決めピンを提供することにある。更に、
本発明の第2の目的は、取付部材の位置決め状態を安定
したものとすることができる位置決めピンを提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る位置決めピンは、取付部材に固設される基部に突設さ
れた円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された係止孔に挿
入させて先端部を係止孔から突出せしめて取付部材を車
体部材に位置決めする位置決めピンにおいて、挿入部
が、少なくとも係止孔から突出する先端部を除いて係止
孔と対応して環状に凹設された小径部と、小径部に環装
されて先端部の外周面と略面一に連続する外周面を形成
する円筒状のクッション材とを備える。
る位置決めピンは、取付部材に固設される基部に突設さ
れた円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された係止孔に挿
入させて先端部を係止孔から突出せしめて取付部材を車
体部材に位置決めする位置決めピンにおいて、挿入部
が、少なくとも係止孔から突出する先端部を除いて係止
孔と対応して環状に凹設された小径部と、小径部に環装
されて先端部の外周面と略面一に連続する外周面を形成
する円筒状のクッション材とを備える。
【0012】これによれば、挿入部が、係止孔と対応す
る位置に小径部を有し、その小径部に円筒状のクッショ
ン材が環装されるため、クッション材が挿入部と係止孔
との間に介在され、両者間に生じる振動や摺接に起因し
た雑音の発生を防止する。
る位置に小径部を有し、その小径部に円筒状のクッショ
ン材が環装されるため、クッション材が挿入部と係止孔
との間に介在され、両者間に生じる振動や摺接に起因し
た雑音の発生を防止する。
【0013】また、クッション材の外周面が先端部の外
周面と略面一に連続するため、挿入の際にクッション材
の端部と係止孔の穴縁との接触を防止し、挿入部の係止
孔への挿入を容易ならしめることができる。
周面と略面一に連続するため、挿入の際にクッション材
の端部と係止孔の穴縁との接触を防止し、挿入部の係止
孔への挿入を容易ならしめることができる。
【0014】上記第2の目的を達成する請求項2に記載
の発明による位置決めピンは、挿入部の先端部に小径部
と離間して環状に凹設された係止部を備えることを特徴
とする。これによれば、係止部が先端部に小径部と離間
して環状に凹設されるため、挿入部が係止孔から抜け出
る方向に移動したときは係止孔に必ず係止される。した
がって、位置決めピンは係止孔から抜け落ちず、取付部
材を車体部材に常に保持させた状態とすることができ
る。これにより、取付部材の位置決め状態を安定したも
のとすることができる。
の発明による位置決めピンは、挿入部の先端部に小径部
と離間して環状に凹設された係止部を備えることを特徴
とする。これによれば、係止部が先端部に小径部と離間
して環状に凹設されるため、挿入部が係止孔から抜け出
る方向に移動したときは係止孔に必ず係止される。した
がって、位置決めピンは係止孔から抜け落ちず、取付部
材を車体部材に常に保持させた状態とすることができ
る。これにより、取付部材の位置決め状態を安定したも
のとすることができる。
【0015】上記第2の目的を達成する請求項3に記載
の発明による位置決めピンは、取付部材に固設される基
部に突設された円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された
係止孔に挿入させて先端部を係止孔から突出せしめて取
付部材を車体部材に位置決めする位置決めピンにおい
て、挿入部が、係止孔から突出する先端部に環状に凹設
された係止部を備えることを特徴とする。
の発明による位置決めピンは、取付部材に固設される基
部に突設された円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された
係止孔に挿入させて先端部を係止孔から突出せしめて取
付部材を車体部材に位置決めする位置決めピンにおい
て、挿入部が、係止孔から突出する先端部に環状に凹設
された係止部を備えることを特徴とする。
【0016】これによれば、係止部が係止孔から突出す
る先端部に環状に凹設されるため、位置決めピンの挿入
部が係止孔から抜け出る方向に移動したときは係止孔に
必ず係止される。したがって、位置決めピンは係止孔か
ら抜け落ちず、取付部材を車体部材に常に保持させた状
態とすることができる。これにより、取付部材の位置決
め状態を安定したものとすることができる。
る先端部に環状に凹設されるため、位置決めピンの挿入
部が係止孔から抜け出る方向に移動したときは係止孔に
必ず係止される。したがって、位置決めピンは係止孔か
ら抜け落ちず、取付部材を車体部材に常に保持させた状
態とすることができる。これにより、取付部材の位置決
め状態を安定したものとすることができる。
【0017】請求項4に記載の発明による位置決めピン
は、係止部が、基部側に移行するにしたがって漸次拡径
されるテーパ面を有することを特徴とする。これによれ
ば、係止部により係止孔に係止された状態である仮留め
状態から、挿入部を更に挿入して係止孔と小径部に環装
されたクッション材とが対応する位置に配置した本留め
状態とする場合に、テーパ面に沿って移動させることに
より、挿入部の軸心と係止孔の穴中心を一致させるよう
に案内させることができる。したがって、位置決めピン
の係止孔への挿入を容易ならしめることができる。
は、係止部が、基部側に移行するにしたがって漸次拡径
されるテーパ面を有することを特徴とする。これによれ
ば、係止部により係止孔に係止された状態である仮留め
状態から、挿入部を更に挿入して係止孔と小径部に環装
されたクッション材とが対応する位置に配置した本留め
状態とする場合に、テーパ面に沿って移動させることに
より、挿入部の軸心と係止孔の穴中心を一致させるよう
に案内させることができる。したがって、位置決めピン
の係止孔への挿入を容易ならしめることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。図1は、本実施の形態におけ
る位置決めピンを示す説明図である。尚、従来と同様の
構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明
を省略する。
て図に基づいて説明する。図1は、本実施の形態におけ
る位置決めピンを示す説明図である。尚、従来と同様の
構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明
を省略する。
【0019】位置決めピン1の挿入部2は円柱形状をな
し、先端から基端に向かって順番に、先端部4を形成す
るヘッド部5、係止部6、大径部7、及び大径部7に連
結形成される小径部8、小径部8に環装されるクッショ
ン材9、そして基部となる固定部10を有する。ヘッド
部5は、先端が半球面形状をなし係止孔27に挿通可能
な径を有して軸方向に延在し、係止部6は、ヘッド部5
側が軸心と直交する方向に縮径され大径部7側へ移行す
るにしたがって漸次拡径されるテーパ面6aを有する。
し、先端から基端に向かって順番に、先端部4を形成す
るヘッド部5、係止部6、大径部7、及び大径部7に連
結形成される小径部8、小径部8に環装されるクッショ
ン材9、そして基部となる固定部10を有する。ヘッド
部5は、先端が半球面形状をなし係止孔27に挿通可能
な径を有して軸方向に延在し、係止部6は、ヘッド部5
側が軸心と直交する方向に縮径され大径部7側へ移行す
るにしたがって漸次拡径されるテーパ面6aを有する。
【0020】大径部7は、係止部6のテーパ面6aの端
部に連続しヘッド部5と同径を有して軸方向に延在し、
小径部8は、大径部7と同軸上に段差を介して縮径され
係止孔15と対応する範囲に亘って延在する。クッショ
ン材9は、挿入部2よりも軟質の例えばゴム等の弾性体
により構成された円筒形状をなし小径部8に環装された
際に、大径部7の外周面7aに面一に連続する外周面9
aを有する。固定部10は、大径部7と同一径を有し、
バンパリブ21の取付穴22に嵌入されることによりフ
ランジ部3と協働して位置決めピン1を固定する。
部に連続しヘッド部5と同径を有して軸方向に延在し、
小径部8は、大径部7と同軸上に段差を介して縮径され
係止孔15と対応する範囲に亘って延在する。クッショ
ン材9は、挿入部2よりも軟質の例えばゴム等の弾性体
により構成された円筒形状をなし小径部8に環装された
際に、大径部7の外周面7aに面一に連続する外周面9
aを有する。固定部10は、大径部7と同一径を有し、
バンパリブ21の取付穴22に嵌入されることによりフ
ランジ部3と協働して位置決めピン1を固定する。
【0021】次に、上記構成を有する位置決めピン1の
作用及びその効果について以下に説明する。図1は、位
置決めピン1が係止部6により係止孔27に係止された
仮留め状態を示す状態図である。
作用及びその効果について以下に説明する。図1は、位
置決めピン1が係止部6により係止孔27に係止された
仮留め状態を示す状態図である。
【0022】フロントバンパ20を車体前部24に取付
ける場合、位置決めピン1と係止孔27との位置合わせ
がなされ、押し込む動作により位置決めピン1の係止孔
27内への挿入がなされる。
ける場合、位置決めピン1と係止孔27との位置合わせ
がなされ、押し込む動作により位置決めピン1の係止孔
27内への挿入がなされる。
【0023】これにより、挿入部2は、ヘッド部5が係
止孔27を通り抜け、ヘッド部5よりも径の小さい係止
部6において、挿入部の軸心が係止孔27の穴中心から
偏移する。このため、挿入部2は、図に示すように、係
止部6により係止孔27の穴縁27aに係止された仮留
め状態とされ、係止孔27から抜け落ちることが防止さ
れる。したがって、フロントバンパ20を車体前部24
に常に保持させた状態とすることができ、その位置決め
状態を安定したものとすることができる。
止孔27を通り抜け、ヘッド部5よりも径の小さい係止
部6において、挿入部の軸心が係止孔27の穴中心から
偏移する。このため、挿入部2は、図に示すように、係
止部6により係止孔27の穴縁27aに係止された仮留
め状態とされ、係止孔27から抜け落ちることが防止さ
れる。したがって、フロントバンパ20を車体前部24
に常に保持させた状態とすることができ、その位置決め
状態を安定したものとすることができる。
【0024】そして、挿入部2を係止孔27に更に押し
込む動作を行うことにより、位置決めピン1は、仮留め
状態から、図1に示すように、小径部8が係止孔27と
対応する位置に配置された本留め状態とされる。したが
って、フロントバンパ20の取付作業を一人でも行うこ
とが可能となり、作業コストを低減することができる。
込む動作を行うことにより、位置決めピン1は、仮留め
状態から、図1に示すように、小径部8が係止孔27と
対応する位置に配置された本留め状態とされる。したが
って、フロントバンパ20の取付作業を一人でも行うこ
とが可能となり、作業コストを低減することができる。
【0025】仮留め状態から本留め状態とする際に、挿
入部2は、係止部6のテーパ面6aにより挿入部2の軸
心と係止孔27の穴中心とが一致するように案内される
ため、大径部7の係止孔27への挿入を容易ならしめる
ことができる。
入部2は、係止部6のテーパ面6aにより挿入部2の軸
心と係止孔27の穴中心とが一致するように案内される
ため、大径部7の係止孔27への挿入を容易ならしめる
ことができる。
【0026】また、大径部7の外周面7aと小径部8に
環装されたクッション材9の外周面9aとは面一に連続
するため、挿入時における係止孔27の穴縁27aとク
ッション材9の端部9bとの当接を防止し、クッション
材9が小径部8からずれることを防止して、クッション
材9を係止孔27と挿入部2との間に確実に介在させる
ことができる。
環装されたクッション材9の外周面9aとは面一に連続
するため、挿入時における係止孔27の穴縁27aとク
ッション材9の端部9bとの当接を防止し、クッション
材9が小径部8からずれることを防止して、クッション
材9を係止孔27と挿入部2との間に確実に介在させる
ことができる。
【0027】クッション材9は、位置決めピン1よりも
軟質の部材で構成されているため、位置決めピン1と係
止孔27との間で繰り返される当接を伴う振動や摺接を
吸収することができる。したがって、これらの振動や摺
接に起因する雑音の発生を防止することができる。
軟質の部材で構成されているため、位置決めピン1と係
止孔27との間で繰り返される当接を伴う振動や摺接を
吸収することができる。したがって、これらの振動や摺
接に起因する雑音の発生を防止することができる。
【0028】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではない。例えば、上述の実施の形態では、ク
ッション材9の材質をゴムとしたが、クッション性があ
り、雑音の発生を防止することができるものであれば、
ナイロンなどの軟質な合成樹脂を用いても良い。また、
車体部材に対する取付部材としてフロントバンパ20を
例に用いたが、もちろんリヤバンパでも良い。
れるものではない。例えば、上述の実施の形態では、ク
ッション材9の材質をゴムとしたが、クッション性があ
り、雑音の発生を防止することができるものであれば、
ナイロンなどの軟質な合成樹脂を用いても良い。また、
車体部材に対する取付部材としてフロントバンパ20を
例に用いたが、もちろんリヤバンパでも良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る位置
決めピンによれば、小径部が挿入部の係止孔と対応する
位置に環状に凹設され、その小径部にクッション材が環
装されるため、位置決めピンの挿入部と係止孔との間に
生じる振動や摺接に起因した雑音の発生を防止できる。
決めピンによれば、小径部が挿入部の係止孔と対応する
位置に環状に凹設され、その小径部にクッション材が環
装されるため、位置決めピンの挿入部と係止孔との間に
生じる振動や摺接に起因した雑音の発生を防止できる。
【0030】そして、クッション材は、先端部の外周面
と略面一に連続する外周面を有するため、係止孔に挿入
される際にその端部と係止孔の穴縁との当接を防止で
き、挿入部の係止孔への挿入を容易ならしめ、クッショ
ン材が小径部からずれることを防止でき、挿入状態にお
いてクッション材を係止孔と対応する位置に確実に配置
することができる。
と略面一に連続する外周面を有するため、係止孔に挿入
される際にその端部と係止孔の穴縁との当接を防止で
き、挿入部の係止孔への挿入を容易ならしめ、クッショ
ン材が小径部からずれることを防止でき、挿入状態にお
いてクッション材を係止孔と対応する位置に確実に配置
することができる。
【0031】また、挿入部が係止孔から突出する先端部
に係止部を備えるため、位置決めピンが係止孔から抜け
落ちるのを防止できる。
に係止部を備えるため、位置決めピンが係止孔から抜け
落ちるのを防止できる。
【図1】位置決めピンが係止部により係止孔に係止され
た仮留め状態を示す状態図である。
た仮留め状態を示す状態図である。
【図2】本実施の形態における位置決めピンを示す説明
図である。
図である。
【図3】従来例を示す説明図である。
【図4】従来の位置決めピンの拡大図である。
1 位置決めピン 2 挿入部 3 フランジ部 4 先端部 5 ヘッド部 6 係止部 7 大径部 8 小径部 9 クッション材 10 固定部(基部) 20 フロントバンパ(取付部材) 24 車体前部 25 フロントフェンダ 26 フェンダブラケット(車体部材) 27 係止孔
Claims (4)
- 【請求項1】 取付部材に固設される基部に突設された
円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された係止孔に挿入さ
せて先端部を該係止孔から突出せしめて前記取付部材を
前記車体部材に位置決めする位置決めピンにおいて、 前記挿入部が、 少なくとも前記係止孔から突出する先端部を除いて前記
係止孔と対応して環状に凹設された小径部と、 該小径部に環装されて前記先端部の外周面と略面一に連
続する外周面を形成する円筒状のクッション材とを備え
ることを特徴とする位置決めピン。 - 【請求項2】 前記挿入部の先端部に前記小径部と離間
して環状に凹設された係止部を備えることを特徴とする
請求項1に記載の位置決めピン。 - 【請求項3】 取付部材に固設される基部に突設された
円柱状の挿入部を車体部材に穿孔された係止孔に挿入さ
せて先端部を該係止孔から突出せしめて前記取付部材を
前記車体部材に位置決めする位置決めピンにおいて、 前記挿入部が、 前記係止孔から突出する先端部に環状に凹設された係止
部を備えることを特徴とする位置決めピン。 - 【請求項4】 前記係止部は、 前記基部側に移行するにしたがって漸次径が拡大される
テーパ面を有することを特徴とする請求項2又は3に記
載の位置決めピン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27563099A JP2001099116A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 位置決めピン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27563099A JP2001099116A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 位置決めピン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001099116A true JP2001099116A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17558145
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27563099A Pending JP2001099116A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 位置決めピン |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001099116A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-09-29 JP JP27563099A patent/JP2001099116A/ja active Pending
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