JP2017065643A - 車両用シート及び車両用警報装置 - Google Patents

車両用シート及び車両用警報装置 Download PDF

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貞治 萩田
Sadaharu Hagita
貞治 萩田
俊博 野田
Toshihiro Noda
俊博 野田
加藤 秀明
Hideaki Kato
秀明 加藤
崇 石島
Takashi Ishijima
崇 石島
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Abstract

【課題】着座者に対して、振動体の振動を良好に伝えると共に、異物感を与えることを防止又は抑制する。【解決手段】車両用シート10では、クッションパッド28内に、ワイヤサブアッセンブリ18のワイヤ36が埋設されている。このワイヤ36は、ワイヤサブアッセンブリ18のプレート38から延出されており、当該プレート38には、スピーカー20が固定されている。このスピーカー20が作動して振動すると、当該振動がプレート38を介してワイヤ36に伝わり、プレート38及びワイヤ36が振動する。このワイヤ36は、シートクッション22の上面23に沿って延在しているため、当該上面23に沿った広い範囲でクッションパッド28を振動させることができる。これにより、着座者に対してスピーカー20の振動を良好に伝えることができる。しかも、上記のワイヤ36が可撓性を有しているため、着座者に対して異物感を与えることを防止又は抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート及び車両用シートを用いた警報装置に関する。
下記特許文献1に記載された車両用シート(運転席)では、クッションパッドとシート表皮との間に振動体が配置されている。これにより、振動体が小型で振動力の弱いものであっても、振動体の振動を運転者に対して良好に伝えるようにしている。
特開2009−120015号公報
しかしながら、上記構成の車両用シートでは、円板状の振動体がシート表皮に接する状態で配置されているため、運転者(着座者)が異物感を感じる虞がある。他方、着座者が異物感を感じ難くするために、クッションパッドの内部に振動体を埋設すると、クッションパッドによって振動体の振動が吸収されることで、着座者に対して振動体の振動が伝わり難くなる。
本発明は上記事実を考慮し、着座者に対して、振動体の振動を良好に伝えることができると共に、異物感を与えることを防止又は抑制できる車両用シート及び車両用警報装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、着座者を弾性的に支持するためのシートパッドが設けられたシート本体と、作動することにより振動する振動体と、前記振動体が固定された固定部、及び当該固定部から延出されて前記シートパッド内に埋設された埋設部を含み、当該埋設部が可撓性を有すると共に前記シート本体における着座者との接触面に沿って延在された振動伝達部材と、を備えている。
請求項1に記載の車両用シートでは、シート本体に設けられたシートパッドによって着座者が弾性的に支持される。このシートパッド内には、振動伝達部材の埋設部が埋設されている。この埋設部は、振動伝達部材の固定部から延出されており、当該固定部には、振動体が固定されている。この振動体が作動して振動すると、当該振動が固定部を介して埋設部に伝わり、固定部及び埋設部が振動する。この埋設部は、シート本体における着座者との接触面に沿って延在しているため、当該接触面に沿った広い範囲でシートパッドを振動させることができる。これにより、着座者に対して振動体の振動を良好に伝えることができる。しかも、上記の埋設部が可撓性を有しているため、着座者に対して異物感を与えることを防止又は抑制できる。
請求項2に記載の車両用シートは、請求項1において、前記埋設部は、金属によって細長く形成されている。
請求項2に記載の車両用シートでは、シートパッド内に埋設された振動伝達部材の埋設部が、金属によって細長く形成されている。これにより、例えば、振動伝達部材の埋設部を、シートパッドとの一体発泡成形によってシートパッド内に埋設することができる。その結果、埋設部がシートパッドから外れにくくなる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1又は請求項2において、前記振動体は、スピーカーである。
請求項3に記載の車両用シートでは、振動体がスピーカーであるため、当該スピーカーから発せられる音(警報音)と共にシートパッドを振動させることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートは、請求項2において、前記埋設部は、ワイヤである。
請求項4に記載の車両用シートでは、シートパッド内に埋設された振動伝達部材の埋設部がワイヤであるため、埋設部を簡単な構成にすることができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項4の何れか1項において、前記埋設部は、前記振動体の振動方向に沿って延在している。
請求項5に記載の車両用シートでは、シートパッドに埋設された振動伝達部材の埋設部が振動体の振動方向に沿って延在しているため、埋設部をその延在方向に振動させることができる。これにより、埋設部の可撓性によって振動体の振動が吸収されることを防止又は抑制できる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項5の何れか1項において、前記シート本体は、前記シートパッドとしてのクッションパッドを含んで構成されたシートクッションを有しており、左右一対の前記振動伝達部材の各前記埋設部が、シート前後方向に延びる姿勢で前記クッションパッドの左右両側部内に埋設されており、左右一対の前記振動体が、前記一対の振動伝達部材の各前記固定部に取り付けられている。
請求項6に記載の車両用シートでは、シートクッションのクッションパッド内に、左右一対の振動伝達部材の各埋設部が埋設されており、これらの振動伝達部材の各固定部にそれぞれ振動体が取り付けられている。ここで、左右の振動伝達部材の各埋設部は、シートクッションのクッションパッドにおける左右両側部内において、シート前後方向に延びている。これにより、クッションパッドにおいて、着座者からの着座荷重が主に加わる左右方向の中間部に埋設部が埋設されている場合と比較して、着座者が異物感を感じ難くなる。また、左右の振動体を別々に作動させることにより、左右の振動伝達部材を別々に振動させることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートは、請求項6において、前記一対の振動体は、前記クッションパッドの後方に配置されている。
請求項7に記載の車両用シートでは、左右一対の振動伝達部材の各固定部にそれぞれ取り付けられた左右一対の振動体が、クッションパッドの後方に配置されている。これにより、一対の振動体が、着座者(乗員)の車両乗降の邪魔にならないようにすることができる。
請求項8に記載の発明に係る車両用警報装置は、車両の運転席とされる請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用シートと、前記車両の危険状況を検出する危険状況検出部と、前記危険状況検出部が前記危険状況を検出した場合に前記車両用シートの前記振動体を作動させる制御部と、を備えている。
請求項8に記載の車両用警報装置では、車両の運転席とされる車両用シートが、請求項1〜請求項7に記載されたものであるため、前述した作用効果を奏する。しかも、危険状況検出部が危険状況を検出した場合、制御部が車両用シートの振動体を振動させることにより、シートパッドに埋設された振動伝達部材の埋設部が振動する。これにより、当該振動を警報として着座者(運転者)に伝えることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シート及び車両用警報装置では、着座者に対して、振動体の振動を良好に伝えることができると共に、異物感を与えることを防止又は抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両用警報装置を示す概略的な平面図である。 同車両用警報装置が備える車両用シートの部分的な構成を示す側面図である。 同車両用シートの部分的な構成を示す背面図である。 同車両用シートが備えるシートクッションの後部側の構成を示し、振動伝達部材としてのワイヤサブアッセンブリからスピーカーが取り外された状態を示す分解斜視図である。 図1の5−5線断面図である。 図5の一部を拡大して示す拡大断面図である。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の実施形態に係る車両用警報装置10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印LHは車両左方向を示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、車両用警報装置10は、車両用シート12と、「危険状況検出部」としての車外カメラ14と、「制御部」としてのECU16とによって構成されている。車両用シート12は、図示しない車両(例えば、バス)の運転席とされている。この車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後左右上下の方向と一致している。
この車両用シート12は、図1〜図4に示されるように、シート本体13と、左右一対のワイヤサブアッセンブリ18と、左右一対のスピーカー20と、によって構成されている。左右のワイヤサブアッセンブリ18は、それぞれ本発明の「振動伝達部材」に相当し、左右のスピーカー20は、それぞれ本発明の「振動体」に相当する。なお、図2〜図4では、車外カメラ14及びECU16の図示を省略している。
シート本体13は、着座者である運転者Pの臀部H(図5参照)及び大腿部(図示省略)を支持するシートクッション22と、運転者Pの腰部及び背部(何れも図示省略)を支持するシートバック24と、シートクッション22を下方側から支持するシート支持装置26とを備えている。
図5に示されるように、シートクッション22は、運転者Pを弾性的に支持するための「シートパッド」としてのクッションパッド28と、このクッションパッド28の表面を覆うシート表皮30とを備えている。クッションパッド28は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって形成されており、シート表皮30は、例えば布材、皮革、合成皮革又はPVCによって形成されている。クッションパッド28の硬度は、乗り心地に適正な硬度に設定されている。また、このシートクッション22は、クッションパッド28を下方側から支持するシートクッションフレーム32を備えている。このシートクッションフレーム32は、シート支持装置26を介して車体のフロア34(図2及び図3参照)に取り付けられている。なお、図2及び図3ではシート支持装置26を概略的に記載している。
シートクッション22の左右方向中間部は、運転者Pの臀部H及び大腿部を下方側から支持するクッション本体部22Aとされている。シートクッション22の左右方向両側部は、クッション本体部22Aよりも上方側へ膨出(突出)した左右のサイドサポート部22Bとされている。左右のサイドサポート部22Bは、運転者Pの臀部H及び大腿部を側方から支持する機能を備えている。また、クッションパッド28は、クッション本体部22Aを構成する左右方向中間部がパッド本体部28Aとされており、左右のサイドサポート部22Bを構成する左右両側部が左右のパッドサイド部28Bとされている。
なお、詳細な説明は省略するが、シートバック24も同様に、発泡体などからなるシートパッドとしてのバックパッド(図示省略)と、このバックパッドの表面を覆うシート表皮24と、バッグパッドを支持するシートバックフレーム(図示省略)とを備えている。そして、シートバックフレームの下端部がシートクッションフレーム32の後端部に連結された構成になっている。
左右のワイヤサブアッセンブリ18は、それぞれが埋設部としてのワイヤ(針金)36と、固定部としてのプレート(ブラケット)38とを備えており、左右対称に形成されている。左右のワイヤ36は、例えば材質がSWM−B、線径が2mm〜4mmのものとされている。これらのワイヤ36は、長尺状に(細長く)形成されると共に可撓性を有しており、弾性的に撓み変形可能とされている。これらのワイヤ36は、シート前後方向に延びる姿勢でクッションパッド28の左右のパッドサイド部28B内にそれぞれ埋設されており、シートクッション22の左右のサイドサポート部22B内に設けられている(図5参照)。これらのワイヤ36は、例えばクッションパッド28と一体発泡成形されることにより、クッションパッド28内に埋設された構成になっている。各ワイヤ36の後端部は、クッションパッド28の後端(後面)に配置されており、各ワイヤ36の前端部は、クッションパッド28の前後方向中央部よりも前部側に配置されている。
左右のワイヤ36は、シートクッション22の上面23、すなわちシートクッション22における運転者Pとの接触面に沿って略シート前後方向に延在している。また、左右のワイヤ36は、少なくとも運転者P(着座者)の臀部H及び大腿部に対してシート幅方向外方に位置する部位の全部又は一部が、図5及び図6に二点鎖線で示される領域A内に位置するように配置されている。この領域Aは、シート前後方向に延在しており、運転者Pの臀部H及び大腿部に対する距離が一定又は略一定になるように設定されている。本実施形態では、例えば図6において、寸法aが39mm、寸法bが66mm、寸法cが15mm、寸法dが15mm、寸法eが15mm、寸法fが10mmに設定されている。なお、図6では、シートクッション22の右端側の図示を省略しているが、シートクッション22の右端側では、領域Aが図6とは左右対称に設定されている。
また、各ワイヤ36の前端部は、シート幅方向外側へ向けて円弧状に曲がっている。これにより、各ワイヤ36の前端部には、平面視で略C字状の曲げ部36Aが形成されている。また、各ワイヤ36の後端部は、シート幅方向内側へ向けて屈曲している。これにより、各ワイヤ36の後端部には、シート幅方向内側へ延びるプレート固定部36Bが形成されている。各プレート固定部36Bは、左右のプレート38に対応している。
左右のプレート38は、例えば板金によって長尺な略矩形平板状に形成されている。これらのプレート38は、長手方向をシート幅方向に向けると共に、板厚方向を略シート前後方向に向けた姿勢でクッションパッド28の後面に配置されており、シート前方側を向く面がシートクッションパッド28の後面に接している。各プレート38は、各ワイヤ36のプレート固定部36Bに対してシート後方側から突き当てられており、溶接によってプレート固定部36Bに固定(結合)されている。各プレート38のシート後方側には、左右のスピーカー20が配置されている。
左右のスピーカー20は、例えばダイナミックスピーカーとされており、クッションパッド28の後方に近接して配置されている。これらのスピーカー20は、図示しない振動板等を収容したスピーカー本体部40と、図示しないマグネット及びコイル等を収容したマグネット部42とを備えており、全体として段付きの円柱状に形成されている。各スピーカー20は、軸線方向が略シート前後方向に向き且つスピーカー本体部40がマグネット部42のシート前方側に位置する姿勢で配置されている。
スピーカー本体部40の前面の上部側には、スピーカー本体部40からシート幅方向両側へ延びるブラケット部46が設けられている。このブラケット部46は、板厚方向を略シート前後方向に向けた平板状に形成されており、ワイヤサブアッセンブリ18のプレート38に対してシート後方側から重ね合わされている。このブラケット部46には、左右一対のネジ挿通孔48が形成されており、各ネジ挿通孔48に挿通されたビス50が、プレート38に形成された左右一対の雌ネジ孔52に螺合している。これにより、各スピーカー20が各ワイヤサブアッセンブリ18のプレート38に固定されている。
各スピーカー20は、ハーネス54(図4に一部のみ図示:図4以外では図示省略)を介してECU(Electronic Control Unit)16に接続されている。このECU16には、車外カメラ14が電気的に接続されている。車外カメラ14は、例えば車室の前端部に設けられており、車両前方の画像データを取得してECU16に送信するようになっている。
ECU16は、車外カメラ14から送信された画像データに所定の処理を行って、車両前方の状況(道路の車線など)を認識するようになっている。そして、ECU16は、車両(自車両)が車線を逸脱したこと、すなわち自車両の危険状況を検知した場合に、左右のスピーカー20のうちの一方に電気信号(作動信号)を出力する構成になっている。具体的には、ECU16は、自車両が当該自車両の左側に位置する車線を逸脱した場合、左側のスピーカー20に電気信号を出力する。また、ECU16は、自車両が当該自車両の右側に位置する車線を逸脱した場合、右側のスピーカー20に電気信号を出力する。
各スピーカー20は、上記のように電気信号が入力されることにより作動する。具体的には、各スピーカー20は、電気信号が入力されると、図示しない振動板をマグネット部42により略シート前後方向に振動させて警報音を発するように構成されている。この際の各スピーカー20の振動方向(図4の矢印V参照)は、略シート前後方向とされている。つまり、本実施形態では、左右のワイヤサブアッセンブリ18の各ワイヤ36が、左右のスピーカー20の振動方向に沿って延在している。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用警報装置10では、車両用シート12のシートクッション22に設けられたクッションパッド28によって運転者Pの臀部H及び大腿部が弾性的に支持される。このクッションパッド28内には、左右のワイヤサブアッセンブリ18の各ワイヤ36が埋設されている。これらのワイヤ36は、左右のワイヤサブアッセンブリ18の各プレート38から延出されており、各プレート38には、それぞれスピーカー20が固定されている。
そして、ECU16が車外カメラ14からの画像データに基づいて自車両の車線逸脱を検知した場合、左右のスピーカー20のうちの一方、すなわち車線を逸脱した側(以下、「逸脱側」と称する)のスピーカー20に電気信号が出力される。これにより、逸脱側のスピーカー20が警報音を発しつつ振動する。この振動は、逸脱側のプレート38を介して逸脱側のワイヤ36に伝わり、逸脱側のプレート38及びワイヤ36が振動する。これにより、逸脱側のワイヤ36が埋設された逸脱側のパッドサイド部28Bが振動する。この振動と上記の警報音との両方によって、運転者Pに対し自車両の車線逸脱及びその逸脱方向を知らせることができる。
しかも、本実施形態では、ワイヤ36がシートクッション22の上面23(運転者Pとの接触面)に沿って延在しているため、当該上面23に沿った広い範囲でクッションパッド28を振動させることができる。これにより、運転者Pに対してスピーカー20の振動を良好に伝えることができる。また、本実施形態では、クッションパッド28内に埋設されたワイヤ36が可撓性を有しているため、運転者Pからの荷重によってワイヤ36が撓み変形する。これにより、運転者Pに対して異物感を与えることを防止又は抑制できる。その結果、運転者Pの乗り心地(座り心地)を良好に確保することができる。
さらに、本実施形態では、左右のワイヤサブアッセンブリ18(振動伝達部材)において、クッションパッド28内に埋設された埋設部がワイヤ36によって構成されているため、埋設部を簡単な構成にすることができる。しかも、本実施形態のように、ワイヤ36がクッションパッド28と一体発泡成形された構成では、クッションパッド28からワイヤ36が外れにくくなる。また、ワイヤ36の前端部には、略C字状の曲げ部36Aが形成されている。これにより、万が一ワイヤ36がシートクッション22の外側に突き出た場合でも、運転者Pに対する安全性を確保することができる。
また、本実施形態では、ワイヤ36がスピーカー20の振動方向Vに延在しているため、ワイヤ36をその延在方向(長手方向)に振動させることができる。これにより、ワイヤ36の可撓性によってスピーカー20の振動が吸収されることを防止又は抑制できる。つまり、例えば、ワイヤ36の延在方向とスピーカー20の振動方向とが直交又は略直交している場合、ワイヤ36の可撓性によってスピーカー20の振動が吸収される。その結果、ワイヤ36の延在方向両端部にまでスピーカー20の振動が十分に伝わらなくなることが考えられるが、本実施形態ではこれを回避することができる。
また、本実施形態では、左右のワイヤサブアッセンブリ18の各ワイヤ36が、クッションパッド28の左右のパッドサイド部28B内において、シート前後方向に延びている。これにより、クッションパッド28において、運転者Pからの着座荷重が主に加わるパッド本体部28A内にワイヤ36が埋設されている場合と比較して、運転者Pが異物感を感じ難くなる。しかも、左右のワイヤ36の振動が、運転者Pの臀部H及び大腿部の外側に伝わるため、例えば大腿部の内側に振動が伝わる構成と比較して、運転者Pが車線の逸脱方向を認識し易くなる。
さらに、本実施形態では、左右のスピーカー20が、クッションパッド28の後方に配置されている。これにより、左右のスピーカー20が、運転者Pの車両乗降の邪魔にならないようにすることができる。
なお、上記実施形態では、車外カメラ14が危険状況検出部とされた構成にしたが、これに限るものではない。例えば、危険状況検出部としては、前方障害物検出用のミリ波レーダ、車両の走行状態を検出するための各種センサ(車速センサ、操舵角センサなど)、運転者Pの居眠り状態や脇見状態を検出するための室内カメラなどを適用することができる。
また、上記実施形態では、スピーカー20がクッションパッド28の後方に配置された構成にしたが、これに限らず、スピーカー20の配置は適宜変更することができる。例えば、スピーカー20がクッションパッド28の下方又は側方に配置された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤサブアッセンブリ18のワイヤ36が、シートクッション22のシートパッド(クッション材)であるクッションパッド28内に埋設された構成にしたが、これに限らず、ワイヤ36がシートバック24のシートパッドであるバックパッド内に埋設された構成にしてもよい。その場合、ワイヤ36がシートバック24の前面に沿って延在される構成になる。
また、上記実施形態では、ワイヤ36がスピーカー20の振動方向に延在した構成にしたが、これに限らず、ワイヤ36の延在方向とスピーカー20の振動方向との関係は適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、埋設部がワイヤ36とされた構成にしたが、これに限らず、例えば、長尺な板金や樹脂板など、可撓性を有する長尺な部材を埋設部として適用することができる。但し、埋設部は、金属によって細長く形成されたものが好ましい。
また、上記実施形態では、振動体がスピーカー20とされた構成にしたが、これに限らず、例えば、振動体が偏心モータとされた構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、ワイヤ36のプレート固定部36Bが溶接によってプレート38に固定された構成にしたが、ワイヤ36とプレート38の固定方法は適宜変更可能である。例えば、ワイヤ36の後端部に略円形状(略C字状)の曲げ部を形成し、当該曲げ部に挿通された締結具(ビス、ボルト等)によってワイヤ36の後端部をプレート38に締結固定してもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用警報装置
12 車両用シート
13 シート本体
14 車外カメラ(危険状況検出部)
16 ECU(制御部)
18 ワイヤサブアッセンブリ(振動伝達部材)
20 スピーカー(振動体)
22 シートクッション
28 クッションパッド
36 ワイヤ(埋設部)
38 プレート(固定部)
P 運転者(着座者)
V スピーカーの振動方向

Claims (8)

  1. 着座者を弾性的に支持するためのシートパッドが設けられたシート本体と、
    作動することにより振動する振動体と、
    前記振動体が固定された固定部、及び当該固定部から延出されて前記シートパッド内に埋設された埋設部を含み、当該埋設部が可撓性を有すると共に前記シート本体における着座者との接触面に沿って延在された振動伝達部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記埋設部は、金属によって細長く形成されている請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記振動体は、スピーカーである請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記埋設部は、ワイヤである請求項2に記載の車両用シート。
  5. 前記埋設部は、前記振動体の振動方向に沿って延在している請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記シート本体は、前記シートパッドとしてのクッションパッドを含んで構成されたシートクッションを有しており、
    左右一対の前記振動伝達部材の各前記埋設部が、シート前後方向に延びる姿勢で前記クッションパッドの左右両側部内に埋設されており、
    左右一対の前記振動体が、前記一対の振動伝達部材の各前記固定部に取り付けられている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記一対の振動体は、前記クッションパッドの後方に配置されている請求項6に記載の車両用シート。
  8. 車両の運転席とされる請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両用シートと、
    前記車両の危険状況を検出する危険状況検出部と、
    前記危険状況検出部が前記危険状況を検出した場合に前記車両用シートの前記振動体を作動させる制御部と、
    を備えた車両用警報装置。
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