JP2023106299A - 乗物用シートシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗物の外部情報を乗員に効果的に通知する。【解決手段】 乗物用シートシステム1であって、乗物2に搭載され、シートクッション5及びシートバック6を有するシート本体4と、乗物の外部情報を取得する外部情報取得装置63と、シートクッションに設けられた少なくとも1つの第1振動装置30と、シートバックに設けられた少なくとも1つの第2振動装置60と、外部情報に基づいて少なくとも1つの第1振動装置及び少なくとも1つの第2振動装置を制御する制御装置35と、を有し、制御装置は、少なくとも1つの第1振動装置及び少なくとも1つの第2振動装置の一方を振動させた後に少なくとも1つの第1振動装置及び少なくとも1つの第2振動装置の他方を振動させる。【選択図】 図6

Description

本発明は、乗物用シートシステムに関する。
車室内の乗員に対して自車両の進行方向を教示する車両用進行方向教示システムが公知である(例えば、特許文献1)。特許文献1のシステムは、自車両の進行方向の変化が予測されると、車両用シートに設けられたアクチュエータを順次作動させることによって、振動により、乗員に対して進行方向を教示する。
特開2009-115553号公報
特許文献1のシステムでは、アクチュエータは進行方向の変化に応じてシートの幅方向に順次作動するため、シートに着座した乗員は狭い範囲で生じた振動位置の変化しか知覚することができない。したがって、アクチュエータがどの方向に作動しているかが乗員に伝わり難い。よって、乗物の外部情報を乗員に効果的に通知することができないという問題がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、乗物の外部情報を乗員に効果的に通知することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、乗物用シートシステム(1)であって、乗物(2)に搭載され、シートクッション(5)及びシートバック(6)を有するシート本体(4)と、前記乗物の外部情報を取得する外部情報取得装置(63)と、前記シートクッションに設けられた少なくとも1つの第1振動装置(30)と、前記シートバックに設けられた少なくとも1つの第2振動装置(60)と、前記外部情報に基づいて少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置を制御する制御装置(35)と、を有し、前記制御装置は、少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の一方を振動させた後に少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の他方を振動させる。
この態様によれば、シートクッションに設けられた第1振動装置とシートバックに設けられた第2振動装置とが順番に振動する。離れた位置に設けられた第1振動装置と第2振動装置とが順番に振動するため、乗物の外部情報を乗員に効果的に通知することができる。
上記の態様において、前記第1振動装置は前後に複数設けられ、前記第2振動装置は上下に複数設けられ、前記制御装置は、複数の前記第1振動装置を前記シートクッションの前端側から後端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第2振動装置を前記シートバックの下端側から上端側に向けて順番に振動させる第1振動パターン又は複数の前記第2振動装置を前記上端側から前記下端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第1振動装置を前記後端側から前記前端側に向けて順番に振動させる第2振動パターンで、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、乗物の外部情報を乗員に確実に通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物の前方に物体(75)が存在すると判定したときには前記第1振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記乗物の後方に前記物体が存在すると判定したときには前記第2振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とが一致しているため、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を所定の間隔をおいて順番に振動させ、かつ、前記外部情報に基づいて前記間隔を変更するとよい。
この態様によれば、第1振動装置と第2振動装置との振動の間隔を変更することによって乗物の外部情報を乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物と前記物体との距離が近いほど前記間隔を短くするとよい。
この態様によれば、乗物と物体との距離が近いことを乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記乗物の加速度を検出する加速度センサ(78)を有し、前記第1振動装置は前記シートクッションの前端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第1セットと、前記シートクッションの後端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第2セットとを有し、前記第2振動装置は前記シートバックの下端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第3セットと、前記シートバックの上端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第4セットとを有し、前記制御装置は、前記加速度が所定の閾値以下であるときに、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を前記第1セット、前記第2セット、前記第3セット及び前記第4セットの順に振動させるとよい。
この態様によれば、乗物の加速度が所定の閾値以下であることを乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記シート本体に乗員が着座したことを検出する乗員検出装置(61)を有し、前記制御装置は、前記乗員検出装置からの信号に基づいて、前記シート本体に乗員が着座していないと判定したときには前記第1振動装置及び前記第2振動装置の振動を禁止するとよい。
この態様によれば、シート本体に乗員が着座していないときには第1振動装置及び第2振動装置が不必要に振動することを抑制することができる。
上記の態様において、前記シート本体の回転角を検出する回転角センサ(62)を有し、前記制御装置は、前記乗物の前方に物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記第1振動装置を振動させた後に前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記第2振動装置を振動させた後に前記第1振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、シート本体が後方を向いている場合であっても、乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とを一致させることができる。よって、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記乗物の左右方向における一方側に前記物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における前記他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、シート本体が後方を向いている場合であっても、左右方向における乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とを一致させることができる。よって、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記シートバックは、前記シート本体における前後方向を向く主面を有し、かつ前記シート本体に着座した乗員の荷重を受ける受圧部材(45)を有し、前記第2振動装置は、前記受圧部材より前方かつ前記前後方向から見て前記受圧部材と重ならない位置に設けられているとよい。
この態様によれば、乗物が後方から追突されたときに、第2振動装置と乗員とが干渉することを抑制することができる。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、乗物用シートシステム(1)であって、乗物(2)に搭載され、シートクッション(5)及びシートバック(6)を有するシート本体(4)と、前記乗物の外部情報を取得する外部情報取得装置(63)と、前記シートクッションに設けられた少なくとも1つの第1振動装置(30)と、前記シートバックに設けられた少なくとも1つの第2振動装置(60)と、前記外部情報に基づいて少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置を制御する制御装置(35)と、を有し、前記制御装置は、少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の一方を振動させた後に少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の他方を振動させる。
この態様によれば、シートクッションに設けられた第1振動装置とシートバックに設けられた第2振動装置とが順番に振動する。離れた位置に設けられた第1振動装置と第2振動装置とが順番に振動するため、乗物の外部情報を乗員に効果的に通知することができる。
上記の態様において、前記第1振動装置は前後に複数設けられ、前記第2振動装置は上下に複数設けられ、前記制御装置は、複数の前記第1振動装置を前記シートクッションの前端側から後端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第2振動装置を前記シートバックの下端側から上端側に向けて順番に振動させる第1振動パターン又は複数の前記第2振動装置を前記上端側から前記下端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第1振動装置を前記後端側から前記前端側に向けて順番に振動させる第2振動パターンで、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、乗物の外部情報を乗員に確実に通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物の前方に物体(75)が存在すると判定したときには前記第1振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記乗物の後方に前記物体が存在すると判定したときには前記第2振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とが一致しているため、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を所定の間隔をおいて順番に振動させ、かつ、前記外部情報に基づいて前記間隔を変更するとよい。
この態様によれば、第1振動装置と第2振動装置との振動の間隔を変更することによって乗物の外部情報を乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物と前記物体との距離が近いほど前記間隔を短くするとよい。
この態様によれば、乗物と物体との距離が近いことを乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記乗物の加速度を検出する加速度センサ(78)を有し、前記第1振動装置は前記シートクッションの前端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第1セットと、前記シートクッションの後端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第2セットとを有し、前記第2振動装置は前記シートバックの下端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第3セットと、前記シートバックの上端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第4セットとを有し、前記制御装置は、前記加速度が所定の閾値以下であるときに、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を前記第1セット、前記第2セット、前記第3セット及び前記第4セットの順に振動させるとよい。
この態様によれば、乗物の加速度が所定の閾値以下であることを乗員に通知することができる。
上記の態様において、前記シート本体に乗員が着座したことを検出する乗員検出装置(61)を有し、前記制御装置は、前記乗員検出装置からの信号に基づいて、前記シート本体に乗員が着座していないと判定したときには前記第1振動装置及び前記第2振動装置の振動を禁止するとよい。
この態様によれば、シート本体に乗員が着座していないときには第1振動装置及び第2振動装置が不必要に振動することを抑制することができる。
上記の態様において、前記シート本体の回転角を検出する回転角センサ(62)を有し、前記制御装置は、前記乗物の前方に物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記第1振動装置を振動させた後に前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記第2振動装置を振動させた後に前記第1振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、シート本体が後方を向いている場合であっても、乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とを一致させることができる。よって、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記制御装置は、前記乗物の左右方向における一方側に前記物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における前記他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させるとよい。
この態様によれば、シート本体が後方を向いている場合であっても、左右方向における乗物から見て物体が存在する方向とシート本体において振動が開始する方向とを一致させることができる。よって、乗員に対して直感的に乗物の外部情報を通知することができる。
上記の態様において、前記シートバックは、前記シート本体における前後方向を向く主面を有し、かつ前記シート本体に着座した乗員の荷重を受ける受圧部材(45)を有し、前記第2振動装置は、前記受圧部材より前方かつ前記前後方向から見て前記受圧部材と重ならない位置に設けられているとよい。
この態様によれば、乗物が後方から追突されたときに、第2振動装置と乗員とが干渉することを抑制することができる。
シート本体の斜視図 シートクッションパッドを示す平面図 シートバックパッドを示す正面図 図3のIV-IV断面図 シート本体の斜視図 乗物用シートシステムのブロック図 車両と物体との位置関係を示す説明図 第1実施形態に係る振動処理のフローチャート 第2実施形態に係る振動処理のフローチャート
<<第1実施形態>>
以下、図面を参照して、本発明に係る乗物用シートシステムを乗物としての車両に適用した実施形態について説明する。
図1に示すように、乗物用シートシステム1は、車両2(図7)の床部を画定するフロア3にスライド装置を介して設けられた少なくとも1つのシート本体4を有する。シート本体4は、シートクッション5と、シートクッション5の後端部に接続されたシートバック6と、シートバック6の上端部に設けられたヘッドレスト7とを備える。シートクッション5は着座者の臀部及び大腿部を支持する。シートバック6は着座者の腰部及び背部の後方に位置する。ヘッドレスト7は着座者の頭部後方に位置する。シートクッション5とスライド装置との間には、回転機構8が設けられている。回転機構8は、シート本体4を右向き又は左向きに回転させる。
図1、図2及び図5に示すように、シートクッション5は、シートクッションフレーム9と、シートクッションフレーム9に支持されたシートクッションパッド10と、シートクッションパッド10の外面に被せられた第1表皮材11とを有する。
シートクッションフレーム9は、車体に支持されてシートクッション5の骨格を形成する。シートクッションフレーム9は、互いに間隔をおいて配置され、かつ前後に延びる左右一対のサイドフレーム12と、サイドフレーム12の前部同士を接続するフロントフレーム13と、サイドフレーム12の後部同士を接続するリアフレーム14とを有する。フロントフレーム13とリアフレーム14との間には、板状のパンフレーム15が架け渡されている。
パンフレーム15は、上下方向を向く主面を有する板状の部材である。パンフレーム15は、平面視で矩形状に形成されている。
シートクッションパッド10は、パンフレーム15上に支持されている。シートクッションパッド10は、シートクッション5を構成する略直方体状の部材である。シートクッションパッド10は、弾性変形可能な発泡ウレタンなどの発泡樹脂で形成されている。シートクッションパッド10は、クッションパッド本体部17と、下側クッションパッドカバー18と、クッションパッド側部19とを有する。
クッションパッド本体部17は、着座者の臀部及び大腿部を下方から支持する。クッションパッド本体部17の下面は、パンフレーム15側を向き、シートクッションパッド10の裏面を構成している。クッションパッド本体部17の上面は、シートクッションパッド10の表面を構成している。クッションパッド本体部17は、第1表皮材11によって覆われている。第1表皮材11は、シート本体4の着座面を構成している。クッションパッド本体部17の上面には、第1吊り込み溝20が形成されている。
第1吊り込み溝20は、パンフレーム15側に窪む溝である。第1吊り込み溝20は、前後方向に延びる複数の溝部21と、左右方向に延びる複数の横溝部22とを有している。複数の溝部21及び複数の横溝部22はそれぞれ互いに間隔をおいて設けられている。第1吊り込み溝20の内部にはそれぞれ適所に第1表皮材11を掛け止めするためのフックが設けられている。
下側クッションパッドカバー18は、クッションパッド本体部17の前側に配置されている。下側クッションパッドカバー18は、上下方向を向く主面を有し、板状に形成されている。本実施形態では、下側クッションパッドカバー18は、平面視で矩形状に形成されている。下側クッションパッドカバー18は、クッションパッド本体部17と同一の部材によって形成されていてもよく、異なる部材によって形成されていてもよい。下側クッションパッドカバー18は、クッションパッド本体部17と一体に形成されていてもよい。下側クッションパッドカバー18は、第1通気溝25と、第1収容凹部26とを有する。
第1通気溝25は、下側クッションパッドカバー18の上面から下方に窪む溝である。第1通気溝25は下側クッションパッドカバー18の右側後端から延び、右側前端及び左側前端に至っている。第1通気溝25は、シートクッション5に設けられた第1送風ユニットから吹き出された空気を、シート本体4の着座面に向けて導くための流路を画定する。第1通気溝25は、クッションパッド本体部17に形成された貫通穴を介して第1送風ユニットに接続されている。
第1収容凹部26は、下側クッションパッドカバー18の上面から下方に窪む凹部である。第1収容凹部26は、底部を有していてもよく、底部を有していなくてもよい。第1収容凹部26は、平面視で第1通気溝25と重ならない位置に設けられているとよい。本実施形態では、第1収容凹部26は、下側クッションパッドカバー18の4つの角部に形成されている。下側クッションパッドカバー18における後端側に形成された2つの第1収容凹部26は、前後及び上下方向において互いに整列して設けられているとよい。下側クッションパッドカバー18における前端側に形成された2つの第1収容凹部26は、前後及び上下方向において互いに整列して設けられているとよい。第1収容凹部26には、それぞれ、第1振動装置30が収容されている。
第1振動装置30は、振動を発するモータ31と、モータ31に接続されたハーネス32とを有する。第1振動装置30は、モータ31の振動によってシート本体4の着座者の臀部及び大腿部に刺激を付与する。モータ31は、偏心モータ又はリニアモータなどの公知のモータであってよい。
ハーネス32は、モータ31と通電している。ハーネス32は、一端においてモータ31のコイルに接続されているとよい。ハーネス32は、他端において後述する制御装置35(図6)に接続されているとよい。ハーネス32の他端は、シートクッション5とシートバック6との間の隙間を通ってシート本体4の後方に延びているとよい。ハーネス32は、第1収容凹部26の底部に形成された貫通穴を通ってシート本体4の後方に延びているとよい。ハーネス32は、第1収容凹部26と第1吊り込み溝20とを接続するスリット及び第1吊り込み溝20の内部を通ってシート本体4の後方に延びていてもよい。
本実施形態では、シートクッション5には、4つの第1振動装置30が設けられている。第1振動装置30は、後述する制御装置35(図6)により、複数の第1振動装置30を含むセットごとに制御されてもよい。例えば、第1振動装置30は、シートクッション5における前端側に設けられた2つの第1振動装置30を含む第1セットと、シートクッション5における後端側に設けられた2つの第1振動装置30を含む第2セットとにグループ化されて制御されてもよい。
下側クッションパッドカバー18の上方には、上側クッションパッドカバー(不図示)が設けられているとよい。上側クッションパッドカバーは、上下方向を向く主面を有する板状の部材であるとよい。上側クッションパッドカバーを設けることにより、第1通気溝25の内部を通る空気の流路が画定されるとよい。
クッションパッド側部19は、クッションパッド本体部17の左右に接続されている。クッションパッド側部19は、前後方向に延び、且つ上方に向けて突出している。クッションパッド側部19は、着座者の臀部及び大腿部を側方から支持する。クッションパッド側部19にはそれぞれ、第1通気袋収容部37が形成されている。
第1通気袋収容部37は、クッションパッド側部19の左右方向における内向きの面から外側に窪む凹部である。第1通気袋収容部37は、前後に延びている。第1通気袋収容部37にはそれぞれ、第1通気袋38が収容されている。
第1通気袋38は、内部に空気を収容可能な袋状の部材である。第1通気袋38は、空気を吸入することによって膨張し、空気を排出することによって収縮する。第1通気袋38は通気袋収容部内で前後に延びている。第1通気袋38は、その後端側に、第1通気袋38に空気を送り出すための第1送風ユニットに接続された吸入口を有する。第1通気袋38は、その前端側に、シート本体4の着座者に向けて空気を排出するための少なくとも1つの排出口を有する。2つの第1通気袋38は、前後及び上下方向において互いに整列して設けられているとよい。
図1、図3及び図5に示すように、シートバック6は、シートバックフレーム39と、シートバックフレーム39に支持されたシートバックパッド40と、シートバックパッド40の外面に被せられた第2表皮材41とを有する。
シートバックフレーム39は、シートバック6の骨格を形成する。シートバックフレーム39は、下端においてシートクッションフレーム9の後端に回動可能に取り付けられている。シートバックフレーム39は、互いに間隔をおいて配置され、かつ上下に延びる左右一対のサイドフレーム42と、サイドフレーム42の上部同士を接続するアッパフレーム43と、サイドフレーム42の下部同士を接続するロアフレーム44とを有する。アッパフレーム43の下方には、サイドフレーム42同士を接続する架橋フレーム16が設けられている。アッパフレーム43とロアフレーム44との間には、板状の受圧部材45が架け渡されている。
受圧部材45は、前後方向を向く主面を有する板状の部材である。受圧部材45は、正面視で矩形状に形成されている。受圧部材45の左右上端の角部には、2つの切欠46Aが形成されている。受圧部材45の下部中央には、2つの貫通穴46Bが形成されている。
シートバックパッド40は、受圧部材45によって後方から支持されている。シートバックパッド40は、シートバック6を構成する略直方体状の部材である。シートバックパッド40は、弾性変形可能な発泡ウレタンなどの発泡樹脂で形成されている。シートバックパッド40は、着座者の腰部及び背部を後方から支持可能となっている。シートバックパッド40は、バックパッド本体部47と、バックパッド側部49とを有する。
バックパッド本体部47は、着座者の腰部及び背部を後方から支持可能に設けられている。バックパッド本体部47の後面は、受圧部材45側を向き、シートバックパッド40の裏面を構成している。バックパッド本体部47の前面は、シートバックパッド40の表面を構成している。バックパッド本体部47の少なくとも前面は、第2表皮材41によって覆われている。第2表皮材41は、シート本体4の着座面を構成している。バックパッド本体部47の前面には、第2通気袋収容部57、第2吊り込み溝50、第2通気溝51、第2収容凹部52及びスリット53が形成されている。
第2通気袋収容部57は、バックパッド本体部47の前面から後方に窪む凹部である。第2通気袋収容部57は、バックパッド本体部47における上端側かつ左右方向における中央部分に形成されている。第2通気袋収容部57には第2通気袋58が収容されている。
第2通気袋58は、内部に空気を収容可能な袋状の部材である。第2通気袋58は、空気を吸入することによって膨張し、空気を排出することによって収縮する。第2通気袋58は、その後側に、第2通気袋58に空気を送り出すための第2送風ユニットに接続された吸入口を有する。第2通気袋58は、その前側に、シート本体4の着座者に向けて空気を排出するための少なくとも1つの排出口を有する。
第2吊り込み溝50は、受圧部材45側に窪む溝である。第2吊り込み溝50は、正面視でU字状をなすU字溝部と、左右に延在する横溝部55とを有している。U字溝部はそれぞれ上下に延在し、左右に対をなす2つのU字溝縦部54Aと、左右に延び、2つのU字溝縦部54Aの上端同士を接続するU字溝横部54Bとを備えている。2つのU字溝縦部54Aは、互いに間隔をおいて形成されている。U字溝横部54Bは横溝部55の上方に位置している。U字溝横部54Bと横溝部55とは、互いに間隔をおいて形成されている。第2吊り込み溝50の内部にはそれぞれ適所に第2表皮材41を掛け止めするためのフック(不図示)が設けられている。
第2通気溝51は、バックパッド本体部47の上面から後方に窪む溝である。第2通気溝51は、バックパッド本体部47の右側後端から延び、バックパッド本体部47の全体に至っている。第2通気溝51は、シートバック6に設けられた第2送風ユニットから接続管56を介して吹き出された空気をシート本体4の着座面に向けて導くための流路を画定する。
第2収容凹部52は、バックパッド本体部47の前面から後方に窪む凹部である。第2収容凹部52は、底部を有していてもよく、底部を有していなくてもよい。第2収容凹部52は、バックパッド本体部47における横溝部55より下方かつ2つのU字溝縦部54Aの間に形成されているとよい。第2収容凹部52は、正面視で第2通気溝51と重ならない位置に設けられているとよい。本実施形態では、2つの第2収容凹部52が着座者の背部に対応する位置(すなわち、バックパッド本体部47の上下方向における中央部)に形成され、2つの第2収容凹部52が着座者の腰部に対応する位置(すなわち、バックパッド本体部47の上下方向における下端部)に形成されている。
バックパッド本体部47の上下方向における中央部に形成された2つの第2収容凹部52は前後及び上下方向において互いに整列して設けられているとよい。バックパッド本体部47の上下方向における下端部に形成された2つの第2収容凹部52は前後及び上下方向において互いに整列して設けられているとよい。下端部に形成された2つの第2収容凹部52は、中央部に形成された2つの第2収容凹部52と比較して左右方向においてシートバック6の内側に形成されているとよい。
中央部に形成された2つの第2収容凹部52は、正面視で2つの切欠46Aとそれぞれ対応する位置に配置される。下端部に形成された2つの第2収容凹部52は、正面視で2つの貫通穴46Bとそれぞれ対応する位置に配置される。第2収容凹部52には、それぞれ、第2振動装置60が収容されている。これにより、第2振動装置60は、受圧部材45より前方かつ前後方向から見て受圧部材45と重ならない位置に設けられる。
スリット53は、バックパッド本体部47の前面から後方に窪む凹部である。スリット53は、第2収容凹部52の下部又は側部に接続されて下方又は側方に延びているとよい。スリット53は、底部を有していてもよく、底部を有していなくてもよい。第2収容凹部52が底部を有していない場合、スリット53は省略されてもよい。
図3及び図4に示すように、第2振動装置60は、第1振動装置30と同様の構成を有する。第2振動装置60のハーネス32の一端は、モータ31のコイルに接続されている。第2振動装置60のハーネス32の他端は、シートクッション5とシートバック6との間の隙間を通ってシート本体4の後方に延びているとよい。ハーネス32は、スリット53及び第2吊り込み溝50の内部を延びているとよい。
本実施形態では、シートバック6には、4つの第2振動装置60が設けられている。第2振動装置60は、後述する制御装置35(図6)により、複数の第2振動装置60を含むセットごとに制御されてもよい。例えば、第2振動装置60は、シートバック6における下端側に設けられた複数の第2振動装置60を含む第3セットと、シートバック6における上端側に設けられた複数の第2振動装置60を含む第4セットとにグループ化されて制御されてもよい。
バックパッド本体部47の前方には、バックパッドカバー(不図示)が設けられているとよい。バックパッドカバーは、前後方向を向く主面を有する板状の部材であるとよい。バックパッドカバーを設けることにより、第2通気溝51の内部を通る空気の流路を画定するとよい。
バックパッド側部49は、バックパッド本体部47の左右に接続されている。バックパッド側部49は、上下方向に延び、且つ前方に向けて突出している。バックパッド側部49は、着座者を側方から支持する。
図5及び図6に示すように、制御装置35は、CPU、ROM、及びRAM等から構成される電子制御装置(ECU)である。制御装置35はCPUでプログラムに沿った演算処理を実行することで、各種の制御を実行する。制御装置35は1つのハードウェアとして構成されていてもよく、複数のハードウェアからなるユニットとして構成されていてもよい。
制御装置35は、乗員検出装置61、回転角センサ62、外部情報取得装置63、及び車両センサ64、並びに、第1振動装置30及び第2振動装置60に接続されている。制御装置35は、乗員検出装置61、回転角センサ62、外部情報取得装置63、及び車両センサ64から取得した情報に応じて第1振動装置30及び第2振動装置60を制御する。
乗員検出装置61は、乗員がシート本体4に着座しているかを検出する。乗員検出装置61は、例えば、圧力センサ66、シートベルトリマインダ67又は車内カメラ68等を有しているとよい。
回転角センサ62は、シート本体4の回転角を検出する。回転角センサ62は、シート本体4の回転角を、シート本体4が車両2(図7)における前方を向いている状態(以下、初期位置という)を0°として検出するとよい。また、回転角センサ62は、シート本体4の回転角を、シート本体4が初期位置から右向きに180°回転した状態を+180°として検出し、シート本体4が初期位置から左向きに180°回転した状態を-180°として検出するとよい。
制御装置35は、回転角センサ62の検出結果に基づいて、シート本体4の向きを判定するとよい。例えば、制御装置35は、シート本体4の回転角の絶対値が所定の閾値以上であるときにシート本体4が後方を向いていると判定するとよい。具体的には、制御装置35は、回転角センサ62の検出結果が-90°以下又は90°以上であるときに、シート本体4が後方を向いていると判定するとよい。
外部情報取得装置63は、車両2(図7)の外部の情報(外部情報)を取得し、取得した外部情報を信号として制御装置35に送信する。外部情報取得装置63は、ナビゲーション装置70又は車外カメラ71等の任意の情報取得手段やレーダ72又はライダ73等の任意のセンサを有しているとよい。
図6及び図7に示すように、制御装置35は、外部情報取得装置63からの信号に基づいて、車両2の外部に存在する物体75を検出する。物体75は車両2の走行を妨げる可能性のある物体又は車両2の走行に危険を及ぼす虞のある物体であるとよい。物体75は、例えば、他の車両、障害物、人物等を含む。
制御装置35は、外部情報取得装置63からの信号に基づいて、物体75が第1エリアA1、第2エリアA2、第3エリアA3、第4エリアA4、第5エリアA5又は第6エリアA6のうちいずれのエリアに存在するかを取得する。第1エリアA1は、車両2の前方の領域を指す。第2エリアA2は、車両2に対して右側前方の領域を指す。第3エリアA3は、車両2に対して右側後方の領域を指す。第4エリアA4は、車両2の後方の領域を指す。第5エリアA5は、車両2に対して左側後方の領域を指す。第6エリアA6は、車両2に対して左側前方の領域を指す。制御装置35は、物体75が第1エリアA1~第6エリアA6のいずれにも存在しない場合には、物体75が第7エリアA7に存在すると判定する。
各エリアの範囲は任意に設定されてよい。例えば、第1エリアA1及び第4エリアA4のそれぞれの範囲を、その他のエリアのそれぞれの範囲より広くなるように設定してもよい。
車両センサ64は、車両2の走行状態を取得する。車両センサ64は、加速度センサ78と、車輪速センサ79とを有する。加速度センサ78は、車両2の加速度を検出する。車輪速センサ79は、車輪の回転速度を検出する。
次に、本実施形態に係る乗物用シートシステム1の振動処理について説明する。車両2の電源が入ると、制御装置35は、所定の間隔毎に以下の振動処理を実行する。
図8に示すように、最初に、制御装置35は、乗員検出装置61の検出結果に基づいて、シート本体4に乗員が着座しているか否かを判定する(S1)。
制御装置35は、シート本体4に乗員が着座していると判定した場合(S1の結果がYes)、物体75を検出する(S2)。制御装置35は、シート本体4に乗員が着座していないと判定した場合(S1の結果がNo)、振動処理を終了する。
S2において、制御装置35は、外部情報取得装置63からの外部情報に基づいて、車両2と物体75との距離、及び車両2に対する物体75の方向を取得するとよい。S2が終了すると、制御装置35は、対象となる物体75を決定する(S3)。
S3において、制御装置35は、S2で検出した物体75の中から対象となる物体75を決定する。S2で1つの物体75のみを検出した場合、制御装置35は、検出した物体75を対象となる物体75として決定する。S2で複数の物体75を検出した場合、制御装置35は、検出した複数の物体75のうち1つを対象となる物体75として決定する。
制御装置35は、車両2との距離が最も短い物体75を対象となる物体75として決定するとよい。制御装置35は、例えば、車両2と物体75との移動速度に基づいて対象となる物体75を決定してもよい。制御装置35は、例えば、複数の評価項目(例えば、車両2と物体75との距離又は方向、物体75の移動速度又は大きさ等)に重み付けを行うことにより、対象となる物体75を決定してもよい。S3が終了すると、制御装置35は、対象となる物体75が存在するエリアを取得する(S4)。
S4において、制御装置35は、車両2と物体75との距離、及び車両2に対する物体75の方向に基づいて、対象となる物体75が第1エリアA1~第6エリアA6のいずれのエリアに存在するかを判定するとよい。S4が終了すると、制御装置35は、対象となる物体75が第1エリアA1~第6エリアA6のいずれかに存在するか否かを判定する(S5)。
制御装置35は、対象となる物体75が第1エリアA1~第6エリアA6のいずれかに存在すると判定した場合(S5の結果がYes)、加速度センサ78によって検出された車両2の加速度を取得し(S6)、回転角センサ62によって検出されたシート本体4の回転角を取得する(S7)。S7が終了すると、制御装置35は、対象となる物体75が存在するエリアが第1エリアA1であるか否かを判定する(S8)。
制御装置35は、対象となる物体75が第1エリアA1~第6エリアA6のいずれかに存在しないと判定した場合(S5の結果がNo)、対象となる物体75が第7エリアA7に存在すると判定して振動処理を終了する。
制御装置35は、対象となる物体75が存在するエリアが第1エリアA1であると判定すると(S8の結果がYes)、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動パターンを決定する(S9)。
S9において、制御装置35は、S6で取得した加速度と、S7で取得した回転角とに基づいて振動パターンを決定する。具体的には、制御装置35は、加速度が所定の閾値A(A<0)以下であり、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、シート本体4の左右両側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の前端側から後端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の左右両側における複数の第2振動装置60をシートバック6の下端側から上端側に向けて順番に振動させる両側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、加速度が所定の閾値A以下であり、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、シート本体4の左右両側における複数の第2振動装置60をシートバック6の上端側から下端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の左右両側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の後端側から前端側に向けて順番に振動させる両側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、加速度が所定の閾値Aを超えており、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、両側第1振動パターンに続けて両側第2パターンを行う第3振動パターンに決定するとよい。
制御装置35は、加速度が所定の閾値Aを超えており、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、両側第2振動パターンに続けて両側第1振動パターンを行う第4振動パターンに決定するとよい。
S9が終了すると、制御装置35は、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動間隔を決定する(S11)。
制御装置35は、対象となる物体75が存在するエリアが第1エリアA1でないと判定すると(S8の結果がNo)、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動パターンを決定する(S10)。
S10において、制御装置35は、S4で取得したエリアについての情報と、S7で取得した回転角とに基づいて振動パターンを決定する。
具体的には、制御装置35は、対象となる物体75が第2エリアA2に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、シート本体4の右側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の前端側から後端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の右側における複数の第2振動装置60をシートバック6の下端側から上端側に向けて順番に振動させる右側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第2エリアA2に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、シート本体4の左側における複数の第2振動装置60をシートバック6の上端側から下端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の左側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の後端側から前端側に向けて順番に振動させる左側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第3エリアA3に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、シート本体4の右側における複数の第2振動装置60をシートバック6の上端側から下端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の右側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の後端側から前端側に向けて順番に振動させる右側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第3エリアA3に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、シート本体4の左側における複数の第1振動装置30をシートクッション5の前端側から後端側に向けて順番に振動させた後にシート本体4の左側における複数の第2振動装置60をシートバック6の下端側から上端側に向けて順番に振動させる左側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第4エリアA4に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、両側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第4エリアA4に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、両側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第5エリアA5に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、左側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第5エリアA5に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、右側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第6エリアA6に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、左側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、対象となる物体75が第6エリアA6に存在し、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、右側第2振動パターンに決定する。
S10が終了すると、制御装置35は、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動間隔を決定する(S11)。
S11において、制御装置35は、S2で取得した車両2と物体75との距離に所定の係数α(α>0)を乗じた値を第1振動装置30及び第2振動装置60の振動間隔として設定するとよい。本実施形態では、振動間隔とは、第1振動装置30及び第2振動装置60のうちの1つの駆動を開始してから第1振動装置30及び第2振動装置60のうちの別の1つの駆動を開始するまでの時間を指す。S11が終了すると、制御装置35は、第1振動装置30及び第2振動装置60を駆動する(S12)。
S12において、制御装置35は、S9又はS10で決定した振動パターンと、S11で決定した振動間隔とに基づいて、第1振動装置30及び第2振動装置60を所定の振動間隔をおいて順番に振動させる。制御装置35は、決定した振動パターン及び振動間隔で、第1振動装置30及び第2振動装置60を1回だけ振動させてもよく、複数回繰り返して振動させてもよい。S12が終了すると、制御装置35は、振動処理を終了する。
次に、本実施形態に係る乗物用シートシステム1の効果について説明する。乗物用シートシステム1は、車両2に搭載され、シートクッション5及びシートバック6を有するシート本体4と、車両2の外部情報を取得する外部情報取得装置63と、シートクッション5に設けられた少なくとも1つの第1振動装置30と、シートバック6に設けられた少なくとも1つの第2振動装置60と、外部情報に基づいて第1振動装置30及び第2振動装置60を制御する制御装置35と、を有する。制御装置35は、少なくとも1つの第1振動装置30及び少なくとも1つの第2振動装置60の一方を振動させた後に少なくとも1つの第1振動装置30及び少なくとも1つの第2振動装置60の他方を振動させる。
この構成によれば、外部情報に基づいて、シートクッション5に設けられた少なくとも1つの第1振動装置30とシートバック6に設けられた少なくとも1つの第2振動装置60とが連続的に振動する。これにより、着座者の臀部及び大腿部と、背部及び腰部とに順番に振動が伝わる。よって、互いに離れた2つの位置に設けられた第1振動装置30と第2振動装置60とが順番に振動するため、車両2の外部情報を乗員に効果的に通知することができる。
シート本体4において、第1振動装置30は前後に複数設けられ、第2振動装置60は上下に複数設けられている。制御装置35は、第1振動装置30及び第2振動装置60を第1振動パターン又は第2振動パターンで振動させる。第1振動パターンにおいて、制御装置35は、複数の第1振動装置30をシートクッション5の前端側から後端側に向けて順番に振動させた後に複数の第2振動装置60をシートバック6の下端側から上端側に向けて順番に振動させる。第2振動パターンにおいて、制御装置35は、複数の第2振動装置60をシートバック6の上端側から下端側に向けて順番に振動させた後に複数の第1振動装置30をシートクッション5の後端側から前端側に向けて順番に振動させる。
この構成によれば、第1振動装置30及び第2振動装置60が前後又は上下方向に連続的に振動する。これにより、シート本体4における振動面積を大きくすることができる。よって、車両2の外部情報を乗員に確実に通知することができる。
制御装置35は、外部情報に基づいて、車両2の前方に物体75が存在すると判定したときには第1振動パターンで第1振動装置30及び第2振動装置60を振動させ、車両2の後方に物体75が存在すると判定したときには第2振動パターンで第1振動装置30及び第2振動装置60を振動させる。
この構成によれば、車両2の前方に物体75が存在すると判定されたときには複数の第1振動装置30がシートクッション5の前端側から後端側に向けて順番に振動した後に複数の第2振動装置60がシートバック6の下端側から上端側に向けて順番に振動する。車両2の後方に物体75が存在すると判定されたときには複数の第2振動装置60がシートバック6の上端側から下端側に向けて順番に振動した後に複数の第1振動装置30がシートクッション5の後端側から前端側に向けて順番に振動する。したがって、車両2から見て物体75が存在する方向とシート本体4において振動が開始する方向とが一致しているため、外部に物体75が存在することを乗員に対して直感的に通知することができる。
制御装置35は、第1振動装置30及び第2振動装置60を所定の間隔をおいて順番に振動させ、かつ、外部情報に基づいて振動間隔を変更する。この構成によれば、制御装置35は、第1振動装置30と第2振動装置60との振動間隔を変更することによって車両2の外部情報を乗員に通知することができる。
制御装置35は、外部情報に基づいて、車両2と物体75との距離が近いほど振動間隔を短くする。この構成によれば、車両2と物体75との距離が近いことを乗員に効果的に通知することができる。
乗物用シートシステム1は、シート本体4に乗員が着座したことを検出する乗員検出装置61を有する。制御装置35は、乗員検出装置61からの信号に基づいて、シート本体4に乗員が着座していないと判定したときには第1振動装置30及び第2振動装置60の振動を禁止する。この構成によれば、シート本体4に乗員が着座していないときには第1振動装置30及び第2振動装置60が不必要に振動することを抑制することができる。よって、振動音の発生を抑制することができる。
乗物用シートシステム1は、シート本体4の回転角を検出する回転角センサ62を有する。制御装置35は、車両2の前方に物体75が存在する場合、回転角が所定の閾値未満の大きさであるときにはシート本体4が前方を向いていると判定して第1振動装置30を振動させた後に第2振動装置60を振動させる。回転角が所定の閾値以上の大きさであるときにはシート本体4が後方を向いていると判定して第2振動装置60を振動させた後に第1振動装置30を振動させる。
この構成によれば、シート本体4が後方を向き、かつ車両2の前方に物体75が存在する場合には、シート本体4が前方を向いている場合と比較して、第1振動装置30と第2振動装置60との振動の順序が逆になる。これにより、車両2から見て物体75が存在する方向とシート本体4において振動が開始する方向とを一致させることができる。よって、シート本体4が後方を向いている場合であっても、乗員に対して直感的に車両2の外部情報を通知することができる。
シートバック6は、シート本体4における前後方向を向く主面を有し、かつシート本体4に着座した乗員の荷重を受ける受圧部材45を有する。第2振動装置60は、受圧部材45より前方かつ前後方向から見て受圧部材45と重ならない位置に設けられている。
この構成によれば、車両2が後方から追突されたときには、第2振動装置60が受圧部材45によって前方に押し出されることが抑制される。よって、車両2が後方から追突されたときに、第2振動装置60と乗員とが干渉することを抑制することができる。
制御装置35は、両側第1振動パターンとして、第1振動装置30及び第2振動装置60を第1セット、第2セット、第3セット及び第4セットの順に振動させる。制御装置35は、両側第2振動パターンとして、第1振動装置30及び第2振動装置60を第4セット、第3セット、第2セット及び第1セットの順に振動させる。
この構成によれば、第1振動装置30及び第2振動装置60を複数の第1振動装置30又は第2振動装置60振動装置を含むグループごとに振動させることができる。これにより、複数の第1振動装置30又は第2振動装置60が同時に振動するため、シート本体4において同時に振動が伝わる面積を大きくすることができる。よって、乗物の外部情報を乗員に確実に通知することができる。
第1実施形態の第1の変形例として、制御装置35は、S11において、S2で取得した車両2と物体75との距離に所定の係数β(β>0)を乗じた値を第1振動装置30及び第2振動装置60の振動強度として設定してもよい。すなわち、制御装置35は、車両2と物体75との距離が近いほど、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動強度が強くなるように設定してもよい。この構成によれば、第1振動装置30及び第2振動装置60の振動強度によって、自己の車両2と他車両との距離を乗員に通知することができる。
第1実施形態の第2の変形例として、制御装置35は、S9において、加速度に代えて車両2に設けられた衝突軽減ブレーキが作動しているか否かによって振動パターンを決定してもよい。制御装置35は、衝突軽減ブレーキが作動しており、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、両側第1振動パターンに決定するとよい。制御装置35は、衝突軽減ブレーキが作動しており、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、両側第2振動パターンに決定するとよい。制御装置35は、衝突軽減ブレーキが作動しておらず、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B未満であるときに、振動パターンを、第3振動パターンに決定するとよい。制御装置35は、衝突軽減ブレーキが作動しておらず、かつ、回転角の絶対値が所定の閾値B以上であるときに、振動パターンを、第4振動パターンに決定するとよい。この構成によれば、簡易な構成で振動パターンを決定することができる。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る乗物用シートシステム1は、第1実施形態に対し、制御装置35が、ナビゲーション装置70から取得した情報に基づいて車両2が進行方向変更ポイントに接近したことを検出したときに振動処理を実行する点において異なる。以下では、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し説明を省略する。
図9に示すように、S1において、制御装置35は、乗員検出装置61の検出結果に基づいて、シート本体4に乗員が着座しているか否かを判定する(S1)。
制御装置35は、シート本体4に乗員が着座していると判定した場合(S1の結果がYes)、回転角センサ62によって検出されたシート本体4の回転角を取得し(S7)、振動パターンを決定する(S21)。制御装置35は、シート本体4に乗員が着座していないと判定した場合(S1の結果がNo)、振動処理を終了する。
S21において、制御装置35は、ナビゲーション装置70から取得した情報と、S7で取得した回転角とに基づいて振動パターンを決定する。
具体的には、制御装置35は、車両2が右折すべきポイント(以下、右折ポイントという)に接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているときに、振動パターンを、右側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、車両2が右折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているときに、振動パターンを、左側第2振動パターンに決定する。
制御装置35は、車両2が左折すべき(以下、左折ポイントという)に接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているときに、振動パターンを、左側第1振動パターンに決定する。
制御装置35は、車両2が左折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているときに、振動パターンを、右側第2振動パターンに決定する。
S21が終了すると、制御装置35は、S21で決定した振動パターンに基づいて、第1振動装置30及び第2振動装置60を駆動する(S12)。S12が終了すると、制御装置35は、振動処理を終了する。
この構成によれば、ナビゲーション装置70から取得した外部情報に基づいて、車両2が進行方向変更ポイントに接近していることを乗員に通知することができる。
また、第2実施形態の第1の変形例として、制御装置35は、S21において、振動パターンを以下のように決定してもよい。すなわち、制御装置35は、車両2が右折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているときに、振動パターンを右側第2振動パターンに決定する。車両2が右折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているときに、振動パターンを左側第1振動パターンに決定する。車両2が左折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているときに、振動パターンを左側第2振動パターンに決定する。車両2が左折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているときに、振動パターンを右側第1振動パターンに決定する。
第2実施形態の第2の変形例として、制御装置35は、S21において、車両2が右折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているとき、及び、車両2が左折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているときに、シート本体4の左右方向における右側の第1振動装置30及び第2振動装置60を同時に振動させてもよい。また、制御装置35は、S21において、車両2が右折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が後方を向いているとき、及び、車両2が左折ポイントに接近していることを検出し、かつ、シート本体4が前方を向いているときに、シート本体4の左右方向における左側の第1振動装置30及び第2振動装置60を同時に振動させてもよい。
この構成によれば、複数の第1振動装置30又は第2振動装置60を同時に振動させることができるため、乗員に対して効果的に通知を行うことができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。回転角センサ62に代えて車内カメラ68によってシート本体4が後方を向いているか否かを検出してもよい。第2収容凹部52が正面視において受圧部材45と重なる位置に設けられることにより、第2収容凹部52に収容された第2振動装置60の振動音を受圧部材45が抑制してもよい。振動パターンの決定に車輪速センサ79の検出結果を用いてもよい。
また、制御装置35は、シート本体4が前方を向き、かつ第1エリアA1に物体75が存在する状態で車両2が停車状態から前方に発進しようとしたときに第1振動装置30を振動させるとよい。この場合、制御装置35は、すべての第1振動装置30を同時に振動させるとよい。また、第1振動装置30を第1セット及び第2セットごとに、交互に振動させてもよい。さらに、物体75に向かう方向(すなわち、前方)にギアが入っていない場合には、第1振動装置30の振動を禁止してもよい。
また、制御装置35は、シート本体4が前方を向き、かつ第4エリアA4に物体75が存在する状態で車両2が停車状態から後方に発進しようとしたときに第2振動装置60を振動させるとよい。この場合、制御装置35は、すべての第2振動装置60を同時に振動させるとよい。また、第2振動装置60を第3セット及び第4セットごとに、交互に振動させてもよい。さらに、物体75に向かう方向(すなわち、後方)にギアが入っていない場合には、第2振動装置60の振動を禁止してもよい。
また、制御装置35は、第2エリアA2又は第3エリアA3に物体75としての他車両が存在する状態で、車両2における右側の方向指示器が作動し、かつ、シート本体4が前方を向いているときには、シート本体4の左右方向における右側の第1振動装置30及び第2振動装置60を同時に振動させてもよい。同様に、第5エリアA5又は第6エリアA6に物体75としての他車両が存在する状態で、車両2における左側の方向指示器が作動し、かつ、シート本体4が前方を向いているときには、シート本体4の左右方向における左側の第1振動装置30及び第2振動装置60を同時に振動させてもよい。
1 :乗物用シートシステム
2 :乗物(車両)
4 :シート本体
5 :シートクッション
6 :シートバック
30 :第1振動装置
35 :制御装置
45 :受圧部材
60 :第2振動装置
61 :乗員検出装置
62 :回転角センサ
63 :外部情報取得装置
75 :物体
78 :加速度センサ

Claims (10)

  1. 乗物用シートシステムであって、
    乗物に搭載され、シートクッション及びシートバックを有するシート本体と、
    前記乗物の外部情報を取得する外部情報取得装置と、
    前記シートクッションに設けられた少なくとも1つの第1振動装置と、
    前記シートバックに設けられた少なくとも1つの第2振動装置と、
    前記外部情報に基づいて少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の一方を振動させた後に少なくとも1つの前記第1振動装置及び少なくとも1つの前記第2振動装置の他方を振動させる乗物用シートシステム。
  2. 前記第1振動装置は前後に複数設けられ、
    前記第2振動装置は上下に複数設けられ、
    前記制御装置は、複数の前記第1振動装置を前記シートクッションの前端側から後端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第2振動装置を前記シートバックの下端側から上端側に向けて順番に振動させる第1振動パターン又は複数の前記第2振動装置を前記上端側から前記下端側に向けて順番に振動させた後に複数の前記第1振動装置を前記後端側から前記前端側に向けて順番に振動させる第2振動パターンで、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させる請求項1に記載の乗物用シートシステム。
  3. 前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物の前方に物体が存在すると判定したときには前記第1振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記乗物の後方に前記物体が存在すると判定したときには前記第2振動パターンで前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させる請求項2に記載の乗物用シートシステム。
  4. 前記制御装置は、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を所定の間隔をおいて順番に振動させ、かつ、前記外部情報に基づいて前記間隔を変更する請求項3に記載の乗物用シートシステム。
  5. 前記制御装置は、前記外部情報に基づいて、前記乗物と前記物体との距離が近いほど前記間隔を短くする請求項4に記載の乗物用シートシステム。
  6. 前記乗物の加速度を検出する加速度センサを有し、
    前記第1振動装置は前記シートクッションの前端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第1セットと、前記シートクッションの後端側に設けられた複数の前記第1振動装置を含む第2セットとを有し、
    前記第2振動装置は前記シートバックの下端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第3セットと、前記シートバックの上端側に設けられた複数の前記第2振動装置を含む第4セットとを有し、
    前記制御装置は、前記加速度が所定の閾値以下であるときに、前記第1振動装置及び前記第2振動装置を前記第1セット、前記第2セット、前記第3セット及び前記第4セットの順に振動させる請求項1に記載の乗物用シートシステム。
  7. 前記シート本体に乗員が着座したことを検出する乗員検出装置を有し、
    前記制御装置は、前記乗員検出装置からの信号に基づいて、前記シート本体に乗員が着座していないと判定したときには前記第1振動装置及び前記第2振動装置の振動を禁止する請求項1に記載の乗物用シートシステム。
  8. 前記シート本体の回転角を検出する回転角センサを有し、
    前記制御装置は、前記乗物の前方に物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記第1振動装置を振動させた後に前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記第2振動装置を振動させた後に前記第1振動装置を振動させる請求項1~7のいずれか1つの項に記載の乗物用シートシステム。
  9. 前記制御装置は、前記乗物の左右方向における一方側に前記物体が存在する場合、前記回転角が所定の閾値未満の大きさであるときには前記シート本体が前方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させ、前記回転角が所定の閾値以上の大きさであるときには前記シート本体が後方を向いていると判定して前記シート本体の左右方向における前記他方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させた後に前記シート本体の左右方向における一方側の前記第1振動装置及び前記第2振動装置を振動させる請求項8に記載の乗物用シートシステム。
  10. 前記シートバックは、前記シート本体における前後方向を向く主面を有し、かつ前記シート本体に着座した乗員の荷重を受ける受圧部材を有し、
    前記第2振動装置は、前記受圧部材より前方かつ前記前後方向から見て前記受圧部材と重ならない位置に設けられている請求項1に記載の乗物用シートシステム。
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