JP2023106273A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の通路をコンパクトに配置することができる乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シートは、人が座るシート本体と、シート本体の着座者側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とする温度調節装置とを備える。温度調節装置は、温度調節された空気を送風可能な第1送風ユニットと、第1送風ユニットからの空気をシートクッションの上側の面に導く通気袋120Aであって、第1送風ユニットからの空気を吹き出すための吹出口121を有する通気袋120Aとを備える。シートクッションパッドP1は、吊り込み溝G1と、上側から下側に貫通する第1パッド孔65とを有し、吊り込み溝G1は、前後に延びる第1縦溝G11を含み、第1パッド孔65は、第1縦溝G11に対して吹出口21が配置された側と同じ側に形成されている。通気袋120Aは、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、第1パッド孔65を通っている。【選択図】図5

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
従来、着座者の身体周辺に温調された空気を吹き出すように構成された乗物用シートが知られている。例えば、特許文献1の乗物用シートは、シートバックの左右両側部の下側に設けられた左右一対の空気吹出口から着座者に向かって空気を吹き出すように構成されている。この技術では、空気吹出口を備えるダクトが、シートバックのパッドの左右の土手部の後ろを通って空気を供給する供給装置に連結されている。
特開2021-061875号公報
ところで、従来の構成では、ダクトがシートバックのパッドの左右の土手部の後ろを通っていたので、空気の通路をコンパクトに配置することができなかった。
そこで、空気の通路をコンパクトに配置することができる乗物用シートを提供することを目的とする。
乗物用シートは、人が座るシート本体と、前記シート本体の着座者側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とする温度調節装置と、を備え、前記シート本体は、シートフレームと、前記シートフレームを覆うシートパッドと、前記シートフレームと前記シートパッドを覆う表皮と、を備え、前記温度調節装置は、温度調節された空気を送風可能な第1送風ユニットと、前記第1送風ユニットからの空気を前記シート本体の着座者側の面に導く通気路形成部材であって、前記第1送風ユニットからの空気を吹き出すための吹出口を有する通気路形成部材と、を備え、前記シートパッドは、前記表皮を吊り込むための吊り込み溝と、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する第1パッド孔とを有し、前記吊り込み溝は、所定方向に延びる第1溝を含み、前記第1パッド孔は、前記第1溝に対して前記吹出口が配置された側と同じ側に形成され、前記通気路形成部材は、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第1パッド孔を通っていることを特徴とする。
このような構成によれば、空気の通路である通気路形成部材をコンパクトに配置することができる。また、第1パッド孔が吊り込み溝の第1溝に対して通気路形成部材の吹出口と同じ側に配置されていることで、第1溝と、通気路形成部材の第1パッド孔からシートパッドの着座者側に出る部分とが交差しないので、表皮を吊り込み溝に吊り込むときに、通気路形成部材が邪魔になりにくい。
また、前記通気路形成部材は、前記第1溝の内面の一部を形成している構成であってもよい。
これによれば、通気路形成部材と吊り込み溝を接した状態で配置することができるので、通気路形成部材をコンパクトに配置することができる。
また、前記シートフレームは、シートクッションのフレームを構成するシートクッションフレームを含み、前記シートパッドは、前記シートクッションフレームを覆うシートクッションパッドを含み、前記表皮は、前記シートクッションフレームと前記シートクッションパッドを覆うシートクッション表皮を含み、前記シートクッションパッドは、第1中央部と、前記第1中央部の左右に設けられ、前記第1中央部よりも上に張り出した左右の第1側部とを有し、前記第1溝は、前記第1中央部と前記第1側部との間に形成され、前記第1側部は、前記通気路形成部材が配置される第1凹部を有する構成であってもよい。
これによれば、着座者からの荷重がかかりにくいシートクッションパッドの第1側部に第1凹部が形成されるので、着座フィーリングに影響を及ぼしにくい箇所でシートクッションパッドを薄肉化することができる。
また、前記第1凹部に配置された前記通気路形成部材の着座者側の面は、前記第1側部の着座者側の面であって前記第1凹部の周囲の面と面一である構成であってもよい。
これによれば、シートクッションの表面に通気路形成部材の形状が現れにくいので、意匠性を損なわずに通気路形成部材を配置することができる。
また、乗物用シートは、振動を発生する振動発生装置を備え、前記第1パッド孔は、前記振動発生装置と、前記所定方向において重なる範囲に配置されている構成であってもよい。
これによれば、通気路形成部材の第1パッド孔を通る部分と振動発生装置とを第1溝が延びる所定方向にコンパクトに配置することができる。
また、前記シートフレームは、シートバックのフレームを構成するシートバックフレームを含み、前記シートパッドは、前記シートバックフレームを覆うシートバックパッドを含み、前記表皮は、前記シートバックフレームと前記シートバックパッドを覆うシートバック表皮を含み、前記シートバックパッドは、第2中央部と、前記第2中央部の左右に設けられ、前記第2中央部よりも前に張り出した左右の第2側部とを有し、前記第1溝は、前記第2中央部に左右に延びるように形成され、前記第2中央部は、前記通気路形成部材が配置される第2凹部を有する構成であってもよい。
これによれば、シートバックの左右中央部から温度調節された空気を吹き出すことができる。
また、乗物用シートは、前記シートパッドの着座者側とは反対側に配置され、着座者を支持する支持部材を備え、前記第1送風ユニットは、前記支持部材の着座者側とは反対側に配置された状態で前記支持部材に固定されている構成であってもよい。
これによれば、第1送風ユニットが配置されることによって着座者が異物感を感じるのを抑制することができる。
また、乗物用シートは、前記シートパッドの着座者側とは反対側に配置され、着座者を支持する板状の受圧部材を備え、前記シートフレームは、左右に離間して配置された左右のサイドフレームを有し、前記受圧部材は、左右方向において前記左右のサイドフレームの間の位置に配置される本体部と、着座者側から見て前記サイドフレームと重なる位置まで前記本体部の左右の端から左右に延びる延在部とを有し、前記受圧部材は、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する貫通孔であって、着座者側から見て前記第1パッド孔と重なる位置に形成された貫通孔をさらに有し、前記通気路形成部材は、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第1パッド孔と前記貫通孔を通っている構成であってもよい。
これによれば、着座者を支持する板状の受圧部材が延在部を有する構成においても通気路形成部材を配置することができる。
また、乗物用シートは、弾性部材と、前記弾性部材を介して前記受圧部材を弾性的に支持するプレートであって、前記受圧部材の着座者側とは反対側に配置され、前記左右のサイドフレームに架け渡されたプレートと、を備え、前記第1パッド孔および前記貫通孔は、着座者側から見て、前記プレートと異なる位置に配置されている構成であってもよい。
これによれば、受圧部材を弾性的に支持しつつ、通気路形成部材を配置することができる。
また、乗物用シートは、膨張と収縮が可能な袋状部を有するバッグ部材であって、前記シートパッドと前記表皮との間に配置されたバッグ部材と、前記バッグ部材に接続され、前記バッグ部材への流体の流入と、前記バッグ部材からの流体の排出を可能とするホースと、を備え、前記シートパッドは、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する第2パッド孔を有し、前記第2パッド孔は、前記第1溝に対して前記第1パッド孔が配置された側とは反対側に形成され、前記ホースは、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第2パッド孔を通っている構成であってもよい。
これによれば、通気路形成部材とホースが第1溝を挟んでシートパッドを通ることになるので、通気路形成部材とホースが干渉するのを抑制することができる。
また、前記袋状部は、前記第2パッド孔よりも前記第1溝から離れた位置に配置されている構成であってもよい。
これによれば、第1溝を挟んで配置される、膨張と収縮が可能な袋状部と、通気路形成部材とが干渉するのを抑制することができる。
また、乗物用シートは、前記シート本体の着座者側の面から空気を吹き出し可能または吸い込み可能とする空調装置と、前記空調装置を制御可能な制御ユニットと、を備え、前記制御ユニットは、着座者側とは反対側から見て、前記空調装置の一部および前記第1送風ユニットと左右方向と直交する直交方向に並んで配置されている構成であってもよい。
これによれば、制御ユニット、空調装置および第1送風ユニットを左右方向にコンパクトに配置することができる。
また、前記空調装置は、空気の流れを形成する第2送風ユニットと、前記第2送風ユニットと前記シートパッドに形成されたシート通気路とを接続するダクトと、を備え、前記制御ユニットは、着座者側とは反対側から見て、前記第1送風ユニットおよび前記第2送風ユニットと前記直交方向に並んだ状態で前記第1送風ユニットと前記第2送風ユニットとの間に配置され、かつ、前記ダクトと左右方向に並んだ状態で配置されている構成であってもよい。
これによれば、制御ユニット、第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを左右方向にコンパクトに配置することができるとともに、第1送風ユニットと、第2送風ユニットと、ダクトとによって囲まれる空間を有効に利用することができる。
また、前記シート本体は、シートクッションと、シートバックと、ヘッドレストと、を備え、乗物用シートは、前記シートバックを前記シートクッションに対して回動可能に連結するリクライニング機構と、前記シートクッションを乗物のフロアに対して移動可能とする移動機構と、を備える構成であってもよい。
上述の乗物用シートによれば、通気路形成部材をコンパクトに配置することができる。また、表皮を吊り込み溝に吊り込むときに、通気路形成部材が邪魔になりにくい。
また、通気路形成部材が第1溝の内面の一部を形成することで、通気路形成部材をコンパクトに配置することができる。
また、シートクッションパッドの第1側部が第1凹部を有することで、着座フィーリングに影響を及ぼしにくい箇所でシートクッションパッドを薄肉化することができる。
また、第1凹部に配置された通気路形成部材の着座者側の面を第1側部の着座者側の面と面一とすることで、意匠性を損なわずに通気路形成部材を配置することができる。
また、第1パッド孔を振動発生装置と第1溝が延びる所定方向において重なる範囲に配置することで、通気路形成部材の第1パッド孔を通る部分と振動発生装置とを所定方向にコンパクトに配置することができる。
また、シートバックパッドの第2中央部が第2凹部を有することで、シートバックの左右中央部から温度調節された空気を吹き出すことができる。
また、第1送風ユニットを支持部材の着座者側とは反対側に配置した状態で支持部材に固定することで、第1送風ユニットが配置されることによって着座者が異物感を感じるのを抑制することができる。
また、通気路形成部材が第1パッド孔と受圧部材の貫通孔を通っていることで、着座者を支持する板状の受圧部材が延在部を有する構成においても通気路形成部材を配置することができる。
また、弾性部材とプレートを備える構成で、第1パッド孔および受圧部材の貫通孔を着座者側から見てプレートと異なる位置に配置することで、受圧部材を弾性的に支持しつつ、通気路形成部材を配置することができる。
また、シートパッドの第2パッド孔を第1溝に対して第1パッド孔が配置された側とは反対側に形成し、ホースが第2パッド孔を通っていることで、通気路形成部材とホースが干渉するのを抑制することができる。
また、バッグ部材の袋状部を第2パッド孔よりも第1溝から離れた位置に配置することで、第1溝を挟んで配置される、膨張と収縮が可能な袋状部と、通気路形成部材とが干渉するのを抑制することができる。
また、制御ユニットを着座者側とは反対側から見て空調装置の一部および第1送風ユニットと直交方向に並んで配置することで、制御ユニット、空調装置および第1送風ユニットを左右方向にコンパクトに配置することができる。
また、制御ユニットを、第1送風ユニットおよび第2送風ユニットと直交方向に並んだ状態で第1送風ユニットと第2送風ユニットとの間に配置し、ダクトと左右方向に並んだ状態で配置することで、制御ユニット、第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを左右方向にコンパクトに配置することができるとともに、第1送風ユニットと、第2送風ユニットと、ダクトとによって囲まれる空間を有効に利用することができる。
実施形態に係る車両用シートを示す斜視図である。 シートフレームを示す斜視図である。 シートクッションフレーム、シートクッション受圧部材およびインナーカバーを上側から見た図である。 シートクッション受圧部材を上側から見た図である。 シートクッションパッドとシートクッション通気袋を上側から見た図である。 シートバックパッドとシートバック通気袋を前側から見た図である。 シートクッションパッドと空調装置を示す斜視図である。 シートバックパッドとダクトを示す斜視図である。 車両用シートを下側から見た図である。 温度調節装置を示す斜視図である。 シートクッションの第1パッド孔付近の断面図である。 シートバックの第1パッド孔付近の断面図である。 第1変形例に係る車両用シートのシートクッションフレーム、シートクッションパッド、シートクッション受圧部材、圧縮コイルバネ、プレートおよび温度調節装置を示す斜視図である。 シートクッションフレームとシートクッション受圧部材を上側から見た図である。 第2変形例に係る車両用シートのシートクッションパッド、シートクッション表皮、バッグ部材およびホースを示す斜視図である。 シートクッションの第1パッド孔付近の断面図である。 第3変形例に係る車両用シートを下側から見た図である。
次に、乗物用シートの一実施形態について説明する。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、乗物用シートに座った者(着座者)から見た、前後、左右、上下を基準とする。
図1に示すように、実施形態に係る乗物用シートは、乗物としての自動車に搭載される車両用シートSとして構成されている。車両用シートSは、人が座るシート本体S0と、温度調節装置100と、空調装置200とを備える。
シート本体S0は、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを備える。また、車両用シートSは、シートバックS2をシートクッションS1に対して回動可能に連結するリクライニング機構RLと、シートクッションS1を自動車のフロアに対して移動可能とする移動機構SRとをさらに備える。実施形態では、移動機構SRは、自動車のフロアに固定された左右のロアレールR1と、ロアレールR1に前後にスライド移動可能に係合する左右のアッパーレールR2とを有する。シートクッションS1は、後述するシートクッションフレームF1(図2参照)が左右のアッパーレールR2に固定されている。これにより、シートクッションS1(シート本体S0)は、自動車のフロアに対して前後にスライド移動可能となっている。
図1および図2に示すように、シート本体S0は、シートフレームFと、シートフレームFを覆うシートパッドPと、シートフレームFとシートパッドPを覆う表皮SKとを備える。
シートフレームFは、シートクッションS1のフレームを構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームを構成するシートバックフレームF2とを含む。
シートパッドPは、例えば、ウレタンフォームなどの発泡樹脂からなり、シートクッションフレームF1を覆うシートクッションパッドP1と、シートバックフレームF2を覆うシートバックパッドP2とを含む。シートクッションパッドP1は、第1中央部PC1と、第1中央部PC1の左右に設けられ、第1中央部PC1よりも上に張り出した左右の第1側部PS1とを有している。また、シートバックパッドP2は、第2中央部PC2と、第2中央部PC2の左右に設けられ、第2中央部PC2よりも前に張り出した左右の第2側部PS2とを有している。
表皮SKは、例えば、皮革や布地などからなり、シートクッションフレームF1とシートクッションパッドP1を覆うシートクッション表皮SK1と、シートバックフレームF2とシートバックパッドP2を覆うシートバック表皮SK2とを含む。
図2に示すように、シートクッションS1は、シートクッションフレームF1と、受圧部材および支持部材としてのシートクッション受圧部材30と、左右のインナーカバー40とを備える。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1やシートクッション受圧部材30にシートクッションパッドP1とシートクッション表皮SK1を被せることで構成されている。シートクッションパッドP1は、シートフレームFを構成するシートクッションフレームF1とシートクッション受圧部材30を覆う。
シートクッションフレームF1は、左右のサイドフレームとしてのシートクッションサイドフレーム11と、フロントフレーム12と、リアフレーム13と、接続フレームとしてのパンフレーム14とを有する。
シートクッションサイドフレーム11は、板金からなり、前後に長く形成されている。左右のシートクッションサイドフレーム11は、左右に離間して配置されている。
フロントフレーム12は、金属パイプからなり、左右のシートクッションサイドフレーム11の前部同士を接続している。
リアフレーム13は、金属パイプからなり、左右のシートクッションサイドフレーム11の後部同士を接続している。
パンフレーム14は、板金からなり、左右のシートクッションサイドフレーム11の長手方向の一端部同士を接続している。詳しくは、パンフレーム14は、左右のシートクッションサイドフレーム11の前端部同士を接続している。なお、以下の説明では、シートクッションサイドフレーム11の長手方向を単に「長手方向」ともいう。
図3に示すように、パンフレーム14は、パンフレーム中央部14Aと、左右のパンフレーム側部14Bとを有する。パンフレーム中央部14Aは、フロントフレーム12よりも前に配置されている。パンフレーム側部14Bの後端E2は、パンフレーム中央部14Aの後端E1よりも後に位置している。パンフレーム側部14Bは、後端E2と、パンフレーム中央部14Aの後端E1の左右の端から後端E2に向けて左右外側にいくほど後の位置するように斜めに延びる傾斜端E3とを有する。傾斜端E3は、シートクッションフレームF1を上側から見て、フロントフレーム12と交差するように斜めに延びており、パンフレーム側部14Bの後端E2は、フロントフレーム12よりも後に位置している。
シートクッション受圧部材30は、着座者を支持する板状の部材であり、シートパッドPの着座者側とは反対側に配置されている。詳しくは、シートクッション受圧部材30は、シートクッションパッドP1の着座者側とは反対側に配置されている。なお、シートクッションS1について、「着座者側」とは上側に相当し、「着座者側とは反対側」とは下側に相当する。すなわち、シートクッション受圧部材30は、シートクッションパッドP1の下側に配置されている。実施形態のシートクッション受圧部材30は、左右のシートクッションサイドフレーム11の間に配置され、左右のシートクッションサイドフレーム11の間で着座者を支持する。
図4に示すように、シートクッション受圧部材30は、本体部31と、第1掛止部としてのフロント掛止部32と、第2掛止部としてのリア掛止部33とを有している。
本体部31は、第1支持部31Aと、左右の後部に設けられた左右の第2支持部31Bとを有し、フロントフレーム12とリアフレーム13の間に配置されている。第1支持部31Aは、2つの貫通孔34と、2つの貫通孔35とを有している。貫通孔34は、本体部31の前部に形成された上下に貫通する略矩形の貫通孔であり、2つの貫通孔34が左右に並んで配置されている。貫通孔35は、本体部31の中央部付近に形成された上下に貫通する貫通孔であり、2つの貫通孔35が左右に並んで配置されている。貫通孔35は、着座者の坐骨の最も下に突出する部分に対応する位置付近に配置されている。第2支持部31Bは、第1支持部31Aの左右両端の後部から左右外側かつ上側に斜めに延びている(図2参照)。
フロント掛止部32は、フック形状を有し、シートフレームFを構成するシートクッションフレームF1のフロントフレーム12に引っ掛けられる部分である。フロント掛止部32は、長手方向におけるシートクッション受圧部材30の一端部に形成されている。具体的には、フロント掛止部32は、シートクッション受圧部材30の前端部に形成されている。
リア掛止部33は、フック形状を有し、シートクッションフレームF1のリアフレーム13に引っ掛けられる部分である。リア掛止部33は、長手方向におけるシートクッション受圧部材30の他端部に形成されている。具体的には、リア掛止部33は、シートクッション受圧部材30の後端部に形成されている。
シートクッション受圧部材30は、フロント掛止部32がフロントフレーム12に上から引っ掛けられ、リア掛止部33がリアフレーム13に上から引っ掛けられることで、シートクッションフレームF1に取り付けられている。
シートクッション受圧部材30は、金属線材300と、金属線材300を覆う非金属からなる被覆部材350とを有して構成されている。実施形態の被覆部材350は、樹脂からなり、インサート成形などにより金属線材300を覆った状態で金属線材300と一体に形成されている。
金属線材300は、シートクッション受圧部材30の左右の縁部30Aを通る略前後に延びる左右のサイド部310と、左右のサイド部310の前端部同士を接続するフロント部330とを有する。実施形態では、金属線材300は、1本の金属製の線材からなる。
左右のサイド部310は、それぞれ、第1延在部311と、第2延在部312と、第3延在部313と、第4延在部314と、第5延在部315と、第6延在部316と、第7延在部317と、フロントフック部321と、リアフック部322とを有する。
第1延在部311は、長手方向、実施形態では、前後に延びている。第1延在部311は、シートクッション受圧部材30の左右の縁部30Aであって、左右のシートクッションサイドフレーム11のうち一方のシートクッションサイドフレーム11との間で後述する配置スペースSP(図3参照)を形成する縁部30Aを通る部分である。
第2延在部312は、第1延在部311の長手方向一方の端から左右方向の一方に延びている。具体的には、第2延在部312は、第1延在部311の後端から屈曲して左右外側に延びている。金属線材300は、第1延在部311と第2延在部312の間に形成された屈曲部としての第1屈曲部311Aを有する。
第3延在部313は、第1延在部311の長手方向他方の端から左右方向の一方に延びている。具体的には、第3延在部313は、第1延在部311の前端から屈曲して左右内側に延びている。金属線材300は、第1延在部311と第3延在部313の間に形成された第2屈曲部311Bを有する。
第4延在部314は、第2延在部312の後端から屈曲して後側に延びており、第5延在部315は、第4延在部314の後端から屈曲して斜め上側に延びている。また、第6延在部316は、第5延在部315の後端から屈曲して後側に延びており、第7延在部317は、第6延在部316の後端から屈曲して後にいくほど左右内側かつ斜め下側に延びている。第5延在部315、第6延在部316および第7延在部317は、シートクッション受圧部材30の縁部30Aのうち第2支持部31Bの縁部を形成している。
フロントフック部321は、第3延在部313の前端から前側に延びて略円弧状をなすように湾曲している。フロントフック部321は、被覆部材350に覆われており、フロント掛止部32の一部としてフロントフレーム12に引っ掛けられる。
リアフック部322は、第7延在部317の後端から後側に延びて略円弧状をなすように湾曲している。リアフック部322は、被覆部材350に覆われており、リア掛止部33の一部としてリアフレーム13に引っ掛けられる。
フロント部330は、左右の第8延在部331と、左右の第9延在部332と、第10延在部333とを有する。
第8延在部331は、それぞれ、対応するフロントフック部321の前端から屈曲して左右内側に延びている。
第9延在部332は、それぞれ、対応する第8延在部331の左右内側の端から屈曲して後側に延びている。第9延在部332は、前端部に、略円弧状をなすように湾曲したフック部322Aを有する。フック部322Aは、被覆部材350に覆われており、サイド部310のフロントフック部321とともにフロント掛止部32を形成し、フロントフレーム12に引っ掛けられる。
第10延在部333は、左右に延びて左右の第9延在部332の後端同士を連結している。
シートクッション受圧部材30は、前部の左右中央部にセンサ配置部36を有する。センサ配置部36は、着座を検知するための着座センサSEが配置される部分である。着座センサSEは、シートクッション受圧部材30とシートクッションパッドP1の間に配置されている。センサ配置部36は、被覆部材350により、左右の第9延在部332および第10延在部333によって囲まれる部分に形成されている。センサ配置部36は、左右の貫通孔34の間に配置されている。貫通孔34は、対応する第1延在部311と第9延在部332の間に配置されている。
図3に示すように、インナーカバー40は、樹脂からなり、左右のシートクッションサイドフレーム11のうち、対応する一方のシートクッションサイドフレーム11の左右内側を覆う。詳しくは、インナーカバー40は、アッパーカバー部41と、サイドカバー部42とを有する。アッパーカバー部41は、シートクッションサイドフレーム11の後部の上側を覆う部分である。サイドカバー部42は、シートクッションサイドフレーム11の後部の左右内側を覆う部分であり、アッパーカバー部41の左右内側の端から下方に向けて延びている(図2参照)。サイドカバー部42は、対応する一方のシートクッションサイドフレーム11とシートクッション受圧部材30との間に位置している。
図2に示すように、シートバックS2は、シートバックフレームF2と、シートバック受圧部材50とを備える。シートバックS2は、シートバックフレームF2やシートバック受圧部材50にシートバックパッドP2とシートバック表皮SK2を被せることで構成されている。シートバックパッドP2は、シートバックフレームF2とシートバック受圧部材50を覆う。
シートバックフレームF2は、左右のロアサイドフレーム22と、パイプフレーム23と、ロアフレーム24と、支持部材としての架橋フレーム25とを有する。
パイプフレーム23は、金属パイプからなり、左右のアッパーサイドフレーム23Aと、アッパーサイドフレーム23Aの上端同士を連結するように左右に延びるアッパーフレーム23Bとを有する。アッパーサイドフレーム23Aは、板金からなるロアサイドフレーム22に接続され、ロアサイドフレーム22とともにシートバックフレームF2の左右のフレームであるシートバックサイドフレーム21を構成している。アッパーフレーム23Bには、ヘッドレストガイド26を保持する一対のホルダ27が固定されている。また、右のシートバックサイドフレーム21には、サイドエアバッグ装置SAが固定されている。
ロアフレーム24は、板金からなり、シートバックサイドフレーム21の下部同士を接続している。
架橋フレーム25は、板金からなり、アッパーフレーム23Bの下方に配置されてシートバックサイドフレーム21の上部同士を接続している。架橋フレーム25は、シートパッドPの着座者側とは反対側に配置され、着座者を支持する。詳しくは、架橋フレーム25は、シートバックパッドP2の着座者側とは反対側に配置されている。なお、シートバックS2について、「着座者側」とは前側に相当し、「着座者側とは反対側」とは後側に相当する。すなわち、架橋フレーム25は、シートバックパッドP2の後側に配置されている。
シートバック受圧部材50は、着座者を支持する板状の部材であり、シートバックパッドP2の後側に配置されている。シートバック受圧部材50は、左右のシートバックサイドフレーム21の間、詳しくは、左右のロアサイドフレーム22の間に配置され、左右のシートバックサイドフレーム21の間で着座者を支持する。シートバック受圧部材50は、中央支持部51と、左右のサイド支持部52とを有している。サイド支持部52は、中央支持部51の左右両端の一部から左右外側かつ前側に斜めに延びている。シートバック受圧部材50は、連結ワイヤ59によってシートバックフレームF2に連結されている。例えば、連結ワイヤ59は、下端部がロアフレーム24に固定され、上端が架橋フレーム25に形成された図示しない孔に挿入されることで、シートバックフレームF2に連結され、シートバック受圧部材50は、結束バンドなどにより連結ワイヤ59に留められることで、連結ワイヤ59を介してシートバックフレームF2に連結されている。
図5および図6に示すように、シートパッドPは、吊り込み溝Gと、シート通気路Aとを有している。
吊り込み溝Gは、表皮SKを吊り込むための溝であり、シートクッションパッドP1に形成された第1吊り込み溝G1と、シートバックパッドP2に形成された第2吊り込み溝G2とを含む。
図5に示すように、第1吊り込み溝G1は、シートクッション表皮SK1を吊り込むための溝であり、第1溝としての左右の第1縦溝G11と、第1横溝G12と、第2横溝G13とを含む。
第1縦溝G11は、第1中央部PC1と左右の第1側部PS1との間に、所定方向としての前後方向に延びるようにそれぞれ形成されている。
第1横溝G12および第2横溝G13は、第1中央部PC1に左右に延びるように形成されている。第1横溝G12は、第1中央部PC1の前後方向における中央部付近に形成され、第2横溝G13は、第1横溝G12よりも後に形成されている。
図6に示すように、第2吊り込み溝G2は、シートバック表皮SK2を吊り込むための溝であり、左右の第2縦溝G21と、第1溝としての第3横溝G22と、第4横溝G23とを含む。
第2縦溝G21は、第2中央部PC2と左右の第2側部PS2との間に、上下に延びるようにそれぞれ形成されている。
第3横溝G22は、第2中央部PC2に、所定方向としての左右方向に延びるように形成されている。第3横溝G22は、左右の第2縦溝G21の上端同士を接続するように形成されている。
第4横溝G23は、第2中央部PC2に左右に延びるように形成されている。第4横溝G23は、第3横溝G22よりも下に形成されている。
シート通気路Aは、シートパッドPに形成されている。シート通気路Aは、シートクッションパッドP1に形成されたシートクッション通気路A1(図5参照)と、シートバックパッドP2に形成されたシートバック通気路A2とを含む。
図7に示すように、シートクッションパッドP1は、第1パッド本体61と、第1ロアカバー62と、第1アッパーカバー63とを有して構成されている。第1パッド本体61は、第1中央部PC1の前部に、凹部61Aと、凹部61Aの底面とシートクッションパッドP1の下側とを連通させる上下に貫通した接続孔61Bとを有する。第1ロアカバー62は、上下に貫通した第1通気路形成溝62Aを有する。第1アッパーカバー63は、上下に貫通した複数の第1通気孔63Aを有する。
シートクッションパッドP1は、第1パッド本体61の凹部61Aに第1ロアカバー62が配置され、第1ロアカバー62を覆うように第1アッパーカバー63が配置されることで、第1パッド本体61の凹部61Aの底面と第1アッパーカバー63との間に、主に第1ロアカバー62の第1通気路形成溝62Aによってシートクッション通気路A1が形成されている。接続孔61Bは、シートクッションパッドP1の下側とシートクッション通気路A1とを連通させる。第1通気孔63Aは、上側から見て、第1通気路形成溝62Aと対応する位置に形成され、シートクッションパッドP1の上側とシートクッション通気路A1とを連通させる。
図8に示すようにシートバックパッドP2は、第2パッド本体71と、第2カバー72とを有して構成されている。第2パッド本体71は、第2中央部PC2の下部に、凹部71Aと、凹部71Aの底に形成された有底のダクト係合部71Bおよび第2通気路形成溝71Cとを有する。第2カバー72は、前後に貫通した複数の第2通気孔72Aを有する。
シートバックパッドP2は、第2パッド本体71の凹部71Aに第2カバー72が配置されることで、第2パッド本体71と第2カバー72との間に、主に第2通気路形成溝71Cによってシートバック通気路A2が形成されている。第2通気孔72Aは、前側から見て、第2通気路形成溝71Cと対応する位置に形成され、シートバックパッドP2の前側とシートバック通気路A2とを連通させる。
なお、シートパッドPを覆う表皮SKは、通気孔63A,72Aと対応する箇所に、空気を通すための複数の貫通孔を有する構成であってもよい。詳しくは、シートクッションパッドP1を覆うシートクッション表皮SK1が第1通気孔63Aと向かい合う箇所に複数の貫通孔を有し、シートバックパッドP2を覆うシートバック表皮SK2が第2通気孔72Aと向かい合う箇所に複数の貫通孔を有する構成であってもよい。
図5および図6に示すように、車両用シートSは、振動発生装置80をさらに備える。振動発生装置80は、振動を発生することで、例えば、着座者に所定の情報を知らせたり、重低音を擬似的に感じさせたりするのに利用される装置である。実施形態では、振動発生装置80は、左右一対の第1振動発生装置80Aと、左右一対の第2振動発生装置80Bと、左右一対の第3振動発生装置80Cとを含む。
図5に示すように、第1振動発生装置80Aは、シートクッションS1に配置されている。詳しくは、第1振動発生装置80Aは、シートクッションパッドP1に埋設された状態で配置されている。シートクッションパッドP1を構成する第1ロアカバー62は、後端部の左右にそれぞれ第1穴62Bを有する。第1振動発生装置80Aは、第1穴62Bに配置され、第1パッド本体61と第1アッパーカバー63とによって挟まれている。図4に示すように、第1振動発生装置80Aは、上側から見て、シートクッション受圧部材30の輪郭の内側に配置されている。第1振動発生装置80Aは、上側から見て、シートクッション受圧部材30の貫通孔34と第1延在部311との間の位置に配置されている。
図6に示すように、振動発生装置80B,80Cは、シートバックS2に配置されている。詳しくは、振動発生装置80B,80Cは、シートバックパッドP2に埋設された状態で配置されている。シートバックパッドP2を構成する第2パッド本体71は、凹部71Aの底に、左右一対の第2穴71Dと、左右一対の第3穴71Eとを有する。第2穴71Dは、第2パッド本体71の下端部に左右に並んで形成され、第3穴71Eは、第2パッド本体71の上下方向における中央部付近に左右に並んで形成されている。第2振動発生装置80Bは、第2穴71Dに配置され、第3振動発生装置80Cは、第3穴71Eに配置され、第2パッド本体71と第2カバー72とによって挟まれている。
図1に示すように、空調装置200は、シート本体S0の着座者側の面から空気を吹き出し可能とする。詳しくは、空調装置200は、第1通気孔63Aを通してシートクッションS1の左右中央部の上側の面から空気を吹き出し可能とするとともに、第2通気孔72Aを通してシートバックS2の左右中央部の前側の面から空気を吹き出し可能とする。図7に示すように、空調装置200は、第2送風ユニット210と、ダクト220とを備える。
第2送風ユニット210は、一例として、シロッコファンであり、図示しない羽根車と、羽根車を回転させるモータと、羽根車およびモータを収容するケーシング211とを有して構成されている。第2送風ユニット210は、羽根車を回転させることでダクト220内およびシート通気路A(A1,A2)内に空気の流れを形成する。具体的には、第2送風ユニット210は、第2送風ユニット210からダクト220とシート通気路A(A1,A2)を通って通気孔63A,72Aに向かう空気の流れを形成する。
図9に示すように、第2送風ユニット210は、パンフレーム14の下側に配置された状態でパンフレーム14に固定されている。なお、第2送風ユニット210の固定方法は、任意である。例えば、ネジなどにより第2送風ユニット210を直接またはブラケットなどを介してパンフレーム14に固定してもよい。また、第2送風ユニット210に設けた固定用の爪をパンフレーム14に係合させることで固定してもよい。また、結束バンドなどを用いて固定してもよいし、接着剤などを用いて固定してもよい。
ダクト220は、第2送風ユニット210とシート通気路A(A1,A2)とを接続する。ダクト220は、第1接続管部221と、第1管部222と、第2管部223と、第3管部224と、第4管部225と、第2接続管部226とを有する。第1接続管部221は、第2送風ユニット210に接続される部分である。第1管部222は、第1接続管部221の後端から左右外側の斜め後に向けて延び、第2管部223は、第1管部222の後端から後に向けて延びている。また、第3管部224は、第2管部223の後端から左右外側の斜め後に向けて延び、第4管部225は、第3管部224の後端から後に向けて延びている。
図7に示すように、第2接続管部226は、シートクッション通気路A1に接続される部分であり、第2管部223から上に向けて延びている。第2接続管部226は、シートクッション受圧部材30(図9参照)に形成された右の貫通孔34を通って、上端部がシートクッションパッドP1の接続孔61Bに係合することで、シートクッション通気路A1に接続されている。
図8に示すように、ダクト220は、第5管部227と、第6管部228と、第3接続管部229とをさらに有する。第5管部227は、第4管部225の後端から上に向けて延びている。第6管部228は、第5管部227の上端部に取り付けられている。第6管部228は、可撓性を有するフレキシブル部228Aを有している。実施形態では、フレキシブル部228Aは、蛇腹形状を有している。第6管部228は、第5管部227および第3接続管部229の少なくとも一方と一体に成形されていてもよい。
第3接続管部229は、シートバック通気路A2に接続される部分であり、第6管部228の上端部に取り付けられている。図5および図6に示すように、ダクト220は、シートクッションパッドP1の後部に形成された貫通孔61Cと、シートバックパッドP2の下端部に形成された溝部71Fを通って、第3接続管部229がシートバックパッドP2のダクト係合部71Bに係合することで、シートバック通気路A2に接続されている。
図1に示すように、温度調節装置100は、シート本体S0の着座者側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とする。詳しくは、温度調節装置100は、吹出口121を通してシートクッションS1の左右の側部の上側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とするとともに、吹出口121を通してシートバックS2の左右中央部の前側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とする。なお、表皮SK(SK1,SK2)は、吹出口121と対応する箇所に、空気を通すための複数の貫通孔を有する構成であってもよい。図10に示すように、温度調節装置100は、第1送風ユニット110と、通気路形成部材としての通気袋120とを備える。
第1送風ユニット110は、温度調節された空気を送風可能な装置である。第1送風ユニット110は、2つのシートクッション送風ユニット110Aと、シートバック送風ユニット110Bとを含む。各送風ユニット110A,110Bは、一例として、図示しない送風機と、送風機に接続される熱交換器と、送風機および熱交換器が収容されるケーシング111A,111Bとを有して構成されている。熱交換器は、空気を暖める機能のみを有する機器であってもよいし、空気を冷やす機能のみを有する機器であってもよいし、空気を暖める機能と冷やす機能の両方を有する機器であってもよい。熱交換器は、例えば、PTCヒータやペルチェ素子などを用いて構成することができる。
図9に示すように、シートクッション送風ユニット110Aは、シートクッション受圧部材30の下側に配置された状態でシートクッション受圧部材30に固定されている。2つのシートクッション送風ユニット110Aは、左右に並んだ状態で配置されている。また、図12に示すように、シートバック送風ユニット110Bは、架橋フレーム25の後側に配置された状態で架橋フレーム25に固定されている。なお、送風ユニット110A,110Bの固定方法は、任意である。例えば、ネジなどにより送風ユニット110A,110Bを直接またはブラケットなどを介してシートクッション受圧部材30や架橋フレーム25に固定してもよい。また、送風ユニット110A,110Bに設けた固定用の爪をシートクッション受圧部材30や架橋フレーム25に係合させることで固定してもよい。また、結束バンドなどを用いて固定してもよいし、接着剤などを用いて固定してもよい。
通気袋120は、第1送風ユニット110からの空気をシート本体S0の着座者側の面に導く部材である。図10に示すように、通気袋120は、第1送風ユニット110からの空気を吹き出すための吹出口121を有する。通気袋120は、2つのシートクッション通気袋120Aと、シートバック通気袋120Bとを含む。
各通気袋120A,120Bは、通気性を有するフィラー122と、フィラー122を覆う袋123とを有する。フィラー122は、例えば、3Dメッシュのような繊維が立体的に編まれたり、絡み合ったりしてできた構造体や、連続気泡を有するスポンジなどを用いて構成することができる。袋123は、例えば、樹脂などからなり、一端部が第1送風ユニット110(110A,110B)に接続され、他端部に複数の吹出口121が形成されている。シートクッション通気袋120Aは、シートクッション受圧部材30の下側で袋123の一端が、対応するシートクッション送風ユニット110Aに接続されている。シートバック通気袋120Bは、架橋フレーム25の後側で袋123の一端がシートバック送風ユニット110Bに接続されている。
シートクッション通気袋120Aは、複数の吹出口121を有し、略前後に延びる吹出部124Aと、吹出部124Aの後端部から延出してシートクッション送風ユニット110Aに接続される管部125Aとを一体に有する。また、シートバック通気袋120Bは、複数の吹出口121を有し、前側から見て略台形状をなす吹出部124Bと、吹出部124Bの下端の左右中央部から延出してシートバック送風ユニット110Bに接続される管部125Bとを一体に有する。
図11に示すように、シートクッションパッドP1の左右の第1側部PS1は、それぞれ、第1凹部64と、第1パッド孔65とを有している。
第1凹部64は、シートクッション通気袋120Aが配置される部分であり、第1吊り込み溝G1の第1縦溝G11の左右外側に形成されている。図7に示すように、第1凹部64は、シートクッション通気袋120Aの吹出部124Aが嵌合する第1部分64Aと、管部125AのうちシートクッションパッドP1の上側に位置する部分が嵌合する第2部分64Bとを有する。第1部分64Aは、略前後に延びており、第2部分64Bは、第1部分64Aの後端部から下側に向けて延びている。第2部分64Bの下端部は、第1縦溝G11の左右外側の面に対して左右外側に向けて凹むように形成されている。
図5に示すように、第1パッド孔65は、シートクッション通気袋120Aが通る孔であり、上側から下側に貫通するように形成されている。第1パッド孔65は、第1縦溝G11に対してシートクッション通気袋120Aの吹出口121が配置された側と同じ側に形成されている。詳しくは、第1パッド孔65は、第1縦溝G11に対して第1凹部64が配置された側と同じ側に形成されている。具体的には、第1パッド孔65は、第1凹部64とともに第1縦溝G11の底に対して左右外側に形成されている。第1パッド孔65は、第1凹部64の第2部分64Bの下端から連続して、シートクッションパッドP1の下側に向けて貫通している。第1パッド孔65は、上側から見て、第1振動発生装置80Aと、前後方向において重なる範囲に配置されている。言い換えると、第1パッド孔65は、上側から見て、対応する第1振動発生装置80Aと左右に並ぶように配置されている。
シートクッション通気袋120Aの管部125Aは、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、第1パッド孔65を通っている。第1パッド孔65を通った管部125Aは、図3に示すように、シートクッション受圧部材30の上側から下側へ、配置スペースSPを通っている。また、第1パッド孔65を通った管部125Aは、パンフレーム14とインナーカバー40の間を通っている。図9に示すように、第1パッド孔65および配置スペースSPを通った管部125Aの端部は、シートクッション受圧部材30の下側で、対応するシートクッション送風ユニット110Aに接続されている。
図3に示すように、配置スペースSPは、左右のシートクッションサイドフレーム11のうち一方のシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30とによって囲まれた空間である。詳しくは、配置スペースSPは、一方のシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14のパンフレーム側部14Bの傾斜端E3および後端E2と、シートクッション受圧部材30の縁部30Aとによって囲まれた空間である。
さらに言えば、実施形態では、配置スペースSPは、シートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30と、インナーカバー40とによって囲まれている。具体的には、左の配置スペースSPは、左のシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30の左の縁部30Aと、左のインナーカバー40とによって囲まれている。また、右の配置スペースSPは、右のシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30の右の縁部30Aと、右のインナーカバー40とによって囲まれている。
シートクッション通気袋120Aは、貫通部120Pを有する。貫通部120Pは、シートクッション通気袋120Aの、配置スペースSPを通る部分である。貫通部120Pは、ダクト220のシート通気路Aに接続される部分と、長手方向において重なる範囲に配置されている。具体的には、貫通部120Pは、ダクト220の第2接続管部226と前後方向において重なる範囲に配置されている。言い換えると、貫通部120Pは、第2接続管部226と左右に並ぶように配置されている。
また、貫通部120Pは、第1振動発生装置80Aと、長手方向において重なる範囲に配置されている。具体的には、貫通部120Pは、第1振動発生装置80Aと前後方向において重なる範囲に配置されている。言い換えると、貫通部120Pは、上側から見て、第1振動発生装置80Aと左右に並ぶように配置されている。
また、貫通部120Pは、長手方向において、シートクッション受圧部材30の長手方向の一端と他端の間の位置に配置されている。具体的には、貫通部120Pは、前後方向において、シートクッション受圧部材30の前端と後端の間の位置に配置されている。さらに言えば、貫通部120Pは、シートクッション受圧部材30の前端よりも後に配置されているとともに、シートクッション受圧部材30の後端よりも前に配置されている。
また、貫通部120Pは、長手方向において、フロント掛止部32とリア掛止部33の間の位置に配置されている。具体的には、貫通部120Pは、前後方向において、フロント掛止部32とリア掛止部33の間の位置に配置されている。さらに言えば、貫通部120Pは、フロント掛止部32よりも後に配置されているとともに、リア掛止部33よりも前に配置されている。
図5に示すように、シートクッション通気袋120Aの第1パッド孔65よりも上に位置する部分は、第1凹部64に嵌合して第1凹部64内に配置されている。シートクッション通気袋120Aは、第1吊り込み溝G1の第1縦溝G11の内面の一部を形成している。詳しくは、シートクッション通気袋120Aの管部125Aは、第1凹部64の第2部分64Bに嵌合し、左右内側の面が、第1縦溝G11の内面の一部を形成している。また、図11に示すように、第1凹部64に配置されたシートクッション通気袋120Aの上側の面は、第1側部PS1の上側の面であって第1凹部64の周囲の面と面一である。
図6に示すように、シートバックパッドP2の第2中央部PC2は、第2凹部74と、第1パッド孔75とを有している。
第2凹部74は、シートバック通気袋120Bが配置される部分であり、第2吊り込み溝G2の第3横溝G22の上側に形成されている。第2凹部74は、シートバック通気袋120Bの吹出部124Bが嵌合する第3部分74Aと、管部125BのうちシートバックパッドP2の前側に位置する部分が嵌合する第4部分74Bとを有する。第3部分74Aは、前側から見て略台形状をなしており、第4部分74Bは、第3部分74Aの下端の左右中央部から下側に向けて延び、屈曲して第3横溝G22の上側の面に沿うように後側に向けて延びている。第4部分74Bは、第3横溝G22の上側の面に対して上側に向けて凹むように形成されている。
第1パッド孔75は、シートバック通気袋120Bが通る孔であり、前側から後側に貫通するように形成されている。第1パッド孔75は、第3横溝G22に対してシートバック通気袋120Bの吹出口121が配置された側と同じ側に形成されている。詳しくは、第1パッド孔75は、第3横溝G22に対して第2凹部74が配置された側と同じ側に形成されている。具体的には、第1パッド孔75は、第2凹部74とともに第3横溝G22の底に対して上側に形成されている。第1パッド孔75は、第2凹部74の第4部分74Bの後端から連続して、シートバックパッドP2の後側に向けて貫通している。
図12に示すように、シートバック通気袋120Bの管部125Bは、シートバックパッドP2の前側から後側へ、第1パッド孔75を通っている。第1パッド孔75を通った管部125Bの端部は、架橋フレーム25の後側で、シートバック送風ユニット110Bに接続されている。
シートバック通気袋120Bの第1パッド孔75よりも前に位置する部分は、第2凹部74に嵌合して第2凹部74内に配置されている。シートバック通気袋120Bは、第2吊り込み溝G2の第3横溝G22の内面の一部を形成している。詳しくは、シートバック通気袋120Bの管部125Bは、第2凹部74の第4部分74Bに嵌合し、下側の面が、第3横溝G22の内面の一部を形成している。また、第2凹部74に配置されたシートバック通気袋120Bの前側の面は、第2中央部PC2の前側の面であって第2凹部74の周囲の面と面一である。
以上の車両用シートSによれば、シートクッション通気袋120Aが、シートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30とによって囲まれた空間である配置スペースSPを通っているので、例えば、空気の通路がシートクッションパッドの左右の第1側部の後ろを通る場合と比較して、空気の通路であるシートクッション通気袋120Aをコンパクトに配置することができる。また、シートクッション通気袋120Aの貫通部120Pがシートクッションサイドフレーム11と、パンフレーム14と、シートクッション受圧部材30とによって囲まれているので、シートクッションサイドフレーム11、パンフレーム14およびシートクッション受圧部材30により、シートクッション通気袋120Aが前や左右に動くのを抑制することができるとともに、シートクッション通気袋120Aを保護することができる。
また、シートクッション通気袋120Aの貫通部120Pが、ダクト220の第2接続管部226と前後方向において重なる範囲に配置されているので、シートクッション通気袋120Aとダクト220を前後方向にコンパクトに配置することができる。また、第2接続管部226がシートクッション受圧部材30の貫通孔35を通ってシートクッション通気路A1に接続されているので、シートクッション通気袋120Aとダクト220の間にシートクッション受圧部材30の一部、具体的には、シートクッション受圧部材30の縁部30Aが配置されることになる。これにより、シートクッション受圧部材30によりシートクッション通気袋120Aとダクト220が干渉するのを抑制することができる。
また、シートクッション通気袋120Aが、パンフレーム14とインナーカバー40の間を通っているので、シートクッション通気袋120Aとインナーカバー40を前後方向に並んだ状態で配置することができる。これにより、シートクッション通気袋120Aとインナーカバー40を左右方向にコンパクトに配置することができる。また、インナーカバー40により、シートクッション通気袋120Aが後に動くのを抑制することができるとともに、シートクッション通気袋120Aを保護することができる。
また、金属線材300の第1延在部311が通っていることで剛性が高いシートクッション受圧部材30の縁部30Aによりシートクッション通気袋120Aが通る配置スペースSPを形成することができる。
また、屈曲部311A,311Bにより金属線材300の第1延在部311付近の剛性を高めることができるので、シートクッション通気袋120Aが通る配置スペースSPを形成するシートクッション受圧部材30の縁部30Aの剛性をより高めることができる。
また、シートクッション通気袋120Aの貫通部120Pが、第1振動発生装置80Aと前後方向において重なる範囲に配置されているので、シートクッション通気袋120Aと第1振動発生装置80Aを前後方向にコンパクトに配置することができる。また、第1振動発生装置80Aが上側から見てシートクッション受圧部材30の輪郭の内側に配置されているので、シートクッション通気袋120Aと第1振動発生装置80Aの間にシートクッション受圧部材30の縁部30Aが配置されることになる。これにより、シートクッション受圧部材30によりシートクッション通気袋120Aと第1振動発生装置80Aが干渉するのを抑制することができる。
また、貫通部120Pが前後方向においてシートクッション受圧部材30の前端と後端の間の位置に配置されているので、シートクッション通気袋120Aとシートクッション受圧部材30を前後方向にコンパクトに配置することができる。
また、貫通部120Pが前後方向においてフロント掛止部32とリア掛止部33の間の位置に配置されているので、シートクッション通気袋120Aと、シートクッションフレームF1のシートクッション受圧部材30が引っ掛けられる部材が干渉するのを抑制することができる。具体的には、シートクッション通気袋120Aと、フロントフレーム12やリアフレーム13が干渉するのを抑制することができる。
また、車両用シートSによれば、シートクッション通気袋120Aが、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、第1パッド孔65を通っており、また、シートバック通気袋120Bが、シートバックパッドP2の前側から後側へ、第1パッド孔75を通っているので、空気の通路である通気袋120をコンパクトに配置することができる。また、シートクッションパッドP1の第1パッド孔65が第1吊り込み溝G1の第1縦溝G11に対してシートクッション通気袋120Aの吹出口121と同じ側に配置されていることで、第1縦溝G11と、シートクッション通気袋120Aの第1パッド孔65からシートクッションパッドP1の上側に出る部分とが交差しないので、シートクッション表皮SK1を第1吊り込み溝G1に吊り込むときに、シートクッション通気袋120Aが邪魔になりにくい。同様に、シートバックパッドP2の第1パッド孔75が第2吊り込み溝G2の第3横溝G22に対してシートバック通気袋120Bの吹出口121と同じ側に配置されていることで、第3横溝G22と、シートバック通気袋120Bの第1パッド孔75からシートバックパッドP2の前側に出る部分とが交差しないので、シートバック表皮SK2を第2吊り込み溝G2に吊り込むときに、シートバック通気袋120Bが邪魔になりにくい。
また、シートクッション通気袋120Aが第1縦溝G11の内面の一部を形成しているので、シートクッション通気袋120Aと第1吊り込み溝G1を接した状態で配置することができ、シートクッション通気袋120Aをコンパクトに配置することができる。同様に、シートバック通気袋120Bが第3横溝G22の内面の一部を形成しているので、シートバック通気袋120Bと第2吊り込み溝G2を接した状態で配置することができ、シートバック通気袋120Bをコンパクトに配置することができる。
また、シートクッションS1について、着座者からの荷重がかかりにくいシートクッションパッドP1の第1側部PS1に、シートクッション通気袋120Aが配置される第1凹部64が形成されるので、着座フィーリングに影響を及ぼしにくい箇所でシートクッションパッドP1を薄肉化することができる。
また、第1凹部64に配置されたシートクッション通気袋120Aの上側の面が第1側部PS1の上側の面であって第1凹部64の周囲の面と面一であるので、シートクッションS1の表面にシートクッション通気袋120Aの形状が現れにくい。これにより、車両用シートSの意匠性を損なわずにシートクッション通気袋120Aを配置することができる。
また、第1パッド孔65が第1振動発生装置80Aと前後方向において重なる範囲に配置されているので、シートクッション通気袋120Aの第1パッド孔65を通る部分と第1振動発生装置80Aとを第1縦溝G11が延びる前後方向にコンパクトに配置することができる。
また、シートバックS2について、第2中央部PC2がシートバック通気袋120Bが配置される第2凹部74を有するので、シートバックS2の左右中央部から温度調節された空気を吹き出すことができる。
また、第2凹部74に配置されたシートバック通気袋120Bの前側の面が第2側部PS2の前側の面であって第2凹部74の周囲の面と面一であるので、シートバックS2の表面にシートバック通気袋120Bの形状が現れにくい。これにより、車両用シートSの意匠性を損なわずにシートバック通気袋120Bを配置することができる。
また、シートクッション送風ユニット110Aがシートクッション受圧部材30の下側に配置された状態でシートクッション受圧部材30に固定されているので、シートクッション送風ユニット110Aが配置されることによって着座者が異物感を感じるのを抑制することができる。同様に、シートバック送風ユニット110Bが架橋フレーム25の後側に配置された状態で架橋フレーム25に固定されているので、シートバック送風ユニット110Bが配置されることによって着座者が異物感を感じるのを抑制することができる。
以上、一実施形態について説明したが、乗物用シートは以下に例示するように適宜変形して実施することができる。なお、以下では、前記実施形態と異なる点について説明し、同じ点については同様の構成要素に同じ符号を付して適宜説明を省略する。
図13に示すように、第1変形例に係る車両用シートSのシートクッションS1は、受圧部材としてのシートクッション受圧部材130と、弾性部材としての4つの圧縮コイルバネ140と、プレート150とを備える。
シートクッション受圧部材130は、着座者を支持する板状の部材であり、シートクッションパッドP1の下側に配置されている。シートクッション受圧部材130は、本体部131と、左右の延在部132とを有している。本体部131は、左右方向において左右のシートクッションサイドフレーム11の間の位置に配置されている。延在部132は、本体部131の左右の端から左右外側に向けて延びている。詳しくは、図14に示すように、延在部132は、上側から見て、シートクッションサイドフレーム11と重なる位置まで延びている。言い換えると、延在部132は、シートクッションサイドフレーム11の一部を上から覆っている。
シートクッション受圧部材130は、上側から下側に貫通する貫通孔135をさらに有している。貫通孔135は、上側から見て、シートクッションパッドP1に形成された第1パッド孔65と重なる位置に形成されている。
プレート150は、圧縮コイルバネ140を介してシートクッション受圧部材130を弾性的に支持する部材であり、シートクッション受圧部材130の下側に配置されている。プレート150は、左右のシートクッションサイドフレーム11に架け渡された状態で、左右の端部が対応するシートクッションサイドフレーム11に固定されている。なお、プレート150の左右の端部は、シートクッションサイドフレーム11に直接固定されていてもよいし、シートクッションサイドフレーム11に固定されたブラケットなどを介して固定されていてもよい。
プレート150は、第1プレート151と、第1プレート151よりも後に配置された第2プレート152とを含む。第1プレート151は、左右のシートクッションサイドフレーム11の前後方向における中央部付近に架け渡された状態で固定されている。第2プレート152は、左右のシートクッションサイドフレーム11の後部に架け渡された状態で固定されている。
圧縮コイルバネ140は、プレート150とシートクッション受圧部材130との間に配置されている。圧縮コイルバネ140は、下端部がプレート150に接触し、上端部がシートクッション受圧部材130に接触している。
シートクッションパッドP1に形成された第1パッド孔65、および、シートクッション受圧部材130に形成された貫通孔135は、上側から見て、プレート150(151,152)と異なる位置に配置されている。言い換えると、第1パッド孔65および貫通孔135は、上側から見て、プレート150(151,152)と重ならない位置に形成されている。
シートクッション通気袋120Aは、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、シートクッションパッドP1に形成された第1パッド孔65と、シートクッション受圧部材130に形成された貫通孔135を通っている。
第1変形例の車両用シートSによれば、着座者を支持する板状のシートクッション受圧部材130が延在部132を有する構成においてもシートクッション通気袋120Aを配置することができる。
また、第1パッド孔65および貫通孔135が上側から見てプレート150と異なる位置に配置されているので、シートクッション受圧部材130を弾性的に支持しつつ、シートクッション通気袋120Aを配置することができる。
なお、第1変形例では、弾性部材として圧縮コイルバネ140を例示したが、例えば、弾性部材は、板バネなど、圧縮コイルバネ以外のバネであってもよい。また、第2変形例では、プレート150が第1プレート151と第2プレート152という2つの部材を含む構成であったが、例えば、プレートは、1つの部材であってもよいし、3つ以上の部材を含む構成であってもよい。
図15に示すように、第2変形例に係る車両用シートSのシートクッションS1は、バッグ部材410と、ホース420と、吸排気装置430とをさらに備える。
バッグ部材410は、膨張したり収縮したりすることで着座者をマッサージすることが可能であり、シートクッションパッドP1とシートクッション表皮SK1との間に配置されている。詳しくは、バッグ部材410は、シートクッションパッドP1の第1中央部PC1とシートクッション表皮SK1との間に配置されている。
バッグ部材410は、2枚のシート状の部材を重ね合わせ、周縁部を、例えば、圧着したり、接着したり、溶着したりして貼り合わせることで形成された袋状の部材である。実施形態では、バッグ部材410は、前側の左右一対の第1バッグ部材410Aと、後側の左右一対の第2バッグ部材410Bとを含む。第1バッグ部材410Aは、膨張と収縮が可能な袋状部としての第1袋状部411を有し、第2バッグ部材410Bは、膨張と収縮が可能な第2袋状部412を有する。
ホース420は、バッグ部材410に接続され、バッグ部材410への流体の流入と、バッグ部材410からの流体の排出を可能とする。ホース420は、左右一対の第1ホース421と、左右一対の第2ホース422とを含む。第1ホース421は、一端部が対応する第1バッグ部材410Aの第1袋状部411に接続され、他端部が吸排気装置430に接続されている。第2ホース422は、一端部が対応する第2バッグ部材410Bの第2袋状部412に接続され、他端部が吸排気装置430に接続されている。
吸排気装置430は、バッグ部材410に対してエアなどの流体の供給と排出を行う装置であり、図示しないポンプ、ソレノイドバルブ、ポンプやソレノイドバルブを制御する制御装置などを有して構成されている。吸排気装置430は、例えば、第2送風ユニット210(図9参照)と同様に、パンフレーム14の下側に配置された状態でパンフレーム14に固定されていてもよいし、シートクッション送風ユニット110A(図9参照)と同様に、シートクッション受圧部材30の下側に配置された状態でシートクッション受圧部材30に固定されていてもよい。
シートクッションパッドP1は、バッグ収容凹部66と、ホース孔67とをさらに有している。
バッグ収容凹部66は、バッグ部材410が配置される部分であり、シートクッションパッドP1の上側の面に対して下側に向けて凹むように形成されている。バッグ収容凹部66は、第1バッグ部材410Aが配置される左右一対の第1バッグ収容凹部66Aと、第2バッグ部材410Bが配置される左右一対の第2バッグ収容凹部66Bとを含む。第1バッグ収容凹部66Aは、第1吊り込み溝G1の第1横溝G12よりも前であって、第1中央部PC1の上側の面の左右両端部にそれぞれ配置されている。また、第2バッグ収容凹部66Bは、第1吊り込み溝G1の第1横溝G12と第2横溝G13の間であって、第1中央部PC1の上側の面の左右両端部にそれぞれ配置されている。
図16に示すように、ホース孔67は、上側から下側に貫通するように形成されている。ホース孔67は、第1吊り込み溝G1の第1縦溝G11に対して第1パッド孔65が配置された側とは反対側に形成されている。具体的には、第1パッド孔65は、第1縦溝G11の左右外側に形成されており、ホース孔67は、第1縦溝G11の左右内側に形成されている。さらに言えば、第1パッド孔65は、第1側部PS1に形成されており、ホース孔67は、第1中央部PC1に形成されている。ホース孔67は、第2パッド孔としての第1ホース孔67Aと、第2ホース孔67B(図15参照)とを含む。第1ホース孔67Aは、第1パッド孔65との間で第1縦溝G11を挟む位置に形成されており、第1縦溝G11を介して第1パッド孔65と左右に並ぶように配置されている。
ホース420は、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、ホース孔67を通っている。詳しくは、第1ホース421は、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、第1ホース孔67Aを通っている。また、第2ホース422(図15参照)は、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、第2ホース孔67Bを通っている。
第1バッグ部材410Aの第1袋状部411は、第1バッグ部材410Aが第1バッグ収容凹部66Aに配置された状態で、第1ホース孔67Aよりも第1縦溝G11から離れた左右内側の位置に配置されている。また、図示は省略するが、第2バッグ部材410Bの第2袋状部412は、第2バッグ部材410Bが第2バッグ収容凹部66Bに配置された状態で、第2ホース孔67Bよりも第1縦溝G11から離れた左右内側の位置に配置されている。
第2変形例の車両用シートSによれば、シートクッションパッドP1の上側から下側へ、シートクッション通気袋120Aが第1パッド孔65を通っており、第1ホース421が第1ホース孔67Aを通っているので、シートクッション通気袋120Aと第1ホース421が第1縦溝G11を挟んでシートクッションパッドP1を通ることになる。これにより、シートクッション通気袋120Aと第1ホース421が干渉するのを抑制することができる。
また、第1バッグ部材410Aの第1袋状部411が第1ホース孔67Aよりも第1縦溝G11から左右内側に離れた位置に配置されているので、第1縦溝G11を挟んで配置される、膨張と収縮が可能な第1袋状部411と、シートクッション通気袋120Aとが干渉するのを抑制することができる。
図17に示すように、第3変形例に係る車両用シートSは、空調装置200を制御可能な制御ユニットCUを備える。制御ユニットCUは、図示しないCPU、ROM、RAM、入出力回路などを有し、予め記憶されたプログラムを実行することで、第2送風ユニット210を制御する。詳しくは、制御ユニットCUは、第2送風ユニット210の羽根車(モータ)の回転と停止や、羽根車(モータ)の回転速度などを制御する。制御ユニットCUは、シートクッション受圧部材30の下側に配置された状態でシートクッション受圧部材30に固定されている。
制御ユニットCUは、車両用シートSを下側から見て、空調装置200の一部および第1送風ユニット110と前後方向に並んで配置されている。前後方向は、左右方向と直交する直交方向の一例である。詳しくは、制御ユニットCUは、下側から見て、シートクッション送風ユニット110Aおよび第2送風ユニット210と前後方向に並んだ状態で配置されている。さらに言えば、制御ユニットCUは、下側から見て、シートクッション送風ユニット110Aと第2送風ユニット210との間に配置されている。
また、制御ユニットCUは、下側から見て、ダクト220と左右方向に並んだ状態で配置されている。詳しくは、制御ユニットCUは、下側から見て、ダクト220の第2管部223と左右方向に並んだ状態で配置されている。また、制御ユニットCUの一部は、ダクト220の一部と上下方向に並んだ状態で配置されている。詳しくは、制御ユニットCUの前端部の右部分は、ダクト220の第1管部222と上下方向に並んだ状態で配置されている。さらに言えば、制御ユニットCUの前端部の右部分は、下側から見て、第1管部222と重なるように配置されている。また、制御ユニットCUは、第2管部223よりも上の位置に配置されている。
第3変形例の車両用シートSによれば、制御ユニットCUが下側から見て第1送風ユニット110および第2送風ユニット210と前後方向に並んだ状態で配置されているので、制御ユニットCU、空調装置200およびシートクッション送風ユニット110Aを左右方向にコンパクトに配置することができる。
また、制御ユニットCUが下側から見てシートクッション送風ユニット110Aおよび第2送風ユニット210と前後方向に並んだ状態でシートクッション送風ユニット110Aと第2送風ユニット210との間に配置され、かつ、ダクト220と左右方向に並んだ状態で配置されているので、制御ユニットCU、シートクッション送風ユニット110Aおよび第2送風ユニット210を左右方向にコンパクトに配置することができるとともに、シートクッション送風ユニット110Aと、第2送風ユニット210と、ダクト220とによって囲まれる空間を有効に利用することができる。
前記実施形態では、接続フレームは、板金からなるパンフレーム14であったが、例えば、金属パイプからなるフレームであってもよい。
前記実施形態では、シートクッション受圧部材30は、第2支持部31Bが第1支持部31Aの左右両端の一部から左右外側に延びる構成であったが、例えば、第2支持部が第1支持部の左右両端全体から左右外側に延びる構成であってもよい。また、シートクッション受圧部材は、第2支持部を備えないフラットな板状であってもよい。また、前記実施形態では、シートバック受圧部材50は、サイド支持部52が中央支持部51の左右両端の一部から左右外側に延びる構成であったが、例えば、サイド支持部が中央支持部の左右両端全体から左右外側に延びる構成であってもよい。また、シートバック受圧部材は、サイド支持部を備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、シートクッション受圧部材30が受圧部材と支持部材を兼ねていたが、受圧部材と支持部材が別の部材であってもよい。例えば、図13に示した第1変形例に係る車両用シートSにおいて、シートクッション送風ユニット110Aは、第1プレート151の下側に配置された状態で第1プレート151に固定されていてもよい。この場合、第1プレート151は、シートクッションパッドP1の下側に配置された、着座者を支持する支持部材であり、受圧部材としてのシートクッション受圧部材130とは別の部材である。
前記実施形態では、シートクッション受圧部材30が、金属線材300と、金属線材300を覆う樹脂製の被覆部材350とからなる構成であったが、例えば、板状の受圧部材は、樹脂のみからなる構成であってもよい。また、板状の受圧部材は、例えば、エラストマーなどからなる弾性を有する構成であってもよい。
前記実施形態では、シート本体S0がインナーカバー40を備える構成であったが、例えば、シート本体は、インナーカバーを備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、車両用シートSが振動発生装置80を備える構成であったが、例えば、乗物用シートは、振動発生装置を備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、通気路形成部材として通気袋120が吊り込み溝Gの内面の一部を形成していたが、例えば、乗物用シートは、通気路形成部材が吊り込み溝の内面の一部を形成しない構成であってもよい。すなわち、通気路形成部材が通る第1パッド孔が、着座者側から見て、第1溝から離れた位置に形成されていてもよい。
前記実施形態では、通気路形成部材として、通気性を有するフィラー122が入った袋123からなる通気袋120を例示したが、例えば、通気路形成部材は、吹出口を有する吹出ユニットと、吹出ユニットと第1送風ユニットを接続するダクトとからなり、ダクトが、第1パッド孔や配置スペースを通っている構成であってもよい。
前記実施形態では、シートクッションが、通気路形成部材が通る配置スペースを形成する、左右のサイドフレーム、接続フレームおよび受圧部材を有する構成であったが、例えば、シートバックが、通気路形成部材が通る配置スペースを形成する、左右のサイドフレーム、接続フレームおよび受圧部材を有する構成であってもよい。すなわち、通気路形成部材が配置スペースを通る構成をシートバックに適用してもよい。さらに言えば、前記した実施形態や変形例でシートクッションS1に適用した構成と同様の構成をシートバックに適用してもよいし、前記した実施形態でシートバックS2に適用した構成と同様の構成をシートクッションに適用してもよい。
前記実施形態では、シートクッション送風ユニット110Aが左右に並んで2つ設けられていたが、例えば、シートクッション送風ユニットが1つだけ設けられている構成であってもよい。また、前記実施形態では、第1送風ユニット110が、シートクッションS1に設けられたシートクッション送風ユニット110Aと、シートバックS2に設けられたシートバック送風ユニット110Bとを含む構成であったが、例えば、第1送風ユニットは、シートクッションとシートバックの両方に温度調節された空気を送風する共通のユニットであってもよい。
前記実施形態では、温度調節装置100は、シートクッションS1およびシートバックS2の両方から空気を吹き出し可能とする構成であったが、例えば、温度調節装置は、シートクッションのみから空気を吹き出し可能とする構成であってもよいし、シートバックのみから空気を吹き出し可能とする構成であってもよい。空調装置も同様である。
前記実施形態では、空調装置200は、シート本体S0の着座者側の面から空気を吹き出し可能とする構成であったが、例えば、空調装置は、シート本体の着座者側の面から空気を吸い込み可能とする構成であってもよい。また、例えば、空調装置は、シートクッションの上側の面から空気を吹き出し、シートバックの前側の面から空気を吸い込む構成であってもよい。また、逆に、空調装置は、シートクッションの上側の面から空気を吸い込み、シートバックの前側の面から空気を吹き出す構成であってもよい。また、乗物用シートは、空調装置を備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、移動機構SRが、シートクッションS1を自動車のフロアに対して前後に移動可能とする構成であったが、例えば、移動機構は、シートクッションを自動車のフロアに対して左右に移動可能とする構成であってもよい。また、例えば、移動機構は、シートクッションを自動車のフロアに対して上下に移動可能とする構成であってもよい。また、例えば、移動機構は、シートクッションを自動車のフロアに対して回転可能とする構成であってもよい。また、移動機構は、複数種類の移動機構を含む構成であってもよい。例えば、移動機構は、シートクッションを前後に移動可能とする第1の移動機構と、シートクッションを上下に移動可能とする第2の移動機構とを含む構成であってもよい。
前記実施形態では、乗物用シートとして自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両、船舶、航空機などに搭載される乗物用シートであってもよい。また、前記した構成を、例えば、家庭などで使用するシートに適用してもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、任意に組み合わせて実施してもよい。
11 シートクッションサイドフレーム
25 架橋フレーム
30 シートクッション受圧部材
64 第1凹部
65 第1パッド孔
67A 第1ホース孔
74 第2凹部
75 第1パッド孔
80 振動発生装置
100 温度調節装置
110 第1送風ユニット
120 通気袋
121 吹出口
130 シートクッション受圧部材
131 本体部
132 延在部
135 貫通孔
140 圧縮コイルバネ
150 プレート
200 空調装置
210 第2送風ユニット
220 ダクト
410 バッグ部材
411 第1袋状部
420 ホース
A シート通気路
CU 制御ユニット
F シートフレーム
F1 シートクッションフレーム
F2 シートバックフレーム
G 吊り込み溝
G11 第1縦溝
G22 第3横溝
P シートパッド
P1 シートクッションパッド
P2 シートバックパッド
PC1 第1中央部
PC2 第2中央部
PS1 第1側部
PS2 第2側部
RL リクライニング機構
S 車両用シート
S0 シート本体
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
SK 表皮
SK1 シートクッション表皮
SK2 シートバック表皮
SR 移動機構

Claims (14)

  1. 人が座るシート本体と、
    前記シート本体の着座者側の面から温度調節された空気を吹き出し可能とする温度調節装置と、を備え、
    前記シート本体は、
    シートフレームと、
    前記シートフレームを覆うシートパッドと、
    前記シートフレームと前記シートパッドを覆う表皮と、
    を備え、
    前記温度調節装置は、
    温度調節された空気を送風可能な第1送風ユニットと、
    前記第1送風ユニットからの空気を前記シート本体の着座者側の面に導く通気路形成部材であって、前記第1送風ユニットからの空気を吹き出すための吹出口を有する通気路形成部材と、
    を備え、
    前記シートパッドは、前記表皮を吊り込むための吊り込み溝と、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する第1パッド孔とを有し、
    前記吊り込み溝は、所定方向に延びる第1溝を含み、
    前記第1パッド孔は、前記第1溝に対して前記吹出口が配置された側と同じ側に形成され、
    前記通気路形成部材は、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第1パッド孔を通っていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記通気路形成部材は、前記第1溝の内面の一部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記シートフレームは、シートクッションのフレームを構成するシートクッションフレームを含み、
    前記シートパッドは、前記シートクッションフレームを覆うシートクッションパッドを含み、
    前記表皮は、前記シートクッションフレームと前記シートクッションパッドを覆うシートクッション表皮を含み、
    前記シートクッションパッドは、第1中央部と、前記第1中央部の左右に設けられ、前記第1中央部よりも上に張り出した左右の第1側部とを有し、
    前記第1溝は、前記第1中央部と前記第1側部との間に形成され、
    前記第1側部は、前記通気路形成部材が配置される第1凹部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第1凹部に配置された前記通気路形成部材の着座者側の面は、前記第1側部の着座者側の面であって前記第1凹部の周囲の面と面一であることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 振動を発生する振動発生装置を備え、
    前記第1パッド孔は、前記振動発生装置と、前記所定方向において重なる範囲に配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記シートフレームは、シートバックのフレームを構成するシートバックフレームを含み、
    前記シートパッドは、前記シートバックフレームを覆うシートバックパッドを含み、
    前記表皮は、前記シートバックフレームと前記シートバックパッドを覆うシートバック表皮を含み、
    前記シートバックパッドは、第2中央部と、前記第2中央部の左右に設けられ、前記第2中央部よりも前に張り出した左右の第2側部とを有し、
    前記第1溝は、前記第2中央部に左右に延びるように形成され、
    前記第2中央部は、前記通気路形成部材が配置される第2凹部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗物用シート。
  7. 前記シートパッドの着座者側とは反対側に配置され、着座者を支持する支持部材を備え、
    前記第1送風ユニットは、前記支持部材の着座者側とは反対側に配置された状態で前記支持部材に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  8. 前記シートパッドの着座者側とは反対側に配置され、着座者を支持する板状の受圧部材を備え、
    前記シートフレームは、左右に離間して配置された左右のサイドフレームを有し、
    前記受圧部材は、左右方向において前記左右のサイドフレームの間の位置に配置される本体部と、着座者側から見て前記サイドフレームと重なる位置まで前記本体部の左右の端から左右に延びる延在部とを有し、
    前記受圧部材は、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する貫通孔であって、着座者側から見て前記第1パッド孔と重なる位置に形成された貫通孔をさらに有し、
    前記通気路形成部材は、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第1パッド孔と前記貫通孔を通っていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  9. 弾性部材と、
    前記弾性部材を介して前記受圧部材を弾性的に支持するプレートであって、前記受圧部材の着座者側とは反対側に配置され、前記左右のサイドフレームに架け渡されたプレートと、を備え、
    前記第1パッド孔および前記貫通孔は、着座者側から見て、前記プレートと異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 膨張と収縮が可能な袋状部を有するバッグ部材であって、前記シートパッドと前記表皮との間に配置されたバッグ部材と、
    前記バッグ部材に接続され、前記バッグ部材への流体の流入と、前記バッグ部材からの流体の排出を可能とするホースと、を備え、
    前記シートパッドは、着座者側から着座者側とは反対側に貫通する第2パッド孔を有し、
    前記第2パッド孔は、前記第1溝に対して前記第1パッド孔が配置された側とは反対側に形成され、
    前記ホースは、前記シートパッドの着座者側から着座者側とは反対側へ、前記第2パッド孔を通っていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  11. 前記袋状部は、前記第2パッド孔よりも前記第1溝から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の乗物用シート。
  12. 前記シート本体の着座者側の面から空気を吹き出し可能または吸い込み可能とする空調装置と、
    前記空調装置を制御可能な制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、着座者側とは反対側から見て、前記空調装置の一部および前記第1送風ユニットと左右方向と直交する直交方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の乗物用シート。
  13. 前記空調装置は、
    空気の流れを形成する第2送風ユニットと、
    前記第2送風ユニットと前記シートパッドに形成されたシート通気路とを接続するダクトと、
    を備え、
    前記制御ユニットは、着座者側とは反対側から見て、前記第1送風ユニットおよび前記第2送風ユニットと前記直交方向に並んだ状態で前記第1送風ユニットと前記第2送風ユニットとの間に配置され、かつ、前記ダクトと左右方向に並んだ状態で配置されていることを特徴とする請求項12に記載の乗物用シート。
  14. 前記シート本体は、シートクッションと、シートバックと、ヘッドレストと、を備え、
    乗物用シートは、
    前記シートバックを前記シートクッションに対して回動可能に連結するリクライニング機構と、
    前記シートクッションを乗物のフロアに対して移動可能とする移動機構と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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